JP2014143059A - 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法 - Google Patents

基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014143059A
JP2014143059A JP2013010296A JP2013010296A JP2014143059A JP 2014143059 A JP2014143059 A JP 2014143059A JP 2013010296 A JP2013010296 A JP 2013010296A JP 2013010296 A JP2013010296 A JP 2013010296A JP 2014143059 A JP2014143059 A JP 2014143059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
terminal
chip
hole
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013010296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Kobayashi
和将 小林
Hiroyasu Taga
大泰 多賀
Takehiro Nakada
丈博 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013010296A priority Critical patent/JP2014143059A/ja
Publication of JP2014143059A publication Critical patent/JP2014143059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

【課題】回路基板のスルーホール内に半田付けされた端子の電気的接続を良好にすることが可能な基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法を提供する。
【解決手段】回路基板Bに貫通形成されたスルーホールHに一端側が挿入されて半田付けされる端子28と、この端子28を保持するハウジング11とを備えた基板用コネクタ10であって、チップ状の半田からなるチップ半田17が保持される半田保持部18を備え、半田保持部18に保持されたチップ半田17が加熱により溶けると、溶けた半田がスルーホールH内に供給されるように構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法に関する。
従来、端子を回路基板にハンダ付けする技術が知られている。
特許文献1は、部品端子をフラックスパッドに押し付けることで塗布されたフラックスの粘着性により、微小はんだ粒を付着させ、リフロー法により基板の表面に半田付けする技術が記載されている。このようにすれば、部品端子の面積に応じたはんだ粒が付着するため、部品に応じた必要量の半田を供給するようになっている。
特開平8−78829号公報
ところで、特許文献1のように端子を基板の表面に半田付けするのではなく、リフロー法においてもスルーホールに挿入した端子を半田付けする場合がある。このように端子をスルーホールに半田付けする構成においては、特許文献1のように端子にはんだ粒を付着する構成では、はんだ粒の付着した端子をスルーホールに挿入することは容易ではない。そのため、スルーホール内に半田不足が生じ、端子とスルーホールとの接続部分に接続不良を生じることが懸念される。特に、近年、基板用コネクタの小型化により隣接する端子間のピッチが小さくなるとともにスルーホールが小径化されているため、スルーホール内に半田を十分に付着させることが容易ではなく、端子とスルーホールとの接続部分の接続不良が生じやすくなっているという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路基板のスルーホール内に半田付けされた端子の電気的接続を良好にすることが可能な基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法を提供することを目的とする。
本発明は、回路基板に貫通形成されたスルーホールに一端側が挿入されて半田付けされる端子と、この端子を保持するハウジングとを備えた基板用コネクタであって、チップ状の半田からなるチップ半田が保持される半田保持部を備え、前記半田保持部に保持された前記チップ半田が加熱により溶けると、溶けた半田が前記スルーホール内に供給されるように構成されている。
本発明は、回路基板に貫通形成されたスルーホールに一端側が挿入される端子と、この端子を保持するハウジングとを備えた基板用コネクタの製造方法であって、チップ状の半田からなるチップ半田を半田保持部に保持した状態で加熱し、この加熱により溶けた半田が下方の前記スルーホール内に供給される。
上記構成によれば、半田保持部に保持されたチップ半田が加熱により溶けると、溶けた半田がスルーホール内に供給されるため、スルーホール内に十分な量の半田を供給することが可能になり、回路基板のスルーホール内に半田付けされた端子の電気的接続を良好にすることが可能となる。
