JP2014131148A - 半導体装置及びその入力オフセット電圧補正方法 - Google Patents

半導体装置及びその入力オフセット電圧補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】差動増幅回路を有する半導体装置において、回路規模を抑制しつつ、入力オフセット電圧の補正範囲を広げること。
【解決手段】半導体装置100は、差動増幅回路101と、1以上の可変容量部102と、差動増幅回路101の差動出力対のいずれか一方と可変容量部102との間の接続の切り替えを行う1以上の切替部SWP及びSWNと、差動出力における入力オフセット電圧に応じて、可変容量部102の容量と、切替部SWP及びSWNによる切り替えとを制御する制御部103と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその入力オフセット電圧補正方法に関し、例えば、差動増幅回路と可変容量部とを備える半導体装置及びその入力オフセット電圧補正方法に関する。
コンパレータ回路等の半導体装置において、低コスト化の要求に伴い、1チップでの面積の縮小や電力の削減を行うために、面積や電力の削減要求が高まってきた。ここで、一般的なアナログデジタル変換器に内蔵されているコンパレータ回路は、アナログ電圧信号を参照電圧と比較するために用いられる。そして、当該コンパレータ回路は、差動増幅回路やラッチ回路を含めて構成される。また、差動増幅回路の差動対の構成は、コンパレータ回路の中でも大きく面積を占めている。よって、低コスト化のために、差動増幅回路の差動対の構成を小さくする必要が出てきた。しかし、差動対の構成を小さくすると製造ばらつきに起因した入力オフセット電圧が発生してしまうため、補正回路によりオフセット補正を広い範囲で行う必要が出てきた。
特許文献1には、コンパレータ回路の一部として用いられる増幅回路において、低電流での増幅を目的としている。そして、入力オフセット電圧を補正するための可変容量部を具備し、当該可変容量部により入力オフセット電圧を補正するものである。
特開2010−213042号公報
ここで、近年のトランジスタの微細化により、トランジスタ素子間の製造ばらつきによる入力換算オフセット電圧が大きくなり、補正範囲を広げる必要が出てきた。しかしながら、特許文献1にかかる技術では、入力オフセット電圧の補正範囲を広げるためには、差動増幅回路の差動対の両側に可変容量部を追加しなければならず、回路規模が増大してしまうという問題点があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、差動増幅回路の差動出力対のいずれか一方と可変容量部との間の接続の切り替えを行う1以上の切替部を備え、前記差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記可変容量部の容量と、前記切替部による切り替えとを制御するものである。
前記一実施の形態によれば、差動増幅回路を有する半導体装置において、回路規模を抑制しつつ、入力オフセット電圧の補正範囲を広げることができる。
本実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態1にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態2にかかる半導体装置の構成例を示すブロック図である。 本実施の形態2にかかるコンパレータ回路の構成の具体例を示す回路図である。 本実施の形態2にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群の構成を示す回路図である。 本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の例を示すタイミングチャートである。 本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の例を示すタイミングチャートである。 本実施の形態2にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。 本実施の形態2にかかる可変容量部をトランジスタで形成したとき模式図である。 本実施の形態3にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群の構成を示す回路図である。 本実施の形態3にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態3にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。 本実施の形態4にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群の構成を示す回路図である。 本実施の形態4にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態4にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。 本実施の形態5にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群の構成を示す回路図である。 本実施の形態6にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群の構成を示す回路図である。
以下では、上述した課題を解決するための手段を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態1にかかる半導体装置100は、コンパレータ回路105と、制御部103とを備える。尚、可変容量部102は、1以上あっても構わない。コンパレータ回路105は、少なくとも差動増幅回路101と、ラッチ回路104と、可変容量部102と、切替部SWP及びSWNとを含む。
差動増幅回路101は、差動入力信号VinP及びVinNを受け付け、差動出力信号VoutP及びVoutNを出力する。ラッチ回路104は、差動出力信号VoutP及びVoutNを受け付け、差動出力信号VoutPとVoutNとの電圧値の高低に応じてデジタル信号である出力信号OUTPを出力する。可変容量部102は、切替部SWPを介して差動出力信号VoutPと接続され、切替部SWNを介して差動出力信号VoutNと接続される。可変容量部102は、容量制御信号CSCに基づいて容量を変更可能な回路である。切替部SWP及びSWNのそれぞれは、必要に応じて、差動増幅回路101の差動出力対のそれぞれと可変容量部102との間の接続の切り替えを行う。具体的には、切替部SWPは、差動増幅回路101の差動出力信号VoutPと可変容量部102との間の接続有無を、制御部103からの切替制御信号CSWPに応じて切り替える。また、切替部SWNは、差動増幅回路101の差動出力信号VoutNと可変容量部102との間の接続有無を、制御部103からの切替制御信号CSWNに応じて切り替える。
制御部103は、出力信号OUTPに応じて、可変容量部102の容量と、切替部SWP及びSWNによる切り替えとを制御する制御回路である。具体的には、制御部103は、出力信号OUTPと接続され、可変容量部102に対して容量を制御するための容量制御信号CSCを出力し、切替部SWP及びSWNのそれぞれに対して接続の有無を制御するための切替制御信号CSWP及びCSWNを出力する。ここで、ラッチ回路104は、差動出力信号VoutPとVoutNとの電圧値の高低を比較し、例えば、VoutPがVoutNより高い場合には、出力信号OUTPを"1"と、VoutPがVoutNより低い場合には、出力信号OUTPを"0"として制御部103へ出力する。つまり、出力信号OUTPは、差動出力信号VoutP及びVoutNの差電圧に応じて値が定まるデジタル信号である。そのため、制御部103は、結果として、差動出力信号VoutP及びVoutNに応じて可変容量部102の容量と、切替部SWP及びSWNによる切り替えとを制御するものということができる。このような半導体装置100により、補正範囲を維持しつつ、回路規模を抑制することができる。尚、上述したラッチ回路104及び制御部103を一つの機能ブロックとして扱っても構わない。
また、制御部103は、差動出力対である差動出力信号VoutP及びVoutNのうち電圧が低い側に可変容量部102を接続させ、当該電圧が高い側に可変容量部102を接続させないように切替部SWP又はSWNを制御し、入力オフセット電圧が所定の範囲内となるように可変容量部102の容量を調整して入力オフセット電圧を補正することが望ましい。例えば、差動出力信号VoutPがVoutNより電圧が高い場合、制御部103は、可変容量部102について、電圧が低い側である差動出力信号VoutNと接続させ、電圧が高い側である差動出力信号VoutPとは接続させないように、切替制御信号CSWP及びCSWNを出力して切替部SWP及びSWNを制御する。その後、制御部103は、容量制御信号CSCにより可変容量部102の容量を調整して、差動出力信号VoutPとVoutNとの入力オフセット電圧を補正する。ここで、入力オフセット電圧が所定の範囲内であるか否かは、例えば、出力信号OUTPの値が直前の値から反転することが所定回数繰り返される場合等によって、判定することができる。このように、入力オフセット電圧の補正が必要な場合のみ可変容量部を接続することで、可変容量部の寄生容量の影響を除外し、可変容量部の容量を最大限生かした補正範囲とすることができる。
さらに、制御部103は、切替部SWP及びSWNにより差動出力対のいずれにも可変容量部102が接続されていない場合、差動出力対のうち電圧が低い側に可変容量部102を接続させるように切替部SWP及びSWNを制御するとよい。これにより、入力オフセット電圧の補正に直接用いられる可変容量部のみを備えていればよいため、半導体装置100の回路面積を抑制することができる。
