以下、本発明による情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、情報処理装置11と端末装置12とを備える情報処理システム1について説明する。なお、情報処理装置11は、端末装置12から2以上の位置情報が対応付いた入力情報を受信し、蓄積する。また、情報処理装置11は、端末装置12から受信した指示に従い、蓄積されている入力情報を取得し、端末装置12に送信する。また、端末装置12は、入力情報を受け付け、2以上の位置情報と対応付けて情報処理装置11に送信する。また、端末装置12は、情報処理装置11から受信した入力情報を出力する。
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の概念図である。図1において、情報処理装置11と、端末装置12とは、ネットワーク13を介して接続されている。ネットワーク13は、無線または有線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。また、端末装置12は、例えば、文字の入力や、音声の録音、映像の撮影などが行える携帯端末である。携帯端末は、例えば、いわゆるスマートフォンやフィーチャーフォンなどの携帯電話や、タブレット型のパソコン、PDAなどである。また、端末装置12は、例えば、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されていてもよい。なお、移動体には、通常、人も含まれる。
図2は、本実施の形態における情報処理装置11および端末装置12のブロック図である。情報処理装置11は、入力情報格納部111、受付部112、特性情報取得部113、蓄積部114、入力情報取得部115、場所情報取得部116、出力部117を備える。また、端末装置12は、ユーザ識別子格納部121、端末位置情報取得部122、端末受付部123、端末送信部124、端末受信部125、端末出力部126を備える。
入力情報格納部111には、1以上の入力情報が格納される。入力情報は、例えば、音声や、映像、1以上の文字(以下、適宜、文字列)などである。また、入力情報は、通常、ユーザが入力する情報である。映像は、通常、音声と動画とを有する。つまり、入力情報は、例えば、ユーザが録音した音声や、ユーザが撮影した映像、ユーザが入力した文字列などである。また、入力情報は、いわゆるストリームデータであることが好適である。また、入力情報は、入力に際して時間を要する情報であれば、その形式や内容などは、問わない。
また、入力情報には、2以上の位置情報が対応付いていてもよい。位置情報とは、位置を示す情報である。当該位置は、通常、経緯度である。また、位置は、例えば、高度(高さ)を含んでいてもよい。また、位置は、地図上の座標であってもよい。また、当該2以上の位置情報は、通常、移動中の2以上の位置を示す情報である。言い換えると、当該2以上の位置情報は、ユーザが入力情報を入力している間に移動した2以上の位置を示す情報である。
また、「2以上」とは、通常「2または3以上」である。入力情報に2つの位置情報が対応付いている場合、当該2つの位置情報は、例えば、それぞれ、入力情報の入力開始時の位置を示す位置情報(以下、適宜、入力開始時の位置情報)と、入力情報の入力終了時の位置を示す位置情報(以下、適宜、入力終了時の位置情報)とを示す。また、入力情報に3以上の位置情報が対応付いている場合、当該3つのうちの2つの位置情報は、例えば、それぞれ、入力情報の入力開始時の位置情報と、入力情報の入力終了時の位置情報とである。また、残りの1以上の位置情報は、通常、入力情報の入力中の位置を示す。
また、入力情報に対応付いている2以上の位置情報は、例えば、順序を有していてもよい。当該順序を有する2以上の位置情報は、通常、いわゆる時系列情報である。例えば、入力情報に2つの位置情報が対応付いている場合、例えば、1つ目の位置情報は、入力開始時の位置情報であり、2つ目の位置情報は、入力終了時の位置情報である。
また、入力情報に対応付いている2以上の位置情報には、当該位置情報の種類を示す種類情報が対応付いていてもよい。当該種類情報は、通常、入力開始時の位置情報であるか、入力終了時の位置情報であるか、それ以外の位置情報であるかを示す情報である。
また、入力情報には、ユーザ識別子が対応付いていてもよい。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、ユーザを識別することができれば、その形式や内容などは、問わない。
また、入力情報には、特性情報が対応付いていてもよい。特性情報とは、入力情報の特性を示す情報である。入力情報の特性とは、通常、入力情報の内容に関する特性である。また、入力情報の内容に関する特性とは、例えば、入力情報である音声や映像などが、肯定的な内容であるか、否定的な内容であるか、などである。肯定的な特性情報は、例えば、「肯定的」、「○」、「1」などである。また、否定的な特性情報は、例えば、「否定的」、「×」、「0」などである。
また、入力情報には、例えば、日時情報が対応付いていてもよい。日時情報とは、日時を示す情報である。また、日時情報は、例えば、日付だけを示す情報であってもよいし、時刻だけを示す情報であってもよい。
受付部112は、入力情報と、入力情報取得指示とを受信する。当該入力情報には、通常、2以上の位置情報が対応付いている。また、当該入力情報には、例えば、ユーザ識別子や、日時情報などが対応付いていてもよい。また、入力情報取得指示とは、入力情報を取得する指示である。入力情報取得指示は、通常、少なくとも位置情報を有する。また、入力情報取得指示は、例えば、日時情報や、特性情報、ユーザ識別子などを有していてもよい。
また、入力情報取得指示は、例えば、位置や、日時、特性、ユーザなどに関する条件を有していてもよい。当該条件を、以下、適宜、取得条件とする。取得条件は、例えば、位置情報や、日時情報、特性情報、ユーザ識別子などに関する条件でもある。
ここで、位置および位置情報に関する条件を、以下、適宜、位置条件とする。位置条件は、例えば、入力情報に対応付いている位置情報が示す位置が、地図上の所定の領域内であることや、当該位置情報が示す位置と、所定の位置との距離が、所定の距離以下であることなどである。
また、日時および日時情報に関する条件を、以下、適宜、日時条件とする。日時条件は、例えば、入力情報に対応付いている日時情報が示す日時が、所定の期間内であることや、当該日時情報が示す日時と、所定の日時との差が、所定の期間内であることなどである。
また、特性および特性情報に関する条件を、以下、適宜、特性条件とする。特性条件は、例えば、入力情報に対応付いている特性情報が示す特性が、所定の特性であることや、当該特性情報が示す特性が、所定の2以上の特性のうちのいずれかであることなどである。
また、ユーザおよびユーザ識別子に関する条件を、以下、適宜、ユーザ条件とする。ユーザ条件は、例えば、入力情報に対応付いているユーザ識別子が、所定のユーザ識別子であることや、入力情報に対応付いているユーザ識別子が、所定のユーザ識別子以外のユーザ識別子であることなどである。
また、取得条件は、通常、少なくとも位置条件を有する。また、取得条件は、例えば、位置条件と、上記のその他の条件との組み合わせであってもよい。当該組み合わせは、通常、AND(論理積)であるが、OR(論理和)であってもよい。
なお、入力情報取得指示は、入力情報を取得するための指示であれば、その形式や内容などは、問わない。
特性情報取得部113は、入力情報から特性情報を取得する。当該入力情報は、通常、受付部112が受信した入力情報である。特性情報取得部113は、通常、入力情報を処理することにより、特性情報を取得する。処理するとは、例えば、解析や分析などを行うことである。
例えば、入力情報が音声である場合、特性情報取得部113は、例えば、入力情報の特性に合致する意味を持つ1以上のキーワード群を保持している。各キーワード群は、1以上のキーワードを有する。そして、特性情報取得部113は、当該音声を音声認識により文字列に変換する。そして、特性情報取得部113は、当該文字列に対して以下の手順の処理を行うことにより、特性情報を取得する。
(1)当該文字列が、予め保持している1以上のキーワード群が有する1以上のキーワードのうちどのキーワードを含むか否かを判断する。
(2)(1)において含むと判断したキーワードが合致する特性を示す情報を特性情報として取得する。
また、例えば、入力情報が映像である場合、特性情報取得部113は、例えば、当該映像から、音声を抽出する。そして、特性情報取得部113は、当該音声を音声認識により文字列に変換する。そして、特性情報取得部113は、当該文字列に対して、上記と同様の処理を行うことにより、特性情報を取得する。
また、例えば、入力情報が文字列である場合、特性情報取得部113は、例えば、当該文字列に対して上記と同様の処理を行うことにより、特性情報を取得する。
また、特性情報取得部113は、例えば、上記の処理のうちの手順(2)において、キーワードそのものを属性情報として取得してもよい。また、特性情報取得部113は、例えば、入力情報である文字列や入力情報から取得した文字列を形態素解析し、当該解析の結果である1以上の形態素のうち、形容詞や形容動詞など、特性情報となり得る品詞を特性情報として取得してもよい。なお、形態素解析は、公知の技術であるので、詳細な説明を省略する。
例えば、音声または映像である入力情報を、音声認識等により文字化した文字列、または入力情報である文字列が、「富士山はきれいだな」であるとする。また、特性情報取得部113が、肯定的な意味を持つキーワード「きれい」、「素晴らしい」を予め保持しているとする。この様な場合、特性情報取得部113は、当該文字列が、予め保持しているキーワード「きれい」を含むと判断する。そして、特性情報取得部113は、当該キーワード「きれい」が合致する特性を示す情報「肯定的」を特性情報として取得する。また、このとき、特性情報取得部113は、当該キーワード「きれい」を特性情報として取得してもよい。
また、例えば、上記文字列が「姫路城は立派だな」であるとする。また、特性情報取得部113は、文字列を形態素解析し、形容詞、形容動詞を特性情報として取得するとする。また、当該文字列を形態素解析した結果、「立派だ」が形容動詞として検出されたとする。この様な場合、特性情報取得部113は、当該形容動詞「立派だ」を、特性情報として取得する。
なお、特性情報取得部113は、例えば、入力情報の特性を示すと考えられ得る情報を、特性情報として入力情報から取得できればよく、その方法や手順などは、問わない。
蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報を、入力情報格納部111に蓄積する。このとき、蓄積部114は、通常、入力情報に対応付いている情報と共に蓄積する。当該対応付いている情報とは、例えば、2以上の位置情報や、ユーザ識別子、日時情報などである。
