JP2014125826A - 組立式個室 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納時にコンパクトに折り畳むことができると共に、組立作業を容易に行うことができる組立式個室を提供する。
【解決手段】組立式個室は、1枚のダンボール板で構成され、折り目を介して連続する左右側壁10、11及び後壁12により前方が開口した平面視略コの字状をなす本体部材2と、本体部材2の左右側壁10、11の上端との係合により当該上端間に架設される天板部15を有する上部材3とを備えている。本体部材2は、左右側壁下部10b、11b及び後壁下部からなる本体下部と、左右側壁下部10b、11bの上端に折り目22を介して連接しかつ当該折り目22により別々に起立可能な左右側壁上部10a、11aを含む本体上部とを有する。上部材3は、左右側壁上部10a、11aの上端間に架設されて左右側壁上部10a、11aを起立状態に保持する。
【選択図】図7

Description

本考案は、1枚のダンボール板からなる平面視コの字状の本体部材を有する組立式個室に関する。
従来から、例えば災害時の共同避難場所などにおいて、更衣所やトイレなどのプライバシー空間を確保するための臨時設備として、ダンボール板を用いた組立式個室が用いられている。組立式個室としては、1枚のダンボール板をコの字状に折り曲げることで、3枚の側壁を構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
実用新案登録第3149473号公報
組立式個室は、倉庫などの限られた収納スペースに備蓄するために、コンパクトに折り畳んで収納できるものが求められている。上述したように3枚の側壁が1枚のダンボール板で構成されている場合、側壁の境界で折り曲げて折り畳むだけでは長いため、側壁の長手方向(組立時に上下方向となる方向)の中央部でも折り曲げることが考えられる。但し、ダンボール板を、側壁の境界で折り曲げてから、長手方向中央部で折り曲げた場合、最後に折り曲げる厚さが厚くなり過ぎるため、図17に示すように、ダンボール板90を、側壁の長手方向中央部90bで折り曲げてから、側壁の境界90aで折り曲げることが好ましい。
しかしながら、この折り畳み方の場合、組立時に、側壁の境界90aにおいて折れ曲がった状態のまま、長手方向中央部90bにおける折り曲げを戻すことができないため、図18に示すように、ダンボール板90の折り曲げ部分を全て展開してから、ダンボール板90を側壁の境界90aで折り曲げてコの字状にする必要があり、組立作業性が悪くなる。
そこで、本発明は、収納時にコンパクトに折り畳むことができると共に、組立作業を容易に行うことができる組立式個室を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明に係る組立式個室は、1枚のダンボール板で構成され、折り目を介して連続する左右側壁及び後壁により前方が開口した平面視コの字状をなす本体部材と、前記本体部材の左右側壁の上端との係合により当該上端間に架設される上部材とを備えており、前記本体部材は、左右側壁下部及び後壁下部からなる本体下部と、前記左右側壁下部の上端に折り目を介して連接しかつ当該折り目により別々に起立可能な左右側壁上部を含む本体上部とを有し、前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設されて前記左右側壁上部を起立状態に保持することを特徴とする。
この構成によると、本体部材は、左右側壁と後壁を折り目で折り曲げると共に、本体下部と本体上部を折り目で折り曲げることで、コンパクトに折り畳んで収納することができる。
また、本体部材は、折り目を介して連続する左右側壁下部及び後壁下部からなる本体下部と、前記左右側壁下部の上端に折り目を介して連接しかつ当該折り目により別々に起立可能な左右側壁上部を含む本体上部とを有するため、本体下部がコの字状に折り曲げられていても、左右側壁上部を、別々に折り目で折り曲げることができる。そのため、組立式個室を組み立てる際に、左右側壁上部が左右側壁下部と対向するように折り曲げられ、本体下部がコの字状に折り曲げられて床面に設置された状態から、左右側壁上部を折り目により別々に起立させることができる。したがって、組立作業を容易に行うことができる。なお、本明細書において、「折り目により起立させる」とは、折り目を介して連接する2面が平行な状態となるように、一方の面を他方の面に対して折り目を中心に回転させることである。つまり、平坦状の部材を2つ折りにする場合と、2つ折り状態から平坦状にする場合のいずれも「起立させる」に相当する。
第2の発明に係る組立式個室は、第1の発明において、前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設される天板部と、当該天板部の後端に折り目を介して連接され、前記左右側壁上部の後端間を覆う後板部とを有することを特徴とする。
この構成によると、上部材の後板部は、天板部の後端に折り目を介して連接されているため、組立時に、天板部を左右側壁上部の上端間に架設することで、後板部を後壁下部に沿って配置できる。したがって、後板部と天板部とが別々の部材で構成されている場合に比べて、組立作業を容易に行うことができる。
また、後板部によって左右側壁上部の後端間が覆われるため、後壁の上側に切欠きを設けても、組立式個室の後面を塞ぐことができる。後壁の上側に切欠きを設けた場合、本体部材の重量が軽くなるため、組立作業を容易に行うことができる。
第3の発明に係る組立式個室は、第1の発明において、前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、前記後壁上部は、前記後壁下部の上端に折り目を介して連接され、前記左右側壁上部とは別々に起立可能に設けられたことを特徴とする。
この構成によると、後壁上部は、後壁下部の上端に折り目を介して連接され、左右側壁上部とは別々に起立可能であるため、後壁上部が左右側壁上部に折り目を介して連接されている場合に比べて、組立時に、左右側壁上部を折り目により起立させる動作が行いやすい。
