JP2014131565A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 予告演出を行う遊技機において、制御負担が増大することを抑制する。
【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、始動口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された始動情報を、所定数まで記憶可能な始動情報記憶手段240と、リーチ決定乱数に基づいて、リーチ演出を実行するか否かを決定するリーチ演出決定手段210と、リーチ決定乱数に基づいて、当たり抽選の結果を予告する予告演出を実行するか否かを決定する予告演出決定手段210と、予告演出決定手段210によって予告演出を実行すると決定された場合に、始動情報記憶手段240に記憶されている始動情報のうち予告演出を実行すると決定された始動情報である予告始動情報より上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、予告演出を実行する予告演出制御手段151と、を備える。
【選択図】 図11

Description

本発明は、遊技機全体を制御する主制御装置と、主制御装置からの指示に応じて演出表示を制御する演出制御装置と、を備える遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機では、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として取得される各種乱数等の始動情報が、所定数まで始動情報記憶領域に記憶される。そして、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、該始動情報が当たりを示すものであることを示唆する予告演出を行う遊技機が知られている(特許文献1参照)。この遊技機では、予告演出を行うことが決定された場合、該予告演出を行うことが決定された始動情報より上位の始動情報に基づく演出表示を行う際に、所定の予告演出が行われる。
特開2004−49794号公報
しかしながら、上記従来の遊技機では、予告演出を実行する場合に、制御負担が増大する恐れがある。
例えば、遊技機では、遊技者の当たりが生起されることへの期待感を向上するため、予告演出を実行する場合、該予告演出を行うことが決定された始動情報に基づく演出表示においてリーチ演出が行われる。しかしながら、上記従来の遊技機では、予告演出を行うことが決定された始動情報がリーチ演出を行う変動パターンを示すものではない場合、該変動パターンをリーチ演出を行う変動パターンに変更する必要が生じ、制御負担が増大する。
本発明の課題は、予告演出を行う遊技機において、制御負担が増大することを抑制することである。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、始動口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を行う遊技機であって、前記始動口への遊技球の入賞を契機として取得された、前記特賞状態を生起させるか否かを決定するための乱数である当たり決定乱数及び特定の演出を実行するか否かを決定するための乱数である演出決定乱数を含む始動情報を、所定数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記特定の演出を決定する特定演出決定手段と、前記始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記当たり抽選の結果を予告する予告演出を決定する予告演出決定手段と、前記予告演出決定手段によって前記予告演出が決定された場合に、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報のうち該予告演出が決定された始動情報より上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、前記予告演出を実行する予告演出制御手段と、を備え、前記予告演出制御手段は、前記予告演出を実行する場合、該予告演出を実行する始動情報の下位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行なう際には前記予告演出を実行しないことを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、特定演出決定手段が特定の演出を決定するとともに、予告演出決定手段が予告演出を決定する。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、特定の演出に合わせて予告演出を実行するように設定することができ、制御負担が増大することを抑制することが可能となる。
また、第一の発明に係る遊技機では、予告演出を実行する場合、始動情報記憶手段において予告演出を実行する始動情報の下位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行なう際の予告演出が実行されない。したがって、予告演出を実行する際に、遊技者の特賞状態が生起されることに対する期待をさらに向上することが可能となる。
ここで、特定演出決定手段としては、例えば、後述する主制御装置210(ステップS608、ステップS616)が該当する。予告演出決定手段としては、例えば、後述する主制御装置210(ステップS310)が該当する。また、予告演出制御手段としては、例えば、後述する表示制御部151(ステップS1000からS1008)が該当する。
本発明によれば、予告演出を行う遊技機において、制御負担が増大することを抑制することが可能となる。
パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。 特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。 制御コマンドのデータ構造を示す図である。 制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。 主制御装置から演出制御装置に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。 第一始動情報記憶更新処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出決定処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出決定用テーブルの構成の一例を示す図である。 変動設定処理を示すフローチャートである。 当たり判定処理を示すフローチャートである。 はずれ時変動パターン決定処理を示すフローチャートである。 変動パターン決定テーブルの構成の一例を示す図である。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 先読み予告コマンド受信処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出表示処理を示すフローチャートである。 先読み予告コマンド受信処理を示すフローチャートである。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。第1から第3の領域のそれぞれにおいて、数字及び図柄からなる演出図柄が変動表示される。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、第1から第3の領域のそれぞれに、演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。本実施形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の演出画像及び複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置によって構成され、多彩な演出画像及び演出図柄を表示可能としている。
ここで、演出図柄表示装置104では、第1から第3の領域のそれぞれにおいて、複数の数字や図柄等からなる演出図柄の変動表示又は停止表示が行われる。そして、演出図柄表示装置104では、第1から第3の領域で停止表示される演出図柄の組み合わせによって、当たり抽選の結果を通知する。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。また、普通図柄始動ゲート122の下方には、遊技球を常時入賞可能とする2つの一般入賞口124,125が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。入賞装置11は、常時開口している第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた可動式の第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第一始動入賞口111aは、始動入賞装置111への遊技球の入賞を常時可能としている。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は閉止状態であるが、普通図柄表示装置107の表示が特定の態様となったときに、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする。
第一始動入賞口111aは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第一始動入賞口スイッチ131a(図2参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置106における特別図柄の変動表示開始の契機を与える。また、第二始動入賞口111bは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第二始動入賞口スイッチ131b(図2参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置106における特別図柄の変動表示開始の契機を与える。特別図柄及び演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、当たり抽選の結果の通知や演出が行われる。
始動入賞装置111の右側には、特別図柄表示装置106が設けられている。特別図柄表示装置106は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。特別図柄表示装置106は、数字や図柄等からなる特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特別図柄表示装置106は、停止表示された特別図柄によって、当たり抽選の結果を通知する。ここで、特別図柄表示装置106において停止表示された特別図柄が特定の図柄となって生起する遊技状態を「特賞状態」(当たり)という。特賞状態とは、遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。また、特別図柄表示装置106における特別図柄の表示と、演出図柄表示装置104における演出図柄の表示とは、互いに対応付けられている。
