JP2014142905A - 文書表示装置、文書表示方法、文書表示システムおよびプログラム - Google Patents

文書表示装置、文書表示方法、文書表示システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 対象の文書を効率的に読むことができるように、文書を表示することが可能な文書表示装置、文書表示方法、文書表示システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】 読み込んだ文書データに対して形態素解析を行った後、所定の文字数を最大とする単位で改行を行い、各行を直前の行に比べて所定長だけ行末方向に移動させる。段落間においては、空白行を挿入するとともに、ガイド情報を表示する。段落内において、行末方向の画面端部と所定の距離以内となった場合には、行頭方向に文字列を移動させる処理を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電子書籍等の文書を端末装置で表示する表示装置に関し、特に、閲覧者が文書を読む速度を速めることが可能な表示装置に関する。
近年、コンピュータ技術の発達により、様々な情報が電子化されてきている。書籍に関しても電子化が進んでおり、携帯可能な情報処理装置に電子化された書籍を取り込み、画面表示して閲覧する電子書籍の普及が進んでいる。
電子書籍の普及に伴い、電子書籍端末により表示された文書をより効率良く読む手法が求められるようになっている。その1つとして、表示された文章の行末と次行の行頭に同一のマークを付与する技術が開発されている(特許文献1参照)。
また、読書中の眼球運動は、停留とサッカードの繰り返しであることが知られている。サッカードとは、停留場所から次の停留場所までの移動を意味する。停留中には、中心視野において文字認識すると同時に、周辺視野において次の停留先の選定が行われるため、中心視野と周辺視野の両方の処理を向上させることが読み効率の向上につながる。しかし、求心性視野狭窄など中心視野は見えるが周辺視野が見えなくなる症例では、周辺視野の処理が強く制限されるために読み効率が著しく落ちる。中心視野のみで読み進めることができる文書提示手法として、RSVP(Rapid Serial Visual Presentation)が存在する。RSVPは、映画の字幕のような提示手法であり、サッカードが不要なために、周辺視野の処理が制限された状態でも、読めることが知られている。
特開2004−295856号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、読み効率を高めるには不十分である。また、上記RSVPは、読み損ねた場合に再び戻って読み返す行為が非常に困難であるために読む際に極度の集中を要求し、快適な読書体験を実現することが難しい。
そこで、本発明は、対象の文書を効率的に読むことができるように、文書を表示することが可能な文書表示装置、文書表示方法、文書表示システムおよびプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る文書表示装置は、文字データにより構成される文書データを表示する装置であって、文書データを読み込む文書読込手段と、読み込んだ文書データに対して解析を行う文書解析手段と、前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う文書処理手段と、前記文書処理手段により改行が施された文書データを表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、読み込んだ文書データに対して解析を行い、解析結果に基づいて所定の文字数(最大文字数K)を最大とする単位で改行を行い、改行が施された文書データを表示するようにしたので、改行された単位で中心視野を移動させていくことにより、特に視野狭窄者が効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書処理手段が、前記文書データ中の段落間に段落が変更されることを示す行を挿入することを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、文書データ中の段落間に段落が変更されることを示す行(段落間強調行)を挿入するようにしたので、段落の変更がより理解し易くなり、効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書処理手段が、前記改行された行単位で先頭位置から所定長移動させる処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、改行された行単位で先頭位置から所定長移動させるようにしたので、段落の変更がより理解し易くなり、特に晴眼者が効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書処理手段が、前の段落の最後の行から次の段落の最初の行へ案内するガイド情報を設定する処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、改行された行単位で先頭位置から所定長移動させた場合、さらに段落の最後の行から次の段落の最初の行へ案内するガイド情報を設定するようにしたので、特に視野狭窄者が次の段落を迅速に見つけることが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書処理手段が、指定された角度に従い、段落の各行の先頭位置が段落全体として、前記指定された角度になるように各行を移動させることを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、指