JP2014141421A - シリコーン変性ワックス、それを含有する組成物、化粧料、及びシリコーン変性ワックスの製造方法 - Google Patents

シリコーン変性ワックス、それを含有する組成物、化粧料、及びシリコーン変性ワックスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、各種油剤を増粘させて滑らかで延びが良いペースト状又は固形状組成物とすることができるシリコーン変性ワックス及びその製造方法、該シリコーン変性ワックスを含む組成物、化粧料を提供する。
【解決手段】 1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとから得られるウレタン結合を有する生成物に、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンをヒドロシリル化反応させることにより得られるものであり、25℃において固体またはチキソ性を有するグリース状のものであることを特徴とするシリコーン変性ワックス。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーン変性ワックス、それを含有する組成物、化粧料、及びシリコーン変性ワックスの製造方法に関する。
ワックス等の油性増粘剤又はゲル化剤(以下まとめて「増粘剤」という)は、化粧料中の油性成分の粘度を上げて、化粧料の使用性、安定性、外観等を改善する目的で使用される。該油性増粘剤としては、セレシン、ポリエチレン、オゾケライト等の炭化水素系ワックスや、カルナバワックス、キャンデリラワックス等のロウや、ショ糖パルミチン酸エステル等の多糖脂肪酸エステル等が広く利用されている。
これらの増粘剤は、化粧料に配合する際に、通常、増粘剤の融点以上の温度で溶融する必要がある。従って、融点が高いものを配合する場合には、化粧料中の他の成分の劣化や分解を来たす場合がある。このため、融点が低いこと、特に100℃以下であることが望まれる。しかし、融点が低い増粘剤は、一般に増粘効果が低く、夏場などに化粧料の粘度低下又は相分離を起こす場合がある。
また、増粘剤は、化粧料に配合される低粘度の油剤との相溶性が良好であることが望まれる。相溶性が悪いと、経時で油剤と分離したり、冷却された際に増粘剤の結晶が大きくなって化粧料の外観や感触を損ねたりする場合がある。シリコーン油は、さらっとした感触で、伸びが良く、撥水性が良い等の優れた特性から化粧料用油剤として多用されている。なかでも揮発性シリコーン油は、べたつきが無く感触が軽い化粧料を構成するために多用されている。しかしながら、シリコーン油は一般の油剤との相溶性、及び増粘剤との相性が悪く、上述の問題を起こし易い。
上記問題を解決するために、揮発性シリコーン油を増粘することができる増粘剤が開発されている(特許文献1、特許文献2)。しかしながら、これらは単独でシリコーン油を滑らかに増粘することは難しく、また得られる増粘物は、化粧料で求められる滑らかさに欠けるものであった。そこで、これらの問題を解決するものとして、シリコーン変性オレフィン系ワックスが提案されている。(特許文献3)。
上記の増粘剤を化粧料に配合する際には、油剤と共に加熱溶解する。加熱溶解の温度については不明であるが、通常、ワックスの融点以上である。上記シリコーン変性オレフィン系ワックスを油剤と共に加熱溶解した後、冷却して室温まで戻すと、流動性の無いシリコーン系室温固化組成物が得られ、該組成物を化粧料として使用することができるとある(特許文献3、段落0195)。しかし、該組成物は伸び性、感触の点で、改良の余地がある。
特許第4664991号 WO2004/110393 特開2008−174571号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、各種油剤を増粘させて滑らかで延びが良いペースト状又は固形状の組成物とすることができるシリコーン変性ワックス及びその製造方法、該シリコーン変性ワックスを含む組成物、化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとから得られるウレタン結合を有する生成物に、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンをヒドロシリル化反応させることにより得られるものであり、25℃において固体またはチキソ性を有するグリース状のものであることを特徴とするシリコーン変性ワックスを提供する。
このような本発明のシリコーン変性ワックスは、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、各種油剤をペースト状、又は固化することができるため、特に、化粧料に配合される増粘剤として極めて有用である。また、本発明のシリコーン変性ワックスを含有する組成物は、滑らかで延びが良いペースト状又は固形状の組成物となる。
また、前記多価アルコールが、直鎖又は分岐状のポリグリセリン構造を有する化合物であり、
前記アルキルイソシアネートが、炭素数8〜20の中から選ばれる直鎖状の飽和アルキルイソシアネートであり、
前記メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で表わされるケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に1〜5個含有するメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
Figure 2014141421
(R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、同一又は異種の、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基若しくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルコシキ基、炭素数6〜22のアリール基、及びフッ素置換アルキル基のいずれかを示す。但し、R、Rのうち少なくとも1つは水素原子を示し、R、Rのうち少なくとも1つはメチル基を示す。nは0〜50の整数を示す。)
このような材料を用いたシリコーン変性ワックスであれば、より一層、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、確実に各種油剤をペースト状、又は固化することができる。
また、前記シリコーン変性ワックスは、融点(常圧)が40〜100℃であることが好ましい。
このようなシリコーン変性ワックスであれば、夏場などに化粧料の粘度低下又は相分離を起こす恐れがなく、また、化粧料中の他の成分の劣化や分解を来たす恐れがないために好ましい。
また、本発明では、前記シリコーン変性ワックスを5〜40質量%含み、25℃常圧においてペースト状又は固体状であることを特徴とする組成物を提供する。
本発明のシリコーン変性ワックスは、シリコーン油等の油剤との相溶性が高く、また増粘効果が高いために、各種油剤を滑らかで延びが良い、ペースト状、又は固体状の組成物(25℃常圧)とすることができ、該組成物は化粧料に好適に配合することができる。
また、本発明では、上記本発明のシリコーン変性ワックスを含むものであることを特徴とする化粧料を提供する。
本発明のシリコーン変性ワックスは、化粧料に用いられる各種油剤への相溶性が高く、各種油剤を滑らかで延びが良いペースト状、又は固体状の組成物とすることができるため、化粧料に好適に用いられる。更に、本発明のシリコーン変性ワックスは、融点が40〜100℃、更には50〜80℃を達成することができるため、夏場などに化粧料の粘度低下又は相分離を起こす恐れがなく、化粧料中の他の成分の劣化や分解を来たす恐れがない。
また、本発明では、(I)1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとを無触媒又は、触媒存在下でウレタン化反応させ、ウレタン結合を有する生成物を得る工程と、
(II)前記ウレタン化反応生成物とメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンを触媒存在下でヒドロシリル化反応させる工程とを含むことを特徴とするシリコーン変性ワックスの製造方法を提供する。
このような本発明のシリコーン変性ワックスの製造方法によれば、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、各種油剤をペースト状、又は固化することができるシリコーン変性ワックスを製造することができる。
また、前記多価アルコールとして、直鎖又は分岐状のポリグリセリン構造を有する化合物を用い、
前記アルキルイソシアネートとして、炭素数8〜20の直鎖状の飽和アルキルイソシアネートを用い、
前記メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンとして、下記一般式(A)で表わされるケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に1〜5個含有するメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンを用いることが好ましい。
Figure 2014141421
(R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、同一又は異種の、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基若しくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルコキシ基、炭素数6〜22のアリール基、及びフッ素置換アルキル基のいずれかを示す。但し、R、Rのうち少なくとも1つは水素原子を示し、R、Rのうち少なくとも1つはメチル基を示す。nは0〜50の整数を示す。)
このようなシリコーン変性ワックスの製造方法であれば、より一層、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤への相溶性が高く、確実に各種油剤をペースト状、又は固化することができるシリコーン変性ワックスを製造することができる。
本発明のシリコーン変性ワックスは揮発性及び不揮発性シリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等の油剤に対する相溶性が高いため、各種油剤を滑らかで延びが良いペースト状又は固形状の組成物とすることができる。また、融点を40〜100℃に有するため、夏場などに化粧料の粘度低下又は相分離を防ぎ、組成物にする際(加熱溶融時)に他成分の劣化や分解を防ぐことができるため、化粧料として好適に使用することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
