JP2014126781A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴内排紙部を備えた画像形成装置において、ユーザーのさまざまな特徴に応じて好適な位置に移動可能な操作部を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、装置本体10と操作部7と操作部用移動路100とを備える。装置本体10は、シートが排出される胴内空間10Sを備える。操作部7は装置本体10の前面部から前方に向かって突設され、操作部7から画像形成情報が入力される。操作部用移動路100は、胴内空間10Sの前面部を囲むように延設され、操作部7が移動される。操作部用移動路100は、水平方向の第1水平移動路101と、鉛直方向の垂直移動路102と、水平方向の第2水平移動路103とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、シートに画像を形成する画像形成装置として、胴内排紙部を備えたものが知られている。このような画像形成装置では、下方に配置された画像形成部と上方に配置された読取手段との間に、胴内排紙部が形成されている。ユーザーは、画像が形成され、排紙されたシートを前記胴内排紙部から取り出すことができる。また、画像形成装置は、印刷枚数、拡大縮小などの印刷条件を入力する操作部を備える。ユーザーは、該操作部から好適な印刷条件を設定することができる。
一方、画像形成装置を使用するユーザーは、身長、利き手、あるいは立位状態や車椅子を使用した状態など、さまざまな特徴を備える。このため、画像形成装置の特定箇所に前記操作部が固定されている場合、ユーザーの特徴によっては、操作部の操作性が著しく低下することがある。特許文献1には、胴内排紙部の上方において、操作部が水平方向に移動可能とされる技術が開示されている。また、特許文献2には、胴内排紙部の前方において、胴内排紙部の幅方向に沿って延設された操作部が配置される技術が開示されている。該操作部は、胴内排紙部の上方の位置と、胴内排紙部の下方の位置とに着脱可能とされる。
特開2005−234222号公報 特開2007−316438号広報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、操作部が常に胴内排紙部の上方に配置される。このため、身長が低いユーザーや車椅子を使用したユーザーにとっては、操作部が使用しづらいという課題があった。また、特許文献2に記載された技術では、操作部が複数の位置に配置されるために、操作部が一旦装置本体から脱離される必要がある。この場合も、車椅子を使用したユーザーなどにとっては操作部の位置を変更しにくいという課題があった。また、操作部の操作ボタンが、常に装置の右側に配置されるため、左利きのユーザーにとっては、印刷情報を入力しにくいという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、胴内排紙部を備えた画像形成装置において、ユーザーのさまざまな特徴に応じて好適な位置に移動可能な操作部を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、一端側と前記一端側とは反対の他端側にそれぞれ配置された一対の側壁と前面部とを備えた装置本体であって、上部筐体と、前記上部筐体の下方に間隔をおいて配置される下部筐体と、前記上部筐体および前記下部筐体の前記一端側で、前記上部筐体および前記下部筐体を上下方向に連設する連設部と、を備える装置本体と、前記上部筐体、前記下部筐体および前記連設部によって囲まれ前記前面部が開放された空間であって、画像が形成されたシートが前記一端側から前記他端側に向かう排出方向に排出される胴内排紙部と、前記装置本体の内部に配置され、前記シートに画像を形成する画像形成部と、前記装置本体の前記前面部から前方に向かって突設され、画像形成情報が入力される操作部と、前記胴内排紙部の前面部を囲むように延設され、前記操作部が移動可能とされる移動路であって、前記上部筐体の前面部に水平方向に延設される第1移動路と、前記下部筐体の前面部に水平方向に延設される第2移動路と、前記第1および第2移動路に連設され、前記連設部の前面部に鉛直方向に延設される第3移動路と、を備える操作部用移動路と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、操作部は、胴内排紙部の前面部を囲むように延設される操作部用移動路を移動可能とされる。操作部用移動路は、第1移動路と、第2移動路と、第3移動路とを備える。第1移動路は、上部筐体の前面部に水平方向に延設される。第2移動路は、下部筐体の前面部に水平方向に延設される。また、第3移動路は、第1および第2移動路に連設され、連設部の前面部に鉛直方向に延設される。このため、ユーザーは、胴内排紙部を囲む領域の所定の位置に操作部を配置させることができる。この結果、身長、利き手、あるいは立位状態や車椅子を使用した状態など、さまざまな特徴を備えるユーザーに対して、操作部が好適な位置に配置される。また、操作部用移動路は胴内排紙部を囲むように配置されているため、胴内排紙部に排出されたシートの視認性を確保するために、操作部の位置を変更することができる。
上記の構成において、前記操作部用移動路は、前記装置本体の前面部に形成されたレール溝であって、前記第1および前記第2移動路は、それぞれ少なくとも1本のレール溝からなり、前記第3移動路は、それぞれ前記第1および第2移動路に連設され、前記排出方向に第1の間隔をおいて鉛直方向に延設される2本のレール溝からなり、前記操作部は、前記装置本体の前記前面部に向かって突設され、前記排出方向に前記第1の間隔をおいて配置される一対の第1固定部材を備え、前記操作部の前記一対の第1固定部材が、前記第1、第2および第3移動路の前記レール溝に係合しながら、前記操作部が前記操作部用移動路に沿って移動することが望ましい。
本構成によれば、操作部から突設された一対の第1固定部材によって、操作部の操作部用移動路に沿った移動が安定して実現される。
上記の構成において、前記第1および前記第2移動路は、それぞれ前記第3移動路の前記2本のレール溝に連設され、鉛直方向に第2の間隔をおいて配置される2本のレール溝からなり、前記操作部は、前記装置本体の前記前面部に向かって突設され、前記一対の第1固定部材に対して鉛直方向に前記第2の間隔をおいて配置される一対の第2固定部材を備え、前記操作部の前記一対の第1および第2固定部材が、前記第1、第2および第3移動路の前記レール溝に係合しながら、前記操作部が前記操作部用移動路に沿って移動することが望ましい。
本構成によれば、操作部から更に突設された一対の第2固定部材によって、操作部の操作部用移動路に沿った移動が更に安定して実現される。
上記の構成において、前記操作部は、前記一対の第1または前記第2固定部材同士の間において、前記第1移動路に出没可能な補助固定部材を備え、前記装置本体は、前記補助固定部材の前記第1移動路への突出状態において、前記補助固定部材を介して前記操作部を下方から支持し、かつ、前記第3移動路の前記2本のレール溝同士の間において前記第1移動路の一部を画定する支持壁を有することが望ましい。
本構成によれば、操作部が第1移動路と第3移動路とが連設される領域に配置された場合であっても、操作部が下方に落下することが抑止される。
上記の構成において、前記操作部に配置され、前記補助固定部材の前記第1移動路への前記出没動作を切り替える切替手段を更に備えることが望ましい。
本構成によれば、切替手段によって、第1移動路と第3移動路とが連設される領域における操作部の固定と、操作部の下方への移動とが好適に切り替えられる。
上記の構成において、前記切替手段は、前記補助固定部材を支持する支持板と、前記補助固定部材が前記第1移動路に突出する方向に前記支持板を付勢する第1付勢手段と、前記支持板に配置され、前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記補助固定部材が前記第1移動路から離間する方向に、前記支持板を移動可能とするための把持部と、を備えることが望ましい。
本構成によれば、支持板と、第1付勢手段と、把持部とによって、前記操作部の配置の切り替えが好適に実現される。
上記の構成において、前記補助固定部材は、前記一対の第1または前記第2固定部材同士の間において、前記排出方向に沿って複数配置され、前記支持板は前記複数の補助固定部材を支持することが望ましい。
本構成によれば、複数の補助固定部材によって、第1移動路と第3移動路とが連設される領域における操作部の固定が安定して実現される。
上記の構成において、前記下部筐体の上面部を画定し、前記連設部に向かって先下がりに傾斜され、前記胴内排紙部に排出された前記シートが載置される排紙面を有し、前記第2移動路の2本のレール溝のうち上方に位置するレール溝は、前記排紙面と前記連設部とが交差する領域に対向して、部分的に下方に湾曲した湾曲部を備え、前記第2固定部材は、前記第1固定部材の上方に配置され、前記操作部に配置され、前記操作部が前記第2移動路の前記一端側から前記他端側に移動される動作に連動して、前記第2固定部材を前記第1固定部材側に移動させ前記湾曲部を通過させる退避手段を更に有することが望ましい。