定された角度に従い、段落の各行の先頭位置が段落全体として、指定された角度になるように各行を移動させるようにしたので、利用者が読み易いように任意の角度で各行の先頭位置を移動させた表示を行うことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書解析手段が、形態素解析により文書データを解析し、前記文書処理手段は、前記解析の結果、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭として改行することを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、形態素解析により文書データを解析し、解析の結果、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭として改行するようにしたので、意味のある単位で改行され、利用者が理解し易くなり、結果として効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記文書処理手段が、前記改行後の文字列が、行末方向の画面端部まで所定の距離以内に接近した場合には、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、改行後の文字列が、行末方向の画面端部まで所定の距離以内に接近した場合には、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行うようにしたので、階段状に表示を行った場合であっても、段落内の全ての文が表示画面に収まる。その結果、行方向にスクロールする必要がなくなり、効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示装置は、前記表示手段が、表示画面の所定の位置に行方向に平行な基準線を表示させることを特徴とする。
本発明に係る文書表示装置によれば、表示画面の所定の位置に行方向に平行な基準線を表示させるようにしたので、特に視野狭窄者が文書を効率的に読み進めるための補助となる。
また、本発明に係る文書表示方法は、コンピュータにより、文字データにより構成される文書データを表示する装置であって、文書データを読み込む段階と、読み込んだ文書データに対して解析を行う段階と、前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う段階と、前記文書処理手段により改行が施された文書データを表示する段階と、を有することを特徴とする。
本発明に係る文書表示方法によれば、コンピュータが、読み込んだ文書データに対して解析を行い、解析結果に基づいて所定の文字数(最大文字数K)を最大とする単位で改行を行い、改行が施された文書データを表示するようにしたので、改行された単位で中心視野を移動させていくことにより、特に視野狭窄者が効率的に文書を読むことが可能となる。
また、本発明に係る文書表示システムは、利用者が管理する文書表示装置と、文書データを管理する文書管理サーバがネットワークにより接続されており、前記文書管理サーバは、文書データを読み込む文書読込手段と、読み込んだ文書データに対して解析を行う文書解析手段と、前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う文書処理手段と、を有し、前記文書表示装置は、前記文書管理サーバから受信した文書データを表示する表示手段を有することを特徴とする。
本発明に係る文書表示システムによれば、文書管理サーバが、読み込んだ文書データに対して解析を行い、解析結果に基づいて所定の文字数(最大文字数K)を最大とする単位で改行を行い、改行が施された文書データを文書表示装置が表示するようにしたので、改行された単位で中心視野を移動させていくことにより、文書管理サーバが管理する文書を、特に視野狭窄者が効率的に文書を読むことが可能となる。
本発明によれば、対象の文書を効率的に読むことができるように、文書を表示することが可能となるという効果を有する。
本発明の一実施形態に係る文書表示装置の利用形態を示す図である。 文書表示装置10の詳細を示す図である。 元の文書データの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る文書表示装置の処理動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態に係る文書表示装置の処理動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態において、行ごとに、移動させる文字数を変化させた表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの表示例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの例を示す図である。 第2の実施形態における処理後の文書データの例を示す図である。 第2の実施形態において、基準線を表示した場合の表示例を示す図である。 第2の実施形態において、画面に触れて表示変更を指示した場合の表示例を示す図である。 第2の実施形態において、角度を数値指定した場合の表示例を示す図である。
<1.第1の実施形態>
<1.1.装置構成>
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明第1の実施形態に係る文書表示装置の利用形態を示す図である。図1において、10は文書表示装置、20は文書管理サーバ、30はネットワークである。文書表示装置10、文書管理サーバ20はインターネット等の公衆のネットワーク30に接続されており、互いにデータの送受信が可能となっている。
