JP2014132629A - 発光装置及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性を高めた発光装置及び照明装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、発光部と放熱部材と熱伝導層とを含む発光装置が提供される。発光部は、実装基板部と発光素子部とを含む。実装基板部は、基板と第1金属層と第2金属層とを含む。基板は、実装領域を含む第1主面と、反対側の第2主面と、を有し、絶縁性である。第1金属層は、第1主面上に設けられ実装領域に設けられた複数の実装パターンを含む。第2金属層は、第2主面上に設けられ第1金属層と絶縁されている。発光素子部は、複数の半導体発光素子と、波長変換層と、を含む。半導体発光素子は、実装パターンと接続される。発光素子部の光束発散度は10lm/mm以上100lm/mm以下である。放熱部材は、第2主面に対向する。放熱部材は、実装領域の面積の5倍以上の面積を有する。熱伝導層は、放熱部材と第2金属層との間に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、発光装置及び照明装置に関する。
例えば、青色光を発光する半導体発光素子と、光の波長を変換する蛍光体と、を組み合わせて白色光を発光する発光装置がある。このような発光装置は、投光器などの照明装置などに応用できる。このような用途においては、単位面積当たりの光量が高い。このような発光装置において、放熱性を高めることが必要である。
特開2012−84733号公報
本発明の実施形態は、放熱性を高めた発光装置及び照明装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、発光部と、放熱部材と、熱伝導層と、を含む発光装置が提供される。前記発光部は、実装基板部と、発光素子部と、を含む。前記実装基板部は、基板と、第1金属層と、第2金属層と、を含む。前記基板は、実装領域を含む第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、を有し、絶縁性である。前記第1金属層は、前記第1主面上に設けられる。前記第1金属層は、前記実装領域に設けられた複数の実装パターンを含む。前記第2金属層は、前記第2主面上に設けられ前記第1金属層と電気的に絶縁されている。前記第2金属層の少なくとも一部は、前記第1主面に対して平行な第1平面に投影したときに前記実装領域と重なる。前記発光素子部は、複数の半導体発光素子と、波長変換層と、を含む。前記複数の半導体発光素子は、前記第1主面上に設けられる。前記複数の半導体発光素子のそれぞれは、前記複数の実装パターンのうちのいずれかの前記実装パターンと、前記複数の実装パターンのうちの前記いずれかの隣の別の前記実装パターンと、電気的に接続される。前記波長変換層は、前記複数の半導体発光素子の少なくとも一部を覆い前記複数の半導体発光素子から放出される第1光の少なくとも一部を吸収し前記第1光の波長とは異なる波長の第2光を放出する。前記発光素子部から放出される光の光束発散度が10lm/mm以上100lm/mm以下である。前記放熱部材は、前記第2主面に対向する。前記放熱部材は、前記第1平面に投影したときに前記実装領域の面積の5倍以上の面積を有する。前記熱伝導層は、前記放熱部材と前記第2金属層との間に設けられる。
本発明の実施形態によれば、放熱性を高めた発光装置及び照明装置が提供される。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る発光装置を例示するグラフ図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の発光装置を例示する模式的断面図である。 第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 図10(a)〜図10(d)は、第5の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。 図13(a)〜図13(f)は、第6の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図14(a)〜図14(g)は、第6の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。 図15(a)〜図15(g)は、第6の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。 第7の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図17(a)〜図17(c)は、第7の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図18(a)〜図18(c)は、第7の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。
図1(a)は平面図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面の一部を例示す断面図である。
図1(a)及び図1(b)に表したように、本実施形態に係る発光装置110は、発光部40と、放熱部材51と、熱伝導層52と、を含む。
放熱部材51の上に、発光部40が設けられる。放熱部材51と発光部40との間に、熱伝導層52が設けられる。
すなわち、放熱部材51の上に熱伝導層52が設けられ、熱伝導層52の上に、発光部40が設けられる。この例では、放熱部材51の上に1つの発光部40が設けられる。後述するように、1つの放熱部材51の上に、複数の発光部40が設けられても良い。
本願明細書において、上に設けられる状態は、直接的に上に設けられる状態の他に、間に別の要素が挿入される状態も含む。
放熱部材51から発光部40に向かう方向を積層方向とする。本願明細書において、積層される状態は、直接接して重ねられる状態の他に、間に別の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。
積層方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの軸をX軸方向とする。Z軸方向に対して垂直で、X軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
放熱部材51は、例えば板状である。放熱部材51の主面は、例えば、X−Y平面に対して実質的に平行である。放熱部材51の平面形状は、例えば矩形である。放熱部材51は、例えば、第1〜第4辺55a〜55dを有する。第2辺55bは、第1辺55aから離間する。第3辺55cは、第1辺55aの一端と、第2辺55bの一端と、を接続する。第4辺55dは、第3辺55cと離間し、第1辺55aの他端と、第2辺55bの他端と、を接続する。放熱部材51の平面形状のコーナー部は、曲線状でも良い。放熱部材51の平面形状は、矩形でなくても良く、任意である。
放熱部材51には、例えば、金属などの基板が用いられる。放熱部材51には、例えば、銅やアルミニウムなどが用いられる。
発光部40は、光を放出する。それと同時に、発光部40は熱を発生する。熱伝導層52は、発光部40で発生した熱を、放熱部材51に効率良く伝導する。熱伝導層52には、例えば、はんだなどが用いられる。すなわち、熱伝導層52は、はんだを含む。この場合、熱伝導層52は、発光部40と放熱部材51とを接合する。例えば、熱伝導層52には、例えば、AuSn合金などが用いられる。
熱伝導層52には、液体状または固体状の潤滑油(グリース)などを用いても良い。熱伝導層52には、潤滑油(グリース)よりもさらに熱伝導率を高めるために、シリコーンにアルミナなどの金属粉末を混合した導電性を有する潤滑油(導電性グリース)などを用いても良い。
発光部40は、実装基板部15と、発光素子部35と、を含む。
実装基板部15は、基板10と、第1金属層11と、第2金属層12と、を含む。
基板10は、第1主面10aと、第2主面10bと、を有する。第2主面10bは、第1主面10aとは反対側の面である。放熱部材51は、基板10の第2主面に対向している。換言すると、第2主面10bは、放熱部材51側の面である。
本願明細書において、対向している状態は、直接面している状態に加え、間に別の要素が挿入されている状態も含む。
第1主面10aは、実装領域16を含む。例えば、実装領域16は、第1主面10aの外縁10rから離間している。この例では、実装領域16は、第1主面10aの中央部分に設けられる。第1主面10aは、周辺領域17をさらに含む。周辺領域17は、実装領域16の周りに設けられる。実装領域16の例については、後述する。
基板10は、絶縁性である。基板10には、例えば、セラミック基板などが用いられる。例えば、基板10は、アルミナを含む。基板10には、アルミナを主成分とするセラミック基板などが用いられる。
第1金属層11は、第1主面10a上に設けられる。第1金属層11は、複数の実装パターン11pを含む。複数の実装パターン11pは、実装領域16に設けられる。複数の実装パターン11pの少なくともいずれか2つ以上は、互いに離間している。例えば、複数の実装パターン11pの少なくともいずれかは、島状である。複数の実装パターン11pの2つは、互いに独立している。複数の実装パターン11pは、例えば、第1実装パターン11pa及び第2実装パターン11pbなどを含む。
複数の実装パターン11pのそれぞれは、例えば、第1実装部分11aと、第2実装部分11bと、を含む。この例では、実装パターン11pは、第3実装部分11cをさらに含む。第3実装部分11cは、第1実装部分11aと第2実装部分11bとの間に設けられ、第1実装部分11aと第2実装部分11bとを繋ぐ。これらの実装部分の例については、後述する。
第1金属層11は、複数の実装パターン11pを互いに接続する接続部44をさらに含んでも良い。この例では、第1金属層11は、第1コネクタ用電極部45eと第2コネクタ用電極部46eとをさらに含む。第1コネクタ用電極部45eは、複数の実装パターン11pの1つと電気的に接続される。第2コネクタ用電極部46eは、複数の実装パターン11pのその1つとは別の1つと電気的に接続される。後述するように、1つの実装パターン11pの一部の上に半導体発光素子が配置される。この半導体発光素子により、第1コネクタ用電極部45eが、実装パターン11pの1つと電気的に接続される。さらに、別の1つの実装パターン11pの一部の上に半導体発光素子が配置される。この半導体発光素子により、第2コネクタ用電極部46eが、別の1つの実装パターン11pの1つと電気的に接続される。
第1金属層11の例については、後述する。
この例では、発光部40は、第1主面10a上に設けられた第1コネクタ45と、第2コネクタ46と、をさらに含む。第1コネクタ45は、第1コネクタ用電極部45eと電気的に接続される。第2コネクタ46は、第2コネクタ用電極部46eと電気的に接続される。この例では、第1コネクタ用電極部45eの上に、第1コネクタ45が設けられている。第2コネクタ用電極部46eの上に、第2コネクタ46が設けられている。第1コネクタ45と、第2コネクタ46と、の間に発光素子部35が配置される。これらのコネクタを介して、発光部40に電力が供給される。
第2金属層12は、第2主面10b上に設けられる。第2金属層12は、第1金属層11と電気的に絶縁されている。第2金属層12の少なくとも一部は、X−Y平面(第1主面10aに対して平行な第1平面)に投影したときに、実装領域16と重なる。
このように、基板10の上面(第1主面10a)に第1金属層11が設けられ、基板10の下面(第2主面10b)に第2金属層12が設けられる。
発光素子部35は、基板10の第1主面10a上に設けられる。発光素子部35は、複数の半導体発光素子20と、波長変換層31と、を含む。
複数の半導体発光素子20は、第1主面10a上に設けられる。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、光を放出する。半導体発光素子20は、例えば窒化物半導体を含む。半導体発光素子20は、例えば、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)を含む。ただし、実施形態において、半導体発光素子は任意である。
複数の半導体発光素子20は、例えば、第1半導体発光素子20a及び第2半導体発光素子20bなどを含む。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、複数の実装パターン11pのうちのいずれかの実装パターン11pと、複数の実装パターン11pのうちの上記のいずれかの隣の別の実装パターン11pと、電気的に接続されている。
例えば、第1半導体発光素子20aは、複数の実装パターン11pのうちの第1実装パターン11paと、第2実装パターン11pbと、電気的に接続されている。第2実装パターン11pbは、第1実装パターン11paの隣の別の実装パターン11pに相当する。
例えば、複数の半導体発光素子20のそれぞれは、第1導電形の第1半導体層21と、第2導電形の第2半導体層22と、発光層23と、を含む。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でも良い。
第1半導体層21は、第1の部分(第1半導体部分21a)と、第2の部分(第2半導体部分21b)と、を含む。第2半導体部分21bは、積層方向(放熱部材51から発光部40に向かうZ軸方向)に対して交差する方向(例えば、X軸方向)において、第1半導体部分21aと並ぶ。
第2半導体層22は、第2半導体部分21bと実装基板部15との間に設けられる。発光層23は、第2半導体部分21bと第2半導体層22との間に設けられる。
半導体発光素子20は、例えばフリップチップ型のLEDである。