本構成によれば、退避手段によって、操作部が第2移動路の湾曲部を安定して通過することができる。
上記の構成において、前記退避手段は、支点部を備え、前記支点部とは反対側で前記第2固定部材を支持し、前記支点部回りに回動可能とされる支持片と、前記第2固定部材が前記第1固定部材から離れる方向に、前記支持片を前記支点部回りに付勢する第2付勢手段と、を備え、前記操作部の前記第2移動路の移動に伴って、前記第2固定部材が前記湾曲部に当接し前記第1固定部材側に規制されると、前記支持片が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記支点部回りに回動されることが望ましい。
本構成によれば、支点部を備える支持片と、第2付勢手段とによって退避手段が構成され、操作部が湾曲部を安定して通過することができる。
上記の構成において、前記支持片は、前記支点部から互いに異なる方向に向かって延設され、前記一対の第2固定部材を支持するように一対配置され、前記第2付勢手段は、前記一対の支持片の前記支点部と前記第2固定部材との間の領域間に架け渡されるばね部材であることが望ましい。
本構成によれば、一対の支持片と第2付勢手段とによって、一対の第2固定部材の移動が実現可能とされる。
上記の構成において、前記シートは前記連設部から前記胴内排紙部に向かって排出され、前記胴内排紙部に対して前方から着脱自在とされ、前記連設部から排出された前記シートを、前記装置本体の前記他端側に搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離に連動して、前記第1移動路の前記他端側に配置された前記操作部を前記第1移動路の前記一端側に移動させる連動部と、を有することが望ましい。
本構成によれば、操作部が第1移動路の他端側に配置された場合であっても、搬送ユニットの脱離に連動して、操作部が第1移動路の一端側に移動される。このため、搬送ユニットの脱離が、操作部によって妨げられることがない。また、脱離後の搬送ユニットのメンテナンス作業が安定して実現される。
上記の構成において、前記連動部は、前記操作部から下方に向かって突出される突出部と、前記搬送ユニットの上面部に配置され、前方から後方に進むに連れて前記他端側から前記一端側に向かって延設され、前記突出部と係合するガイド部と、を備え、前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離動作に伴って、前記突出部が前記ガイド部と係合し、前記搬送ユニットが前記突出部を介して前記操作部を前記第1移動路に沿って前記一端側に移動させることが望ましい。
本構成によれば、突出部と、ガイド部とによって、搬送ユニットの脱離に連動して、操作部が安定して移動される。
上記の構成において、前記搬送ユニットは、前記ガイド部よりも前方において、前記排出方向に沿って立設され、前記胴内排紙部の前方上端部を塞ぐ隆起部を備え、前記隆起部は、前記排出方向と交差する断面視において、前方から後方に向かって先上がりに傾斜した傾斜面を備え、前記突出部は、前記操作部の内部に向かって没入可能とされ、前記突出部を前記操作部から下方に突出する方向に付勢する第3付勢手段を更に備え、前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離動作に伴って、前記突出部が前記傾斜面に当接し前記突出部が前記操作部の内部に向かって没入することで、前記突出部が前記隆起部を乗り越え前記ガイド部に係合可能とされることが望ましい。
本構成によれば、胴内排紙部の前方上端部が隆起部によって覆われ、装置本体の外観の美観が好適に維持される。また、搬送ユニットの脱離に伴い、突出部が隆起部を乗り越え、ガイド部と係合することが可能となる。
本発明によれば、胴内排紙部を備えた画像形成装置において、ユーザーのさまざまな特徴に応じて好適な位置に移動可能な操作部を備えた画像形成装置が提供される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置において、搬送ユニットが取り外された状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置において、搬送ユニットが装着された状態の正面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置において、操作部の移動路を示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る操作部の内部を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る操作部の揺動ユニットの平面図である。 本発明の一実施形態に係る操作部の内部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る操作部の内部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットからユーザーがシートを取り出す様子を示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットと操作部の配置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る装置本体から搬送ユニットが脱離される様子を示した側断面図である。 本発明の一実施形態に係る装置本体から搬送ユニットが脱離された様子を示した部分的な正面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。図2は、画像形成装置1において、後記の搬送ユニット55が取り外された状態の斜視図である。また、図3は、画像形成装置1において、搬送ユニット55が装着された状態の正面図である。
<画像形成装置の説明>
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有する装置本体10と、装置本体10上に配置される自動原稿給送装置20と、を備える。
装置本体10は、左方を左側面10Lに、右方を右側面10Rによってそれぞれ画定される。換言すれば、装置本体10は、一端側(右端側)と前記一端側とは反対の他端側(左端側)にそれぞれ配置された一対の右側面10Rおよび左側面10L(側壁)を備える。また、装置本体10の前面は、前面部10Fによって画定される。本実施形態に係る装置本体10は、いわゆる胴内排紙部を備える構造からなる。装置本体10は、上部筐体10A、下部筐体10B、連結部10T(連設部)から構成される。上部筐体10Aは、装置本体10の上方部分に相当する。また、下部筐体10Bは、上部筐体10Aの下方に間隔をおいて配置され、装置本体10の下方部分に相当する。連結部10Tは、上部筐体10Aおよび下部筐体10Bの右方(一端側)および後方において、上部筐体10Aおよび下部筐体10Bを上下方向に連設する。上部筐体10A、下部筐体10Bおよび連結部10Tによって囲まれる空間に、前面部10Fが開放された胴内空間10S(図2)(胴内排紙部)が形成される。なお、胴内空間10Sには、連結部10TからシートPが前記一端側から前記他端側に向かう排出方向(右方から左方に向かう方向)に排出される。この際、排出されたシートは排紙面10S1に載置される。排紙面10S1は、下部筐体10Bの上面部を画定し、連結部10Tに向かって先下がりに傾斜して配置される。
装置本体10の内部には、複写する原稿画像を光学的に読み取る読取ユニット25と、シートにトナー像(画像)を形成する画像形成部30と、前記トナー像をシートに定着させる定着部60と、画像形成部30へ搬送される定型シートを貯留する給紙部40と、給紙トレイ46と、定型シートを給紙部40又は給紙トレイ46から画像形成部30及び定着部60を経由してシート排出口10Eまで搬送する搬送経路50と、この搬送経路50の一部を構成するシート搬送路を内部に有する搬送ユニット55とが収容されている。
読取ユニット25は上部筐体10Aに配置される。また、画像形成部30、給紙部40は、下部筐体10Bに配置される。更に、定着部60は、連結部10Tに配置される。搬送ユニット55は、胴内空間10Sに着脱可能とされる。
自動原稿給送装置(ADF)20は、装置本体10の上面に回動自在に取り付けられている。ADF20は、装置本体10における所定の原稿読取位置に向けて、複写される原稿シートを自動給送する。一方、ユーザーが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置に載置する場合は、ADF20は上方に開かれる。ADF20は、原稿シートが載置される原稿トレイ21と、自動原稿読取位置を経由して原稿シートを搬送する原稿搬送部22と、読取後の原稿シートが排出される原稿排出トレイ23とを含む。
読取ユニット25は、装置本体10の上面のADF20から自動給送される原稿シートの読取用のコンタクトガラス、又は手置きされる原稿シートの読取用のコンタクトガラス(不図示)を通して、原稿シートの画像を光学的に読み取る。読取ユニット25内には、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含む走査機構と、撮像素子とが収容されている(図略)。走査機構は、原稿シートに光を照射し、その反射光を撮像素子に導く。撮像素子は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路でデジタル電気信号に変換された後、画像形成部30に入力される。
