JP2014141871A - 非常開錠機構、錠装置、開き戸装置、及び個室ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】非常時に容易に内開き戸が外開きとなり、かつ破損しにくい非常開錠機構、開き戸装置、及び個室ユニットを提供すること。
【解決手段】部屋1の出入り口を構成するパネル3に取り付けられた開き戸4の戸先4aに固定されたドアエッジ32と、パネル3に対する開き戸4の回転中心と平行な軸回りにドアエッジ32に対して回転するようにドアエッジ32に保持された自在ピン5と、開き戸4の戸先側4aに取り付けられた錠部9とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、非常開錠機構、錠装置、開き戸装置、及び個室ユニットに関する。
従来、トイレブース等の個室を施錠するための装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
例えば特許文献1に記載の装置では、通常の使用時には内開きの開き戸として動作し、非常時には、個室の外からの操作により両開きの開き戸として動作する。
特開2007−224710号公報
トイレブース等の個室は、外から個室内をのぞくことができないようにするために、ドアの戸先に目隠しが設けられていることがある。このため、特許文献1に記載の装置では、内開き戸が外開きとなるように操作されても、目隠しが干渉して開き戸が外開きにならない場合がある。また、柔軟な素材によって目隠しを形成することも知られているが、柔軟な材料で形成された目隠しは破損しやすいという欠点がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、非常時に容易に両開きとなり、かつ破損しにくい非常開錠機構、錠装置、開き戸装置、及び個室ユニットを提供することである。
本発明の一態様は、部屋の出入り口を構成するパネルに取り付けられた内開き戸の戸先に固定されたドアエッジと、前記パネルに対する前記開き戸の回転中心と平行な軸回りに前記ドアエッジに対して回転するように前記ドアエッジに保持された自在ピンと、前記開き戸の戸先側に取り付けられた錠部と、を備え、前記自在ピンは、回転軸と、前記回転軸の径方向外側へ張り出して前記回転軸に設けられ、前記開き戸の戸先と前記パネルとの隙間を覆う羽部と、を有し、前記錠部は、前記開き戸に設けられた錠本体と、前記パネルに設けられ前記錠本体と係合する受け部材と、を有し、前記錠本体は、前記受け部材に対して係合可能となる通常状態と、前記受け部材に対する係合状態を解除する非常開錠状態とを有し、前記通常状態においては、前記パネルの外面のうち前記部屋の内側に向けられた面に前記羽部の少なくとも一部が当接するように前記自在ピンを保持することにより前記開き戸の動作を内開きのみに規制し、前記非常開錠状態においては、前記羽部と前記パネルとが接触しない位置まで前記自在ピンが移動することを許容して前記開き戸の動作を両開きにすることを特徴とする非常開錠機構である。
また、前記自在ピンの回転軸は、円筒あるいは円柱状であり、前記羽部は、前記回転軸を当該回転軸の回転中心方向から見たときに前記回転軸の接線方向へ向かって張り出していてもよい。
また、前記ドアエッジは、前記回転軸の外面の一部に倣い前記回転中心方向から見たときに前記回転軸の少なくとも半周以上を覆い且つ前記回転軸の外面に対して隙間を空けた状態で前記回転軸を保持する溝部を有していてもよい。
本発明の別の態様は、上記の非常開錠機構を備えた錠装置であって、前記錠本体は、前記開き戸に取り付け可能な基台部と、前記基台部に連結され前記基台部に対して移動可能な移動体と、を備え、前記パネルに固定可能な前記受け部材であり前記移動体が係止可能な被係止部材と、を備え、前記基台部は、前記開き戸に固定可能な取付板と、前記取付板に連結され前記部屋の外部から前記移動体を移動させるための外部開錠部と、を備え、前記外部開錠部は、前記開き戸が前記出入り口を塞いだ状態において前記部屋の外部に露出するように前記開き戸に取り付け可能であり開錠操作者による開錠操作を受け付ける外部操作部と、前記外部操作部に連結され前記開き戸の内側面に垂直な回動軸回りに前記取付板に対して前記内側面に沿って回動移動が可能であり前記取付板に連結された本体部と、前記本体部に設けられ前記外部操作部から前記開錠操作が伝達され、前記開錠操作により、前記基台部又は前記移動体が前記パネルに当接可能な状態で前記移動体が前記被係止部材から離間するまで前記内側面に沿って直線移動により前記移動体を移動させ、且つ前記移動体が前記被係止部材から離間した状態で前記基台部又は前記移動体が前記パネルに干渉しない位置まで前記回動移動により前記基台部を移動させる駆動部と、を備える錠装置である。
また、前記外部操作部は、前記基台部に固定された筒部と、前記筒部の内部に配され前記筒部に対して回転自在な操作入力軸と、を有し、前記駆動部は、前記筒部の内部に配され前記操作入力軸に対して連結され前記操作入力軸と一体に回転可能であり前記本体部の内部に第一歯車を有する伝達軸部と、前記本体部の内部に配され前記伝達軸部の回転が伝達され第二歯車及び凹凸部を有し前記第二歯車が前記第一歯車に噛み合う連結機構と、前記凹凸部における凹部に挿入される突起を有し外周に第三歯車が形成された回転伝達部と、を有し、前記移動体は、前記第三歯車と噛み合うラックを有していてもよい。
また、前記連結機構は、前記第二歯車と前記凹凸部とが外周に形成され前記本体部の内部で前記本体部に対して前記伝達軸部の回転軸線と平行な回転軸線回りに回転可能な中間ギヤと、前記凹凸部に当接可能且つ前記本体部内で進退可能に前記本体部に支持され前記取付板に嵌合可能な凸状部を有する嵌合部材と、前記嵌合部材の進退方向のうち前記凸状部が前記取付板に嵌合する方向へ前記嵌合部材を付勢する付勢部材と、を有し、前記中間ギヤは、前記伝達軸部からの回転力を受けて回転することにより前記凹凸部を前記嵌合部材に当接させて前記付勢部材の付勢力に抗して前記嵌合部材を押圧移動してもよい。
また、前記凸状部は、前記嵌合部材の進退方向に対して傾斜し且つ前記嵌合部材が前記本体部に取り付けられた状態において前記伝達軸部の回転軸線を中心とする円周方向に向けられた傾斜面を有し、前記取付板は、前記傾斜面に接触可能で前記突起の少なくとも一部が挿入可能な窪み部を有していてもよい。
本発明の別の態様は、上記態様の非常開錠機構若しくは上記態様の錠装置と、前記パネルとを備えることを特徴とする開き戸装置である。
本発明のさらに別の態様は、上記態様の開き戸装置を備えることを特徴とする施錠可能な個室ユニットである。
本発明の非常開錠機構、錠装置、開き戸装置、及び個室ユニットは、非常時に容易に内開き戸が外開きとなり、かつ破損しにくい。
