JP2017138710A - 走行困難区間判定システム、走行困難区間判定方法、及び走行困難区間判定プログラム - Google Patents

走行困難区間判定システム、走行困難区間判定方法、及び走行困難区間判定プログラム Download PDF

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徳之 内田
Noriyuki Uchida
徳之 内田
邦明 田中
Kuniaki Tanaka
邦明 田中
昌俊 高原
Masatoshi Takahara
昌俊 高原
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【課題】実情に即した走行困難区間を適切に判定することができる走行困難区間判定システムを実現する。【解決手段】走行困難区間判定システム(1)は、走行方向に沿う車両の第一位置を検知する第一位置検知部(31)と、道路幅方向に沿う車両の第二位置を検知する第二位置検知部(33)と、第二位置と走行中レーンの中央位置又は端部位置との離間距離が適正範囲外であると判定された地点における第一位置を含む情報を候補位置情報(CP)として出力する位置情報出力部(34)と、候補位置情報(CP)に基づいて走行困難区間を判定する判定部(51)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する走行困難区間判定システム、走行困難区間判定方法、及び走行困難区間判定プログラムに関する。
車両の走行が困難な道路を事前に通知するナビゲーションシステムが利用されている。例えば特開2004−245610号公報(特許文献1)には、山道等の狭い道路において対向車とのすれ違いが困難かどうかを事前に運転者に通知するナビゲーションシステムが開示されている。この特許文献1のナビゲーションシステムは、各種車両の車幅データと各道路の道幅データとを記憶して備えており、自車幅と他車シミュレーション幅と道路幅との関係が所定条件式を満たす道路区間を、対向車とのすれ違いが困難な走行困難区間と判定している。
ところで、現実社会では、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物(例えば路上駐車車両や並んで歩く歩行者等)の存在によって車両の走行が困難となるような状況が生じ得る。しかし、特許文献1のナビゲーションシステムでは、走行困難区間の判定が車幅及び道路幅という静的な情報だけに基づいて行われるため、実際には走行が困難になる場合があるにもかかわらず走行困難区間とは判定されない区間が発生し得る。
特開2004−245610号公報
実情に即した走行困難区間を適切に判定することができる走行困難区間判定システム等の実現が望まれる。
本開示に係る走行困難区間判定システムは、
走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知部と、
前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知部と、
前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力部と、
前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定部と、
を備える。
本開示に係る走行困難区間判定方法は、
走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知ステップと、
前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知ステップと、
前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力ステップと、
前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定ステップと、
を含む。
本開示に係る走行困難区間判定プログラムは、
走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知機能と、
前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知機能と、
前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力機能と、
前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定機能と、
をコンピュータに実現させる。
車両が走行中の道路に、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物が存在する場合、通常、車両はその障害物との間に一定以上の距離を確保しつつ当該障害物を避けるように走行することが多い。この場合、車両は対向レーン側に寄って(場合によっては、対向レーンにはみ出して)走行することになるため、車両の運転者は路肩側の障害物及び対向車の両方に対して細心の注意を払う必要があり、実情として、車両走行の困難性が高い状況にあると言える。このような事情に鑑み、上記の各構成によれば、第二位置検知部で検知される第二位置と走行中レーンにおける中央位置又は端部位置との位置関係に基づいて、車両が路肩側の障害物を避けながら走行していることを判定することができる。そして、そのような車両挙動が検知された地点の車両の走行方向に沿った位置を、第一位置検知部による検知結果の情報を利用して取得し、当該地点の位置を含む情報を候補位置情報として、それに基づいて走行困難区間を判定することができる。このように、車両の実挙動に基づいて出力される候補位置情報を基礎とすることで、実情に即した走行困難区間を適切に判定することができる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
第1の実施形態に係る走行困難区間判定システムのブロック図 車両が走行中の道路の状態を示す模式図 回避走行判定処理の一例を示す模式図 走行困難区間判定処理で生成する時系列データの一例を示すグラフ 時系列データの解析結果を示すグラフ 走行困難区間判定処理及びナビゲーション処理における処理の流れを示すフロー図 走行困難区間判定処理の車載端末装置側での処理手順を示すフローチャート 走行困難区間判定処理のサーバ装置側での処理手順を示すフローチャート 第2の実施形態に係る回避走行判定処理を示す模式図 第3の実施形態に係る回避走行判定処理を示す模式図
〔第1の実施形態〕
走行困難区間判定システムの第1の実施形態について説明する。本実施形態の走行困難区間判定システム1は、車両Vの走行が困難な区間Iである走行困難区間Idを判定するシステムである。本実施形態では、ユーザ(車両の乗員であって、主に運転者)に対して地点や経路に関する案内情報を提供するナビゲーションシステム2の一部として、当該ナビゲーションシステム2に組み込まれた走行困難区間判定システム1を例として説明する。
図1に示すように、走行困難区間判定システム1は、車両Vに搭載された車載端末装置3と、この車載端末装置3と通信可能なサーバ装置5とを備えている。好ましくは、走行困難区間判定システム1は、複数(多数)の車両Vにそれぞれ搭載された車載端末装置3と、これら複数の車載端末装置3のそれぞれと通信可能なサーバ装置5とを備えている。個々の車載端末装置3は、例えば、車内に定常的に搭載される装置(例えば、埋込型端末装置)であって良い。車載端末装置3とサーバ装置5とは、通信ネットワーク(例えばインターネット等)を介して通信可能となっている。
