JP4710217B2 - 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4710217B2
JP4710217B2 JP2003270581A JP2003270581A JP4710217B2 JP 4710217 B2 JP4710217 B2 JP 4710217B2 JP 2003270581 A JP2003270581 A JP 2003270581A JP 2003270581 A JP2003270581 A JP 2003270581A JP 4710217 B2 JP4710217 B2 JP 4710217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
user
area
real world
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003270581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005025116A (ja
Inventor
進也 石井
栄二郎 森
竜一 今泉
ニュートン ヘンリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003270581A priority Critical patent/JP4710217B2/ja
Publication of JP2005025116A publication Critical patent/JP2005025116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4710217B2 publication Critical patent/JP4710217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、ユーザに情報を提示する情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、位置情報に関連付けられた情報を実世界上の情報と重畳して提示する情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、位置情報に関連付けられた情報をユーザが取得し易くなるようにする情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、位置情報に関連付けられた情報を、GPSなどの位置測定誤差の影響なく提示する情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
昨今の技術革新に伴い、さまざまなタイプの情報機器が開発され、産業活動や日常生活など幅広い分野で人間の行動をサポートしている。
例えば、ナビゲーション・システムは、比較的広範囲の地図情報をあらかじめ蓄積しておき、GPS(Global Positioning System)やその他の位置検出装置から得られる現在位置情報に基づいて該当する地図情報を読み出し、誘導情報としてユーザに提示する。
多くのナビゲーション・システムは、車両用に開発され、車載型として利用に供されている。この場合、時々刻々と変わる現在位置に応じて画面に表示される誘導情報は逐次的に更新される。また、ユーザ(運転者)から入力された目的地やその他の運転情報に応じて、目的地までの進路に従った地図情報の表示を行なう。
例えば、GPS装置などの位置測定手段を持つ携帯端末を用いて、特定の時間に特定の領域のみに情報を発信するシステムが提案されている(例えば、非特許文献1や特許文献1を参照のこと)。このようなシステムによれば、例えば時間限定及び地域限定の情報提供が可能となるので、観光案内やゲーム、広告(店舗のタイムサービス)、施設の保守/点検などへ応用することが可能である。
このようなナビゲーション・システムでは、ユーザの指定により位置情報と任意の情報を対応付けることが可能である。例えば、携帯端末装置のディスプレイ上に表示された携帯端末装置の現在位置を中心とした地図に対して、表示されている範囲のいずれかの位置と、実際にその場所で撮った画像やテキスト・データなどを指定することによって、地図上の任意の位置と情報を対応付けることができる。対応付けた情報は、地図上のその位置が表示される範囲内に携帯端末装置が存在しないと表示されず、アクセスもできない。すなわち、ある位置に登録された情報をあるエリア内部でのみ表示及びアクセスできる。
ところで、情報処理技術や情報通信技術が高度に発達した現代においては、パーソナル・コンピュータや携帯情報端末を始めとする情報機器がオフィスや家庭内などの実世界上のいたるところに遍在する。このような環境下では、機器どうしを接続して、いつでもどこでも欲しい情報を入手する「ユビキタス(Ubiquitous)・コンピューティング」や、実世界における状況(実世界の事物やユーザの位置など)を積極的に利用した拡張現実システム(Augmented Reality:AR)の実現が期待される。
実世界に情報を重ね合わせるというARによれば、実世界の情報に仮想世界の情報を重ね合わせて表現することができる。例えば、実際の風景を撮影した画像に対して風景に応じた情報を合成して表示することができる(特許文献2や特許文献3を参照のこと)。
また、携帯電話キャリア会社は、GPS装置を特に使用せず、比較的広範囲なエリアにおいてエリア内の情報を配信するという位置情報サービスを行なっている。例えば、株式会社NTTドコモの「iエリア」やJフォン株式会社の「Jスカイ"ステーション"」などが挙げられる。これらは、ユーザからのリクエストにより、ユーザが現在いるエリアに関する情報(例えば、店舗情報、天気情報など)を提供するようになっている。
しかしながら、位置情報に対して任意の情報を関連付けるシステムを構築した際の表示装置を考察すると、幾つかの課題が生じる。
例えば位置に関連付けた情報の表示方法として、例えば地図上にマークを表示するという方法がある(特許文献3を参照のこと)。この方法は、前提条件として地図データが必要となること自体が問題である。つまり、微小範囲の詳細な位置にマークを表示するためには、それだけの詳細な地図データが必要である。この結果、サービスの提供範囲全体をカバーするためには、膨大な量の地図データを用意しなければならなくなる。
その上、マークを地図上に表示するのみであると、現在のユーザの位置からどの方向にどのくらい離れた位置に情報が存在するのか直感的に分かりにくい。地図を読むことが不得手なユーザにおいてはなおさら大きな問題となる。
ここで、ARの技術を用いてビデオ・シースルーで背景を表示しつつ、関連付けられている位置情報に基づいて情報を合成して表示する、という方法が考えられる。
しかしながら、例えば同じ位置に複数の情報が関連付けられていた場合、あるいはユーザから同一方向又はその近傍に複数の情報が関連付けられていた場合の表示方法が問題となる。つまり、同じ位置に情報が複数存在した場合は、ARの概念から実際の対象物に情報を重ね合わせて表示するのは非常に難しい。また、ユーザから同一方向又はその近傍に情報が複数関連付けられている場合には、オクルージョンの問題が生じて、前後の情報が見えにくくなったりする可能性が高い。
このように関連付けられた情報が複数ある場合における表示方法の解決策として、例えば、リスト表示させることなどにより1箇所に複数の情報を表示してユーザに選択させるという方法が挙げられる。ところが、非常に多くの情報を表示しなければならなくなるほど、「背景自然画像に人画像が貼り付いているかのように見せる」というARの概念を逸脱してしまう。
また、AR技術を用いたときに生じる大きな問題点として、ユーザにとって非常に重要な情報がたとえユーザから非常に近い位置に存在したとしても、ユーザの後方や横方向に存在している場合には、何らかの方法で知らせない限り、全く見つけられない、という点が挙げられる。ユーザが周囲に常に気を配れば見つけることができるかもしれないが、それは根本的な解決にはならないし、重要な情報を見逃す危険性が高いままである。
また、位置情報を用いたサービスでは、GPS装置に代表される位置情報取得装置から得られる位置情報には必ず誤差が含まれていることを考慮しなければならない。この誤差は計測地の環境によって動的に変化するため、これに対応するような工夫を必ず施さなければならない。
携帯電話キャリアによる位置情報サービスの場合、GPS装置に代表される位置情報取得装置から得られる位置情報に含まれる誤差を考慮に入れる必要は完全になくなる。しかし、クライアントが受け取る情報には方向情報が含まれていないため、情報を発信しているのがどの場所なのかを知る方法は結局のところ経度や緯度(もしくは住所)のみになっているのが現状である。また、位置情報を取得する装置を使用せずに携帯電話のシステムを用いてサービスを行なっているため、比較的広い範囲に同じ情報を送らなければならなくなっている。
特開2001−344249号公報 特表平9−505138号公報 特表2000−512781号公報 安村通晃 編「インタラクティブシステムとソフトウェア?」近代科学社、1998年12月発行、p.1−10「時空間限定型オブジェクトシステム:SpaceTag」
