JP2014133675A - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP2014133675A
JP2014133675A JP2013001778A JP2013001778A JP2014133675A JP 2014133675 A JP2014133675 A JP 2014133675A JP 2013001778 A JP2013001778 A JP 2013001778A JP 2013001778 A JP2013001778 A JP 2013001778A JP 2014133675 A JP2014133675 A JP 2014133675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass plate
heat
film
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013001778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6103193B2 (ja
Inventor
Hirotsune Okubo
洋常 大久保
Tsutomu Funaoka
努 舟岡
Akinori Sato
明憲 佐藤
Kazuya Yaoita
和也 矢尾板
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2013001778A priority Critical patent/JP6103193B2/ja
Publication of JP2014133675A publication Critical patent/JP2014133675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6103193B2 publication Critical patent/JP6103193B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

【課題】所定の防火性能を確保できる複層ガラスを提供する。
【解決手段】複層ガラス10を構成する二枚のガラス板12A、12Bのうち一方のガラス板12Bの内面(中間層側)に所定時間、所定温度で加熱されても放射率が一定以下に維持される耐熱Low−E膜28を付与する。これにより、火災時でも一定の遮熱性を確保でき、複層ガラス10に所定の防火性能を付与することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は複層ガラスに関する。
一般的な複層ガラスは、少なくとも二枚のガラス板をスペーサを介して隔置し、周囲をシール材で封止することにより構成される。
ところで、耐火性能の高い建築物として位置づけられる耐火・準耐火建築(各種ビルなど)は、外壁開口部の延焼のおそれのある部分に遮炎性能のある防火設備(防火戸など)の設置が義務づけられている。
また、都市防火の観点から防火・準防火地域では、耐火・準耐火建築以外の建築物(戸建て住宅など)にも外壁開口部に延焼のおそれのある部分に準遮炎性能のある防火設備の設置が義務づけられている。
したがって、このような外壁開口部に複層ガラスを使用する場合には、一定の防火性能を具備していることが条件とされる。
従来、防火性能を有する複層ガラスとして、複層ガラスを構成するガラス板の少なくとも一枚に網入りガラスや耐熱強化ガラス、低膨張強化ガラス、透明結晶化ガラス等の耐熱防火性ガラス板を使用した複層ガラスが知られている(たとえば、特許文献1等)。
しかし、耐熱防火性ガラス板を使用するとコスト高になることから、特許文献2では、室外側のガラス板を、倍強度ガラス又は倍強度ガラスよりも熱強化度の低い板ガラスで構成するとともに、室内側のガラス板を倍強度ガラスよりも熱強化度の高い板ガラスで構成することが提案されている。また、この特許文献2では、複層ガラスを構成するガラス板の少なくとも一方の表面に熱線遮蔽積層体(Low−E(Low Emissivity:低放射)膜、金属及びその酸化物で構成された低放射率の薄膜)を形成し、防火性能を向上させることが提案されている。
同様に、特許文献3には、複層ガラスを構成するガラス板の少なくとも片面に放射率の小さい透明膜を形成して、防火性能を向上させることが提案されている。
特開平8−67536号公報 特開2000−109349号公報 特開平8−40747号公報
ところで、通常、Low−E膜は、室内の冷暖房の効率を高めることを目的として複層ガラスに付与される。このため、高温環境下での使用は想定されておらず、高温で長い時間加熱されると、熱線の反射性能が劣化するという問題がある。したがって、通常のLow−E膜を複層ガラスに付与しただけでは、十分な防火性能の向上は期待できない可能性がある。
一方、耐熱性を有するLow−E膜として、酸化スズを主体とするLow−E膜も知られているが、酸化スズを主体とするLow−E膜は、熱線の反射性能が低く(放射率が高い)、断熱性能や遮熱性能の向上は、あまり期待できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、防火性、断熱性、遮熱性に優れた複層ガラスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
第1の態様は、複数枚のガラス板がスペーサを介して隔置され、周縁部がシール材でシールされて構成される複層ガラスであって、複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚が防火ガラス板ではないガラス板で構成され、複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚の他のガラス板と向かい合う面に、耐熱性を有する放射率0.1以下の耐熱低放射膜が形成される、ことを特徴とする複層ガラスである。