第4の発明に係る組立式個室は、第1の発明において、前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、前記後壁上部は、前記左右側壁上部の少なくともいずれか一方の後端に折り目を介して連接されていることを特徴とする。
この構成によると、後壁上部は、左右側壁上部の少なくともいずれか一方の後端に折り目を介して連接されているため、組立時に、後壁上部を連接されている側壁に対して直角に折り曲げることで後壁上部を後壁下部に沿って配置でき、組立作業を容易に行うことができる。
第5の発明に係る組立式個室は、第1の発明において、前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、前記後壁上部は、前記左右側壁上部の少なくともいずれか一方の後端に折り目を介して連接された側壁延長部と、前記後壁下部の上端に折り目を介して連接された後壁延長部とからなることを特徴とする。
この構成によると、後壁上部は、左右側壁上部の後端に折り目を介して連接された側壁延長部と、後壁下部の上端に折り目を介して連接された後壁延長部とからなるため、後壁上部が側壁延長部だけで形成されている場合に比べて、側壁延長部の面積と重量を低減できる。そのため、組立時に、左右側壁上部を折り目により起立させる動作が行いやすい。
第6の発明に係る組立式個室は、第3〜第5の発明のいずれかにおいて、前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設される天板部と、該天板部の後端に折り目を介して連接され、少なくとも前記後壁上部と連結して当該後壁上部を保持する連結部とを有することを特徴とする。
この構成によると、上部材の連結部は、天板部の後端に折り目を介して連接されているため、連結部を後壁上部と連結することで、後壁上部を後壁下部に沿うように保持できる。
また、連結部は、天板部の後端から下方に延びているため、組立時に、天板部を左右側壁の上端に架設することで、連結部を後壁下部に沿って配置でき、連結部を後壁に連結しやすい。したがって、連結部と上部材とが別々の部材で構成されている場合に比べて、組立作業を容易に行うことができる。
第7の発明に係る組立式個室は、第1、第2〜第6の発明のいずれかにおいて、前記上部材は、1枚のダンボール板で構成されていることを特徴とする。
この構成によると、上部材が1枚のダンボール板を折り曲げることで形成されているため、上部材を作製しやすい。
第8の発明に係る組立式個室は、第1、第3〜第5の発明のいずれかにおいて、前記本体下部と前記本体上部は、高さ寸法が略同じであることを特徴とする。
この構成によると、本体下部と本体上部の高さ寸法が略同じであることで、本体部材は、高さ寸法において略半分に折り畳むことができ、本体部材をよりコンパクトに折り畳んで収納することができる。
第9の発明に係る組立式個室の組立方法は、第1の発明に係る組立式個室の組立方法であって、前記左右側壁上部が前記左右側壁下部と対向するように前記折り目に沿って折り曲げられた状態で、前記本体下部を平面視略コの字状にして床面に設置する第1工程と、前記左右側壁上部を、前記折り目により起立させる第2工程と、前記左右側壁上部の前記上端間に、前記天板部を架設する第3工程と、を有することを特徴とする。
この構成によると、本体下部をコの字状にして床面に自立させた状態で、左右側壁上部を折り目により起立させるため、組立作業が行いやすい。
なお、第2工程と第3工程は、同時に行ってもよい。つまり、左右側壁上部の一方を折り目により起立させた後、この側壁上部の上端に上部材を係合させてから、左右側壁上部の他方を折り目により起立させて、上部材を係合させてもよい。
本発明の第1実施形態に係る組立式個室の斜視図である。 組立式個室を後方から見た斜視図である。 本体部材の展開図である。 上部材の展開図である。 本体部材および上部材の収納状態を示す斜視図である。 補強部とカーテンレールの部分拡大図である。 上部材を本体部材から取り外した状態の斜視図である。 本体部材を展開状態から収納状態にする途中の斜視図である。 収納状態の本体部材の斜視図である。 本体部材を組み立てる途中の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 本発明の第3実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 本発明の第4実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 本発明の第5実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 本発明の第6実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 本発明の他の実施形態に係る組立式個室の斜視図であって、(a)は上部材を本体部材から取り外した状態を示し、(b)は上部材を本体部材に取り付けた状態を示している。 従来の組立式個室の側壁部分となるダンボール板を折り畳む手順を示す図である。 図17に示すダンボール板を折り畳んだ状態から組み立てる手順を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の組立式個室1は、紙製またはプラスチック製のダンボール板で形成された本体部材2及び上部材3と、カーテン5が吊り下げられるカーテンレール4とを備えている。組立式個室1は、例えば、災害時の避難場所に設置されて、更衣室として使用される。以下、図1に示す前後左右方向を用いて、組立式個室1について説明する。
図1および図2に示すように、本体部材2は、左側壁10と、右側壁11と、後壁12と、カーテンレール4を支持する2つの補強部13とを備える。また、上部材3は、左右側壁10、11の上端に架設される天板部15と、後壁12の後方に配置される連結部16とを備える。本体部材2は、図3に示す1枚のダンボール板を折り曲げることで形成されており、上部材3は、図4に示す1枚のダンボール板を折り曲げることで形成されている。また、図5に示すように、本体部材2および上部材3は、使用しないときには、板状に折り畳まれて収納ケース7に収納される。本体部材2および上部材3について、図1に示す状態を組立状態と称し、図3および図4に示す状態を展開状態と称し、図5に示す状態を収納状態と称する。
