JP2014128046A - 送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商業用三相交流の任意の2線に接続される送風機において、三相不平衡状態を起こさない範囲で平滑回路のリアクトルの消費電力を低減する。
【解決手段】商業用三相交流電源101の任意の2線間の単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点を検知する交流電圧ゼロクロス検知手段3と商業周波数を検知する交流電源周波数判断手段と、ダイオードブリッジ5と平滑コンデンサー6とリアクトル7を用いた平滑回路2を備えた送風機1において、リアクトル7の両端にPNP型バイポーラトランジスター8を並列に接続してリアクトル7の通電を単相交流電圧102の半周期において、予め設定した位相の期間だけ行い、単相交流電圧102の正弦波のピーク値付近の波形歪を生じないようにしながら、リアクトル7での消費電力を低減した送風機1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場設備や商業設備などの商業用三相交流の任意の2線に接続して使用する送風機において三相不平衡状態を起こさずに平滑回路の消費電力低減に関するものである。
従来、この種の商業用三相交流の任意の2線に接続して使用する送風機は、三相交流より取り出した単相交流を直流電圧に変換する平滑回路において、平滑コンデンサーに充電される導通角の狭い充電電流をリアクトルによって電流平滑し充電電流の導通角を広げる方法が知られている。
以下、その送風機について図7、図8、図9を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、工場設備や商業設備などに用いられる商業用三相交流電源101の任意の2線間の単相交流電源102に単相として接続された送風機103は、図7(b)のように、交流電圧を直流電圧に変換する平滑回路104から出力される直流電圧Vをインバーター105によってファンモーター106を駆動している。ここで、単相交流電源102をダイオードブリッジ107にて全波整流し、平滑コンデンサー108に充電される充電電流Icは、単相交流電圧102と前記ダイオードブリッジ107との間に接続したリアクトル109により平滑されている。これらの電気的な関係を図8に示した動作波形例を用いて説明すると、リアクトル109が挿入されていない場合を図8(a)で表し、ダイオードブリッジ107で全波整流された点線で示す全波整流電圧波形Eとファンモーター106の動作に応じて充放電される平滑コンデンサー108の直流電圧Vを実線で示す。このときの充電電流Icは尖塔的であり、ア部で示す部分は、単相交流電源102が途中の配線の持つインピーダンスにより、この単相交流電圧102の正弦波のピーク値付近が電圧降下して歪んだ状態を示している。一方、リアクトル109が挿入された平滑回路104の状態を図8(b)に示し、リアクトル109を挿入することによって平滑コンデンサー108への充電電流ICLは、導通角が広がってピーク値も下がった形状となり、単相交流電源102の目立った電圧降下が抑制されて正弦波波形を維持し、商業用三相交流電源101の平衡が取れた状態としている。
また、この種の送風機ではないが単相交流を直流電圧に変換する平滑回路にリアクトルを備えた洗濯乾燥機では、軽負荷時にはリアクトルに流れる充電電流を迂回しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
以下、その趣旨を用いて送風機として図9を参照しながら説明する。
図に示すように、リアクトル109を用いずとも電源高調波電流規制(例えばIEC610003−2)を満足できる負荷の消費電力が小さい場合である単相交流電源102に流れる電源高調波電流が小さい軽負荷状態を電流検出手段110にて判断した場合にリアクトル109に並列に接続したスイッチ素子111をオンすることにより前記リアクトル109に流れる充電電流をこのスイッチ素子111に迂回して流すことによりリアクトル109の抵抗成分で消費される電力損失を抑えている。
特許第4847551号公報
このような従来の商業用三相交流の任意の2線間の単相交流電圧に接続して使用する送風機では、この単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形を乱すことは必然的に前記商業用三相交流の各相間電圧が乱れることとなる。これは、前記商業用三相交流の系統に接続された機器の動作不具合、例えば、三相電圧を直接入力する産業用の三相交流誘導電動機からの異音の発生など、の原因となり得て、前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形を乱すことなく動作することが求められていた。