本態様によれば、複層ガラスを構成する複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚のガラス板が防火ガラス板ではないガラス板で構成される。そして、複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚の他のガラス板と向かい合う面に耐熱低放射膜(耐熱性を有する放射率0.1以下の低放射膜)が形成される。これにより、防火ガラス板ではないガラス板を使用する場合であっても、防火性能を得ることができる。すなわち、高温環境下でも劣化せずに、高い熱線反射性能を維持する膜(耐熱低放射膜)を少なくとも一つの面に形成することにより、加熱面からみてこの耐熱低放射膜よりも遠いほうのガラス板に熱を伝えにくくすることができ、熱でガラス板が割れるのを防ぐことができる。これにより、所定の防火性能を得ることができる。また、複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚の他のガラス板と向かい合う面、すなわち、内側(中間層側)に配置される面に耐熱低放射膜が形成されることにより、耐熱低放射膜が傷ついたり、剥がれたりするのを防止することができる。
第2の態様は、上記第1の態様の複層ガラスにおいて、複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚が防火ガラス板で構成される態様である。
本態様によれば、複層ガラスを構成する複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚が防火ガラス板で構成される。これにより、更に防火性能を向上させることができる。
第3の態様は、上記第1の態様の複層ガラスにおいて、複数枚のガラス板のすべてが防火ガラス板ではないガラス板で構成される態様である。
本態様によれば、複層ガラスを構成する複数枚のガラス板のすべてが防火ガラス板ではないガラス板で構成される。これにより、コストを押えつつ、防火性能を付与することができる。
第4の態様は、上記第1から3のいずれか1の態様の複層ガラスにおいて、耐熱低放射膜が、銀層を有する態様である。
本態様によれば、耐熱低放射膜が銀層を有する。すなわち、耐熱低放射膜が銀(Ag)を主体として構成される。銀を主体として耐熱低放射膜を形成することにより、高い熱線反射性能(放射率0.1以下)を得ることができる。
第5の態様は、上記第4の態様の複層ガラスにおいて、耐熱低放射膜が、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成されるとともに、バリア層が金属で構成され、バリア層の厚さが2nm以上である態様である。
本態様によれば、耐熱低放射膜が、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成される。そして、バリア層が金属で構成され、そのバリア層の厚さが2nm以上で構成される。銀層を酸化物誘電体層で挟む構成の低放射膜において、銀層と酸化物誘電体層との間に金属のバリア層を介在させることにより、銀の酸化を抑制でき、熱線反射性能が劣化するのを防止することができる。また、この金属のバリア層の厚さを厚くすることにより、耐熱性を向上させることができる。バリア層を構成する金属としては、たとえば、亜鉛合金(Zn合金)やチタン(Ti)を用いることができる。
第6の態様は、上記第4の態様の複層ガラスにおいて、耐熱低放射膜が、非酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、非酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成される態様である。
本態様によれば、耐熱低放射膜が、非酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、非酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成される。非酸化物誘電体層で銀層を挟む構成の低放射膜を使用することにより、高い熱線反射性能を確保しつつ、高い耐熱性を確保することができる。
第7の態様は、上記第6の態様の複層ガラスにおいて、バリア層が金属で構成される態様である。
本態様によれば、バリア層が金属で構成される。バリア層を金属で形成することにより、耐熱性能を向上させることができる。バリア層を構成する金属としては、たとえば、亜鉛合金(Zn合金)やチタン(Ti)を用いることができる。
第8の態様は、上記第6の態様の複層ガラスにおいて、バリア層が非酸化物誘電体層を構成する材料と同じ材料で構成される態様である。
本態様によれば、バリア層が非酸化物誘電体層を構成する材料と同じ材料で構成される。
第9の態様は、上記第4から8のいずれか1の態様の複層ガラスにおいて、銀層を複数有する態様である。
本態様によれば、耐熱低放射膜が複数の銀層を有する。これにより、熱線反射性能をより向上させることができる(放射率をより低下させることができる。)。
本発明によれば、防火性能を得ることができる。
複層ガラスの一実施形態を示す断面図 通常のLow−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示す図 耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示す図 通常のLow−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示す図 耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示す図 各ガラス板の温度変化を模式的に示したグラフ 複層ガラスの他の実施形態を示す断面図 複層ガラスの他の実施形態を示す断面図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明に係る複層ガラスの一実施形態を示す断面図である。
