JP2014141474A - 抗糖尿病剤およびそれを含有する食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抗糖尿病剤にフキの葉または茎の乾燥粉末を配合する。また、糖尿病予防用または抗糖尿病用食品にその抗糖尿病剤を含有させる。
【選択図】図3
Description
糖尿病には、若年者に発症者が多いインシュリン依存型(1型)糖尿病と、中高年者に発症者が多いインシュリン非依存型(2型)糖尿病とがある。
このようなインシュリン依存型糖尿病に対しては、インシュリン注射等によるインシュリン投与等により、強制的に血糖値を下げるという治療法が行われている。
このようなインシュリン非依存型糖尿病に対しては、まずは食事療法と運動療法を行い、その後インシュリンや経口血糖低下薬の投与等の治療法が行われている。
また、そのような天然物の中には、すでに多年にわたって食用に供され、人体に対する安全性が確認されているものも報告されている(特許文献2参照)。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、フキの葉または茎を配合した抗糖尿病剤にある。
かかる第1の態様では、人体に対して安全な抗糖尿病剤を提供することができる。
かかる第2の態様では、容易に抗糖尿病剤を製造することができると共に、容易にフキの葉または茎の成分を摂取者に吸収させることができることから、より高い抗糖尿病性を奏する。
かかる第3の態様は、摂取者が抗糖尿病剤として認識できない形で、毎日摂取することができることから、より容易に抗糖尿病剤を摂取することができる。
かかる第4の態様は、カレーに含まれる香辛料によってフキの苦み等の味が低減させることができることから、フキが苦手な摂取者に対しても抗糖尿病剤を容易に摂取させることができる。
かかる第5の態様は、茶の形態とすることにより、より容易に抗糖尿病剤(必要とする量)を摂取者に吸収させることができる。
また、抗糖尿病剤に配合されるフキの葉または茎は、生のままであっても、乾燥、加熱、または冷凍等の加工されたものであってもよい。
(実施形態)
生のフキ(葉、茎)を水道水で洗浄し、特に茎部のひげ状のものは取り除き、葉部と茎部とに分けた。茎については、傷んでいる部分を除去し、5cm程度に切断した。葉については、5cm角程度に切断した。
肥満糖尿病モデル動物として、ヒトの糖尿病に多い2型糖尿病態を発症するKK-Ayマウス(日本クレア製)を用い、表3に示すフキ乾燥粉末(葉、茎)を混合した高脂肪飼料を摂取させたときの病態への影響を調査した。
そして、このようにして得られた飼料を、次のようにしてKK-Ayマウスに与えた。
マウスの尾静脈からメスにより出血させ、血糖値測定チップ(ブリーズ2センサー、バイエル薬品社製)で採取して測定した。
尾静脈からメスにより出血させ、DCA2000HbA1cカートリッジ(シーメンスメディカルソリューション社製)を用いて、専用の分析機(DCA Vantage Analyzer、シーメンスメディカルソリューション社製)でプロトコールに従って測定した。
解剖時血清の血糖値、中性脂肪濃度、総コレステロール濃度、HDL-コレステロール濃度は、臨床検査用の測定キットを用いて測定した。それぞれグルコースCII-テストワコー、トリグリセリドE-テストワコー、コレステロールE-テストワコー、HDL-Cテストワコー(すべて和光純薬工業社製)を用いた。
Platinum ELISAキット(eBioscience社製)およびマウス/ラットアディポネクチンELISAキット(大塚製薬社製)を用いた。
排泄された糞から脂質画分を抽出し、脂質量(中性脂肪量、コレステロール量)を測定し、消化吸収性の評価をした。
肝臓から脂質画分を抽出し、脂質量(中性脂肪量、コレステロール量)を測定し、高脂肪食摂取下における肝臓組織への脂質蓄積度合いの評価をした。
各値は、平均値と標準偏差で表し、各群間の有意差の検定はTukey’s multiple
comparison test(テューキーの多重比較検定)を用いて判定した(a、ab、b、bc、cの順で、より有意差があることを示す。)。なお、有意水準は5%とした。
以下に、得られた結果を示す。
飼育期間中のマウスの体重と飼育日数との関係を図1に、飼料の摂取量と飼育日数との関係を図2に示す。これらの図より、体重に関しては、有意ではないが、C群に比べて高脂肪飼料を与えた3群(HF群、S群、L群)が高い値を示し、L群、S群、HF群の順に低い値を示した。
群分け初日、15、29日目に測定した血糖値の推移を図3に示す。図3によると、15日目ではHF群に比べ、フキ乾燥粉末添加飼料群(L群、S群)がC群と差違がない程度の血糖値で維持されていたことが分かった。
実験飼育26〜29日目の3日間に採取した尿量、尿糖値および糞排泄量を表5に示す。
各群の解剖時の体重および各種臓器重量を表6に示す。
また、各臓器重量についてみてみると、脂肪組織の一部でHF群に比べ、L群、S群で低下傾向を示す部位(精巣周囲脂肪と腸間膜脂肪)があることが分かった。
これらのことから、フキ乾燥粉末添加飼料は、肥満(脂肪蓄積)を抑制する効果があることが分かった。
そして、このような抗糖尿病性を有するフキの葉または茎を配合した抗糖尿病剤が抗糖尿病性を有することは明らかである。
(他の実施形態)
Claims (5)
- フキの葉または茎を配合した抗糖尿病剤。
- 前記フキの葉または茎が乾燥粉末になっていることを特徴とする請求項1に記載の抗糖尿病剤。
- 請求項1または2のいずれかに記載の抗糖尿病剤を含有する糖尿病予防用または抗糖尿病用食品。
- 前記食品がカレーであることを特徴とする請求項3に記載の糖尿病予防用または抗糖尿病用食品。
- 請求項1または2のいずれかに記載の抗糖尿病剤が溶解した茶。
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