図2は、本実施の形態1にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。まず、制御部103は、初期設定を行う(S11)。すなわち、制御部103は、切替部SWP及びSWNによる接続をOFFにする。具体的には、制御部103は、差動出力信号VoutPと可変容量部102とを接続させないための切替制御信号CSWPを切替部SWPへ出力する。これにより、切替部SWPはスイッチを開放する。また、制御部103は、差動出力信号VoutNと可変容量部102とを接続させないための切替制御信号CSWNを切替部SWNへ出力する。これにより、切替部SWNはスイッチを開放する。
次に、制御部103は、差動出力対の電圧値の高低を判定する(S12)。具体的には、ラッチ回路104は、差動出力信号VoutPとVoutNの電圧値を比較し、VoutPがVoutNより高ければ"1"、高くなければ"0"を出力信号OUTPとして制御部103へ出力する。尚、差動出力対の高低の結果と出力信号OUTPの"0"及び"1"の関係とは上記と逆であっても構わない。そして、制御部103は、出力信号OUTPの値が"0"か"1"かにより差動出力対VoutP及びVoutNの高低を判定する。
そして、制御部103は、オフセット補正が必要か否かを判定する(S13)。例えば、制御部103は、出力信号OUTPの値が直前の値から反転しているか否かを判定する。そして、当該反転している場合には、制御部103は、その反転が所定回数連続して、繰り返されているか否かを判定する。その上で、反転が所定回数連続して、繰り返されている場合には、制御部103は、オフセット補正が不要と判定する。それ以外の場合、例えば、出力信号OUTPの値が直前の値から変化していない場合や、反転の繰り返し回数が所定より少ない場合には、制御部103は、オフセット補正が必要と判定する。言い換えると、制御部103は、入力オフセット電圧が所定の範囲外であるか否かを判定しているともいえる。ここで、所定の範囲とは、例えば、入力オフセット電圧が可変容量の最小調整電圧より小さい値であることを示すものとする。つまり、出力信号OUTPの値が直前の値からの反転を所定回数繰り返していることにより、入力オフセット電圧が所定の範囲内に収束しており、差動出力信号VoutPとVoutNの電圧値が概ね等しいことを示す。
ステップS13において、入力オフセット電圧が所定の範囲内である場合、オフセット補正は不要であるため、当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。一方、ステップS13において、入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合、制御部103は、切替部SWP又はSWNがONであるか否かを判定する(S14)。尚、初回はステップS14でNOとなる。このとき引き続き、制御部103は、差動出力信号VoutPの電圧値が差動出力信号VoutNの電圧値より高いか否かを判定する(S15)。尚、ここでは、ステップS12の判定結果と同じとなるため、処理を省略しても構わない。差動出力信号VoutPの電圧値の方が高いと判定した場合、制御部103は、切替部SWNをONするように切替制御信号CSWNを出力する(S16)。一方、。差動出力信号VoutPの電圧値の方が低いと判定した場合、制御部103は、切替部SWPをONするように切替制御信号CSWPを出力する(S17)。
ステップS14でYESである場合、又は、ステップS16もしくはS17の後、制御部103は、可変容量部102の容量を調整する(S18)。すなわち、制御部103は、可変容量部102の容量を所定値に設定するための容量制御信号CSCを出力する。その後、ステップS13でNOと判定されるまでの間、ステップS12、S13、S18を繰り返す。ここで、例えば、制御部103は、ステップS18を実行する度に可変容量部102の容量を徐々に大きい値に変化させることができる。逆に、制御部103は、可変容量部102の容量を徐々に小さい値に変化させてもよい。または、これ以外の調整の仕方でも構わない。
以上のことから、本実施の形態1にかかる入力オフセット電圧の補正方法は、少なくとも次のように表現できる。すなわち、差動増幅回路101と、1以上の可変容量部102とを備える半導体装置100の制御部103が、差動増幅回路101の差動出力対VoutP及びVoutNにおける各電圧値のいずれが高いかを判定し、前記差動出力対のうち電圧が低い側に可変容量部102を接続させ、当該電圧が高い側に可変容量部102を接続させないように制御し、前記差動出力における入力オフセット電圧が所定の範囲内となるように可変容量部102の容量を調整して入力オフセット電圧を補正するものである。これにより、入力オフセット電圧の補正が必要な場合のみ可変容量部を接続することで、可変容量部の寄生容量の影響を除外し、可変容量部の容量を最大限生かした補正範囲とすることができる。
さらに、制御部103が、前記差動出力対のいずれにも可変容量部102が接続されていない場合、前記差動出力対のうち電圧が低い側に可変容量部102を接続させるように制御することが望ましい。これにより、オフセット補正に直接用いられる可変容量部のみを備えていればよいため、回路面積を抑制することができる。
このように、本実施の形態1では、差動増幅回路を有する半導体装置において、回路規模を抑制しつつ、入力オフセット電圧の補正範囲を広げることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2は、上述した実施の形態1の変形例である。本実施の形態2にかかる半導体装置は、前記1以上の可変容量部として第1の可変容量部と第2の可変容量部とを含み、前記1以上の切替部として第1の切替部と第2の切替部とを含み、前記第1の切替部は、前記差動出力対の一方と第1の可変容量部との接続有無の切り替えを行い、前記第2の切替部は、前記差動出力対の他方と第2の可変容量部との接続有無の切り替えを行うものである。これにより、切替部により差動出力対と可変容量部との接続を解除することで、可変容量部の寄生容量の影響を除外した広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
さらに、本実施の形態2にかかる前記制御部は、前記第1の切替部により前記差動出力対の一方と第1の可変容量部とが接続されており、かつ、前記第2の切替部により前記差動出力対の他方と第2の可変容量部とが接続されている場合において、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した結果、前記入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された前記第1又は前記第2の可変容量部の接続を解除させるように前記第1又は前記第2の切替部を制御し、再度、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正することが望ましい。これにより、例えば、特許文献1と同数の可変容量部を用いたとしても、調整に不要な可変容量部の寄生容量を除外でき、より広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
また、本実施の形態2にかかる半導体装置は、次のように表現することができる。すなわち、半導体装置は、差動増幅回路と、複数の可変容量部と、前記差動増幅回路の差動出力対と前記複数の可変容量部の少なくとも一部との間の接続の切り替えを行う複数の切替部と、前記差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記可変容量部の容量と、前記切替部による切り替えとを制御する制御部と、を備える。これにより、調整が不要な可変容量部については切替部により接続を解除することで、可変容量部に存在する寄生容量の影響を排除し、より広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正し、回路規模を維持することができる。
また、本実施の形態2にかかる半導体装置の入力オフセット電圧補正方法は、上述した実施の形態1に加えてさらに次の方法を加えたものである。すなわち、前記制御部が、前記差動出力対のそれぞれに異なる前記可変容量部を接続して、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した結果、前記入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除させるように制御し、再度、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正するものである。これにより、特許文献1と同数の可変容量部を用いたとしても、調整に不要な可変容量部の寄生容量を除外でき、より広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
図3は、本実施の形態2にかかる半導体装置200の構成例を示す回路図である。半導体装置200は、コンパレータ回路210と、補正カウンタ220と、補正制御部230と、フリップフロップ240とを備える。コンパレータ回路210は、コンパレータ用クロック信号CLK及びCLKBに応じて動作し、差動入力信号VinN及びVinPを受け付け、出力信号OUTPを出力する。また、コンパレータ回路210は、SW制御信号SSW並びに容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnに応じて各種制御を行う。フリップフロップ240は、出力信号OUTPを受け付け、一時的に保存する。補正カウンタ220は、補正用クロック信号CLKC並びにコンパレータ用クロック信号CLK及びCLKBに応じて動作し、出力信号OUTP及び補正制御部230からの補正制御信号SCを受け付けて、SW制御信号SSW並びに容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnをコンパレータ回路210へ出力する。補正制御部230は、補正カウンタ220からのカウンタ値を受け付け、補正カウンタ220及び差動入力信号VinN及びVinPを接続するためのスイッチに対して補正制御信号SCを出力する。ここで、補正カウンタ220及び補正制御部230は、図1の制御部103の一例である。