同図に示すように、本実施の形態の複層ガラス10は、一定の間隔をもって対向して隔置された二枚のガラス板12A、12Bで構成される。
二枚のガラス板12A、12Bは、一方のガラス板12Aが「防火ガラス板」で構成され、他方のガラス板12Bが「防火ガラス板ではないガラス板」で構成される。
ここで、「防火ガラス」とは、国土交通大臣が認定する防火設備を構成する主材料の1つである板ガラスをいい、主として、「網入り板ガラス」と「耐熱板ガラス」とに大別される。
「網入り板ガラス」とは、JIS R3204(網入板ガラス及び線入板ガラス)で規定される網入り板ガラスをいう。
「耐熱板ガラス」とは、社団法人カーテンウォール・防火開口部協会によって定められた「耐熱板ガラス品質規格」で規定される板ガラスをいう。耐熱板ガラスは、いわゆる網が入っていない単板ガラスであり、「低膨張防火ガラス」、「耐熱強化ガラス」、「耐熱結晶化ガラス」の三種類がある。
網入り板ガラス、耐熱板ガラスともに、国土交通大臣に認可を受けた指定性能評価機関の評価業務方法書による試験方法で20分以上の遮炎性能を有する板ガラスである。
「防火ガラス板ではないガラス板」とは、上記のように定義付けされる防火ガラス板以外のガラス板をいう。したがって、通常のフロートガラスのほか、強化ガラスや倍強度ガラス、化学強化ガラスなどが「防火ガラス板ではないガラス板」に含まれる。
なお、強化ガラスや倍強度ガラス、化学強化ガラスなどのように、ガラスの表面に圧縮応力層を形成させて強度を高めたガラス板(ガラスの表面圧縮応力が20[MN/m2]以上のガラス板)は、防火ガラスではないが、一定の耐熱性を有する。したがって、本明細書では、これらのガラス板を「準防火ガラス板」と称して、防火ガラス板ではないガラス板の中で他のガラス板と区別する。
なお、「強化ガラス」とは、JIS R3206(強化ガラス)で規定されるガラスをいい、「倍強度ガラス」とは、JIS R3222(倍強度ガラス)で規定されるガラスをいう。また、「化学強化ガラス」とは、化学強化法によりガラスの表面に圧縮応力層を形成させて強度を高めたガラスをいう。
また、防火ガラス板ではないガラス板の中で準防火ガラス板ではないガラス板、すなわち、いわゆる風冷強化法(物理強化法、熱強化法とも呼ばれる)や化学強化法を問わず、ガラスの表面に圧縮応力層を形成させて強度を高めたガラス板ではないガラス板(ガラスの表面圧縮応力で表現すれば、20[MN/m2]未満のガラス板)については、本明細書では、「非防火ガラス板」と称して、防火ガラス板ではないガラス板の中で準防火ガラス板と区別する。この非防火ガラス板には、通常のフロートガラスなどが含まれる。
上記のように、本実施の形態の複層ガラス10は、一方のガラス板12Aが「防火ガラス板」で構成され、他方のガラス板12Bが「防火ガラス板ではないガラス板」で構成される。
二枚のガラス板12A、12Bは、その間に中間層14が形成されるように、スペーサ16を介して隔置される。スペーサ16は、二枚のガラス板12A、12Bの間隔が一定に保持されるように、ガラス板12A、12Bの周縁に沿って配置される。
スペーサ16は、各ガラス板12A、12Bと対向する面が、一次シール材18A、18Bによってガラス板12A、12Bに接着される。また、スペーサ16の外側(中間層14と反対側)には、二次シール材20が充填される。二次シール材20は、スペーサ16と二枚のガラス板12A、12Bとの間に形成される凹状の空間に充填され、一次シール材18A、18Bに接するように配置される。この二次シール材20と一次シール材18A、18Bとによって、中間層14が封止(密閉)される。
スペーサ16は、中空状に形成される。スペーサ16の内側(中間層14側)の面には、スペーサ16の長手方向(紙面に垂直な方向)に沿って通気孔22が一定ピッチで形成される。通気孔22は、スペーサ16の中空部24に貫通して形成され、中空部24と中間層14とを連通する。このスペーサ16の中空部24には、粒状ゼオライト等の乾燥剤26が充填される。これにより、中間層14の空気が乾燥される。
なお、スペーサ16は、主にアルミニウムを主材質とする金属製スペーサが使用されるが、複層ガラス周辺部の熱伝導を減じる必要がある場合は、熱伝導率の比較的小さい金属であるステンレス材や硬質樹脂からなるものを使用することが好ましい。
また、一次シール材18A、18Bとしては、通常架橋処理されないブチルゴム、もしくは、ポリイソブチレンをベースとし、着色と補強を目的としたカーボンブラックなどのフィラーを含有せしめたものが好適である。
また、二次シール材20としては、ポリサルファイド、シリコーン、ウレタンなどの硬化性エラストマをベースとし、ガラスとの接着性を発現するために適当な変性を加えられたものなどが好適である。
以上のように構成される複層ガラス10は、防火ガラス板ではないガラス板で構成されるガラス板12Bの内面(中間層側の面)に耐熱Low−E膜(耐熱低放射膜)28が形成される。この耐熱Low−E膜28は、耐熱性を有し、JIS R3107(板ガラス類の熱抵抗及び建築における熱貫流率の算定方法)で規定される垂直放射率εnが0.1以下のLow−E膜(低放射膜)が使用される。
なお、耐熱Low−E膜28は、垂直放射率εnを0.1以下とするため、銀(Ag)を主体として構成される。銀(Ag)を主体とする耐熱Low−E膜については、後に詳述する。
このような耐熱Low−E膜28を防火ガラス板ではないガラス板で構成されるガラス板12Bの内面(中間層側)に形成することにより、複層ガラス10に所定の防火性能を付与することができる。すなわち、このような耐熱Low−E膜28を設けることにより、ガラス板12Aの側が火災側(加熱側)となった際に、ガラス板12B(防火ガラス板ではないガラス板で構成されるガラス板)に熱を伝えにくくすることができ、熱によるガラス板12Bの破壊を効果的に防止することができる。
