JP2014131121A - 肌撮影システム - Google Patents

肌撮影システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014131121A
JP2014131121A JP2012286850A JP2012286850A JP2014131121A JP 2014131121 A JP2014131121 A JP 2014131121A JP 2012286850 A JP2012286850 A JP 2012286850A JP 2012286850 A JP2012286850 A JP 2012286850A JP 2014131121 A JP2014131121 A JP 2014131121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
image
camera
skin
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012286850A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Otsubo
宏安 大坪
Akito Sakamoto
章人 酒本
Hiroe Nakajima
弘恵 中島
Masashi Yoshimura
雅志 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2012286850A priority Critical patent/JP2014131121A/ja
Publication of JP2014131121A publication Critical patent/JP2014131121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カメラの携帯型電子機器にコンバージョンレンズを着脱可能に装着する際に、カメラとコンバージョンレンズが位置ずれした場合の問題を解決できる肌撮影システムを提供する。
【解決手段】スマートフォン1のカメラ2にコンバージョンレンズ11をセットして肌画像を撮影する。コンバージョンレンズ11は、レンズ筐体20とレンズ筐体20に支持されるレンズ本体12,13を備える。レンズ筐体20の先端部には、肌24に当接する当接部20bを備え、当接部20bには、肌24を撮影するための矩形状の開口部20cが設けられている。コンバージョンレンズ11の光軸と、カメラ2のマスターレンズ6の光軸のずれに基づく撮影された画像の変形を画像上の矩形状の開口部20cの形状(有効撮影領域)で認識し、それに基づいて、画像を補正する。
【選択図】図8

Description

本発明は、スマートフォン等のカメラを備える携帯型電子機器と、前記携帯型電子機器の前記カメラの位置に装着されるコンバージョンレンズとを備える肌撮影システムに関する。
従来、カメラ付き携帯電話(スマートフォンを含む)や、カメラ付きタブレット型電子機器等の携帯型のカメラ付き携帯電子機器に取り付けられるコンバージョンレンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。
コンバージョンレンズを電子機器の側のレンズ(マスターレンズ)に取り付けることにより、携帯型電子機器のカメラのレンズが単焦点レンズであっても、焦点距離を広角側や望遠側に変えることができる。また、コンバージョンレンズとして接写機能(マクロ撮影機能)を有するレンズを用い、マクロ撮影を可能にする場合もある。
また、顔の肌を拡大撮影して肌の状態を分析するための肌用カメラが知られているが、例えば、携帯電話のカメラに肌用カメラとしての機能、例えば、被写体を拡大して接写する機能を付加するコンバージョンレンズも知られている。この場合に、例えば、撮影した肌の画像をメールやウェブサイトのサーバーへのアップロード等で肌の画像の分析を行う会社に送ることにより、肌の分析結果をメールで送り返してもらうようなことが容易に可能になる。
特開2012−8283号公報
ところで、携帯型電子機器を例えばスマートフォンとした場合に、そのカメラの位置が機種によって異なるものとなっている。
例えば、カメラは、スマートフォンの左右の略中央の位置に設けられたり、右側や左側に設けられていたりする。
また、スマートフォンの左右幅も機種によって異なる。
したがって、コンバージョンレンズをスマートフォンのいずれの機種であっても取り付け可能な構造とするためには、コンバージョンレンズの例えばスマートフォンの背面上の位置を比較的広い範囲に渡って移動可能とする必要がある。
したがって、例えば、ゴムバンドや吸盤によりスマートフォンにコンバージョンレンズを取り付ける構造とすることが考えられる。
この場合に、コンバージョンレンズがスマートフォンのカメラの位置からずれて取り付けられる可能性がある。すなわち、コンバージョンレンズのレンズ本体の光軸と、カメラのマスターレンズの光軸がずれて配置される可能性がある。また、光軸同士の正確な位置合わせが難しく、高い精度で、コンバージョンレンズの光軸と、カメラのマスターレンズの光軸を合わせられない可能性がある。
この光軸どうしの位置ずれは、基本的には、スマートフォンの背面に沿った光軸の直交方向への位置ずれであるが、コンバージョンレンズの装着状態によっては、コンバージョンレンズのレンズ本体の光軸が、カメラのマスターレンズの光軸に対して傾く可能性がある。
また、スマートフォンのユーザーは、スマートフォンにカバーを装着して使用することがある。この場合に、カバーを付けていない状態と、カバーを付けた状態とで、カバーの厚み分だけ、コンバージョンレンズのレンズ本体と、カメラのマスターレンズとの間の距離が異なってしまう。すなわち、コンバージョンレンズとカメラとの位置がこれらの光軸方向に沿ってずれる場合がある。
したがって、カバーが厚すぎると、コンバージョンレンズと、カメラと光軸方向の位置ずれが大きくなりすぎる可能性がある。これらコンバージョンレンズと、カメラとの光軸方向に直交する方向のずれや、光軸の傾きや、光軸方向に沿ったずれにより、撮影画像に影響がでて、撮影された画像の形状が変化し、精度の高い肌画像の撮影および分析が困難になる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カメラの携帯型電子機器にコンバージョンレンズを着脱可能に装着する際に、カメラとコンバージョンレンズが位置ずれした場合の問題を解決できる肌撮影システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の肌撮影システムは、カメラを備える携帯型電子機器と、前記携帯型電子機器の前記カメラのマスターレンズの位置に着脱自在に装着され、前記カメラにより肌を接写するためのコンバージョンレンズとを備る肌撮影システムであって、
前記コンバージョンレンズを、バレルを介して支持する筒状のレンズ筐体と、
前記レンズ筐体の先端部の当該レンズ筐体の先端側開口を塞ぐ位置に設けられ、撮影される肌に当接させるための当接部と、
前記当接部に当接して位置決めされた状態の肌を撮影するために前記当接部に設けられた所定形状の開口部と、
前記コンバージョンレンズと、前記携帯型電子機器の前記カメラとの位置ずれによる前記カメラで撮影された画像の変形を認識する画像変形認識手段と、
前記画像変形認識手段により認識された前記画像の変形に基づいて前記画像の変形を補正する補正手段とを備え、