また、蓄積部114は、例えば、入力情報に対応付いている情報と共に、特性情報と対応付けて、入力情報を蓄積してもよい。当該特性情報は、特性情報取得部113が取得した特性情報である。また、蓄積部114は、例えば、入力情報に対応付いている情報と共に、現在の日時を示す日時情報と対応付けて、入力情報を蓄積してもよい。当該日時情報は、通常、蓄積部114が取得する。なお、入力情報に日時情報が対応付いていない場合に日時情報を対応付けて蓄積することが好適である。
入力情報取得部115は、受付部112が受信した入力情報取得指示に応じて入力情報格納部から1以上の入力情報を取得する。「入力情報取得指示に応じて」とは、通常、入力情報取得指示が有する各種情報に従い入力情報を取得することである。入力情報取得指示は、通常、少なくとも位置情報を有する。従って、入力情報取得部115は、通常、入力情報取得指示が有する位置情報と、入力情報に対応付いている2以上の位置情報とを用いて、当該入力情報取得指示が有する位置情報に対応する1以上の入力情報を取得する。
ここで、入力情報取得指示が有する位置情報を、以下、適宜、指定位置情報とする。また、入力情報に対応付いている位置情報を、以下、適宜、付与位置情報とする。
「指定位置情報と、2以上の付与位置情報とを用いて、指定位置情報に対応する1以上の入力情報を取得する」とは、例えば、指定位置情報と2以上の付与位置情報のそれぞれが示す位置の位置関係や、指定位置情報と2以上の付与位置情報とから算出できる位置情報などから、1以上の入力情報を特定し、取得することである。
例えば、入力情報取得部115は、指定位置情報が示す位置との距離が所定の距離以下である位置を示す付与位置情報が対応付いている1以上の入力情報を取得する。つまり、入力情報取得部115は、通常、まず、指定位置情報と、付与位置情報とを用いて、当該各位置情報が示す位置間の距離を算出する。そして、入力情報取得部115は、当該距離が、所定の距離以下である付与位置情報が対応付いている入力情報を取得する。ここで、所定の距離以下であるか否かを判断するための条件を、以下、適宜、距離条件とする。言い換えると、入力情報取得部115は、指定位置情報と付与位置情報とから算出される距離が距離条件に合致する付与位置情報が対応付いている入力情報を取得する。
なお、付与位置情報は、通常、地図上の道路の位置を示す位置情報であることが好適である。この場合、入力情報取得部115は、通常、地図を示す地図情報を有する。そして、入力情報取得部115は、地図上の道路の位置を示す1以上の位置情報を、付与位置情報として当該地図情報から取得する。また、この場合、地図情報から取得した付与位置情報には、入力情報に対応付いていた付与位置情報が含まれてもよい。
具体的に、入力情報取得部115は、例えば、2以上の付与位置情報を地図情報に適用し、当該2以上の付与位置情報が示す2以上の位置のいずれかを出発地、目的地、経由地とする経路を探索する。位置情報を地図情報に適用するとは、当該位置情報が示す位置を出発地、目的地、経由地のいずれかとすることである。例えば、2以上の付与位置情報が時系列である場合、入力情報取得部115は、最初と最後の付与位置情報のそれぞれが示す位置を、出発地、目的地とし、残りの付与位置情報が示す位置を経由地とする。また、例えば、2以上の付与位置情報に種類情報が対応付いている場合、入力情報取得部115は、当該種類情報により示される種類に応じて、付与位置情報が示す位置を、出発地、目的地、経由地のいずれかとする。そして、入力情報取得部115は、探索した経路上の位置を示す1以上の位置情報を、付与位置情報として当該地図情報から取得する。
なお、経路探索は、公知の技術であるので、詳細な説明を省略する。また、地図情報が示す地図の種類は、問わない。また、地図情報は、例えば、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものや、地図の画像などである。当該画像は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。また、地図情報は、通常、地図上の地点を示す地点情報や、地図上の道路を示す1以上の道路情報などを有する。地点情報は、例えば、地点の名称を示す地点名称情報や、地点の位置を示す地点位置情報などを有する。道路情報は、例えば、道路を識別する道路識別子や、道路の始点の位置を示す始点位置情報、道路の終点の位置を示す終点位置情報、道路の経由地の位置を示す経由位置情報などを有する。地点位置情報、起点位置情報、終点位置情報、経由位置情報は、位置情報である。
例えば、入力情報に2つの位置情報が対応付いているとする。また、入力情報取得部115は、当該2つの位置情報を用いて経路を探索し、当該経路上の位置を示す5つの位置情報を取得したとする。また、当該5つの付与位置情報と指定位置情報とから算出した2つの距離が、それぞれ、「1.0km」、「1.2km」、「1.5km」、「1.3km」、「1.1km」であるとする。また、距離条件が「距離≦1.2km」であるとする。当該距離条件は、算出した距離が1.2km以下であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、算出した5つの距離のうちの3つが距離条件に合致するので、当該入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報に、2つの位置情報が対応付いているとする。また、当該2つの付与位置情報と指定位置情報とから算出した2つの距離が、それぞれ、「1.2km」と「1.8km」であるとする。また、距離条件が「距離≦1.5km」であるとする。当該距離条件は、算出した距離が1.5km以下であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、算出した2つの距離のうちの1つが距離条件に合致するので、当該入力情報を取得する。
なお、距離条件は、通常、入力情報取得部115が保持している。また、入力情報取得部115は、例えば、入力情報に対応付いている位置情報の数に応じた2以上の異なる距離条件を保持していてもよい。当該2以上の異なる距離条件は、例えば、入力情報に2つの位置情報が対応付いている場合に用いるものや、入力情報に3以上の位置情報が対応付いている場合に用いるものなどである。
また、例えば、入力情報取得指示が日時情報を有する場合、入力情報取得部115は、例えば、当該日時情報に対応する日時情報も対応付いている入力情報を取得する。「日時情報に対応する」とは、入力情報取得指示が有する日時情報が示す日時との期間が、所定の期間以内である日時を示す日時情報が対応付いていることである。
また、例えば、入力情報取得指示が特性情報を有する場合、入力情報取得部115は、例えば、当該特性情報と同一の特性情報が対応付いている入力情報を取得する。また、例えば、入力情報取得指示が特性情報を有する場合、入力情報取得部115は、例えば、当該特性情報とは異なる特性情報が対応付いている入力情報を取得してもよい。
また、例えば、入力情報取得指示がユーザ識別子を有する場合、入力情報取得部115は、例えば、当該ユーザ識別子と同一のユーザ識別子が対応付いている入力情報を取得する。また、例えば、入力情報取得指示がユーザ識別子を有する場合、入力情報取得部115は、例えば、当該ユーザ識別子とは異なるユーザ識別子が対応付いている入力情報を取得してもよい。
また、例えば、入力情報取得指示が取得条件を有する場合、入力情報取得部115は、当該取得条件に合致する情報が対応付いている入力情報を取得する。例えば、当該取得条件が位置条件である場合、入力情報取得部115は、当該位置条件に合致する位置情報が対応付いている入力情報を取得する。また、例えば、当該取得条件が位置条件と日時条件との組み合わせである場合、入力情報取得部115は、当該位置条件に合致する位置情報と、当該日時条件に合致する日時情報とが対応付いている入力情報を取得する。
例えば、入力情報取得指示が、位置条件「位置⊂{(N35.0005,E135.0005)、(N35.0005,E135.1555)、(N35.1555,E135.1555)、(N35.1555,E135.0005)}」を有しているとする。当該位置条件は、位置情報が、当該4つの位置情報が示す位置を頂点とする地図上の矩形の範囲内にある位置を示す位置情報であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、当該位置条件に合致する位置情報が対応付いている入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報取得指示が、位置条件「距離((N35.1122,E135.2233),$位置$)≦2km」を有しているとする。当該位置条件は、位置情報が、位置情報「(N35.1122,E135.2233)」で示される位置との距離が2km以内である位置を示す位置情報であることを意味する。また、当該位置条件における「$位置$」は、入力情報に対応付いている位置情報を示す変数である。この様な場合、入力情報取得部115は、当該位置条件に合致する位置情報が対応付いている入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報取得指示が、日時条件「日時⊂(2013年1月1日〜2013年1月3日)」を有しているとする。当該日時条件は、日時情報が、「2013年1月1日」から「2013年1月3日」までの期間内の日時を示す日時情報であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、当該日時条件に合致する日時情報が対応付いている入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報取得指示が、日時条件「日数(2013年1月1日,$日時$)≦3日」であるとする。当該日時条件は、日時情報が、日時情報「2013年1月1日」で示される日時との日数の差が3日以下である日時を示す日時情報であることを意味する。また、当該日時条件における「$日時$」は、入力情報に対応付いている日時情報を示す変数である。この様な場合、入力情報取得部115は、当該日時条件に合致する日時情報が対応付いている入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報取得指示が、特性条件「特性=(きれいor素晴らしい)」を有しているとする。当該特性条件は、特性情報が、「きれい」または「素晴らしい」であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、当該特性条件に合致する特性情報が対応付いている入力情報を取得する。