始動入賞装置111の右側には、普通図柄表示装置107が設けられている。普通図柄表示装置107は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。普通図柄表示装置107は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示装置107は、停止表示された普通図柄によって、普通図柄による抽選の結果を通知する。
特別図柄表示装置106の上側には、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103が設けられている。特別図柄始動情報記憶数表示部109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103は、それぞれ、例えば、LED等によって構成されている。
特別図柄始動情報記憶数表示部109a,109bは、後述する特別図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における特別図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して特別図柄の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留玉数)という)を表示する。ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。すなわち、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109aに表示するとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109bに表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示部103は、普通図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における普通図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
始動入賞装置111の下方には、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、特別図柄表示装置106に停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図2参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
そして、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
なお、以下、当たりの終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、当たりの終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。
また、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210及び演出制御装置150を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置107、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158を直接制御する。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置107、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドを出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報、異常信号等をホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、先読み予告コマンド、始動情報記憶数コマンド等がある。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。ここで、特別図柄用の始動情報記憶領域には、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第一始動情報とする)を記憶する領域(以下、第一始動情報記憶領域とする)及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第二始動情報とする)を記憶する領域(以下、第二始動情報記憶領域とする)が設けられている。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。これにより、特別図柄用の始動情報記憶領域では、第一始動情報及び第二始動情報が、それぞれ個別に記憶される。
図3は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数まで記憶する。本実施形態では、図3に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、普通図柄の始動情報記憶領域には、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過を契機として取得された乱数等の情報が所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240の記憶内容を停電直前の状態に復元し、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御、効果音制御部153によるスピーカ155からの効果音の出力の制御を行う。
演出制御装置150は、演出図柄表示装置104における表示を制御する表示制御部151と、ランプ154の点灯、点滅等を制御するランプ制御部152と、スピーカ155からの効果音の出力を制御する効果音制御部153とを備える。演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって内部コマンドを生成し、該内部コマンドを内部送信することによって、表示制御部151、ランプ制御部152及び効果音制御部153のそれぞれを制御する。
特に、演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって、表示制御コマンドを生成する。そして、演出制御装置150は、生成した表示制御コマンドを表示制御部151に内部送信することにより、表示制御部151を制御する。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備える。
表示制御部151のROMには、表示演出制御を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御部151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された表示制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、該表示制御コマンドに応じた画像データをROMから読み出して、該画像データをVDPに出力する。画像処理用VDPは、CPUからの出力指示にしたがって、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に画像データを出力する。
(特別図柄及び演出図柄の停止表示の態様)
次に、特別図柄表示装置106における特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄の停止表示の態様を説明する。
図4は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図4に示すように、当たりの種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
通常大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を時短図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄を時短図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄を時短図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域において、「222」、「444」、「666」等の偶数のぞろ目からなる組み合わせで演出図柄を停止表示させる。また、通常大当たりとなったときは、当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後の100回の抽選において時短作動状態となる。さらに、通常大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を確変1図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄を確変1図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄を確変1図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域において、「111」、「333」、「555」といった奇数のぞろ目からなる組み合わせで演出図柄を停止表示させる。また、確変1大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後の10000回の抽選において時短作動状態となる。さらに、確変1大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を確変1図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄を確変2図柄で停止表示させるように制御する。また、確変2大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、当たり後の10000回の抽選において時短作動状態となる。さらに、確変2大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変3大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を確変1図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄を確変3図柄で停止表示させるように制御する。また、確変3大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となる。また、確変3大当たりとなったときは、当たり時(当たり発生を報知する図柄変動パターンが開始された時点)に時短未作動状態である場合は、当たり後において時短未作動状態となり、当たり時に時短作動状態である場合は、当たり後において時短作動状態を継続させる(時短継続制御)ように制御する。さらに、確変3大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たり、確変3大当たりは、1ラウンドの期間(大入賞口115の開放時間)が通常大当たりと比較して短く(数ms程度)、ラウンドの最高継続回数も2回しかないので、遊技者に対しては、当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構造及び内容を説明する。