また、従来の技術を商業用三相交流の任意の2線に接続して使用する送風機に適用した場合には、平滑回路に備えたリアクトルは、重負荷状態と判定されると、常に接続された構成となってしまう。リアクトルは常に接続されているので、単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪は抑制されて正弦波波形を維持し、前記商業用三相交流の平衡が取れた状態となっている。しかし、常に前記リアクトルに電流が流れており、リアクトルが持つ抵抗成分によって常に電力消費をしており、近年の省電力化の要請に対し、十分応えられていないという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、商業用三相交流電源の平衡を維持した状態で低消費電力を図る簡単な構成の送風機を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、商業用三相交流の任意の2線に接続された、単相交流電圧を全波整流ブリッジ回路と平滑コンデンサーを用いて直流電圧に変換出力する平滑回路を備えた送風機器であって、前記平滑コンデンサーへの充電電流を平滑するリアクトルを備え、前記リアクトルの両端にスイッチ素子を並列に接続し、前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点を検知する検知手段と、この検知手段の信号にもとづいて前記単相交流電圧の周波数を検知する周波数判断手段と、前記スイッチ素子を開または閉にするスイッチ素子駆動手段を電子制御装置に備え、この周波数判断手段により判断した周波数に応じて、前記スイッチ素子を開とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相と、前記スイッチ素子を閉とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相とを予め設定し記憶させた記憶部と、この記憶部の情報にもとづいて、前記単相交流電圧の半周期毎に、前記スイッチ素子駆動手段が前記スイッチ素子を開または閉として、前記単相交流電圧の半周期内の前記リアクトル通電開始位相と前記リアクトル通電停止位相の間、前記リアクトルへの通電を行うことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
また、平滑コンデンサーにより平滑された直流電圧の瞬時値を検出し、前記平滑コンデンサーの放電状態に伴う前記直流電圧の減少状態からダイオードブリッジによる全波整流電圧からの充電状態に切り替わって前記直流電圧の増加状態となる充電移行点を検知する直流電圧検知手段と、この充電移行点から充電移行位相を計測する計測手段と、を電子制御装置に備え、単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対して前記計測手段により計測された前記充電移行位相と、リアクトル通電開始位相とを比較し、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より早ければこのリアクトル通電開始位相でスイッチ素子を開とし、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より遅ければスイッチ素子を閉とする動作を、単相交流電圧の半周期内において前記スイッチ素子駆動手段が行うことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
また、スイッチ素子の主電極端子間の逆方向に寄生ダイオードを有するスイッチ素子としたことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、商業用三相交流の任意の2線に接続された、単相交流電圧を全波整流ブリッジ回路と平滑コンデンサーを用いて直流電圧に変換出力する平滑回路を備えた送風機器であって、前記平滑コンデンサーへの充電電流を平滑するリアクトルを備え、前記リアクトルの両端にスイッチ素子を並列に接続し、前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点を検知する検知手段と、この検知手段の信号にもとづいて前記単相交流電圧の周波数を検知する周波数判断手段と、前記スイッチ素子を開または閉にするスイッチ素子駆動手段を電子制御装置に備え、この周波数判断手段により判断した周波数に応じて、前記スイッチ素子を開とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相と、前記スイッチ素子を閉とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相とを予め設定し記憶させた記憶部と、この記憶部の情報にもとづいて、前記単相交流電圧の半周期毎に、前記スイッチ素子駆動手段が前記スイッチ素子を開または閉として、前記単相交流電圧の半周期内の前記リアクトル通電開始位相と前記リアクトル通電停止位相の間、前記リアクトルへの通電を行うことを特徴とする構成にしたことにより、スイッチ駆動手段が、単相交流電圧の半周期毎に、リアクトルへの通電を前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対する位相によって行い、予め設定した前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみの前記リアクトルへの通電を行うことができるので、重負荷状態でも前記リアクトルでの不要な電力消費を抑えるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の送風機のブロック図((a)商業用三相交流電源に接続した図、(b)送風機の構成を示す図) 同制御ブロック図 同動作波形例の図 本発明の実施の形態2の送風機のブロック図 同制御ブロック図 同動作波形例の図((a)重負加時の波形、(b)軽負荷時の波形) 従来の送風機のブロック図((a)商業用三相交流電源に接続した図、(b)送風機の構成を示す図) 従来の動作波形例の図((a)リアクトルが挿入されていない場合、(b)リアクトルが挿入された平滑回路の状態を示す図) 他の従来の送風機のブロック図