本発明の目的は、位置情報に関連付けられた情報を実世界上の情報と重畳して好適に提示することができる、優れた情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、位置情報に関連付けられた情報をユーザが取得し易くなるようにすることができる、優れた情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、位置情報に関連付けられた情報を、GPSなどの位置測定誤差の影響なく好適に提示することができる、優れた情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、実世界上の位置情報に関連付けられた情報をユーザに提示する情報提示装置であって、
位置情報に関連付けられた情報を領域毎に管理する情報管理手段と、
ユーザの現在位置を取得する位置情報取得手段と、
ユーザの現在位置に対応する領域内に収容される位置情報に関連付けられた情報を検索する領域内情報抽出手段と、
該抽出された情報を関連付けられている位置情報に依存しない所定の手順に従ってユーザに提示する提示手段と、
を具備することを特徴とする情報提示装置である。
ここで、前記提示手段は、現在位置に基づいて抽出された位置情報に関連する情報を、ユーザの現在位置から取得される実世界の情報に重畳して提示するようになっている。実世界の情報とは、例えば、現在位置において撮影された実世界の画像である。したがって、撮像装置によってユーザの周囲の画像を実世界の情報としてリアルタイムでキャプチャし、その上にユーザが現在いるエリアに存在するデータを合成して表示することができる。
そして、ユーザが現在いる領域内の位置情報に関連付けられている情報を、位置情報に依存しない所定の手順に従ってユーザに提示するので、GPSなどの位置情報取得装置の精度などの問題に関わらず、ユーザが所望のデータにアクセスし易くなる。
ここで言う所定の手順とは、例えば、ユーザが現在いる領域内の位置情報に関連付けられている各情報を、その領域内で均一の間隔となるように配置することである。このような情報の配置方法によれば、位置情報に関連付けられた情報を領域内で分散して表示してくれるのでユーザが所望のデータにアクセスし易くなる。しかしながら、各情報をそれぞれ配置した時点でユーザが所望の情報を取得する際に目安とする方向情報が変更されているので、ユーザは情報にアクセスするために領域内を探し回らなければならなくなる可能性がある。また、ユーザとまったく同じ位置に情報が配置されている場合には、ユーザは今の位置から一旦移動した後、自分がいた方向を向くという操作をしなければならなくなり、煩わしい。
そこで、領域内における情報の配置方法として、ユーザの現在位置を基準にして決定するようにしてもよい。具体的には、該抽出された各情報を、ユーザの現在位置から略同一距離となるように配置する。この結果、領域内の情報は、ユーザを取り囲むように例えばシリンダ状に配置されることになる。そして、ユーザが領域内で移動すると、これに追随してシリンダごと移動することになる。
このような情報の配置方法によれば、位置に関連付けられたデータを位置情報取得装置の精度などの問題に拘らず、例えばデータが狭い範囲で非常に煩雑に存在していたり、逆にデータが疎に存在していたりしたとしても、すべてのデータをユーザから等距離に表示することによってユーザが所望のデータにアクセスし易くなる。
また、前記提示手段は、このようにシリンダ状に情報を配置する際に、該抽出された各情報に設定されている優先順位に従って各情報の提示位置を決定するようにしてもよい。ここで言う優先順位は、例えばユーザのプロファイルなどに基づいて決定することができる。
この場合、さらにユーザの方向情報に基づいて該抽出された各情報の提示位置を決定することにより、優先順位の高い情報が常にユーザから所定の方向に配置されていることから、ユーザが望むデータをより取得し易くすることができる。
また、前記提示手段は、ユーザの現在位置に対応する領域外の位置情報に関連付けられた情報を、ユーザから見て該領域外の対応する位置の方向に提示するようにしてもよい。
このような情報の配置方法によれば、例えば店舗などの距離が離れた建造物に関連付けられている情報を、建造物が存在する方向に表示することができるので、ユーザはさらに情報が表示されている方向に進むことによって建造物の位置を知ることができる。
また、ユーザが他の領域に移動したことに応じて、前記領域内情報抽出手段は移動先の領域領域内に収容される位置情報に関連付けられた情報を検索し、前記提示手段は新たに抽出された情報を位置情報に依存しない所定の手順に従ってユーザに提示する。
このとき、前記提示手段は、ユーザが領域境界を移動する際にデータ提示切替方法に所定のエフェクト効果を与え、ユーザが領域境界の移動をより認識し易くするようにしてもよい。
ここで、GPSなどの位置情報取得の精度を考慮した場合、領域の境界付近では、領域を右往左往してしまう現象が起きる可能性が高い。そこで、各領域について、実世界の物理的な領域の範囲を指定する物理領域と、この物理領域内でさらにユーザが領域内に入った際に領域移動の処理を起動する有効領域とを定義する。そして、前記領域内情報抽出手段及び/又は前記提示手段は、ユーザが新たな領域の有効領域内に移動したことに応答して、新たな領域のための処理を実行するようにする。
また、前記提示手段は、ユーザの現在位置に対応する領域内の情報を上述したような手順で提示する以外に、さらにこの領域外の位置情報に関連付けられた情報をさらに提示するようにしてもよい。
このとき、前記提示手段は、ユーザの現在位置に対応する領域の周囲の領域に収容される位置情報に関連付けられた情報を、該ユーザの現在位置に対応する領域内の位置情報に関連付けられた情報の後方に配置して階層的に情報提示することで、ユーザに距離感を暗示させることができる。
また、前記提示手段は、周囲領域に収容される位置情報に関連付けられた情報をユーザが選択した場合には、その領域にユーザの興味や関心が移行したと推測されることから、その領域内にマッピングされている情報を最も手前に提示するように情報の配置を切り替えてもよい。
また、本発明の第2の側面は、実世界上の位置情報に関連付けられた情報をユーザに提示するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザの現在位置を取得する位置情報取得ステップと、
ユーザの現在位置に対応する領域内に収容される位置情報に関連付けられた情報を検索する領域内情報抽出ステップと、
ユーザの現在位置から実世界の情報を取得する実世界情報取得ステップと、
該抽出された各情報の実世界上における提示位置をユーザの現在位置を基準にして決定し、実世界の情報に重畳して提示する提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報提示装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明によれば、位置情報に関連付けられた情報をユーザが取得し易くなるようにすることができる、優れた情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、位置情報に関連付けられた情報を、GPSなどの位置測定誤差の影響なく好適に提示することができる、優れた情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、位置に関連付けられたデータを位置情報取得装置の精度などの問題に関わらず、例えばデータが狭い範囲で非常に煩雑に存在していたり、逆にデータが疎に存在していたりしたとしても、すべてのデータをユーザから等距離に表示することによってユーザが所望のデータにアクセスし易くなる。
また、データに優先順位を設定し、優先順位に従ってデータの配置を決定させることによってユーザが望むデータをより取得し易くすることができる。
さらに、データの取得方向に意味を持たせれば、例えばデータの発信位置の方向も取得することが可能であり、たとえ発信位置が不可視であっても方向を知ることができる。
また、本発明のようにクライアントの位置や方向に依存してデータを取得することによって、例えば前述のエリアの移動によるデータ変更時のように、ユーザへのデータ供給を考慮したさまざまな効果を与えることができるようになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、場所に依存した情報提供の方法に関連するものであり、任意のデータ(以下、単にデータと呼ぶ)が場所に関連付けられるシステムにおけるユーザにとって効率のよいデータの取得方法を提供する。
ここで言う「場所」は、例えばGPS装置などの位置情報取得装置を用いて計測することができる絶対的な位置情報(例えば、経緯度)によって定義されるものである。データは「場所」に関連付けられる。データを場所に関連付ける方法は特に限定されない。
本発明による位置に関連付けられたデータの表現方法の一実施形態として、撮像装置を持つ携帯端末装置上で実現した場合について説明する。勿論、扱うデータが音声データのみであったら、撮像装置は必要なく、例えばマイクなどの音声入力装置を持たせてもよく、この限りではない。以下で説明する本発明の実施形態では、位置に関連付けられたデータはすべて画像データが含まれているものと仮定している。但し、提示すべきデータの種類は前述のようにこれに限定されるものではない。