画像形成部30は、フルカラーのトナー画像を生成しこれをシート上に転写する処理を行うもので、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各トナー像を形成する4つのユニット32Y、32M、32C、32Bkを含む画像形成ユニット32と、該画像形成ユニット32の上に隣接して配置された中間転写ユニット33と、中間転写ユニット33上に配置されたトナー補給部34とを含む。
各画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkは、感光体ドラム321と、この感光体ドラム321の周囲に配置された、帯電器322、露光器323、現像装置324、一次転写ローラー325及びクリーニング装置326とを含む。
感光体ドラム321は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム321としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器322は、感光体ドラム321の表面を均一に帯電する。露光器323は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム321の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
現像装置324は、感光体ドラム321上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム321の周面にトナーを供給する。現像装置324は、2成分現像剤用のものであり、スクリューフィーダー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。
一次転写ローラー325は、中間転写ユニット33に備えられている中間転写ベルト331を挟んで感光体ドラム321と一次転写ニップ部を形成し、感光体ドラム321上のトナー像を中間転写ベルト331上に一次転写する。クリーニング装置326は、クリーニングローラー等を有し、トナー像転写後の感光体ドラム321の周面を清掃する。
中間転写ユニット33は、中間転写ベルト331、駆動ローラー332及び従動ローラー333を備える。中間転写ベルト331は、駆動ローラー332及び従動ローラー333に架け渡された無端ベルトであって、該中間転写ベルト331の外周面には、複数の感光体ドラム321からトナー像が、同一箇所に重ねて転写される(一次転写)。
駆動ローラー332の周面に対向して、二次転写ローラー35が配置されている。駆動ローラー332と二次転写ローラー35との二次転写ニップ部において、中間転写ベルト331に重ね塗りされたフルカラーのトナー像がシートに転写される。駆動ローラー332又は二次転写ローラー35のいずれか一方のローラーに、トナー像と逆極性の二次転写バイアス電位が印加され、他方のローラーは接地される。
トナー補給部34は、イエロー用トナーコンテナ34Y、マゼンタ用トナーコンテナ34M、シアン用トナーコンテナ34C、及びブラック用トナーコンテナ34Bkを含む。これらトナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCBk各色に対応する画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkの現像装置324に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。各トナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkには、当該コンテナ内のトナーを図略のトナー排出口へ搬送する搬送スクリュー341が備えられている。この搬送スクリュー341が不図示の駆動部によって回転駆動されることで、現像装置324内へトナーが補給される。
給紙部40は、画像形成処理が施されるシートのうち、定型シートPを収容する2段の第1給紙カセット40A、第2給紙カセット40Bを備える。これらの給紙カセットは、装置本体10の前方から手前方向に引出可能である。
第1給紙カセット40Aは、定型シートPが積層されてなるシート束を収納するシート収容部41と、給紙のために前記シート束をリフトアップするリフト板42とを備える。給紙カセット40Aの右端側の上部には、ピックアップローラー43と、給紙コロ44とリタードローラー45とのローラー対とが配置されている。ピックアップローラー43及び給紙コロ44の駆動により、給紙カセット40A内のシート束の最上層のシートPが1枚ずつ繰り出され、搬送経路50の上流端へ搬入される。なお、第2給紙カセット40Bも、第1給紙カセット40Aと同様の構成を備える。
装置本体10の右側面10Rには、手差し給紙用の給紙トレイ46と、給紙ローラー461とが配置される。給紙トレイ46は、その下端部において装置本体10に対して開閉自在に取り付けられている。ユーザーは、手差し給紙を行う場合、図示の通り給紙トレイ46を開き、その上にシートを載置する。給紙トレイ46に載置されたシートは、給紙ローラー461及び搬送ローラー対462の駆動によって搬送経路50に搬入される。
搬送経路50は、給紙部40から画像形成部30を経由して定着部60の出口までシートPを搬送する主搬送路50Aと、シートに対して両面印刷を行う場合に片面印刷されたシートを画像形成部30に戻すための反転搬送路50Bと、主搬送路50Aの下流端から反転搬送路50Bの上流端へシートを向かわせるためのスイッチバック搬送路50Cと、主搬送路50Aの下流端から装置本体10の左側面10Lに設けられたシート排出口10Eまでシートを水平方向に搬送する水平搬送路50Dとを含む。この水平搬送路50Dの大半は、搬送ユニット55の内部に備えられているシート搬送路で構成されている。
主搬送路50Aの、二次転写ニップ部よりも上流側には、レジストローラー対51が配置されている。シートは、停止状態のレジストローラー対51にて一旦停止され、スキュー矯正が行われる。その後、画像転写のための所定のタイミングで、レジストローラー対51が駆動部(図略)で回転駆動されることで、シートは二次転写ニップ部に送り出される。この他、主搬送路50Aには、シートを搬送するためのシート搬送ローラー52が複数配置されている。
搬送経路50の最下流端には、排紙ローラー53が配置されている。排紙ローラー53は、装置本体10の左側面10Lに配置される後記の後処理装置に、シート排出口10Eを通してシートを送り込む。なお、後処理装置が取り付けられない画像形成装置では、シート排出口10Eの下方に不図示のシート排出トレイが設けられる。
搬送ユニット55は、定着部60から搬出されるシートを、シート排出口10Eまで搬送するユニットである。本実施形態の画像形成装置1は、定着部60が装置本体10の右側面10R側に配置され、シート排出口10Eは、右側面10Rとは反対側の装置本体10の左側面10L側に配置されている。従って、搬送ユニット55は、装置本体10の右側面10Rから左側面10Lに向けて、シートを水平方向に搬送する。
画像形成装置1は、更に不図示の後処理装置を備える。前述のように後処理装置は、装置本体10の左側面10Lに配置される。後処理装置は、シート排出口10Eからシートを受け取り、該シートに所定の後処理を施したのち、該シートを積載する。前記シートへの後処理には、ステープル処理や、小冊子製本処理などが含まれる。換言すれば、前述の搬送ユニット55は、装置本体10と前記後処理装置とを繋ぐ搬送路に相当する。
定着部60は、シートにトナー像を定着させる定着処理を施す誘導加熱方式の定着装置であって、加熱ローラー61、定着ローラー62、加圧ローラー63、定着ベルト64及び誘導加熱ユニット65を含む。定着ローラー62に対して加圧ローラー63が圧接され、定着ニップ部が形成されている。加熱ローラー61及び定着ベルト64は誘導加熱ユニット65によって誘導加熱され、その熱を前記定着ニップ部に与える。シートが定着ニップ部を通過することで、シートに転写されたトナー像が当該シートに定着される。
更に、画像形成装置1は、操作部7を備える。図2、図3に示されるように、操作部7は、装置本体10の前面部10Fから前方に向かって突出して配置される。操作部7は、表示部7Gを備える。ユーザーは、操作部7から印刷枚数、拡大縮小などの印刷条件(画像形成情報)を入力し、好適な印刷条件を設定することができる。表示部7Gには、これらの印刷条件や各種の報知情報が表示される。
本実施形態では、操作部7は、装置本体10の前面部10Fにおいて、胴内空間10Sの前面部を囲むように延設された操作部用移動路100(第1水平移動路101、垂直移動路102、第2水平移動路103)を移動可能とされる。次に、図4を参照して、これらの移動路について説明する。図4は、装置本体10の前面部10Fに配置された操作部用移動路100の正面図である。
