JP2014143350A - 積層セラミックコンデンサ及び積層セラミックコンデンサの実装構造 - Google Patents

積層セラミックコンデンサ及び積層セラミックコンデンサの実装構造 Download PDF

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隆司 澤田
Hiroo Fujii
裕雄 藤井
Tomoyoshi Sasaki
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Abstract

【課題】端面外部電極と側面外部電極とを有する積層セラミックコンデンサにおいて鳴きの音量を低減する。
【解決手段】第1の端面外部電極15は、第1の端面10e上から第2の主面10b上に跨がって設けられている。第2の端面外部電極16は、第2の端面10f上から第2の主面10b上に跨がって設けられている。第1の側面外部電極17は、第1の側面10c上から第2の主面10b上に跨がって設けられている。第2の側面外部電極18は、第2の側面10d上から第2の主面10b上に跨がって設けられている。第1の側面外部電極17と第2の側面外部電極18とは、第2の主面10b上において隔離されている。第1及び第2の側面外部電極17,18のそれぞれの第2の主面10b上に位置する部分の少なくとも一部が、厚み方向Tから視た際に、第1及び第2の内部電極11,12が厚み方向Tに対向している領域に位置している。
【選択図】図8

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサ及び積層セラミックコンデンサの実装構造に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、等の電子機器は小型化・高機能化が進んでいる。これら電子機器には、小型かつ大容量の積層セラミックコンデンサが多数用いられている。
通常、積層セラミックコンデンサは、セラミック素体と、セラミック素体の内部においてセラミック部を介して厚み方向に対向する第1及び第2の内部電極と、セラミック素体の外表面上に形成された外部端子電極とを備える。積層セラミックコンデンサは、実装基板の導電ランド上に配置され、はんだなどの導電性接合材を介して実装基板上に実装される。
積層セラミックコンデンサの1つとして、例えば、特許文献1に示すような、端面外部電極に加えて、側面外部電極を備える積層セラミックコンデンサが知られている。このような積層セラミックコンデンサにも大容量化が求められている。
特開2003−77775号公報
積層セラミックコンデンサは、電圧が印加された際に生じる電歪現象によって伸縮する。このため、基板に搭載された積層セラミックコンデンサにリップル等のAC電圧が印加されると、積層セラミックコンデンサの伸縮に伴って基板が振動する。基板の振動数が可聴域(20Hz〜20kHz程度)になると人間の耳に認識され、人間に不快感を与えかねない。この基板の振動に起因した発音現象は一般的に「鳴き」と言われている。
例えば、積層セラミックコンデンサの容量が小さい場合は、セラミック部への印加電界がそれほど大きくないため、強い鳴きは発生し難く、鳴きは問題になりにくい。しかしながら、近年、積層セラミックコンデンサの容量増大、小型・薄型化が進むにつれ、セラミック部への印加電界が大きくなってきているため、電歪現象に伴う鳴きの問題が無視できなくなってきている。鳴きの問題は、特に、携帯電話、ノートパソコン等で問題となっている。
従来、鳴きの問題は、小型・薄型化及び大容量化が進んでいる端面外部電極のみを有するいわゆる2端子型の積層セラミックコンデンサ特有の問題として扱われていた。
ところが、端面外部電極に加えて側面外部電極をも有する積層セラミックコンデンサに対しても、小型・薄型化及び大容量化が進んできたため、鳴きを抑制することが求められるようになってきている。しかしながら、現在のところ、このような積層セラミックコンデンサにおいては、鳴きを抑制し得る構造は、十分に検討されていないのが現状である。
本発明の主な目的は、端面外部電極と側面外部電極とを有する積層セラミックコンデンサにおいて鳴きの音量を低減することにある。