図2A、図2Bは、通常のLow−E膜が形成された複層ガラスと耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスとの防火性能を比較する図であり、ISO834に準拠した加熱曲線(T = 345 log10 ( 8t + 1 ) + 20、T:炉内温度(℃)、t:時間(分))で20分加熱したときの各ガラス板の状態の変化を示している。
なお、図2Aは、通常のLow−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示しており、図2Bは耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示している。
図2Aに示すように、通常のLow−E膜が形成された複層ガラス10Nは、一方のガラス板12Aが防火ガラスで構成され、他方のガラス板12Bが非防火ガラス板で構成される。また、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bの内側(中間層側)の面に通常のLow−E膜28Nが形成される。ここでは、銀(Ag)を主体とし、耐熱性のないLow−E膜(垂直放射率0.1以下)が形成される。
図2Bに示すように、耐熱Low−E膜が形成された複層ガラス10Rも、一方のガラス板12Aが防火ガラスで構成され、他方のガラス板12Bが非防火ガラス板で構成される。また、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bの内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜28Rが形成される。すなわち、銀(Ag)を主体とし、耐熱性を有するLow−E膜(垂直放射率0.1以下)が形成される。
両者とも一方のガラス板12Aが防火ガラス板で構成されているため、防火ガラス板側から加熱しても、一定時間内(加熱開始から20分)に防火ガラス板(ガラス板12A)には火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間が生じることはない。
しかし、加熱してゆくと、両者とも熱で封着が損なわれ中間層に空気が侵入する。中間層に空気が侵入すると、通常のLow−E膜28Nが形成された複層ガラス10Nでは、Low−E膜が劣化する(銀(Ag)が酸化する。)。また、熱によりLow−E膜を構成する銀層の均質性が損なわれ、Low−E膜の放射率が変化(増大)する。この結果、通常のLow−E膜28Nが形成された複層ガラス10Nでは、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bに伝わる熱を反射できなくなり、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bが破損する恐れがある。
一方、耐熱Low−E膜28Rが形成された複層ガラス10Rでは、中間層に空気が侵入したとしても、Low−E膜が耐熱性を有しているので、熱せられても熱線反射性能を維持することができる。また、耐熱Low−E膜28Rは、高い熱線反射性能(垂直放射率εnが0.1以下)を有しているので、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bに伝わる熱を有効に阻止(反射)することができる。これにより、非防火ガラス板で構成されるガラス板12Bが破損するのを防ぐことができる。よって、ガラス板12Bが破損すると封着材である一次シール材18A及び18Bや二次シール材20等から発生した可燃性ガスが外に漏れ出し、空気が供給されて非加熱面側に火炎が生じる可能性があるが、複層ガラス10Rの場合はガラス板12Bが破損しないので、その恐れがない。
このように、耐熱Low−E膜を形成することにより、防火ガラス板ではないガラス板で構成されるガラス板を含む複層ガラスであっても、所定の防火性能を得ることができる。
なお、上記の例では、防火ガラス板と非防火ガラス板とを組み合わせた場合について説明したが、防火ガラス板と準防火ガラス板とを組み合わせた場合についても同様の効果を得ることができる。
《第2の実施の形態》
上記第1の実施の形態では、二枚のガラス板で構成される複層ガラスにおいて、一方のガラス板を「防火ガラス板」で構成し、他方のガラス板を「防火ガラス板ではないガラス板」で構成する場合について説明した。
本実施の形態では、双方のガラス板が「防火ガラス板ではないガラス板」で構成する場合について説明する。
なお、ガラス板の構成が異なる点以外は、上述した第1の実施の形態の複層ガラスの構成と同じである。したがって、複層ガラスの具体的な構成の説明については省略する。
本実施の形態の複層ガラスは、図1に示す構成の複層ガラスにおいて、双方のガラス板12A、12Bが「防火ガラス板ではないガラス板」で構成される。そして、一方のガラス板12Bの内側(中間僧側)の面に耐熱Low−E膜28が形成される。
このように双方とも「防火ガラス板ではないガラス板」で構成される複層ガラスにおいても、内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜28を形成することにより、所定の防火性能を得ることができる。以下、この点について説明する。
図3A、図3Bは、通常のLow−E膜が形成された複層ガラスと耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスとの防火性能を比較する図であり、ISO834に準拠した加熱曲線で20分加熱したときの各ガラス板の状態の変化を示している。
なお、図3Aは、通常のLow−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示しており、図3Bは耐熱Low−E膜が形成された複層ガラスの防火性能を示している。