図5は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図5に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
図6は、制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
主制御装置210では、図6に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図7は、主制御装置から演出制御装置に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。
図7に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、先読み予告コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定するコマンドである。図柄指定コマンドは、演出図柄の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
変動パターンコマンドは、演出図柄表示装置104において表示する変動パターンとして、複数設定された変動パターンのうちいずれかを指定するためのコマンドである。本実施形態では、変動パターンコマンドは、変動パターンの種類を指定する。そして、変動パターンとして、通常変動、ノーマルリーチ変動、スーパーリーチ変動、予告演出通常変動及び予告演出スーパーリーチ変動の4種類が設定されている。ここで、通常変動とは、リーチ演出を実行しない変動をいう。リーチ演出(「特定の演出」に対応)とは、複数の表示領域のうち少なくとも一の表示領域を除く表示領域において、特賞状態を生起させる組み合わせを構成する演出図柄を表示する変動をいう。ノーマルリーチ変動及びスーパーリーチ変動とは、それぞれ、リーチ演出を実行する変動をいう。この際、スーパーリーチ変動では、ノーマルリーチ変動と比較して、特賞状態が生起される期待が高くなるようなリーチ演出が実行される。予告演出通常変動及び予告演出スーパーリーチ変動とは、先読み予告演出(予告演出)の実行に対応させた変動をいう。先読み予告演出とは、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域に記憶されている始動情報おいて、特賞状態を生起させることを示す始動情報があることを示唆するための演出をいう。この際、予告演出通常変動ではリーチ演出が実行されず、予告演出スーパーリーチ変動ではリーチ演出が実行される。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドとともに、演出図柄の変動開始時に出力される。
図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示時に出力される。ここで、演出図柄の停止表示時は、特別図柄の停止表示時とほぼ一致している。
先読み予告コマンドは、先読み予告演出を指定するためのコマンドである。本実施形態では、先読み予告コマンドは、先読み予告演出を実行しないこと、先読み予告演出1を実行すること及び先読み予告2を実行することのうちいずれかを指定する。先読み予告コマンドは、始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域又は第二始動情報記憶領域)への始動情報(第一始動情報又は第二始動情報)の記憶時に出力される。
始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを通知するためのコマンドである。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。また、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。始動情報記憶数コマンドは、主制御装置210による第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれの更新時に出力される。
演出開始コマンドは、m(m=1〜95)種類の15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始、確変3大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。演出開始コマンドは、当たり開始時に出力される。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
まず、主制御装置210が実行する遊技制御処理を説明する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、出玉の決定等に直接関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たり(特賞状態)を生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
次いで、ステップS102に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、リーチ決定乱数等)を更新する演出制御用乱数更新処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132,133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS106では、始動情報を更新する入賞スイッチ入力処理を実行し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
次いで、ステップS118に移行して、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、演出制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モード及びイベントからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置107、大入賞口ソレノイド158、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103等へも主制御装置210からの制御情報が出力される。
次に、ステップS106の入賞スイッチ入力処理を説明する。
図9は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS106において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行する。一方、ステップS200で、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、ステップS204に移行する。
ステップS202では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶を更新する第一始動情報記憶更新処理を実行し、ステップS204に移行する。
ステップS204では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行する。一方、ステップS204で、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS206では、RAM240の第二始動情報記憶領域における第二始動情報の記憶を更新する第二始動情報記憶更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理及びステップS206の第二始動情報記憶更新処理を説明する。
ここで、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理及びステップS206の第二始動情報記憶更新処理は、同様の処理である。したがって、以下、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理について説明し、ステップS206の第二始動情報記憶更新処理については説明を省略する。
図10は、第一始動情報記憶更新処理を示すフローチャートである。
第一始動情報記憶更新処理は、ステップS202において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定し、第一始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS302に移行する。一方、ステップS300で、第一始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS302では、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、リーチ決定乱数、停止図柄決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各乱数値(第一始動情報)を、RAM240の第一始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する第一始動情報記憶処理を実行する。この際、取得された第一始動情報は、第一始動情報記憶領域において、第一始動情報が記憶されていない記憶部のうち最も上位の記憶部に記憶される。例えば、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「1」である場合、取得した第一始動情報を、第一始動情報記憶領域における2番目の記憶部に記憶する。同様に、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「2」である場合、取得した第一始動情報を、第一始動情報記憶領域における3番目の記憶部に記憶する。これにより、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶が更新される。
次に、ステップS304に移行して、RAM240の所定領域に記憶されている第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数を1加算する始動情報記憶数加算処理を実行し、ステップS306に移行する。また、始動情報記憶数加算処理では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が更新されることに伴い、特別図柄始動情報記憶数表示装置109aにおいて表示する第一始動情報数を「1」加算した表示とする。