上記のように、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等への相溶性が高く、各種油剤をペースト状、又は固化することができる増粘剤が求められていた。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとから得られるウレタン結合を有する生成物に、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンをヒドロシリル化反応させることにより得られるものであり、25℃において固体またはチキソ性を有するグリース状のものであることを特徴とするシリコーン変性ワックスが、揮発性及び不揮発性のシリコーン油、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤等への相溶性が高く、各種油剤を増粘させて滑らかで延びが良いペースト状又は固形状の組成物とすることができることを見出した。
即ち、本発明は、1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとから得られるウレタン結合を有する生成物に、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンをヒドロシリル化反応させることにより得られるものであり、25℃において固体またはチキソ性を有するグリース状のものであることを特徴とするシリコーン変性ワックスを提供する。
また、本発明は、
(I)1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとを無触媒又は、触媒存在下でウレタン化反応させ、ウレタン結合を有する生成物を得る工程と、
(II)前記ウレタン化反応生成物とメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンを触媒存在下でヒドロシリル化反応させる工程と、
を含むことを特徴とするシリコーン変性ワックスの製造方法を提供する。
本発明に用いる、1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとしては、下記構造式(B)、(C)、(D)、(E)の何れかを有する直鎖或いは分岐状の1個または2個のアルケニル基含有ポリグリセリンが挙げられる。
Figure 2014141421
また、好ましくは末端がアルケニル基になっているものを使用することができ、例えば、下記のトリグリセリン誘導体、テトラグリセリン誘導体が好ましく、下記のものを使用することができる。
Figure 2014141421
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(上記式中、a、b、c、dはそれぞれ2又は3である。)
また、本発明に用いる1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールの構造としては、直鎖状、分岐状、更には環状エーテル構造を有するものであってもよい。
これらのアルケニル基含有の多価アルコールの製造方法としては、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒存在下、グリセリンもしくは、ジグリセリン、トリグリセリン等のポリグリセリンとアリルグリシジルエーテルとを反応させることで得ることができる。反応温度は60〜120℃に制御することが好ましい。反応後、アルカリ触媒を中和した後、低沸分を留去することによって、目的物(1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコール)を得ることができる。
本発明に使用するアルキルイソシアネートのアルキル基としては、炭素数8〜20のアルキル基が好ましい。該アルキル基は、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基および、エイコシル基である。アルキル基は直鎖であっても、分岐を有する構造であっても良いが、直鎖アルキル基が好ましい。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合しても良い。
そして、上述した1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとを反応容器に仕込み、不活性ガス気流中において、30〜100℃にて、5〜10時間程度ウレタン化反応を行い、ウレタン化反応終了後、常法による脱色、脱臭等の精製処理を行うことにより、ウレタン結合を有するウレタン化反応生成物を得ることができる。
ウレタン化反応に際しては必要に応じて酸触媒、金属触媒、還流溶媒を使用することができる。
上記ウレタン化反応生成物とヒドロシリル化反応させる、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に直結した水素原子、ケイ素原子に直結したメチル基をそれぞれ少なくとも1つ有するオルガノポリシロキサンであり、下記一般式(A)で表わされるケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に1〜5個含有するメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンが挙げられる。
Figure 2014141421
(R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、同一又は異種の、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基若しくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルコシキ基、炭素数6〜22のアリール基、及びフッ素置換アルキル基のいずれかを示す。但し、R、Rのうち少なくとも1つは水素原子を示し、R、Rのうち少なくとも1つはメチル基を示す。nは0〜50の整数を示す。)
これらの中でも、好ましくは、Si−Hを分子内に1つ有するハイドロジェンオルガノポリシロキサンであり、更に好ましくは分子片末端にSi−Hを有するα−ハイドロジェンオルガノポリシロキサンである。
本発明に用いるメチルハイドロジェンシロキサンの合成方法としては、ヘキサメチルシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)とテトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン(H4)とを反応容器に仕込み、酸触媒を加え、常温で一晩攪拌を行った後、中和、脱色、脱臭等の精製処理を行うことにより、メチルハイドロジェンシロキサンを得ることができる。
上記メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンとアルケニル基を有するグリセリン誘導体(前記ウレタン化反応生成物)とをSi−H基/アルケニル基のモル比で0.5以上1.5未満、好ましくは、0.8以上1.2未満で付加させる。
該付加反応は白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが好ましい。好ましい触媒の例としては、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等が挙げられる。
上記付加反応は必要に応じて無溶媒あるいは有機溶媒中で行う。有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
付加反応条件は特に限定されるものではないが、得られるシリコーンワックスは常温で固体またはグリース状であるので、シリコーンワックスの融点以上の反応温度で反応させることが、反応系を均一にする点で好ましく、有機溶媒中で反応を行う際には還流下で5〜10時間反応させることが好ましい。
付加反応後、公知の方法により弱塩酸によるアリルエーテル基の除去あるいは水素添加反応によるアルキル化を行っても良い。また、酸化防止剤としてトコフェロールやBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)を添加しても良い。
本発明のシリコーン変性ワックスは、25℃で固体またはチキソ性を持つグリース状であり、また、当該シリコーン変性ワックスは、融点が40〜100℃、更には50〜80℃を達成することができる。融点が40℃以上であれば、一般に増粘効果が十分であり、夏場などに化粧料の粘度低下又は相分離を起こす恐れが少ない。逆に100℃以下であれば化粧料中の他の成分の劣化や分解を来たす恐れがないために好ましい。
また、本発明の該シリコーン変性ワックスは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量が好ましくは500〜10000である。
[組成物]
本発明に係る組成物は、上記本発明のシリコーン変性ワックスを5〜40質量%含むものである。該シリコーン変性ワックスが各種油剤等を増粘させるため、各種油剤と混合することによって、25℃常圧において、滑らかで延びが良いペースト状又は固体状の組成物となり、各種油剤との相溶性が高いものとなる。該組成物は、例えば、本発明のシリコーン変性ワックスと後述するシリコーン油の混合物であり、後述する化粧料の他、カーワックス、各種離型剤等に使用することができる。
[化粧料]
本発明のウレタン結合を有するシリコーン変性ワックスは、各種の化粧料に使用することができ、特にスキンケア製品、メイクアップ製品、頭髪製品、制汗剤製品、紫外線防除製品等の皮膚や毛髪に外用される化粧料の原料として好適である。該化粧料中の、該シリコーン変性ワックスの配合量は、化粧料の種類及び配合するシリコーン油の種類に応じて、全質量の0.5〜95質量%、好ましくは1〜70質量%の範囲で適宜調整することができる。例えば、クリーム状化粧料では化粧料全体の0.5〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、粉体成分が処方全体の25%以下の固形状又はスティック状化粧料においては、化粧料全体の2〜70質量%、好ましくは2〜50質量%の配合が好適であり、粉体成分が処方全体の80%以上の固形状化粧料である場合は、化粧料全体の1〜10質量%、好ましくは1〜5質量%で配合される。