走行困難区間判定システム1及びナビゲーションシステム2は、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)等の演算処理装置を中核部材とする演算処理部(図示せず)を中核として構成されている。本実施形態のように各システム1,2が車載端末装置3とサーバ装置5とに分散して設けられる場合には、車載端末装置3及びサーバ装置5のそれぞれに演算処理部が具備される。演算処理部は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置、メモリやディスク装置等の記憶媒体、及び周辺回路等のハードウェアと、プログラムやパラメータ等のソフトウェアとの協働により、走行困難区間判定やナビゲーション等に係る各種機能を実現させる。
本実施形態の走行困難区間判定システム1は、主要な構成として、第一位置検知部31と、第二位置検知部33と、位置情報出力部34と、判定部51とを備えている。また、走行困難区間判定システム1は、画像認識部32と、プローブ情報データベース54と、走行困難区間データベース56とをさらに備えている。これらの各機能部は、入力されたデータに対して種々の処理を行うための演算部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により構成されている。本実施形態では、第一位置検知部31、画像認識部32、第二位置検知部33、及び位置情報出力部34が、車載端末装置3に設けられている。また、判定部51、プローブ情報データベース54、及び走行困難区間データベース56が、サーバ装置5に設けられている。
本実施形態のナビゲーションシステム2は、走行困難区間判定システム1を構成する各機能部及び各データベースと、ナビゲーション演算部36と、地図データベース48とを備えている。ナビゲーション演算部36は、入力されたデータに対して種々の処理を行うための演算部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により構成されている。ナビゲーション演算部36及び地図データベース48は、車載端末装置3に設けられている。
本実施形態の車載端末装置3は、車両Vの各部に設置されたGPS受信機41、方位センサ42、距離センサ43、撮像装置44、表示入力装置45、及び音声出力装置46に接続されている。また、車載端末装置3は、サーバ装置5との間の情報通信を制御する通信制御部38をさらに備えている。なお、サーバ装置5は、車載端末装置3との間の情報通信を制御する通信制御部52をさらに備えている。
地図データベース48には、地図情報Mが格納(記憶)されている。地図情報Mには、例えば交差点に対応する複数のノードと、各ノード間を接続する道路に対応する複数のリンクとにより構成される道路ネットワーク情報が含まれている。また、地図情報Mには、各リンクのそれぞれについてのリンク長や道路属性(例えば制限速度、道路種別、道路幅、車線数、所要時間等)等に応じたリンクコストの情報が含まれている。さらに、地図情報Mには、例えば道路Rの各走行レーンL(図2を参照)を区画する区画線(実線・破線・二重線等)等の道路標示の情報(地物情報の一例)が含まれている。地図データベース48は、地図表示処理や目的地までの経路探索処理、経路案内処理等の実行の際に参照される。また、地図データベース48は、走行方向Gに沿った車両Vの位置である第一位置P1のより高精度な検知や、走行中レーンLrにおける道路幅方向Wに沿った車両Vの位置である第二位置P2の検知のために参照されても良い。
第一位置検知部31は、走行方向Gに沿った車両Vの位置である第一位置P1(図2を参照)を検知する。第一位置検知部31は、GPS受信機41、方位センサ42、及び距離センサ43に接続されている。GPS受信機41は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信する。方位センサ42は、車両Vの進行方位又はその進行方位の変化を検出する。距離センサ43は、車両Vの車速や移動距離を検出する。第一位置検知部31は、GPS受信機41、方位センサ42、及び距離センサ43からの出力に基づいて、公知の方法により車両Vの位置を特定する演算を行うことで、第一位置P1を検知する。第一位置検知部31は、上記のようにして検知された第一位置P1を、画像認識部32による路面上の地物等の画像認識結果や公知のマップマッチング等に基づいて補正する処理を行っても良い。
画像認識部32は、撮像装置44に接続されている。撮像装置44は、例えば車両Vの後方の路面を撮影するバックカメラや、車両Vの前方の路面を撮影するフロントカメラ等である。撮像装置44は、少なくとも車両Vの周辺の道路の路面を撮影可能な位置に設けられている。画像認識部32は、撮像装置44で撮影されて取得された、車両Vの周辺の路面の画像を含む画像情報に対して、画像認識処理を行う。例えば画像認識部32は、走行中レーンLrにおける路肩側の区画線や、走行中レーンLrにおける対向レーンLo側の区画線を認識対象として、画像認識処理を行う。なお、走行中レーンLrは、車両Vが現に走行している走行レーンLであり、対向レーンLoは、対向車が走行する走行レーンLである(図2を参照)。
第二位置検知部33は、車両Vが走行している道路Rの走行中レーンLrにおける道路幅方向Wに沿った車両Vの位置である第二位置P2を検知する。本実施形態では、第二位置検知部33は、画像認識部32による路面上の区画線の画像認識結果に基づいて、第二位置P2を検知する。例えば第二位置検知部33は、走行中レーンLrにおける路肩側の区画線及び対向レーンLo側の区画線の少なくとも一方の撮影画像中での検出位置に基づいて、第二位置P2を検知する。例えば第二位置検知部33は、撮像装置44に対する検知対象物の相対位置と当該検知対象物の撮影画像中での検出位置との関係を表す相関情報予め記憶して備えており、路肩側又は対向レーンLo側の区画線の位置が撮影画像中のいかなる位置で検出されるかに応じて、演算によって第二位置P2を検知する。或いは、第二位置検知部33は、地図情報Mに含まれる道路幅及び車線数の情報に基づいて1車線当たりの道路幅(走行中レーンLrの幅)を算出し、2つの区画線に対する車両Vの相対位置に、算出された走行中レーンLrの幅を加味して、演算によって第二位置P2を検知しても良い。
位置情報出力部34は、車両Vの実挙動に基づいて候補位置情報CPを出力する。この候補位置情報CPは、詳しくは後述するように、車両Vの走行が困難な区間Iである走行困難区間Idを規定するため基礎として用いられる。本実施形態の位置情報出力部34は、回避走行判定部34Aと、生成・出力部34Bとを含んでいる。
回避走行判定部34Aは、車両Vが路肩側に存在する何らかの障害物を避けるために回避走行を余儀なくされたことを判定する。例えば現実社会においては、路上駐車車両や並んで歩く歩行者等が路肩から走行レーンL側にはみ出す障害物となって、車両Vが回避走行を余儀なくされるような状況が生じ得る(図3を参照)。このような状況では、車両Vは対向レーンLo側に寄って(場合によっては、対向レーンLoにはみ出して)走行することになる。このため、運転者は障害物及び対向車の両方に対して細心の注意を払う必要があり、車両Vの走行困難性が高い状況にあると言える。本開示の技術は、車両Vが走行困難な一状況と車両Vの回避走行とが高い相関を有する点に着眼して開発されたものであり、回避走行判定部34Aによる判定結果に基づいて、車両Vの走行が困難な状況であることを間接的に判定することができる。