文書表示装置10は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍専用端末等の情報処理機能、ネットワーク通信機能、表示機能を備えた携帯可能な端末装置であり、電子書籍の書籍データ等の文書データを表示する装置として機能する。本発明を実施するに際し、携帯電話機、スマートフォン等を利用する場合、文書表示装置10は通話機能を備えていなくても良い。また、電子書籍データ等の文書データを内蔵している場合、あるいは接触、非接触の形式で別の記録媒体から取得することができる場合には、文書表示装置10はネットワーク通信機能を有していなくても良い。文書管理サーバ20は、電子書籍データ等の文書データを管理し、文書表示装置10からの要求に応じて供給するサーバコンピュータである。
図2(a)は、文書表示装置10のハードウェア構成図である。文書表示装置10は、上述のように、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍専用端末等により実現可能であるが、本実施形態では、タブレット端末に専用のプログラムを組み込むことにより実現する。タブレット端末とは薄い板状であり、タッチパネルで画面を操作可能なコンピュータである。図2(a)に示すように、CPU(Central Processing Unit)10aと、メインメモリであるRAM(Random Access Memory)10bと、CPU10aが実行するプログラムやデータを記憶するための不揮発性の記憶装置10c(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等)と、キーボード、タッチパネル等の指示入力部10dと、外部装置(データ記憶媒体等)とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インタフェース)10eと、表示部(液晶ディスプレイ等)10fと、ネットワークを介して他のコンピュータとネットワーク通信を行うための通信部10gを備え、互いにバスを介して接続されている。現実には、タブレット端末は、図2に示した以外にも、カメラ、マイクロフォン、スピーカ等を有しているが、本発明とは無関係であるため省略している。
図2(b)は、文書表示装置10の機能ブロック図である。図2(a)に示したハードウェア構成において、CPU10aが記憶装置10cに記憶されたプログラムをRAM10bに読み込んで実行することにより、文書表示装置10は、図2(b)に示した各手段を機能させることが可能となる。図2(b)に示すように、文書表示装置10は、文書読込手段11、文書解析手段12、文書処理手段13、表示手段14、文書記憶手段15を有する。
文書読込手段11は、指示入力部10dにより指定された文書データを読み込む手段であり、CPU10aが、指示入力部10dの指示に従い、指定された文書データをRAM10bの所定領域に読み込むことにより実現される。文書解析手段12は、文書読込手段11により読み込まれた文書データの解析を行う手段であり、CPU10aが、専用のプログラムを実行することにより実現される。文書処理手段13は、文書解析手段12により解析された文書データに対して所定の処理を実行する手段であり、CPU10aが、専用のプログラムを実行することにより実現される。
表示手段14は、文書処理手段13により所定の処理が行われた文書データを表示する手段であり、CPU10aがRAM10b、表示部10fを制御することにより実現される。
文書記憶手段15は、文書データを記憶した記憶手段である。文書記憶手段15は、記憶装置10c内に文書データを記憶するための所定の領域を確保することにより実現される。文書データは、文、文章を含む文書を表現したデータであり、主として文字コードで定義される文字データ(テキストデータ)と制御データにより構成される。電子書籍に用いられる電子書籍データも文書データの一例である。文書データは、画像、音声、動画等のデータを含むこともあるが、本実施形態では、文字データと制御データのみで構成される場合について説明する。また、文書データの形式としては、HTML(HyperText Markup Language)、EPUB(Electronic Publication)等、広く利用されている様々な形式を採用することができる。文書表示装置10は、利用者からの指示に従って文書管理サーバ20にアクセスし、文書データを受信する。そして、受信した文書データを、文書記憶手段15に格納する。
文書記憶手段15に記憶されている文書データを、そのまま表示した例を図3に示す。図3において、矩形の枠は、表示画面を示している。文書記憶手段15に記憶されている文書データは、段落ごとに改行コードが記録されているため、改行コードの存在位置において強制的に改行する。また、図3に示すように、表示画面の右端(行末)に達した場合には、次の文字は、改行されて画面の左端(次の行の行頭)に表示される。図3の例において、改行コードが記録されているのは、1文からなる第1段落の“た。”の後、と会話文である第2段落の“ん。」” の後の2箇所のみである。
<1.2.処理動作>
次に、本実施形態に係る文書表示装置の処理動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、利用者が、文書表示装置10を起動し、文書データ表示用のアプリケーションを起動させる。すると、指示入力部10dを介した利用者の指示に応じて、文書読込手段11が、指定された文書データを読み込む(ステップS10)。
そして、文書解析手段12が、文書読込手段11により読み込まれた文書データの解析を行う(ステップS20)。解析の手法としては、文の構造を解析する公知の様々な技術を利用することができる。本実施形態では、公知の形態素解析を行っている。形態素解析により、単語の区分け、および区分けした単語の品詞分類までを行う。
