JP2014137838A - 光記録方法、光記録装置および光記録媒体セット - Google Patents

光記録方法、光記録装置および光記録媒体セット Download PDF

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Abstract

【課題】ガイド層分離型ディスクに対して記録を行う光記録装置の構成の簡素化およびデータ転送速度の向上を図る。
【解決手段】ガイドトラックが設けられたガイドディスクを駆動するガイド用のディスクドライブ31Aと、記録ディスクに対して記録を行う記録再生用の複数のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを有する。ガイド用のディスクドライブは、ガイドトラックを用いて生成されたトラッキングサーボ信号を複数の記録再生用の複数のディスクドライブに一斉に転送するトラッキングサーボ信号送信部161Aを有する。記録再生用の複数のディスクドライブは、転送されたトラッキングサーボ信号を受信し、自ドライブ内のトラッキングアクチュエータ42B、42C、42D、42Eに供給してトラッキング制御を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、ガイドディスクと記録ディスクを用いて記録を行う光記録方法、光記録装置および光記録媒体セットに関する。
DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(登録商標)などの光ディスクの大容量化を目的として、記録層を多層化することが行われる。また、記録層の多層化に伴い、記録層へのデータの記録または再生時のトラックキング制御を、記録層とは別の層(ガイド層)に設けられたガイドトラックを用いて行う方式も知られている。このようにガイド層と記録層とを分離した光ディスク(ガイド層分離型ディスク)によれば、記録層にトラッキングのための溝(グルーブ)を設ける必要がなく、製造が容易であることから、特に記録層を多層化したディスクを提供する場合の歩留りの向上を実現できるという利点がある。
例えば、溝構造によるガイドトラックが設けられたガイドトラック層に390nm〜420nmの波長(青色)の光を使用してトラッキング制御を行うとともに、複数の記録層の中の一つの記録層に650nm〜680nmの波長(赤色)の光を使用して記録を行う光ドライブ装置などがある。すなわち、この種のドライブ装置では、トラッキング用のレーザ光の光軸と記録再生用のレーザ光の光軸を揃えられてガイドトラック層および記録層にそれぞれ照射されるため、レーザ光同士の干渉を避けるために、それぞれのレーザ光として波長の異なるものが使用される(例えば、特許文献1等)。
特開2007−200427号公報
トラッキング用のレーザ光に650nm〜680nm(赤色)の光が使用され、記録再生用のレーザ光に390nm〜420nmの波長(青色)が使用される場合、ガイド用のレーザ光のスポット径は記録再生用のレーザ光のスポット径よりも大きい。このため、ブルーレイディスク(登録商標)の規格に則ったトラックピッチ0.32μmの記録密度での記録を実現するためには、例えば、ガイド層に0.64μmのピッチでグルーブ(溝)を設け、その溝の凹部分(グルーブトラック)と凸部分(ランドトラック)の両方をガイドトラックとして用いることによって、0.32μmの記録密度に対応させる必要となる。
しかし、グルーブトラックとランドトラックとが渦巻き状に連続するように形成されたディスクに対して、グルーブトラックとランドトラックとでプッシュプル方式でのトラッキングを行う場合、グルーブトラックとランドトラックとでトラッキングサーボの極性がディスクの一回転毎に反転する。このため、グルーブトラックとランドトラックとの切り替わりのタイミングを精度良く捉えてトラッキングサーボの極性を切り替えるといった複雑な手段が必要となってくる。例えば、ガイドトラックにグルーブトラックとランドトラックとの切り替えタイミングをドライブ装置に与えるための信号をウォブル変調やプリピットなどによって記録しておくとともに、ドライブ装置にその信号を捕捉するための機能を追加したりする必要がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ガイド層分離型ディスクに対して記録を行う光記録装置の構成の簡素化およびデータ転送速度の向上を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る光記録方法は、情報の記録が可能な記録ディスクに対するトラッキングのためのガイドトラックが設けられたガイドディスクの前記ガイドトラックに第1のレーザ光を集光する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズを前記ガイドディスクの半径方向に駆動する第1のトラッキングアクチュエータと、前記ガイドディスクからの前記第1のレーザ光の戻り光を検出する検出部とを具備する第1の光ピックアップを有する第1のディスクドライブと、前記記録ディスクに第2のレーザ光を集光する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズを前記記録ディスクの半径方向に駆動する第2のトラッキングアクチュエータとを具備する第2の光ピッアップを有する第2のディスクドライブと、を有する光記録装置の光記録方法であって、前記第1のディスクドライブおよび前記第2のディスクドライブはそれぞれ、前記記録ディスクへの記録時に、前記ガイドディスクと前記記録ディスクとを互いに同期して駆動させ、前記第1の光ピックアップと前記第2の光ピックアップを互いに同一のディスク半径位置に送り、前記第1のディスクドライブは、前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成し、前記トラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するとともに前記第2のディスクドライブに転送し、前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクへの記録時、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動するものである。
本発明に係る光記録方法では、ガイド層と記録層とをディスク単位で分離して構成されたガイドディスクと記録ディスクのペアがメディアとして用いられる。第1の光ディスクドライブでガイドトラックを用いて生成されるトラッキングサーボ信号は、自ドライブ内の第1の光ピックアップの第1のトラッキングアクチュエータに供給されることによって自ドライブ内でトラッキング制御が行われる一方で、そのトラッキングサーボ信号は記録ディスクに記録を行うことが可能な第2の光ディスクドライブに転送される。第2の光ディスクドライブにおいて、トラッキングサーボ信号は第2の光ピックアップの第2のトラッキングアクチュエータに供給されることによって、第2の光ディスクドライブ内で記録データへの記録中のトラッキング制御が行われる。
このように本発明に係る光記録方法では、ガイドディスクと記録ディスクとに分離されたメディアの構成を採用することが可能になることで、ガイド層と記録層とが一体化されたディスクに記録を行う従来の光記録装置の構成に比較して、波長の異なる2種類のレーザ光の利用が必要条件でなくなる。より具体的には、ガイド用のレーザ光と記録用のレーザ光として双方共通の、例えばブルーレイディスク(登録商標)用の青色レーザを用いることができる。このため、ガイドトラックのグルーブ位置に対応した位置のみに記録を行うことができる。
ちなみに、ガイド用のレーザ光にDVD用の赤色レーザを使用した場合、ガイド層に0.64μmのピッチでグルーブを設け、その溝の凹部分(グルーブトラック)と凸部分(ランドトラック)の両方をガイドトラックとして用いることによって0.32μmの記録密度に対応させる必要となる。この場合、グルーブトラックとランドトラックとでトラッキングサーボの極性がディスクの一回転毎に反転する。このため、グルーブトラックとランドトラックとの切り替わりのタイミングを精度良く捉えてトラッキングサーボの極性を切り替えるといった複雑な手段が必要となる。本発明に係る光記録方法によれば、このようにトラッキングサーボの極性を精度良く切り替えるための複雑な構成を排除することができる。
本発明に係る光記録方法は、前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、前記第1のディスクドライブは、前記複数の第2のディスクドライブに前記トラッキングサーボ信号を一斉に転送し、前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動するようにしてもよい。
これにより複数の第2のディスクドライブによる同時記録が可能となり、記録時のデータ転送レートが大幅に向上する。
さらに、本発明に係る光記録方法は、前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、前記第1のディスクドライブは、個々の前記第2のディスクドライブに対応し、前記第1の光ピックアップを含む個別ガイド制御系を複数備え、前記複数の個別ガイド制御系および前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、互いに対応する前記個別ガイド制御系および前記第2のディスクドライブそれぞれの前記第1の光ピックアップおよび前記第2の光ピックアップを、前記第1の対物レンズの光軸と前記第2の対物レンズの光軸とが同一のディスク半径位置に送り、前記複数の個別ガイド制御系はそれぞれ、前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成し、前記トラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するとともに、対応する前記第2のディスクドライブに転送し、前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、対応する前記個別ガイド制御系より転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動することとしてよい。
これにより、複数の第2のディスクドライブにおいて、それぞれの記録ディスクに対して、それぞれ任意のディスク半径位置にデータを同時に記録することができる。
前記ガイドディスクと前記記録ディスクとを互いに同期して駆動させるために、前記第1のディスクドライブは、前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力をもとにスピンドルサーボ信号を生成し、このスピンドルサーボ信号をもとに前記ガイドディスクを駆動する第1のスピンドルモータの駆動を制御するとともに、当該スピンドルサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送し、前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクへの記録時、前記第1のディスクドライブより転送された前記スピンドルサーボ信号をもとに、前記記録ディスクを駆動する第2のスピンドルモータの駆動を制御することとしてよい。これによりガイドディスクと記録ディスクとを互いに同期して駆動させることができる。