本発明の一実施形態の個室ユニットを示す斜視図である。 同個室ユニットの一部を示す斜視図である。 同個室ユニットにおける開き戸装置の一部を平面視で示す断面図である。 同個室ユニットに取り付けられた非常開錠機構の一部を示す断面図である。 同非常開錠機構におけるドアエッジを示す断面図である。 同非常開錠機構における自在ピンを示す断面図である。 同非常開錠機構における施錠状態を示す説明図である。 同非常開錠機構における非常開錠状態を示す説明図である。 同非常開錠機構における非常開錠状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の錠装置が取り付けられた部屋を示す全体図である。 同実施形態の錠装置の平面図である。 同実施形態の錠装置の背面図である。 同実施形態の錠装置の背面図で、スライドボルトが施錠状態の位置にあるときを示す図である。 図13のA−A線における断面図である。 同実施形態の錠装置における駆動部の構成を示す正面図である。 同実施形態の錠装置における駆動部の一部を示す側面図である。 同実施形態の錠装置における駆動部の一部及びスライドボルトの内部構造を示す背面図である。 同実施形態の錠装置の作用を説明するための説明図である。 同実施形態の錠装置の作用を説明するための説明図である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態の非常開錠機構、開き戸装置、及び個室ユニットについて説明する。図1は、本実施形態の個室ユニットを示す斜視図である。
図1に示すように、個室ユニット100は、各部屋1及び各部屋1の出入り口を構成する壁2及びパネル3と、パネル3に取り付けられた開き戸4と、開き戸4を施錠するための錠部9とを有している。パネル3、開き戸4、及び錠部9により本実施形態における開き戸装置が構成されている。
個室ユニット100の各部屋1の用途は特に限定されない。例えば、個室ユニット100は、トイレブース、更衣室、その他、人が滞在する部屋や荷物を保管するスペースとして使用することができる。
本明細書では、個室ユニット100の使用時における鉛直方向を上下方向、水平方向を左右方向として表記する場合がある。
図2は、個室ユニット100の一部を示す斜視図である。
図2に示すように、開き戸4は、吊元側においてヒンジによってパネル3に連結されている。ヒンジは、開き戸4を両開きとして動作させることができる。
開き戸4において戸当り側に位置する戸先4aには、エッジ部材32(ドアエッジ)が設けられている。
なお、本実施形態では、パネル3において開き戸4の戸先に向かう面には、上記エッジ部材32とは異なるエッジ部材31が固定されている。また、開き戸4において、吊元側に、戸先側に設けられたエッジ部材31,32とは別にエッジ部材が設けられていてもよい。
図3は、個室ユニット100における開き戸装置の一部を平面視で示す断面図である。図4は、個室ユニット100に取り付けられた非常開錠機構の一部を示す断面図である。図5は、非常開錠機構におけるドアエッジ(エッジ部材32)を示す断面図である。
図3及び図4に示すように、開き戸4の戸先に設けられたエッジ部材32には、戸先とパネル3との間の目隠しとなる自在ピン5が取り付けられている。具体的には、エッジ部材32には、パネル3に対する開き戸の回転中心(本実施形態ではヒンジの回転中心)と平行な方向へ延ばして形成された溝部33が形成されており、溝部33に自在ピン5の回転軸5aが取り付けられている。
エッジ部材32に形成された溝部33は、自在ピン5の回転軸5aの外面の一部に倣った円柱面の一部をなす内面形状を有している。さらに、溝部33は、自在ピン5の回転軸5aの回転中心方向から見たときに、回転軸5aの少なくとも半周以上を覆う略C字状の溝形状を有している。さらに、溝部33は、自在ピン5の回転軸5aの外面に対して隙間を空けた状態で自在ピン5の回転軸5aを保持する。このため、溝部33に保持された自在ピン5は、その回転軸5aを回転中心として回転することができる。
また、エッジ部材32の下端には、溝部33から自在ピン5が抜けるのを防止するためのキャップ(抜け防止部材)が取り付けられている。なお、エッジ部材32の上端に、溝部33から自在ピン5が抜けるのを防止するためのキャップ(抜け防止部材)が取り付けられていてもよい。
図6は、非常開錠機構における自在ピンを示す断面図である。図6に示すように、自在ピン5は、溝部33内に収容可能な棒状の回転軸5aと、回転軸5aの径方向外側へ張り出すように回転軸5aに設けられた羽部5bとを有する。本実施形態では、回転軸5aと羽部5bとは、一体成形されている。
回転軸5aは、円柱あるいは円筒状に形成されており、回転軸5aの外面は、エッジ部材32に形成された溝部33の内面形状に倣っている。
また、本実施形態では、羽部5bは、自在ピン5の回転軸5aの回転中心方向から見たときに、回転軸5aの接線方向(図6に符号L1で示す)に延びる略板状となっている。これにより、羽部5bは、個室ユニット100の通常の使用時において、開き戸4の内面と略面一となっている。
回転軸5aの外径は、エッジ部材32の溝部33の上端及び下端以外から回転軸5aが脱落することがなく、且つ溝部33内で回転軸5aが自在に回転できる程度に、溝部33の内径よりもわずかに小さい。
また、本実施形態では、エッジ部材32及び自在ピン5は、ともにアルミニウム若しくはアルミニウム合金によって形成されている。このため、人が開き戸4を開ける程度の力では溝部33及び自在ピン5は変形せず、通常の使用時及び後述する非常開錠時においてエッジ部材32および自在ピン5が変形したり外れたりすることはない。
図3に示すように、錠部9は、開き戸4に取り付けられた錠本体10と、パネル3に取り付けられた受け部材26とを有している。
錠本体10は、通常の使用時には、自在ピン5の羽部5bの突端が吊元から戸先へ向かう方向に向くように、自在ピン5の向きを規制している。また、錠本体10は、非常開錠時には、部屋の外側からの操作により、受け部材26との係合が解除され、さらに自在ピン5の向きを規制しないように自在ピン5から離間する(図9参照)。
本実施形態では、錠部9、エッジ部材32、及び自在ピン5によって、非常時に開き戸4を両開きとする非常開錠機構が構成されている。
このように自在ピン5の向きの切替が可能な錠本体10の一例を以下に説明する。
錠本体10は、下座11、ロック操作片取り付けベース部材13、ストッパ14、緩衝片15、ロック操作片16、及び旋回軸構成体17を有している。
図3に示すように、下座11は、開き戸の戸先寄りの内側面に、ネジ12により取り付けられている。下座11は、左右水平方向に指向して開き戸に固定されている。
下座11の基端側(図面では左端側)から1個目と2個目のネジ12の中央には、上下両側が平行な直線状で基端・先端側が円弧状の旋回ガイド部材貫通孔11bが形成されている。
ロック操作片取り付けベース部材13は、下座11に連結されている。さらに、ロック操作片取り付けベース部材13には、ロック操作片16が、所定範囲内で摺動可能に嵌合している。
さらに、ロック操作片取り付けベース部材13には、ロック操作片16が受け部材26側へ行過ぎるのを防止するためのストッパ14と、ロック操作片取り付けベース部材13がパネル3に当接したときの衝撃を吸収する緩衝片15が固定されている。