続いて、文書処理手段13が、形態素解析された文書データの体裁の変更を行う(ステップS30)。具体的には、形態素解析による品詞分類の結果を利用して、1行が最大文字数K以内となる条件に従いながら、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭として、改行コードを記録していく。名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかが出現しても、その単語の文字全てがその行のK文字以内に収まる場合には、次の行の先頭とせず、その行のままとしておく。また、句読点は、文字数としてカウントせず、行末に付与する。
最大文字数Kは、行方向の画面サイズ、および文字サイズに応じて定まる1行の表示可能文字数に応じて設定されている。画面サイズ(画素数)が大きくなれば、表示可能文字数は多くなり、文字サイズが大きくなれば、表示可能文字数は少なくなる。本実施形態では、文字サイズが26ポイント、画面サイズ(行方向の画素数)を26としたときに、好適な表示が可能なように最大文字数K=8に設定している。
改行コードを記録したら、次に、文書処理手段13は、段落間の強調処理を行う(ステップS40)。具体的には、読み込まれた文書データに当初から記録されている改行コードの直前又は直後に改行コードを追加記録することにより、2つの改行コードを連続させる。元の文書データにおいては、段落の最後にのみ改行コードが記録されているため、当初から記録されている改行コードの前または後に改行コードを追加するだけで、段落間に空白行の挿入が可能となる。
次に、表示手段14が、文書処理手段13により処理された文書データを表示する(ステップS50)。すなわち、表示手段14は、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭とする最大8文字ごとに改行コードが挿入され、さらに、各段落末尾に改行コードが挿入された文書データを表示する。
文書処理手段13による処理後の文書データの表示例を図5に示す。図5において、実線の矩形の枠は、図3と同様、表示画面を示している。表示画面の点線の枠は、スクロールにより表示可能な範囲を示している。図3と比較すると、わかるように、元の文書データの改行コード記録位置には、段落間であることを強調する段落間強調行が挿入されることになる。本実施形態では、改行コードを記録することにより段落間強調行として空白行を挿入している。段落間であることを強調できれば、段落間強調行として所定のマークを付与する等、空白行以外の態様としても良い。
図5に示すように、処理後の文書データは、最大8文字という条件で、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭として、改行されている。表示画面の下から4行目「なくなっています。」は、9文字分の表示スペースを占有するが、句読点を文字としてカウントしないため、最大8文字という条件を満たすものとなっている。第1の実施形態では、図5に示すように、最大K(=8)文字内で改行を行うことにより、1行ごとの文字列が、視野狭窄者の中心視野内に収まるため、改行された単位で中心視野を移動させていくことにより、特に視野狭窄者が効率的に文書を読むことが可能となる。
<2.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る文書表示装置のハードウェア構成、機能ブロックは、第1の実施形態と同様であり、図2に示したようなものとなっている。ただし、後述するように、文書処理手段13の機能が異なっている。
<2.1.処理動作>
次に、本実施形態に係る文書表示装置の処理動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。まず、第1の実施形態のステップS10と同様、文書読込手段11が、指定された文書データを読み込む(ステップS11)。そして、第1の実施形態のステップS20と同様、文書解析手段12が、文書読込手段11により読み込まれた文書データの解析を行う(ステップS21)。
続いて、文書処理手段13が、形態素解析された文書データの体裁の変更を行う(ステップS31)。まず、第1の実施形態におけるステップS30と同様、最大文字数K以内という条件での改行コードの記録を行う。第2の実施形態では、ステップS31において、さらに、段落内の各行の文字列を行頭位置から、その行に応じた文字数だけ行末方向へ移動させ、全体として階段状に表示させるための処理を行う。改行コードにより区切られた各行のうち、先頭行以外の2行目以降の行については、その行の文字列の先頭文字の直前に空白コード(以下の説明において、特に説明がない場合、空白コードは全角1文字分に対応するものとして説明していく。)を挿入する。これにより文字列の直前に挿入された空白コードの数に相当する空白が挿入され、文字列全体が行末方向に移動する。先頭行以外の2行目以降の行については、先頭行から離れるに従って多くの空白コードを挿入する。本実施形態では、1行離れるごとに1つずつ増加させた空白コードを埋め込む。従って、例えば、2行目の行頭には1つの空白コード、3行目の行頭には2つの空白コード、10行目の行頭には9個の空白コードが埋め込まれることになる。
