JP2014141776A - 空気濾過システムとしてヘルメット・アセンブリとともに使用するガウン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中心合わせのための取り付け装置112と取り付け部材114とを有するヘルメット・アセンブリとともに使用するためのフードであって、フードが、ヘルメット・アセンブリとヘルメット・アセンブリを装着する個人の頭と首に適合するように形成された頭部部分92と、透明材料から形成され、ヘルメット・アセンブリの中心合わせのための取り付け装置に取り付けられるように形成された中心合わせ用の取り付け機構108を有するフェース・シールド96であって、中心合わせ用の取り付け機構がヘルメット・アセンブリの中心合わせのための取り付け装置に取り付けられる際、フェース・シールドがヘルメット・アセンブリの取り付け部材に位置決めされるように、中心合わせ用の取り付け機構がフェース・シールド上に配置されるフェース・シールドとを含むフードを提供する。
【選択図】図9
Description
る空気濾過システムに関する。空気濾過システムは、外科手術の間に医療従事者に用いら
れる。本発明は、より詳細には、空気濾過システムで使用されるヘルメット・アセンブリ
およびガウンに関する。
来技術で知られている。上述のように、空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリ
は、外科医の頭部および身体とクリーン・ルームなどの外部環境との間の空気濾過のため
に、外科手術の間に外科医などの医療従事者全体のユーザに着用される。
がある。例えば、Thomas,Jr.らへの米国特許第5592936号は、空気濾過
システムおよびヘルメット・アセンブリを開示し、この空気濾過システムおよびヘルメッ
ト・アセンブリは、ヘルメット・アセンブリ内のフィルタ媒体を通して、および吸気グリ
ッドを通して空気を引き込み、吸気グリッドで、空気はそれからユーザの顔を覆う空気流
路を通して流される。この特許の空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリには、
空気が、ユーザの頭部の周りに完全に分配されないという欠点がある。すなわち、空気は
、ユーザの頭部の後、すなわち首に向かっては分配されない。さらに、吸気グリッドには
、グリッドが、フィルタ媒体の有効取り入れ面積を最大化するために、ヘルメット・アセ
ンブリの前方および後方セクションの間に延びないという欠点がある。
への米国特許第5054480号に開示されている。この特許は、取り入れファンを介し
てヘルメット・アセンブリ内に空気を引き込み、ユーザの首から離間されたヘルメット・
アセンブリの後方セクションに配置された排出ファンを介して、空気濾過システムおよび
ヘルメット・アセンブリから空気を排出する、空気濾過システムおよびヘルメット・アセ
ンブリを開示する。この特許の空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリには、こ
れらが、空気を排出するために必要な追加のファンのために非常に重いという欠点がある
。さらに、排出ファンは過剰な負荷を作り出し、排出ファンが、ユーザの首から離間され
ているため、ユーザの首に疲労を作り出す。
よびヘルメット・アセンブリは、同様に欠点がある。この特許は、ヘルメット・アセンブ
リの後方セクションに配置された、取り入れファンおよび渦巻ハウジングを通してヘルメ
ット・アセンブリ内に空気を引き込む、空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリ
を開示する。この特許の空気濾過およびヘルメット・アセンブリには、取り入れファンお
よび渦巻ハウジングが、ユーザの首から離間しているために欠点がある。さらに、この特
許における渦巻ハウジングは、ユーザの首の周りに空気を分配するただ1つの空気出口を
含み、ヘルメット・アセンブリ全体にわたって気流がバランスされない。渦巻ハウジング
からの空気出口を1つしか含まない、空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリな
どの追加の短所は、過剰な曇り、およびヘルメット・アセンブリにおける不十分な熱放散
が生じることである。
様に欠点がある。第1に、これらの従来の空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブ
リは、外科医が無菌性を維持するとき、一人のユーザが自己装着(self-gowning)する際
に支援しない。すなわち、これらの空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリは、
ヘルメット・アセンブリを覆うフェース・シールドを自動的に中心合わせし、かつガウン
およびフェース・シールドの全重量を支持する、配置および支持システムを含まない。実
際、従来の空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリは、任意の方向にフェース・
シールドをヘルメット・アセンブリに接続するために、ヘルメット・アセンブリの周りの
任意の場所で、フック・ループ・ファスナを単に利用する。さらに、任意に配置されるフ
ック・ループ・ファスナは、フェース・シールドを自動的に中心合わせせず、外科医のセ
ルフ・ガウンとして、ガウンおよびフェース・シールドの全重量を支持しない。実際、ユ
ーザがセルフ・ガウンするとき、ユーザは、フェース・シールドを中心合わせするために
、繰り返しフェース・シールドを調節しなければならない。これは、時間がかかりかつ煩
わしい。
的に関して重要であることが一般に理解される。しかしながら、従来技術の空気濾過シス
テムおよびヘルメット・アセンブリは、外科医が、ヘルメット・アセンブリ内を流れる空
気の量および体積を認識することを支援しない。すなわち、これらの空気濾過システムお
よびヘルメット・アセンブリは、任意の特定の手術処置間に、外科医に、ヘルメット・ア
センブリ内を流れる空気の体積を可聴指示を提供しない。
直接覆い、かつユーザの首から離間しないように、空気濾過システムおよびヘルメット・
アセンブリにおける任意のファンを配置しかつ維持することが理想的である。従来技術の
空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリは、ヘルメット・アセンブリの前方セク
ションに可撓性に接続されたストラップを組み込んでおらず、ストラップは、ヘルメット
・アセンブリの前方セクションから引き出され、ヘルメット・アセンブリが様々なサイズ
の頭部に合わせるために調節されたとき、任意のファンの重量がユーザの首にわたって維
持される。
欠点のために、ユーザの顔および首の両方に向かって空気を分配するために、単一のファ
ンを利用し、かつユーザの頭部の周りの空気流の完全な平衡のために、少なくとも2つの
空気出口を有する渦巻ハウジングを含む、新規な空気濾過システムおよびヘルメット・ア
センブリを実現することが望ましい。ファンが、負荷を最小化するために、ユーザの首か
ら離間されないように、ヘルメット・アセンブリ内にファンを配置すること、および空気
濾過のための有効取り入れ面積を最大化するために、ヘルメット・アセンブリの前方およ
び後方セクション間に延びる吸気グリッドを含むことが同様に望ましい。最後に、ユーザ