ロック操作片16は、ロック操作片取り付けベース部材13の長手方向に沿って摺動自在となるように、ロック操作片取り付けベース部材13を包むように、ロック操作片取り付けベース部材13に支持されている。
ロック操作片16において受け部材26側へ向けられた端部には、受け部材26と係合する係合部16bが形成されている。
旋回軸構成体17は、ロック操作片16を下座11に対して所定の位置で保持し、また所定の操作が部屋1の外からなされることによりロック操作片16を下座11に対して回転自在とする。
旋回軸構成体17は、開き戸4を貫通する旋回軸部材19と、旋回軸部材19の端部で開き戸4の外側に位置する操作部18とを有している。
旋回軸部材19は、通常の使用時には、バネによる付勢力によってロック操作片16及び下座11に連結されており、非常開錠状態となったときには、バネの付勢力に抗する外力を受けて下座11との係合が解除される。
受け部材26は、パネル3においてロック操作片16の係合部16bが係合する位置に、ネジにより固定されている。そして、ロック操作片16の先端係合部分16bは、受け部材26の係止受け26aに係脱自在に係合することができるようになっている。
次に、本実施形態の非常開錠機構、開き戸装置、及び個室ユニット100の作用について説明する。図7は、非常開錠機構における施錠状態を示す説明図である。図8は、非常開錠機構における非常開錠状態を示す説明図である。図9は、非常開錠機構における非常開錠状態を示す説明図である。
図7に示すように、ロック操作片16の先端係合部分16bが受け部材26の係止受け26aに係合された状態は、開き戸4がパネル3に対して固定された扉施錠状態である。扉施錠状態において、開き戸4の内側(図7では上側)の部屋1内に居る利用者が、ロック操作片16を受け部材26より離す方向(図7では左方)に移動させれば、ロック操作片16の先端係合部分16bが受け部材26の係止受け26aより外れ、開き戸4は内方(図7で上方、図3参照)へ開放可能となる。しかし、ロック操作片16が、ロック操作片16が水平方向に指向している場合には、ロック操作片16及びロック操作片取り付けベース部材13は、自在ピン5の羽部5bを押さえた状態であるので、羽部5bの突端がエッジ部材31に干渉するため、外方(図面で下方)には、開き戸4は外方へは開放不可能となっている。
さらに、ロック操作片16が水平方向に指向している場合には、開き戸4の戸先4aとパネル3との間(本実施形態ではエッジ部材31とエッジ部材32との間の隙間)は、羽部5bによって覆われる。これにより、羽部5bは、開き戸4の戸先とパネル3との間がら部屋の中を覗くのを防止する目隠しとして機能する。
次に、開き戸4を外開きとして動作させる場合について説明する。
開き戸4が施錠された状態において、開き戸4の内側に居る利用者が動くことができない事態を開き戸4の外側に居る者が発見し、または気づいた場合には、部屋1の外から開き戸4を開ける必要が生じる。このように開き戸4が施錠状態にあるときに部屋1の外から開き戸4を開錠するのが、本明細書における非常開錠である。
非常開錠状態では、例えば発見者が硬貨等を持って、その硬貨等の端部を操作部18に係合させ、部屋1の中方向へと押し込む。すると、旋回軸部材19がロック操作片16に接近する方向へ押し込められ、旋回軸部材19と下座11との係合が外れる。これにより、ロック操作片取り付けベース部材13およびロック操作片16が一体となって旋回軸部材19を中心に自在に旋回可能となる。上記発見者は、ロック操作片16の先端係合部分16bが下方へ向く方向へ前記硬貨を90°回せば、ロック操作片16の先端係合部分16bが下方へ旋回する。
受け部材26の係止受け26aの外側面(図面で下面)、およびパネル3の内側面(図面で上面)に挟まれていたロック操作片16の先端係合部分16bは受け部材26およびパネル3より外され開き戸4は内方(図面で上方)のみならず外方(図面で下方)に旋回することができる。
図9に示すように、ロック操作片16が下方へ旋回すると、ロック操作片16は、自在ピン5が延びる方向と平行になるので、自在ピン5が回転軸5a回りに回転する動作を規制しなくなる。このため、自在ピン5の羽部5bは、開き戸4が内開きとなるように開き戸4の動作範囲を規制することなく、開き戸4が部屋の外側へ向かって移動するにしたがって回転軸5a回りに回転して、開き戸4が外開きとなるのを許容する。
このように、非常開錠状態では、開き戸4が外開きとして動作するので、部屋1内の利用者が開き戸4でもって奥に押し込まれずに直ちに救出可能となる。また、開き戸4に利用者がもたれかかるような位置関係にある場合には、開き戸4が内開きのままでは開き戸4を開けることができないことがあるが、本実施形態では、開き戸4を外開きとすることにより、容易に開き戸4を開けることができる。
非常開錠状態から通常の使用状態に戻す場合には、まず、開き戸4が部屋の外側へ開かれた状態から、開き戸4を閉じた状態とする。続いて、ロック操作片16の先端係合部分16bをエッジ部材31およびパネル3の部屋1側内面に沿って上方へ90°旋回させる。これにより、旋回軸部材19は再び下座11と係合し、ロック操作片16は、ロック操作片取り付けベース部材13とともに水平方向に指向した状態を保持できる。これにより、受け部材26に対しロック操作片16を接近方向または分離方向へ移動させることにより、開き戸4を施錠状態または解錠状態に設定することができる。
このとき、自在ピン5は、ロック操作片16により、再び戸先とパネル3との間の隙間を覆う目隠しとなる向きで保持され、開き戸4を内開きに規制する部材としても再び機能する。
このように、本実施形態の非常開錠機構、開き戸装置、及び個室ユニット100によれば、自在ピン5が回転することにより開き戸4が両開きとなるので、非常時に容易に内開き戸が外開きとなり、かつ破損しにくい。
また、自在ピン5は開き戸4を内開きに規制することに加えて目隠しとしても機能する。
さらに、自在ピン5がエッジ部材32に対して回転する構成であるので、自在ピン5は硬質な部材であってよい。このため、自在ピン5が破損し難いので、維持管理が容易である。
また、自在ピン5自体を変形させる必要がないので、変形が繰り返されることによる強度の低下がなく、保守性に優れる。
また、自在ピン5は、エッジ部材32に対して自在に回転するので、非常開錠状態から通常使用状態に戻す作業が容易である。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態の錠装置9Aについて図10から図19を参照して説明する。図10は、本実施形態の錠装置が取り付けられた部屋を示す全体図である。図11は、同実施形態の錠装置の平面図である。図12は、同実施形態の錠装置の背面図である。図13は、同実施形態の錠装置の背面図で、スライドボルトが施錠状態の位置にあるときを示す図である。図14は、図13のA−A線における断面図である。図15は、同実施形態の錠装置における駆動部の構成を示す正面図である。図16は、同実施形態の錠装置における駆動部の一部を示す側面図である。図17は、同実施形態の錠装置における駆動部の一部及びスライドボルトの内部構造を示す背面図である。