左右側壁10、11と後壁12は、縦折り目20を介して連接されている。組立状態において、本体部材2は縦折り目20において直角に折り曲げられて、平面視コの字状をなしている。左右側壁10、11は、略矩形状の板状であって、その上端には、天板部15を取り付けるためのスリット21が形成されている。また、左右側壁10、11の上下方向中央部には、横方向に延びる横折り目22が形成されている。この横折り目22は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
左側壁10の横折り目22よりも上側の部分を左側壁上部10aと称し、左側壁10の横折り目22より下側の部分を左側壁下部10bと称する。また、右側壁11の横折り目22よりも上側の部分を右側壁上部11aと称し、右側壁11の横折り目22より下側の部分を右側壁下部11bと称する。また、後壁12の横折り目22よりも上側の部分を後壁上部12aと称し、後壁12の横折り目22より下側の部分を後壁下部12bと称する。
2つの補強部13は、左右側壁10、11の前端部にそれぞれ接続されている。補強部13は、組立状態および収納状態において矩形筒状である。補強部13は、展開状態の本体部材2の端部を4つの折り目23a〜23d(図3参照)に沿って折り曲げることで形成されている。組立状態において、補強部13は、本体部材2の内側に配置されている。また、補強部13の上下方向中央部には、切れ目24が形成されており、補強部13は上下に2分割されている。
補強部13の左右側壁10、11と接する面には、4つの連結孔25(図3参照)が形成されている。また、左右側壁10、11の連結孔25に対応する位置には、連結孔26(図3参照)が形成されている。組立状態および収納状態において、連結孔25、26には連結具6が取り付けられ、この連結具6によって補強部13と左右側壁10、11とは連結される。
組立状態において、補強部13の左右側壁10、11と接する面の上端部(図3中の折り目27よりも上方の部分)は、補強部13の内側に向かって折り曲げられており、その先端が補強部13の対向する面に接触または近接している。これにより、補強部13の上端部は、力を受けても角部を直角に保持できる。
また、2つの補強部13の対向する面の上端には、それぞれ、上下方向に延びる2本の切れ目28(図3参照)が形成されている。図6に示すように、組立状態では、2本の切れ目28の間の部分は、補強部13の内側に向かって折り曲げられており、これにより、溝部29が形成されている。この溝部29に、カーテンレール4が支持される。
図3および図7に示すように、後壁上部12aの左右方向中央部には、矩形状の縦切欠き30が形成されている。縦切欠き30は、後壁上部12aの上下方向全域にわたって形成されている。後壁上部12aは、左側壁上部10aに縦折り目20を介して連接された矩形部12aと、右側壁上部11aに縦折り目20を介して連接された矩形部12aとからなる。また、後壁上部12a(矩形部12a、12a)と後壁下部12bとの間には、横切込み31が形成されている。
後壁12に縦切欠き30と横切込み31が形成されていることにより、左右側壁10、11の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部10a、11aは別々に起立可能となっている。つまり、左右側壁上部10a、11aを、別々に、横折り目22を中心に回転させることができる。
後壁12には4つの連結孔32が形成されている。4つの連結孔32のうちの2つは、矩形部12a、12aにそれぞれ形成されており、残りの2つは後壁下部12bに形成されている。
上部材3の天板部15は、略矩形状の板状であって、本体部材2の上方に配置される。天板部15の左右方向長さは、後壁12の左右方向長さよりも若干長い。また、天板部15の前後方向長さは、本体部材2の前後方向長さよりも短く、天板部15は、本体部材2の後側寄りに配置される。
天板部15の前端の左右両端には、突出部17が形成されている。組立状態では、突出部17は、その基部(折り目41)で折り曲げられて、下方に突出している。また、突出部17には、スリット42が形成されている。突出部17のスリット42と左右側壁10、11のスリット21とを係合させることで、天板部15は左右側壁10、11に取り付けられる。天板部15が左右側壁10、11の上端に架設されることで、左右側壁上部10a、11aは起立状態(横折り目22で折れ曲がっていない状態)に保持されている。
連結部16は、略矩形状の板状であって、天板部15の後端に折り目40を介して連接されている。組立状態において、上部材3は、折り目40において直角に折り曲げられており、連結部16は、天板部15の後端から下方に延びている。連結部16は、本体部材2の後壁12の後方に配置される。
図2に示すように、連結部16の左右方向長さは、天板部15の左右方向長さより若干短く、後壁12の左右方向長さとほぼ同じである。また、連結部16の上下方向長さは、後壁上部12aの上下方向長さよりも長く、組立状態において、連結部16の下端は横切込み31の下方に配置される。そのため、連結部16は、左右側壁上部10a、11aの後端間を覆っており、本発明の後板部を兼ねている。
連結部16は、後壁12の4つの連結孔32と対向する位置に、連結孔43が形成されている。連結孔32、43に取り付けられる連結具6によって、連結部16と後壁12とは連結される。また、連結部16の上下方向略中央部には、折り目44が形成されている。この折り目44は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
図1に示すように、カーテンレール4は、棒部材4aと、棒部材4aの両端部に取り付けられたT字状の端末具4bとで構成されている。端末具4bのうち棒部材4aと同一方向に延びる部分(または棒部材4aの端部)は、補強部13の溝部29に配置される。また、端末具4bのうち棒部材4aと直交する方向に延びる部分は、補強部13の内側に配置される。そのため、カーテンレール4が溝部29から抜け出るのを防止できる。棒部材4aには、カーテン5が移動可能に吊り下げられており、本体部材2の前方の開口はカーテン5により開閉される。