また、例えば、入力情報取得指示が、ユーザ条件「ユーザ!=(User1)」を有しているとする。当該ユーザ条件は、ユーザ識別子が、「User1」以外であることを意味する。この様な場合、入力情報取得部115は、当該特性条件に合致するユーザ識別子が対応付いている入力情報を取得する。
また、入力情報取得部115は、通常、入力情報に対応付いている情報と共に、入力情報を取得する。入力情報に対応付いている情報とは、例えば、2以上の位置情報や、ユーザ識別子、特性情報などである。
場所情報取得部116は、入力情報取得部115が取得した入力情報に対応付いている位置情報を用いて、場所情報を取得する。つまり、場所情報取得部116は、当該位置情報を統計処理し、当該統計処理の結果を、場所情報として取得する。場所情報とは、1以上の位置情報が示す位置により特定される場所を示す情報である。また、場所とは、例えば、地図上の領域や、地図上の地点などである。地図上の領域を示す場合、場所情報は、通常、3以上の位置情報を有する。また、地図上の領域を示す場合、場所情報は、例えば、位置情報と、距離を示す距離情報とを、それぞれ1つずつ有していてもよい。また、地図上の地点を示す場合、場所情報は、通常、地点の名称を示す地点名称情報である。また、地図上の地点を示す場合、場所情報は、例えば、地点の位置を示す地点位置情報であってもよい。地点位置情報は、通常、位置情報である。
場所情報取得部116は、例えば、取得した1以上の各入力情報に対応付いている位置情報のうち、1以上の入力開始時の位置情報を、場所情報として取得する。また、場所情報取得部116は、例えば、当該1以上の入力開始時の位置情報の平均を算出し、当該平均を場所情報として取得する。
また、場所情報取得部116は、例えば、取得した1以上の各入力情報に対応付いている位置情報のうち、入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報との平均を算出し、当該1以上の平均を場所情報として取得する。また、場所情報取得部116は、例えば、当該1以上の平均の平均を算出し、当該平均を場所情報として取得する。
また、場所情報取得部116は、例えば、取得した1以上の各入力情報に対応付いている2以上の各位置情報が示す地図上の各位置を直線で結んだ区間のうち、共通する区間の両端の位置を示す位置情報を、場所情報として取得してもよい。共通する区間とは、例えば、南北方向(緯度)または東西方向(経度)が重複する区間である。
例えば、場所情報取得部116が取得した入力情報が3つであり、当該各入力情報に、以下の2つの位置情報(入力開始時の位置情報と入力終了時の位置情報)が対応付いているとする。
(1)(N35.1000,E135.1000),(N35.4000,E135.4000)
(2)(N35.1000,E135.2000),(N35.3000,E135.4000)
(3)(N35.5000,E135.1000),(N35.1000,E135.5000)
まず、南北方向(緯度)について、(1)は、(N35.1000)から(N35.4000)までである。また、(2)は、(N35.1000)から(N35.3000)までである。また、(3)は、(N35.5000)から(N35.1000)までである。従って、場所情報取得部116は、南北方向について共通する(重複する)区間を示す情報として、(N35.1000)と(N35.3000)とを取得する。
次に、東西方向(緯度)について、(1)は、(E135.1000)から(E135.4000)までである。また、(2)は、(E135.2000)から(E135.4000)までである。また、(3)は、(E135.1000)から(E135.5000)までである。従って、場所情報取得部116は、東西方向について共通する(重複する)区間を示す情報として、(E135.2000)と(E135.4000)とを取得する。
次に、場所情報取得部116は、上記で取得した4つの情報を組み合わせ、場所情報「{N35.1000,E135.2000},{N35.1000,E135.4000},{N35.3000,E135.2000},{N35.3000,E135.4000}」を取得する。当該場所情報は、当該場所情報が有する4つの位置情報が示す位置を頂点とする地図上の領域(矩形)を示す。
また、上記において、例えば、南北方向について共通する区間が存在しない場合、場所情報取得部116は、例えば、南端と北端のそれぞれを示す情報を取得してもよい。これは、つまり、緯度の最大値と最小値を取得することである。
また、上記において、例えば、東西方向について共通する区間が存在しない場合、場所情報取得部116は、例えば、東端と西端のそれぞれを示す情報を取得してもよい。これは、つまり、経度の最大値と最小値を取得することである。
また、例えば、場所情報として3以上の位置情報を取得した場合、場所情報取得部116は、当該3以上の位置情報が示す位置を頂点とする地図上の領域内に位置する地点を示す地点情報を、場所情報として取得してもよい。この場合、場所情報取得部116は、地図情報を保持している。そして、場所情報取得部116は、当該地図情報から、上記の地点情報を取得する。また、この場合、場所情報取得部116は、例えば、当該3以上の位置情報の平均が示す位置に位置する地点を示す地点情報を、当該地図情報から取得してもよい。また、当該3以上の位置情報の平均は、例えば、当該3以上の位置情報が示す位置を頂点とする地図上の領域の中心であってもよい。
出力部117は、入力情報を端末装置12に送信する。当該入力情報は、入力情報取得部115が取得した入力情報である。また、出力部117は、例えば、当該入力情報に対応付いている情報と共に、入力情報を送信してもよい。当該対応付いている情報とは、例えば、位置情報や、ユーザ識別子、特性情報などである。
また、出力部117は、場所情報を端末装置12に送信してもよい。当該場所情報は、場所情報取得部116が取得した場所情報である。また、この場合、出力部117は、通常、場所情報取得部116が場所情報の取得に用いた1以上の入力情報と、場所情報取得部116が取得した場所情報とを対応付けて送信する。また、出力部117は、例えば、場所情報が示す場所の特性を示す特性情報と、場所情報取得部116が取得した場所情報とを対応付けて送信してもよい。当該特性情報は、場所情報取得部116が場所情報の取得に用いた1以上の各入力情報に対応付いている特性情報である。
ユーザ識別子格納部121には、ユーザ識別子が格納される。
端末位置情報取得部122は、現在位置を示す位置情報を取得する。当該現在位置を示す位置情報を、以下、適宜、現在位置情報とする。また、端末位置情報取得部122は、通常、定期的に現在位置情報を取得する。
端末受付部123は、入力情報と、入力情報取得指示とを受け付ける。受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、音声である入力情報を受け付ける場合、端末受付部123は、通常、いわゆるマイクから音声を取得する。また、この場合、端末受付部123は、マイクを有していてもよいし、マイクで実現され得てもよい。また、端末受付部123の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、映像である入力情報を受け付ける場合、端末受付部123は、通常、CMOSやCCDなどのイメージセンサ(固体撮像素子)や、マイクなどから映像を取得する。また、この場合、端末受付部123は、これらの装置などを有していてもよいし、これらの装置などから実現され得てもよい。また、端末受付部123の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、当該入力情報取得指示は、通常、位置情報を有する。当該位置情報は、通常、端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報である。また、当該位置情報は、例えば、ユーザが入力した位置情報であってもよい。また、当該入力情報取得指示が有してもよい情報については、前述のとおりであるので、説明を省略する。
また、端末受付部123は、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。この場合、端末装置12は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
端末送信部124は、入力情報と、入力情報取得指示とを、情報処理装置11に送信する。端末送信部124は、通常、入力情報と、入力情報取得指示とを、別々に送信する。また、当該入力情報は、通常、端末受付部123が受け付けた入力情報である。また、当該入力情報取得指示は、通常、端末受付部123が受け付けた入力情報である。つまり、端末送信部124は、通常、端末受付部123が入力情報を受け付けた場合は、当該入力情報を情報処理装置11に送信する。また、端末送信部124は、通常、端末受付部123が入力情報取得指示を受け付けた場合は、当該入力情報取得指示を情報処理装置11に送信する。
また、入力情報を送信する場合、端末送信部124は、通常、端末受付部123が入力情報を受け付けている間に端末位置情報取得部122が取得した2以上の位置情報を取得する。そして、端末送信部124は、入力情報と、当該2以上の位置情報とを対応付けて、情報処理装置11に送信する。
また、入力情報を送信する場合、端末送信部124は、例えば、入力情報と、上記2以上の位置情報と、ユーザ識別子とを対応付けて、情報処理装置11に送信してもよい。当該ユーザ識別子は、ユーザ識別子格納部121に格納されているユーザ識別子である。
なお、入力情報と2以上の位置情報との対応付け、および入力情報と2以上の位置情報とユーザ識別子との対応付けは、図示しない送信情報作成部が行ってもよい。この場合、送信情報作成部は、端末受付部123が受け付けた入力情報と、端末受付部123が入力情報を受け付けている間に端末位置情報取得部122が取得した2以上の位置情報とを対応付ける。また、送信情報作成部は、端末受付部123が受け付けた入力情報と、端末受付部123が入力情報を受け付けている間に端末位置情報取得部122が取得した2以上の位置情報と、ユーザ識別子格納部121に格納されているユーザ識別子とを対応付ける。そして、端末送信部124は、当該対応付けられた情報を、情報処理装置11に送信する。
端末受信部125は、情報処理装置11から、入力情報を受信する。端末受信部125は、通常、端末送信部124による入力情報取得指示の送信に応じて、入力情報を受信する。また、当該入力情報に対応付いている情報は、前述のとおりであるので、説明を省略する。