ステップS306では、ステップS302で取得した当たり決定乱数に基づいて、該当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する取得時当たり判定処理を実行し、ステップS308に移行する。
ステップS308では、ステップS302で取得したリーチ決定乱数に基づいて、リーチ演出を実行するか否かを判定する取得時当たり判定処理を実行し、ステップS310に移行する。
ステップS310では、先読み予告演出を実行するか否かを決定する先読み予告演出決定処理を実行し、ステップS312に移行する。
ステップS312では、ステップS310の先読み予告演出決定処理の処理結果に基づいて、先読み予告コマンドをRAM240の所定領域に格納する先読み予告コマンドセット処理を実行し、ステップS314に移行する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して、先読み予告コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS314では、ステップS304の始動情報記憶数加算処理の処理結果に基づいて、更新後の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して、始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第一始動情報記憶領域に新たな第一始動情報を記憶した結果、第一始動情報記憶数が「1」となった場合、第一始動情報記憶数が「1」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
次に、ステップS310の先読み予告演出決定処理を説明する。
図11は、先読み予告演出決定処理を示すフローチャートである。図12は、先読み予告演出決定用テーブルの構成の一例を示す図である。
先読み予告演出決定処理は、ステップS310において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、ステップS302で取得したリーチ決定乱数を読み出して、ステップS402に移行する。
ステップS402では、先読み予告演出決定用テーブル100を読み出して、該先読み予告演出決定用テーブルのデータブロック1を判定用ブロックとして設定する。
ここで、主制御装置210は、リーチ決定乱数に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを決定する。具体的には、主制御装置210は、先読み予告演出を実行するリーチ決定乱数の値が登録された先読み予告決定用テーブル100に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを決定する。
図12に示すように、先読み予告演出決定用テーブル100には、リーチ決定乱数の値と先読み予告コマンドのコマンドデータとの対応が登録されている。本実施形態では、先読み予告演出決定用テーブル100では、3つのデータブロック(データブロック1、データブロック2及びデータブロック3)が設定されている。
データブロック1は、リーチ決定乱数の値が0から1700である場合に選択されるデータブロックである。データブロック1が選択された場合、先読み予告コマンドとして、先読み予告演出を実行しないことを指定するコマンドデータ1(予告演出なし指定)が決定される。また、データブロック1には、リーチ決定乱数の値との比較を行うための比較値として1701が設定されている。
データブロック2は、リーチ決定乱数の値が1701から1900である場合に選択されるデータブロックである。データブロック2が選択された場合、先読み予告コマンドとして、先読み予告演出1を実行することを指定するコマンドデータ2(予告演出1指定)が決定される。ここで、先読み予告演出1とは、先読み予告演出を実行すると決定された始動情報においてリーチ演出が実行されない先読み予告演出をいう。また、データブロック2には、リーチ決定乱数の値との比較を行うための比較値として1901が設定されている。
データブロック3は、リーチ決定乱数の値が1901から1999である場合に選択されるデータブロックである。データブロック3が選択された場合、先読み予告コマンドとして、先読み予告演出2を実行することを指定するコマンドデータ3(予告演出2指定)が決定される。ここで、先読み予告演出2とは、先読み予告演出を実行すると決定された始動情報においてリーチ演出が実行される先読み予告演出をいう。また、データブロック3には、リーチ決定乱数の値との比較を行うための比較値として2000が設定されている。
次に、ステップS404に移行して、ステップS400で読み出したリーチ決定乱数の値から判定用ブロックとして設定されたデータブロックの比較値を減算した評価値hを算出する。
次に、ステップS406に移行して、ステップS404で算出した評価値hが0未満であるか否かを判定し、評価値hが0未満であると判定した場合(Yes)は、ステップS410に移行する。一方、ステップS406で、評価値hが0未満でないと判定した場合(No)は、ステップS408に移行する。
ステップS408では、判定用ブロックを次のデータブロックに更新し、ステップS404に移行する。
例えば、判定用ブロックとしてデータブロック1が設定されている場合、判定用ブロックとしてデータブロック2を新たに設定する。
ステップS410では、判定用ブロックとして設定されているデータブロックのコマンドデータを先読み予告コマンドとして決定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS108の変動設定処理を説明する。
図13は、変動設定処理を示すフローチャートである。
変動設定処理は、ステップS108において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中か否かを判定し、演出図柄が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS502に移行する。一方、ステップS500で、演出図柄が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS506に移行する。
ステップS502では、第一始動情報記憶数と第二始動情報記憶数とを加算した判定値iが「1」以上であるか否かを判定し、判定値iが「1」以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS504に移行する。一方、ステップS502で、判定値iが「1」以上でないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS504では、始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域又は第二始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報記憶(第一始動情報又は第二始動情報)に基づく当たり判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS506では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS508に移行する。一方、ステップS506で、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS508では、図柄停止コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止コマンドが演出制御装置150に送信される。
次に、ステップS504の当たり判定処理を説明する。
当たり判定処理は、所定確率で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲に1個の当たり値を設定し、取得した当たり決定乱数と当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理である。
ここで、パチンコ機1では、当たり判定処理は、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報及び第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報について、所定の順番で実行される。本実施形態では、所定の順番は、全ての始動情報を通じて、該始動情報が取得された順番となっている。
すなわち、当たり判定処理は、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報及び第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報のうち、最先に取得された始動情報(以下、最先始動情報という)について実行される。具体的には、当たり判定処理は、第一始動情報記憶領域における1番目の記憶部に記憶されている第一始動情報及び第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部に記憶されている第二始動情報のうち、先に取得された始動情報について実行される。
ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする当たり抽選により特賞状態が生起される確率と、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする当たり抽選により特賞状態が生起される確率とを互いに異ならせている。例えば、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする当たり抽選により特賞状態が生起される確率(例えば、1/399)に対して第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする当たり抽選により特賞状態が生起される確率(例えば、1/240)を高く設定する。これにより、遊技性を向上することが可能となる。
図14は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理は、ステップS504において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS602に移行する。
ここで、当たり決定乱数の読み出しでは、最先始動情報の当たり決定乱数が読み出される。
ステップS602では、ステップS600で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS604に移行する。一方、ステップS602で、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS614に移行する。
ステップS604では、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、最先始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。これにより、通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、小当たりの別が決定される。
