[0141] 本明細書に提示されるスパウトのすべての変形の共通する特徴は、別個の物質を有するカプセルを含むことである。物質は、液体、粉末等の固体、または任意の実質的に流動可能な物質であり得る。カプセルは、スパウトが最初に開かれたときに、物質がカプセルの下にある容器内に落ちるように、開かされる。別の共通する特徴は、このカプセルがスパウトの内部に逆さの位置に配置されることである。これは、カプセルの固定ベースが上にあり、封止フォイルで封止された開かれる側が下にあることを意味する。カプセルは、容器ノズルの内部に存在するか、または容器ノズルの内部で少なくとも大きく突出する。スパウトの下縁は、一般に、容器ノズルまたは容器ネックの上部マージンよりも下にある。
[0142] カプセルを開くために、このフォイルは、カプセルの内容物が容器内に落ちるように、特別な開封装置を使用して自動的に穿孔または切断される。スパウトの設計に応じて、この開封装置は、キャップまたはねじ込み式ノズルの内部にあることができ、平行移動の様式で押し下げられ、封止フォイルに押し付けられる。代替として、カプセルは、回転移動により螺旋に沿って押し下げられ、螺旋に沿ったさらなる回転移動により、封止フォイルが静止した開封装置によって穿孔された後、切断される。
[0143] 図1は、回転式キャップ1、カプセル2,および開口スリーブ14を有するねじ込み式ノズル3を備えたプラスチックスパウトの第1の変形の個々のパーツを示す。この図では、パーツが下から斜めに見られる。パーツは、プラスチック、金属、または任意の他の都合のよい材料から作られ得る。上または右に、スパウトの回転式キャップ1が見える。周壁の一側面は、突出部4を有する。突出部4内には、突出部4の上に突出して、不正開封防止保証として機能するせん断ピン5がある。この下に、円筒形カプセル2が見られる。カプセル2の底部は開いており、充填後に封止フォイル6で封止される。周壁には、後に説明するように、摺動カーブとして機能する螺旋状カラー7がある。カプセル2は、ベース8を前にして、キャップ1の内部のガイドスリーブ9内に挿入され、キャップ1と同心位置に固定することができる。このとき、カプセル2の上部は、キャップベース上のこのガイドスリーブ9の内部にあり、ガイドスリーブ9の内部で、螺旋状マージン10を有するガイドスリーブ28が形成される。カプセル2をガイドスリーブ28内にセットすることにより、螺旋状カラー7は、ガイドスリーブ9内のガイドスリーブ28の螺旋状マージン10に対してぴったりと閉じて、カプセル2に摺動カーブを形成する。カプセル2の下端において、これは、周縁にいくつかの直線部12を有する横方向突出エッジ11において切れてなくなる。カプセル2の下には、ねじ込み式ノズル3が見られる。その下部内側には、めねじ13があり、めねじ13を使用して、ねじ込み式ノズル3を容器ノズルのおねじにねじ込むことができる。容器は、ガラス製またはプラスチック製のボトルであり得る。同様に、容器は、プラスチックノズルを有するプラスチック容器、カートン、スチールキャニスタ等であり得る。
[0144] ねじ込み式ノズル3の内部には開口スリーブ14が同心状に延び、 開口スリーブ14は、材料ブリッジを使用して上部にあるねじ込み式ノズル3の上部マージンに接続される。この開口スリーブ14は、所与の例では、いくつかの平坦側面帯15を示す。したがって、カプセル2が直線的に、すなわち、下部突出エッジ11上の平坦部12が開口スリーブ14のこれら平坦側面帯15に対向するように、カプセル2を上から開口スリーブ14内に挿入することができる。このようにして、カプセル2は、開口スリーブ14の内部でのスリップから保護され、ねじ込み式ノズル3の回転軸に沿って平行移動の様式でしか移動することができない。開口スリーブ14の下端には、開口スリーブ14の内側で上方に突出する穿孔・切断歯17を有する穿孔・切断装置16が示される。取り付けの行程中、キャップ1は、充填されたカプセル6を含んだ状態で上からねじ込み式ノズルに押し付けられ、封止フォイル6で下面を封止される。