本実施形態では、上記第1実施形態で説明した錠部9に代えて、非常開錠時に2段階の開錠操作を要する錠装置9Aが個室ユニット100に設けられている。
まず、図10を参照して、本実施形態の錠装置9Aが取り付けられる対象となる開き戸4及びパネル3の概略構成を説明する。開き戸4及びパネル3は、壁2とともに部屋1を構成する。本実施形態において錠装置9Aが取り付けられる対象となる開き戸4及びパネル3の構成は、通常時には部屋1の内側へ向かって開き戸4が開く内開きである。さらに、本実施形態における開き戸4は、部屋1の外部から錠装置9Aに対して所定の開錠操作をすることにより、内開きに加えて外開きとしても開くようになっている。具体的には、本実施形態では、錠装置9Aがパネル3及び開き戸4に取り付けられていない状態ではパネル3に対して開き戸4は両開きの動作が可能であり、パネル3において部屋1の内側に向けられた面に錠装置9Aの一部が干渉することで通常時は内開きに規制される。
次に、上記のパネル3及び開き戸4に取り付けられる本実施形態の錠装置9Aの構成について図11ないし図17を参照して説明する。
図10及び図11に示す錠装置9Aは、部屋1の出入り口を構成するパネル3に開き戸4を連結するための装置である。
図11に示すように、錠装置9Aは、開き戸4に取り付け可能な基台部101と、基台部101に連結されたスライドボルト132(移動体)と、パネル3に固定可能でありスライドボルト132が係止可能な受け部材133(被係止部材)とを備える。
基台部101は、開き戸4に固定可能な取付板102と、取付板102に連結され部屋1の外部からスライドボルト132を移動させるための外部開錠部103とを備える。
取付板102は、開き戸4の厚さ方向の両面のうち開き戸4が部屋1の出入り口を塞いだ状態で部屋1の内側に向けられた面に固定される。また、取付板102は、開き戸4の戸先側に取り付けられる。
図12に示すように、取付板102には、取付板102を開き戸4にねじ固定するためのねじを通すための複数のねじ穴102aと、後述する嵌合部材129の一部が挿入可能な窪み部102bとが形成されている。窪み部102bは、取付板102の板厚方向から見たときの取付板102の外周から内側へ向かって略矩形状に窪んだ形状を有する。
外部開錠部103は、開錠操作者による開錠操作を受け付ける外部操作部104と、外部操作部104に連結された本体部108と、外部操作部104に連結され本体部108内に配された駆動部125と、を備える。
図11に示すように、外部操作部104は、開き戸4が出入り口を塞いだ状態において部屋1の外部に露出するように開き戸4に取り付け可能である。
図13及び図14に示すように、外部操作部104は、基台部101に固定された外筒部105と、外筒部105の内部に配され外筒部105に対して回転自在な操作入力軸106とを有する。
図14に示す外筒部105は、操作入力軸106に対して所定のキー140を到達可能とする開口部105aを有する筒状部材である。さらに、外筒部105の内周面には、本体部108に設けられた後述する支持筒部109に対してねじ嵌合するためのねじ溝105bが形成されている。
外筒部105に形成された開口部105aは、悪戯により操作入力軸106が回転操作されるのを防止する目的で小径の開口であることが好ましい。また、外筒部105に形成された開口部105aは、上記所定のキー140のみで操作入力軸106を回転可能とする目的で、キー140の形状に対応した輪郭形状を有していてもよい。本実施形態では、開口部105aの形状は、六角レンチを用いて外筒部105を支持筒部109にねじ込むことができるようにする目的で六角形とされている。なお、開口部105aの輪郭形状が非円形であれば六角形以外であっても六角形の場合と同様の効果を奏する。
図14に示すように、操作入力軸106は、駆動部125における後述する伝達軸部126に向けられた部分において断面非円形をなすカップリング溝106aを有し、外筒部105の開口部105aに向けられた部分においてキー140と噛み合う凹凸形状106bを有する略棒状の部材である。操作入力軸106は、外筒部105の中心軸線を回転中心として外筒部105に対して回転自在となるように外筒部105に連結されている。具体的には、操作入力軸106には、操作入力軸106の中心軸線方向から見たときの操作入力軸106の周方向に一周に亘って延びる溝106cが形成され、溝に入り込んだ状態で外筒部105に固定される抜け止めプレート107(図11及び図14参照)によって操作入力軸106が外筒部105に連結されている。これにより、操作入力軸106の中心軸線と外筒部105の中心軸線とは略同軸に維持されている。
図14に示すように、本体部108は、外部操作部104及び取付板102に連結されている。本体部108は、取付板102の板厚方向に向けられた回動軸回りに取付板102に対して回動移動が可能である。本実施形態では、取付板102に対する本体部108の回動軸は、操作入力軸106の中心軸線及び伝達軸部126の中心軸線と同軸である。すなわち、本実施形態において、取付板102に対する本体部108の回動軸は、操作入力軸106がキー140により回転したときの伝達軸部126の回転軸線と一致している。
本体部108は、取付板102が開き戸4に固定された状態において、スライドボルト132が水平な状態から、スライドボルト132の戸先側の端が上に移動可能である。また、本体部108は、取付板102が開き戸4に固定された状態において、スライドボルト132の戸先側の端がスライドボルト132における吊元側の端よりも上にある状態からスライドボルト132が元の水平状態となるまで取付板102に対して回転可能である。本体部108は、スライドボルト132の戸先側の端が水平状態から下降しないように回動範囲が規制されている。
また、本体部108は、本体部108が水平状態にあるときに、本体部108の回転軸よりも戸先側部分の方が、本体部108の回転軸よりも吊元側部分よりも重い。このため、本体部108は、本体部108の戸先側部分を上に移動させるように回動させるためには重力に抗する外力が必要である。
本体部108は、取付板102に固定され外部操作部104に連結された支持筒部109と、支持筒部109に連結された案内部111とを備える。
支持筒部109は、取付板102に固定されている。支持筒部109の外周面には、外筒部105の内周面に形成されたねじ溝にねじ嵌合するためのねじ山109aが形成されている。外筒部105と支持筒部109とは、ねじ溝105bに対するねじ山109aの挿入長さを任意の長さとすることにより、開き戸4の厚さの違いを吸収可能である。本実施形態では、支持筒部109は、取付板102に対して、バネ性の止め輪110により固定されている。なお、支持筒部109は、取付板102と一体成型されていてもよい。
案内部111は、支持筒部109に対して、支持筒部109の中心軸線回りに回転自在となるように連結されている。このため、本実施形態では、本体部108のうち案内部111が、取付板102に対して伝達軸部126の回転軸線回りに回動可能である。
案内部111は、支持筒部109の中心軸線回りに支持筒部109に対して回転自在となるように連結された収容部112と、収容部112に取り付けられた蓋部118と、収容部112に蓋部118を固定するための連結体119とを有する。
図13及び図14に示すように、収容部112は、スライドボルト132が開錠状態に到達したことをクリック感により操作者に伝えるためのクリック機構113と、パネル3に当接することにより開き戸4の開閉方向を一方に規制する開閉方向規制部116と、駆動部125を収容部112の内部に収容するための収容溝117とを有する。
図12及び図13に示すように、クリック機構113は、収容部112の外面に開口する孔部112aと、孔部112a内に挿入されたバネ114と、バネ114により孔部112aの外へ向かって押圧されるように孔部112a内に配されたボール115とを有する。また、詳細は後述するが、クリック機構113のボール115が嵌るクリック溝132dがスライドボルト132の内面に形成されている。
クリック機構113のボール115は、バネ114によってスライドボルト132の内面に押圧されている。このため、スライドボルト132が収容部112に対して直線移動したときに、スライドボルト132の内面に形成されたクリック溝132dにボール115が嵌った時にクリック感及びクリック音が発生する。本実施形態では、クリック機構113は、スライドボルト132が最も受け部材133側へ近接した位置と、スライドボルト132が最も受け部材133から離間した位置との二か所においてクリック感が得られるように、ボール115が嵌るクリック溝132dが、スライドボルト132の進退方向において離間する二か所に形成されている。
図11に示すように、開閉方向規制部116は、パネル3に当接可能な第一当接部116aと、自在ピン5の羽部5bに当接可能な第二当接部116bとを有する。第二当接部116bは、開き戸4の内側面に倣った平面状であり、羽部5bのガタつきを防ぐ目的で、羽部5bとの隙間は小さく設定されている。
図11に示すように、開閉方向規制部116には、パネル3に開閉方向規制部116が当接したときにパネル3が傷つくのを予防するための戸当たりゴムが取り付けられている。
また、開閉方向規制部116の第二当接部116bには、羽部5bに接触可能で羽部5bを支持する弾性部材が取り付けられていてもよい。
図14に示す収容溝117は、後述する駆動部125が収容部112内で好適に動作することができるように、駆動部125の各構成要素に対応した形状を有している。さらに、本実施形態では、収容溝117は、後述する嵌合部材129の一部が取付板102に嵌合可能となるように嵌合部材129を突出させるための開口117aを有している。
蓋部118は、収容溝117に収容された駆動部125の各構成要素を保持するために収容部112に固定されている。また、蓋部118には、案内部111とスライドボルト132とを連結し案内部111に対してスライドボルト132を直線移動可能に案内するためのレール118aが設けられている。
連結体119は、収容部112と蓋部118とを連結するとともに案内部111に対するスライドボルト132の進退移動を規制する第一連結体120と、第一連結体120から離間した位置で収容部112と蓋部118とを連結する第二連結体124とを有する。
第一連結体120は、収容部112から蓋部118に向かって収容部112にねじ込まれるストッパねじ121と、蓋部118に嵌合しストッパねじ121に嵌る非円形ナット122とを有する。
非円形ナット122は、本実施形態では六角ナットであり、六角ナットの外形形状に対応して蓋部118に形成された窪み118bに挿入されている。
第一連結体120において六角ナットを貫通してスライドボルト132側へ向けて延びるストッパねじ121の端部は、スライドボルト132に形成された後述するストッパに当接可能である。
このように、本実施形態では、収容部112と蓋部118とを固定する第一連結体120が、案内部111に対するスライドボルト132の進退移動を規制する移動規制部123として機能する。
第二連結体124は、蓋部118側から収容部112側へ向けてねじ込まれるねじである。なお、本実施形態では、収容部112には、第二連結体124であるねじと噛み合うねじ溝があらかじめ形成されている。
図14ないし図17に示すように、駆動部125は、外筒部105と支持筒部109とがねじ嵌合している状態で外筒部105及び支持筒部109の内部に配され操作入力軸106に連結された伝達軸部126と、伝達軸部126と連結され本体部108の内部に配された連結機構127と、本体部108の内部で連結機構127に連結された回転伝達部材131を備える。
図14及び図15に示すように、伝達軸部126は、操作入力軸106と連結されることにより操作入力軸106と一体に回転可能な連結部126aと、本体部108の内部に配された歯車部126b(第一歯車)とを有する。
連結部126aは、操作入力軸106に形成されたカップリング溝106aの形状に対応して断面非円形をなす。また、連結部126aがカップリング溝106aに挿入される深さは任意であり、支持筒部109に対する外筒部105のねじ込み量が開き戸4の厚さにより異なっている場合でも伝達軸部126と操作入力軸106とが連結状態を維持するようになっている。
図15に示すように、歯車部126bは、外周の一部に歯が形成された円板状であり、歯車部126bの歯は後述する中間ギヤ128と噛み合っている。
伝達軸部126と操作入力軸106とは、カップリングにより接続されているので、外部操作部104を基台部101に取り付ける作業によって伝達軸部126が駆動部125に容易に連結される。
図14及び図15に示す連結機構127は、伝達軸部126の回転を、案内部111と取付板102との固定状態を解除するための動力とし、またスライドボルト132を移動させるための動力とするための動力伝達手段である。
連結機構127は、歯車部126bに噛み合って収容部112内で回転する中間ギヤ128と、中間ギヤ128により進退移動される嵌合部材129と、嵌合部材129を取付板102に嵌合させるストッパバネ130(付勢部材)とを有する。
図15及び図16に示すように、中間ギヤ128は、歯車部126bに噛み合う第二歯車128aと、後述する回転伝達部材131の一部が挿入される凹凸部128bとを外周に有する。中間ギヤ128は、伝達軸部126の回転軸線と平行な回転軸線回りに、本体部108の内部で本体部108に対して回転可能である。
中間ギヤ128の第二歯車128aは、歯車部126bの歯数に対応して中間ギヤ128の外周の一部に形成されている。
中間ギヤ128の凹凸部128bは、中間ギヤ128の外周面から中間ギヤ128の径方向外側に延びて互いに離間する一組の凸部128b1と、一組の凸部の間に配され後述する係合突起131aを収容するための凹部128b2とを有する。