本発明に係る別の側面である光記録装置は、情報の記録が可能な記録ディスクに対するトラッキングのためのガイドトラックを有するガイドディスクを駆動する第1のディスクドライブと、前記記録ディスクを駆動する第2のディスクドライブとを具備し、前記第1のディスクドライブは、前記ガイドトラックに第1のレーザ光を集光する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズを前記ガイドディスクの半径方向に駆動する第1のトラッキングアクチュエータと、前記ガイドディスクからの前記第1のレーザ光の戻り光を検出する検出部を具備する第1の光ピックアップと、前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー生成部と、前記生成されたトラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するトラッキング制御部と、前記トラッキング制御部により生成されたトラッキングサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送するトラッキングサーボ信号送信手段とを具備し、前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクに第2のレーザ光を集光する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズを前記記録ディスクの半径方向に駆動する第2のトラッキングアクチュエータとを具備する第2の光ピッアップと、前記第1の光ディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を受信して前記第2のトラッキングアクチュエータに供給するトラッキングサーボ信号受信手段とを具備し、前記記録ディスクへの記録時に、前記ガイドディスクと前記記録ディスクとが互いに同期して駆動され、かつ前記第1の光ピックアップと前記第2の光ピックアップが互いに同一のディスク半径位置に送られるように構成される。
前記第2のディスクドライブが複数設けられ、前記第1のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号送信手段は、前記複数の第2のディスクドライブに前記トラッキングサーボ信号を一斉に転送し、前記複数の第2のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号受信手段はそれぞれ、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を前記第2のトラッキングアクチュエータに供給するものであってよい。
さらには、前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、前記第1のディスクドライブは、個々の前記第2のディスクドライブに対応し、前記第1の光ピックアップ、前記トラッキングエラー生成部、前記トラッキング制御部、前記トラッキングサーボ信号送信手段および前記第1の制御手段を含む個別ガイド制御系を複数備え、前記複数の個別ガイド制御系の前記トラッキングサーボ信号送信手段はそれぞれ、前記トラッキング制御部により生成された前記トラッキングサーボ信号を対応する前記第2のディスクドライブに転送し、前記複数の第2のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号受信手段はそれぞれ、対応する前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を前記第2のトラッキングアクチュエータに供給し、前記記録ディスクへの記録時に、互いに対応する前記個別ガイド制御系および前記第2のディスクドライブそれぞれの前記第1の光ピックアップおよび前記第2の光ピックアップは互いに同一のディスク半径位置に送られるように構成されてもよい。
さらには、前記第1のディスクドライブは、前記ガイドディスクを駆動する第1のスピンドルモータと、前記第1のスピンドルモータを駆動する第1のスピンドルモータ駆動部と、前記検出部の出力をもとに前記スピンドルサーボ信号を生成して第1のスピンドルモータ駆動部に出力するスピンドル制御部と、前記スピンドル制御部により生成されたスピンドルサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送するスピンドルサーボ信号送信手段とをさらに具備し、前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクを駆動する第2のスピンドルモータと、前記第2のスピンドルモータを駆動する第2のスピンドルモータ駆動部と、前記第1の光ディスクドライブより転送された前記スピンドルサーボ信号を受信して前記第2のスピンドルモータ駆動部に供給するスピンドルサーボ信号受信手段とをさらに具備するものであってよい。
本発明に係る別の側面である光記録媒体セットは、1以上の平坦な記録層を有する1以上の記録ディスクと、前記記録ディスクに対するトラッキングのためのグルーブ構造によるガイドトラックが設けられたガイド層を有するガイドディスクとを具備するものである。
この光記録媒体セットによれば、ガイド層と記録層とが一体に積層されてなるガイド層分離型ディスクに比べ構造が単純であるから、製造が容易である。このため歩留まりが向上し、コストを低く抑えられる。
以上のように、本発明によれば、ガイド層分離型ディスクに対して記録を行う光記録装置の構成の簡素化およびデータ転送速度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る光記録装置の全体の構成を示す図である。 図1の光記録装置におけるディスクカートリッジとこの中の複数のディスクの収容形態を示す図である。 図1の光記録装置におけるディスクカートリッジ、ドライブユニットおよびホスト装置の構成を主に示す図である。 ガイドディスクの構成を示す断面図である。 記録ディスクの構成を示す断面図である。 ガイドディスクのガイド層および記録ディスクの記録層の半径方向の位置によって区分される領域の構成を示す図である。 ガイド用のディスクドライブの構成を示す図である。 記録再生用のディスクドライブの構成を示す図である。 ガイド用のディスクドライブと記録再生用の4機すべてのディスクドライブを用いたデータ記録の動作を説明する平面図及び側面図である。 各ディスクドライブの構成からデータ記録時のトラッキングサーボ信号の転送にかかわる部分を抜き出して示すブロック図である。 ディスク同期駆動方式1の構成を示す図である。 ディスク同期駆動方式2の構成を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態におけるガイド用のディスクドライブの構成を概念的に示す図である。 図13のガイド用のディスクドライブにおける個別ガイド制御系の構成を説明する図である。 本発明に係る第2の実施形態の各ディスクドライブの構成からデータ記録時のトラッキングサーボ信号の転送にかかわる部分を抜き出して示すブロック図である。 図13のガイド用のディスクドライブにおける4機のガイド用光ピックアップのガイドディスク上での位置関係を示す図である。 あるデータ記録時点での4機のガイド用光ピックアップの各々の位置を示す図である。 同じくあるデータ記録時点での記録再生用の4機のディスクドライブの光ピックアップの各々の位置を示す図である。 本発明に係る第3の実施形態を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光記録装置の全体の構成を示す図である。
この光記録装置1は、ディスクカートリッジ10と、ディスク搬送機構20と、ドライブユニット30と、RAIDコントローラ40と、ホスト装置50とを備える。以下、それぞれの詳細について説明する。
[ディスクカートリッジ10]
ディスクカートリッジ10は、光記録媒体セットである1つのガイドディスク11Aと複数の記録ディスク11B、11C、11D、11Eが個別に着脱自在に収容されるユニットである。
図2はディスクカートリッジ10とこの中の1つのガイドディスク11Aと複数の記録ディスク11B、11C、11D、11Eの収容形態を示す図である。
なお、ガイドディスク11Aと複数の記録ディスク11B、11C、11D、11Eを特に区別しない場合にはこれらを単に「ディスク11」と呼ぶ。
ディスクカートリッジ10内でのディスク11の収容形態としては平積み、縦並びなどが想定される。いずれの場合も、ディスクカートリッジ10に対してディスク11の出し入れが円滑に行われるように、隣り合うディスク11間には一定の隙間が設けられることが好ましい。ディスクカートリッジ10の形状は、ユーザによるハンドリング性、ディスク11の収納効率などの点から、例えば直方体形状、円筒形状などが想定される。図2の例では、複数のディスク11を平積みで収容した直方体形状のディスクカートリッジ10が用いられる。
図3は図1の光記録装置におけるディスクカートリッジ10、ドライブユニット30およびホスト装置50の構成を主に示す図である。
同図に示すように、ディスクカートリッジ10の少なくとも一つの側面にはディスク11の出し入れのための開口部110と、この開口部110を開閉する扉(図示せず)とが設けられている。扉はディスク搬送機構20によるディスクカートリッジ10からのディスク11の出し入れの動作と連動して開閉され、その他のときは閉状態とされる。ディスクカートリッジ10に収容された複数のディスク11は、ディスク搬送機構20によって取り出され、ドライブユニット30内の複数のディスクドライブ31A−31Eに選択的に搬送(装填)される。
ドライブユニット30は、ガイドディスク11Aに対応する1つのディスクドライブ31A(第1のディスクドライブに相当する。)と、記録ディスク11B、11C、11D、11Eに対応する複数のディスクドライブ31B、31C、31D、31E(第2のディスクドライブに相当する。)とを備える。ガイドディスク11Aに対応する1つのディスクドライブ31Aを以後「ガイド用のディスクドライブ」と呼び、記録ディスク11B、11C、11D、11Eに対応するそれぞれのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを以後「記録再生用のディスクドライブ」と呼ぶ。
なお、ディスクカートリッジ10の構成は図2のものに限定されない。ディスクカートリッジ10の形状、開口部の数や位置、扉の有無、複数のディスク11の収容形態など、様々な変形が可能である。
(ガイドディスクの構成)
図4はガイドディスク11Aの構成を示す断面図である。
ガイドディスク11Aは、トラック上に反射膜111aを有するガイド層111と、光透過性を有する保護層112とを有する。ガイド層111において保護層112に対向する側の面には、溝(グルーブ)構造によるガイドトラック121が螺旋状あるいは同心円状に設けられている。ガイドトラック121には、側壁面のウォブリングあるいはピット列などによって物理アドレス情報が形成されている。ガイドトラック121は、ブルーレイディスク(登録商標)の記録再生に用いられる青色レーザ光に対応するトラックピッチ(0.32μm)で形成される。