本発明に係る積層セラミックコンデンサは、セラミック素体と、第1の内部電極と、第2の内部電極と、第1の端面外部電極と、第2の端面外部電極と、第1の側面外部電極と、第2の側面外部電極とを備える。セラミック素体は、第1及び第2の主面と、第1及び第2の側面と、第1及び第2の端面とを有する。第1及び第2の主面は、長さ方向及び幅方向に沿って延びる。第1及び第2の側面は、長さ方向及び厚み方向に沿って延びる。第1及び第2の端面は、幅方向及び厚み方向に沿って延びる。セラミック素体の厚み方向における寸法は、セラミック素体の幅方向における寸法以上である。第1の内部電極は、セラミック素体内に設けられている。第1の内部電極は、第1及び第2の端面のそれぞれに引き出されている。第2の内部電極は、セラミック素体内において第1の内部電極とセラミック部を介して厚み方向に対向するように設けられている。第2の内部電極は、第1及び第2の側面のそれぞれに引き出されている。第1の端面外部電極は、第1の端面上から第2の主面上に跨がって設けられている。第1の端面外部電極は、第1の内部電極に接続されている。第2の端面外部電極は、第2の端面上から第2の主面上に跨がって設けられている。第2の端面外部電極は、第1の内部電極に接続されている。第1の側面外部電極は、第1の側面上から第2の主面上に跨がって設けられている。第1の側面外部電極は、第2の内部電極に接続されている。第2の側面外部電極は、第2の側面上から第2の主面上に跨がって設けられている。第2の側面外部電極は、第2の内部電極に接続されている。第1の側面外部電極と第2の側面外部電極とは、第2の主面上において隔離されている。第1及び第2の側面外部電極のそれぞれの第2の主面上に位置する部分の少なくとも一部が、厚み方向から視た際に、第1及び第2の内部電極が厚み方向に対向している領域に位置している。
本発明に係る積層セラミックコンデンサの別の特定の局面では、厚み方向における第1の主面側を一方側とし、第2の主面側を他方側としたときに、第1及び第2の側面外部電極のそれぞれの第2の主面上に位置する部分のうち、第1の内部電極と厚み方向において重なっている部分の少なくとも一部の表面は、重なっていない部分の表面よりも厚み方向の他方側に位置している。
本発明に係る積層セラミックコンデンサの実装構造は、本発明に係る積層セラミックコンデンサと、実装基板とを備える。実装基板には、積層セラミックコンデンサが実装されている。実装基板は、基板本体と、第1のランドと、第2のランドとを有する。第1のランドは、基板本体の上に設けられている。第1のランドは、端面外部電極が電気的に接続されている。第2のランドは、基板本体の上に設けられている。第2のランドは、側面外部電極が電気的に接続されている。本発明に係る積層セラミックコンデンサの実装構造は、第1の接合材と、第2の接合材とをさらに備える。第1の接合材は、第1のランドと端面外部電極とを接合している。第2の接合材は、第2のランドと側面外部電極とを接合している。
本発明に係る積層セラミックコンデンサの実装構造のある特定の局面では、第2の接合材の少なくとも一部は、厚み方向から視た際に、第1及び第2の内部電極が厚み方向に対向している領域に位置している。
本発明に係る積層セラミックコンデンサの実装構造の別の特定の局面では、第2のランドの全体が、積層セラミックコンデンサと重なるように設けられている。
本発明によれば、端面外部電極と側面外部電極とを有する積層セラミックコンデンサにおいて鳴きの音量を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的裏面図である。 本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的側面図である。 図1の線IV−IVにおける略図的断面図である。 図4の線V−Vにおける略図的断面図である。 図4の線VI−VIにおける略図的断面図である。 本発明の一実施形態における実装構造の略図的側面図である。 本発明の一実施形態の実装構造における積層セラミックコンデンサとランドとの位置関係を説明するための略図的平面図である。 積層セラミックコンデンサの伸縮を説明するためのセラミック素体の模式的側面図である。 積層セラミックコンデンサが実装された基板の変形を説明するための模式的側面図である。 図10のXI部分の模式的側面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的斜視図である。図2は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的裏面図である。図3は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサの略図的側面図である。図4は、図1の線IV−IVにおける略図的断面図である。図5は、図4の線V−Vにおける略図的断面図である。図6は、図4の線VI−VIにおける略図的断面図である。