図12、図14及び図15に示すように、嵌合部材129は、中間ギヤ128の凹凸部128bに当接可能且つ収容部112内で進退可能に収容溝117に支持されている。また、嵌合部材129は、取付板102に嵌合可能な凸状部129aを有する。
図12及び図14に示すように、凸状部129aは、収容溝117に形成された開口から収容部112に外部に露出可能であり、取付板102の窪み部102bに対して楔状に入り込む傾斜面129bを有する。
凸状部129aに形成された傾斜面129bは、嵌合部材129の進退方向に対して傾斜し且つ嵌合部材129が本体部108に取り付けられた状態において伝達軸部126の回転軸線を中心とする円周方向に向けられた面である。
図14に示すストッパバネ130は、嵌合部材129の進退方向のうち凸状部129aが取付板102に嵌合する方向へ嵌合部材129を付勢する。本実施形態では、ストッパバネ130は、伸縮方向が嵌合部材129の進退方向へ向けられた圧縮バネである。
図14及び図16に示すように、回転伝達部材131は、連結機構127の中間ギヤ128に形成された凹凸部128bにおける凹部128b2に挿入される係合突起131aを有し外周に歯車131b(第三歯車)が形成された略円板形状を有する。
図17に示すように、回転伝達部材131の外周に形成された歯車131bは、スライドボルト132の内面に形成されたラック132aと噛み合い、回転伝達部材131が回転することによりスライドボルト132が案内部111(図14参照)に対して直線移動する。また、回転伝達部材131の外周に形成された歯車131bは、スライドボルト132の移動量に対応した数の歯を有して回転伝達部材131の外周の一部に形成されている。
図16及び図17に示すように、係合突起131aは、回転伝達部材131の板厚方向において対向する一対の面のうち中間ギヤ128側に向けられた面に形成されている。中間ギヤ128に形成された凹凸部128bの凹部128b2に係合突起131aが入り込むことにより、回転伝達部材131が回転動作すると、係合突起131aが凹凸部128bを押圧して中間ギヤ128を回転させる。
図12ないし図14に示すように、スライドボルト132(移動体)は、基台部101に対して移動可能であり、受け部材133と係合することにより錠装置9Aを介して開き戸4とパネル3とを連結するための部材である。
図17に示すように、スライドボルト132は、回転伝達部材131の歯車131bと噛み合うラック132aを有する。スライドボルト132に設けられたラック132aは、案内部111にスライドボルト132が取り付けられた状態において常に回転伝達部材131と噛み合った状態となっている。
また、スライドボルト132の内面には、案内部111とスライドボルト132とを直線移動可能に連結するためのガイド132bが設けられている。本実施形態では、スライドボルト132の内面に設けられたガイド132bは、案内部111の蓋部118に形成されたレール118aを収容するための凹凸形状を有する。
さらに、図14及び図17に示すように、スライドボルト132の内面には、ストッパねじ121に当接可能なストッパ132cが形成されている。ストッパ132cは、スライドボルト132の内面からスライドボルト132の内部へ向かって突出した形状を有し、ストッパねじ121を締めたときにはストッパねじ121がストッパ132cに当接可能であり、ストッパねじ121を緩めたときにはストッパねじ121がストッパ132cに当たらないような突出長に設定されている。
また、図12及び図13に示すように、スライドボルト132の内面には、クリック機構113のボール115が入り込むクリック溝132dが形成されている。
図11及び図14に示す受け部材133(被係止部材)は、スライドボルト132に係止可能であってパネル3に固定可能な形状であれば、形状は特に限定されず、公知の形状を適宜選択して適用可能である。本実施形態では、受け部材133は、スライドボルト132の一部が入り込む小径部133aと、小径部133aを間に挟むように小径部133aの両側に配された大径部133bを有する略円柱形状を有している。
次に、本実施形態の錠装置9Aの作用について説明する。図18及び図19は、本実施形態の錠装置の作用を説明するための説明図である。
本実施形態では、図10及び図11に示すように部屋1の内側に錠装置9Aの基台部101及び受け部材133が固定される。
錠装置9Aは、通常の使用態様においては、開き戸4を内開きのみに規制しつつ開き戸4とパネル3とを連結して開き戸4の施錠をするようになっている。
すなわち、錠装置9Aは、通常の使用態様においては、取付板102が開き戸4の戸先側に固定され、パネル3に受け部材133が固定され、開き戸4から受け部材133に向かってスライドボルト132が進退するように、連結機構127の作用により、案内部111が取付板102に固定される。
具体的には、連結機構127のストッパバネ130(図14参照)が嵌合部材129を押圧する(図18参照)ことによって、図12に示すように、嵌合部材129の凸状部129aに形成された傾斜面129bと取付板102の窪み部102bの外面とが、接触する。そして、ストッパバネ130の押圧力により、嵌合部材129の凸状部129aは取付板102の窪み部102bに対して楔状に噛み合う。このため、案内部111と取付板102とは、ガタつきなく固定される。
さらに収容部112に配された開閉方向規制部116は、開き戸4の戸先から第一当接部116aが突出しパネル3に干渉可能な位置に配される(図11参照)。また、開閉方向規制部116の第二当接部116bは、羽部5bが開き戸4の戸先とパネル3との隙間を埋める向きで羽部5bの回動を規制している。
案内部111と取付板102とが固定状態にあるときには、スライドボルト132は部屋1の内側において手作業により直線移動させることができる。すなわち、スライドボルト132を手作業によって受け部材133に係止したり、スライドボルト132を手作業によって受け部材133から離間させたりすることができる(図12及び図13参照)。
通常の使用態様では、スライドボルト132の直線移動によってスライドボルト132と受け部材133との係止状態を切り替えることが可能であるが、案内部111に配された開閉方向規制部116がパネル3に干渉するので、錠装置9Aによって、開き戸4は、内開きに規制された状態で施錠及び開錠が可能である。
これに対して、部屋1の外部から開き戸4を開ける必要がある場合には、部屋1の外部に露出した外部操作部104に対して専用のキー140を利用して開錠操作をすることで、まず、スライドボルト132を受け部材133から離間させることができる。
具体的には、図14に示すキー140によって操作入力軸106が回転されると、操作入力軸106の回転は駆動部125の伝達軸部126へと伝達される。さらに、伝達軸部126が回転すると、伝達軸部126の歯車部126bは中間ギヤ128を回転させる。中間ギヤ128が回転すると、中間ギヤ128の凹凸部128bの凹部128b2に入り込んだ係合突起131aが中間ギヤ128と一体に回転し、これにより回転伝達部材131が回転してスライドボルト132が直線移動する。