図3Aに示すように、通常のLow−E膜28Nが形成された複層ガラス10Nは、双方のガラス板12A、12Bが非防火ガラス板で構成される。また、非加熱側のガラス板12Bの内側(中間層側)の面に通常のLow−E膜28Nが形成される。ここでは、銀(Ag)を主体とし、耐熱性のないLow−E膜(垂直放射率0.1以下)が形成される。
図3Bに示すように、耐熱Low−E膜28Rが形成された複層ガラス10Rも、双方のガラス板12A、12Bが非防火ガラス板で構成される。また、非加熱側のガラス板12Bの内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜28Rが形成される。すなわち、銀(Ag)を主体とし、耐熱性を有するLow−E膜(垂直放射率0.1以下)が形成される。
図4は、各ガラス板の温度変化を模式的に示したグラフである。
両者とも加熱側のガラス板12Aは、非防火ガラス板で構成されているため、ガラスエッジを含むガラスの面内である一定以上の温度差が発生した時点(図4の●の地点)で破損する。
通常のLow−E膜28Nが形成された複層ガラス10Nでは、加熱側のガラス板12Aが破損すると、直ちにLow−E膜が劣化する。この結果、加熱側のガラス板12Aが破損した直後から非加熱側のガラス板12Bの温度が急激に上昇する(図4の曲線(4)参照)。そして、この非加熱側のガラス板12Bにおいて、ガラスエッジを含むガラスの面内にある一定以上の温度差が発生した時点(図4の○の地点)で非加熱側のガラス板12Bが破損する。
一方、耐熱Low−E膜28Rが形成された複層ガラス10Rでは、加熱側のガラス板12Aが破損しても、Low−E膜が耐熱性を有するため、急激な温度上昇を抑えることができる(図4の曲線(5)参照)。この結果、非加熱側のガラス板12Bが破損するのを一定時間延ばすことができる。
このように、耐熱Low−E膜を形成することにより、防火ガラス板ではないガラス板で構成される複層ガラスであっても、所定の防火性能を得ることができる。
なお、上記の例では、双方とも非防火ガラス板で複層ガラスを構成した場合について説明したが、非防火ガラスと準防火ガラス板とを組み合わせた場合や、双方とも準防火ガラスで構成した場合についても同様の効果を得ることができる。
《その他の実施の形態》
〈各ガラス板にLow−E膜を形成する態様〉
上記実施の形態では、複層ガラスを構成する二枚のガラス板の一方の内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜を形成しているが、図5に示すように、双方のガラス板12A、12Bの内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜28A、28Bを形成するようにしてもよい。これにより、更に防火性能を向上させることができる。
なお、一方のガラス板にのみ耐熱Low−E膜を形成する場合、加熱側(火炎側)ではないガラス板の内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜を形成することが好ましい。
また、二枚のガラス板の双方にLow−E膜を形成する場合は、いずれか一方を耐熱Low−E膜とし、他方を通常のLow−E膜としてもよい。この場合、加熱側(火炎側)ではないガラス板の内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜を形成することが好ましい。
〈三枚以上のガラス板で複層ガラスを構成する態様〉
上記実施の形態では、二枚のガラス板で複層ガラスを構成する場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。三枚以上のガラス板で複層ガラスを構成することもできる。この場合、内側(中間層側)の少なくとも一つの面に耐熱Low−E膜が形成される。
図6は、三枚のガラス板で構成される複層ガラスの断面図である。
同図に示すように、この複層ガラス10は、三枚のガラス板(第1のガラス板12A、第2のガラス板12B、第3のガラス板12C)で構成される。
第1のガラス板12Aと第2のガラス板12Bとは、第1のスペーサ16Aを介して隔置され、第2のガラス板12Bと第3のガラス板12Cとは、第2のスペーサ16Bを介して隔置される。
第1のガラス板12Aと第2のガラス板12Bとの間には、第1の中間層14Aが形成され、第2のガラス板12Bと第3のガラス板12Cとの間には、第2の中間層14Bが形成される。
第1のガラス板12Aは、防火ガラス板で構成され、第2のガラス板12Bと第3のガラス板12Cとは、防火ガラス板ではないガラス板(準防火ガラス板又は非防火ガラス板)で構成される。
また、第3のガラス板12Cの内側(中間層側)の面には、耐熱Low−E膜28が形成される。
耐熱Low−E膜28を形成することにより、たとえば、熱で封着が損なわれ第2の中間層14Bに空気(酸素)が侵入した場合であっても、加熱面から遠いほうのガラス板に熱を伝えにくくすることができ、加熱面から遠いほうのガラス板が熱で破損するのを遅らせることができる。
なお、本例では、第3のガラス板12Cの内側(中間層側)の面に耐熱Low−E膜を形成しているが、内側の面(中間層に接する面、すなわち、複層ガラスの外表面を構成しない面)であれば、いずれの面に形成してもよい。ただし、加熱側(火炎側)のガラス板ではないガラス板の内側の面に形成することが好ましい。
また、本例では、第1のガラス板12Aを防火ガラス板で構成しているが、すべてのガラス板を防火ガラス板ではないガラス板(準防火ガラス板又は非防火ガラス板)で構成してもよい。
《耐熱Low−E膜》
一般にLow−E膜には、酸化スズあるいは酸化インジウムを主体とするものと、銀(Ag)を主体とするものとが存在する。