前記画像変形認識手段は、撮影された前記画像における前記当接部の前記開口部の形状により前記画像の変形を認識することを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、肌画像を撮影した際、または、たとえば、白い面等にレンズが固定されたバレルを備えるレンズ筐体を押し付けて画像を撮影した際に、画像に映り込む当接部の開口部の形状により、肌画像の変形から肌画像の補正が可能になる。カメラのマスターレンズの光軸に対してコンバージョンレンズのレンズ本体の光軸が傾いた状態で携帯型電子機器にコンバージョンレンズが取り付けられた場合に、例えば、所定形状として矩形状の開口部が台形状に変化する台形歪みが生じる。
この場合には、補正手段は、周知の台形歪みを補正する補正方法により画像を矩形状に補正することが可能になる。
本発明の上記構成において、前記レンズ筐体の先端部に着脱可能に設けられ、前記当接部の前記開口部を閉塞するキャップと
前記レンズ筐体に装着された前記キャップの内面の前記当接部の前記開口部に臨む位置に、前記カメラで撮影可能に設けられたテストチャートパターンとを備え、
前記画像変形認識手段は、撮影された前記画像における前記当接部の開口部の形状に代えて、撮影された前記テストチャートパターンにより画像の変形を認識してもよい。
このような構成によれば、テストチャートパターンにより画像の変形である画像の歪みをより詳細に測定することが可能となり、より精度高く画像を補正することが可能になる。また、コンバージョンレンズを用いた肌の撮影においては、当接部に接触して開口部からカメラ側に臨む肌の部分に焦点(ピント)が合うようになっている。鏡筒に装着されるキャップの背面は、上述の肌と同じ位置に配置されるので、キャップを鏡筒に嵌めるだけで、テストチャートパターンが撮影に最適な位置に配置されることになる。
また、キャップにより鏡筒の開口部が閉塞されることにより、開口部からの外光の侵入による悪影響を受け辛くなる。なお、肌の撮影においては、当接部の開口部が肌で塞がれ開口部から外光が侵入しない状態で、肌を最適な状況で撮影可能な設計となるので、キャップで開口部を塞いで、その背面のテストチャートパターンを撮影することにより最適な状況でテストチャートパターンを撮影することができる。
また、本発明の上記構成において、前記コンバージョンレンズと、前記携帯型電子機器の前記カメラとの位置ずれによる前記画像の変形が設定された許容範囲内か否かを判定する判定手段を備え、
前記判定手段は、前記カメラで撮影された前記画像における前記当接部の前記開口部の形状の変形量を示す指標となる値が設定された許容値の範囲内か否かを判定することが好ましい。
たとえば、上述の光軸の傾きによる台形歪み等は、比較的容易に画像の補正が可能であるが、前記カメラと前記コンバージョンレンズとの上述の光軸と直交する方向のずれでは、撮影されるはずの肌の範囲の一部が撮影可能な範囲からずれて撮影される肌の面積が減少してしまう場合がある。また、光軸方向にコンバージョンレンズがカメラから離れた場合も、撮影される肌の範囲が減少して撮影された画像中の前記開口部に対応する部分の面積が減少してしまう。
このような場合には、位置ずれがない場合より取得された画像データが減少していることになり、補正すべきデータの一部がなくなっていることにより補正が困難である。このような場合に、そのまま肌の撮影を行っても良好な肌画像を得られない虞がある。そこで、位置ずれ量が許容範囲か否かを判定することにより、例えば、許容範囲外の場合に、コンバージョンレンズの位置がずれていることを報知したり、肌画像の撮影を禁止したりすることが可能になる。
本発明の上記構成において、前記携帯型電子機器に設けられ、前記カメラが撮影する画像を表示するディスプレイと、
前記鏡筒先端部の前記当接部裏面または前記鏡筒先端部に装着されるキャップ裏面に前記カメラに撮影可能に設けられ、前記レンズ本体の光軸の位置を指示する指示マークと、
前記携帯型電子機器の前記カメラの位置に前記コンバージョンレンズを装着する際に、前記マスターレンズの光軸と、前記コンバージョンレンズの光軸との位置合わせを支援する位置合わせ支援手段とを備え、
前記位置合わせ支援手段は、
前記ディスプレイの表示画面に、前記マスターレンズの光軸位置を示すマスター光軸マークを表示し、
かつ、前記指示マークに指示される前記コンバージョンレンズの光軸位置を示すコンバージョン光軸マークを前記ディスプレイの前記表示画面上に表示することが好ましい。
このような構成によれば、携帯型電子機器へのコンバージョンレンズの装着時または上述のように装着後に位置ずれ量が許容範囲を超えた場合に、ディスプレイの表示画面に表示されるマスター光軸マークの位置に、同じくディスプレイに表示されるコンバージョン光軸マークの位置を合わせることにより、カメラのマスターレンズの光軸とコンバージョンレンズの光軸を精度高く位置合わせすることができる。
なお、表示画面上のマスター光軸マークの位置は、表示画面にカメラで撮影した画像を表示する際の画像上のマスターレンズの光軸位置であり、例えば、カメラで撮影された画像の中心が表示される位置である。
また、コンバージョン光軸位置は、コンバージョンレンズを装着した前記カメラで撮影された画像上の前記指示マークに指示される位置である。なお、マスター光軸マークの位置を決めた画像と、コンバージョン光軸マークの位置を決めた画像とは、表示画面に同じサイズで表示可能なものである必要がある。
本発明によれば、スマートフォンの各機種に装着可能なコンバージョンレンズと、スマートフォンの間に位置ずれがある場合に生じる問題を解決することができる。
本発明の第1実施形態に係る光通信装置としての肌撮像システムを示す正面図である。 前記肌撮像システムの送信装置としてのレンズモジュールを示す正面図である。 前記レンズモジュールを示す断面図である。 前記レンズモジュールのレンズ筐体部分を示す断面図である。 前記レンズモジュールのレンズ筐体部分を示す断面図である。 前記レンズモジュールのLED基板を示す平面図である。 前記肌撮像システムを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る肌撮影システムを示す概略図である。 肌撮影システムにおけるスマートフォンのカメラの画面と、コンバージョンレンズ撮影領域と当接部の開口部に規定される有効撮影領域を説明するための図である。 前記カメラで肌を撮影した場合の画像を説明するための図である。 前記カメラで裏から照明された白い樹脂板を撮影した場合の画像である。 前記画像の垂直方向に沿った輝度変化と、水平方向に沿った輝度変化を示す図である。 前記カメラとコンバージョンレンズが光軸方向に離れた場合の肌撮影システムの概略図である。 前記カメラとコンバージョンレンズが光軸方向に離れた場合に前記カメラで撮影された画像である。 前記カメラとコンバージョンレンズが光軸と直交する方向にずれた場合の肌撮影システムの概略図である。 前記カメラとコンバージョンレンズが光軸と直交する方向にずれた場合に前記カメラで撮影された画像である。 前記カメラの光軸に対してコンバージョンレンズの光軸が傾いた場合の肌撮影システムの概略図である。 前記カメラの光軸に対してコンバージョンレンズの光軸が傾いた場合に前記カメラで撮影された画像である。 前記コンバージョンレンズにテストチャートパターンを有するキャップを取り付けた場合の肌撮影システムの概略図である。 