先頭行から離れるに従って多くの空白コードを挿入するだけであると、段落内の文字数が多い場合に、後の方の行の文字列が、全体として行末方向に移動し過ぎてしまい、逆に読み難くなってしまうという問題がある。そこで、本実施形態では、行末方向の画面端部(本実施形態では画面右端)まで所定の距離以内に接近した場合には、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行う。行末方向の画面端部までの所定の距離としては適宜設定することが可能であるが、本実施形態では、全角1文字分に設定している。行末方向の画面端部までの所定の距離となった行に対しては、文書処理手段13は、ステップS31において、直前の行よりも所定数だけ少ない空白コードを挿入する。本実施形態では、その行に挿入する空白コードを直前の行よりも5個減らすようにしている。この行以降は、同様に、1行離れるに従って1つずつ挿入する空白コードを増やし、再び行末方向の画面端部まで所定の距離以内に接近した場合に、再度、挿入する空白コードを直前の行よりも5個減らすという処理を繰り返していく。また、行頭方向に戻すための処理を行う場合、後述するガイド情報を挿入するため、改行コードを記録することにより空白行の挿入を行う。
次に、文書処理手段13は、段落間にガイド情報を付与する処理を行う(ステップS41)。本実施形態では、第1の実施形態と異なり、段落間の行にガイド情報を表示させるための処理を行う。具体的には、読み込まれた文書データに当初から記録されている改行コードの直後からガイド情報を構成する所定数の文字コードを挿入する。挿入する文字コードの種類としては、通常の文字と区別でき、それがガイド情報であると認識できるものであれば、どのようなものであっても良い。本実施形態では「┏」「━」「┛」を用いてガイド情報を構成している。挿入する文字コードの数は、表示するガイド情報の長さに対応する。そのため、直前の段落の最終行の文字列の位置に応じて挿入する文字コードの数が定まることになる。ガイド情報を直前段落の最終行のどの位置から直後段落の先頭行のどの位置まで表示させるかについては、読み易さを考慮して設定することができるが、本実施形態では、直前段落の最終行の2文字目の位置から直後段落の先頭行の行頭までとしている。
さらに、文書処理手段13は、段落間だけでなく段落内においてもガイド情報を付与する。上述のように、本実施形態では、段落内の後の方の行の文字列が、全体として行末方向に移動し過ぎてしまうのを避けるため、画面右端まで所定の距離以内に接近した場合には、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行っている。この際、戻る位置を明確に案内するためにもガイド情報を付与している。段落内の場合も、ガイド情報を直前の行のどの位置から直後の行のどの位置まで表示させるかについては、読み易さを考慮して設定することができるが、本実施形態では、直前の行の2文字目の位置から直後の行の最初の文字までとしている。
次に、文書処理手段13により文書データが処理された後は、第1の実施形態のステップS50と同様、表示手段14が文書データを表示する(ステップS51)。本実施形態における、処理後の文書データの表示例を図7に示す。図7において、実線の矩形の枠、その下方の点線の枠は、それぞれ図5と同様、表示画面、スクロールにて表示可能な範囲を示している。
図7に示すように、処理後の文書データは、最大8文字という条件で改行されているだけでなく、1行進むごとに文字列全体が1文字分だけ行末方向へ移動している。このため、全体として階段状に表示される。また、段落間と段落内の所定の位置には、ガイド情報が挿入されている。上記ステップS41における処理により、ガイド情報は、直前の行の2番目の文字から直後の行の最初の文字まで案内するようになっている。
図7に示したように、最大文字数Kまでの範囲内で文字を改行し、各行を階段状に表示させることにより、特に晴眼者は、視点を行末方向へ滑らかに移動させることができ、第1の実施形態の場合よりもより効率的に文書を読むことが可能となる。視野狭窄者の場合は、段落間等において行頭方向に文字が戻る場合、行き先を見失ってしまうことがある。しかし、図7に示したように、ガイド情報が設けられているため、視野狭窄者は、ガイド情報を目で追いながら、次の行に進むことが可能となる。したがって、晴眼者しか利用しないことが明らかである場合は、ガイド情報を設けないようにすることも可能である。ガイド情報を設けない場合、段落内においては、その行を段落間の場合と同様に空白行等の段落間強調行としても良いし、段落間強調行を挿入せず、文字列が存在する行を連続させても良い。
本実施形態では、文書データ内の文字列を階段状に表示させる際、空白コードを1個以上連続して挿入するようにしたが、元の文字列と明確に区別可能であれば、どのような文字コードを用いても良い。例えば、上記空白コードに代えて“■”を特定する文字コードを挿入するようにしても良い。空白コードに代えて“■”を特定する文字コードを挿入した場合の文書データの表示例を図8に示す。図8に示すように、空白コードに代えて“■”のような図形的記号を用いることにより、階段状であることをより認識し易くなる。この図形的記号については、任意の色を付すようにしても良い。
本実施形態では、階段状に表示する際、各行の先頭の文字を基準として、直後の行の先頭の文字が、直前の行の先頭の文字に比べて所定長(図7、8の例では、全角1文字分)だけ行末方向に位置するように、各行の文字列を移動させるようにしたが、基準とする文字を各行の先頭の文字でなく、各行の中央の文字、または最後尾の文字とするようにしても良い。
各行の文字列を中央の文字を基準として移動させた例、最後尾の文字を基準として移動させた例を、それぞれ図9、図10に示す。各行の文字列を、中央の文字を基準として移動させた場合、図9に示すような状態で、階段状に表示される。図9の例では、句読点を除外した文字数で文字列の中央の文字を定めている。また、図9の例では、文字列が偶数の場合は、中央の2つの文字のうち、先頭側の文字を基準とするようにしている。もちろん、中央の2つの文字のうち、行末側の文字を基準とするようにすることも可能である。図9において、左上方向から右下方向に伸びる斜めの線分は、各行の文字列の基準となる中央の文字を結んだものである。この線分は、説明の便宜上、設けたものであり、実際に画面に表示されるものではない。
