JP2014137039A - 原動機の出力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキペダル及びアクセルペダルが同時に踏み込まれる状態において、原動機の出力低減制御の開始条件をより適切に設定し、車両運転性の悪化を回避することができる原動機の出力制御装置を提供する。
【解決手段】 エンジン1の要求出力を示すアクセルペダル操作量APが「0」より大きく(S22)、かつアクセルペダル操作変化量DAPが所定変化量DAPSMRT以下(S18)であり、かつ車速VPが所定車速VPAPSMRTLより高く(S14)、かつブレーキ液圧PBRKが所定圧PBRKDECより高いときに(S23)、出力低減制御実行条件が成立したと判定し、修正アクセルペダル操作量APSMRTを低減し、エンジン1の出力制御量である目標スロットル弁開度THCMDを低減する出力低減制御を実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両を駆動する内燃機関などの原動機の出力制御装置に関し、特に車両のブレーキペダル及びアクセルペダルが同時に踏み込まれる状態を考慮した出力制御装置に関する。
特許文献1には、車両のブレーキペダル及びアクセルペダルが同時に踏み込まれる状態において、車両を駆動する内燃機関の出力を低減するトルク制御装置が示されている。この装置によれば、ブレーキ油圧とブレーキブースタから印加される圧力とに応じてブレーキ踏力が算出され、ブレーキ踏力に基づいて機関出力トルクが低減される。
特開2010−38051号公報
上記従来の制御装置では、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキ操作が行われるとブレーキ踏力に応じた低減速度で機関出力トルクを低減する出力低減制御が直ちに開始されるため、車両速度が運転者の意図以上に減速するおそれがあった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、ブレーキペダル及びアクセルペダルが同時に踏み込まれる状態において、原動機の出力低減制御の開始条件をより適切に設定し、車両運転性の悪化を回避することができる原動機の出力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、車両を駆動する原動機(1)の出力を制御する原動機の出力制御装置において、前記車両のブレーキペダルの踏み込み力をブレーキパッドへ伝達するブレーキ液の圧力(PBRK)を検出するブレーキ液圧検出手段(34)と、前記原動機(1)の要求出力(AP)を検出する要求出力検出手段(31)と、前記車両の車速(VP)を検出する車速検出手段(32)と、前記要求出力(AP)の変化速度(DAP)を算出する要求出力変化速度算出手段と、前記要求出力(AP)が「0」より大きいという第1条件、前記要求出力変化速度(DAP)が所定速度(DAPSMRT)以下であるという第2条件、前記車速(VP)が所定車速(VPAPSMRT)より高いという第3条件、及び前記ブレーキ液圧(PBRK)が所定圧(PBRKDEC)より高いという第4条件がすべて成立したときに、出力低減制御実行条件が成立したと判定し、前記原動機の出力制御量(APSMRT,THCMD,TH)を低減する出力低減制御を実行する出力低減制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記第1から第3条件の何れかが不成立となって前記出力低減制御実行条件が不成立となった後において、前記第4条件の成立状態が維持されたまま再度前記出力低減制御実行条件が成立したときは、前記出力低減制御を実行しないことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧(PBRK)に応じて前記出力低減制御の開始待機時間(TMAPSMRTON)を設定する開始待機時間設定手段を備え、前記出力低減制御実行条件成立時点から前記開始待機時間(TMAPSMRTON)が経過した時点において、出力低減制御を開始することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧(PBRK)に応じて前記出力制御量の下限値(APSMRTL)を設定する下限値設定手段を備え、前記出力低減制御実行中においては、前記出力制御量(APSMRT)を前記下限値(APSMRTL)以上に制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧(PBRK)に応じて前記出力制御量の低減速度(DAPSMRTDN)を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度(DAPSMRTDN)で前記出力制御量(APSMRT)を減少させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量(APSMRT)を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力漸増制御手段は、前記ブレーキ液圧(PBRK)に応じて前記出力制御量の増加速度(DAPSMRTUP)を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度(DAPSMRTUP)で前記出力制御量(APSMRT)を増加させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記車速(VP)に応じて前記出力制御量の低減速度(DAPSMRTDN)を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度(DAPSMRTDN)で前記出力制御量(APSMRT)を減少させることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量(APSMRT)を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記車速(VP)に応じて前記出力制御量の増加速度(DAPSMRTUP)を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度(DAPSMRTUP)で前記出力制御量(APSMRT)を増加させるることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記出力制御量(APSMRT,THCMD,TH)に応じて前記出力制御量の低減速度(DAPSMRTDN)を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度(DAPSMRTDN)で前記出力制御量(APSMRT)を減少させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量(APSMRT)を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記出力制御量(APSMRT,THCMD,TH)に応じて前記出力制御量の増加速度(DAPSMRTUP)を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度(DAPSMRTUP)で前記出力制御量(APSMRT)を増加させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