操作部用移動路100は、第1水平移動路101(第1移動路)と、垂直移動路102(第3移動路)と、第2水平移動路103(第2移動路)とを備える。第1水平移動路101は、上部筐体10Aの前面部に水平方向に延設される。第2水平移動路103は、下部筐体10Bの前面部に水平方向に延設される。また、垂直移動路102は、第1水平移動路101および第2水平移動路103に連設され、連結部10Tの前面部に鉛直方向に延設される。
第1水平移動路101は、上部筐体10Aの左側面10L側から右側面10R側にかけて、水平方向に延設される。第1水平移動路101は、第11水平路101Aおよび第12水平路101Bの2本のレール溝からなる。第11水平路101Aおよび第12水平路101Bは、鉛直方向に所定の間隔(第2の間隔)をおいて、平行に延設される。なお、後記の操作部7の第1固定ピン7A、第2固定ピン7B、第3固定ピン7C、第4固定ピン7Dが係合されるために、第11水平路101Aおよび第12水平路101Bのレール溝は、上部筐体10Aの内部において拡充するように形成されている。すなわち、第11水平路101Aおよび第12水平路101Bのうち、上部筐体10Aの前面部の裏面部分に、上記の各固定ピンの鍔部分が係合される。なお、該レール溝の形状は後記の垂直移動路102、第2水平移動路103においても同様である。
垂直移動路102は、上部筐体10Aの右側面10R側から連結部10Tを介して、下部筐体10Bの右側面10R側にかけて、鉛直方向に延設される。垂直移動路102は、第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bの2本のレール溝からなる。第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bは、左右方向(前記排出方向)に所定の間隔(第1の間隔)をおいて、平行に延設される。
第2水平移動路103は、下部筐体10Bの左側面10L側から右側面10R側にかけて、水平方向に延設される。換言すれば、第2水平移動路103は、下部筐体10Bにおいて、胴内空間10Sの下方から連結部10Tの下方にかけて、水平方向に延設される。第2水平移動路103は、第21水平路103Aおよび第22水平路103Bの2本のレール溝からなる。第21水平路103Aは、第2水平移動路103のうち上方に配置される。第22水平路103Bは、第2水平移動路103のうち下方に配置される。第22水平路103Bは、水平方向に延設される。一方、第21水平路103Aは、部分的に第22水平路103Bに対する間隔が変化するように延設されている。
詳しくは、第21水平路103Aは、第1領域103A1と、第2領域103A2と、第3領域103A3と、第4領域103A4と、第5領域103A5とを備える。第1領域103A1は、第2水平移動路103の左側面10L側を構成し、胴内空間10Sの下方に延設される。第1領域103A1と第22水平路103Bとの鉛直方向における間隔は、第1水平移動路101の第11水平路101Aと第12水平路101Bとの間隔(第2の間隔)に相当する。第2領域103A2および第3領域103A3(いずれも湾曲部)は、排紙面10S1と連結部10Tとが交差する領域に対向して、第21水平路103Aが部分的に下方に湾曲した形状からなる。特に、第2領域103A2は、連結部10Tに向かって先下がりに、すなわち、左方から右方に向かって下方に傾斜して配置される。また、第3領域103A3は、第2領域103A2の右端部に連設され、左方から右方に向かって上方に傾斜して配置される。第4領域103A4は、第1垂直路102Aを挟んで、第3領域103A3の右端部に連設される。第4領域103A4は、水平方向に延設される。また、第4領域103A4と第22水平路103Bとの鉛直方向の間隔は、第1領域103A1と第22水平路103Bとの前記間隔よりも狭く設定されている。第5領域103A5は、第4領域103A4の右端部に相当し、第21水平路103Aの右端部と第2垂直路102Bとが交差する領域である。
第1水平移動路101、垂直移動路102、第2水平移動路103について付言すると、第11水平路101Aおよび第12水平路101Bは、それぞれ、上部筐体10Aの右側面10R側において、第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bと交差し、かつ、第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bと連設されている。また、第21水平路103Aおよび第22水平路103Bは、それぞれ、下部筐体10Bの右側面10R側において、第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bと交差し、かつ、第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bと連設されている。
操作部7は、第1水平移動路101を通じて、上部筐体10Aの左側面10L側(図4の領域A1)と右側面10R側(図4の領域A2)との間を移動可能とされる。また、操作部7は、垂直移動路102を通じて、上部筐体10Aの右側面10R側(図4の領域A2)と下部筐体10Bの右側面10R側(図4の領域A3)との間を移動可能とされる。また、操作部7は、第2水平移動路103を通じて、下部筐体10Bの右側面10R側(図4の領域A3)と左側面10L側(図4の領域A4)との間を移動可能とされる。なお、ユーザーは、操作部7の後記のハウジング70を把持して、操作部7を上記の操作部用移動路100に沿って移動させることができる。
このように、本実施形態では、操作部7が、胴内空間10Sを囲むように延設された操作部用移動路100を移動可能とされる。このため、さまざまな身長のユーザーや、立位姿勢、座位姿勢または車椅子を使用したユーザーが操作部7にアクセスする場合であっても、操作部7が好適な位置に配置されることが可能となる。また、操作部7が図4の領域A1位置に配置された場合、胴内空間10Sに排紙されたシートPの視認性が低下される場合がある。このような場合であっても、操作部7が図4の領域A2、A3、A4などに退避されることで、前記シートPの視認性が好適に確保される。
次に、操作部用移動路100を移動可能とされるための操作部7の構造について説明する。図5は、本実施形態に係る操作部7の内部を示す正面図である。図6は、本実施形態に係る操作部7の揺動ユニット71の平面図である。また、図7および図8は、操作部7の内部を示す平面図および側断面図である。
操作部7は、ハウジング70を備える。ハウジング70は、操作部7の外観を画定する筐体である。ハウジング70の上面部は、前方に向かって下方に傾斜して配置される。該上面部には、前述の表示部7G(図2)が配置される。また、ハウジング70の底面部には、挿入開口部70H(図8)が開口される。挿入開口部70Hは、前記底面部の前方かつ左右方向の中央部に開口される開口部である。挿入開口部70Hは、ハウジング70の外部と内部とを連通させる。
また、操作部7は、第1固定ピン7A、第2固定ピン7B、第3固定ピン7C、第4固定ピン7Dおよび第1補助ピン7E、第2補助ピン7Fを備える。これらの各ピンは、ハウジング70の後面部から、装置本体10の前面部10Fに向かって突設される。
第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7B(いずれも第2固定部材)は、ハウジング70の上方部分において、左右方向に所定の間隔をおいて配置される一対の固定ピンである。第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bの前記間隔は、垂直移動路102の第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bの間隔(第1の間隔)に相当する。第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bは、前述のように先端部(後側端部)に鍔部7Rを備える。該鍔部7Rが、操作部用移動路100の各レール溝に係合される。
第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7D(いずれも第1固定部材)は、ハウジング70の下方部分において、左右方向に所定の間隔をおいて配置される一対の固定ピンである。第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dの前記間隔も、上記の第1の間隔に相当する。また、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dは、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bに対して、鉛直方向に所定の間隔をおいて下方に配置される。該間隔は、第1水平移動路101の第11水平路101Aおよび第12水平路101Bの間隔(第2の間隔)に相当する。なお、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dも、前記鍔部7Rを備える。
