JP2014141552A - 樹脂組成物、注入剤および充填方法 - Google Patents
樹脂組成物、注入剤および充填方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014141552A JP2014141552A JP2013009659A JP2013009659A JP2014141552A JP 2014141552 A JP2014141552 A JP 2014141552A JP 2013009659 A JP2013009659 A JP 2013009659A JP 2013009659 A JP2013009659 A JP 2013009659A JP 2014141552 A JP2014141552 A JP 2014141552A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- resin composition
- particles
- shell
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の注入剤は、地下層中に形成された亀裂に注入される液剤であり、亀裂に充填される粒子と、本発明の樹脂組成物と、粒子および樹脂組成物を亀裂に移送するための流体とを含む。また、本発明の樹脂組成物は、粒子の外表面の少なくとも一部を被覆する表面層を形成するために用いられ、酸硬化剤と、酸の存在下で硬化する酸硬化性樹脂とを含有し、酸硬化剤および酸硬化性樹脂の少なくとも一方が、殻体に内包されることにより、酸硬化剤と酸硬化性樹脂とが分別された状態で存在している。
【選択図】図1
Description
(1) 地下層中に形成された亀裂に充填される粒子の外表面の少なくとも一部を被覆する表面層を形成するために用いられる樹脂組成物であって、
酸硬化剤と、酸の存在下で硬化する酸硬化性樹脂とを含有し、
前記酸硬化剤および前記酸硬化性樹脂の少なくとも一方が、殻体に内包されることにより、前記酸硬化剤と前記酸硬化性樹脂とが分別された状態で存在していることを特徴とする樹脂組成物。
(3) 前記殻体の平均粒径は、0.1〜100μmである上記(1)または(2)に記載の樹脂組成物。
(5) 前記殻体は、生分解性高分子および親水性高分子よりなる群から選択される少なくとも1種の高分子を主成分として含む材料で構成されている上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
(7) 前記生分解性高分子は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸およびポリブチレンサクシネートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む上記(5)または(6)に記載の樹脂組成物。
(9) 前記殻体の前記酸硬化剤または前記酸硬化性樹脂の内包率は、10〜50重量%である上記(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
(11) 前記酸硬化剤は、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸およびメタンスルホン酸よりなる群から選択される少なくとも1種を含む上記(1)ないし(10)のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
(13) 前記酸硬化剤の含有量は、前記酸硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部である上記(1)ないし(12)のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
(15) 地下層中に形成された亀裂に注入される注入剤であって、
前記亀裂に充填される粒子と、
上記(1)ないし(14)のいずれか1つに記載の樹脂組成物と、
前記粒子および前記樹脂組成物を前記亀裂に移送するための流体とを含むことを特徴とする注入剤。
(17) 前記粒子の含有量は、5〜50重量%である上記(15)または(16)に記載の注入剤。
(19) 上記(15)ないし(18)のいずれか1つに記載の注入剤を地下層中に形成された亀裂に、前記地下層に至る掘削穴を介して移送し、前記注入剤を前記亀裂に注入することにより、前記粒子を前記亀裂に充填する充填方法であって、
前記注入剤を前記亀裂に注入する際の圧力および/または地中の温度を要因として、前記殻体を崩壊させることにより、前記酸硬化剤と前記酸硬化性樹脂とを接触させ、前記酸硬化剤の作用により前記酸硬化性樹脂を硬化させるとともに、その硬化物で前記粒子の外表面の少なくとも一部を被覆することを特徴とする充填方法。
図1は、本発明の注入剤の実施形態を示す図、図2は、粒子が酸硬化性樹脂の硬化物で被覆された被覆粒子を示す部分断面図、および、図3は、図2に示す被覆粒子に圧力が付与された状態を示す部分断面図である。
図6は、地下層から炭化水素を回収する方法を説明するための概念図である。
なお、以下では、酸硬化剤Aを含有する内包物15が殻体10に内包され、酸硬化性樹脂Bが流体20に含まれている場合を一例に説明する。
以上のような工程[1]〜[3]が、本発明の充填方法に相当する。
なお、注入剤100を用いて、前記工程[2]および[3]を同時に行ってもよい。すなわち、地下層L中に複数の亀裂92を形成しつつ、各亀裂92に複数の粒子2を充填するようにしてもよい。
1.カプセル化酸硬化剤およびカプセル化酸硬化性樹脂の作成
まず、メタンスルホン酸(酸硬化剤)と、重量平均分子量が10,000のポリ乳酸とを用意し、コアセルベーション法により、ほぼ球形のカプセル化酸硬化剤を作成した。
カプセル化酸硬化剤と、カプセル化酸硬化性樹脂とを、フルフリルアルコール樹脂100重量部に対して、メタンスルホン酸が10重量部となるように混合して、樹脂組成物を作成した。
水圧破砕法に用いられる液体(流体)に、平均粒径250μmの砂粒子と、樹脂組成物とを混合して、注入剤を作成した。
なお、注入剤全体における砂粒子の含有量は、9重量%、樹脂組成物の含有量は、粒子100重量部に対して5重量部とした。
得られた注入剤を、圧力6,000psiかつ温度80℃の条件で加熱・加圧した。その結果、砂粒子の外表面がフルフリルアルコール樹脂の硬化物で被覆されることが確認された。
2 粒子
3 表面層
10、11 殻体
D 最大粒径
t 平均厚さ
15、16 内包物
A 酸硬化剤
B 酸硬化性樹脂
20 流体
100 注入剤
91 掘削穴
92 亀裂
L 地下層
P ポンプ
S 地表
Claims (19)
- 地下層中に形成された亀裂に充填される粒子の外表面の少なくとも一部を被覆する表面層を形成するために用いられる樹脂組成物であって、
酸硬化剤と、酸の存在下で硬化する酸硬化性樹脂とを含有し、
前記酸硬化剤および前記酸硬化性樹脂の少なくとも一方が、殻体に内包されることにより、前記酸硬化剤と前記酸硬化性樹脂とが分別された状態で存在していることを特徴とする樹脂組成物。 - 前記殻体は、圧力6,000psiかつ温度30〜120℃の条件で崩壊する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記殻体の平均粒径は、0.1〜100μmである請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 前記殻体の平均厚さは、前記殻体の最大粒径の1/4〜1/100である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記殻体は、生分解性高分子および親水性高分子よりなる群から選択される少なくとも1種の高分子を主成分として含む材料で構成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記高分子の重量平均分子量は、1,000〜500,000である請求項5に記載の樹脂組成物。
