JP2014137040A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力源としての内燃機関の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能な作業機において、比較的簡単な構成でチョーク操作の確実かつ安定した実施を可能とすると共に構成部品の耐久性の低下を抑制する。
【解決手段】
チェーンソー(作業機)は、ハンドル6内に、作業者によって回転操作される操作部11と、基端部15aを中心に回動可能に支持された回動アーム15と、チョーク操作部材122と回動アーム15の先端部15bとに連結されたチョークロッド16と、を有している。操作部11が運転位置からチョーク位置まで回転操作されると、操作部11の壁部11cが回動アーム15を回動させ、この回動アーム15の回動に伴うチョークロッド16の移動によってチョーク操作部材122がチョークバルブを閉じる。
【選択図】図2
【解決手段】
チェーンソー(作業機)は、ハンドル6内に、作業者によって回転操作される操作部11と、基端部15aを中心に回動可能に支持された回動アーム15と、チョーク操作部材122と回動アーム15の先端部15bとに連結されたチョークロッド16と、を有している。操作部11が運転位置からチョーク位置まで回転操作されると、操作部11の壁部11cが回動アーム15を回動させ、この回動アーム15の回動に伴うチョークロッド16の移動によってチョーク操作部材122がチョークバルブを閉じる。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関を動力源として用いた作業機に関し、特に一つの操作部によって前記内燃機関の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能な作業機に関する。
この種の作業機の一例として、特許文献1に記載された作業機が知られている。特許文献1に記載された作業機は、動力源である内燃機関を停止させる第一回転位置、前記内燃機関を始動可能にさせる第二回転位置及びチョーク開閉機構を作動させる第三回転位置に回転可能な回転体と、先端部がチョーク開閉機構に連結されると共に基端部が前記回転体に形成された逃げ孔に装着される棒状の伝動部材と、を有する。この作業機において、前記回転体が前記第一回転位置から前記第二回転位置まで回転する間は、前記伝動部材の前記基端部が前記逃げ孔内を移動するだけで前記伝動部材は移動しない。一方、前記回転体が前記第二回転位置から前記第三回転位置まで回転する間は、前記伝動部材の前記基端部の前記逃げ孔内での移動が規制されて前記伝動部材が長手方向に移動し、これにより、前記チョーク開閉機構を作動させてチョークバルブを閉じるようにしている。
しかしながら、上述の従来技術のように、前記伝動部材の前記基端部の前記逃げ孔内での移動を許容する構成では、前記伝動部材の前記基端部が前記逃げ孔の内周面に引っかかったり、前記逃げ孔内で暴れたりするおそれがある。このため、特にチョーク操作が確実かつ安定して実施されるとは言えず、また、前記回転体や前記伝動部材の耐久性などの面からも改善の余地があった。
そこで、本発明は、一つの操作部によって動力源としての内燃機関の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能な作業機において、比較的簡単な構成でチョーク操作の確実かつ安定した実施を可能とすると共に、構成部品の耐久性の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、回転操作される一つの操作部によって、動力源としての内燃機関の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能な作業機を提案する。前記操作部は、前記内燃機関を停止させる停止位置、前記内燃機関の運転が可能な運転位置及チョークバルブを作動させるチョーク位置への回転操作が可能に構成されている。前記作業機は、前記操作部の近傍に配置されて基端部を中心に回動可能に支持された回動アームと、一端が前記チョークバルブを操作するチョーク操作部材に連結されると共に他端が前記回動アームの先端部に連結されたチョークロッドと、を含む。また、前記操作部は、前記運転位置から前記チョーク位置まで回転するときに前記回動アームの前記先端部及び前記チョークロッドの前記他端の少なくとも一方に当接して前記回動アームを回動させるように形成された壁部を有している。そして、前記回動アームの回動に伴う前記チョークロッドの移動によって前記チョーク操作部材が前記チョークバルブを閉じるように構成されている。