が自己装着する際に支援するために、配置および支持システムを含み、ヘルメット内に流
れる空気の体積をユーザに可聴指示を含み、頭部の様々なサイズに合わせるために調節す
ることができ、一方、ユーザの首にわたってヘルメット・アセンブリの重量を維持するス
トラップを含む、空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリを実現することが望ま
しい。
・アセンブリが開示される。空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリは、外科医
などのユーザの頭部および身体と、ユーザの外部環境との間の空気を濾過するために、外
科処置の間に医療従事者に使用される。当業者には理解されるように、空気濾過に加えて
、本発明は、ヘルメット・アセンブリ内の、二酸化炭素濃度、熱放散、および曇り防止の
制御を支援する。本発明は、製造するクリーン・ルームにおける半導体チップおよび他の
コンピュータ部品の製造を含むが、これに限定されない濾過された空気を必要とする他の
状況において同様に利用されることができることは理解されるべきである。
ェルを含む。外側構造シェルは、ユーザの頭部の周りに空気を流すために、内側および外
側シェルの間に少なくとも1つの空気流路を画定するために、内側構造シェルから延びる
。ヘルメット・アセンブリは、さらに、ベース・セクション、およびフェイシャル開口部
を画定するために、ベース・セクションから延びるフェイシャル・セクションを含む。
ジングが、ファン・モジュールに隣接して搭載される。より詳細には、ファン・モジュー
ルは、ファンおよびモータを含み、渦巻ハウジングは、少なくとも1つの空気入口と、少
なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの空気出口とを含む。ファンおよびモータの両
方を含むファン・モジュールは、ベース・セクションの後方セクションに配置されている
。動作において、ファン・モジュール、特にファンは、空気入口内に空気を引き込み、1
つまたは複数の空気出口を通して渦巻ハウジング外へ、空気流路内へ空気を分配する。
2つのヘルメット空気出口、好ましくは前方および後方空気ヘルメット空気出口を同様に
組み込む。より詳細には、前方および後方空気出口は、それぞれ、ヘルメット・アセンブ
リの前方および後方セクションに配置される。前方および後方空気出口は、空気流路およ
び空気出口と流体連通される。前方空気出口は、空気流路からユーザの頭部の前方すなわ
ち顔に流して空気を分配し、後方空気出口は、空気流路からユーザの頭部の後すなわち首
に流して空気を分配する。そのように、単一のファンが、ユーザの顔および首の両方に向
かって空気を分配するために使用される。渦巻ハウジングの1つまたは複数の空気出口は
、前方および後方空気出口間で、ユーザの頭部の周りの空気流を完全に平衡させる。さら
に、ファンが、ヘルメット・アセンブリのベース・セクションの後方セクションに配置さ
れるために、ファンは、ユーザの首から離間されておらず、ユーザにおける負荷および疲
労は最小化される。
部分は、ユーザの身体の少なくとも一部を覆い、ヘッド部分は、ヘルメット・アセンブリ
のベース・セクションを覆う。ガウンのヘッド部分は、ユーザと外部環境との間で空気を
濾過するフィルタ媒体として機能する。ガウンは、同様にスカートを含む。より詳細には
、スカートは、ガウン前方で、もっぱらガウンの身体部分に取り外し可能に取り付けられ
る。吸気グリッドは、ガウンを有するユーザのためのヘルメット・アセンブリの外側シェ
ルに取り付けられる。吸気グリッドは、渦巻ハウジング内に引き込まれた空気を濾過する
、フィルタ媒体のための有効取り入れ面積を最大化するために、ベース・セクションの前
方セクションと後方セクションとの間の外側シェルに輪郭形成される。
たフェース・シールドを含む。そのように、ユーザは、ガウンのヘッド部分を通して見る
ことができる。本発明の特定の実施形態に応じて、フェース・シールドは、搭載機構部ま
たは第1の可視的インジケータのいずれかを含む。これらは、さらに以下に記載される。
ェイシャル開口部に対して配置され、好ましくは中心合わせされた、搭載装置または第2
の可視的インジケータのいずれかを含む。ヘルメット・アセンブリが搭載装置を含むとき
、搭載装置は、フェース・シールド上の搭載機構部と噛み合う。そのように、本発明は、
フェイシャル開口部を覆うフェース・シールドを自動的に中心合わせし、ユーザが無菌性
を維持するように、一人のユーザが自己装着する際に支援するために、ガウンの全重量を
好ましくは支持する、配置および支持システムを提供する。一方、ヘルメット・アセンブ
リが第2の可視的インジケータを含むとき、第2の可視的インジケータが、フェース・シ
ールド上の第1の可視的インジケータと整列される。そのように、本発明は、フェイシャ
ル開口部を覆うフェース・シールドを自動的に中心合わせし、それによってユーザが無菌
性を維持するように、一人のユーザが自己装着する際に支援する、可視的配置システムを
提供する。
よびヘルメット・アセンブリを着用しているときに、コントローラは、空気濾過システム
およびヘルメット・アセンブリ内の空気量または空気の体積を制御し、かつユーザに対し
て空気の体積の可聴指示を提供するために、電源とともに動作する。好ましくは、電源は
、ヘルメット・アセンブリ内に一体に配置される。本発明の空気濾過システムおよびヘル
メット・アセンブリは、同様に、ヘルメット・アセンブリに可撓性に接続されたストラッ
プを含み、ストラップは、ヘルメット・アセンブリの前方セクションから引き出される。
その結果、ヘルメット・アセンブリが、様々なサイズの頭部に合わせるために調節された
とき、ファンの重量は、ユーザの首を覆って維持される。
気を維持する方法をさらに含む。方法は、モータに対して必要な電圧を分配するために、
第1の作動速度で電源を選択的に作動および非作動するステップを含む。このステップは
、空気濾過システム内を流れる一定の空気の体積に関連するファンの回転速度を確立する
。次に、方法は、ファンの回転速度を決定するために、ならびに、ファンの回転速度が、
ある所定の時間期間に関して安定化されたときに、ヘルメット・アセンブリのモータの戻
り電動力を監視する。電源の電圧は、ファンの回転速度が、所定の時間期間に関して安定
化された後、監視される。最後に、電源は、監視される電源の電圧が低減されるとき、第
2の作動速度で選択的に作動および非作動される。このステップは、モータに分配される
必要な電圧を維持し、空気濾過システム内を流れる一定の空気の体積が、空気濾過システ
ムの使用全体を通して維持される。
気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリを提供する。
参照することによってよりよくわかるようになると同時に容易に認識されるであろう。
と、空気濾過システムおよびヘルメット・アセンブリは一般に、それぞれ10および12
で示されている。図1を参照すると、空気濾過システム10は、ユーザの頭部14および
身体16とユーザの外部環境の間で空気を濾過する。また、空気濾過システム10は、こ
のユーザの頭部14に取り付けられたヘルメット・アセンブリ12を備える。ヘルメット
・アセンブリ12は、以下で説明するように、ユーザの頭部14の周りに空気を分配する
。より詳細には、ヘルメット・アセンブリ12は、ユーザの頭部14の前部、すなわち顔