上記構成の実施態様として以下の構成を有すれば好ましい。
・前記加熱により溶けた半田は、前記端子を伝って前記スルーホール内に供給される。
このようにすれば、溶けた半田を確実に端子からスルーホールに導くことが可能になる。
・前記端子における少なくとも前記溶けた半田が伝う部分には、前記溶けた半田が端子を伝いやすくする半田流動補助剤が付着している。
このようにすれば、より確実に半田を端子からスルーホール内へ供給することが可能になる。
・前記端子が挿通される挿通孔を有する端子挿通部材が前記ハウジングに取付けられており、前記半田保持部は、前記端子挿通部材に形成されている。
このようにすれば、基板用コネクタにおける端子挿通部材以外の部分(端子等)に半田保持部を形成する場合と比較して端子挿通部材以外の部分の構成を簡素化することが可能になる。
・前記端子挿通部材は、前記溶けた半田を前記スルーホール側に流動させる半田流動路を備える。
このようにすれば、溶けた半田を半田流動路によりスルーホール側に流動させることが可能になる。
・前記半田保持部は、前記チップ半田を収容する収容凹部である。
このようにすれば、チップ半田の組み付け作業性を容易にしつつチップ半田を収容凹部内に保持することが可能になる。
・前記チップ半田には、第1チップ半田と、前記第1チップ半田とは大きさが異なる第2チップ半田とがあり、前記収容凹部は、前記第1チップ半田を収容する第1凹部と、前記第1凹部より深い位置で前記第1凹部よりも小さくなり、前記第2チップ半田を収容する第2凹部と、を備える。
このようにすれば、半田付けに必要な半田の量に応じて大きさの異なる複数種類のチップ半田を用いる必要がある場合であっても、適宜必要な大きさのチップ半田を収容凹部に収容して半田付けを行うことが可能になる。
・前記収容凹部の内壁には、前記チップ半田を挟持するリブが設けられている。
このようにすれば、確実にチップ半田を収容凹部内に保持することが可能となる。
・前記スルーホールに半田ペーストを付着した状態で加熱し、前記半田ペーストが溶けて前記端子と前記スルーホールを接続するとともに、前記半田保持部で溶けた半田が前記スルーホール内に供給される。
このようにすれば、半田ペーストだけでは半田が不足する場合に、不足した半田を半田保持部からスルーホールに供給することが可能になる。
本発明によれば、回路基板のスルーホール内に半田付けされた端子の電気的接続を良好にすることが可能な基板用コネクタを提供することができる。
実施形態1の基板用コネクタを示す平面図 基板用コネクタを示す正面図 基板用コネクタの背面側を示す部分斜視図 端子挿通部材を示す斜視図 図4の右端部側を拡大した図 端子保持部材の一部を拡大した平面図 基板用コネクタの組み付けを説明する図 リフロー工程で加熱した際の作用を説明する図 溶けた半田がスルーホールに供給されて固まった状態を示す図 実施形態2の端子挿通部材を示す斜視図 図10の一部を拡大した図 収容凹部に第1チップ半田を装着した状態を示す図 収容凹部に第2チップ半田を装着した状態を示す図 収容凹部に第3チップ半田を装着した状態を示す図
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図9を参照しつつ説明する。
本実施形態の基板用コネクタ10は、回路基板Bに装着されるコネクタであって、図1に示すように、合成樹脂製のハウジング11と、ハウジング11に保持された複数の端子28と、ハウジング11に組み付けられ端子28が挿通される板状の端子挿通部材14とを備えて構成されている。以下では、前後方向については、図1の上方を前方、下方を後方とし、上下方向については図2を基準として説明する。
回路基板Bは、図9に示すように、図示しない導電路がプリント配線されるとともに、スルーホールHが貫通形成されている。スルーホールHは、例えば、銅、ニッケルなどからなるメッキPLが施されており、導電路に電気的に接続されている。
ハウジング11は、図2に示すように、前方に開口するフード部12を有しており、フード部12は、相手側コネクタ(図示せず)が内側に嵌合可能に構成されている。
フード部12内には、フード部12を閉塞する奥壁13があり、前記奥壁13には複数の圧入孔が貫通しており、各端子28は各圧入孔に圧入されてハウジング11に固定されている。
奥壁13からは、前方に突出する態様で複数の端子28における相手側端子と接続される端子接続部30が上下方向および左右方向に並んで配されている。
端子挿通部材14は、ハウジング11の背面側に組み付けられており、図4に示すように、横長の板状であって、端子28が挿通される挿通孔16が前後方向及び左右方向に多数(複数)並んで配された本体部15と、本体部15の前方側に設けられ、ハウジング11の後部が載置される複数の載置部26とを備えている。
複数の載置部26は、左右に間隔を空けて3箇所並んで配されており、真ん中の載置部26には、端子挿通部材14の取付けのための取付孔27が貫通形成されている。
本体部15は、図5に示すように、端子28の一端側が挿通される挿通孔16(挿通部)と、チップ状の半田からなるチップ半田17(チップソルダー)が保持される半田保持部18と、加熱によりチップ半田が溶けた溶融半田を端子28を伝う位置に流動させる半田流動路24とを備えている。