本発明の請求項1記載の送風機は、商業用三相交流の任意の2線に接続された、単相交流電圧を全波整流ブリッジ回路と平滑コンデンサーを用いて直流電圧に変換出力する平滑回路を備えた送風機器であって、前記平滑コンデンサーへの充電電流を平滑するリアクトルを備え、前記リアクトルの両端にスイッチ素子を並列に接続し、前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点を検知する検知手段と、この検知手段の信号にもとづいて前記単相交流電圧の周波数を検知する周波数判断手段と、前記スイッチ素子を開または閉にするスイッチ素子駆動手段を電子制御装置に備え、この周波数判断手段により判断した周波数に応じて、前記スイッチ素子を開とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相と、前記スイッチ素子を閉とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相とを予め設定し記憶させた記憶部と、この記憶部の情報にもとづいて、前記単相交流電圧の半周期毎に、前記スイッチ素子駆動手段が前記スイッチ素子を開または閉として、前記単相交流電圧の半周期内の前記リアクトル通電開始位相と前記リアクトル通電停止位相の間、前記リアクトルへの通電を行うという構成を有する。これにより、スイッチ駆動手段が、単相交流電圧の半周期毎に、リアクトルへの通電を前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対する位相によって行い、予め設定した前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみの前記リアクトルへの通電を行うことができるので、重負荷状態でも前記リアクトルでの不要な電力消費を抑えることとなるので、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら送風機の消費電力を低減するという効果を奏する。
また、平滑コンデンサーにより平滑された直流電圧の瞬時値を検出し、前記平滑コンデンサーの放電状態に伴う前記直流電圧の減少状態からダイオードブリッジによる全波整流電圧からの充電状態に切り替わって前記直流電圧の増加状態となる充電移行点を検知する直流電圧検知手段と、この充電移行点から充電移行位相を計測する計測手段と、を電子制御装置に備え、単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対して前記計測手段により計測された前記充電移行位相と、リアクトル通電開始位相とを比較し、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より早ければこのリアクトル通電開始位相でスイッチ素子を開とし、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より遅ければスイッチ素子を閉とする動作を、単相交流電圧の半周期内において前記スイッチ素子駆動手段が行うという構成にしてもよい。これにより、スイッチ駆動手段が、単相交流電圧の半周期毎に、リアクトルへの通電を前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対する位相によって行い、予め設定した前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみの前記リアクトルへの通電を行うと共に、充電移行位相がリアクトル通電開始位相より遅くなる場合には、平滑コンデンサーの充電電流が少ない軽負荷状態であるので、前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪に影響のない軽負荷状態では、前記リアクトルへの通電を全てスイッチ素子に迂回することで前記リアクトルでの不要な電力消費を抑えたこと
となるので、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら送風機の消費電力を低減することができるという効果を奏する。
また、主電源端子間の逆方向に寄生ダイオードを有するスイッチ素子としたという構成にしてもよい。これにより、寄生ダイオードとリアクトルとの循環回路が自然と形成され
るので、リアクトルの配線が断線故障した場合でもリアクトルに蓄積された電気エネルギーを安全に放電させるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、工場設備や商業設備などに用いられる商業用三相交流電源101の任意の2線間の単相交流電圧102に送風機1が接続されている。この送風機1の内部は、交流電圧を直流電圧に変換し出力する平滑回路2と、任意の交流電圧を生成するインバーター105と、送風手段としてのファンモーター106と、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点を検知する交流電圧ゼロクロス検知手段3が備わった電子制御装置4から構成されている。
平滑回路2は、単相交流電圧102を全波整流するダイオードブリッジ5とこの全波整流した全波整流電圧E1を直流電圧V1に平滑する平滑コンデンサー6と、このダイオードブリッジ5の正極出力側と平滑コンデンサー6との間に接続した電流平滑用のリアクトル7から構成されている。
このリアクトル7の平滑コンデンサー6側の端子には、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスター8のコレクタ端子を接続し、リアクトル7の他端子には、このPNP型バイポーラトランジスター8のエミッタ端子を接続している。このようにリアクトル7の両端に並列に接続したPNP型バイポーラトランジスター8を開または閉、すなわちオンまたはオフとするトランジスター駆動手段9は、電子制御装置4に備えている。ここで、平滑回路2の負極電位を前記電子制御装置4の基準電位としてのGND電位10としている。
