JP2014133235A - 制御装置と制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動制御部19は、位置決め指令に基づいて複数の移動部5を位置決めしたら、位置決め完了信号を上位制御部17へ出力する。上位制御部17は、位置決め完了信号を受けたら、作業制御部21に作業指令を出力する。作業制御部21は、作業指令に基づいて、複数の作業部7の作業を開始させ、複数の作業部7が作業を終えたら、作業完了信号を上位制御部17へ出力する。上位制御部17は、作業完了信号を受けたら、複数の移動部5を、対象物における他のまたは同じ作業対象部分にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部19へ出力する。その後、上記を繰り返す。
【選択図】図3
Description
対象物が管板である場合には、作業は、例えば溶接と撮像である。すなわち、作業部は、管板の貫通孔に取り付けられたチューブを管板に溶接する溶接装置と、溶接装置により溶接された部分の画像を取得する撮像装置とを有する。
作業装置は複数設けられ、各作業装置は、作業対象部分に対して位置決めされる移動部と、移動部に設けられ作業対象部分に対して作業を行う作業部と、を有するものであり、
移動部毎に位置決め指令を生成してこれらを出力し、各作業部に対する作業指令を出力する上位制御部と、
各位置決め指令に基づいて各移動部を移動させる移動制御部と、
作業指令に基づいて各作業部の動作を制御する作業制御部と、を備え、
(A)移動制御部は、上位制御部からの複数の位置決め指令がそれぞれ示す位置に複数の移動部を移動させて位置決めするとともに、複数の移動部の当該位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
(B)上位制御部は、位置決め完了信号を受けたら、作業制御部に作業指令を出力し、
(C)作業制御部は、当該作業指令に基づいて、複数の作業部が作業を開始するように各作業部を制御するとともに、複数の作業部が作業を終えたら、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
(D)上位制御部は、作業完了信号を受けたら、複数の移動部を、対象物における作業対象部分(他の作業対象部分または同じ作業対象部分)にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部へ出力し、
前記(A)〜(D)を繰り返す、ことを特徴とする制御装置が提供される。
前記(A)では、移動制御部は、第1データ線により、位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(B)では、上位制御部は、第2データ線により、作業指令を作業制御部へ出力し、
前記(C)では、作業制御部は、第2データ線により、作業完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(D)では、上位制御部は、第1データ線により、複数の位置決め指令を移動制御部へ出力する。
上位制御部と複数の移動制御部とは、それぞれ複数本の第1データ線で接続されており、上位制御部と複数の作業制御部とは、それぞれ複数本の第2データ線で接続されており、
前記(A)では、各移動制御部は、対応する移動部の位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を対応する第1データ線により上位制御部へ出力し、
前記(B)では、上位制御部は、前記複数の移動制御部のすべてから位置決め完了信号を受けたら、複数の第2データ線により、それぞれ、前記複数の作業制御部に複数の作業指令を出力し、
前記(C)では、各作業制御部は、対応する作業指令に基づいて、対応する作業部が作業を開始するように当該作業部を制御するとともに、当該作業部が作業を終えたら、対応する第2データ線により、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(D)では、上位制御部は、前記複数の作業制御部のすべてから作業完了信号を受けたら、複数の移動部を、対象物における作業対象部分にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を、それぞれ、複数の第1データ線により複数の移動制御部へ出力する。
作業装置は複数設けられ、各作業装置は、作業対象部分に対して位置決めされる移動部と、移動部に設けられ作業対象部分に対して作業を行う作業部と、を有するものであり、
移動部毎に位置決め指令を生成してこれらを出力し各作業部に対する作業指令を出力する上位制御部と、各位置決め指令に基づいて各移動部を移動させる移動制御部と、作業指令に基づいて各作業部の動作を制御する作業制御部と、を設け、
(A)移動制御部により、上位制御部からの複数の位置決め指令がそれぞれ示す位置に複数の移動部を移動させて位置決めするとともに、複数の移動部の当該位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
