JP2014139117A - 光学素子の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビスマスを含む光学素材を用いた成形であっても、曇りや外観品質の劣化を防止しつつ効率的に生産を行うことができる光学素子の成形方法を提供する。
【解決手段】ビスマスを含む光学素材を、ビスマスの融点以上かつ光学素材の徐冷点未満の温度となるように温度制御して、加熱処理する加熱処理工程S1と、加熱処理工程S1にて加熱処理された光学素材を加熱してプレスすることにより、光学素子を成形する成形工程S3と、を備える、光学素子の成形方法とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学素子の成形方法に関する。例えば、ビスマスを含む光学素材をプレス成形する光学素子の成形方法に関する。
近年、カメラなどの光学機器では薄型化などの目的のため、高屈折率を有するビスマス(Bi)系ガラスの非球面レンズが多く用いられている。しかし、Bi系ガラスは、Biの還元性が高いため、成形による曇りや着色などの不具合が生じ易い。
Biを含有するガラス材料には、酸化ビスマス(Bi)が含まれている。Biは不安定なため、酸素が解離して金属状態のビスマスに変化し易いという性質を持つ。金属状態のBiは、成形型による加工の際に、ガラス材料に圧力がかかってガラス材料が変形するため、Biが光学素子の表面に析出しやすい。
このように、金属状態のBiが光学素子の表面に析出すると、光透過の妨げとなり、表面の白濁が発生する。
これに対して、特許文献1、2に記載の技術では、成形前に光学素材を加熱処理し、ガラス表面のビスマス濃度を下げたり、酸化状態にしてから成形したりすることで不具合を低減することが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の光学素子の成形方法では、光学素材を、粘度ηが1×10dPa・s超1×1010dPa・s以下の範囲となる温度で加熱処理する加熱処理工程を有している。具体的には、光学素材が、Biを光学素材中に20モル%以上含有するリン酸ビスマスニオブ系の光学素材の場合、加熱処理工程における加熱温度は500〜580℃である。
特許文献2に記載のガラスレンズ製造方法では、ガラス材料をそのガラス転移温度以上、屈伏温度以下の温度でアニールするステップを備えている。具体的には、460℃以上490℃以下で、大気開放下のプリフォーム硝材をアニールすることが記載されている。
特開2012−072031号公報 特開2011−184257号公報
しかしながら、上記のような従来の光学素子の成形方法には、以下のような問題があった。
特許文献1、2に記載の技術では、成形前に加熱する工程を有することにより、成形前のガラス材料の表面における金属状態のビスマスの量を低減して、曇りなどの不具合を低減することができる。
しかし、特許文献1、2で行うような高温の加熱を行うと、成形工程に移行する前に常温に戻す際に長い冷却時間が必要となるという問題がある。生産性向上のために、ガラス材料を急冷するとガラス材料そのものにクラックが入ってしまうという問題がある。
すなわち、従来技術では、曇りを除去しつつ生産性を向上しようとすると、クラックが残るため外観品質の良好な光学素子が得られないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、ビスマスを含む光学素材を用いた成形であっても、曇りや外観品質の劣化を防止しつつ効率的に生産を行うことができる光学素子の成形方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の光学素子の成形方法は、ビスマスを含む光学素材を、ビスマスの融点以上かつ前記光学素材の徐冷点未満の温度となるように温度制御して、加熱処理する加熱処理工程と、該加熱処理工程にて加熱処理された前記光学素材を加熱してプレスすることにより、光学素子を成形する成形工程と、を備える方法とする。
上記光学素子の成形方法においては、前記加熱処理工程では、前記光学素材を、ビスマスの融点以上かつ前記光学素材の徐冷点より20度低い上限温度未満の温度となるように温度制御して、加熱処理することが好ましい。
上記光学素子の成形方法においては、前記光学素材は、酸化ビスマスを40wt%以上含有していることが好ましい。
上記光学素子の成形方法においては、前記加熱処理工程では、酸素濃度1%以上の酸化性雰囲気にて、前記光学素子の加熱処理を行うことが好ましい。