該シリコーン変性ワックスは、シリコーン油と共に化粧料に配合されることが好ましい。本明細書において、シリコーン油には、常温(25℃)で液体状のシリコーン化合物だけでなく、常温で樹脂状、ガム状のシリコーン樹脂が、低粘度の油剤、例えば、慣用のシリコーン油、炭化水素油、エステル油等の油剤中に溶解又は分散されて油状になっているものも包含される。これらのシリコーン油は、上記シリコーン変性ワックスと混合することによって、滑らかで延びが良いペースト状又は固形状の組成物を与える。
好ましいシリコーン油には下記のものが包含される。
Figure 2014141421
(上式でRは、水素原子、水酸基又は炭素数1〜20の1価の非置換又はフッ素置換されたアルキル基、アリール基、アミノ置換アルキル基、アルコキシ基及び一般式(CHSiO{(CHSiO}Si(CHCHCH−で示される基からなる群より選択される基である。mは0〜1000の整数、lは0〜1000の整数、l+mが1〜1000の整数、x、yは0、1、2又は3、p及びqは0〜8の整数で3≦p+q≦8、rは1〜4の整数である。)
の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、トリフロロプロピル基、ノナフロロヘキシル基、ヘプタデシルフロロデシル基、フェニル基、アミノプロピル基、ジメチルアミノプロピル基、アミノエチルアミノプロピル基、ステアロキシ基、ブトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、セチロキシ基、ミリスチロキシ基、スチリル基、α−メチルスチリル基等が挙げられるが、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、トリフロロプロピル基、フェニル基、アミノプロピル基、アミノエチルアミノプロピル基が好ましい。
シリコーン油の例には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度、好ましくは粘度0.65〜1,000,000mm/sの常温で液状であるオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン(H4)、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサン、トリストリメチルシロキシシラン(M3T)、テトラキストリメチルシロキシシラン(M4Q)、トリストリメチルシロキシフェニルシラン等の分岐状シロキサン、ステアロキシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が包含される。
また、低粘度油剤中に溶解又は分散して使用するシリコーン樹脂で好ましいものの1つは、アルキルハイドロジェンポリシロキサンと、分子鎖中に少なくとも2つの反応性のビニル性不飽和基を有する架橋剤とを反応させることによって得られる架橋型オルガノポリシロキサンを、自重以上の油剤、特に自重以上の粘度0.65〜10.0mm/sのシリコーン油により膨潤させたものが挙げられる。アルキルハイドロジェンポリシロキサンとしては直鎖ないし一部分岐単位を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン、炭素数が6〜20のアルキル鎖がグラフトされたメチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリオキシエチレン鎖がグラフトされたメチルハイドロジェンポリシロキサン等をあげることができる。ケイ素原子に結合した水素原子は、分子中に平均で二つ以上必要である。架橋剤としては、メチルビニルポリシロキサンやα、ω−アルケニルジエン、グリセリントリアリルエーテル、ポリオキシアルキニル化グリセリントリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ポリオキシアルキニル化トリメチロールプロパントリアリルエーテルなどのように、分子中に二つ以上のビニル性反応部位をもつものが挙げられる。
更に、この架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレン部分、ポリグリセリン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種を架橋分子中に含有することが好ましい。具体例としては、特開平2−43263号、特開平2−214775号、特許2631772号、特開平9−136813号(KSG30)、特開2001−342255号、国際公開WO03/20828号(KSG210)、国際公開WO03/24413号(KSG40)に記載されているものが好ましい。この架橋型オルガノポリシロキサンを用いることにより、てかり防止効果、マット感付与効果、密着性向上効果、色移り性防止効果の特性付与を期待できる。
上記架橋型オルガノポリシロキサンとシリコーン油、炭化水素油、エステル油等の油剤からなる組成物の具体例としては、KSG−15,16,17,18,21,210,31,32,33,34,310,320,330,340,41,42,43,44,710,810,820,830,840(信越化学工業製商品名)が挙げられる。
低粘度油剤中に溶解又は分散して使用するシリコーン樹脂で好ましい第2のものは、常温でガム状ないし固体状で、且つ、好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサンに溶解するシリコーン樹脂である。ガム状シリコーン樹脂は、一般式(CHSiO{(CHSiO}{(CH)RSiO}Si(CHで示される直鎖状シリコーンにおいて、Rが炭素数6〜20のアルキル基、炭素数3〜15のアミノ基含有アルキル基、フッ素置換アルキル基、4級アンモニウム塩基含有アルキル基からなる群より選択され、tは1001〜20000、uは0〜5000、t+uが1001〜25000であるものが好ましい。
固体状のシリコーン樹脂は、トリアルキルシロキシ単位(M単位)、ジアルキルシロキシ単位(D単位)、モノアルキルシロキシ単位(T単位)、4官能性のシロキシ単位(Q単位)の任意の組み合わせからなるMQ樹脂、MDQ樹脂、MTQ樹脂、MDTQ樹脂、TD樹脂、TQ樹脂、TDQ樹脂であるシリコーン網状化合物であることが好ましい。特に好ましくは、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1部分を分子中に含有するシリコーン網状化合物である(特開平2000−234062号、特許第3218872号公報参照)。
低粘度油剤中に溶解又は分散して使用するシリコーン樹脂で好ましい第3のものは、常温で半固体〜固体状であるアクリルシリコーン樹脂を揮発性シリコーン、揮発性炭化水素油、不揮発性シリコーン、不揮発性炭化水素油へ溶解したものである。このアクリルシリコーン樹脂はピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1つの部分を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂であることが特に好ましい。かかるアクリルシリコーン樹脂の構造は、シリコーン鎖、またはアクリル鎖の一方がグラフト状であっても、シリコーン鎖とアクリル鎖のブロック状であっても構わない(特開平1−319518号、特許第2704730号、特許第2767633号、特許第2767636号、特開2000−344829号公報参照)。
以上述べたシリコーン油のうち、好ましくは、粘度1〜30mm/s(25℃)のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、自重以上の、粘度0.65〜10.0mm/sのシリコーンにより膨潤されてなる架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、揮発性油に溶解したアクリルシリコーン樹脂が使用される。これらの各シリコーン油は、単独で、又は混合物として用いてよい。
本発明のシリコーン変性ワックスとシリコーン油とは、重量比で1:0.01〜1:45、好ましくは1:0.5〜1:20で混合して、好ましくはシリコーン変性ワックスを5〜40質量%含むように混合して、均一なペースト状、ゲル状、又は固形状の組成物として、化粧料に配合することが好ましい。化粧料全体中でのシリコーン油の配合量は、化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、典型的には1〜70質量%、好ましくは3〜60質量%の範囲である。ここで、シリコーン油の質量は、溶媒も含む量である。
本発明の化粧料には、シリコーン油以外に、その目的に応じて1種又は2種以上の油剤を配合することができる。通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液状、いずれの油剤も使用することができる。かかる油剤の例としては、天然動植物油脂類及び半合成油脂、炭化水素油、高級アルコール油剤、エステル油、及びフッ素系油剤が挙げられる。
例えば、天然動植物油脂類及び半合成油脂としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。但し、POEはポリオキシエチレンを意味する。
炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチエチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
これらの油剤の配合量は、化粧料全体の5〜95質量%の範囲が好適である。特に、化粧料の形状が固形又はスティック状である固形状の場合は、化粧料全体の10〜50質量%の配合が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物を1種又は2種以上、用いることもできる。本発明において添加することができるアルコール性水酸基を有する化合物としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等があり、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール等の多価アルコール等がある。配合量としては、化粧料全体の0.1〜98質量%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて水を配合することも出来る。その配合量は、化粧料全体の1〜95質量%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて粉体及び/又は着色剤を有する化合物を1種又は2種以上を用いることもできる。