回避走行判定についてさらに言及すると、回避走行判定部34Aは、第二位置検知部33で検知された第二位置P2と、予め定められた基準位置Psとの道路幅方向Wに沿った離間距離Dが、適正範囲内にあるか否かを判定する。この意味で、回避走行判定は、“適正離間距離判定”と称することもできる。本実施形態では、走行中レーンLrの中央位置Pcが基準位置Psとして設定されており、回避走行判定部34Aは、第二位置P2と走行中レーンLrの中央位置Pcとの離間距離Dが適正範囲内にあるか否かを判定する(図3を参照)。走行中レーンLrの中央位置Pcは、例えば、走行中レーンLrにおける路肩側の区画線の位置である第一端部位置Pe1と、対向レーンLo側の区画線の位置である第二端部位置Pe2とを2等分する位置である。また、本実施形態における「適正範囲」は、予め定められた第一基準値未満の範囲である。第一基準値は、想定される障害物の大きさとそれを回避するための余裕代分を考慮して適宜設定することができ、例えば車幅に比例する値(例えば車幅の1/2倍、2/3倍、1倍等)や、固定値(例えば1m、1.5m、2m等)であって良い。
回避走行判定部34Aは、第二位置P2と中央位置Pcとの離間距離Dが第一基準値以下に収まっている場合には、当該離間距離Dが適正範囲内であると判定する。一方、第二位置P2と中央位置Pcとの離間距離Dが第一基準値よりも大きくなると、回避走行判定部34Aは、当該離間距離Dが適正範囲外であると判定する。
回避走行判定部34Aは、車両Vの走行速度である車速に依存して回避走行判定(適正離間距離判定)を行うように構成されても良い。路肩側の障害物及び対向車の両方に対して細心の注意を払う必要があって車両Vの走行困難性が高い状況では、通常、車両Vは徐行することが考えられる。逆に、困難性なく車両Vが容易に走行できるような状況では、車両Vは法定速度付近の速度で走行することが多いと考えられる。このような事情を考慮し、回避走行判定部34Aは、車速が予め定められた基準速度未満の状態である低車速状態のときに限って回避走行判定を行うように構成されても良い。車速の情報は、距離センサ43からの出力に基づいて取得することができる。基準速度は、車両Vを直ちに停止させ得るような車速を考慮して設定することができ、例えば固定値(例えば10km/h、15km/h、20km/h等)であって良い。走行中の道路Rの道路種別に応じて、異なる大きさの基準速度が設定されても良い。
生成・出力部34Bは、回避走行判定部34Aによる判定結果に基づき、プローブ情報としての候補位置情報CP及び参考位置情報RPを生成する。生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第一基準値以下で適正範囲内であると判定された場合には、そのように判定された地点における、第一位置検知部31で検知された第一位置P1を含む情報を、参考位置情報RPとして生成する。一方、生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第一基準値よりも大きくなって適正範囲外であると判定された場合には、そのように判定された地点における第一位置P1を含む情報を、候補位置情報CPとして生成する。本実施形態では、生成・出力部34Bは、生成された候補位置情報CP及び参考位置情報RPを、随時、通信制御部38を介してサーバ装置5に送信する(図6を参照)。
サーバ装置5の通信制御部52は、車載端末装置3からのプローブ情報(候補位置情報CP及び参考位置情報RP)を受信すると、その受け取った情報をプローブ情報データベース54に格納する。本実施形態では、プローブ情報データベース54が、候補位置情報CP及び参考位置情報RPを記憶する「記憶部」に相当する。走行困難区間判定システム1が複数(多数)の車両Vにそれぞれ搭載された車載端末装置3を備えて構成されれば、候補位置情報CP及び参考位置情報RPを効率的に収集することができて好ましい。
本実施形態において、プローブ情報データベース54は、それぞれの候補位置情報CP及び参考位置情報RPを、当該位置情報CP,RPが生成された日時の情報に関連付けて記憶する。ここで、「生成された日時」は、後に実行される統計処理において特段の不都合なく活用できる程度に正確であれば良く、必ずしも生成・出力部34Bによる実際の生成時に厳密には一致していなくても良い。そこで、本実施形態のように生成された位置情報CP,RPがサーバ装置5に随時送信されるような構成であれば、当該位置情報CP,RPがプローブ情報データベース54に格納された日時を、それらが生成された日時と見做しても良い。以下、生成された日時の情報を、“生成日時情報”と言う場合がある。
判定部51は、車両Vの走行が困難な区間である走行困難区間Idを判定する。判定部51は、複数の区間I(図2を参照)のうち、一定の条件を満足する区間Iを走行困難区間Idと判定する。ここで、「区間I」は、現実社会の道路Rに沿って設定される所定長さの道路領域である。区間Iは、例えば地図情報Mに含まれる各リンク(複数に階層化されている場合には特定の階層における各リンク)に対して、1対1に対応させて設定されると良い。但し、そのような構成に限定されることなく、例えば複数のリンクに対応させて1つの区間Iが設定されたり、1つのリンクに対して複数の区間Iが設定されたりしても良い。或いは、例えばリンク列に沿って一定距離(例えば100m、200m、500m、1km等)毎に区間Iが設定されても良い。本実施形態の判定部51は、走行困難区間判定部51Aと、周期検出部51Bと、位相判定部51Cとを含んでいる。
走行困難区間判定部51Aは、走行困難区間Idの判定を行う中核として機能する。本実施形態では、走行困難区間判定部51Aは、集積された候補位置情報CP及び参考位置情報RPに基づき、これらに対する統計処理を行うことによって走行困難区間Idを判定する。本実施形態では、同じ区間I内に含まれる候補位置情報CP及び参考位置情報RPのそれぞれの件数に基づいて算出される走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる区間Iであることが、走行困難区間Idの肯定的な判定条件となっている。各区間Iにおける候補位置情報CP及び参考位置情報RPの件数は、プローブ情報データベース54を参照して、第一位置P1に関する条件に合致する各レコードのレコード数としてそれぞれ取得可能である。
走行困難区間判定部51Aは、候補位置情報CP及び参考位置情報RPのそれぞれの件数に基づいて、複数の区間Iのそれぞれについて、候補位置情報CP及び参考位置情報RPの合計件数に対する候補位置情報CPの件数の割合として走行困難割合を算出する。そして、走行困難区間判定部51Aは、複数の区間Iのそれぞれについて走行困難割合を算出し、算出された走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる区間Iを走行困難区間Idと判定する。基準割合は、突発的事象に基づく不規則データ(いわゆる“ノイズ”)の影響を極力排除しつつ、有効データの取りこぼしが生じないようにすることを考慮して適宜設定することができる。
走行困難区間判定部51Aは、複数の区間Iについて、走行困難割合の時系列データを生成する。各区間Iにおける走行困難割合の時系列データは、一定期間毎の走行困難割合の推移を示すデータである。これは、図4にその一例を示すように、例えば横軸を時間とし縦軸を走行困難割合としたグラフとして生成される。ここで、「一定期間」は、適切な統計処理が可能な長さ(例えば5分、10分、30分、1時間、3時間等)に適宜設定されている。市街地と郊外との間に差異を設けても良く、例えば市街地における「一定期間」を郊外における「一定期間」よりも短く設定しても良い。本実施形態では、走行困難区間判定部51Aは、走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる少なくとも1つの期間区分が存在する区間Iを、走行困難区間Idと判定する。