と、ユーザの頭部14の背部、すなわち首の両方に向かって空気を分配する。
8および外側構造シェル20を備える。内側シェル18は、外側シェル20へ延びる、カ
バー表面22および後部フェーシング24を備える。カバー表面22および後部フェーシ
ング24を、以下でさらに説明する。外側シェル20は、内側シェル18と離間されてお
り、内側シェル18から延び出て、内側シェル18と外側シェル20の間に少なくとも1
つの空気流路26を画定している。本発明は、複数の個別の空気流路26を備えてもよい
ことを理解されたい。しかし、好ましい実施形態は、単一の空気流路26を備える。この
空気流路26に関して、本発明を以下で説明する。
ェル20は、内側シェル18および外側シェル20の構造強度を改善するツー・シート(
two-sheet)熱成形工程から空気流路26を形成する。より詳細には、内側シェル18お
よび外側シェル20はそれぞれ、外縁部28を備え、ツー・シート熱成形工程で、内側シ
ェル18および外側シェル20がその外縁部28の所で互いに締め付けられる。空気流路
26は実質上、締め付けられた外縁部28の間に熱成形される。図7に最も良く示されて
いるように、空気流路26からおよびユーザからヘルメット・アセンブリ12を通って出
る空気の解放を増加させることができるようにするために、内側シェル18および外側シ
ェル20の反対側の横側面に放散空洞30が配置されている。
るベース・セクション32をさらに備える。内側シェル18および外側シェル20は、前
方セクション34と後方セクション36の間に延びて、空気流路26を画定している。内
側シェル18のカバー表面22および後部フェーシング24は、ベース・セクション32
の後方セクション36で外側シェル20へ延びている。また、ベース・セクション32の
後方セクション36には、内側シェル18のカバー表面22と外側シェル20の間に取付
空洞38が形成されている。取付空洞38は、以下でさらに説明する。内側シェル18お
よび外側シェル20は、ベース・セクション32を形成している。ベース・セクション3
2は、ユーザの頭部14を覆って取り付けられたヘルメット・アセンブリ12の部分であ
ることが理解されよう。同様に、ベース・セクション32の前方セクション34は、ユー
ザがヘルメット・アセンブリ12を着用したときユーザの顔の所にあり、ベース・セクシ
ョン32の後方セクション36は、ユーザがヘルメット・アセンブリ12を着用したとき
ユーザの首の所にあることがまた理解されるであろう。
42を画定する、フェイシャル・セクション40を備える。ヘルメット・アセンブリ12
のフェイシャル・セクション40は、チン・バー44である。好ましくは、チン・バー4
4は可撓性であり、プラスチックで形成されている。チン・バーはまた、ポリプロピレン
構成部品で形成されてもよい。チン・バー44の可撓性は、ユーザの顔を保護し、またユ
ーザが外部の物体をヘルメット・アセンブリ12と接触させたとき、衝撃を吸収する。
、内側シェル18と外側シェル20のうちの少なくとも1つに取り付けられたファン・モ
ジュール46と、ヘルメット・アセンブリ12内にファン・モジュール46に隣接して取
り付けられた渦巻ハウジング48とをさらに備える。より詳細には、ファン・モジュール
46と渦巻ハウジング48は両方、ヘルメット・アセンブリ12の後方セクション36の
取付空洞38内に配置されている。ファン・モジュール46および渦巻ハウジング48を
取付空洞38内に配置することは空間を節約し、追加の取付け接続部が必要ないため、ヘ
ルメット・アセンブリ12の総重量を減少させて、ユーザの頭部14および首の緊張およ
び疲労を最小にする。
32の後方セクション36に配置されている。ファン50は、複数の曲線状のブレード5
4およびハブ部分56を備える。ファン50の曲線状のブレード54は、空気を渦巻ハウ
ジング48内に送り込む。モータ52は、ファン50と連動(operatively connected to
)し、空気流路26内に流れ込む空気の量または体積に相関した複数の回転速度でファン
50を駆動する、出力58または駆動シャフトを備える。わかるように、ファン50の回
転速度は、毎分あたりの回転数(RPM)で測定することができる。
0の周りに円周状に延びる外側壁62を備える。渦巻ハウジング48は、少なくとも1つ
の空気入口64と、少なくとも1つの空気出口66をさらに備える。本発明の最も好まし
い実施形態では、渦巻ハウジングは、複数の空気出口66を備える。すなわち、この実施
形態では、渦巻ハウジングは、少なくとも2つの空気出口66を備える。本発明の他の特
定の実施形態は、渦巻ハウジング48なしに、ファン・モジュール46のみを備えてもよ
い。このような実施形態では、少なくとも1つの空気入口および少なくとも1つの空気出
口を、ファン・モジュール46の構成部品として記載することができる。
口64内に引き込み、渦巻ハウジング48から空気出口66または空気出口群66を通っ
て、ユーザの頭部14の回りに空気を分配する空気流路26内へ空気を分配する。渦巻ハ
ウジング48はまた、ファン50が渦巻ハウジング48内で空気を移動させるとき、空気
を遮断する、少なくとも1つの空気流遮断部68を備える。より詳細には、各図面に示す
ように、本発明は、空気を遮断するために、いくつかの空気流遮断部68を渦巻ハウジン
グ48内に組み入れている。モータ52に電力供給して、モータ出力58を介してファン
50を回転させるために、電源70が本発明に組み入れられている。好ましくは、電源7
0は充電式DCバッテリである。また好ましくは、電源70は、ヘルメット・アセンブリ
12の中に配置されている、すなわち、一体化されている。このような場合、電源70は
、図3に示すように一体型電源71と呼ばれる。別法として、図8に示すようにユーザの
身体16に電源70を取り付けることができる。電源70は、以下でさらに説明するパル
ス幅変調(PWM)を通じてモータ52に電力供給する。渦巻ハウジング48の設計は、
全体的に電源70の必要とする電力がより少ない、より効率的な空気の移動を提供する。
また、このように電力の要求が減少したことに加えて、渦巻ハウジング48は、十分な空
気流を全体的に小さい空気速度に維持できるようにすることができる。この結果、より静
かなヘルメット・アセンブリ12になる。
壁62内にある渦巻ハウジング48の基部60に回転可能に取り付けられて、空気入口6
4の中へ空気を引き込む。図2と7に最もよく示されているように、渦巻ハウジング48
の空気入口64は、渦巻ハウジング48の中に空気を引き入れるためにヘルメット・アセ
ンブリ12の外側シェル20の中に一体的に形成されている。しかしながら、空気入口6
4はヘルメット・アセンブリ12の外側シェル20の中にその全体が形成される必要はな
いことを理解すべきである。すなわち、本発明の一代替実施形態では、図には示されてい
ない外部構造をヘルメット・アセンブリ12に外側から取り付けて、渦巻ハウジング48
の中に空気を引き入れるために渦巻ハウジング48の空気入口64を確立することができ
る。次いで図4から6までを参照すると、渦巻ハウジング48はさらに、基部60から突
き出た支持台72を含む。図に示すように、支持台72は渦巻ハウジング48の一部とし
て一体的に形成されて、基部60から突き出ている。代替案として、支持台72を個別の
部分にすることができることも理解すべきである。すなわち、支持台72を、連結ねじ、
