JP2015046236A - 発光装置及び照明装置 - Google Patents

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Kazuo Shimokawa
一生 下川
陽光 佐々木
Akihiro Sasaki
陽光 佐々木
秀樹 大川
Hideki Okawa
秀樹 大川
惣彦 別田
Nobuhiko Betsuda
惣彦 別田
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    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/14Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of a plurality of bump connectors

Abstract

【課題】高信頼性の発光装置及び照明装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、ベース部材と、複数の半導体発光素子と、実装基板部と、金属板と、接合層と、グリス層と、固定部と、を含む照明装置が提供される。複数の半導体発光素子は、ベース部材と離間する。実装基板部は、ベース部材と複数の半導体発光素子との間に設けられたセラミック基板を含む。金属板は、ベース部材と実装基板部との間に設けられる。金属板は、外縁部と外縁部の内側の内側部とを有する。内側部の最大の長さに対する金属板の厚さの比は、0.042以上である。接合層は、実装基板部と金属板との間に設けられ実装基板部と金属板とを接合する。グリス層は、ベース部材と金属板との間に設けられる。固定部は、金属板の外縁部とベース部材とを固定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、発光装置及び照明装置に関する。
例えば、青色光を発光する半導体発光素子と、光の波長を変換する蛍光体と、を組み合わせて白色光を発光する発光装置がある。このような発光装置は、投光器などの照明装置などに応用できる。このような発光装置において、信頼性を高めることが望まれる。
特開平8−8372号公報
本発明の実施形態は、高信頼性の発光装置及び照明装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、ベース部材と、複数の半導体発光素子と、実装基板部と、金属板と、接合層と、グリス層と、固定部と、を含む照明装置が提供される。前記複数の半導体発光素子は、前記ベース部材と離間する。前記実装基板部は、前記ベース部材と前記複数の半導体発光素子との間に設けられたセラミック基板を含む。前記金属板は、前記ベース部材と前記実装基板部との間に設けられる。前記金属板は、外縁部と前記外縁部の内側の内側部とを有する。前記内側部の最大の長さに対する前記金属板の厚さの比は、0.042以上である。前記接合層は、前記実装基板部と前記金属板との間に設けられ前記実装基板部と前記金属板とを接合する。前記グリス層は、前記ベース部材と前記金属板との間に設けられる。前記固定部は、前記金属板の前記外縁部と前記ベース部材とを固定する。
本発明の実施形態によれば、高信頼性の発光装置及び照明装置が提供される。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 発光装置及び照明装置の特性を例示する模式図である。 発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。 発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。 第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的平面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的平面図である。 第2の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。
図1(a)は平面図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面の一部を例示す断面図である。
図1(a)及び図1(b)に表したように、本実施形態に係る発光装置110は、ベース部材71と、グリス層53と、金属板51と、接合層52と、実装基板部15と、複数の半導体発光素子20と、を含む。発光装置110は、例えば、照明装置210に用いられる。
ベース部材71から実装基板部15に向かう方向を積層方向(Z軸方向)とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
ベース部材71の上に、グリス層53、金属板51、接合層52、実装基板部15、及び、複数の半導体発光素子20が、この順で配置される。
すなわち、複数の半導体発光素子20は、ベース部材71と、Z軸方向において離間する。実装基板部15は、セラミック基板10を含む。セラミック基板10は、ベース部材71と複数の半導体発光素子との間に設けられる。金属板51は、ベース部材71と実装基板部15との間に設けられる。
図1(a)に例示したように、金属板51は、外縁部51oと、内側部51iと、を有する。内側部51iは、外縁部51oの内側に位置する。金属板51をX−Y平面に投影したときに、外縁部51oは、金属板51の外縁51rに沿って設けられる。金属板51をX−Y平面に投影したときに、内側部51iは、外縁部51oの内側に位置する。外縁部51oと、内側部51iと、の例については、後述する。
図1(b)に例示したように、接合層52は、実装基板部15と金属板51との間に設けられる。接合層52は、実装基板部15と金属板51とを接合する。
グリス層53は、ベース部材71と金属板51との間に設けられる。グリス層53は、金属板51の熱をベース部材71に伝達する。