第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7F(いずれも補助固定部材)は、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dの間において、前記排出方向(左右方向)に所定の間隔をおいて配置される。第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fは、第1固定ピン7Aのような鍔部7Rを備えていない。そして、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fは、後記の引出ユニット72によって、操作部用移動路100、特に、第1水平移動路101の第12水平路101Bに対して出没可能とされる。
更に、操作部7は、第1プレート701と、揺動ユニット71(退避手段)と、引出ユニット72(切替手段)と、突出部73とを備える。
第1プレート701は、ハウジング70の内部に配置され、各部材を支持する機能を備える。第1プレート701は、第11プレート部701A、第12プレート部701Bからなる。第11プレート部701Aは、ハウジング70の底面に沿って延設される略矩形状の板状部材である。第12プレート部701Bは、第11プレート部701Aの後端部から上方に向かって延設される壁部である。第12プレート部701Bには、前述の第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dが固定されている。また、第1プレート701の第11プレート部701Aには、立壁部701Tが配置される。立壁部701Tは、第1プレート701の前後方向の中央部よりも僅かに後側の部分において、上方に向かって突設される板状部材である。また、第1プレート701の立壁部701Tよりも前方には、連通開口部701Hが形成されている。連通開口部701Hは、ハウジング70の挿入開口部70Hに対向して開口される開口部である。
揺動ユニット71は、ハウジング70の内部に配置される。揺動ユニット71は、操作部7が第2水平移動路103の右側面10R側から左側面10L側に移動される動作に連動して、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bを、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7D側に移動させる(図5の矢印D51、D52)機能を備える。揺動ユニット71の該機能によって、操作部7が、第2水平移動路103の第2領域103A2から第5領域103A5を通過することができる。
図5および図6を参照して、揺動ユニット71は、支点部710と、第1揺動部711(支持片)と、第2揺動部712(支持片)と、第1ばね713(第2付勢手段)とを備える。また、揺動ユニット71に対向して、第1プレート701の第12プレート部701Bには、第1長穴701Cおよび第2長穴701D(図5)が開口されている。
支点部710は、第1プレート701の第12プレート部701Bの略中央部に配置される。支点部710は、第1揺動部711および第2揺動部712の回動における支点部となる。
第1揺動部711および第2揺動部712は、それぞれ支点部710から延設される板状部材である。第1揺動部711および第2揺動部712は、互いに支点部710から異なる方向に延設される。なお、第1揺動部711および第2揺動部712はそれぞれ単独で支点部710を支点として回動可能とされる。第1揺動部711および第2揺動部712は、支点部710とは反対側の先端部に、前述の第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bを支持する。この際、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bは、第12プレート部701Bに形成された長穴である第1長穴701Cおよび第2長穴701Dを通じて、ハウジング70の後面部から突設される。第1揺動部711および第2揺動部712は、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bと支点部710との間に、第1張架片711Aおよび第2張架片712Aを備える。第1張架片711Aおよび第2張架片712Aは、第1揺動部711および第2揺動部712から前方に突設された突片である。第1張架片711Aおよび第2張架片712Aには、後記の第1ばね713が架け渡されるための切欠き部が形成されている。
第1ばね713は、前記第1張架片711Aおよび第2張架片712Aの間に架け渡されるばね部材である。第1ばね713は、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bが、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dから離れる方向に、第1揺動部711および第2揺動部712を支点部710回りに付勢する。
引出ユニット72(図7)は、ハウジング70の内部であって、第1プレート701の第11プレート部701Aの上面に配置される。引出ユニット72は、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fの第1水平移動路101に対する出没動作を切り替える。引出ユニット72は、第2プレート720(支持板)と、第2ばね721(第1付勢手段)とを備える。
第2プレート720は、引出ユニット72の本体部分である。第2プレート720は、第21プレート部720Aと第22プレート部720Bとを備える。第21プレート部720Aは、前後方向に延設される板状部材であり、第1プレート701の第11プレート部701Aの上に配置される。第22プレート部720Bは、第21プレート部720Aの後端部から上方に向かって立設される壁部である。第22プレート部720Bは、左右方向において第21プレート部720Aよりも外側に広がるように配置される。そして、第22プレート部720Bの後面部から、前述の第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、後方に向かって突設されている。すなわち、第22プレート部720Bは、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fを支持する。なお、第1プレート701の第12プレート部701Bには、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが挿通可能な不図示の孔部が開口されている。また、第2プレート720は、第1開口部720H(把持部)、第2開口部720Iを備える。第1開口部720Hは、前述の挿入開口部70Hおよび連通開口部701Hに対向して、第21プレート部720Aに開口される開口部である。第1開口部720Hは、第2ばね721の付勢力に抗して第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが第1水平移動路101から離間する方向(図7の矢印D71)に第22プレート部720Bを移動可能とするための把持部として機能する。また、第2開口部720Iは、第1プレート701の第11プレート部701Aから立設された立壁部701Tが挿通可能に形成された開口部である。
第2ばね721は、第2プレート720の第22プレート部720Bと、第1プレート701の立壁部701Tとの間に圧縮して配置されるばね部材である。第2ばね721は、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、第1水平移動路101に突出する方向に第22プレート部720Bを付勢する。
突出部73は、ハウジング70の底面部から、下方に向かって突設されるピン部材である。突出部73は、ハウジング70の前記底面部の左方かつ後方部分に配置される。突出部73は、搬送ユニット55の胴内空間10Sからの脱離に連動して、第1水平移動路101の左側面10L側に配置された操作部7を第1水平移動路101の右側面10R側に移動させる連動部80の一部として機能する。突出部73は、ハウジング70の前記底面に没入する方向に移動可能とされる。突出部73は、第3ばね73S(第3付勢手段)と、突起73Tを備える。第3ばね73Sは、突出部73の上端部と、ハウジング70内の不図示の壁部との間に圧縮して配置されるばね部材である。第3ばね73Sは、突出部73を操作部7から下方に突出する方向に付勢する。突起73Tは、ハウジング70の内部において、突出部73から右方に向かって突出される突起である。突起73Tは、ハウジング70の内壁に係合され、突出部73がハウジング70から脱離されることを防止する。
次に、操作部7が各移動路を移動される態様について説明する。ユーザーは、操作部7のハウジング70を把持して、操作部7を第1水平移動路101、垂直移動路102および第2水平移動路103に沿って移動させる。この際、第1固定ピン7A、第2固定ピン7B、第3固定ピン7C、第4固定ピン7Dが、操作部用移動路100の各レール溝に係合しながら、操作部7が移動される。