本発明の光学素子の成形方法によれば、成形前に、ビスマスの融点以上かつ光学素材の徐冷点未満の温度となるように温度制御して加熱処理するため、ビスマスを含む光学素材を用いた成形であっても、曇りや外観品質の劣化を防止しつつ効率的に生産を行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の光学素子の成形方法で製造された光学素子の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態の光学素子の成形方法に用いる成形型組立体の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態の光学素子の成形方法の工程フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施形態の光学素子の成形方法に用いることができる成形装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態の光学素子の成形方法の成形終了時の成形型組立体を示す模式的な断面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の光学素子の成形方法で製造された光学素子の一例を示す模式的な断面図である。図2は、本発明の実施形態の光学素子の成形方法に用いる成形型組立体の構成を示す模式的な断面図である。図3は、本発明の実施形態の光学素子の成形方法の工程フローを説明するフローチャートである。図4は、本発明の実施形態の光学素子の成形方法に用いることができる成形装置の構成を示す模式的な断面図である。図5は、本発明の実施形態の光学素子の成形方法の成形終了時の成形型組立体を示す模式的な断面図である。
本実施形態の光学素子の成形方法は、ビスマス(Bi)を含む光学素材をプレス成形して、光学素子を成形する方法である。
光学素子の種類としては、Biを含む光学素材を用いた光学素子であれば特に限定されず、例えば、レンズ、プリズム、ミラー、フィルタ、基板などの光学素子の例を挙げることができる。いずれの場合も、光学有効領域の表面は曲率を有していてもよいし、曲率を有しない平面であってもよい。また、曲率を有する場合には凸面でも凹面でもよい。また、曲率を有する面形状は特に限定されず、球面、非球面、自由曲面等適宜の面形状を採用することができる。
以下では、一例として、光学素子が、図1に示すレンズ30(光学素子)の場合の例で説明する。
レンズ30は、フランジ付きのメニスカスレンズであり、光学面として、凸面からなる第1面30aと、凹面からなる第2面30bとを有しており、これら光学面の外周側には、外周が円形で光軸方向に一定の厚さを有するフランジ部30cが形成されている。
レンズ30を成形するBi系の光学素材は、屈折率を高めるとともにガラスを軟化させる効果がある酸化ビスマス(Bi)を含むガラス材料である。
このようなBi系のガラス材料としては、Biを含む周知のプレス成形用のガラス材料を、すべて採用することができる。例えば、本実施形態では、Biの含有量が40wt%以上であっても良好に成形を行うことが可能である。Biの含有量が40wt%以上であると高屈折率のレンズ30を成形によって製造することができるため好ましい。
光学素材中のその他の成分としては、周知のガラス成分の他にも、例えば、P、B、NaO、KO、Nb、WO、Al、GeO、Ga、ZrO、Gd、La、Y、Ta、MgO、CaO、SrO等を含有することが可能である。
レンズ30は、本実施形態の光学素子の成形方法により、図2に示す光学素子成形型組立体5を用いて、ガラス素材4(光学素材)をプレス成形することにより製造される。
光学素子成形型組立体5は、下型1、上型2、およびスリーブ3を含む成形型内にガラス素材4を配置して構成される。
下型1は、レンズ30の第1面30aおよび第1面30a側のフランジ部30cの形状を成形する成形面1aを上端部に有する略円柱状の部材である。
上型2は、レンズ30の第2面30bおよび第2面30b側のフランジ部30cの形状を成形する成形面2aを下端部に有し、上端部に下端側よりも大径のフランジ形状を有する段付き円柱状の部材である。
スリーブ3は、下型1および上型2をそれぞれ下端側、上端側から嵌合させ、軸方向に移動可能に保持するスリーブ内周面3aを有する円筒状の部材である。
スリーブ内周面3aは、組立時に下型1の成形面1aよりも上側の一定の領域は、レンズ30のフランジ部30cの外周側面の形状を成形する成形面になっている。
スリーブ3の側面には、スリーブ内周面3aにおいて軟化したガラス素材4が入り込まない程度の開口を有し、気体が流通可能な気体流通孔3bが径方向に貫通して設けられている。