- 前記生分解性高分子は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸およびポリブチレンサクシネートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項5または6に記載の樹脂組成物。
- 前記親水性高分子は、ポリビニルアルコールおよびそのエステル誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項5ないし7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記殻体の前記酸硬化剤または前記酸硬化性樹脂の内包率は、10〜50重量%である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記酸硬化性樹脂は、前記酸硬化剤の作用により100℃以下の温度で硬化する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記酸硬化剤は、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸およびメタンスルホン酸よりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1ないし10のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記酸硬化性樹脂は、フラン樹脂およびフェノール樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記酸硬化剤の含有量は、前記酸硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記酸硬化剤が前記殻体に内包されている請求項1ないし13のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 地下層中に形成された亀裂に注入される注入剤であって、
前記亀裂に充填される粒子と、
請求項1ないし14のいずれか1項に記載の樹脂組成物と、
前記粒子および前記樹脂組成物を前記亀裂に移送するための流体とを含むことを特徴とする注入剤。 - 前記粒子の平均粒径は、100〜3,000μmである請求項15に記載の注入剤。
- 前記粒子の含有量は、5〜50重量%である請求項15または16に記載の注入剤。
- 前記樹脂組成物の含有量は、前記粒子100重量部に対して1〜20重量部である請求項15ないし17のいずれか1項に記載の注入剤。
- 請求項15ないし18のいずれか1項に記載の注入剤を地下層中に形成された亀裂に、前記地下層に至る掘削穴を介して移送し、前記注入剤を前記亀裂に注入することにより、前記粒子を前記亀裂に充填する充填方法であって、
前記注入剤を前記亀裂に注入する際の圧力および/または地中の温度を要因として、前記殻体を崩壊させることにより、前記酸硬化剤と前記酸硬化性樹脂とを接触させ、前記酸硬化剤の作用により前記酸硬化性樹脂を硬化させるとともに、その硬化物で前記粒子の外表面の少なくとも一部を被覆することを特徴とする充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013009659A JP6075074B2 (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 注入剤および充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013009659A JP6075074B2 (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 注入剤および充填方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014141552A true JP2014141552A (ja) | 2014-08-07 |
JP6075074B2 JP6075074B2 (ja) | 2017-02-08 |
Family
ID=51423122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013009659A Active JP6075074B2 (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 注入剤および充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6075074B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015012319A1 (ja) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 株式会社クレハ | 酸硬化剤含有物および酸硬化剤含有物の製造方法 |
WO2017022680A1 (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社Adeka | カプセル剤及び粘度可変流体 |
WO2017022681A1 (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社Adeka | カプセル剤及びその製造方法、並びに粘度可変流体 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4694905A (en) * | 1986-05-23 | 1987-09-22 | Acme Resin Corporation | Precured coated particulate material |
US5604184A (en) * | 1995-04-10 | 1997-02-18 | Texaco, Inc. | Chemically inert resin coated proppant system for control of proppant flowback in hydraulically fractured wells |
JP2002513045A (ja) * | 1998-04-27 | 2002-05-08 | ザ ダウ ケミカル カンパニー | カプセル化された活性物質 |
JP2009503196A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | カーボ、サラミクス、インク | ガス井および油井プロッパントとして有用な焼結球形ペレット |
JP2010513212A (ja) * | 2006-12-19 | 2010-04-30 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 新規なプロッパント用コーティング組成物及びその製造方法 |
JP2011224639A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Kao Corp | 鋳型用組成物 |