前記コンバージョンレンズにテストチャートパターンを有するキャップを取り付けた場合に前記カメラで撮影された画像である。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置ずれ方向を示すための肌撮影システムの概略図である。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置ずれ量と撮影された画像の有効面積比を示すグラフである。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置ずれ方向を示すための肌撮影システムの概略図である。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置ずれ量と撮影された画像の有効面積比を示すグラフである。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置合わせ方法を説明するための図である。 前記カメラに対する前記コンバージョンレンズの位置ずれを判定するとともに位置合わせ方法を説明するための肌撮影システムの概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態について説明する。
この実施の形態の肌撮像システムは、図1〜図7に示すように、デジタルカメラ(撮像素子を備える図2に示すカメラ2)を備えた携帯型電子機器としてのスマートフォン1(図1および図7に図示)と、スマートフォン1のカメラ2に装着されて肌24(図7に図示)を拡大して接写するための2枚のレンズ11a,11b(図3〜図5、図7に図示)からなるコンバージョンレンズ11および撮影の照明用のLED12,13(図3〜図7に図示)を備えたレンズモジュール10とからなるものである。
なお、図1、図2において、レンズモジュール10は、コンバージョンレンズ11を支持するバレル20a(図3〜図5に図示)を備える後述のレンズ筐体20の部分を除いた筐体10aの前面部分を図示せずに内部の電池17、電源スイッチ19、電子回路部16aが実装される回路基板16bが見える状態で図示している。
レンズモジュール10は、筐体10aを備え、筐体10aは、レンズ筐体20を除いて、扁平な箱状に形成され、スマートフォン1のディスプレイ(図示略)が設けられた正面の反対側である背面のカメラ2のレンズ部分に2枚のコンバージョンレンズ11(11a、11b)が互いにフランジ部分で重ね合わせるように配置される。
この筐体10aのスマートフォン1への固定は、例えば、クリップ式やバンド式で行われる。クリップ式は、例えば、レンズモジュール10に、レンズモジュール10との間にスマートフォン1を挟み込むクリップ部材(図示略)を設けたものである。すなわち、レンズモジュール10と、このレンズモジュール10に固定されたクリップ部材との間に弾性力によりスマートフォン1を挟むものである。このコンバージョンレンズは、スマートフォン1への装着時にスマホに装着されたカバーの厚みによって、カメラに対して光軸方向にずれが発生しうることを考慮して、焦点深度が大きくなる設計となっている。これにより、レンズモジュール10を肌に押し当てた際に発生する肌の盛り上がりにも対応可能なものとなっている。
この場合に、レンズモジュール10をスマートフォン1の背面に対して、許容範囲内で縦横に移動可能になっており、スマートフォン1の各機種のカメラ2の配置に対応可能になっている。
バンド式は、例えば、腕時計のバンドのように、レンズモジュールにゴムバンド等の伸び縮みするバンド(図示略)を取り付け、スマートフォン1をバンド内に挿入することで、レンズモジュール10をスマートフォン1に奏略するものであり、この場合もコンバージョンレンズ11をスマートフォン1の背面に対して縦横に移動可能になっている。
レンズモジュール10は、上述のコンバージョンレンズ11およびLED12,13と、LED12を駆動するLED駆動回路14(図7に図示)と、LED13を駆動するLED駆動回路15(図7に図示)とを備える。
また、レンズモジュール10は、図4、図5の示すようにコンバージョンレンズ11が収納されるレンズ筐体20を備える。レンズ筐体20は、コンバージョンレンズ11を支持するバレル20aを基端側(カメラ2に装着される側)に備え、先端面が肌24の撮影時に肌24に当接する当接部20bとされ、当接部20bが肌24に当接した状態で外光を遮るようになっている。また、当接部20bには、矩形状(略正方形状)の開口部20cが形成され、肌24の開口部20cに臨む部分が撮影されるようになっている。
図3〜図5に示すように、バレル20aは、レンズ11aおよびレンズ11bからなるコンバージョンレンズ11を支持した状態で、レンズ筐体20の基端部(カメラ2に装着される側の端部)内に固定されている。また、バレル20aの基端部には、後述の第2偏光板22が設けられている。また、レンズ筐体20内には、当接部20bの開口部20cに向けて撮影用の照明光を照射するLED12,13を備えたLED基板12a(図3〜図6に図示)が支持されている。
LED12.13は、LED基板12aに設けられている。また、後述のように肌24のキメを撮影するためのLED13が一つで、肌24のシミを撮影するためのLED12が2つとされている。また、LED基板12aの2つのLED12は、後述の第1偏光板21に覆われた状態となっている。また、LED駆動回路14,15もLED基板12aに設けられている。なお、LED駆動回路14,15が回路基板16bに設けられていてもよい。
LED駆動回路15の中には昇圧回路・定電圧回路を設けているので使用時のLED照度低下問題が発生しないようになっている。また、レンズ筐体20により撮影領域に外乱光が入射しないように遮光状態になっている。したがって、常に一定の撮影条件が確保できるようになっており、撮影ごとの撮影条件の差の基づく画像補正処理を不要としている。
なお、図3〜図5に示すように、LED基板12aは、そのLED12,13がレンズ筐体20の開口部20cに臨む肌24を直接照明するように配置されているが、ハーフミラーで反射させることにより、LED12,13の光が開口部20cに臨む肌24に照射されるようにしてもよい。
また、レンズモジュール10は、LED駆動回路14,15を介してLED12,13の点灯と消灯を制御する発光制御手段としてのCPU16を備える電子回路部16aを備える。なお、電子回路部16aには、ワンチップマイコンが実装されており、ワンチップマイコンにCPU16(図7に図示)が備えられるとともに、ROM、RAM等の記憶手段が備えられている。
また、レンズモジュール10は、筐体10aに固定された回路基板16bに、LED駆動回路14,15、CPU16等に電力を供給する電池17を備えた電源回路18(図7に図示)と、電源スイッチ19を備える。なお、電池17として円板状のボタン電池を図示したが、電池は、例えば、単4電池であってもよい。
また、上述の二つのLED12,13は、発光色が少し異なり、LED12は、肌24のシミの撮像に用いられるもので、発光色が略白となっている。それに対して、LED13は、肌24のキメの撮像に用いられるもので、LED12の発光色に対して黄色が強く肌色に近い色になっている。