挿通孔16は、矩形状であって、図7に示すように、後方側の凹状に湾曲した内壁16Bは、上下方向の略中間部において拡径された半田流動路24に連なっている。
挿通孔16の上端部は、テーパ状に拡径された案内部16Aとされており、端子28の挿入の際に端子28下端部の先端を挿通孔16内に案内できる。
挿通孔16は、当該挿通孔16の後方側の内壁16Bと端子28の後面との間に半田が通る隙間を形成する形状及び大きさとされている。この隙間は、溶けた半田が端子28に付着(接触)しやすい寸法が設定される。
チップ半田17は、固体の半田(錫等からなる合金)の形状を直方体状としたものである。
半田保持部18は、本体部15の上面から所定の厚みで突出しており、挿通孔16側の一方が開放された枠形をなしており、挿通孔16側の縁部には、角部がテーパ状に切欠かれた切欠部19が形成されている。
半田保持部18には、半田が嵌め入れられる収容凹部20が形成されている。
収容凹部20は、図6に示すように、左右方向に長い長方形状であって、チップ半田17が載置される底面部21と、底面部21から直角に起立してチップ半田17の周方向の各側面に対向する保持壁22とを備える。
底面部21は、平坦であって、左右方向の中間部には形成されておらず、この中間部は下方の半田流動路24に連なっている。
保持壁22には、上下方向に延びる複数のリブ23が形成されている。
各リブ23は、円柱を径方向に切った半円柱状とされている。
収容凹部20に直方体状のチップ半田17が嵌め入れられると、チップ半田17の各側面に各リブ23が当接してチップ半田17がリブ23に挟持された状態となる。これにより、チップ半田17が所定の位置に保持される。
半田流動路24は、図8に示すように、上端が底面部21に連なり、下端が挿通孔16の後面16Bに連なる傾斜面25を有する。
傾斜面25は、斜め下方に延びており、両側縁部が上方側に湾曲することで、溶けた半田を中心部側に寄せるように構成されている。
端子28は、図3に示すように、ハウジング11の奥壁13の後方に延出されるとともに、L字形に屈曲されて下方に延びており、端子28の下端部は、回路基板BのスルーホールHに挿通されて接続される基板接続部29とされている。なお、端子28の下端部は、先細り状とされている。
この端子28は、銅または銅合金からなり、図8に示すように、線材を母材として所定の範囲A−Aに錫めっきなどからなるメッキ31(「半田流動補助剤」の一例)による表面処理を施した後、一定の長さで切り出してプレス加工などを行うことによって形成されている。
ここで、端子28にメッキ31が施される所定の範囲A−Aは、端子28のうちの少なくともチップ半田17が溶けた際に溶けた半田が伝う部分である。具体的には、端子挿通部材14における半田保持部18又は半田流動路24の近傍から端子28におけるスルーホールH内に挿通される部分までである。これにより、メッキ31が施された部分は、溶けた半田の濡れ性及び流動性を高めることが可能になり、溶けた半田を容易にスルーホールHに導くことが可能になる。
このメッキ31に代えて、又は、メッキ31と共に、端子28の所定の範囲A−Aに予備半田を予め端子28の表面に付着させておいてもよい。
このように予備半田を端子28に付着させておいても、付着させた部分について半田保持部18から流れた半田が伝いやすくすることができる。また、メッキ31や予備半田に限らず、半田の流動を補助する半田流動補助剤を用いてもよい。
フード部12の内部に相手側コネクタを嵌合させると、端子28は、相手側コネクタに設けられた相手側端子と接続される。
相手側端子は、図示はしないものの、角筒状をなす箱部を有し、この箱部の内部に、片持ち状をなす弾性接触片が形成されている。箱部の内部に端子28が進入すると、端子28が弾性接触片とこれに対向して配された天井壁との間に挟持されるようになっている。これにより、端子28の端子接続部30は、その上面側が相手側端子の天井壁に接触し、下面側が弾性接触片に接触する。
基板用コネクタ10の組み付けについて説明する。
端子挿通部材14の各収容凹部20に自動化された装置(コネクタ組立機)により各チップ半田17を収容する(図7)。
また、ハウジング11の奥壁13に端子28を圧入等により組み付けるとともに、端子挿通部材14の挿通孔16に端子28の一端側を挿通し、ハウジング11に端子挿通部材14を組み付けて固定する。
これにより、基板用コネクタ10が形成される(図1)。
そして、回路基板Bを印刷機の基板テーブル上に載置して固定した後、スルーホールHの位置に丸孔が形成されたマスクを回路基板B上に密着させる。そして、スキージをマスクに押し当てて動かすことによって丸孔に半田ペーストSP(はんだ粉とフラックスを加えて混練したペースト状の半田)を埋め込むことでスルーホールH上に半田ペーストSPが印刷される(図7参照)。半田ペーストSPは、スルーホールHのランドよりも広い範囲で印刷されており、基板接続部29をスルーホールHに挿入すると、半田ペーストSPの一部がスルーホールHの内部に押し込まれる(図8)。