固定部75は、金属板51の外縁部51oと、ベース部材71と、を固定する。この例では、金属板51は、外縁部51oに設けられた孔58(例えば貫通孔)を有している。固定部75には、ネジが用いられる。ネジが、孔58を介して、ベース部材71に到達する。すなわち、固定部75の一部が、孔58を通る。これにより、金属板51の外縁部51oと、ベース部材71と、が固定される。なお、金属板51の内側部51iは、ベース部材71とは固定されない。
以下、図1(a)及び図1(b)に示した発光装置110(及び照明装置210)の例について、説明する。
発光装置110において、発光部40が設けられる。金属板51の上に、発光部40が設けられる。金属板51と発光部40との間に、接合層52が設けられる。
本願明細書において、上に設けられる状態は、直接的に上に設けられる状態の他に、間に別の要素が挿入される状態も含む。
金属板51から発光部40に向かう方向が積層方向に対応する。本願明細書において、積層される状態は、直接接して重ねられる状態の他に、間に別の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。
金属板51は、例えば板状である。金属板51の主面は、例えば、X−Y平面に対して実質的に平行である。金属板51の平面形状は、例えば矩形である。金属板51は、例えば、第1〜第4辺55a〜55dを有する。第2辺55bは、第1辺55aから離間する。第3辺55cは、第1辺55aの一端と、第2辺55bの一端と、を接続する。第4辺55dは、第3辺55cと離間し、第1辺55aの他端と、第2辺55bの他端と、を接続する。金属板51の平面形状のコーナ部は、曲線状でも良い。金属板51の平面形状は、矩形でなくても良く、任意である。
金属板51には、例えば、金属などの基板が用いられる。金属板51には、例えば、銅、銅合金、または、アルミニウムなどが用いられる。
発光部40は、光を放出する。それと同時に、発光部40は熱を発生する。接合層52は、発光部40で発生した熱を、金属板51に効率良く伝導する。接合層52には、例えば、はんだなどが用いられる。すなわち、接合層52は、はんだを含む。接合層52には、例えば、Snを主材とするはんだ材が用いられる。接合層52には、例えば、SnAg、SnCu、SnAgCu、SnSb、SnBi、または、SnZnなどが用いられる。
発光部40は、実装基板部15と、発光素子部35と、を含む。
実装基板部15は、セラミック基板10と、第1金属層11と、第2金属層12と、を含む。
セラミック基板10は、第1主面10aと、第2主面10bと、を有する。第2主面10bは、第1主面10aとは反対側の面である。金属板51は、セラミック基板10の第2主面に対向している。換言すると、第2主面10bは、金属板51側の面である。すなわち、第2主面10bは、接合層52の側の面である。
本願明細書において、対向している状態は、直接面している状態に加え、間に別の要素が挿入されている状態も含む。
第1主面10aは、実装領域16を含む。例えば、実装領域16は、第1主面10aの外縁10rから離間している。この例では、実装領域16は、第1主面10aの中央部分に設けられる。第1主面10aは、周辺領域17をさらに含む。周辺領域17は、実装領域16の周りに設けられる。実装領域16の例については、後述する。
セラミック基板10は、例えば、アルミナを含む。セラミック基板10には、例えば、アルミナを主成分とするセラミックが用いられる。高い熱伝導性と、高い絶縁性と、が得られる。高い信頼性が得られる。
第1金属層11は、第1主面10a上に設けられる。第1金属層11は、複数の実装パターン11pを含む。複数の実装パターン11pは、実装領域16に設けられる。複数の実装パターン11pの少なくともいずれか2つ以上は、互いに離間している。例えば、複数の実装パターン11pの少なくともいずれかは、島状である。複数の実装パターン11pの2つは、互いに独立している。複数の実装パターン11pは、例えば、第1実装パターン11pa及び第2実装パターン11pbなどを含む。
複数の実装パターン11pのそれぞれは、例えば、第1実装部分11aと、第2実装部分11bと、を含む。この例では、実装パターン11pは、第3実装部分11cをさらに含む。第3実装部分11cは、第1実装部分11aと第2実装部分11bとの間に設けられ、第1実装部分11aと第2実装部分11bとを繋ぐ。これらの実装部分の例については、後述する。
第1金属層11は、複数の実装パターン11pを互いに接続する接続部44をさらに含んでも良い。この例では、第1金属層11は、第1コネクタ用電極部45eと第2コネクタ用電極部46eとをさらに含む。第1コネクタ用電極部45eは、複数の実装パターン11pの1つと電気的に接続される。第2コネクタ用電極部46eは、複数の実装パターン11pのその1つとは別の1つと電気的に接続される。例えば、1つの実装パターン11pの一部の上に半導体発光素子20が配置される。この半導体発光素子20により、第1コネクタ用電極部45eが、実装パターン11pの1つと電気的に接続される。さらに、別の1つの実装パターン11pの一部の上に半導体発光素子20が配置される。この半導体発光素子20により、第2コネクタ用電極部46eが、別の1つの実装パターン11pの1つと電気的に接続される。
この例では、発光部40は、第1主面10a上に設けられた第1コネクタ45と、第2コネクタ46と、をさらに含む。第1コネクタ45は、第1コネクタ用電極部45eと電気的に接続される。第2コネクタ46は、第2コネクタ用電極部46eと電気的に接続される。この例では、第1コネクタ用電極部45eの上に、第1コネクタ45が設けられている。第2コネクタ用電極部46eの上に、第2コネクタ46が設けられている。第1コネクタ45と、第2コネクタ46と、の間に発光素子部35が配置される。これらのコネクタを介して、発光部40に電力が供給される。
第2金属層12は、第2主面10b上に設けられる。第2金属層12は、第1金属層11と電気的に絶縁されている。第2金属層12の少なくとも一部は、X−Y平面(第1主面10aに対して平行な第1平面)に投影したときに、実装領域16と重なる。
このように、セラミック基板10の上面(第1主面10a)に第1金属層11が設けられ、セラミック基板10の下面(第2主面10b)に第2金属層12が設けられる。