スナップフィットなどを介して渦巻ハウジング48の基部60に取り付けられたか連結さ
れた個別の部分にすることが可能である。ファン50のハブ部分56は、ねじまたはその
他の締付具によって渦巻ハウジング48の中で支持台72上に回転可能に取り付けられて
いる。ファン・モジュール46のモータ52は、ヘルメット・アセンブリ12において空
間を節約する目的で、支持台72と内側シェル18のカバー表面22との間に、支持台7
2の下側74の中に取り付けられている。認識されるように、支持台72の下側74は本
質的に中空である。内側シェル18のカバー表面22はモータ・カバーとして働き、内側
シェル18においてファン・モジュール46を閉じる。
空気出口66を画定する。少なくとも2つの空気出口66を有する本発明の特定の実施形
態では、本発明は少なくとも2つの空気出口66に限定されないことを理解すべきである
。すなわち、本発明は例えば3つまたは4つの空気出口66を有することもできる。空気
出口66は、空気が渦巻ハウジング48からユーザの頭部14の周りに分布されるときに
、空気の完全なバランスをもたらす。これを達成するために、ヘルメット・アセンブリ1
2は少なくとも2つのヘルメット空気出口76、78を含む。空気出口66は、少なくと
も2つのヘルメット空気出口76、78と流体連絡して、空気流路の中にある出口66か
らユーザの頭部に向かって空気を分布させる。ヘルメット・アセンブリ12が少なくとも
2つのヘルメット空気出口76、78を含む本発明の実施形態では、渦巻ハウジング48
が少なくとも2つの空気出口66を含むことは重要ではない。反対に、これらの実施形態
では渦巻ハウジングは少なくとも1つの空気出口66を有するだけでよい。
口であり、これらはそれぞれヘルメット・アセンブリ12の前方および後方セクション3
4、36に配置されており、ユーザの顔と首の両方に流して空気を効果的に分布させるこ
とが好ましい。しかしながら、代替実施形態では、第1および第2空気出口76、78を
、ユーザの頭部のどの部分にも分布させるためにカスタマイズすることができる。例えば
、第1および第2空気出口76、78を、空気がユーザの頭部の側部に向かって分布する
ような側部空気出口にすることができる。単に説明の目的のために、本発明を前方空気出
口76および後方空気出口78に関してのみ以下に説明し、したがってこのように番号を
付けるものとする。さらに具体的には、前方空気出口76は、ユーザの頭部14の前部に
向かって空気流路26からの空気を分布させるために、ベース・セクション32の前方セ
クション34に配置され、後方空気出口78は、ユーザの頭部14の後部に向かって空気
流路26からの空気を分布させるために、ベース・セクション32の後方セクション36
に配置されている。後方空気出口78は、ユーザの頭部14の後部に向かって空気流路2
6からの空気を分布させるために、後部フェーシング24の中に形成されている。
は、前方セクション34においては前方空気出口76を終端とし、後方セクション36に
おいては後方空気出口78を終端とする。さらに具体的には、内側および外側シェル18
、20はベース・セクション32の前方セクション34に向かって収束し、前方空気出口
76を画定する。前方空気出口76は空気転向角80を有する。空気転向角80は外側シ
ェル20と内側シェル18との間に画定され、ここで外側シェル20は、ユーザの頭部1
4の前方に向かって空気を正しく転向するために、前方空気出口76において内側シェル
18に向かってある角度をなしている。理解されるように、外側シェル20と内側シェル
18との間の空気転向角80は0より大きく、25〜30度の間であることが好ましい。
さらに、図7を参照すると、空気流路26は、前方空気出口76に近づくに従って外向き
に発散している。空気流路26の収束と発散は、ユーザの頭部14のまわりにおける均衡
した空気流を維持する。結局これはまた、空気流によるヘルメット・アセンブリ12内の
騒音を最小限にするかまたは完全に排除することさえも行う効果を有する。
バルブ82を組み込み、各空気出口66から空気流路26への空気流の量または体積に影
響を与える。図4にはただ1つの空気吹き出しバルブ82が示されているが、本発明には
、代りに複数の空気吹き出しバルブを組み込むことができることを理解すべきである。空
気吹き出しバルブ82は後方空気出口78への空気流の体積に影響を与え、これによって
主にユーザの頭部14の後部に向かって分布される後方空気出口78への空気流の体積を
左右する。これを達成するために、空気吹き出しバルブ82はブレード84を含み、この
ブレード84は、回転して後方空気出口78に最も近いところで渦巻ハウジング48の空
気出口66を覆う、すなわち閉鎖する。覆われたかまたは閉鎖された場合には、より多く
の空気がヘルメット・アセンブリ12の前方空気出口76に移動し、空気の体積は一定で
変わらない。各図に示すように、空気吹き出しバルブ82は、各空気出口66からの空気
流路26への空気の体積を操作するために、機械的レバーまたはノブ86によって機械的
に制御される。しかしながら代りに、空気吹き出しバルブ82を電子的に調節して空気の
体積を操作することもできる。また、空気吹き出しバルブ82は本発明においては必要と
されないことを理解すべきである。
覆うための身体部分90を有するガウン88と、ユーザの頭部14を入れるヘルメット・
アセンブリ12のベース・セクション32を覆うための頭部部分すなわちフード92とを
含む。さらに具体的には、身体部分90を、ユーザの身体16のいずれかの部分を覆うた
めに下向きに延ばすことができる。例えば身体部分90を、ユーザの肩、またはユーザの
胴部、またはユーザのくるぶしまで下向きに延ばすことができる。ガウン88の頭部92
は濾過媒体94として働き、ユーザと外部環境との間で空気を濾過する。ガウン88の身
体部分90に、番号はついていないがガウン88のもっぱら前方にスカート93が取り付
けられている。業界では一般的に織物であるスカート93が前方に取り付けられているだ
けであり、すなわちガウン88の後部のまわりを囲んでいないので、費用を節約すること
ができる。またスカート93を、特定のユーザがスカート93を使用するか使用しないこ
とを決めることができるように、ガウン88の身体部分90の前方に取り外し可能に取り
付けることができる。スカート93はガウン88に、例えば接着テープなどの、ただしこ
れに限られることはない業界で知られているどのような方法によっても取り付けられる。
上に紹介したヘルメット・アセンブリ12のフェイシャル・セクション40も、ガウン8
8をユーザの頭部14から離しておくための働きをする。
ル開口部42を通じてユーザが見ることができるようにするフェース・シールド96も含
む。図9に示すように、フェース・シールド96は、いったんユーザが空気濾過システム
10を装着するとフェース・シールド96がヘルメット・アセンブリ12のフェイシャル
・セクション40とフェイシャル開口部42とを覆うように、ガウン88の頭部92に取
り付けられている。さらに具体的には、フェース・シールド96はガウン88の頭部92
に縫い付けられて、ユーザと外部環境との間の完全な障壁を維持する。ヘルメット・アセ
ンブリ12のフェイシャル開口部42は本質的にフェース・シールド96を受け入れる。
ヘルメット・アセンブリ12のフェイシャル・セクション40がフック・ループ・ファス