本実施形態では、端末装置が持つ撮像装置によってユーザの周囲の画像を実世界の情報としてリアルタイムでキャプチャし、その上にユーザが現在いるエリアに存在するデータを合成して表示する。
このとき、ユーザの使用状態は、図27に示すように、目の前に端末をかざして表示されているデータを見るという形態になる。但し、実際にPDAなどの携帯端末装置を使用する場合の形態は、図2に示すように、端末を倒し、例えば地図を表示して現在位置を確認するという形態が一般的である。
そこで、本発明では、携帯端末装置の入力部(後述)として例えば加速度センサを装着することによって端末の角度を計測するようにした。そして、図27に示したような端末角度では、本発明で提案しているビデオ・シースルーのモードに切り替え、図2に示したような端末角度においては例えば地図などが表示されるモードに自動的に変更されるモード切替を行なう。
さらに、ビデオ・シースルーと地図表示の中間のモードとして、図2に示すような端末角度の際には、エリア内のデータがリスト表示されるモードに切り替わるようにしてもよい。
このようにすれば、例えば、現在の視点からデータにアクセスする際にはビデオ・シースルーのモード、データを一覧表示して内容を確認する場合はリスト表示のモード、現在位置から比較的広範囲のデータを表示する場合は地図モードというように、目的によってモードをスムースに切り替えることが可能になる。
このように、ユーザの使用している形態に応じて、自動的にモードを切り替える機能を加えることによって、例えば「ユーザが端末を目の前にかざす」という自然な行為を通して本発明のデータ取得方法を使用することができるようになる。
また、モード切替の他の方法として、例えば右手で携帯端末装置を保持するとビデオ・シースルー・モード、左手に持ち帰ると地図モードに変更される、あるいはその逆にというように、端末を保持する手によってモードを切り換えるようにしてもよい。
勿論、モード切替の手法はこれに限らず、携帯端末装置のボタン操作などによって選択して切り換えてもよいし、その他のいかなる方法でも構わない。
以下では、図27に示した使用形態におけるデータ表現方法を中心に、本発明の実施形態に関する説明を行なう。
[背景技術]の欄で既に述べたように、GPS装置などの位置情報取得装置から得られる位置情報には必ず誤差が含まれているものと考えるべきである。このため、特定の位置に存在するデータをそのまま扱うことが難しい。例えば、図1に示すように、ユーザ12の位置から5m離れた位置に対象データ11が関連付けられている場合、携帯端末装置13に装備されている位置情報取得装置(図示しない)が取得した位置情報の誤差に起因して、携帯端末装置13すなわちユーザ12の位置に誤差が生じていることが非常に多い。
図1に示した例では、携帯端末装置13上では「10m先」にデータ11が存在していると表示されているが、実際には5m離れている。この種の誤差は時間や位置に依存して変化するので、対象のデータを正常に取得することが困難であることは明らかである。
そこで、本発明では、ある範囲を持った「場所」(以下、「エリア」と呼ぶ)を、データを扱う単位とする。言い換えれば、エリア内の「場所」に関連付けられているデータは、すべて「エリアに関連付けられているデータ」として扱うことができる。勿論、エリアが扱うことのできるデータは、数やサイズなどに制限はなく、扱えるデータの種類もテキスト・データ、音声データ、画像データ(静止画、および動画を含む)などさまざまである。本発明によれば、ユーザは、エリア内に存在する複数のデータを、効率よく取得することができるようになる。
エリアの形状や、面積、数などは任意である。図2〜図4には、エリアの定義例を示している。図2には、地図を格子状に適当な面積で略均等に分割した1つ1つをエリアと定義している例を示している。同図において、参照番号21はエリア境界を示し、参照番号22は場所にマッピングされたデータを示している。また、図3には、エリア1つ1つが任意形状で構成され、しかもエリア同士が隣接していないように定義している様子を示している。
また、図4には、逆にクライアント(例えば、ユーザが保持する本発明を実現した端末装置13)の周囲にエリアを定義した様子を示している。この場合、クライアントの移動に追随してエリアも移動する。また、エリアはクライアントに対してただ1つ定義されることになり、後述する「エリア移動」の概念は全く存在しない。但し、本明細書中では、物理空間上でエリアが固定的に定義されている場合を例にとって説明する。
なお、エリアの面積は0になってもよく、その場合、エリアは特定の「場所」と等しくなる。
また、各図に記載されているエリア境界21並びにデータ22は、実世界上では不可視であるが、勿論、例えば建造物などの可視的な物理オブジェクトに位置を合わせるようにして示してもよい。
図5には、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの機能構成を模式的に示している。同図に示すように、情報処理システムは、ユーザが所持してエリアに関連付けられたデータを表示するクライアントとしての携帯端末装置13と、クライアントに対してエリアに関連付けられたデータ(あるいはその他のコンテンツ)を提供するサーバ装置513で構成される。携帯端末装置13とサーバ装置513は、無線ネットワーク、あるいはその他のネットワーク又は複数のネットワークの組み合わせからなる伝送媒体を経由して相互接続されている
なお、同図では、図面の簡素化のため携帯端末装置13並びにサーバ装置513を各1台ずつしか描いていないが、実世界上には多数の携帯端末装置並びにサーバ装置が存在していてもよい。
携帯端末装置13は、入力部501と、出力部502と、記憶部503と、演算部504と、位置情報取得部505と、方向情報取得部506と、制御部507と、通信部508とを備えている。また、サーバ装置513は、記憶部509と、制御部511と、通信部512を備えている。
入力部501は、例えば周囲の状況を撮像するカメラなどの撮像装置、音声を取得するマイクなどの音声取得装置、ユーザが操作を行なうためのボタンなどのユーザ入力装置などで構成される。
出力部502は、画像信号や音声信号などでデータを出力する装置であり、例えば液晶ディスプレイやスピーカなどがこれに相当する。また、データを印刷出力するプリンタであってもよい。
記憶部503は、さまざまな情報を記憶する装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)のような半導体メモリ装置で構成される。例えば、出力部502に液晶ディスプレイなどの表示装置が存在する場合は表示データを一時的に保存するフレーム・バッファや、演算部504で演算を行なう際にプログラム・コードやデータを一時的に保存するメイン・メモリなどがこれに相当する。
演算部504は、CPU(Central Processing Unit)などの処理ユニットで構成され、オペレーティング・システムが提供する実行環境下で所定のプログラム・コードを実行することによりサービスを提供する。例えば、入力部501から画像データが取得され、エリアに登録されている画像データを表示させる場合に、入力部501から取得された画像データに対して画像合成処理を行なう。
位置情報取得部505は、携帯端末装置13の絶対的な位置を取得するための機能モジュールであり、例えば、上空を飛行する3以上のGPS衛星から受信されるGPS信号に基づいて位置を測定するGPS装置がこれに相当する。
方向情報取得部506は、携帯端末装置13の方向を取得するための機能モジュールであり、例えば地面に水平方向であれば地磁気センサなどを用いて構成することができ、地面に垂直方向であれば加速度センサなどで構成することができる。
制御部507は、携帯端末装置13内における動作全体の制御及び情報の流れの制御を行なう。
通信部508は、サーバ装置513との間で位置情報、方向情報などを始めとして各種データの送受信を行なう。
サーバ装置513の通信部512は、携帯端末装置13と通信を行なって上記各種データの送受信を行なう。
サーバ装置513側の制御部511は、携帯端末装置13の制御部507と同様に、各種モジュールのコントロールを行なう。
サーバ装置513の記憶部509は、通信相手となる携帯端末装置13に関する情報を記憶する他、エリア情報及びエリア内に登録されている各種データに関するデータベース510を記憶・管理している。
本明細書で開示される実施形態では、複数の携帯端末装置13とサーバ装置513というサーバ・クライアント・モデルでシステムが構築されているが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、携帯端末装置13にサーバ装置513の機能をすべて装備させても構わないし、それぞれの機能の一部をもう一方に持たせても構わない。例えば、演算部などをサーバ装置に持たせ、演算結果を通信して携帯端末装置では単に出力するのみという構成にしても構わない。したがって、システムの構成に関しては、図5に示した限りではない。