各行の文字列を、最後尾の文字を基準として移動させた場合、図10に示すような状態で、階段状に表示される。図10において、左上方向から右下方向に伸びる斜めの線分は、各行の文字列の基準となる最後尾の文字を結んだものである。図9と同様、この線分は、説明の便宜上、設けたものであり、実際に画面に表示されるものではない。中央の文字を基準とする場合も、最後尾の文字を基準とする場合も、上述のように、空白コードに代えて、“■”のような図形的記号を一例とする他の文字コードを挿入するようにしても良い。ただし、表示した場合に、元の文字列を構成する文字コードと明確に区別可能な文字コードである必要がある。
また、本実施形態では、各行について、移動させる文字数を固定にするのではなく、各行ごとに変化させるようにすることも可能である。移動させる基準となる位置および移動させる文字数は、行ごとに変化させることができる。行ごとに、移動させる文字数を変化させた場合の好ましい表示例を図11に示す。
図11(a)は、文書データの例であり、図11(b)は、図11(a)に示した文書データの処理後の表示例である。図11(b)に示した表示を行う場合、上記ステップS31において、各行の文字列の最後尾に改行コードの記録を行った後、次の行の文字列の直前に、直前の行の文字数と同数の空白コードを挿入する。従って、図11(b)の例では、2行目の行頭には4つの空白コード、3行目の行頭には7つの空白コード、4行目の行頭には10個の空白コードが埋め込まれることになる。これにより次の行の文字列の先頭が、直前の行の文字列の最後尾の位置と揃う位置に配置されることになる。
図11(b)のように、次の行の文字列の先頭を、直前の行の文字列の最後尾の位置と揃う位置に配置することにより、意味のある短い単位で区切りを認識しつつ、視点を行末方向へ滑らかに移動させることが可能となる。図11に示す例では、次の行の文字列の先頭が、直前の行の文字列の最後尾の位置と揃う位置に配置することを目的としているため、次の行の文字列の先頭が、直前の行の文字列の最後尾の位置と揃う位置に配置できれば、全角の空白コードに代えて、例えば2倍の数の半角の空白コードを挿入する等の処理を行っても良い。
図11(b)の例では、用いた文書データ例の文字数が少ないため、最終行の文字列の最後尾が、行末方向の画面端部まで達していないが、行末方向の画面端部まで所定の距離以内に接近した場合に、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行うのは、上述の例と同様である。また、段落内または段落間のガイド情報を表示する設定とすることができるのも、上述の例と同様である。図11(b)の例においても、元の文字列と明確に区別可能であれば、空白コードに限らず、どのような文字コードを用いても良い。例えば、上記空白コードに代えて図8に示したような、“■”を特定する文字コードを挿入するようにしても良い。
また、各行の文字列を中央に揃えたり、行末に揃えたりするようにすることも可能である。この場合、後述するスタイルシート(CSS)で指定することにより実現する。各行の文字列を中央に揃えた例、行末に揃えた例を、それぞれ図12、図13に示す。各行の文字列を中央に揃えた場合、図12に示すように、元の文字列は、行の中央に集めて揃えられることになる。
本実施形態では、文書データを処理した後、連続して表示するようにしたが、処理された文書データを文書記憶手段15に記憶しておくようにしても良い。一度階段状の状態に処理された文書データを作成しておけば、次回以降は、文書データ記憶手段15からその文書データを読み込んで、そのまま表示するだけで、図7、図8に示したように階段状に表示させることが可能となる。このように、直接文書記憶手段15から読み込んで階段状表示させる場合、上記ステップS31、S41の処理による結果として、HTMLとCSS(Cascading Style Sheets)の形式で文書データを記録するようにしても良い。
HTMLとCSSの形式で文書データを記録する場合の2つの例について説明する。1つ目の例は、上述のように空白コードを挿入する例である。図14は、空白コードを挿入する場合におけるHTMLとCSSの例を示す図である。図14(a)の例では、文書データの1つの段落を<p>タグで囲んでいる。また、空白コードを<span>タグで囲んでいる。なお、図14(a)においては、空白コードを“□”で示している。図14(b)は、図14(a)に示したHTML内のタグで囲まれた部分における表示体裁を特定するためのCSSを示している。図14において、“/*”と“*/”で囲まれた部分は、説明用であり、処理に影響しない。“/*”と“*/”で囲まれた部分の説明にあるように、“Letter−Spacing:−0.5em”は、“半角分の階段は−0.5em”であることを示している。したがって、“Letter−Spacing:1em”と変更すれば、空白コード1つが全角1文字分となり、“Letter−Spacing:2em”と変更すれば、空白コード1つが全角2文字分になることを示している。このようにして、CSS内の記述を変更することにより、各行の文字列の移動の程度を変更することができる。