酸化スズあるいは酸化インジウムを主体とするLow−E膜は、熱による劣化が少ないという利点があるものの、元来の放射率が高いので(垂直放射率εnは0.15程度以上)、断熱性や遮熱性の向上はあまり期待できず、また火災時の遮熱性についても期待することができない。すなわち、防火性能の大幅な向上は見込めない。
これに対して、銀(Ag)を主体とするLow−E膜は、放射率が低く(垂直放射率εnは0.1程度以下)、優れた断熱性、遮熱性を有するので、火災時にもその放射率が維持されていれば有効にガラス板の破損を防止することができる。
したがって、耐熱Low−E膜として使用するLow−E膜には、銀(Ag)を主体とするLow−E膜(銀(Ag)の層を有するLow−E膜)を使用することが好ましい。
一方で、銀(Ag)は加熱で酸化しやすく、性能が劣化しやすいので、熱に耐え得る構造(熱で銀が劣化しにくい構造)とすることが必要とされる。
銀(Ag)を主体とするLow−E膜であって、耐熱性を有するLow−E膜には、次の構造のものが挙げられる。
〈第1の態様〉
第1の態様は、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層の順でガラス板上に積層される積層体であって、バリア層が金属で構成され、かつ、そのバリア層の厚さが2nm以上で構成される態様である。
銀層と酸化物誘電体層との間にバリア層を介在させることにより、銀の酸化を抑制でき、熱線反射性能が劣化するのを防止することができる。また、そのバリア層を金属で構成し、厚さを厚くする(2nm以上)ことにより、耐熱性を向上させることができる。
バリア層を構成する金属としては、たとえば、亜鉛合金(Zn合金)やチタン(Ti)等を用いることができる。
なお、通常のLow−E膜で金属のバリア層を設ける場合、亜鉛合金(Zn合金)のバリア層では0.7nm程度の厚さ、チタン(Ti)のバリア層では1.5nm程度の厚さである。
バリア層の厚さは、2nm以上とすることが好ましいが、厚くし過ぎると透過性が低下するので、透過性を考慮して厚さを調整することが好ましい。
〈第2の態様〉
第2の態様は、非酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、非酸化物誘電体層の順でガラス板の上に積層された積層体で構成される態様である。
本態様によれば、非酸化物誘電体層で銀層を挟む構成とすることにより、高温環境下で銀の酸化を抑制でき、高い熱線反射性能を確保しつつ、高い耐熱性を確保することができる。
ここで、上記第1の態様と同様に、バリア層を金属(亜鉛合金(Zn合金)やチタン(Ti)等)で構成することで、耐熱性を更に高めることができる。
また、非酸化物誘電体層を構成する材料と同じ材料でバリア層を構成することもできる。
〈その他の態様〉
耐熱Low−E膜を構成する銀(Ag)の層は、複数層形成することもできる。銀(Ag)の層を複数層形成することにより、より放射率を下げることができる(εn<<0.1)。
たとえば、上記第1の態様のように、酸化物誘電体層で銀層を挟む構成のLow−E膜では、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層の順でガラス板上に積層して構成することができる。
〈耐熱性〉
上記のように、複層ガラスを耐火・準耐火建築の外壁開口部などに使用する場合、一定の防火性能を具備することが要求される。
したがって、耐熱Low−E膜に要求される耐熱性は、高温環境下でも劣化せずに高い熱線反射性能を維持し、複層ガラスとしたときに、当該複層ガラスに要求される防火性能を少なくとも満足する耐熱性が要求される。
10…複層ガラス、10N…通常のLow−E膜が形成された複層ガラス、10R…耐熱Low−E膜が形成された複層ガラス、12A…ガラス板、12B…ガラス板、12C…ガラス板、14…中間層、14A…第1の中間層、14B…第2の中間層、16…スペーサ、16A…第1のスペーサ、16B…第2のスペーサ、18A…一次シール材、18B…一次シール材、20…二次シール材、22…通気孔、24…中空部、26…乾燥剤、28…耐熱Low−E膜、28A…耐熱Low−E膜、28B…耐熱Low−E膜、28N…通常のLow−E膜、28R…耐熱Low−E膜

Claims (9)

  1. 複数枚のガラス板がスペーサを介して隔置され、周縁部がシール材でシールされて構成される複層ガラスであって、
    前記複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚が防火ガラス板ではないガラス板で構成され、
    前記複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚の他の前記ガラス板と向かい合う面に、耐熱性を有する放射率0.1以下の耐熱低放射膜が形成される、ことを特徴とする複層ガラス。
  2. 前記複数枚のガラス板のうち少なくとも一枚が防火ガラス板で構成されることを特徴とする請求項1に記載の複層ガラス。
  3. 前記複数枚のガラス板のすべてが防火ガラス板ではないガラス板で構成されることを特徴とする請求項1に記載の複層ガラス。
  4. 前記耐熱低放射膜が、銀層を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複層ガラス。
  5. 前記耐熱低放射膜が、酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成されるとともに、前記バリア層が金属で構成され、バリア層の厚さが2nm以上であることを特徴とする請求項4に記載の複層ガラス。
  6. 前記耐熱低放射膜が、非酸化物誘電体層、バリア層、銀層、バリア層、非酸化物誘電体層の順で積層された積層体で構成されることを特徴とする請求項4に記載の複層ガラス。
  7. 前記バリア層が金属で構成されることを特徴とする請求項6に記載の複層ガラス。
  8. 前記バリア層が前記非酸化物誘電体層を構成する材料と同じ材料で構成されることを特徴とする請求項6に記載の複層ガラス。