前記作業機によると、前記操作部の前記運転位置から前記チョーク位置への回転によって前記チョークロッドが移動し、このチョークロッドの移動によって前記チョーク操作部材が前記チョークバルブを閉じる。このとき、前記チョークロッドは、前記回動アームによって一定の移動軌跡上を移動することになる。このため、チョーク操作の確実かつ安定した実施が可能となる。また、前記操作部の回転操作やこれに伴う前記チョークロッドの移動の際に、前記操作部と前記チョークロッドが擦れたり、衝突したりすることがないので、これらの部品の耐久性の低下も抑制される。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用された作業機の一例であるチェーンソーの右側面図である。図1に示すように、本実施形態によるチェーンソー1は、動力源としての内燃機関2を収容した本体部3と、本体部3から前方に延びるガイドバー4及びソーチェーン5と、本体部3の上部に設けられたハンドル6と、ハンドル6の前方に設けられたブレーキレバー7と、を有する。なお、図1には示されていないが、チェーンソー1は、ハンドル6の左側面から本体部3の左側面まで延在する略U字状の把持部も有している。
図1は、本発明が適用された作業機の一例であるチェーンソーの右側面図である。図1に示すように、本実施形態によるチェーンソー1は、動力源としての内燃機関2を収容した本体部3と、本体部3から前方に延びるガイドバー4及びソーチェーン5と、本体部3の上部に設けられたハンドル6と、ハンドル6の前方に設けられたブレーキレバー7と、を有する。なお、図1には示されていないが、チェーンソー1は、ハンドル6の左側面から本体部3の左側面まで延在する略U字状の把持部も有している。
作業者は、通常、右手でハンドル6を把持すると共に左手で前記把持部を把持してチェーンソー1を使用する。また、チェーンソー1は、ハンドル6内に設けられた操作部11を作業者が回転操作することによって、内燃機関2の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能に構成されている。
図2−図4は、ハンドル6の内部機構を示す拡大図である。
図2−図4に示すように、ハンドル6は、左ケーシング61と、左ケーシングに対向する右ケーシング62(図1参照)とを合わせて中空に形成されている。ハンドル6の前端部の内部には、作業者によって回転操作される操作部11が設置されており、ハンドル6の後端部の内部には、気化器12が収容されている。気化器12は、空気と燃料の混合気を内燃機関2の燃焼室に供給する装置であり、スロットルバルブ及びチョークバルブ(いずれも図示省略)を備えている。
図2−図4に示すように、ハンドル6は、左ケーシング61と、左ケーシングに対向する右ケーシング62(図1参照)とを合わせて中空に形成されている。ハンドル6の前端部の内部には、作業者によって回転操作される操作部11が設置されており、ハンドル6の後端部の内部には、気化器12が収容されている。気化器12は、空気と燃料の混合気を内燃機関2の燃焼室に供給する装置であり、スロットルバルブ及びチョークバルブ(いずれも図示省略)を備えている。
操作部11は、ハンドル6内(ここでは、左ケーシング61)に立設された第1ボス部61aに回転可能に支持されている。また、操作部11は、左右ケーシング61,62の合わせ部分に形成された開口部(図示省略)からハンドル6外に露出するつまみ部11aを有している。つまみ部11aは、例えば作業者の指によって前後方向に押し引きされ、これにより、操作部11が第1ボス部61aを中心に時計方向又は反時計方向に回転するようになっている。具体的には、操作部11は、前記内燃機関を停止させる停止位置(図2参照)、前記内燃機関の運転(始動を含む)を可能とする運転位置(図3参照)、及び、気化器12の前記チョークバルブを作動させるチョーク位置(図4参照)のそれぞれの位置への回転操作が可能に構成されている。
気化器12において、前記スロットルバルブは、図示省略したリターンスプリングなどによって閉じる方向に付勢されており、スロットル操作部材121によって操作(開弁)される。前記チョークバルブは、図示省略したリターンスプリングなどによって開く方向に付勢されており、チョーク操作部材122によって操作(閉弁)される。また、気化器12は、前記チョークバルブと前記スロットルバルブを連動させる始動アシスト機構(図示省略)を内蔵しており、前記チョークバルブが閉弁されると、前記スロットルバルブが半開となるように構成されている。
