JP2014131846A - 検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の高精度な検出を行うことができる検査方法を提供すること。
【解決手段】本発明の検査方法は、基材と、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するインク受容層とを備える検査用メディアを準備する検査用メディア準備工程と、前記検査用メディアの前記インク受容層に、液滴吐出装置からインクジェット法によりインクを付与するインク付与工程と、前記検査用メディアを観察する観察工程とを有することを特徴とする。検査用メディアは、基材と、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するインク受容層とを備えることを特徴とする。また、前記インク受容層:1g当たりの前記インクの吸収量が0.2g以上であり、前記基材:1g当たりの前記インクの吸収量が0.1g以下であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、検査方法に関する。
従来から、着色剤を含むインクによる記録媒体(メディア)への記録方法として、インクジェット法による記録方法が用いられている。インクジェット法では、微細なパターンの形成を好適に行うことができる点等で優れている。
インクジェット法に適用される液滴吐出装置は、予め、印加電圧の波形調整等のインクの吐出に適した調整が施されて用いられる。このような調整は、一般に、液滴吐出装置に適用されるべきインクの液滴吐出を行い、検査用メディア(検査用ワーク)に吐出されたインクの径からインクの液滴量を求め、インクの検査用メディア(検査用ワーク)への着弾位置から着弾位置精度を求めたうえで行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、インクジェット法に適用されるインクが、着色剤を含まないものや、着色剤の含有率が低いものである場合には、上記のようにして、液滴量、着弾位置等を求めるのが困難である場合がある。
また、インクジェット法に適用される液滴吐出装置では、ノズル近傍にインクの固形分が付着すること等により、経時的に吐出量等が変化したり、着弾位置精度が低下する等の問題がある。このような問題を解消する目的で、定期的にノズルの洗浄を行い、その後、必要に応じて、上述したような液滴量や着弾位置等の測定を行うが、このような場合においても、インクジェット法に適用されるインクが、着色剤を含まないものや、着色剤の含有率が低いものである場合には、上記と同様の問題があった。
特開2010−214318号公報
本発明の目的は、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の高精度な検出を行うことができる検査方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の検査方法は、基材と、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するインク受容層とを備える検査用メディアを準備する検査用メディア準備工程と、
前記検査用メディアの前記インク受容層に、液滴吐出装置からインクジェット法によりインクを付与するインク付与工程と、
前記検査用メディアを観察する観察工程とを有することを特徴とする。
これにより、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の高精度な検出を行うことができる検査方法を提供することができる。
本発明の検査方法では、前記観察工程は、落射照明を行う照明手段を備えた顕微鏡を用いた観察により行うものであることが好ましい。
これにより、検査用メディアのうちインクを吸収した部位の周縁部と、それに隣接する領域とのコントラスト差を、より大きいものとして観察を行うことができ、インクを吸収した部位の大きさ、位置等の検出をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記観察工程では、前記液滴吐出装置から吐出された液滴の体積の測定を行うことが好ましい。
液滴吐出装置において、インクの液滴の体積(液滴量)の精度は、極めて重要であり、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の体積(液滴量)の測定を精度よく行うことができる。したがって、観察工程において、液滴吐出装置から吐出されたインクの液滴の体積の測定を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。
本発明の検査方法では、前記観察工程では、前記液滴吐出装置から吐出された液滴の位置情報の検出を行うことが好ましい。
液滴吐出装置において、インクの液滴の着弾位置の位置精度は、極めて重要であり、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の着弾位置の検出を精度よく行うことができる。したがって、観察工程において、液滴吐出装置から吐出されたインクの液滴の着弾位置の検出を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。
本発明の検査方法では、前記観察工程では、前記液滴吐出装置からの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れの検出を行うことが好ましい。
これにより、液滴吐出装置において、インクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れは、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れを高感度で精度よく検出することができる。したがって、観察工程において、液滴吐出装置からのインクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れの検出を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。
本発明の検査方法では、前記インク受容層:1g当たりの前記インクの吸収量が0.2g以上であり、
前記基材:1g当たりの前記インクの吸収量が0.1g以下であることが好ましい。
これにより、インク付与工程において、インク受容層のうちインクを吸収した部位を、選択的に、かつ、より効率よく膨潤させることができ、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インク受容層は、着色剤を含む材料で構成されたものであることが好ましい。
これにより、インク受容層のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インク受容層は、ポリビニルブチラールを含むものであることが好ましい。