次に、本体部材2を展開状態から収納状態に折り畳む手順について説明する。
まず、本体部材2を折り目23a〜23dに沿って折り曲げて、矩形筒状の補強部13を形成した後、連結孔25、26に連結具6を挿入して、左右側壁10、11と補強部13とを連結具6によって連結する。その後、補強部13の端部を折り目27に沿って折り曲げてから、2本の切れ目28の間の部分を折り曲げて溝部29を形成する。
次に、矩形部12aと左側壁上部10aの内側の面同士が接するように、矩形部12aを縦折り目20で折り曲げる。なお、「内側の面」とは、組立状態における本体部材2の内側の面のことである。また、矩形部12aも同様に折り曲げる。続いて、図8に示すように、左側壁上部10aと左側壁下部10bの外側の面同士が接するように、左側壁10を横折り目22において折り曲げる。なお、「外側の面」とは、組立状態における本体部材2の外側の面のことである。右側壁11も同様に横折り目22において折り曲げる。
次に、図9に示すように、本体部材2がZ字状に折り畳まれるように、縦折り目20に沿って折り曲げる。図9では、右側壁下部11bと後壁下部12bの内側の面同士が対向し、左側壁下部10bと後壁下部12bの外側の面同士が(右側壁上部11aを挟んで)対向するように折り曲げられているが、折り曲げ方向は逆であってもよい。
また、上部材3を展開状態から収納状態に折り畳む際には、折り目40と折り目44に沿って折り曲げてZ字状に折り畳む。
次に、組立式個室1を収納状態から組立状態に組み立てる手順について説明する。
まず、図10に示すように、本体下部(左側壁下部10bと後壁下部12bと右側壁下部11b)が略コの字状をなすように、縦折り目20における折り曲げ角度を変えて、本体部材2を床面に自立させる。図9のように、収納状態において、右側壁下部11bと後壁下部12bの内側の面同士が対向し、左側壁下部10bと後壁下部12bの外側の面同士が(右側壁上部11aを挟んで)対向するように折り曲げられている場合には、右側壁下部11bを後壁下部12bに対して縦折り目20を中心に90°回転させると共に、左側壁下部10bを後壁下部12bに対して縦折り目20を中心に270°回転させる。
次に、左側壁上部10aと右側壁上部11aを横折り目22により別々に起立させる。その後、矩形部12aを、縦折り目20を中心に回転させて、矩形部12aを後壁下部12bの上方に配置する。矩形部12aも同様に回転させて後壁下部12bの上方に配置する。これにより、本体部材2は図7に示す状態となる。
次に、天板部15を突出部17の基部(折り目41)で直角に折り曲げた後、左右側壁10、11の上端のスリット21に突出部17のスリット42を係合させる。その後、連結部16の連結孔43と後壁12の連結孔32に連結具6を挿入して、連結部16と後壁12とを連結具6によって連結する。最後に、カーテン5が取り付けられたカーテンレール4を補強部13の溝部29に配置する。以上により、組立式個室1の組立が完了する。
本実施形態の組立式個室1によると、本体部材2は、左右側壁10、11と後壁12を縦折り目20で折り曲げると共に、左右側壁上部10a、11aと左右側壁下部10b、11bを横折り目22で折り曲げることで、コンパクトに折り畳んで収納することができる。
また、左右側壁下部10b、11bと後壁下部12bとは縦折り目20を介して連接されており、左右側壁下部10b、11bの上端に横折り目22を介して連接された左右側壁上部10a、11aは、横折り目22により別々に起立可能となっているため、本体下部(10b、11b、12b)がコの字状に折り曲げられていても、左右側壁上部10a、11bを、別々に横折り目22で折り曲げることができる。そのため、組立式個室1を組み立てる際に、左右側壁上部10a、11aが左右側壁下部10b、11bと対向するように折り曲げられ、本体下部がコの字状に折り曲げられて床面に設置された状態から、左右側壁上部10a、11aを横折り目22により別々に起立させることができる。したがって、組立作業を容易に行うことができる。
また、上部材3の連結部16は、天板部15の後端に折り目40を介して連接されているため、連結部16を後壁上部12aと連結することで、後壁上部12aを後壁下部12bに沿うように保持できる。
また、連結部16は、天板部15の後端に折り目40を介して連接されているため、組立時に、天板部15を左右側壁上部10a、11aの上端間に架設することで、連結部16を後壁下部12bに沿って配置でき、連結部16を後壁12に連結しやすい。したがって、連結部16と天板部15とが別々の部材で構成されている場合に比べて、組立作業を容易に行うことができる。
また、連結部16によって左右側壁上部10a、11aの後端間が覆われるため、後壁12の上側に縦切欠き30を設けても、組立式個室1の後面を塞ぐことができる。後壁12の上側に縦切欠き30を設けることで、本体部材2の重量が軽くなるため、組立作業を容易に行うことができる。
また、上部材3は1枚のダンボール板を折り曲げることで形成されているため、上部材3を作製しやすい。
また、本体上部(10a、11a、12a)と本体下部(10b、11b、12b)の高さ寸法が略同じであるため、本体部材2は、高さ寸法において略半分に折り畳むことができ、本体部材2をよりコンパクトに折り畳んで収納することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の組立式個室では、本体部材102の後壁上部112aは、左右側壁上部110a、111aの後端間を覆っており、本体部材102には、第1実施形態の縦切欠き30と横切込み31に代えて、2本の縦切込み130が形成されている。2本の縦切込み130は、左側壁上部110aと後壁上部112aとの境界と、右側壁上部111aと後壁上部112aとの境界に形成されている。縦切込み130は、横折り目22の高さまで延びている。そのため、本実施形態では、左右側壁110、111と後壁112との境界となる縦折り目120は、横折り目22より下側にのみ形成されている。
本体部材102に2本の縦切込み130が形成されていることにより、左右側壁110、111の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部110a、111aは別々に起立可能となっている。