ハンドル6の前端部の内部において、操作部11の近傍には、内燃機関2の点火プラグ(図示省略)による火花点火を停止させる一対のスイッチ端子(アース側スイッチ端子13,一次側スイッチ端子14)と、回動アーム15と、が設けられている。
一対のスイッチ端子13,14は、例えば弾性材料でプレート状に形成され、所定の間隔をあけて略平行に配置されている。アース側スイッチ端子13は、配線を介してアースに接続されており、一次側スイッチ端子14は、配線を介して点火コイルの一次側に接続されている。一対のスイッチ端子13,14は、ともにハンドル6内の所定の位置にそれぞれ片持ち支持されているが、一次側スイッチ端子14については、その自由端がR形状に曲げ加工されて操作部11の周縁部に当接している。
ここで、操作部11の周縁部には、操作部11の回転位置に応じて、一次側スイッチ端子14を押圧可能な押圧部11bが突出形成されている。この押圧部11bは、操作部11が前記停止位置(図2)にあるときに一次側スイッチ端子14を押圧してアース側スイッチ端子13に接触させる。より具体的には、押圧部11bは、操作部11が前記運転位置(図3)から前記停止位置(図2)へと回転するときに、その途中で一次側スイッチ端子14の押圧を開始し、前記停止位置又はその直前で一次側スイッチ端子14をアース側スイッチ端子13に接触させる。このように、一次側スイッチ端子14がアース側端子13に接触すると、前記点火コイルの一次側がアースに短絡して前記点火プラグによる火花点火が停止され、これにより、内燃機関2を停止させることができる。
なお、押圧部11bには、一次側スイッチ端子14のR形状に曲げ加工された自由端に対応する凹部(窪み)が形成されており、操作部11が前記停止位置(図2)にあるときに、一次側スイッチ端子14の自由端が前記凹部に入り込んで操作部11の回転止めとして機能する(クリック・ストップを行う)ようになっている。
回動アーム15は、その基端部15aがハンドル6内(ここでは、左ケーシング61)に立設された第2ボス部61bに回転自在に支持され、これにより、基端部15aを中心に前後方向に回動可能となっている。回動アーム15の先端部15bは、ハンドル6内を前後方向に延びるチョークロッド16を介して、チョーク操作部材122に連結されている。より具体的には、チョークロッド16の一端が略直角に曲げられて回動アーム15の先端部15bに形成された連結孔に挿入されていると共に、チョークロッド16の他端が略直角に曲げられてチョーク操作部材122に形成された連結孔に挿入されている。これにより、回動アーム15の回動動作が、チョークロッド16を介して、チョーク操作部材122へと伝達される。
ここで、操作部11には、その回転方向に対して略垂直となる壁部11cが設けられている。この壁部11cは、操作部11が前記運転位置(図3)から前記チョーク位置(図4)へと回転するときに、回動アーム15の先端部15b及びチョークロッド16の前記他端の少なくとも一方に当接し、基端部15aを中心に回動アーム15を後方側へと回動させる。操作部11の壁部11cが回動アーム15を後方側に回動させると、この回動アーム15に回動に伴ってチョークロッド16がハンドル6内を後方側へと移動する。そして、このチョークロッド16の移動によってチョーク操作部材122が前記チョークバルブを閉じる(閉弁する)ようになっている。
回動アーム15の基端部15aを回転自在に支持する第2ボス部61bには、扇型状のスロットルレバー(スロットルトリガ)17が回動可能に支持されている。すなわち、回動アーム15とスロットルレバー17は、ともに第2ボス部61bに支持されている。スロットルレバー17は、図2に示された位置、すなわち、回動操作されていない初期位置に付勢されており、通常、ハンドル6を把持している右手の人差し指によって引かれることによって時計方向に回動するようになっている。
また、スロットルレバー17は、ハンドル6内を前後方向に延びるスロットルロッド18を介して、スロットル操作部材121に連結されている。より具体的には、スロットルロッド18の一端が略直角に曲げられてスロットルレバー17に形成された連結孔に挿入されていると共に、スロットルロッド18の他端が略直角に曲げられてスロットル操作部材121に形成された連結孔に挿入されている。そして、スロットルレバー17が回動操作されると、スロットルロッド18がハンドル6内を前方側へと移動し、このスロットルロッド18の移動によってスロットル操作部材121が前記スロットルバルブを開き(開弁し)、及び/又は、前記始動アシスト機構による前記チョークバルブと前記スロットルバルブの連動が解除されるようになっている。