下型1、上型2、およびスリーブ3は、耐酸化性が高い材質で製造されている。本実施形態では、いずれも、例えば、タングステンカーバイド(WC)等を含む超硬合金、SiCなどのセラミックス材料等を精密加工して製作されている。
また、成形面1a、2a、および成形中にガラス素材4と接触するスリーブ内周面3aには、ガラスとの離型性を向上させるために離型膜が形成されている。離型膜としては、酸化性雰囲気における使用に耐える耐酸化性が良好な材質、例えば、窒化クロム(CrN)膜や、白金イリジウム膜などを採用することができる。
ガラス素材4は、レンズ30を構成するBi系のガラス硝材を、レンズ30の成形に必要な質量だけ秤量して塊状に形成したものである。図2では、ガラス素材4を球状に描いているが、ガラス素材4の形状は球形状には限定されず、楕円体状、円板状、レンズ30の外形に近似した形状などの適宜形状も採用することができる。
ガラス素材4の製造方法は、例えば、成形加工、母材からの研削・研磨加工など適宜の製造方法を採用することができる。
ガラス素材4は、光学素子成形型組立体5において、成形面1a、2a、およびスリーブ内周面3aに囲まれた成形空間Sに、下型1と上型2によって挟持した状態で配置されている。
成形空間Sは、気体流通孔3bによって光学素子成形型組立体5の外部と連通している。
このような組立状態で、上型2のフランジ部は、スリーブ3の上端部との間に隙間を空けて配置されている。
このような構成の光学素子成形型組立体5を用いてレンズ30を製造するには、図3に示すように、加熱処理工程S1、冷却工程S2、成形工程S3、および脱型工程S4をこの順に行う。
本実施形態では、加熱処理工程S1、冷却工程S2、成形工程S3は、図4に示す光学素子製造装置10を用いて行う。
まず光学素子製造装置10の構成について説明する。
光学素子製造装置10は、図4に示すように、加熱処理室11、待機室12、および成形室13がこの順に隣接して配置された構成を有する。
光学素子製造装置10の内部には、加熱処理室11、待機室12、および成形室13の各室内とこれらの各室との間にて、光学素子成形型組立体5を水平方向に搬送する図示略の搬送機構が設けられている。このような搬送機構の一例としては、例えば、ロボットアームを挙げることができる。
加熱処理室11は、後述する加熱処理工程S1を行うための装置部分である。
本実施形態では、加熱処理室11は、側面に、光学素子成形型組立体5を搬入するための搬入口11aと、光学素子成形型組立体5を搬出するための搬出口11bとが設けられ、その間に、光学素子成形型組立体5を載置する載置台11cが設けられたチャンバーを有している。
光学素子成形型組立体5は、下型1の下端面1bおよびスリーブ3の下端面を下に向けた状態で、上型2の上端面2bが最上面となる姿勢で載置第11cに載置され、この姿勢を保持して、水平方向に搬送されていく。
搬入口11a、搬出口11bには、それぞれを開け閉めするためのシャッター14A、14Bが設けられている。
また、加熱処理室11には、内部の酸素濃度を制御するため、図示略のガス供給部に接続されたガス供給管路16が設けられている。
加熱処理室11内の酸素濃度は、加熱処理室11内で加熱処理される際に、ガラス素材4の表面に生じるBiの酸化を促進できる濃度に制御する。このような好適な酸素濃度としては、1%以上が好ましい。
酸素濃度は、多ければ多いほどBiの酸化が促進されるため、後述する加熱処理工程S1に要する時間を短縮することができる。
ただし、酸素が過剰になりすぎると成形型の酸化が進みやすくなるため、酸素濃度は、例えば、5%以下にすることが好ましい。
ガス供給管路16から供給するガスとしては、酸素ガス、または酸素ガスと好適な酸素濃度を達成できる他のガスとを含む混合ガスを採用することができる。
混合ガスの場合、例えば、一酸化窒素、二酸化窒素、オゾン等のいわゆる活性酸素と称されるガスを含めることが可能である。この場合、加熱雰囲気下で活性酸素に含まれる酸素もBiを酸化するため、Biの酸化がさらに促進される。
加熱処理室11の内部には、加熱処理室11内に搬送された光学素子成形型組立体5および加熱処理室11内の雰囲気を加熱して、温度制御するためのヒーター15が設けられている。
ヒーター15の構成は、光学素子成形型組立体内のガラス素材4の温度を、Biの融点である271.5℃以上、かつガラス素材4の徐冷点未満の温度となるように温度制御できれば、特に限定されない。ヒーター15としては、例えば、電熱などを用いるものを採用することができる。
待機室12は、成形室13に酸素を混入させないように、真空引きを行うための装置部分である。
本実施形態では、待機室12は、側面に、光学素子成形型組立体5を搬入するための搬入口12aと、光学素子成形型組立体5を搬出するための搬出口12bとが設けられ、その間に、光学素子成形型組立体5を載置する載置台12cが設けられたチャンバーを有している。