  9. 前記銀層を複数有することを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の複層ガラス。
JP2013001778A 2013-01-09 2013-01-09 複層ガラス Active JP6103193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013001778A JP6103193B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 複層ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013001778A JP6103193B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 複層ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133675A true JP2014133675A (ja) 2014-07-24
JP6103193B2 JP6103193B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51412259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013001778A Active JP6103193B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 複層ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6103193B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104294992A (zh) * 2014-10-17 2015-01-21 宁波华尔克应用材料有限公司 一种节能玻璃砖及其制备方法
CN105174752A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 咸宁南玻节能玻璃有限公司 外层自清洁、内层抗菌低辐射镀膜夹层玻璃及其制备方法
WO2019008912A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 日本電気硝子株式会社 複層ガラス及びサッシ窓
JP2019094252A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 株式会社エクセルシャノン 防火複層ガラス
US10669198B2 (en) 2015-09-07 2020-06-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vacuum glass panel, glass window, and method for producing vacuum glass panel
JP2020169114A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス、防火ガラスユニット及び加熱調理機の窓
JP2020193121A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス及び防火ガラスユニット

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0840747A (ja) * 1994-07-29 1996-02-13 Asahi Glass Co Ltd 防火ガラス
JP2000103651A (ja) * 1998-07-30 2000-04-11 Central Glass Co Ltd 低圧複層ガラスおよびその製造方法
JP2007519817A (ja) * 2003-06-27 2007-07-19 サン−ゴバン グラス フランス 誘電体層をコートされた基板およびそれを製造するプロセスおよび装置
JP2010132497A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Central Glass Co Ltd 複層ガラス
JP2011220029A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nippon Sheet Glass Co Ltd 複層ガラスユニット又は複層ガラス
US20120021149A1 (en) * 2010-01-16 2012-01-26 Myli Kari B High Quality Emission Control Coatings, Emission Control Glazings, and Production Methods
US20120094112A1 (en) * 2010-10-14 2012-04-19 Guardian Industries Corp., Gadolinium oxide-doped zirconium oxide overcoat and/or method of making the same

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0840747A (ja) * 1994-07-29 1996-02-13 Asahi Glass Co Ltd 防火ガラス
JP2000103651A (ja) * 1998-07-30 2000-04-11 Central Glass Co Ltd 低圧複層ガラスおよびその製造方法
JP2007519817A (ja) * 2003-06-27 2007-07-19 サン−ゴバン グラス フランス 誘電体層をコートされた基板およびそれを製造するプロセスおよび装置