(B)上位制御部が位置決め完了信号を受けたら、上位制御部により作業制御部に作業指令を出力し、
(C)作業制御部により、当該作業指令に基づいて、複数の作業部が作業を開始するように各作業部を制御するとともに、複数の作業部が作業を終えたら、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
(D)上位制御部が作業完了信号を受けたら、上位制御部により、複数の移動部を、対象物における作業対象部分(他の作業対象部分または同じ作業対象部分)にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部へ出力し、
前記(A)〜(D)を繰り返す、ことを特徴とする制御方法が提供される。
これにより、複数の作業装置の制御ロジックが次のように簡単になる。前記(A)において各移動部が移動を開始する時に、前回の前記(A)で位置決めされた位置に各移動部があると把握できる。したがって、作業装置同士が干渉しないように、複数の作業装置により多数の作業対象部分を作業する順序を簡単に定めておくことができる。この順序を制御ロジックに反映させることにより、作業装置同士の干渉チェックを不要とする制御ロジックを作成できる。よって、制御ロジックを簡単にすることができる。
一方、本発明と違って、停止した移動部の移動開始タイミングが、移動部毎に異なる場合、移動部の移動開始タイミング毎に、他の移動部の位置を検出して、作業装置同士が干渉しないかをチェックする必要がある。したがって、制御ロジックが複雑になる。
図1(A)は、本発明の第1実施形態による制御装置10により制御される複数の作業装置3と、作業がなされる対象物1を示す。図1(A)の例では、4つの作業装置3が設けられている。
(A)移動制御部19は、上位制御部17が出力した複数の位置決め指令がそれぞれ示す位置に複数の移動部5を位置決めするとともに、複数の移動部5の当該位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を上位制御部17へ出力する。
(B)上位制御部17は、位置決め完了信号を受けたら、作業制御部21に作業指令を出力する。
(C)作業制御部21は、当該作業指令に基づいて、複数の作業部7が作業を開始するように各作業部7を制御するとともに、複数の作業部7が作業を終えたら、その旨を示す作業完了信号を上位制御部17へ出力する。
(D)上位制御部17は、作業完了信号を受けたら、複数の移動部5を、対象物1における(他のまたは同じ)作業対象部分1bにそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部19へ出力する。
前記(A)では、移動制御部19は、第1データ線23により、位置決め完了信号を上位制御部17へ出力する。
前記(B)では、上位制御部17は、第2データ線25により、作業指令を作業制御部21へ出力する。
前記(C)では、作業制御部21は、第2データ線25により、作業完了信号を上位制御部17へ出力する。
前記(D)では、上位制御部17は、第1データ線23により、複数の位置決め指令を移動制御部19へ出力する
(a)作業部7の溶接装置7aは、作業対象部分であるチューブ1bを管板1aに溶接する。
(b)作業部7のレーザ距離計7bは、前記(a)での溶接により形成された溶接部のビード形状を計測する。
(c)作業部7の撮像装置7cは、前記(b)でビード形状を計測した溶接部を撮像する。
対象の作業部7が前回のステップS5で(a)を行っている場合には、今回のステップS5において、当該作業部7は、前回のステップS5の(a)で形成された溶接部に対して(b)を行う。
対象の作業部7が前回のステップS5で(b)を行っている場合には、今回のステップS5において、当該作業部7は、前回のステップS5の(b)でビード形状を計測した溶接部に対して(c)を行う。
対象の作業部7が前回のステップS5で(c)を行っている場合には、今回のステップS5において、当該作業部7は、前回のステップS5の(c)で撮像した溶接部が形成されたチューブ1bと異なるチューブ1bに対して(a)を行う。
ここで、同じチューブ1bに対する移動部5の位置決め位置は、当該チューブ1bに作業(a)を行う場合と、当該チューブ1bに作業(b)を行う場合と、当該チューブ1bに作業(c)を行う場合との間で異なっていてよい。
作業対象の各段において、各作業部7は、同じ数の作業対象部分1bに対し作業を行ってもよいし、異なる数の作業対象部分1bに対し作業を行ってもよい。後者の場合、図4のステップS1〜S6を、設定回数だけ繰り返したら、複数の作業装置3の一部の動作を停止させ、残りの2つ以上の作業装置3に対してステップS1〜S6またはステップS1〜S5を行ってもよい。また、作業対象の各段において、ステップS1〜S6の繰り返しにより、最後に、1つの作業対象部分1bが未作業状態となる場合には、この作業対象部分1bに対し、1つの作業装置3が作業を行ってよい。