また、待機室12は、このチャンバー内部を真空引きするため、図示略の真空ポンプに接続されるとともに、必要に応じて冷却用のガスを供給可能な真空引き管路17Aを有している。
冷却用のガスとしては、特に限定されないが、本実施形態では、後述するガスGを常温状態で供給できるようになっている。
載置台12cは、隣接する加熱処理室11の載置台11cと同じ高さに設けられており、これにより、光学素子成形型組立体5を水平搬送することが容易になっている。
搬入口12aは、加熱処理室11の搬出口11bと対向する位置に近接して配置され、その開け閉めは、シャッター14Bによって行われる。
搬出口12bには、開口部を開け閉めするためのシャッター14Cが設けられている。
シャッター14B、14Cが閉じられたとき、待機室12は気密が保たれるようになっている。
本実施形態では、待機室12は、後述するように、加熱処理された光学素子成形型組立体5を放熱により冷却する装置部分も兼ねている。
成形室13は、後述する成形工程S3を行うための装置部分である。
本実施形態では、成形室13は、側面に、光学素子成形型組立体5を搬入するための搬入口13aと、光学素子成形型組立体5を搬出するための搬出口13bとが設けられたチャンバーを有している。
搬入口13aは、待機室12の搬出口12bと対向する位置に近接して配置され、その開け閉めは、シャッター14Cによって行われる。
搬出口13bには、開口部を開け閉めするためのシャッター14Dが設けられている。
シャッター14C、14Dが閉じられたとき、成形室13は気密が保たれるようになっている。
また、成形室13には、内部の雰囲気を不活性ガス置換するため、図示略の真空ポンプに接続された真空引き管路17Bと、図示略の不活性ガス供給部に接続された不活性ガス供給管路18が設けられている。
不活性ガス供給管路18から供給される不活性ガスの例としては、例えば、窒素ガス、Arガスなどを挙げることができる。本実施形態では、窒素ガスを採用している。
成形室13の内部には、搬入口13aと搬出口13bとの間に、加熱ステージ19、プレスステージ20、および冷却ステージ21が、搬入口13a側からこの順に隣接して設けられている。
加熱ステージ19は、光学素子成形型組立体5を上下から挟持して加熱することにより、光学素子成形型組立体5内のガラス素材4に軟化させる装置部分である。
加熱ステージ19の概略構成は、光学素子成形型組立体5を載置して光学素子成形型組立体5を下方から加熱する下加熱板19aと、下加熱板19aとの間に光学素子成形型組立体5を挟んで光学素子成形型組立体5の上端部から加熱する上加熱板19bと、上加熱板19bを昇降させて、上加熱板19bが光学素子成形型組立体5の上端部に当接する状態と上方に離間する状態とを切り替えるエアーシリンダー22Aとを備える。
下加熱板19a、上加熱板19bの内部には、ヒーター等の温調機構が内蔵され、加熱温度を適宜値に設定したり、温度制御したりすることができる。
プレスステージ20は、光学素子成形型組立体5を上下から加熱するとともに加圧することにより、光学素子成形型組立体5内で軟化したガラス素材4を変形させ、成形面1a、2a、およびスリーブ内周面3aに接触するガラス素材4の表面に、これら成形面1a、2a、およびスリーブ内周面3aの形状を転写する装置部分である。
プレスステージ20の概略構成は、光学素子成形型組立体5を載置して光学素子成形型組立体5を下方から加熱する下加熱板20aと、下加熱板20aとの間に光学素子成形型組立体5を挟んで光学素子成形型組立体5の上端部から加熱する上加熱板20bと、上加熱板20bを昇降させて、下降時に、上加熱板20bを介して、光学素子成形型組立体5の上型2に加圧力を伝達するエアーシリンダー22Bとを備える。
下加熱板20a、上加熱板20bの内部には、下加熱板19a、上加熱板19bと同様のヒーターが内蔵され、加熱温度を適宜値に設定したり、温度制御したりすることができる。
冷却ステージ21は、光学素子成形型組立体5を上下に挟持して冷却する装置部分であり、光学素子成形型組立体5を載置して光学素子成形型組立体5を下方から冷却する下冷却板21aと、下冷却板21aとの間に光学素子成形型組立体5を挟んで光学素子成形型組立体5を上方から冷却する上冷却板21bと、上冷却板21bを昇降して、下降時に上冷却板21bを光学素子成形型組立体5の上型2に押しつけるエアーシリンダー22Cとを備える。
下冷却板21a、上冷却板21bの内部には、ヒーターが内蔵され、冷却温度が制御可能になっている。