図1〜図6に示される積層セラミックコンデンサ1は、3端子型の積層セラミックコンデンサである。積層セラミックコンデンサ1は、セラミック素体10を備えている。セラミック素体10は、誘電体セラミックスにより構成されている。誘電体セラミックの具体例としては、例えば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどが挙げられる。なお、セラミック素体10には、例えば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分が適宜添加されていてもよい。
本実施形態では、セラミック素体10は、略直方体状に形成されている。セラミック素体10は、第1及び第2の主面10a、10bと、第1及び第2の側面10c、10dと、第1及び第2の端面10e、10f(図5及び図6を参照)とを備えている。第1及び第2の主面10a、10bのそれぞれは、長さ方向Lと幅方向Wとに沿って延びている。第1及び第2の側面10c、10dのそれぞれは、長さ方向Lと厚み方向Tとに沿って延びている。第1及び第2の端面10e、10fのそれぞれは、幅方向Wと厚み方向Tとに沿って延びている。なお、セラミック素体10の角部や稜線部は、丸められた形状を有していてもよい。
セラミック素体10の厚み方向Tに沿った寸法は、幅方向Wに沿った寸法以上である((セラミック素体10の厚み方向Tに沿った寸法)≧(セラミック素体10の幅方向Wに沿った寸法))。
図4に示されるように、セラミック素体10の内部には、複数の第1の内部電極11と、複数の第2の内部電極12とが設けられている。第1の内部電極11と第2の内部電極12とは、厚み方向Tにおいて交互に設けられている。厚み方向Tにおいて隣り合う第1の内部電極11と第2の内部電極12とは、セラミック部13を介して厚み方向Tに対向している。第1及び第2の内部電極11,12は、それぞれ、第1及び第2の主面10a、10bと略平行に設けられている。なお、セラミック部13の厚みは、例えば、0.5μm〜10μm程度であることが好ましい。
図6に示されるように、第1の内部電極11は、第1及び第2の端面10e、10fのそれぞれに引き出されている。第1の内部電極11は、第1及び第2の側面10c、10dには引き出されていない。第1の内部電極11は、第1及び第2の側面10c、10dと離間している。
図5に示されるように、第2の内部電極12は、第1及び第2の側面10c、10dのそれぞれに引き出されている。第2の内部電極12は、第1及び第2の端面10e、10fには引き出されていない。第2の内部電極12は、第1及び第2の端面10e、10fと離間している。
具体的には、第2の内部電極12は、対向部12aと、第1の引き出し部12bと、第2の引き出し部12cとを有する。対向部12aは、第1の内部電極11と厚み方向に対向している部分である。対向部12aの幅方向Wに沿った寸法は、第1の内部電極11の幅方向Wに沿った寸法と実質的に等しい。第1の引き出し部12bは、対向部12aに接続されている。第1の引き出し部12bは、第1の側面10cに引き出されている。第1の引き出し部12bは、第1の内部電極11と厚み方向Tに対向していない。第2の引き出し部12cは、対向部12aに接続されている。第2の引き出し部12cは、第2の側面10dに引き出されている。第2の引き出し部12bは、第1の内部電極11と厚み方向Tに対向していない。
上述のように、第1の内部電極11と第2の内部電極12との積層方向である厚み方向Tに沿ったセラミック素体10の寸法は、セラミック素体10の幅方向Wに沿った寸法以上である。このため、第1及び第2の内部電極11,12の枚数を多くすることができる。従って、積層セラミックコンデンサ1は、大容量化が可能である。