-
2013
- 2013-01-22 JP JP2013009659A patent/JP6075074B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4694905A (en) * | 1986-05-23 | 1987-09-22 | Acme Resin Corporation | Precured coated particulate material |
US5604184A (en) * | 1995-04-10 | 1997-02-18 | Texaco, Inc. | Chemically inert resin coated proppant system for control of proppant flowback in hydraulically fractured wells |
JP2002513045A (ja) * | 1998-04-27 | 2002-05-08 | ザ ダウ ケミカル カンパニー | カプセル化された活性物質 |
JP2009503196A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | カーボ、サラミクス、インク | ガス井および油井プロッパントとして有用な焼結球形ペレット |
JP2010513212A (ja) * | 2006-12-19 | 2010-04-30 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 新規なプロッパント用コーティング組成物及びその製造方法 |
JP2011224639A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Kao Corp | 鋳型用組成物 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015012319A1 (ja) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 株式会社クレハ | 酸硬化剤含有物および酸硬化剤含有物の製造方法 |
WO2017022680A1 (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社Adeka | カプセル剤及び粘度可変流体 |
WO2017022681A1 (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社Adeka | カプセル剤及びその製造方法、並びに粘度可変流体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6075074B2 (ja) | 2017-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Zhu et al. | Self-healing polymeric materials based on microencapsulated healing agents: From design to preparation | |
CN101107422B (zh) | 从地层的酸化和固结的部分生产液体的方法 | |
CN101370902B (zh) | 胶结地层中未胶结颗粒的方法 | |
US7541318B2 (en) | On-the-fly preparation of proppant and its use in subterranean operations | |
RU2451710C2 (ru) | Расклинивающие агенты с растворимыми композитными покрытиями | |
RU2344283C2 (ru) | Способы и составы для увеличения прочности уплотнения расклинивающего наполнителя в подземных разрывах | |
US7244492B2 (en) | Soluble fibers for use in resin coated proppant | |
WO2014024827A1 (ja) | 炭化水素資源回収用ボールシーラーならびにその製造方法及びそれを用いる坑井の処理方法 | |
JP6075074B2 (ja) | 注入剤および充填方法 | |
RU2687722C2 (ru) | Укрепленные проппантные кластеры для гидроразрыва пласта | |
US20050263283A1 (en) | Methods for stabilizing and stimulating wells in unconsolidated subterranean formations | |
CN101360884A (zh) | 稳定未胶结地层的方法 | |
RU2010143561A (ru) | Частицы с нанесенным низкотемпературным покрытием, предназначенные для использования в качестве расклинивающих наполнителей или в гравийных набивках, способы их получения и применения | |
WO2005078235A9 (en) | Suppressing fluid communication to or from a wellbore | |
CN105637172A (zh) | 井眼流体中的固体 | |
WO2015040241A1 (en) | Improvements in treating fluid loss from a borehole | |
CA2760245A1 (en) | Methods of consolidating particulates using a hardenable resin and an organosilane coupling agent | |
CN106566501A (zh) | 一种柔性堵漏剂及其制备方法与应用 | |
WO2021216134A1 (en) | Polymer-sand nanocomposite for water shutoff | |
CN101080549A (zh) | 密封井筒中环形空间的方法 | |
CN101200632A (zh) | 低密度支撑剂的制备方法及制备工艺 | |
CA1192388A (en) | Method of placing and consolidating a mass of particulate material and composition for use in carrying out said method | |
JP2014141555A (ja) | 樹脂組成物、注入剤および充填方法 | |
CN101148979A (zh) | 一种制造树脂涂覆砂的新方法 | |
JP2014141554A (ja) | 樹脂組成物、注入剤および充填方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6075074 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |