JP2014138632A - 画像生成装置および断層撮影装置並びにプログラム - Google Patents

画像生成装置および断層撮影装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】3次元画像から補間によって所望の断面像を得る際に、撮影部位の組織の種類に依らず、画像診断に適した画像を得る。
【解決手段】断層撮影装置により得られた連続的な複数の断層像をそのスライス方向に積層して成る3次元画像から、所望の断面像を、補間処理により生成する画像生成装置であって、前記断面像における生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記3次元画像を構成する画素のうち、前記生成対象の画素の近傍に位置する複数の画素の画素値に応じて決定する決定手段を備え、前記決定手段により決定された補間処理として、少なくとも2種類の補間処理を用いて前記断面像を生成する画像生成装置を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、断層撮影装置によって得られた3次元画像から補間によって所望の断面像を得る技術に関する。
従来、放射線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの断層撮影装置によって得られた3次元画像から、補間によって所望の断面像を得る方法が知られている(例えば、特許文献1,段落[0010]等参照)。
特開平10−80419号公報
上記方法の一例としては、X線CT装置により撮影対象の連続的な複数の断層像を得、これらをスライス(slice)方向に積層して3次元画像を生成し、補間を行って、走査ガントリ(gantry)をチルト(tilt)させて撮影したときに得られる断層像を仮想的に生成する方法が考えられる。
ところで、画像診断においては、一般的に、軟部組織の観察には、ノイズ(noise)が抑制された画像が好ましく、骨などの非軟部組織の観察には、解像度の高い画像が好ましいとされている。
しかしながら、補間によって画像を得る場合は、通常、解像度保持とノイズ抑制とはトレードオフ(trade-off)の関係にある。
したがって、画像診断に供する画像として、軟部組織と非軟部組織とが混在する部位の断面像を補間によって得る場合、これら両方の組織に適した画像を得ることは難しい。つまり、非軟部組織に合わせて、解像度保持を優先した、いわゆるエッジ(edge)強調型の補間処理を用いると、解像度は保持できるが、ノイズが増大し、軟部組織には不適な画像になる。また、軟部組織に合わせて、ノイズ抑制を優先した、いわゆるエッジ非強調型の補間処理を用いると、ノイズは抑制できるが、解像度が低下し、非軟部組織には不適な画像になる。
なお、3次元画像からエッジ強調型の補間処理を用いて所望の断面像を得る場合に、その断面像における軟部組織のノイズが許容範囲に収まるよう、元の3次元画像を得るためのスキャン(scan)において、放射線の照射線量を上げるという方法はある。しかし、これでは、被検体への被曝量が増大してしまい、好ましくない。
このような事情により、3次元画像から補間によって所望の断面像を得る際に、撮影部位の組織の種類に依らず、画像診断に適した画像を得ることができる技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
断層撮影装置により得られた連続的な複数の断層像をそのスライス方向に積層して成る3次元画像から、所望の断面像を、補間処理により生成する画像生成装置であって、
前記断面像における生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記3次元画像を構成する画素のうち、前記生成対象の画素の近傍に位置する複数の画素の画素値に応じて決定する決定手段を備え、
前記決定手段により決定された補間処理として、少なくとも2種類の補間処理を用いて前記断面像を生成する画像生成装置を提供する。
ここで、断面像は、断層像を含む。
第2の観点の発明は、
前記少なくとも2種類の補間処理が、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が相対的に強い第1の補間処理と、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が相対的に弱い第2の補間処理とを含む、上記第1の観点の画像生成装置を提供する。
第3の観点の発明は、
前記決定手段が、
前記複数の画素のうち画素値が軟部組織を表す数値範囲から外れている画素の割合または数が、所定の閾値以上であるときに、前記生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記第1の補間処理に決定し、
前記割合または数が、前記閾値未満であるときに、前記生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記第2の補間処理に決定する、上記第2の観点の画像生成装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記画素値がCT値であり、
前記数値範囲が、−200から+200までの範囲、または、その内側の範囲である、上記第3の観点の画像生成装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記第1の補間処理が、バイキュービック(bi-cubic)補間処理、ラグランジュ(Lagrange)補間処理、またはニュートン(Newton)補間処理であり、
前記第2の補間処理が、リニア(linear)補間処理、バイリニア(bi-linear)補間処理、またはスプライン(spline)補間処理である、上記第2の観点から第4の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記複数の画素が、前記生成対象の画素に3次元的に最近傍となる27画素以外の画素を含む、上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記複数の画素が、前記3次元画像を構成する画素のうち、前記生成対象の画素から所定の近傍領域に含まれる画素であり、
前記近傍領域が、前記断面像の断面の角度に応じて変化する、上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記断面像の断面が、前記複数の断層像の断面をそのスライス方向に傾斜させた面と平行である、上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置を提供する。
第9の観点の発明は、
前記3次元画像が、頭部の画像である、上記第8の観点の画像生成装置を提供する。
第10の観点の発明は、
前記断面像の断面が、実質的に、前記頭部のOMライン(OM line)またはRBライン(RB line)による基準面である、上記第9の観点の画像生成装置を提供する。
第11の観点の発明は、
上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置を含む断層撮影装置を提供する。
第12の観点の発明は、コンピュータ(computer)を、上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点の画像生成装置として機能させるためのプログラム(program)を提供する。
上記観点の発明によれば、3次元画像から所望の断面像を補間処理により生成する際に、上記断面像における生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、上記3次元画像を構成する画素のうち、上記生成対象の画素の近傍に位置する複数の画素の画素値に応じて決定する。故に、非軟部組織とその近傍には、当該組織に適した解像度保持優先の補間処理を適用し、軟部組織には、当該組織に適したノイズ抑制優先の補間処理を適用することができ、撮影部位の組織の種類に依らず、画像診断に適した画像を得ることができる。
第1実施形態に係るX線CT装置の構成を示す概略図である。 画像再構成によって得られる断層像を概念的に示す図である。 3次元画像から仮想チルト断層像をリフォーマット(reformat)する様子を示す図である。 3次元画像Vのyz断面における一部拡大図の例である。 仮想チルト断層像の画素を生成する処理を概念的に示す図である。 第1の実施形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー(flow)図である。 OMラインおよびRBラインを説明するための図である。
以下、発明の実施形態の例について説明する。なお、これにより発明は限定されない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、発明を、いわゆるデジタルチルト機能(digital-tilt function)を有するX線CT装置に適用した例である。デジタルチルト機能とは、走査ガントリをチルトさせることなく、走査ガントリをチルトさせてスキャンしたときに得られるチルト断層像に相当する画像を仮想的に得る機能である(例えば、特許文献、特開2012−024233号公報等参照)。具体的には、被検体のスキャンを行って、z軸方向をスライス方向とする連続的な複数の断層像を得、この複数の断層像をz軸方向に積層して3次元画像を得る。そして、その3次元画像から、仮想チルト断層像を、補間処理によりリフォーマットする。デジタルチルト機能は、走査ガントリにチルト機構がなくてもチルト断層像に相当する画像の取得を可能にするため、X線CT装置の低コスト(cost)化の一手段として注目されている。
図1は、第1実施形態に係るX線CT装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、走査ガントリ10と、撮影テーブル20と、操作コンソール30とを有している。
走査ガントリ10は、不図示の回転部を有しており、この回転部は、走査ガントリ10の空洞部である撮影空間19の中心、すなわちアイソセンタ(iso-center)ISOを回転軸として回転可能に支持されている。回転部には、X線管11、アパーチャ(aperture)12、X線検出器13が搭載されている。
X線管11およびX線検出器13は、撮影空間19を挟み、互いに対向して配置されている。被検体40は、撮影テーブル(table)20に載置され、撮影空間19内に配置される。なお、ここでは、X線管11およびX線検出器13の回転軸方向をz軸方向、鉛直方向をy軸方向、z軸方向及びy軸方向に垂直な水平方向をx軸方向とする。
アパーチャ12は、X線管11から発生するX線をファンビーム(fan beam)に成形する。なお、ここでは、このファンビームの円弧状の広がり方向をチャネル(channel)方向chとする。
X線検出器13は、アパーチャ12で成形され、被検体40を透過したX線を検出し、検出面上の各位置についてX線強度に応じた信号を出力する。X線検出器13は、ch方向およびz軸方向に、マトリクス(matrix)状に配列された複数の検出素子(不図示)により構成されている。本例では、検出素子は、略正方形状であり、その検出面サイズは、約1.2mm角である。また、検出素子は、ch方向に約1000個、z軸(スライス軸)方向に64個、配列されている。
操作コンソール30は、スキャン条件設定部31、スキャン制御部32、画像再構成部33、仮想チルト条件設定部34、および仮想チルト断層像生成部35を有している。
スキャン条件設定部31は、操作者の操作に応じて、X線CTスキャンを行う際のスキャン条件を設定する。スキャン条件には、撮影部位、X線管11の管電圧および管電流、スキャン範囲、スライス厚等が含まれる。
スキャン制御部32は、スキャン条件に従って、アパーチャ12、X線管11およびX線検出器13等を制御し、X線CTスキャンを実施させる。この際、走査ガントリ10のチルトはなく、スキャン面は、xy平面に平行である。
画像再構成部33は、X線CTスキャンの実施により、X線検出器13の出力から得られた複数ビュー(view)の投影データに基づいて、画像再構成を行う。
図2は、画像再構成によって得られる断層像を概念的に示す図である。
画像再構成部33は、図2に示すように、z軸方向をスライス方向とする連続的な複数の断層像を再構成し、これらをz軸方向に積層して3次元画像Vを得る。なお、ここでは、画像再構成によって得られた元の断層像を、オリジナル(original)の断層像ともいう。また、この元の断層像を構成する画素を、オリジナルの画素ともいい、この元の断層像のスライス厚をオリジナルのスライス厚ともいう。本例では、オリジナルの断層像は、オリジナルの画素がx軸方向およびy軸方向に等間隔に配列されたほぼ正方形状の画像であり、その画像サイズ(size)は、例えば512×512画素である。
図3は、3次元画像から仮想チルト断層像をリフォーマットする様子を示す図である。
仮想チルト条件設定部34は、操作者の操作に応じて、仮想チルト条件を設定する。仮想チルト条件は、3次元画像から仮想チルト断層像をリフォーマットする際の条件であり、図3に示すように、仮想チルト角θおよび仮想スライス厚t′を含む。
仮想チルト断層像生成部35は、図3に示すように、設定された仮想チルト条件に従って、仮想チルト断層像を生成する。具体的には、3次元画像Vに基づいて補間処理を行うことにより、xy平面に平行な断面Dをz軸方向に仮想チルト角θだけ傾斜させた面を断面D′とし、スライス厚を仮想スライス厚t′とする仮想チルト断層像G′を、リフォーマットする。本例では、仮想チルト断層像生成部35は、仮想チルト断層像を構成する各画素を、z軸方向に並ぶオリジナルの画素の補間により生成する。
なお、操作コンソール30は、コンピュータによって構成されており、操作コンソール30が有する各部は、このコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより、実現される。
ここで、3次元画像Vから補間処理によって仮想チルト断層像の各画素を生成する際に、どのような条件のときにどのような補間処理を用いるべきかについて検討することにする。
図4は、3次元画像Vのyz断面における一部拡大図の例である。
被検体40の3次元画像の領域は、図4に示すように、大きく分けて、軟部組織を表す領域51と、非軟部組織を表す領域52とに分類することができる。軟部組織は、例えば、脳、臓器、血管、筋肉、脂肪などである。また、非軟部組織は、骨、軟骨(一部を除く)、造影剤、空気、金属などである。
非軟部組織を表す領域52は、ハイコントラスト(high contrast)な領域であることが多く、ノイズがあまり目立たない領域である。また、この領域は、骨の構造や造影剤の染まり具合、肺野中の微小石灰化の有無などを観察する対象となることが多い。そのため、この領域の画質としては、ノイズの抑制よりも高い解像度が優先される。よって、非軟部組織を表す領域52内の画素を補間処理によって求める際には、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が比較的強い補間処理(以下、エッジ強調型の補間処理という)を用いる方がよい。
一方、軟部組織を表す領域51は、ローコントラスト(low contrast)な領域であることが多く、ノイズが目立つ領域である。また、この領域は、内臓や脳の中である程度のかたまりとして現れる腫瘍や梗塞の有無などを観察する対象となることが多い。そのため、この領域の画質としては、高い解像度よりもノイズの抑制が優先される。よって、軟部組織を表す領域51内の画素を補間処理によって求める際には、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が比較的弱い補間処理(以下、エッジ非強調型の補間処理という)を用いる方がよい。
ただし、生成対象の画素が、図4に示す画素p1′のように、軟部組織を表す領域51内であって、かつ、その画素p1′の周辺に非軟部組織を表す領域52が存在する場合には、注意が必要である。エッジ非強調型の補間処理は、この補間処理によって生成される画素のCT値(画素値)に対し、補間処理に用いるオリジナルの画素pのCT値の影響を平均的に与える傾向が強い。そのため、例えば、骨と軟部組織との境界付近など、CT値が大きく変化する領域の周辺で、エッジ非強調型の補間処理を用いると、高いCT値と低いCT値の両方の影響を同時に受け、CT値として意図しない値を算出することがある。そこで、求めようとする画素がたとえ軟部組織を表す領域内であっても、その画素の周辺に非軟部組織の領域52の存在が認められる場合には、エッジ強調型の補間処理を用いる方がよい。
以上から、本例では、仮想チルト断層像生成部35は、次のような処理を行う。
図5は、仮想チルト断層像の画素を生成する処理を概念的に示す図である。
本例では、仮想チルト断層像を構成する画素の座標を、z軸方向に配列されたオリジナルの画素を通る直線上に設定することにする。
まず、仮想チルト断層像における生成対象の画素p′に近い複数のオリジナルの画素を、生成対象の画素p′を生成するための補間用の画素hとして設定する。本例では、図5に示すように、生成対象の画素p′からz軸方向に沿って並ぶ最近傍の4つのオリジナルの画素pを、補間用の画素hに設定する。
次に、生成対象の画素p′に近い複数のオリジナルの画素pを、生成対象の画素p′やその周辺がどのような組織によって構成された領域であるかを知るための判定用の画素jとして設定する。本例では、図5に示すように、生成対象の画素p′からz軸方向に沿って並ぶ最近傍の6つのオリジナルの画素pを、判定用の画素jに設定する。
次に、判定用の画素jの各々について、その画素のCT値が軟部組織を表す数値範囲W内に属するか否かを判定する。数値範囲Wは、空気を表す低いCT値や骨を表す高いCT値を含まないよう、例えば、−200〜+200、あるいは、その内側の範囲とする。本例では、数値範囲Wは、−100〜+100とする。
次いで、判定を行った画素のうち、CT値が数値範囲Wから外れている画素、すなわち非軟部組織と推定される画素の割合を求める。ここでは、この割合のことを、非軟部組織割合Rということにする。
次いで、この非軟部組織割合Rがしきい値Th以上であるか否かを判定する。しきい値Thは、例えば、10%、あるいは、20%などとすることができる。非軟部組織割合Rがしきい値Th以上である場合には、補間用の画素hに対するエッジ強調型の補間処理により、生成対象の画素p′(の画素値)を生成する。一方、非軟部組織割合Rがしきい値Th未満である場合には、補間用の画素hに対するエッジ非強調型の補間処理により、生成対象の画素p′を生成する。
エッジ強調型の補間処理としては、例えば、バイキュービック補間処理、ラグランジュ補間処理、ニュートン補間処理などを用いることができる。また、エッジ非強調型の補間処理としては、例えば、リニア補間処理、バイリニア補間処理、スプライン補間処理などを用いることができる。
なお、上記の処理においては、非軟部組織割合Rのしきい値判定に代えて、非軟部組織と推定される画素の数Nが、所定のしきい値以上であるかを判定し、その判定結果に基づいて、補間処理の種類を決めるようにしてもよい。
また、補間用の画素hや判定用の画素jは、上記以外の方法で設定してもよい。例えば、補間用の画素hや判定用の画素jは、生成対象の画素p′からz軸方向に沿って並ぶオリジナルの画素だけでなく、生成対象の画素p′を中心とした所定の近傍領域rに含まれるオリジナルの画素としてもよい。この場合において、この近傍領域rを、例えば、生成対象の画素p′を中心とした半径3〜4画素ピッチの球形領域としたり、生成対象の画素p′を中心とした一辺6〜8画素ピッチの直方形領域としたりしてもよい。また、この近傍領域rは、仮想チルト角θの大きさに応じて変えてもよく、例えば、仮想チルト角θが大きいほど、近傍領域rを大きくするようにしてもよい。また、判定用の画素jは、補間用の画素hと同じであってもよいし、補間用の画素hに加えて、さらに外側のオリジナルの画素pを含むように設定してもよい。いずれにしても、判定用の画素jは、生成対象の画素p′が、CT値が大きく変化する領域の周辺にあるか否かを判定可能にするため、生成対象の画素p′に3次元的に最近傍となる、3×3×3の27画素以外のオリジナルの画素を含むように設定することが望ましい。
これより、第1の実施形態に係るX線CT装置における処理の流れを説明する。なお、本例では、頭部CT撮影を想定する。
図6は、第1の実施形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー図である。
ステップ(step)S1では、操作者の操作に応じて、スキャン条件を設定する。このとき、スライス厚tは、最も薄い設定、例えば0.5mmや0.35mmなどとする。このようにすれば、補間処理によって生成される画素値の精度劣化を極力抑えることができる。スキャン方式は、アキシャルスキャン(axial scan)またはヘリカルスキャン(helical scan)を設定する。
ステップS2では、スキャン条件に従って、被検体40の頭部をスキャンする。
ステップS3では、スキャンによって得られた投影データ(projection data)に基づいて、頭部をz軸方向にスライスした複数の断層像Giを再構成する。
ステップS4では、再構成された複数のオリジナルの断層像Giをz軸方向に積層して3次元画像Vを生成する。
ステップS5では、操作者の操作に応じて、仮想チルト条件、すなわち、仮想チルト角θ及び仮想スライス厚t′を設定する。ここでは、仮想チルト角θは、仮想チルト断面が、頭部CT撮影における一般的な基準面となるように設定する。頭部CT撮影における基準面は、例えば、OMラインやRBラインを左右で含む基準面が多く用いられる。
図7は、OMラインを説明するための図である。
図7に示すように、OMラインは、眼窩中心(眼外角)と外耳孔とを結ぶ直線であり、眼窩耳孔線とも呼ばれている。このOMラインによる基準面は、一般に、大脳の病変の診断に適している。なお、RBラインは、眼窩下縁と外耳孔上縁とを結ぶ直線であり、眼窩下縁外耳孔線とも呼ばれている。このRBラインによる基準面は、一般に、眼窩、副鼻腔、頭蓋底の診断に適している。
ステップS6では、仮想チルト角θ及び仮想スライス厚t′を基に、生成する複数の仮想チルト断層像Gi′のスライス位置を特定する。
ステップS7では、複数の仮想チルト断層像Gi′のうちの1つを生成対象の仮想チルト断層像Gaとして選択する。
ステップS8では、生成対象の仮想チルト断層像Ga′を構成する画素のうちの1つを生成対象の画素pとして指定する。
ステップS9では、3次元画像Vを構成する画素のうち、生成対象の画素pに近い複数のオリジナルの画素を、補間用の画素hに設定する。
ステップS10では、3次元画像を構成する画素のうち、生成対象の画素pに近い複数のオリジナルの画素を、判定用の画素jに設定する。
ステップS11では、判定用の画素jの各々について、その画素のCT値が軟部組織を表す数値範囲W内に属するか否かを判定する。
ステップS12では、判定を行った画素のうち、CT値が数値範囲Wから外れている画素すなわち非軟部組織と推定される画素の割合である非軟部組織割合Rを求める。
ステップS13では、非軟部組織割合Rがしきい値Th以上であるか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、補間用の画素hに適用する補間処理の種類を決定する。非軟部組織割合Rがしきい値Th以上である場合には、ステップS14に進み、非軟部組織割合Rがしきい値Th未満である場合には、ステップS15に進む。
ステップS14では、補間用の画素hに対するエッジ強調型の補間処理により、生成対象の画素pを生成する。ステップS16へ。
ステップS15では、補間用の画素hに対するエッジ非強調型の補間処理により、生成対象の画素pを生成する。
ステップS16では、生成対象の仮想チルト断層像G′aを構成する画素のうち、生成すべき他の画素があるか否かを判定する。ある場合には、ステップS8に戻り、ない場合には、ステップS17に進む。
ステップS17では、複数の仮想チルト断層像G′iのうち、生成すべき他の仮想チルト断層像があるか否かを判定する。ある場合には、ステップS7に戻り、ない場合には、処理を終了する。なお、生成された仮想チルト断層像G′iは、適宜、表示、保存、転送等される。
以上、本実施形態によれば、3次元画像から所望の断面像である仮想チルト断層像を補間処理により生成する際に、非軟部組織に近い位置の画素については、エッジ強調型の補間処理を用い、軟部組織の位置の画素については、エッジ非強調型の補間処理を用いることができる。その結果、非軟部組織とその近傍には、当該組織に適した解像度保持優先の補間処理を適用し、軟部組織には、当該組織に適したノイズ抑制優先の補間処理を適用することができ、撮影部位の組織の種類に依らず、画像診断に適した画像を得ることができる。
なお、上記実施形態では、生成対象の画素の近傍に位置するオリジナルの画素の画素値に応じて、画像上のエッジ強調(保持)特性の強さが互いに異なる2種類の補間処理を使い分けているが、もちろん、画像上のエッジ強調(保持)特性の強さが互いに異なる3種類以上の補間処理を使い分けるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
発明は、X線CT装置によって得られた3次元画像におけるMPR(多断面再構成)を行う画像生成装置にも同様に適用可能である。すなわち、X線CT装置によって得られた連続的な複数の断層像をスライス方向積層して成る3次元画像において、任意の断面像を補間処理により生成する際に、その任意断面像における生成対象の画素の近傍に位置する複数の画素から特定される周辺の組織の状況に応じて、エッジ強調型の補間処理とエッジ非強調型の補間処理とを選択的に切り換えて用いることができる。
(第3の実施形態)
発明は、X線CT装置やX線CT画像のMPRを行う画像生成装置だけでなく、MRI装置やMRI画像のMPRを行う画像生成装置にも同様に適用可能である。
(第4の実施形態)
なお、コンピュータをこのような画像生成装置として機能させるためのプログラム、このプログラムが記憶された記憶媒体などもまた、発明の実施形態の一例である。
1 X線CT装置
10 走査ガントリ
11 X線管
12 アパーチャ
13 X線検出器
20 撮影テーブル
30 操作コンソール
31 スキャン条件設定部
32 スキャン制御部
33 画像再構成部
34 仮想チルト条件設定部
35 仮想チルト断層像生成部
40 被検体

Claims (12)

  1. 断層撮影装置により得られた連続的な複数の断層像をそのスライス方向に積層して成る3次元画像から、所望の断面像を、補間処理により生成する画像生成装置であって、
    前記断面像における生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記3次元画像を構成する画素のうち、前記生成対象の画素の近傍に位置する複数の画素の画素値に応じて決定する決定手段を備え、
    前記決定手段により決定された補間処理として、少なくとも2種類の補間処理を用いて前記断面像を生成する画像生成装置。
  2. 前記少なくとも2種類の補間処理は、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が相対的に強い第1の補間処理と、画像上のエッジ強調特性またはエッジ保持特性が相対的に弱い第2の補間処理とを含む、請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記複数の画素のうち画素値が軟部組織を表す数値範囲から外れている画素の割合または数が、所定の閾値以上であるときに、前記生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記第1の補間処理に決定し、
    前記割合または数が、前記閾値未満であるときに、前記生成対象の画素の画素値を算出するための補間処理を、前記第2の補間処理に決定する、請求項2に記載の画像生成装置。
  4. 前記画素値はCT値であり、
    前記軟部組織を表す数値範囲は、−200から+200までの範囲、または、その内側の範囲である、請求項3に記載の画像生成装置。
  5. 前記第1の補間処理は、バイキュービック補間処理、ラグランジュ補間処理、またはニュートン補間処理であり、
    前記第2の補間処理は、リニア補間処理、バイリニア補間処理、またはスプライン補間処理である、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の画像生成装置。
  6. 前記複数の画素は、前記生成対象の画素に3次元的に最近傍となる27画素以外の画素を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像生成装置。
  7. 前記複数の画素は、前記3次元画像を構成する画素のうち、前記生成対象の画素から所定の近傍領域に含まれる画素であり、
    前記近傍領域は、前記断面像の断面の角度に応じて変化する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像生成装置。
  8. 前記断面像の断面は、前記複数の断層像の断面をそのスライス方向に傾斜させた面と平行である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像生成装置。
  9. 前記3次元画像は、頭部の画像である、請求項8に記載の画像生成装置。
  10. 前記断面像の断面は、実質的に、前記頭部のOMラインまたはRBラインによる基準面である、請求項9に記載の画像生成装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像生成装置を含む断層撮影装置。
  12. コンピュータを、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像生成装置として機能させるためのプログラム。
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