本実施形態の光記録装置1では、ガイドディスク11Aにおけるガイドトラック121のランドまたはグルーブのいずれか一方に対して、例えば、プッシュプル法(PP:Push-Pull)、差動プッシュプル法(DPP:Differential Push-Pull)、3ビーム法などによるトラッキング制御が行われる。
(記録ディスクの構成)
図5は記録ディスク11B、11C、11D、11Eの構成を示す断面図である。
記録ディスク11B、11C、11D、11Eは、ベース層113と、複数の記録層114と、複数の中間層115と、保護層116とを有する。同図の記録ディスク11B、11C、11D、11Eの例では記録層114の層数は"4"である。隣り合う記録層114の間には、光透過性を有する中間層115が設けられている。上記の各層は、光ピックアップの対物レンズ39Bの側から、保護層116、記録層114、中間層115、記録層114、中間層115、記録層114、中間層115、記録層114、ベース層113の順に配置して積層される。
記録層114は、例えばブルーレイディスク(登録商標)の記録再生に用いられる青色レーザ光に対応するトラックピッチ(0.32μm)で情報の記録が行われる層である。記録層114は、例えば光吸収層と反射層等とにより構成される。光吸収層としてはシアニン系色素やアゾ系色素等の有機色素や、Si、Cu、Sb、Te、Ge等の無機材料が用いられる。記録光が記録ディスク11B、11C、11D、11Eにおける目的の記録層114に照射されると、その記録光が照射された領域の反射率が変化し、反射率が変化した領域が記録マークとして形成されることで、記録層114に情報が記録される。
なお、記録ディスク11B、11C、11D、11Eの記録層114への情報の記録時のトラッキング制御および物理アドレスならびに基準クロックの取得は、ガイドディスク11Aのガイド層111のガイドトラック121を用いて行われるため、記録層114には溝(グルーブ)構造によるガイドトラックは不要である。したがって、記録層114の表面は平坦でよい。
図6はガイドディスク11Aのガイド層111と記録ディスク11B、11C、11D、11Eの記録層114のそれぞれにおいて、半径方向の位置によって論理的に区分される領域の構成を示す図である。
ガイド層111および記録層114は、半径方向における位置によって内周側よりリードイン領域、データ領域、リードアウト領域に区分される。
ガイド層111のリードイン領域には、記録ディスク11B、11C、11D、11Eに共通の管理情報がガイドトラックのウォブリング、あるいはランドまたはグルーブに設けられたプリピット列などによって予め記録されている。
記録ディスク11B、11C、11D、11Eに共通の管理情報としては、例えば、記録層の数、記録方式、記録線速度、記録再生時のレーザパワーおよびレーザ駆動パルス波形などの推奨情報、データ領域の位置情報、OPC領域の位置情報などを含む。
また、ガイド層111のリードイン領域には、記録層114のリードイン領域の位置情報(ディスク半径位置)が、ガイドトラックのウォブリング、あるいはランドまたはグルーブに設けられたプリピット列などによって予め記録されている。
ガイド層111のデータ領域には、当該データ領域に対して割り当てられた物理アドレス情報が、ガイドトラック121のウォブリング、あるいはランドとグルーブに設けられたプリピット列などによって予め記録されている。
なお、ガイド層111のリードアウト領域にも、リードイン領域に記録された情報と同一の情報が、ガイドトラック121のウォブリング、あるいはランドまたはグルーブに設けられたプリピット列などによって予め記録されていてもよい。
記録層114のリードイン領域は、記録層114の記録再生に用いられる管理情報が記録マークによって記録される領域である。記録層114の記録再生に用いられる管理情報としては、当該記録層114が何層目であるかを割り当てられた層番号などの層情報、欠陥領域の交替処理に関する交替管理情報、OPC処理(校正処理)によって決定された記録時の最適なレーザパワーなどの記録条件データなどを含む。この中で、少なくとも層情報は、例えば、当該記録ディスク11B、11C、11D、11Eがユーザによるデータの記録に実際に利用される以前に各記録層114に記録マークで記録された情報である。このような層情報は、例えば当該記録ディスクを製造する際に各記録層に予め記録しておいてもよい。
記録層114のデータ領域には、ユーザデータが記録マークによって記録される。
そして記録層114のリードアウト領域には、記録層114のリードイン領域に記録された管理情報と同一の情報が記録マークによって記録される。
[ディスク搬送機構20]
ディスク搬送機構20は、ディスクカートリッジ10から目的のディスク11を取り出し、ドライブユニット30内の対応するディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eに装填したり、逆にディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eから排出されたディスク11をディスクカートリッジ10に戻したりするための機構である。
ディスク搬送機構20は、例えば、ディスクカートリッジ10から同時あるいは順番連続して複数のディスク11を取り出し、ドライブユニット30内のそれぞれ対応するディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eに別々に装填することができるように、独立して動作可能な複数の搬送機構を備えたものであってもよい。
[ドライブユニット30]
ドライブユニット30には、1つのガイド用のディスクドライブ31Aと、複数の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eが搭載される。同図の例では、4機の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eがドライブユニット30に搭載される。なお、ディスクカートリッジ10に収容される記録ディスクの数と、ドライブユニット30内に搭載される記録再生用のディスクドライブの数は必ずしも同じとする必要はない。
(ガイド用のディスクドライブの構成)
図7はガイド用のディスクドライブ31Aの構成を示す図である。
ガイド用のディスクドライブ31Aは、光ピックアップ32Aを備える。
光ピックアップ32Aは、光源33A、コリメータレンズ34A、偏光ビームスプリッタ35A、1/4波長板38A、対物レンズ39A、受光レンズ40Aおよび受光部41Aなどで構成される。
光源33Aは、青色レーザ光であるガイド光R1を出射する。光源33Aから出射されたガイド光R1はコリメータレンズ34Aによって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ35A、1/4波長板38Aを介して対物レンズ39Aに入射される。対物レンズ39Aにて、入射されたガイド光R1は、ガイドディスク11Aのガイド層111に合焦させるように集光される。
ガイド層111によって反射されたガイド光R1(戻り光)は、対物レンズ39A、1/4波長板38Aを介して偏光ビームスプリッタ35Aに戻る。偏光ビームスプリッタ35Aは、ガイド光R1の戻り光を、約90度の角度で反射して受光レンズ40Aを介して受光部41Aに入射させる。
受光部41Aは、例えば、受光面がディスク半径方向とタンジェンシャル方向に4分割された受光素子などで構成される。受光部41Aは、分割された受光面毎に受光量に対応した電圧信号を出力する。
また、光ピックアップ32Aには、トラッキングアクチュエータ42Aとフォーカスアクチュエータ43Aが設けられている。トラッキングアクチュエータ42Aはトラッキング制御部55Aから供給されるトラッキングサーボ信号に従って対物レンズ39Aを光軸に対して垂直な方向であるディスク半径方向に移動させる。トラッキングアクチュエータ42Aは、より具体的には、後述するトラッキング制御部55Aから供給されるトラッキングサーボ信号に応じた駆動信号を生成するドライブ回路と、このドライブ回路より供給される駆動信号により対物レンズ39Aを実際にディスク半径方向に駆動させるアクチュエータ部とで構成される。
フォーカスアクチュエータ43Aはフォーカス制御部57Aから供給されるフォーカスサーボ信号に従って対物レンズ39Aを光軸方向に移動させる。フォーカスアクチュエータ43Aは、より具体的には、後述するフォーカス制御部57Aから供給されるフォーカスサーボ信号に応じた駆動信号を生成するドライブ回路と、このドライブ回路より供給される駆動信号により対物レンズ39Aを実際に光軸方向に駆動させるアクチュエータ部とで構成される。
また、図示は省略したが、光ピックアップ32Aには、ガイドディスク11Aに対して、対物レンズ39Aのラジアル方向およびタンジェンシャル方向の傾きを調整するチルトアクチュエータなども設けられている。
以上が、ガイド用のディスクドライブ31Aの光ピックアップ32Aの説明である。
このガイド用のディスクドライブ31Aは、上記の光ピックアップ32Aのほか、光源駆動部51A、等化器52A、データ再生部53A、トラッキングエラー生成部54A、トラッキング制御部55A、フォーカスエラー生成部56A、フォーカス制御部57Aおよびコントローラ60Aを備える。
光源駆動部51Aは、コントローラ60Aによる制御のもと、光源33Aを駆動するための駆動パルスを生成し、光源33Aに供給する。
等化器52Aは、受光部41Aからの再生RF信号に対して、例えばPRML(Partial Response Maximum Likelihood)などの等化処理を行って二値信号を生成する。
データ再生部53Aは、等化器52Aより出力された二値信号からデータ(リードイン領域の管理情報など)を復調し、復調されたデータから誤り訂正などの復号処理を行って再生データを生成し、コントローラ60Aに供給する。
トラッキングエラー生成部54Aは、受光部41Aの出力をもとに、例えばプッシュプル法、差動プッシュプル法、3ビーム法などによってトラッキングエラー信号を生成する。生成されたトラッキングエラー信号はトラッキング制御部55Aに供給される。
トラッキング制御部55Aは、トラッキングエラー信号をもとにトラッキングアクチュエータ42Aを駆動するためのトラッキングサーボ信号を生成する。生成されたトラッキングサーボ信号はトラッキングアクチュエータ42Aに供給されることで、ガイド用のディスクドライブ31Aにおけるトラッキング制御が行われる。また、生成されたトラッキングサーボ信号は、記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eでのトラッキング制御に同時に利用されるようにコントローラ60Aにも供給される。
フォーカスエラー生成部56Aは、受光部41Aの出力をもとに、例えば、非点収差法などによりフォーカスエラー信号を生成する。生成されたフォーカスエラー信号はフォーカス制御部57Aに供給される。
フォーカス制御部57Aは、フォーカスエラー信号をもとに、フォーカスアクチュエータ43Aを制御して対物レンズ39Aを光軸方向に移動させることによってフォーカス制御を行う。