セラミック素体10のうち、厚み方向Tから見た際に第1及び第2の内部電極11,12が設けられた領域A(図2を参照)に位置する部分の厚み方向Tに沿った寸法は、領域A以外の領域に位置する部分の厚み方向Tに沿った寸法よりも、ほぼ内部電極11,12の総厚み分大きい。すなわち、セラミック素体10の第2の主面10bは、領域Aと領域A以外の領域との間に段差を有する。
なお、第1及び第2の内部電極11,12の形成材料は特に限定されないが、第1及び第2の内部電極11,12は、例えば、Ni,Cu,Ag、Pd及びAuの少なくとも一種により構成されていてもよい。第1及び第2の内部電極11,12は、例えば、Ag−Pd合金等の合金により構成されていてもよい。
第1及び第2の内部電極11,12のそれぞれの厚みは、例えば、0.3μm〜2μm程度であることが好ましい。
図1〜図3に示されるように、セラミック素体10の上には、第1の端面外部電極15,第2の端面外部電極16,第1の側面外部電極17及び第2の側面外部電極18が設けられている。
第1の端面外部電極15は、第1の端面10e上から第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10d上に跨がって設けられている。第1の端面外部電極15は、第1の端面10eの実質的に全体と、第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10dの長さ方向Lにおける一方側端部を覆っている。図6に示されるように、第1の端面外部電極15は、第1の端面10eにおいて第1の内部電極11と電気的に接続されている。
図1〜図3に示されるように、第2の端面外部電極16は、第2の端面10f上から第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10d上に跨がって設けられている。第2の端面外部電極16は、第2の端面10fの実質的に全体と、第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10dの長さ方向Lにおける他方側端部を覆っている。図6に示されるように、第2の端面外部電極16は、第2の端面10fにおいて第1の内部電極11と電気的に接続されている。従って、第2の端面外部電極16と第1の端面外部電極15とは同電位である。
図4に示されるように、第1の側面外部電極17は、第1の側面10c上から第1及び第2の主面10a、10b上に跨がって設けられている。図1〜図3に示されるように、第1の側面10cにおいて、第1の側面外部電極17は、長さ方向Lにおける略中央部を、厚み方向Tの一方側端から他方側端にわたって設けられている。図5に示されるように、第1の側面外部電極17は、第2の内部電極12と電気的に接続されている。
図4に示されるように、第2の側面外部電極18は、第2の側面10d上から第1及び第2の主面10a、10b上に跨がって設けられている。図1〜図3に示されるように、第2の側面10dにおいて、第2の側面外部電極18は、長さ方向Lにおける略中央部を、厚み方向Tの一方側端から他方側端にわたって設けられている。図5に示されるように、第2の側面外部電極18は、第2の内部電極12と電気的に接続されている。このため、第2の側面外部電極18と、第1の側面外部電極17とは同電位である。
図2に示されるように、第1及び第2の主面10a、10bのそれぞれにおいて、第1の側面外部電極17と第2の側面外部電極18とは隔離されている。すなわち、第1の側面外部電極17と第2の側面外部電極18とは直接接続されていない。
図2及び図4に示されるように、積層セラミックコンデンサ1では、第1の側面外部電極17の第2の主面10b上に位置する部分17aが、厚み方向Tから視た際に、第1及び第2の内部電極11,12が厚み方向Tにおいて重なっている領域Aに位置している。よって、図4に示されるように、部分17aのうち、第1の内部電極11と厚み方向Tにおいて重なっている部分(領域Aに位置している部分)の少なくとも一部の表面は、重なっていない部分の表面よりも厚み方向Tにおいて、積層セラミックコンデンサ1の外側(T2側)に位置している。すなわち、部分17aのうち、第1の内部電極11と厚み方向Tにおいて重なっている部分(領域Aに位置している部分)の少なくとも一部は、重なっていない部分よりも出っ張っている。
