JP6286897B2 - 文書表示装置、文書表示方法及び文書表示プログラム - Google Patents

文書表示装置、文書表示方法及び文書表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子書籍等の文書を端末装置で表示する表示装置に関し、特に、閲覧者の文書を読む速度を速めることが可能な表示装置に関する。
近年、コンピュータ技術の発達により、様々な情報が電子化されてきている。書籍に関しても電子化が進んでおり、携帯可能な情報処理装置に電子化された書籍を取り込み、画面表示して閲覧する電子書籍の普及が進んでいる。
一方で、紙媒体の書籍にはなかった電子書籍がゆえの欠点も見つかってきている。例えば、視野狭窄者は視野が狭いため、文字を表示する表示画面上のどこを見ているか分かりにくくなりやすい。特に、電子書籍をスクロールさせながら読む際、文字の移動に伴って視線がその文字を追従してしまうため、下スクロール(文字が上方に移動するスクロール)させながら文字を読む場合であれば、徐々に視線が画面の上方に移動し、上端部付近に到達してしまう。このとき、視線を下方に移動させることとなるが、何れの位置まで視線を下方に移動させれば良いかが分からなくなってしまい、読書効率が著しく低下する。
そこで、利用者の視線を画面上の適当な位置に常に誘導することができれば、読書効率を低下させないばかりか、むしろ向上させることができる。利用者の視線を誘導させる方法としては、誘導先を目立たせる方法が考えられる。特許文献1には、弱視者が文章を読みやすいように、文字と背景のコントラストを反転させる技術が開示されている。
特開2010−224056号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ユーザの設定により一律にコントラストを反転させるだけのため、視線誘導という役割を果たすことができないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、利用者の視線を適切に誘導することで、利用者の読書効率を向上させることのできる文書表示装置等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置であって、前記各文字データの表示位置を算出する算出手段と、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、利用者の視線を誘導したい部分を所定の領域とすることにより、視線を誘導したい部分に表示される文字データの表示形態が変更されることから、当該部分に誘導者の視線を誘導することができ、延いては利用者の読書効率を向上させることができる。
本発明は、請求項1に記載の文書表示装置であって、前記表示制御手段は、前記所定の領域に表示済の文字データを表示済記号とともに表示させることを特徴とする。
本発明によれば、所定の領域に表示された文字データ、すなわち、利用者の既読部分について表示済記号が表示されることから、例えば、利用者が既読部分のある部分に戻って文書の内容を確認し、再度、元の位置(すなわち、未読部分の冒頭)に戻って読み直す場合、表示済記号が表示されていない部分が未読部分であるので、元の位置を短時間で把握することができ、利用者の読書効率を向上させることができる。
本発明は、文字データにより構成される文書データを表示部にてスクロール表示させる文書表示装置であって、前記表示部における所定の領域を常に空白領域として表示させ、前記文字データを、当該空白領域をスクロールさせる際に当該空白領域を飛び越して表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示部の所定の領域に常に空白領域を設けることにより、利用者の視線は、文字データが空白領域を飛び越した先に誘導される。したがって、利用者はそこに次々に表示される文字列を、視線を大きく移動させることなく読むことができる。このとき、視線を大きく移動させなくて済むため、利用者の目の負担が軽く、読書速度も速くなり読書効率が向上する。また、視野狭窄者は視線の移動量が最小限で済むため、自分が読んでいる部分を見失いにくくなる。
本発明は、文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置による文書表示方法であって、前記各文字データの表示位置を算出する算出工程と、前記算出工程における算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置に含まれるコンピュータを、前記各文字データの表示位置を算出する算出手段、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、利用者の視線を誘導したい部分を所定の領域とすることにより、視線を誘導したい部分に表示される文字データの表示形態が変更されることから、当該部分に誘導者の視線を誘導することができ、延いては利用者の読書効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る文書表示システムの一例を示す概要構成図である。 本実施形態に係る文書表示装置10の詳細を示す図である。 本実施形態に係る文書データの一例を示す図である。 本実施形態に係る文書データの表示例を示す図である。 本実施形態に係る文書表示装置10の処理動作を示すフローチャートである。 変形例に係る文書データの表示例を示す図である。 変形例に係る文書データの表示例を示す図である。