また、シミ撮影用のLED12に第1偏光板21が設けられ、コンバージョンレンズ11と、カメラ2との間に第2偏光板22が設けられている。これは、肌24の表面より少し下にあるシミを撮影するためのもので、これら偏光板21,22により、LED12で肌24のシミを撮影する際の肌24内部の反射光より、肌24表面の反射光を大きく低減させ、シミが撮影され易くするものである。なお、第1偏光板21と、第2偏光板22では、偏光方向が直交している。LED12の光は第1偏光板21を通過して偏光され、この偏光は、肌24で反射されても維持され、第2偏光板22を通過困難な状態となる。それに対して肌24内部で反射した光は、偏光がなくなり、第2偏光板22を通過する。なお、偏光板21,22を設けなくてもよい
このようなレンズモジュール10では、電子回路部16aのCPU16の制御により、キメの撮影時にLED13を発光(点灯)させるとともにLED12を消灯したままの状態とし、シミの撮影時にLED12を発光させるとともにLED13を消灯したままとする。
スマートフォン1は、周知の通り携帯電話としての機能を有し、無線回線を用いた通話が可能となっている。また、スマートフォン1は、図示しないディスプレイを有するとともに、無線回線によりインターネットに接続可能であり、インターネットを介してeメールの送受信が可能で、アプリケーション(アプリ)としてのブラウザによりウェブサイトの閲覧が可能になっている。また、例えば、ウェブサイト等のサーバーに対してファイルのアップロードが可能で、ウェブサイト等のサーバーからファイルのダウンロードが可能になっている。
また、スマートフォン1には、CPU、ROM、RAM等を有する制御装置(制御手段:図7に図示)3を備え、プログラムとしてのアプリを実行可能になっている。また、制御装置3には、記憶装置としてのフラッシュメモリ4が接続されており、ダウンロードとしたアプリや、音楽ファイル、動画ファイル、静止画ファイル等、アプリ(プログラム)を保存可能になっている。
また、制御装置3は、カメラ2を制御して撮影(撮像)が可能であるとともに、撮像した画像データをフラッシュメモリ4に保存することができる。また、画像処理や画像解析用のアプリにより画像データの解析や処理が可能である。
図8はレンズモジュール10のレンズ筺体20内部のコンバージョンレンズ11とカメラ2の位置ずれを説明するための概略図であり、レンズ筐体20にバレル20aを介して支持されたコンバージョンレンズ11(11a、11b)とカメラ2を有するスマートフォン1とからなる肌撮影システムの概略を示すものであり、カメラ2には、コンバージョンレンズ11に対してマスターレンズ6となるレンズが備えられている。
なお、図8においては、バレル20aの図示を省略しており、レンズ筐体20がバレル20aを含んでいるものとしている。また、図8において、当接部20bを板状のものとし、その裏面側をコンバージョンレンズ11の光軸に対して直交する平面としているが
図4、図5に示すように当接部20bの裏面側が光軸に対して斜めの面を含んでもよい。
レンズ筐体20の基端面(カメラ2側端面)は、スマートフォン1のカメラ2が設けられた背面に当接するが、スマートフォン1にカバー(ケース)が装着されている場合に、その厚み分だけスマートフォン1から離れている。すなわち、スマートフォン1にカバーが取り付けられている場合に、スマートフォン1とコンバージョンレンズ11を備えるレンズ筐体20とは、カバーの厚みに対応する距離Lだけ離れた状態となっている。
図8と、図9および図10に示すように、スマートフォン1のカメラ2に撮影されて表示画面5に表示される矩形の撮影画像の表示範囲5a(撮像素子の有効範囲に対応)に対して、コンバージョンレンズ11を介してカメラ2に撮影されて表示画面に表示されるコンバージョンレンズ撮影領域31は、円形になる。さらに、実際に肌24が撮影される有効撮影領域32は、コンバージョンレンズ撮影領域31の内側で当接部20bの所定形状の開口部20cにより制限されることにより所定形状として正方形となっている。ここでは、開口部20cは7.5*7.5mmとしている。なお、図9では、コンバージョンレンズ撮影領域31が比較的大きく図示され、コンバージョンレンズ撮影領域31の外側のカメラ撮影領域30が省略されている。実際の画像は、図10に示すように、コンバージョンレンズ11を取り付けた状態でカメラ2で撮影を行った画像では、スマートフォン1のカメラ2に撮影されて表示画面5に表示される矩形の撮影画像の表示範囲5aの中にカメラ撮影領域30、その中にコンバージョンレンズ撮影領域31があり、これらの領域の間にはレンズ筐体20による影34が映り込むことになる。
したがって、コンバージョンレンズ撮影領域31の外側部分がバレル20aを含むレンズ筐体20の円環状の影となるとともに、影の部分の半径方向に沿った幅が比較的広く、実質的なコンバージョンレンズ撮影領域31が狭くなる。特に、レンズ筐体20とスマートフォン1の正面との間に間隔Lがあると、コンバージョンレンズ撮影領域31はさらに狭くなる。
また、コンバージョンレンズ撮影領域31の中には矩形の有効撮影領域32があり、これらの領域の間には当接部20bの裏面が映り込んでいる。この当接部20bの開口部20cの位置に、当接部20に接触させた肌24の開口部20cに臨む部分が写ることになる。
図11、図12は、白色の樹脂板を裏から照明した状態で接写した場合の画像であり、肌が撮影される当接部20bの開口部20c(図2の有効撮影領域32)に対応する部分の輝度が高くなることにより、開口部20cに対応する有効撮影領域32の形状を分かり易くしている。
ここでは、13メガピクセル(画素数4128*3096)のカメラ2を使用しており、開口部20c内で撮影される有効撮影領域32の画素数が約1750×1750となるが、肌24の分析に用いる画像は、さらに有効撮影領域32から切り出される画素数が1600×1600(2560K)の範囲となっている。カメラの画素数が8Mピクセルの場合、5Mピクセルの場合には、分析用の切りだされる画素数は
それぞれ1265×1265(1,600k)、992× 992(984k)となる。また、各種スマートフォン1に搭載されるカメラの画角も異なる。従って、キメを正確に分析するためには、正確な「きめ」のピッチに校正する必要がある。この校正方法の一例については後述する。
図11および図12では、裏から照明している白色板を撮影しているので、有効撮影領域32が通常の撮影より明るくなっているが、図12に示すように有効撮影領域32の輝度のグラフでエッジ部分が比較的明確になっており、撮影された画像の明るい有効撮影領域32の形状を輝度により認識可能であることが示されている。
次に、コンバージョンレンズ11(11a,11b)と、スマートフォン1のカメラ2のマスターレンズ6との位置ずれの三態様と、有効撮影領域32の変形について説明する。なお、図8に示す状態では、マスターレンズ6の光軸35と、コンバージョンレンズ11の光軸36が一致した状態となっている。
第1の態様としてに、コンバージョンレンズ11(11a,11b)とスマートフォン1のカメラ2が光軸方向に沿って離れた場合について説明する。
図13は、スマートフォン1からコンバージョンレンズ11を有するレンズ筐体20が光軸方向に沿って離れる状態を示している。例えば、スマートフォン1のカバーの厚みが一般的なカバーより厚いことにより、スマートフォン1とレンズ筐体20との距離Lが図8に示す場合より大きくなった場合を示している。なお、マスターレンズ6の光軸35とコンバージョンレンズ11の光軸36は一致しているものとする。