キャップ1の内側には、溝18が下縁に沿って延びる。他方、ねじ込み式ノズルはカラー19を形成し、カラー19上に径方向突出カム20が形成される。したがって、キャップ1の内側にある溝18を使用して、キャップ1をこれらカム20に押し付けることができ、次いで、カム20は溝18にスナップ嵌めされる。その後、キャップ1はねじ込み式ノズル3にしっかりと保持されるが、ねじ込み式ノズル3上で回転することができる。それにより、キャップ1の回転位置は、せん断ピン5が、ねじ込み式ノズル3の外側にある対応する収容穴21に係合するように選択される。
[0145] 図2は、上から斜めに見た、回転式キャップ1、カプセル2、および開口スリーブ4を有するねじ込み式ノズル3を備えたプラスチックスパウトのこの第1の変形のパーツを示す。この図において、キャップマージンにある、せん断ピン5を有する突出部4が下方に突出することを見ることができる。回転式キャップ1の下には、逆さになったカプセル2が示される。キャップベース8の螺旋状カラー7は、キャップ1の内側のガイドスリーブ28の螺旋状マージン10と一緒になってカプセル2を開けるように機能する摺動カーブを形成する。このガイドスリーブ28は、図1において見ることができる。カプセル2の下には、径方向突出エッジ11を見ることができ、径方向突出エッジ11は直線または平坦な部分12を示す。カプセル2の下には、カラー19と、外部に向かって半径方向に位置合わせされたスナップ嵌めカム20とを有するねじ込み式ノズル3を見ることができる。最も外側の前面において、カム20のそれぞれはノーズ23を示し、ノーズ23は、キャップ壁の内側の溝18に嵌め込まれる。キャップエッジの下縁にあるせん断ピン5は、ねじ込み式ノズル3の外側の開口21に嵌め込まれる。ねじ込み式ノズル3上に配置されたキャップ1を回転させた場合、この開口21内に嵌め込まれたせん断ピン5が破断する不正開封防止保証が提供される。代替として、開口21は、強力なボルトとして機能するピン5によって穿孔されるウィークポイントを右側に含む。
[0146] したがって、カプセル2のエッジ11上の平坦マージン12が、開口スリーブ14の内側の平坦部15に対向するように、カプセル2をねじ込み式ノズル3内または開口14内に配置することができる。次いで、カプセル2は、開口スリーブ14内部にしっかりと保持される。開口スリーブ14の下部エリアにおいて、上方に突出した穿孔・切断歯17を見ることができる。ねじ込み式ノズル3の上のねじ込み式ノズル3の外側と開口スリーブ14との間に、ねじ込み式ノズル3の内部で自由に吊るされる開口スリーブ14を担持する材料ブリッジ22が存在する。このブリッジは周溝24を形成する。この溝24の周縁の約1/4〜1/3またはこれを超える分だけ延びた領域内で、外境界壁に一続きのかかり25が設けられる。これらかかり25は、キャップ1の下側において突出し、図3において見られるハンドル27と協働する。これらかかり25と共に、このハンドル27はラチェットを形成する。これは、キャップ1が、開口21内のせん断ピン5ときの開始位置から逆時計回りの方向でしか回転できないことと、この回転が溝24内の交差板26によって制限されることとを保証する。キャップ1が一旦できるだけ回転すると、キャップ1にあるハンドル27は交差板26で止められる。キャップ1は、かかり25により、このエンド位置から元の位置に回転して戻すことはもはやできない。
