JP2014137356A - 車載装置及びその経路補間方法並びに経路補間プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載装置1は、移動体の位置情報を取得する位置情報取得部11と、道路が複数のリンクに疑似的に分割され、分割された各リンクに固有の識別情報及び位置情報が対応付けられた地図情報を記憶する地図情報記憶部12と、移動体の現在の位置情報に対応する地図情報のリンクを特定するリンク特定部13と、不連続である2つの線分の組み合わせと、該線分同士を繋ぎ合わせる補間経路を構成する線分とが一意に定められた補間経路情報を記憶する補間経路情報記憶部14と、リンク特定部13によって連続して特定された2つの線分が、地図情報上で不連続であった場合に、補間経路情報を用いて不連続区間を補間する移動経路作成部15とを具備する。
【選択図】図1
Description
また、従来、道路課金(ロードプライシング)として、例えば、課金エリアに進入し、課金エリアから退出した際に、課金エリアを走行した距離に応じて決定された徴収料金が課金される課金体系や、課金道路に進入し、課金道路から退出した際に、課金道路を走行した距離に応じて決定された徴収料金、あるいは一律の道路利用料金が課金される課金体系などが知られている。
しかしながら、例えば、図10に示すように、課金エリアの境界が複雑な交差点の一部に設定されていた場合、以下のような問題が生ずる。
このように誤った移動経路が特定されてしまった場合でも、車載装置には、過去に振り返って移動経路を修正する機能が備わっているため、事後的にこの移動経路は修正され、課金エリアの境界を跨いだことが認識される。
リンク単位で位置情報が定義されている地図データと移動体位置情報とから、移動体位置情報に対する一または複数の候補リンクを抽出し、抽出した一または複数の候補リンクの中から一のリンクを確定する。確定したリンクによって形成される移動経路が不連続であった場合、不連続の区間を補間するリンクの候補を探索し、探索したリンク候補の中から採用する一のリンクを決定し、決定したリンクを用いて不連続区間を補間する。
本実施形態に係る車載装置は、道路課金に広く使用されるものであり、例えば、一例として、課金道路を通過したときに一律の料金が課金されるような課金体系、所定の課金エリア内における走行距離に応じた料金が課金されるような課金体系などに適用される。また、課金エリアあるいは課金道路に進入したときに徴収料金の確定または課金がなされる場合、課金エリアあるいは課金道路から退出したときに徴収料金の確定または課金がなされる場合のいずれの場合にも適用することが可能である。
図1に示すように、車載装置1は、移動経路を特定する処理を行う経路特定処理部10と、課金についての処理を行う課金処理部20とを備えている。
まず、経路特定処理部10について説明し、その後、課金処理部20について説明する。
経路特定処理部10は、位置情報取得部11、地図情報記憶部12、リンク特定部(線分特定手段)13、補間経路情報記憶部14、移動経路作成部15を備えている。
図6に、リンク情報の一例を示す。図6に示したリンク情報において、ジャンプフラグは、今回特定したリンクが前回のリンクと不連続か否かを示すフラグであり、0の場合にはリンクが連続していることを示しており、1の場合にはリンクが不連続であることを示している。
補間経路情報は、少なくとも課金に関する情報を運転手に通知する通知ポイント付近の領域に対して作成される。通知ポイントは、予め課金のオペレータ側(例えば、道路管理会社や行政など)にて設定される。
課金処理部20は、図1に示すように、課金情報記憶部(課金情報記憶手段)21、判定部22、通知部23、課金管理部24を備えている。
課金情報記憶部21は、課金に関係する通知が必要となるリンクIDが登録された通知リンク情報(通知線分情報)と、課金エリアと課金エリア外との境界が存在するリンクIDが登録された課金リンク情報とを記憶する。
また、判定部22は、移動経路作成部15から入力されたリンク情報に記載されているリンクIDが、課金情報記憶部21に記憶されている課金リンク情報に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合に、その旨を課金管理部24に出力する。
課金管理部24は、判定部22から通知を受けると、今まで課金エリア外にいた場合には課金を開始し、課金エリア内にいた場合には課金を終了する。
まず、位置情報取得部11によって車両の現在の位置情報がGPSなどによって取得され、この位置情報が時間情報に対応付けられてリンク特定部13に出力される。リンク特定部13は、入力された位置情報と地図情報記憶部12に記憶されている地図情報とを用いて、現在位置に対応するリンクのリンクIDを特定する。更に、リンク特定部13は、特定したリンクが前回特定したリンクと不連続であるか否かを判定する。そして、この判定結果、位置取得時刻、及びリンクIDとを関連付けたリンク情報(図6参照)を作成し、移動経路作成部15に出力する。