続いて、基板用コネクタ10をリフロー炉に通して加熱を行う。このとき、チップ半田17が溶けて半田保持部18から傾斜面25を流動して端子28が挿通された挿通孔16に至る。端子28に付着した半田は、端子28を伝って下方に落ちスルーホールHに至る。
このときスルーホールHでは、半田ペーストSPが溶け出しており、この中に端子28を伝った半田が供給されることで、スルーホールH内の半田不足が解消される。これにより、端子28が固化した半田SによりスルーホールH内に半田付けされる(図9)。このとき、スルーホールHの上下両側のランド部分にはフィレットが形成されている。
上記実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
本実施形態によれば、半田保持部18に保持されたチップ半田17が加熱により溶けると、溶けた半田がスルーホールH内に供給されるため、スルーホールH内に十分な量の半田を供給することが可能になり、回路基板BのスルーホールH内に半田付けされた端子28の電気的接続を良好にすることが可能となる。
また、加熱により溶けた半田は、端子28を伝ってスルーホールH内に供給される。
このようにすれば、溶けた半田を確実に端子28からスルーホールHに導くことが可能になる。
さらに、端子28における少なくとも溶けた半田が伝う部分には、溶けた半田が端子28を伝いやすくするメッキ31(半田流動補助剤)が付着している。
このようにすれば、より確実に半田を端子28からスルーホールH内へ供給することが可能になる。
また、端子28が挿通される挿通孔16を有する端子挿通部材14がハウジング11に取付けられており、半田保持部18は、端子挿通部材14に形成されている。
このようにすれば、基板用コネクタにおける端子挿通部材14以外の部分(端子28等)に半田保持部18を形成する場合と比較して端子挿通部材14以外の部分の構成を簡素化することが可能になる。
さらに、端子挿通部材14は、溶けた半田をスルーホールH側に流動させる半田流動路24を備える。
このようにすれば、溶けた半田を半田流動路24によりスルーホールH側に流動させることが可能になる。
また、半田保持部18は、チップ半田17を収容する収容凹部20である。
このようにすれば、チップ半田17の組み付け作業性を容易にしつつチップ半田17を収容凹部20内に保持することが可能になる。
さらに、収容凹部20の内壁には、チップ半田17を挟持するリブ23が設けられている。
このようにすれば、確実にチップ半田17を収容凹部20内に保持することが可能となる。
また、スルーホールHに半田ペーストSPを付着した状態で加熱し、半田ペーストSPが溶けて端子28とスルーホールHを接続するとともに、半田保持部18から溶けた半田がスルーホールH内に供給される。
このようにすれば、半田ペーストSPだけでは半田が不足する場合に、不足した半田を半田保持部18からスルーホールHに供給することが可能になる。
<実施形態2>
実施形態2を図10ないし図14を参照しつつ説明する。実施形態2は、大きさの異なる複数種類のチップ半田33〜35を収容凹部37に嵌め入れ可能とするものである。以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
チップ半田33〜35は、図12〜図14に示すように、それぞれ体積(水平方向の断面積)が異なる第1チップ半田33、第2チップ半田34及び第3チップ半田35があり、その体積(水平方向の断面積)は、第1チップ半田33、第2チップ半田34、第3チップ半田35の順に小さくなっている。
端子挿通部材50の半田保持部36には、半田が嵌め入れられる収容凹部37が形成されている。
収容凹部37は、左右方向に長い長方形状であって、図11に示すように、第1チップ半田33を収容する第1凹部38と、第1凹部38より深い位置で第1凹部38よりも段差状に面積が小さくなり、第2チップ半田34を収容する第2凹部41と、第2凹部41より深い位置で第2凹部41よりも段差状に面積が小さくなり、第3チップ半田35を収容する第3凹部44とを有し、左右方向の中間部に挿通孔16に連なる半田流動路47が形成されている。
第1凹部38は、第1チップ半田33が載置される第1底面部39と、第1底面部39から直角に起立してチップ半田33の周方向の側面に対向する第1保持壁40とを備える。
第1底面部39は、平坦であって、第2凹部41及び第3凹部44を有する部分が切欠かれた形状とされている。
第2凹部41は、第2チップ半田34が載置される第2底面部42と、第2底面部42から直角に起立してチップ半田34の周方向の側面に対向する第2保持壁43とを備える。
第2底面部42は、平坦であって、第3凹部44を有する部分が切欠かれた形状とされている。
第3凹部44は、平坦であって、第3チップ半田35が載置される第3底面部45と、第3底面部45から直角に起立してチップ半田35の周方向の側面に対向する第3保持壁46とを備える。
第1保持壁40、第2保持壁43、第3保持壁46には、上下方向に延びる複数のリブ49が形成されている。
各リブ49は、円柱を径方向に切った半円柱状とされており、上段側のリブ49が下段側よりも大きくなっている。