これにより、観察工程において、インク受容層のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記ポリビニルブチラールは、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が10質量%以上40質量%以下のものであることが好ましい。
これにより、インク受容層とインクを構成する溶剤との親和性を特に優れたものとすることができ、インク付与工程において検査用メディアに付与されたインクが、インク受容層のうちインクが付与された部位により好適に保持され、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、インク受容層は、アニオン系アクリルシリコーンを含む材料で構成されたものであることが好ましい。
これにより、インク付与工程において、検査用メディアに付与されたインクが過度に濡れ広がることがより効果的に防止され、インク受容層のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができ、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インク受容層の厚さは、10μm以上500μm以下であることが好ましい。
これにより、インク付与工程において、検査用メディアに付与されたインクをインク受容層が確実に吸収することができるとともに、インク受容層のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができるため、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。また、インクジェットのノズルから吐出される液滴量について、より広い範囲で好適に対応することができる。
本発明の検査方法では、前記基材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、および、ポリフェニレンサルファイドよりなる群から選択される材料を含むものであることが好ましい。
これにより、観察工程において、インク受容層のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インクは、沸点が100℃以上の有機溶剤を含むものであることが好ましい。
これにより、インク付与工程において検査用メディアに付与されたインクが、インク受容層のうちインクが付与された部位により好適に保持され、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インクは、非プロトン性の芳香族化合物を液体成分として含むものであることが好ましい。
これにより、インク受容層とインクを構成する溶剤との親和性を特に優れたものとすることができ、インク付与工程において検査用メディアに付与されたインクが、インク受容層のうちインクが付与された部位により好適に保持され、観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
本発明の検査方法では、前記インクは着色剤を含まないものであることが好ましい。
従来においては、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置精度の測定は、着色剤を含むインクについて行われており、これを、着色剤を含まないインクに適用した場合には、十分な精度で液滴の液滴量、位置を求めることはできなかった。これに対し、本発明では、着色剤を含むインクはもちろん、着色剤を含まないインクであっても、優れた精度で液滴の液滴量、位置等を求めることができる。すなわち、検査用メディアが着色剤を含まないインクに適用されるものである場合に、本発明による効果がより顕著に発揮される。
本発明の検査方法に用いる検査用メディアの好適な実施形態を模式的に示す断面図である。 図1に示す検査用メディアが、インクを吸収した状態を模式的に示す断面図である。 インクの吐出に用いる液滴吐出装置を示す斜視図である。 インクを吸収した状態の実施例1の検査用メディアについて、落射式の光学顕微鏡を用いた観察により得られた写真である。 インクを吸収した状態の比較例1の検査用メディアについて、落射式の光学顕微鏡を用いた観察により得られた写真である。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付する図面を参照しつつ詳細に説明する。
《検査方法》
図1は、本発明の検査方法に用いる検査用メディアの好適な実施形態を模式的に示す断面図、図2は、図1に示す検査用メディアがインクを吸収した状態を模式的に示す断面図、図3は、インクの吐出に用いる液滴吐出装置を示す斜視図である。
本実施形態の検査方法は、検査用メディア10を準備する検査用メディア準備工程(1a)、検査用メディア10のインク受容層2に、液滴吐出装置からインクジェット法によりインクを付与する工程(1b)と、検査用メディア10を観察する観察工程(1c)とを有する。
[検査用メディア準備工程]
まず、検査用メディア10を準備する(1a)。
本工程において、検査用メディア10は、後に詳述する液滴吐出装置100のステージ106上に設置される。
検査用メディア10は、基材1と、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するインク受容層2とを備えるものである。
以下、検査用メディア10の構成について詳細に説明する。
(基材)
基材1は、インク受容層2を保持する機能を有するものである。
基材1は、インク受容層2を保持する機能を有するものであれば、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、1g当たりのインクの吸収量(検査用メディア10に付与されるインクの吸収量)(インクの吸収率)が、0.1g以下のものであるのが好ましく、0.01g以下のものであるのがより好ましい。このように、基材1についてのインクの吸収率が十分に小さいものであると、基材1についてのインクの吸収率と、インク受容層2についてのインクの吸収率との差を十分に大きいものとすることができ、後に詳述するインク付与工程においてインク受容層2のうちインクを吸収した部位を、選択的に、かつ、より効率よく膨潤させることができ、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
なお、基材のインクの吸収率は、以下のようにして求めることができる。すなわち、対象となる部材の欠片(シート)20mm×20mm×1mmを、液温25℃に調整された十分な量のインク中に浸漬し、1時間静置した場合における当該部材の重量の増加量からインクの吸収率を求めることができる。