次に、ステップS606に移行して、当たり時に停止表示する特別図柄及び演出図柄の組み合わせを決定する当たり時停止図柄決定処理を実行する。
ここで、ROM230には、各当たり種別ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。そして、当たり時停止図柄決定処理では、まず、ステップS604で決定された当たり種別番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の停止図柄決定乱数を読み出し、該停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した停止図柄番号に対応する停止図柄指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して停止図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
一方、停止表示する特別図柄は、停止図柄決定乱数の値と停止表示する特別図柄との対応が登録された特別図柄決定テーブルに基づいて、演出図柄の場合と同様の処理により決定する。ただし、停止表示する特別図柄は、停止表示する演出図柄の組み合わせの決定に先立って決定される。すなわち、停止表示する特別図柄を決定した後に、これに対応させて停止表示する演出図柄の組み合わせを決定する。そのため、停止表示する特別図柄及び停止表示する演出図柄の組み合わせは、ともに、同一の停止図柄決定乱数値に基づいて決定される。そして、停止表示する特別図柄を指定するための指令情報をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して特別図柄表示装置106に指令情報が直接送信される。
次いで、ステップS608に移行して、当たり時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定する当たり時変動パターン決定処理を実行する。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、リーチ決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。そして、当たり時変動パターン決定処理では、まず、ステップS604で決定された当たり種別番号及び現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報のリーチ決定乱数を読み出し、該リーチ決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
次いで、ステップS610に移行して、演出図柄の変動表示時間を設定する変動設定処理を実行する。演出図柄の変動表示時間は、ステップS608、S616で決定した変動パターン番号に基づいて決定する。
また、当たりを生起させる場合、変動設定処理では、大入賞口115の開放回数及び開放時間を設定する。具体的には、当たり種別番号が通常大当たり又は確変1大当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を15回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約30秒に設定する。また、当たり種別番号が確変2大当たり、確変3大当たり又は小当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を2回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約0.5秒に設定する。
次に、ステップS612に移行して、始動情報記憶数を「1」減算する始動情報記憶数減算処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
始動情報記憶数減算処理では、最先始動情報をRAM240における変動中の始動情報を記憶する領域に移す。そして、RAM240の第一始動情報記憶領域における1番目の記憶部に記憶されている第一始動情報が最先始動情報である場合には、第一始動情報記憶領域における2番目以降の記憶部に記憶されている第一始動情報を、それぞれ、1つ上の順位の記憶部に繰り上げて記憶する。一方、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部に記憶されている第二始動情報が最先始動情報である場合には、第二始動情報記憶領域における2番目以降の記憶部に記憶されている第二始動情報を、それぞれ、1つ上の順位の記憶部に繰り上げて記憶する。これにより、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新される。
また、始動情報記憶数減算処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新されることに伴い、特別図柄始動情報記憶数表示装置109aにおいて表示する始動情報数(第一始動情報数又は第二始動情報数)を「1」減算した表示とする。
さらに、始動情報記憶数減算処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新されることに伴い、更新後の始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報が更新された結果、第二始動情報記憶数が「2」となった場合、第二始動情報記憶数が「2」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS614では、はずれ時に停止表示する演出図柄の組み合わせを決定するはずれ時停止図柄決定処理を実行する。はずれ時停止図柄決定処理は、ステップS606と同様に構成される。ここで、はずれ時停止図柄決定処理では、演出図柄表示装置104で停止表示する具体的なはずれ演出図柄の組み合わせを指定するのではなく、当たり抽選の結果がはずれであるという結果だけを指定するためのコマンドであるはずれ演出図柄指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介してはずれ演出図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。そして、演出制御装置150は、はずれ演出図柄指定コマンドを入力したときは、はずれになる演出図柄の組み合わせを決定し、決定した組み合わせで演出図柄を停止表示する。
次いで、ステップS616に移行して、はずれ時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定するはずれ時変動パターン決定処理を実行し、ステップS610に移行する。
はずれ時変動パターン決定処理では、リーチ決定乱数に基づいて、リーチ演出を実行するか否かが決定される。本実施形態では、リーチ決定乱数に基づいて、変動パターンが決定される。
次に、ステップS616のはずれ時変動パターン決定処理を説明する。
図15は、はずれ時変動パターン決定処理を示すフローチャートである。図16は、変動パターン決定テーブルの構成の一例を示す図である。
はずれ時変動パターン決定処理は、ステップS616において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、最先始動情報のリーチ決定乱数を読み出して、ステップS702に移行する。
ステップS702では、最先始動情報が記憶されている始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域又は第二始動情報記憶領域)における始動情報(第一始動情報又は第二始動情報)の記憶数に応じて、変動パターン決定テーブル200を読み出して、ステップS704に移行する。
ROM230には、始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域又は第二始動情報記憶領域)における始動情報(第一始動情報又は第二始動情報)の記憶数に応じて設定された複数の変動パターン決定テーブル(リーチ演出決定用テーブル)200が格納されている。
図16に示すように、本実施形態では、変動パターン決定テーブル200として、始動情報の記憶数が1の場合に選択される変動パターン決定テーブル200a、始動情報の記憶数が2の場合に選択される変動パターン決定テーブル200b、始動情報の記憶数が3の場合に選択される変動パターン決定テーブル200c及び始動情報の記憶数が4の場合に選択される変動パターン決定テーブル200dが設定されている。
各変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dには、リーチ決定乱数の値と変動パターンとの対応が登録されている。具体的には、各変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dには、リーチ決定乱数の値と変動パターンコマンドのコマンドデータとの対応が登録されている。
本実施形態では、各変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、5つのデータブロック(データブロック1、データブロック2、データブロック3、データブロック4及びデータブロック5)が設定されている。
データブロック1が選択された場合、変動パターンコマンドとして、通常変動を指定するコマンドデータ1(通常変動指定)が決定される。データブロック2が選択された場合、変動パターンコマンドとして、ノーマルリーチ変動を指定するコマンドデータ2(ノーマルリーチ指定)が決定される。データブロック3が選択された場合、変動パターンコマンドとして、スーパーリーチ変動を指定するコマンドデータ3(スーパーリーチ指定)が決定される。データブロック4が選択された場合、変動パターンコマンドとして、予告演出通常変動を指定するコマンドデータ4(予告演出通常変動指定)が決定される。データブロック5が選択された場合、変動パターンコマンドとして、予告演出スーパーリーチ変動を指定するコマンドデータ5(予告演出スーパーリーチ指定)が決定される。
4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、互いに、予告演出用の変動パターンを指定するリーチ決定乱数の値が一致しているとともに、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンを指定するリーチ決定乱数の値が一致している。すなわち、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、互いに、予告演出用の変動パターンを指定するデータブロック4及びデータブロック5に対応するリーチ決定乱数の値(1701から1999)が一致している。また、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、互いに、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンを指定するデータブロック1、データブロック2及びデータブロック3に対応するリーチ決定乱数の値(0から1700)が一致している。