粉体としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、タール色素、天然色素等が挙げられる。
無機粉体の具体例としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ等が挙げられる。
有機粉体の具体例としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末、架橋型シリコーン上にポリメチルシルセスキオキサンが結合した複合粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等が挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)の具体例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられる。
有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
パール顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体である。
これらの粉体は、粉体を複合化したものや一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができ、必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。また、配合量としては、化粧料全体の0.1〜99質量%の範囲が好適である。特に、粉末固形化粧料の場合の配合量としては、化粧料全体の80〜99質量%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて1種又は2種以上の界面活性剤を用いることもできる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の活性剤があるが、特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
以下に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング脂リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(特許第2137062号、特開平7−330907号公報参照)、ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン(特公昭62−34039号、特許第2613124号、特許第2844453号、特開2002−179798号公報参照)、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン(特開昭61−90732号、特開平9−59386号公報参照)、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、アミドアミン型等が挙げられる。また、配合量としては、化粧料全体の0.1〜20質量%、特に好ましくは、0.2〜10質量%の範囲が好適である。
更に本発明の化粧料には、通常の化粧料に使用される成分、例えば油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、制汗剤、紫外線吸収剤、紫外線吸収散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、毛髪用固形化剤等を添加することができる。
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、イヌリン2−エチルヘキサン酸ステリン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等から選ばれるゲル化剤が挙げられる。
樹脂としては、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド(例えば、ナイロン(登録商標)、エポキシ樹脂、尿素樹脂、アクリル系樹脂等から選ばれる樹脂が挙げられる。
制汗剤としては、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等から選ばれる制汗剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤等が挙げられ、紫外線吸収散乱剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等、紫外線を吸収散乱する粉体が挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等がある。
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
香料としては、アロエ、ウコン、ウーロン茶、オリーブ、オレンジ、カンゾウ、キイチゴ、ケイヒ、サルビア、シソ、シャクヤク、ニンジン、ビワ、ベニバナ、ペパーミント、モモ、ライム、ラベンダー、緑茶、ローズマリー、ローヤルゼリー、ワイルドタイム等の抽出液等がある。
塩類としては、無機塩、有機酸塩、アミン塩及びアミノ酸塩が挙げられる。無機塩としては、たとえば、塩酸、硫酸、炭酸、硝酸等の無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩等;有機酸塩としては、例えば酢酸、デヒドロ酢酸、クエン酸、りんご酸、コハク酸、アスコルビン酸、ステアリン酸等の有機酸類の塩;アミン塩及びアミノ酸塩としては、例えば、トリエタノールアミン等のアミン類の塩、グルタミン酸等のアミノ酸類の塩等がある。また、その他、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の塩、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等や、更には、化粧品処方の中で使用される酸−アルカリの中和塩等も使用することができる。
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル等、抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテート等のビタミンB6類、ビタミンB12及びその誘導体、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンH、ビタミンP、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン等がある。
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等、核酸としては、デオキシリボ核酸等、ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオール等が挙げられる。
包接化合物としては、シクロデキストリン、クラウンエーテル類等が挙げられる。
毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられ、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等の、ポリビニルピロリドン系高分子化合物、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物、N−メタクリロイルエチル−N、N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物が挙げられる。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラーゲンまたはその誘導体等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
本発明において化粧料には、化粧水、乳液、クリーム、クレンジング、パック、オイルリキッド、マッサージ料、洗浄剤、脱臭剤、ハンドクリーム、リップクリーム等のスキンケア化粧料、メイクアップ下地、白粉、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪化粧料、制汗剤、日焼け止め乳液や日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料等が包含される。
またこれらの化粧料の形状としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、プレス状、多層状、ムース状、スプレー状、スティック状、ペンシル状等、種々の形態を選択することができるが、特に、固形状又はスティック状が好ましい。
以下に合成実施例、合成比較例、実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。尚、本明細書において、Meはメチル基、Buはブチル基を示す。
(合成実施例1)
三口フラスコに、下記構造のグリセリンモノアリルエーテル1.0モル、オクタデシルイソシアネート1.96モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する下記構造式(I)の化合物を得た。化合物(I)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、化合物(I)(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.2モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(J)の常温で白色固体の生成物を得た。
グリセリンモノアリルエーテル:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(I)中のWは下記構造式(W)である。)
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(J)中のWは下記構造式(W)である。)
Figure 2014141421
(式(W)中のXは下記構造式(X)である。)
Figure 2014141421
(合成実施例2)