例えば、第1半導体層21の第1半導体部分21aが、実装パターン11pの第1実装部分11aと対向している。第2半導体層22が、実装パターン11pの第2実装部分11bと対向している。第1半導体層21の第1半導体部分21aが、第1実装部分11aと電気的に接続される。第2半導体層22が、第2実装部分11bと電気的に接続される。この接続には、例えば、はんだや金バンプなどが用いられる。この接続は、例えば、金属溶融はんだ接合により行われる。または、この接続は、例えば、金バンプを用いた超音波熱圧着法により行われる。
すなわち、例えば、発光素子部35は、第1接合金属部材21eと、第2接合金属部材22eと、をさらに含む。第1接合金属部材21eは、第1半導体部分21aと、いずれかの実装パターン11p(例えば第1実装部分11a)と、の間に設けられる。第2接合金属部材22eは、第2半導体層22と、別の実装パターン11p(例えば、第2実装パターン11pb)と、の間に設けられる。第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eの少なくともいずれかは、はんだ、または、金バンプを含む。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eのそれぞれの断面積(X−Y平面で切断したときの断面積)を大きくできる。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eを介して、熱を効率良く、実装基板部15に伝えることができ、放熱性が高まる。
波長変換層31は、複数の半導体発光素子20の少なくとも一部を覆う。波長変換層31は、複数の半導体発光素子20から放出される光(例えば第1光)の少なくとも一部を吸収し、第2光を放出する。第2光の波長(例えばピーク波長)は、第1光の波長(例えばピーク波長)とは、異なる。波長変換層31には、例えば、蛍光体などの複数の波長変換粒子と、複数の波長変換粒子が分散された光透過性樹脂と、を含む。第1光は、例えば青色光を含む。第2光は、第1光よりも波長が長い光を含む。第2光は、例えば、黄色光及び赤色光の少なくともいずれかを含む。
この例では、発光素子部35は、反射層32をさらに含む。反射層32は、X−Y平面内で波長変換層31を囲む。反射層32には、例えば、金属酸化物などの複数の粒子と、その粒子が分散された光透過性樹脂と、を含む。金属酸化物などの粒子は、光反射性を有する。この金属酸化物などの粒子として、例えば、TiO及びAlの少なくともいずれか用いることができる。反射層32を設けることで、半導体発光素子20から放出された光が、積層方向に沿った方向(例えば上方向)に沿って効率良く出射できる。
発光部40は、例えば、チップオンボード(COB)型のLEDモジュールである。
本実施形態においては、発光素子部35から放出される光の光束発散度は、10lm/mm(ルーメン/平方ミリメートル)以上、100lm/mm以下である。望ましくは、20lm/mm以上である。すなわち、本実施形態においては、発光素子部35から放出される光の発光面積に対する比(光束発散度)が、非常に高い。本願明細書においては、発光面積は、実質的に実装領域16の面積に対応する。
本実施形態に係る発光装置110は、例えば、投光器などに利用される。
図1(b)に表したように、発光装置110は、例えば、照明装置部材71の上に配置される。図1(a)では、この照明装置部材71は、省略されている。照明装置部材71は、照明装置の一部である。照明装置部材71と発光装置110との間に、照明装置用接続部材53が設けられる。照明装置用接続部材53には、例えば、はんだ、または、グリースなどが用いられる。例えば、発光装置110の熱は、照明装置用接続部材53により、照明装置部材71に伝導されて、放熱される。
図1(a)及び図1(b)は、発光装置110を含む照明装置210の構成の例も表している。照明装置210は、照明装置部材71と、発光装置110と、を含む。発光装置110は、照明装置部材71の上に設けられる。照明装置210は、照明装置用接続部材53をさらに含んでも良い。照明装置用接続部材53は、照明装置部材71と発光装置110との間に設けられ、発光装置110の放熱部材51と、照明装置部材71と、に接する。照明装置用接続部材53は、発光装置110に含めても良い。
本実施形態に係る発光装置110においては、放熱部材51をX−Y平面(第1平面)に投影したときに、放熱部材51は、実装領域16の面積の5倍以上の面積を有する。
すなわち、本実施形態においては、実装領域16の面積に対して、放熱部材51の面積が非常に大きく設定されている。これにより、実装領域16の上に設けられた発光素子部35で生じる熱を、面積の大きい放熱部材51により、面内方向(X−Y面内方向)に広げる。そして、面内方向に拡がった熱が、例えば、発光装置110が取り付けられる照明装置部材71に向けて、伝達され、効率良く放熱される。
実装領域16、第1金属層11及び第2金属層12の例について説明する。
図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図2(a)は、基板10の第1主面10aを例示する平面図である。図2(b)は、第1金属層11のパターンを例示する平面図である。図2(c)は、第2金属層12のパターンを例示する平面図である。
図2(a)に表したように、第1主面10aは、実装領域16と、周辺領域17と、を有する。この例では、実装領域16のパターンは、実質的に円形である。実装領域16の中心は、基板10の中心に略一致するように設けられている。周辺領域17は、実装領域16の周辺の領域である。
周辺領域17の面積は、実装領域16の面積よりも大きい。周辺領域17の面積は、実装領域16の面積の4倍以上である。周辺領域17の面積は、実装領域16の面積の9倍以下であることが好ましい。
例えば、第1主面10aに対して平行で実装領域16の中心を通る1つの方向(例えばX軸方向)に沿った、第1主面10aの端(外縁10r)と、実装領域16との間の距離(最短距離)は、上記の中心を通る方向(X軸方向)に沿った実装領域16の幅の1/2以上である。例えば、X軸方向に沿った外縁10rと、実装領域16との間の距離17xa(最短距離)は、実装領域16の幅16xの1/2以上である。例えば、X軸方向に沿った外縁10rと、実装領域16との間の距離17xb(最短距離)は、実装領域16の幅16xの1/2以上である。例えば、Y軸方向に沿った外縁10rと、実装領域16との間の距離17ya(最短距離)は、実装領域16の幅16yの1/2以上である。例えば、Y軸方向に沿った外縁10rと、実装領域16との間の距離17yb(最短距離)は、実装領域16の幅16yの1/2以上である。
これにより、周辺領域17の面積は、実装領域16の面積よりも大きくなる。熱が発生する実装領域16の面積よりも、周辺領域17の面積を大きくすることで、発生した熱は、面内方向に沿って効率良く広がる。これにより放熱性が高まる。
図2(b)に表したように、第1金属層11の一部である複数の実装パターン11pは、実装領域16内に設けられる。この例では、複数の実装パターン11pは、円形の領域内に設けられている。換言すると、複数の実装パターン11pが設けられている領域が、実装領域16となる。実装領域16は、X−Y平面に投影したときの複数の実装パターン11pを内包する領域である。複数の実装パターン11pどうしの間の領域は、実装領域16に含まれる。複数の実装パターン11pのうちの外側に配置される実装パターン11pの外縁を最短距離で繋いだ線の内側が、実装領域16となる。
光束発散度を高めるために、複数の実装パターン11pは、例えば、略円形の領域内に配置される。この場合には、実用的には、複数の実装パターン11pを内包する略円形の領域を実装領域16として用いても良い。
実装領域16は、X−Y平面に投影したときの、複数に実装パターン11pが設けられる領域を含む。実装領域16は、X−Y平面に投影したときの、接続部44、第1コネクタ用電極部45e及び第2コネクタ用電極部46eが設けられる領域を含まない。この領域は、周辺領域17に含まれる。
既に説明したように、図2(b)に例示したように、複数の実装パターン11pの一部は、互いに独立している。互いに隣接する独立した2つの実装パターン11pは、それらの上に配置される半導体発光素子20により電気的に接続される。複数の半導体発光素子20の一部は、例えば、直列に接続される。直列に接続された複数の半導体発光素子20は、例えば、X軸方向に沿って並ぶ。
さらに、例えば、複数の実装パターン11pの2つは、接続部44により接続される。これにより、直列に接続された複数の半導体発光素子20の群が、さらに接続される。X軸に沿って並び直列に接続された複数の半導体発光素子の群が、Y軸方向に沿って並ぶ。 直列に接続された複数の半導体発光素子の群は、互いに並列に接続される。
さらに、実装パターン11pは、配線パターン44cを介して、第1コネクタ用電極部45eまたは第2コネクタ用電極部46eと電気的に接続される。第1コネクタ用電極部45eの上に設けられた第1コネクタ45と、第2コネクタ用電極部46eの上に設けられた第2コネクタ46と、を介して、実装パターン11pに電流が供給される。その電流が半導体発光素子20に供給され、光が生じる。
図2(c)に表したように、第2金属層12の面積は、大きく設計される。第2金属層12の面積は、実装領域16の面積よりも大きい。例えば、X−Y平面(積層方向に対して平行な第1平面)に投影した第2金属層12の面積は、第2主面10bの面積の95%以上である。第2金属層12の面積を大きくすることで、熱の放熱の効率が高まる。
熱伝導層52の平面パターンは、実質的に第2金属層12のパターンに沿っている。第2金属層12の面積を大きくすることで、熱伝導層52の面積を広げることができる。これにより、熱伝導層52を介した熱伝導の効率が向上できる。
例えば、X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の外縁12rは、実装領域16の外縁16rの外側に位置する。
X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の面積は、実装領域16の面積より小さくても良い。この場合においても、X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の面積は、実装領域16の面積の80%よりも大きい。これよりも小さいと、放熱の効率が低くなる。
図3は、第1の実施形態に係る発光装置を例示するグラフ図である。
図3は、放熱部材51の面積を変えたときの半導体発光素子20の発光効率の変化の例である。図3の横軸は、放熱部材51の面積S1の、実装領域16の面積S2に対する比Rs(Rs=S1/S2)である。面積S1は、放熱部材51をX−Y平面(第1平面)に投影したときの面積である。面積S2は、実装領域16をX−Y平面に投影したときの面積である。図3の縦軸は、発光効率Eff(任意単位)である。半導体発光素子20の発光効率Effは、半導体発光素子20の温度が上昇すると低下する傾向を示す。発光効率Effは、半導体発光素子20の温度上昇に対応する。すなわち、発光効率Effが高いときは、半導体発光素子20の温度は低く維持されている。発光効率Effが低いときは、半導体発光素子20の温度は上昇している。図3に示す例は、発光素子部35から放出される光の光束発散度が約20lm/mm以上の時の例である。そして、基板10には、第2金属層12が設けられており、第2金属層12は、放熱部材51と熱伝導層52を介して接続されている。
図3に表したように、放熱部材51の面積S1の、実装領域16の面積S2に対する比Rsが低いと発光効率Effが低く、比Rsが高いと発光効率Effは高い。比Rsが5よりも低い場合は、発光効率Effは、急激に低下する。これは、放熱部材51の面積S1が、実装領域16の面積S2の5倍よりも低い場合は、半導体発光素子20及び波長変換層31を含む発光素子部35で生じる熱が放熱部材51で十分に放熱されないためである。このため、実施形態においては、比Rsは、5以上に設定される。すなわち、放熱部材51の面積S1は、実装領域16の面積S2の5倍以上に設定される。
図3に表したように、比Rsが10よりも大きい領域では、発光効率Effは飽和する傾向を示す。比Rsが過度に高く、放熱部材51の面積S1が過度に大きいと、装置のサイズが過度に大きくなる。このため、装置を小型化する場合は、放熱部材51の面積S1は、実装領域16の面積S2の9倍以上に設定する。図3に表したように、比Rsはある一定以上であると発光効率Effは実質的に変化せず、大型化やコストアップのデメリットが生じる。このため、比Rsは、22倍以下が望ましい。
図3に示したような、放熱部材51の面積S1の、実装領域16の面積S2に対する比Rsが低いと、発光効率Effが急激に低下するという傾向は、発光素子部35から放出される光の光束発散度が低い場合は、顕著ではない。例えば、光束発散度が、2lm/mmの場合には、比Rsの減少に伴う発光効率Effの低下は緩やかである。光束発散度が10lm/mm以上の場合に、比Rsが減少すると、発光効率Effは急激に低下する。このため、本実施形態においては、光束発散度が10lm/mm以上と高い場合に、比Rsを5以上にする。
本来、装置のサイズは小さいことが好ましい。しかしながら、光束発散度が10lm/mm以上と高い光束発散度の場合には、装置のサイズが大きくなっても、比Rsを5以上にして高い発光効率Effを得る。このように、本実施形態は、投光機のように、高い光束発散度の発光装置に特別に適用される構成を有する。本実施形態によれば、光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めた発光装置が提供できる。
さらに、放熱部材51の面積S1が実装領域16の面積S2の5倍以上に設定されるのと同様に、基板10の面積は、実装領域16の面積S2の5倍以上に設定されることが好ましい。すなわち、実施形態においては、周辺領域17の面積は、実装領域16の面積の4倍以上に設定される。これにより、高い発光効率Effを得ることができる。