ここで、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dのそれぞれにおける予告演出用の変動パターンを指定するリーチ決定乱数の値(1701から1999)と、先読み予告演出決定用テーブル100における先読み予告演出を実行することを指定するリーチ決定乱数の値(1701から1999)とは、互いに一致している。
また、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、始動情報の数が多い場合に選択される変動パターン決定テーブルほど、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンにおけるリーチ演出を実行する変動パターンの割合が低くなっている。すなわち、変動パターン決定テーブル200a、変動パターン決定テーブル200b、変動パターン決定テーブル200c、変動パターン決定テーブル200dの順に、通常変動を指定するデータブロック1に対応するリーチ決定乱数の値の範囲が広くなっている。一方、変動パターン決定テーブル200a、変動パターン決定テーブル200b、変動パターン決定テーブル200c、変動パターン決定テーブル200dの順に、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するデータブロック2及びデータブロック3に対応するリーチ決定乱数の値の範囲が狭くなっている。
ステップS704では、ステップS702で読み出した変動パターン決定テーブル200のデータブロック1を判定用ブロックとして設定する。
次に、ステップS706に移行して、ステップS700で読み出したリーチ決定乱数の値から判定用ブロックとして設定されたデータブロックの比較値を減算した評価値jを算出する。
次に、ステップS708に移行して、ステップS706で算出した評価値jが0未満であるか否かを判定し、評価値jが0未満であると判定した場合(Yes)は、ステップS712に移行する。一方、ステップS708で、評価値jが0未満でないと判定した場合(No)は、ステップS710に移行する。
ステップS710では、判定用ブロックを次のデータブロックに更新し、ステップS706に移行する。
例えば、判定用ブロックとしてデータブロック1が設定されている場合、判定用ブロックとしてデータブロック2を新たに設定する。
ステップS712では、判定用ブロックとして設定されているデータブロックのコマンドデータを変動パターンコマンドとして決定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図17のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図17は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図17に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、演出制御装置150は、始動情報記憶数コマンドを受信する始動情報記憶数コマンド受信処理を実行し、ステップS802に移行する。
始動情報記憶数コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
また、演出制御装置150は、受信した始動情報記憶数コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、始動情報記憶数表示コマンドとする)を生成し、生成した始動情報記憶数表示コマンドを表示制御部151に内部送信する。そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。
ステップS802では、演出制御装置150は、先読み予告コマンドを受信する先読み情報コマンド受信処理を実行し、ステップS804に移行する。
ステップS804では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS806に移行する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに基づいて、実行する変動パターンを決定する。本実施形態では、変動パターンコマンドが指定する変動パターンの種類(通常変動、ノーマルリーチ変動、スーパーリーチ変動、予告演出通常変動、予告演出スーパーリーチ変動)ごとに、複数の変動パターンが設定されている。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドが指定する変動パターンに属する複数の変動パターンのうちから、実行する変動パターンを抽選により決定する。そして、演出制御装置150は、決定した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に内部送信する。そして、表示制御部151は、変動パターン表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を開始させる。
ステップS806では、演出制御装置150は、図柄指定コマンドを受信する図柄指定コマンド受信処理を実行し、ステップS808に移行する。
図柄指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に内部送信する。
ステップS808では、演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信する図柄停止コマンド受信処理を実行し、ステップS810に移行する。
図柄停止コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを生成し、生成した表示制御コマンドを表示制御部151に内部送信する。そして、表示制御部151は、図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において演出図柄を停止表示させる。この際、表示制御部151は、ステップS806で受信した停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
ステップS810では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
次に、ステップS802の先読み予告コマンド受信処理を詳細に説明する。
図18は、先読み予告コマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読み予告コマンド受信処理は、ステップS802において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS900に移行する。
ステップS900では、主制御装置210から先読み予告コマンドを受信したか否かを判定し、先読み予告コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS902に移行する。一方、ステップS900で、先読み予告コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS902では、受信した先読み予告コマンドが、先読み予告演出を実行することを指定するものであるか否かを判定し、先読み予告演出を実行することを指定するものである(予告演出1指定又は予告演出2指定)と判定した場合(Yes)は、ステップS904に移行する。一方、ステップS902で、先読み予告演出を実行することを指定するものでない(予告演出なし指定)と判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS904では、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出(予告演出1又は予告演出2)に対応する先読み予告演出フラグをRAMの所定領域に記憶する。
ここで、演出制御装置150のRAMには、先読み予告演出フラグを記憶する領域として、第一始動情報記憶領域の4つの記憶部及び第二始動情報記憶領域の4つの記憶部のそれぞれに対応する領域を有している。そして、演出制御装置150は、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出に対応する先読み予告演出フラグを、該先読み予告コマンドに係る始動情報が記憶されている始動情報記憶領域の記憶部に対応する領域に記憶する。なお、演出制御装置150は、ステップS800で受信した始動情報記憶数コマンドに基づいて、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応するように、先読み予告演出フラグの記憶を更新する。
次に、ステップS906に移行して、受信した先読み予告コマンドに係る始動情報より上位(該始動情報を含む)記憶されている始動情報の数を示すカウント値kを算出し、ステップS908に移行する。ここで、先読み予告コマンドに係る始動情報より上位に記憶されている始動情報とは、先読み予告コマンドに係る始動情報以前に演出図柄の変動表示が実行される始動情報をいう。
ステップS908では、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出(予告演出1又は予告演出2)及びステップS908で算出したカウント値kに対応する表示制御コマンド(以下、予告演出表示コマンドとする)を生成し、生成した予告演出表示コマンドを表示制御部151に内部送信して、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、演出制御装置150から予告演出表示コマンドを受信した表示制御部151で実行される先読み予告演出表示処理を説明する。
図19は、先読み予告演出表示処理を示すフローチャートである。
表示制御部151は、演出制御装置150から予告演出表示コマンドを受信すると、図19に示すように、まず、ステップS1000に移行する。
ステップS1000では、表示制御部151は、RAMの所定領域において、予告演出を表示すべき演出図柄の変動表示の回数として、予告演出表示コマンドで指定されているカウント値kを設定する。また、表示制御部151は、予告演出表示コマンドで指定されている予告演出(予告演出1又は予告演出2)に対応する予告演出用の画像データをROMから読み出す。
次に、ステップS1002に移行して、表示制御部151は、演出制御装置150から変動パターン表示コマンドを受信したか否かを判定し、変動パターン表示コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1004に移行する。一方、ステップS1002で、変動パターン表示コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS1002の処理を繰り返す。
次に、ステップS1004では、表示制御部151は、先読み予告演出表示処理を実行して、ステップS1006に移行する。