発光素子部35は、セラミック基板10の第1主面10a上に設けられる。発光素子部35は、複数の半導体発光素子20と、波長変換層31と、を含む。
複数の半導体発光素子20は、第1主面10a上に設けられる。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、光を放出する。半導体発光素子20は、例えば窒化物半導体を含む。半導体発光素子20は、例えば、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)を含む。ただし、実施形態において、半導体発光素子20は任意である。
複数の半導体発光素子20は、例えば、第1半導体発光素子20a及び第2半導体発光素子20bなどを含む。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、複数の実装パターン11pのうちのいずれかの実装パターン11pと、複数の実装パターン11pのうちの上記のいずれかの隣の別の実装パターン11pと、電気的に接続されている。
例えば、第1半導体発光素子20aは、複数の実装パターン11pのうちの第1実装パターン11paと、第2実装パターン11pbと、電気的に接続されている。第2実装パターン11pbは、第1実装パターン11paの隣の別の実装パターン11pに相当する。
例えば、複数の半導体発光素子20のそれぞれは、第1導電形の第1半導体層21と、第2導電形の第2半導体層22と、発光層23と、を含む。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でも良い。
第1半導体層21は、第1の部分(第1半導体部分21a)と、第2の部分(第2半導体部分21b)と、を含む。第2半導体部分21bは、積層方向(金属板51から発光部40に向かうZ軸方向)に対して交差する方向(例えば、X軸方向)において、第1半導体部分21aと並ぶ。
第2半導体層22は、第2半導体部分21bと実装基板部15との間に設けられる。発光層23は、第2半導体部分21bと第2半導体層22との間に設けられる。
半導体発光素子20は、例えばフリップチップ型のLEDである。
例えば、第1半導体層21の第1半導体部分21aが、実装パターン11pの第1実装部分11aと対向している。第2半導体層22が、実装パターン11pの第2実装部分11bと対向している。第1半導体層21の第1半導体部分21aが、第1実装部分11aと電気的に接続される。第2半導体層22が、第2実装部分11bと電気的に接続される。この接続には、例えば、はんだや金バンプなどが用いられる。この接続は、例えば、金属溶融はんだ接合により行われる。または、この接続は、例えば、金バンプを用いた超音波熱圧着法により行われる。
すなわち、例えば、発光素子部35は、第1接合金属部材21eと、第2接合金属部材22eと、をさらに含む。第1接合金属部材21eは、第1半導体部分21aと、いずれかの実装パターン11p(例えば第1実装部分11a)と、の間に設けられる。第2接合金属部材22eは、第2半導体層22と、別の実装パターン11p(例えば、第2実装パターン11pb)と、の間に設けられる。第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eの少なくともいずれかは、はんだ、または、金バンプを含む。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eのそれぞれの断面積(X−Y平面で切断したときの断面積)を大きくできる。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eを介して、熱を効率良く、実装基板部15に伝えることができ、放熱性が高まる。
波長変換層31は、複数の半導体発光素子20の少なくとも一部を覆う。波長変換層31は、複数の半導体発光素子20から放出される光(例えば第1光)の少なくとも一部を吸収し、第2光を放出する。第2光の波長(例えばピーク波長)は、第1光の波長(例えばピーク波長)とは、異なる。波長変換層31には、例えば、蛍光体などの複数の波長変換粒子と、複数の波長変換粒子が分散された光透過性樹脂と、を含む。第1光は、例えば青色光を含む。第2光は、第1光よりも波長が長い光を含む。第2光は、例えば、黄色光及び赤色光の少なくともいずれかを含む。
この例では、発光素子部35は、反射層32をさらに含む。反射層32は、X−Y平面内で波長変換層31を囲む。反射層32には、例えば、金属酸化物などの複数の粒子と、その粒子が分散された光透過性樹脂と、を含む。金属酸化物などの粒子は、光反射性を有する。この金属酸化物などの粒子として、例えば、TiO及びAlの少なくともいずれか用いることができる。反射層32を設けることで、半導体発光素子20から放出された光が、積層方向に沿った方向(例えば上方向)に沿って効率良く出射できる。
発光部40は、例えば、チップオンボード(COB)型のLEDモジュールである。
本実施形態においては、発光素子部35(複数の半導体発光素子20)から放出される光の光束発散度は、10lm/mm(ルーメン/平方ミリメートル)以上、100lm/mm以下である。望ましくは、20lm/mm以上である。すなわち、本実施形態においては、発光素子部35から放出される光の発光面積に対する比(光束発散度)が、非常に高い。本願明細書においては、発光面積は、実質的に実装領域16の面積に対応する。
本実施形態に係る発光装置110は、例えば、投光器などの照明装置210に利用される。
グリス層53には、液体状、ペースト状、粘土状、または、固体状の放熱グリスなどが用いられる。放熱グリスには、例えば、シリコーンオイルが用いられる。例えば、シリコーンオイルには、金属粒子及びセラミック粒子の少なくともいずれかが混合される。これにより、シリコーンオイルの熱伝導率が高くなる。グリス層53には、例えば、導電性を有する放熱グリス(導電性グリス)などを用いても良い。この導電性グリスは、例えば、シリコーンに熱伝導率の高い純金属の粒子を含む。例えば、発光素子部35の熱は、グリス層53により、ベース部材71に伝導されて、放熱される。