さらに、ガイド用のディスクドライブ31Aは、スピンドルモータ64Aと、スピンドルモータ64Aを駆動するスピンドルモータ駆動部(図示せず)と、光ピックアップ32Aをガイドディスク11Aの半径方向に送るスレッド機構の動力源であるスレッドモータ62Aと、スレッドサーボのための制御を行うスレッド制御部63Aなどを備える。スレッド制御部63Aは、例えば、トラッキングサーボ信号の低域成分をもとにスレッドモータ62Aの駆動回路(図示せず)に供給するスレッドサーボ信号を生成する。これによりガイド用光ピックアップ32Aをガイドディスク11Aの半径方向に送る。
コントローラ60Aは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。コントローラ60Aは、RAMに割り当てられたメインメモリの領域にロードされたプログラムに基づいて、ディスクドライブ31の全体の制御を行う。また、コントローラ60Aは、トラッキング制御部55Aで得られたトラッキングサーボ信号を記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにリアルタイムで一斉に送信するトラッキングサーボ信号送信部61Aを備える。
(記録再生用のディスクドライブの構成)
記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eの構成は同一であるため、ここでは記録再生用のディスクドライブ31Bの構成のみを説明する。
図8は記録再生用のディスクドライブ31Bの構成を示す図である。
上記のガイド用のディスクドライブ31Aが、ガイドディスク11Aに対してガイド用のレーザ光R1を照射してその反射光をもとに例えばトラッキング制御を行うために構成されたドライブであるのに対し、記録再生用のディスクドライブ31Bは、記録ディスク11Bに対して記録再生を行うことが可能なような構成されたドライブである。
この記録再生用のディスクドライブ31Bは、光ピックアップ32Bを備える。光ピックアップ32Bは、光源33B、第1のコリメータレンズ34B、偏光ビームスプリッタ35B、リレーレンズ36B、第2のコリメータレンズ37B、1/4波長板38B、対物レンズ39B、受光レンズ40Bおよび受光部41Bなどで構成される。
光源33Bは、青色レーザ光である記録または再生用のレーザ光R2を出射する。光源33Bから出射された記録または再生用のレーザ光R2は第1のコリメータレンズ34Bによって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ35B、リレーレンズ36B、第2のコリメータレンズ37B、1/4波長板38Bを介して対物レンズ39Bに入射される。対物レンズ39Bにて、入射された記録または再生用のレーザ光R2は、記録ディスク11Bにおいて予め指定された記録層114に合焦させるように集光される。
記録層114によって反射されたレーザ光R2(戻り光)は、対物レンズ39B、1/4波長板38B、第2のコリメータレンズ37B、リレーレンズ36B、偏光ビームスプリッタ35Bに戻る。偏光ビームスプリッタ35Bにて、レーザ光R2の戻り光は、約90度の角度で反射して受光レンズ40Bを介して受光部41Bに入射される。
受光部41Bは、例えば、受光面がディスク半径方向とタンジェンシャル方向に4分割された受光素子などで構成される。受光部41Bは、分割された受光面毎に受光量に対応した電圧信号を出力する。
また、光ピックアップ32Bには、トラッキングアクチュエータ42Bとフォーカスアクチュエータ43Bが設けられている。
記録ディスク11Bへの記録時、トラッキングアクチュエータ42Bは、ガイド用のディスクドライブ31Aより転送されたトラッキングサーボ信号に従って対物レンズ39Bをディスク半径方向に移動させる。記録ディスク11Bからの再生時には、トラッキングアクチュエータ42Bは、トラッキング制御部55Bから供給されるトラッキングサーボ信号に従って対物レンズ39Bをディスク半径方向に移動させる。
トラッキングアクチュエータ42Bは、より具体的には、トラッキングサーボ信号に応じた駆動信号を生成するドライブ回路と、このドライブ回路より供給される駆動信号により対物レンズ39Bを実際にディスク半径方向に駆動させるアクチュエータ部とで構成される。
フォーカスアクチュエータ43Bはフォーカス制御部57Bから供給されるフォーカスサーボ信号に従って対物レンズ39Bを光軸方向に移動させる。フォーカスアクチュエータ43Bは、より具体的には、フォーカス制御部57Bから供給されるフォーカスサーボ信号に応じた駆動信号を生成するドライブ回路と、このドライブ回路より供給される駆動信号により対物レンズ39Bを実際に光軸方向に駆動させるアクチュエータ部とで構成される。
さらに、光ピックアップ32Bには、リレーレンズ36Bを光軸方向に移動させるリレーレンズアクチュエータ44Bが設けられている。
また、図示は省略したが、光ピックアップ32Bには、記録ディスク11Bに対して、対物レンズ39Bのラジアル方向およびタンジェンシャル方向の傾きを調整するチルトアクチュエータなども設けられている。
以上が、記録再生用のディスクドライブ31Bの光ピックアップ32Bの説明である。
この記録再生用のディスクドライブ31Bは、上記の光ピックアップ32Bのほか、光源駆動部51B、等化器52B、データ再生部53B、トラッキングエラー生成部54B、トラッキング制御部55B、フォーカスエラー生成部56B、フォーカス制御部57B、リレー制御部58B、データ変調部59Bおよびコントローラ60Bを備える。
データ変調部59Bは、コントローラ60Bより供給された記録用のデータを変調し、変調信号を光源駆動部51Bに供給する。
光源駆動部51Bは、コントローラ60Bによる制御のもと、データ変調部59Bからの変調信号をもとに記録用の駆動パルスを生成したり、再生用の駆動パルスを生成したりし、光源33Bに供給する。
等化器52Bは、受光部41Bからの再生RF信号に対して、例えばPRML(Partial Response Maximum Likelihood)などの等化処理を行って二値信号を生成する。
データ再生部53Bは、等化器52Bより出力された二値信号からデータを復調し、復調されたデータから誤り訂正などの復号処理を行って再生データを生成し、コントローラ60Bに供給する。
トラッキングエラー生成部54Bは、記録ディスク11Bからのデータ再生時に、受光部41Bの出力をもとに、例えば位相差検出法(DPD法)などによってトラッキングエラー信号を生成する。生成されたトラッキングエラー信号はトラッキング制御部55Bに供給される。
トラッキング制御部55Bは、トラッキングエラー信号をもとにトラッキングアクチュエータ42Bを駆動するためのトラッキングサーボ信号を生成する。生成されたトラッキングサーボ信号はトラッキングアクチュエータ42Bに供給されることで記録再生用のディスクドライブ31Bにおけるトラッキング制御が行われる。
フォーカスエラー生成部56Bは、受光部41Bの出力をもとに、例えば、非点収差法などによりフォーカスエラー信号を生成する。生成されたフォーカスエラー信号はフォーカス制御部57Bに供給される。
フォーカス制御部57Bは、フォーカスエラー信号をもとに、フォーカスアクチュエータ43Bを制御して対物レンズ39Bを光軸方向に移動させることによってフォーカス制御を行う。
リレー制御部58Bは、記録対象の記録層を切り替えるためにリレーレンズアクチュエータ44Bを制御する。
さらに、記録再生用のディスクドライブ31Bは、スピンドルモータ64Bと、スピンドルモータ64Bを駆動するスピンドルモータ駆動部と(図示せず)と、光ピックアップ32Bを記録ディスク11Bの半径方向に送るスレッド機構の動力源であるスレッドモータ62Bと、スレッドサーボのための制御を行うスレッド制御部63Bなどを備える。スレッド制御部63Bは、例えば、トラッキングサーボ信号の低域成分をもとにスレッドモータ62Bの駆動回路(図示せず)に供給する駆動信号であるスレッドサーボ信号を生成する。これによりガイド用光ピックアップ32Bを記録ディスク11Bの半径方向に送る。
コントローラ60Bは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。コントローラ60Bは、RAMに割り当てられたメインメモリの領域にロードされたプログラムに基づいて、ディスクドライブ31Bの全体の制御を行う。
コントローラ60Bは、記録ディスク11Bへの記録時、ガイド用のディスクドライブ31Aのトラッキングサーボ信号送信部61Aより転送されたトラッキングサーボ信号を受信してトラッキングアクチュエータ42Bとスレッド制御部63Bに供給するトラッキングサーボ信号受信部61Bを備える。より具体的には、トラッキングアクチュエータ42Bとスレッド制御部63Bへのトラッキングサーボ信号の入力経路には、記録再生用のディスクドライブ31B内のトラッキング制御部55Bからの経路と、コントローラ60B内のトラッキングサーボ信号受信部61Bからの経路とがある。コントローラ60Bは、記録ディスク11Bへの記録時、トラッキングアクチュエータ42Bとスレッド制御部63Bへのトラッキングサーボ信号の入力元としてコントローラ60Bのトラッキングサーボ信号受信部61Bを選択し、記録ディスク11Bの再生時は、記録再生用のディスクドライブ31B内のトラッキング制御部55Bを選択するように制御を行う。
以上、記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを代表して記録再生用のディスクドライブ31Bの構成を説明したが、他の記録再生用のディスクドライブ31C、31D、31Eの構成も同じである。
[RAIDコントローラ40]
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)コントローラ40は、ホスト装置50からの記録命令などに対して、ドライブユニット30内のガイド用のディスクドライブ31Aと複数の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに対してデータの記録または再生を行うように指示する。RAIDコントローラ40は、ストライピングなどによる分散記録、多重記録など、各種のRAID処理を行う。
[ホスト装置50]
ホスト装置50は、本光記録装置1を制御する最上位の装置である。ホスト装置50はパーソナルコンピュータでもよい。ホスト装置50は、記録用のデータを作成または準備し、RAIDコントローラ40に対して当該記録用のデータの記録命令を供給する。また、ホスト装置50は、ユーザなどより指定されたファイル名を含む読出命令をRAIDコントローラ40に供給し、RAIDコントローラ40よりその応答として該当するファイル名のデータを取得する。
図3に示したように、ホスト装置50は、CPU51、メモリ52、ドライブI/F53、ディスク搬送機構I/F54、システムバス56を有する。
CPU51は、メモリ52に格納されたプログラムを実行するための演算処理を行うとともに、システムバス56を通じて各部との情報のやりとりを制御する。
メモリ52は、CPU51に実行させるプログラムや演算結果などが格納されるメインメモリである。