先読み予告演出表示処理では、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、受信した変動パターン表示コマンドに基づく演出図柄の変動表示を実行する。すなわち、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、受信した変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を行う。そして、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、演出図柄の変動表示に合成して、ステップS100で読み出した予告演出用の画像データを表示する。
ここで、予告演出用の画像データは、動画であっても静止画であっても構わない。例えば、予告演出用の画像データとして、流れ星が流れる動画、キャラクタの静止画等を表示する。
ステップS1006では、表示制御部151は、RAMの所定領域に設定されているカウント値kから1を減算して、新たなカウント値kを設定する。
次に、ステップS1008に移行して、表示制御部151は、RAMの所定領域に設定されているカウント値kが0となっているか否かを判定し、カウント値が0となっていると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了する。一方、ステップS1008で、カウント値が0となっていないと判定した場合(No)は、ステップS1002に移行する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111a,111bに入賞すると、始動入賞口スイッチ131a,131bにより検出信号が出力される。
主制御装置210では、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数等の各種乱数が取得される。そして、取得された各種乱数は、始動入賞情報として、RAM240の始動入賞情報記憶領域に記憶される。この際、第一始動入賞口スイッチ131aの検出信号を契機として取得された第一始動情報は、RAM240における第一始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。また、第二始動入賞口スイッチ131bの検出信号を契機として取得された第二始動情報は、RAM240における第二始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。
そして、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果、当たりを生起させることを決定した場合、当たりの種別、停止表示する特別図柄及び停止表示する演出図柄の組み合わせ、並びに当たり時の変動パターンが決定される。一方、当たり判定の結果、はずれを生起させることを決定した場合、停止表示する特別図柄及び停止表示する演出図柄の組み合わせ、並びにはずれ時の変動パターンが決定される。
主制御装置210は、当たり判定により、当たり及びはずれのうちいずれかを生起させることを決定すると、演出図柄を変動表示し特定の組み合わせで停止表示させるために、変動パターンコマンド及び停止図柄指定コマンド等の制御コマンドを演出制御装置150に送信する。そして、演出制御装置150は、主制御装置210から制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、決定された変動パターンで演出図柄を変動表示させ、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで演出図柄を停止表示させる。
また、主制御装置210は、取得した始動情報を始動情報記憶領域に記憶する際に、リーチ決定乱数に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを決定し、決定に応じた先読み予告コマンドを演出制御装置150に送信する。そして、演出制御装置150は、主制御装置210から先読み予告演出を実行することを指定する先読み予告コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、RAM240の始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(第一始動情報及び第二始動情報)のうち、該先読み予告コマンドに係る始動情報より上位に記憶されている始動情報(該先読み予告コマンドに係る始動情報を含む)に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、先読み予告演出を表示する。これにより、演出図柄表示装置104において、予告演出を実行すると決定された始動情報に基づく変動表示までの各変動表示において、先読み予告演出が表示される。この際、予告演出を実行すると決定された始動情報に基づく変動表示が、先読み予告演出が表示される最後の変動表示となる。
ここで、パチンコ機1では、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dのそれぞれにおける予告演出用の変動パターンを指定するリーチ決定乱数の値(1701から1999)と、先読み予告演出決定用テーブル100における先読み予告演出を実行することを指定するリーチ決定乱数の値(1701から1999)とは、互いに一致している。これにより、予告演出を実行する場合に、予告演出に応じた変動パターンが決定されるため、予告演出を実行する際に変動パターンを変更する必要がなく、制御負担が増大することを抑制することが可能となる。すなわち、予告演出が実行される際に、予告演出が表示される最後の変動表示である予告演出を実行すると決定された始動情報に基づく変動表示を、予告演出に応じた変動表示(例えば、特賞状態が生起される期待が高くなるような変動表示)とすることができる。したがって、予告演出を実行すると決定された始動情報に基づく変動パターンとして、予告演出に応じた変動パターンが決定されるため、予告演出を実行する際に変動パターンを変更する必要がなく、制御負担が増大することを抑制することが可能となる。
また、パチンコ機1では、RAM240の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数に応じて4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200が設定されている。これにより、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶数に応じて異なる演出が選択されるように設定することができ、演出効果を高めることが可能となる。
また、パチンコ機1では、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、互いに、予告演出用の変動パターンに対応するリーチ決定乱数の値が一致しているとともに、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンに対応するリーチ決定乱数の値が一致している。すなわち、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、互いに、予告演出用の変動パターンが選択される確率が同一となっている。したがって、プログラムを簡素化することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dでは、始動情報の数が多い場合に選択される変動パターン決定テーブルほど、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンにおけるリーチ演出を実行する変動パターンの割合が低くなっている。すなわち、変動パターン決定テーブル200a、変動パターン決定テーブル200b、変動パターン決定テーブル200c、変動パターン決定テーブル200dの順に、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するデータブロック2及びデータブロック3に対応するリーチ決定乱数の値の範囲が狭くなっている。これにより、予告演出用の変動パターン以外の変動パターンが決定される場合、始動情報の記憶数が多いほど、リーチ演出を実行する変動パターンが決定される確率が低くなる。したがって、始動情報の記憶数が多いほど、始動情報が早く消化されるため、遊技性を向上することが可能となる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
本発明の第二実施形態に係るパチンコ機は、第一実施形態に係るパチンコ機1の基本構成と同一となっている。したがって、第一実施形態と同一の構成については、説明を省略する。
本実施形態に係るパチンコ機では、主制御装置210は、先読み情報を示す先読み情報コマンドを演出制御装置150に送信する。ここで、先読み情報とは、ステップS302で取得した始動情報の内容を示す情報をいう。本実施形態では、先読み情報を、ステップS306で判定した当たり抽選の結果及びステップS308で判定したリーチ抽選の結果を示す情報から構成している。なお、先読み情報として、始動情報(第一始動情報、第二始動情報)が指定する当たり種別(通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、小当たり)を示す情報を含ませても構わない。また、先読み情報として、始動情報が指定する変動パターンを示す情報を含ませても構わない。そして、先読み情報コマンドは、主制御装置210による始動情報の取得時に出力される。
演出制御装置150は、受信した先読み情報コマンドが示す先読み情報をRAMの所定領域に記憶する。
ここで、演出制御装置150のRAMには、第一始動情報に基づく先読み情報(以下、第一先読み情報とする)を記憶する領域(以下、第一先読み情報憶領域とする)及び第二始動情報に基づく先読み情報(以下、第二先読み情報とする)を記憶する領域(以下、第二先読み情報記憶領域とする)が設けられている。第一先読み情報記憶領域は、図3に示す第一始動情報記憶領域に対応している。すなわち、第一先読み情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部を有している。そして、第一先読み情報記憶領域のそれぞれの記憶部は、第一始動情報記憶領域の同一の順位の記憶部に対応している。また、第二先読み情報記憶領域は、第一先読み情報記憶領域と同様に、図3に示す第二始動情報記憶領域に対応している。
そして、演出制御装置150は、受信した先読み情報コマンドが示す先読み情報(第一先読み情報又は第二先読み情報)を、RAMの先読み情報記憶領域(第一先読み情報記憶領域又は第二先読み情報記憶領域)における、該先読み情報に係る始動情報が記憶されている記憶部の順位に対応する順位の記憶部に記憶する。
