JP2014129719A - 横変位拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラブ桁に設置するのに適した横変位拘束装置を提供する。
【解決手段】横変位拘束装置5は、パラペット33に固定されたストッパー棒6と、閉鎖壁16に埋め込まれたストッパー箱7で構成されている。ストッパー箱7は橋軸直角方向の断面が矩形の中空筒状で、鋼材で成形され、橋軸直角方向の断面が矩形のストッパー孔71を有し、ストッパー孔71は、スラブ桁11の端面15側に開口部を有し、橋軸方向に平行で水平に形成されている。ストッパー棒6、6は橋軸直角方向の断面が矩形で、鋼材で成形され、水平方向に長い棒状である。
【選択図】図2

Description

本発明は、橋桁の横変位拘束装置に関する。さらに詳しくは、地震時に支承部が破壊されたときに、スラブ桁が橋軸直角方向に変位することを拘束する横変位拘束装置に関する。
近年、道路橋示方書が改定され、地震時に支承部が破壊されたときに、上部構造が橋軸直角方向に変位することを拘束する機能として、横変位拘束構造が規定された。また、橋桁の材料として、鉄筋コンクリートに比べて大きな荷重に抵抗することができ、工場で予め製造するため品質管理が容易で、工期の短縮が容易なプレキャストプレストレスコンクリート製の桁(以下PC桁という)が採用されている。PC桁にはスラブ橋げた、けた橋げた、軽荷重スラブ橋げたがある。
スラブ橋げた及び軽荷重スラブ橋げた(以下、スラブ桁という。)は、橋軸直角方向に所要間隔を空けて複数本並設して橋台に架設される。アンカーバーを有するアンカー装置の上部は、スラブ桁の桁間の間隙に間詰めコンクリートを打設して設置される。また、アンカーバーの下部は、下部工にモルタルで固定される(特許文献1参照)。
しかし、斜橋で橋長が長く、幅員が狭い橋では、橋軸直角方向への橋桁の移動で落橋する可能性があるため、アンカーバーとは別に横変位拘束装置を設置する必要がある。しかし、桁本数が少ないスラブ桁では、桁間にアンカーバーと横変位拘束装置を同時に配置することが構造上困難であるため、桁間以外の箇所に横変位拘束装置を設置する必要があった。
特開平9−41322号公報
本発明の目的は、スラブ桁に設置するのに適した横変位拘束装置を提供することにある。
前記課題は以下の手段によって解決される。
すなわち、本発明1の横変位拘束装置は、橋桁と、前記橋桁を支持する下部構造と、前記橋桁の端部又は前記下部構造のパラペットのいずれか一方に埋め込まれて固定されたストッパー箱と、前記ストッパー箱に形成され、橋軸方向に平行で水平なストッパー孔と、前記橋桁の端部又は前記下部構造のパラペットのいずれか他方に一端が固定され、他端が前記ストッパー孔の開口部から前記ストッパー孔に挿入された水平なストッパー棒と、前記ストッパー孔の内周面とストッパー棒の外周面との間に挿入され、前記橋桁が橋軸直角方向に変位して、前記ストッパー箱が前記ストッパー棒に衝突した時の衝撃エネルギーを吸収する緩衝部材とを備えたものであることを特徴とする。
本発明2の横変位拘束装置は、本発明1において、前記橋桁がスラブ桁であることを特徴とする。
本発明3の横変位拘束装置は、本発明2において、前記ストッパー棒の外周面は、前記橋桁と下部構造との桁遊間の近傍が緩衝ゴムで被覆されていることを特徴とする。
本発明4の横変位拘束装置は、本発明3において、前記橋桁と前記下部構造は、斜角が直角でない斜橋を構成していることを特徴とする。
本発明5の横変位拘束装置は、本発明4において、前記ストッパー箱及びストッパー棒の橋軸直角方向の断面形状が矩形であることを特徴とする。
本発明6の横変位拘束装置は、鋼桁と、前記鋼桁を支持する下部構造と、前記下部構造のパラペットに一端が固定され、他端が前記鋼桁の端部から橋軸方向に延びて形成された水平なストッパー棒と、前記ストッパー棒の外周面に被覆され、前記鋼桁が橋軸直角方向に変位して、前記鋼桁が前記ストッパー棒に衝突した時の衝撃エネルギーを吸収する緩衝部材とを備えたものであることを特徴とする。
以上のような構造を備えた本発明の横変位拘束装置は、桁間のアンカーバーと横変位拘束装置を同時に配置することが可能となるため、スラブ桁の横変位拘束装置として最適なものである。