ドライブI/F53は、RAIDコントローラ40を通じてガイド用のディスクドライブ31Aおよび記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eと通信するためのインタフェースである。
ディスク搬送機構I/F54は、ディスク搬送機構20と通信するためのインタフェースである。
[データ記録の動作について]
次に、本実施形態に係る光記録装置1における代表的なデータ記録動作を説明する。
この光記録装置1では、ガイド用のディスクドライブ31Aと、1機以上の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを同時に用いてデータ記録が行われる。
どのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを用いてデータ記録を行うかは、例えば、RAIDの運用のオン/オフなどの設定、ユーザのマニュアルでの設定に応じてホスト装置50によって決められる。例えば、RAIDがオンに設定されている場合には、複数あるいはすべてのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eがデータ記録に同時に用いられ、RAIDがオフに設定されている場合には、各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eが1機ずつ用いられてデータ記録が行われる。
(すべてのディスクドライブを用いたデータ記録)
図9はガイド用のディスクドライブ31Aと記録再生用の4機すべてのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを用いたデータ記録の動作を示す平面図および側面図である。
既に、ガイド用のディスクドライブ31Aにはガイドディスク11Aがディスク搬送機構20によってセットされ、記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eには記録ディスク11B、11C、11D、11Eがそれぞれセットされていることとする。また、記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにセットされた記録ディスク11B、11C、11D、11Eは、何もデータが記録されていないブランクディスクである場合を想定する。
データ記録中、ガイド用のディスクドライブ31Aのトラッキング制御部55Aにて生成されたトラッキングサーボ信号は、当該ディスクドライブ31A内のトラッキングアクチュエータ42Aとスレッド制御部63Aに供給されるとともに、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eのトラッキングアクチュエータ42B、42C、42D、42Eとスレッド制御部63B、63C、63D、63Eにも供給される。これにより、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいてスレッドサーボとトラッキングサーボが共通に行われる。
次に、この動作の詳細を説明する。
図10は各ディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eの構成からデータ記録時のトラッキングサーボ信号の転送にかかわる部分を抜き出して示すブロック図である。
ガイド用のディスクドライブ31Aのトラッキング制御部55Aは、トラッキングエラー生成部54Aにより生成されたトラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成し、これを自身のディスクドライブ31Aの光ピックアップ32A内のトラッキングアクチュエータ42Aとスレッド制御部63Aに供給する。これによりガイド用のディスクドライブ31Aにおけるスレッドサーボとトラッキングサーボが実行される。
また、ガイド用のディスクドライブ31Aのトラッキング制御部55Aにより生成されたトラッキングサーボ信号はコントローラ60Aにも供給される。コントローラ60Aは、トラッキング制御部55Aにより供給されたトラッキングサーボ信号をトラッキングサーボ信号送信部61Aによって記録再生用の4機のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに一斉に送信する。
記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eそれぞれのコントローラ60B、60C、60D、60Eは、ガイド用のディスクドライブ31Aからのトラッキングサーボ信号をトラッキングサーボ信号受信部61B、62B、61D、61Eにより受信し、自身のディスクドライブ31B、31C、31D、31E内のトラッキングアクチュエータ42B、42C、42D、42Eとスレッド制御部63B、63C、63D、63Eに供給する。
これにより、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいてスレッドサーボとトラッキングサーボが実行される。
なお、この実施形態では、各々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eにおいて、トラッキングサーボ信号がトラッキングアクチュエータ42A、42B、42C、42D、42Eとスレッド制御部63A、63B、63C、63D、63Eに供給されることとしたが、スレッドサーボ制御に関しては、トラッキングサーボ信号ではなくトラッキングエラー信号をガイド用のディスクドライブ31Aから記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに一斉に転送し、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいてトラッキングエラー信号から低域成分を抽出してスレッドサーボの制御を行うようにしてもよい。
(データ再生時のトラッキング制御について)
データ再生時は、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいて、記録ディスク11B、11C、11D、11Eに記録マークによって形成されたトラックに対して、それぞれ独立してDPD方式によるトラッキング制御が行われる。
すなわち、トラッキングエラー生成部54B、54C、54D、54EにてDPD法によるトラッキングエラー信号が生成され、トラッキング制御部55B、55C、55D、55Eに供給される。トラッキング制御部55B、55C、55D、55Eからは、DPD法によるトラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号が生成され、トラッキングアクチュエータ42B、42C、42D、42Eに出力されることによって、トラッキング制御が行われる。また、トラッキングサーボ信号はスレッド制御部63B、63C、63D、63Eにも出力される。これにより記録再生用の各光ピックアップ32B、32C、32D、32Eのスレッドサーボ制御が行われる。
なお、データ再生時には、ガイド用のディスクドライブ31Aの動作は停止状態にあってよい。
以上、記録再生用のすべてのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを用いて並行してデータ記録を行う場合について説明したが、記録再生用の一部のディスクドライブを用いてデータ記録を行う場合は、ガイド用のディスクドライブ31Aのコントローラ60A内のトラッキングサーボ信号送信部61Aから、動作させない記録再生用のディスクドライブのコントローラにトラッキングサーボ信号を送信しないようにするだけでよい。
(各ディスクドライブのディスクの同期駆動)
ガイド用のディスクドライブ31Aと1以上の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eを用いてデータ記録を行う場合、各々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eにおいて各ディスク11を互いに同期して駆動させる必要がある。ここで言う「同期」とは、各ディスク11の回転の速度および位相が互いに同一であることを意味する。
このようなディスク同期制御を実現する方式としては、例えば、次の2つが挙げられる。
方式1.ガイド用のディスクドライブ31Aから記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにスピンドルサーボ信号を供給する方式
方式2.各々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eにてそれぞれ個別に、スピンドルモータの回転数をモータ回転数モニター用FG(Frequency Generator)にて監視して目的の回転数に制御する方式
(方式1の詳細)
図11はディスク同期駆動方式1の構成を示す図である。
ガイド用のディスクドライブ31Aは、ウォブル処理部66A、スピンドル制御部67A、スピンドルモータ駆動部68A、スピンドルサーボ信号送信部69Aを有する。
ウォブル処理部66Aは、受光部41A(図7参照)の出力をもとに、ガイドディスク11Aのガイドトラックに一定の周波数で形成されたウォブルに対応した信号をウォブル信号として生成してスピンドル制御部67Aに出力したり、当該ウォブルによって変調された物理アドレスを復調してコントローラ60Aに供給したりする。
スピンドル制御部67Aは、ウォブル処理部66Aより出力されたウォブル信号に対するPLL処理によって生成されるクロック信号の周波数をスピンドルモータ64Aの現在の回転速度情報として得る。そしてスピンドル制御部67Aは、この現在の回転速度情報と目標速度情報との差を求め、この差に応じたスピンドルサーボ信号をスピンドルモータ駆動部68Aに供給するとともに、コントローラ60Aに設けられたスピンドルサーボ信号送信部69Aに供給する。
スピンドルモータ駆動部68Aは、スピンドルサーボ信号をもとにスピンドルモータ64Aを駆動する。
スピンドルサーボ信号送信部69Aは、上述したトラッキングサーボ信号送信部61Aと同様にコントローラ60A内に設けられ、スピンドル制御部67Aより供給されたスピンドルサーボ信号を記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに一斉供給する。
一方、記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eは、スピンドルモータ駆動部68B、68C、68D、68E、スピンドルサーボ信号受信部69B、69C、69D、69Eを有する。
スピンドルサーボ信号受信部69B、69C、69D、69Eは、上述したトラッキングサーボ信号受信部61B、61C、61D、61Eと同様にコントローラ60B、60C、60D、60Eに設けられ、ガイド用のディスクドライブ31Aのスピンドルサーボ信号送信部69Aより転送されたスピンドルサーボ信号を受信してスピンドルモータ駆動部68B、68C、68D、68Eに供給する。
スピンドルモータ駆動部68Bは、スピンドルサーボ信号受信部69Bより供給されたスピンドルサーボ信号をもとにスピンドルモータ64B、64C、64D、64Eを駆動する。