収容凹部37にチップ半田33〜35のいずれかが嵌め入れられると、チップ半田33〜35の側面に各リブ49が当接して挟持された状態となってチップ半田33〜35が所定の位置に保持される。
半田流動路47は、斜め下方に延びた傾斜面48を有し、傾斜面48の下端は、挿通孔16に連なる。
傾斜面48は、両側縁部が上方に湾曲しており、溶けた半田を傾斜面48の中心部側に寄せるようになっている。
第1チップ半田33、第2チップ半田34及び第3チップ半田35は、端子挿通部材50において異なる領域に配することができる。図10に示すように、端子挿通部材14を左右方向に3つの領域14A〜14Cに分けた場合、例えば、第1チップ半田33を左側の領域14Aの収容凹部37に装着し、第2チップ半田34を中央部の領域14Bの収容凹部37に装着し、第3チップ半田35を右側の領域14Cの収容凹部37に装着する等、チップ半田33〜35を装着する場所を分けることができる。このようにすれば、スルーホールHに半田付けする端子28の種類等に応じて必要な量の半田をスルーホールHに供給することができる。
そして、リフロー炉の加熱によりチップ半田33〜35が溶けると、半田流動路47の傾斜面48を半田が流れて端子28に至る。端子28に付着した半田は、端子28を伝って下方のスルーホールHに供給される。
実施形態2によれば、チップ半田33〜35には、第1チップ半田33と、第1チップ半田33とは大きさが異なる第2チップ半田34とがあり、収容凹部37は、第1チップ半田33を収容する第1凹部38と、第1凹部38より深い位置で第1凹部38よりも小さくなり、第2チップ半田34を収容する第2凹部41とを備える。
このようにすれば、半田付けに必要な半田の量に応じて大きさの異なる複数種類のチップ半田を用いる必要がある場合であっても、適宜必要な大きさのチップ半田を収容凹部37に収容して半田付けを行うことが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子挿通部材14に半田保持部18を設けたが、これに限られない。例えば、端子28やハウジング11にチップ半田を保持可能な半田保持部18を設け、加熱により溶けた半田がスルーホールH内に供給されるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、チップ半田17,33〜35が直方体状のものを用いているが、これに限らず、他の形状とすることも可能であり、この場合、収容凹部20の形状もチップ半田の形状に応じた形状とすることが可能である。
(3)上記実施形態では、収容凹部20,37は、1種類又は3種類のチップ半田17,33〜35を装着可能な1段又は3段としたが、これに限らず、2種類又は4種類以上のチップ半田を装着可能な2段又は4段以上としてもよい。
(4)上記実施形態では、溶けた半田が端子28を伝う構成であったが、これに限らず、溶けた半田が端子28を伝わず、直接又は間接的にスルーホールHに供給されるように半田保持部の位置及び形状を構成してもよい。
(5)基板用コネクタ10の向きは、上記実施形態の構成に限られず、通常時は、いずれの方向に向けて配置することも可能であるとともに、加熱する際には、チップ半田17,33〜35が溶けてスルーホールH側に流れるような向きとすればよい。
10…基板用コネクタ
11…ハウジング
14…端子挿通部材
16…挿通孔
17…チップ半田
18,36…半田保持部
20,37…収容凹部
23,49…リブ
24…半田流動路
25,48…傾斜面
28…端子
29…基板接続部
31…メッキ
33…第1チップ半田
34…第2チップ半田
35…第3チップ半田
38…第1凹部
41…第2凹部
44…第3凹部
B…回路基板
H…スルーホール

Claims (10)

  1. 回路基板に貫通形成されたスルーホールに一端側が挿入されて半田付けされる端子と、この端子を保持するハウジングとを備えた基板用コネクタであって、
    チップ状の半田からなるチップ半田が保持される半田保持部を備え、
    前記半田保持部に保持された前記チップ半田が加熱により溶けると、溶けた半田が前記スルーホール内に供給されるように構成されている基板用コネクタ。
  2. 前記加熱により溶けた半田は、前記端子を伝って前記スルーホール内に供給される請求項1に記載の基板用コネクタ。
  3. 前記端子における少なくとも前記溶けた半田が伝う部分には、前記溶けた半田が端子を伝いやすくする半田流動補助剤が付着している請求項2に記載の基板用コネクタ。
  4. 前記端子が挿通される挿通孔を有する端子挿通部材が前記ハウジングに取付けられており、
    前記半田保持部は、前記端子挿通部材に形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の基板用コネクタ。
  5. 前記端子挿通部材は、前記溶けた半田を前記スルーホール側に流動させる半田流動路を備える請求項4に記載の基板用コネクタ。
  6. 前記半田保持部は、前記チップ半田を収容する収容凹部である請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の基板用コネクタ。
  7. 前記チップ半田には、第1チップ半田と、前記第1チップ半田とは大きさが異なる第2チップ半田とがあり、