続いて、入力部として例えばカメラなどの撮像装置を、出力装置としてディスプレイやHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)など画像出力装置を用いることでデータを視覚的に取得する方法の一例について説明する。この場合、取得可能なデータは主に画像データやテキスト・データとなる。勿論、同時に音声データをユーザが取得できるようにヘッドフォン又はイヤホンなどを使用しても構わない。
また、関連付けられているすべてのデータを音声データとし、ユーザはヘッドフォン又はイヤホンなどを用いてデータを取得するようにしても構わない。
このように、データの種類についても限定しないのと同様に、それらのデータを取得するキャプチャ・デバイスや出力のためのデバイスについても特に限定しない。
データは、絶対的な位置情報に関連付けられているのでエリア内外に存在し、例えば図2や図3、図4に示したように一見無秩序に並んでいるのが自然である。このとき、データが登録されている位置の上にデータの情報を表示するようにすると、ユーザからは例えばHMDなどの画像出力装置を通して図6のように見える。
このときのデータの表示位置は、データが登録されている位置と一致していることになり、すなわちARが実現されることになる。しかし、図示のようにARを実現すると、前述のように位置情報取得装置によって生じる誤差の影響により、「本来データが表示されなければならない位置に表示されない」という事態が生じる。すなわち、ユーザは実際に見たいデータを判断しづらい。このような現象は、視覚的に情報を取得するユーザには特に不快に感じられる上、所望のデータを取得できなくなる可能性など、多くの不具合を招来することが予想される。
また、データの関連付けられた位置によっては、ユーザとの間に実在する障害物が邪魔をしてデータを表示できなくなる場合もあり得る。
そこで、ARの概念にとらわれず、データはエリア単位で扱うことができるということを利用して、エリア単位でデータを配置する方法について、以下に考察してみる。
例えば、図7に示すように、均一の間隔でデータを表示する。データをエリア単位で扱うことによってこのような配置方法が可能になる。このとき、「場所」とデータの表示位置は一致していないため、クライアントから「場所」への方向とデータが表示される方向は一致しない。
図7に示した方法によれば、上述したように例えばすべてのデータが同一の位置に存在していた場合、エリア内に分散して表示してくれるというメリットがある。しかしその反面、ユーザが所望のデータを取得する際に目安とする方向情報が変更されているので、エリア内を探し回らなければならないことになってしまうデメリットもある。また、ARを実現した場合と同様に、ユーザと全く同じ位置にデータが存在する可能性も残る。このような場合、ユーザは、自分の現在位置と重なり合っている場所に関連付けられている情報を見ることはできず、「今の位置から一旦移動した後に、自分がいた方向を向く」という動作を行なわないとそのデータを取得することができないという問題点がある。
したがって、図7のように単純に均一にデータを並べるのは不適であると思料される。
そこで、本実施形態では、エリア内のすべてのデータをクライアントから同一距離に配置して表示する。例えば、図8に示すように、クライアントの周囲をある程度の距離を半径とするシリンダ状に囲む形で表示する。この結果、ユーザは、エリア内を散策することなくその場で「振り向く」という動作を行なうだけで、またエリア内の遠いデータも近いデータも一様に取得することができるようになる。実際にユーザが例えばビデオ・シースルー装置(例えば、カメラとディスプレイ)を用いてデータを取得する際には、図9のように見えるので、ユーザが「辺りを見渡す」という自然な行為によってエリア内のすべてのデータを取得することが可能になる。
すべてのデータはクライアントから一定距離に存在するので、クライアントがエリア内を移動してもデータもクライアントに追随して一定距離を保ったまま移動する。そのため、クライアントはエリア内のどの位置にいてもエリア内の情報を取得することができる。図10にはその様子を示している。
このようにエリア内の情報がユーザから常に一定距離に存在するので、例えばARによる方法において、ユーザの位置からは障害物によってデータが隠れてしまって取得できなかったり、ユーザの位置と同じ位置にデータが存在していたり、ある1つの場所に多くのデータが存在しているといった問題点をすべて解決し、ユーザに対してエリア内のすべての情報を提供できるようになる。
図30には、エリア内の情報がユーザから常に一定距離に存在するように各情報を配置して表示するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、クライアントが、自身の位置情報及び方向情報を取得し(ステップS1)、これをサーバへ送信する(ステップS2)。
サーバ側では、クライアントの現在位置に相当するエリアを特定し(ステップS3)、該当エリアに登録されたデータを取り出して、これをクライアントに送信する(ステップS4)。
これに対し、クライアントは、サーバから現在のエリアのデータを取得すると(ステップS5)、これらデータの情報に応じてデータを表示する位置を決定する。(ステップS6)そして、撮影装置から取得される実世界の画像情報上に、ステップS6で決定した表示位置に従って各データを重畳して表示する(ステップS7)。
また、クライアントから一定距離を保った状態でデータを表示する他の形態として、例えば図11〜図15に示すように扇形、球面型、シリンダ型、縦シリンダ型、螺旋型などさまざまな方法が可能である。但し、データの表示形態はこれらに限定するものではない。
次にデータそのものの表示方法について説明する。以下の説明では、データを画像データとして扱っているものとするが、上述と同様にデータの種類はこれに限らない。音声データの場合は、視覚的に表示はできないがデータの取得に関しては同様の方法を適用することができる。
なお、データの表示形態は以下で説明する実施形態ではすべてシリンダ状(図8を参照のこと)のように表示されるものとして説明する。勿論、本発明の要旨がこのような表示形態に限定されるものではない。
まず、データに優先順位を設定し、その情報に基づいて表示位置を決定する方法について説明する。
例えば、図16に示すように、シリンダ状にデータを表示する形態において、データの優先順位の高い順にクライアントの前方から後方に向かって表示する。同図に示す例では、丸数字の順すなわちユーザ12の視線方向を基準にして優先順位が設定されている。
また、物理空間上の絶対位置ではなく、クライアントがエリア内のデータを取得したとき(すなわちシステムを起動したとき)のクライアントの向きに応じてデータの配置を決定する。すなわち、図17に示すように、ユーザが図16に示したときと異なる方向を向いた状態でデータを取得した場合は、ユーザの正面を最も高い優先度に設定するので、図16の場合とは表示の絶対位置は異なるが、ユーザからの相対位置は同じ配置になる。
図31には、エリア内の各データをその優先順位の高い順にクライアントの周囲に配置するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
ユーザは、データの優先順位を、何らかの情報を用いてあらかじめ設定する(ステップS11)。優先順位の設定自体は、クライアントまたはサーバのいずれが行なってもよい。
次いで、クライアントは、自身の位置情報と方向情報を取得し(ステップS12)、これをサーバに送信する(ステップS13)。
サーバ側では、クライアントの現在位置に相当するエリアを特定し(ステップS14)、該当エリアに登録されているデータを取り出してこれをクライアントに送信する(ステップS15)。
これに対し、クライアントは、サーバから現在のエリアのデータを受信すると(ステップS16)、受信した各データの優先順位に従ってこれらを表示する位置を決定する(ステップS17)。ここで、嗜好ジャンルを切り替えるソート機能を挿入することも可能である。
そして、クライアントは、撮影装置から取得される実世界上の画像情報に、現在のエリア内にマッピングされている各データを重畳させて表示する(ステップS18)。
ここで言うデータの優先順位は、例えばデータとユーザのプロファイルとのマッチング度に応じて決定される。但し、優先順位付けの手法自体は本発明の要旨に直接関連しないので、本明細書中ではこれ以上説明しない。
図31に示したような処理によりエリア内の各データの配置を決定した後、ユーザの位置や向きが変更しても、物理空間上の各データの配置(方向)は変更しないようにする。そうでないと、常にユーザの目の前に優先順位の最も高いデータが表示されることとなり、優先順位の低いデータを全く閲覧できなくなってしまうからである。
クライアントがエリア内のデータを取得するタイミングは、例えばクライアントの電源を投入するとか、エリア内に入るなどである。勿論、ユーザが手動でデータを取得する方法や、その他のいかなる方法でも構わない。
また、表示されている状態で新たにデータが当該エリアに関連付けられた場合には、新規データがその優先順位に従って現在のデータに挿入されることにより、各データの表示場所が変更される。例えば、新規に登録されたデータが最も優先順位が高く設定された場合には、図18に示すように、クライアントの前方に新規データが表示されるようになり、これまでのすべてのデータはその分だけ配置場所が移動して表示されるようになる。