図1は、本発明の横変位拘束装置が適用される橋梁を示す全体図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態の横変位拘束装置を示し、図1のP部の拡大図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、図2の平面図である。 図5は、図3のB−B拡大断面図である。 図6は、図5のC−C拡大断面図である。 図7は、図5のD−D断面図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態のストッパー箱とストッパー棒の斜視図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態の横変位拘束装置を示す断面図であり、第1の実施の形態の図3に相当する図である。 図12(a)は、本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図、図12(b)は図12(a)のE−E断面図、図12(c)は図12(a)のF−F断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の横変位拘束装置が適用される橋梁を示す全体図である。図1で見て左右方向が橋軸方向である。図1の橋梁は連結梁であり、スラブ桁や床版等を有する上部構造1と、橋台3A、3C、橋脚3B等の3個の下部構造とからなる例である。この橋梁は、この下部構造の上に、上部構造1と橋台3A、3C、橋脚3Bとの間に、それぞれ介在する支承装置2からなり、上部構造1が、橋軸方向で見て4箇所の支承装置2で支えられている。支承装置2は、帯状ゴム、又はパッド型ゴムで形成され、鉛直方向の荷重を支持すると同時に、上部構造1の水平移動(常時の温度変化や地震時の水平移動)に対し、せん断変形により追従する機能を持っている公知の構造のものである。
図2は本発明の第1の実施の形態の横変位拘束装置を示し、図1のP部の拡大図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2の平面図である。図5は図3のB−B拡大断面図である。図6は図5のC−C拡大断面図、図7は図5のD−D断面図である。図8は本発明の第1の実施の形態のストッパー箱とストッパー棒の斜視図である。
図2から図8に示すように、橋台3A上面の橋座31上に固定された支承装置2に、断面が矩形のスラブ桁11、11が二本支えられている。図4に示すように、スラブ桁11、11は、本例では斜角(鋭角)α(橋軸と支承線とが成す角度、又は橋軸とスラブ桁11の端面15とが成す角度)が直角でない斜橋を構成している。ただし、斜角αが90度であっても良い。スラブ桁11、11は、橋軸直角方向に間隔を空けて二本並設されている。橋台3Aに形成された下孔32に、アンカーバー41の下端を挿入してモルタルで固定する。また、スラブ桁11、11の間隙12に、間詰めコンクリート13を打設してアンカーバー41の上端とアンカーキャップ42を固定する。これによって、アンカーバー41でスラブ桁11、11を橋台3Aに固定する。
スラブ桁11には本例では中空部14が形成されている。中空部14は、スラブ桁11の端面15側が閉鎖されて、中空部14と端面15との間に閉鎖壁16が形成されている。橋台3A上に一体的に立設されたパラペット33と閉鎖壁16との間には、本発明の実施の形態である横変位拘束装置5(図8参照)が取り付けられている。横変位拘束装置5は、パラペット33に固定されたストッパー棒6と、閉鎖壁16に埋め込まれたストッパー箱7で構成されている。
ストッパー箱7は橋軸直角方向の断面が矩形の中空筒状で、鋼材で成形され、橋軸直角方向の断面が矩形のストッパー孔71を有し、ストッパー孔71は、スラブ桁11の端面15側に開口部を有し、中空部14側が閉鎖されて、橋軸方向に平行で水平に形成されている。またストッパー箱7には、スラブ桁11の端面15側に額縁状のフランジ部72が形成され、フランジ部72には、円形の二つのボルト孔73、73が形成されている。ボルト孔73、73にボルト(図示せず)を差し込み、スラブ桁11の型枠にボルトでストッパー箱7を固定すれば、スラブ桁11を製作する時に、正確な設計位置にストッパー箱7を埋め込むことができるため、好ましい。
ストッパー孔71の内周面には、材質がCRスポンジ(クロロプレンスポンジ)の間隔部材74が密に嵌合している。間隔部材74は、橋軸直角方向の断面が矩形の中空筒状に形成されている。パラペット33には、パラペット33を貫通して、橋軸直角方向の断面が円形の箱抜き部34、34が形成されている。箱抜き部34、34は、橋軸方向に平行で水平に形成され、ストッパー箱7、7に対向した位置に形成されている。橋台3A上面の橋座31上の支承装置2上にスラブ桁11、11を載置した後、箱抜き部34、34を通してストッパー棒6、6の他端(図5の右端)をストッパー孔71に挿入する。その後、箱抜き部34、34にコンクリート、又はモルタルを打設し、ストッパー棒6、6の一端(図5の左端)をパラペット33に固定する。