    前記収容凹部は、前記第1チップ半田を収容する第1凹部と、前記第1凹部より深い位置で前記第1凹部よりも小さくなり、前記第2チップ半田を収容する第2凹部と、を備える請求項6に記載の基板用コネクタ。
  8. 前記収容凹部の内壁には、前記チップ半田を挟持するリブが設けられている請求項6又は請求項7に記載の基板用コネクタ。
  9. 前記スルーホールに半田ペーストを付着した状態で加熱し、前記半田ペーストが溶けて前記端子と前記スルーホールを接続するとともに、前記半田保持部で溶けた半田が前記スルーホール内に供給される請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の基板用コネクタ。
  10. 回路基板に貫通形成されたスルーホールに一端側が挿入される端子と、この端子を保持するハウジングとを備えた基板用コネクタと回路基板との接続方法であって、
    チップ状の半田からなるチップ半田を半田保持部に保持した状態で加熱し、この加熱により溶けた半田が前記端子を伝って下方の前記スルーホール内に供給される基板用コネクタと回路基板との接続方法。
JP2013010296A 2013-01-23 2013-01-23 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法 Pending JP2014143059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010296A JP2014143059A (ja) 2013-01-23 2013-01-23 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010296A JP2014143059A (ja) 2013-01-23 2013-01-23 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014143059A true JP2014143059A (ja) 2014-08-07

Family

ID=51424200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013010296A Pending JP2014143059A (ja) 2013-01-23 2013-01-23 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014143059A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015163434A1 (ja) * 2014-04-24 2015-10-29 矢崎総業株式会社 コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015163434A1 (ja) * 2014-04-24 2015-10-29 矢崎総業株式会社 コネクタ
US9761969B2 (en) 2014-04-24 2017-09-12 Yazaki Corporation Connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007141570A (ja) 雌コネクタの取付構造
WO2017188054A1 (ja) コネクタ、及び接続システム
US20090305556A1 (en) Holding Member, Mounting Structure and Electronic Component
JP2017098232A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
JP2011103251A (ja) 基板用端子およびこれを備えた基板用コネクタ
JP2004207232A (ja) 半田貯蔵移動装置及び工程
CN103167744B (zh) 带元件的led灯带线路板及其制作方法
JP5479406B2 (ja) コネクタ
CN106711667B (zh) 电连接器
JP2006100231A (ja) 基板用コネクタ
JP7238675B2 (ja) 端子、および基板用コネクタ
JP2014143059A (ja) 基板用コネクタ及び基板用コネクタと回路基板との接続方法
JP2015053226A (ja) 電気コネクタの端子、及び電気コネクタ
JP2013115058A (ja) シールドケース
JP4005939B2 (ja) 表面実装クランプ
CN101685914A (zh) 电连接器端子及将锡球定位其上的方法
CN218473731U (zh) 锡片
CN108346952B (zh) 电连接器固持装置
JP2018107048A (ja) コネクタ、及び接続装置
JP5950777B2 (ja) 端子および基板用コネクタの接続構造
JP6944028B2 (ja) 基板接続構造、及び、導体部接続方法
JP2018206850A (ja) 基板実装部品付きプリント基板の製造方法
TWI411361B (zh) 電子組件及其製造方法
JP2018055851A (ja) コネクタ
CN206992341U (zh) 直流充电连接器母座