また、端末受信部125は、情報処理装置11から、場所情報を受信してもよい。この場合、端末受信部125は、通常、端末送信部124による入力情報取得指示の送信に応じて、場所情報を受信する。また、当該場所情報に対応付いている情報は、前述のとおりであるので、説明を省略する。
端末出力部126は、入力情報を出力する。当該入力情報は、通常、端末受信部125が受信した入力情報である。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
例えば、入力情報が音声である場合、端末出力部126は、例えば、当該音声を音出力する。この場合、端末出力部126は、例えば、当該音声を識別する識別子を画面出力し、ユーザが選択した識別子で識別される音声を音出力してもよい。また、例えば、入力情報が映像である場合、端末出力部126は、例えば、当該映像を画面出力および音出力する。この場合、端末出力部126は、例えば、当該映像を識別する識別子を画面出力し、ユーザが選択した識別子で識別される映像を画面出力および音出力してもよい。また、例えば、入力情報が文字列である場合、端末出力部126は、例えば、当該文字列を画面出力する。
また、端末出力部126は、通常、当該入力情報に対応付いている位置情報と共に、当該入力情報を出力する。「位置情報と共に出力する」とは、例えば、位置情報そのものを入力情報と共に出力することであってもよいし、位置情報が示す地図上の位置に入力情報を出力することであってもよい。なお、地図上の位置に入力する場合、当該位置を示す位置情報は、通常、入力情報に対応付いている2以上の位置情報のうちのいずれかである。また、当該位置情報は、例えば、入力情報に対応付いている2以上の位置情報から算出できる位置情報であってもよい。例えば、当該位置情報は、入力開始時の位置情報でもよいし、入力終了時の位置情報でもよいし、入力情報に対応付いている2以上の位置情報の平均であってもよい。
また、端末出力部126は、通常、当該入力情報に対応付いている情報ごとに区別可能な状態で、入力情報を出力する。区別可能な状態とは、例えば、入力情報が文字列である場合は、例えば、文字の色が異なることや、文字の大きさが異なること、文字に区別するための情報が対応付いていることなどである。また、区別可能な状態とは、例えば、入力情報が音声である場合は、例えば、音量が異なることや、画面出力する識別子の色が異なること、当該識別子の大きさが異なること、当該識別子により区別可能な状態であることなどである。また、区別可能な状態とは、例えば、入力情報が映像である場合は、例えば、サイズ(寸法)が異なることや、画面出力する識別子の色が異なること、当該識別子の大きさが異なること、当該識別子により区別可能な状態であることなどである。
また、例えば、入力情報にユーザ識別子が対応付いている場合、端末出力部126は、当該ユーザ識別子ごとに区別可能な状態で、当該入力情報を出力する。また、例えば、入力情報に特性情報が対応付いている場合、端末出力部126は、当該特性情報ごとに区別可能な状態で、当該入力情報を出力する。
また、端末出力部126は、例えば、地図情報と共に入力情報を出力してもよい。この場合、端末出力部126は、通常、入力情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に入力情報を出力する。
また、端末出力部126は、場所情報を出力してもよい。当該場所情報は、端末受信部125が受信した場所情報である。また、この場合、場所情報に対応付いている入力情報と共に出力してもよい。また、当該場所情報に特性情報が対応付いている場合、端末出力部126は、通常、当該特性情報ごとに区別可能な状態で、当該場所情報を出力する。また、場所情報を出力する場合、端末出力部126は、例えば、地図情報と共に場所情報を出力することが好適である。
なお、入力情報格納部111、ユーザ識別子格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、入力情報格納部111などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して入力情報格納部111などに記憶されてもよい。
また、受付部112、端末受信部125は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、特性情報取得部113、蓄積部114、入力情報取得部115、場所情報取得部116は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、特性情報取得部113などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、特性情報取得部113などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、出力部117、端末送信部124は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、端末位置情報取得部122は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、位置情報を取得する。この場合、端末位置情報取得部122は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、端末位置情報取得部122の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、端末受付部123における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。端末受付部123は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーなどで実現され得る。
また、端末出力部126は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。端末出力部126は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報処理システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のフローチャートにおいて、入力情報格納部111には、m個の入力情報が格納されているものとする。
(ステップS301)特性情報取得部113は、受付部112が入力情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS304に進む。
(ステップS302)特性情報取得部113は、ステップS301で受信した入力情報から、特性情報を取得する。
(ステップS303)蓄積部114は、ステップS301で受信した入力情報と、ステップS302で取得した特性情報とを対応付け、当該入力情報に対応付いている情報と共に入力情報格納部111に蓄積する。
(ステップS304)入力情報取得部115は、受付部112が入力情報取得指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS305)入力情報取得部115は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS306)入力情報取得部115は、ステップS304で受信した入力情報取得指示が位置情報を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS307に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。
(ステップS307)入力情報取得部115は、入力情報取得指示が有する指定位置情報と、入力情報[i]に対応付いている2以上の付与位置情報とを用いて、指定位置情報が示す位置と2以上の各付与位置情報が示す2以上の各位置との距離を算出する。
(ステップS308)入力情報取得部115は、ステップS307で算出した2以上の距離のいずれかが距離条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS309)入力情報取得部115は、ステップS304で受信した入力情報取得指示が位置条件を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS310)入力情報取得部115は、入力情報[i]に対応付いている2以上の各付与位置情報のいずれかが位置条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS311)入力情報取得部115は、入力情報[i]を取得する。
(ステップS312)入力情報取得部115は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS313に進む。
(ステップS313)入力情報取得部115は、iを1インクリメントし、ステップS306に戻る。
(ステップS314)出力部117は、ステップS311で取得した1以上の入力情報を、端末装置12に送信する。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図3のフローチャートのステップS307において、入力情報取得部115は、入力情報[i]に対応付いている2以上の付与位置情報を用いて経路を探索し、当該経路上の2以上の位置を示す位置情報を、付与位置情報として取得してもよい。そして、入力情報取得部115は、当該2以上の付与位置情報を用いて、2以上の距離を算出してもよい。
次に、端末装置12の全体動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)端末装置12は、端末受付部123が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
(ステップS402)端末装置12は、電源ONの処理を行う。
(ステップS403)端末位置情報取得部122は、現在位置情報の取得を開始する。以降、端末位置情報取得部122は、通常、端末装置12の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS404)端末送信部124は、端末受付部123が入力情報の受け付けを開始したか否かを判断する。開始した場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
(ステップS405)端末送信部124は、端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を取得する。このとき、端末送信部124は、通常、端末位置情報取得部122が定期的に取得し続けている現在位置情報のうち、最近の1つの現在位置情報を取得する。