ストッパー棒6、6は断面形状が矩形で、鋼材で成形され、水平方向に長い棒状である。ストッパー棒6、6の外周面は、ストッパー棒6、6の右端から、スラブ桁11、11とパラペット33との桁遊間の近傍に渡って、緩衝ゴム(緩衝部材)61、61で被覆されている。緩衝ゴム61、61の外周面には間隔部材74、74の内周面が接着して固定されている。
地震時に支承装置2が破壊し、スラブ桁11、11が橋軸直角方向に変位すると、緩衝ゴム61が間隔部材74、及びストッパー箱7に衝突する。緩衝ゴム61は、スラブ桁11、11が橋軸直角方向に変位するのを拘束し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。ストッパー棒6、6の外周面に被覆された緩衝ゴム61、61は、衝突時の衝撃エネルギーを吸収するとともに、ストッパー棒6、6を長期間に渡って腐食から守る効果もある。
また、緩衝ゴム61、61及び間隔部材74は形状が変形するため、間隔部材74の弾性変形の範囲内でスラブ桁11、11を垂直方向上方にジャッキアップすることができるため、支承装置2の交換作業を行うことが可能となる。本発明の第1の実施の形態の横変位拘束装置は、スラブ桁の端部とパラペットとの間にストッパー箱とストッパー棒を取り付ける構造である。
従って、桁間のアンカーバーと横変位拘束装置を同時に配置することが可能となるため、桁本数が少ないスラブ桁の横変位拘束装置に適している。また、ストッパー箱がスラブ桁の端面から突出しないため、スラブ桁を施工する時の邪魔にならない。従って、スラブ桁の施工が容易で、スラブ桁と横変位拘束装置との接触による破損を回避することが容易となる。
また、本発明の第1の実施の形態の横変位拘束装置のストッパー棒は、橋桁を施工した後、パラペットの箱抜き部を通してストッパー箱のストッパー孔に挿入して固定することができる。従って、ストッパー棒の取り付け高さや位置の微調整が可能となるため、ストッパー棒の施工精度を向上させることが容易となる。
地震時にスラブ桁11に作用する上揚力(地震、又は津波等による上向力)に抵抗するために、アンカーバー41の頭部にねじを切り、このねじに円形状のヘッドプレートを取り付けたヘッド付きアンカーを採用する場合がある。しかし、スラブ桁11は、スラブ桁11、11の間隙(桁間)12が狭いため、直径の大きなヘッド付きアンカーを設置することが困難な場合がある。その場合に、本発明の実施の形態の横変位拘束装置5を設置すれば、地震時に上揚力抵抗装置としての効果も発揮することができるため、好ましい。
〔横変位拘束装置の第2の実施の形態〕
図9は本発明の第2の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図である。第2の実施の形態の横変位拘束装置は、スラブ桁を先に橋台に載置し、その後、パラペットを橋台に施工した例である。図9に示すように、本発明の第2の実施の形態の横変位拘束装置5では、橋台3A上面の橋座31上に固定された支承装置2に、第1の実施の形態と同一形状のスラブ桁11を載置し、アンカーバー41で橋台3Aに固定する。
スラブ桁11の閉鎖壁16には、第1の実施の形態と同一形状のストッパー箱7が埋め込まれている。続いて、第1の実施の形態と同一形状のストッパー棒6の右端をストッパー箱7のストッパー孔に挿入する。その後、橋台3A上面の橋座31上にコンクリートを打設して、パラペット331を施工する。鉄筋35をパラペット331と橋台3Aとの間に挿入して、橋台3Aとパラペット331との間の結合強度を大きくしている。
〔横変位拘束装置の第3の実施の形態〕
図10は本発明の第3の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図である。第3の実施の形態の横変位拘束装置は、スラブ桁を先に橋台に載置し、その後、パラペットを橋台に施工した例であり、第2の実施の形態の横変位拘束装置の変形例である。図10に示すように、本発明の第3の実施の形態の横変位拘束装置5では、橋台3A上面の橋座31上に固定された支承装置2に、第1の実施の形態と同一形状のスラブ桁11を載置し、アンカーバー41で橋台3Aに固定する。
スラブ桁11の閉鎖壁16には、第1の実施の形態と同一形状のストッパー箱7が埋め込まれている。続いて、第1の実施の形態と同一形状のストッパー棒6の右端をストッパー箱7のストッパー孔に挿入する。その後、橋台3A上面のパラペット用座311(橋座31よりも高い位置に形成)上にコンクリートを打設し、パラペット332を施工する。鉄筋36をパラペット332と橋台3Aとの間に挿入して、橋台3Aとパラペット332との間の結合強度を大きくしている。
〔横変位拘束装置の第4の実施の形態〕
図11は本発明の第4の実施の形態の横変位拘束装置を示す断面図であり、第1の実施の形態の図3に相当する図である。第4の実施の形態の横変位拘束装置は、スラブ桁の地覆部とパラペットとの間に横変位拘束装置を取り付けた例である。
図11に示すように、本発明の第4の実施の形態では、橋台3A上面の橋座31上に固定された支承装置2に、断面が矩形のスラブ桁11、11が二本支えられている。図11の右側のスラブ桁11には、地覆部17が一体的に形成されている。地覆部17は、道路橋の路肩部分に車両の道路外への逸脱を防ぐために設けた路面より高くなった部分である。
橋台3A上に一体的に立設されたパラペット(図示せず)と地覆部17との間には、本発明の横変位拘束装置5が取り付けられている。横変位拘束装置5は、第1の実施の形態と同一形状で、パラペットに固定されたストッパー棒6と、地覆部17に埋め込まれたストッパー箱7で構成されている。
〔横変位拘束装置の第5の実施の形態〕
図12(a)は本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置を示す拡大図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図、図12(b)は図12(a)のE−E断面図、図12(c)は図12(a)のF−F断面図である。第5の実施の形態の横変位拘束装置は、鋼桁に適用した例である。図12に示すように、本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置5では、橋台3A上面の橋座31上に固定された支承装置2に、断面がI形の鋼桁8が複数本並べて配置され支えられている。なお、本例では、断面形状がI形の鋼桁8を用いたが、断面形状が矩形の箱形形状であっても良い。
橋台3A上に一体的に立設されたパラペット33と鋼桁8との間には、本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置5が取り付けられている。横変位拘束装置5は、パラペット33に固定されたストッパー棒6だけで構成され、上記した実施の形態のストッパー箱7は使用していない。パラペット33には、パラペット33を貫通して、橋軸直角方向の断面形状が円形の箱抜き部34が形成されている。箱抜き部34は、橋軸方向に平行で水平に形成され、鋼桁8に対向した位置に形成されている。
橋台3A上面の橋座31上の支承装置2上に鋼桁8を載置した後、箱抜き部34を通してストッパー棒6の他端(図12(a)の右端)を鋼桁8の端面81を超えて橋軸方向に延長し、鋼桁8の縦板82に沿って平行に設置する。鋼桁8の縦板82には、支承装置2の近傍の縦板82の両側面に、垂直補強板87、88が溶接されている。ストッパー棒6は縦板82に平行なストッパー板86との間に若干の隙間を有して設置する。その後、箱抜き部34にコンクリート、又はモルタルを打設し、ストッパー棒6の一端(図12(a)の左端)をパラペット33に固定する。
ストッパー棒6は断面形状が矩形で、鋼材で成形され、水平方向に長い棒状である。ストッパー棒6の外周面は、ストッパー棒6の右端から、鋼桁8とパラペット33との桁遊間の近傍に渡って、緩衝ゴム(緩衝部材)61で被覆されている。緩衝ゴム61の材質を、第1の実施の形態のCRスポンジに変更してもよい。鋼桁8の縦板82には、ストッパー棒6側の面に、補強用の2本の縦リブ85、85が溶接され、この縦リブ85、85にストッパー板86が溶接されている。ストッパー板86は、垂直補強板88よりもストッパー棒6側に若干突出している。また、ストッパー棒6の反対側の面に、補強用の2本の縦リブ83、83と1本の横リブ84が溶接されている。横リブ84は、ストッパー棒6と同一高さ位置で、ストッパー棒6が鋼桁8の端面81を超えて延びる橋軸方向の位置と同一位置まで形成されている。縦リブ83、83、縦リブ85、85は、横リブ84を挟んで上下方向に延びて形成されている。
地震時に鋼桁8が橋軸直角方向に変位すると、ストッパー棒6の緩衝ゴム61が鋼桁8のストッパー板86に衝突する。緩衝ゴム61は、鋼桁8が橋軸直角方向に変位するのを拘束し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。ストッパー棒6の外周面に被覆された緩衝ゴム61は、衝突時の衝撃エネルギーを吸収するとともに、ストッパー棒6を長期間に渡って腐食から守る効果もある。本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置のストッパー棒は、鋼桁を施工した後、パラペットの箱抜き部を通して固定することができる。従って、ストッパー棒の取り付け高さや位置の微調整が可能となるため、ストッパー棒の施工精度を向上させることが容易となる。本発明の第5の実施の形態の横変位拘束装置は、新設の鋼桁だけに適用されるものではなく、既設の鋼桁にも容易に適用することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されることはない。本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。例えば、前述した実施の形態では、ストッパー箱がスラブ桁に埋め込まれ、ストッパー棒がパラペットに固定されているが、ストッパー棒をスラブ桁に埋め込み、ストッパー箱をパラペットに固定してもよい。また、ストッパー箱及びストッパー棒は橋軸直角方向の断面が矩形に形成されているが、多角形、円形、楕円形等に形成してもよい。さらに、ストッパー箱及びストッパー棒は鋼材で成形されているが、外周に炭素繊維強化プラスチックを巻いたものであってもよい。
1…上部構造
2…支承装置
3A、3C…橋台(下部構造)
3B…橋脚(下部構造)
5…横変位拘束装置
6…ストッパー棒
7…ストッパー箱
8…鋼桁
11…スラブ桁
12…間隙
13…間詰めコンクリート
14…中空部
15…端面
16…閉鎖壁
17…地覆部
31…橋座
311…パラペット用座
32…下孔
33…パラペット
331…パラペット
332…パラペット
34…箱抜き部
35…鉄筋
36…鉄筋
41…アンカーバー
42…アンカーキャップ
61…緩衝ゴム
71…ストッパー孔
72…フランジ部
73…ボルト孔
74…間隔部材
81…端面
82…縦板
83…縦リブ
84…横リブ
85…縦リブ
86…ストッパー板
87、88…垂直補強板

Claims (6)

  1. 橋桁と、
    前記橋桁を支持する下部構造と、
    前記橋桁の端部又は前記下部構造のパラペットのいずれか一方に埋め込まれて固定されたストッパー箱と、
    前記ストッパー箱に形成され、橋軸方向に平行で水平なストッパー孔と、
    前記橋桁の端部又は前記下部構造のパラペットのいずれか他方に一端が固定され、他端が前記ストッパー孔の開口部から前記ストッパー孔に挿入された水平なストッパー棒と、
    前記ストッパー孔の内周面に固定され、前記橋桁が橋軸直角方向に変位して、前記ストッパー箱が前記ストッパー棒に衝突した時の衝撃エネルギーを吸収する緩衝部材と
    を備えたものであることを特徴とする横変位拘束装置。
  2. 請求項1に記載の横変位拘束装置において、
    前記橋桁がスラブ桁である
    ことを特徴とする横変位拘束装置。
  3. 請求項2に記載の横変位拘束装置において、
    前記ストッパー棒の外周面は、前記橋桁と下部構造との桁遊間の近傍がゴムで被覆されている
    ことを特徴とする横変位拘束装置。
  4. 請求項3に記載の横変位拘束装置において、
    前記橋桁と前記下部構造は、斜角が直角でない斜橋を構成している
    ことを特徴とする横変位拘束装置。
  5. 請求項4に記載の横変位拘束装置において、
    前記ストッパー箱及びストッパー棒の橋軸直角方向の断面形状が矩形である
    ことを特徴とする横変位拘束装置。
  6. 鋼桁と、
    前記鋼桁を支持する下部構造と、
    前記下部構造のパラペットに一端が固定され、他端が前記鋼桁の端部から橋軸方向に延びて形成された水平なストッパー棒と、
    前記ストッパー棒の外周面に被覆され、前記鋼桁が橋軸直角方向に変位して、前記鋼桁が前記ストッパー棒に衝突した時の衝撃エネルギーを吸収する緩衝部材と
    を備えたものであることを特徴とする横変位拘束装置。
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