本実施形態においては、基板10の下面に、第1金属層11と絶縁された第2金属層12が設けられている。第2金属層12は、例えば、半導体発光素子20に供給される電流の経路とはなっていない。第2金属層12は、高い放熱性を得るために設けられている。
例えば、基板10の上面と下面との両方に電極を設け、下面に設けられた電極を、上面に設けられた電極と、基板10を貫通するスルーホールで電気的に接続する構成がある。例えば、上面に設けられた電極に半導体発光素子を接続し、半導体発光素子に供給する電流は、下面に設けられた電極を介して供給される。このような構成においては、下面に設けられた電極は、半導体発光素子に供給する電流の経路となっている。このため、下面に設けられた電極(の少なくとも1つ)は、その下側に設けられる放熱部材51と接触させることができない。このため、下面に設けられた電極を介しての放熱は不十分である。
このような構成は、光束発散度が低い発光装置(例えば、光束発散度が10lm/mm未満の発光装置)には、用いることができると考えられる。しかしながら、このような構成を、光束発散度が高い発光装置(例えば、光束発散度が10lm/mm以上の発光装置)に用いると、放熱が不十分になり、その結果、十分な放熱性が得られない。
このように、基板10の下面に、第1金属層11と絶縁された第2金属層12が設けられる構成は、投光機のように、高い光束発散度の発光装置に特別に適用される構成である。これにより、光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めることができる。
本実施形態において、放熱部材51の熱伝導率は、300W/(m・K)(ワット/(メートル・ケルビン)以上である。熱伝導層52の熱伝導率は、5W/(m・K)以上、望ましくは20W/(m・K)以上である。Z軸方向(放熱部材51から発光部40に向かう積層方向)に沿った熱伝導層52の厚さt52(図1(b)参照)は、10μm(マイクロメートル)以下である。
照明装置部材71には、通常、アルミニウムが用いられ、照明装置部材71の熱伝導率は、放熱部材51の熱伝導率よりも低い。放熱部材51の熱伝導率を、300W/(m・K)以上にすることで、照明装置部材71に至るまでに十分に熱を面内方向(X−Y面内方向)に広げることができ、放熱性が向上する。
発光素子部35の上面35u(図1(b)参照)のうちの最高の温度の部分と、基板10の第1主面10a(上面)の縁部10ue(図1(b)参照)と、の間の熱抵抗は、0.4℃/W(度/ワット)以下である。
これにより、半導体発光素子20のジャンクション温度が低下するため、発光効率を向上させることができる。
放熱部材51の縁部51rと、基板10の第1主面10a(上面)の縁部10ueと、の間の熱抵抗は、0.1℃/W以下である。
これにより、半導体発光素子20のジャンクション温度が低下するため、発光効率を向上させることができる。さらに、熱伝導層52としてはんだを用いた場合においても、膨張率の違いによる基板10の反りを抑制することができる。
本実施形態に係る発光装置110において、発光素子部35に供給される電流に対する、発光素子部35に印加される電圧の比は、100V/A(ボルト/アンペア)以上1000V/A以下である。電流に対する電圧の比を100V/A以上にすることで、例えば、点灯回路に含まれるインバータの変換効率を向上できる。電流に対する電圧の比が1000V/A以上を超えると、この比が高過ぎて、素子が破壊される場合があり、実用的ではない。
以下、実装パターン11p及び半導体発光素子20の構成の例について説明する。
図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図4(a)は、実装パターン11pのパターン形状を例示している。第4(b)は、半導体発光素子20の配置を例示している。
図4(a)に表したように、複数の実装パターン11pの一部は、X軸方向に沿って並ぶ。さらに、X軸方向に並んだ複数の実装パターン11pの群が、Y軸方向に沿って並ぶ。
複数の実装パターン11pのそれぞれは、第1実装部分11aと、第2実装部分11bと、第3実装部分11cと、を含む。第3実装部分11cは、第1実装部分11aと第2実装部分11bとの間に設けられ、第1実装部分11aと第2実装部分11bとを繋ぐ。
1つの実装パターン11pにおいて、第1実装部分11aから第2実装部分11bに向かう方向(延在方向D1)に対して垂直な横断方向D2に沿った第3実装部分11cの幅w3は、横断方向D2に沿った第1実装部分11aの幅w1よりも狭い。横断方向D2に沿った第3実装部分11cの幅w3は、横断方向D2に沿った第2実装部分11bの幅w2よりも狭い。
図4(b)に表したように、このような実装パターン11pの上に、半導体発光素子20が配置される。半導体発光素子20の一部が、例えば、第1実装パターン11paの一部の上に配置される。半導体発光素子20の別の一部が、例えば、第2実装パターン11pbの一部の上に配置される。例えば、1つの実装パターン11p(例えば第1実装パターン11pa)において、第1実装部分11aは、いずれかの半導体発光素子(例えば第1半導体発光素子20a)と電気的に接続される。第2実装部分11bは、第2半導体発光素子20bと電気的に接続される。第2半導体発光素子20bは、複数の半導体発光素子20のうちの、上記の第1半導体発光素子20aの隣の半導体発光素子20である。
例えば、半導体発光素子20により、実装パターン11pの第1実装部分11a及び第2実装部分11bは覆われる。例えば、実装パターン11pの第3実装部分11cは、半導体発光素子20により覆われない。
例えば、図1(b)及び図4(b)に例示したように、いずれかの実装パターン11p(例えば、第1実装パターン11pa)は、いずれかの半導体発光素子20(例えば第1半導体発光素子20a)と接合された第1実装部分11aを有する。別の実装パターン11p(第1実装パターン11paの隣の第2実装パターン11pb)は、上記のいずれかの半導体発光素子20(例えば第1半導体発光素子20a)と接合された第2実装部分11bを有する。
図4(b)に表したように、X−Y平面(第1平面)に投影したときに、上記いずれかの半導体発光素子20(例えば第1半導体発光素子20a)は、上記の第1実装部分11aの外縁11arよりも外側の部分26aと、第2実装部分11bの外縁11brよりも外側の部分26bと、を含む。
例えば、複数の半導体発光素子20のそれぞれの横断方向D2に沿った幅w20は、横断方向D2に沿った第1実装部分11aの幅w1よりも広く、横断方向D2に沿った第2実装部分11bの幅w2よりも広い。
例えば、X−Y平面(第1平面)に投影したときに、複数の半導体発光素子20のそれぞれは、第3実装部分11cの少なくとも一部と重なる。
これにより、実装パターン11pの第1実装部分11a及び第2実装部分11bが、半導体発光素子20により覆われる。
既に説明したように、基板10には、例えば、アルミナを主成分とするセラミック基板が用いられる。セラミック基板の光反射率は、比較的高い。例えば、基板10の表面(例えば第1主面10a)の反射率は、複数の実装パターン11pのそれぞれの表面の反射率よりも高い。例えば、実装パターン11pの表面の反射率は、比較的低い。
実装パターン11pの第1実装部分11a及び第2実装部分11bを半導体発光素子20により覆うことで、反射率が比較的低い実装パターン11pが表面に露出する面積が減少できるので、全体として、高い反射率が得られる。この構成においては、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eにはんだを用いる場合でも、半導体発光素子20の実装時にはんだが半導体発光素子20の側面に広がり難くなる。フリップチップ型のLEDでは、製法上、側面に半導体層が露出することがある。この構成を用いることで、広がったはんだによってショートが生じることを抑制できる。
複数の半導体発光素子20は互いに離間される。このため、複数の半導体発光素子20の間の位置において、実装パターン11pの第3実装部分11cは、半導体発光素子20により覆われない。
上記のように、横断方向D2に沿った第3実装部分11cの幅w3を、第1実装部分11aの幅w1よりも狭く、第2実装部分11bの幅w2よりも狭く設定することで、反射率の高い基板10の露出面積を大きくできる。これにより、全体として、高い反射率が得られる。
例えば、発光素子部35を除去したときの、実装基板部15の実装領域16における平均の光反射率は、70%以上である。上記のような配置を採用することで、このような高い光反射率が得られる。
図5は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。
図5は、発光部40の一部を例示している。
図5に表したように、第1金属層11は、銅層13a(Cu層)を含む。第1金属層11は、金層13d(Au)層)をさらに含んでも良い。銅層13aは、金層13dと基板10との間に設けられる。この例では、第1金属層11は、銅層13aと金層13dの間に設けられたニッケル層13b(Ni層)と、ニッケル層13bと金層13dとの間に設けられたパラジウム層13c(Pd層)と、をさらに含んでいる。このように、この例では、第1金属層11は、Cu/Ni/Pd/Auの積層構造を有している。
一方、第2金属層12は、銅層14aを含む。第2金属層12は、金層14dをさらに含んでも良い。銅層14aは、金層14dと基板10との間に設けられる。この例では、第2金属層12は、銅層14aと金層14dの間に設けられたニッケル層14bと、ニッケル層14bと金層14dとの間に設けられたパラジウム層14cと、をさらに含んでいる。このように、この例では、第2金属層12は、Cu/Ni/Pd/Auの積層構造を有している。
上記において、銅層、ニッケル層、パラジウム層及び金層のそれぞれの間の境界が明確でない場合がある。これらの層の一部が、混合された状態(例えば合金状態)を有していても良い。
第2金属層12には、例えば、第1金属層11の材料と同じ材料を用いることができる。第2金属層12には、第1金属層11の積層構造と同じ積層構造を適用できる。これにより、これらの金属層の形成が容易になる。実施形態において、第2金属層12の構成は、第1金属層11の構成と異なっても良い。
第1金属層11の厚さt11は、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、40μm以上60μm以下である。第2金属層12の厚さt12は、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、40μm以上60μm以下である。
第1金属層11の銅層13a及び第2金属層12の銅層14aは、例えば、電解めっきにより形成できる。銅層13aの厚さ、及び、銅層14aの厚さのそれぞれは、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、約50μmである。
ニッケル層13b、パラジウム層13c及び金層13dは、例えば、無電解めっきにより形成される。ニッケル層14b、パラジウム層14c及び金層14dは、例えば、電解めっきにより形成される。
ニッケル層13bの厚さ及びニッケル層14bの厚さのそれぞれは、例えば、2μm以上8μm以下であり、例えば、約4.5μmである。パラジウム層13cの厚さ及びパラジウム層14cの厚さのそれぞれは、例えば、0.075μm以上0.2μm以下であり、例えば、約1μmである。金層13dの厚さ及び金層14dの厚さのそれぞれは、例えば、0.05μm以上0.2μm以下であり、例えば、約0.1μmである。
第1金属層11の少なくとも一部、及び、第2金属層12の少なくとも一部を無電解めっきにより形成することで、第1金属層11の側面、及び、第2金属層12の側面を、実質的に垂直にできる。
例えば、第1主面10aに対して垂直な平面(例えば、Y−Z平面などの第2平面)で切断したときの第1金属層11の側面11sは、積層方向(Z軸方向)に対してほぼ平行にできる。第1金属層11の側面11sと、第1主面10aと、の間の角度θは、例えば、80度以上95度以下である。角度θは、例えば、85度以上であることがさらに好ましい。
もし、この角度θが小さい場合は、第1金属層11の一部である実装パターン11pの実装のための面積(例えば上面の面積)に対して、実装パターン11pの下面の面積が、過度に大きくなってしまう。このため、基板10の上面(第1主面10a)のうちで、実装パターン11pで覆われてしまう部分の割合が高くなる。このため、実装領域16の全体としての反射率を高くすることが困難になる。
第1金属層11の側面11sと、第1主面10aと、の間の角度θを80度以上95度以下にすることで、基板10の上面(第1主面10a)のうちで、実装パターン11pで覆われてしまう部分の割合を低くできる。これにより、実装領域16の全体としての反射率を十分に高くすることができる。これにより、光束発散度を向上できる。
第1金属層11の断面のコーナー部の曲率は、比較的高い。すなわち、曲率半径が小さい。第1金属層11の断面は矩形に近く、すなわち、側面11sは垂直に近い。例えば、第1金属層11は、X−Y平面(第1平面)に対して平行な上面11uをさらに有する。第1金属層11の上面11uと、第1金属層11の側面11sと、を繋ぐコーナー部11suの曲率半径は、10μm以下である。これにより、実装パターン11pの実装のため面積(例えば実装パターン11pの上面11uの面積)に対して、実装パターン11pの下面の面積を小さくできる。これにより、実装領域16の全体としての反射率を高くして、光束発散度を向上できる。
この例では、波長変換層31の一部は、複数の半導体発光素子20のいずれかと、基板10と、の間の位置11g(スペース)に配置されている。位置11gは、いずれかの実装パターン11p(例えば第1実装パターン11pa)と、別の実装パターン11p(例えば、第2実装パターン11pb)と、の間の位置である。この位置11g(スペース)にも波長変換層31の一部が配置されることで、半導体発光素子20から放出される第1光を効率良く波長変換層31で第2光に変換できる。位置11g(スペース)には、透明の樹脂や、他の蛍光体材料を含む波長変換部材を、別途、配置してもよい。
