JP2014133325A - ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 3層以上の積層構造からなる二軸配向ポリエステルフィルムであり、両最外層の厚さが2.5μm以上であり、両最外層以外の少なくとも1層がテレフタル酸とイソフタル酸とを含むジカルボン酸成分と、エチレングリコールとからなる共重合ポリエステルを含有する層であり、フィルムの面内リターデーションが600nm以下であり、フィルムの内部ヘーズが0.5%以下で、フィルム表面の粗さRaが9.0nm以上であることを特徴とするポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
大塚電子株式会社製、セルギャップ検査装置RETS−1100Aを用い、フィルムの面内リターデーションを測定した。フィルムの面内リターデーションの測定には光干渉法を用い、アパーチャ径5mmとし23℃で行なった。測定データの最大値を、最大面内リターデーションとする。
JIS−K7136に準じ、日本電色工業製濁度計NDH−300Aによりフィルムの内部ヘーズを測定する。
内部ヘーズは、スガ試験機製のヘーズメーター(HZ−2)を用いて測定した。測定は、フィルムをガラスセルにセットし、エタノールに浸漬することで行った。
中心線平均粗さRa(μm)をもって表面粗さとした。小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用い、JIS−B−0601−1982に準じて測定する。フィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、竪倍率の方向をy軸として粗さ曲線y=f(x)で表したとき、次の数式〔数1〕で与えられた値を(μm)で表す。そして、中心線平均粗さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心線平均粗さの平均値で表した。なお、触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mmとした。
Ra=(1/L)∫0 L|f(x)|dx
試料フィルムをエポキシ樹脂にて包埋し、ウルトラミクロトームでセクショニングを行ない、得られた薄片を走査型電子顕微鏡にて断面観察を行なう。粒子が密集する領域を表層として厚みを測定し、全体の厚みから各表層の厚みを減じたものを中間層の厚みとする。
試料フィルムをモバイル用の液晶パネルに実装し視認性を確認し、下記基準で評価した。
◎:光干渉色がなく、良好
○:光干渉色があるが、画像としては問題にならないレベル
△:光干渉色があり、本来の色調とは若干異なる画像となる
×:光干渉色が強く、本来の色調とはかなり異なる画像となる
フィルムに3波長蛍光灯光を透過させてフィルムのクリア感(透明度、鮮明度、粒子感など)を目視観察した。クリア感は下記基準で評価した。
<3波長蛍光灯下での粒子感観察 判定基準>
(クリア感高) ○>△>× (クリア感低)
なお、上記判定基準中、○のものが高透明フィルムとして問題なく使用できるレベルである。
作製したロール状フィルムの表面のキズの個数を数え、キズのつきにくさを3段階で評価した。評価はロールサンプルをA4サイズに切り出して行った。
(キズがつきにくい) ○>△>× (キズがつきやすい)
○:キズ発生頻度が3本以下
△:キズ発生頻度が5本以下
×:キズ発生頻度が5本以上
フィルム製膜における破断しやすさを破断の頻度にて評価した。
<破断しやすさ 判定基準>
(破断しにくい) ○>× (破断しやすい)
なお、上記判定基準中、○のものが生産上問題なく使用できるレベルである。
テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(A)を得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.66であった。
上記ポリエステル(A)を製造する際、平均粒径3.2μmの非晶質シリカを6000ppm添加し、ポリエステル(B)を作成した。
テレフタル酸ジメチル80部、イソフタル酸ジメチル20部、エチレングリコール60重量部を出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.03部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.68に相当する時点で反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(C)を得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.68であった。
実施例1:
上記ポリエステル(A)、(C)をそれぞれ50%、50%の割合で混合した原料をB層用の原料とし、ポリエステル(A)、(B)をそれぞれ90%、10%の割合で混合した原料をA層用の原料とし、A層およびB層用原料をそれぞれ別個の溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.4倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て90℃で横方向に3.8倍延伸、230℃で熱処理を行い、製膜機にて巻き取ったロールの125μm(A層:2.5μm、B層:120.0μm)のポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、各層の厚さをA層:3.0μm、B層:119.0μmにする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例2において、B層用の原料として(A)、(C)をそれぞれ40%、60%の割合で混合する以外は実施例2と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例2において、縦延伸倍率を3.5倍にし、横延伸倍率を3.7倍にする以外は実施例2と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、各層の厚さをA層:2.4μm、B層:120.2μmにする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
実施例1において、各層の厚さをA層:4.0μm、B層:117.0μmにする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
実施例1において、A層用の原料として(A)、(B)をそれぞれ100%、0%の割合で混合する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
実施例1において、A層用の原料として(A)、(B)をそれぞれ80%、20%の割合で混合する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
実施例1において、B層用の原料として(A)、(C)をそれぞれ70%、30%の割合で混合する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表3に示す。
実施例1において、B層用の原料として(A)、(C)をそれぞれ100%、0%の割合で混合する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表3に示す。
実施例2において、縦延伸倍率を3.0倍にし、横延伸倍率を4.0倍にする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表3に示す。
Claims (1)
- 3層以上の積層構造からなる二軸配向ポリエステルフィルムであり、両最外層の厚さが2.5μm以上であり、両最外層以外の少なくとも1層がテレフタル酸とイソフタル酸とを含むジカルボン酸成分と、エチレングリコールとからなる共重合ポリエステルを含有する層であり、フィルムの面内リターデーションが600nm以下であり、フィルムの内部ヘーズが0.5%以下で、フィルム表面の粗さRaが9.0nm以上であることを特徴とするポリエステルフィルム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016060075A (ja) * | 2014-09-17 | 2016-04-25 | 東レ株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルム、それを用いた偏光板、液晶ディスプレイ |
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2013
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