さらに、スロットルレバー17は、操作部11の回転を阻止する回転阻止部17aを有している。回転阻止部17aは、スロットルレバー17の前記初期位置において、前記運転位置(図3)にある操作部11の壁部11cの先端部分又はその近傍に当接して操作部11の前記運転位置(図3)から前記チョーク位置(図4)への回転を阻止する。一方、スロットルレバー17が回動操作されると、図4に示すように、操作部11の壁部11cの前記先端部分又はその近傍に対する回転阻止部17aの当接が解除され、操作部11の前記運転位置(図3)から前記チョーク位置(図4)への回転が可能となる。
但し、スロットルレバー17は、作業者の意図しない回動操作等を防止するため、ハンドル6の上面にその一部が露出するように設けられたロックレバー19によって、その自由な回動が規制されている。すなわち、本実施形態によるチェーンソー1は、ロックレバー19を操作しなければ、スロットルレバー17を操作できないように構成されている。
ロックレバー19は、ハンドル6内(ここでは、左ケーシング61)に立設された第3ボス部61cに回動可能に支持されている。ロックレバー19は、図2、図3に示された位置、すなわち、回動操作されていない初期位置に付勢されており、その露出部分が例えばハンドル6を把持する右手で押し込まれることによって反時計方向に回動する。また、ロックレバー19は、スロットルレバー17の回動を阻止する回動阻止部19aを有している。この回動阻止部19aは、ロックレバー19の前記初期位置において、僅かに回動したスロットルレバー17に当接することにより、スロットルレバー17のそれ以上の回動を阻止する(図2参照)。一方、前記露出部分が押し込まれてロックレバー19が回動操作されると、回動阻止部19aは、回動するスロットルレバー17には当接しない位置へと退避し(図4参照)、これにより、スロットルレバー17の回動操作が可能となる。
次に、図2−図5を参照して、チェーンソー1に対する作業者の操作及びこれに伴う各構成部品の動作について説明する。
まず、チェーンソー1を作動させていない(すなわち、内燃機関2が停止している)場合には、操作部11の回転位置は前記停止位置となっている。この場合においては、図2に示すように、操作部11のつまみ部11aは後方側に傾いており、回動アーム15は前方側に傾いた初期位置にあり、チョークロッド16は前方側の初期位置にある。また、スロットルレバー17及びロックレバー19は、操作されておらず、それぞれの前記初期位置にある。
まず、チェーンソー1を作動させていない(すなわち、内燃機関2が停止している)場合には、操作部11の回転位置は前記停止位置となっている。この場合においては、図2に示すように、操作部11のつまみ部11aは後方側に傾いており、回動アーム15は前方側に傾いた初期位置にあり、チョークロッド16は前方側の初期位置にある。また、スロットルレバー17及びロックレバー19は、操作されておらず、それぞれの前記初期位置にある。
そして、操作部11が前記停止位置にあるときは、操作部11の外周面に突出形成された押圧部11bによって一次側スイッチ端子14が押圧されてアース側スイッチ端子13に接触しており、これにより、前記点火コイルの一次側がアースに短絡して前記点火プラグによる火花点火が停止されている。また、一次側スイッチ端子14の自由端が押圧部11に形成された前記凹部に入り込んでおり、これにより、操作部11はクリック・ストップされている。さらに、気化器12において、前記チョークバルブは開放しており、前記スロットルバルブはアイドル回転開度となっている。
次に、チェーンソー1を作動させるべく内燃機関2を始動させる場合には、作業者は、ブレーキレバー7を前方に倒してチェーンブレーキを作動させると共に、操作部11のつまみ部11aを前方に押して操作部11を前記停止位置から前記運転位置まで回転させる(図2→図3)。