HTMLとCSSの形式で文書データを記録する場合の2つ目の例は、各行における文字列の表示位置を直接設定する例である。図15は、文字列の表示位置を直接設定する場合におけるHTMLとCSSの例を示す図である。図15(a)の例では、文書データの各段落を、“class”を“paragraph_00*”とする<div>タグで囲んでいる。また、各行を、“class”を“line_0**”とする<div>タグで囲んでいる。図15(b)は、図15(a)に示したHTML内のタグで囲まれた部分における表示体裁を特定するためのCSSを示している。図15において、“/*”と“*/”で囲まれた部分は、説明用であり、処理に影響しない。“/*”と“*/”で囲まれた部分の説明にあるように、“margin−left:1em”は、“(行末方向に)1文字ずらす”ことを示している。また、“line_010”、“line_011”については、図7に示したように、“line_011”の文字列を行頭方向に戻すため、CSSにおいて“line_010”は“10文字ずらす”設定、“line_011”は“5文字ずらす”設定になっている。
文書表示装置10においては、さらに様々な工夫が施されている。一例として、表示画面に基準線を表示する例について説明する。図16は、行方向に平行に伸びる基準線を表示画面に表示させた例を示す図である。文書表示装置10では、表示画面を行方向と垂直な方向(図面上下方向)に画面をスクロールさせることが可能であるが、その際、図16(a)(b)に示すように、基準線を表示画面に対して固定の位置に表示させる。図16(a)は、文書の初期表示状態を示している。そのため、文書の第1段落の第1行目“スピーカーは、”が、表示画面の上端に表示されている。図16(b)は、図16(a)に示した状態から4行ほど画面を下方向にスクロールさせた状態を示している。そのため、文書の第2段落の第1行目“「現代の生活は”が、表示画面の上端に表示されている。
基準線の左端付近には、それまで読み進めた文書が、その文書全体に対する比率を示す表示がなされている。図16(a)の例では“10%”、図16(b)の例では“15%”となっている。この比率は、文書処理手段13が、既に表示させた行数の全行数に対する比率を小数点以下四捨五入して算出したものである。図16(a)の例では文書の先頭(第1段落の第1行目)から“一途を”までの行数の、全行数に対する比率として“10%”が算出されていることになる。また、図16(b)の例では文書の先頭(第1段落の第1行目)から“価値観が”までの行数の、全行数に対する比率として“15%”が算出されていることになる。なお、行数に代えて、文書内の文字数を用いて比率を算出するようにしても良い。この場合、文書の先頭(第1段落の第1文字)から基準線に位置する文字までの文字数の、文書内の全文字数に対する比率を算出することになる。基準線を表示することについては、第2の実施形態だけでなく、第1の実施形態においても適用可能である。
<2.2.利用者による移動の程度の設定>
本実施形態では、事前に設定された内容に従って階段状表示を行うようにしたが、各文字列の行末方向への移動の程度を、利用者がユーザーインターフェースを利用して設定できるようにすることも可能である。一例として、タッチパネルを利用して、利用者が表示画面上を指でなぞり、移動の程度を再度算出して表示を行う。このように指でなぞって移動の程度を変更する場合の画面の例を図17に示す。図17(a)は、事前に設定された内容に従って文書表示装置10が、階段状表示を行った状態である。図17において、Yは利用者の指を示す。図17(a)の状態では、利用者は、“ひとつの”の部分において表示画面に指が触れた状態となっている。図17(a)の状態から、表示画面に触れたまま指を行頭方向(矢印方向)に向かって動かし、図17(b)に示す位置まで移動させたとする。
文書表示装置10は、図17(a)に示す指に触れられた位置を認識して、文書データの表示位置と照合して、表示中の文書データの行番号(例えば、line_009)を認識する。そして、文書表示装置10は、その行番号で特定される行(図17の例では、第2段落9行目“ひとつの”の行)を、図17(b)に示す指が止まった位置を認識し、認識された行番号で特定される行の文字列を、指が動いた距離だけ、移動させる。図17の例では、行頭方向に移動させることになる。
次に、その行とその段落の先頭行(1行目)との行方向への移動量の差を求め、それを行数の差で除算することにより1行進むことによる移動量の増加量を算出する。図17の例では、第2段落9行目“ひとつの”の行の移動量は全角4文字分であり、先頭行(1行目)から8行進むことにより全角4文字分行末方向に移動しているため、1行当たりの移動量の増加量は全角0.5文字分(半角1文字分)となる。1行当たりの移動量の増加量が算出されたら、これを各段落の先頭行以外の全ての行に適用し、各行の移動量を求め、その移動量だけ、各行の文字列を行末方向に移動させる。
図17に示すように、各行の文字列の移動量を減らす方向に移動させた場合、画面右端に所定の距離以内に接近する行は、後の方の行にずれることになる。そのため、図17(a)の例では、第2段落10行目“価値観が”の行と、11行目“すべてという”の行の間に段差が生じていたが、変更後は、図17(b)に示すように、第2段落10行目と、11行目の間の段差がなくなり、さらに後の行間(図示省略)に移動することになる。
各行の行末方向への移動量を、行頭側の空白部分がつくる角度として数値設定することも可能である。角度を数値設定した場合の表示例を図18に示す。設定する角度Rは、図18に示すように、各行の文字列の先頭文字を結んだ直線(図面左上から右下に向かう直線)と、行方向と垂直な方向(図面上下方向)の直線がなす角度である。角度入力画面が表示された状態で、指示入力部10dより角度を数値入力されると、文書処理手段13は、行方向と垂直な方向の直線と入力された角度をなす直線を算出し、その直線上に先頭文字が配置されるように各行の文字列の移動量を決定する。そして、決定された移動量だけ各行の文字列を行末方向に移動させる。このようにして、利用者は、角度を数値設定するだけで、その角度に対応して移動させた階段状表示を得ることが可能となる。