図4は、本実施の形態2にかかるコンパレータ回路210の構成の具体例を示す回路図である。図4では、コンパレータ回路210が、例えば、差動増幅回路部、可変容量部CTA及びCTB、ラッチ回路、SRラッチ部並びにDラッチ部等を構成要素として有し、図4に示すように接続することによって実現可能であることを例示する。
図5は、本実施の形態2にかかるコンパレータ回路210内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群211の構成を示す回路図である。コンパレータ回路210は、アナログ電圧信号を参照電圧と比較するものである。そして、回路群211は、入力換算オフセット電圧を補正するためにスイッチSW1及びSW2を介して可変容量部CTAを差動出力信号VoutNに、可変容量部CTBを差動出力信号VoutPに接続した回路である。
回路群211の差動増幅回路は、NMOSトランジスタである入力トランジスタTN1及びTN2、PMOSトランジスタである負荷トランジスタTP1及びTP2、NMOSトランジスタであるスイッチトランジスタTN3、並びに、定電流源TCSを備えている。
ここで、負荷トランジスタTP1及びTP2のソースは、ともに電源電圧VDDに接続されている。また、負荷トランジスタTP1及びTP2のドレインは、それぞれ入力トランジスタTN1及びTN2のドレインに接続されている。
負荷トランジスタTP1のドレインと入力トランジスタTN1のドレインとの間のノードは、差動出力信号VoutNを出力する。また、負荷トランジスタTP2のドレインと入力トランジスタTN2のドレインとの間のノードは、差動出力信号VoutPを出力する。差動出力信号VoutNはスイッチSW1に接続され、差動出力信号VoutPはスイッチSW2に接続される。スイッチSW1は、差動出力信号VoutNと可変容量部CTAとの間を接続する切替部である。スイッチSW2は、差動出力信号VoutPと可変容量部CTBとの間を接続する切替部である。
可変容量部CTAは、PMOSトランジスタTA1、TA2、・・・、TAn(nは自然数)を有する。PMOSトランジスタTA1、TA2、・・・、TAnのそれぞれは、ソースとドレインとは互いに接続され、出力信号VoutNのノードのスイッチSW1の他端に共通に接続されている。可変容量部CTBは、PMOSトランジスタTB1、TB2、・・・、TBn(nは自然数)を有する。PMOSトランジスタTB1、TB2、・・・、TBnのそれぞれは、ソースとドレインとは互いに接続され、出力信号VoutPのノードのスイッチSW2の他端に共通に接続されている。
PMOSトランジスタTA1、TA2、・・・、TAnのゲートには、それぞれ制御信号DA1、DA2、・・・、DAnが入力される。また、PMOSトランジスタTB1、TB2、・・・、TBnのゲートには、それぞれ制御信号DB1、DB2、・・・、DBnが入力される。各制御信号は、図3の補正カウンタ220から出力される。
図6は、本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。また、図9は、本実施の形態2にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。図9は、本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の動作時における入力オフセット補正電圧値ΔVの変化を示すグラフである。図9の横軸は、補正のための可変容量CTA及びCTBの構成要素である各PMOSトランジスタに接続される容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnの設定を示している。図9の縦軸は、入力オフセット補正電圧値を示す。初期状態では、容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnは、全てOFFの状態のため、横軸はF0の位置に相当し、入力オフセット補正電圧値は0になる。
以下、図6のフローチャートについて、適宜、図9を参照して説明する。まず、補正制御部230は、初期設定を行う(S21)。具体的には、回路群211の初期状態として、コンパレータ用クロック信号CLKをLow、負荷トランジスタTP1及びTP2をON、スイッチトランジスタTN3をOFF、スイッチSW1及びSW2を共にONの状態とする。そのため、補正制御部230は、全ての容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnをOFFの状態にする。すなわち、可変容量部CTA及びCTBのPMOSトランジスタTA1〜TAn及びTB1〜TBnのゲート電圧をHighの状態にする。これに伴い、初期状態では、差動出力信号VoutP及びVoutNは、いずれも電源電圧VDDにリセットされる。また、この初期状態ではスイッチトランジスタTN3がOFFとなり、電流が遮断される。ここで、容量制御信号は全てOFFの状態であるため、入力オフセット補正電圧値は0となり、図9の入力オフセット補正電圧値はF0の位置にあたる。
次に、補正制御部230は、コンパレータ用クロック信号CLKをHigh、負荷トランジスタTP1及びTP2をOFF、スイッチトランジスタTN3をONの状態とする。これにより、増幅期間となる。増幅期間中に差動出力信号VoutPとVoutNの差電圧に基づいてコンパレータ回路210内のラッチ回路等(図4参照)から出力信号OUTPが出力される。そして、補正制御部230は、コンパレータ回路210から出力される出力信号OUTPを、補正カウンタ220を経由して受け付ける。次に、補正制御部230は、図2のステップS12と同様に、出力信号OUTPから差動出力信号VoutPとVoutNの電圧値の高低を判定する(S22)。そして、補正制御部230は、入力オフセット電圧の補正の要否を判定する(S23)。具体的には、図2のステップS13と同様に、補正制御部230は、出力信号OUTPの値が直前の値から反転しているか否か、反転している場合には、所定回数連続して繰り返されているかを判定することにより、入力オフセット電圧が所定の範囲外であるか否かを判定する。そして、入力オフセット電圧が所定の範囲内であれば、入力オフセット電圧の補正が不要と判定し、正常に補正が完了したものとして、当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。一方、入力オフセット電圧が所定の範囲外であれば、入力オフセット電圧の補正が必要と判定し、ステップS24へ進む。ここで、補正制御部230は、結果として差動出力信号VoutPとVoutNとが一致するか否かを判定しているともいえる。但し、「一致」とは、一般的なアナログ回路における一致の判断を示している。例えば、2つの信号の差が所定の範囲内である場合、または、2つの信号の大小関係(高低の関係を含む)が前後の結果で反転したことが所定回数繰り返される場合等に一致したと判断することが挙げられる。
ステップS23において入力オフセット電圧の補正が必要と判定した場合、補正制御部230は、差動出力信号VoutP側又はVoutN側に接続される可変容量部CTA又はCTBの容量値が設定可能な限界値まで補正されているか否かを判定する(S24)。限界値まで達している場合には、ステップS26へ進む。例えば、差動出力信号VoutP側の容量制御信号DB1〜DBnの全てがONの状態である場合、図9の入力オフセット電圧値はF1の位置にあたる。一方、限界値まで達していない場合には、ステップS25へ進む。
続いて、補正カウンタ220及び補正制御部230は、可変容量部の容量を調整する(S25)。例えば、補正制御部230は、入力オフセット電圧値により差動出力信号VoutN側又はVoutP側のいずれかの電圧の低い側を特定し、補正カウンタ220は、特定された側の容量を増加するように容量制御信号を設定して出力する。その後、ステップS22へ戻る。
以降、ステップS23において入力オフセット電圧の補正が不要と判定されるか、ステップS24において差動出力信号VoutP又はVoutNの片側に接続された可変容量部の容量値が設定可能な限界値まで補正されるまで、ステップS25が繰り返し実行される。
例えば、差動出力信号VoutPとVoutNとのうちVoutN側の電圧が高い場合には、可変容量部CTBの容量値を徐々に大きくするように容量制御信号DB1〜DBnを設定することができる。これに伴い、入力オフセット電圧値が小さくなる。これにより、効率的に補正を行うことができる。この場合、図9の入力オフセット補正電圧値がF0〜F1の位置に向けて調整されることとなる。但し、元々の入力オフセット電圧が大きい場合には、容量制御信号DB1〜DBnの全てをONの状態に設定したとしても、入力オフセット電圧は補正し切れない。この場合、図9の入力オフセット補正電圧値はF1の位置となり、ステップS24でYESと判定される。
続いて、ステップS24において片側の容量値が限界値まで達している場合には、補正制御部230は、差動出力信号VoutP又はVoutNの片側に接続されたスイッチSW1又はSW2のいずれかがOFFになっているか否かを判定する(S26)。または、ステップS25において差動出力信号VoutPに接続された可変容量部CTBの容量が調整されていた場合、補正制御部230は、差動出力信号VoutPと逆側の差動出力信号VoutNと可変容量部CTAとを接続するためのスイッチSW1がOFFであるか否かを少なくとも判定すればよい。
ステップS26において、スイッチSW1又はSW2のいずれかがOFFになっていると判定した場合、補正可能範囲が入力オフセット電圧よりも小さいと判断し、当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。一方、スイッチSW1及びSW2の双方共にスイッチがONである場合には、ステップS27へ進む。