(ステップS406)端末送信部124は、端末受付部123が入力情報の受け付けを終了したか否かを判断する。終了した場合は、ステップS407に進み、そうでない場合は、ステップS405に戻る。
(ステップS407)端末送信部124は、ステップS404からステップS406において受け付けた入力情報と、ステップS405において取得した2以上の位置情報とを対応付けて、情報処理装置11に送信する。
(ステップS408)端末送信部124は、端末受付部123が入力情報取得指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS409に進み、そうでない場合は、ステップS412に進む。
(ステップS409)端末送信部124は、ステップS408で受け付けた入力情報取得指示を、情報処理装置11に送信する。
(ステップS410)端末出力部126は、端末受信部125が入力情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS411に進み、そうでない場合は、ステップS410に戻る。
(ステップS411)端末出力部126は、ステップS410で受信した入力情報を出力する。
(ステップS412)端末装置12は、端末受付部123が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS413に進み、そうでない場合は、ステップS404に戻る。
(ステップS413)端末装置12は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS401に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
(具体例)
次に、情報処理システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置11は、入力情報を蓄積するサーバ(以下、サーバ)であるものとする。また、端末装置12は、いわゆるスマートフォンであるものとする。
(例1)
本例において、端末装置12からの入力情報の送信、および情報処理装置11における入力情報の受信と蓄積の例について説明する。
まず、ユーザが、自身が所有するスマートフォンを操作し、文字の入力を開始したとする。当該スマートフォンのユーザ識別子格納部121には、ユーザ識別子「User1」が格納されているものとする。また、当該スマートフォンの端末位置情報取得部122は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。すると、端末受付部123は、入力された文字の受け付けを開始する。また、端末送信部124は、文字の受け付けの開始時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、ユーザが文字の入力を終了したとする。すると、端末受付部123は、入力された文字の受け付けを終了する。また、端末送信部124は、文字の受け付けの終了時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、端末送信部124は、端末受付部123が受け付けた文字列と、取得した入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報と、ユーザ識別子「User1」とを対応付け、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、2つの位置情報と、ユーザ識別子とが対応付いた入力情報を受信する。
次に、特性情報取得部113は、受付部112が受信した入力情報から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部113は、受信した入力情報が肯定的な内容であることを示す特性情報「肯定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部114は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報の種類を示す種類情報「文字」を取得する。
次に、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報と、特性情報取得部113が取得した特性情報と、蓄積部114が取得した日時情報と、蓄積部114が取得した種類情報とを対応付け、入力情報格納部111に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図5の「ID=011」である。
図5において、入力情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、位置情報(項目名:位置)と、入力情報の種類を示す種類情報(項目名:種類)と、特性情報(項目名:特性)と、ユーザ識別子(項目名:ユーザ)と、日時情報(項目名:日時)とが対応付いている。
また、例えば、他のユーザが、自身が所有するスマートフォンにイヤホンマイクを接続し、ツーリングをしているとする。当該スマートフォンのユーザ識別子格納部121には、ユーザ識別子「User2」が格納されているものとする。また、当該スマートフォンの端末位置情報取得部122は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。そして、当該ユーザが、景色を見ながら、景色に対する感想を声に発したとする。すると、端末受付部123は、当該音声の受け付けを開始する。また、端末送信部124は、音声の受け付けの開始時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、ユーザが、景色に対する感想を声に発するのを止めたとする。すると、端末受付部123は、当該音声の受け付けを終了する。また、端末送信部124は、音声の受け付けの終了時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、端末送信部124は、端末受付部123が受け付けた音声と、取得した入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報と、ユーザ識別子「User2」とを対応付け、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、2つの位置情報と、ユーザ識別子とが対応付いた入力情報を受信する。
次に、特性情報取得部113は、受付部112が受信した入力情報から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部113は、受信した入力情報が否定的な内容であることを示す特性情報「否定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部114は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報の種類を示す種類情報「音声」を取得する。
次に、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報と、特性情報取得部113が取得した特性情報と、蓄積部114が取得した日時情報と、蓄積部114が取得した種類情報とを対応付け、入力情報格納部111に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図5の「ID=014」である。図5の「ID=014」において、入力情報は、蓄積した音声を識別する識別子(ファイル名)である。また、図5の「ID=015」、「ID=016」についても同様である。
また、例えば、他のユーザが、自身が所有するスマートフォンの映像撮影機能を用いて、映像の撮影を開始後に、ツーリングを開始したとする。なお、当該映像の撮影は、撮影の開始から10分後に終了するものとする。また、当該スマートフォンのユーザ識別子格納部121には、ユーザ識別子「User4」が格納されているものとする。また、当該スマートフォンの端末位置情報取得部122は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。すると、端末受付部123は、当該映像の受け付けを開始する。また、端末送信部124は、映像の受け付けの開始時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、映像の撮影の開始から10分が経過し、映像の撮影が終了したとする。すると、端末受付部123は、当該映像の受け付けを終了する。また、端末送信部124は、映像の受け付けの終了時に端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、端末送信部124は、端末受付部123が受け付けた映像と、取得した入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報と、ユーザ識別子「User4」とを対応付け、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、2つの位置情報と、ユーザ識別子とが対応付いた入力情報を受信する。
次に、特性情報取得部113は、受付部112が受信した入力情報から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部113は、受信した入力情報が否定的な内容であることを示す特性情報「否定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部114は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報の種類を示す種類情報「映像」を取得する。
次に、蓄積部114は、受付部112が受信した入力情報と、特性情報取得部113が取得した特性情報と、蓄積部114が取得した日時情報と、蓄積部114が取得した種類情報とを対応付け、入力情報格納部111に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図5の「ID=019」である。図5の「ID=019」において、入力情報は、蓄積した映像を識別する識別子(ファイル名)である。また、図5の「ID=017」、「ID=018」についても同様である。
なお、図5における位置情報について、「,・・・」を有する位置情報(例えば、「ID=013」など)は、3以上の位置情報を有することを意味する。
(例2)
本例において、情報処理装置11における入力情報、場所情報の取得、および当該取得した入力情報、場所情報の端末装置12への送信の例について説明する。なお、本例において、入力情報格納部111には、図5に示す入力情報が格納されているものとする。