<1.文書表示システムSの構成>
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る文書表示システムSの構成例を示す図である。図1において、文書表示システムSは、文書表示装置10、文書管理サーバ20を含んで構成されている。文書表示装置10と文書管理サーバ20は、インターネット等のネットワーク30を介して接続されており、互いにデータの送受信が可能となっている。
文書表示装置10は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍専用端末等の情報処理機能、ネットワーク通信機能、表示機能を備えた携帯可能な端末装置であり、電子書籍の書籍データ等の文書データを表示する装置として機能する。文書管理サーバ20は、電子書籍データ等の文書データを管理し、文書表示装置10からの要求に応じて供給するサーバコンピュータである。なお、本発明を実施するに際し、携帯電話機、スマートフォン等を文書表示装置10として利用する場合、通話機能を備えていなくても良い。また、文書表示装置10は、電子書籍データ等の文書データを内蔵している場合、あるいは接触、非接触の形式で別の記録媒体から取得することができる場合には、ネットワーク通信機能を有していなくても良い。
<2.文書表示装置10の構成>
図2は、文書表示装置10のハードウェア構成図である。文書表示装置10は、CPU(Central Processing Unit)10aと、メインメモリであるRAM(Random Access Memory)10bと、CPU10aが実行するプログラムやデータを記憶するための記憶装置10c(例えば、ハードディスク、不揮発性のメモリ等)と、キーボード、タッチパネル等の指示入力部10dと、外部装置(データ記憶媒体等)とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インタフェース)10eと、表示部(液晶ディスプレイ等)10fと、ネットワーク30を介して他のコンピュータとネットワーク通信を行うための通信部10gを備え、互いにバスを介して接続されている。
文書表示装置10は、上述のように、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍専用端末等により実現可能であるが、本実施形態では、タブレット端末に専用のプログラムを組み込むことにより実現する。タブレット端末とは薄い板状であり、タッチパネルで画面を操作可能なコンピュータである。なお、タブレット端末は、図2に示した以外にも、カメラ、マイクロフォン、スピーカ等を有しているが、図示を省略している。
図2に示したハードウェア構成において、CPU10aが記憶装置10cに記憶されたプログラムをRAM10bに読み込んで実行することにより、算出手段、表示制御手段、文字数取得手段、分割手段として機能する。
記憶装置10cは、文書管理サーバ20等から取得した文書データを記憶する。文書データは、記憶装置10c内に確保された所定の領域に記録される。文書データは、文字列で構成される文、文章を含む文書を表現したデータであり、主として文字コードで定義される文字データ(テキストデータ)と制御データにより構成される。電子書籍に用いられる電子書籍データも文書データの一例である。文書データは、画像、音声、動画等のデータを含むこともあるが、本実施形態では、文字データと制御データのみで構成される場合について説明する。文書表示装置10は、利用者からの指示に従って文書管理サーバ20等にアクセスし、文書データを取得して記憶装置10cに格納する。
図3及び図4を用いて文書データを表示装置10fに表示する際の表示例について説明する。図3は表示対象の文書データの一例を示す図であり、図4は文書データの表示例の一例を示す図である。
本表示例では、CPU10aが、図3に示すように複数の文が連続しており各行の間に空行が挿入されていない文書データを表示部10fに表示させる。具体的には、図4に示すように文書データが適宜改行されて表示される。そして、CPU10aは、利用者による上下方向へのスクロール操作に基づいて表示を更新する。具体的には、指Fを上方向にスライドすることにより文字データは上方向に移動し、指Fを上方向にスライドすることにより文字データは下方向に移動する。
また、CPU10aは、表示部10fの常に中央付近が空白(空行)Wになるように表示形態を制御する。図4(A)は、図3に示す文書データを文頭から表示した様子を示している。ここから利用者が指Fを上方向に少しずつスライドさせると、CPU10aは、表示されている文書全体を上方向に移動表示させる。このとき、CPU10aは、図4(A)の7行目L7に表示されている「すべてという、」という文字列を所定の距離だけ上方に移動させてから、空白Wを飛び越えて6行目L6にジャンプしたように表示させる(図4(B))。
更に、利用者が指Fを上方向に少しずつスライドさせると、CPU10aは、表示されている文書全体を上方向に移動表示させる。このとき、CPU10aは、図4(B)の7行目L7に表示されている「単純な時代では」という文字列を所定の距離だけ上方に移動させてから、空白Wを飛び越えて6行目L6にジャンプしたように表示させる(図4(C))。