ガイド用のディスクドライブ31Aおよび記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eは、上記の構成を有することによって、それぞれのディスク11を互いに同期して駆動させることができる。
(方式2の詳細)
ディスク同期駆動方式2においては、ガイド用のディスクドライブ31Aと記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eとの間でスピンドル制御に関する信号のやりとりはなく、各々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eにおいて個別に、ディスク回転数が目標値となるように制御が行われる。
図12はガイド用のディスクドライブ31Aにおけるディスク同期駆動方式2の構成を示す図である。
このディスク同期駆動方式2は、FG周期カウンタ81A、回転誤差計算部82A、目標回転数演算部83A、スレッドカウンタ84Aを要する。
FG周期カウンタ81Aは、スピンドルモータ64Aから1回転毎に出力される所定数のパルスからなるFG(Frequency Generator)信号を取り込み、このパルスの周期を所定のクロックでカウントした結果をディスク回転数情報として生成する。
スレッド制御部63Aは、光ピックアップ32Aを所定の距離単位送るためのスレッドサーボ信号をスレッドモータ駆動部85Aに出力する都度、単位スレッド発生フラグをコントローラ60Aに出力する。
スレッドカウンタ84Aは、コントローラ60Aに設けられ、スレッド制御部63Aから出力された単位スレッド発生フラグをカウントする。スレッドカウンタ84Aのカウント値は光ピックアップ32Aがブランクディスクに対する記録前の初期位置にあるとき所定の初期値にリセットされ、単位スレッド発生フラグが入力されるごとに1ずつ増加もしくは低減される。
目標回転数演算部83Aは、コントローラ60Aに設けられ、スレッドカウンタ84Aに保持されたカウント値に対応した目標回転数を演算して、その結果を回転誤差計算部82Aに供給する。ここで、単位スレッド発生フラグのカウント値はディスク半径位置に対応する。したがって、目標回転数演算部83Aは、例えばCLV、CAVなど、様々なディスク駆動方式に合わせてディスク半径位置に対応した目標回転数を回転誤差計算部82Aに供給することができる。
そして回転誤差計算部82Aは、FG周期カウンタ81Aの出力であるディスク回転数情報と目標回転数演算部83Aの出力である目標回転数とを比較して得られる差情報に応じたスピンドル駆動信号をスピンドルサーボ信号としてスピンドルモータ駆動部68Aに供給する。
スピンドルモータ駆動部68Aは、回転誤差計算部82Aより供給されたスピンドルサーボ信号をもとにスピンドルモータ64Aを駆動する。
以上、ガイド用のディスクドライブ31Aにおけるディスク同期駆動方式2の構成を説明したが、上記の構成は記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいても同じである。
ガイド用のディスクドライブ31Aおよび記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eは、上記のディスク同期駆動方式2の構成を有することによって、それぞれのディスク11を互いに同期して駆動させることができる。
上記のディスク同期駆動方式1および2は、以降説明する実施形態においても同様に採用することが可能である。
(効果等について)
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
1.ガイドディスクおよび記録ディスクは、ガイド層と記録層とが一体に積層されてなるガイド層分離型ディスクに比べ構造が単純であるから、製造が容易である。このため歩留まりが向上し、コストを低く抑えられる。
2.個々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eの構成を簡素化することができる。すなわち、本実施形態では、ガイド用の光学系と記録再生系の光学系として双方共通のブルーレイディスク(登録商標)用の青色レーザの光学系を用いることができる。このため、グルーブトラックおよびランドトラックのいずれか一方に対してトラッキングを行うようにすることができ、トラッキングサーボの極性を切り替える制御なども不要となる。
3.上記の実施形態では、1機のガイド用のディスクドライブ31Aと4機の記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eで光記録装置1を構成したが、記録再生用のディスクドライブの数は理論的には無限数とすることができる。したがって、ホスト装置50とドライブユニット30との間でのデータ転送レートを大幅に引き上げることができる。
<変形例>
ガイドディスクはガイド用のディスクドライブ31Aのディスク駆動系の回転中心に対して微小な偏心を伴った状態で装着される場合がある。このガイドディスクの偏心状態は、記録再生用のディスクドライブそれぞれの記録ディスクへの記録マークによるトラックの形成にそのまま反映される。このため、例えば、ガイドディスクおよび記録ディスクの少なくとも一方がディスクドライブから取り出され、その後、再びディスクドライブにセットされてデータの追記が行われる場合などに、ディスクの装着状態の違い等に起因して、既に記録されているマークの上に追記のマークが重ねて記録されるおそれがある。その対策として、記録済みの最外周のトラックからディスク半径方向に一定の長さ(ギャップ量)離れた位置から追記を開始する方法などが考えられる。しかしながら、上記の方法は、重ね書きを回避するために、ギャップ量を大きくとる必要がある。このため記録容量の低下分が大きくなる。
そこで、追記が行われる前に、ディスク駆動系の回転中心に対するガイドディスクのガイドトラックの偏心量と、記録ディスクの記録済みトラックの偏心量をそれぞれ測定し、それぞれの偏心量をもとに必要最小限のギャップ量を求める、という方式が考えられる。より具体的には、それぞれの偏心量を加算した値を必要最小限のギャップ量とする方法などがある。このように必要最小限のギャップ量が分かることによって、これに与えられるマージンも最小限で済むことになり、結果的に記録容量の低下分を抑えられる。
ガイドディスクのガイドトラックの偏心量と記録ディスクの記録トラックの偏心量をそれぞれ測定する方法としては、光ピックアップを所定のディスク半径位置に固定したまま、ディスクを回転させ、ディスクが1回転する間に光ピックアップのレーザスポットがトラックを何回横断したかを受光部から得られる差信号(プッシュプル信号)をもとにカウントするという方法などがある。次に、この方法を詳細に説明する。
ホスト装置50のCPU51は、追記が行われる前に、ガイド用のディスクドライブ31Aと記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにそれぞれ偏心量の測定命令を与える。ガイド用のディスクドライブ31Aのコントローラ60Aは、測定命令を受けると、ガイドディスク11Aのガイドトラックの偏心量を測定し、測定結果をホスト装置50に送信する。一方、記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eはそれぞれ、測定命令を受けると、記録ディスク11B、11C、11D、11Eの記録トラックの偏心量を測定し、測定結果をホスト装置50に送信する。
ホスト装置50のCPU51は、ガイドトラックの偏心量と個々の記録ディスク11B、11C、11D、11Eの記録トラックの偏心量とを例えば加算するなどして必要最小限のギャップ量を求める。
すなわち、ガイドトラックの偏心量をeA、記録ディスク11B、11C、11D、11Eの偏心量をeB、eC、eD、eEとすると、必要最小限のギャップ量は例えば次のように計算される。
eA+eB=ディスクドライブ31Bに与えられる必要最小限のギャップ量
eA+eC=ディスクドライブ31Cに与えられる必要最小限のギャップ量
eA+eD=ディスクドライブ31Dに与えられる必要最小限のギャップ量
eA+eE=ディスクドライブ31Eに与えられる必要最小限のギャップ量
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態を説明する。
図13は、第2の実施形態におけるガイド用のディスクドライブ71Aの構成を概念的に示す図である。
同図に示すように、第2の実施形態のガイド用のディスクドライブ71Aは、記録再生用の個々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに1対1に対応付けられたガイド用光ピックアップをそれぞれ含む複数の個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4を有する。個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4のうち一つ(例えばA1)は、ガイドディスク11Aの駆動系の制御をも担う。このようにガイドディスク11Aの駆動系の制御をも担う個別ガイド制御系A1の構成は、第1の実施形態のガイド用のディスクドライブ31Aと等価なものとされる。
その他の個別ガイド制御系A2、A3、A4は、対応する光ピックアップ32Aのトラッキング、フォーカシング、スレッドなどの制御を行う。すなわち、個別ガイド制御系A2、A3、A4は、例えば図14に示すように、ガイド用光ピックアップ32A、光源駆動部51A、等化器52A、データ再生部53A、トラッキングエラー生成部54A、トラッキング制御部55A、フォーカスエラー生成部56A、フォーカス制御部57A、コントローラ60A、スレッドモータ62A、スレッド制御部63Aなどで構成される。
図15は本実施形態のドライブユニット70の構成において、データ記録時のトラッキングサーボ信号の転送にかかわる部分を抜き出して示すブロック図である。
ガイド用のディスクドライブ71Aにおける各々の個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4は、ガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4、トラッキング制御部55A1、55A2、55A3、55A4、コントローラ60A1、60A2、60A3、60A4などを有する。各々のコントローラ60A1、60A2、60A3、60A4にはトラッキングサーボ信号送信部161A1、61A2、61A3、61A4が設けられている。トラッキングサーボ信号送信部161A1、61A2、61A3、61A4は、トラッキング制御部55A1、55A2、55A3、55A4より供給されたトラッキングサーボ信号を、各々の個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4に対応付けられた記録再生用のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eに個別に送信する。