御手段は、前記車速(VP)の変化量(G)に応じて前記出力制御量の低減速度(DAPSMRTDN)を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度(DAPSMRTDN)で前記出力制御量(APSMRT)を減少させることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の原動機の出力制御装置において、前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量(APSMRT)を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記車速(VP)の変化量(G)に応じて前記出力制御量の増加速度(DAPSMRTUP)を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度(DAPSMRTUP)で前記出力制御量(APSMRT)を増加させるることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、原動機の要求出力が「0」より大きいという第1条件、要求出力増加速度が所定速度以下であるという第2条件、車速が所定車速より高いという第3条件、及びブレーキ液圧が所定圧より高いという第4条件がすべて成立したときに、出力低減制御実行条件が成立したと判定され、原動機の出力制御量を低減する出力低減制御が実行される。すなわち、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルが踏み込まれると、出力低減制御実行条件が他の要因も考慮して判定され、特にブレーキ液圧を考慮することによって、運転者の意図以上に減速するような事態を回避し、運転者の意図により適した車両運転性を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1から第3条件の何れかが不成立となって出力低減制御実行条件が不成立となった後において、第4条件の成立状態が維持されたまま再度出力低減制御実行条件が成立したときは、出力低減制御を実行しないように制御される。これによって、ブレーキ液圧検出手段の故障時に出力低減制御が継続的に実行されて車両走行が困難となる事態を回避することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ブレーキ液圧に応じて出力低減制御の開始待機時間が設定され、出力低減制御実行条件成立時点から開始待機時間が経過した時点において、出力低減制御が開始される。したがって、ブレーキ液圧が低いときは開始待機時間を長めに設定することによって、運転者の意図に反するような減速を回避することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ブレーキ液圧に応じて出力制御量の下限値が設定され、出力低減制御実行中においては、出力制御量が下限値以上に制御されるので、ブレーキ液圧が高くなるほど下限値を小さくすることによって、運転者の意図以上に原動機出力を下げ過ぎるような事態を回避することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ブレーキ液圧に応じて出力制御量の低減速度が設定され、設定された低減速度で出力制御量を減少させる制御が行われるので、ブレーキ液圧が高くなるほど低減速度を増加させることによって、運転者意図により適した車両運転性を実現できる。
請求項6に記載の発明によれば、出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となったときは、出力制御量を漸増する出力漸増制御が実行されるので、通常の運転状態へ滑らかに移行させることできる。
請求項7に記載の発明によれば、ブレーキ液圧に応じて出力制御量の増加速度が設定され、設定された増加速度で出力制御量を増加させる出力漸増制御が実行されるので、ブレーキ液圧が低下するほど増加速度を減少させることにより、運転者意図により適した車両運転性を実現することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、車速に応じて出力制御量の低減速度が設定され、設定された低減速度で出力制御量を減少させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となったときに、出力制御量を漸増する出力漸増制御が実行される。その際車速に応じて出力制御量の増加速度が設定され、設定された増加速度で出力制御量を増加させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
請求項10に記載の発明によれば、出力制御量に応じて出力制御量の低減速度が設定され、設定された低減速度で出力制御量を減少させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
請求項11に記載の発明によれば、出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となったときに、出力制御量を漸増する出力漸増制御が実行される。その際出力制御量に応じて出力制御量の増加速度が設定され、設定された増加速度で出力制御量を増加させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
請求項12に記載の発明によれば、車速の変化量、すなわち車両加速度に応じて出力制御量の低減速度が設定され、設定された低減速度で出力制御量を減少させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
請求項13に記載の発明によれば、出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となったときに、出力制御量を漸増する出力漸増制御が実行される。その際車速の変化量、すなわち車両加速度に応じて出力制御量の増加速度が設定され、設定された増加速度で出力制御量を増加させる制御が行われるので、車両加速度を滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現できる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制御装置の構成を示す図である。 修正アクセルペダル操作量(APSMRT)を算出する処理のフローチャートである。 修正アクセルペダル操作量(APSMRT)を算出する処理のフローチャートである。 図2または図3の処理で参照されるテーブルを示す図である。 図3の処理で参照されるテーブルを示す図である。 図2及び図3の処理による制御動作例を示すタイムチャートである。 図2及び図3の処理による制御動作例を示すタイムチャートである。 図2及び図3の処理による制御動作例を示すタイムチャートである。 図2及び図3の処理による制御動作例を示すタイムチャートである。 図3の処理の変形例において参照されるテーブルを示す図である。 変形例における制御動作例を示すタイムチャートである。 変形例における制御動作例を示すタイムチャートである。 変形例における制御動作例を示すタイムチャートである。 変形例における制御動作例を示すタイムチャートである。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、図1において、内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、例えば4気筒を有し、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が連結されており、スロットル弁開度センサ4は、スロットル弁開度THを示す検出信号を電子制御ユニット(以下(ECU)という)5に供給する。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。