積層セラミックコンデンサ1では、第2の側面外部電極18の第2の主面10b上に位置する部分18aが、厚み方向Tから視た際に、第1及び第2の内部電極11,12が厚み方向Tにおいて重なっている領域Aに位置している。よって、図4に示されるように、部分18aのうち、第1の内部電極11と厚み方向Tにおいて重なっている部分(領域Aに位置している部分)の少なくとも一部の表面は、重なっていない部分の表面よりも厚み方向Tにおいて、積層セラミックコンデンサ1の外側(T2側)に位置している。すなわち、部分18aのうち、第1の内部電極11と厚み方向Tにおいて重なっている部分(領域Aに位置している部分)の少なくとも一部は、重なっていない部分よりも出っ張っている。
一方、図2に示されるように、第1及び第2の端面外部電極15,16の第2の主面10b上に位置する部分15a、16aは、厚み方向Tから視た際に、第2の内部電極12が設けられていない領域Aに位置していない。このため、部分17a、18aは、部分15a、16aよりも、出っ張っている。なお、第1及び第2の端面外部電極15,16の第2の主面10b上に位置する部分15a、16aは、厚み方向Tから視た際に、第2の内部電極12が設けられていない領域Aに位置していてもよい。また、部分17a、18aは、部分15a、16aと同じ高さでもよく、部分15a、16aが部分17a、18aよりも出っ張っていてもよい。
外部電極15〜18は、それぞれ、例えば、Ni,Cu,Ag、Pd及びAuの少なくとも一種により構成されていてもよい。外部電極15〜18は、それぞれ、例えば、Ag−Pd合金等の合金により構成されていてもよい。外部電極15〜18は、それぞれ、複数の導電膜の積層体により構成されていてもよい。外部電極15〜18は、それぞれ、NiめっきとSnめっきとの積層体を有していてもよい。その場合、各めっき膜の厚みは、1μm〜20μm程度であることが好ましい。
積層セラミックコンデンサ1は、例えば、実装基板の上に実装されて使用される。図7は、本実施形態における実装構造2の略図的側面図である。図8は、実装構造2における積層セラミックコンデンサ1とランドとの位置関係を説明するための略図的平面図である。図7に示されるように、実装構造2は、積層セラミックコンデンサ1と、実装基板20とを備える。
積層セラミックコンデンサ1は、第2の主面10bが実装基板20と対向するように実装基板20に実装されている。実装基板20は、基板本体21を有する。基板本体21は、例えば、セラミック基板、ガラスエポキシ基板などの樹脂基板により構成することができる。
基板本体21の上には、2つの第1のランド22と、2つの第2のランド23とが配されている。2つの第1のランド22の一方に第1の端面外部電極15が電気的に接続され、他方に第2の端面外部電極16が電気的に接続される。2つの第2のランド23の一方に第1の側面外部電極17が電気的に接続され、他方に第2の側面外部電極18が電気的に接続される。
図7及び図8に示されるように、第1のランド22は、厚み方向Tから視た際に、端面外部電極15,16の長さ方向Lにおける中央側端部よりも外側に設けられている。第1のランド22の長さ方向Lにおける外側端は、端面外部電極15,16よりも外側にまで至っている。第1のランド22の幅方向Wにおける寸法は、端面外部電極15,16の幅方向Wにおける寸法よりも小さい。
図7に示されるように、第1のランド22は、端面外部電極15,16と、導電性を有する第1の接合材24により接合されている。第1の接合材24は、例えば、半田や導電性粒子を含む樹脂等により構成することができる。
図8に示されるように、第2のランド23は、厚み方向Tから視た際に、積層セラミックコンデンサ1と重なるように設けられている。具体的には、厚み方向Tから視た際に、第2のランド23は、第2のランド23の全体が積層セラミックコンデンサ1と重なるように設けられている。第2のランド23の幅方向Wにおける内側部分は、第1及び第2の内部電極11,12が厚み方向Tに対向している領域Aと厚み方向Tにおいて重なっている。すなわち、第2のランド23は、厚み方向Tから視た際に、領域Aにまで至るように設けられている。
図7に示されるように、第2のランド23は、側面外部電極17,18と、導電性を有する第2の接合材25により接合されている。第2の接合材25は、例えば、半田や導電性粒子を含む樹脂等により構成することができる。第2の接合材25の少なくとも一部は、厚み方向Tから視た際に、領域Aと重なっている。すなわち、第厚み方向Tから視た際に、第2の接合材25の少なくとも一部は、領域Aに位置している。