一方、記録再生用の4機のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eそれぞれのコントローラ60B、60C、60D、60Eには、トラッキングサーボ信号受信部61B、61C、61D、61Eが設けられている。トラッキングサーボ信号受信部61B、61C、61D、61Eはそれぞれ、記録ディスクへのデータ記録時に、ガイド用のディスクドライブ71A内の対応する個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4のトラッキングサーボ信号送信部161A1、61A2、61A3、61A4より送信されたトラッキングサーボ信号を受信し、各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31E内の光ピックアップ32B、32C、32D、32Eのトラッキングアクチュエータ42B、42C、42D、42Eとスレッド制御部63B、63C、63D、63Eに供給する。
図16はガイド用のディスクドライブ71Aにおける4機のガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4のガイドディスク11A上での位置関係を示す図である。
同図に示すように、4機のガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4は、ディスク駆動系の回転中心Pに対して互いに異なる角度位置でディスク半径方向に送られることが可能なように設けられる。なお、図16ではそれぞれのガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4が90度ずつ角度位置をずらして配置されているが、これに限らず、それぞれのガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4がスレッドサーボ動作において互いに干渉しないような位置関係で配置されればよい。
図17および図18は、あるデータ記録時点での、4機のガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4と記録再生用の4機のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eの光ピックアップ32B、32C、32D、32Eとのそれぞれの位置関係を示す図である。
各々のガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4は、対応する個別ガイド制御系A1、A2、A3、A4によってそれぞれ個別に制御される。したがって、図17に示すように、データ記録時に各々のガイド用光ピックアップ32A1、32A2、32A3、32A4は互いに異なるディスク半径位置にあることが可能である。
データ記録中、ガイド用のディスクドライブ31Aの個別ガイド制御系A1のトラッキング制御部55A1にて生成された各々のトラッキングサーボ信号は、各々の個別ガイド制御系のトラッキングアクチュエータ42A1およびスレッド制御部63A1に供給されるとともに、対応する記録再生用のディスクドライブ31Bのトラッキングアクチュエータ42Bおよびスレッド制御部63Bにも供給される。
他の個別ガイド制御系A2、A3、A4のトラッキング制御部55A2、55A3、55A4にて生成された各々のトラッキングサーボ信号も同様に各々の個別ガイド制御系のトラッキングアクチュエータ42A2、42A3、42A4およびスレッド制御部63A2、63A3、63A4に供給されるとともに、対応する記録再生用のディスクドライブ31C、31D、31Eのトラッキングアクチュエータ42C、42D、42Eおよびスレッド制御部63C、63D、63Eにも供給される。
これにより、
ガイド用光ピックアップ32A1と光ピックアップ32B、
ガイド用光ピックアップ32A2と光ピックアップ32C、
ガイド用光ピックアップ32A3と光ピックアップ32D、
ガイド用光ピックアップ32A4と光ピックアップ32E
のそれぞれの関係において、互いに同一のディスク半径位置にある状態を維持しつつ、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいてスレッドサーボとトラッキングサーボがそれぞれ個別に実行される。
データ再生時は、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいて、記録ディスク11B、11C、11D、11Eに記録マークによって形成されたトラックに対して、それぞれ独立してDPD方式によるトラッキング制御が行われる。
なお、本実施形態では、異なるディスク半径位置での記録および再生が同時に行われることからCAV(Constant Angular Velocity)方式が採用される。
また、本実施形態においても、各々のディスクドライブ31A、31B、31C、31D、31Eにおいて各々のディスクを互いに同期して駆動させる制御を行うために、上記のディスク同期駆動方式1、2などを採用することができる。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が期待できるとともに、第1の実施形態に比較して、次のような効果が期待できる。
すなわち、第1の実施形態では、記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eそれぞれの光ピックアップ32B、32C、32D、32Eはそれぞれ同じディスク半径位置にあることがデータ記録時の動作制約となっていたが、本実施形態によれば、そのような制約が無くなる。これにより記録システムとしての運用の幅を広げることができる。
<第3の実施形態>
図19は、本実施形態のドライブユニット90の構成において、データ記録時のトラッキングサーボ信号の転送にかかわる部分を抜き出して示すブロック図である。
このドライブユニット90において、ガイド用のディスクドライブ91Aは、記録再生用のすべてのディスクドライブ31B、31C、31D、31Eの中の一部複数のディスクドライブにトラッキングサーボ信号を一斉に供給可能な共有ガイド制御系A5と、記録再生用の他のディスクドライブにトラッキングサーボ信号を個別に供給可能な個別ガイド制御系A6とを有する。
共有ガイド制御系A5は、ガイド用光ピックアップ32A5、トラッキング制御部55A5、コントローラ60A5、スレッド制御部63A5などを有する。コントローラ60A5にはトラッキングサーボ信号送信部161A5が設けられている。トラッキングサーボ信号送信部161A5は、トラッキング制御部55A5により生成されたトラッキングサーボ信号を記録再生用の一部複数のディスクドライブ31B、31C、31Dに一斉に送信する。
個別ガイド制御系A6は、ガイド用光ピックアップ32A6、トラッキング制御部55A6、コントローラ60A6、スレッド制御部63A6などを有する。コントローラ60A6にはトラッキングサーボ信号送信部161A6が設けられている。トラッキングサーボ信号送信部161A6は、トラッキング制御部55A6により生成されたトラッキングサーボ信号を記録再生用のディスクドライブ31Eに個別に送信する。
記録再生用の4機のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eのうち、3機のディスクドライブ31B、31C、31Dのトラッキングサーボ信号受信部61B、61C、61Dは、記録ディスクへのデータ記録時に、ガイド用のディスクドライブ91A内の共有ガイド制御系A5のコントローラ60A5内のトラッキングサーボ信号送信部161A5より送信されたトラッキングサーボ信号を受信し、各々のディスクドライブ31B、31C、31D内の光ピックアップ32B、32C、32Dのトラッキングアクチュエータ42B、42C、42Dに供給するとともに、スレッド制御部63B、63C、63Dに供給する。
これにより、共有ガイド制御系A5のガイド用光ピックアップ32A5と同一のディスク半径位置にある状態を維持しつつ、記録再生用の各々のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eにおいてスレッドサーボとトラッキングサーボが共通に実行されるとともに、個別ガイド制御系A6のガイド用光ピックアップ32A6と同一のディスク半径位置にある状態を維持しつつ、記録再生用のディスクドライブ31Eにおいてスレッドサーボとトラッキングサーボが個別に実行される。
なお、本実施形態では、記録再生用の4機のディスクドライブ31B、31C、31D、31Eのうち3機のディスクドライブ31B、31C、31Dを共有ガイド制御系A5と対応させ、1機のディスクドライブ31Eを個別ガイド制御系A6と対応させたが、個別ガイド制御系A6と同等の第3の個別ガイド制御系を追加し、例えば、記録再生用の2機のディスクドライブ31B、31Cを共有ガイド制御系A5と対応させ、1機のディスクドライブ31Dを個別ガイド制御系A6と対応させ、そして残る1機のディスクドライブ31Eを追加された第3の個別ガイド制御系と対応させてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が期待できるとともに、第1の実施形態および第2の実施形態に比較して、次のような効果が期待できる。
すなわち、第1の実施形態では、記録再生用の各ディスクドライブ31B、31C、31D、31Eそれぞれの光ピックアップ32B、32C、32D、32Eはそれぞれ同じディスク半径位置にあることがデータ記録時の動作制約となっていたが、本実施形態によれば、そのような制約が緩和される。
また、記録再生用のディスクドライブの数をさらに増加させたい場合、第2の実施形態のドライブユニット70の構成によると、ガイド用のディスクドライブに配置させることのできるガイド用光ピックアップの数のスペース的な制約が問題となってくることが予想される。これに対し、第3の実施形態によれば、共有ガイド制御系A5に対応させることのできる記録再生用のディスクドライブの数は理論的には無制限であることから、そのような問題を回避できる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、以上の実施形態では、4つの記録層を有する記録ディスクを採用したが、記録ディスクの記録層の数は1以上であってよい。
1…光記録装置
11A…ガイドディスク
11B、11C、11D、11E…記録ディスク
30…ドライブユニット
31A…ガイド用のディスクドライブ
31B、31C、31D、31E…記録再生用のディスクドライブ
32A…ガイド用光ピックアップ
32B、32C、32D、32E…光ピックアップ
39A、39B…対物レンズ
41A、41B…受光部
42A、42B、42C、42D、42E…トラッキングアクチュエータ
54A、54B…トラッキングエラー生成部
55A、55B、55C、55D、55E…トラッキング制御部
60A、60B、60C、60D、60E…コントローラ
61A…トラッキングサーボ信号送信部
61B、61C、61D、61E…トラッキングサーボ信号受信部
62A、62B…スレッドモータ
63A、63B、63C、63D、63E…スレッド制御部
64A、64B、64C、64D、64E…スピンドルモータ
66A…ウォブル処理部
67A…スピンドル制御部
68A、68B、68C、68D、68E…スピンドルモータ駆動部
69A…スピンドルサーボ信号送信部
69B、69C、69D、69E…スピンドルサーボ信号受信部