また、本実施形態では、後壁上部112aと後壁下部112bとは、横折り目122を介して連接されている。横折り目122は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
後壁112の左右両端部には、それぞれ、横折り目122を挟んで上下に並んだ2つの連結孔132が形成されている。また、右側壁111の後端部には、横折り目22を挟んで上下に並んだ2つの連結孔132が形成されている。図示は省略するが、左側壁110は、右側壁111の2つの連結孔132と左右対称な位置に、2つの連結孔132が形成されている。
また、本実施形態の上部材103は、第1実施形態の連結部16に代えて、2本の連結部116を有する。2本の連結部116は、天板部15の後端の左右両端に折り目140を介して連接されている。組立状態において、上部材103は、折り目140において直角に折り曲げられており、連結部116は、天板部15の後端から下方に延びている。また、連結部116は、組立状態において、上下方向に延びる折り目145に沿って直角に折り曲げられており、左右側壁110、111と後壁112との境界角部に沿って配置される。連結部116の上下方向長さは、第1実施形態の連結部16と同様である。
連結部116は、本体部材102の8つの連結孔132と対向する位置に、連結孔143が形成されている。連結孔132、143に取り付けられる連結具6によって、連結部116と本体部材102とは連結される。また、連結部116の上下方向略中央部には、折り目144が形成されている。この折り目144は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
本実施形態の本体部材102を展開状態から収納状態に折り畳む手順について説明する。補強部13に溝部29を形成するまでは、第1実施形態と同様の手順である。その後、本体部材102を横折り目22、122に沿って折り曲げて2つ折りにする。その後、本体部材102がZ字状に折り畳まれるように、縦折り目120に沿って折り曲げる。
また、上部材103を展開状態から収納状態に折り畳む際には、連結部116が折り目145において折り曲げてられていない状態で、上部材103を、折り目140と折り目144に沿って折り曲げてZ字状に折り畳む。
次に、組立式個室を収納状態から組立状態に組み立てる手順について説明する。
まず、本体下部(左側壁下部(図示省略)と後壁下部112bと右側壁下部111b)が略コの字状をなすように、縦折り目120における折り曲げ角度を変えて、本体部材102を床面に自立させる。その後、左側壁上部110aと右側壁上部111aと後壁上部112aを横折り目22、122により別々に起立させる。
次に、第1実施形態と同様に、左右側壁110、111の上端のスリット21に突出部17のスリット42を係合させる。その後、連結部116の連結孔143と本体部材102の連結孔132に連結具6を挿入して、連結部116と本体部材102とを連結具6によって連結する。最後に、カーテン5が取り付けられたカーテンレール4を補強部13の溝部29に配置する。以上により、組立式個室の組立が完了する。
本実施形態の組立式個室によると、第1実施形態と同様に、本体部材102をコンパクトに折り畳んで収納することができる。また、第1実施形態と同様に、組立時に、本体下部がコの字状に折り曲げられている状態で、左右側壁110、111を横折り目22により別々に起立させることができるため、組立作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、後壁上部112aは、後壁下部112bの上端に横折り目122を介して連接され、左右側壁上部110a、111aとは別々に起立可能であるため、後壁上部が左右側壁上部に縦折り目を介して連接されている場合に比べて、組立時に、左右側壁上部110a、111aを横折り目22により起立させる動作が行いやすい。第1実施形態と同様の構成を有することで得られるその他の効果については記載を省略する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の組立式個室では、本体部材202の後壁上部212aは、左右側壁上部210a、211aの後端間を覆っており、本体部材202には、第1実施形態の縦切欠き30と横切込み31に代えて、縦切込み230と横切込み231とが形成されている。縦切込み230は、右側壁上部211aと後壁上部212aとの境界に形成されており、横折り目22の高さまで延びている。横切込み231は、後壁上部212aと後壁下部212bとの境界に形成されており、後壁212の左右方向全域にわたって横方向に延びている。
そのため、本実施形態では、右側壁211と後壁212との境界となる縦折り目120は、横折り目22より下側にのみ形成されている。一方、左側壁210と後壁212との境界となる縦折り目20は、第1実施形態と同様に、本体部材2の上下方向全域にわたって形成されている。
本体部材202に縦切込み230と横切込み231が形成されていることにより、左右側壁210、211の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部210a、211aは別々に起立可能となっている。
後壁212の右端部には、横切込み231を挟んで上下に並んだ2つの連結孔232が形成されている。また、右側壁211の後端部には、横折り目22を挟んで上下に並んだ2つの連結孔232が形成されている。
また、本実施形態の上部材203は、第1実施形態の連結部16に代えて、連結部216を有する。連結部216は、第2実施形態の上部材103の2つの連結部116のうち、天板部15の後端の右端に接続された連結部116と同様の構成である。連結部216の連結孔143と本体部材202の連結孔232に取り付けられる連結具6によって、連結部216と本体部材202とは連結される。