[0147] 図3は、回転式キャップ1を拡大図で下から斜めに示す。キャップ1の外壁とスリーブ9との間に形成されたハンドル27を見ることができ、キャップ1の内部には、螺旋状外側マージン10を有するガイドスリーブ28が形成される。このハンドル27は、軸方向において位置合わせされ、スリット29で隔てられた2つのカム30、31で延びる。キャップ1がねじ込み式ノズル3上に配置され、開封方向に回転した場合、内側カム30は溝24の内境界壁に沿って摺動する一方で、外側カム31は溝24の外境界壁にあるかかり25上を摺動する。両カム30、31の間のスリット29は、キャップ1の中心に対するカム31のわずかな逸れを許容し、ひいては、かかり25の上を移動できるようにする。次いで、カム31は各かかり25の背後にジャンプして戻り、ハンドル27が最終的に溝24内の交差板26において止まるまで、再び溝24の外境界壁の長さに沿って摺動する。キャップ1のこの図では、突出部4内のせん断ピン5ならびに螺旋状エッジ10の2つの部分を有するガイドスリーブ28も見ることができる。キャップのベース上の径方向リブ32は、キャップ内でカプセル2のベースを前にした状態でカプセル2が挿入される際、カプセル2を位置決めするために使用される。次いで、カプセルのベースはリブ32上に立つ。
[0148] 図4は、別個に示された回転式キャップ1、カプセル2、および開口スリーブ14を有するねじ込み式ノズル3を備えたプラスチックスパウトのこの第1の変形の個々のパーツを示す。螺旋状カラー7はカプセル2に外嵌される。カプセル2は、スパウトがねじ込み式ノズル3内部に組み入れられた状態では見えない。平坦部12および突出エッジ11は、開口スリーブ14内側の平坦部15に沿って導かれ、開口スリーブ14の内部にしっかりと固定される。この位置では、カプセルの封止フォイル6は、開口スリーブ14の下縁にある穿孔・切断歯17の真上に存在する。キャップ1が開封方向に回転した場合、カプセル2は、キャップ1が開口スリーブ14上を回転する間、開口スリーブ14内の同じ回転位置に留まらなければならない。それにより、キャップ1内のガイドスリーブ28の螺旋状エッジ10は、カプセル2の摺動カーブ上で機能して、カプセル2を開口スリーブ14内で平行移動により下方に押す。それにより、カプセル2の封止フォイル6は、開口スリーブ14の周縁に存在する穿孔・切断歯17の上に押される。したがって、穿孔・切断歯は、マージンエリアに沿ってフォイル6を穿孔し、カプセルの内容物が容器内に落ちるように切断する。
[0149] 図5は、回転式キャップ1、カプセル2、および開口スリーブ14を有する、組み立てられたスパウトの個々のパーツをねじ込み式ノズル3の回転軸に沿った断面において示す。ノズル3は容器ノズル33にねじ込まれる。この図では、螺旋状カラー7を有するカプセル2がどのように、摺動カーブ7としてガイドスリーブ28の螺旋状エッジ10に配置されるかが見られる。キャップが回転すると、これらエッジ10は、カプセル2の摺動カーブ上で回転し、カプセル2を強制的に下方に移動させる。したがって、カプセル2は、開口スリーブ14内で押し下げられ、それにより、封止フォイル6は穿孔・切断装置16に押し付けられ、フォイルが穿孔され切断される。次いで、カプセルの内容物は容器内に落ちる。キャップ1がここでさらに回転した場合、この回転には大きなトルクが必要とされるが、ノズル3は、キャップ1、カプセル2、およびノズル3で作られた完全なスパウトが容器から取り外されるまで、容器ノズル33のおねじから緩められる。次いで、容器は、ここではカプセル2の物質と混合された内容物を注ぎ出す準備が整う。1回量または必要な量を注ぎ出した後、従来のねじ式キャップのように、ねじ込み式ノズル3を有するスパウトを再び容器ノズル33にねじ込むことができる。
[0150] このプラスチックスパウトの第2の実施形態変形を図6に示す。容器ノズル33は、ここでは、時計回りに延びる通常のおねじを有するねじ式ノズルとして設計される。ねじ込み式ノズル3は回転し、このねじ付きノズルに時計回りの方向でねじ込まれる。対応するねじ付きノズルは、逆時計回りのめねじを示す。特別な特徴として、この第2の実施形態のねじ込み式ノズル3は、逆時計回りで延びるおねじ48を示す。逆時計回りのねじを有するキャップ1は、取り外し可能なストップに達するまで、上から逆時計回りの移動でこのおねじにねじ込まれる。これは、キャップ1が、細い材料ブリッジによって下縁に形成される保証テープ34を示すことによって形成される。この保証テープ34は、ノズル3の突出カラー35上のストップに出会う。その頂上で、ねじ式ノズル3のマージンは、同軸状に延び且つ小径を有する開口スリーブ14の上部マージンに径方向ブリッジを介して接続される。開口スリーブ14は、容器ノズル33の内部に嵌め込まれる。開口スリーブ14の下縁に、内側に上向きに突出する穿孔・切断歯を有する穿孔・切断装置が示される。
[0151] キャップ1の下側において、カプセル2の下側が最初に開き、物質が別個に充填され、その後、内側に押し込まれしっかりと保持されるフォイル6によって封止される。このカプセル2は、キャップ1のベースに直接形成することができる。キャップ1を逆さにすることにより、カプセル2が充填され封止される。スパウトが容器ノズル33に取り付けられると、このカプセル2は、カプセル2の封止フォイル6が穿孔・切断装置の真上にあるように、容器ノズル33の内部で突出する。保証テープ34を除去すると、キャップ1の下縁とノズル3の突出するカラー35との間にギャップが生じる。キャップ1は、逆時計回りの方向での回転によってさらに下方にねじ込むことができる。カプセル2はキャップ1と共に回転し、それにより、穿孔・切断装置を超えて下方に回転して、フォイル6を穿孔し切断する。その後、カプセルの内容物は容器内に落ちる。最後に、キャップ1はノズル3のカラー35上の下縁とぶつかり、それ以上は下にねじ込むことはできない。カプセル1が、追加のトルクによって逆時計回りの方向にさらに回転した場合、ノズル3も一緒に回転し、容器ノズル33のねじから緩められる。したがって、カプセル1およびノズル3を共に有する完全なスパウトは、容器ノズル33から緩められ、取り外される。容器は、ここで、物質と混合された内容物を注ぎ出す準備が整う。
[0152] 図7は、このスパウトの個々のパーツを下から斜めに見た斜視図で示す。保持リング39上に形成されたキャップ1内の径方向に位置合わせされたリブ36を見ることができ、その内部に、カプセル2および物質が保持される。キャップ1の下縁において、周囲に延びる保証テープ34を見ることができる。右側のキャップ1の近傍には、封止フォイル6を有するカプセル2がある。開口を有するカプセル2はまず、充填され、上向きに位置合わせされ、その後、カプセル2が封止されるように、封止フォイル6は封止または溶接される。次いで、カプセル2は、キャップ1内に逆さの位置に、すなわち、フォイル6が下向きであり、キャップの開かれる側の方向においてベースと位置合わせされた状態で取り付けられる。キャップ1の下には、ノズル3が見られる。これによって示されるのは、キャップ1のめねじが逆時計回りに延びるため、逆時計回りに延びるおねじ48である。キャップ1が、上から見て左側に、すなわち逆時計回りの方向に回転した場合、保証テープ7がティルカラー35に達するまで、キャップ1はノズル3にねじ込まれる。開口スリーブ14は、ノズル3の下から突出する。カプセル2は、上からスリーブ14の内部内に配置される。穿孔・切断装置16が見られる。右側のノズル3の近傍には、関連容器ノズル33を有する容器が示される。
[0153] 図8は、取り付けられた図7によるこのスパウトを回転軸に沿った断面で示す。径方向ブリッジ22を介して開口スリーブ14上と結合されたノズル3が見られる。この開口スリーブ14はノズル3よりも長く、ノズルから突出する。下縁において、開口スリーブ14は、開口スリーブ14に接続されて開口スリーブ14と一体化された穿孔・切断装置16を担持する。これは、少なくとも1つの上向きの歯と、1つのわずかに位置合わせされた切断歯37とを形成する。キャップ1の保証テープ34は、ノズル3のカラー35上にある。直線の破線yは、容器ノズル33の上部マージンの位置を示し、直線の破線xは、封止フォイル6を有する挿入されたカプセル2の下縁11の位置を示す。見られるように、この下縁11は、明らかに、容器ノズル33の上部マージンの下にある。言い換えれば、カプセル2は容器ノズル33の内部で一体化されるため、カプセル2によってスパウトが通常の回転式キャップまたは蓋キャップよりも大きくなることはない。保証テープ34がここで破断された場合、まず、回転式キャップ1を左への移動によってさらに下方にねじ込むことができる。回転式キャップ1はカプセル2と共に下方に移動し、一緒にカプセル2を回転させ、最後に、回転してカプセル2を押し、フォイル6が穿孔・切断装置16を超える。したがって、フォイル6は、切断歯37の回転移動によって穿孔され切断される。この開封プロセスは、キャップ1のカラー35の下縁がノズル3上に存在するようになるまで、続けられる。
[0154] 切断フォイル片6がある状況を図9に示す。キャップ1は、カラー35上のストップに出会う。キャップがここで、この位置からさらに左に回転した場合、ノズル3を強制的に一緒に回転させ、それにより、容器ノズル33から緩められる。しかし、プラスチックスパウト全体は、ここでは空のカプセル2と一緒に容器ノズル33から緩められる。スパウトは、容器を再び気密に封止することができるように、この容器ノズルに再びねじ込むことができる。
[0155] 図10は、キャップ1の下縁に保証テープ34を有するキャップ1を示す。この保証テープ34は、少数の材料ブリッジを介して、またはキャップ下部マージンにおける所定の破断点として連続した細い点38を介して、通常の方法で固定される。この図に見られるように、いくつかの窓49が周縁に沿って長さにおいて分散している。保証テープ34の一端において、これは、保証テープを破って取り外すために外側に折り曲げることができるグリップ面50を形成する。逆時計回りに回転するおねじ48を有する関連ノズル3において、カラー35が見られる。これは、外側に向かって突出し、上側において面取りされた径方向突起51を形成する。キャップ1が、ノズル3上のすべての側で安全保護されるようにセットされたとき、突起51は窓49に嵌め込まれる。下縁が突起上にある状態で保証テープ34が存在する解決策と比較して、これら窓49を保証テープ34に使用するこの解決策を通して、スパウトの高さを低減することができる。ノズル3のカラー35において、保証テープ34の下縁において間隙53に嵌め込まれる径方向カム52が形成される。カム52は、回転に対する追加の安全保障として働く。
[0156] 図11では、キャップ1は下から示される。キャップの蓋の下側に形成された保持リング39内に径方向に延びるリブ36が見られる。これらリブ36は、これらが保持リング39内でベースによって押されたとき、充填され封止されたカプセル2を固定するように働く。図12は、側方から見たキャップ1を回転軸を通る断面で示す。キャップの蓋の内側に形成された保持リング39と、径方向内側に形成されたリブ36が認められる。保証バンド34はキャップ1の下に見られ、材料ブリッジまたは連続した細い点38を介してキャップ下部マージンに保持される。
[0157] 図13は、スポーツまたは飲料クロージャの形態のプラスチックスパウトの第3の実施形態を示す。個々のパーツは分解され、斜視図で示される。それにより、個々のパーツは共通軸上に位置合わせされる。スパウトは6つのパーツを含む。キャップ1として機能するパーツは、飲料クロージャとして設計される。キャップ1は、ねじ込み式ノズル3として機能する別のパーツの同軸上に配置されたストッパ41と協働する飲料ノズル40を形成する。このノズル内には、いくつかのリブ42が径方向内側に位置合わせされる。カプセル2は、カプセルベース、すなわち封止フォイル6を下にした状態で固定して保持される。キャップ1は、飲料ノズル40の上に延び、飲料ノズル40に対向してスリーブ44を形成する。このスリーブ44は、ガイドノズル45を介してノズル3上に位置決めされ、例に示すように、容器ノズル33上に封止されて固定される。ガイドノズル45内には、外壁に軸方向に延びる間隙46を有する開口スリーブ14がある。この開口スリーブ14の下端には、上向きに位置合わせされた穿孔・切断歯17を有する穿孔・切断装置16がある。封止フォイル6を有するカプセル2は、ストッパ41が押し下げられると、フォイル6を有するカプセル2が、穿孔・切断装置16に押し付けられるように、穿孔・切断装置14に対して開口スリーブ内で下方にセットされる。
[0158] 図14は受けスリーブ14を示す。その下縁には、穿孔・切断装置16が見られる。開口スリーブ14の外側に、飲料スパウトが開かれたときに液体が流出することができるように、いくつかのチャネル46が存在する。図15では、開口スリーブ14を上から見られる。この図では、穿孔・切断装置16の個々の歯17を見ることができる。
[0159] 図16は、初期位置にある取り付けられた状態のプラスチックスパウトを示す。保護キャップ47もキャップ1上に配置される。ストッパ41は、マウスピース40の開口を通って突出し、この開口を封止する。開口スリーブ14内のカプセル2は、下から挿入され、リブ42によって上に保持され、底部の封止フォイル6によって封止される。カプセル2のフォイル6の下には、開口スリーブ14の下縁に形成された穿孔・切断装置16が存在する。スパウトを開くために、保護キャップ47はまず図17に示すように取り外される。ここで、指でストッパ41を押すことができる。その結果、カプセル2は開口スリーブ14内で押し下げられ、フォイル6が穿孔・切断装置に押し付けられる。それにより、フォイル6は、図18に示すように、穿孔され切断される。ここでカプセル2は開かれ、内容物が容器内に落ちることができる。ここで、飲料ノズル40はすでに、約4mm程度だけ、ロック位置まで引き上げられている。この位置において、ストッパ41は、飲料ノズル40の開口を閉じる。飲料スパウトを開くには、キャップ1を一番上のロック位置までさらに引き上げなければならず、次いで、キャップ1は合計で約6mm程度引き下げられる。これは図19に示される。この位置において、スパウトは、飲料ノズル40を口にセットする準備が整う。飲料ノズル40を押し戻すことにより、スパウトを再び封止し閉じることができる。
[0160] 図20は、閉位置にある、いくらか長く設計された飲料ノズル40を有するスパウトを示す。飲料ノズル40は、ストッパ41が開口内で突出し、開口を閉じるまで押し戻される。図21は、開位置にあるこの飲料ノズル40を示す。図22は、軸に沿って数度だけ回転された位置を示し、液体流出が矢印で示される。液体は、開口スリーブ14内を間隙46に沿って流れ、ガイドノズル45に到達し、ストッパ41内を流れ、最終的に飲料ノズル40の開口を通って外部に流れる。
[0161] 図23〜図28は、本明細書において説明したような材料解放スパウト100のさらなる実施形態を示す。材料解放スパウト100は、キャップ110と、カプセル120と、ねじ込み式ノズル130等のベースと、を含む。材料解放スパウト100のキャップ110、カプセル120、およびねじ込み式ノズル130の設計は、上の要素と同様であり得、従来の容器150のスパウト140に使用され得る。
[0162] 螺旋状カラー7を有するカプセル2に代えて、材料解放スパウト100は、カプセルネスト160を有するカプセル120を使用し得る。この実施形態では、カプセル120は、一端上の水平出張り180の周囲にいくつかの直線部170を有し得る。水平出張り180は、フォイル190で覆われ得る。カプセル120の他端は、ベース200で終端し得る。カプセル120は、非常に薄いプラスチック材料から熱成形プロセスで作られ得る。したがって、カプセル120はいくらか可撓性を有し得る。本明細書において、他の製造技法を使用してもよい。カプセル120は、内部に位置決めされた材料210を有し得る。材料210は、任意の所望の流動可能な物質であり得る。
[0163] カプセル120は、カプセルネスト160内に位置決めされ得る。カプセルネスト160は、一端に螺旋状エッジ220を有し、他端にベース250を有する実質的に中空の個片であり得る。カプセルネスト160は、いくつかの直線部240を有する側壁230を有し得る。本明細書において、他の設計を使用してもよい。カプセルネスト160は、実質的に剛性の材料で作られ得、射出成形され得る。本明細書において、他の製造技法を使用してもよい。カプセル120は、カプセルの水平出張り180がカプセルネスト160のベース250において接触するように、カプセルネスト160内に嵌め込まれる。