光学素子製造装置10を用いて行う加熱処理工程S1、冷却工程S2、成形工程S3について説明する。成形条件等の具体的な数値例については、以下のようなレンズ30の一具体例の場合の例で説明する。
レンズ30の外径、レンズ厚は、それぞれ3.3mm、0.4mmである。
レンズ30の材質は、Bi系ガラス材料であるL−BBH2(商品名;(株)オハラ製、屈折率n:2.10、At(屈伏点):425℃、Tg(ガラス転移点):404℃、徐冷点:387℃)とする。
このようなレンズ30を製造するため、ガラス素材4は、L−BBH2からなる直径2.85mmの球形プリフォームを用いる。
加熱処理工程S1は、ガラス素材4を、ビスマスの融点以上かつガラス素材4の徐冷点未満の温度となるように温度制御して、加熱処理する工程である。
本工程では、シャッター14Aを開いて、加熱処理室11の搬入口11aから光学素子成形型組立体5を加熱処理室11内に搬入し、シャッター14Aを閉じた状態とする。次に、ガス供給管路16から酸素を含むガスGを供給し、加熱処理室11内の酸素濃度を1%以上となるように酸素濃度を調整する。
本実施形態では、一例として、ガスGは、Arが95%、Oが5%の組成を採用している。加熱処理室11内の酸素濃度としては、5%に設定している。
光学素子成形型組立体5は、気体流通孔3bを通して、気体が流通可能になっているため、ガスGはガラス素材4の周囲にも満たされる。
次に、ヒーター15による加熱を開始し、ガラス素材4の徐冷点である387℃を越えないように、Biの融点である271.5℃以上の温度に昇温し、温度範囲を271.5℃以上387℃未満に保つように、ヒーター15の制御を行う。
徐冷点はガラス転移点よりも低く、かつガラス素材4にかかる荷重も上型2の自重のみであるため、本工程においてガラス素材4は流動して変形することはない。
本実施形態では、一例として、加熱処理室11内の雰囲気温度を350℃まで昇温し、350℃±5℃の状態を1000秒間保持した後、ヒーター15の加熱を停止する。
本実施形態の具体例においては、ガラス素材4は、加熱開始後、約60秒で、350℃となり、ガラス素材4は、加熱終了まで約1000秒間、略この温度に保持されている。
以上で、加熱処理工程S1が終了する。
ガラス素材4は、製造されてからプリフォームに形成されるまで時間が経過するうちに、Biの還元が進んで、表層部には金属状態のBiが分布している。このため、成形のため、ガラス素材4を加熱すると、これらのBiが集積しガラス内を移動して表面に析出し易くなっている。
本工程では、ガラス素材4が酸素濃度1%以上の酸化性雰囲気下で、Biの融点以上に加熱することにより、ガラス素材4内の金属状態のBiの酸化を促進する。これにより、ガラス素材4の表層のBiは、周囲の酸素により酸化されてBiに戻り、ガラス素材4の成分が回復される。
また、本工程では、徐冷点未満で加熱するため、粘度がきわめて大きい状態で加熱される。このため、ガラス成分の流動によって金属状態のBiの析出が促進されることが抑制される。また、析出した金属状態のBiも集積しにくくなる。
次に、冷却工程S2を行う。本工程は、加熱処理されたガラス素材4を冷却する工程である。
本実施形態では、光学素子成形型組立体5を加熱処理室11から待機室12に移動して、放熱させることにより徐冷する。
すなわち、シャッター14Bを開いて、加熱処理室11と待機室12とを連通させる。このとき、シャッター14Cは閉じられており、このため、待機室12と成形室13とは連通されていない。
この状態で、加熱処理室11の搬出口11bから待機室12の搬入口12aに向けて光学素子成形型組立体5を搬送する。光学素子成形型組立体5が待機室12内に移動したら、シャッター14Bを閉じる。
待機室12は、加熱処理室11と独立しているため、常温の雰囲気とされている。
シャッター14Bが開かれると、加熱処理室11の加熱雰囲気が流入するが、シャッター14Bを閉じるとともに、真空引き管路17Aを通して常温のガスGを流し続け、光学素子成形型組立体5およびガラス素材4を冷却する。
このとき、本実施形態では、加熱処理室11における加熱温度が、徐冷点未満であるため、冷却速度が同じであっても、より高温で加熱処理する場合に比べて、冷却に要する時間が短縮される。
光学素子成形型組立体5およびガラス素材4が冷却されたら、真空引き管路17Aを通して真空引きし、ガスGを含む室内雰囲気を排出する。これにより、光学素子成形型組立体5の成形空間S内の酸化性雰囲気も、待機室12の外部に真空引きされて除去される。
クラックの発生を抑制するためには、加熱処理工程S1における加熱温度が低いほど好ましい。例えば、徐冷点よりも20℃低い上限温度未満であるとより好ましい。本実施形態の具体例では、加熱温度は、271.5℃以上367℃未満であることがより好ましい。