続いて、補正制御部230は、ステップS25において容量を調整していない側の可変容量部を接続するためのスイッチをOFFに設定し、併せて、限界値まで調整済みの容量制御信号の全てをクリアする(S27)。すなわち、補正制御部230は、電圧値が補正されていない側の差動出力信号と可変容量部とを接続するためのスイッチをOFFの状態とするようにSW制御信号SSWを設定して、補正カウンタ220を介してコンパレータ回路210へ出力させる。併せて、補正制御部230は、電圧値が補正されている側の可変容量部の容量をクリアするように全ての容量制御信号をOFFに設定して、補正カウンタ220を介してコンパレータ回路210へ出力させる。その後、ステップS22へ戻る。
例えば、スイッチSW1をOFF、容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnを全てOFFの状態とした場合には、図9の入力オフセット補正電圧値はF2の位置に相当する。すなわち、可変容量部CTAの寄生容量に相当する入力オフセット補正電圧値がF2の縦軸の値であるものといえる。
以降、ステップS23において入力オフセット電圧の補正が不要と判定されるか、ステップS24において差動出力信号VoutP又はVoutNの片側に接続された可変容量部の容量値が設定可能な限界値まで補正されるまで、ステップS25が繰り返し実行される。例えば、スイッチSW1をOFF、容量制御信号DB1〜DBnを全てOFFの状態から徐々に容量を増加していき、容量制御信号DB1〜DBnの全てをONの状態とするまで入力オフセット電圧の調整が可能となる。この場合、図9の入力オフセット補正電圧値はF2からF3の位置まで、調整が可能になる。つまり、特許文献1では、F0からF1までの範囲しか補正が行えなかったものが、可変容量部の回路規模は同等であったとしてもスイッチSW1又はSW2のいずれかをOFFした後に再度、容量を調整することで、F2からF3まで補正範囲を拡張することができる。さらに、接続が解除された一方の可変容量部の寄生容量の影響も除外することができる。
尚、図6では、容量制御信号を全てOFFにした状態を初期値とし、順に制御信号をONしていく方法としている。これ以外に容量制御信号を全てONにした状態を初期値とし、片側の制御信号を順次OFFしていく方法やVoutP側及びVoutN側の合計の可変容量を一定とし、片側の可変容量を増やすと同時に、他方の可変容量を減らすような制御方法でも同様に目的を実現することが可能である。
また、コンパレータ回路210内のラッチ回路等は、VoutPとVoutNが完全に一致する場合、出力信号OUTPとして"1"又は"0"のいずれかを出力する。そのため、例えば、当初、出力信号OUTPが"0"であったが、その後、出力信号OUTPが"1"に変化する場合もあり得る。その場合、当初、出力信号OUTPが"0"であるため、電圧が低い側VoutPに接続された可変容量部の容量を調整してステップS22〜S25を繰り返し実行する。そして、途中で、出力信号OUTPが"1"に変化し、"1"を維持し続ける場合には、今度は、電圧が低い側をVoutNとして、VoutNに接続された可変容量部の容量を調整してステップS22〜S25を繰り返し実行することとなる。
図7は、本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の例を示すタイミングチャートである。図7では、入力換算オフセット電圧に基づき、差動出力信号VoutP側の電圧が高いと判定された場合の例を示す。また、図7は、スイッチSW1及びSW2がONの状態で入力オフセット電圧の補正が完了した場合を示す例である。
時刻T1において、補正制御部230は補正制御信号SCをOFFからONへ設定変更する。その後、補正制御部230及び補正カウンタ220は、出力信号OUTPの値を判定し、差動出力信号VoutP側の電圧が高いと判定する。そのため、時刻T2から、補正制御部230は、差動出力信号VoutN側に接続された可変容量部CTAに対する容量制御信号DA1〜DAnを補正カウンタ220を介して適宜調整し、可変容量部CTAの容量を徐々に増加させる。時刻T3において、容量制御信号DA1、DA2及びDA3がONである状態から、容量制御信号DA4のみをONとした状態となる。このとき、出力信号OUTPが"1"から"0"へ反転する。その後、容量制御信号DA1、DA2及びDA3がONである状態と、容量制御信号DA4のみがONである状態との間で、入力換算オフセット電圧が0V付近を前後する。つまり、時刻T3からT4の間に、出力信号OUTPが"1"から"0"及び"0"から"1"への反転を連続して所定回数(ここでは、3回)繰り返している。そのため、時刻T4において補正が完了したものとして当該オフセット電圧補正処理を終了する。つまり、図7は、図6におけるステップS22〜S25を繰り返し、ステップS23で入力オフセット電圧の補正が不要と判定されたため、終了した場合に相当する。
図8は、本実施の形態2にかかる入力オフセット電圧補正処理の例を示すタイミングチャートである。図8では、入力換算オフセット電圧に基づき、差動出力信号VoutP側の電圧が高いと判定された場合の例を示す。但し、図8は、スイッチSW1及びSW2がONの状態では、可変容量部CTAの容量の全てを用いても入力オフセット電圧の補正が完了しなかった場合を示す。尚、図8は、図7と前半部分が共通するため図示を省略している。
時刻T5において、容量制御信号DA1〜DAnの全てがONとなった状態つまり、片側で補正が限界値まで達した状態となっている。しかし、入力換算オフセット電圧は、所定の範囲外である(ここでは、0Vを下回っていない)ため、図6のステップS24でNOと判定される。そして、スイッチSW1及びSW2が共にONであるため、図6のステップS26ではNOと判定される。ここで、可変容量部CTBの容量は調整されていない。そのため、補正制御部230は、可変容量部CTBの接続を解除すべく補正カウンタ220を介してSW制御信号SSWによりスイッチSW2をOFFにする(図6のステップS27)。併せて、補正制御部230は、容量制御信号DA1〜DAnをOFFにする。これにより、可変容量部CTBの寄生容量の影響を除外して補正範囲を広げることができる。
その後、補正制御部230は、再度、容量制御信号DA1〜DAnを用いて可変容量部CTAの容量を増加させる。時刻T6において、図7の時刻T3と同様に、出力信号OUTPが"1"から"0"へ反転する。その後、容量制御信号DA1、DA2及びDA3がONである状態と、容量制御信号DA4のみがONである状態との間で、入力換算オフセット電圧が0V付近の前後を繰り返す。そのため、時刻T7において補正が完了したものとして当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。つまり、図8は、図6におけるステップS27を実行した後、ステップS22〜S25を繰り返し、ステップS23で入力オフセット電圧の補正が不要と判定されたため、終了した場合に相当する。
図10は、本実施の形態2にかかる可変容量部をトランジスタで形成したとき模式図である。CAは拡散容量、CBはチャネル発生によるゲート容量を示している。それぞれ、拡散容量値をCA、ゲート容量値をCBとすると、ゲートへの制御信号がOFFの状態では、トランジスタのドレインとサブ間、トランジスタのソースとサブ間の拡散容量分である2CA分の容量が付加容量として存在する。ゲートへの制御信号がONの状態では、拡散容量分の2CAに加えて、チャネル発生によるゲート容量CBが生じて全体で2CA+CBの容量値が付加容量として存在する。
ここで、拡散容量CA、ゲート容量CBを含め、他にも配線容量、入力トランジスタTN1、TN2、スイッチトランジスタTN3などに付加される全ての総和をCと定義する。特許文献1では、可変容量C1は、拡散容量分と制御信号によるゲート容量分で表され、可変容量C2も同様に拡散容量と制御信号によるゲート容量分で表される。Cは、VoutP、VoutNそれぞれにつく配線容量、拡散容量、ゲート容量などの全ての容量の総和、ΔCは可変容量C1、C2の容量の差分、gmは入力トランジスタN1、N2の相互コンダクタンス、Iは、入力トランジスタN1、N2に流れる電流とする。この場合、入力トランジスタTN1及びTN2のしきい値電圧差(入力オフセット電圧)ΔVがあり、入力トランジスタTN1及びTN2のしきい値電圧VN1及びVN2を、以下の式(1)及び式(2)で表現できる。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
続いて、入力電圧VinPとVinNをショートさせ、可変容量C1及びC2を調整することにより接点VoutP、VoutNがバランスした場合を考えて、ΔVと容量の関係を算出する。ここでは、平衡状態における入力トランジスタTN1及びTN2のドレイン電流を以下の式(3)及び式(4)で表現できる。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
同様に、平衡状態におけるVoutPとVoutNに接続される可変容量値のC1及びC2を以下の式(5)、式(6)及び式(7)とそれぞれ定義する。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
Figure 2014131148
また、増幅期間中の接点VoutP、VoutNの時間変化率は、以下の式(8)及び式(9)で表現できる。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
そして、接点VoutPとVoutNがバランスした場合、以下の式(10)となるので、式(11)が成立する。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
よって、式(11)に式(3)から式(6)を代入すると電流変化分は、以下の式(12)となる。
Figure 2014131148