波長変換層31の一部を上記の位置11g(スペース)に配置するために、位置11gを含む空間を大きくするようにしても良い。例えば、半導体発光素子20と基板10との間のギャップを大きくする。例えば、Z軸方向(放熱部材51から発光部40に向かう積層方向)に沿った、複数の半導体発光素子20のいずれかと、基板10と、の間の距離tgは、比較的長く設定される。例えば、距離tgは、複数の半導体発光素子20のZ軸方向に沿った厚さt20(高さ)の1/10以上である。
例えば、半導体発光素子20の高さ(Z軸方向に沿った厚さt20)は、例えば、50μm以上500μm以下であり、例えば300μmである。距離tgは、例えば、40μm以上110μm以下であり、例えば60μmである。第1金属層11の厚さt11を厚くすることで、距離tgを長くすることができる。
実施形態において、基板10の厚さt10は、例えば、例えば、0.3mm以上2mm以下であり、例えば0.635mmである。基板10の厚さt10が0.3mm未満だと、例えば、基板10の機械的強度が弱くなる。基板10の厚さt10が2mmを超えると、例えば、半導体発光素子20(発光素子部35)で発生する熱の、放熱部材51への伝導の効率が低くなる。
図5に例示したように、波長変換層31は、蛍光体などの複数の波長変換粒子31aと、複数の波長変換粒子31aが分散された光透過性樹脂31bと、を含む。波長変換粒子31aは、複数の半導体発光素子20から放出される第1光の少なくとも一部を吸収し第1光の波長とは異なる波長の第2光を放出する。
図6は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。
図6は、図1(a)のA1−A2線断面に相当する断面図である。
図6に表したように、コネクタの高さは、発光素子部35の高さ程度以下することが好ましい。例えば、基板10の第1主面10aと、第1コネクタ45の上面45uと、の間の距離h45(高さ)は、基板10の第1主面10aと、発光素子部35の上面35uと、の間の距離h35(高さ)の1.2倍以下である。例えば、距離h45は、距離h35の1.1倍以下であることが好ましい。距離h45は、距離h35以下であることがさらに好ましい。
もし、距離h45が距離h35に比べて過度に長く、第1コネクタ45の上面45uが、発光素子部35の上面35uよりも過度に上方に位置すると、発光素子部35から出射した光(斜め光)が、第1コネクタ45に入射する。この光は、第1コネクタ45で吸収されて損失となる。さらに、この光により、第1コネクタ45の劣化が促進される。距離h45を短くして、第1コネクタ45の上面45uを低くすることで、光の損失、及び、第1コネクタ45の劣化を抑制し易くなる。
第2コネクタ46の高さに関しても同様である。例えば、基板10の第1主面10aと、第2コネクタ46の上面46uと、の間の距離h46(高さ)は、基板10の第1主面10aと、発光素子部35の上面35uと、の間の距離h35(高さ)の1.2倍以下である。例えば、距離h46は、距離h35の1.1倍以下であることが好ましい。距離h46は、距離h35以下であることがさらに好ましい。これにより、光の損失、及び、第2コネクタ46の劣化を抑制し易くなる。
実施形態において、コネクタは、実装領域16から離れて配置される。例えば、第1コネクタ45と実装領域16との間の距離L1(X−Y平面に対して平行な最短距離)は、実装領域16の幅16xの1/2以上である。例えば、第2コネクタ46と実装領域16との間の距離L2(X−Y平面に対して平行な最短距離)は、実装領域16の幅16xの1/2以上である。これにより、発光素子部35から出射した光(斜め光)が、第1コネクタ45及び第2コネクタ46に入射する程度が軽減できる。これにより、光の損失、及び、コネクタの劣化を抑制し易くなる。
発光装置110において、基板10にレーザ印刷を行う場合がある。例えば、レーザ印刷により、2次元バーコードが印刷される。この場合に、レーザ印刷の領域の幅は、基板10の厚さt10の1/5以下とすることが好ましい。
図7は、第1の実施形態に係る別の発光装置を例示する模式的断面図である。
図7に表したように、本実施形態に係る別の発光装置111は、放熱部材51と、熱伝導層52と、複数の発光部40(例えば、第1発光部40a及び第2発光部40bなど)と、を含む。複数の発光部40のそれぞれ、放熱部材51、及び、熱伝導層52には、既に説明した構成を適用できる。図7は、実施形態に係る照明装置211の構成も例示している。照明装置211は、照明装置部材71と、その上に設けられた発光装置111と、を含む。
このように、1つの放熱部材51に対して、複数の発光部40を設けても良い。熱伝導層52は、複数の発光部40と放熱部材51との間に配置される。この時、複数の発光部40ごとに、熱伝導層52が分断されても良く、複数の発光部40に対して、1つの熱伝導層52が設けられても良い。分断される場合において、熱伝導層52が複数のパターンを有すると見なすこともできるし、複数の熱伝導層52が設けられると見なすこともできる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、実装基板部15に係る。この実装基板部15は、例えば、基板10と、その上に設けられた導電層(例えば第1金属層11)と、を含む。例えば、図5に例示したように、導電層(例えば金属層11)は、ニッケル層13bと、パラジウム層13cと、金層13dと、を含む積層膜を含む。例えば、既に説明したように、銅層13aの上に、ニッケル層13b、パラジウム層13c及び金層13dが、この順で設けられる。
基板10の上に設けられる導電層の周りに、レジスト層を設けても良い。このレジスト層には、例えば、シリコーン材を用いる。基板10には、高反射率のセラミック基板を用いる。
本実施形態において、基板10の反射面に、Ni/Pd/Auのめっき層が形成される。これにより、例えば、色変が抑制される。これにより、反射率の低下が抑制できる。レジストにシリコーン材を用い、高反射率のセラミック基板を用いることで、さらに、効率が向上できる。
実装基板の反射面に、例えば、Ni/Agのめっき層を用いた場合は、変色が生じ、これに伴い、光束が低下し易い。この変色には、主に、空気に含まれる硫黄系のガスが影響する。一方、Ni/Auのめっき層を用いると、Ni/Agのめっき層に比べ、全光線反射率が低くなる。
実施形態においては、硫黄腐食への耐性を向上でき、かつ、高い反射率を維持できる。これにより、変色が抑制でき、高い効率が得られる。
本実施形態においては、基板として、Alなどのセラミック基板を用いることができる。基板として、Alなどの金属基板を用いても良い。
例えば、基板の主面(上面でも下面でも良い)上に、銅のめっき層(銅層13a)が設けられる。この銅のめっき層の上に、Ni/Pd/Auの積層膜が設けられる。この積層膜は、例えば、電解めっき法、または、無電解めっき法により形成される。
実施形態において、Ni/Pd/Auの積層膜の表面(金層13dの表面)の、460nmの波長の全光線反射率は、35%以上50%以下である。全光線反射率は、例えば、試験片の平行入射光束に対する全反射光束の割合である。全光線反射率は、拡散成分を含む光線反射率である。
実施形態において、Ni/Pd/Auの積層膜の表面(金層13d)の、460nmの波長の全光線反射率は、60%以上70%以下である。
実施形態において、Ni層の厚さは、3μm以上6μm以下である。Pd層の厚さは、0.05μm以上0.1μm以下である。Au層の厚さは、0.05μm以上3μm以下である。
実施形態において、基板の、460nmの波長の全光線反射率は、85%以上93%以下である。基板の、560nmの波長の全光線反射率は、85%以上93%以下である。
本実施形態に係る実装基板部は、例えば、LEDモジュールに利用できる。このLEDモジュールは、例えば、照明器具などに用いることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、COBモジュール(例えば発光素子部35)に係る。本COBモジュールは、例えば、半導体発光素子20と、波長変換層31と、を含む。半導体発光素子20は、青色光を放出する。波長変換層31は、その青色光を励起光として、例えば、白色の可視光を生成する。COBモジュールにおける光束発散度は、10lm/mm以上であり、COBモジュールの消費電力は、50W以上である。
本実施形態において、COBモジュールに給電するコネクタは、金属により形成される。このコネクタは、単極構造を有する。1つのCOBモジュールにおいて、2つ以上のコネクタ(例えば、第1コネクタ45及び第2コネクタ46など)が設けられる。
COBモジュールにおいて、多くの場合、樹脂を含むコネクタが用いられる。一方、投光器などに用いられる高出力のCOBモジュールにおいて、配光特性を満足させるために、発光面積(例えば実装領域16の面積)が小さいことが望ましい。発光面積を小さくして発光密度が上がると、実装領域16の周囲に配置されたコネクタの光による劣化が激しくなる。コネクタにおいて、変色などが生じる場合がある。
実験によると、光束発散度が10lm/mm以上であり、モジュール電力が50W以上のときに、樹脂を含むコネクタにおいては、変色が顕著に発生する。この変色は、コネクタに用いられる樹脂に発生する。
本実施形態においては、コネクタとして、変色の原因となる樹脂を使用しない。コネクタは、金属のみで形成される。これにより、コネクタの変色が抑制できる。
実施形態においては、複数のコネクタを設け、コネクタの1つを正電極として用い、別のコネクタを負電極として用いる。
実施形態においては、例えば、発光素子部35を挟むように、第1コネクタ45及び第2コネクタ46を配置する。これより、基板10の第1の主面10aにおいて熱源となる半導体発光素子20の熱を、第1金属層11を介してあらかじめ広げることができる。したがって、放熱性がさらに向上する。
(第4の実施形態)
本実施形態は、波長変換層31に係る。図5に例示したように、波長変換層31は、例えば、複数の波長変換粒子31aと、光透過性樹脂31b(例えば封止材)と、を含む。光透過性樹脂31bに、複数の波長変換粒子31aが分散されている。本実施形態においては、この光透過性樹脂31bは、ジメチルシリコーンを主成分として含む。光透過性樹脂31bの光透過率は86%以上である。光透過性樹脂31bの硬度(ショアA)は、15以上50以下である。
ショアAは、例えば、一般ゴムの硬さを測定する際の規格である。被測定物の表面に圧子(押針またはインデンタ)を押し込み変形させ、その変形量(押込み深さ)を測定し、数値化する。ショアAの測定には、例えばデュロメータ(スプリング式ゴム硬度計)が用いられる。
発光装置のCOBモジュールにおいて、高い光束発散度を得るために、基板上に半導体発光素子を高い密度で実装する。このため、熱分散が悪い。さらに、波長変換層31に入射する光量が高くなる。このため、波長変換層31の温度が上昇し易い。波長変換層31の光透過性樹脂として、シリコーンを用いた場合、シリコーンの熱伝導率が約0.1℃・Wである。このため、大電力のCOBモジュールにおいては、波長変換層31の温度は、小電力のCOBモジュールに比べて著しく高くなる。この温度により、シリコーンの硬度が高くなる。
さらに、温度の上昇により、熱ストレスが加わり、このため、COBモジュールに用いられる配線(例えば第1金属層11など)と、波長変換層31と、の間でクラックまたは剥がれが生じる場合がある。
本実施形態においては、光透過性樹脂31bの硬度(ショアA)を15以上50以下とする。これにより、クラック及び剥がれが抑制できる。
本実施形態は、例えば、400nm以上480nm以下の波長の光を放出する半導体発光素子20と、半導体発光素子20を覆う波長変換層31と、を含む発光素子部35を含むことができる。発光素子部35(COBモジュール)における光束発散度は、10lm/mm以上であり、消費電力は、50W以上である。
波長変換層31の光透過性樹脂31bの厚さが2mmのときにおいて、光透過性樹脂31bの、400nmの波長に対する全光透過率は、85%以上である。
本実施形態によれば、投光器などの狭角に対応できる光束発散度を有する発光装置が提供できる。点灯中において温度が上昇した場合においても、温度ストレスによる応力を緩和でき、クラック及び剥がれが抑制できる。
本実施形態に係る発光装置に関する実験結果の例について説明する。
例えば、実装基板部15上に、発光素子部35が配置される。発光素子部35は、複数の半導体発光素子20を含む。複数の半導体発光素子20のそれぞれにおいては、1辺が1mmの正方形で、主波長は455nmである。複数の半導体発光素子20の配設において、ピッチは、1.6mmである。半導体発光素子20の数は、96である。
第1試料においては、発光素子部35の波長変換層31の光透過性樹脂31bとして、ショアAが70であり、伸びが70%のジメチルシリコーンが用いられる。第2試料においては、光透過性樹脂31bとして、ショアAが43であり、伸びが150%のジメチルシリコーンが用いられる。第3試料においては、光透過性樹脂31bとして、ショアAが32であり、伸びが200%のジメチルシリコーンが用いられる。
これらの試料に関して、440mAの電流で、144Vの電圧で、130℃のジャンクション温度で、点灯試験が行われる。点灯試験中において、波長変換層31の上面の温度は、120℃以上150℃以下の温度となる。
第1試料においては、点灯試験の約100時間の経過後において、クラックが生じる。第2試料及び第3試料においては、2000時間〜3000時間の経過後においても、クラックが生じない。このことから、ショアAは、50以下であることが好ましい。