[0164] キャップ110は、上述したキャップ1とほとんど同様であり得る。キャップ110は、突出部270を有する円形側壁260を含み得る。側壁260は、内部に位置決めされたいくつかのマイクロリブも有し得る。側壁260は、手触りの柔らかい熱可塑性エラストマーまたは同様の種類の材料から作られ得る。キャップ110は、ガイドスリーブ280を内部に含み得る。ガイドスリーブ280は、内部に形成された螺旋状マージン290を有し得る。螺旋状マージン290は、カプセルネスト160の螺旋状エッジ220と協働する。キャップ110は、ガイドスリーブ280の周囲に位置決めされたいくつかのカム300も有し得る。この実施形態では、2組のカム300が使用され得る。
[0165] ベースまたはねじ込み式ノズル130も、上記のねじ込み式ノズル3と同様であり得る。ねじ込み式ノズル130は、内部に内部開口スリーブ320が位置決めされた側壁310も有し得る。ねじ込み式ノズル130は、一端に位置決めされたいくつかのかかり330および/またはいくつかの交差板335を有し得る。かかり330および交差板335は、カム300と協働し、所望のときにキャップ110を所定の位置にロックすると共に、ねじ込み式ノズル130の回転の可聴的な感知を提供する。側壁310は、ねじ込み式ノズル130を容器150のスパウト140上に位置決めできるように、他端にいくつかのめねじ340も有し得る。本明細書において、他の種類の取り付け手段を使用してもよい。側壁310は、キャップ110の突出部270と位置合わせするように、内部に位置決めされたピン345も有し得る。
[0166] 開口スリーブ320は、内部に位置決めされた穿孔・切断装置350を有し得る。上述したように、穿孔・切断装置350は、内部に位置決めされたいくつかの歯350を含み得る。本明細書において、他の種類のカッター、穿孔機、または他の開封手段を使用してもよい。回転可能なフランジ370が、穿孔・切断装置350の周囲に開口スリーブ320の端を横切って延びてよく、それにより、フォイル190がいずれも容器150内に入らないようにすることができる。
[0167] 図25および図26は、容器150への材料解放スパウト100の使用を示す。特に、カプセル120は、カプセルネスト160内に位置決めされ得る。カプセルネスト160は、螺旋状エッジ220および螺旋状マージン290が位置合わせされるように、キャップ110の開口スリーブ320内に位置決めされ得る。次いで、キャップ110、カプセル120、およびカプセルネスト160は、ねじ込み式ノズル130上に位置決めされ得る。キャップ110の突出部270は、ねじ込み式ノズル130上のピン345と位置合わせされる。材料解放スパウト100は、容器のスパウト140上に位置決めされ得る。
[0168] 図25に示すように、カプセル120のベース250は、ねじ込み式ノズル130の開口スリーブ320内に位置決めされると共に、上昇位置において、穿孔・切断装置350の歯360の上に位置決めされる。図26に示すように、螺旋状エッジ220および螺旋状マージン290に沿ったキャップ110の回転により、カプセル120およびカプセルネスト160は下方に回転し、それにより、カプセル120のフォイル190は穿孔・切断装置350の歯360に接触して回転する。したがって、フォイル190は切断されるか、または開かれ、材料210はカプセル120から解放され、容器150に流入する。キャップ110を引き続き回転させることにより、ねじ式ノズル130のかかり330および交差板335はキャップ110のカム300に当接し、キャップ110だけをさらに回転させることが不可能になる。したがって、キャップ110をさらに回転させることにより、全材料解放弁100が容器150のスパウト140から取り外される。