一方、本発明と違って、停止した移動部の移動開始タイミングが、移動部毎に異なる場合、移動部の移動開始タイミング毎に、他の移動部の位置を検出して、作業装置同士が干渉しないかをチェックする必要がある。したがって、制御ロジックが複雑になる。
本発明と違って、各作業装置3が、作業を完了した時点で移動するようにし、各作業装置3の間で作業に要する時間が異なる場合に、作業装置3間の距離が変動し、作業装置3同士が近づきすぎて、互いに干渉する可能性がある。また、この干渉を避けるには、作業装置3間の距離を検出する必要がある。
これに対し、本発明の第1実施形態では、各作業装置3の移動開始タイミングは同じであるので、作業装置3間の距離は、ほぼ一定に保たれる。したがって、作業装置3間の距離を検出する必要がない。
本発明の第2実施形態による制御装置10と制御方法について説明する。第2実施形態において、以下で説明しない点は、上述と同じであってよい。
上述では、複数の作業部7は、同じ作業を行ったが、複数の作業部7は、互いに異なる作業を行ってもよい。
各作業部7は、上述と異なる作業を行ってもよい。作業は、例えば、検査や加工などであってよい。
対象物1は、上述では管板1aを有し、作業対象部分は、チューブ1bであったが、対象物1と作業対象部分1bは、他のものであってもよい。
移動部5は、上述では、水平フレーム15に支持され水平方向に移動したが、他の手段により構成されてもよい、例えば、移動部5は、ロボットアームであってもよい。このロボットアームの先端部に作業部7が取り付けられてよい。この先端部が、互いに直交する3つの方向の各々に移動可能となるように、ロボットアームが構成されていてよい。
上述では、各移動部5は、1方向に移動したが、互いに交差する2方向または3方向に移動してもよい。この場合、当該2方向または3方向の各方向において、多数の作業対象部分1bが存在していてよい。
上述の第1実施形態または第2実施形態において、移動制御部19と作業制御部21は、移動部5に設けられてもよい。
移動制御部19と上位制御部17との間における信号の送受信を、有線通信の代わりに、無線通信により行ってもよい。
移動制御部19による駆動部22の制御を、有線通信の代わりに、無線通信により行ってもよい。
駆動部22の駆動量の計測値は、有線通信の代わりに、無線通信により移動制御部19へ送信されてもよい。
作業制御部21と上位制御部17との間における信号の送受信を、有線通信の代わりに、無線通信により行ってもよい。
作業制御部21による作業部7の制御を、有線通信の代わりに、無線通信により行ってもよい。
ステップS5において、作業制御部21は、作業指令に基づいて、作業部7毎に、当該作業部7が、前回のステップS5で作業を行った作業対象部分1bと異なる作業対象部分1bに作業を行うように当該作業部7を制御し、このようなステップS5を多数回行ってもよい。言い換えると、各ステップS2において、各移動部5は、前回のステップS2で位置決めされた作業対象部分1bと異なる作業対象部分1bに位置決めされてもよい。
上述では、対象物1における多数の作業対象部分1bは、1つの対象物1における多数の作業対象部分1bを意味したが、本発明は、これに限定されない。すなわち、本願において、対象物1における多数の作業対象部分1bは、複数の対象物1における多数の作業対象部分1bを意味してもよい。言い換えると、複数の対象物1に分散して存在する多数の作業対象部分1bに対する作業についても、本発明を適用可能である。
Claims (4)
- 対象物における多数の作業対象部分のいずれかに対して位置決めされた状態で、当該作業対象部分に対して作業を行う作業装置を制御する装置であって、
作業装置は複数設けられ、各作業装置は、作業対象部分に対して位置決めされる移動部と、移動部に設けられ作業対象部分に対して作業を行う作業部と、を有するものであり、
移動部毎に位置決め指令を生成してこれらを出力し、各作業部に対する作業指令を出力する上位制御部と、
各位置決め指令に基づいて各移動部を移動させる移動制御部と、
作業指令に基づいて各作業部の動作を制御する作業制御部と、を備え、
(A)移動制御部は、上位制御部からの複数の位置決め指令がそれぞれ示す位置に複数の移動部を移動させて位置決めするとともに、複数の移動部の当該位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
(B)上位制御部は、位置決め完了信号を受けたら、作業制御部に作業指令を出力し、
(C)作業制御部は、当該作業指令に基づいて、複数の作業部が作業を開始するように各作業部を制御するとともに、複数の作業部が作業を終えたら、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
(D)上位制御部は、作業完了信号を受けたら、複数の移動部を、対象物における作業対象部分にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部へ出力し、