更に、図2に示すように、電子制御装置4には、交流電圧ゼロクロス検知手段3とトランジスター駆動手段9に加えて、単相交流電圧102の商業周波数が50Hzあるいは60Hzかを判断する交流電源周波数判断手段11と、リアクトル7に通電を開始する位相を計測する第1タイマー手段12と、リアクトル7への通電を停止する位相を計測する第2タイマー手段13を備えている。また、電子制御装置4には、リアクトル7に通電を開始する電圧ゼロクロス点からの位相であるリアクトル通電開始位相θonを予め設定し記憶したリアクトル通電開始位相記憶部14と、リアクトル7への通電を停止する位相であるリアクトル通電停止位相θoffを予め設定し記憶したリアクトル通電停止位相記憶部15も備えている。
交流電圧ゼロクロス検知手段3は、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点のゼロクロス割込み信号S0を発生し、交流電源周波数判断手段11と第1タイマー手段12および第2タイマー手段13に送信するものである。
交流電源周波数判断手段11は、ゼロクロス割込み信号S0の周期から判断した単相交流電圧102の商業周波数情報Sfを、リアクトル通電開始位相記憶部14とリアクトル通電停止位相記憶部15に送信するものである。
リアクトル通電開始位相記憶部14は、周波数情報Sfにもとづき予め設定し記憶されたリアクトル通電開始位相θonとしてのPNP型バイポーラトランジスター8をオフするタイミング信号であるオフ時刻toffを第1タイマー手段12に送信するものである。
リアクトル通電停止位相記憶部15は、周波数情報Sfにもとづき予め設定し記憶されたリアクトル通電停止位相θoffとしてのPNP型バイポーラトランジスター8をオンするタイミング信号であるオン時刻tonを第2タイマー手段13に送信するものである。
第1タイマー手段12は、ゼロクロス割込み信号S0とオフ時刻toffを用いて電圧ゼロクロス点に対するカウントup信号toff-upをトランジスター駆動手段9に送信するものである。
第2タイマー手段13は、ゼロクロス割込み信号S0とオン時刻tonを用いて電圧ゼロクロス点に対するカウントup信号ton-upをトランジスター駆動手段9に送信するものである。
このような構成によれば、交流電源周波数判断手段11は、ゼロクロス割込み信号S0が電圧ゼロクロス点毎に送られてくる周期より単相交流電圧102の商業周波数fが50Hzあるいは60Hzであるのか判断している。
第1タイマー手段12は、送られたゼロクロス割込み信号S0によりタイマーカウント動作を始め、リアクトル通電開始位相記憶部14から送信されたオフ時刻toffに達するとタイマーカウントupする。すなわち、第1タイマー手段12は、タイマーカウントupによって電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相θonの計測を行い、カウントup信号toff-upをトランジスター駆動手段9に送信する。
また、第2タイマー手段13は、送られたゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作を始め、リアクトル通電停止位相記憶部15から送信されたオン時刻tonに達するとタイマーカウントupする。すなわち、第2タイマー手段13は、タイマーカウントupによって電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相θoffの計測を行い、カウントup信号ton-upをトランジスター駆動手段9に送信する。
カウントup信号toff-upがトランジスター駆動手段9に送信されることで、PNP型バイポーラトランジスター8がオフし、リアクトル通電開始位相θonで、リアクトル7に導通角の広い平滑された状態の平滑コンデンサー6への充電電流IC1が流れる。また、カウントup信号ton-upがトランジスター駆動手段9に送信されると、PNP型バイポーラトランジスター8がオンし、これにより、リアクトル通電停止位相θoffでリアクトル7を迂回して前記PNP型バイポーラトランジスター8に平滑コンデンサー6への充電期間の残期間分の充電電流IC1が流れることとなる。
以上により、平滑コンデンサー6への充電電流IC1は、単相交流電圧102の正弦波のピーク値付近でリアクトル7により十分平滑された波形となり、オフ時刻toff以降は、リアクトル7を迂回してPNP型バイポーラトランジスター8に流れることとなる。
この時、PNP型バイポーラトランジスター8がオンした後もリアクトル7に蓄積された電気エネルギーが一時的に放出されることとなるので、平滑コンデンサー6へ流れる充電電流IC1はその間リアクトル7とPNP型バイポーラトランジスター8に流れる電流の合成電流となる。
以上の動作波形例を図3に示しており、電圧波形では、点線で示したものは、ダイオードブリッジ5で単相交流電圧102を全波整流した全波整流波形E1であり、実線で示したものは、平滑コンデンサー6で充放電される直流電圧V1である。ここで、A部は全波整流波形E1の電圧ゼロクロス点であって、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点でもある。電流波形では、実線で示したものは、平滑コンデンサー6に流れる充電電流IC1であり、破線はPNP型バイポーラトランジスター8が無かった場合にリアクトル7に流れる仮想充電電流I’L1を示している。