基材1の構成材料としては、例えば、各種プラスチック材料、各種金属材料、各種セラミックス材料、半導体材料、各種ガラス、各種繊維材料、紙等が挙げられるが、基材1は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、および、ポリフェニレンサルファイドよりなる群から選択される材料を含むものであるのが好ましい。これにより、後に詳述する観察工程において、インク受容層2のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。特に、基材1中における、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、および、ポリフェニレンサルファイドの含有率の和が80質量%以上である場合に、上記のような効果がより顕著に発揮される。
基材1がポリエチレンテレフタレートを含むものである場合、基材1中におけるポリエチレンテレフタレートの含有率は、50質量%以上であるのが好ましく、80質量%以上であるのがより好ましい。これにより、耐熱性、平坦性、柔軟性、引っ張り強度を特に優れたものとすることができる。
基材1は、各部位で均一な組成を有するものであってもよいし、互いに組成の異なる複数の部位を有していてもよい。例えば、基材1は、厚さ方向に組成の異なる複数の層が積層された積層体であってもよいし、厚さ方向に組成が傾斜的に変化する部位を有する傾斜材料で構成されたものであってもよい。
また、基材1は、上記以外の材料(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、カーボン、チタニア、アルミナ微粒子、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。基材1がその他の成分を含むものである場合、基材1中におけるその他の成分の含有率は、20質量%以下であるのが好ましく、5質量%以下であるのがより好ましい。
基材1は、いかなる形状はいかなるものであってもよいが、シート状を成すものであるのが好ましい。これにより、各種インクジェット装置(液滴吐出装置)に好適に適用することができる。
また、基材1の厚さは、10μm以上500μm以下であるのが好ましく、50μm以上200μm以下であるのがより好ましい。これにより、検査用メディア10の形状の安定性を特に優れたものとすることができ、検査用メディアの取り扱い性(取扱いのし易さ)を特に優れたものとすることができる。
(インク受容層)
インク受容層2は、インクを吸収する機能を有するものである。そして、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するものである(図2参照)。このように、インクを吸収した部位が、選択的に三次元的に形状が変化するものであることにより、後に詳述する観察工程において、インクを吸収した部位(位置情報)や、吸収したインクの体積(液滴の体積)を、容易かつ精確に求めることができる。また、液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)を高い感度で容易に検出することができる。特に、従来では液滴の着弾位置や液滴の体積、サテライトの検出が困難であった着色剤を含まないインク(実質的に無色のインク。例えば、波長500nmの可視光線の透過率が90%以上のもの)を適用した場合であっても、液滴の着弾位置、液滴の体積(液滴量)等を精確に求めることができる。
インク受容層2は、1g当たりのインクの吸収量(検査用メディア10に付与されるインクの吸収量)(インクの吸収率)が、0.2g以上のものであるのが好ましく、0.5g以上2.0g以下のものであるのがより好ましい。このように、インク受容層2についてのインクの吸収率が十分に大きいものであると、基材1についてのインクの吸収率と、インク受容層2についてのインクの吸収率との差を十分に大きいものとすることができ、後に詳述するインク付与工程において、インク受容層2のうちインクを吸収した部位を、選択的に、かつ、より効率よく膨潤させることができ、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
なお、インク受容層の吸収率は、以下のようにして求めることができる。すなわち、対象となる部材のシート(100μm厚み)を45度の傾斜をつけて配置し、液温25℃に調整された十分な量のインクを非常にゆっくりと滴下しながら観察を行い、膨潤しきれずに飽和したインクが重力に従って移動し始める時点のインク重量Wiと面積あたりのインク接触面積に含まれる受容層の重量Wsとの比率Wi/Wsからインクの吸収率を求める。
インク受容層2は、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するものであれば、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、アクリル系樹脂(変性アクリル樹脂を含む)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、メチルメタクリレート・スチレン共重合体(MS樹脂)、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS樹脂)、ポリスチレン樹脂、ポリスチレンゴム、ポリビニルブチラール(PVB)、スチレンアリルアルコール共重合体、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリルアミド(PAA)、および、ポリビニルアルコール(PVA)よりなる群から選択される1種または2種以上を含むものであるのが好ましく、ポリビニルブチラールを含むものであるのがより好ましい。これにより、後に詳述する観察工程において、インク受容層2のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
また、基材1がポリエチレンテレフタレートを含むものである場合において、インク受容層2がポリビニルブチラールを含むものであると、上記のような効果がより顕著に発揮されるとともに、インク受容層2の基材1に対する密着性を特に優れたものとすることができ、高温環境下や、温度変化の大きい環境下で用いる場合であっても、より精確な検査を行うことができ、検査用メディア10の信頼性を特に優れたものとすることができる。
ポリビニルブチラールは、ポリビニルアルコ−ルを部分的にブチルアルデヒドでアセタール化(ブチラール化)した構造を有するものである。ポリビニルブチラールは、さらに、酢酸等により水酸基がエステル化されたビニルアルコールを含有するものであってもよい。
インク受容層2がポリビニルブチラールを含むものである場合、当該ポリビニルブチラールは、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が、10質量%以上40質量%以下のものであるのが好ましく、20質量%以下のものであるのがより好ましい。これにより、インク受容層2とインクを構成する溶剤との親和性を特に優れたものとすることができ、後に詳述するインク付与工程において検査用メディア10に付与されたインクが、インク受容層2のうちインクが付与された部位により好適に保持され、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