一方、ショアAが15未満で、過度に小さいと、作業性が悪い。このため、本実施形態においては、ショアAは、15以上50以下とする。これにより、クラック及び剥がれが抑制でき、作業性も良い。
光透過性樹脂31bにおける、可視光領域の光に対する吸収を少なくすることで、光に起因する劣化が抑制できる。厚さが2mmのときにおいて、光透過性樹脂31bの、400nmの波長に対する全光透過率を85%以上とすることで、高い光取り出し効率が得られる。全光透過率は、90%以上であることがさらに好ましい。
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。 図8に例示したように、本実施形態に係る照明装置221は、発光装置121と、照明装置部材71と、を含む。照明装置部材71は、例えば、ベース部72と、反射部73と、を含む。この例では、ベース部72は、板状である。反射部73は、ベース部72の縁に沿って設けられている。ベース部72の上に発光装置121が設けられている。反射部73は、発光装置121から出射される光LLを反射する。反射部73により、光LLを所望の方向に向けて効率良く照射できる。ベース部72は、発光装置121を保持しつつ、発光装置121で発生する熱を効率良く放熱する。
この例では、発光装置121は、放熱部材51と、熱伝導層52と、複数の発光部40(例えば、第1発光部40a及び第2発光部40bなど)と、を含む。
複数の発光部40どうしの間隔は、短いことが好ましい。これにより、狭い領域から高い強度の光LLが出射する。広い領域から光LLが出射すると、反射部73において適正な反射が得難くなり、所望の方向への高効率の反射が困難になる。このため、狭い領域から光LLが出射するよう、発光特性を点光源に近づけることが好ましい。これにより、反射部73における高効率の反射が得られる。
本実施形態においても、比Rsを5以上にすることで、光束発散度が10lm/mm以上100lm/mm以下と光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めた発光装置が提供できる。
以下の構成によれば、例えば、複数の発光部40どうしの間隔を、実用的に短くすることができる。
図9(a)及び図9(b)は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。
図9(a)は平面図である。図9(b)は、図9(a)のA1−A2線断面を例示す断面図である。
図9(a)及び図9(b)に表したように、本実施形態に係る発光装置121は、放熱部材51と、熱伝導層52と、複数の発光部40(例えば、第1発光部40a、第2発光部40b、第3発光部40c及び第4発光部40dなど)と、を含む。複数の発光部40のそれぞれ、放熱部材51、及び、熱伝導層52には、第1の実施形態において説明した構成を適用できる。この例では、複数の発光部40ごとに、熱伝導層52が分断されている。第2発光部40bは、第1発光部40aと、第1主面10aに対して平行な面内で並ぶ。
例えば、放熱部材51は、銅の基板と、基板の表面に設けられたニッケル層と、を含む。ニッケル層は、例えば、めっきにより形成される。熱伝導層52には、例えば、SnAg系のはんだが用いられる。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る照明装置221の構成も例示している。照明装置221は、照明装置部材71(例えばベース部72)と、その上に設けられた発光装置121と、を含む。
第1発光部40aは、複数の半導体発光素子20(第1半導体発光素子20a及び第2半導体発光素子20bなど)を含む。第2発光部40bは、複数の半導体発光素子20(第3半導体発光素子20c及び第4半導体発光素子20dなど)を含む。
例えば、第1発光部40aは、第1実装基板部15aを含む。第2発光部40bは、第2実装基板部15bを含む。第1実装基板部15a及び第2実装基板部15bのそれぞれには、第1の実施形態において説明した実装基板部15の構成を適用できる。
複数の発光部40のうちの1つの発光部40(第1発光部40a)の基板10は、第1側面10saを有する。第1側面10saは、第1主面10aに対して交差する。
複数の発光部40のうちの別の発光部40(第2発光部40b)の基板10は、第2側面10sbを有する。第2側面10sbは、第1主面10aに対して交差し、第1側面10saに対向する。
発光装置121は、光反射樹脂層60をさらに備える。光反射樹脂層60は、光反射性で絶縁性である。光反射樹脂層60は、第1側面10saの少なくとも一部を覆い、第2側面10sbの少なくとも一部を覆う。
光反射樹脂層60には、例えば、絶縁性樹脂と、絶縁性樹脂に分散された複数の粒子と、を含む。複数の粒子には、例えば、TiO及びAlの少なくともいずれかが用いられる。絶縁性樹脂には、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂及びポリイミド樹脂の少なくともいずれかが用いられる。光反射樹脂層60の反射率は、例えば、70%以上である。これにより、高い絶縁性と共に、高い反射率が得られ、光の利用効率が向上する。
上記のように、発光部40どうしの間隔を小さくすることが好ましい場合がある。複数の発光部40どうしの間隔を小さくするために、例えば、複数の発光部40のそれぞれに含まれる基板10の面積は、小さくされる。一方、基板10の第1主面10a上に設けられる第1金属層11、及び、第2主面10b上に設けられる第2金属層12には、それぞれに適した面積が必要である。
第1金属層11及び第2金属層12のそれぞれの面積を適正にしつつ基板10の面積を小さくすると、基板10の端と第1金属層11の端との距離が小さくなり、基板10の端と第2金属層12の端との距離が小さくなる。その結果、これらの金属層における沿面距離が短くなる。
このように、複数の発光部40どうしの間隔を小さくすると、実装基板部15における沿面距離が短くなり、その結果、絶縁性が劣化し易くなる。
このとき、本実施形態においては、隣り合う複数の発光部40の実装基板部15どうしの間に、光反射樹脂層60を設ける。光反射樹脂層60は、第1側面10saの少なくとも一部を覆う。これにより、第1発光部40aにおける沿面距離が短くなったときでも、第1実装基板部15aにおいて、良好な絶縁性を維持できる。同様に、光反射樹脂層60は、第2側面10sbの少なくとも一部を覆う。これにより、第2発光部40bにおける沿面距離が短くなったときでも、第2実装基板部15bにおいて、良好な絶縁性を維持できる。
この例では、図9(b)に表したように、光反射樹脂層60は、第1側面10sa及び第2側面10sbを覆うと共に、上記の1つの発光部40(第1発光部40a)の基板10の第1主面10aの一部、及び、上記の別の発光部40(第2発光部40b)の基板10の第1主面10aの一部を覆う。例えば、光反射樹脂層60は、第1発光部40aの第1金属層11の一部、及び、第2発光部40bの第1金属層11の一部を覆う。これにより、さらに、絶縁性の劣化が抑制される。
例えば、光反射樹脂層60は、第1発光部40aの第1金属層11の側面、及び、第2発光部40bの第1金属層11の側面を覆う。これにより、第1発光部40aの第1金属層11の側面と、第2発光部40bの第1金属層11の側面と、の間における絶縁性が向上できる。
この例では、光反射樹脂層60は、第1発光部40aの第2金属層12の側面、及び、第2発光部40bの第2金属層12の側面を覆う。これにより、第1発光部40aの第2金属層12の側面と、第2発光部40bの第2金属層12の側面と、の間における絶縁性が向上できる。
例えば、複数の発光部40どうしの間隔を小さくしたときに、複数の発光部40のそれぞれに含まれる金属層どうしにおいて、絶縁性が劣化し易くなる。光反射樹脂層60が、複数の発光部40のそれぞれに含まれる金属層の側面を覆うことで、側面どうしの間における絶縁性が向上できる。
図9(b)に例示したように、この例では、光反射樹脂層60の一部は、第1発光部40aの第1実装基板部15aの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。さらに、光反射樹脂層60の一部は、第2発光部40bの第2実装基板部15bの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。光反射樹脂層60は、第1実装基板部15aと第2実装基板部15bとの間の空間に充填されている。これにより、より絶縁性をより高めることができる。
さらに、図9(a)に例示したように、この例では、光反射樹脂層60は、複数の発光部40に含まれる基板10の外縁を覆っている。これにより、光の利用効率が向上できる。
光反射樹脂層60を設けることで、第1発光部40aと第2発光部40bとの間の間隔を小さくできる。例えば、第1発光部40aの基板10の第1側面10saと、第2発光部40bの基板10の第2側面10sbと、の間の距離g1は、0.5ミリメートル(mm)以上5ミリメートル(mm)以下である。距離g1は、1mm以下であることが好ましい。
この例では、波長変換層31は、第1波長変換膜31pと、第2波長変換膜31qと、を含む。第1波長変換膜31pは、半導体発光素子20の側面を覆う。第2波長変換膜31qは、半導体発光素子20の上面を覆い、第1波長変換膜31pの上に設けられる。第1波長変換膜31pは、例えば、赤色の光を放出する。第2波長変換膜31qは、例えば、黄色の光を放出する。
図10(a)〜図10(d)は、第5の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
これらの図では、照明装置部材71は、省略されている。これらの例における照明装置部材71には、第1の実施形態に関して説明した構成、または、照明装置221に関して説明した構成を適用できる。
図10(a)〜図10(d)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置121a〜121d(及び照明装置221a〜221d)においても、光反射樹脂層60は、第1側面10sa及び第2側面10sbを覆う。さらに、光反射樹脂層60は、第1発光部40aの基板10の第1主面10aの一部、及び、第2発光部40bの基板10の第1主面10aの一部を覆う。
発光装置121a(及び照明装置221a)においては、光反射樹脂層60は、第1金属層11から離間し、第2金属層12から離間する。光反射樹脂層60の一部は、第1実装基板部15aの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。さらに、光反射樹脂層60の一部は、第2実装基板部15bの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。
発光装置121b(及び照明装置221b)においては、光反射樹脂層60は、第1金属層11の一部を覆い、第2金属層12の一部と接する。光反射樹脂層60の一部は、第1実装基板部15aの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。さらに、光反射樹脂層60の一部は、第2実装基板部15bの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。
発光装置121c(及び照明装置221c)においては、光反射樹脂層60は、第1金属層11から離間し、第2金属層12から離間する。光反射樹脂層60は、第1実装基板部15aの基板10と、放熱部材51と、の間、及び、第2実装基板部15bの基板10と、放熱部材51と、の間には配置されていない。
発光装置121d(及び照明装置221d)においては、光反射樹脂層60は、第1金属層11の一部を覆い、第2金属層12の一部を覆う。光反射樹脂層60は、反射層32に接している。光反射樹脂層60の一部は、第1実装基板部15aの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。さらに、光反射樹脂層60の一部は、第2実装基板部15bの基板10と、放熱部材51と、の間に配置される。光反射樹脂層60は、第1実装基板部15aと第2実装基板部15bとの間の空間に充填されている。より高い絶縁性と、より高い反射率と、が得られる。
図11(a)及び図11(b)は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。
これらの図は、本実施形態に係る放熱部材51の形状を例示している。図11(b)は、平面図である。図11(a)のA1−A2線断面図である。
図11(a)に例示したように、放熱部材51は、第1〜第4辺55a〜55dを有する。例えば、第1辺55aは、X軸方向に沿って延在する。第2辺55bは、第1辺55aから離間し、X軸方向に沿って延在する。第3辺55cは、第1辺55aの一端と、第2辺55bの一端と、を接続する。第4辺55dは、第3辺55cと離間し、第1辺55aの他端と、第2辺55bの他端と、を接続する。この例では、第1辺55aの長さ及び第2辺55bの長さのそれぞれは、第3辺55cの長さ及び第4辺55dの長さのそれぞれよりも長い。
図11(b)に例示したように、放熱部材51は反っていても良い。例えば、放熱部材51と発光部40とは、高温で接合される。熱膨張係数の差によって、放熱部材51が反る場合がある。
放熱部材51のうちで実装基板部15が設けられる領域の反りについて着目する。図11(a)に例示したように、実装基板部15が設けられる領域の長さは、1つの実装基板部15の長さLa(mm)と、別の実装基板部15の長さLb(mm)と、両者の間のスペースの長さLc(mm)と、の和の長さL01(mm)である。長さL01は、La+Lb+Lcである。放熱部材51の反りC51は、放熱部材51のこの領域の端のZ軸方向の位置の差である。例えば、放熱部材51の反りC51(mm)は、放熱部材51の下面の、上記の領域の端と、放熱部材51の下面の中心と、の間のZ軸方向の距離である。例えば、放熱部材51の反りC51は、放熱部材51の上面の、上記の領域の端と、放熱部材51の上面の中心と、の間のZ軸方向の距離でも良い。放熱部材51の反りC51は、実装基板部15が設けられる領域のサイズに依存する。相対的反りRC1を、C51/L01とする。