特に、本実施形態では、操作部7の下方から突設される一対の第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7D、また、操作部7の上方から突設される一対の第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bによって、操作部7が装置本体10の前面部10Fに支持される。このため、操作部7の移動が安定して実現される。
操作部7が、図4の領域A2に配置された場合、第1固定ピン7Aおよび第3固定ピン7Cは、垂直移動路102の第1垂直路102Aに配置される。また、第2固定ピン7Bおよび第4固定ピン7Dは、垂直移動路102の第2垂直路102Bに配置される。この場合、操作部7が自重によって下方に移動されてしまい、操作部7が領域A2に保持されないことが懸念される。このような場合であっても、本実施形態によれば、第3固定ピン7Cと第4固定ピン7Dとの間で、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、第1水平移動路101の第12水平路101Bに突出および係合されている。換言すれば、装置本体10は、支持壁10Xを備える。支持壁10Xは、垂直移動路102の第1垂直路102Aおよび第2垂直路102Bのレール溝同士の間において第12水平路101Bの一部を画定する。そして、支持壁10Xは、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fの第12水平路101Bへの突出状態において、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fを介して操作部7を下方から支持する。このため、領域A2に配置された操作部7が下方に落下することが抑止される。
そして、操作部7が領域A2から領域A3に移動される場合には、前述の引出ユニット72によって、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが第12水平路101Bから離間される。詳しくは、ユーザーなどの作業者は、図8の挿入開口部70H、連通開口部701Hを介して第1開口部720Hに指を挿入し、該第1開口部720Hを把持する。そして、第2プレート720が前方に引かれることで、第2ばね721の付勢力に抗して、第22プレート部720Bに支持された第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、第12水平路101Bから離間される。この結果、操作部7の下方への移動が可能となる。
作業者による第2プレート720が前方に引き出される動作が解除されることで、再び第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、操作部用移動路100のレール溝に進入される。この際、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、第21水平路103Aの第4領域103A4に挿入されることで、後記の第22水平路103Bよりも1段高い位置で、操作部7を固定することが可能となる。
更に、操作部7が第2水平移動路103の下端に位置し、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fが、第22水平路103Bの右端部に係合されることで、操作部7が図4の領域A3に配置される。前述のように、領域A3から領域A4にかけて、第21水平路103Aの一部は下方に湾曲した形状を備える。このような場合であっても、本実施形態によれば、前述の揺動ユニット71によって、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bが、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dに近づくように移動可能とされる。詳しくは、操作部7の第2水平移動路103の移動に伴って、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bが、第1領域103A1および第3領域103A3(湾曲部)に当接し、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7D側に規制されると、第1揺動部711および第2揺動部712が第1ばね713の付勢力に抗して支点部710回りに回動される。このため、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dが、部分的に湾曲する第21水平路103A内を移動することが可能となる。なお、第2固定ピン7Bが、第4領域103A4および第5領域103A5を移動する際にも、前記作用が発現される。
次に、本実施形態に係る搬送ユニット55について詳述する。図9は、本実施形態に係る搬送ユニット55の斜視図である。また、図10は、本実施形態に係る搬送ユニット55が装置本体10から引き出され、搬送ユニット55からユーザーがシートPを取り出す様子を示した斜視図である。
前述のように、搬送ユニット55は、連結部10Tから排出されたシートPを、装置本体10の左側面10L側に搬送する。搬送ユニット55は、装置本体10の胴内空間10Sに対して、前方から着脱自在とされる。この際、搬送ユニット55に配置された不図示のレールによって、搬送ユニット55の前後方向の移動が案内される。
連結部10Tから排出されたシートPは、図9のシート搬入部55Lから搬送ユニット55の内部に搬入される。搬送ユニット55の内部に搬入されたシートPは、水平搬送路50Dを右方から左方に搬送される。搬送ユニット55は、ユニット本体部55Aおよびユニットカバー部55Bを備える。ユニット本体部55Aとユニットカバー部55Bとの間に、水平搬送路50Dが配置される。図10に示されるように、ユニットカバー部55Bは、後方を支点としてユニット本体部55Aに対して開閉可能とされる。したがって、搬送ユニット55の内部の水平搬送路50DにおいてシートPが詰まった場合には、搬送ユニット55が胴内空間10Sから前方に引き出され、ユニットカバー部55Bが開放されることで(図10の矢印D101)、シートPが除去される。この際、ユーザーは、ユニット本体部55Aの前面部に配置されたユニット把持部55Hを把持して、搬送ユニット55を引き出す。
一方、前述の操作部7が図4の領域A1付近に配置された場合、搬送ユニット55の引き出し動作や、前方に引き出された搬送ユニット55においてユニットカバー部55Bが開放される動作が妨げられる。この場合、操作部7は図4の領域A2(図10の操作部7参照)に配置されることが好ましい。本実施形態では、画像形成装置1は、連動部80を備える。連動部80は、搬送ユニット55の胴内空間10Sからの脱離に連動して、第1水平移動路101の左側面10L側に配置された操作部7を第1水平移動路101の右側面10R側に移動させる。
連動部80は、操作部7に配置された前述の突出部73と、ガイド部55Rとから構成される。突出部73は、操作部7から下方に向かって突出される。
ガイド部55Rは、図9に示されるように、搬送ユニット55の上面部に配置される。ガイド部55Rは、前方から後方に進むに連れて装置本体10の左側面10L側から右側面10R側に向かって延設され、突出部73と係合する。詳しくは、ガイド部55Rは、第1ガイド部55R1と第2ガイド部55R2とを備える。第1ガイド部55R1は、搬送ユニット55の前方かつ左方部分から、後方かつ右方部分に向かってユニットカバー部55Bに対して垂直に延設されるガイド壁である。第2ガイド部55R2は、第1ガイド部55R1の後端部から後方に向かって僅かな長さをもってユニットカバー部55Bに対して左側面10Lの方向に傾斜して延設されるガイド壁である。第2ガイド部55R2は、シート搬入部55Lの後端部の上方に配置される。
次に、搬送ユニット55の脱離動作に伴う、操作部7の移動態様について説明する。図11は、本実施形態に係る搬送ユニット55と操作部7の配置を示す平面図である。図12は、本実施形態に係る装置本体10の胴内空間10Sから搬送ユニット55が脱離される様子を示した側断面図である。図13は、本実施形態に係る装置本体10から搬送ユニットが脱離された様子を示した部分的な正面図である。
搬送ユニット55は、ガイド部55Rに加え、更に、上端部55F(隆起部)(図12)を備える。上端部55Fは、ガイド部55Rよりも前方において、左右方向(排出方向)に沿って立設され、胴内空間10Sの前方上端部を塞ぐ。搬送ユニット55の上面部は、装置本体10の上部筐体10Aの下面部に対して上下方向に所定の間隔をおいて配置される。換言すれば、該間隔にガイド部55Rが形成されている。そして、上端部55Fが前記間隔を塞ぐことで、装置本体10の外観の美観が好適に保持される。