本実施形態に係る発光装置110においては、例えば、金属板51をX−Y平面に投影したときに、金属板51は、実装領域16の面積の5倍以上の面積を有する。すなわち、本実施形態においては、実装領域16の面積に対して、金属板51の面積が非常に大きく設定されている。これにより、実装領域16の上に設けられた発光素子部35で生じる熱を、面積の大きい金属板51により、面内方向(X−Y面内方向)に広げる。そして、面内方向に拡がった熱が、例えば、ベース部材71に向けて、伝達され、効率良く放熱される。
図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。
図2(a)は、金属板51を例示する模式的平面図である。図2(b)は、図2(a)のB1−B2断面図である。
図2(a)に例示したように、金属板51は、外縁部51oを有する。外縁部51oは、金属板51の外縁51rに沿って、環状に設けられる。外縁部51oの内側が、内側部51iとなる。
この例では、金属板51は、孔58を有している。孔58は、外縁部51oに設けられ、金属板51を貫通する。孔58が設けられている領域が、外縁部51oとなる。外縁部51oと内側部51iとの境界は、例えば、孔58の内側の端に接する。
例えば、内側部51iの外接矩形は、孔58に接する。例えば、X−Y平面に投影したときに、内側部51iの外接矩形は、固定部75に接する。この例では、内側部51iは、矩形である。
この例では、金属板51は、例えば、第1〜第4辺55a〜55dを有する。例えば、第1辺55aは、X軸方向に沿って延在する。第2辺55bは、第1辺55aから離間し、X軸方向に沿って延在する。第3辺55cは、第1辺55aの一端と、第2辺55bの一端と、を接続する。第4辺55dは、第3辺55cと離間し、第1辺55aの他端と、第2辺55bの他端と、を接続する。この例では、第1辺55aの長さ及び第2辺55bの長さのそれぞれは、第3辺55cの長さ及び第4辺55dの長さのそれぞれよりも長い。
この例で、金属板51の形状は、矩形である。例えば、金属板51のX軸方向の長さ(第1長さL01)は、例えば、76mm(ミリメートル)である。例えば、金属板51のY軸方向の長さ(第2長さL02)は、例えば、65mmである。これらの値は、例であり、実施形態において、これらの値は、任意である。第1長さL01が、第2長さL02と同じでも良い。金属板51のコーナ部に、曲線部分が設けられても良い。コーナ部が、辺の延在方向に対して傾斜していても良い。
実施形態において、内側部51iの最大の長さを最大長Lmaxとする。最大長Lmaxは、金属板51をX−Y平面に投影したときの、内側部51iのX−Y平面内の長さの最大値である。この例では、内側部51iは、矩形であり、最大長Lmaxは、矩形の対角線の長さに対応する。最大長Lmaxの単位は、例えば、ミリメートルである。
図2(b)に例示したように、金属板51は反っていても良い。例えば、金属板51と発光部40とは、高温で接合される。熱膨張係数の差によって、金属板51が反る場合がある。
金属板51の反りC51を、金属板51の内側部51iの端のZ軸方向の位置と、内側部51iのZ軸方向の位置と、差の絶対値の最大値である。内側部51iの中心部が、内側部51iの端よりも上方に位置する。例えば、反りC51は、内側部51iの端における金属板51の下面と、内側部51iの中心における金属板51の下面と、の間のZ軸方向の距離である。反りC51は、内側部51iの端における金属板51の上面と、内側部51iの中心における金属板51の上面と、の間のZ軸方向の距離である。反りC51の単位は、例えば、ミリメートルである。
一方、金属板51は、厚さt51を有する。厚さt51は、例えば、内側部51iの中心部における金属板51のZ軸方向の長さに対応する。厚さt51の単位は、例えば、ミリメートルである。
実施形態において、最大長Lmax、反りC51及び厚さt51は、室温(25℃)における値である。
実施形態においては、内側部51iの最大の長さ(最大長Lmax)に対する、金属板51の厚さt51の比は、0.042以上とする。比は、t51/Lmaxである。外側部51oは、固定部75で押さえられる。外側部51оには、実質的に反りは発生しない。そこで、内側部51iの最大の長さ(最大長Lmax)に対する、金属板51の厚さt51の比を用いる。
これにより、発光装置110(及び照明装置210)において、高い信頼性が得られる。
以下、本実施形態に係る構成を導出する基となった実験結果について、説明する。
この実験では、金属板51の形状は、矩形であり、金属板51の第1長さL01は、76mmであり、金属板51の第2長さL02は、65mmである。内側部51iのX軸方向の長さは、59.6mmであり、内側部51iのY軸方向の長さは、48.6mmである。内側部51iの最大長Lmax(内側部51iの対角線の長さ)は、76.9mmである。そして、金属板51の厚さt51を変えた複数の試料を作製し、これらの試料における反りC51が測定された。金属板51は、銅板である。セラミック基板10は、アルミナ基板である。ベース部材71は、アルミニウム、または、アルミニウム合金である。
これらの試料において、信頼性試験を行い、信頼性試験の後におけるグリス層53の状態が評価された。信頼性試験は、温度サイクル試験である。例えば、試料を−40℃で30分間保持した後、120℃で30分間保持することを1サイクルとする。サイクルを繰り返し、試料に熱履歴を与える。
このような信頼性試験を行うと、試料の温度は、室温と、高温(例えば90℃程度)と、の間で繰り返し変化する。この温度の変化により、金属板51の中心部(内側部51i)と、ベース部材71と、の間の距離が、変化する。これにより、グリス層53が、金属板51とベース部材71との間から、外部に押し出される現象が観察される。すなわち、グリス層53の材料が、ポンプアウトされる。
図3は、発光装置及び照明装置の特性を例示する模式図である。 図3は、上記の信頼性試験の後のグリス層53の状態を示す模式図である。すなわち、信頼性試験の後に、固定部75を除去して、金属板51がベース部材71から分離される。露出したグリス層53の状態が、に示されている。図3に示した試料SP1では、金属板51の厚さt51は、5mmである。