三口フラスコに、グリセリンモノアリルエーテル1.0モル、オクタデシルイソシアネート1.96モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する上記構造式(I)の化合物を得た。化合物(I)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、化合物(I)(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン1.2モルを加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(K)の常温で白色固体の生成物を得た。
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(K)中のWは上記構造式(W)である。)
(合成実施例3)
三口フラスコに、グリセリンモノアリルエーテル1.0モル、オクタデシルイソシアネート1.96モルを仕込み、触媒としてトリエチルアミンを0.05質量%、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する上記構造式(I)の化合物を得た。化合物(I)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、化合物(I)(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.2モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで上記構造式(J)の常温で白色固体の生成物を得た。
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
(合成実施例4)
三口フラスコに、グリセリンモノアリルエーテル1.0モル、オクタデシルイソシアネート1.96モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する上記構造式(I)の化合物を得た。化合物(I)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、化合物(I)(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.0モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(L)の常温で白色固体の生成物を得た。
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(L)中のWは上記構造式(W)である。)
(合成実施例5)
三口フラスコに、下記構造のトリグリセリンモノアリルエーテル(OH4.0モル)、オクタデシルイソシアネート3.92モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する上記構造式(I)の化合物を得た。化合物(I)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、生成物(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.2モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(M)の常温で白色固体の生成物を得た。
トリグリセリンモノアリルエーテル:
Figure 2014141421
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(M)中のYは下記構造式(Y)である。)
Figure 2014141421
(式(Y)中のWは上記構造式(W)である。)
(合成実施例6)
三口フラスコに、下記構造のトリグリセリンジアリルエーテル(OH3.0モル)、オクタデシルイソシアネート2.94モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体のウレタン結合を有する化合物を得た。得られたウレタン化合物のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、ウレタン化合物(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.2モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(N)の常温で白色固体の生成物を得た。
トリグリセリンジアリルエーテル:
Figure 2014141421
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(N)中のZは下記構造式(Z)であり、Wは上記構造式(W)である。)
Figure 2014141421
(合成比較例1)
三口フラスコに、グリセリンモノアリルエーテル1.0モル、オクタデシルイソシアネート1.96モルを仕込み、無触媒で、窒素気流下、温度100℃、8時間のウレタン化反応を行い、常温で白色固体の固体状のウレタン結合を有する上記構造式(I)の生成物を得た。
(合成比較例2)
三口フラスコに、グリセリンモノアリルエーテル1.0モル、ベヘン酸1.96モルを仕込み、触媒としてp−トルエンスルホン酸を0.05質量%、窒素気流下、温度190℃、10時間のエステル化反応を行った。その後、中和剤として炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、温度70℃で1時間の中和反応を行い、冷ました後、テトラヒドロフランに溶解させ、ろ過後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(O)の淡黄色固体の生成物を得た。(式(O)中のVはC(=O)C2143である。)化合物(O)のシリコーン変性として、溶媒としてイソプロパノール30重量%、化合物(O)(二重結合1.0モル)と下記構造のメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン(Si−H1.2モル)を加え、触媒として塩化白金酸の3%エタノール溶液0.02質量%を加え、窒素気流下、温度100℃で8時間の付加反応を行った。その後、溶媒を減圧下で加熱ストリップすることで下記構造式(P)の常温で白色固体の生成物を得た。
Figure 2014141421
メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサン:
Figure 2014141421
Figure 2014141421
(式(P)中のQは下記構造式(Q)である。)
Figure 2014141421
下記表1に合成実施例1〜6、合成比較例1、2に記載の化合物の融点と重量平均分子量をそれぞれ示す。
Figure 2014141421
合成実施例1と合成比較例2は、それぞれウレタン結合、エステル結合を含有するシリコーンワックスである。エステル結合よりもウレタン結合がより強い分子間力であるため、合成実施例1の方がより高い融点になったと考えられる。
増粘剤の油剤への相溶性と組成物の評価
合成実施例1〜6、合成比較例1、2の各種油剤に対する相溶性を評価するため、各種油剤9gに対して、各増粘剤を1g添加し、80℃で加熱溶解、室温にて冷ました後、組成物の状態を評価した。
相溶性の評価は以下の通りとした。
○:溶解、△:微濁、×:不溶
Figure 2014141421
ジメチルポリシロキサンは信越化学工業(株)製のKF−96−2cs、6cs、
メチルフェニルポリシロキサンは信越化学工業(株)製のKF−56A
増粘効果の評価は以下の通りとした。
◎:固化、○:増粘、△:一部分離、×:分離
Figure 2014141421
表2、3に示した通り、合成比較例1の増粘剤はシリコーン未変性であるため、シリコーン油との相溶性が低く、油剤が湧き出し、十分な増粘効果が得られなかった。これに対し、合成実施例1〜6の増粘剤はシリコーン変性により、シリコーン油への相溶性が高く、増粘又は固化した。
合成比較例2はエステル結合を有するシリコーンワックスであり、合成実施例1と比較すると、増粘効果が低かった。合成実施例1はウレタン結合を有するため、エステル結合よりも分子間力が強固となり、増粘効果が高くなったためと考えられる。
合成実施例1〜6、合成比較例1、2の増粘剤を用いて化粧料にして評価を行った。
(実施例1)乳液
(成分) 質量(%)
1.合成実施例1で得たシリコーン変性ワックス 2.0
2.ジメチルポリシロキサン2cs 30.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
4.トリオクタン酸グリセリル 5.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 5.0
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 43.0
(注1)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱溶解する。
B)成分6〜7及び9を混合した後、上記A)を加えて乳化する。
C)上記B)を冷却し、成分8を加えて乳液を得る。
以上のようにして得られた本発明品の乳液は、べたつきがなく、のびも良かった。また、皮膚に施与されたときに、つやのある仕上がりが得られた。
(実施例2)油中水型クリーム
(成分) 質量(%)
1.スクワラン 10.0
2.デカメチルシクロペンタシロキサン 7.0
3.ジメチルポリシロキサン2cs 5.0
4.ポリエーテル変性分岐型シリコーン(注1) 2.0
5.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 1.0
6.ジプロピレングリコール 7.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 68.0
(注1)信越化学工業(株)製:KF−6028(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱混合する。
B)成分6〜9を混合し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
以上のようにして得られた本発明品の油中水型クリームは、べたつきがなく、のびの良い油中水型クリームであった。
(実施例3)油中水型クリーム
(成分) 質量(%)
1.合成実施例3で得たシリコーン変性ワックス 2.0
2.ジメチルポリシロキサン6cs 10.0
3.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 5.0
4.ジプロピレングリコール 10.0