図9は、積層セラミックコンデンサの伸縮を説明するためのセラミック素体の略図的側面図である。図9に示されるように、第1の内部電極と第2の内部電極とが厚み方向に対向している積層セラミックコンデンサでは、電圧が印加された際に、第1及び第2の端面10e、10fがへこみ、第1及び第2の主面10a、10bが膨らむようにセラミック素体10が変形する。
このため、図10及び図11に示されるように、例えば2端子型の積層セラミックコンデンサ100が長さ方向Lに収縮すると、積層セラミックコンデンサ100が端面外部電極によって実装された基板120の固定部120a、120bのそれぞれに上向きの力が加わる。その結果、基板120は、積層セラミックコンデンサ100の長さ方向Lにおける中央を中心としてT2側に凸状となるように変形する。この変形に起因して、基板120の鳴きが生じる。
図11に示されるように、2端子型の積層セラミックコンデンサ100の場合は、積層セラミックコンデンサ100の長さ方向Lにおける中央部と、基板120とは固定されていない。このため、基板120の固定部120a、120bが振動の節となり、長さ方向Lにおける積層セラミックコンデンサ100の中央部と厚み方向Tに重なる部分が振動の腹となる。積層セラミックコンデンサ100が収縮した際に、積層セラミックコンデンサ100の長さ方向Lにおける中央部と、基板120との間の距離が長くなる。よって、基板120が大きく変形しやすい。よって、基板120の振動の振幅が大きく、鳴きの音量が大きくなりやすい。
一方、図7に示されるように、積層セラミックコンデンサ1では、側面外部電極17,18が設けられているため、積層セラミックコンデンサ1の長さ方向Lにおける中央部と実装基板20とが固定されている。このため、積層セラミックコンデンサ1の長さ方向Lにおける中央を中心とするT2側への凸状の変形が、積層セラミックコンデンサ1の長さ方向Lにおける中央部が固定されていない場合に比べて、抑えられる。従って、実装基板20の振動の振幅が小さくなり、鳴きが抑制される。
特に、積層セラミックコンデンサ1では、第1及び第2の側面外部電極17,18のそれぞれの第2の主面10b上に位置する部分17a、18aの少なくとも一部が、第1の内部電極11と第2の内部電極12とが対向している領域Aと厚み方向Tにおいて重なっている。このため、積層セラミックコンデンサ1の伸縮の発生源である内部電極11,12の対向部付近を固定することができるため、実装基板20の振動をより効果的に抑えられる。
また、第1及び第2の側面外部電極17,18の第2の主面10b上に位置する部分17a、18aの第1の内部電極11(領域A)と厚み方向Tにおいて重なっている部分がT2側に出っ張っている。部分17a、18aが部分15a、16aよりも出っ張っていると、実装基板20の振動を引き起こす端面外部電極15,16への接合材24の濡れ上がり、すなわちセラミック素体10のT1側における接合材24の到達高さを低くすることができる。よって、実装基板20の振動がより効果的に規制され、振幅が小さくなる。その結果、鳴きの音量がより効果的に低減される。
また、第1及び第2の側面外部電極17,18の第2の主面10b上に位置する部分17a、18aは、第1及び第2の端面外部電極15,16の第2の主面10b上に位置する部分15a、16aよりも、出っ張っているため、部分15a、16aと実装基板20との間の距離が長い。このため、半田等により第1の接合材24を形成する際に、半田等が部分15a、16aの下方に入り込みやすく、積層セラミックコンデンサ1をT1側に押し上げやすくなる。積層セラミックコンデンサ1がT1側に押し上げられると、端面外部電極15,16の端面10e、10fの上に位置する部分に半田等の接合材24が濡れ上がりにくくなる。このため、積層セラミックコンデンサ1の振動が、第1の接合材24を介して実装基板20に伝わり難い。従って、実装基板20の鳴きを抑制することができる。
鳴きの音量をさらに低減する観点からは、第2の接合材25の少なくとも一部が、厚み方向Tから視た際に、領域Aに位置していることが好ましい。また、第2のランド23の全体が、積層セラミックコンデンサ1の下方に設けられていることが好ましい。これらの場合、実装基板20の振動の腹となる部分をより強固に固定できるためである。また、第1及び第2の側面外部電極17,18に接合される接合材が、確実に積層セラミックコンデンサ1の下方に入り込むため、接合時に積層セラミックコンデンサ1が押し上げられ、結果的に端面外部電極15,16の端面10c、10dの上に位置する部分に接合材24が濡れ上がりにくくなるからである。