まず、ユーザが、自身が所有するスマートフォンを操作し、現在位置周辺において他のユーザが入力した入力情報を取得するための操作を行ったとする。当該スマートフォンのユーザ識別子格納部121には、ユーザ識別子「User1」が格納されているものとする。また、当該スマートフォンの端末位置情報取得部122は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。すると、端末受付部123は、端末位置情報取得部122が取得した現在位置情報と、ユーザ識別子「User1」とを有する入力情報取得指示を受け付ける。
次に、端末送信部124は、端末受付部123が受け付けた入力情報取得指示を、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、位置情報と、ユーザ識別子「User1」とを有する入力情報取得指示を受信する。
次に、入力情報取得部115は、指定位置情報が示す位置との距離が距離条件に合致する位置を示す位置情報が対応付いている入力情報を、図5の入力情報から取得する。ここで、距離条件は、「距離≦2km」であるものとする。また、この結果、入力情報取得部115は、図5の「ID=012」、「ID=015」、「ID=017」、「ID=018」の入力情報を取得したものとする。
次に、入力情報取得部115は、上記で取得した4つの入力情報のうち、ユーザ識別子「User1」が対応付いていない図5の「ID=012」、「ID=015」、「ID=017」の入力情報を取得する。
次に、出力部117は、上記で取得した図5の「ID=012」、「ID=015」、「ID=017」の3つの入力情報を、スマートフォンに送信する。
また、例えば、サーバの受付部112が、位置情報と日時条件「日時=(2013/01/03)」を有する入力情報取得指示を受信したとする。すると、入力情報取得部115は、まず、上記と同様に、指定位置情報が示す位置との距離が2km以下である位置を示す位置情報が対応付いている1以上の入力情報を、図5の入力情報から取得する。この結果、入力情報取得部115は、図5の「ID=013」、「ID=015」、「ID=018」の入力情報を取得したものとする。
次に、入力情報取得部115は、上記で取得した3つの入力情報のうち、日時条件「日時=(2013/01/03)」に合致する図5の「ID=015」の入力情報を取得する。
次に、出力部117は、上記で取得した図5の「ID=015」の入力情報を、スマートフォンに送信する。
また、例えば、サーバの受付部112が、位置情報と種類情報「映像」と特性情報「肯定的」とを有する入力情報取得指示を受信したとする。すると、入力情報取得部115は、まず、上記と同様に、指定位置情報が示す位置との距離が2km以下である位置を示す位置情報が対応付いている1以上の入力情報を、図5の入力情報から取得する。この結果、入力情報取得部115は、図5の「ID=011」、「ID=014」、「ID=017」の入力情報を取得したものとする。
次に、入力情報取得部115は、上記で取得した3つの入力情報のうち、種類情報「映像」と特性情報「肯定的」とが対応付いている図5の「ID=017」の入力情報を取得する。
次に、出力部117は、上記で取得した図5の「ID=017」の入力情報を、スマートフォンに送信する。
また、例えば、入力情報取得部115が、図5の「ID=011」、「ID=012」、「ID=014」、「ID=016」、「ID=017」、「ID=018」の入力情報を受信したとする。
次に、場所情報取得部116は、上記で入力情報取得部115が取得した6つの入力情報を、対応付いている特性情報ごとに分類する。この結果、場所情報取得部116は、特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報と、特性情報「否定的」が対応付いている入力情報とに分類する。
次に、場所情報取得部116は、特性情報「肯定的」が対応付いている図5の「ID=011」、「ID=016」、「ID=017」、「ID=018」の入力情報から、当該各入力情報に対応付いている2または3以上の位置情報を用いて、場所情報を取得する。ここで、場所情報取得部116は、当該2または3以上の各位置情報が示す地図上の区間のうち、共通する区間を示す4つの位置情報を、場所情報として取得するものとする。この結果、場所情報取得部116は、地図上の領域(矩形)の頂点を示す4つの位置情報を、場所情報として取得したものとする。
次に、場所情報取得部116は、上記と同様に、特性情報「否定的」が対応付いている図5の「ID=012」、「ID=014」の入力情報から、地図上の領域(矩形)の頂点を示す4つの位置情報を、場所情報として取得したものとする。
次に、場所情報取得部116は、取得した2つの場所情報のそれぞれについて、当該各場所情報が示す地図上の領域に位置する地点の名称を示す地点名称情報を取得する。この結果、場所情報取得部116は、当該2つの場所情報のそれぞれについて、地点名称情報「A」、「B」を取得したものとする。
次に、出力部117は、場所情報取得部116が特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報から取得した場所情報に対して、特性情報「肯定的」と、地点名称情報「A」とを対応付ける。また、出力部117は、場所情報取得部116が特性情報「否定的」が対応付いている入力情報から取得した場所情報に対して、特性情報「否定的」と、地点名称情報「B」とを対応付ける。そして、出力部117は、当該2つの場所情報を、スマートフォンに送信する。
(例3)
本例において、端末装置12における入力情報、場所情報の出力の例について説明する。
まず、スマートフォンの端末受信部125が、図5の「ID=011」、「ID=012」、「ID=013」、「ID=017」、「ID=018」、「ID=019」の入力情報を受信したとする。また、端末出力部126は、入力情報に対応付いている特性情報ごとに区別可能な状態で、入力情報を出力するものとする。
次に、端末出力部126は、上記で端末受信部125が受信した6つの入力情報を、対応付いている特性情報ごとに分類する。この結果、端末出力部126は、特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報と、特性情報「否定的」が対応付いている入力情報とに分類する。
次に、端末出力部126は、分類した入力情報ごとに、出力の様式を変えて入力情報を出力する。このときの出力例は、図6である。図6において、端末出力部126は、地図情報と共に入力情報を出力している。また、図6において、端末出力部126は、入力情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に入力情報を出力している。また、図6において、一重線で囲まれているものは、特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報である。また、図6において、破線で囲まれているものは、特性情報「否定的」が対応付いている入力情報である。
また、例えば、スマートフォンの端末受信部125が、図5の「ID=011」、「ID=012」、「ID=013」、「ID=014」、「ID=016」、「ID=017」、「ID=018」の入力情報を受信したとする。また、端末出力部126は、入力情報に対応付いているユーザ識別子ごとに区別可能な状態で、入力情報を出力するものとする。
次に、端末出力部126は、上記で端末受信部125が受信した7つの入力情報を、対応付いているユーザ識別子ごとに分類する。この結果、端末出力部126は、ユーザ識別子「User1」が対応付いている入力情報と、ユーザ識別子「User2」が対応付いている入力情報と、ユーザ識別子「User3」が対応付いている入力情報とに分類する。
次に、端末出力部126は、分類した入力情報ごとに、出力の様式を変えて入力情報を出力する。このときの出力例は、図7である。図7において、端末出力部126は、地図情報と共に入力情報を出力している。また、図7において、端末出力部126は、入力情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に入力情報を出力している。また、図7において、一重線で囲まれているものは、ユーザ識別子「User1」が対応付いている入力情報である。また、図7において、二重線で囲まれているものは、ユーザ識別子「User2」が対応付いている入力情報である。また、図7において、破線で囲まれているものは、ユーザ識別子「User3」が対応付いている入力情報である。
また、例えば、スマートフォンの端末受信部125が、2つの場所情報を受信したとする。また、当該2つの場所情報は、それぞれ、4つの位置情報を有するとする。また、当該2つの場所情報は、それぞれ、特性情報「肯定的」と「否定的」とが対応付いているとする。また、当該2つの場所情報は、それぞれ、地点名称情報「A」と「B」とが対応付いているとする。
次に、端末出力部126は、端末受信部125が受信した2つの場所情報を、対応付いている特性情報ごとに、出力の様式を変えて出力する。また、端末出力部126は、当該2つの場所情報との対応がわかるように、地点名称情報を出力する。このときの出力例は、図8である。図8において、端末出力部126は、場所情報が、地図上の領域を示すように場所情報を出力している。また、図8において、一重線で囲まれている領域は、特性情報「肯定的」が対応付いている場所情報が示す領域である。また、図8において、破線で囲まれている領域は、特性情報「否定的」が対応付いている場所情報が示す領域である。また、当該2つの各領域内の「A」と「B」は、地点名称情報である。
以上、本実施の形態による情報処理システム1によれば、ユーザが移動中に端末装置12を用いて入力した情報を、移動中の2以上の位置を示す情報と共に情報処理装置11に蓄積することができる。また、ユーザからの指示に応じて、当該指示に対応する入力情報を、端末装置12にて出力することができる。また、これにより、ユーザは、例えば、他のユーザが情報を入力した場所や、他のユーザがどのような内容の情報を入力したのかなどを知ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、移動中に入力された情報を、移動中の位置を示す2以上の位置情報と対応付けて蓄積し、出力する情報処理装置21について説明する。
なお、本実施の形態における情報処理装置21は、例えば、文字の入力や、音声の録音、映像の撮影などが行える携帯端末である。携帯端末は、例えば、いわゆるスマートフォンやフィーチャーフォンなどの携帯電話や、タブレット型のパソコン、PDAなどである。また、情報処理装置21は、例えば、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されていてもよい。なお、移動体には、通常、人も含まれる。