ナ98を含んで、フェイシャル開口部42を覆うためにフェイシャル・セクション40に
フェース・シールド96をさらに取り付けることを容易にすることは好ましい。
100を含む。吸気グリッド100は、ヘルメット・アセンブリ12の外側シェル20か
ら離隔した頂表面102を含み、濾過媒体94を外側シェル20およびファン50から離
間させ保持する。さらにまた、吸気グリッド100は、ベース・セクション32の前方セ
クション34と後方セクション36との間で外側シェル20に沿っている。これは、ガウ
ン88とヘルメット・アセンブリ12との有効な密封性を向上し、ファン50によって渦
巻ハウジング48へ引き込まれる空気を濾過するための、濾過媒体94のための吸気面積
104を最大限に増加させる。
分で装着する場合の助けをするための位置決め支持システム106も含む。当業者には理
解されるように、ユーザは、まずヘルメット・アセンブリ12を自分の頭部14に取り付
けることによって、空気濾過システム10とヘルメット・アセンブリ12とを「装着」す
る。内側と外側とを有するガウン88は、内側が滅菌ではなく、外側が滅菌として分けら
れる。こうして、ユーザは自分の腕を部分的にガウン88の袖の中に置き、それから部分
的に袖の中にある自分の腕によってガウン88の袖を使用して、フェース・シールド96
を含む頭部92を掴み、頭部92をヘルメット・アセンブリ12とユーザの頭部14の上
に持ってくる。それからユーザがヘルメット・アセンブリ12のフェイシャル・セクショ
ン40とフェイシャル開口部42とに対してフェース・シールド96とを中心合わせしよ
うとすることは理解される。上に論述したように、従来の技術では、ユーザはフェース・
シールド9を中心合わせするために繰り返しフェース・シールド96を調節しなければな
らない。ユーザの手は部分的にガウン88の袖の中にあるので、これは厄介であることは
理解される。さらにまた、従来の技術では、ユーザの滅菌性が多少とも妥協される。いっ
たん中心合わせがなされると、ユーザはガウン88の袖を通じて自分の腕を完全に延ばし
、看護士などのアシスタントがユーザの手の上に滅菌グローブを置く。
と、本発明は、滅菌性を維持しながら外側からの援助を必要とすることなくユーザのガウ
ン装着を助けるために、取り付け機構108を利用する。後述するように必要ではないが
、取り付け機構108はフェース・シールド96上の中心にあることが好ましい。取り付
け機構108はヘルメット・アセンブリ12の上にフェース・シールド96を支持する。
取り付け機構108がフェース・シールド96の中に形成された開口110であることは
好ましい。取り付け機構108、すなわち開口110の機能を後述する。
取り付け装置112を利用する。さらに具体的には、取り付け装置112はヘルメット・
アセンブリ12の上でフェイシャル開口部42に対して位置決めされる。後述するように
必要ではないが、取り付け機構112はヘルメット・アセンブリ12の上でフェイシャル
開口部42に対して中心合わせされることが好ましい。取り付け機構112はヘルメット
・アセンブリ12に連結された単一の取り付けクリップ114であって、好ましくはフェ
イシャル開口部42に対して位置決めされており、中心合わせされていることが好ましい
。もちろん、取り付け機構112は代わりに複数の取り付けクリップ114を含むことも
できることを理解すべきである。例えば、取り付け機構112は2個、3個、4個などの
取り付けクリップ114を含むように定義されることができる。このような場合には、ヘ
ルメット・アセンブリ12は対応する数の取り付け機構108、好ましくは開口110を
含むことになる。一例として、取り付け機構112が2個の取り付けクリップ114を含
むように定義された場合には、2個の取り付けクリップ114を含む取り付け機構112
は、2個の取り付けクリップ114の1個が中心の右に配置されていても、フェイシャル
開口部42に対して心合わせされていると考えられ、2個の取り付けクリップ114の他
の1個は中心の左に配置される。上に言及したように、取り付け機構108と取り付け装
置112が心合わせされている必要はない。そうではなく、取り付け機構108と取り付
け装置112が、ユーザが自己装着するときにフェイシャル開口部42の上にフェース・
シールド96を自動的に心合わせするように「機能する」ことが、必要なことのすべてで
ある。言い換えれば、取り付け機構108と取り付け装置112の両方は「中心外れ」の
状態にすることができ、この2つ108、112が自己装着の際に互いに整列するかぎり
は、フェース・シールド96と取り付けられたガウン88とはヘルメット・アセンブリ1
2のフェイシャル開口部42の上に自動的に心合わせされることになる。
32から上向きに延びてヘルメット・アセンブリ12のフェイシャル開口部42から離れ
、フェース・シールド96を支持する。取り付けクリップ114は、ベース・セクション
32から外向きに延びる遠位縁部116を含み、こうしてフェース・シールド96が取り
付けクリップ114に取り付けられてガウン88を支持した後に、フェース・シールド9
6の一部分118が遠位縁部116とベース・セクション32との間に留まる。フェース
・シールド96が取り付けクリップ114に取り付けられると、取り付けクリップはガウ
ン88の全重量を支持することが好ましい。
フェース・シールド96の上に心合わせされて、フェース・シールド96をフェイシャル
開口部42の上に自動的に心合わせする。さらに具体的には、取り付けクリップ114は
開口110を通じて突き出ている。先に論述したように、取り付けクリップ114はまた
ガウン88とフェース・シールド96の全重量を支持して、単一のユーザがガウン88と
フェース・シールド96およびヘルメット・アセンブリ12の間の相対的位置を維持して
ガウンの自己装着をすることを助けることが好ましい。したがって、ユーザが自分の腕を
部分的にガウン88の袖の中に置いた後に、ユーザは、開口110、頭部14の部分を含
めてフェース・シールド96を取り付けクリップ114の上に簡単に吊るすことによって
、自分でガウンを装着することができる。取り付けクリップ114と開口110は上述の
ように心合わせされた関係にあるので、フェース・シールド96はヘルメット・アセンブ
リ12のフェイシャル・セクション40とフェイシャル開口部42に対して自動的に心合
わせされ、ユーザはフェース・シールド96を繰り返し調節する必要はない。代わりに、
ユーザは、常時滅菌性を維持しながら、簡単にガウン88の頭部92をヘルメット・アセ
ンブリ12の上に持ってくるか、または「回す」。それからガウン88は、完全にヘルメ
ット・アセンブリ12とユーザの身体16を被う。これは、取り付けクリップ114がガ
ウン88のフェース・シールド96と頭部92との重量も支持しているので、ユーザにと
っては簡単な方法である。こうしてユーザは、頭部92をヘルメット・アセンブリ12の
上に持ってくるときに、ガウン88のフェース・シールド96と頭部92とを支持する必
要はない。上述のように、位置決め支持システム106によって、外科医などのユーザは
、アシスタントを必要とせずにヘルメット・アセンブリ12および外科用ガウン88を装
着することができる。
7および第2視覚インジケータ109によって開示された視覚位置決めシステムを含むこ
とができる。本発明の視覚位置決めシステムは、滅菌性を維持しながら、単一のユーザが