上述の通りリアクトル7に蓄積された電気エネルギーが放出し終わった点である充電電流IC1と仮想充電電流I’L1の交差点B部からこの仮想充電電流I’L1が流れ終わる点C部までの期間tdが、PNP型バイポーラトランジスター8がオンしたことによるリアクトル7に流れる電流を抑制した期間となる。
また、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスター8のコレクタ−エミッタ間には寄生ダイオード8aが存在するので、万が一、リアクトル7の両端への配線が断線した場合でも、このリアクトル7に蓄積された電気エネルギーがこのリアクトル7と寄生ダイオード8aとの循環回路で放電することとなる。
また、リアクトル7をダイオードブリッジ5の正極出力側と平滑コンデンサー6との間に挿入し、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスター8としたことにより、平滑回路2のGND電位10に向けてベース電流IBを流すことで前記PNP型バイポーラトランジスター8をオンまたはオフの動作をさせることができる。
以上のように、トランジスター駆動手段がリアクトルへの通電タイミングを単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対する位相によって制御している。これにより、前記単相交流電圧の半周期内において、予め設定した前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみの前記リアクトルへの通電を行うことができる。こうして、前記リアクトルに平滑コンデンサーへの充電電流を流すことで導通角の広い緩やかな電流波形として、前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を生じないようにしながら、期間td分、前記リアクトルへの通電を止め、消費電力を削減することができる。したがって、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら消費電力を低減する送風機を提供できる。
また、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスターとしたことにより、このPNP型バイポーラトランジスターのコレクタ−エミッタ間に存在する寄生ダイオードとリアクトルとの循環回路が自然と形成される。万が一、リアクトルの配線が断線故障した場合、このリアクトルに蓄積された電気エネルギーを安全に放電させることができ得る簡単な回路構成の送風機を提供できる。
また、リアクトルをダイオードブリッジの正極出力側と平滑コンデンサーとの間に挿入し、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスターを選定したことにより、平滑回路のGND電位を基準電圧とした簡単な回路構成でPNP型バイポーラトランジスターを駆動できる。したがって、簡単な回路構成の送風機を提供できる。
なお、実施の形態において、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスターを設けたが、Pチャンネル型MOS−FETとしても作用効果に差は無い。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1の電子制御装置4に対し、電子制御装置16を備えたものである。なお、実施の形態1と同一構成部分については、同一符号を用いてその詳細な説明は省略する。
電子制御装置16は、電子制御装置4の交流電圧ゼロクロス検知手段3とリアクトル通電開始位相記憶部14が、交流電圧ゼロクロス検知手段17とリアクトル通電開始位相記憶部18に置き換わったものである。
電子制御装置16は、図4および図5に示すように、平滑コンデンサー6の直流電圧V1の瞬時値を検出し、この平滑コンデンサー6の放電状態に伴う直流電圧V1の減少状態からダイオードブリッジ5による全波整流電圧E1からの充電状態に切り替わって直流電圧V1が増加状態となる充電移行点を検知する直流電圧検知手段19を平滑コンデンサー6の端子間に並列に接続して備えている。
更に、電子制御装置16は、直流電圧V1の充電移行点の位相である充電移行位相θshを判断する計測手段としての第3タイマー手段20と、充電移行位相θshのリアクトル通電開始位相θonに対する早遅関係を比較するオフ時刻比較手段21を新たに備えている。
交流電圧ゼロクロス検知手段17は、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点のゼロクロス割込み信号S0を発生し、交流電源周波数判断手段11と第1タイマー手段12と第2タイマー手段13と第3タイマー手段20に送信するものである。
リアクトル通電開始位相記憶部18は、周波数情報Sfにもとづき予め設定し記憶されたリアクトル通電開始位相θonとしてのPNP型バイポーラトランジスター8をオフするタイミング信号であるオフ時刻toffをオフ時刻比較手段21に送信するものである。
直流電圧検知手段19は、直流電圧V1が減少状態から増加状態となる充電移行点を判断すると、直ちに充電移行信号Sshを第3タイマー手段20に送信するものである。
第3タイマー手段20は、ゼロクロス割込み信号S0と充電移行信号Sshを用いて電圧ゼロクロス点に対する充電移行位相θshとしてのカウントup信号tshをオフ時刻比較手段21に送信するものである。