また、入力トランジスタTN1及びTN2のドレイン電流は、以下の式(13)及び式(14)より、式(15)となる。
Figure 2014131148
Figure 2014131148
Figure 2014131148
そのため、式(12)及び式(15)より入力オフセット電圧ΔVは以下の式(16)となる。
Figure 2014131148
ここで、特許文献1において、可変容量C1とC2の最大の容量の差分ΔCは、出力信号VoutP、VoutNの一方の制御信号により最大の容量分を付加し、もう一方の制御信号では容量分を付加しない場合となる。図9の入力オフセット補正電圧と可変容量の関係図においては、例えば、入力オフセット補正電圧が正の場合ではF1の位置までの補正となり、出力信号VoutP、VoutNの制御信号を逆にすることにより、入力オフセット補正電圧が負の場合は、図9のF1と正負が逆の位置までの補正しかできない。
一方、本実施の形態2では、差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセットを補正するための容量を切り離すためのスイッチを有し、スイッチを制御することにより、切り離した方の可変容量の構成要素であるトランジスタの拡散容量の影響を無くすことができるため、入力オフセット補正電圧を大きくすることができる。以下に理由を説明する。
まず、特許文献1と比べた顕著な効果として、差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセットを補正するための容量を切り離すためのスイッチをOFFにした後の補正方法について説明する。
すなわち、図5の回路図で、スイッチSW1又はSW2の一方をOFFとして、スイッチSW1又はSW2の他方に接続している可変容量部を構成するトランジスタに与える容量制御信号を変化させる場合を考える。まず前提として、CsはスイッチをOFFにしたときの状態における出力信号VoutP、VoutNに付くそれぞれの配線容量などの容量の総和、Ct1はCs以外の出力信号VoutP、VoutNに付くそれぞれの配線容量、拡散容量などの総和、ΔCz1は出力信号VoutPとVoutNに制御信号により調整し、付加する補正用容量の差分とする。このとき、平衡状態において入力トランジスタTN1とTN2のドレインに接続される容量値を以下の式(17)と定義できる。
Figure 2014131148
また、式(16)と同等の可変容量値ΔCは、以下の式(18)と定義することができる。
Figure 2014131148
ここで、接点VoutPとVoutNがバランスした場合には式(15)〜式(17)より入力オフセット補正電圧値のΔVは以下の式(19)となる。
Figure 2014131148
式(19)の右辺の第一項は、ΔCz1の変化量による入力オフセット補正電圧量を示し、第二項が入力オフセット補正電圧シフト量を示す。
図9の入力オフセット補正電圧と可変容量の関係図においては、図5の回路図で、スイッチSW1又はSW2の一方をOFFとして、スイッチSW1又はSW2の他方に接続している可変容量部を構成するトランジスタに与える容量制御信号を全てOFFの状態とした場合が、図9の例えばF2の位置のように、初期状態における入力オフセット補正電圧値の値をシフトさせることができる。スイッチSW1又はSW2の他方に接続される可変容量を構成するトランジスタに与える容量制御信号を順次ONにすることにより、入力オフセット電圧値の値を増加することができ、全ての容量制御信号をONにすることで、図9の入力オフセット補正電圧と可変容量の関係図においては、例えばF3の位置まで補正することが可能になる。
さらに、本実施の形態2では、特許文献1と可変容量が同一構成である場合は、入力オフセット補正範囲を広げることができるが、逆に入力オフセット補正範囲を同等にする場合は、可変容量を構成する部分を少なくすることもできる。これは、Flash型ADCなどのコンパレータを多数設ける必要のある回路の場合には、全体の面積を小さくすることができるという効果もある、また、可変容量部の構成を小さくすることで、消費電流削減という効果もある。
<実施の形態3>
本実施の形態3は、上述した実施の形態2を改良したものである。本実施の形態3にかかる半導体装置は、本実施の形態2に加えて、前記1以上の切替部として第3の切替部と第4の切替部とをさらに含み、前記第3の切替部は、前記差動出力対の一方と前記第2の可変容量部との接続有無の切り替えを行い、前記第4の切替部は、前記差動出力対の他方と前記第1の可変容量部との接続有無の切り替えを行うものである。これにより、可変容量部の接続先を柔軟に制御できる。
さらに、本実施の形態3にかかる前記制御部は、前記第1又は前記第2の切替部を制御して前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除し、前記電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した後の入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合、当該接続を解除された可変容量部を前記電圧が低い側に接続するように前記第3又は前記第4の切替部を制御し、当該第3又は前記第4の切替部の制御により、前記差動出力対のうち電圧が低い側に新たに接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正することが望ましい。このように、可変容量部を片側に集中させることで、可変容量部の容量を最大限用いたより広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
また、本実施の形態3にかかる半導体装置は、次のように表現することができる。すなわち、前記複数の切替部は、第1の切替部と第2の切替部を含み、前記複数の可変容量部の少なくとも一部は、前記差動出力対の一方と前記第1の切替部を介して接続され、かつ、前記差動出力対の他方と前記第2の切替部を介して接続されるようにすることが望ましい。このように、可変容量部を差動出力対の双方に接続可能にすることで、いずれの側に対しても可変容量部を集中させることができ、容量を最大限生かした補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
または、本実施の形態3にかかる半導体装置において、前記複数の切替部は、第1の切替部と第2の切替部を含み、前記第1の切替部は、前記差動出力対の一方と前記可変容量部との接続有無の切り替えを行い、前記第2の切替部は、前記差動出力対の他方と当該可変容量部との接続有無の切り替えを行うようにしてもよい。これにより、可変容量部の接続先を柔軟に切り替えることができる。
また、前記制御部が、本実施の形態3にかかる半導体装置の入力オフセット電圧補正方法は、上述した実施の形態2に加えてさらに次の方法を加えたものである。すなわち、前記電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除させ、前記電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した後の入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、当該接続を解除させた可変容量部を当該電圧が低い側にさらに接続させるように制御し、前記差動出力対のうち電圧が低い側にさらに接続させた可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正するものである。このように、可変容量部を片側に集中させることで、可変容量部の容量を最大限用いたより広い補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
図11は、本実施の形態3にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群211aの構成を示す回路図である。尚、本実施の形態3にかかるコンパレータ回路のその他の構成は、図4と同等であるため、図示及び説明を省略する。回路群211aは、実施の形態2と比べて、入力オフセット電圧を補正するための可変容量部CTAをVoutP側に接続するためのスイッチSW4と、入力オフセット電圧を補正するための可変容量部CTBをVoutN側に接続するためのスイッチSW3を追加した構成である。つまり、回路群211aは、実施の形態2に対して、片側の入力オフセット電圧を補正するための可変容量部を反対側の出力に接続するためのスイッチであるSW3とSW4を追加した構成といえる。
図12は、本実施の形態3にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。また、図13は、本実施の形態3にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。図13は、本実施の形態3の入力オフセット電圧補正処理の動作時における入力オフセット補正電圧値ΔVの変化を示すグラフである。尚、図13の縦軸及び横軸は、実施の形態2の図10と同様である。
以下、図12のフローチャートについて、適宜、図13を参照して説明する。まず、補正制御部230は、初期設定を行う(S31)。図6との違いとして具体的には、回路群211aの初期状態として、スイッチSW3及びSW4を共にOFFの状態とする。その他、ステップS31〜S37の処理は、図6と同等の動作である。
ステップS35において、スイッチSW1又はSW2のいずれかがOFFになっていると判定した場合、つまり、片側の可変容量部を切り離した場合に補正範囲を超えてしまうと判定した場合にステップS38へ進む。