上端部55Fは、第1傾斜面551(傾斜面)と、上端面552と、第2傾斜面553と、を備える。第1傾斜面551は、搬送ユニット55の前面部の上端部から後方に向かって延設される壁部である。換言すれば、第1傾斜面551は、前記排出方向と交差する断面視(前後および上下方向を含む断面視)において、前方から後方に向かって先上がりに傾斜した傾斜面からなる。上端面552は、第1傾斜面551に連設され略水平方向に延設される。第2傾斜面553は、上端面552に連設され、前方から後方に向かって先下がりに傾斜した傾斜面からなる。突出部73は、前述のように、操作部7のハウジング70の内部に向かって没入可能とされる。そして、第3ばね73Sは、突出部73を操作部7の下方から突出する方向に付勢する。
図12に示されるように、搬送ユニット55が装置本体10の胴内空間10Sから前方に向かって引き出され始める(脱離されはじめる)と、操作部7の左方および後方部分から下方に向かって突出される突出部73が第1傾斜面551に当接する。突出部73は、第1傾斜面551によって次第に上方に向かって押圧される。この結果、突出部73は、第3ばね73Sの付勢力に抗して操作部7の内部に向かって没入される。更に、搬送ユニット55が引き出されると、突出部73は上端面552および第2傾斜面553に沿って、上端部55Fを乗り越える。そして、再び、第3ばね73Sの付勢力によって、突出部73が操作部7から下方に突出し、ガイド部55Rと係合可能な状態となる。
更に、搬送ユニット55が引き出される(図11の矢印D111)と、突出部73がガイド部55Rの第1ガイド部55R1に係合する。この結果、搬送ユニット55が前方に引き出される操作力によって、突出部73が第1ガイド部55R1に沿いながら、操作部7が第1水平移動路101を右方に移動される(図11の矢印D112)。やがて、操作部7の突出部73は、第1ガイド部55R1の右端部から第2ガイド部55R2に沿って移動される。そして、図13に示されるように、突出部73が第2ガイド部55R2の傾斜面に当接することで、操作部7が、図11および図4の領域A2に示される位置に移動される。したがって、胴内空間10Sから脱離された搬送ユニット55において、ユニットカバー部55Bが上方に開放される動作が操作部7によって妨げられることが防止される。
以上、上記の実施形態によれば、操作部7は、胴内空間10Sの前面部を囲むように延設される操作部用移動路100を移動可能とされる。操作部用移動路100は、第1水平移動路101と、第2水平移動路103と、垂直移動路102とを備える。第1水平移動路101は、上部筐体10Aの前面部に水平方向に延設される。第2水平移動路103は、下部筐体10Bの前面部に水平方向に延設される。また、垂直移動路102は、第1水平移動路101および第2水平移動路103に連設され、連結部10Tの前面部に鉛直方向に延設される。このため、ユーザーは、胴内空間10Sを囲む領域の所定の位置に操作部7を配置させることができる。この結果、身長、利き手、あるいは立位状態や車椅子を使用した状態など、さまざまな特徴を備えるユーザーに対して、操作部7が好適な位置に配置される。また、操作部用移動路100は胴内空間10Sを囲むように配置されているため、胴内空間10Sに排出されたシートの視認性を確保するために、操作部7の位置を変更することができる。
また、上記の実施形態によれば、操作部7から突設された一対の第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7D、また、一対の第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bによって、操作部7の操作部用移動路100の移動が安定して実現される。
また、上記の実施形態によれば、操作部7が第1水平移動路101と垂直移動路102とが連設される領域に配置された場合であっても、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fによって、操作部7が下方に落下することが抑止される。
また、上記の実施形態によれば、引出ユニット72によって、第1水平移動路101と垂直移動路102とが連設される領域における操作部7の固定と、操作部7の下方への移動とが好適に切り替えられる。また、第2プレート720と、第2ばね721と、第1開口部720Hとによって、操作部7の配置の切り替えが好適に実現される。また、複数の補助固定部材としての第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fによって、第1水平移動路101と垂直移動路102とが連設される領域における操作部7の固定が安定して実現される。
また、上記の実施形態によれば、揺動ユニット71によって、操作部7が第2水平移動路103の第2領域103A2および第3領域103A3(湾曲部)を安定して通過することができる。特に、支点部710と、第1揺動部711および第2揺動部712と、第1ばね713とによって揺動ユニット71が構成され、操作部7が前記湾曲部を安定して通過することができる。また、一対の第1揺動部711および第2揺動部712と、第1ばね713とによって、一対の第2固定部材としての第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bの移動が実現可能とされる。
また、上記の実施形態によれば、操作部7が第1水平移動路101の左側面10L側に配置された場合であっても、搬送ユニット55の脱離に連動して、操作部7が第1水平移動路101の右側面10R側に移動される。このため、搬送ユニット55の脱離が、操作部7によって妨げられることがない。また、脱離後の搬送ユニット55のメンテナンス作業が安定して実現される。また、突出部73と、ガイド部55Rとによって、搬送ユニット55の脱離に連動して、操作部7が安定して移動される。
また、上記の実施形態によれば、胴内空間10Sの前方上端部が、上端部55Fによって覆われ、装置本体10の外観の美観が好適に維持される。また、搬送ユニット55の脱離に伴い、突出部73が上端部55Fを乗り越え、ガイド部55Rと係合することが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係る操作部7を備えた画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、第1水平移動路101および第2水平移動路103は2本のレール溝から構成される態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1水平移動路101および第2水平移動路103は、それぞれ1本のレール溝からなるものでもよい。この場合、垂直移動路102は上記の実施形態と同様に2本のレール溝からなる。そして、操作部7は、第1固定ピン7Aおよび第2固定ピン7Bを備えず、第3固定ピン7Cおよび第4固定ピン7Dを備える。更に、操作部7が第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fを備えることで、図4の第2の領域A2に操作部7が固定保持される。
(2)上記の実施形態では、操作部7が第2水平移動路103に配置される場合、車椅子のユーザーが操作部7を好適に操作することができる。この場合、操作部7に配置された不図示の操作ボタンによって、ADF20が自動で装置本体10の上面部に対して開放されてもよい。このため、装置本体10には、ADF20が開閉するための駆動手段(不図示)が備えられる。前記操作ボタンおよび駆動手段によって、車椅子に座ったユーザーが立ち上がることなくADF20を開閉させ、前記コンタクトガラスに原稿を載置させることができる。
(3)上記の実施形態では、第1補助ピン7Eおよび第2補助ピン7Fは、第1水平移動路101の第12水平路101Bに対して配置される態様で説明したが、これらの補助ピンは、第11水平路101A側に配置されてもよい。また、補助ピンは1本であっても、2本以上であってもよい。
(4)上記の実施形態では、連結部10Tは、装置本体10の右側に配置される態様で説明したが、連結部10Tは装置本体10の左側に配置されてもよい。この場合、シートPは、連結部10Tから右方に向かって排出される。
1 画像形成装置
10 装置本体
10A 上部筐体
10B 下部筐体
10E シート排出口
10F 前面部
10L 左側面(側壁)
10R 右側面(側壁)
10S 胴内空間(胴内排紙部)
10S1 排紙面
10T 連結部(連設部)
10X 支持壁
100 操作部用移動路
101 第1水平移動路(第1移動路)
101A 第11水平路
101B 第12水平路
102 垂直移動路(第3移動路)
102A 第1垂直路
102B 第2垂直路
103 第2水平移動路(第2移動路)
103A 第21水平路
103A1 第1領域
103A2 第2領域(湾曲部)
103A3 第3領域(湾曲部)
103A4 第4領域
103A5 第5領域
103B 第22水平路
50D 水平搬送路
55 搬送ユニット
551 第1傾斜面(傾斜面)
552 上端面
553 第2傾斜面
55A ユニット本体部
55B ユニットカバー部
55F 上端部(隆起部)
55H ユニット把持部
55L シート搬入部
55R ガイド部
55R1 第1ガイド部
55R2 第2ガイド部
7 操作部
70 ハウジング
70H 挿入開口部
701 第1プレート
701A 第11プレート部
701B 第12プレート部
701C 第1長穴
701D 第2長穴
701H 連通開口部
701T 立壁部