一方、放熱部材51は、厚さt51(mm)を有する。放熱部材51の反りは、放熱部材51の厚さt51に依存する。相対的厚さRT1を、t51/L01とする。
図12は、第5の実施形態に係る発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。
図12は、放熱部材51と発光部40とを217℃で接合した後の、25℃における反りのシミュレーション結果を例示している。放熱部材51と発光部40とは、熱伝導層52(例えば、はんだ)により接合される。図12の横軸は、放熱部材51(ヒートスプレッダ)の相対的厚さRT1である。縦軸は、相対的反りRC1である。
例えば、放熱部材51のうちで実装基板部15が設けられる領域の長さL01は、50mmである。例えば、相対的厚さRT1が、0.06のときは、放熱部材51の厚さt51は、3mmである。相対的厚さRT1が、0.12のときは、放熱部材51の厚さt51は、6mmである。相対的反りRC1が、0.004のときは、反りC51は、0.2mmである。例えば、放熱部材51のうちで実装基板部15が設けられる領域の長さL01が50mmのときに、反りC51を0.2mm以下にすることが好ましい。これにより、例えば、反射部73における高効率の反射が得られる。もし、反りが過度に大きいと、反射部73による光LLの適正な方向への反射が困難になる。放熱性も悪化し得る。実用的に、相対的反りRC1が0.004以下であることが、好ましい。これにより、高反射による高効率が得られる。
図12から、相対的厚さRT1は0.06であることが好ましい。相対的厚さRT1が大きくなると、相対的反りRC1の変化は小さくなる。相対的厚さRT1は0.12以下で良い。相対的厚さRT1が0.12を超えると、放熱部材51の材料使用量が過度に増える。
従って、本実施形態において、相対的厚さRT1は、0.06以上、0.12以下が好ましい。すなわち、放熱部材51の厚さは、放熱部材51のうちで実装基板部15が設けられる領域の長さL01の0.06倍以上0.12倍以下であることが好ましい。
一般に、LEDモジュールにおいて、複数のCOBモジュールをヒートスプレッダに実装する際、実装の制約のために、COBモジュールどうしの間隔は、一定以上に設定される。このため、LEDモジュールのサイズが大きくなり、反射鏡及び外形サイズが大きくなる。そして、COBモジュールどうしの間に形成される隙間においては、反射率が低く、このため、反射ロスが生じる。
一方、投光器などに用いられる高出力のCOBモジュールは、配光特性を満足させるために、発光領域の面積は小さく、発光密度が高いことが好ましい。しかしながら、発光密度が上がると、発光領域の中心部での温度がより高くなる。複数のCOBモジュールのそれぞれに、ヒートスプレッダを接続する構成においては、複数のCOBモジュールのそれぞれにおいて温度のばらつきが発生する場合がある。
本実施形態においては、ヒートスプレッダと、複数のCOBモジュールと、を組み合わせ、複数のCOBモジュールどうしの間の領域に、例えば、白色の絶縁樹脂(光反射樹脂層60)を設ける。これにより、例えば、配線基板の沿面距離を小さくすることができる。これにより、発光装置のサイズを小さくすることができる。
そして、白色の絶縁樹脂の反射率を70%以上にすることで、光反射ロスを低減することができる。
1つのヒートスプレッダと、複数のCOBモジュールと、を組み合わせることで、例えば、COBモジュールの最大温度が抑制できる。複数のCOBモジュールにおける温度を均一にできる。そして、発光装置を小さくすることができる。
本実施形態において、熱伝導層52として、例えば、はんだを用いる。これにより、例えば、放熱性を向上することができる。
本実施形態において、相対的厚さRT1を0.015以上0.03以下にすることで、例えば、ヒートスプレッダ効果を大きくすることができる。そして、発光装置における反りを低減することができる。
(第6の実施形態)
図13(a)〜図13(f)は、第6の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
図13(a)は、本実施形態に係る発光装置131及び照明装置231の平面図である。図13(b)は、発光装置131に含まれる放熱部材51の平面図である。第13(c)は、発光装置131に含まれる実装基板部15の平面図である。図13(d)、図13(e)及び図13(f)は、それぞれ、図13(a)のA1−A2線断面図、A3−A4線断面図、及び、A5−A6線断面図である。
図13(a)に表したように、本実施形態に係る照明装置231は、発光装置131と、照明装置部材71と、を含む。この例でも、発光装置131は、放熱部材51と、熱伝導層52と、発光部40と、を含む。この例においても、比Rsを5以上にすることで、光束発散度が10lm/mm以上100lm/mm以下と光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めた発光装置が提供できる。
図13(b)、図13(d)及び図13(f)に表したように、放熱部材51の、第2主面10bに対向する第1面(上面51u)は、凹凸51pを有する。
図13(b)に表したように、例えば、第1面(上面51u)の凹凸51pは、複数の第1溝51paを含む。複数の第1溝51paは、例えば、X軸方向(例えば第2主面10bに対して平行な第1の方向)に延在する。この例では、第1面(上面51u)の凹凸51pは、複数の第2溝51pbをさらに含む。複数の第2溝51pbは、例えばY軸方向(例えば第2主面10bに対して平行で第1の方向と交差する)に延在する。この例では、第2の方向は、第1の方向に対して垂直である。実施形態において、第1の方向と第2の方向との間の角度は、任意である。
図13(a)に例示したように、この例では、第1面(上面51u)のうちで凹凸51pが設けられている領域51prを第2主面10bに投影したときの外縁51peは、基板10を第2主面10bに投影したときの外縁(例えば第1主面10aの外縁10r)の外側に位置する。
図13(c)、図13(d)及び図13(f)に表したように、この例では、第2金属層12の放熱部材51に対向する第2面(下面12l)は、凹凸12pを有する。
第2面(下面12l)の凹凸12pは、複数の第3溝12paを含む。複数の第3溝12paは、例えば、X軸方向(例えば第2主面10bに対して平行な第3の方向)に延在する。この例では、第2面(下面12l)の凹凸12pは、複数の第4溝12pbをさらに含む。複数の第4溝12pbは、例えば、Y軸方向(例えば、第2主面10bに対して平行で第3の方向と交差する第4の方向)に延在する。この例では、第4の方向は、第3の方向に対して垂直である。実施形態において、第3の方向と第4の方向との間の角度は、任意である。第3の方向と第1の方向との角度、第3の方向と第2の方向との角度、第4の方向と第1の方向との角度、及び、第4の方向と第2の方向との角度は、任意である。
実施形態は上記に限らず、凹凸51pは、例えば、複数の独立した凸部と、凹部と、を含んでも良い。凹凸51pは、例えば、複数の独立した凹部と、凸部と、を含んでも良い。凹凸12pは、例えば、複数の独立した凸部と、凹部と、を含んでも良い。凹凸12pは、例えば、複数の独立した凹部と、凸部と、を含んでも良い。
実施形態において、放熱部材51の凹凸51p、及び、第2金属層12の凹凸12pの少なくともいずれかが設けられても良い。
凹凸51pの凹部、及び、凹凸12pの凹部に、熱伝導層52(例えば、はんだ)が充填される。凹凸を設けることで、応力がより緩和される。
例えば、発光部40において、熱が発生する。例えば、発生した熱により、半導体発光素子20における発光効率(lm/W)が低下する。投入電力を大きくすると、発光装置の温度(例えば半導体発光素子20の温度)が、発光装置の環境温度の仕様値以上に上昇する場合がある。
放熱性の向上のために、例えば、COBの裏面と、放熱板(放熱部材51)と、を、はんだ(熱伝導層52)で接合する構造がある。この構造において、COBと、放熱板と、はんだと、の間における熱膨張係数の差により、応力がはんだに加わる。その結果、はんだにクラックが発生し、信頼性が低下する場合がある。変形抵抗の小さい材料を介してCOBと放熱板とを接合する方法があるが、良好なはんだ接合が得難い。さらに、この方法では、接合部分に発生するひずみは大きいままである。このため、COBまたは放熱板が反ってしまった場合に、ひずみが集中し、ひずみが集中した部分からクラックが生じ易くなる。
これに対して、本実施形態においては、放熱部材51の凹凸51p、及び、第2金属層12の凹凸12pの少なくともいずれかを設ける。凹凸が設けられることで、はんだ(熱伝導層52)に生じる応力が緩和され、ひずみが低減できる。例えば、X−Y平面内の応力が、凹凸51p及び凹凸12pの少なくともいずれかにより緩和される。これにより、信頼性を向上できる。
さらに、凹凸51pを設けることで、放熱部材51と熱伝導層52(例えば、はんだ)との接触面積が拡大する。凹凸12pを設けることで、第2金属層12と熱伝導層52(例えばはんだ)との接触面積が拡大する。これにより、放熱性が向上する。
このように、COBの表面と、放熱板の表面と、の少なくともいずれかに凹凸を設けることで、応力が緩和できる。さらに、はんだによる接合において、接合面積を増大でき、放熱性が向上する。
図14(a)〜図14(g)は、第6の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。
これらの図は、実施形態に係る放熱部材51を、Z軸方向を含む平面で切断した断面図である。
図14(a)及び図14(b)に表した例では、放熱部材51の上面51uに設けられた凹凸51pは、凹部51pdを有している。凹部51pdは、底面部(放熱部材底面部51qb)と、側面部(放熱部材側面部51qa)と、を有している。側面部(放熱部材側面部51qa)は、第2主面10b(すなわち、X−Y平面)に対して交差する。これらの例では、放熱部材51の断面は、2つの放熱部材側面部51qaを有し、2つの放熱部材側面部51qaが交差する部分(放熱部材底面部51qb)の断面は、三角形状である。
図14(a)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図14(b)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppの断面は、三角状である。
図14(c)及び図14(d)に表した例でも、放熱部材51の凹部51pdは、底面部(放熱部材底面部51qb)と、側面部(放熱部材側面部51qa)と、を有している。これらの例では、放熱部材底面部51qbは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。
図14(c)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図14(d)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppの断面は、三角状である。
図14(e)、図14(f)及び図14(g)に表した例では、放熱部材51の凹部51pdは、底面部(放熱部材底面部51qb)と、側面部(放熱部材側面部51qa)と、に加えて、コーナー部(放熱部材コーナー部51qc)を有している。放熱部材コーナー部51qcは、放熱部材底面部51qbと、放熱部材側面部51qaと、を接続し、曲面状である。
図14(e)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図14(f)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppは、曲面状である。図14(g)に表した例では、放熱部材51の上面51uの凸部51ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状であり、放熱部材底面部51qbは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。
実施形態において、曲面状の放熱部材コーナー部51qcを設けることが好ましい。このように、凹部51pd(例えば溝)のエッジ部分(コーナー部)を、曲面状とする。これにより、放熱部材51の凹部51pdのエッジ部分に応力が集中することが抑制できる。エッジ部分が、非曲面状である場合は、エッジ部分がクラックの起点となり、クラックが発生し易くなる。エッジ部分を曲面状にすることで、クラックの発生をより抑制できる。
図15(a)〜図15(g)は、第6の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。
これらの図は、実施形態に係る第2金属層12をZ軸方向を含む平面で切断した断面図である。
図15(a)及び図15(b)に表した例では、第2金属層12の下面12lに設けられた凹凸12pは、凹部12pdを有している。凹部12pdは、底面部(第2金属層底面部12qb)と、側面部(第2金属層側面部12qa)と、を有している。側面部(第2金属層側面部12qa)は、第2主面10b(すなわち、X−Y平面)に対して交差する。これらの例では、第2金属層12の断面は、2つの第2金属層側面部12qaを有し、2つの第2金属層側面部12qaが交差する部分(第2金属層底面部12qb)の断面は、三角形状である。
図15(a)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図15(b)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppの断面は、三角状である。