周期検出部51Bは、生成した時系列データに基づいて、走行困難割合のピークが現れる繰り返し周期を検出する。周期検出部51Bは、例えばフーリエ変換等の周波数分析を実行することで、時系列データから周波数スペクトルを取得することができ、その周波数スペクトルから繰り返し周期を検出する(図5を参照)。この場合、判定部51は、走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる期間区分が存在し、且つ、周期検出部51Bにより繰り返し周期が検出された区間Iを、当該繰り返し周期で周期的に現れる走行困難区間Idと判定する。
なお、検出される繰り返し周期は、典型的には、例えば「1日」、「1週間」、「1ヵ月」、「3ヵ月(四季が存在する地域における各“季節”に相当)」、「1年」等である。
位相判定部51Cは、周期検出部51Bにより繰り返し周期が検出された場合に、検出された繰り返し周期に関与する日時の情報に基づいて、走行困難区間Idが周期的に現れる特定位相を判定する。位相判定部51Cは、所定周期で現れる走行困難割合の各ピークの基礎となった候補位置情報CPを特定し、当該候補位置情報CPに関連付けられた生成日時情報に基づいて、特定位相を判定する。ここで、「特定位相」とは、それぞれの繰り返し周期で走行困難区間Idが周期的に現れる特定時期に関して、当該特定時期の属性を表す概念である。一例として、繰り返し周期が「1日」であれば、その特定位相が例えば3時間毎の複数の時間帯(「0時〜3時」、「3時〜6時」、「6時〜9時」、・・・、「21時〜24時」)のうちのいずれであるかが判定される。この場合において、各時間帯の長さは、3時間に限定されることなく、適宜設定されて良い。他の一例として、繰り返し周期が「1週間」であれば、その特定位相が例えば複数の曜日(「月曜日」、「火曜日」、「水曜日」、・・・、「日曜日」)のうちのいずれであるかが判定される。繰り返し周期がこれら以外の場合にも、同様に考えることができる。
判定部51(走行困難区間判定部51A)により判定された走行困難区間Idの情報は、走行困難区間情報DIとして、走行困難区間データベース56に格納される。本実施形態では、走行困難区間データベース56が、走行困難区間情報DIを記憶する「第二記憶部」に相当する。なお、プローブ情報データベース54と走行困難区間データベース56とは、互いに独立した2つの記憶媒体に分かれて設けられても良いし、物理的には1つの記憶媒体における互いに独立した2つの記憶領域に分かれて設けられても良い。本実施形態では、判定部51(周期検出部51B)により検出された繰り返し周期の情報と、判定部51(周期検出部51B)により判定された特定位相の情報とが、走行困難区間情報DIに関連付けて記憶される。以下の説明では、走行困難区間Idの情報と、これに関連付けられた繰り返し周期及び特定位相の情報とを合わせて、“走行困難区間情報DI”と言う。
サーバ装置5は、所定タイミングで、生成された走行困難区間情報DIを、通信制御部52を介して車載端末装置3に配信する(図6を参照)。この場合における「所定タイミング」は、例えば一定期間毎(例えば1日毎、1週間毎、2週間毎、1ヵ月毎等)であっても良いし、随時であっても良い。或いは、特定の配信時期が予め定められるのではなく、各車載端末装置3からの配信要求の受信時等が「所定タイミング」とされても良い。
車載端末装置3の通信制御部38は、サーバ装置5から配信される走行困難区間情報DIを受信すると、その受け取った情報を地図データベース48に格納する。
ナビゲーション演算部36は、自車位置表示、現在位置から目的地までの経路探索、目的地までの経路案内、目的地検索等の各種のナビゲーション処理を実行する。また、ナビゲーション演算部36は、地図画像や目的地検索画面等、ナビゲーション処理に必要な各種の画像を生成し、当該画像を表示入力装置45に表示させる等の処理を行う。表示入力装置45は、例えば液晶ディスプレイやOEL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置とタッチパネル等の入力装置とが一体となった装置で構成される。また、ナビゲーション演算部36は、音声出力装置46による音声案内等による案内等も行う。音声出力装置46は、例えばスピーカ等で構成される。
本実施形態のナビゲーション演算部36は、サーバ装置5から受信して地図データベース48に格納された走行困難区間情報DIを利用して、走行困難区間Idを考慮した経路探索や経路案内を行う(図6を参照)。ナビゲーション演算部36は、例えばダイクストラ法又はそれに準じた手法を用いて経路探索を行う際、走行困難区間Idに対応するリンクのリンクコストを相対的に大きくして(通常よりも大きくして)目的地までの総コストを計算する。また、ナビゲーション演算部36は、例えば走行中に走行困難区間Idに近付いた際、表示案内及び音声案内の少なくとも一方により、車両Vの運転者に対してその旨を通知する。
以下、本実施形態の走行困難区間判定処理の処理手順について説明する。以下の走行困難区間判定処理(走行困難区間判定方法)は、走行困難区間判定システム1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実行される。各機能部がプログラムにより構成される場合には、走行困難区間判定システム1が有する演算処理装置が、上記の各機能部を構成するプログラムを実行する(各機能を実現させるための)コンピュータとして動作する。
まず、複数の車載端末装置3のそれぞれにおいて、図7に示すように、第一位置検知部31により、走行方向Gに沿った車両Vの位置である第一位置P1が検知されて、当該第一位置P1の情報を含む第一位置情報が取得される(ステップ#01)。画像認識部32により、車両Vの周辺の路面の画像を含む画像情報に対して、画像認識処理が実行される(#02)。この画像認識処理の結果に基づいて、第二位置検知部33により、車両Vが走行している道路Rの走行中レーンLrにおける道路幅方向Wに沿った車両Vの位置である第二位置P2が検知されて、当該第二位置P2の情報を含む第二位置情報が取得される(#03)。
位置情報出力部34により、そのときの車速が予め定められた基準速度未満の状態である低車速状態であるか否かが判定される(#04)。低車速状態であると判定された場合には(#04:Yes)、その後、位置情報出力部34により、第二位置P2と走行中レーンLrの中央位置Pcとの離間距離Dが適正範囲外であるが否かが判定される(#05)。上記離間距離Dが適正範囲外であると判定された場合には(#05:Yes)、位置情報出力部34により、そのように判定された地点における第一位置P1を含む情報が、候補位置情報CPとして生成及び出力される(#06)。一方、上記離間距離Dが適正範囲内であると判定された場合には(#05:No)、位置情報出力部34により、そのように判定された地点における第一位置P1を含む情報が、参考位置情報RPとして生成及び出力される(#07)。
図8に示すように、各車載端末装置3から出力されたプローブ情報としての候補位置情報CP及び参考位置情報RPは、サーバ装置5のプローブ情報データベース54に格納されて集積される(#11)。このとき、候補位置情報CP及び参考位置情報RPは、それらの生成日時情報に関連付けられた状態で記憶される。その後、複数の車載端末装置3から集積された候補位置情報CP及び参考位置情報RPに基づいて、判定部51により、走行困難割合の時系列データが生成される(#12)。