このように、表示部10fの中央付近に空白Wを設けることにより、利用者の視線は6行目L6に誘導される。したがって、利用者は指Fを上方向に少しずつスライドさせることにより6行目L6に次々に表示される文字列を、視線を大きく移動させることなく読むことができる。このとき、視線を大きく移動させなくて(6行目L6から視線を動かさなくて)済むため、利用者の目の負担が軽く、読書速度も速くなり読書効率が向上する。また、視野狭窄者は視線の移動量が最小限で済むため、自分が読んでいる部分を見失いにくくなる。
<3.文書表示装置10の処理動作>
次に、本実施形態に係る文書表示装置10の処理動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、利用者が、文書表示装置10を起動し、文書データ表示用のアプリケーションを起動させる。すると、指示入力部10dを介した利用者の指示に応じて、CPU10aが、文書管理サーバ20にアクセスし、指定された文書データを取得する(ステップS101)。
そして、CPU10aが、ステップS101の処理で取得した文書データの解析を行う(ステップS102)。解析の手法としては、文の構造を解析する公知の様々な技術を利用することができる。本実施形態では、公知の形態素解析を行っている。形態素解析により、単語の区分け、及び区分けした単語の品詞分類までを行う。
次に、CPU10aは、表示条件を特定する(ステップS103)。具体的には、CPU10aは、表示部10fにおける文書を表示する表示領域のサイズ、各行に表示される最大文字数K、表示可能な行数Rを特定する。なお、文書表示装置10には、利用者による所定の操作により、最大文字数K、行数Rを指定することが可能な機能が設けられており、指定された最新の値が記憶装置10c又はRAM10bに記録される。CPU10aはこれを読み出して最大文字数K、行数Rを特定する。また、CPU10aは、利用者により文字のサイズを変更する操作が行われた場合には、その文字のサイズに応じて最適な最大文字数K及び行数Rを算出して記憶装置10c又はRAM10bに記録されている値を更新する。
次に、CPU10aは、ステップS102の処理における解析結果と、ステップS103の処理で特定した最大文字数Kとに基づいて、文書データを複数の行に分割し、それぞれに行IDを付与する(ステップS104)。具体的には、CPU10aは、一行あたりの文字数が、利用者により指定された最大文字数Kを超えない区切り位置で文書データを分割する。このとき、CPU10aは、利用者が読みやすい位置で文書データが分割されるように、名詞、動詞、形容詞、副詞の何れかの前を区切り位置で分割することとする。
次に、CPU10aは、表示する電子書籍をその書籍の何行目から表示するかを示す表示開始位置と、分割した各行を表示領域の何れの位置に表示すべきかを算出する(ステップS105)。ここで、初めて電子書籍が開かれる場合であれば、その書籍の一行目が表示開始位置となる。例えば、CPU10aは、利用者がスクロール操作を行った場合には、スクロール操作前に表示領域に表示されていた書籍の先頭行と、そのスクロール量によって表示開始位置を特定する。つまり、スクロール操作前に表示領域に書籍の50行目から70行目までが表示されており、スクロール量が後方に10行分であった場合であれば、CPU10aは、表示開始位置として60行目を算出する。また、CPU10aは、最大文字数K及び行数Rと表示開始位置とに基づいて、ステップS104の処理で分割した各行(各文字)の表示領域における表示位置を算出する。
次に、CPU10aは、ステップS105の処理における算出結果に基づいて、文書データを表示領域に表示させる(ステップS106)。
次に、CPU10aは、表示領域の所定の領域に表示される行(行ID)を特定し(ステップS107)、特定した行の下に空行を挿入する(ステップS108)。本実施形態では、図4における6行目L6に対応する領域が所定の領域に該当する。図4(A)の例では、CPU10aは、「ひとつの価値観が」という行を特定し、その下に3行分の空行(空白W)を挿入する。ここで、ステップS107の処理で特定した行の下に空行を挿入することは、当該行の表示形態を変更することの一例である。
次に、CPU10aは、ステップS107の処理で特定した行以外の行の下に挿入されている空行を削除する(ステップS109)。例えば、図4(A)の状態から画面がスクロールされ、「ひとつの価値観が」という行が所定の領域から外れると、CPU10aは「ひとつの価値観が」という行の下に挿入した空行を削除する。これにより「ひとつの価値観が」という行と「すべてという、」という行が隣接することとなる。一方で、このとき、CPU10aは「すべてという、」という行の下方に、ステップS107の処理により、空行を挿入する。
次に、CPU10aは、スクロール操作を検出したか否かを判定する(ステップS110)。CPU10aは、スクロール操作を検出したと判定した場合には(ステップS110:YES)、ステップS105の処理に移行する。一方、CPU10aは、スクロール操作を検出していないと判定した場合には(ステップS110:NO)、終了操作を検出したか否かを判定する(ステップS111)。終了操作とは、文書表示装置10の電源を落とす操作や、文書データ表示用のアプリケーションを終了する操作などである。