なお、演出制御装置150は、ステップS800で受信した始動情報記憶数コマンドに基づいて、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応するように、先読み情報記憶領域における先読み情報の記憶を更新する。例えば、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得された第一始動情報が第一始動情報記憶領域の3番目の記憶部A3に記憶された場合、演出制御装置150は、該第一始動情報に基づく第一先読み情報を第一先読み情報記憶領域の3番目の記憶部に記憶する。また、第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶が更新されて、第一始動情報記憶領域の3番目の記憶部A3に記憶されていた第一始動情報が2番目の記憶部A2に繰り上げて記憶された場合、演出制御装置150は、第一先読み情報記憶領域の3番目の記憶部に記憶されていた第一先読み情報を2番目の記憶部に繰り上げて記憶する。これにより、演出図柄表示装置150は、RAMの先読み情報記憶領域における先読み情報の記憶を、主制御装置210のRAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応させる。
そして、演出制御装置150は、ステップS802の先読み予告コマンド受信処理として、図18に示す先読み予告コマンド受信処理に換えて、図20に示す先読み予告コマンド受信処理を実行する。
図20は、先読み予告コマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読み予告コマンド受信処理は、ステップS802において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、主制御装置210から先読み予告コマンドを受信したか否かを判定し、先読み予告コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1102に移行する。一方、ステップS1100で、先読み予告コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS1102では、受信した先読み予告コマンドが、先読み予告演出を実行することを指定するものであるか否かを判定し、先読み予告演出を実行することを指定するものである(予告演出1指定又は予告演出2指定)と判定した場合(Yes)は、ステップS1104に移行する。一方、ステップS1102で、先読み予告演出を実行することを指定するものでない(予告演出なし指定)と判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS1104では、受信した先読み予告コマンドに係る始動情報の上位(該始動情報を含まない)記憶されている始動情報に、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するものが存在するか否かを判定し、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するものが存在すると判定した場合(Yes)は、ステップS1106に移行する。一方、ステップS1104で、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するものが存在しないと判定した場合(No)は、ステップS1108に移行する。
ここで、先読み予告コマンドに係る始動情報の上位に記憶されている始動情報とは、先読み予告コマンドに係る始動情報の前に演出図柄の変動表示が実行される始動情報をいう。すなわち、演出制御装置150は、先読み情報記憶領域に記憶されている先読み情報に基づいて、先読み予告コマンドに係る始動情報の上位記憶されている始動情報に、リーチ演出を実行する変動パターンを指定するものが存在するか否かを判定する。
ステップS1106では、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出(予告演出1又は予告演出2)に対応する先読み予告演出フラグをRAMの所定領域に記憶する。
ここで、演出制御装置150のRAMには、先読み予告演出フラグを記憶する領域として、第一始動情報記憶領域の4つの記憶部及び第二始動情報記憶領域の4つの記憶部のそれぞれに対応する領域を有している。そして、演出制御装置150は、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出に対応する先読み予告演出フラグを、ステップS1104でリーチ演出を実行する変動パターンを指定する始動情報が記憶されている始動情報記憶領域の記憶部に対応する領域に記憶する。なお、演出制御装置150は、ステップS800で受信した始動情報記憶数コマンドに基づいて、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応するように、先読み予告演出フラグの記憶を更新する。
ステップS1108では、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出(予告演出1又は予告演出2)に対応する先読み予告演出フラグをRAMの所定領域に記憶する。
ここで、演出制御装置150は、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出に対応する先読み予告演出フラグを、該先読み予告コマンドに係る始動情報が記憶されている始動情報記憶領域の記憶部に対応する領域に記憶する。
次にステップS1110に移行して、予告演出フラグに係る始動情報より上位(該始動情報を含む)記憶されている始動情報の数を示すカウント値kを算出し、ステップS1112に移行する。
ここで、予告演出フラグに係る始動情報より上位に記憶されている始動情報とは、予告演出フラグに係る始動情報以前に演出図柄の変動表示が実行される始動情報をいう。
ステップS1112では、受信した先読み予告コマンドが指定する予告演出(予告演出1又は予告演出2)及びステップS1112で算出したカウント値kに対応する表示制御コマンド(以下、予告演出表示コマンドとする)を生成し、生成した予告演出表示コマンドを表示制御部151に内部送信して、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
以上の構成により、演出制御装置150は、主制御装置210から先読み予告演出を実行することを指定する先読み予告コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、RAM240の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報のうち、該先読み予告コマンドに係る始動情報より上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、先読み予告演出を表示する。
この際、演出制御装置150は、先読み予告演出を実行することを指定する先読み予告コマンドに係る始動情報より上位に記憶されている始動情報において、リーチ演出を実行する変動パターンを指定する始動情報が存在する場合、該リーチ演出を実行する変動パターンを指定する始動情報に基づく演出図柄の変動表示まで、先読み予告演出を表示する。すなわち、該リーチ演出を実行する変動パターンを指定する始動情報の下位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示においては先読み予告演出を表示しない。
したがって、本実施形態に係るパチンコ機では、予告演出を実行する際に、遊技者の特賞状態が生起されることに対する期待をさらに向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記各実施形態においては、先読み予告演出の実行に対応させた変動パターンとして、リーチ演出を実行しない予告演出通常変動及びリーチ演出を実行する予告演出スーパーリーチ変動が設定されている。しかしながら、先読み予告演出の実行に対応させた変動パターンの全てにおいてリーチ演出を実行する設定としても構わない。これにより、予告演出を実行する際に、遊技者の特賞状態が生起されることに対する期待をさらに向上することが可能となる。
また、上記実施形態においては、変動パターン決定テーブル200として、始動情報の記憶数に応じて4つの変動パターン決定テーブル200a,200b,200c,200dが設定されている。しかしながら、変動パターン決定テーブルは、低確率状態、確率変動状態、時短状態等の遊技状態に応じて複数設定しても構わない。この場合でも、全ての変動パターン決定テーブルにおいて、互いに、予告演出用の変動パターンが選択される確率を同一とすることによって、プログラムを簡素化することが可能となる。
また、上記実施形態においては、第一始動入賞口111aを、常時、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)とし、第一始動入賞口111aを、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)としている。しかしながら、第一始動入賞口111a及び第二始動入賞口111bの両方を、ヘソ又は電動チューリップとしても構わない。
さらに、上記実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
104 演出図柄表示装置
106 特別図柄表示装置
107 普通図柄表示装置
109a,109b 特別図柄始動情報記憶数表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御部
152 ランプ制御部
153 効果音制御部
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート

Claims (1)

  1. 始動口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を行う遊技機であって、
    前記始動口への遊技球の入賞を契機として取得された、前記特賞状態を生起させるか否かを決定するための乱数である当たり決定乱数及び特定の演出を実行するか否かを決定するための乱数である演出決定乱数を含む始動情報を、所定数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記特定の演出を決定する特定演出決定手段と、
    前記始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記当たり抽選の結果を予告する予告演出を決定する予告演出決定手段と、
    前記予告演出決定手段によって前記予告演出が決定された場合に、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報のうち該予告演出が決定された始動情報より上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、前記予告演出を実行する予告演出制御手段と、を備え、
    前記予告演出制御手段は、前記予告演出を実行する場合、該予告演出を実行する始動情報の下位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行なう際には前記予告演出を実行しないことを特徴とする遊技機。
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