図9は、本実施の形態における情報処理装置21のブロック図である。情報処理装置21は、入力情報格納部211、現在位置情報取得部212、受付部213、特性情報取得部214、蓄積部215、入力情報取得部216、場所情報取得部217、出力部218を備える。
なお、入力情報格納部211、現在位置情報取得部212、場所情報取得部217は、それぞれ、実施の形態1における入力情報格納部111、端末位置情報取得部122、場所情報取得部116と同様であるので、説明を省略する。また、実施の形態1とは異なり、入力情報格納部211に格納される入力情報には、通常、ユーザ識別子は対応付いていない。
受付部213は、入力情報と、入力情報取得指示とを受け付ける。当該入力情報取得指示が有する位置情報は、通常、現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報である。また、当該入力情報取得指示が有する位置情報は、例えば、ユーザが入力した位置情報であってもよい。なお、受付部213が受け付ける入力情報は、通常、端末受付部123が受け付ける入力情報と同様であるので、説明を省略する。
特性情報取得部214は、入力情報から特性情報を取得する。当該入力情報は、受付部213が受け付けた入力情報である。なお、特性情報取得部214が行う処理は、受付部213が受け付けた入力情報から特性情報を取得すること以外は、通常、特性情報取得部113が行う処理と同様であるので、説明を省略する。
蓄積部215は、受付部213が受け付けた入力情報を、入力情報格納部211に蓄積する。このとき、蓄積部215は、通常、受付部213が入力情報を受け付けている間に現在位置情報取得部212が取得した2以上の位置情報を取得する。そして、蓄積部215は、入力情報と、当該2以上の位置情報とを対応付けて、入力情報格納部211に蓄積する。
また、蓄積部215は、例えば、入力情報と、上記2以上の位置情報と、特性情報取得部214が取得した特性情報とを対応付けて、入力情報格納部211に蓄積してもよい。また、蓄積部215は、現在の日時を示す日時情報をも対応付けて、入力情報を蓄積してもよい。当該日時情報は、通常、蓄積部215が取得する。
入力情報取得部216は、受付部213が受け付けた入力情報取得指示に応じて入力情報格納部から入力情報を取得する。なお、入力情報取得部216が行う処理は、受付部213が受け付けた入力情報取得指示に応じて入力情報を取得すること以外は、通常、入力情報取得部115が行う処理と同様であるので、説明を省略する。
出力部218は、入力情報を出力する。当該入力情報は、入力情報取得部216が取得した入力情報である。なお、出力部218が行う処理は、入力情報取得部216が取得した入力情報を出力すること以外は、通常、端末出力部126が行う処理と同様であるので、説明を省略する。
なお、受付部213における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。受付部213は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーなどで実現され得る。
また、特性情報取得部214、蓄積部215、入力情報取得部216は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、蓄積部215などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、蓄積部215などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、出力部218は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部218は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報処理装置21の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図10は、情報処理装置21の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS1001)情報処理装置21は、受付部213が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1002に進み、そうでない場合は、ステップS1001に戻る。
(ステップS1002)情報処理装置21は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1003)現在位置情報取得部212は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部212は、通常、情報処理装置21の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS1004)蓄積部215は、受付部213が入力情報の受け付けを開始したか否かを判断する。開始した場合は、ステップS1005に進み、そうでない場合は、ステップS1008に進む。
(ステップS1005)蓄積部215は、現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を取得する。このとき、蓄積部215は、通常、現在位置情報取得部212が定期的に取得し続けている現在位置情報のうち、最近の1つの現在位置情報を取得する。
(ステップS1006)蓄積部215は、受付部213が入力情報の受け付けを終了したか否かを判断する。終了した場合は、ステップS1007に進み、そうでない場合は、ステップS1005に戻る。
(ステップS1007)特性情報取得部214は、ステップS1004からステップS1006において受け付けた入力情報から特性情報を取得する。
(ステップS1008)蓄積部215は、ステップS1004からステップS1006において受け付けた入力情報と、ステップS1005において取得した2以上の位置情報と、ステップS1007で取得した特性情報とを対応付けて、入力情報格納部211に蓄積する。
(ステップS1009)入力情報取得部216は、受付部213が入力情報取得指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1010に進み、そうでない場合は、ステップS1012に進む。
(ステップS1010)入力情報取得部216は、入力情報を取得する。この処理の詳細は、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1011)出力部218は、ステップS1010で取得した入力情報を出力する。
(ステップS1012)情報処理装置21は、受付部213が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1013に進み、そうでない場合は、ステップS1004に戻る。
(ステップS1013)情報処理装置21は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1001に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図11は、図10のフローチャートのステップS1010の入力情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートにおいて、入力情報格納部211には、m個の入力情報が格納されているものとする。
(ステップS1101)入力情報取得部216は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS1102)入力情報取得部216は、ステップS909で受け付けた入力情報取得指示が位置情報を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS1103に進み、そうでない場合は、ステップS1105に進む。
(ステップS1103)入力情報取得部216は、入力情報取得指示が有する指定位置情報と、入力情報[i]に対応付いている2以上の付与位置情報とを用いて、指定位置情報が示す位置と2以上の各付与位置情報が示す2以上の各位置との距離を算出する。
(ステップS1104)入力情報取得部216は、ステップS1103で算出した2以上の距離のいずれかが距離条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS1107に進み、そうでない場合は、ステップS1108に進む。
(ステップS1105)入力情報取得部216は、ステップS909で受け付けた入力情報取得指示が位置条件を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS1106に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS1106)入力情報取得部216は、入力情報[i]に対応付いている2以上の各付与位置情報のいずれかが位置条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS1107に進み、そうでない場合は、ステップS1108に進む。
(ステップS1107)入力情報取得部216は、入力情報[i]を取得する。
(ステップS1108)入力情報取得部216は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS1109に進む。
(ステップS1109)入力情報取得部216は、iを1インクリメントし、ステップS1102に戻る。
なお、図11のフローチャートのステップS1003において、入力情報取得部216は、入力情報[i]に対応付いている2以上の付与位置情報を用いて経路を探索し、当該経路上の2以上の位置を示す位置情報を、付与位置情報として取得してもよい。そして、入力情報取得部216は、当該2以上の付与位置情報を用いて、2以上の距離を算出してもよい。
(具体例)
次に、情報処理装置21の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置21は、いわゆるスマートフォンであるものとする。
(例1)
本例において、入力情報の受け付けと蓄積の例について説明する。