各期間区分の走行困難割合と予め定められた基準割合とに基づいて、判定部51により、走行困難区間Idが判定される(#13)。また、判定部51により、生成された走行困難割合の時系列データの周波数分析が実行される(#14)。この周波数分析によって走行困難割合に周期的にピークが現れることが検出されれば(#15:Yes)、さらに、判定部51により、その繰り返し周期と走行困難区間Idが周期的に現れる特定位相とが判定される(#16)。その後、判定された走行困難区間Idの情報が、繰り返し周期の情報及び特定位相の情報と関連付けられて、走行困難区間情報DIが生成される(#17)。なお、周波数分析で周期的なピークが検出されなければ(#15:No)、仮にステップ#13で走行困難区間Idが判定されていたとしても、走行困難区間情報DIは生成されなくても良い。周期性なく現れる走行困難区間Idの情報は、後に経路探索や経路案内等のナビゲーション処理において、高精度な推定情報とはならない可能性が高いからである。走行困難区間情報DIが生成されると、生成された走行困難区間情報DIは、サーバ装置5の走行困難区間データベース56に保存される。
本実施形態の走行困難区間判定システム1によれば、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物避けるように走行する車両Vの実挙動に基づいて、実情に即した走行困難区間Idを適切に判定することができる。
〔第2の実施形態〕
走行困難区間判定システムの第2の実施形態について説明する。本実施形態では、車載端末装置3で実行される回避走行判定の具体的な判定手法が第1の実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る走行困難区間判定システム1について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態では、第二位置P2と予め定められた基準位置Psとの道路幅方向Wに沿った離間距離Dが適正範囲内にあるか否かの判定に当たり、走行中レーンLrにおける第二端部位置Pe2が基準位置Psとして設定されている(図9を参照)。つまり、回避走行判定部34Aは、第二位置P2と走行中レーンLrにおける第二端部位置Pe2との道路幅方向Wに沿った離間距離Dが適正範囲内にあるか否かを判定する。ここで、第二端部位置Pe2は、走行中レーンLrにおける対向レーンLo側の端部位置Peである。また、本実施形態における「適正範囲」は、予め定められた第二基準値よりも大きい範囲である。第二基準値は、想定される障害物の大きさとそれを回避するための余裕代分を考慮して適宜設定することができ、例えば車幅に比例する値(例えば車幅の1/2倍、1/3倍、1/4倍等)や、固定値(例えば1m、0.5m、0m等)であって良い。
回避走行判定部34Aは、第二位置P2と第二端部位置Pe2との離間距離Dが第二基準値よりも大きい状態を維持している場合には、当該離間距離Dが適正範囲内であると判定する。そして、生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第二基準値よりも大きく適正範囲内であると判定された場合には、そのように判定された地点における、第一位置検知部31で検知された第一位置P1を含む情報を、参考位置情報RPとして生成する。一方、第二位置P2と第二端部位置Pe2との離間距離Dが第二基準値未満になると、回避走行判定部34Aは、当該離間距離Dが適正範囲外であると判定する。そして、生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第二基準値未満となって適正範囲外であると判定された場合には、そのように判定された地点における第一位置P1を含む情報を、候補位置情報CPとして生成する。
このような構成では、例えば路肩側の区画線の位置である第一端部位置Pe1を検出しにくい状況でも、第二位置P2と第二端部位置Pe2との位置関係に基づいて適切にプローブ情報(候補位置情報CP及び参考位置情報RP)を生成できるという利点がある。本実施形態の走行困難区間判定システム1でも、第1の実施形態と同様に、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物を避けるように走行する車両Vの実挙動に基づいて、実情に即した走行困難区間Idを適切に判定することができる。
〔第3の実施形態〕
走行困難区間判定システムの第3の実施形態について説明する。本実施形態では、車載端末装置3で実行される回避走行判定の具体的な判定手法が第1及び第2の実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る走行困難区間判定システム1について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態では、第二位置P2と予め定められた基準位置Psとの道路幅方向Wに沿った離間距離Dが適正範囲内にあるか否かの判定に当たり、走行中レーンLrにおける第一端部位置Pe1が基準位置Psとして設定されている(図10を参照)。つまり、回避走行判定部34Aは、第二位置P2と走行中レーンLrにおける第一端部位置Pe1との道路幅方向Wに沿った離間距離Dが適正範囲内にあるか否かを判定する。ここで、第一端部位置Pe1は、走行中レーンLrにおける路肩側の端部位置Peである。また、本実施形態における「適正範囲」は、予め定められた第三基準値未満の範囲である。第三基準値は、想定される障害物の大きさとそれを回避するための余裕代分を考慮して適宜設定することができ、例えば車幅に比例する値(例えば車幅の1.5倍、2倍、2.5倍等)や、固定値(例えば2m、2.5m、3m等)であって良い。
回避走行判定部34Aは、第二位置P2と第一端部位置Pe1との離間距離Dが第三基準値以下に収まっている場合には、当該離間距離Dが適正範囲内であると判定する。そして、生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第三基準値以下で適正範囲内であると判定された場合には、そのように判定された地点における、第一位置検知部31で検知された第一位置P1を含む情報を、参考位置情報RPとして生成する。一方、第二位置P2と第一端部位置Pe1との離間距離Dが第三基準値よりも大きくなると、回避走行判定部34Aは、当該離間距離Dが適正範囲外であると判定する。そして、生成・出力部34Bは、上記離間距離Dが第三基準値よりも大きくなって適正範囲外であると判定された場合には、そのように判定された地点における第一位置P1を含む情報を、候補位置情報CPとして生成する。
このような構成では、例えば走行中の道路Rに中央線が存在せず走行中レーンLrと対向レーンLoとが区別されないような状況でも、第二位置P2と第一端部位置Pe1との位置関係に基づいて適切にプローブ情報(候補位置情報CP及び参考位置情報RP)を生成できるという利点がある。本実施形態の走行困難区間判定システム1でも、第1及び第2の実施形態と同様に、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物を避けるように走行する車両Vの実挙動に基づいて、実情に即した走行困難区間Idを適切に判定することができる。