図3においては、金属板51と、孔58と、グリス層53と、が示されている。信頼性試験の前においては、グリス層53は、金属板51の全面に設けられている。信頼性試験の後においては、ポンプアウトによって、グリス層53の一部のグリスが消失する。このため、図3に表したように、グリス残存部53rとグリス消失部53sとが生じる。グリス残存部53rにおいては、グリスにより金属板51が覆われている。グリス消失部53sにおいては、グリスが消失して、金属板51が露出している。
図3から分かるように、厚さt51が5mmの試料SP1においては、グリス残存部53rの面積が大きく、グリス消失部53sの面積が小さい。
グリス残存部53rの面積が小さく、グリス消失部53sの面積が大きいと、金属板51の熱をベース部材71に伝達することが困難になり。この状態において、発光装置を動作させると、発光部の温度が過度に上昇する。例えば、発光効率が低下する。例えば、素子が破壊される。
グリス残存部53rの面積をS53rとし、金属板51の面積をS51とする。このとき、グリス残存面積率RAは、S53r/S51で表される。信頼性試験の結果に基づいて、グリス残存部53rの面積(S53r)の、試験前の面積(S51に対応)に対する比(グリス残存面積率RA)が高いときに、良好な信頼性が得られることが分かった。
グリス残存面積率RAは、反りC51に依存することが分かった。反りC51は、室温(25℃)での値である。信頼性試験中に、発光装置の温度は、大きな変動を繰り返す。この変化により生じるポンプアウトの程度が、反りC51に依存していると考えられる。
この実験では、金属板51の厚さt51が2mmのときに、反りC51は、約0.44mmである。金属板51の厚さt51が3mmのときに、反りC51は、約0.26mmである。金属板51の厚さt51が5mmのときに、反りC51は、約0.12mmである。
図4は、発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。
図4は、信頼性試験の結果を例示している。図4の軸は、相対的な反りRC1である。相対的な反りRC1は、C51/Lmaxである。相対的な反りRC1は、内側部51iの最大の長さに対する、金属板51の反りの比である。図4の縦軸は、グリス残存面積率RAである。
金属板51の厚さt51が2mmのときに、グリス残存面積率RAは約37%である。金属板51の厚さt51が3mmのときに、グリス残存面積率RAは約37%である。金属板51の厚さt51が5mmのときに、グリス残存面積率RAは約70%である。
図4から分かるように、相対的な反りRC1が0.28%以下のときに、グリス残存面積率RAの改善する傾向が見られる。相対的な反りRC1は、望ましくは0.23%以下である。これにより、例えば、グリス残存面積RAは、50%以上となる。グリス残存面積率RAが50%以上のときに、発光素子で生じた熱の半分程度を金属板51に伝えることが可能となる。相対的な反りRC1は、さらに望ましくは、0.2%以下である。これにより、例えば、グリス残存面積RAは、60%以上となる。
相対的な反りRC1が、0.03%よりも低いと、金属板51の重量が大きくなる場合や、コストが高くなる場合がある。相対的な反りRC1が0.03%よりも低い場合は、相対的な反りRC1が高い場合とは逆方向に、金属板51が反って、ネジ等に負担が生じ、固定が不安定になる場合がある。
実施形態においては、例えば、相対的な反りRC1を0.28%以下とする。これにより、高い信頼性が得られる。
図5は、発光装置及び照明装置の特性を例示するグラフ図である。
図5は、信頼性試験の結果を例示している。図5の軸は、相対的な厚さRT1である。相対的な厚さRT1は、t51/Lmaxである。相対的な厚さRT1は、内側部51iの最大の長さ(最大長Lmax)に対する、金属板51の厚さt51の比である。
図5から分かるように、相対的な厚さRT1が0.042以上のときに、グリス残存面積率RAの改善する傾向が見られる。望ましくは、RT1は、0.050以上である。これにより、例えば、グリス残存面積率RAは、50%以上となる。さらに望ましくは、RT1は、0.056以上である。これにより、例えば、グリス残存面積RAは、60%以上となる。
相対的な厚さRT1は、望ましくは、0.13以下である。相対的な厚さRT1が、0.13よりも大きいと、金属板51の重量が大きくなる場合や、コストが高くなる場合がある。相対的な厚さRT1が0.13よりも大きい場合には、相対的な厚さRT1が小さい場合とは逆方向に、金属板51が反って、ネジ等に負担が生じ、固定が不安定になる場合がある。
実施形態においては、相対的な厚さRT1を0.55以上とする。これにより、高い信頼性が得られる。
上記で説明した実験では、金属板51は、銅板であり、セラミック基板10は、アルミナ基板である。実施形態はこれに限らず、金属板51として、アルミニウム板を用いても同様の結果が得られる。すなわち、上記のように信頼性の指標となるグリス残存面積率RAは、反りC51(すなわち、相対的な反りRC1)に依存する。反りC51は、金属板51と、セラミック基板10と、における熱膨張の差によって生じる。反りC51は、材料の熱膨張係数の差にだけではなく、サイズにも依存する。セラミック基板10の熱膨張係数は、金属板51の熱膨張係数よりも小さい。この差は、金属板51として用いる材料(銅またはアルミニウムなど)による差よりも大きい。従って、金属板51の材料が銅以外の材料を用いた場合にも、上記と同様の結果が得られる。
実施形態においては、内側部51iとベース部材71との間の距離は、温度により変化する。この変化が、ポンプアウト現象を発生させて、放熱性を低下(劣化または悪化)させ、製品の寿命を短くする。すなわち、外縁部51oは、固定部75によってベース部材71により固定されているが、内側部51iのZ軸方向に沿った相対的な位置が、温度変化によって変化する。例えば、内側部51iとベース部材71との間の距離の温度変化は、外縁部51oとベース部材71との間の距離の温度変化よりも大きい。
このとき、相対的な反りRC1を小さく維持することで、グリス残存面積率RAを大きく維持できる。相対的な厚さRT1が0.55以上のときに、高い信頼性が維持できる。