<3.変形例等>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、各行の最大文字数を定める最大文字数Kを事前に設定するようにしたが、文字サイズ、行方向の画面サイズに応じて設定されるようにしても良い。
また、上記実施形態では、横書きの場合を例にとり、横方向に連続する文字列を行として説明したが、縦書きに連続する文字列を行とする縦書きの場合に適用できることは当然である。従って、上記実施形態において説明した左右方向は、縦書きの文書の場合、上下方向に相当する。
また、上記第2の実施形態では、階段状に表示する場合、図7等に示したように、各行の文字列の先頭が左上から右下方向になるように設定したが、右上から左下方向になるように設定しても良い。縦書きの場合も同様であり、各行の文字列の先頭が左上から右下方向になるように設定しても良いし、左下から右上方向になるように設定しても良い。
また、上記実施形態では、文書表示装置10が文書読込手段11、文書解析手段12、文書処理手段13、文書記憶手段15を有し、一旦文書記憶手段15に文書データを格納した後は、その文書データを文書表示装置10内で処理して表示を行うようにしたが、文書管理サーバ20が、文書読込手段11、文書解析手段12、文書処理手段13、文書記憶手段15を有し、文書表示装置10からの指示に従い、文書データの処理を行って処理後の文書データを文書表示装置10に送信するようにしても良い。
本発明は、書籍を電子化した電子書籍等、文書データを端末装置に表示する産業に利用可能である。
10・・・文書表示装置
10a・・・CPU
10b・・・RAM
10c・・・記憶装置
10d・・・指示入力部
10e・・・データ入出力I/F
10f・・・表示部
10g・・・通信部
11・・・文書読込手段
12・・・文書解析手段
13・・・文書処理手段
14・・・表示手段
15・・・文書記憶手段
20・・・文書管理サーバ
30・・・ネットワーク

Claims (11)

  1. 文字データにより構成される文書データを表示する装置であって、
    文書データを読み込む文書読込手段と、
    読み込んだ文書データに対して解析を行う文書解析手段と、
    前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う文書処理手段と、
    前記文書処理手段により改行が施された文書データを表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする文書表示装置。
  2. 前記文書処理手段は、前記文書データ中の段落間に段落が変更されることを示す行を挿入することを特徴とする請求項1に記載の文書表示装置。
  3. 前記文書処理手段は、前記改行された行単位で先頭位置から所定長移動させる処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書表示装置。
  4. 前記文書処理手段は、前の段落の最後の行から次の段落の最初の行へ案内するガイド情報を設定する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の文書表示装置。
  5. 前記文書処理手段は、指定された角度に従い、段落の各行の先頭位置が段落全体として、前記指定された角度になるように各行を移動させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の文書表示装置。
  6. 前記文書解析手段は、形態素解析により文書データを解析し、
    前記文書処理手段は、前記解析の結果、名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかを先頭として改行することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の文書表示装置。
  7. 前記文書処理手段は、前記改行後の文字列が、行末方向の画面端部まで所定の距離以内に接近した場合には、それ以降の行を行頭方向に戻すための処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の文書表示装置。
  8. 前記表示手段は、表示画面の所定の位置に行方向に平行な基準線を表示させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の文書表示装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の文書表示装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータにより、文字データにより構成される文書データを表示する装置であって、
    文書データを読み込む段階と、
    読み込んだ文書データに対して解析を行う段階と、
    前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う段階と、
    前記文書処理手段により改行が施された文書データを表示する段階と、
    を有することを特徴とする文書表示方法。
  11. 利用者が管理する文書表示装置と、文書データを管理する文書管理サーバがネットワークにより接続されており、
    前記文書管理サーバは、
    文書データを読み込む文書読込手段と、
    読み込んだ文書データに対して解析を行う文書解析手段と、
    前記文書解析手段による解析結果に基づいて所定の文字数を最大とする単位で改行を行う文書処理手段と、を有し、
    前記文書表示装置は、
    前記文書管理サーバから受信した文書データを表示する表示手段を有することを特徴とする文書表示システム。
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