吸気管2には、エンジン1の吸入空気流量GAIRを検出する吸入空気流量センサ13が設けられている。吸入空気流量センサ13の検出信号は、ECU5に供給される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。またエンジン1の各気筒に設けられた点火プラグ15は、ECU5に接続されており、点火プラグ15による点火時期がECU5により制御される。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば6度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)と、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でパルス(以下「TDCパルス」という)を発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、当該車両のブレーキペダルが操作されたことを検出するブレーキスイッチ33、及び当該車両のブレーキ駆動機構のブレーキ液の圧力PBRKを検出するブレーキ液圧センサ34が接続されており、これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。ブレーキ液圧センサ34は、ブレーキペダルの踏み込み力及びブレーキブースタによる補助圧力が作用するマスタシリンダの出力側に配置され、マスタシリンダの出力側においてブレーキ液圧PBRKを検出する。なお、本実施形態におけるブレーキ駆動機構はマスタシリンダとブレーキホイルシリンダ(ブレーキパッドを駆動するピストンを内蔵する)との間に車両挙動安定化装置を備えており、必要に応じてブレーキ液圧PBRKを調圧した液圧がブレーキホイルシリンダに供給される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、点火プラグ15に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、スロットル弁3の開度制御、エンジン1に供給する燃料量(燃料噴射弁6の開弁時間)の制御、及び点火プラグ15の点火時期の制御を行う。エンジン1の出力トルク制御は、主としてスロットル弁開度THを変更し、吸入空気流量GAIRを変更することによって行われ、燃料供給量及び点火時期は吸入空気量流量GAIRに適した値に設定される。
本実施形態では、ブレーキペダル及びアクセルペダルが同時に踏み込まれた状態において、後述する出力低減制御実行条件が成立すると、エンジン1の出力トルクを低減する出力低減制御を実行する。また出力低減制御実行条件が成立している状態から不成立の状態へ移行したときは、検出されるアクセルペダル操作量APに対応する出力トルクまで出力トルクを徐々に増加させる出力漸増制御を実行する。
より具体的には、検出されるアクセルペダル操作量APをブレーキ液圧PBRKなどに応じて修正することにより、修正アクセルペダル操作量APSMRTを算出し、修正アクセルペダル操作量APSMRTを目標スロットル弁開度THCMDに変換し、検出されるスロットル弁開度THが目標スロットル弁開度THCMDと一致するようにアクチュエータ7の駆動制御を行うことによって、上記出力低減制御及び出力漸増制御が実行される。なお、目標スロットル弁開度THCMDは、修正アクセルペダル操作量APSMRTにほぼ比例するように設定される。また本実施形態では、アクセルペダル操作量APは、最大操作量APMAXに対する比率(0〜100%)で定義され、目標スロットル弁開度THCMD(スロットル弁開度TH)は全開開度THMAXに対する比率(0〜100%)で定義されている。
図2及び図3は、修正アクセルペダル操作量APSMRTを算出する処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間(例えば10msec)毎に実行される。
ステップS11では、検出されるアクセルペダル操作量APを下記式(1)に適用して、アクセルペダル操作変化量DAPを算出する。式(1)のAPSMZ[CDSM]は、メモリに格納されているアクセルペダル操作量APの過去値であり、CDSMは、例えば「10」に設定されるインデクスパラメータである。インデクスパラメータCDSMの値が例えば「1」であるときは前回値を示し、「10」であるときは10サンプリング周期前(サンプリング周期が10msecであるときは100msec前)の値を示す。変化量DAPは、アクセルペダルの踏み込み速度を示すパラメータである。
DAP=AP−APSMZ[CDSM] (1)
ステップS12では、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「1」以下であるか否かを判別する。制御モードパラメータMODEAPSMRTは、通常制御モードのとき「0」に設定され、出力低減制御待機モードのとき「1」に設定され、出力低減制御モードのとき「2」に設定され、出力漸増制御モードのとき「3」に設定される。出力低減制御待機モードは、出力低減制御実行条件が成立した時点から出力低減制御を開始するまでの待機期間における制御モードに相当する。
ステップS12の答が否定(NO)、すなわち制御モードパラメータMODEAPSMRTが「2」または「3」であるときは、直ちにステップS17に進む。制御モードパラメータMODEAPSMRTの値が「1」以下であるときは、車速センサ故障フラグFFSA17が「1」であるか否かを判別する(ステップS13)。車速センサ故障フラグFFSA17は車速センサ32の故障が検出されると「1」に設定される。ステップS13の答が否定(NO)であるときは、車速VPが所定車速VPAPSMRTL(例えば10km/h)より高いか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS13の答が肯定(YES)またはステップS14の答が否定(NO)であるときは、出力低減制御実行条件不成立と判定し、ステップS15,S16,さらにS59,S60(図3)を実行する。ステップS15では、ブレーキ液圧PBRKに応じて図4(a)に示すTMAPSMRTONテーブルを検索し、低減制御開始待機時間TMAPSMRTONを算出する。TMAPSMRTONテーブルは、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど、低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが短くなるように設定されている。ステップS16では、第1ダウンカウントタイマTAPSMRTONを、ステップS15で算出した低減制御開始待機時間TMAPSMRTONに設定してスタートさせる。