すると、図3に示すように、押圧部11bによる一次側スイッチ端子14の押圧が解除され、アース側スイッチ端子13と一次側スイッチ端子14とが離れて前記点火プラグによる火花点火が可能となる。これにより、内燃機関2が運転(始動)可能な状態となる。また、この状態においては、操作部11の壁部11cによって回動アーム15は回動されておらず、また、スロットルレバー17も引かれていないため、前記チョークバルブ及び前記スロットルバルブは、操作部11が前記停止位置にあるとき(図2)と同じ状態である。すなわち、前記チョークバルブは開放しており、前記スロットルバルブはアイドル回転開度となっている。そして、通常は、この状態で作業者が図示省略したリコイルスタータを引くことによって内燃機関2が始動される。
但し、内燃機関2が冷機状態にある場合、すなわち、内燃機関2の冷機始動時においては、作業者は、内燃機関2の始動を容易にするためにチョーク操作を行う。具体的には、作業者は、ロックレバー19を押し込むと共にスロットルレバー17を軽く引くことによって、スロットルレバー17の回転阻止部17aによる操作部11の回転阻止を解除し、その後、操作部11のつまみ部11aをさらに前方に押して操作部11を前記運転位置から前記チョーク位置まで回転させる(図3→図4)。
すると、操作部11の壁部11cが回動アーム15の先端部15b及びチョークロッド16の前記他端の少なくとも一方に当接し、操作部11は、その回転によって回動アーム15を前記初期位置から後方側へと回動させる。この回動アーム15の回動に伴って前記初期位置にあるチョークロッド16が後方側へと移動し、このチョークロッド16の移動によってチョーク操作部材122が前記チョークバルブを閉じる。また、このとき、気化器12に内蔵された、前記チョークバルブと前記スロットルバルブを連動させる前記始動アシスト機構によって、前記スロットルバルブが半開とされる。
そして、この状態において、作業者は、前記リコイルスタータを引き、初爆後に、操作部11のつまみ部11aを引き戻して操作部11を前記チョーク位置から前記運転位置に回転させる(図4→図3)。これにより、回動アーム15及びチョークロッド16は、それぞれの前記初期位置へと戻り、前記チョークバルブが開かれる(開弁する)。その後、作業者がロックレバー19を押し込むと共にスロットルレバー17を軽く引いて放すと、前記始動アシスト機構による前記チョークバルブと前記スロットルバルブの連動が解除され、前記スロットルバルブが半開からアイドル回転開度に戻る。これにより、内燃機関2の始動が完了する。
なお、内燃機関2が初爆で停止した場合には、作業者は、操作部11を前記チョーク位置から前記運転位置に回転させてから(図4→図3)前記リコイルスタータを再度引くことによって内燃機関2を始動させ、その後、ロックレバー19を押し込むと共にスロットルレバー17を軽く引いて放すことによって、前記始動アシスト機構による前記チョークバルブと前記スロットルバルブの連動を解除する。
内燃機関2の始動が完了すると、作業者は、ブレーキレバー7を手前に引いてチェーンブレーキを解除し、所定の暖機運転を行う。その後、作業者は、必要に応じてロックレバー19を押し込むと共にスロットルレバー17を引くことによって、前記スロットルバルブの開度を調整して内燃機関2の出力(回転数)を制御することができる。なお、図5は、スロットルレバー17を最大操作位置まで操作して前記スロットルバルブを全開としたフルスロットル状態を示している。
また、作業者は、内燃機関2の運転中に、操作部11のつまみ部11aを引き戻して操作部11を前記運転位置から前記停止位置に回転させることにより(図3→図2)、前記点火プラグによる火花点火を停止させて内燃機関1を停止させることができる。
以上説明したチェーンソー1によると、回転操作される一つの操作部11によって内燃機関2の停止、運転及びチョーク操作の切り替えることができる。特に、操作部11の前記運転位置から前記チョーク位置までの回転をチョーク操作部材122に伝達するチョークロッド16の端部が回動アーム15に連結されており、チョークロッド16は一定の移動軌跡上を移動する。これにより、チョーク操作の確実かつ安定した実施が可能となり、冷機状態にある内燃機関2の安定した始動を容易にする。また、チョークロッド16が移動する際に他の部品に擦れたり、衝突したりすることがないので、チョークロッド16及びその周辺部品の耐久性等の低下が抑制される。
また、回動アーム15及びスロットルレバー17が、共通の軸部である第2ボス部61bに支持されているので、これらをハンドル6内に、よりコンパクトに配置することができる。さらに、スロットルレバー17は、操作部11の前記運転位置から前記チョーク位置への回転を阻止する回転阻止部17aを有しており、作業者は、スロットルレバー17を操作しなければ、操作部11を前記チョーク位置へと回転操作することができない。これにより、作業者の意図しないチョーク操作が防止される。