ガラス素材4の温度が、50℃以下になるまで冷却が進んだら、真空引きを停止する。例えば、本実施形態の具体例の条件では、約30秒で冷却が完了する。
以上で、冷却工程S2が終了する。
次に、成形工程S3を行う。本工程は、加熱処理工程S1にて加熱処理されたガラス素材4を加熱してプレスすることにより、レンズ30を成形する工程である。
本工程を行うには、まず、シャッター14Cを開放し、搬入口13aを通して、光学素子成形型組立体5を成形室13の加熱ステージ19に移動し、シャッター14Cを閉じる。
このとき、成形室13の雰囲気は、予め不活性ガスGに置換されている。待機室12は、真空引きされているため、加熱処理室11の酸化性雰囲気は待機室12には残存しておらず、シャッター14Cを開放しても成形室13は不活性ガスGに置換された非酸化性雰囲気のままである。
加熱処理されたガラス素材4は、例えば、大気中に放置しておくと、ある一定時間で大気中の水分と反応し、加熱処理工程S1で形成されたBiの酸化状態が、加熱処理の前の状態に戻ってしまう。このため、曇りを抑えるためには、加熱処理後、6時間以内に本工程を開始するのが好ましい。
本実施形態では、ガラス素材4を光学素子成形型組立体5に組み立てた状態で、加熱処理工程S1を行い、この状態で冷却工程S2を行った後、ただちに、成形室13に移動するため、加熱処理工程S1と成形工程S3との間の時間差は、冷却工程S2に要する時間のみである。
このため、ガラス素材4のみの状態で加熱処理工程S1を行う場合に比べると、ガラス素材4の移動や光学素子成形型組立体5の組立等の作業時間を省略できるため、成形工程S3を開始するまでの時間を短縮することができる。
加熱ステージ19に移動された光学素子成形型組立体5は、加熱ステージ19の下加熱板19aおよび上加熱板19bによって上下から挟持される。すなわち、エアーシリンダー22Aによって、上加熱板19bを下降させ、下加熱板19a、上加熱板19bがそれぞれ光学素子成形型組立体5の下端面(下型1の下端面1b)、上端面(上型2の上端面2b)に密着して当接するようにする。
本実施形態の具体例では、例えば、光学素子成形型組立体5が受ける加圧荷重が、4.9N(0.5kgf)程度となるように加圧することで、良好な当接状態を形成することができる。
このとき、下加熱板19a、上加熱板19bは、予めガラス転移点を超えない所定温度に加熱しておく。例えば、本実施形態の具体例では、400℃に設定しておく。
加熱ステージ19では、この状態を60秒間保つことで、光学素子成形型組立体5および光学素子成形型組立体5内のガラス素材4を加熱する。これにより、ガラス素材4が400℃に昇温される。
このとき、ガラス素材4の温度がガラス転移点を超えておらず、エアーシリンダー22Aの加圧荷重が低いことにおりガラス素材4に作用する圧力も小さいことから、ガラス素材4の変形は抑制される。
加熱ステージ19による加熱が終了したら、エアーシリンダー22Aを上昇させて光学素子成形型組立体5の挟持を解除し、光学素子成形型組立体5を隣接するプレスステージ20に移動する。
プレスステージ20に移動された光学素子成形型組立体5は、プレスステージ20の下加熱板20aおよび上加熱板20bによって上下から挟持される。すなわち、エアーシリンダー22Bによって、上加熱板20bを下降させ、下加熱板20a、上加熱板19bがそれぞれ光学素子成形型組立体5の下端面、上端面に密着して当接するようにする。
このとき、下加熱板20a、上加熱板20bは、予め屈伏点よりも高い所定温度に加熱しておく。例えば、本実施形態の具体例では、430℃に設定しておく。
これにより、光学素子成形型組立体5および光学素子成形型組立体5内のガラス素材4がさらに加熱され、ガラス素材4の温度が430℃に昇温される。
この状態で、エアーシリンダー22Bを下降させて、下型1および上型2に挟まれたガラス素材4をプレスしていく。これにより、軟化したガラス素材4は、下型1の成形面1a、上型2の成形面2aに沿って変形していく。
本実施形態の具体例では、このプレス時の加圧荷重は、例えば、107.8N(11.0kgf)が好適である。
上型2がスリーブ3の上端部に当てつくまで、上加熱板20bが下降したら、エアーシリンダー22Bの下降を停止して、変形したガラス素材4の形状が安定し、変形によるひずみが緩和されるまでその位置を保持する。これにより、図5に示すように、光学素子成形型組立体5内に、成形面1a、2a、スリーブ内周面3aの形状が転写されたガラス成形体4Aが形成される。
本実施形態の具体例では、プレスステージ20によるプレス開始から、ガラス素材4に各成形面の形状が転写されたガラス成形体4Aの形状が安定するまで、約200秒程度である。