インク受容層2がポリビニルブチラールを含むものである場合、インク受容層2中におけるポリビニルブチラールの含有率は、40質量%以上99質量%以下であるのが好ましく、60質量%以上98質量%以下であるのがより好ましい。これにより、インク受容層2のインク吸収量が特に大きいものとなり、より短時間で膨潤によるインク受容層2の形状変化が完了することで、インクが検査用メディア10の上に着弾してからより短時間で観察を好適に行うことができる。また、徐々にインクがぬれ広がる前に検査用メディア10がインクをより確実に吸収して形状変化を起こすために、ぬれ広がりによる誤差を低減しながら、小さな着弾径で高密度・高精度にインクの液滴を配置観察できる。
また、インク受容層2は、アニオン系アクリルシリコーンを含む材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、後に詳述するインク付与工程において、検査用メディア10に付与されたインクが過度に濡れ広がることがより効果的に防止され、インク受容層2のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができ、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
アニオン系アクリルシリコーンとしては、例えば、AQ7130(楠本化成社製)、AQ914、ASi−91(ダイセルファインケム社製)、シーラスPC−751(東亜合成社製)、FB(村山化学研究所社製)、NE−500(信越シリコーン社製)等を用いることができる。
インク受容層2がアニオン系アクリルシリコーンを含むものである場合、インク受容層2中におけるアニオン系アクリルシリコーンの含有率は、5質量%以下であるのが好ましく、2質量%以下であるのがより好ましい。これにより、検査用メディア10に付与されたインクが過度に濡れ広がることがより効果的に防止され、かつ付与されたインクがより短時間にインク受容層2に吸収されることで、インク受容層2のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができる。その結果、ぬれ広がりによる誤差がアニオン系アクリルシリコーンを含まない場合よりもさらに低減でき、より小さな着弾径で高密度・高精度にインクの液滴を配置観察できる。
また、インク受容層2は、着色剤を含む材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、インク受容層2のうちインクを吸収した部位の識別がより容易となり、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。より具体的には、インク付与後の検査用メディア10の観察において、インクを吸収した部位の周縁部(輪郭)と、他の部位とのコントラスト比を特に大きいものとすることができ、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
インク受容層2が着色剤を含むものである場合、インク受容層2中における着色剤の含有率は、インクの吸収を阻害しないように、10質量%以下であるのが好ましく、5質量%以下であるのがより好ましい。これにより、基材1と裏面の界面反射光、インク受容層2と基材1の界面反射光、さらにはインク受容層2の内部反射光が着色剤の添加によって十分低下することで、インク受容層2の表面凹凸に応じて得られる表面反射光が相対的に強くなり、インクを吸収した部位の外周部(輪郭)で生じる表面反射光の急激な変化を高コントラストで明瞭に観察することができるようになる。
インク受容層2が着色剤を含む材料で構成されたものである場合、当該着色剤としては、例えば、各種顔料、各種染料等を用いることができるが、インク受容層2は着色剤として染料を含むものであるのが好ましい。これにより、再分散に手間を必要とする顔料に比べて、インク受容層2を簡便で短時間の混合により分子レベルで均質で高濃度に着色することができる。
インク受容層2の色調は、特に限定されないが、青色(青色の着色剤を含むもの)であるのが好ましい。これにより、後に詳述する観察工程において、インク受容層2のうちインクを吸収した部位の識別がさらに容易となり、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をさらに高精度に行うことができる。
インク受容層2は、各部位で均一な組成を有するものであってもよいし、互いに組成の異なる複数の部位を有していてもよい。例えば、インク受容層2は、厚さ方向に組成の異なる複数の層が積層された積層体であってもよいし、厚さ方向に組成が傾斜的に変化する部位を有する傾斜材料で構成されたものであってもよい。また、例えば、インク受容層2がアニオン系アクリルシリコーンを含むものである場合、インク受容層2は、外表面側に、その他の部位よりもアニオン系アクリルシリコーンの含有率が高い領域を有するものであってもよい。これにより、検査用メディア10に付与されたインクが過度に濡れ広がることがより効果的に防止され、かつ付与されたインクがより短時間にインク受容層2に吸収されることで、インク受容層2のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができる。
インク受容層2の厚さは、10μm以上500μm以下であるのが好ましく、30μm以上200μm以下であるのがより好ましい。これにより、後に詳述するインク付与工程において、検査用メディア10に付与されたインクをインク受容層2が確実に吸収することができるとともに、インク受容層2のうちインクが付与された部位をより好適に厚さ方向に隆起させることができるため、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。また、インクジェットのノズルから吐出される液滴量について、より広い範囲で好適に対応することができる。
また、インク受容層2は、上記以外の材料(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリアミン等が挙げられる。インク受容層2がその他の成分を含むものである場合、インク受容層2中におけるその他の成分の含有率は、40質量%以下であるのが好ましく、20質量%以下であるのがより好ましい。
[インク付与工程]
次に、検査用メディア10のインク受容層2に、液滴吐出装置からインクジェット法によりインクを付与する(1b)。
以下の説明では、インクの吐出は、図3に示すような液滴吐出装置を用いて行うものとして説明する。