本実施形態の本体部材202を展開状態から収納状態に折り畳む手順について説明する。補強部13に溝部29を形成するまでは、第1実施形態と同様の手順である。その後、後壁上部212aと左側壁上部210aの外側の面同士が接するように、縦折り目20に沿って折り曲げてから、左側壁上部210aと左側壁下部(図示省略)の外側の面同士が、(後壁上部212aを介して)対向するように、左側壁210を横折り目22に沿って折り曲げる。また、右側壁上部211aと右側壁下部211bの外側の面同士が接するように、右側壁211を横折り目22に沿って折り曲げる。その後、本体部材202がZ字状に折り畳まれるように、縦折り目20、120に沿って折り曲げる。
また、上部材203を展開状態から収納状態に折り畳む際には、連結部216が折り目145において折り曲げてられていない状態で、上部材203を、折り目140と折り目144に沿って折り曲げてZ字状に折り畳む。
次に、組立式個室を収納状態から組立状態に組み立てる手順について説明する。
まず、本体下部(左側壁下部(図示省略)と後壁下部212bと右側壁下部211b)が略コの字状をなすように、縦折り目20、120における折り曲げ角度を変えて、本体部材202を床面に自立させる。その後、左側壁上部210aと右側壁上部211aを横折り目22により別々に起立させる。そして、後壁上部212aを縦折り目20を中心に回転させて、後壁上部212aを後壁下部212bの上方に配置する。
次に、第1実施形態と同様に、左右側壁210、211の上端のスリット21に突出部17のスリット42を係合させる。その後、連結部216の連結孔143と本体部材202の連結孔232に連結具6を挿入して、連結部216と本体部材202とを連結具6によって連結する。最後に、カーテン5が取り付けられたカーテンレール4を補強部13の溝部29に配置する。以上により、組立式個室の組立が完了する。
本実施形態の組立式個室によると、第1実施形態と同様に、本体部材202をコンパクトに折り畳んで収納することができる。また、第1実施形態と同様に、組立時に、本体下部がコの字状に折り曲げられている状態で、左右側壁210、211を横折り目22により別々に起立させることができるため、組立作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、後壁上部212aは、左側壁上部210aの後端に縦折り目20を介して連接されているため、組立時に、後壁上部212aを左側壁上部210aに対して直角に折り曲げることで後壁上部212aを後壁下部212bに沿って配置でき、組立作業を容易に行うことができる。第1実施形態と同様の構成を有することで得られるその他の効果については記載を省略する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の組立式個室では、本体部材302の後壁上部312aは、左右側壁上部10a、11aの後端間を覆っており、後壁312には、第1実施形態の縦切欠き30と横切込み31に代えて、縦切込み330と横切込み331とが形成されている。縦切込み330は、後壁上部312aの左右方向中央部に形成されており、横切込み331は、後壁上部312aと後壁下部312bとの境界に形成されており、後壁312の左右方向全域にわたって横方向に延びている。後壁上部312aは、縦切込み330によって2つの矩形部312a、312aに分割されている。
本体部材302に縦切込み330と横切込み331が形成されていることにより、左右側壁10、11の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部10a、11aは別々に起立可能となっている。
後壁312には3つの連結孔332が形成されている。3つの連結孔332のうちの2つは、後壁上部312aの縦切込み330の両側に形成されており、残りの1つは後壁下部312bに形成されている。
また、本実施形態の上部材303は、第1実施形態の連結部16に代えて、連結部316を有する。連結部316は、その左右方向長さが、後壁312の左右方向長さよりも短く、天板部15の後端の左右方向中央部に折り目340を介して連接されている。組立状態において、上部材303は、折り目340において直角に折り曲げられており、連結部316は、天板部15の後端から下方に延びている。また、連結部316の上下方向長さは、第1実施形態の連結部16と同様である。
連結部316は、本体部材302の3つの連結孔332と対向する位置に、連結孔343が形成されている。連結孔332、343に取り付けられる連結具6によって、連結部316と本体部材302とは連結される。また、連結部316の上下方向略中央部には、折り目344が形成されている。この折り目344は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
本体部材302および上部材303を展開状態から収納状態に折り畳む手順は、第1実施形態とほぼ同様である。また、組立式個室を収納状態から組立状態に組み立てる手順も、第1実施形態とほぼ同様である。
本実施形態の組立式個室によると、第1実施形態と同様に、本体部材302をコンパクトに折り畳んで収納することができる。また、第1実施形態と同様に、組立時に、本体下部がコの字状に折り曲げられている状態で、左右側壁10、11を横折り目22により別々に起立させることができるため、組立作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、後壁上部312a(矩形部312a、312a)は、左右側壁上部10a、11aの後端に縦折り目20を介して連接されているため、組立時に、矩形部312a、312aをそれぞれ左右側壁上部10a、11aに対して直角に折り曲げることで後壁上部312aを後壁下部312bに沿って配置でき、組立作業を容易に行うことができる。第1実施形態と同様の構成を有することで得られるその他の効果については記載を省略する。
なお、本実施形態では、縦切込み330は、後壁上部312aの左右方向中央部に形成されているが、左右方向中央部より左寄りまたは右寄りに形成されていてもよい。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の組立式個室では、本体部材402の後壁上部412aは、左右側壁上部10a、11aの後端間を覆っており、後壁412には、第1実施形態の縦切欠き30と横切込み31に代えて、2本の縦切込み430と2本の横切込み431とが形成されている。2本の縦切込み430は、後壁上部412aの左右方向途中部に、左右に並んで形成されており、それぞれ、後壁上部412aの上下方向全域にわたって上下方向に延びている。2本の横切込み431は、後壁上部412aと後壁下部412bとの境界に形成されており、2本の縦切込み430の下端からそれぞれ、後壁412の左右両端まで横方向に延びている。