このように、加熱ステージ19およびプレスステージ20では、ガラス素材4が徐冷点よりも高温になり、プレスステージ20では、軟化したガラス素材4が流動することになる。
しかし、加熱処理工程S1によってガラス素材4の表層部の金属状態のBiが予め低減されているため、還元が進行して金属状態のBiが析出するとしても、加熱処理を行わない場合に比べて微量である。このため、金属状態のBiの析出やその揮発による曇りの発生を防止することができる。
また、Biの減少が抑制されるため、Biの作用による光学特性や成形性が良好に保たれる。
このようにして、ガラス成形体4Aが形成されたら、エアーシリンダー22Bを上昇させて光学素子成形型組立体5のプレス状態を解除し、光学素子成形型組立体5を隣接する冷却ステージ21に移動する。
冷却ステージ21に移動された光学素子成形型組立体5は、冷却ステージ21の下冷却板21aおよび上冷却板21bによって上下から挟持される。すなわち、エアーシリンダー22Cによって、上冷却板21bを下降させ、下冷却板21a、上冷却板21bがそれぞれ光学素子成形型組立体5の下端面、上端面に密着して当接するようにする。
エアーシリンダー22Cによる加圧荷重は加熱ステージ19におけるエアーシリンダー22Aによる加圧荷重と同様に設定する。
このとき、下冷却板21a、上冷却板21bの温度は、必要な冷却速度が得られる冷却温度に予め設定しておく。例えば、本実施形態の具体例では、100℃に設定しておく。
冷却ステージ21では、この状態を60秒間保つことで、光学素子成形型組立体5および光学素子成形型組立体5内のガラス成形体4Aを冷却する。これにより、ガラス成形体4Aが100℃に冷却される。
このようにして、ガラス成形体4Aの冷却が終了したら、シャッター14Dを開放して、光学素子成形型組立体5およびガラス成形体4Aを搬出口13bから成形室13の外部に搬出する。
以上で、成形工程S3が終了する。
次に、脱型工程S4を行う。本工程は、光学素子成形型組立体5から、ガラス成形体4Aを脱型して、光学素子成形型組立体5の外部に取り出す工程である。
すなわち、光学素子成形型組立体5を分解して、ガラス成形体4Aを外部に取り出す。
ガラス成形体4Aは、必要に応じて、外形を2次加工したり、反射防止膜等を成膜したりすることにより、図1に示すようなレンズ30が製造される。
このような本実施形態の光学素子の成形方法によれば、成形工程S3の前に行う加熱処理工程S1において、Biの融点以上かつガラス素材4の徐冷点未満の温度となるように温度制御して加熱処理するため、Biを含むガラス素材4を用いた成形であっても、曇りや外観品質の劣化を防止しつつ効率的に生産を行うことができる。
曇り以外の外観品質としては、レンズ30の表面のクラックなどを挙げることができる。
また、外観品質の劣化を防止できることにより、光学素子の歩留まりを向上し、光学素子の製造コストを低減することができる。
なお、上記の実施形態の説明では、加熱処理を、酸素ガスを1%以上含む酸化性雰囲気の下で行う場合の例で説明したが、いわゆる活性酸素のみの雰囲気下で加熱処理することも可能である。この場合、活性酸素に由来する酸素によって金属Biの酸化が進行する。
また、上記の実施形態の説明では、加熱処理を、酸素ガスを1%以上含む酸化性雰囲気の下で行う場合の例で説明したが、Biの融点以上かつガラス素材4の徐冷点未満の温度に温度制御して加熱処理すれば、ガラス素材4の種類などによっては、不活性ガス雰囲気下で加熱処理を行うことも可能である。
つまり、本発明では、加熱処理温度が徐冷点よりも低いため、ガラス素材4の粘度が高く、金属状態のBiが析出しても集積しにくい。このため、例えば、ガラス素材4の硝材の種類によってBiの濃度が低い場合など、Biが析出しても曇りの発生に到らない場合がある。
また、上記の実施形態の説明では、成形室13を密閉構造として、成形室13内を不活性ガス置換して成形工程を行う場合の例で説明したが、成形室13内に不活性ガス雰囲気が形成されれば、不活性ガス置換は必須ではない。
例えば、成形室13を半密閉構造として、不活性ガスGを成形室13内に継続的に供給して、成形室13内を陽圧にすることで、外部からのガスが流入しないようにして不活性ガス雰囲気を維持する構成としてもよい。
また、上記の実施形態の説明では、加熱処理室11が待機室12を介して成形室13に隣接し、光学素子製造装置10内に一体化されている場合の例で説明したが、このような装置構成は一例である。
例えば、加熱処理室は、成形室13と別に設けてもよい。この場合、加熱処理室において、光学素子成形型組立体5を加熱処理することは必須ではなく、例えば、ガラス素材4のみを加熱処理してもよい。