5.クエン酸ナトリウム 0.2
6.エタノール 5.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 67.8
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜3を加熱溶解する。
B)成分4〜9を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
以上のようにして得られた本発明品の油中水型クリームは、油っぽさ、べたつきがなく、のびが良かった。また、マット感のある仕上がりが得られた。
(実施例4)油中水型クリームメイクアップ下地
(成分) 質量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 4.0
2.架橋型ジメチルポリシロキサン(注2) 1.0
3.ポリエーテル変性シリコーン(注3) 0.5
4.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 6.0
5.ジメチルポリシロキサン(20mm/秒(25℃)) 2.0
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
7.酸化チタン/シクロペンタシロキサン分散物(注4) 10.0
8.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 1.0
9.ジプロピレングリコール 5.0
10.クエン酸ナトリウム 0.2
11.メチルセルロース(2%水溶液)(注5) 2.5
12.エタノール 3.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
15.精製水 61.8
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KSG−15(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(注4)信越化学工業(株)製:SPD−T1S(商品名)
(注5)信越化学工業(株)製:メトローズ65−SH4000(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜8を加熱混合する。
B)成分9〜15を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
以上のようにして得られた本発明品の油中水型メイクアップ下地は、油っぽさ、べたつきがなく、のびも良かった。さらに、みずみずしいさっぱりとした使用性を持ち、マット感のある仕上がりが得られた。
(実施例5)水中油型クリーム
(成分) 質量(%)
1.合成実施例4で得たシリコーン変性ワックス 2.0
2.架橋型ジメチルポリシロキサン(注1) 15.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
4.ジメチルポリシロキサン20cs 18.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注2) 0.7
6.プロピレングリコール 3.0
7.ポリアクリルアミド系混合物(注3) 0.8
8.キサンタンガム(2%水溶液) 8.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 42.5
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−16(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KF−6011(商品名)
(注3)SEPIC製:セピゲル305(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱混合する。
B)成分5〜11を混合溶解する。
C)上記A)を上記B)に加えて攪拌乳化する。
以上のようにして得られた本発明品の水中油水型クリームは、のびの軽い、さっぱりとした使用性を持つ、優れた水中油水型クリームであることがわかった。
(実施例6)油中水型固形クリーム
(成分) 質量(%)
1.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 30.0
2.ジメチルポリシロキサン20cs 24.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 24.0
4.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 2.0
5.1,3−ブチレングリコール 2.0
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 18.0
(注1)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱溶解した。
B)成分5〜8を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
C)上記B)を充填して製品とした。
以上のようにして得られた本発明品の油中水型固形クリームは、油剤が多いにもかかわらず油っぽさ、べたつきがなく、のびも良かった。
(実施例7)口紅
(成分) 質量(%)
1.合成実施例1で得たシリコーン変性ワックス 35.0
2.ポリエチレンワックス 5.0
3.スクワラン 30.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 26.0
5.アクリルシリコーン樹脂(注1) 4.0
6.顔料 適量
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱溶解した。
B)成分5〜7を混合分散し、上記A)に加えて均一に攪拌した。
C)上記B)に成分8を添加し、充填して製品とした。
以上のようにして得られた本発明品の口紅は、油っぽさ、べたつきがなく、軽い滑りでのびも良かった。
(実施例8)パウダーファンデーション
(成分) 質量(%)
1.セリサイト 40.0
2.マイカ 10.0
3.タルク 残量
4.酸化チタン 10.0
5.微粒子酸化チタン 5.0
6.ステアリン酸マグネシウム 3.0
7.顔料 4.2
8.合成実施例3で得たシリコーン変性ワックス 1.0
9.スクワラン 3.0
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
(製造方法)
A)成分8〜11を混合する。
B)成分1〜7を混合した後、上記A)を加えて均一に混合する。
C)上記B)を金型にプレス成型し、パウダーファンデーションを得る。
以上のようにして得られた本発明品のパウダーファンデーションは、べたつきがなく、のびも良かった。しかも、つやのある仕上がりが得られるパウダーファンデーションであることがわかった。
(実施例9)クリームファンデーション
(成分) 質量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 4.0
2.トリオクタン酸グリセリル 3.0
3.リンゴ酸ジイソステアリル 5.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 6.0
5.合成実施例5で得たシリコーン変性ワックス 2.0
6.フッ素変性ハイブリッドシリコーン複合粉体(注2) 2.5
7.顔料 8.0
8.アクリルシリコーン樹脂(注3) 5.0
9.ジプロピレングリコール 5.0
10.クエン酸ナトリウム 0.2
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 59.3
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KSP−200(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜6を加熱混合する。
B)成分9〜13を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
C)成分7〜8を混合し、上記B)に加えて均一にする。
以上のようにして得られた本発明品のクリームファンデーションは、べたつきがなく、のびも良く、マット感のある仕上がりが得られるものであることがわかった。
(実施例10)固形ファンデーション
(成分) 質量(%)
1.合成実施例1で得たシリコーン変性ワックス 30.0
2.ポリエチレンワックス 5.0
3.リンゴ酸ジイソステアリル 32.5
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 28.5
5.アクリルシリコーン樹脂(注1) 4.0
6.顔料 適量
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱溶解した。
B)成分5〜7を混合分散し、上記A)に加えて均一に攪拌した。
C)上記B)に成分8を添加し、充填して製品とした。
以上のようにして得られた本発明品の固形ファンデーションは、油っぽさ、べたつきがなく、のびの良いものであることがわかった。
(実施例11)油中水型コンパクトファンデーション
(成分) 質量(%)
1.合成実施例5で得たシリコーン変性ワックス 25.0
2.キャンデリラワックス 5.0
3.トリ2エチルへキサン酸グリセリル 24.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
5.アクリルシリコーン樹脂(注1) 4.0
6.トリメチルシロキシケイ酸(注2) 1.0
7.ポリエーテル変性シリコーン(注3) 2.0
8.顔料 適量
9.1,3−ブチレングリコール 2.0
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 15.0
(注1)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KF−7312J(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4、7を加熱溶解した。
B)成分9、10及び12を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
C)成分5、6、8を混合分散し、上記B)に加えて均一に攪拌した。
D)上記C)に成分11を添加し、充填して製品とした。