なお、データの優先順位を決定する方法は、例えばデータの新着順であったり、またユーザの興味に応じて優先順位を決定(例えば、映画が好きなユーザであれば、映画関連のデータが正面に表示され易くなるなど)したりしてもよいし、他のいかなる方法であっても構わない。
このように、データに優先順位を設定し、ユーザが取得し易い位置に優先順位の高いデータを表示することによって、たとえ非常に多くのデータがエリア内に存在しているとしてもユーザの所望のデータを選択し易いインターフェースを提供することができる。
以上の説明では、優先順位に従ってデータの表示位置を変更することについて言及したが、位置の変更だけではなく優先順位に従ってデータの外観を変えるようにしてもよい。
例えば、優先順位の高いものほど、データを大きく表示する、データに大きな動きを加える、データを点滅表示させる、データをはっきり表示する(優先順位の低いものは薄く消えて行く)、データの周囲に装飾効果を付けて表示する、などの効果を与えてもよい。
勿論、位置と外観を組み合わせてデータに優先順位付けを行なって、ユーザに提示するようにしてもよい。
次に、データを絶対的な方向に表示する方法について説明する。
例えば、図19に示すように、エリア外の遠方に存在する対象物に対するデータが存在した場合、クライアントから見て対象物の存在する絶対方向に対象物に関するデータを表示するようにする。エリア外の遠方に存在する対象物に対するデータは、実世界上の絶対方向に配置しても、GPSなどの位置測定手段の誤差による影響は少ない。この場合、クライアントが移動すれば、対象物との位置関係から対象データの位置も移動する。図19に示す場合、エリア外の目標物A'に関するデータAは、クライアントが移動すればこれに追随してクライアントと目標物A'の直線上に存在するような位置に移動する。勿論、図20に示したように、クライアントがその場で回転しただけでは、データの位置は変更しない。図19では、ユーザはデータAを見ることができるが、図20に示すように紙面上ユーザが時計回りに90度だけ向きを変えることによりデータCを閲覧することができる。
図19に示したようなデータの表示方法を用いれば、例えば店舗のデータを店舗の存在する方向に表示することができる。すなわち、実世界上に重畳して表示されているデータの方向に、関連付けられている対象物が存在することになる(図21を参照のこと)。この結果、ユーザはデータの表示されている方向に進むことによって店舗の位置を知ることができる。この方法では、店舗のデータを「店舗の存在する位置」に関連付ける必要は全くないので、店舗が存在しないエリアにも関連付けることも可能である。また、ユーザの現在位置から見えない位置に実際の店舗が存在していたとしても、例えば広告効果を期待して、データを表示することが可能である。このような方法は、従来のARの概念の枠組みに従うと実現不可能である。
次に、クライアントがエリア境界をまたいで移動する場合におけるデータの表示方法について説明する。この件に関しては、図4で示したようにクライアントとともにエリアが移動し、クライアントに対してただ1つのエリアが存在するような設定においては全く必要ない。
さて、クライアントがエリアの境界をまたいで移動した場合、移動前のエリアでのデータの表示を消し、移動先のエリアに関連付けられているデータを表示しなければならない。
単純にクライアントの位置がエリアの境界を越えた瞬間に、瞬時に表示するデータを切り換えるという方法もある。但し、この場合はユーザにとってはエリア移動に関する情報が全く得られない状態で突然表示されているデータが変更されてしまう、すなわち表示が不連続的に切り換えられてしまうことになるので、ユーザにとって非常に不快に感じられる要因になると考えられる。
そこで、ユーザがエリア外に出た際には、そのことをユーザに示すようなエフェクト効果をつけて表示を消したり、逆にエリア内に入った際にはエフェクト効果をつけて入ったエリア内のデータを表示したりする。本実施形態では、エリア外に出た際には、例えば図22に示すように、ユーザの前方のデータが左右に分かれてユーザ後方にデータが移動して消えていくようにする。逆に、エリア内に入った際には、図23に示すように、ユーザの後方からデータが出現して前方へ移動し、ユーザを囲むように表示するようにする。
このようにユーザがエリア境界を移動する際にデータ表示切替方法にエフェクト効果を与えることで、ユーザがよりエリア境界移動を認識し易くなるというメリットがある。また、このようなエフェクト効果は、本発明のようなユーザの位置に依存してデータの表示位置を決定している方法を用いることで、容易に実現することができる。
ここで、エリア移動を考える際に大きな問題となるのは、位置情報取得装置の精度が低いとエリアの境界部分でエリアを右往左往してしまう現象が起きる可能性が非常に高いという点である。
そこで、本実施形態では、物理的なエリアとクライアントの存在する位置を判定するために2段階のエリアを定義することにした。例えば、図24に示したように、格子状に設定された物理的に範囲を指定した「物理エリア」と、クライアントが内部に入った際に実際にエリア移動の処理が行なわれる「有効エリア」を設定する。
この結果、クライアントが「物理エリア」を越えたとしても「有効エリア」に入らない限りは、クライアントには直前のエリアのデータが表示され続ける。ユーザは、「物理エリア」の境界を認識することは多くの場合はないので、ユーザの位置の物理エリアと表示されているデータの存在するエリアが不一致であったとしても、ユーザに違和感を感じさせることはほとんどない。
また、「有効エリア」の範囲は、位置情報取得装置の精度によって範囲を動的に変更するようにしてもよい。勿論、将来的に、位置情報取得装置の精度が向上し、実際の位置と装置から出力される位置情報の誤差が限りなくゼロになった際には、「物理エリア」と「有効エリア」を一致させるようにしてもよい。
図32には、物理エリアと有効エリアを用いてエリア移動判定を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、クライアントは、自身の位置情報と方向情報を取得し(ステップS21)、これをサーバに送信する(ステップS22)。
サーバ側では、クライアントの現在位置がエリアの有効エリア内かどうかをチェックする(ステップS23)。有効エリア内であれば、そのエリアが現在登録されているエリアに一致するかどうかをさらにチェックする(ステップS24)。
クライアントが現在のエリアの有効エリア内にいるときには、現在のエリアは変更しない(ステップS25)。
一方、クライアントが現在いる有効エリアが現在登録されているエリアに一致しない場合には、有効エリアに対応する物理エリアを現在のエリアに変更する(ステップS26)。
また、エリア移動に伴う表示切替時に、ユーザに違和感を感じさせなくするために、上述したような有効エリアを設定することが必須の要件ではない。エリア内部にいる時間や、エリア内部にいるという情報を所定回数以上受信したことによって、特定のエリア内部にいることを判定することができる。
前者の場合、例えば、クライアントとしての携帯端末装置13から受信される位置情報があるエリア内に入っている時間を計測し、所定時間以上連続してとどまっているエリアを現在のエリアとして判定することができる。
また、後者の場合、所定回数以上、又は連続して所定回数以上、あるいは所定以上の頻度であるエリア内に入っていることが計測された場合、そのエリアを現在のエリアとして判定することができる。但し、回数の計測は、現在のエリアとは異なるエリアにいるという位置情報を受信したときから開始する。ある所定の回数の中で何回受信したか、又は連続して何回受信したかを調べて、エリアの判定を行なう。
図33には、物理エリア中に有効エリアを定義せず、エリア内部にいるという情報を所定回数以上受信したことによって、特定のエリア内部にいることを判定することによってエリア移動を判定するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、クライアントは、自身の位置情報と方向情報を取得し(ステップS31)、これをサーバに送信する(ステップS32)。
サーバ側では、クライアントの現在位置が現在登録されているエリア内かどうかをチェックする(ステップS33)。現在のエリア内でない場合には、現在のエリア外であることを連続して所定回数以上、あるいは所定以上の頻度で検出したかどうかをさらにチェックする(ステップS34)。
現在のエリア外であることの検出が所定の連続回数未満である場合、あるいは所定の頻度未満であった場合には、現在のエリアは変更しない(ステップS35)。
一方、現在のエリア外であることを連続して所定回数以上、あるいは所定以上の頻度で検出したときには、検出中のエリアを現在エリアに変更する(ステップS36)。
これまでは、ユーザが現在存在しているエリア内に関連付けられているデータを表示する方法について説明してきたが、続いて、さらにユーザがいるエリアに隣接する周辺のエリアに関連付けられているデータを表示する方法についても説明する。
例えば、図2に示したように格子状にエリアを設定した場合に現在のエリアのデータだけでなく周囲のエリアのデータを表示することも可能である。この場合は周囲の8方向にエリアが存在し、それぞれのエリアに多数のデータが関連付けられている。