ステップS59では、修正アクセルペダル操作量APSMRTを検出されるアクセルペダル操作量APに設定し、ステップS60では、制御モードパラメータMODEAPSMRTを「0」に設定するとともに、急踏み込みフラグFDAPSMRTを「0」に設定する。急踏み込みフラグFDAPSMRTは、アクセルペダルが急激に踏み込まれたときに「1」に設定されるフラグである(ステップS21,S46,S58参照)。ステップS60実行後はステップS61に進む。
ステップS14の答が肯定(YES)であるときは、ステップS17に進み、急踏み込みフラグFDAPSMRTが「1」であるか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、ステップS11で算出したアクセルペダル操作変化量DAPが所定変化量DAPSMRT(例えば10msec当たり1%相当の値)より大きいか否かを判別する(ステップS18)。この答が否定(NO)、すなわちアクセルペダルの急激な踏み込みが行われていないときは、仮急踏み込みフラグfdapsmrtを「0」に設定する(ステップS19)。
ステップS22ではアクセルペダル操作量APが「0」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)、すなわちアクセルペダルが踏み込まれているときは、ブレーキ操作フラグFBKSWBOSが「1」であるか否かを判別する(ステップS23)。ブレーキ操作フラグFBKSWBOSは、ブレーキスイッチ33がオンしており、かつブレーキ液圧PBRKが所定圧PBRKDEC以上であるとき、「1」に設定される。
ステップS23の答が肯定(YES)であるときは、出力低減制御実行条件が成立していると判定し、ステップS24以下の処理を実行する。ステップS24では、ブレーキ液圧PBRKに応じて図4(b)に示すTMAPSMRTOFFテーブルを検索し、低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFを算出する。TMAPSMRTOFFテーブルは、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど、低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFが長くなるように設定されている。ステップS25では、第2ダウンカウントタイマTAPSMRTOFFを、ステップS24で算出した低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFに設定してスタートさせる。ステップS25実行後は、図3のステップS31に進む。
ステップS31では、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「2」以上であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、前回ブレーキ操作フラグFBKSWBOSZが「1」であるか否かを判別する(ステップS32)。前回ブレーキ操作フラグFBKSWBOSZは、本処理の前回実行時におけるブレーキ操作フラグFBKSWBOSの値が設定されている(ステップS61参照)。ステップS32の答が否定(NO)、すなわちブレーキ操作フラグFBKSWBOSが「0」から「1」に変化した直後であるときは、直ちにステップS36に進み、修正アクセルペダル操作量APSMRTをアクセルペダル操作量APに設定するとともに、制御モードパラメータMODEAPSMRTを「1」に設定し(ステップS37)、ステップS61に進む。
ステップS32の答が肯定(YES)、すなわちブレーキ操作フラグFBKSWBOSが「1」である状態が継続しているときは、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「1」であるか否かを判別する(ステップS33)。その答が否定(NO)であって制御モードパラメータMODEAPSMRTが「0」であるときは、修正アクセルペダル操作量APSMRTを検出されるアクセルペダル操作量APに設定し(ステップS35)、ステップS61に進む。
ステップS33の答が肯定(YES)であって、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「1」であるときは、第1ダウンカウントタイマTAPSMRTONの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS34)。この答が否定(NO)、すなわち出力低減制御実行条件成立時点から低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが経過する前は、ステップS36及びS37を実行し、待機状態を維持する。ステップS34の答が肯定(YES)となると、ステップS40に進み、出力低減制御を開始する。
ステップS40では、ブレーキ液圧PBRKに応じて図5(a)に示すDAPSMRTDNテーブルを検索し、減算量DAPSMRTDNを算出する。DAPSMRTDNテーブルは、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど減算量DAPSMRTDNが増加するように設定されている。
ステップS41では、減算量DAPSMRTDNを下記式(2)に適用して、仮修正アクセルペダル操作量apsmrtを算出する。右辺のAPSMRTは修正アクセルペダル操作量の前回値である。
apsmrt=APSMRT−DAPSMRTDN (2)
ステップS42では、ブレーキ液圧PBRKに応じて図4(c)に示すAPSMRTLテーブルを検索し、下限操作量APSMRTLを算出する。APSMRTLテーブルは、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど下限操作量APSMRTLが減少するように設定されている。ステップS43では、仮修正アクセルペダル操作量apsmrtが下限操作量APSMRTLより小さいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、修正アクセルペダル操作量APSMRTを仮修正アクセルペダル操作量apsmrtに設定する(ステップS44)一方、ステップS43の答が肯定(YES)であるときは、修正アクセルペダル操作量APSMRTを下限操作量APSMRTLに設定する(ステップS45)。
ステップS46では、制御モードパラメータMODEAPSMRTを「2」に設定するとともに、急踏み込みフラグFDAPSMRTを仮急踏み込みフラグfdapsmrtに設定する。仮急踏み込みフラグfdapsmrtは、ステップS21を経由してステップS40に至る場合のみ「1」であり、通常は急踏み込みフラグFDAPSMRTは「0」に維持される。
ステップS61では、前回ブレーキ操作フラグFBKSWBOSZをブレーキ操作フラグFBKSWBOSに設定し、その後処理を終了する。
またステップS31の答が肯定(YES)であって、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「2」または「3」であるときは、さらに制御モードパラメータMODEAPSMRTが「2」であるか否かを判別し(ステップS38)、その答が肯定(YES)であるときは直ちにステップS40に進み、出力低減制御を継続する。