この場合に図13に示すレンズ筐体20の影34になる部分が拡がり、コンバージョンレンズ撮影領域31も狭くなる。従って、開口部20cに対応する有効撮影領域32の外周縁部と、円環状の影34が重なり、図14のカメラ2に撮影された画像に示すように、矩形状の有効撮影領域32の角(四隅)部分の輝度が下がってしまい有効撮影領域32の面積が少なくなる。この場合に、有効撮影領域32の一部が影24に重なって狭まることで、本来撮影されるべき肌画像のデータの一部が失われた状態となり、分析用の肌画像の切り出しも不可能となる。さらに、ピンボケの問題も生じる。
この例では極端な位置ずれの状態を示したが、有効撮影領域の欠落が生じていない状態であれば、有効撮影領域32の大きさから補正が可能である。
第2に、コンバージョンレンズ11(11a,11b)とスマートフォン1のカメラ2が光軸と直交方向に沿って離れた場合について説明する。
第2の態様として、図15に示すようにスマートフォン1からコンバージョンレンズ11が光軸と直交する方向に沿ってずれた場合について説明する。すなわち、コンバージョンレンズ11を備えるレンズ筐体20は、カメラ2(マスターレンズ6)を有するスマートフォン1に対して図15に示す矢印方向にずれて装着されている。この場合に、コンバージョンレンズ撮影領域31の下端は、鏡筒の影に制限されることにより、正確に装着された場合のコンバージョンレンズ撮影領域31a(点線で示す)に対して、矢印方向にずれた位置となる。図15に示す例においては、開口20Cにより規定される有効撮影領域は、その一部がコンバージョンレンズ撮影領域31の外側にはみ出した状態となっており、図16に示すように、カメラ2に撮影された画像は矩形状の有効撮影領域32の一方の側縁部が円環状の影34に重なって輝度が下がってしまい有効撮影領域の面積が少なくなる。この場合に、有効撮影領域32が狭まることで、肌画像のデータの一部が失われた状態となる。
この例では極端なずれの状態を示したが、有効撮影領域の欠落が生じていない状態であれば、カメラ2の撮影された画像の表示範囲5aの中心と、開口部20cに対応する有効撮影領域32の中心の位置関係からずれ量を認識可能である。
第3の態様として、図17に示すように、スマートフォン1のカメラ2のマスターレンズ6の光軸に対してコンバージョンレンズ11のレンズ11a、11bの光軸36が傾き、軸傾きが発生している場合について説明する。この場合に、カメラ撮影領域30におけるコンバージョンレンズ撮影領域31は軸傾き方向にずれる。図18のカメラ2で撮影された画像に示すように、黒の十字35aに示すカメラ2の撮影された画像の表示範囲5aの中心と、白の十字36aで示す開口部20cに対応する有効撮影領域32の中心とがずれ、表示範囲5aに対して有効撮影領域32が偏った状態になる。但し、コンバージョンレンズ撮影領域31と、有効撮影領域32とは重なっていない。
また、コンバージョンレンズ11の光軸36がカメラ2のマスターレンズ6の光軸35に対して傾いた場合、有効撮影領域32の一方の辺aが短くなり、他方の辺bが一方の辺aより長くなることによって、矩形状の有効撮影領域32が台形状に歪む(変形する)ことになる。
これらのことから、カメラ2に撮影された画像における開口部20cの形状(すなわち、有効撮影領域32の形状)の変形状態からコンバージョンレンズ11とカメラ2のマスターレンズ6との軸ずれの有無と程度が認識可能になる。
以上説明した三態様の位置ずれは、スマートフォン1用のアプリケーション(アプリ)としてカメラ2による肌撮影の制御等を行うための肌撮影アプリに、開口部20cの形状を認識するための画像認識プログラムを含ませることで、スマートフォン1の制御装置3内部の有効撮影領域32(画像)の変形を認識する画像変形認識手段によって認識するようになっている。
以上説明した三態様の位置ずれは、補正が可能である。
コンバージョンレンズ11とスマートフォン1のカメラ2が光軸方向に沿って離れた第1の態様の場合は、倍率の変動が生じるため画像の表示範囲5aに対する有効撮影領域32の大きさから補正可能である。
コンバージョンレンズ11とスマートフォン1のカメラ2が光軸と直交する方向に離れた第2の態様の場合には、画像の表示範囲5aに対する有効撮影領域32の大きさから補正可能である。
また、コンバージョンレンズの光軸36が傾いた第3の態様の場合は、有効撮影領域32が矩形状から台形状等に変形する(歪む)がこの場合に変形を周知の歪みの補正方法により補正することが可能である。この場合に、上述の画像変形認識手段および補正手段としての制御装置3により検出した歪みに基づいて、例えば、台形歪み補正法等を用いて、画像を補正することが可能である。
以上のことから画像を補正することにより、光軸が傾くようなスマートフォン1のカメラ2に対するコンバージョンレンズ11の位置ずれに対応することができる。
ここで、スマートフォン1のカメラ2に対するコンバージョンレンズの位置ずれによるカメラ2で撮影され画像の変形を認識するのに、当接部20bの開口部20cに対応する有効撮影領域32の形状の変形を用いたが、以下のように後述のテストチャートパターン41を用いるとより簡便に補正可能である。
この場合に、図19に示すようにコンバージョンレンズ11には、キャップ(レンズキョップ)30がレンズ筐体20の先端側に着脱可能に設けられる。このキャップ40は、当接部20bの肌に当接する側の面に取り付けられて、開口部20cを閉塞するようになっており、不使用時のごみの侵入を防止する。
また、レンズ筐体20の先端側にキャップ40を取り付けた際に、キャップ40裏面の開口部20cと重なる位置にテストチャートパターン41が印刷されたシールが貼り付けられている。なおテストチャートパターンは、キャップが樹脂の場合に、成形金型にテストチャートパターンを設けてキャップ40を成形することにより、キャップ40裏面に成形により形成してもよい。
レンズ筐体20の先端部にキャップ40を装着した状態で、シールとして貼られたテストチャートパターン41の位置は、肌24の撮影時の肌24と略同じ位置になり、カメラ2の焦点(ピント)が合う位置である。このキャップの装着状態で内蔵するいずれかのLEDを照射して、このパターンを撮影する。
したがって、スマートフォン1のカメラ2にコンバージョンレンズ11が正しい位置に装着されている場合に、カメラ2に撮影された画像には、図20に示すようにテストチャートパターン41a全体が撮影画像の中央でかつ有効撮影領域の中央に歪みなく表示される。一方上述のようなずれがある場合は、テストチャートパターン41aが撮影画像の中央からずれたり、歪んだり、大きさも変動する。さらに位置ずれが大きくなると有効撮影領域の一部あるいはテストチャートパターン41の一部が消えたりするが、この場合は適切な撮影が不可能なので、スマホの制御部がこれを認識してユーザーにコンバージョンレンズの取り付け位置の修正を促す。
この際に、立体形状である当接部20bの開口部20cよりも、平面形状でかつ複数の線を有するテストチャートパターン41の方が画像の歪みを含む変形を正確に認識することができる。
したがって、上述のようにカメラ2に撮影されたテストパターン画像の歪み、ずれ、大きさから、位置ずれを検出して、この画像の補正を行うことが可能となる。この補正は周知の技術を用いて行うものであり、たとえば、位置ずれがない場合のテストパターン画像と実際のテストパターン画像を比較して、位置ずれ量を算出し画像補正処理を行う。
ここで、上述のようにコンバージョンレンズ11の位置ずれが大きいと、上述のように本来有効撮影領域32に含まれるはずの肌24の情報が失われるので、撮影された画像を補正することが困難である。