自分でガウンを装置することを助けるが、視覚位置決めシステムは、単一ユーザが自分で
ガウンを装着するときにガウン88の重量を支持しないので、上述のように、位置決め支
持システムとは異なる。代わりに、視覚位置決めシステムは、フェース・シールド96の
上に配置された第1視覚インジケータ107(図9を参照)を含み、第1視覚インジケー
タ107は、ユーザがフェース・シールドをヘルメット・アセンブリに視覚的に整列させ
ることを可能にする。第1視覚インジケータ107は、ユーザが自分でガウンを装着する
ときにユーザが見るための標識またはその他の適当な視覚インジケータである。視覚位置
決めシステムはまた、第1視覚インジケータ107を補足する第2視覚インジケータ10
9(図3を参照)を含む。さらに具体的には、第2視覚インジケータ109は、フェース
・シールド96上の第1視覚インジケータ107と整列させるためにヘルメット・アセン
ブリ12のフェイシャル開口部42に対して位置決めされる標識またはその他の適当な視
覚インジケータである。このように、第1視覚インジケータ107と第2視覚インジケー
タ109とを含む視覚位置決めシステムは、フェイシャル開口部の上にフェース・シール
ド96を自動的に心合わせし、これによって、滅菌性を維持しながら、ガウンとフェース
・シールドとヘルメット・アセンブリとの間の相対的位置を維持して、単一ユーザが自分
でガウンを装置することを助ける。
ケータ109はそれぞれフェース・シールド96上とヘルメット・アセンブリ12上に心
合わせされることが好ましい。さらにまた、第2視覚インジケータ109は、ヘルメット
・アセンブリ12の内側シェル18と外側シェル20のいずれかの上で、単一ユーザが自
分でガウンを装置するときにユーザの目が注視するために適当な位置に配置されることが
好ましい。
流入する一定体積の空気流を維持するために、本発明はある1つの方法を含む。この方法
は、ある活動化速度で、すなわち第1活動化速度で電源90を選択的に活動化および不活
動化するステップを含む。このステップはモータ52に必要な電圧を分配し、これによっ
て、空気濾過システム10に流入する一定体積の空気流に相関するファン50のための回
転速度(RPM)を確定する。モータ52の逆起電力(逆EMF)は制御装置118によ
って監視され、またファン50のRPMが安定化すると、すなわち所定の時間(例えば1
0秒間)だけ一定のRPMを維持すると、ファン50の回転速度を決定する。ファン50
の回転速度が所定の時間だけ安定化した後に、任意に、いったんユーザが所定の時間だけ
モータ制御部を操作しなかった場合には、時間がいくらであっても、制御装置118は電
源70の電圧を監視する。必然的に起こることであるが、電源の電圧が低下すると、電源
70は第1活動化速度よりも高い第2活動化速度で選択的に活動化および不活動化され、
モータ52に分配されている必要な電圧を持続させる。こうして、モータ52の一定RP
Mと、空気濾過システム10に流入する一定体積の空気流は維持される。電源70の選択
的活動化および不活動化は業界ではパルス幅変調またはPWMとして知られており、この
方法の特定の例を後でさらに詳しく述べる。
最低体積または最大体積の空気に達したときをユーザが認識するように、最低体積または
最大体積の空気をユーザに示す可聴指示を準備する。終局の目的は、空気濾過システム1
0とヘルメット・アセンブリ12の全体を通じて一定の空気流を得ることである。これを
達成するために、本発明は、電源70を活動化速度で選択的に活動化および不活動化する
制御装置118を組み込む。この活動化速度は、最低体積または最大体積の空気をユーザ
に示す可聴指示を準備するための、ユーザに聞こえる周波数である。すなわち本発明は、
ヘルメット・アセンブリ12の中に流れ込む空気の最低体積または最大体積に達すること
に応じて、可聴の「ピンという音」をユーザに提供する。
ブリ12内に流入するときにコントローラ118が電源70を選択的にアクティブ化、お
よび非アクティブ化する周波数は、好ましくは1kHzである。しかし、そうでない場合
、可聴指示を提供する限りは、周波数は、人間の裸耳聴力の許容範囲(30Hz〜20k
Hz)内であってよいことを理解されたい。アクティブ化速度の周波数は、ファン・モジ
ュール46のモータ52の様々な構成部品を、それによって可聴指示を発生させる周波数
で振動させる。
ジング48の外壁62からヘルメット・アセンブリ12内の開口を通って、ヘルメット・
アセンブリ12の外側シェル20から延び出ている第1のモータ・コントロール120お
よび第2のモータ・コントロール122を備える。モータ・コントロール120、122
は、コントローラ118と電気的に接続されている。モータ・コントロール120、12
2は、ファン50の回転速度を増加または減少させるためのユーザによる操作に応答する
。上記で説明したように、ファン50の回転速度は、空気流路26へ流入する空気の体積
と関係している。したがって、ファン50の回転速度を増加または減少させることで、空
気流路26へ流入する空気の体積を調節する。第1のモータ・コントロール120は、ユ
ーザによるファン50の回転速度を増加させようとする、したがって空気流路26内へ流
入する空気の体積を増加させようとする操作に応答する。第2のモータ・コントロール1
22は、ユーザによるファン50の回転速度を減少させようとする、したがって空気流路
26内へ流入する空気の体積を減少させようとする操作に応答する。もちろん、第1およ
び第2のモータ・コントロール120、122の反対の設定を行うこともできる。
くは第1および第2の押しボタンである。図10に示すように、第1および第2の押しボ
タンは、第1および第2の押しボタンのもう一方とは異なる高さで外側シェル20から延
びて、ユーザが、押しボタンを見ないで操作してファン50の速度および空気の体積を増
加または減少させるのを助ける。ユーザがヘルメット・アセンブリ12を着用し、空気濾
過システム10を装着している間、自分で、「触れることによって」押しボタンの高さが
異なることを認識することができる。このことによって、空気流路26内に流入する空気
の体積を増加および減少させる操作が容易になる。
の回転速度は、第1の空気の体積に関係する第1の回転速度と、第2の空気の体積に関係
する第2の回転速度と、第3の空気の体積に関係する第3の回転速度と、最後から2番め
の空気の体積に関係する最後から2番めの回転速度と、最後の空気の体積に関係する最後
の回転速度とを含むように画定される。しかし、本発明の好ましい実施形態では、空気濾
過システム10およびヘルメット・アセンブリ12がファン50を駆動する複数の回転速
度が、ファン50を駆動するための5つの個別の回転速度を含むようにさらに画定される
。本発明は、本発明の範囲を変更することなく、ファン50を駆動する任意の数の個別の
回転速度を含むことができることを理解されたい。上記で述べたような好ましい実施形態
では、ファン50を駆動するための5つの回転速度はそれぞれ、空気流路26内に流入す
る特定の空気の体積に関係している。たとえば、第1の空気の体積に関係している第1の
回転速度と、第2の空気の体積に関係している第2の回転速度があり、第5の空気の体積
に関係している第5の回転速度まで以下同様である。説明する目的だけのために述べると
、第1の空気の体積は、空気流路26内に流入する最小の空気の体積であり、第5の空気