スライドボルト132が直線移動して受け部材133から最も離間した位置では、図12に示すようにクリック機構113のボール115がスライドボルト132のクリック溝132dに入り込むことで、部屋1の外において開錠操作をした操作者に対して、クリック感により、開錠されたことが伝わる。
スライドボルト132が直線移動して受け部材133から離間した状態では、案内部111の開閉方向規制部116は依然としてパネル3に干渉可能であり、開き戸4は内開きに規制されている。
ここで、たとえば、開き戸4の内面に人や物が倒れ掛かっていることにより開き戸4を内開きできない場合には、キー140によって操作入力軸106を同方向にさらに回転させる。すると、操作入力軸106から伝達軸部126を介して中間ギヤ128に伝わった回転力により、中間ギヤ128の凹凸部128bは嵌合部材129に当接し、嵌合部材129を付勢するストッパバネ130の付勢力に抗して嵌合部材129を押圧移動する。これにより、嵌合部材129に形成された係合突起131aは、取付板102の窪み部102bから引き抜かれる。すると、案内部111は取付板102に対して回転自在となり、図19に示すように、キー140の回転力により案内部111が取付板102に対して回動する。
案内部111が取付板102に対して回動すると、案内部111に配された開閉方向規制部116も案内部111と一体に回動するので、開閉方向規制部116がパネル3に干渉しない位置まで案内部111を移動させることができる。さらに、開閉方向規制部116の第二当接部116bが羽部5bから離間し、羽部5bは自在ピン5が回転軸5a回りに回転自在となる。開閉方向規制部116がパネル3に干渉せず且つ羽部5bを回転自在としている位置にあるときには、錠装置9Aの基台部101がパネル3に当接しないので、開き戸4は外開き可能となる。
施錠された個室を外部から開錠することは、非常時においては有用であるが、その一方で、悪戯により開錠されてしまうとプライベートな空間が保てない点が問題である。この問題を解決するために、非常時の開錠手順を二段階とし、最初の開錠では通常の開錠操作と同様にスライドボルトをスライドさせて内開きのみ許容し、最初の開錠に続く二段階目の開錠でスライドボルトをさらにスライドさせて両開き可能とすることが知られている。
しかしながら、スライドボルトを二段階にスライドさせるためには、通常の施錠開錠動作に必要なスライドボルトの移動量に加えて二段階目のスライドのための移動量が必要であり、錠装置全体が大型となってしまう。
錠装置は、インテリアの一部を構成する点から意匠性が優先される場合があり、この場合には、二段階にスライドする機構を組み込むことで大型化することが許容されずに、悪戯による開錠を抑止できる従来の機構を錠装置に組み込むことが困難である。
このように、本実施形態の錠装置9Aでは、駆動部125は、外部操作部104から開錠操作が伝達されることにより、パネル3に案内部111が当接可能な状態でスライドボルト132が受け部材133から離間するまで開き戸4の内側面に沿って直線移動によりスライドボルト132を移動させる。その結果、部屋1の外部からの開錠操作の一段階目として、内開きに規制された状態が維持されたまま開錠することができる。
さらに、本実施形態の錠装置9Aでは、駆動部125は、外部操作部104から開錠操作が伝達されることにより、スライドボルト132が受け部材133から離間した状態で、基台部101がパネル3に干渉しない位置まで、回動移動により案内部111を移動させる。その結果、部屋1の外部からの開錠操作の二段階目として、開き戸4に対して内開きに加えて外開きも可能とする。
本実施形態の錠装置9Aは、開錠操作の一段階目と二段階目と間に、ストッパバネ130の付勢力に抗してキー140を回転させる操作が必要であることから、外開きを可能とするためには二段階目の操作が必要であることを知らない者に対して、二段階目の操作が可能であることを秘匿することができる。これにより、本実施形態の錠装置9Aは、部屋1の外部からの悪戯等による不適切な開錠操作により開き戸4が外開きになるのを抑止できる。
また、開錠操作の二段階目において本体部108における戸先側部分を重力に抗して持ち上げる必要があることも、二段階目の操作が可能であることを秘匿することに寄与する。
また、内開きの開き戸4の場合には、部屋1の中にいる人が体重をかけて内開きを防ぐことができることに対して、外開きである場合に開き戸を引いて外開きを防ぐことが容易でない場合もある。この点において、本実施形態の錠装置9Aは、開き戸4を外開き可能とする前に、必ず、内開きに規制された状態でスライドボルト132を移動させるので、部屋1の中にいる人が部屋1の外部からの不適切な開錠操作に抵抗するまでの猶予時間を与えることができる。
さらに、本実施形態の錠装置9Aでは、開錠操作の一段階目と二段階目とはキー140を同一方向に回転させることで連続して行われるので、錠装置9Aの管理者など、二段階目の操作が必要であることを知っている操作者にとっては、迅速に開き戸4を外開きにすることができる。
また、本実施形態の錠装置9Aは、開錠操作の一段階目は通常のスライドボルト132の直線移動であり、開錠操作の二段階目は取付板102に対する案内部111の回転移動であるので、スライドボルト132の直線移動のみによって通常の開錠と外開きの許容とを連続して行う場合と比較して、錠装置9Aの基台部101を小型化することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
たとえば、上記の第2実施形態では部屋1の外から見て吊元が右側にある開き戸4に錠装置9Aが取り付けられている状態が示されているが、部屋1の外から見て吊元が左側にある開き戸4に上記第2実施形態の錠装置9Aが取り付けられてもよい。この場合、錠装置9Aは上記第2実施形態で示された構造に対して反転構造であってもよい。
また、上記実施形態では、案内部111に開閉方向規制部116が配されている例が示されているが、パネル3に当接して開き戸4を内開きに規制する手段はスライドボルト132に設けられていてもよい。
なお、上記具体的な構成に対する設計変更等は上記事項には限定されない。
1 部屋
2 壁
3 パネル
4 開き戸
5 自在ピン
5a 回転軸
5b 羽部
9 錠部
10 錠本体
11 下座
12 ネジ
13 ロック操作片取り付けベース部材
14 ストッパ
15 干渉片
16 ロック操作片
17 旋回軸構成体
18 操作部
19 旋回軸部材
26 受け部材
31 エッジ部材
32 エッジ部材(ドアエッジ)
33 溝部
100 錠装置
101 基台部
102 取付板
102a ねじ穴
102b 窪み部
103 外部開錠部
104 外部操作部
105 外筒部
105a 開口部
105b ねじ溝
106 操作入力軸
106a カップリング溝