オフ時刻比較手段21は、カウントup信号tshとオフ時刻toffを比較し、カウントup信号tsh≦オフ時刻toffが成立した時のみ、オフ時刻toffを第1タイマー手段12に送信するものである。
これにより、ファンモーター106の運転状態により消費電力が大きく変動する運転負荷変動状態では、平滑コンデンサー6の充放電状態が運転負荷変動状態によって大きく異なる。図6では、その変動する動作波形例を示している。
図6(a)は、ファンモーター106の運転負荷状態が重負荷状態であって、平滑コンデンサー6へ充電電流IC2が多くなっている状態の動作波形例を示す。
電圧波形では、点線で示したものは、ダイオードブリッジ5で単相交流電圧102を全波整流した全波整流波形E1であり、実線で示したものは、平滑コンデンサー6で充放電される直流電圧V1であり充放電状態を示すものである。電流波形では、実線で示したものは、平滑コンデンサー6に流れる充電電流IC2であり、破線で示したものは、PNP型バイポーラトランジスター8が無かった場合にリアクトル7に流れる仮想充電電流I’L2である。
図6(b)は、ファンモーター106の運転負荷状態が軽負荷状態であって、平滑コンデンサー6への充電電流IC3が少なくなっている状態の動作波形例を示す。電圧波形では、点線で示したものは、ダイオードブリッジ5で単相交流電圧102を全波整流した全波整流波形E1であり、実線で示したものは、平滑コンデンサー6で充放電される直流電圧V1である。電流波形では、実線で示したものは、平滑コンデンサー6への充電電流IC3である。ここで、A部は前記全波整流波形E1の電圧ゼロクロス点であり、前記単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点でもある。
これらの動作波形例も用いながら以下に説明する。
ファンモーター106の運転負荷状態が重負荷状態の場合、平滑コンデンサー6の直流電圧V1の放電が早まるので、図6(a)のように、放電から充電状態に変化する充電移行点は、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点に近づき、リアクトル通電開始位相θonより早まっている。
直流電圧検知手段19は、直流電圧V1の瞬時値を検出しているので、直流電圧V1の放電から充電状態に変化する充電移行点を検知し得て、この充電移行点を検知すると直ちに充電移行信号Sshを第3タイマー手段20に送信する。
第3タイマー手段20は、送られたゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作が始まり、充電移行信号Sshを受けてタイマーカウントupし、電圧ゼロクロス点に対する充電移行位相θshの計測を行い、カウントup信号tshをオフ時刻比較手段21に送信する。ここで、カウントup信号tshは、リアクトル通電開始位相記憶部18のオフ時刻toffより早いのでカウントup信号tsh≦オフ時刻toffが成立し、このオフ時刻比較手段21は、オフ時刻toffを第1タイマー手段12に送信する。
第1タイマー手段12は、送られたゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作を始めているが、オフ時刻toffまで達していないのでタイマーカウントupせず、カウントup信号toff-upをトランジスター駆動手段9に送信しない。
こうしてPNP型バイポーラトランジスター8は、トランジスター駆動手段9がPNP型バイポーラトランジスター8をオフさせないので、オンし続け、平滑コンデンサー6への充電電流IC2は、リアクトル7を迂回してPNP型バイポーラトランジスター8に流れることとなる。
しばらくして、第1タイマー手段12は、オフ時刻toffが経過してタイマーカウントupし、カウントup信号toff-upをトランジスター駆動手段9に送信し、このトランジスター駆動手段9は、PNP型バイポーラトランジスター8をオフさせる。
そうすると、平滑コンデンサー6への充電電流IC2は、リアクトル通電開始位相θonにおいて、リアクトル7にのみ流れ始め、全波整流波形E1と直流電圧V1の電位差によって流れる充電電流IC2は、単相交流電圧102の正弦波のピーク付近の波形を歪ませることなく導通角の広い平滑された状態で流れる。
ほどなくして、送られたゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作を始めている第2タイマー手段13は、オン時刻tonに達するとタイマーカウントupし、カウントup信号ton-upをトランジスター駆動手段9に送信する。
ここで、このトランジスター駆動手段9は、リアクトル通電停止位相θoffにおいて、PNP型バイポーラトランジスター8をオンさせ、リアクトル7を迂回してこのPNP型バイポーラトランジスター8に充電期間の残期間分の充電電流IC2を流すこととなる。
PNP型バイポーラトランジスター8がオンした後もリアクトル7に蓄積された電気エネルギーは一時的に放出されることとなるので、平滑コンデンサー6へ流れる充電電流IC2はその間リアクトル7とPNP型バイポーラトランジスター8に流れる電流の合成電流となっている。
一方、図6(b)に示すとおり、ファンモーター106の運転負荷状態が軽重負荷状態の場合、平滑コンデンサー6の直流電圧V1の放電が遅くなり、放電から充電状態に変化する充電移行点は、単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点から遠ざかり、リアクトル通電開始位相θonより遅くなる。
ゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作が始まっている第3タイマー手段20は、直流電圧検知手段19からの充電移行信号Sshを受けてタイマーカウントupし、電圧ゼロクロス点からの位相である充電移行位相θshの計測を行い、カウントup信号tshをオフ時刻比較手段21に送信することとなる。
ここで、カウントup信号tshは、リアクトル通電開始位相記憶部18のオフ時刻toffより遅いので、カウントup信号tsh>オフ時刻toffとなり、このオフ時刻比較手段21は、オフ時刻toffを第1タイマー手段12へ送信しないこととなる。
第1タイマー手段12は、オフ時刻toffが来ないため、タイマーカウントup動作できず、トランジスター駆動手段9にカウントup信号toff-upを送信しないこととなる。
つまり、リアクトル通電開始位相θonを過ぎても、トランジスター駆動手段9が動作しないので、PNP型バイポーラトランジスター8は、オンし続けることとなり、平滑コンデンサー6の充電電流IC3は、リアクトル7を迂回してPNP型バイポーラトランジスター8に流れている。
また、送られたゼロクロス割込み信号S0からタイマーカウント動作を始めている第2タイマー手段13は、オン時刻tonに達するとタイマーカウントupし、電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相θoffの計測を行い、カウントup信号ton-upをトランジスター駆動手段9に送信する。
ここで、PNP型バイポーラトランジスター8はすでにオンの状態になっているので、カウントup信号ton-upによってトランジスター駆動手段9がPNP型バイポーラトランジスター8をオン動作させることとなるが、動作の変化は生じない。
こうしてファンモーター106の軽負荷状態には、平滑コンデンサー6への充電電流IC3は、リアクトル7を常に迂回した状態のままPNP型バイポーラトランジスター8に流れ続けることとなるので、リアクトル7には、充電電流IC3が常に流れないことになる。
以上のように、ファンモーター106の重負荷状態では、オフ時刻toff前の仮想充電電流I’L2が流れ出すカウントup信号tshの点Dとオフ時刻toffの期間td1、およびオン時刻ton後の上述の通りリアクトル7に蓄積された電気エネルギーが放出し終わった点である充電電流IC1と仮想充電電流I’L2の交差点E部から仮想充電電流I’L2が流れ終わる点F部までの期間td2が、リアクトル7に流れる平滑コンデンサー6への充電電流IC2を抑制した期間となる。その結果、電子制御装置16において、トランジスター駆動手段9がPNP型バイポーラトランジスター8を動作させて、リアクトル7への通電タイミングを単相交流電圧102の電圧ゼロクロス点に対する位相によって制御することとなる。
こうして、前記単相交流電圧の半周期内において、予め設定した単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみ、リアクトルへの通電を行うことができる。こうして、前記リアクトルに平滑コンデンサーへの充電電流を流すことで導通角の広い緩やかな電流波形として、前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を生じないようにしながら、前記期間td1および前記期間td2の間、前記リアクトルへの通電を止め、消費電力を削減することができる。したがって、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら消費電力を低減する送風機を提供できる。
また、ファンモーター106の軽負荷状態には、直流電圧検知手段19により単相交流電圧の半周期内において直ちにPNP型バイポーラトランジスター8をオンすることができ、平滑コンデンサー6への充電電流IC3は、常にリアクトル7を迂回してPNP型バイポーラトランジスター8に流れることとなる。すなわち、リアクトルを用いずとも電源高調波電流規制(例えばIEC610003−2)を満足できる負荷の消費電力が小さい軽負荷状態では、単相交流電圧の正弦波ピーク値付近の波形歪を生じずにリアクトルの抵抗成分で消費される電力損失を抑えることができる。したがって、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら消費電力を低減する送風機を提供できる。
また、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスター8としたことにより、このPNP型バイポーラトランジスター8のコレクタ−エミッタ間に存在する寄生ダイオード8aとリアクトル7との循環回路が自然と形成される。万が一、リアクトルの両端への配線が断線故障した場合、このリアクトルに蓄積された電気エネルギーを安全に放電させることができ得る簡単な回路構成の送風機を提供できる。
また、リアクトル7をダイオードブリッジ5の正極出力側と平滑コンデンサー6との間に挿入し、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスター8としたことにより、平滑回路2のGND電位10に向けてベース電流IBを流すことでPNP型バイポーラトランジスター8をオンまたはオフの動作をさせることとなる。平滑回路のGND電位を基準電圧とした簡単な回路構成でPNP型バイポーラトランジスターを駆動できる。したがって、簡単な回路構成の送風機を提供できる。
なお、実施の形態において、スイッチ素子としてPNP型バイポーラトランジスターを設けたが、Pチャンネル型MOS−FETとしても作用効果に差は無い。