ここで、例えば、スイッチSW1をOFFにし、容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnは全てONの状態とすると、図13の入力オフセット補正電圧値はF3の位置にあたる。このとき、補正制御部230は、スイッチSW1がOFFであり、スイッチSW4がONであるか否かを判定する(S38)。この場合、スイッチSW1は、補正していない側の差動増幅回路の差動出力信号VoutNと入力オフセットを補正するための可変容量部CTAを接続するものといえる。また、スイッチSW4は、補正していない側の差動増幅回路の差動出力信号VoutNと入力オフセットを補正するための可変容量部CTAを他方の出力VoutP側に接続するためのものといえる。
ステップS38において、例えば、スイッチSW4がONであると判定した場合、補正可能範囲が入力オフセット電圧よりも小さいと判断し、当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。一方、スイッチSW4がOFFであると判定した場合、ステップS39へ進む。この場合、補正制御部230は、補正していない側の差動増幅回路の差動出力信号VoutNと入力オフセット電圧を補正するための可変容量部CTAを他方の出力側VoutPに接続するためのスイッチSW4をONにする。併せて、補正制御部230は、電圧値が補正されていない側VoutNの可変容量部CTAの容量をクリアするように全ての容量制御信号DA1〜DAnをOFFに設定して、補正カウンタ220を介して回路群211aへ出力させる(S39)。その後、ステップS32へ戻る。
つまり、実施の形態2の片側の補正に用いる可変容量部を完全に切り離すことにより補正範囲を広げている方法に加えて、実施の形態3では、完全に切り離した片側の可変容量部を、他方の出力に接続するものである。これにより、より補正範囲を広げることを可能としている。また、完全に切り離した片側の可変容量部の容量制御信号を調整することで、スイッチをONにしたときに発生する過大なオフセット量を調整することが可能である。
例えば、スイッチSW1及びSW3をOFFにし、スイッチSW2及びSW4をONにして、容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnの全てをONの状態とすると、図13の入力オフセット補正電圧値はF4の位置にあたる。
ここで、図11のスイッチSW1とSW2をOFFにする前の入力オフセット補正電圧値の式は式(16)と同じである。また、スイッチSW1とSW2の片側をOFFにし、スイッチでOFFにしていない側の可変容量を調整した場合の入力オフセット補正電圧値は、式(18)と同じである。
次に、スイッチSW1とSW2の片側をOFFにし、OFFにした側のスイッチと対応して他方のスイッチをONにした場合を考える。例えば、図11においてスイッチSW1をOFFにし、スイッチSW4をONにする場合に対応し、スイッチSW2をOFFにし、スイッチSW3をONにする場合にあたる。
このとき、Cxは完全に切り離した可変容量C1にもしくは可変容量C2を、他方の出力に接続することで追加される容量の総和、ΔCz2はVoutPとVoutNにかかる制御信号により調整する補正用容量の差分とする。平衡状態において入力トランジスタTN1とTN2のドレインに接続される容量値を以下の式(20)と定義することができる。
Figure 2014131148
また、式(16)と同等の可変容量値ΔCは、以下の式(21)と定義することができる。
Figure 2014131148
接点VoutPとVoutNがバランスした場合には式(15)、式(20)及び式(21)式より入力オフセット補正電圧値のΔVは以下の式(22)となる。すなわち、実施の形態3の片側のオフセット補正を反対側つけた場合の入力オフセット電圧ΔVは以下の式(22)となる。
Figure 2014131148
式(22)の右辺の第一項は、入力オフセット補正量で、第二項が補正電圧のシフト量を示す。
差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセットを補正するための容量を切り離すスイッチを切り、もう一方に接続することで、切り離した方の可変容量の図10のCAなどのトランジスタの拡散容量が片側に全て付加されるため、片側によりシフトさせることができる。シフトすることにより入力オフセット電圧の補正範囲が広くなる。
<実施の形態4>
本実施の形態4は、上述した実施の形態2を改良したものである。図14は、本実施の形態4にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群211bの構成を示す回路図である。尚、本実施の形態4にかかるコンパレータ回路のその他の構成は、図4と同等であるため、図示及び説明を省略する。回路群211bは、実施の形態2と比べて、予め入力オフセット電圧を補正するための可変容量部CTC及びCTDを追加した構成である。可変容量部CTCは、PMOSトランジスタTC1、TC2、・・・、TCnを出力信号VoutNに接続したものである。また、可変容量部CTDは、PMOSトランジスタTD1、TD2、・・・、TDnを出力信号VoutPに接続したものである。また、差動出力信号VoutNと可変容量部CTAとを接続するスイッチSW1は、予め開放されているものとする。同様に、差動出力信号VoutPと可変容量部CTBとを接続するスイッチSW2は、予め開放されているものとする。すなわち、可変容量部CTA及びCTBはそれぞれ、差動出力信号VoutN及びVoutPを補正するための予備素子または予備の可変容量部といえる。また、この予備素子は複数のコンパレータと共用して使用することも可能である。
図15は、本実施の形態4にかかる入力オフセット電圧補正処理の流れを示すフローチャートである。また、図16は、本実施の形態4にかかる入力オフセット補正電圧と可変容量の関係を示す図である。図16は、本実施の形態4の入力オフセット電圧補正処理の動作時における入力オフセット補正電圧値ΔVの変化を示すグラフである。尚、図13の縦軸及び横軸は、実施の形態2の図9と同様である。
以下、図15のフローチャートについて、適宜、図16を参照して説明する。まず、補正制御部230は、初期設定を行う(S41)。図6との違いとして具体的には、回路群211bの初期状態として、予めスイッチSW1及びSW2を共にOFFの状態とする。その他、ステップS43及びS44の処理は、図6と同等の動作である。
そして、当初のステップS45では、可変容量部CTC又はCTDのいずれか一方の容量だけの調整を繰り返すこととなる。そして、ステップS44において、可変容量部CTC又はCTDのうち片側の容量値が限界値まで達している場合(図16のF1になった場合)には、補正制御部230は、差動出力信号VoutP又はVoutNの両側に接続されたスイッチSW1又はSW2のいずれかもがONになっているか否かを判定する(S46)。そして、スイッチSW1又はSW2のいずれかもがONになっていないと判定した場合(S46でNOの場合)、補正制御部230は、スイッチSW1及びSW2を共にONにし、可変容量部CTA及びCTBの容量制御信号DA1〜DAn及びDB1〜DBnを全てOFFに初期設定する(S47)。併せて、補正制御部230は、差動出力信号VoutP又はVoutNのうち電圧の高い側の容量制御信号を全てOFFにする。すなわち、可変容量部CTCとCTDのうち容量が不足している側の容量制御信号をONに維持する。例えば、差動出力信号VoutP側の電圧が高い場合、可変容量部CTDの容量制御信号DD1〜DDnを全てOFFにする。
その後、ステップS42〜S45において、可変容量部CTA及びCTC又は可変容量部CTB及びCTDのいずれか一方について容量の調整を繰り返す。例えば、差動出力信号VoutP側の電圧が高い場合、補正制御部230は、可変容量部CTAの容量制御信号DA1〜DAnを適宜、ONにするように調整する。ステップS44でYESとなった場合、図16のF5の位置に相当する。そして、ステップS46でYESとなった場合、補正制御部230は、スイッチSW1又はSW2のいずれか一方がOFFになっているか否かを判定する(S48)。スイッチSW1及びSW2の両方がONであれば、補正制御部230は、補正されていない側のスイッチをOFFにする。例えば、差動出力信号VoutP側の電圧が高い場合、補正制御部230は、スイッチSW2をOFFにする(S49)。このとき、図16のF3の位置に相当する。その後、ステップS42〜S45において、可変容量部CTA及びCTC又は可変容量部CTB及びCTDのいずれか一方について容量の調整を繰り返す。例えば、ステップS49でスイッチSW2をOFFにした場合、補正制御部230は、可変容量部CTDの容量制御信号DD1〜DDnを順にONにするように調整する。これにより、図16のF2の位置に向かう。そして、ステップS44でYES、ステップS46でYES、ステップS48でYESの場合に、当該入力オフセット電圧補正処理を終了する。
ここで、実施の形態4の初期状態から両方のスイッチをONにした状態までの入力オフセット電圧ΔVは上記式(16)と同様になる。さらに、片側の入力オフセットを補正するための容量を切り離すスイッチをOFFにした状態の入力オフセット電圧ΔVは実施の形態2と同様の式(19)になる。
本実施の形態4では、実施の形態2と同様に、差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセットを補正するための容量を切り離すスイッチSW1及びSW2を制御することで、切り離した方の可変容量の図10のCAなどのトランジスタの拡散容量が見えなくなるため、片側にシフトさせることができる。
また、シフトさせることにより入力オフセット電圧の補正範囲が広くなる。実施の形態4は、まず、可変容量部CTCとCTDのトランジスタのみで補正を行うため、入力オフセット電圧の補正範囲が可変容量部CTCとCTDのトランジスタのみで調整可能である場合は、可変容量部CTA及びCTBのトランジスタを接続する必要がなく、使用する可変容量を少なくできることからコンパレータの消費電流削減の効果がある。
<実施の形態5>
本実施の形態5は、上述した実施の形態4を改良したものである。図17は、本実施の形態5にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群211cの構成を示す回路図である。尚、本実施の形態5にかかるコンパレータ回路のその他の構成は、図4と同等であるため、図示及び説明を省略する。回路群211cは、実施の形態4と比べて、可変容量部CTC及びCTDにもスイッチSW1及びSW2と同等のスイッチSW5及びSW6を追加した構成である。ここで、入力オフセット電圧の値の分布は、一般的には正規分布に近似する。よって、可変容量部CTA及びCTC又は可変容量部CTB及びCTDのいずれかを用いて入力オフセット電圧の補正を行うケースは、稀であるといえる。そのため、本実施の形態5においては、入力オフセット電圧が所定の範囲内であった場合に、可変容量部CTA、CTB、CTC及びCTDの可変容量を使用する必要がなくなり、消費電流削減になるという格別な効果を奏することができる。
<実施の形態6>
本実施の形態6は、上述した実施の形態4を改良したものである。図18は、本実施の形態6にかかるコンパレータ回路内の差動増幅回路及び可変容量部を中心とした回路群211dの構成を示す回路図である。尚、本実施の形態6にかかるコンパレータ回路のその他の構成は、図4と同等であるため、図示及び説明を省略する。回路群211dは、実施の形態4と比べて、スイッチSW1及びSW2がなく、代わりに、可変容量部CTA〜CTDを構成する補正容量用の各トランジスタ全てにスイッチTASW1〜TASWn、TBSW1〜TBSWn、TCSW1〜TCSWn並びにTDSW1〜TDSWnを追加した構成である。これにより、コンパレータの製造ばらつきに応じて、補正容量の接続を細かく調整できるため、接続する可変容量の数を最小限に抑えることができ消費電流の削減になる。
<その他の実施の形態>
上述した実施の形態1乃至6の改良として前記可変容量部は、前記1以上の切替部の一部により、他の差動増幅回路における差動出力対の少なくともいずれかと接続可能であるものとしてもよい。または、次のように表現することもできる。すなわち、前記1以上の切替部の一部は、他の差動増幅回路における差動出力対の少なくともいずれかと前記1以上の可変容量部の少なくとも一部との接続の切り替えを行うものとしてもよい。これにより、複数の差動増幅回路で予備の可変容量部を共有することで、回路規模を抑制し、消費電流を抑えることができる。
また、上述した本実施の形態1乃至6にかかる半導体装置の入力オフセット電圧補正方法に加えてさらに次の方法を加えることもできる。すなわち、前記複数の切替部は、第3の切替部と第4の切替部を含み、前記複数の可変容量部の少なくとも一部は、前記差動出力対の一方と前記第3の切替部を介して接続され、かつ、前記差動増幅回路以外の差動増幅回路の差動出力対の一方と前記第4の切替部を介して接続される。これにより、上記同様に、複数の差動増幅回路で予備の可変容量部を共有することで、回路規模を抑制し、消費電流を抑えることができる。
さらにこれらのことを言い換えると、上述した図14、図17及び図18に示す常時接続していない容量を構成するトランジスタ群(可変容量部)に関しては、複数のコンパレータに対して1個持たせるようにしても良い。これにより、さらに面積の削減になる。このようにレイアウトを考慮した場合には、2つのコンパレータの間にスイッチで切り替えるための容量を構成するトランジスタ群を配置することで、配線性を向上させることができる。
一律にそれぞれのコンパレータに対して同じ補正範囲の容量を持たせた場合には、そのコンパレータの少なくとも1つが入力オフセット電圧補正範囲を超えた場合には不良品と判定される。しかし、複数のコンパレータに対して容量を構成するトランジスタ群を1つ持つ構成にすることで、少なくとも入力オフセット電圧補正が大きく必要なコンパレータが少ない場合には、対応することが可能になる。ここで、入力オフセット電圧の値の分布は、一般的には正規分布に近似する。そのため、単純に一律の補正容量を持つ構成と比較して歩留まり向上が期待できるという効果もある。
尚、上述した本実施の形態1乃至6は、半導体装置に関するものであり、例えば、一般的なアナログデジタル変換器に適用が可能である。特に、コンパレータ回路の補正回路および補正方法として好適である。
また、本実施の形態1乃至6は、次のように表現することもできる。すなわち、コンパレータの入力オフセット電圧を補正する容量と差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセットを補正する容量を切り離すスイッチを有し、オフセット補正範囲を超えた場合に、切り離すスイッチを制御用ロジックでOFFし、片側の差動増幅回路の差動出力信号と入力オフセット電圧を補正するものである。つまり、入力オフセット電圧の補正に用いられない容量を切り離すことで、入力オフセット電圧の補正範囲を広げ、入力オフセット電圧の補正をより少ない回路面積で実現できるという効果がある。
または、本実施の形態1乃至6は、次のように表現することもできる。すなわち、差動増幅回路を用いたコンパレータ回路において、各差動出力側に、少なくとも1つ以上のトランジスタで構成し、前記トランジスタはドレインとソースを短絡し、ゲートを制御信号で制御することで容量として機能させる容量部が、スイッチを介して接続されていることを特徴とし、前記容量部により入力オフセット電圧を補正することを特徴とするコンパレータ回路ということができる。
また、当該差動増幅回路を用いたコンパレータ回路において、前記各差動出力側の容量部を接続するスイッチをON状態で、前記容量部を構成するトランジスタのゲート信号を制御し、各差動出力側に接続される容量値を順次変化させて、入力オフセット電圧の補正を行う手段と、各差動出力側に接続される容量値を変化させても入力オフセット電圧の補正が不足する場合に、前記各差動出力側の容量部を接続するスイッチの片方をOFF状態として、前記容量部を構成するトランジスタのゲート信号を制御し、各差動出力側に接続される容量値を順次変化させて、入力オフセット電圧の補正を行うことを特徴とする補正方法ということもできる。
さらに、当該差動増幅回路を用いたコンパレータ回路において、各差動出力側に前記容量部が、第1のスイッチを介して接続されており、前記容量部が、他方の差動出力側に第2のスイッチを介して接続されていることを特徴とするコンパレータ回路とするとよい。
また、入力オフセット電圧の補正が不足する場合に、前記各作動出力側の容量部を接続するスイッチのOFFしている容量を、他方の差動出力側の第2のスイッチをON状態として、前記容量部を構成するトランジスタのゲート信号を制御し、各差動出力側に接続される容量値を順次変化させて、入力オフセット電圧の補正を行うことを特徴とする補正方法とするとよい。
また、当該差動増幅回路を用いたコンパレータ回路において、少なくとも1つ以上のトランジスタで構成した容量部を複数個有し、各差動入力側に前記複数個との容量が接続されており、前記複数個の容量の少なくとも1つの容量部がスイッチを介して、各差動入力側に接続されていることを特徴とするコンパレータ回路としてもよい。
さらに、複数のコンパレータ回路に対して、一つ以上の補正のための容量を持っている回路としてもよい。
また、本実施の形態2にかかる半導体装置は、次のように表現することもできる。すなわち、半導体装置は、差動増幅回路と、第1の可変容量部と、前記差動増幅回路の差動出力対の一方と前記第1の可変容量部との間の接続の切り替えを行う第1の切替部と、第2の可変容量部と、前記差動増幅回路の差動出力対の他方と前記第2の可変容量部との間の接続の切り替えを行う第2の切替部と、前記第1及び前記第2の可変容量部の容量と、前記第1及び前記第2の切替部の接続とを制御する制御部と、を備えるものである。そして、前記制御部は、前記差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記第1の可変容量部又は前記第2の可変容量部のいずれかの容量を調整し、当該容量の調整が限界となった場合に、未調整の可変容量部と前記差動出力との接続を解除し、接続済みの可変容量部の容量の調整を行うものである。これにより上記実施の形態2と同等の効果を奏することができる。
さらに、本実施の形態3にかかる半導体装置は、次のように表現することもできる。すなわち、上記半導体装置は、前記差動出力対の一方と前記第2の可変容量部との接続を制御する第3の切替部と、前記差動出力対の他方と前記第1の可変容量部との接続を制御する第4の切替部と、をさらに備え、前記制御部は、前記未調整の可変容量部と差動出力との接続を解除して接続済みの可変容量部の容量の調整を行った結果、当該容量の調整が限界となった場合に、当該接続を解除した可変容量部を、接続済みの可変容量部と同じ差動出力の側へ接続するように、前記第3又は前記第4の切替部を制御し、接続済みの全ての可変容量部の容量の調整を行うようにすることもできる。このように、可変容量部を差動出力対の双方に接続可能にすることで、いずれの側に対しても可変容量部を集中させることができ、容量を最大限生かした補正範囲により入力オフセット電圧を補正できる。
また、上述した実施の形態1乃至6を改良した半導体装置は次のように表現することもできる。すなわち、半導体装置は、複数の差動増幅回路と、1以上の可変容量部と、前記複数の差動増幅回路の各差動出力対の一方と前記可変容量部との間の接続の切り替えを行う複数の切替部と、前記複数の差動増幅回路の各差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記可変容量部の容量と、前記複数の切替部による接続とを制御する制御部と、を備えるものである。これにより、上記同様に、複数の差動増幅回路で予備の可変容量部を共有することで、回路規模を抑制し、消費電流を抑えることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
100 半導体装置
101 差動増幅回路
102 可変容量部
103 制御部
104 ラッチ回路
105 コンパレータ回路
SWP 切替部
SWN 切替部
VinP 差動入力信号
VinN 差動入力信号
VoutP 差動出力信号
VoutN 差動出力信号
CSC 容量制御信号
CSWP 切替制御信号
CSWN 切替制御信号
200 半導体装置
210 コンパレータ回路
211 回路群
211a 回路群
211b 回路群
211c 回路群
211d 回路群
220 補正カウンタ
230 補正制御部
240 フリップフロップ
CLK コンパレータ用クロック信号
CLKB コンパレータ用クロック信号
CLKC 補正用クロック信号
SSW SW制御信号
SC 補正制御信号
OUTP 出力信号
CTA 可変容量部
CTB 可変容量部
CTC 可変容量部
CTD 可変容量部
TA1〜TAn PMOSトランジスタ
TB1〜TBn PMOSトランジスタ
TC1〜TCn PMOSトランジスタ
TD1〜TDn PMOSトランジスタ
DA1〜DAn 容量制御信号
DB1〜DBn 容量制御信号
DC1〜DCn 容量制御信号
DD1〜DDn 容量制御信号
TASW1〜TASWn スイッチ
TBSW1〜TBSWn スイッチ
TCSW1〜TCSWn スイッチ
TDSW1〜TDSWn スイッチ
SW1 スイッチ
SW2 スイッチ
SW3 スイッチ
SW4 スイッチ
SW5 スイッチ
SW6 スイッチ
VDD 電源電圧
GND グランド電圧
TP1 負荷トランジスタ
TP2 負荷トランジスタ
TN1 入力トランジスタ
TN2 入力トランジスタ
TN3 スイッチトランジスタ
TCS 定電流源
F0 点
F1 点
F2 点
F3 点
F4 点
F5 点
CA 拡散容量値
CB ゲート容量値
T1 時刻
T2 時刻
T3 時刻
T4 時刻
T5 時刻
T6 時刻
T7 時刻

Claims (17)

  1. 差動増幅回路と、
    1以上の可変容量部と、
    前記差動増幅回路の差動出力対のいずれか一方と前記可変容量部との間の接続の切り替えを行う1以上の切替部と、
    前記差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記可変容量部の容量と、前記切替部による切り替えとを制御する制御部と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記制御部は、
    前記差動出力対のうち電圧が低い側に前記可変容量部を接続させ、当該電圧が高い側に前記可変容量部を接続させないように前記切替部を制御し、
    前記入力オフセット電圧が所定の範囲内となるように前記可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正する
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記制御部は、
    前記切替部により前記差動出力対のいずれにも前記可変容量部が接続されていない場合、前記差動出力対のうち電圧が低い側に前記可変容量部を接続させるように前記切替部を制御する
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記1以上の可変容量部として第1の可変容量部と第2の可変容量部とを含み、
    前記1以上の切替部として第1の切替部と第2の切替部とを含み、
    前記第1の切替部は、前記差動出力対の一方と第1の可変容量部との接続有無の切り替えを行い、
    前記第2の切替部は、前記差動出力対の他方と第2の可変容量部との接続有無の切り替えを行う
    請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の切替部により前記差動出力対の一方と第1の可変容量部とが接続されており、かつ、前記第2の切替部により前記差動出力対の他方と第2の可変容量部とが接続されている場合において、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した結果、前記入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された前記第1又は前記第2の可変容量部の接続を解除させるように前記第1又は前記第2の切替部を制御し、
    再度、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正する
    請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記1以上の切替部として第3の切替部と第4の切替部とをさらに含み、
    前記第3の切替部は、前記差動出力対の一方と前記第2の可変容量部との接続有無の切り替えを行い、
    前記第4の切替部は、前記差動出力対の他方と前記第1の可変容量部との接続有無の切り替えを行う、
    請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1又は前記第2の切替部を制御して前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除し、前記電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した後の入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、当該接続を解除された可変容量部を前記電圧が低い側に接続するように前記第3又は前記第4の切替部を制御し、
    当該第3又は前記第4の切替部の制御により、前記差動出力対のうち電圧が低い側に新たに接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正する
    請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記可変容量部は、前記1以上の切替部の一部により、他の差動増幅回路における差動出力対の少なくともいずれかと接続可能である
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記1以上の切替部の一部は、他の差動増幅回路における差動出力対の少なくともいずれかと前記1以上の可変容量部の少なくとも一部との接続の切り替えを行う
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 差動増幅回路と、
    複数の可変容量部と、
    前記差動増幅回路の差動出力対と前記複数の可変容量部の少なくとも一部との間の接続の切り替えを行う複数の切替部と、
    前記差動出力における入力オフセット電圧に応じて、前記可変容量部の容量と、前記切替部による切り替えとを制御する制御部と、
    を備える半導体装置。
  11. 前記複数の切替部は、第1の切替部と第2の切替部を含み、
    前記複数の可変容量部の少なくとも一部は、前記差動出力対の一方と前記第1の切替部を介して接続され、かつ、前記差動出力対の他方と前記第2の切替部を介して接続される
    請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記複数の切替部は、第1の切替部と第2の切替部を含み、
    前記第1の切替部は、前記差動出力対の一方と前記可変容量部との接続有無の切り替えを行い、
    前記第2の切替部は、前記差動出力対の他方と当該可変容量部との接続有無の切り替えを行う
    請求項10に記載の半導体装置。
  13. 前記複数の切替部は、第3の切替部と第4の切替部を含み、
    前記複数の可変容量部の少なくとも一部は、前記差動出力対の一方と前記第3の切替部を介して接続され、かつ、前記差動増幅回路以外の差動増幅回路の差動出力対の一方と前記第4の切替部を介して接続される
    請求項10乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 差動増幅回路と、1以上の可変容量部とを備える半導体装置の制御部が、
    前記差動増幅回路の差動出力対における各電圧値のいずれが高いかをを判定し、
    前記差動出力対のうち電圧が低い側に前記可変容量部を接続させ、当該電圧が高い側に当該可変容量部を接続させないように制御し、
    前記差動出力における入力オフセット電圧が所定の範囲内となるように前記可変容量部の容量を調整して入力オフセット電圧を補正する
    半導体装置の入力オフセット電圧補正方法。
  15. 前記制御部が、
    前記差動出力対のいずれにも前記可変容量部が接続されていない場合、前記差動出力対のうち電圧が低い側に前記可変容量部を接続させるように制御する
    請求項14に記載のオフセット補正方法。
  16. 前記制御部が、
    前記差動出力対のそれぞれに異なる前記可変容量部を接続して、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した結果、前記入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、前記差動出力対のうち電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除させるように制御し、
    再度、前記差動出力対のうち電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正する
    請求項14に記載の入力オフセット電圧補正方法。
  17. 前記制御部が、
    前記電圧が高い側に接続された可変容量部の接続を解除させ、前記電圧が低い側に接続された可変容量部の容量を調整した後の入力オフセット電圧が所定の範囲外である場合に、当該接続を解除させた可変容量部を当該電圧が低い側にさらに接続させるように制御し、
    前記差動出力対のうち電圧が低い側にさらに接続させた可変容量部の容量を調整して当該入力オフセット電圧を補正する
    請求項16に記載の入力オフセット電圧補正方法。
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