121…ガイドトラック
A1、A2、A3、A4…個別ガイド制御系

Claims (11)

  1. 情報の記録が可能な記録ディスクに対するトラッキングのためのガイドトラックが設けられたガイドディスクの前記ガイドトラックに第1のレーザ光を集光する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズを前記ガイドディスクの半径方向に駆動する第1のトラッキングアクチュエータと、前記ガイドディスクからの前記第1のレーザ光の戻り光を検出する検出部とを具備する第1の光ピックアップを有する第1のディスクドライブと、
    前記記録ディスクに第2のレーザ光を集光する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズを前記記録ディスクの半径方向に駆動する第2のトラッキングアクチュエータとを具備する第2の光ピッアップを有する第2のディスクドライブと、
    を有する光記録装置の光記録方法であって、
    前記第1のディスクドライブおよび前記第2のディスクドライブはそれぞれ、
    前記記録ディスクへの記録時に、
    前記ガイドディスクと前記記録ディスクとを互いに同期して駆動させ、
    前記第1の光ピックアップと前記第2の光ピックアップを互いに同一のディスク半径位置に送り、
    前記第1のディスクドライブは、
    前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成し、前記トラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するとともに前記第2のディスクドライブに転送し、
    前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクへの記録時、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動する
    光記録方法。
  2. 請求項1に記載の光記録方法であって、
    前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、
    前記第1のディスクドライブは、前記複数の第2のディスクドライブに前記トラッキングサーボ信号を一斉に転送し、
    前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動する
    光記録方法。
  3. 請求項1に記載の光記録方法であって、
    前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、
    前記第1のディスクドライブは、個々の前記第2のディスクドライブに対応し、前記第1の光ピックアップを含む個別ガイド制御系を複数備え、
    前記複数の個別ガイド制御系および前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、互いに対応する前記個別ガイド制御系および前記第2のディスクドライブそれぞれの前記第1の光ピックアップおよび前記第2の光ピックアップを、前記第1の対物レンズの光軸と前記第2の対物レンズの光軸とが同一のディスク半径位置に送り、
    前記複数の個別ガイド制御系はそれぞれ、
    前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成し、前記トラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するとともに、対応する前記第2のディスクドライブに転送し、
    前記複数の第2のディスクドライブはそれぞれ、対応する前記個別ガイド制御系より転送された前記トラッキングサーボ信号で前記第2のトラッキングアクチュエータを駆動する
    光記録方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光記録方法であって、
    前記第2のディスクドライブは、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号をもとに前記第2の光ピックアップをディスク半径方向に送るためのスレッドサーボ信号を生成する
    光記録方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光記録方法であって、
    前記ガイドディスクと前記記録ディスクとを互いに同期して駆動させるために、
    前記第1のディスクドライブは、
    前記第1の光ピックアップの前記検出部の出力をもとにスピンドルサーボ信号を生成し、このスピンドルサーボ信号をもとに前記ガイドディスクを駆動する第1のスピンドルモータの駆動を制御するとともに、当該スピンドルサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送し、
    前記第2のディスクドライブは、前記記録ディスクへの記録時、前記第1のディスクドライブより転送された前記スピンドルサーボ信号をもとに、前記記録ディスクを駆動する第2のスピンドルモータの駆動を制御する
    光記録方法。
  6. 情報の記録が可能な記録ディスクに対するトラッキングのためのガイドトラックを有するガイドディスクを駆動する第1のディスクドライブと、前記記録ディスクを駆動する第2のディスクドライブとを具備し、
    前記第1のディスクドライブは、
    前記ガイドトラックに第1のレーザ光を集光する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズを前記ガイドディスクの半径方向に駆動する第1のトラッキングアクチュエータと、前記ガイドディスクからの前記第1のレーザ光の戻り光を検出する検出部を具備する第1の光ピックアップと、
    前記検出部の出力からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー生成部と、
    前記生成されたトラッキングエラー信号をもとにトラッキングサーボ信号を生成して前記第1のトラッキングアクチュエータに出力するトラッキング制御部と、
    前記トラッキング制御部により生成されたトラッキングサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送するトラッキングサーボ信号送信手段と
    を具備し、
    前記第2のディスクドライブは、
    前記記録ディスクに第2のレーザ光を集光する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズを前記記録ディスクの半径方向に駆動する第2のトラッキングアクチュエータとを具備する第2の光ピッアップと、
    前記第1の光ディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を受信して前記第2のトラッキングアクチュエータに供給するトラッキングサーボ信号受信手段と
    を具備し、
    前記記録ディスクへの記録時に、前記ガイドディスクと前記記録ディスクとが互いに同期して駆動され、かつ前記第1の光ピックアップと前記第2の光ピックアップが互いに同一のディスク半径位置に送られるように構成される
    光記録装置。
  7. 請求項6に記載の光記録装置であって、
    前記第2のディスクドライブが複数設けられ、
    前記第1のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号送信手段は、
    前記複数の第2のディスクドライブに前記トラッキングサーボ信号を一斉に転送し、
    前記複数の第2のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号受信手段はそれぞれ、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を前記第2のトラッキングアクチュエータに供給する
    光記録装置。
  8. 請求項6に記載の光記録装置であって、
    前記第1のディスクドライブに前記第2のディスクドライブが複数接続され、
    前記第1のディスクドライブは、個々の前記第2のディスクドライブに対応し、前記第1の光ピックアップ、前記トラッキングエラー生成部、前記トラッキング制御部、前記トラッキングサーボ信号送信手段および前記第1の制御手段を含む個別ガイド制御系を複数備え、
    前記複数の個別ガイド制御系の前記トラッキングサーボ信号送信手段はそれぞれ、
    前記トラッキング制御部により生成された前記トラッキングサーボ信号を対応する前記第2のディスクドライブに転送し、
    前記複数の第2のディスクドライブの前記トラッキングサーボ信号受信手段はそれぞれ、対応する前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号を前記第2のトラッキングアクチュエータに供給し、
    前記記録ディスクへの記録時に、互いに対応する前記個別ガイド制御系および前記第2のディスクドライブそれぞれの前記第1の光ピックアップおよび前記第2の光ピックアップは互いに同一のディスク半径位置に送られるように構成される
    光記録装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の光記録装置であって、
    前記第2のディスクドライブは、前記第1のディスクドライブより転送された前記トラッキングサーボ信号をもとに前記第2の光ピックアップをディスク半径方向に送るためのスレッドサーボ信号を生成するスレッド制御部をさらに具備する
    光記録装置。
  10. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の光記録装置であって、
    前記第1のディスクドライブは、
    前記ガイドディスクを駆動する第1のスピンドルモータと、
    前記第1のスピンドルモータを駆動する第1のスピンドルモータ駆動部と、
    前記検出部の出力をもとに前記スピンドルサーボ信号を生成して第1のスピンドルモータ駆動部に出力するスピンドル制御部と、
    前記スピンドル制御部により生成されたスピンドルサーボ信号を前記第2のディスクドライブに転送するスピンドルサーボ信号送信手段と
    をさらに具備し、
    前記第2のディスクドライブは、
    前記記録ディスクを駆動する第2のスピンドルモータと、
    前記第2のスピンドルモータを駆動する第2のスピンドルモータ駆動部と、
    前記第1の光ディスクドライブより転送された前記スピンドルサーボ信号を受信して前記第2のスピンドルモータ駆動部に供給するスピンドルサーボ信号受信手段と
    をさらに具備する
    光記録装置。
  11. 1以上の平坦な記録層を有する1以上の記録ディスクと、
    前記記録ディスクに対するトラッキングのためのグルーブ構造によるガイドトラックが設けられたガイド層を有するガイドディスクと
    を具備する光記録媒体セット。
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