このとき、例えば図25に示すように、データを階層的に表示する。すなわち、ユーザの現在位置に対し最も近い層は現在のエリアにおけるデータを、1つ奥の層では周囲8方向のエリアにおけるデータを、それぞれ実世界ビューに重畳して表示する。このように現在のエリアとその周囲のエリアにそれぞれ関連付けられているデータを階層的に表示することによって、どの方向にどのようなデータが登録されているかを、ユーザはエリア移動せずに知ることができるようになる。
隣接エリアの情報が表示しきれない場合は、例えば、その方向に存在するデータをユーザが選択したことに応答して、最も手前の層にその選択されたエリアに関連付けられている情報を、エリア内の情報よりも手前に(あるいはエリア内の情報と置き換えて)、最も手前に表示するなど選択できるようにしてもよい。その様子を図26に示している。例えば、図25に示したような画面上でクライアントが上のエリアのデータ161を選択すると、図26に示したように一番手前に上のエリアのデータが表示される。
このような重畳して情報が表示される階層の数は幾つでも構わないし、階層の表現方法もいかなる方法であっても構わない。勿論、このように周囲のエリアのデータを表示しないようにしても構わない。
以上に説明した方法により、位置情報に関連付けられた任意のデータをエリア毎に管理し、またデータの表現方法としてユーザから一定距離に(あるいは、関連付けられている位置情報に依存しない手順に従っては位置して)表示する。この結果、データが大量に存在したとしてもユーザが欲するデータを取得し易くなるということを充分理解されたい。
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
図1は、携帯端末装置上で取得された位置情報の誤差に起因してユーザの位置に誤差が生じている様子を示した図である。 図2は、エリアの定義例を示した図である。 図3は、エリアの定義例を示した図である。 図4は、エリアの定義例を示した図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの機能構成を模式的に示した図である。 図6は、データが登録されている位置をHMDなどの画像出力装置を通して見た様子を示した図である。 図7は、データが登録されている位置の上にデータの情報を均一の間隔で表示した様子を示した図である。 図8は、エリア内のすべてのデータをクライアントから同一距離に表示した様子を示した図である。 図9は、エリア内のすべてのデータをクライアントから同一距離に配置された場合に、ビデオ・シースルー装置を通してデータを取得した様子を示した図である。 図10は、クライアントがエリア内を移動することに追随してデータが一定距離を保ったまま移動する様子を示した図である。 図11は、クライアントから一定距離を保った状態でデータを扇型に配置して表示する形態を示した図である。 図12は、クライアントから一定距離を保った状態でデータを球面型に配置して表示する形態を示した図である。 図13は、クライアントから一定距離を保った状態でデータをシリンダ型に配置して表示する形態を示した図である。 図14は、クライアントから一定距離を保った状態でデータを縦シリンダ型に配置して表示する形態を示した図である。 図15は、クライアントから一定距離を保った状態でデータを螺旋型に配置して表示する形態を示した図である。 図16は、シリンダ状にデータを表示する形態において、データの優先順位の高い順にクライアントの前方から後方に向かって表示した様子を示した図である。 図17は、ユーザが図16に示したときと異なる方向を向いた状態でデータを取得した場合に、表示の絶対位置が異なり、ユーザからの相対位置は同じ配置になる様子を示した図である。 図18は、新規データがその優先順位に従って現在のデータに挿入されることにより、各データの表示場所が変更される様子を示した図である。 図19は、エリア外の遠方に存在する対象物に対するデータが存在した場合、クライアントから見て対象物の存在する絶対方向に対象物に関するデータを表示する様子を示した図である。 図20は、エリア外の遠方に存在する対象物に対するデータが存在した場合、クライアントから見て対象物の存在する絶対方向に対象物に関するデータを表示する様子を示した図である。 図21は、エリア外の遠方に存在する対象物に対するデータが存在した場合、クライアントから見て対象物の存在する絶対方向に対象物に関するデータを表示する様子を示した図である。 図22は、エリア外に出た際に、ユーザの前方のデータが左右に分かれてユーザ後方にデータが移動して消えていくようにする様子を示した図である。 図23は、エリア内に入った際に、ユーザの後方からデータが移動してユーザを囲むように表示する様子を示した図である。 図24は、物理的なエリアとクライアントの存在する位置を判定するために定義された2段階のエリアを示した図である。 図25は、ユーザの現在位置に対し最も近い層は現在のエリアにおけるデータを、1つ奥の層では周囲8方向のエリアにおけるデータを、それぞれ実世界ビューに重畳して階層的に表示する様子を示した図である。 図26は、ユーザによって選択された隣接エリアに関連付けられている情報を最も手前に表示する様子を示した図である。 図27は、目の前に端末をかざして表示されているデータを見る携帯端末装置の使用形態を示した図である。 図28は、端末を倒し、例えば地図を表示して現在位置を確認するという携帯端末装置の使用形態を示した図である。 図29は、エリア内のデータがリスト表示される携帯端末装置の使用形態を示した図である。 図30は、エリア内の情報がユーザから常に一定距離に存在するように各情報を配置して表示するための処理手順を示したフローチャートである。 図31は、エリア内の各データをその優先順位の高い順にクライアントの周囲に配置するための処理手順を示したフローチャートである。 図32は、物理エリアと有効エリアを用いてエリア移動判定を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図33は、物理エリアと有効エリアを用いてエリア移動判定を行なうための処理手順についての変形例を示したフローチャートである。
符号の説明
13…携帯端末装置
501…入力部
502…出力部
503…記憶部
504…演算部
505…位置情報取得部
506…方向情報取得部
507…制御部
508…通信部
509…記憶部
510…データベース
511…制御部
512…通信部
513…サーバ装置

Claims (15)

  1. 実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザに提示する情報提示装置であって、
    前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理手段と、
    ユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像を取得する実世界画像報取得手段と、
    前記現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出手段と、
    前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で均一の間隔となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示手段と、
    を具備することを特徴とする情報提示装置。
  2. 実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザに提示する情報提示装置であって、
    前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理手段と、
    ユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像を取得する実世界画像取得手段と、
    前記現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出手段と、
    前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で前記現在位置から略同一距離となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示手段と、
    を具備することを特徴とする情報提示装置。
  3. 前記提示手段は、前記の抽出された複数の位置関連情報の各々に設定されている優先順位に従って領域内で配置する位置を決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提示装置。
  4. ユーザが現在向いている方向を取得する方向取得手段をさらに備え、
    前記提示手段は、該ユーザの方向情報に基づいて前記の抽出された複数の位置関連情報の各々について領域内で配置する位置を決定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報提示装置。