図15(c)及び図15(d)に表した例でも、第2金属層12の凹部12pdは、底面部(第2金属層底面部12qb)と、側面部(第2金属層側面部12qa)と、を有している。これらの例では、第2金属層底面部12qbは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。
図15(c)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図15(d)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppの断面は、三角状である。
図15(e)、図15(f)及び図15(g)に表した例では、第2金属層12の凹部12pdは、底面部(第2金属層底面部12qb)と、側面部(第2金属層側面部12qa)と、に加えて、コーナー部(第2金属層コーナー部12qc)を有している。第2金属層コーナー部12qcは、第2金属層底面部12qbと、第2金属層側面部12qaと、を接続し、曲面状である。
図15(e)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。図15(f)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppは、曲面状である。図15(g)に表した例では、第2金属層12の下面12lの凸部12ppは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状であり、第2金属層底面部12qbは、X−Y平面に対して実質的に平行な平面状である。
実施形態において、曲面状の第2金属層コーナー部12qcを設けることが好ましい。このように、凹部12pd(例えば溝)のエッジ部分(コーナー部)を、曲面状とする。これにより、第2金属層12の凹部12pdのエッジ部分に応力が集中することが抑制できる。これにより、クラックの発生をより抑制できる。
実施形態において、凹部(例えば溝)の形状(Z軸方向を含む平面で切断したときの断面形状)は、例えば、三角形、台形、または、円形(楕円形)などとすることができる。そして、形状が、三角形状または台形状である場合において、コーナー部を曲面状とすることが好ましい。
放熱部材51の第1面(上面51u)に設けられる凹凸51pの深さd51は、放熱部材51の厚さt51の1/10倍以下であることが好ましい(図14(g)参照)。深さd51を、厚さt51の1/10倍以下にすることで、例えば、はんだ(熱伝導層52)内におけるボイドの生成を抑制できる。さらに、はんだの使用量が抑制でき、コストの上昇が抑制できる。さらに高い効果を求める場合は、1/20倍以下が望ましい。深さd51は、放熱部材51の厚さt51の1/1000倍以上であることが好ましい。これにより、応力が効果的に抑制でき、接触面積の増大による放熱性の向上が効果的に得られる。
一方、第2金属層12の第2面(下面12l)に設けられる凹凸12pの深さd12は、第2金属層12の厚さt12の1/2倍以下であることが好ましい(図15(g)参照)。深さd12を、厚さt12の1/2倍以下にすることで、例えば、はんだ(熱伝導層52)内におけるボイドの生成を抑制できる。さらに、はんだの使用量が抑制でき、コストの上昇が抑制できる。深さd12は、第2金属層12の厚さt12の1/100倍以上であることが好ましい。これにより、応力が効果的に抑制でき、接触面積の増大による放熱性の向上が効果的に得られる。
例えば、溝ピッチは、溝深さの2倍以上であることが好ましい。
例えば、放熱部材51の複数の凹部51pdのピッチは、凹部51pdの深さの2倍以上であることが好ましい。例えば、隣り合う複数の凹部51pdの底面部(放熱部材底面部51qb)どうしの距離は、凹部52pdの凸部51ppと、底面部(放熱部材底面部51pb)と、の間のZ軸方向に沿う距離の2倍以上であることが好ましい。これにより、凹部51pdの形状(溝の形状)が、安定し易くなる。ピッチが深さの10倍以上であることがさらに好ましい。これにより、凹部(溝)の形状が均一になり易い。
例えば、第2金属層12の複数の凹部12pdのピッチは、凹部12pdの深さの2倍以上であることが好ましい。例えば、隣り合う複数の凹部12pdの底面部(第2金属層底面部12qb)どうしの距離は、凹部12pdの凸部12ppと、底面部(第2金属層底面部12pb)と、の間のZ軸方向に沿う距離の2倍以上であることが好ましい。これにより、凹部12pdの形状(溝の形状)が、安定し易くなる。ピッチが深さの10倍以上であることがさらに好ましい。これにより、凹部(溝)の形状が均一になり易い。
実施形態において、溝どうしの間の距離は、溝深さ以上であることが好ましい。
例えば、放熱部材51の複数の凹部51pdどうしの間の距離は、凹部51pdの深さの2倍以上であることが好ましい。例えば、隣り合う複数の凹部51pdの凸部51ppの幅(Z軸方向に対して垂直な方向の距離)は、凹部52pdの凸部51ppと、底面部(放熱部材底面部51pb)と、の間のZ軸方向に沿う距離以上であることが好ましい。これにより、凹部51pdにおけるボイド(はんだに生じるボイド)が抑制される。溝どうしの間の距離が過度に短いと、ボイドが残りやすくなる。
例えば、第2金属層12の複数の凹部12pdどうしの間の距離は、凹部12pdの深さ以上であることが好ましい。例えば、隣り合う複数の凹部12pdの凸部12ppの幅(Z軸方向に対して垂直な方向の距離)は、凹部12pdの凸部12ppと、底面部(第2金属層底面部12pb)と、の間のZ軸方向に沿う距離以上であることが好ましい。これにより、凹部12pdにおけるボイドが抑制される。溝どうしの間の距離が過度に短いと、ボイドが残りやすくなる。
本実施形態において、基板10には、例えば、セラミック基板が用いられる。これにより高い熱伝導性と同時に、高い絶縁性が得られる。このとき、熱伝導層52には、はんだが用いられる。これにより、高い熱伝導性が得られる。
基板10として、セラミック基板を用い、熱伝導層52として金属を用いると、熱膨張係数に大きな差が生じる。このとき、本実施形態において、凹凸を設けることで、応力が効果的に緩和できる。
第2金属層12には、例えば、銅層が用いられる。これにより、熱伝導層52としてはんだを用いた場合にも、良好な接合が得られる。はんだの材料の選択範囲が広がり、接合工程の条件範囲が拡大する。第2金属層12として、例えば、アルミニウムを用いても良い。この場合は、はんだの材料が制限され易くなり、接合工程の条件が制限され易くなる。銅の熱伝導率は、アルミニウムの熱伝導率よりも高い。第2金属層12に、銅層を用いることで、より高い放熱性が得られる。
既に説明したように、第1面(上面51u)のうちで凹凸51pが設けられている領域51prを第2主面10bに投影したときの外縁51peが、発光領域を第2主面10bに投影したときの外縁の外側に位置することが好ましい。これにより、応力緩和の効果が得られる。基板10を第2主面10bに投影したときの外縁(例えば第1主面10aの外縁10r)の外側に位置するとさらに望ましい。凹凸が設けられている領域を広くすることで、クラックの発生をより効果的に抑制できる。
(第7の実施形態)
図16は、第7の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
図16に表したように、本実施形態に係る照明装置241は、発光装置141と、照明装置部材71と、を含む。発光装置141は、放熱部材51と、熱伝導層52と、発光部40と、を含む。この例においても、例えば、比Rsを5以上にすることで、光束発散度が10lm/mm以上100lm/mm以下と光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めた発光装置が提供できる。
この例でも、発光部40の発光素子部35は、複数の半導体発光素子20と、波長変換層31と、を含む。この例では、反射層32がさらに設けられている。
複数の半導体発光素子20(例えば第1半導体発光素子20a及び第2半導体発光素子20bなど)のそれぞれは、第1主面10aに対向する半導体発光素子下面20lと、半導体発光素子下面20lとは反対側の半導体発光素子上面20uと、を有する。半導体発光素子上面20uは、半導体発光素子20の上面である。
一方、波長変換層31は、半導体発光素子上面20uに接する波長変換層下面31lと、波長変換層下面31lとは反対側の波長変換層上面31uと、を有する。波長変換層上面31uは、波長変換層31の上面である。
本実施形態においては、複数の半導体発光素子20のいずれかの上面(半導体発光素子上面20u)と、波長変換層31の上面(波長変換層上面31u)と、の間の、Z軸方向(第1主面10aに対して垂直な方向)の距離t31は、100μm以上300μm以下である。
これにより、高い効率が得られると共に、波長変換層31において高い熱伝導性が得られ、温度上昇が抑制できる。その結果、寿命を長くできる。
例えば、実施形態に係る発光装置の仕様値は、例えば、相関色温度は5000K(ケルビン)であり、演色評価数は70であり、パッケージ温度が90℃のときに発光効率は、例えば、100lm/Wである。すなわち、光束発散度が高い。発光装置において、多数のLEDチップが実装される。LEDチップの周りに波長変換層31が設けられる。LEDチップから青色を含む光が出射する。波長変換層31においては、青色光で励起が生じ、例えば黄色光が放出され、白色光が得られる。青色光と合成されたときに適切に白色光が得られるように、波長変換層31が設計される。
波長変換層31は、樹脂(光透過性樹脂31b)と、樹脂に分散された複数の蛍光体粒子(波長変換粒子31a)と、を含む(図5参照)。波長変換層31の厚さ(例えば距離t31)が厚い場合は、適正な光変換特性が得られるように、蛍光体粒子の濃度が低く設定される。逆に、波長変換層31の厚さ(例えば距離t31)が薄い場合は、蛍光体粒子の濃度は高く設定される。
樹脂の熱伝導率は、蛍光体粒子の熱伝導率よりも低い。このため、蛍光体粒子の濃度が低いと、波長変換層31の熱伝導率は低くなる。蛍光体粒子の濃度が高いと、波長変換層31の熱伝導率は高くなる。
距離t31が過度に大きく、例えば500μmを超える場合には、蛍光体粒子の濃度は過度に低く設定される。このため、波長変換層31における熱伝導率が低く、半導体発光素子20で生じた熱、及び、波長変換層31で生じる熱により、波長変換層31の温度が過度に上昇する。これにより、波長変換層31の寿命が短くなる。
本実施形態においては、距離t31を300μm以下とする。これにより、蛍光体粒子の濃度は適正な値となり、波長変換層31における熱伝導率が低くできる。これにより、温度の上昇が抑制でき、例えば、波長変換層31の寿命が長くできる。
例えば、距離t31を300μm以下とすることで、波長変換層31において、一部の蛍光体粒子どうしが接する状態が形成できる。そして、基板10や、LEDチップ(半導体発光素子20)に接する蛍光体粒子の数が増える。これにより、波長変化する際に蛍光体粒子で生じる熱が、基板10またはLEDチップへ伝わり易くなる。
一方、波長変換層31の厚さ(例えば、距離t31)が過度に薄いと、波長変換層31中における蛍光体粒子の密度が高くなる。すなわち、複数の蛍光体粒子どうしの距離が短くなる。このため、例えば、1つの蛍光体粒子から放出された光が、その蛍光体粒子の近くに位置する別の蛍光体粒子で吸収される(再吸収される)確率が高くなる。すなわち、蛍光体粒子の密度が過度に高いと、発光効率が低下する。
本実施形態においては、距離t31を100μm以上とすることで、波長変換層31における蛍光体粒子の濃度が適正になる。これにより、再吸収が抑制され、高い発光効率が得られる。
本実施形態においては、LEDチップ(半導体発光素子20)は、例えば、フリップチップ構造を有する。基板10は、セラミックを含む。フリップチップ構造の場合、キャリアの結合による光放出に伴う熱は、基板10の側に主に伝わる。このため、セラミックの基板10において、効果的に熱が放熱でき、LEDチップの温度上昇が抑えられる。
COBモジュールは、導電性グリースまたは半田などの熱伝導層52により、放熱部材51(ヒートスプレッタ)と接続される。これにより、LEDチップからの熱を効率的に伝導し、分散できる。これにより、出力を高くできる。さらに、例えば、放熱部材51への熱伝導経路が形成できるため、波長変換層31の温度も低く維持できる。
これにより、例えば、25lm/W以上の高い発光効率のCOBモジュールにおいて、波長変換層31の温度を低く維持できる。これにより、寿命を長くできる。
例えば、半導体発光素子20として、X軸方向の長さが1mmで、Y軸方向の長さが1mmで、厚さ(Z軸方向の長さ)が0.4mmのLEDチップが用いられる。実装基板部15の第1金属層11の上に、複数の半導体発光素子20が配置される。複数の半導体発光素子20の周りに、反射層32が形成される。反射層32の内側の幅(内径)は、約19mmである。反射層32で囲まれた領域において、半導体発光素子20を覆うように、波長変換層31が形成される。波長変換層31の樹脂には、例えば、ジメチルシリコーンが用いられる。この樹脂に、複数の蛍光体粒子が分散されている。蛍光体粒子の濃度は、約17重量パーセントである。波長変換層31の高さ(基板10の第1主面10aと、波長変換層31の上面(波長変換層上面31u)と、の間のZ軸方向に沿った距離)は、約650μmである。LEDチップから放出される青色光と、波長変換層31から放出された光と、の合成光の相関色温度は、約5000Kである。すなわち、白色光が得られるように、波長変換層31が調整される。距離t31は、150μmとされる。このような発光装置を第4試料とする。
一方、蛍光体粒子の濃度を、約8重量パーセントとした発光装置を第5試料とする。第5試料においては、距離t31は、500μmとされる。第5試料においても、LEDチップから放出される青色光と、波長変換層31から放出された光と、の合成光の相関色温度は、約5000Kである。第5試料における、蛍光体粒子の濃度、及び、距離t31以外の条件は、第4試料と同じである。