本実施形態の実装基板20の鳴きを抑制できる技術は、容量が1μF以上、特に10μF以上と大きな積層セラミックコンデンサ1に特に有効である。
1…積層セラミックコンデンサ
2…積層セラミックコンデンサの実装構造
10…セラミック素体
10a…第1の主面
10b…第2の主面
10c…第1の側面
10d…第2の側面
10e…第1の端面
10f…第2の端面
11…第1の内部電極
12…第2の内部電極
12a…対向部
12b…第1の引き出し部
12c…第2の引き出し部
13…セラミック部
15…第1の端面外部電極
16…第2の端面外部電極
17…第1の側面外部電極
18…第2の側面外部電極
20…実装基板
21…基板本体
22…第1のランド
23…第2のランド
24…第1の接合材
25…第2の接合材

Claims (5)

  1. 長さ方向及び幅方向に沿って延びる第1及び第2の主面と、長さ方向及び厚み方向に沿って延びる第1及び第2の側面と、幅方向及び厚み方向に沿って延びる第1及び第2の端面とを有し、厚み方向における寸法が幅方向における寸法以上であるセラミック素体と、
    前記セラミック素体内に設けられており、前記第1及び第2の端面のそれぞれに引き出された第1の内部電極と、
    前記セラミック素体内において前記第1の内部電極とセラミック部を介して厚み方向に対向するように設けられており、前記第1及び第2の側面のそれぞれに引き出された第2の内部電極と、
    前記第1の端面上から前記第2の主面上に跨がって設けられており、前記第1の内部電極に接続された第1の端面外部電極と、
    前記第2の端面上から前記第2の主面上に跨がって設けられており、前記第1の内部電極に接続された第2の端面外部電極と、
    前記第1の側面上から前記第2の主面上に跨がって設けられており、前記第2の内部電極に接続された第1の側面外部電極と、
    前記第2の側面上から前記第2の主面上に跨がって設けられており、前記第2の内部電極に接続された第2の側面外部電極と、
    を備え、
    前記第1の側面外部電極と前記第2の側面外部電極とは、前記第2の主面上において隔離されており、
    前記第1及び第2の側面外部電極のそれぞれの前記第2の主面上に位置する部分の少なくとも一部が、厚み方向から視た際に、前記第1及び第2の内部電極が厚み方向に対向している領域に位置している、積層セラミックコンデンサ。
  2. 厚み方向における前記第1の主面側を一方側とし、前記第2の主面側を他方側としたときに、
    前記第1及び第2の側面外部電極のそれぞれの前記第2の主面上に位置する部分のうち、前記第1の内部電極と厚み方向において重なっている部分の少なくとも一部の表面は、重なっていない部分の表面よりも厚み方向の他方側に位置している、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサと、
    前記積層セラミックコンデンサが実装された実装基板と、
    を備え、
    前記実装基板は、
    基板本体と、
    前記基板本体の上に設けられており、前記端面外部電極が電気的に接続された第1のランドと、
    前記基板本体の上に設けられており、前記側面外部電極が電気的に接続された第2のランドと、
    を有し、
    前記第1のランドと前記端面外部電極とを接合している第1の接合材と、
    前記第2のランドと前記側面外部電極とを接合している第2の接合材と、
    をさらに備える、積層セラミックコンデンサの実装構造。
  4. 前記第2の接合材の少なくとも一部は、厚み方向から視た際に、前記第1及び第2の内部電極が厚み方向に対向している領域に位置している、請求項3に記載の積層セラミックコンデンサの実装構造。
  5. 前記第2のランドの全体が、前記積層セラミックコンデンサと重なるように設けられている、請求項3または4に記載の積層セラミックコンデンサの実装構造。
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