図6は、第1の実施形態に係る発光装置を例示する模式的断面図である。
図6は、発光部40の一部を例示している。
図6に表したように、第1金属層11は、銅層13a(Cu層)を含む。第1金属層11は、金層13d(Au)層)をさらに含んでも良い。銅層13aは、金層13dとセラミック基板10との間に設けられる。この例では、第1金属層11は、銅層13aと金層13dの間に設けられたニッケル層13b(Ni層)と、ニッケル層13bと金層13dとの間に設けられたパラジウム層13c(Pd層)と、をさらに含んでいる。このように、この例では、第1金属層11は、Cu/Ni/Pd/Auの積層構造を有している。
一方、第2金属層12は、銅層14aを含む。第2金属層12は、金層14dをさらに含んでも良い。銅層14aは、金層14dとセラミック基板10との間に設けられる。この例では、第2金属層12は、銅層14aと金層14dの間に設けられたニッケル層14bと、ニッケル層14bと金層14dとの間に設けられたパラジウム層14cと、をさらに含んでいる。このように、この例では、第2金属層12は、Cu/Ni/Pd/Auの積層構造を有している。
上記において、銅層、ニッケル層、パラジウム層及び金層のそれぞれの間の境界が明確でない場合がある。これらの層の一部が、混合された状態(例えば合金状態)を有していても良い。
第2金属層12には、例えば、第1金属層11の材料と同じ材料を用いることができる。第2金属層12には、第1金属層11の積層構造と同じ積層構造を適用できる。これにより、これらの金属層の形成が容易になる。実施形態において、第2金属層12の構成は、第1金属層11の構成と異なっても良い。
第1金属層11の厚さt11は、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、40μm以上60μm以下である。第2金属層12の厚さt12は、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、40μm以上60μm以下である。
第1金属層11の銅層13a及び第2金属層12の銅層14aは、例えば、電解めっきにより形成できる。銅層13aの厚さ、及び、銅層14aの厚さのそれぞれは、例えば、30μm以上100μm以下であり、例えば、約50μmである。
ニッケル層13b、パラジウム層13c及び金層13dは、例えば、無電解めっきにより形成される。ニッケル層14b、パラジウム層14c及び金層14dは、例えば、電解めっきにより形成される。
ニッケル層13bの厚さ及びニッケル層14bの厚さのそれぞれは、例えば、2μm以上8μm以下であり、例えば、約4.5μmである。パラジウム層13cの厚さ及びパラジウム層14cの厚さのそれぞれは、例えば、0.075μm以上0.2μm以下であり、例えば、約0.1μmである。金層13dの厚さ及び金層14dの厚さのそれぞれは、例えば、0.05μm以上0.2μm以下であり、例えば、約0.1μmである。
第1金属層11の少なくとも一部、及び、第2金属層12の少なくとも一部を無電解めっきにより形成することで、第1金属層11の側面、及び、第2金属層12の側面を、実質的に垂直にできる。
例えば、第1主面10aに対して垂直な平面(例えば、Y−Z平面などの第2平面)で切断したときの第1金属層11の側面11sは、積層方向(Z軸方向)に対してほぼ平行にできる。第1金属層11の側面11sと、第1主面10aと、の間の角度θは、例えば、80度以上95度以下である。角度θは、例えば、85度以上であることがさらに好ましい。
もし、この角度θが小さい場合は、第1金属層11の一部である実装パターン11pの実装のための面積(例えば上面の面積)に対して、実装パターン11pの下面の面積が、過度に大きくなってしまう。このため、セラミック基板10の上面(第1主面10a)のうちで、実装パターン11pで覆われてしまう部分の割合が高くなる。このため、実装領域16の全体としての反射率を高くすることが困難になる。
第1金属層11の側面11sと、第1主面10aと、の間の角度θを80度以上95度以下にすることで、セラミック基板10の上面(第1主面10a)のうちで、実装パターン11pで覆われてしまう部分の割合を低くできる。これにより、実装領域16の全体としての反射率を十分に高くすることができる。これにより、光束発散度を向上できる。
第1金属層11の断面のコーナ部の曲率は、比較的高い。すなわち、曲率半径が小さい。第1金属層11の断面は矩形に近く、すなわち、側面11sは垂直に近い。例えば、第1金属層11は、X−Y平面(第1平面)に対して平行な上面11uをさらに有する。第1金属層11の上面11uと、第1金属層11の側面11sと、を繋ぐコーナ部11suの曲率半径は、10μm以下である。これにより、実装パターン11pの実装のため面積(例えば実装パターン11pの上面11uの面積)に対して、実装パターン11pの下面の面積を小さくできる。これにより、実装領域16の全体としての反射率を高くして、光束発散度を向上できる。
この例では、波長変換層31の一部は、複数の半導体発光素子20のいずれかと、セラミック基板10と、の間の位置11g(スペース)に配置されている。位置11gは、いずれかの実装パターン11p(例えば第1実装パターン11pa)と、別の実装パターン11p(例えば、第2実装パターン11pb)と、の間の位置である。この位置11g(スペース)にも波長変換層31の一部が配置されることで、半導体発光素子20から放出される第1光を効率良く波長変換層31で第2光に変換できる。位置11g(スペース)には、透明の樹脂や、他の蛍光体材料を含む波長変換部材を、別途、配置してもよい。
波長変換層31の一部を上記の位置11g(スペース)に配置するために、位置11gを含む空間を大きくするようにしても良い。例えば、半導体発光素子20とセラミック基板10との間のギャップを大きくする。例えば、Z軸方向(金属板51から発光部40に向かう積層方向)に沿った、複数の半導体発光素子20のいずれかと、セラミック基板10と、の間の距離tgは、比較的長く設定される。例えば、距離tgは、複数の半導体発光素子20のZ軸方向に沿った厚さt20(高さ)の1/10以上である。