の体積は、空気流路26内に流入する最大の空気の体積である。しかし、その反対が正し
いこともあることを理解されたい。すなわち、第1の空気の体積は、空気流路26内に流
入する最大の空気の体積であってよく、第5の空気の体積は、空気流路26内に流入する
最小の空気の体積であってよい。
である。特に、アクティブ化速度の周波数は、ユーザが第1のモータ・コントロール12
0を操作してファン50の回転速度を、ファン50の第4の回転速度から第5の回転速度
に増加させたとき、およびユーザが第2のモータ・コントロール122を操作してファン
50の回転速度を、ファン50の第2の回転速度から第1の回転速度に減少させたときに
のみ可聴である。
。PWMでは、コントローラ118は、パルス幅変調を通じて電源70を選択的にアクテ
ィブ化、および非アクティブ化するようにスイッチに指示を与えることが、従来技術で理
解されている。このON(アクティブ化)/OFF(非アクティブ化)シナリオは、ファ
ン50の毎分の回転速度(RPM)を制御する。例示的な実施例として、第5のファン5
0の回転速度では、ファン50は3800RPMで回転する。3800RPMを確立する
ために、コントローラ118は、電源70を70:30の比率で選択的にアクティブ化、
および非アクティブ化する。すなわち、コントローラ118は、電源70をその時間のう
ち70%でONにし、その時間のうち30%でOFFにする。第4のファン50の回転速
度では、ファン50は3350RPMで回転する。3350RPMを確立するために、コ
ントローラ118は、電源70を60:40の比率で選択的にアクティブ化、および非ア
クティブ化する。すなわち、コントローラ118は、電源70をその時間のうち60%で
ONにし、その時間のうち40%でOFFにする。第3のファン50の回転速度では、フ
ァン50は2900RPMで回転する。2900RPMを確立するために、コントローラ
118は、電源70を50:50の比率で選択的にアクティブ化、および非アクティブ化
する。すなわち、コントローラ118は、電源70をその時間のうち50%でONにし、
その時間のうち50%でOFFにする。第2のファン50の回転速度では、ファン50は
2450RPMで回転する。2450RPMを確立するために、コントローラ118は、
電源70を40:60の比率で選択的にアクティブ化、および非アクティブ化する。すな
わち、コントローラ118は、電源70をその時間のうち40%でONにし、その時間の
うち60%でOFFにする。最後に、例示的な実施例では、第1のファン50の回転速度
では、ファン50は2000RPMで回転する。2000RPMを確立するために、コン
トローラ118は、電源70を30:70の比率で選択的にアクティブ化、および非アク
ティブ化する。すなわち、コントローラ118は、電源70をその時間のうち30%でO
Nにし、その時間のうち70%でOFFにする。
の可聴周波数で、70:30の比率で電源をON、OFFし(第5のおよび最大の空気の
体積)、また30:70の比率で電源をON、OFF(第1のおよび最小の空気の体積)
する。他方、他の比率では、コントローラ118は、たとえば25kHzの非可聴周波数
で、電源70をONにし、OFFする。
されるものではなく、本発明の特徴および数々の利点をさらに示すために提供されている
。
Mをモニタする。より詳細には、上記の方法で述べたように、コントローラ118は、モ
ータ52の出力58のRPM情報を受信するために、モータ52によって発生された電圧
をモニタする。その後、コントローラ118は、モータ52によって発生された電圧を、
電圧を表現するデジタル値に単に変えることによって、情報をアナログからデジタルに変
換する。本発明に組み入れられたコントローラ118はまた、ファン50の複数の回転速
度のうちの1つを表わす設定値を認識する。設定値はファン50の現在の回転速度を表わ
していることを理解されたい。同様に、電源70が非アクティブ化されたとき、設定値、
すなわちファン50の最後の回転速度を保持するためのメモリがコントローラ118に備
えられている。電源70内の電圧がゼロに降下するか、電源70が接続解除されて交換さ
れるかのいずれかのとき、電源70は非アクティブ化される。言い換えれば、何らかの理
由でバッテリが抜かれたか、接続解除された場合、新しいバッテリを使用することができ
、いったん接続されたあと、コントローラ118は電源70を制御してファン50を最後
の設定値で回転させる。ユーザはバッテリの寿命よりも長い時間にわたってヘルメット・
アセンブリ12を使用することができること、およびいったんバッテリ電圧が使用可能な
値より降下すると、バッテリが新しいバッテリに交換されることを理解されたい。同様に
、新しい、すなわちフル充電されたバッテリが取り付けられたとき、コントローラ118
はバッテリの使用可能な電圧を読み取り、PWMを通じてスイッチにモータ52のON/
OFF比率を調節を支持して、設定値によって確立されるヘルメット・アセンブリ12を
通る所定の空気流を維持する。
システム10およびヘルメット・アセンブリ12は、ヘルメット・アセンブリ12用の前
部可調節支持体128を備える。ヘルメット・アセンブリ12を様々なサイズの頭部に合
うように調節したときでさえも、頭部14および首への負担およびねじりは、ユーザの首
にかかるファン50およびモータ52の重量を維持することによって最小化される。前部
可調節支持体128は、ベース・セクション32の後方セクション36から剛性に延びる
後方支持体130を備える。後方支持体130は、ヘルメット・アセンブリ12に接続さ
れた別個の部品であってもよく、またはヘルメット・アセンブリ12の一体型の部品であ
ってもよいことを理解されたい。後方支持体130は、後方支持体130を後方セクショ
ン36と接続する第1および第2の剛性のコネクタ132を備える。好ましい実施形態で
は、後方支持体130は、内側シェル18の後方セクション36と接続され、そこから延
びており、これを内側シェル18について以下で説明する。しかし、後方支持体130は
、本発明の範囲を変更することなく、外側シェル20の後方セクション36と接続され、
そこから延びていてもよいことを理解されたい。
セグメント134が示されている。必要であるわけではないが、後方支持体130は、好
ましくは調節セグメント134を備える。すなわち、好ましくは、調節セグメント134
は後方支持体130と一体化されているか、または同じ部品である。しかし、調節セグメ
ント134は、別法として、後方支持体130に単に取り付けられた個別の構成部品であ
ってもよい。どちらの状況においても、調節セグメント134は、調節開口140を画定
している。本発明はまた、内側シェル18の前方セクション34と屈撓自在に接続され、
そこから延びているストラップ142を備える。ストラップ142は、調節セグメント1
34の第1側部136の中に配置される第1端部144と、調節セグメント134の第2
側部138の中に配置される第2端部146を備える。より詳細には、調節セグメント1
34によって画定された調節開口140は、ストラップ142の第1および第2端部14
4、146を受ける。好ましくは、第1端部144は、調節セグメント134の第1側部
136の中に可動に配置され、また、好ましくは、第2端部146は、調節セグメント1
34の第2側部138の中に可動に配置されている。しかし、以下の説明からわかるよう
に、第1端部144は、調節セグメント134の第1側部136の中に可動に配置されて