図3に示すように、本工程で用いる液滴吐出装置100は、インク50を保持するタンク101と、チューブ110と、チューブ110を介してタンク101からインク50が供給される吐出走査部102とを備える。吐出走査部102は、複数の液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)をキャリッジに搭載してなる液滴吐出手段103と、液滴吐出手段103の位置を制御する第1位置制御装置104(移動手段)と、検査用メディア(記録媒体)10を保持するステージ106と、ステージ106の位置を制御する第2位置制御装置108(移動手段)と、制御手段112とを備えている。タンク101と、液滴吐出手段103における複数の液滴吐出ヘッドとは、チューブ110で連結されており、タンク101から複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれにインク50が圧縮空気によって供給される。
第1位置制御装置104は、制御手段112からの信号に応じて、液滴吐出手段103をX軸方向、およびX軸方向に直交するZ軸方向に沿って移動させる。さらに、第1位置制御装置104は、Z軸に平行な軸の回りで液滴吐出手段103を回転させる機能も有する。本実施形態では、Z軸方向は、鉛直方向(つまり重力加速度の方向)に平行な方向である。第2位置制御装置108は、制御手段112からの信号に応じて、X軸方向およびZ軸方向の双方に直交するY軸方向に沿ってステージ106を移動させる。さらに、第2位置制御装置108は、Z軸に平行な軸の回りでステージ106を回転させる機能も有する。
ステージ106は、X軸方向とY軸方向との双方に平行な平面を有する。また、ステージ106は、インク50を付与すべき検査用メディア(記録媒体)10をその平面上に固定、または保持できるように構成されている。
上述のように、液滴吐出手段103は、第1位置制御装置104によってX軸方向に移動させられる。一方、ステージ106は、第2位置制御装置108によってY軸方向に移動させられる。つまり、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108によって、ステージ106に対する液滴吐出ヘッドの相対位置が変わる(ステージ106に保持された検査用メディア10と、液滴吐出手段103とが相対的に移動する)。
制御手段112は、インク50を吐出すべき相対位置を表す吐出データを外部情報処理装置から受け取るように構成されている。
上記のような液滴吐出装置100を用いて、インク50を検査用メディア10に付与する。上記のような装置を用いることにより、検査用メディア10の所望の部位に、効率よくかつ選択的にインク50を付与することができる。なお、図示の構成では、液滴吐出装置100は、タンク101、チューブ110等を、1種のインク50に対応する1組分しか有していないが、これらの部材を、複数種のインク50の分だけ有するものであってもよい。
なお、本発明では、液滴吐出ヘッドは、駆動素子として、ピエゾ素子を用いるものであっても、静電アクチュエータを用いるものであってもよい。また、液滴吐出ヘッドは、駆動素子として電気熱変換素子を用い、この電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用してインクを吐出する構成であってもよい。
以下、本工程で用いるインクについて詳細に説明する。
(インク)
本工程で、検査用メディア10に付与されるインク50は、沸点が100℃以上の有機溶剤を含むものであるのが好ましく、沸点が200℃以上の有機溶剤を含むものであるのがより好ましい。これにより、インクジェット法による吐出後におけるインク50の不本意な乾燥(液体成分の蒸発)をより効果的に防止することができ、検査用メディア10に付与されたインク50が、インク受容層2のうちインク50が付与された部位により好適に保持され、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
インク50を構成する全液体成分中に占める前記有機溶剤の占める割合は、95質量%以上であるのが好ましく、99質量%以上であるのがより好ましく、99.5質量%以上であるのがさらに好ましい。これにより、上述した効果がより顕著に発揮される。
インク50を構成する有機溶剤の具体例としては、n−オクタン等の鎖状炭化水素;メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘキシルアミン等の脂環式化合物;1,4−ジオキサン、ピリジン、N−メチルモルホリン、モルホリン、N−エチルモルホリン等の複素環式化合物;トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン、クロロベンゼン、ピリジン等の芳香族化合物;メチルn−プロピルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルn−ブチルケトン、エチルn−ブチルケトン(3−ヘプタノン)、2−ヘプタノン、メチルイソアミルケトン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン(メシチルオキシド)、等のケトン類;ギ酸、酢酸等のカルボン酸類;ニトロメタン、ニトロエタン、2−ニトロプロパン、1−ニトロプロパン等のニトロ化合物;酢酸sec−ブチル、酢酸ノルマルプロピル、酪酸メチル、酢酸iso−ブチル、酢酸n−ブチル、イソ酪酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸メチル、酢酸1−メチルペンチル、酢酸2−メトキシエチル(エチレングリコールメチルエーテルアセテート)、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、等のエステル化合物;2−メチル−2−ブタノール、イソブタノール、n−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、1−メトキシ−2−ブタノール、メチルイソブチルカルビノール(4−メチル−2−ペンタノール)、乳酸メチル、N,N−ジメチルエタノールアミン、等のアルコール類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸2−メトキシエチル(エチレングリコールメチルエーテルアセテート)、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、1−メトキシ−2−ブタノール、3−メトキシプロピルアミン、等のエーテル化合物;ジノルマルプロピルアミン、エチレンジアミン、3−メトキシプロピルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、モルホリン、N−エチルモルホリン、等のアミン類;ジエチルカーボネート(炭酸ジエチル)等の炭酸エステル類;ブチロニトリル等のニトリル類;フェノキシエチルアクリレートやヒドロキシブチルアクリレート、VEEA,エチルカルビトールアクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ペンタメチルピペリジニルメタクリレート等のアクリル/メタクリル化合物等が挙げられる。