また、操作部11が前記運転位置から前記停止位置へと回転すると、操作部11の周縁部に突出形成された押圧部11bによって一次側スイッチ端子14が押圧されてアース側スイッチ端子13に接触し、これにより、前記点火プラグによる火花点火が停止されるので、容易かつ確実に内燃機関2を停止させることができる。さらに、操作部11が前記停止位置にあるときに、一次側スイッチ端子14の自由端が押圧部11bに形成された凹部に入り込み、これにより、操作部11がクリック・ストップされるので、操作部11の良好な操作性を確保しつつ、前記停止位置での操作部11の安定した保持が可能となる。
なお、以上では作業機がチェーンソーである場合について説明したが、これに限るものではなく、本発明は、動力源として内燃機関を用いる作業機に対して広く適用できることはもちろんである。
1…チェーンソー(作業機)、2…内燃機関、3…本体部、4…ガイドバー、5…ソーチェーン、6…ハンドル、7…ブレーキレバー、11…操作部、11a…つまみ部、11b…押圧部、11c…壁部、12…気化器、13…アース側スイッチ端子、14…一次側スイッチ端子、15…回動アーム、15a…基端部、15b…先端部、16…チョークロッド、17…スロットルレバー、17a…回転阻止部、18…スロットルロッド、19…ロックレバー、19a…回動阻止部、121…スロットル操作部材、122…チョーク操作部材
Claims (6)
- 回転操作される一つの操作部によって、動力源としての内燃機関の停止、運転及びチョーク操作の切り替えが可能な作業機であって、
前記操作部は、前記内燃機関を停止させる停止位置、前記内燃機関の運転が可能な運転位置及チョークバルブを作動させるチョーク位置への回転操作が可能に構成され、
前記操作部の近傍に配置されて、基端部を中心に回動可能に支持された回動アームと、
一端が前記チョークバルブを操作するチョーク操作部材に連結されると共に、他端が前記回動アームの先端部に連結されたチョークロッドと、
を含み、
前記操作部は、当該操作部が前記運転位置から前記チョーク位置まで回転するときに前記回動アームの前記先端部及び前記チョークロッドの前記他端の少なくとも一方に当接して前記回動アームを回動させるように形成された壁部を有し、
前記回動アームの回動に伴う前記チョークロッドの移動によって前記チョーク操作部材が前記チョークバルブを閉じるように構成された、
作業機。 - スロットルバルブの開度を調整するために回動操作されるスロットルレバーを含み、
前記回動アーム及び前記スロットルレバーが共通の軸部に支持されている、請求項1に記載の作業機。 - 前記スロットルレバーは、回動操作されていない初期位置において前記操作部の前記運転位置から前記チョーク位置への回転を阻止する一方、前記初期位置から回動操作されることによって前記操作部の前記運転位置から前記チョーク位置への回転を可能とする、請求項2に記載の作業機。
- 前記スロットルレバーは、前記初期位置において前記運転位置にある前記操作部の前記壁部又はその近傍に当接して前記運転位置から前記チョーク位置への前記操作部の回転を阻止する回転阻止部を有し、前記初期位置から回動操作されることによって前記回転阻止部の前記壁部又はその近傍への当接が解除される、請求項3に記載の作業機。
- 前記操作部は、その周縁部に突出形成された押圧部を有し、
前記操作部が前記運転位置から前記停止位置へと回転すると、前記押圧部が一対のスイッチ端子のうちの一方のスイッチ端子を押圧して他方のスイッチ端子に接触させることにより、前記内燃機関の点火プラグによる火花点火を停止させる、請求項1〜4のいずれか一つに記載の作業機。 - 前記操作部が前記停止位置にあるときに、前記一方のスイッチ端子が前記操作部の回転止めとして機能する、請求項5に記載の作業機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016079843A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 株式会社やまびこ | エンジン駆動式作業機 |
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- 2013-01-18 JP JP2013007213A patent/JP2014137040A/ja active Pending
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