以上のようにして得られた本発明品の油中水型コンパクトファンデーションは、油剤が多いにもかかわらず油っぽさ、べたつきがなく、のびも良かった。
(実施例12)アイシャドウ
(成分) 質量(%)
1.セリサイト 40.0
2.マイカ 10.0
3.タルク 残量
4.酸化チタン 10.0
5.微粒子酸化チタン 5.0
6.ステアリン酸マグネシウム 3.0
7.顔料 適量
8.オクチルドデカノール 3.0
9.トリ2エチルへキサン酸グリセリル 8.0
10.合成実施例3で得たシリコーン変性ワックス 2.0
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
(製造方法)
A)成分8〜11を加熱混合する。
B)成分1〜7を混合した後、上記A)を加えて均一に混合する。
C)成分12を上記B)に添加する。
以上のようにして得られた本発明品のアイシャドウは、べたつきがなく、のびも良く、しかも、つやのある仕上がりが得られるものであることがわかった。
(実施例13)パウダーアイブロウ
(成分) 質量(%)
1.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 3.0
2.ホホバ油 5.0
3.トリオクタン酸グリセリル 2.0
4.シリコーン処理マイカ 40.0
5.シリコーン処理硫酸バリウム 15.0
6.シリコーン処理酸化チタン 10.0
7.シリコーン処理顔料 適量
8.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注1) 1.5
9.球状ポリメチルシルセスキオキサン粉体(注2) 2.5
10.シリコーン処理タルク 残量
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KSP−100(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KMP−590(商品名)
(製造方法)
A)成分4〜12を混合、均一にする。
B)成分1〜3を混合溶解し、上記A)に加えて均一にする。
C)上記B)を金型にプレス成型し、パウダーアイブロウを得る。
以上のようにして得られた本発明品のアイブロウは、べたつきがなく、のびも良く、しかも、つやのある仕上がりが得られるものであることがわかった。
(実施例14)ペンシル状アイブロウ
(成分) 質量(%)
1.合成実施例4で得たシリコーン変性ワックス 40.0
2.ポリエチレンワックス 10.0
3.ホホバ油 40.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
5.アクリルシリコーン樹脂(注1) 5.0
6.顔料 適量
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱溶解した。
B)成分5〜7を混合分散し、上記A)に加えて均一に攪拌した。
C)上記B)に成分8を添加し、充填して製品とした。
以上のようにして得られた本発明品のペンシル状アイブロウは、粉飛びがなく滑り性に優れ、延びのよいものであった。
(実施例15)ヘアクリーム
(成分) 質量(%)
1.合成実施例4で得たシリコーン変性ワックス 2.0
2.モノイソステアリン酸ジグリセリル 5.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 8.0
4.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5
5.グリセリン 3.0
6.プロピレングリコール 5.0
7.ヒドロキシエチルセルロース 0.2
8.防腐剤 適量
9.香料 適量
10.精製水 75.3
(製造方法)
A)成分1〜3を加熱溶解する。
B)成分4〜8及び10を均一に混合溶解する。
C)上記B)を上記A)に加えて乳化後、冷却して成分9を加える。
以上のようにして得られた本発明品のヘアクリームは、塗布時の伸び、使用後の髪の柔軟性、なめらかさ、しっとり感、ツヤにおいて、きわめて優れた効果を示すもので、総合的に非常に優れたヘアクリームであることがわかった。
(実施例16)コンディショニングムース
(成分) 質量(%)
1.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 0.5
2.モノイソステアリン酸ジグリセリル 2.0
3.架橋型ジメチルポリシロキサン(注1) 0.5
4.トリオクタン酸グリセリル 1.5
5.グリセリン 3.0
6.塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 0.5
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
8.エタノール 7.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
12.液化石油ガス 5.0
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−16(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱溶解する。
B)成分5〜9及び11を均一に混合溶解する。
C)上記B)を上記A)に加えて乳化後、冷却して成分10を加える。
D)上記C)をエアゾール用缶に詰め、成分12を充填し、コンデショニングムースを得る。
以上のようにして得られた本発明品のコンデショニングムースは、しっとり感、柔軟性、なめらかさに優れ、油性感のない良好な感触のもので、しかも、マット感のある仕上がりが得られるコンデショニングムースであることがわかった。
(実施例17)ロールオンタイプ制汗剤
(成分) 質量(%)
1.合成実施例1で得たシリコーン変性ワックス 5.0
2.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 20.0
3.流動パラフィン 10.0
4.架橋型ジメチルポリシロキサン(注2) 15.0
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0
6.アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレイト 20.0
7.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KSG−15(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱混合する。
B)上記Aに成分6、7を加え、均一に分散する。
以上のようにして得られたロールオンタイプの制汗剤は、のびが良く、べたつきや油感がなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているものであった。
(実施例18)油中水型タイプ制汗剤
(成分) 質量(%)
1.合成実施例3で得たシリコーン変性ワックス 2.0
2.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 7.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 7.0
4.流動パラフィン 8.0
5.1,3−ブチレングリコール 5.0
6.クエン酸ナトリウム 0.2
7.アルミニウムクロロハイドレート 20.0
8.香料 適量
9.精製水 50.8
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜4を加熱混合する。
B)成分5〜6及び8を混合し、成分7、9を加え溶解する。
C)上記A)に上記B)を加え攪拌して乳化する。
以上のようにして得られた油中水型タイプの制汗剤は、のびが良く、べたつきや油感がなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れている油中水型タイプの制汗剤であった。
(実施例19)固形制汗剤
(成分) 質量(%)
1.合成実施例5で得たシリコーン変性ワックス 22.0
2.ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体 4.0
3.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 22.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
5.架橋型ジメチルポリシロキサン(注1) 15.0
6.アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレイト 15.0
7.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−16(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱均一にした。
B)成分6、7を上記A)に混合分散した。
C)上記B)を充填して製品とした。
以上のようにして得られた固形制汗剤は、のびが良く、べたつきや油感がなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れている固形制汗剤であった。
(実施例20)固形制汗剤
(成分) 質量(%)
1.合成実施例4で得たシリコーン変性ワックス 25.0
2.ポリエチレンワックス 8.0
3.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 25.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
5.架橋型ジメチルポリシロキサン(注1) 5.0
6.アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレイト
(グリシン塩) 15.0
7.香料 適量
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−16(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱均一にした。
B)成分6、7を上記A)に混合分散した。
C)上記B)を充填して製品とした。
以上のようにして得られた固形制汗剤は、のびが良く、べたつきや油感がなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れている固形制汗剤であった。
(実施例21)UVカット油中水型クリーム
(成分) 質量(%)
1.シリコーン処理酸化亜鉛 20.0