本工程において検査用メディア10に付与されるインク50は、非プロトン性の芳香族化合物(例えば、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン、クロロベンゼン等)を液体成分(有機溶剤)として含むものであるのが好ましい。これにより、インク受容層2とインク50を構成する溶剤との親和性を特に優れたものとすることができ、検査用メディア10に付与されたインク50が、インク受容層2のうちインク50が付与された部位により好適に保持され、後に詳述する観察工程において、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置等の測定をより高精度に行うことができる。
非プロトン性の芳香族化合物としては、例えば、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン、クロロベンゼン等が挙げられる。
本工程において検査用メディアに付与されるインク50は、着色剤を含まないものであるのが好ましい。従来においては、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、位置精度の測定は、着色剤を含むインクについて行われており、これを、着色剤を含まないインクに適用した場合には、十分な精度で液滴の液滴量、位置を求めることはできなかった。これに対し、本発明では、着色剤を含むインクはもちろん、着色剤を含まないインクであっても、優れた精度で液滴の液滴量、位置等を求めることができる。すなわち、検査用メディア10が着色剤を含まないインク50に適用されるものである場合に、本発明による効果がより顕著に発揮される。
本工程において検査用メディア10に付与されるインク50は、いかなる用途のものであってもよく、一般消費者向けのものであってもよいが、工業用のものであるのが好ましい。工業用に適用されるインクジェット用のインクは、一般に、液滴の量の均一性、位置精度がより高いレベルで要求されるが、上述したように、本発明では、液滴の液滴量、位置等を高い精度で測定することができるため、工業用のインクが用いられる場合に、本発明の効果がより顕著に発揮される。また、工業用のインクとしては、例えば、医療・バイオ系(例えば、培養液、蛍光等の試験液、造形液、反応液等)、メッキ、有機EL、接着剤、紫外線硬化剤、透明導電体等、着色剤を含まない、無色または光の透過率が高いインクが多く用いられているが、上述したように、本発明においては、このようなインクを用いた場合であっても、液滴の液滴量、位置等を高い精度で測定することができる。
また、検査用メディア10に付与されるインク50が有機EL用のインクである場合、インクに含まれる材料が極めて純度の高い材料で構成されており色をつけることが出来ないうえ、1層の厚みを非常に薄く均一に形成する必要があるので、蛍光など材料にダメージを与える発光的な手段を用いることなく、極めて高精度にインクの液量を制御して配置することができる。
[観察工程]
次に、インク50が付与された検査用メディア10を観察する(1c)。これにより、インク50の吐出に用いた液滴吐出装置100における異常の有無や、各ノズル間での液滴吐出特性のばらつき、印可電圧の波形の調整の要否等の判断を好適に行うことができる。
本工程は、落射照明を行う照明手段を備えた顕微鏡を用いた観察により行うものであるのが好ましい。これにより、検査用メディア10のうちインク50を吸収した部位の周縁部と、それに隣接する領域とのコントラスト差を、より大きいものとして観察を行うことができ、インク50を吸収した部位の大きさ、位置等の検出をより高精度に行うことができる。
落射照明を行う際、照明の中心軸(落射方向)と、検査用メディア10の法線方向とのなす角(絶対値)は、3°以下であるのが好ましく、1°以下であるのがより好ましく、0°であるのがさらに好ましい。これにより、液滴の膨潤した形状をより確実に真円状のものとして撮像することができる。これに対して、照明の中心軸(落射方向)と、検査用メディア10の法線方向とのなす角(絶対値)が大きすぎると、膨潤したドットの影が不均一になり、円形に見える影の部分に濃淡がついてしまい、結果的に円の一部が欠けているとように見えてしまう可能性がある。
本工程では、液滴吐出装置100から吐出されたインク50の液滴の体積の測定を行うのが好ましい。液滴吐出装置において、インクの液滴の体積(液滴量)の精度は、極めて重要であり、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の体積(液滴量)の測定を精度よく行うことができる。したがって、本工程において、液滴吐出装置100から吐出されたインク50の液滴の体積の測定を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。なお、本発明において、液滴の体積の測定とは、液滴の体積の絶対値(単位:ピコリットル)を求めるものだけでなく、検査用メディア上における液滴のドット径の測定や、各液滴間での体積のばらつき(相対的な関係)の測定等を含む概念である。
本工程では、液滴吐出装置100から吐出されたインク50の液滴の位置情報の検出を行うのが好ましい。液滴吐出装置において、インクの液滴の着弾位置の位置精度は、極めて重要であり、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の着弾位置の検出を精度よく行うことができる。したがって、本工程において、液滴吐出装置100から吐出されたインク50の液滴の着弾位置の検出を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。
本工程では、液滴吐出装置100からのインク50の液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れの検出を行うのが好ましい。液滴吐出装置において、インクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れは、液滴吐出装置を用いて製造される記録物の品質等に大きな影響を与えるものであるが、本発明によれば、インクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れを高感度で精度よく検出することができる。したがって、本工程において、液滴吐出装置100からのインク50の液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れの検出を行うことにより、本発明の効果がより顕著に発揮される。なお、本発明において、本工程において行う「ミストによる汚れの検出」とは、実際に発生したミストの量、位置に関する情報の取得に加え、液滴の吐出に伴うミストの発生が所定値未満(検出限界未満)であることの確認も含む概念である。