なお、中央線がないような比較的幅狭の道路Rでは、走行中レーンLrとは反対側の路肩の区画線が画像認識可能であることが多い。このような場合には、当該道路Rにおける第一端部位置Pe1とは反対側の第三端部位置Pe3を基準位置Psとして、第2の実施形態の手法に準じた回避走行判定を行っても良い。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の各実施形態では、判定部51が、各区間Iについての走行困難割合に基づいて走行困難区間Idを判定する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば判定部51が、各区間Iについての候補位置情報CPの件数に基づいて走行困難区間Idを判定しても良い。すなわち、判定部51は、候補位置情報CPの件数が予め定められた基準件数以上である区間Iを走行困難区間Idと判定しても良い。或いは、判定部51が、各区間Iについての走行困難割合と候補位置情報CPの件数との両方に基づいて走行困難区間Idを判定しても良い。すなわち、判定部51は、算出された走行困難割合が予め定められた基準割合以上であり、且つ、候補位置情報CPの件数が予め定められた基準件数以上である区間Iを走行困難区間Idと判定しても良い。
(2)上記の各実施形態では、判定部51が、集積された候補位置情報CP及び参考位置情報RPに対する統計処理を行うことによって走行困難区間Idを判定する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば判定部51が、集積された候補位置情報CPを用いてそのまま走行困難区間Idを判定しても良い。すなわち、判定部51は、集積された全ての候補位置情報CPに対して1対1に走行困難区間Idを判定しても良い。
(3)上記の各実施形態では、周波数分析で周期的なピークが検出されなかった場合には、仮に走行困難区間Idが判定されていたとしても走行困難区間情報DIが生成されない構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、周期的なピークが検出されなかった場合には、判定された走行困難区間Idの情報だけを含む走行困難区間情報DIが生成されても良い。この場合において、走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる少なくとも1つの期間区分の情報が、参考情報として、走行困難区間情報DIに関連付けられた状態で生成されても良い。
(4)上記の各実施形態では、判定部51が、走行困難割合のピークが現れる繰り返し周期を検出し、周期的に現れる走行困難区間Idを判定する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、判定部51は、必ずしもそのような周期判定(周波数分析)を行わなくても良い。
(5)上記第2の実施形態では、回避走行判定のための基準位置Psが走行中レーンLrにおける第二端部位置Pe2(対向レーンLo側の端部位置)とされる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば対向レーンLoにおける中央位置又は路肩側端部位置等が、回避走行判定のための基準位置Psに設定されても良い。第二基準値は、基準位置Psに応じて適宜設定されると良い。
(6)上記第3の実施形態では、回避走行判定のための基準位置Psが走行中レーンLrにおける第一端部位置Pe1(路肩側の端部位置)とされる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、走行中の道路Rの路肩から例えば道路幅の1/4の位置、1/3の位置、1/2の位置等が、回避走行判定のための基準位置Psに設定されても良い。或いは、走行中の道路Rの路肩から例えば1mの位置、2mの位置、3mの位置等が、回避走行判定のための基準位置Psに設定されても良い。第三基準値は、基準位置Psに応じて適宜設定されると良い。
(7)走行困難区間判定システム1において、上記の各実施形態で説明したそれぞれの回避走行判定を、走行中の道路Rの路面状態又は画像認識部32による基準位置Psの検出状況に応じて切替可能に構成しても良い。例えば、画像認識部32により路肩側及び対向レーンLo側の両方の区画線が検出される場合には第1の実施形態の回避走行判定を行い、対向レーンLo側の区画線のみが検出される場合には第2の実施形態の回避走行判定を行い、路肩側の区画線のみが検出される場合には第3の実施形態の回避走行判定を行うように構成しても良い。
(8)上記の各実施形態では、車載端末装置3で生成された候補位置情報CP及び参考位置情報RPが、サーバ装置5に対して随時送信される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば候補位置情報CP及び参考位置情報RPが、車載端末装置3に具備される一時記憶部に一旦記憶された上で、所定タイミングでサーバ装置5に送信されても良い。一時記憶部は、地図データベース48からは独立した記憶媒体に設けられても良いし、地図データベース48が設けられている記憶媒体における異なる記憶領域に設けられても良い。この場合における「所定タイミング」は、例えば一定期間毎(例えば30分毎、1時間毎、3時間毎、1日毎等)であっても良いし、車載端末装置3のオン時又はオフ時等であっても良い。
(9)上記の各実施形態で説明した各機能部の車載端末装置3及びサーバ装置5への割り振りは単なる一例であり、その他の割り振りを採用しても良い。例えば走行困難区間判定システム1において、位置情報出力部34をサーバ装置5側に設けることも可能である。この場合、各車載端末装置3は、例えば互いに関連付けられた日時の情報と第一位置P1及び第二位置P2の情報とを含む走行履歴情報をプローブ情報としてサーバ装置5に送信する。サーバ装置5は、各車両Vの走行履歴情報に基づいて候補位置情報CP及び参考位置情報RPを生成し、これらに基づいて走行困難区間Idを判定する。さらに、ナビゲーションシステム2において、ナビゲーション演算部36をサーバ装置5側に設けることも可能である。この場合、サーバ装置5は、例えば車載端末装置3側からの要求に従って経路探索処理(好ましくは、走行困難区間Idを考慮した経路探索処理)を行い、得られた誘導経路の情報を、要求元の車載端末装置3に送信する。
(10)上記の各実施形態では、走行困難区間判定システム1が車載端末装置3とサーバ装置5とを備えて構成される例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば走行困難区間判定システム1の全ての機能部が車載装置(例えば車載用走行困難区間判定装置や車載用ナビゲーション装置等)に具備されても良い。
(11)上記の各実施形態では、車載端末装置3が車内に定常的に搭載される装置である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば車載端末装置3は、使用時にのみ車内に持ち込まれる可搬型の装置(例えば、携帯型端末装置や、特定のアプリケーションがインストールされた多機能携帯電話等)であっても良い。この場合、可搬型の車載端末装置3は、GPS受信機41、方位センサ42、距離センサ43、及び撮像装置44の出力情報を、無線通信(例えば近距離無線通信や光無線通信等)や有線通信によって取得可能に構成されると良い。
(12)上述した各実施形態(上記の各実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
〔実施形態の概要〕
以上をまとめると、本開示に係る走行困難区間判定システムは、好適には、以下の各構成を備える。
[1]
走行困難区間判定システム(1)であって、
走行方向(G)に沿った車両(V)の位置である第一位置(P1)を検知する第一位置検知部(31)と、
前記車両(V)が走行している道路(R)の走行中レーン(Lr)における道路幅方向(W)に沿った前記車両(V)の位置である第二位置(P2)を検知する第二位置検知部(33)と、