前記(A)〜(D)を繰り返す、ことを特徴とする制御装置。 - 上位制御部と移動制御部とは、1本の第1データ線で接続され、上位制御部と作業制御部とは、1本の第2データ線で接続されており
前記(A)では、移動制御部は、第1データ線により、位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(B)では、上位制御部は、第2データ線により、作業指令を作業制御部へ出力し、
前記(C)では、作業制御部は、第2データ線により、作業完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(D)では、上位制御部は、第1データ線により、複数の位置決め指令を移動制御部へ出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 移動部毎に移動制御部が設けられ、作業部毎に作業制御部が設けられ、
上位制御部と複数の移動制御部とは、それぞれ複数本の第1データ線で接続されており、上位制御部と複数の作業制御部とは、それぞれ複数本の第2データ線で接続されており、
前記(A)では、各移動制御部は、対応する移動部の位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を対応する第1データ線により上位制御部へ出力し、
前記(B)では、上位制御部は、前記複数の移動制御部のすべてから位置決め完了信号を受けたら、複数の第2データ線により、それぞれ、前記複数の作業制御部に複数の作業指令を出力し、
前記(C)では、各作業制御部は、対応する作業指令に基づいて、対応する作業部が作業を開始するように当該作業部を制御するとともに、当該作業部が作業を終えたら、対応する第2データ線により、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
前記(D)では、上位制御部は、前記複数の作業制御部のすべてから作業完了信号を受けたら、複数の移動部を、対象物における作業対象部分にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を、それぞれ、複数の第1データ線により複数の移動制御部へ出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 対象物における多数の作業対象部分のいずれかに対して位置決めされた状態で、当該作業対象部分に対して作業を行う作業装置を制御する方法であって、
作業装置は複数設けられ、各作業装置は、作業対象部分に対して位置決めされる移動部と、移動部に設けられ作業対象部分に対して作業を行う作業部と、を有するものであり、
移動部毎に位置決め指令を生成してこれらを出力し各作業部に対する作業指令を出力する上位制御部と、各位置決め指令に基づいて各移動部を移動させる移動制御部と、作業指令に基づいて各作業部の動作を制御する作業制御部と、を設け、
(A)移動制御部により、上位制御部からの複数の位置決め指令がそれぞれ示す位置に複数の移動部を移動させて位置決めするとともに、複数の移動部の当該位置決めを終えたら、その旨を示す位置決め完了信号を上位制御部へ出力し、
(B)上位制御部が位置決め完了信号を受けたら、上位制御部により作業制御部に作業指令を出力し、
(C)作業制御部により、当該作業指令に基づいて、複数の作業部が作業を開始するように各作業部を制御するとともに、複数の作業部が作業を終えたら、その旨を示す作業完了信号を上位制御部へ出力し、
(D)上位制御部が作業完了信号を受けたら、上位制御部により、複数の移動部を、対象物における作業対象部分にそれぞれ位置決めさせる複数の位置決め指令を移動制御部へ出力し、
前記(A)〜(D)を繰り返す、ことを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013000957A JP2014133235A (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | 制御装置と制御方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61167272U (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-17 | ||
JPH01161503A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-26 | Hitachi Seiko Ltd | 工作機械の位置決め制御装置 |
JPH1049216A (ja) * | 1996-08-06 | 1998-02-20 | Fanuc Ltd | 装置間データ通信方法 |
-
2013
- 2013-01-08 JP JP2013000957A patent/JP2014133235A/ja active Pending
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