なお、本工程では、CCDカメラ等の撮像手段により得られた画像データに所定の処理(画像処理)を施したものについて、観察(評価)を行ってもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記のものに限定されるものではない。
例えば、前述した実施形態では、検査用メディアが、基材とインク受容層とからなるものである場合について代表的に説明したが、本発明において、検査用メディアは、基材、インク受容層以外の部位を有するものであってもよい。例えば、基材とインク受容層との間に少なくとも1層の中間層を有していてもよい。このような中間層を有することにより、例えば、基材とインク受容層との密着性を特に優れたものとすることができる。また、本発明において、検査用メディアは、インク受容層の外表面側(インク受容層の基材に対向する面とは反対の面側)に、少なくとも1層の被膜を有していてもよい。これにより、インク受容層の反射率を高くして、ベースとなる光の量を多くすることができ、結果として、バックグラウンドの光量が高まることで暗い部分とのコントラストをより大きくすることができる。その結果、インクを吸収して形状が変化した部分のエッジをより明瞭に識別することができ、測定の精度をより高いものとすることができる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
[1]検査用メディアの製造(検査用メディア準備工程)
まず、厚さ:100μmの表面が平滑なポリエチレンテレフタレート製のシート材(基材)を用意した。このシート材の表面粗さRaは、0.2μmであった。
次に、このシート材の一方の面に、インク受容層形成用組成物を付与した。インク受容層形成用組成物としては、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が85質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が12質量%であるポリビニルブチラールと、テトラヒドロフランと、アニオン系アクリルシリコーンとしてのAQ7130(楠本化成社製)と、青色染料としてのC.I.Solvent Blue 5との混合物を用いた。
次に、インク受容層形成用組成物が均一に表面に付与されたシート材を、温度:60℃に調整された恒温槽(第1の恒温槽)内に投入し、15分間の熱処理(第1の熱処理)を行い、引き続き、温度:120℃に調整された恒温槽(第2の恒温槽)内に入れ替え、15分間の第2の熱処理を行った。これにより、厚さ:100μmポリエチレンテレフタレート製の基材上に、厚さ:80μmのインク受容層が設けられた検査用メディアが得られた。
[2]インクの付与(インク付与工程)
上記のようにして得られた検査用メディアのインク受容層が設けられた面側に向けて、インクジェット式の液滴吐出装置から、有機EL用のインクを吐出した。なお、有機EL用のインクとしては、ポリ(9,9’−ジオクチルフルオレン−co−N−(4−ブチルフェニル)ジフェニルアミン)(F8−TFB):1質量部、ジベチルナフタレン:99質量部からなるものを用いた。また、この有機EL用のインクは、実質的に無色のインクであり、波長500nmの可視光線の透過率が95%以上のものであった。
[3]観察(観察工程)
上記のようにしてインクの液滴が付与された各検査用メディアについて、落射式の光学顕微鏡を用いて、照明の中心軸(落射方向)と、検査用メディアの法線方向とのなす角(絶対値)が0°となるようにして観察を行い、インクの液滴の位置精度、インクの液滴の着弾径(液滴量)、インクの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)についての観察を行った。
(実施例2〜10)
シート材の種類、インク受容層形成用組成物の組成を変更することにより、表1に示すような構成となるようにした以外は、前記実施例1と同様にして検査用メディアを製造し、前記実施例1と同様にしてインクの付与、観察を行った。
(比較例1)
前記実施例1で用いたのと同様のシート材を用意し、これをそのまま検査用メディアとして用い、この検査用メディアについて、前記実施例1と同様にしてインクの付与、観察を行った。すなわち、本比較例では、インク受容層を形成せずに、シート材をそのまま検査用メディアとして用いた。
(比較例2)
シート材として、普通紙(セイコーエプソン社製、スーパーファイン専用光沢フィルムMJA3NSP6)を用意し、これをそのまま検査用メディアとして用い、この検査用メディアについて、前記実施例1と同様にしてインクの付与、観察を行った。
(比較例3)
インク受容層形成用組成物として、カルボキシメチルセルロースと、ヒドロキシエチルセルロースとの混合物を用いた以外は、前記実施例1と同様にして検査用メディアを製造し、この検査用メディアについて、前記実施例1と同様にしてインクの付与、観察を行った。
表1に前記各実施例および比較例で用いた検査用メディアの構成をまとめて示す。なお、表中、ポリエチレンテレフタレートを「PET」、ポリブチレンテレフタレートを「PBT」、ポリカーボネートを「PC」、ポリイミドを「PI」、ポリ塩化ビニルを「PVC」、ポリアミドを「PA」、ポリオキシメチレンを「POM」、ポリフェニレンサルファイドを「PPS」、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が85質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が12質量%であるポリビニルブチラールを「PVB1」、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が83質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が14質量%であるポリビニルブチラールを「PVB2」、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が78質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が19質量%であるポリビニルブチラールを「PVB3」、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が75質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が22質量%であるポリビニルブチラールを「PVB4」、ブチルアルデヒドでアセタール化されたビニルアルコールの含有率が61質量%であり、酢酸でエステル化されたビニルアルコールの含有率が3質量%であり、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が36質量%であるポリビニルブチラールを「PVB5」、アニオン系アクリルシリコーンとしてのAQ7130(楠本化成社製)の固形分を「AQ7130」、ポリエーテルイミドを「PEI」、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体を「ABS」、アクリロニトリル−スチレン共重合体を「AS」、メチルメタクリレート・スチレン共重合体を「MS」、ポリウレタンを「PU」、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体を「MBS」、カルボキシメチルセルロースを「CMC」、ヒドロキシエチルセルロースを「HEC」、青色染料としてのC.I.Solvent Blue 5を「SB5」、C.I.Solvent Red 27を「SR27」、C.I.Solvent Blue 35を「SB35」、C.I.Solvent Black 3を「SK3」で示した。