まず、ユーザが、自身が所有するスマートフォンを操作し、文字の入力を開始したとする。当該スマートフォンの現在位置情報取得部212は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。すると、受付部213は、入力された文字の受け付けを開始する。また、蓄積部215は、文字の受け付けの開始時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、ユーザが文字の入力を終了したとする。すると、受付部213は、入力された文字の受け付けを終了する。また、蓄積部215は、文字の受け付けの終了時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、特性情報取得部214は、受付部213が受け付けた文字列から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部214は、受信した文字列が肯定的な内容であることを示す特性情報「肯定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部215は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部215は、受付部213が受け付けた入力情報の種類を示す種類情報「文字」を取得する。
次に、蓄積部215は、上記の文字列と、入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報と、特性情報と、日時情報と、種類情報とを対応付ける。そして、蓄積部215は、当該対応付けた情報を、入力情報格納部211に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図12の「ID=011」である。
図12において、入力情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、位置情報(項目名:位置)と、入力情報の種類を示す種類情報(項目名:種類)と、特性情報(項目名:特性)と、日時情報(項目名:日時)とが対応付いている。
また、例えば、上記のユーザが、自身が所有するスマートフォンにイヤホンマイクを接続し、ツーリングをしているとする。当該スマートフォンの現在位置情報取得部212は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。そして、当該ユーザが、景色を見ながら、景色に対する感想を声に発したとする。すると、受付部213は、当該音声の受け付けを開始する。また、蓄積部215は、音声の受け付けの開始時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、ユーザが、景色に対する感想を声に発するのを止めたとする。すると、受付部213は、当該音声の受け付けを終了する。また、蓄積部215は、音声の受け付けの終了時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、特性情報取得部214は、受付部213が受け付けた音声から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部214は、受け付けた音声が否定的な内容であることを示す特性情報「否定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部215は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部215は、受付部213が受け付けた入力情報の種類を示す種類情報「音声」を取得する。
次に、蓄積部215は、上記の音声と、入力開始位置情報と、入力終了時の位置情報と、特性情報と、日時情報と、種類情報とを対応付ける。そして、蓄積部215は、当該対応付けた情報を、入力情報格納部211に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図12の「ID=012」である。図12の「ID=012」において、入力情報は、蓄積した音声を識別する識別子(ファイル名)である。また、図12の「ID=015」についても同様である。
また、例えば、上記のユーザが、自身が所有するスマートフォンの映像撮影機能を用いて、映像の撮影を開始後に、ツーリングを開始したとする。なお、当該映像の撮影は、撮影の開始から10分後に終了するものとする。また、当該スマートフォンの現在位置情報取得部212は、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。すると、受付部213は、当該映像の受け付けを開始する。また、蓄積部215は、映像の受け付けの開始時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力開始時の位置情報として取得する。
次に、映像の撮影の開始から10分が経過し、映像の撮影が終了したとする。すると、受付部213は、当該映像の受け付けを終了する。また、蓄積部215は、映像の受け付けの終了時に現在位置情報取得部212が取得した現在位置情報を、入力終了時の位置情報として取得する。
次に、特性情報取得部214は、受付部213が受け付けた映像から、特性情報を取得する。この結果、特性情報取得部214は、受け付けた映像が肯定的な内容であることを示す特性情報「肯定的」を取得したものとする。
次に、蓄積部215は、現在の日時を示す日時情報を取得する。また、蓄積部215は、受付部213が受け付けた入力情報の種類を示す種類情報「映像」を取得する。
次に、蓄積部215は、上記の映像と、入力開始時の位置情報と、入力終了時の位置情報と、特性情報と、日時情報と、種類情報とを対応付ける。そして、蓄積部215は、当該対応付けた情報を、入力情報格納部211に蓄積する。当該蓄積された入力情報は、例えば、図12の「ID=013」である。図12の「ID=013」において、入力情報は、蓄積した映像を識別する識別子(ファイル名)である。また、図12の「ID=016」についても同様である。
(例2)
本例において、入力情報の取得と出力の例について説明する。なお、本例において、入力情報格納部211には、図12に示す入力情報が格納されているものとする。
まず、ユーザが、自身が所有するスマートフォンを操作し、過去に自身が入力し、蓄積されている入力情報を取得するための操作を行ったとする。すると、端末受付部123は、入力情報取得指示を受け付ける。
次に、入力情報取得部216は、入力情報取得指示に従い、入力情報格納部211に格納されている入力情報を取得する。この結果、入力情報取得部216は、図12の「ID=011」、「ID=012」、「ID=015」、「ID=016」の入力情報を取得したものとする。
次に、出力部218は、上記で入力情報取得部216が取得した4つの入力情報を、対応付いている特性情報ごとに分類する。この結果、出力部218は、特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報、特性情報「否定的」が対応付いている入力情報とに分類する。
次に、出力部218は、分類した入力情報ごとに、出力の様式を変えて入力情報を出力する。このときの出力例は、図13である。図13において、出力部218は、地図情報と共に入力情報を出力している。また、図13において、出力部218は、入力情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に入力情報を出力している。また、図13において、一重線で囲まれているものは、特性情報「肯定的」が対応付いている入力情報である。また、図13において、破線で囲まれているものは、特性情報「否定的」が対応付いている入力情報である。
なお、場所情報の取得と出力の例については、実施の形態1の具体例と同様であるので、説明を省略する。
以上、本実施の形態による情報処理装置21によれば、ユーザが移動中に入力した情報を、移動中の2以上の位置を示す情報と共に蓄積することができる。また、ユーザからの指示に応じて、当該指示に対応する入力情報を出力することができる。また、これにより、ユーザは、情報を入力した場所や、どのような内容の情報を入力したのかなどを知ることができる。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態1における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザが入力する情報である入力情報が格納される入力情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、入力情報を取得する指示であり、位置を示す位置情報を有する指示である入力情報取得指示と、2以上の位置情報が対応付いた入力情報とを受信する受付部と、前記受付部が受信した入力情報を、当該入力情報に対応付いている2以上の位置情報と共に前記入力情報格納部に蓄積する蓄積部と、前記受付部が受信した入力情報取得指示が有する位置情報と、入力情報に対応付いている2以上の位置情報とを用いて、当該入力情報取得指示が有する位置情報に対応する1以上の入力情報を、前記入力情報格納部から取得する入力情報取得部と、前記入力情報取得部が取得した入力情報を送信する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態2における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザが入力する情報である入力情報が格納される入力情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、現在位置を示す位置情報を取得する現在位置情報取得部と、入力情報を取得する指示であり、前記現在位置情報取得部が取得した位置情報を有する指示である入力情報取得指示と、入力情報とを受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた入力情報と、前記受付部が入力情報を受け付けている間に前記現在位置情報取得部が取得した2以上の位置情報とを対応付け、前記入力情報格納部に蓄積する蓄積部と、前記受付部が受け付けた入力情報取得指示が有する位置情報と、入力情報に対応付いている2以上の位置情報とを用いて、当該入力情報取得指示が有する位置情報に対応する1以上の入力情報を、前記入力情報格納部から取得する入力情報取得部と、前記入力情報取得部が取得した入力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図14は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図15は、コンピュータシステム9のブロック図である。図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。