後壁上部412aは、2本の縦切込み430によって3つの矩形部412a、412a、412aに分割されている。矩形部(側壁延長部)412aは、左側壁上部10aに縦折り目20を介して連接されており、矩形部(側壁延長部)412aは、右側壁上部11aに縦折り目20を介して連接されており、矩形部(後壁延長部)412aは、後壁下部412bの上端に横折り目422を介して連接されている。横折り目422は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
本体部材402に2本の縦切込み430と2本の横切込み431が形成されていることにより、左右側壁10、11の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部10a、11aは別々に起立可能となっている。
後壁412には3つの連結孔432が形成されている。3つの連結孔432のうちの2つは、矩形部412aの左右両端付近に形成されており、残りの1つは後壁下部412bに形成されている。
また、本実施形態の上部材403は、第1実施形態の連結部16に代えて、連結部416を有する。連結部416には、後壁412の3つの連結孔432と対向する位置に、連結孔433が形成されている。連結部416は、連結孔443の数と位置が、第1実施形態の連結部16の連結孔43と異なるものの、その他の構成は第1実施形態の連結部16と同様である。連結部416の連結孔443と後壁412の連結孔432に取り付けられる連結具6によって、連結部416と本体部材402とは連結される。
本体部材402を展開状態から収納状態に折り畳む手順は、第1実施形態とほぼ同様であって、第1実施形態と異なる点は、本体部材402をZ字状に折り畳む前に、矩形部412aを横折り目422で折り曲げることである。上部材403を展開状態から収納状態に折り畳む手順は第1実施形態と同様である。
組立式個室を収納状態から組立状態に組み立てる手順は、第1実施形態とほぼ同様である。第1実施形態と異なる点は、本体部材402の横折り目22、422より下側の部分をコの字状にして床面に自立させた状態で、矩形部412aを横折り目422により起立させてから、後壁412と連結部416とを連結具6によって連結する点である。
本実施形態の組立式個室によると、第1実施形態と同様に、本体部材402をコンパクトに折り畳んで収納することができる。また、第1実施形態と同様に、組立時に、本体下部がコの字状に折り曲げられている状態で、左右側壁10、11を横折り目22により別々に起立させることができるため、組立作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、後壁上部412aは、左右側壁上部10a、11aの後端に縦折り目20を介して連接された矩形部(側壁延長部)412a、412aと、後壁下部412bの上端に横折り目422を介して連接された矩形部(後壁延長部)412aとからなるため、後壁上部が側壁延長部だけで形成されている場合に比べて、側壁延長部(412a、412a)の面積と重量を低減できる。そのため、組立時に、左右側壁上部10a、11aを横折り目22により起立させる動作が行いやすい。第1実施形態と同様の構成を有することで得られるその他の効果については記載を省略する。
なお、本実施形態では、連結孔432は、矩形部412a、412aに形成されていないが、矩形部412a、412aにも形成されていてもよい。また、矩形部412aに形成される連結孔432の数は1つであってもよい。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の本体部材502には、第1実施形態の縦切欠き30と横切込み31に代えて、縦切欠き530が形成されている。縦切欠き530は、後壁512の横折り目22より上側の部分を全て切り欠いている。
そのため、本実施形態では、左右側壁510、511と後壁512との境界となる縦折り目120は、横折り目22より下側にのみ形成されている。
本体部材502に縦切欠き530が形成されていることにより、左右側壁510、511の上端に天板部15が架設されていない状態において、左右側壁上部510a、511aは別々に起立可能となっている。
右側壁511の後端部には、横折り目22を挟んで上下に並んだ2つの連結孔532が形成されている。左側壁510は、右側壁511の2つの連結孔532と左右対称な位置に、2つの連結孔532が形成されている。
また、本実施形態の上部材503は、第1実施形態の連結部16に代えて、連結部(後板部)516を有する。連結部516は、天板部15の後端に折り目40を介して連接されている。組立状態において、上部材503は、折り目40において直角に折り曲げられており、連結部516は、天板部15の後端から下方に延びている。また、展開状態における連結部516の幅は、後壁512の幅よりも大きく、左右側壁上部510a、511aの後端間を覆っている。組立状態において、連結部516の左右両端部は、上下方向に延びる折り目545で直角に折り曲げられており、左右側壁510、511と後壁512との境界角部に沿って配置される。連結部516の上下方向長さは、第1実施形態の連結部16と同様である。
連結部516は、左右側壁510、511の合計4つの連結孔532と対向する位置に、連結孔543が形成されている。連結孔532、543に取り付けられる連結具6によって、連結部516と本体部材502とは連結される。また、連結部516の上下方向略中央部には、折り目544が形成されている。この折り目544は、収納状態に折り畳む際に使用されるものであって、組立状態では使用されない。
本体部材502を展開状態から収納状態に折り畳む手順は、第1実施形態とほぼ同様であって、第1実施形態と異なる点は、矩形部12a、12aを縦折り目20で折り曲げる工程が不要である点である。また、上部材503を展開状態から収納状態に折り畳む際には、連結部516を折り目545に沿って折り曲げてから、上部材503を折り目40と折り目544に沿って折り曲げてZ字状に折り畳む。