CPU10aは、終了操作を検出したと判定した場合には(ステップS111:YES)、図5のフローチャートに示す処理を終了する。一方、CPU10aは、終了操作を検出していないと判定した場合には(ステップS111:NO)、ステップS110の処理に移行する。
以上説明したように、本実施形態の文書表示装置10は、文字データにより構成される文書データを表示部10fにてスクロール表示させる文書表示装置10であって、CPU10a(「算出手段」、「表示制御手段」の一例)が文書データを構成する各文字データの表示位置を算出し、その算出結果に基づいて、表示部10f(表示領域)の所定の領域に表示される文字データのみ表示形態を変更して表示させる。
したがって、本実施形態の文書表示装置10によれば、利用者の視線を誘導したい部分を所定の領域とすることにより、視線を誘導したい部分に表示される文字データの表示形態が変更されることから、当該部分に誘導者の視線を誘導することができ、延いては利用者の読書効率を向上させることができる。
また、CPU10aは、文書データを複数の行に分割して表示する場合の各文字データの表示位置を算出し、所定の領域に表示される行とその後ろの行との間に空行を挿入することにより空白領域を設けて表示させる。これにより、所定の領域に表示される行が空白領域のすぐ前に表示されることとなるため、所定の領域に表示される行に利用者の視線を誘導させやすく、延いては利用者の読書効率を向上させることができる。
更に、CPU10a(「文字数取得手段」、「分割手段」の一例)は、一行に表示可能な最大文字数Kを取得し、一行に表示する文字数が、最大文字数Kより少ない文字数となるように文書データを複数の行に分割する。これにより、利用者は自分にとって好適な最大文字数Kを設定することにより、一行に表示する文字数を制限することができる。よって、最大文字数Kを適切に設定することにより、視野狭窄者であれば自分の視野内で改行させ、晴眼者であれば視線の移動量が少なくなるように改行させることができることから、利用者の読書効率を向上させることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。以下、いくつかの変形例について説明するが、これらの変形例は適宜組合せて採用することができる。
<4.1.変形例1>
上記実施形態では、図5のステップS108の処理において、所定の領域に表示される行の下に空行を挿入することとしたが、これに代えて又はこれに加えて、CPU10aは、ステップS107で特定した所定の領域に表示される行について表示位置を左右にずらして表示させることとしてもよい。
例えば、図6に示すように、6行目L6に対応する領域を所定の領域に設定した場合、CPU10aは、6行目L6に表示される行の表示位置を一文字分だけ左にずらして表示させる。ずらす量は一文字分よりも少なくても大きくてもよいが、利用者がその行を読む際、視線を動かす量が大きくなりすぎて読書効率が低下してしまうことがないように設定することが好ましい。また、ずらす量は文字単位でなくともピクセル単位であってもよい。更に、ずらす方向は左方向に限られず右方向であってもよい。
当該変形例によれば、図6(A)、(B)、(C)に示すように、画面のスクロールに伴い、6行目L6に表示される文字列だけが左方向にずれる。人間の目は視野内における変化に追従する傾向があるため、左方向にずれて表示される6行目L6に利用者の視点を自然に誘導することができる。これにより、利用者の読書効率を向上させることができる。なお、当該変形例を採用する場合、図5のステップS109の処理において、CPU10aは、ステップS107の処理で特定した行以外の行で左方向にずらして表示されている行の表示位置を元に戻して表示する。
<4.2.変形例2>
変形例1と同様に、図5のステップS108の処理に代えて又はこれに加えて、所定の領域に表示される行を、下線を付して表示させることとしてもよい。
例えば、図7(A)に示すように、7行目L7に対応する領域を所定の領域に設定した場合、CPU10aは、7行目L7に表示される「すべてという、」という行に下線を付して表示させる。そして、CPU10aは、スクロール操作に伴って文書全体を上方に移動させる際、「すべてという、」という行に下線を付した状態で上方に移動させ(図7(B))、次行の「単純な時代では」という行が7行目L7の所定の領域に移動してきたことを特定した場合に(ステップS107)、「単純な時代では」という行に下線を付すとともに、「すべてという、」という行に下線を付すのを止める(ステップS109)。このように、当該変形例を採用する場合、ステップS109の処理において、CPU10aは、ステップS107の処理で特定した行以外の行に下線を付すのを止める。
当該変形例によれば、図7(A)、(B)、(C)に示すように、画面のスクロールに伴い、7行目L7に表示される行(文字列)に下線が付される。人間の目は視野内における目立つものに視線を向ける傾向があるため、下線が付されて表示される7行目L7に利用者の視点を自然に誘導することができる。これにより、利用者の読書効率を向上させることができる。