  5. 前記提示手段は、前記現在位置に対応する領域外の位置情報に関連付けられた情報を、ユーザから見て該領域外の対応する位置の方向に配置して、前記実世界の画像に重畳して提示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提示装置。
  6. ユーザが他の領域に移動したことに応じて、前記領域内情報抽出手段は移動先の領域内に収容される位置関連情報を抽出し、前記提示手段は新たに抽出された位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で均一の間隔となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
  7. ユーザが他の領域に移動したことに応じて、前記領域内情報抽出手段は移動先の領域内に収容される位置関連情報を抽出し、前記提示手段は新たに抽出された位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で前記現在位置から略同一距離となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提示装置。
  8. 前記提示手段は、ユーザが領域境界を移動する際に、前記実世界の画像に重畳して新たに提示する位置関連情報に対して所定のエフェクト効果を与える、
    ことを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の情報提示装置。
  9. 各領域は、実世界の物理的な領域の範囲を指定する物理領域と、ユーザが領域内に入った際に領域移動の処理を起動する有効領域が定義されており、
    前記領域内情報抽出手段及び前記提示手段は、ユーザが新たな領域の有効領域内に移動したことに応答して、新たな領域のための処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の情報提示装置。
  10. 前記提示手段は、前記現在位置に対応する領域の周囲の領域に収容される位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内の位置関連情報よりも奥に配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の情報提示装置。
  11. ユーザからの操作を受容する入力手段をさらに備え、
    前記提示手段は、前記入力手段を介してユーザが選択した周囲領域に収容される位置関連情報をより手前に配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報提示装置。
  12. コンピュータを用いて構築される情報提示装置上で実行される、実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザに提示する情報提示方法であって、
    前記コンピュータが備える情報管理手段が、前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理ステップと、
    前記コンピュータが備える実世界画像取得手段が、ユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像を取得する実世界画像取得ステップと、
    前記コンピュータが備える位置情報取得手段が、前記現在位置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記コンピュータが備える領域内情報抽出手段が、前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出ステップと、
    前記コンピュータが備える提示手段が、前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で均一の間隔となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示ステップと、
    を有することを特徴とする情報提示方法。
  13. コンピュータを用いて構築される情報提示装置上で実行される、実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザに提示する情報提示方法であって、
    前記コンピュータが備える情報管理手段が、前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理ステップと、
    前記コンピュータが備える実世界画像取得手段が、ユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像を取得する実世界画像取得ステップと、
    前記コンピュータが備える位置情報取得手段が、前記現在位置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記コンピュータが備える領域内情報抽出手段が、前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出ステップと、
    前記コンピュータが備える提示手段が、前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で前記現在位置から略同一距離となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示ステップと、
    を有することを特徴とする情報提示方法。
  14. 実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像及び前記現在位置の位置情報に基づいてユーザに提示するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理手段、
    前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出手段、
    前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で均一の間隔となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
  15. 実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報をユーザの前記実世界上の現在位置において撮影された実世界の画像及び前記現在位置の位置情報に基づいてユーザに提示するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    前記実世界上の位置情報に関連付けられた位置関連情報を前記実世界上の領域毎に管理する情報管理手段、
    前記現在位置に対応する領域内に収容される位置関連情報を抽出する領域内情報抽出手段、
    前記の抽出された複数の位置関連情報を、前記現在位置に対応する領域内で前記現在位置から略同一距離となるように配置して、前記実世界の画像に重畳してユーザに提示する提示手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
JP2003270581A 2003-07-03 2003-07-03 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム Expired - Fee Related JP4710217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270581A JP4710217B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270581A JP4710217B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005025116A JP2005025116A (ja) 2005-01-27
JP4710217B2 true JP4710217B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=34190494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003270581A Expired - Fee Related JP4710217B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4710217B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4579737B2 (ja) * 2005-03-28 2010-11-10 クラリオン株式会社 地図表示装置
JP4640011B2 (ja) * 2005-07-19 2011-03-02 株式会社セガ 画像処理装置、遠景画像表示方法および遠景画像表示プログラム
JP4834356B2 (ja) * 2005-08-31 2011-12-14 富士通フロンテック株式会社 移動式情報端末装置、移動式情報端末制御方法および移動式情報端末プログラム