71 揺動ユニット(退避手段)
710 支点部
711 第1揺動部(支持片)
711A 第1張架片
712 第2揺動部(支持片)
712A 第2張架片
713 第1ばね(第2付勢手段)
72 引出ユニット(切替手段)
720 第2プレート(支持板)
720A 第21プレート部
720B 第22プレート部
720H 第1開口部(把持部)
720I 第2開口部
721 第2ばね(第1付勢手段)
73 突出部
73S 第3ばね(第3付勢手段)
73T 突起
7A 第1固定ピン(第1固定部材)
7B 第2固定ピン(第1固定部材)
7C 第3固定ピン(第2固定部材)
7D 第4固定ピン(第2固定部材)
7E 第1補助ピン(補助固定部材)
7F 第2補助ピン(補助固定部材)
7G 表示部
80 連動部

Claims (13)

  1. 一端側と前記一端側とは反対の他端側にそれぞれ配置された一対の側壁と前面部とを備えた装置本体であって、上部筐体と、前記上部筐体の下方に間隔をおいて配置される下部筐体と、前記上部筐体および前記下部筐体の前記一端側で、前記上部筐体および前記下部筐体を上下方向に連設する連設部と、を備える装置本体と、
    前記上部筐体、前記下部筐体および前記連設部によって囲まれ前記前面部が開放された空間であって、画像が形成されたシートが前記一端側から前記他端側に向かう排出方向に排出される胴内排紙部と、
    前記装置本体の内部に配置され、前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記装置本体の前記前面部から前方に向かって突設され、画像形成情報が入力される操作部と、
    前記胴内排紙部の前面部を囲むように延設され、前記操作部が移動可能とされる移動路であって、前記上部筐体の前面部に水平方向に延設される第1移動路と、前記下部筐体の前面部に水平方向に延設される第2移動路と、前記第1および第2移動路に連設され、前記連設部の前面部に鉛直方向に延設される第3移動路と、を備える操作部用移動路と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記操作部用移動路は、前記装置本体の前面部に形成されたレール溝であって、
    前記第1および前記第2移動路は、それぞれ少なくとも1本のレール溝からなり、
    前記第3移動路は、それぞれ前記第1および第2移動路に連設され、前記排出方向に第1の間隔をおいて鉛直方向に延設される2本のレール溝からなり、
    前記操作部は、前記装置本体の前記前面部に向かって突設され、前記排出方向に前記第1の間隔をおいて配置される一対の第1固定部材を備え、
    前記操作部の前記一対の第1固定部材が、前記第1、第2および第3移動路の前記レール溝に係合しながら、前記操作部が前記操作部用移動路に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1および前記第2移動路は、それぞれ前記第3移動路の前記2本のレール溝に連設され、鉛直方向に第2の間隔をおいて配置される2本のレール溝からなり、
    前記操作部は、前記装置本体の前記前面部に向かって突設され、前記一対の第1固定部材に対して鉛直方向に前記第2の間隔をおいて配置される一対の第2固定部材を備え、
    前記操作部の前記一対の第1および第2固定部材が、前記第1、第2および第3移動路の前記レール溝に係合しながら、前記操作部が前記操作部用移動路に沿って移動することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記操作部は、前記一対の第1または前記第2固定部材同士の間において、前記第1移動路に出没可能な補助固定部材を備え、
    前記装置本体は、前記補助固定部材の前記第1移動路への突出状態において、前記補助固定部材を介して前記操作部を下方から支持し、かつ、前記第3移動路の前記2本のレール溝同士の間において前記第1移動路の一部を画定する支持壁を有することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記操作部に配置され、前記補助固定部材の前記第1移動路への前記出没動作を切り替える切替手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記切替手段は、
    前記補助固定部材を支持する支持板と、
    前記補助固定部材が前記第1移動路に突出する方向に前記支持板を付勢する第1付勢手段と、
    前記支持板に配置され、前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記補助固定部材が前記第1移動路から離間する方向に、前記支持板を移動可能とするための把持部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記補助固定部材は、前記一対の第1または前記第2固定部材同士の間において、前記排出方向に沿って複数配置され、
    前記支持板は前記複数の補助固定部材を支持することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記下部筐体の上面部を画定し、前記連設部に向かって先下がりに傾斜され、前記胴内排紙部に排出された前記シートが載置される排紙面を有し、
    前記第2移動路の2本のレール溝のうち上方に位置するレール溝は、前記排紙面と前記連設部とが交差する領域に対向して、部分的に下方に湾曲した湾曲部を備え、
    前記第2固定部材は、前記第1固定部材の上方に配置され、
    前記操作部に配置され、前記操作部が前記第2移動路の前記一端側から前記他端側に移動される動作に連動して、前記第2固定部材を前記第1固定部材側に移動させ前記湾曲部を通過させる退避手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  9. 前記退避手段は、
    支点部を備え、前記支点部とは反対側で前記第2固定部材を支持し、前記支点部回りに回動可能とされる支持片と、
    前記第2固定部材が前記第1固定部材から離れる方向に、前記支持片を前記支点部回りに付勢する第2付勢手段と、を備え、
    前記操作部の前記第2移動路の移動に伴って、前記第2固定部材が前記湾曲部に当接し前記第1固定部材側に規制されると、前記支持片が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記支点部回りに回動されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記支持片は、前記支点部から互いに異なる方向に向かって延設され、前記一対の第2固定部材を支持するように一対配置され、
    前記第2付勢手段は、前記一対の支持片の前記支点部と前記第2固定部材との間の領域間に架け渡されるばね部材であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記シートは前記連設部から前記胴内排紙部に向かって排出され、
    前記胴内排紙部に対して前方から着脱自在とされ、前記連設部から排出された前記シートを、前記装置本体の前記他端側に搬送する搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離に連動して、前記第1移動路の前記他端側に配置された前記操作部を前記第1移動路の前記一端側に移動させる連動部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記連動部は、
    前記操作部から下方に向かって突出される突出部と、
    前記搬送ユニットの上面部に配置され、前方から後方に進むに連れて前記他端側から前記一端側に向かって延設され、前記突出部と係合するガイド部と、
    を備え、
    前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離動作に伴って、前記突出部が前記ガイド部と係合し、前記搬送ユニットが前記突出部を介して前記操作部を前記第1移動路に沿って前記一端側に移動させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記搬送ユニットは、前記ガイド部よりも前方において、前記排出方向に沿って立設され、前記胴内排紙部の前方上端部を塞ぐ隆起部を備え、
    前記隆起部は、前記排出方向と交差する断面視において、前方から後方に向かって先上がりに傾斜した傾斜面を備え、
    前記突出部は、前記操作部の内部に向かって没入可能とされ、
    前記突出部を前記操作部から下方に突出する方向に付勢する第3付勢手段を更に備え、
    前記搬送ユニットの前記胴内排紙部からの脱離動作に伴って、前記突出部が前記傾斜面に当接し前記突出部が前記操作部の内部に向かって没入することで、前記突出部が前記隆起部を乗り越え前記ガイド部に係合可能とされることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。

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