例えば、半導体発光素子20の高さ(Z軸方向に沿った厚さt20)は、例えば、50μm以上500μm以下であり、例えば300μmである。距離tgは、例えば、40μm以上110μm以下であり、例えば60μmである。第1金属層11の厚さt11を厚くすることで、距離tgを長くすることができる。
実施形態において、セラミック基板10の厚さt10は、例えば、例えば、0.3mm以上2mm以下であり、例えば0.635mmである。セラミック基板10の厚さt10が0.3mm未満だと、例えば、セラミック基板10の機械的強度が弱くなる。セラミック基板10の厚さt10が2mmを超えると、例えば、半導体発光素子20(発光素子部35)で発生する熱の、金属板51への伝導の効率が低くなる。
図6に例示したように、波長変換層31は、蛍光体などの複数の波長変換粒子31aと、複数の波長変換粒子31aが分散された光透過性樹脂31bと、を含む。波長変換粒子31aは、複数の半導体発光素子20から放出される第1光の少なくとも一部を吸収し第1光の波長とは異なる波長の第2光を放出する。
図7は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的平面図である。 図7は、金属板51を例示している。図7に表したように、この例では、孔58は、金属板51の4つのコーナ部に近接して、それぞれ1つの孔58が設けられている。このときも、図7に例示したように、外縁部51oと内側部51iとが定義できる。
図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式図である。図8(a)は、金属板51を例示する模式的平面図である。図8(a)に表したように、この例では、金属板51は、外縁部51oに孔58を有していない。この例では、固定部75によって、金属板51の4つのコーナ部が固定される。固定部75と金属板51との接触部分によって、図8(a)に表したように、外縁部51oと内側部51iとが定義できる。
図8(b)は、図8(a)に例示した発光装置及び照明装置のY−Z平面への透視平面図である。
図9は、第1の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的平面図である。 図9は、第2金属層12を例示している。第2金属層12の面積は、大きく設計される。第2金属層12の面積は、実装領域16の面積よりも大きい。
接合層52の平面パターンは、実質的に第2金属層12のパターンに沿っている。第2金属層12の面積を大きくすることで、接合層52の面積を広げることができる。これにより、接合層52を介した熱伝導の効率が向上できる。
例えば、X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の外縁12rは、実装領域16の外縁16rの外側に位置する。
この例では、第2金属層12の外縁12rのコーナ部12cは、曲線状である。コーナ部12cにおけるR値は、例えば、1mm以上である。これにより、第2金属層12及び接合層52に生じる応力が分散され、局所的な歪みが低減する。コーナ部12cにおける、はんだの歪みが減少する。例えば、セラミック基板10に生じる歪みが減少し、クラック発生が抑制できる。これにより、より高い信頼性が得られる。
実施形態において、X−Y平面に投影したときに、第1金属層11のパターン外端は、第2金属層12の外縁12rよりも内側に位置する。X−Y平面に投影したときに、第1金属層11のパターン外端と、第2金属層12の外縁12rと、の間の距離は、2mm以上である。これにより歪みがより抑制でき、より高い信頼性が得られる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、照明装置に係る。本照明装置は、上記の発光装置を含む。本照明装置は、以下に説明する反射部をさらに含んでも良い。
図10は、第2の実施形態に係る発光装置及び照明装置を例示する模式的断面図である。
図10に例示したように、本実施形態に係る照明装置221は、発光装置121と、ベース部材71と、を含む。ベース部材71は、例えば、ベース72と、反射部73と、を含む。この例では、ベース72は、板状である。反射部73は、ベース72の縁に沿って設けられている。ベース72の上に発光装置121が設けられている。反射部73は、発光装置121から出射される光LLを反射する。反射部73により、光LLを所望の方向に向けて効率良く照射できる。ベース72は、発光装置121を保持しつつ、発光装置121で発生する熱を効率良く放熱する。
この例では、発光装置121は、金属板51と、接合層52と、複数の発光部40(例えば、第1発光部40a及び第2発光部40bなど)と、を含む。
この例においても、内側部51iの最大の長さに対する、金属板51の厚さt51の比を、0.042以上にする。これにより、高い信頼性が得られる。
実施形態において、実装領域16は、半導体発光素子20が実装される領域である。この領域が、発光領域に対応する。実装領域16の面積に対する、実装基板部15の面積の比は、例えば、2以上11倍以下である。実装領域16の面積に対する、金属板51の面積の比は、6以上33以下である。
金属板51には、銅板を用いることができる。この銅板における銅の純度は、例えば、98%以上である。金属板51の線熱膨張係数は、例えば、16ppm/K以上18ppm/K以下である。金属板51の熱伝導率は、例えば、300W/m・K以上である。金属板51の引っ張り強さは、250N/mm以上600N/mm以下である。金属板51のビッカース硬さは、75以上160以下である。これにより、高い信頼性が得易くなる。
例えば、青色LEDと蛍光体とを組み合わせて白色を発光する発光装置がある。このような発光装置の発光効率(投入電力に対して得られる光量の比)の向上により、電球などの光源からこのような発光装置への置き換えが進んでいる。さらに、例えば、家庭用光源よりも光出力の高い、屋外照明または高天井照明に搭載できる発光装置が望まれる。この発光装置においては、例えば、投入電力は50W以上であり、全光束は5,000lm以上である。このような高出力な発光装置において、絶縁耐圧及び雷サージ耐性は、5kV以上である。