また、前記各実施例の検査用メディアのインク受容層:1g当たりの前記インクの吸収量は、いずれも、0.2g以上であり、前記各実施例の検査用メディアの基材:1g当たりの前記インクの吸収量は、いずれも、0.1g以下であった。また、比較例3の検査用メディアのインク受容層:1g当たりの前記インクの吸収量は、0.01g以下であった。なお、基材のインクの吸収量、インク受容層のインクの吸収量は、それぞれ、前述した方法を用いて求めた。
Figure 2014131846
[4]評価
前記各実施例および比較例の検査方法について、観察工程で行った位置精度、液滴の着弾径(液滴量)、および、サテライトの観察について、それぞれ、以下の基準に従い評価した。
[4.1]位置精度
A:液滴の着弾位置を容易に検出することができ、液滴の着弾の位置精度の測定を
容易に行うことができた。
B:液滴の着弾位置の検出にやや難があるものの、液滴の着弾の位置精度の測定を
行うことができた。
C:液滴の着弾位置の検出が困難であり、液滴の着弾の位置精度の測定を適切に行
うことができなかった。
D:液滴の着弾位置の検出がきわめて困難であり、液滴の着弾の位置精度の測定を
行うことができなかった。
[4.2]液滴の着弾径(液滴量)
A:液滴の周縁部を容易に識別することができ、液滴の着弾径(液滴量)の測定を
容易に行うことができた。
B:液滴の周縁部を識別にやや難があるものの、液滴の着弾径(液滴量)の測定を
行うことができた。
C:液滴の周縁部を識別が困難であり、液滴の着弾径(液滴量)の測定を適切に行
うことができなかった。
D:液滴の周縁部を識別がきわめて困難であり、液滴の着弾径(液滴量)の測定を
行うことができなかった。
[4.3]サテライト
A:液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)の位置とミストサイ
ズを容易に検出することができた。
B:液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)の有無を検出するこ
とができた。
C:液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)を検出することがで
きなかった。
これらの結果を表2にまとめて示す。また、実施例1、比較例1について、インクの液滴が付与された検査用メディアを落射式の光学顕微鏡で観察した際の写真を、それぞれ、図4、図5として示した。
Figure 2014131846
表2から明らかなように、本発明では、インクジェット法により吐出された液滴の液滴量、着弾位置、液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れ(サテライト)を、いずれも、高い精度で検出、測定することができた。これに対し、比較例では、満足のいく結果が得られなかった。
10…検査用メディア(記録媒体) 1…基材 2…インク受容層 50…インク 100…液滴吐出装置 101…タンク 102…吐出走査部 103…液滴吐出手段 104…第1位置制御装置(移動手段) 106…ステージ 108…第2位置制御装置(移動手段) 110…チューブ 112…制御手段

Claims (15)

  1. 基材と、インクを吸収することにより膨潤し、厚さ方向に隆起するインク受容層とを備える検査用メディアを準備する検査用メディア準備工程と、
    前記検査用メディアの前記インク受容層に、液滴吐出装置からインクジェット法によりインクを付与するインク付与工程と、
    前記検査用メディアを観察する観察工程とを有することを特徴とする検査方法。
  2. 前記観察工程は、落射照明を行う照明手段を備えた顕微鏡を用いた観察により行うものである請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記観察工程では、前記液滴吐出装置から吐出された液滴の体積の測定を行う請求項1または2に記載の検査方法。
  4. 前記観察工程では、前記液滴吐出装置から吐出された液滴の位置情報の検出を行う請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査方法。
  5. 前記観察工程では、前記液滴吐出装置からの液滴の吐出に伴い生じたミストによる汚れの検出を行う請求項1ないし4のいずれか1項に記載の検査方法。
  6. 前記インク受容層:1g当たりの前記インクの吸収量が0.2g以上であり、
    前記基材:1g当たりの前記インクの吸収量が0.1g以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の検査方法。
  7. 前記インク受容層は、着色剤を含む材料で構成されたものである請求項1ないし6のいずれか1項に記載の検査方法。
  8. 前記インク受容層は、ポリビニルブチラールを含むものである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の検査方法。
  9. 前記ポリビニルブチラールは、エーテル化(アセタール化を含む)、エステル化されていない水酸基を有するビニルアルコールの含有率が10質量%以上40質量%以下のものである請求項8に記載の検査方法。
  10. インク受容層は、アニオン系アクリルシリコーンを含む材料で構成されたものである請求項1ないし9のいずれか1項に記載の検査方法。
  11. 前記インク受容層の厚さは、10μm以上500μm以下である請求項1ないし10のいずれか1項に記載の検査方法。
  12. 前記基材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、および、ポリフェニレンサルファイドよりなる群から選択される材料を含むものである請求項1ないし11のいずれか1項に記載の検査方法。
  13. 前記インクは、沸点が100℃以上の有機溶剤を含むものである請求項1ないし12のいずれか1項に記載の検査方法。
  14. 前記インクは、非プロトン性の芳香族化合物を液体成分として含むものである請求項1ないし13のいずれか1項に記載の検査方法。
  15. 前記インクは着色剤を含まないものである請求項1ないし14のいずれか1項に記載の検査方法。
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