第4試料及び第5試料において、発光部40が、はんだの熱伝導層52を介して、放熱部材51に接合される。
第4試料及び第5試料を点灯させて、波長変換層31の温度が測定される。第5試料においては、波長変換層31の表面(波長変換層上面31u)の温度は、130℃である。一方、第4試料においては、波長変換層31の表面(波長変換層上面31u)の温度は、110℃である。このように、距離t31を適正に設定することで、波長変換層31の温度上昇を抑制できる。
図17(a)〜図17(c)は、第7の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
図17(a)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置142(及び照明装置242)においては、半導体発光素子20と基板10との間には、波長変換層31は設けられていない。一方、発光装置141(及び照明装置241)においては、半導体発光素子20と基板10との間にも、波長変換層31が設けられている。半導体発光素子20と基板10との間の空間に波長変換層31が充填されることで、例えば、熱伝導性が向上できる。
図17(b)及び図17(c)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置143(及び照明装置243)においては、複数の半導体発光素子20どうしの間の領域において、波長変換層31の上面(波長変換層上面31u)は凹状である。この凹状の形状は、例えば、半導体発光素子20と実装基板部15の間の空間に波長変換層31が流れ込むことで生じる。このように波長変換層31の上面の一部が凹状である場合、波長変換層31のフラットな表面までを距離t31とする。
図18(a)〜図18(c)は、第7の実施形態に係る別の発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
図18(a)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置144(及び照明装置244)においては、波長変換層31の表面(この例では、波長変換層上面31u)に凹凸31rが設けられる。この凹凸31rの深さは、例えば、波長変換層31から出射する光の波長の0.5倍以上5倍以下である。凹凸31rにより、波長変換層31からの光取り出し効率が向上できる。
図18(b)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置145(及び照明装置245)においては、波長変換層31の表面は、半導体発光素子20を覆う半球状である。そして、波長変換層31の表面に凹凸31rが設けられる。凹凸31rにより、波長変換層31からの光取り出し効率が向上できる。
図18(c)に表したように、本実施形態に係る別の発光装置146(及び照明装置246)においては、波長変換層31の表面(上面)は、複数の半導体発光素子20の間の部分で凹状である。この凹状の部分により、凹凸31rが形成される。凹凸31rにより、波長変換層31からの光取り出し効率が向上できる。
上記の各実施形態に係る発光装置は、例えば、投光器などの照明装置として利用することができる。
実施形態によれば、放熱性を高めた発光装置及び照明装置が提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、発光装置に含まれる発光部、実装基板部、発光素子部、基板、第1金属層、第2金属層、半導体発光素子、波長変換層、反射層、放熱部材、熱伝導層及び光反射樹脂層、並びに、照明装置に含まれる照明装置部材、照明装置接続部材、ベース部及び反射部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した発光装置及び照明装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての発光装置及び照明装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…基板、 10a…第1主面、 10b…第2主面、 10r…外縁、 10sa…第1側面、 10sb…第2側面、 10ue…縁部、 11…第1金属層、 11a…第1実装部分、 11ar…外縁、 11b…第2実装部分、 11br…外縁、 11c…第3実装部分、 11g…位置、 11p…実装パターン、 11pa…第1実装パターン、 11pb…第2実装パターン、 11s…側面、 11su…コーナー部、 11u…上面、 12…第2金属層、 12l…下面、 12p…凹凸、 12pa…第3溝、 12pb…第4溝、 12pd…凹部、 12pp…凸部、 12qa…第2金属層側面部、 12qb…第2金属層底面部、 12qc…第2金属層コーナー部、 12r…外縁、 13a…銅層、 13b…ニッケル層、 13c…パラジウム層、 13d…金層、 14a…銅層、 14b…ニッケル層、 14c…パラジウム層、 14d…金層、 15…実装基板部、 15a…第1実装基板部、 15b…第2実装基板部、 16…実装領域、 16r…外縁、 16x、16y…幅、 17…周辺領域、 17xa、17xb、17ya、17yb…距離、 20…半導体発光素子、 20a…第1半導体発光素子、 20b…第2半導体発光素子、 20c…第3半導体発光素子、 20d…第4半導体発光素子、 20l…半導体発光素子下面、 20u…半導体発光素子上面、 21…第1半導体層、 21a…第1半導体部分、 21b…第2半導体部分、 21e…第1接合金属部材、 22…第2半導体層、 22e…第2接合金属部材、 23…発光層、 26a、26b…部分、 31…波長変換層、 31a…波長変換粒子、 31b…光透過性樹脂、 31l…波長変換層下面、 31p…第1波長変換膜、 31q…第2波長変換膜、 31r…凹凸、 31u…波長変換層上面、 32…反射層、 35…発光素子部、 35u…上面、 40…発光部、 40a…第1発光部、 40b…第2発光部、 40c…第3発光部、 40d…第4発光部、 44…接続部、 44c…配線パターン、 45…第1コネクタ、 45e…第1コネクタ用電極部、 45u…上面、 46…第2コネクタ、 46e…第2コネクタ用電極部、 46u…上面、 51…放熱部材、 51p…凹凸、 51pa…第1溝、 51pb…第2溝、 51pd…凹部、 51pe…外縁、 51pp…凸部、 51pr…領域、 51qa…放熱部材側面部、 51qb…放熱部材底面部、 51c…放熱部材コーナー部、 51r…縁部、 51u…上面、 52…熱伝導層、 53…照明装置用接続部材、 55a〜55d…第1〜第4辺、 60…光反射樹脂層、 71…照明装置部材、 72…ベース部、 73…反射部、 θ…角度、 110、111、121、121a〜121d、131、141〜145…発光装置、 210、211、221、221a〜221d、231、241〜246…照明装置、 C51…反り、 D1…延在方向、 D2…横断方向、 Eff…発光効率、 L1、L2…距離、 La、Lb、Lc…距離、 LL…光、 RC1…相対反り、 RT1…相対的厚さ、 Rs…比、 d12、d51…深さ、 g1…距離、 h35、h45、h46…距離、 t10、t11、t12、t20、t31、t51、t52…厚さ、 tg…距離、 w1、w2、w20、w3…幅

Claims (15)

  1. 実装領域を含む第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、を有する絶縁性の基板と、
    前記第1主面上に設けられた第1金属層であって、前記第1金属層は、前記実装領域に設けられた複数の実装パターンを含む第1金属層と、
    前記第2主面上に設けられ前記第1金属層と電気的に絶縁されており、前記第1主面に対して平行な第1平面に投影したときに少なくとも一部が前記実装領域と重なる第2金属層と、
    を含む実装基板部と、
    前記第1主面上に設けられた複数の半導体発光素子であって、前記複数の半導体発光素子のそれぞれは、前記複数の実装パターンのうちのいずれかの前記実装パターンと、前記複数の実装パターンのうちの前記いずれかの隣の別の前記実装パターンと、電気的に接続された複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子の少なくとも一部を覆い前記複数の半導体発光素子から放出される第1光の少なくとも一部を吸収し前記第1光の波長とは異なる波長の第2光を放出する波長変換層と、
    を含む発光素子部であって、前記発光素子部から放出される光の光束発散度が10lm/mm以上100lm/mm以下である発光素子部と、
    を含む発光部と、
    前記第2主面に対向する放熱部材であって、前記第1平面に投影したときに前記実装領域の面積の5倍以上の面積を有する放熱部材と、
    前記放熱部材と前記第2金属層との間に設けられた熱伝導層と、
    を備えた発光装置。
  2. 前記第1主面は前記実装領域の周りに設けられた周辺領域をさらに含み、
    前記周辺領域の面積は、前記実装領域の面積の4倍以上である請求項1記載の発光装置。
  3. 前記第1主面に対して平行で前記実装領域の中心を通る方向に沿った、前記第1主面の端と前記実装領域との間の距離は、前記中心を通る方向に沿った前記実装領域の幅の1/2以上である請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記第1金属層は、
    前記複数の実装パターンの1つと接続された第1コネクタ用電極部と、
    前記複数の実装パターンの前記1つとは異なる別の1つと接続された第2コネクタ用電極部と、
    をさらに含み、
    前記発光部は、
    前記第1主面上に設けられ前記第1コネクタ用電極部と電気的に接続された第1コネクタと、
    前記第1主面上に設けられ前記第2コネクタ用電極部と電気的に接続された第2コネクタと、
    をさらに含み、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間に前記発光素子部が配置される請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光装置。
  5. 前記波長変換層は、
    前記第1光の少なくとも一部を吸収し前記第2光を放出する複数の波長変換粒子と、
    前記複数の波長変換粒子が分散された光透過性樹脂と、を含み、
    前記光透過性樹脂のショアAは、15以上50以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の発光装置。
  6. 前記複数の半導体発光素子のそれぞれは、
    第1半導体部分と、前記放熱部材から前記発光部に向かう積層方向に対して交差する方向において前記第1半導体部分と並ぶ第2半導体部分と、を含む前記第1導電形の第1半導体層と、
    前記第2半導体部分と前記実装基板部との間に設けられた第2導電形の第2半導体層と、
    前記第2半導体部分と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
    を含み、
    前記発光素子部は、
    前記第1半導体部分と、前記いずれかの実装パターンと、の間に設けられた第1接合金属部材と、
    前記第2半導体層と、前記別の実装パターンと、の間に設けられた第2接合金属部材と、
    をさらに含む請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置。
  7. 前記第1平面に投影したときの前記第2金属層の面積は、前記実装領域の面積の80%よりも大きい請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光装置。
  8. 前記第1平面に投影したときの前記第2金属層の面積は、前記第2主面の面積の95%以上である請求項1〜7のいずれか1つに記載の発光装置。
  9. 前記発光部は複数設けられ、前記複数の発光部と前記放熱部材との間に前記熱伝導層が配置される請求項1〜8のいずれか1つに記載の発光装置。
  10. 光反射性で絶縁性の光反射樹脂層をさらに備え、
    前記発光部は複数設けられ、
    前記複数の発光部のうちの1つの前記発光部の前記基板は、前記第1主面に対して交差する第1側面を有し、
    前記第1主面に対して平行な面内で前記複数の発光部のうちの前記1つの発光部と並ぶ別の発光部の前記基板は、前記第1主面に対して交差し前記第1側面に対向する第2側面を有し、
    前記光反射樹脂層は、前記第1側面の少なくとも一部を覆い、前記第2側面の少なくとも一部を覆う請求項1〜8のいずれか1つに記載の発光装置。
  11. 前記放熱部材の厚さは、前記放熱部材のうちで前記実装基板部が設けられる領域の前記第1主面に対して平行な方向の長さの0.06倍以上0.12倍以下である請求項10記載の発光装置。
  12. 前記放熱部材の、前記第2主面に対向する第1面は、凹凸を有する請求項1〜11のいずれか1つに記載の発光装置。
  13. 前記第1面の前記凹凸の凹部は、放熱部材底面部と、前記第2主面に対して交差する放熱部材側面部と、前記放熱部材底面部と前記放熱部材側面部とを接続する曲面状の放熱部材コーナー部と、を含む請求項12記載の発光装置。
  14. 前記複数の半導体発光素子のいずれかの上面と、前記波長変換層の上面と、の間の、前記第1主面に対して垂直な方向の距離は、100マイクロメートル以上300マイクロメートル以下である請求項1〜13のいずれか1つに記載の発光装置。
  15. 照明装置部材と、
    前記照明装置部材の上に設けられた請求項1〜14のいずれか1つに記載の発光装置と、
    を備え、
    前記放熱部材の熱伝導率は、前記照明装置部材の熱伝導率よりも大きく、かつ、300W/(m・K)以上である照明装置。
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