前記第二位置(P2)と前記走行中レーン(Lr)の中央位置(Pc)又は端部位置(Pe)との前記道路幅方向(W)に沿った離間距離(D)が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離(D)が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置(P1)を含む情報を候補位置情報(CP)として出力する位置情報出力部(34)と、
前記候補位置情報(CP)に基づいて、前記車両(V)の走行が困難な区間である走行困難区間(Id)を判定する判定部(51)と、
を備える。
車両(V)が走行中の道路(R)に、路肩から走行レーン側にはみ出す障害物が存在する場合、通常、車両(V)はその障害物との間に一定以上の距離を確保しつつ当該障害物を避けるように走行することが多い。この場合、車両(V)は対向レーン側に寄って(場合によっては、対向レーンにはみ出して)走行することになるため、車両(V)の運転者は路肩側の障害物及び対向車の両方に対して細心の注意を払う必要があり、実情として、車両(V)走行の困難性が高い状況にあると言える。このような事情に鑑み、上記の構成によれば、第二位置検知部(33)で検知される第二位置(P2)と走行中レーン(Lr)における中央位置(Pc)又は端部位置(Pe)との位置関係に基づいて、車両(V)が路肩側の障害物を避けながら走行していることを判定することができる。そして、そのような車両挙動が検知された地点の車両(V)の走行方向(G)に沿った位置を、第一位置検知部(31)による検知結果の情報を利用して取得し、当該地点の位置を含む情報を候補位置情報(CP)として、それに基づいて走行困難区間(Id)を判定することができる。このように、車両(V)の実挙動に基づいて出力される候補位置情報(CP)を基礎とすることで、実情に即した走行困難区間(Id)を適切に判定することができる。
なお、走行困難区間(Id)を規定するための候補位置情報(CP)は、そのまま走行困難区間(Id)の基礎となっても良く、この場合、各候補位置情報(CP)の第一位置(P1)を含む全ての区間(I)が走行困難区間(Id)となる。或いは、候補位置情報(CP)は、例えば統計処理等のデータ加工を経てから走行困難区間(Id)の基礎となっても良く、この場合、各候補位置情報(CP)の第一位置(P1)を含む複数の区間(I)のうち、一定の条件を満足する区間(I)だけが走行困難区間(Id)となる。
[2]
記憶部(54)をさらに備え、
前記位置情報出力部(34)は、前記候補位置情報(CP)に加え、前記離間距離(D)が前記適正範囲内にあると判定された地点における前記第一位置(P1)を含む情報を参考位置情報(RP)としてさらに出力し、
前記記憶部(54)は、前記候補位置情報(CP)及び前記参考位置情報(RP)を記憶し、
前記判定部(51)は、複数の区間(I)について、同じ区間(I)内に含まれる前記候補位置情報(CP)及び前記参考位置情報(RP)のそれぞれの件数に基づいて前記候補位置情報(CP)の割合である走行困難割合を算出し、その走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる区間(I)を前記走行困難区間(Id)と判定する。
この構成によれば、走行困難割合に基づくことで、単に候補位置情報(CP)の件数に基づく場合に比べて、区間(I)毎の車両(V)の走行頻度のばらつきによらずに各区間(I)の走行困難性を的確に判定することができる。例えば、実際には走行する大部分の車両(V)が困難なく走行できる状況にある区間(I)が、車両(V)の走行頻度が高いが故に基準件数に到達して走行困難区間(Id)と判定されてしまうこと(走行困難区間(Id)の誤認定)を抑制できる。或いは、実際には走行する大部分の車両(V)が障害物の存在によって走行しにくい状況にある区間(I)が、車両(V)の走行頻度が低いが故に基準件数に到達せずに走行困難区間(Id)とは判定されないこと(走行困難区間(Id)の判定漏れ)を抑制できる。
[3]
前記記憶部(54)は、それぞれの前記候補位置情報(CP)及び前記参考位置情報(RP)を、各位置情報(CP,RP)が生成された日時の情報に関連付けて記憶し、
前記判定部(51)は、複数の区間(I)について、前記走行困難割合の時系列データを生成するとともに、当該時系列データに基づいて前記走行困難割合のピークが現れる繰り返し周期を検出し、繰り返し周期が検出された区間(I)を、当該繰り返し周期で周期的に現れる前記走行困難区間(Id)と判定する。
路肩側の障害物は、各区間(I)において常時存在する場合もあり得るが、例えば1日の中でも特定の時間帯、1週間の中でも特定の曜日、1ヵ月の中でも特定の日、1年の中でも特定の季節や週等のように、特定の時期における集中的な現出が繰り返される場合もある。このような事情に鑑み、上記のように候補位置情報(CP)及び参考位置情報(RP)を日時の情報に関連付け、時系列データを生成してその解析を行うことで、特定の時期に障害物が繰り返し現出する区間(I)を、周期性を有する走行困難区間(Id)として的確に判定することができる。
[4]
判定された前記走行困難区間(Id)の情報(DI)を記憶する第二記憶部(56)を備え、
前記判定部(51)は、検出された繰り返し周期に関与する日時の情報に基づいて前記走行困難区間(Id)が周期的に現れる特定位相を判定し、
前記第二記憶部(56)は、前記繰り返し周期及び前記特定位相の情報を、前記走行困難区間(Id)の情報(DI)に関連付けて記憶する。
この構成によれば、周期性を有する走行困難区間(Id)について、その繰り返し周期の情報と実際に障害物が現出する特定位相の情報とを関連付けることで、生成した走行困難区間(Id)の情報(DI)を有効活用することができる。例えば、経路案内に利用する場合に、そのときの年月日・曜日・時刻が1つ以上の繰り返し周期の特定位相に合致している場合には、該当する区間(I)において車両(V)が走行困難な事情が発生していると推定して、より適切な経路案内を実施することができる。
[5]
車両(V)に搭載された車載端末装置(3)と、前記車載端末装置(3)と通信可能なサーバ装置(5)とを備え、
前記第一位置検知部(31)、前記第二位置検知部(33)、及び位置情報出力部(34)が前記車載端末装置(3)に設けられ、
前記記憶部(54)及び前記判定部(51)が前記サーバ装置(5)に設けられている。
この構成によれば、例えば複数の車両(V)のそれぞれに搭載された車載端末装置(3)で候補位置情報(CP)及び参考位置情報(RP)を収集しつつ、収集された各位置情報(CP,RP)をサーバ装置(5)で一括的に処理して、走行困難区間(Id)を効率的に判定することができる。また、検知された第二位置(P2)に基づく候補位置情報(CP)及び参考位置情報(RP)の生成・出力が各車載端末装置(3)で分散して実施されるので、演算処理負荷のサーバ装置(5)への一極集中を抑制することができる。
本開示に係る走行困難区間判定方法及び走行困難区間判定プログラムは、好適には、以下の各構成を備える。
[6]
走行困難区間判定方法であって、
走行方向(G)に沿った車両(V)の位置である第一位置(P1)を検知する第一位置検知ステップ(#01)と、
前記車両(V)が走行している道路(R)の走行中レーン(Lr)における道路幅方向(W)に沿った前記車両(V)の位置である第二位置(P2)を検知する第二位置検知ステップ(#03)と、