2.アクリル変性シリコーン樹脂(注1) 12.0
3.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
4.トリオクタン酸グリセリル 3.0
5.合成実施例2で得たシリコーン変性ワックス 2.0
6.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 5.0
7.ポリエーテル変性シリコーン(注3) 1.0
8.アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン(注4) 1.0
9.メトキシ桂皮酸オクチル 6.0
10.クエン酸ナトリウム 0.2
11.ジプロピレングリコール 3.0
12.防腐剤 適量
13.香料 適量
14.精製水 26.8
(注1)信越化学工業(株)製:KP−545(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(注4)信越化学工業(株)製:KF−6026(商品名)
(製造方法)
A)成分3の一部、及び4〜9を加熱混合する。
B)成分10〜12、14を混合し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
C)成分1、2及び3の残部を混合分散し、上記B)に成分13を加えて均一にする。
以上のようにして得られた油中水型タイプのUVカットクリームは、のびが良く、べたつきや油感がなく、透明感があり、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているUVカットクリームであった。
(実施例22)UVカット油中水型乳液
(成分) 質量(%)
1.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
2.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 5.0
3.トリオクタン酸グリセリル 2.0
4.合成実施例6で得たシリコーンワックス(C) 1.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注2) 1.0
6.酸化チタン/デカメチルシクロペンタシロキサン分散物(注3)
30.0
7.酸化亜鉛/デカメチルシクロペンタシロキサン分散物(注4)30.0
8.ジプロピレングリコール 3.0
9.クエン酸ナトリウム 0.2
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 22.8
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−21(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:KF−6017(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:SPD−T1S(商品名)
(注4)信越化学工業(株)製:SPD−Z1(商品名)
(製造方法)
A)成分1〜5を加熱混合する。
B)成分8〜10、12を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
C)成分6、7、11を上記B)に加えて均一にする。
以上のようにして得られた油中水型タイプのUVカット乳液は、のびが良く、べたつきや油感がなく、透明感があり化粧持ちが良く、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているUVカット乳液であった。
(実施例23)UVカット水中油型クリーム
(成分) 質量(%)
1.架橋型オルガノポリシロキサン(注1) 5.0
2.イソオクタン酸セチル 5.0
3.合成実施例5で得たシリコーン変性ワックス 1.0
4.酸化チタン/デカメチルシクロペンタシロキサン分散物(注2)15.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注3) 1.0
6.ポリエーテル変性シリコーン(注4) 1.0
7.アクリル酸アミド系混合物(注5) 2.0
8.プロピレングリコール 5.0
9.メチルセルロース(2%水溶液)(注6) 5.0
10.防腐剤 適量
11.香料 適量
12.精製水 60.0
(注1)信越化学工業(株)製:KSG−18(商品名)
(注2)信越化学工業(株)製:SPD−T1S(商品名)
(注3)信越化学工業(株)製:KF−6027(商品名)
(注4)信越化学工業(株)製:KF−6011(商品名)
(注5)セピック製:セピゲル 305(商品名)
(注6)信越化学工業(株)製:メトローズSM−4000(商品名)
(製造方法)
A)成分5〜8及び10、12を混合する。
B)成分1〜3を加熱混合し、上記A)に加えて攪拌乳化する。
C)成分4を上記B)に加え、さらに成分9、11を加えて均一にする。
以上のようにして得られた水中油型タイプのUVカットクリームは、のびが良く、べたつきや油感がなく、透明感があり化粧持ちが良く、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているUVカットクリームであった。
(比較例1)固形ファンデーション
実施例10において、成分1のシリコーン変性ワックスに代えて合成比較例1で得られた増粘剤を用いたことを除き、実施例10と同様にして固形ファンデーションを作った。得られた固形ファンデーションは、実施例10のファンデーションに比べてべたつきが有り、広がりも悪かった。
(比較例2)固形制汗剤
実施例19において、成分1のシリコーン変性ワックスに代えて合成比較例2で得られた増粘剤を用いたことを除き、実施例19と同様にして固形制汗剤を作った。得られた固形制汗剤は実施例19の制汗剤に比べて柔らかく、安定性が悪かった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に含有される。

Claims (7)

  1. 1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとから得られるウレタン結合を有する生成物に、メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンをヒドロシリル化反応させることにより得られるものであり、25℃において固体またはチキソ性を有するグリース状のものであることを特徴とするシリコーン変性ワックス。
  2. 前記多価アルコールが、直鎖又は分岐状のポリグリセリン構造を有する化合物であり、
    前記アルキルイソシアネートが、炭素数8〜20の中から選ばれる直鎖状の飽和アルキルイソシアネートであり、
    前記メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で表わされるケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に1〜5個含有するメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項1に記載のシリコーン変性ワックス。
    Figure 2014141421
    (R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、同一又は異種の、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基若しくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルコキシ基、炭素数6〜22のアリール基、及びフッ素置換アルキル基のいずれかを示す。但し、R、Rのうち少なくとも1つは水素原子を示し、R、Rのうち少なくとも1つはメチル基を示す。nは0〜50の整数を示す。)
  3. 前記シリコーン変性ワックスは、融点が40〜100℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリコーン変性ワックス。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシリコーン変性ワックスを5〜40質量%含み、25℃常圧においてペースト状又は固体状であることを特徴とする組成物。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシリコーン変性ワックスを含むものであることを特徴とする化粧料。
  6. (I)1分子中に1個または2個のアルケニル基を有する多価アルコールとアルキルイソシアネートとを無触媒又は、触媒存在下でウレタン化反応させ、ウレタン結合を有する生成物を得る工程と、
    (II)前記ウレタン化反応生成物とメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンを触媒存在下でヒドロシリル化反応させる工程と、
    を含むことを特徴とするシリコーン変性ワックスの製造方法。
  7. 前記多価アルコールとして、直鎖又は分岐状のポリグリセリン構造を有する化合物を用い、
    前記アルキルイソシアネートとして、炭素数8〜20の直鎖状の飽和アルキルイソシアネートを用い、
    前記メチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンとして、下記一般式(A)で表わされるケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に1〜5個含有するメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンを用いることを特徴とする請求項6に記載のシリコーン変性ワックスの製造方法。
    Figure 2014141421
    (R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、同一又は異種の、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基若しくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルコキシ基、炭素数6〜22のアリール基、及びフッ素置換アルキル基のいずれかを示す。但し、R、Rのうち少なくとも1つは水素原子を示し、R、Rのうち少なくとも1つはメチル基を示す。nは0〜50の整数を示す。)
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