なお、当該変形例を採用する場合、下線を固定的に表示させないことが好ましい。下線を固定的に表示させると、下線とスクロールする文字データとが重畳して読みづらくなってしまうためである。そこで、CPU10aは、下線を付した行(例えば、「すべてという、」という行)が一定の距離移動するまで下線をそのまま付した状態で表示させ、次行(例えば、「単純な時代では」という行)が所定の領域に入ってきたことに伴い当該行(例えば、「単純な時代では」という行)に下線を付すのと同時に、所定の領域から出て行った行(例えば、「すべてという、」という行)に下線を付すのを止める。これにより、下線とスクロールする文字データとが重畳して読みづらくなることを回避し、利用者の読書効率を向上させることができる。
<4.3.変形例3>
上記実施形態や上記変形例1、2では、所定の領域に表示される行の表示形態を変化させることにより、所定の領域に利用者の視線を誘導することとしたが、これに加えて、所定の領域に表示済みの文字データを、表示済記号とともに表示させることとしてもよい。例えば、図7(A)に示すように、その時点で所定の領域に表示されている行の横に表示中記号42を表示するとともに、その時点で既に所定の領域での表示が済んでいる行の横に表示済記号41を表示することとする。このとき、表示済記号41の色と表示中記号42の色を異ならせ、利用者が何れの部分が既読であるかを一目で把握できるようにするのが好ましい。
当該変形例によれば、利用者の既読部分について表示済記号41が表示されることから、例えば、利用者が既読部分のある部分に戻って文書の内容を確認し、再度、元の位置(すなわち、未読部分の冒頭)に戻って読み直す場合、表示済記号41が表示されていない部分が未読部分であるので、元の位置を短時間で把握することができ、利用者の読書効率を向上させることができる。
<4.4.変形例4>
上記実施形態では、横書きの場合を例にとり、横方向に連続する文字列を行として説明したが、縦書きに連続する文字列を行とする縦書きの場合に適用できることは当然である。したがって、上記実施形態において説明した左右方向は、縦書きの文書の場合、上下方向に相当する。
<4.5.変形例5>
上記実施形態では、CPU10aがステップS102の処理における解析結果と、ステップS103の処理で特定した最大文字数Kとに基づいて、文書データを行に分割し、それぞれに行IDを付与することとしたが、これらの処理を他の装置(例えば、文書管理サーバ20)等に行わせることとし、CPU10aがその処理結果を取得し、ステップS105以降の処理で利用することとしてもよい。
<4.6.変形例6>
上記実施形態では、CPU10aは、文書データを複数の行に分割して表示する場合の各文字データの表示位置を算出し、所定の領域に表示される行とその後ろの行との間に空行を挿入することとしたが、所定の領域に表示される行とその前の行との間に空行を挿入することとしてもよい。この場合、所定の領域のすぐ上(前)に空白Wが形成されるため、所定の領域に表示される行に利用者の視線を誘導させやすく、延いては利用者の読書効率を向上させることができる。
10 … 文書表示装置
10a … CPU
10b … RAM
10c … 記憶装置
10d … 指示入力部
10e … データ入出力I/F
10f … 表示部
10g … 通信部
20 … 文書管理サーバ
30 … ネットワーク

Claims (5)

  1. 文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置であって、
    前記各文字データの表示位置を算出する算出手段と、
    前記算出手段による算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする文書表示装置。
  2. 請求項1に記載の文書表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記所定の領域に表示済の文字データを表示済記号とともに表示させることを特徴とする文書表示装置。
  3. 文字データにより構成される文書データを表示部にてスクロール表示させる文書表示装置であって、
    前記表示部における所定の領域を常に空白領域として表示させ、前記文字データを、当該空白領域をスクロールさせる際に当該空白領域を飛び越して表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする文書表示装置。
  4. 文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置による文書表示方法であって、
    前記各文字データの表示位置を算出する算出工程と、
    前記算出工程における算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御工程と、
    を含むことを特徴とする文書表示方法。
  5. 文書データを複数の行に分割した各文字データを表示部にて一行ずつスクロール表示させる文書表示装置に含まれるコンピュータを、
    前記各文字データの表示位置を算出する算出手段、
    前記算出手段による算出結果に基づいて、前記表示部の所定の領域に表示される行の文字データとその前の行の文字データとの間又はその後ろの行の文字データとの間に空白領域を設け、前記表示部における常に同じ位置に当該空白領域を表示させる表示制御手段、
    として機能させることを特徴とする文書表示プログラム。
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