前記第二位置(P2)と前記走行中レーン(Lr)の中央位置(Pc)又は端部位置(Pe)との前記道路幅方向(W)に沿った離間距離(D)が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離(D)が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置(P1)を含む情報を候補位置情報(CP)として出力する位置情報出力ステップ(#05,#06)と、
前記候補位置情報(CP)に基づいて、前記車両(V)の走行が困難な区間である走行困難区間(Id)を判定する判定ステップ(#13)と、
を含む。
[7]
走行困難区間判定プログラムであって、
走行方向(G)に沿った車両(V)の位置である第一位置(P1)を検知する第一位置検知機能(31/#01)と、
前記車両(V)が走行している道路(R)の走行中レーン(Lr)における道路幅方向(W)に沿った前記車両(V)の位置である第二位置(P2)を検知する第二位置検知機能(33/#03)と、
前記第二位置(P2)と前記走行中レーン(Lr)の中央位置(Pc)又は端部位置(Pe)との前記道路幅方向(W)に沿った離間距離(D)が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離(D)が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置(P1)を含む情報を、前記車両(V)の走行が困難な区間(I)である走行困難区間(Id)を規定するための候補位置情報(CP)として出力する位置情報出力機能(34/#05,#06)と、
前記候補位置情報(CP)に基づいて、前記車両(V)の走行が困難な区間である走行困難区間(Id)を判定する判定機能(51/#13)と、
をコンピュータに実現させる。
このような走行困難区間判定方法や走行困難区間判定プログラムも、上述した走行困難区間判定システム(1)と同様に、実情に即した走行困難区間(Id)を適切に判定することができる。
なお、上述した走行困難区間判定プログラムを記録した記録媒体(光ディスクやフラッシュメモリ等)も、本明細書によって開示される。
本開示に係る走行困難区間判定システム、走行困難区間判定方法、及び走行困難区間判定プログラムは、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。
1 走行困難区間判定システム
2 ナビゲーションシステム
3 車載端末装置
5 サーバ装置
31 第一位置検知部
33 第二位置検知部
34 位置情報出力部
34A 回避走行判定部
34B 生成・出力部
36 ナビゲーション演算部
51 判定部
51A 走行困難区間判定部
51B 周期検出部
51C 位相判定部
54 プローブ情報データベース(記憶部)
56 走行困難区間データベース(第二記憶部)
V 車両
R 道路
L 走行レーン
Lr 走行中レーン
Lo 対向レーン
P1 第一位置
P2 第二位置
Ps 基準位置
Pc 中央位置
Pe 端部位置
Pe1 第一端部位置
Pe2 第二端部位置
D 離間距離
I 区間
Id 走行困難区間
CP 候補位置情報
RP 参考位置情報
DI 走行困難区間情報
G 走行方向
W 道路幅方向

Claims (7)

  1. 走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知部と、
    前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知部と、
    前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力部と、
    前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定部と、
    を備える走行困難区間判定システム。
  2. 記憶部をさらに備え、
    前記位置情報出力部は、前記候補位置情報に加え、前記離間距離が前記適正範囲内にあると判定された地点における前記第一位置を含む情報を参考位置情報としてさらに出力し、
    前記記憶部は、前記候補位置情報及び前記参考位置情報を記憶し、
    前記判定部は、複数の区間について、同じ区間内に含まれる前記候補位置情報及び前記参考位置情報のそれぞれの件数に基づいて前記候補位置情報の割合である走行困難割合を算出し、その走行困難割合が予め定められた基準割合以上となる区間を前記走行困難区間と判定する請求項1に記載の走行困難区間判定システム。
  3. 前記記憶部は、それぞれの前記候補位置情報及び前記参考位置情報を、各位置情報が生成された日時の情報に関連付けて記憶し、
    前記判定部は、複数の区間について、前記走行困難割合の時系列データを生成するとともに、当該時系列データに基づいて前記走行困難割合のピークが現れる繰り返し周期を検出し、繰り返し周期が検出された区間を、当該繰り返し周期で周期的に現れる前記走行困難区間と判定する請求項2に記載の走行困難区間判定システム。
  4. 判定された前記走行困難区間の情報を記憶する第二記憶部を備え、
    前記判定部は、検出された繰り返し周期に関与する日時の情報に基づいて前記走行困難区間が周期的に現れる特定位相を判定し、
    前記第二記憶部は、前記繰り返し周期及び前記特定位相の情報を、前記走行困難区間の情報に関連付けて記憶する請求項3に記載の走行困難区間判定システム。
  5. 車両に搭載された車載端末装置と、前記車載端末装置と通信可能なサーバ装置とを備え、
    前記第一位置検知部、前記第二位置検知部、及び位置情報出力部が前記車載端末装置に設けられ、
    前記記憶部及び前記判定部が前記サーバ装置に設けられている請求項2から4のいずれか一項に記載の走行困難区間判定システム。
  6. 走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知ステップと、
    前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知ステップと、
    前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力ステップと、
    前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定ステップと、
    を含む走行困難区間判定方法。
  7. 走行方向に沿った車両の位置である第一位置を検知する第一位置検知機能と、
    前記車両が走行している道路の走行中レーンにおける道路幅方向に沿った前記車両の位置である第二位置を検知する第二位置検知機能と、
    前記第二位置と前記走行中レーンの中央位置又は端部位置との前記道路幅方向に沿った離間距離が適正範囲内にあるか否かを判定し、前記離間距離が適正範囲外であると判定された地点における前記第一位置を含む情報を候補位置情報として出力する位置情報出力機能と、
    前記候補位置情報に基づいて、前記車両の走行が困難な区間である走行困難区間を判定する判定機能と、
    をコンピュータに実現させる走行困難区間判定プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102138785B1 (ko) * 2019-09-11 2020-07-28 주식회사 굴리 주행 품질 지수를 산출하기 위한 방법 및 이를 위한 서버
US20210302186A1 (en) * 2020-03-27 2021-09-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and vehicle

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