また、判定部22は、移動経路作成部15から随時入力されるリンク情報に規定されているリンクIDが、課金情報記憶部21に記憶されている課金リンク情報に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合に、その旨を課金管理部24に出力する。
また、課金管理部24は、判定部22から通知を受けると、今まで課金エリア外にいた場合には課金を開始し、課金エリア内にいた場合には課金を終了する。
更に、補間経路情報は所定の時間間隔で更新されることから、その時々の道路事情に適した補間経路情報に基づいて不連続区間の補間を行うことが可能となる。
例えば、図4に示すような道路構成において、リンクID3051、3052が課金対象のリンクであり、課金リンク情報に登録されていた場合を想定する。この場合、リンク特定部13によって連続して特定されたリンクIDが3052、3013であった場合、リンクの不連続により、図5に示す補間経路情報に基づいて経路補間が行われ、経路補間後のリンク情報は、リンクID3052、3051、3011、3012、3013を通過したリンク情報となる。このようなリンク情報を受け取った判定部22では、課金対象であるリンクID3051、3052が含まれていることから、課金リンク情報にリンクIDが登録されていると判定され、課金管理部24による課金が開始されることとなる。
そして、このような場合に、実際には有料道路に進入したものの、途中で引き返したことから、課金オペレータ側としては、課金を回避させたい場合がある。
これにより、補間経路に有料道路と判定されるリンクが含まれている場合でも、それによる課金を回避させることが可能となる。
10 経路特定処理部
11 位置情報取得部
12 地図情報記憶部
13 リンク特定部
14 補間経路情報記憶部
15 移動経路作成部
20 課金処理部
21 課金情報記憶部
22 判定部
23 通知部
24 課金管理部
Claims (7)
- 移動体の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
道路が複数の線分に疑似的に分割され、分割された各線分に固有の識別情報及び位置情報が対応付けられた地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記移動体の現在の位置情報に対応する前記地図情報の線分を特定する線分特定手段と、
不連続である2つの線分の組み合わせと、該線分同士を繋ぎ合わせる補間経路を構成する線分とが一意に定められた補間経路情報を記憶する補間経路情報記憶手段と、
前記線分特定手段によって連続して特定された2つの線分が、前記地図情報上で不連続であった場合に、前記補間経路情報を用いて不連続区間を補間する経路補間手段と
を具備する車載装置。 - 課金に関係する通知が必要となる線分の識別情報が登録された通知線分情報を記憶する課金情報記憶手段と、
前記線分特定手段によって特定された線分および前記経路補間手段によって補間された補間経路を構成する線分が、前記課金情報記憶手段の通知線分情報に登録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって登録されていると判定された場合に、課金に関する情報を通知する通知手段と
を具備する請求項1に記載の車載装置。 - 前記補間経路情報は、所定の時間間隔で更新される請求項1または請求項2に記載の車載装置。
- 前記補間経路情報は、時間帯及び車種の少なくともいずれかに応じて設けられており、
前記経路補間手段は、条件が一致する補間経路情報を用いて不連続な線分同士を補間する請求項1から請求項3のいずれかに記載の車載装置。 - 前記補間経路情報において前記補間経路を構成する線分には、課金キャンセル情報が属性情報として付加可能とされている請求項1から請求項4のいずれかに記載の車載装置。
- 道路が複数の線分に疑似的に分割され、分割された各線分に固有の識別情報及び位置情報が対応付けられた地図情報と、不連続である2つの線分の組み合わせと該線分同士を繋ぎ合わせる補間経路を構成する線分とが一意に定められた補間経路情報とを予め用意し、
移動体の位置情報を取得する位置情報取得過程と、
前記移動体の現在の位置情報に対応する前記地図情報の線分を特定する線分特定過程と、
前記線分特定過程において連続して特定された2つの線分が、前記地図情報上で不連続であった場合に、前記補間経路情報を用いて不連続区間を補間する経路補間過程と
を有する車載装置の経路補間方法。 - 道路が複数の線分に疑似的に分割され、分割された各線分に固有の識別情報及び位置情報が対応付けられた地図情報と、不連続である2つの線分の組み合わせと該線分同士を繋ぎ合わせる補間経路を構成する線分とが一意に定められた補間経路情報とが記憶手段に予め記憶され、
移動体の位置情報を取得する位置情報取得処理と、
前記移動体の現在の位置情報に対応する前記地図情報の線分を特定する線分特定処理と、
前記線分特定処理において連続して特定された2つの線分が、前記地図情報上で不連続であった場合に、前記補間経路情報を用いて不連続区間を補間する経路補間処理と
をコンピュータに実行させるための車載装置の経路補間プログラム。
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