本発明にかかる送風機は、商業用三相交流の任意の2線に接続された、単相交流電圧を全波整流ブリッジ回路と平滑コンデンサーを用いて直流電圧に変換出力する平滑回路を備えた送風機器であって、前記平滑コンデンサーへの充電電流を平滑するリアクトルを備え、
前記リアクトルの両端にスイッチ素子を並列に接続し、前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点を検知する検知手段と、この検知手段の信号にもとづいて前記単相交流電圧の周波数を検知する周波数判断手段と、前記スイッチ素子を開または閉にするスイッチ素子駆動手段を電子制御装置に備え、この周波数判断手段により判断した周波数に応じて、前記スイッチ素子を開とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相と、前記スイッチ素子を閉とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相とを予め設定し記憶させた記憶部と、この記憶部の情報にもとづいて、前記単相交流電圧の半周期毎に、前記スイッチ素子駆動手段が前記スイッチ素子を開または閉として、前記単相交流電圧の半周期内の前記リアクトル通電開始位相と前記リアクトル通電停止位相の間、前記リアクトルへの通電を行うことを特徴とする構成にしたことにより、スイッチ駆動手段が、単相交流電圧の半周期毎に、リアクトルへの通電を前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対する位相によって行い、予め設定した前記単相交流電圧の正弦波のピーク値付近の波形歪を抑制する効果のある期間のみの前記リアクトルへの通電を行うことができるので、重負荷状態でも前記リアクトルでの不要な電力消費を抑え得るので、商業用三相交流電源の平衡を維持しながら送風機の消費電力を低減することを可能とするものであるので、工場設備や商業設備などの商業用三相交流電源の任意の2線に接続される単相交流電源機器の交流電圧を直流電圧に変換し出力する平滑回路を有した機器、例えば、空調機やスイッチング電源等として有用である。
1 送風機
2 平滑回路
3 交流電圧ゼロクロス検知手段
4 電子制御装置
5 ダイオードブリッジ
6 平滑コンデンサー
7 リアクトル
8 PNP型バイポーラトランジスター
8a 寄生ダイオード
9 トランジスター駆動手段
10 GND電位
11 交流電源周波数判断手段
12 第1タイマー手段
13 第2タイマー手段
14 リアクトル通電開始位相記憶部
15 リアクトル通電停止位相記憶部
16 電子制御装置
17 交流電圧ゼロクロス検知手段
18 リアクトル通電開始位相記憶部
19 直流電圧検知手段
20 第3タイマー手段
21 オフ時刻比較手段
101 商業用三相交流電源
102 単相交流電圧
103 送風機
104 平滑回路
105 インバーター
106 ファンモーター
107 ダイオードブリッジ
108 平滑コンデンサー
109 リアクトル
110 電流検出手段
111 スイッチ素子

Claims (3)

  1. 商業用三相交流の任意の2線に接続された、
    単相交流電圧を全波整流ブリッジ回路と平滑コンデンサーを用いて直流電圧に変換出力する平滑回路を備えた送風機器であって、
    前記平滑コンデンサーへの充電電流を平滑するリアクトルを備え、
    前記リアクトルの両端にスイッチ素子を並列に接続し、
    前記単相交流電圧の電圧ゼロクロス点を検知する検知手段とこの検知手段の信号にもとづいて前記単相交流電圧の周波数を検知する周波数判断手段と前記スイッチ素子を開または閉にするスイッチ素子駆動手段を電子制御装置に備え、
    この周波数判断手段により判断した周波数に応じて、前記スイッチ素子を開とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電開始位相と、前記スイッチ素子を閉とする前記電圧ゼロクロス点に対するリアクトル通電停止位相とを予め設定し記憶させた記憶部と、
    この記憶部の情報にもとづいて、前記単相交流電圧の半周期毎に、前記スイッチ素子駆動手段が前記スイッチ素子を開または閉として、前記単相交流電圧の半周期内のリアクトル通電開始位相とリアクトル通電停止位相の間、リアクトルへの通電を行うことを特徴とする送風機。
  2. 平滑コンデンサーにより平滑された直流電圧の瞬時値を検出し、前記平滑コンデンサーの放電状態に伴う前記直流電圧の減少状態からダイオードブリッジによる全波整流電圧からの充電状態に切り替わって前記直流電圧の増加状態となる充電移行点を検知する直流電圧検知手段と、この充電移行点から充電移行位相を計測する計測手段と、を電子制御装置に備え、
    単相交流電圧の電圧ゼロクロス点に対して前記計測手段により計測された前記充電移行位相と、リアクトル通電開始位相とを比較し、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より早ければこのリアクトル通電開始位相でスイッチ素子を開とし、この充電移行位相が前記リアクトル通電開始位相より遅ければスイッチ素子を閉とする動作を、単相交流電圧の半周期内において前記スイッチ素子駆動手段が行う
    ことを特徴とする請求項1記載の送風機。
  3. スイッチ素子の主電極端子間の逆方向に寄生ダイオードを有するスイッチ素子としたことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の送風機。
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