JP2007213431A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Yafoo Japan Corp 情報提供システム
TWI578283B (zh) * 2009-02-20 2017-04-11 尼康股份有限公司 Carrying information machines, information acquisition systems, information retrieval servers, and information machines
WO2011041836A1 (en) * 2009-10-08 2011-04-14 Someones Group Intellectual Property Holdings Pty Ltd Acn 131 335 325 Method, system and controller for sharing data
US8570344B2 (en) * 2010-04-02 2013-10-29 Qualcomm Incorporated Augmented reality direction orientation mask
JP5622510B2 (ja) * 2010-10-01 2014-11-12 オリンパス株式会社 画像生成システム、プログラム及び情報記憶媒体
KR101923929B1 (ko) * 2012-06-06 2018-11-30 삼성전자주식회사 증강 현실 서비스를 제공하는 이동통신 단말기 및 증강 현실 서비스에 대한 화면으로의 화면 전환 방법
JP2012230115A (ja) * 2012-07-03 2012-11-22 Pioneer Electronic Corp 端末装置、端末装置によって実行される画像表示方法及び画像表示プログラム
JP2014056462A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Toshiba Alpine Automotive Technology Corp 操作装置
CN103926607B (zh) * 2014-04-30 2017-06-16 内蒙古师范大学 指定距离定位测量导航方法及装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092012A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Olympus Optical Co Ltd 特定地域内情報表示システム
JP2002213984A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Oojisu Soken:Kk パノラマ画像による案内システム、中央装置及び端末装置、並びにコンピュータプログラム及び記録媒体
JP2003121195A (ja) * 2001-08-07 2003-04-23 Casio Comput Co Ltd 目標位置探索装置、目標位置探索方法及びプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3920945B2 (ja) * 1996-05-22 2007-05-30 ソニー株式会社 表示装置、地図表示装置、表示方法、地図表示方法
JPH10232757A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Sharp Corp メディア選択装置
JPH1139132A (ja) * 1997-07-15 1999-02-12 Sharp Corp インターフェースシステム
JPH11122638A (ja) * 1997-10-15 1999-04-30 Oki Electric Ind Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体
JPH11259672A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Mitsubishi Electric Corp 3次元仮想空間表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092012A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Olympus Optical Co Ltd 特定地域内情報表示システム
JP2002213984A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Oojisu Soken:Kk パノラマ画像による案内システム、中央装置及び端末装置、並びにコンピュータプログラム及び記録媒体
JP2003121195A (ja) * 2001-08-07 2003-04-23 Casio Comput Co Ltd 目標位置探索装置、目標位置探索方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005025116A (ja) 2005-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE46737E1 (en) Method and apparatus for an augmented reality user interface
RU2417437C2 (ru) Отображение объектов сети на мобильных устройствах на основании геопозиции
EP2395326B1 (en) Method for guiding route using augmented reality and mobile terminal using the same
US8947458B2 (en) Method for providing information on object within view of terminal device, terminal device for same and computer-readable recording medium
TWI393860B (zh) 藉由辨識網頁資訊來導覽地理位置的方法與系統
US20090319178A1 (en) Overlay of information associated with points of interest of direction based data services
US20110161875A1 (en) Method and apparatus for decluttering a mapping display
US20100161658A1 (en) Displaying Network Objects in Mobile Devices Based on Geolocation
CN103916473B (zh) 行程信息处理方法及相关装置
EP3427233B1 (en) Method and apparatus for providing augmented reality services
EP1692863B1 (en) Device, system, method and computer software product for displaying additional information in association with the image of an object
JP4710217B2 (ja) 情報提示装置及び情報提示方法、情報提示システム、並びにコンピュータ・プログラム
CN109387217A (zh) 导航方法、计算机可读存储介质及导航服务器
KR101615504B1 (ko) 휴대용 단말기에서 컨텐츠를 저장하고 검색하는 방법 및 장치
JP5780417B2 (ja) 車載システム
KR20150088662A (ko) 증강현실 특이점을 이용한 이동 길 안내 서비스 제공 방법 및 장치
CN105917329B (zh) 信息显示装置和信息显示程序
KR20110124966A (ko) 차량 네비게이션에서의 경로 안내 방법 및 그 장치
KR101462583B1 (ko) 위치 기반 멀티미디어 콘텐츠 제공 장치 및 그 방법
JP5912329B2 (ja) 端末装置、アイコン出力方法、およびプログラム
JP5414572B2 (ja) 地図表示制御装置、地図表示制御方法及び地図表示制御プログラム
JP5813390B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
WO2021200187A1 (ja) 携帯端末および情報処理方法、並びに記憶媒体
JP2019045958A (ja) スポット情報表示システム
KR20170002940A (ko) 경로 표시 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110307

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4710217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees