JP2014129705A - 熱交換用のパイプの埋設方法及び埋設用治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既製杭1Cの下端部に固定した中空U字状の下端パイプ保持具10をパイプ30A、30Aを接続して、地上32から地盤を掘削して杭穴33を形成し、杭穴33内に既製杭1Cを下降する(a)(b)。上端パイプ保持具20でパイプ30Aを係止した既製杭1Aの上端部を地上32で保持し、上方からパイプ30Cを内装した既製杭1Cを下降する(c)。続いて、パイプ30Aとパイプ30Cとを接続して(d)、X字状の上端パイプ保持具20を折り畳んで取り外し、既製杭1Cと既製杭1Cとを連結する。連結した既製杭1C、1Bを下降して(e)、以下必要数の既製杭1を連結して、既製杭と共に、パイプを杭穴33内に埋設する。
【選択図】図3
Description
そこで、浮力を考慮して、既製杭の中空部に予め熱交換用のパイプを配置して既製杭に固定しておく提案もなされている(特許文献3)。また、既製杭を使用しない場合には、U字状に配置した熱交換用のパイプの下端部に錘を付けて沈める提案もされていた。
また、杭穴内に比重が高い泥水が満たされている場合や泥水内に泥塊があった場合には、熱交換用のパイプを沈めることができなかった。とりわけ、50mなどの深い位置までパイプの下端部を位置させる場合には、とりわけ顕著であった。
(1) 「最下端の既製杭」の下端部に、略U字状の中空の下端パイプ保持具の1つ又は複数を、2つの開口を上に向けて、上昇を規制して取り付ける。
「最下端の既製杭」の中空部に、前記下端保持具に対応して、2本の熱交換用のパイプを配置し、各パイプの下端を前記下端パイプ保持具の開口にそれぞれ連結し、前記各パイプの上部及び/又は中間部で、前記パイプが前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。前記各パイプの上端を前記既製杭の上端付近に位置させる。
(2) 最下端以外に位置する「他の既製杭」の中空部に、前記最下端の既製杭と同じ位置に熱交換用のパイプを配置し、前記各パイプを前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。
(3) 地上から形成された杭穴内に、「最下端の既製杭」を下降して、「最下端の既製杭」の上端部を地上付近で保持する。
(4) 「最下端の既製杭」の上方から「他の既製杭」を下降して、他の既製杭のパイプの下端を、対応する「最下端の既製杭」のパイプの上端に連結する。
(5) 続いて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」に載せて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」とを通常の手段により連結する。
(6) 連結した「他の既製杭」と「最下端の既製杭」を下降して、必要ならば、前記「他の既製杭」の上端に、さらに別の「他の既製杭」を連結すると共に両既製杭のパイプを連結して、必要数の「他の既製杭」及び「最下端の既製杭」とを前記杭穴内に埋設する。
(7) 最上に位置する「他の既製杭」のパイプの上端に、地上に設置した熱交換用に必要なパイプを連結する。
(1) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設け、上端パイプ保持具を構成する。
(2) 「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の上端面に、前記上端パイプ保持具を載せ、中空部に配置した各パイプの上端部を、前記上端パイプ保持具のパイプ係止部に係止する。
前記上端パイプ保持具の取り付けは、少なくとも上下の「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の連結作業を開始する前までとする。
(3) 下方に位置する既製杭で、パイプの上端部が前記上端パイプ保持具で保持された状態で、上方に位置する既製杭のパイプの下端部を連結する。
(4) 続いて、前記上端パイプ保持具と前記パイプの係止を解除して、各支持杆を折り畳み、下方に位置する既製杭から前記下端パイプ保持具を取り外す。
(5) 続いて、前記上方に位置する既製杭を下方に位置する既製杭の上端に載せて、両既製杭を連結する。
(1) 「最下端の既製杭」の中空部に、略U字状に折り曲げて形成したパイプの1つ又は複数を、2つの開口を上に向けて設置し、下端部の折り曲げ部を「最下端の既製杭」の下端部に上昇を規制して取り付ける。
前記各パイプの上部及び/又は中間部で、前記パイプが前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。前記各パイプの上端を前記既製杭の上端付近に位置させる。
(2) 最下端以外に位置する「他の既製杭」の中空部に、前記最下端の既製杭と同じ位置に熱交換用のパイプを配置し、前記各パイプを前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。
(3) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設け、上端パイプ保持具を構成する。
「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の上端面に、前記上端パイプ保持具を載せ、中空部に配置した各パイプの上端部を、前記上端パイプ保持具のパイプ係止部に係止する。
前記上端パイプ保持具の取り付けは、少なくとも上下の「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の連結作業を開始する前までとする。
(4) 地上から形成された杭穴内に、「最下端の既製杭」を下降して、「最下端の既製杭」の上端部を地上付近で保持する。
(5) 「最下端の既製杭」の上方から「他の既製杭」を下降して、他の既製杭のパイプの下端を、対応する「最下端の既製杭」のパイプの上端に連結して、その後、前記上端パイプ保持具と前記パイプの係止を解除して、各支持杆を折り畳み、下方に位置する既製杭から前記下端パイプ保持具を取り外す。
(6) 続いて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」に載せて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」とを通常の手段により連結する。
(7) 連結した「他の既製杭」と「最下端の既製杭」を下降して、必要ならば、前記「他の既製杭」の上端に、さらに別の「他の既製杭」を連結すると共に両既製杭のパイプを連結して、必要数の「他の既製杭」及び「最下端の既製杭」とを前記杭穴内に埋設する。
(8) 最上に位置する「他の既製杭」のパイプの上端に、地上に設置した熱交換用に必要なパイプを連結する。
(1) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設ける。
(2) 前記支持杆は縦軸周りに回転自在とする。
また、前記におけるパイプは、行き帰りで1組必要で、既製杭内に複数組を配置することもできる。
また、上端パイプ保持具は、熱交換用のパイプと既製杭とから着脱自在であるので、既製杭と熱交換用のパイプを上下に連結しながら地上から深い位置まで熱交換用のパイプを埋設する場合の施工効率を高めることができる。
また、パイプ30の上端は既製杭1Aの上端付近又は多少突出した位置に配置してある。
また、既製杭1Aの上面(上端)に、X字状に開いた上端パイプ保持具10を載置して、パイプ30、30をパイプ係止部25に嵌挿して係止する。
また、既製杭1Aの内壁に適宜中間パイプ保持具27、27を取り付けし、既製杭1Aの中空部2内でパイプ30、30が水平方向の移動が規制される。
既製杭1B、1Cの上面(上端)に、最下端の既製杭1Aと同様に、X字状に開いた上端パイプ保持具20を載置して、パイプ30、30をパイプ係止部25、25に嵌挿して係止する。また、既製杭1B、1Cの内壁に適宜中間パイプ保持具27、27を取り付けし、既製杭1B、1Cの中空部2内でパイプ30、30が水平方向の移動が規制する。しかし、上端パイプ保持具10と中間パイプ保持具27を使用してもパイプ30、30の垂直方向の移動は許容される。
続いて、上端パイプ保持具10の全体を回転して、パイプ30A、30Aからパイプ係止部25を外す(図6(b))。続いて、上端パイプ保持具20の支持杆21、21を折り畳み(図6(c))、折り畳んだ上端パイプ保持具20を隣接するパイプ30A、30Aの隙間L2から矢示のように略水平方向に移動させて、既製杭1Aから取り外す。
続いて、既製杭1Cを既製杭1Aの上に載せて通常の方法で、既製杭1A、1Cを連結する(図3(e))。
また、前記実施例において、下端パイプ保持具10を省略して、U字状に折り曲げたパイプの下端の折り曲げ部を直接に取付杆15に固定する(図示していない)。
続いて、既製杭1Cを既製杭1Aの上に載せて通常の方法で、既製杭1A、1Cを連結する(図1(e))。
1A 最下端の既製杭
1B 最上の既製杭
1C 中間の既製杭
2 既製杭の中空部
10 下端パイプ保持具
11 水平中空管
12 垂直中空管
13 接合杆
15 取付杆
16 ワイヤー
20 上端パイプ保持具
21 支持杆
22 支持杆の下面
23 縦軸
24 突出版
25 パイプ係止部
27 中間パイプ保持具
30、30A、30B、30C パイプ
31 パイプ
32 地上
33 杭穴
Claims (4)
- 中空部を有する既製杭の該中空部に、流体を循環させて熱交換ができるパイプを配置して、前記既製杭の複数本を地中に埋設することにより既製杭をパイプを埋設する方法であって、以下のように構成したことを特徴とする熱交換用パイプの埋設方法。
(1) 「最下端の既製杭」の下端部に、略U字状の中空の下端パイプ保持具の1つ又は複数を、2つの開口を上に向けて、上昇を規制して取り付ける。
「最下端の既製杭」の中空部に、前記下端保持具に対応して、2本の熱交換用のパイプを配置し、各パイプの下端を前記下端パイプ保持具の開口にそれぞれ連結し、前記各パイプの上部及び/又は中間部で、前記パイプが前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。前記各パイプの上端を前記既製杭の上端付近に位置させる。
(2) 最下端以外に位置する「他の既製杭」の中空部に、前記最下端の既製杭と同じ位置に熱交換用のパイプを配置し、前記各パイプを前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。
(3) 地上から形成された杭穴内に、「最下端の既製杭」を下降して、「最下端の既製杭」の上端部を地上付近で保持する。
(4) 「最下端の既製杭」の上方から「他の既製杭」を下降して、他の既製杭のパイプの下端を、対応する「最下端の既製杭」のパイプの上端に連結する。
(5) 続いて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」に載せて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」とを通常の手段により連結する。
(6) 連結した「他の既製杭」と「最下端の既製杭」を下降して、必要ならば、前記「他の既製杭」の上端に、さらに別の「他の既製杭」を連結すると共に両既製杭のパイプを連結して、必要数の「他の既製杭」及び「最下端の既製杭」とを前記杭穴内に埋設する。
(7) 最上に位置する「他の既製杭」のパイプの上端に、地上に設置した熱交換用に必要なパイプを連結する。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の熱交換用パイプの埋設方法。
(1) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設け、上端パイプ保持具を構成する。
(2) 「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の上端面に、前記上端パイプ保持具を載せ、中空部に配置した各パイプの上端部を、前記上端パイプ保持具のパイプ係止部に係止する。
前記上端パイプ保持具の取り付けは、少なくとも上下の「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の連結作業を開始する前までとする。
(3) 下方に位置する既製杭で、パイプの上端部が前記上端パイプ保持具で保持された状態で、上方に位置する既製杭のパイプの下端部を連結する。
(4) 続いて、前記上端パイプ保持具と前記パイプの係止を解除して、各支持杆を折り畳み、下方に位置する既製杭から前記下端パイプ保持具を取り外す。
(5) 続いて、前記上方に位置する既製杭を下方に位置する既製杭の上端に載せて、両既製杭を連結する。 - 中空部を有する既製杭の該中空部に、流体を循環させて熱交換ができるパイプを配置して、前記既製杭の複数本を地中に埋設することにより既製杭をパイプを埋設する方法であって、以下のように構成したことを特徴とする熱交換用パイプの埋設方法。
(1) 「最下端の既製杭」の中空部に、略U字状に折り曲げて形成したパイプの1つ又は複数を、2つの開口を上に向けて設置し、下端部の折り曲げ部を「最下端の既製杭」の下端部に上昇を規制して取り付ける。
前記各パイプの上部及び/又は中間部で、前記パイプが前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。前記各パイプの上端を前記既製杭の上端付近に位置させる。
(2) 最下端以外に位置する「他の既製杭」の中空部に、前記最下端の既製杭と同じ位置に熱交換用のパイプを配置し、前記各パイプを前記既製杭の中空部内で所定位置に保つように、前記既製杭に設けた中間保持具に係止する。
(3) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設け、上端パイプ保持具を構成する。
「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の上端面に、前記上端パイプ保持具を載せ、中空部に配置した各パイプの上端部を、前記上端パイプ保持具のパイプ係止部に係止する。
前記上端パイプ保持具の取り付けは、少なくとも上下の「最下端の既製杭」及び「他の既製杭」の連結作業を開始する前までとする。
(4) 地上から形成された杭穴内に、「最下端の既製杭」を下降して、「最下端の既製杭」の上端部を地上付近で保持する。
(5) 「最下端の既製杭」の上方から「他の既製杭」を下降して、他の既製杭のパイプの下端を、対応する「最下端の既製杭」のパイプの上端に連結して、その後、前記上端パイプ保持具と前記パイプの係止を解除して、各支持杆を折り畳み、下方に位置する既製杭から前記下端パイプ保持具を取り外す。
(6) 続いて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」に載せて、「他の既製杭」を「最下端の既製杭」とを通常の手段により連結する。
(7) 連結した「他の既製杭」と「最下端の既製杭」を下降して、必要ならば、前記「他の既製杭」の上端に、さらに別の「他の既製杭」を連結すると共に両既製杭のパイプを連結して、必要数の「他の既製杭」及び「最下端の既製杭」とを前記杭穴内に埋設する。
(8) 最上に位置する「他の既製杭」のパイプの上端に、地上に設置した熱交換用に必要なパイプを連結する。 - 中空部を有する既製杭の該中空部に、流体を循環させて熱交換ができるパイプを配置して、前記既製杭の複数本を地中に埋設することにより既製杭をパイプを埋設する方法に使用する治具であって、以下のように構成したことを特徴とする埋設用治具。
(1) 使用する既製杭の径に併せて形成した2本の支持杆の中間部をX字状に配置して、交差点に設けた縦軸で連結して、前記各支持杆の中間部に配置したパイプを係止及び係止解除容易なパイプ係止部を設ける。
(2) 前記支持杆は縦軸周りに回転自在とする。
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