JP2010132497A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Central Glass Co Ltd 複層ガラス
US20120021149A1 (en) * 2010-01-16 2012-01-26 Myli Kari B High Quality Emission Control Coatings, Emission Control Glazings, and Production Methods
JP2011220029A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nippon Sheet Glass Co Ltd 複層ガラスユニット又は複層ガラス
US20120094112A1 (en) * 2010-10-14 2012-04-19 Guardian Industries Corp., Gadolinium oxide-doped zirconium oxide overcoat and/or method of making the same

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104294992A (zh) * 2014-10-17 2015-01-21 宁波华尔克应用材料有限公司 一种节能玻璃砖及其制备方法
CN104294992B (zh) * 2014-10-17 2017-02-01 宁波华尔克应用材料有限公司 一种节能玻璃砖及其制备方法
CN105174752A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 咸宁南玻节能玻璃有限公司 外层自清洁、内层抗菌低辐射镀膜夹层玻璃及其制备方法
US10669198B2 (en) 2015-09-07 2020-06-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vacuum glass panel, glass window, and method for producing vacuum glass panel
WO2019008912A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 日本電気硝子株式会社 複層ガラス及びサッシ窓
JP2019014619A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 日本電気硝子株式会社 複層ガラス及びサッシ窓
JP2019094252A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 株式会社エクセルシャノン 防火複層ガラス
JP2020169114A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス、防火ガラスユニット及び加熱調理機の窓
JP7141712B2 (ja) 2019-04-05 2022-09-26 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス、防火ガラスユニット及び加熱調理機の窓
JP2020193121A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス及び防火ガラスユニット
JP7141714B2 (ja) 2019-05-28 2022-09-26 中島硝子工業株式会社 防火複層ガラス及び防火ガラスユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6103193B2 (ja) 2017-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6103193B2 (ja) 複層ガラス
JP6049629B2 (ja) 防火戸用単板ガラス及び防火戸用複層ガラス
TW201628991A (zh) 調光窗
JP2017534779A (ja) 絶縁グレージングユニットに用いられるスペーサ
JPH1087350A (ja) 断熱複層ガラス及び真空複層ガラス
JP2007526204A (ja) 窓ガラスパネル
WO2014168219A1 (ja) 防火複層ガラス
CZ284005B6 (cs) Okenní sestava zpožďující oheň
JP2019014619A (ja) 複層ガラス及びサッシ窓
JP6606092B2 (ja) 多重ガラス障子
JP2014097901A (ja) 防火用複層ガラス
JPH07330386A (ja) 複層ガラス
JP2018145605A (ja) 建具
JP2004232294A (ja) 防火窓の構造
WO2016068306A1 (ja) 多重ガラス障子
JP2013204279A (ja) 二重窓構造体
KR20200088053A (ko) 단열 및 방열 기능을 갖는 방화문
JP2022021201A (ja) 複層ガラスモジュール、複層ガラスユニット及びガラス窓
JP7141714B2 (ja) 防火複層ガラス及び防火ガラスユニット
JP2019094252A (ja) 防火複層ガラス
JP4814981B2 (ja) 防火複層ガラス
JP6838736B2 (ja) 複層ガラス
JP7141712B2 (ja) 防火複層ガラス、防火ガラスユニット及び加熱調理機の窓
JP2014133990A (ja) 防火複層ガラスユニット
JP5812416B2 (ja) 防火複層ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6103193

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250