そこで、肌画像をある程度正確に撮影できる位置ずれ量の許容範囲を決めておき、位置ずれ量が許容範囲を超えた場合に、例えば、スマートフォン1の画面表示や音声で、「コンバージョンレンズの位置ずれを治してください」等のように位置ずれを直すように指示したり、許容範囲を超えて位置ずれしていることから肌画像の撮影を禁止したりすることが可能になる。
すなわち、スマートフォン1の制御装置に上述の肌撮影用アプリに、位置ずれ量が許容範囲内か否かを判定する判定手段となるプログラムが含まれている。
ここで、図21に示すように、コンバージョンレンズ11がスマートフォン1に対して光軸に直交する方向に沿ってずれる場合に、コンバージョンレンズ11を介してカメラ2に撮影される有効撮影領域32の面積が減少する。
図22のグラフは、横軸は、スマートフォン1のレンズ本体12,13の光軸と、カメラ2のマスターレンズ6の光軸とが合った位置からの光軸の直交方向への位置ずれ量を示し、縦軸は、上述のように光軸の位置が合っている場合の開口部20cに対応する有効撮影領域32(画像上で明るい部分)の面積を基準面積として1にし、光軸の直交方向の各位置ずれ量で撮影された画像における有効撮影領域32の面積を基準面積で除算した面積比を示している。また、図22のグラフには、各面積比を求めた際の画像が図示されている。
図22に示されるように、光軸に直交する方向に沿った位置ずれ量が多くなるにつれて有効撮影領域32の面積比が小さくなっている。
このことから、例えば、有効撮影領域32の上述の面積比(または面積)をコンバージョンレンズ11とスマートフォン1の光軸に直交する方向に沿った位置ずれ量の指標とし、この指標としての有効撮影領域32の面積比が、たとえば、基準面積の0.95より小さくなった場合に、位置ずれ量が許容範囲を越えたと判断し、ユーザーに再度調整を促すメッセージを出力するようにしてもよい。厳密な分析が不要な場合には基準値を0.90あるいは0.85と設定すればよい。
また、図23に示すように、コンバージョンレンズ11がスマートフォン1から光軸方向に沿って離れる方向に位置ずれする場合に、コンバージョンレンズ11を介してカメラ2に撮影される有効撮影領域32の面積が減少する。
図24のグラフの横軸は、コンバージョンレンズ11と、カメラ2のマスターレンズ6とのレンズ間距離を示し、縦軸は、スマートフォン1とコンバージョンレンズ11が当接している場合のレンズ間距離における開口部20cに対応する有効撮影領域32(画像上で明るい部分)の面積を基準面積として1にし、各レンズ間距離で撮影された画像における有効撮影領域32の面積を基準面積で除算した面積比を示している。また、図24のグラフには、各面積比を求めた際の画像が図示されている。
図24に示されるように、レンズ間距離が遠くなるにつれて、すなわち、スマートフォン1からコンバージョンレンズ11が離れるにつれて、有効撮影領域32の面積比が小さくなっている。
このことから、例えば、有効撮影領域の上述の面積比(または面積)をコンバージョンレンズ11とスマートフォン1の光軸方向に沿った位置ずれ量の指標とし、この指標としての有効撮影領域32の面積比が、たとえば、基準面積の0.95より小さくなった場合に、位置ずれ量が許容範囲を越えたと判断し、ユーザーに再度調整を促すメッセージを出力するようにしてもよい。厳密な分析が不要な場合には基準値を0.90あるいは0.85と設定すればよい。
このような指標による位置ずれ量の許容範囲以内か否かの判定は、例えば、スマートフォン1の制御装置で行われる。すなわち、コンバージョンレンズ11を装着したカメラ2に撮影された画像の有効撮影領域32の面積を、例えば、輝度の閾値を設定して、閾値より輝度の高い部分の面積を求めるか、有効撮影領域32とその周囲との境界部分の輝度のエッジを認識させ、エッジで囲まれた部分の面積を求めるなどして、有効撮影領域32の面積を算出する。
なお、コンバージョンレンズ11とスマートフォン1とが位置ずれせずに、互いの光軸位置が一致し、かつ、レンズ間距離が基準の最も小さい距離となっている場合の有効撮影領域32の予め求められた面積をスマートフォン1の上述の肌撮影用アプリのデータとして例えばフラッシュメモリ等に記憶しておく。
これにより、基準面積に対する測定された有効撮影領域32の面積比を求めることができる。この面積比が予め設定されて肌撮影用アプリのデータとしてフラッシュメモリに記憶されている許容範囲となる面積比と比較され、面積比が許容範囲内か否かが判定される。すなわち、スマートフォン1の制御装置が判定手段として機能する。
また、スマートフォン1では、スマートフォン1にコンバージョンレンズ11を装着する際に、スマートフォン1に対するコンバージョンレンズ11の取り付ける際の位置合わせを支援する位置合わせ支援機能を設けてもよく、以下これについて説明する。
コンバージョンレンズ11のレンズ筐体20の当接部20bの裏面側(カメラ2側)には、枠状の光軸指示部材50が設けられている。この光軸指示部材50は、当接部20bの裏面側の形状と同様の枠状に形成されている。なお、図25では、当接部20bの開口部20cが円状となっており、光軸指示部材50が円環状となっているが、上述のように開口部20cが矩形状であってもよく、この場合に光軸指示部材50は、四角枠状となる。
この光軸指示部材50には、90度間隔で、径方向に沿った線からなる指示マークが例えば印刷により設けられている。この指示マークでは、上述の線が、例えば、2本以上でここでは、4本設けられ、これら4本の線を延長すると二本ずつ重なって十字状になる。これら線を延長した線は、一か所で交差することになり、これら線を延長した線の交点がコンバージョンレンズ11の光軸が通る位置となる。
スマートフォン1では、例えば、上述のクリップ方式によりコンバージョンレンズ11が装着される。コンバージョンレンズ11は、光軸に直交する方向に移動可能になっている。
この状態でカメラ2で撮影すると、図10に示すように、開口部20cに対応する有効撮影領域32の外側でレンズ筐体20の影34の内側に当接部20bの裏面が撮影されることになる。ここでは、この位置に光軸指示部材50があり、光軸指示部材50の指示マークが撮影される。すなわち、図25のカメラ2の画像61(全画像の一部)に示すように、当接部20b裏面の光軸指示部材50が撮影された状態となる。
スマートフォン1の制御部は、上述の撮影された光軸指示部材50の複数の指示マークを直線で結ぶことによって得られる交点をコンバージョンレンズ11光軸位置51とする。この画像62上の光軸位置51を算出する処理は、肌撮影アプリで位置合わせ用のプログラムを起動している間、常時繰り返し行われる。したがって、スマートフォン1に対してコンバージョンレンズ11を動かした際に画像62の光軸位置51が移動するようになっている。
この際に、スマートフォン1の実際のディスプレイの表示画面は、画面63に示すように、カメラ2のマスターレンズ6の光軸位置52を示す十字線が画面中央に表示される。そして、コンバージョンレンズ11の光軸位置51は、コンバージョン光軸マーク54として表示される。
したがって、例えば、コンバージョンレンズ11をクリップ方式でスマートフォン1に取り付けた状態で、表示画面63上のマスター光軸マーク53により示されるマスターレンズ6の光軸位置52に、コンバージョン光軸マーク54で示されるコンバージョンレンズ11の光軸位置51を合わせるように、コンバージョンレンズ11(レンズ筐体20)の位置を移動する。これにより、表示画面64に示すように、マスター光軸マーク53の中心に、コンバージョン光軸マーク54の中心を合わせることができ、マスターレンズ6の光軸位置52と、コンバージョンレンズ11の光軸位置51が合わされることになる。
このように、位置合わせ支援手段としてのスマートフォン1の制御装置の処理により、スマートフォン1のカメラ2のマスターレンズ6の光軸位置52にコンバージョンレンズ11の光軸位置51を容易に合わせられるとともに、高い精度で合わせることができる。
次に、スマートフォン1の上述の判定手段および位置合わせ支援手段としての機能の変形例を説明する。
図26に示すように、コンバージョンレンズ11の先端側には、キャップ40が着脱可能に取り付けられるようになっている。このキャップ40には、コンバージョンレンズ11に装着した状態で、コンバージョンレンズ11のレンズ本体12,13の光軸45の位置にピンホール44が設けられている。
このピンホール44を介してコンバージョンレンズ11の光軸の延長線上に配置される被写体を撮影した場合に、コンバージョンレンズ11の光軸36と、カメラ2のマスターレンズ6の光軸とが略一致していれば、表示画面の中央にカメラ2で撮影した被写体の像がピントの合った状態で表示されるが、これらの光軸の位置がずれると、表示画面の中央からずれた位置に被写体の像がぼけた状態に表示される。
これにより、光軸の位置のずれが許容範囲内か否かを判定することができる。すなわち、被写体の像が表示画面の略中央にピントのあった状態であれば、光軸の位置のずれが許容範囲内であると判定することが可能である。なお、この場合に、被写体として、例えば、上述のテストチャートパターンを用い、テストチャートパターンの画面中央からの位置ずれは、形状の変化量で、許容範囲内か否かを自動判定することが好ましい。なお、操作者が目視で被写体の画像上の位置やボケを確認して許容範囲か否かを判断する場合には、判定手段は、操作者の判定を支援するための判定支援手段となる。
また、上述のように例えばクリップ方式でコンバージョンレンズ11をスマートフォン1に装着した状態で、コンバージョンレンズ11にピンホール44を備えるキャップ40を装着する。この状態で、被写体を撮影するとともに、コンバージョンレンズ11を移動して位置合わせを行う。被写体がコンバージョンレンズ11の延長線上に配置されるようにしながら、コンバージョンレンズ11を移動した際に、表示画面の中央にピンとが合った状態で被写体の像が表示されるようにコンバージョンレンズ11を移動することになる。
このような肌撮影システムにおいても、光軸の位置合わせが可能になり、良好な状態で肌画像の撮影が行える。
1 スマートフォン(携帯型電子機器)
2 カメラ
3 制御装置(画像変形認識手段、補正手段、判定手段、位置合わせ支援手段)
6 マスターレンズ
11 コンバージョンレンズ
11a レンズ
11b レンズ
20 レンズ筐体
20a バレル(鏡筒)
20b 当接部
20c 開口部
40 キャップ
41 テストチャートパターン
50 指示部材(指示マーク)
51 コンバージョンレンズの光軸位置
52 マスターレンズの光軸位置
53 マスター光軸マーク
54 コンバージョン光軸マーク
63 表示画面
64 表示画面

Claims (4)

  1. カメラを備える携帯型電子機器と、前記携帯型電子機器の前記カメラのマスターレンズの位置に着脱自在に装着され、前記カメラにより肌を接写するためのコンバージョンレンズとを備る肌撮影システムであって、
    前記コンバージョンレンズを、バレルを介して支持する筒状のレンズ筐体と、
    前記レンズ筐体の先端部の当該レンズ筐体の先端側開口を塞ぐ位置に設けられ、撮影される肌に当接させるための当接部と、
    前記当接部に当接して位置決めされた状態の肌を撮影するために前記当接部に設けられた所定形状の開口部と、
    前記コンバージョンレンズと、前記携帯型電子機器の前記カメラとの位置ずれによる前記カメラで撮影された画像の変形を認識する画像変形認識手段と、
    前記画像変形認識手段により認識された前記画像の変形に基づいて前記画像の変形を補正する補正手段とを備え、
    前記画像変形認識手段は、撮影された前記画像における前記当接部の前記開口部の形状により前記画像の変形を認識することを特徴とする肌撮影システム。
  2. 前記レンズ筐体の先端部に着脱可能に設けられ、前記当接部の前記開口部を閉塞するキャップと
    前記レンズ筐体に装着された前記キャップの内面の前記当接部の前記開口部に臨む位置に、前記カメラで撮影可能に設けられたテストチャートパターンとを備え、
    前記画像変形認識手段は、撮影された前記画像における前記当接部の開口部の形状に代えて、撮影された前記テストチャートパターンにより画像の変形を認識することを特徴とする請求項1に記載の肌撮影システム。
  3. 前記携帯型電子機器は、
    前記コンバージョンレンズと、前記携帯型電子機器の前記カメラとの位置ずれによる前記画像の変形が設定された許容範囲内か否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段は、前記カメラで撮影された前記画像における前記当接部の前記開口部の形状の変形量を示す指標となる値が設定された許容値の範囲内か否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の肌撮影システム。
  4. 前記携帯型電子機器に設けられ、前記カメラが撮影する画像を表示するディスプレイと、
    前記鏡筒先端部の前記当接部裏面または前記鏡筒先端部に装着されるキャップ裏面に前記カメラに撮影可能に設けられ、前記レンズ本体の光軸の位置を指示する指示マークと、
    前記携帯型電子機器の前記カメラの位置に前記コンバージョンレンズを装着する際に、前記マスターレンズの光軸と、前記コンバージョンレンズの光軸との位置合わせを支援する位置合わせ支援手段とを備え、
    前記位置合わせ支援手段は、
    前記ディスプレイの表示画面に、前記マスターレンズの光軸位置を示すマスター光軸マークを表示し、
    かつ、前記指示マークに指示される前記コンバージョンレンズの光軸位置を示すコンバージョン光軸マークを前記ディスプレイの前記表示画面上に表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の肌撮影システム。
JP2012286850A 2012-12-28 2012-12-28 肌撮影システム Pending JP2014131121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286850A JP2014131121A (ja) 2012-12-28 2012-12-28 肌撮影システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286850A JP2014131121A (ja) 2012-12-28 2012-12-28 肌撮影システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014131121A true JP2014131121A (ja) 2014-07-10

Family

ID=51409160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012286850A Pending JP2014131121A (ja) 2012-12-28 2012-12-28 肌撮影システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014131121A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016039471A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 日立マクセル株式会社 コンバージョンレンズユニットおよび撮像システム
WO2017012675A1 (en) 2015-07-23 2017-01-26 Latvijas Universitate Method and device for smartphone mapping of tissue compounds
KR20180132914A (ko) * 2016-04-22 2018-12-12 핏스킨 인코포레이티드 전자 디바이스를 사용한 피부 분석을 위한 시스템 및 방법
JP2022519909A (ja) * 2019-02-19 2022-03-25 フィットスキン インコーポレイテッド 携帯機器向け携帯機器アクセサリを使用および位置合わせするためシステムおよび方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016039471A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 日立マクセル株式会社 コンバージョンレンズユニットおよび撮像システム
WO2017012675A1 (en) 2015-07-23 2017-01-26 Latvijas Universitate Method and device for smartphone mapping of tissue compounds
KR20180132914A (ko) * 2016-04-22 2018-12-12 핏스킨 인코포레이티드 전자 디바이스를 사용한 피부 분석을 위한 시스템 및 방법
JP2019518573A (ja) * 2016-04-22 2019-07-04 フィットスキン インコーポレイテッド 電子装置を用いた皮膚分析のためのシステムおよび方法
KR102317199B1 (ko) * 2016-04-22 2021-10-26 핏스킨 인코포레이티드 전자 디바이스를 사용한 피부 분석을 위한 시스템 및 방법
KR20210129751A (ko) * 2016-04-22 2021-10-28 핏스킨 인코포레이티드 전자 디바이스를 사용한 피부 분석을 위한 시스템 및 방법
JP7025406B2 (ja) 2016-04-22 2022-02-24 フィットスキン インコーポレイテッド 電子装置を用いた皮膚分析のためのシステムおよび方法
KR102375177B1 (ko) 2016-04-22 2022-03-16 핏스킨 인코포레이티드 전자 디바이스를 사용한 피부 분석을 위한 시스템 및 방법
US11751801B2 (en) 2016-04-22 2023-09-12 Fitskin Inc. Systems and method for skin analysis using electronic devices
JP2022519909A (ja) * 2019-02-19 2022-03-25 フィットスキン インコーポレイテッド 携帯機器向け携帯機器アクセサリを使用および位置合わせするためシステムおよび方法
US20220138972A1 (en) * 2019-02-19 2022-05-05 Fitskin Inc. Systems and methods for use and alignment of mobile device accessories for mobile devices
JP7333823B2 (ja) 2019-02-19 2023-08-25 フィットスキン インコーポレイテッド 携帯機器向け携帯機器アクセサリを使用および位置合わせするためシステムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100851477B1 (ko) 투영장치, 투영방법 및 이를 실행시킬 수 있는 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
US8102465B2 (en) Photographing apparatus and photographing method for photographing an image by controlling light irradiation on a subject
JP6007091B2 (ja) 撮像用載置台及び撮像システム
US8159594B2 (en) Electronic device
JP4169026B2 (ja) 測距装置及び測距方法
JP6075756B2 (ja) 照明装置及び撮像システム
US20170085761A1 (en) Apparatus for taking close-up picture using mobile terminal equipped with camera, and exterior optical module for taking close-up picture
WO2006033255A1 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
US20200166332A1 (en) Measuring device, system, method, and program
JP2008211409A (ja) 携帯端末
JP2014131121A (ja) 肌撮影システム
US9241086B1 (en) Image-reading apparatus
JP7148855B2 (ja) 投影制御装置、投影装置、投影方法及びプログラム
CN106993171B (zh) 投影仪
JP3936688B2 (ja) 映像取り込み装置
JP2009065248A (ja) 撮像装置とその制御方法
WO2019047005A1 (zh) 对位装置和测试设备
JP5120233B2 (ja) 撮像モジュールの検査装置及び撮像モジュールの検査方法及び電子機器モジュールの製造方法
WO2014132795A1 (ja) 組み合わせレンズ及び撮像装置
US8532378B2 (en) Imaging device, method of adjusting color shift of display monitor and color shift adjuster of display monitor
JP2013167792A (ja) 撮像素子の位置調整システム、カメラ本体、調整画像投影装置及び撮像素子の位置調整方法
JP2010034985A (ja) 携帯電話および携帯電話用の拡張機器
JP2016045332A (ja) 撮影装置、撮影方法、及びプログラム
JP2004347544A (ja) 校正用三次元フィールド、校正用三次元フィールドの撮影方法
JP2016032193A (ja) 撮像装置