高出力な発光装置において、適切な放熱構造が求められ、すなわち、低熱抵抗構造が求められる。本実施形態によれば、低熱抵抗でありつつ、高い信頼性が得られる。
実施形態によれば、高信頼性の発光装置及び照明装置が提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、発光装置及び照明装置に含まれる発光部、実装基板部、発光素子部、基板、第1金属層、第2金属層、半導体発光素子、波長変換層、反射層、金属板、接合層、グリス層、光反射樹脂層、ベース部材、ベース及び反射部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した発光装置及び照明装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての発光装置及び照明装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…セラミック基板、 10a…第1主面、 10b…第2主面、 10r…外縁、 11…第1金属層、 11a…第1実装部分、 11b…第2実装部分、 11c…第3実装部分、 11g…位置、 11p…実装パターン、 11pa…第1実装パターン、 11pb…第2実装パターン、 11s…側面、 11su…コーナ部、 11u…上面、 12…第2金属層、 12c…コーナ部、 12r…外縁、 13a…銅層、 13b…ニッケル層、 13c…パラジウム層、 13d…金層、 14a…銅層、 14b…ニッケル層、 14c…パラジウム層、 14d…金層、 15…実装基板部、 16…実装領域、 16r…外縁、 17…周辺領域、 20…半導体発光素子、 20a…第1半導体発光素子、 20b…第2半導体発光素子、 21…第1半導体層、 21a…第1半導体部分、 21b…第2半導体部分、 21e…第1接合金属部材、 22…第2半導体層、 22e…第2接合金属部材、 23…発光層、 31…波長変換層、 31a…波長変換粒子、 31b…光透過性樹脂、 32…反射層、 35…発光素子部、 40…発光部、 40a…第1発光部、 40b…第2発光部、 44…接続部、 45…第1コネクタ、 45e…第1コネクタ用電極部、 46…第2コネクタ、 46e…第2コネクタ用電極部、 51…金属板、 51i…内側部、 51o…外縁部、 51r…縁部、 52…接合層、 53…グリス層、 53r…グリス残存部、 53s…グリス消失部、 55a〜55d…第1〜第4辺、 58…孔、 71…ベース部材、 72…ベース、 73…反射部、 75…固定部、 θ…角度、 110、121…発光装置、 210、221…照明装置、 C51…反り、 L01、L02…第1、第2長さ、 LL…光、 Lmax…最大長さ、 RA…グリス残存面積率、 RC1…相対的な反り、 RT1…相対的な厚さ、 SP1…試料、 t10、t11、t12、t20、t51…厚さ、 tg…距離

Claims (10)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材と離間した複数の半導体発光素子と、
    前記ベース部材と前記複数の半導体発光素子との間に設けられたセラミック基板を含む実装基板部と、
    前記ベース部材と前記実装基板部との間に設けられた金属板であって、外縁部と前記外縁部の内側の内側部とを有し、前記内側部の最大の長さに対する前記金属板の厚さの比は、0.042以上である金属板と、
    前記実装基板部と前記金属板との間に設けられ前記実装基板部と前記金属板とを接合する接合層と、
    前記ベース部材と前記金属板との間に設けられたグリス層と、
    前記金属板の前記外縁部と前記ベース部材とを固定する固定部と、
    を備えた照明装置。
  2. 前記金属板の前記厚さは、4mm以上である請求項1記載の照明装置。
  3. 前記接合層は、はんだを含む請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記セラミック基板は、第1主面と、前記第1主面とは反対側で前記接合層の側の第2主面と、を有し、
    前記実装基板部が、前記第1主面上に設けられ前記複数の半導体発光素子が実装される第1金属層、
    前記第2主面上に設けられた前記第2金属層と、
    を含み、
    前記接合層は、前記第2金属層と前記金属板とを接合する請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明装置。
  5. 前記内側部と前記ベース部材との間の距離は、温度により変化し、前記距離の温度変化は、前記外縁部と前記ベース部材との間の距離の温度変化よりも大きい請求項1〜4のいずれか1つに記載の照明装置。
  6. 前記内側部の外接矩形は、前記固定部に接する請求項1〜5のいずれか1つに記載の照明装置。
  7. 前記金属板は、前記外縁部に設けられた貫通孔を有し、
    前記固定部の一部は、前記貫通孔を通る請求項1〜6のいずれか1つに記載の照明装置。
  8. 前記内側部の最大の長さに対する前記金属板の反りの比は、0.28以下である請求項1〜7のいずれか1つに記載の照明装置。
  9. 前記セラミック基板は、アルミナ基板であり、
    前記金属板は、銅板である請求項1〜8のいずれか1つに記載の照明装置。
  10. ベース部材との間にグリス層を介在した状態で、固定部によって前記ベース部材に固定される発光装置であって、
    セラミック基板を含む実装基板部と、
    前記実装基板部の一端側に設けられる複数の半導体発光素子と、
    前記実装基板部の他端側に設けられるとともに、その他端側が前記グリス層を介して前記ベース部材と熱伝導的に接続される金属板であって、前記固定部によって固定される領域である外縁部と前記外縁部の内側の内側部とを有し、前記内側部の最大の長さに対する前記金属板の厚さの比は、0.042以上である金属板と、
    前記実装基板部と前記金属板との間に設けられ前記実装基板部と前記金属板とを接合する接合層と、
    を備えた発光装置。
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