また、加熱処理時の熱やガラス素材4から発生するガス等が、他のガラス素材4の成形に影響を与えないようにできれば、加熱処理工程と成形工程とを一つのチャンバー内で行う構成としてもよい。
また、上記に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
以下では、上記実施形態の実施例について、比較例とともに説明する。
実施例1は、上記実施形態に具体例として説明した条件に基づいて、加熱処理工程S1、冷却工程S2、成形工程S3、脱型工程S4を行って、レンズ30を製造した例である。上記に説明したように、加熱処理工程S1における加熱温度(平均値)は350℃である。
実施例2は、加熱処理工程S1における加熱温度(平均値)を380℃にした以外は実施例1と同様にして、レンズ30を製造した例である。
比較例1、2、3、4は、加熱処理工程S1における加熱温度(平均値)を、それぞれ450℃、400℃、270℃、200℃にした以外は実施例1と同様にして、レンズ30を製造した例である。
このようにして、製造された実施例1、2、比較例1〜4について、製造されたレンズ30の外観検査を行い、レンズ面の曇り、クラックの評価を行った。
各評価は、限度見本を用いた目視検査により実施した。この結果を下記表1にまとめた。
Figure 2014139117
表1において、評価結果は、「◎(very good)」、「○(good)」、「×(no good)」で表した。それぞれの意味は、「◎」は外観の欠陥が目視確認できないことを示し、「○」は外観の欠陥が限度見本以下であることを示し、「×」は外観の欠陥が限度見本よりも悪いことを示す。
表1から分かるように、曇りに関しては、加熱温度が350℃以上の実施例1、2、比較例1、2にて、「○」と評価された。
これは、加熱処理を行うことにより、成形前にガラス素材4の表面の金属Biの析出量が抑制される結果、成形時に金属状態のBiの析出や、集積した金属状態のBiの揮発によるレンズ表面に微小孔の発生が抑制されているからと考えられる。
一方、Biの融点より低い加熱処理しか行っていない比較例3、4では、「×」と評価された。これは、ガラス素材4の表面の金属状態のBiが残った状態で成形されたため、曇りが生じたと考えられる。
クラックに関しては、実施例1、比較例3、4では「◎」、実施例2では「○」、400℃以上で加熱処理した比較例1、2では「×」と評価された。
すなわち、クラックは、加熱処理が高温になるほど、悪化している。これは、冷却工程S2における冷却温度差が大きくなるため、成形前のガラス素材4にひずみが蓄積され、その後の工程でも緩和できなかったためと考えられる。
実施例1、2では、クラックの程度に差が見られることから、クラックの発生に関しては、徐冷点よりも低い温度であることが好ましいことが分かる。
1 下型
2 上型
3 スリーブ
4 ガラス素材(光学素材)
4A ガラス成形体
5 光学素子成形型組立体
10 光学素子製造装置
11 加熱処理室
12 待機室
13 成形室
15 ヒーター
16 ガス供給管路
17A、17B 真空引き管路
18 不活性ガス供給管路
19 加熱ステージ
20 プレスステージ
21 冷却ステージ
30 レンズ(光学素子)
S1 加熱処理工程
S2 冷却工程
S3 成形工程
S4 脱型工程

Claims (4)

  1. ビスマスを含む光学素材を、ビスマスの融点以上かつ前記光学素材の徐冷点未満の温度となるように温度制御して、加熱処理する加熱処理工程と、
    該加熱処理工程にて加熱処理された前記光学素材を加熱してプレスすることにより、光学素子を成形する成形工程と、
    を備える、光学素子の成形方法。
  2. 前記加熱処理工程では、
    前記光学素材を、ビスマスの融点以上かつ前記光学素材の徐冷点より20度低い上限温度未満の温度となるように温度制御して、加熱処理する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  3. 前記光学素材は、
    酸化ビスマスを40wt%以上含有している
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の光学素子の成形方法。
  4. 前記加熱処理工程では、
    酸素濃度1%以上の酸化性雰囲気にて、前記光学素子の加熱処理を行う
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学素子の成形方法。
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