ステップS38の答が否定(NO)、すなわち制御モードパラメータMODEAPSMRTが「3」であって出力漸増制御中に出力低減制御実行条件が成立したときは、第1ダウンカウントタイマTAPSMRTONの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS39)。ステップS39の答が否定(NO)である間は、ステップS47〜S49の過渡制御を実行し、肯定(YES)となるとステップS40に進み、出力低減制御を開始する。ステップS47〜S49の過渡制御については、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「3」である出力漸増制御を説明した後に説明する。
図2に戻り、出力低減制御実行条件が不成立である場合、すなわちステップS17,S18,若しくはS22の答が肯定(YES)であるとき、またはステップS23の答が否定(NO)であるときの処理について説明する。
ステップS17の答が肯定(YES)、すなわち急踏み込みフラグFDAPSMRTが「1」であるときは、ステップS21に進んで、仮急踏み込みフラグfdapsmrtを「1」に設定してステップS26に進む。またステップS18の答が肯定(YES)であって、アクセルペダルの急踏み込みが行われたときは、第2ダウンカウントタイマTAPSMRTOFFの値を「0」に設定し、ステップS21を経由してステップS26に進む。また、アクセルペダル操作量APが「0」であるとき、またはブレーキ操作フラグFBKSWBOSが「0」であるときも、ステップS26に進む。
ステップS26ではステップS15と同様にして低減制御開始待機時間TMAPSMRTONを算出し、ステップS27ではステップS16と同様に第1ダウンカウントタイマTAPSMRTONを低減制御開始待機時間TMAPSMRTONに設定してスタートさせる。その後図3のステップS51に進む。
ステップS51では、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「1」以下であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときはステップS59に進み、通常制御モードを維持する(または出力低減制御待機モードから通常制御モードへ移行する)。ステップS51の答が否定(NO)であるときは、制御モードパラメータMODEAPSMRTが「3」であるか否かを判別する(ステップS52)。この答が肯定(YES)であるときは直ちにステップS54に進み、出力漸増制御を継続する。
ステップS52の答が否定(NO)であって制御モードパラメータMODEAPSMRTが「2」であるときは、第2ダウンカウントタイマTAPSMRTOFFの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS53)。この答が否定(NO)である間は、ステップS40に進み、出力低減制御を継続する。その後ステップS53の答が肯定(YES)となると、ステップS54に進み、出力漸増制御を開始する。ただし、アクセルペダルの急激な踏み込みが行われた場合にはステップS20が実行されるため、直ちにステップS54に進んで、出力漸増制御を開始する。
ステップS54では、ブレーキ液圧PBRKに応じて図5(b)に示すDAPSMRTUPテーブルを検索し、加算量DAPSMRTUPを算出する。DAPSMRTUPテーブルは、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど加算量DAPSMRTUPが増加するように設定されている。ステップS55では、加算量DAPSMRTUPを下記式(3)に適用して、仮修正アクセルペダル操作量apsmrtを算出する。右辺のAPSMRTは修正アクセルペダル操作量の前回値である。
apsmrt=APSMRT+DAPSMRTUP (3)
ステップS56では、仮修正アクセルペダル操作量apsmrtが検出されるアクセルペダル操作量AP以上であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、出力漸増制御を行う必要はないため、ステップS59に進み、通常制御モードへ移行する。ステップS56の答が否定(NO)であるときは、修正アクセルペダル操作量APSMRTを仮修正アクセルペダル操作量apsmrtに設定し(ステップS57)、さらに制御モードパラメータMODEAPSMRTを「3」に設定するとともに、急踏み込みフラグFDAPSMRTを仮急踏み込みフラグfdapsmrtに設定する(ステップS58)。
出力漸増制御の実行中に出力低減制御実行条件が成立すると、ステップS31からステップS38を経由してステップS39に進み、第1ダウンカウントタイマTAPSMRTONの値が「0」となるまでの間、ステップS47〜S49の過渡制御が実行される。ステップS47では、ステップS54と同様に加算量DAPSMRTUPを算出し、ステップS48では、上記式(3)によって仮修正アクセルペダル操作量apsmrtを算出する。ステップS49では、仮修正アクセルペダル操作量apsmrtが検出されるアクセルペダル操作量AP以上であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、ステップS36に進み、出力低減制御待機モードへ移行する。一方、ステップS49の答が否定(NO)であるときは、ステップS57に進んで出力漸増制御を継続する。その後、ステップS39の答が肯定(YES)となると、ステップS40に進んで出力低減制御を開始する。
図6〜9は、上述した図2及び図3の処理による制御動作例を示すタイムチャートである。
図6には、時刻t0以前からアクセルペダルが踏み込まれており、時刻t0においてブレーキペダルが踏み込まれた例が示されている。図6(a)〜図6(d)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、ブレーキ液圧PBRKがそれぞれ第1圧力PBRK1,第2圧力PBRK2,第3圧力PBRK3である場合に対応し、PBRK1>PBRK2>PBRK3なる関係が成立する。これらの図において破線は検出アクセルペダル操作量APの推移を示し、実線は修正アクセルペダル操作量APSMRTの推移を示す(以下に説明する他の図においても同様である)。なお、図6に示す各動作例では、ブレーキ液圧PBRKは時刻t0からほぼ一定値に保持されたものとする。
図6(b)の例では、時刻t0において出力低減制御実行条件が成立し、時刻t0から低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが経過した時刻t1から出力低減制御が開始され、時刻t2において修正アクセルペダル操作量APSMRTが「0」に達する。図6(c)に示す例では、時刻t0において出力低減制御実行条件が成立するが、低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが図6(b)の例より長くなり、修正アクセルペダル操作量APSMRTの低減速度が低くなり、かつ下限操作量APSMRTLが「0」より大きくなるため、時刻t3から出力低減制御が開始され、時刻t4において修正アクセルペダル操作量APSMRTが下限操作量APSMRTLに達する。また、図6(d)に示す例では、ブレーキ液圧PBRKが低いために、ブレーキスイッチ33がオンしても出力低減制御実行条件が成立せず、修正アクセルペダル操作量APSMRTは検出アクセルペダル操作量APに維持される。
図6に示すように、ブレーキ液圧PBRKに応じて低減制御開始待機時間TMAPSMRTON、減算量DAPSMRTDN、及び下限操作量APSMRTLを変更することにより、運転者のブレーキ操作意図に適した車両動作を実現することが可能となる。
図7は、ブレーキ液圧PBRKが変化した動作例を示し、図7(a)〜図7(d)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、ブレーキ液圧PBRK、アクセルペダル操作量AP及び修正アクセルペダル操作量APSMRT、及び減算量DAPSMRTDNの推移を示す。
時刻t10以前からアクセルペダルが踏み込まれており、時刻t10においてブレーキペダルが踏み込まれて出力低減制御実行条件が成立し、ブレーキ液圧PBRKが徐々に低下した例が示されている。
時刻t10から低減制御開始待機時間TMAPSMRTON経過した時刻t11において、出力低減制御が開始される、ブレーキ液圧PBRKの低下に伴って、減算量DAPSMRTDNが時刻t12,t13,t14において低減され、修正アクセルペダル操作量APSMRTの減少速度が徐々に減少する。このように運転者のブレーキ踏み込み力が変化し、ブレーキ液圧PBRKが変化した場合には、その変化に伴って減算量DAPSMRTDN及び下限操作量APSMRTLが変更され、運転者のブレーキ操作意図により適した車両動作を実現することが可能となる。
図8は、出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となった動作例(車速VPの低下による)を示し、図8(a)〜図6(d)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、ブレーキ液圧PBRK、アクセルペダル操作量AP及び修正アクセルペダル操作量APSMRT、及び加算量DAPSMRTUPの推移を示す。
時刻t20以前からアクセルペダル及びブレーキペダルがともにが踏み込まれており、時刻t20において出力低減制御実行条件が不成立となり、その後ブレーキ液圧PBRKが徐々に低下した例が示されている。
時刻t20から低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFが経過した時刻t21において、出力漸増制御が開始される、ブレーキ液圧PBRKの低下に伴って、加算量DAPSMRTUPが時刻t22,t23において低減され、修正アクセルペダル操作量APSMRTの増加速度が徐々に減少する。その後時刻t24においてブレーキペダル操作が終了し、通常運転に移行する。このように出力漸増制御中に運転者のブレーキ踏み込み力が変化し、ブレーキ液圧PBRKが変化した場合には、その変化に伴って加算量DAPSMRTUPが変更され、運転者のブレーキ操作意図により適した車両動作を実現することが可能となる。
図9は、出力低減制御実行中にアクセルペダルが急激に踏み込まれて出力低減制御実行条件が不成立となった場合の動作例を示す。この例は、図2のステップS18の答が肯定(YES)となって急踏み込みフラグFDAPSMRTが「0」から「1」に変化した場合に対応する。図9(a)〜図9(c)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、ブレーキ液圧、及びアクセルペダル操作量AP及び修正アクセルペダル操作量APSMRTの推移を示す。
時刻t30以前からアクセルペダルが踏み込まれており、時刻t30においてブレーキペダルが踏み込まれ、時刻t31にブレーキ圧PBRKが所定圧PBRKDECを超えて、出力低減制御実行条件が成立する。時刻t31から低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが経過した時刻t32から出力低減制御が開始される。
時刻t33からt34の間にアクセルペダル操作量APが急激に増加し、出力低減制御実行条件が不成立となる。その結果、時刻t34から出力漸増制御が開始され、時刻t35において修正アクセルペダル操作量APSMRTがアクセルペダル操作量APに達し、出力漸増制御が終了する。時刻t34からt35の期間中は、急踏み込みフラグFDAPSMARTが「1」に維持され(図2,ステップS17の答が肯定(YES)となり)、出力漸増制御が実行される。時刻t35以後は、図3のステップS31からS32,S33と進み、ステップS33の答が否定(NO)となるため、ステップS35に進んで通常制御が継続される。
図9に示すように、出力低減制御実行中にアクセルペダルが急激に踏み込まれたときには、ブレーキペダルが踏み込まれていても出力漸増制御を行うことによって、運転者の操作意図に適した車両動作を実現することができる。また出力漸増制御が終了した後(時刻t35以後)は、出力低減制御実行条件が成立しても、出力低減制御を開始しないようにしたので、ブレーキ液圧センサ34の故障が発生したような場合に車両の走行が困難となる事態を回避することができる。
以上のように本実施形態では、エンジン1の要求出力を示すアクセルペダル操作量APが「0」より大きいという第1条件、アクセルペダル操作変化量DAPが所定変化量DAPSMRT以下であるという第2条件、車速VPが所定車速VPAPSMRTLより高いという第3条件、及びブレーキ液圧PBRKが所定圧PBRKDECより高いという第4条件がすべて成立したときに、出力低減制御実行条件が成立したと判定し、修正アクセルペダル操作量APSMRTを低減し、エンジン1の出力制御量である目標スロットル弁開度THCMDを低減する出力低減制御が実行されるので、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルが踏み込まれると、出力低減制御実行条件が他の要因も考慮して判定され、特にブレーキ液圧PBRKを考慮することによって、運転者の意図以上に減速するような事態を回避し、運転者の意図により適した車両運転性を実現することができる。
また上記第1から第3条件の何れかが不成立となって出力低減制御実行条件が不成立となった後において、第4条件の成立状態が維持されたまま再度出力低減制御実行条件が成立したときは、出力低減制御を実行しないように制御されるので、ブレーキ液圧センサ34の故障時に出力低減制御が継続的に実行されて車両走行が困難となる事態を回避することができる。
またブレーキ液圧PBRKに応じて出力低減制御の開始待機時間TMAPSMRTONが設定され、出力低減制御実行条件成立時点から開始待機時間TMAPSMRTONが経過した時点において、出力低減制御が開始される。その際ブレーキ液圧PBRKが低くくなるほど開始待機時間TMAPSMRTONが長く設定されるので、運転者の意図に反するような減速を回避することができる。
またブレーキ液圧PBRKに応じて修正アクセルペダル操作量APSMRTの下限値である下限操作量APSMRTLが設定され、出力低減制御実行中においては、修正アクセルペダル操作量APSMRTが下限操作量APSMRTL以上に制御される。具体的には、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど下限操作量APSMRTLが減少するように設定されるので、運転者の意図以上にエンジン1の出力を下げ過ぎるような事態を回避することができる。
またブレーキ液圧PBRKに応じて修正アクセルペダル操作量APSMRTの低減速度を決定する減算量DAPSMRTDNが設定され、設定された減算量DAPSMRTDNを用いて修正アクセルペダル操作量APSMRTを漸減させる制御が行われる。具体的には、ブレーキ液圧PBRKが高くなるほど減算量DAPSMRTDNが大きくなるように設定されるので、運転者の意図により適した車両運転性を実現できる。
また出力低減制御実行中に出力低減制御実行条件が不成立となったときは、出力制御量を漸増する出力漸増制御が実行されるので、通常の運転状態へ滑らかに移行させることできる。さらにブレーキ液圧PBRKに応じて修正アクセルペダル操作量APSMRTの増加速度を決定する加算量DAPSMRTUPが設定され、設定された加算量DAPSMRTUPを用いて修正アクセルペダル操作量APSMRTが漸増させる出力漸増制御が実行される。具体的には、ブレーキ液圧PBRKが低下するほど加算量DAPSMRTUPを減少させるように設定されるので、運転者の意図により適した車両運転性を実現することが可能となる。
本実施形態では、エンジン1が原動機に相当し、アクセルセンサ31、車速センサ32、及びブレーキ液圧センサ34がそれぞれ要求出力検出手段、車速検出手段、及びブレーキ液圧検出手段に相当し、ECU5が要求出力変化速度算出手段、出力低減制御手段、開始待機時間設定手段、下限値設定手段、低減速度設定手段、出力漸増制御手段、及び増加速度設定手段を構成する。具体的には、図2のステップS11が要求出力変化速度算出手段に相当し、図2,3のステップS15,S16,S26,S27,S39〜S46が出力低減制御手段に相当し、ステップS15,S26が開始待機時間設定手段に相当し、ステップS42が下限値設定手段に相当し、ステップS40が低減速度設定手段に相当し、ステップS24,S25,S47〜S49,S53〜S58が出力漸増制御手段に相当し、ステップS47及びS54が増加速度設定手段に相当する。
[変形例1]
上述した実施形態では、出力低減制御における出力低減速度を決定する減算量DAPSMRTDN及び出力漸増制御における出力増加速度を決定する加算量DAPSMRTUPを、ブレーキ液圧PBRKに応じて設定するようにしたが、車速VPに応じて減算量DAPSMRTDN及び加算量DAPSMRTUPを設定するようにしてもよい。
この変形例においては、図3のステップS40で、車速VPに応じて図10(a)に示すDAPSMTRDNテーブルを検索し、減算量DAPSMRTDNを算出し、ステップS47及びS54では、車速VPに応じて図10(b)に示すDAPSMRTUPテーブルを検索し、加算量DAPSMRTUPを算出する。DAPSMRTDNテーブルは、車速VPが高くなるほど減算量DAPSMRTDNが増加するように設定され、DAPSMARUPテーブルは、車速VPが高くなるほど加算量DAPSMRTUPが増加するように設定されている。
この変形例によれば、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルの踏み込み及び戻しが行われた場合において、車両加速度を滑らかに変化させることができる。
なお、本変形例では、車速VPに応じて減算量DAPSMRTDN及び加算量DAPSMRTUPを設定することに代えて、図10(c)(d)に示すように、スロットル弁開度THに応じて減算量DAPSMRTDN及び加算量DAPSMRTUPを設定するようにしても、ほぼ同様の制御特性を得ることができる。またスロットル弁開度THは目標スロットル弁開度THCMDまたは修正アクセルペダル操作量APSMRTに代えてもよい。
[変形例2]
減算量DAPSMRTDN及び加算量DAPSMRTUPは、車両加速度Gに応じて設定するようにしてもよい。車両加速度Gは、車速VPの単位時間当たりの変化量DVP(=VP(k)−VP(k-1),kは演算周期で離散化した離散化時刻)から算出するか、あるいは加速度センサによって検出する。
この変形例においては、図3のステップS40で、車両加速度Gに応じて図10(e)に示すDAPSMTRDNテーブルを検索し、減算量DAPSMRTDNを算出し、ステップS47及びS54では、車両加速度Gに応じて図10(f)に示すDAPSMRTUPテーブルを検索し、加算量DAPSMRTUPを算出する。DAPSMRTDNテーブルは、車両加速度Gの絶対値が増加するほど減算量DAPSMRTDNが減少するように設定され、DAPSMARUPテーブルは、車両加速度Gが増加するほど加算量DAPSMRTUPが減少するように設定されている。
図11は、本変形例における出力低減制御の動作例を示すタイムチャートであり、図11(a)〜(c)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、車両加速度G(車速VPの変化率)、及びアクセルペダル操作量AP及び修正アクセルペダル操作量APSMRTの推移を示す。
時刻t40において、ブレーキスイッチ33がオンし、時刻t40から低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが経過した時刻t41から出力低減制御が開始される。最初は比較的高い速度で出力低減が行われ(t41〜t42)、車両加速度G(<0)の減少(絶対値|G|の増加)に伴ってより低い速度で出力低減が行われる(t42〜t43)。
図12は、本変形例における出力漸増制御の動作例を示すタイムチャートであり、図12(a)〜(c)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、車両加速度G、及びアクセルペダル操作量AP及び修正アクセルペダル操作量APSMRTの推移を示す。
時刻t50において、ブレーキスイッチ33がオフし、時刻t50から低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFが経過した時刻t51から出力漸増制御が開始される。最初は比較的高い速度で出力漸増が行われ(t51〜t52)、車両加速度Gの増加に伴ってより低い速度で出力漸増が行われる(t52〜t53)。
本変形例によれば、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルの踏み込み及び戻しが行われた場合において、車両加速度Gを滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現することができる。
[変形例3]
上述した実施形態では、修正アクセルペダル操作量APSMRTにほぼ比例するように目標スロットル弁開度THCMDを設定するようにしたが、いわゆるトルクオンデマンド方式のエンジン出力制御を行う制御装置では、アクセルペダル操作量APに応じてエンジン1の要求トルクTRQCMDが算出され、要求トルクTRQCMDに応じて目標スロットル弁開度THCMDが設定される。
そのようなトルクオンデマンド方式の出力制御を行う制御装置では、図2及び3の処理を変形し、アクセルペダル操作量APに応じて修正アクセルペダル操作量APSMRTを算出することに代えて、アクセルペダル操作量APに応じて要求トルクTRQCMDを算出することが望ましい。
図13は、上記変形例2にトルクオンデマンド方式を適用した場合における出力低減制御の動作例を示すタイムチャートであり、図13(a)〜(c)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、車両加速度G(車速VPの変化率)、及び要求トルクTRQCMDの推移を示す。
時刻t60において、ブレーキスイッチ33がオンし、時刻t60から低減制御開始待機時間TMAPSMRTONが経過した時刻t61から出力低減制御が開始される。最初は比較的高い速度で出力低減が行われ(t61〜t62)、車両加速度G(<0)の減少(絶対値の増加)に伴ってより低い速度で出力低減が行われる(t62〜t63)。
図14は、上記変形例2にトルクオンデマンド方式を適用した場合における出力漸増制御の動作例を示すタイムチャートであり、図12(a)〜(c)は、それぞれブレーキスイッチ33の状態、車両加速度G、及び要求トルクTRQCMDの推移を示す。
時刻t70において、ブレーキスイッチ33がオフし、時刻t70から低減制御終了待機時間TMAPSMRTOFFが経過した時刻t71から出力漸増制御が開始される。最初は比較的高い速度で出力漸増が行われ(t71〜t72)、車両加速度Gの増加に伴ってより低い速度で出力漸増が行われる(t72〜t73)。
本変形例によれば、アクセルペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルの踏み込み及び戻しが行われた場合において、車両加速度Gを滑らかに変化させ、良好な車両運転性を実現することができる。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、例えば原動機は、内燃機関に限るものではなく、電動機のみあるいは内燃機関と電動機との併用するものであってもよく、また内燃機関はクランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用内燃機関であってもよい。
1 内燃機関(原動機)
3 スロットル弁
4 スロットル弁開度センサ
5 電子制御ユニット(要求出力変化速度算出手段、出力低減制御手段、開始待機時間設定手段、下限値設定手段、低減速度設定手段、出力漸増制御手段、増加速度設定手段)
7 アクチュエータ
31 アクセルセンサ(要求出力検出手段)
32 車速センサ(車速検出手段)
34 ブレーキ液圧センサ(ブレーキ液圧検出手段)

Claims (13)

  1. 車両を駆動する原動機の出力を制御する原動機の出力制御装置において、
    前記車両のブレーキペダルの踏み込み力をブレーキパッドへ伝達するブレーキ液の圧力を検出するブレーキ液圧検出手段と、
    前記原動機の要求出力を検出する要求出力検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記要求出力の変化速度を算出する要求出力変化速度算出手段と、
    前記要求出力が「0」より大きいという第1条件、前記要求出力変化速度が所定速度以下であるという第2条件、前記車速が所定車速より高いという第3条件、及び前記ブレーキ液圧が所定圧より高いという第4条件がすべて成立したときに、出力低減制御実行条件が成立したと判定し、前記原動機の出力制御量を低減する出力低減制御を実行する出力低減制御手段とを備えることを特徴とする原動機の出力制御装置。
  2. 前記出力低減制御手段は、前記第1から第3条件の何れかが不成立となって前記出力低減制御実行条件が不成立となった後において、前記第4条件の成立状態が維持されたまま再度前記出力低減制御実行条件が成立したときは、前記出力低減制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の原動機の出力制御装置。
  3. 前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧に応じて前記出力低減制御の開始待機時間を設定する開始待機時間設定手段を備え、
    前記出力低減制御実行条件成立時点から前記開始待機時間が経過した時点において、出力低減制御を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の原動機の出力制御装置。
  4. 前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧に応じて前記出力制御量の下限値を設定する下限値設定手段を備え、前記出力低減制御実行中においては、前記出力制御量を前記下限値以上に制御することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  5. 前記出力低減制御手段は、前記ブレーキ液圧に応じて前記出力制御量の低減速度を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度で前記出力制御量を減少させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  6. 前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  7. 前記出力漸増制御手段は、前記ブレーキ液圧に応じて前記出力制御量の増加速度を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度で前記出力制御量を増加させることを特徴とする請求項6に記載の原動機の出力制御装置。
  8. 前記出力低減制御手段は、前記車速に応じて前記出力制御量の低減速度を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度で前記出力制御量を減少させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  9. 前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記車速に応じて前記出力制御量の増加速度を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度で前記出力制御量を増加させることを特徴とする請求項8に記載の原動機の出力制御装置。
  10. 前記出力低減制御手段は、前記出力制御量に応じて前記出力制御量の低減速度を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度で前記出力制御量を減少させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  11. 前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記出力制御量に応じて前記出力制御量の増加速度を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度で前記出力制御量を増加させることを特徴とする請求項10に記載の原動機の出力制御装置。
  12. 前記出力低減制御手段は、前記車速の変化量に応じて前記出力制御量の低減速度を設定する低減速度設定手段を備え、設定された低減速度で前記出力制御量を減少させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の原動機の出力制御装置。
  13. 前記出力低減制御実行中に前記出力低減制御実行条件が不成立となったときに、前記出力制御量を漸増する出力漸増制御を実行する出力漸増制御手段をさらに備え、該出力漸増制御手段は、前記車速の変化量に応じて前記出力制御量の増加速度を設定する増加速度設定手段を備え、設定された増加速度で前記出力制御量を増加させることを特徴とする請求項12に記載の原動機の出力制御装置。
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