106b 凹凸形状
106c 溝
107 抜け止めプレート
108 本体部
109 支持筒部
109a ねじ山
110 止め輪
111 案内部
112 収容部
112a 孔部
113 クリック機構
114 バネ
115 ボール
116 開閉方向規制部
116a 第一当接部
116b 第二当接部
117 収容溝
117a 開口
118 蓋部
118a レール
119 連結体
120 第一連結体
122 非円形ナット
123 移動規制部
124 第二連結体
125 駆動部
126 伝達軸部
126a 連結部
126b 歯車部(第一歯車)
127 連結機構
128 中間ギヤ
128a 第二歯車
128b 凹凸部
128b1 凸部
128b2 凹部
129 嵌合部材
129a 凸状部
129b 傾斜面
130 ストッパバネ
131 回転伝達部材
131a 係合突起
131b 歯車(第三歯車)
132 スライドボルト(移動体)
132a ラック
132b ガイド
132c ストッパ
132d クリック溝
133 受け部材(被係止部材)
133a 小径部
133b 大径部
140 キー

Claims (9)

  1. 部屋の出入り口を構成するパネルに取り付けられた開き戸の戸先に固定されたドアエッジと、
    前記パネルに対する前記開き戸の回転中心と平行な軸回りに前記ドアエッジに対して回転するように前記ドアエッジに保持された自在ピンと、
    前記開き戸の戸先側に取り付けられた錠部と、
    を備え、
    前記自在ピンは、
    回転軸と、
    前記回転軸の径方向外側へ張り出して前記回転軸に設けられ、前記開き戸の戸先と前記パネルとの隙間を覆う羽部と、
    を有し、
    前記錠部は、
    前記開き戸に設けられた錠本体と、
    前記パネルに設けられ前記錠本体と係合する受け部材と、
    を有し、
    前記錠本体は、
    前記受け部材に対して係合可能となる通常状態と、前記受け部材に対する係合状態を解除する非常開錠状態とを有し、
    前記通常状態においては、前記パネルの外面のうち前記部屋の内側に向けられた面に前記羽部の少なくとも一部が当接するように前記自在ピンを保持することにより前記開き戸の動作を内開きのみに規制し、
    前記非常開錠状態においては、前記羽部と前記パネルとが接触しない位置まで前記自在ピンが移動することを許容して前記開き戸の動作を両開きにする
    ことを特徴とする非常開錠機構。
  2. 請求項1に記載の非常開錠機構であって、
    前記自在ピンの回転軸は、円筒あるいは円柱状であり、
    前記羽部は、前記回転軸を当該回転軸の回転中心方向から見たときに前記回転軸の接線方向へ向かって張り出している
    ことを特徴とする非常開錠機構。
  3. 請求項2に記載の非常開錠機構であって、
    前記ドアエッジは、前記回転軸の外面の一部に倣い前記回転中心方向から見たときに前記回転軸の少なくとも半周以上を覆い且つ前記回転軸の外面に対して隙間を空けた状態で前記回転軸を保持する溝部を有することを特徴とする非常開錠機構。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の非常開錠機構を備えた錠装置であって、
    前記錠本体は、
    前記開き戸に取り付け可能な基台部と、
    前記基台部に連結され前記基台部に対して移動可能な移動体と、
    を備え、
    前記パネルに固定可能な前記受け部材であり前記移動体が係止可能な被係止部材と、
    を備え、
    前記基台部は、
    前記開き戸に固定可能な取付板と、
    前記取付板に連結され前記部屋の外部から前記移動体を移動させるための外部開錠部と、
    を備え、
    前記外部開錠部は、
    前記開き戸が前記出入り口を塞いだ状態において前記部屋の外部に露出するように前記開き戸に取り付け可能であり開錠操作者による開錠操作を受け付ける外部操作部と、
    前記外部操作部に連結され前記開き戸の内側面に垂直な回動軸回りに前記取付板に対して前記内側面に沿って回動移動が可能であり前記取付板に連結された本体部と、
    前記本体部に設けられ前記外部操作部から前記開錠操作が伝達され、前記開錠操作により、前記基台部又は前記移動体が前記パネルに当接可能な状態で前記移動体が前記被係止部材から離間するまで前記内側面に沿って直線移動により前記移動体を移動させ、且つ前記移動体が前記被係止部材から離間した状態で前記基台部又は前記移動体が前記パネルに干渉しない位置まで前記回動移動により前記基台部を移動させる駆動部と、
    を備える錠装置。
  5. 請求項4に記載の錠装置であって、
    前記外部操作部は、
    前記基台部に固定された筒部と、
    前記筒部の内部に配され前記筒部に対して回転自在な操作入力軸と、
    を有し、
    前記駆動部は、
    前記筒部の内部に配され前記操作入力軸に対して連結され前記操作入力軸と一体に回転可能であり前記本体部の内部に第一歯車を有する伝達軸部と、
    前記本体部の内部に配され前記伝達軸部の回転が伝達され第二歯車及び凹凸部を有し前記第二歯車が前記第一歯車に噛み合う連結機構と、
    前記凹凸部における凹部に挿入される突起を有し外周に第三歯車が形成された回転伝達部と、
    を有し、
    前記移動体は、前記第三歯車と噛み合うラックを有する錠装置。
  6. 請求項5に記載の錠装置であって、
    前記連結機構は、
    前記第二歯車と前記凹凸部とが外周に形成され前記本体部の内部で前記本体部に対して前記伝達軸部の回転軸線と平行な回転軸線回りに回転可能な中間ギヤと、
    前記凹凸部に当接可能且つ前記本体部内で進退可能に前記本体部に支持され前記取付板に嵌合可能な凸状部を有する嵌合部材と、
    前記嵌合部材の進退方向のうち前記凸状部が前記取付板に嵌合する方向へ前記嵌合部材を付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記中間ギヤは、前記伝達軸部からの回転力を受けて回転することにより前記凹凸部を前記嵌合部材に当接させて前記付勢部材の付勢力に抗して前記嵌合部材を押圧移動する錠装置。
  7. 請求項6に記載の錠装置であって、
    前記凸状部は、前記嵌合部材の進退方向に対して傾斜し且つ前記嵌合部材が前記本体部に取り付けられた状態において前記伝達軸部の回転軸線を中心とする円周方向に向けられた傾斜面を有し、
    前記取付板は、前記傾斜面に接触可能で前記突起の少なくとも一部が挿入可能な窪み部を有する錠装置。
  8. 請求項1から3のいずれか一項に記載の非常開錠機構若しくは請求項4から7のいずれか一項に記載の錠装置と、
    前記パネルと、
    を備えることを特徴とする開き戸装置。
  9. 請求項8に記載の開き戸装置を備えることを特徴とする施錠可能な個室ユニット。
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