もよく、第2端部146は、調節セグメント134の第2側部138の中に固定配置され
てもよい。別法として、第1端部144は、調節セグメント134の第1側部136の中
に固定配置されてもよく、第2端部146は、調節セグメント134の第2側部138の
中に可動に配置されてもよい。
の調節セグメント134と対向して配置された前方部分148をさらに備える。少なくと
も1つのヒンジ150がストラップ142の前方部分148から延びて、ストラップ14
2を内側シェル18の前方セクション34と屈撓自在に接続している。好ましくは、スト
ラップ142の前方部分148から延びている2つのヒンジ150がある。このような場
合、2つのヒンジ150は、内側シェル18の前方セクション34と、およびストラップ
142の前方部分148とに、互いに等距離に接続されている。ストラップ142の前方
部分148と内側シェル18の前方セクション34の間には、隙間152が存在する。
調節装置154を操作して、ストラップ142を内側シェル18の前方セクション34か
ら引き出して、ユーザの首にかかるファン50およびモータ52の重量を維持する。この
ことを以下で説明する。図10から14を参照すると、調節装置154は、調節ノブ15
6としてさらに画定されている。調節ノブ156は後方支持体130の調節開口140か
ら回転自在に取り付けられ、その中に延びて、ストラップ142の第1および第2端部1
44、146と係合する。調節ノブ156は、調節開口140の中へ延びる子歯車158
を備える。また、ストラップ142の第1端部144は、第1のラック160を備え、ス
トラップ142の第2端部146は、第2のラック162を備える。調節ノブ156の子
歯車158は、調節開口140の中へ延びており、調節ノブ156が回転する際、第1お
よび第2のラック160、162を係合し、動かす。
、第1および第2端部144、146を互いに近づくように操作する。このことは、スト
ラップ142を締め付けて、後方支持体130を後方セクション36およびストラップ1
42の両方に対して不動のままにしながらストラップ142を前方セクション34から引
き出す。また、調節装置154は、ストラップ142の第1および第2端部144、14
6を係合して、第1および第2端部144、146を互いに離れるように操作する。この
ことは、ストラップ142を緩めて、後方支持体130を後方セクション36およびスト
ラップ142の両方に対して不動のままにしながらストラップ142を前方セクション3
4のほうへ押す。
いに近づくように操作してストラップ142を締め付けるように、または互いに離れるよ
うにしてストラップ142を緩めるように機能することであることを理解されたい。第1
および第2端部144、146を互いに近づくように操作するために、好ましい実施形態
では第1および第2端部144、146が両方、互いに近づくように移動することができ
る。別法として、本発明は「シングル・エンド調節可能(single-end ajustable)」であ
ってもよい。すなわち、第1端部144が固定され、第2端部146が、調節装置154
によって操作される、すなわち動かされるストラップ142の唯一の端部である場合でさ
えも、または第2端部146が固定され、第1端部144が、調節装置154によって操
作される、すなわち動かされるストラップ142の唯一の端部である場合でさえも、第1
および第2端部を互いに近づくように操作することもまた可能である。
が撓んで、ストラップ142の前方部分148と内側シェル18の前方セクション34の
間の隙間152を増加させる。ストラップ142は、内側シェル18の前方セクション3
4に対してのみ動くので、ヘルメット・アセンブリ12がより小さいサイズの頭部14に
合うように調節されたとき、ファン・モジュール46および渦巻ハウジング48の重量は
ユーザの首の上で維持される。別法として、ストラップ142が緩められた場合、ヒンジ
150は弛んで隙間を減少させる。同様に、ヘルメット・アセンブリ12がより大きいサ
イズの頭部14に合うように調節されたとき、ファン・モジュール46および渦巻ハウジ
ング48の重量はユーザの首の上で維持される。ある意味では、ヘルメット・アセンブリ
12は、調節の際ユーザの頭部14および首に対して静止したままであり、ストラップ1
42のみがヘルメット・アセンブリ12内で移動する。
164を追加的に備える。内部表面164は、複数の歯166を備える。歯166は、内
部表面164の周りに輪を形成している。可撓性の支持バー168が後方支持体130内
に鋳造されて、そこから延びている。可撓性の支持バー168は、ストラップ142を後
方支持体130に対してロックするための、調節ノブ156の歯166と対合している少
なくとも1つのロッキング戻り止め170を備える。もちろん、複数の戻り止め170を
使用することができる。図14に示すように、本発明の好ましい実施形態は、ストラップ
142を後方支持体130に対してロックするための2つの可撓性の支持バー168を備
える。動作中、可撓性の支持バー168は撓んで、調節ノブ156の操作の際、調節ノブ
156の歯166から戻り止め170を外して、ストラップ142が後方支持体130に
対して動くことができるようにする。可撓性の支持バー168は、ばねのように働き、は
ね返って戻り止め170を再び歯166と係合させる。
いう言葉の性質であるように意図されていることを理解されたい。
。したがって、参照番号は単に便利のためのものであり、それにいかようにも限定される
ものではなく、本発明は、詳細に説明した通り以外にも実施することができることを理解
されたい。
Claims (6)
- 中心合わせのための取り付け装置(112)と取り付け部材(114)とを有するヘル
メット・アセンブリ(12)とともに使用するためのフードであって、前記フードが、
前記ヘルメット・アセンブリと前記ヘルメット・アセンブリを装着する個人の頭と首に
適合するように形成された頭部部分(92)と、
透明材料から形成され、前記ヘルメット・アセンブリの中心合わせのための取り付け装
置に取り付けられるように形成された中心合わせ用の取り付け機構(108)を有するフ
ェース・シールド(96)であって、前記中心合わせ用の取り付け機構が前記ヘルメット
・アセンブリの中心合わせのための取り付け装置に取り付けられる際、前記フェース・シ
ールドが前記ヘルメット・アセンブリの取り付け部材に位置決めされるように、前記中心
合わせ用の取り付け機構が前記フェース・シールド上に配置されるフェース・シールドと
、
を含むフード。 - 前記フェース・シールドが、前記ヘルメット・アセンブリの取り付け部材を固定するた
めの固定部材(98)を備える請求項1に記載のフード。 - 前記フェース・シールドの固定部材が、フック・ループ・ファスナである請求項2に記
載のフード。 - 前記中心合わせ用の取り付け機構が、前記フェース・シールドの上端に配置されている
請求項1〜3のいずれかに記載のフード。 - 前記中心合わせ用の取り付け機構が、前記フェース・シールド内の開口(110)を含
む請求項1〜4のいずれかに記載のフード。 - 前記頭部部分が、ユーザと外部環境との間で空気を濾過するための濾過媒体(94)を
備える請求項1〜5のいずれかに記載のフード。
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