組立式個室を収納状態から組立状態に組み立てる手順は、第1実施形態とほぼ同様である。第1実施形態と異なる主な点は、矩形部12a、12aを後壁下部の上方に配置する工程が不要である点と、連結部516を折り目545で折り曲げる工程が必要な点である。
本実施形態の組立式個室によると、第1実施形態と同様に、本体部材502をコンパクトに折り畳んで収納することができる。また、第1実施形態と同様に、組立時に、本体下部がコの字状に折り曲げられている状態で、左右側壁510、511を横折り目22により別々に起立させることができるため、組立作業を容易に行うことができる。第1実施形態と同様の構成を有することで得られるその他の効果については記載を省略する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の第1〜第6実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
上記第1〜第6実施形態では、組立時に、左右側壁上部を両方とも起立させてから、左右側壁に天板部を架設しているが、左右側壁上部の一方(例えば左側壁上部)を起立させてから、左側壁のスリット21に天板部15のスリット42を係合させて、その後、右側壁上部を起立させて、右側壁のスリット21に天板部15のスリット42を係合させてもよい。
上記第1〜第6実施形態では、上部材が、左右側壁上部の上端間に架設する天板部と、本体部材に連結された連結部とからなる例について述べたが、本体部材に連結されなくともよく、左右側壁上部の上端間に架設する天板部と、該天板部の後端に折り目を介して連接され、左右側壁上部の後端間を覆う後板部とから形成されていてもよい。
連結部と本体部材とを連結する連結具6が取り付けられる連結孔の位置と数は、上記第1〜第6実施形態の位置に限定されるものではない。上記第1〜第6実施形態では、連結孔は、横折り目22より上側と下側に形成されているが、横折り目22より上側だけに形成されていてもよく、横折り目22より下側だけに形成されていてもよい。
上記第1〜第6実施形態では、組立状態において、上部材の連結部の下端の高さは、横折り目22より下方に位置するが、横折り目22より上方に位置していてもよい。
第2〜第4実施形態では、上部材の連結部は、本体部材の後壁の左右方向の一部分のみを覆っているが、本体部材の後壁の左右方向全域を覆うように形成されていてもよい。
上記第1〜第6実施形態では、上部材は1枚のダンボール板で構成されており、連結部が天板部と一体化されているが、連結部と天板部とが別体の部材で構成されていてもよい。
また、図16に示すように、上部材は、本体部材に連結される連結部を有していなくてもよい。図16の本体部材602は、第4実施形態の縦切込み330および横切込み331と同様の縦切込み630および横切込み631を有している。図17の上部材603は、天板部のみで構成されている。上部材603は、その前端の左右両端に突出部17を有すると共に、後端の左右両端にも突出部17を有する。また、本体部材602の左右側壁610、611の上端には、スリット21が前後に並んで2つずつ形成されている。上部材603の4つの突出部17のスリット42と、左右側壁610、611の合計4つのスリット21とを係合させることで、上部材(天板部)603は左右側壁610、611に取り付けられる。
左右側壁に天板部が架設されていない状態で、左右側壁を横折り目22により別々に起立可能とするための構成は、上記第1〜第6実施形態に限定されない。
上記第1〜第6実施形態の組立式個室は、本体部材の前方の開口を、カーテンによって開閉するようになっているが、カーテンレールの代わりに扉を取り付けてもよい。この場合、補強部13は設けられていなくてもよい。
1 組立式個室
2、102、202、302、402、502、602 本体部材
3、103、203、303、403、503、603 上部材
6 連結具
10、110、210、510、610 左側壁
10a、110a、210a、510a 左側壁上部
10b 左側壁下部
11、110、211、511、611 右側壁
11a、110a、211a、511a 右側壁上部
11b、111b、211b、511b 右側壁下部
12、112、212、312、412、512、612 後壁
12a、112a、212a、312a、412a 後壁上部
12b、112b、212b、312b、412b 後壁下部
13 補強部
15 天板部
16、116、216、316、416、516 連結部
20、120 縦折り目
21 スリット
22、122 横折り目
30、530 縦切欠き
31、231、331、431、631 横切込み
32、132、232、332、432、532 連結孔
42 スリット
43、143、343、443、543 連結孔
130、230、330、430、630 縦切込み

Claims (9)

  1. 1枚のダンボール板で構成され、折り目を介して連続する左右側壁及び後壁により前方が開口した平面視コの字状をなす本体部材と、
    前記本体部材の左右側壁の上端との係合により当該上端間に架設される上部材とを備えており、
    前記本体部材は、左右側壁下部及び後壁下部からなる本体下部と、前記左右側壁下部の上端に折り目を介して連接しかつ当該折り目により別々に起立可能な左右側壁上部を含む本体上部とを有し、
    前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設されて前記左右側壁上部を起立状態に保持することを特徴とする組立式個室。
  2. 前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設される天板部と、当該天板部の後端に折り目を介して連接され、前記左右側壁上部の後端間を覆う後板部とを有することを特徴とする請求項1に記載の組立式個室。
  3. 前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、
    前記後壁上部は、前記後壁下部の上端に折り目を介して連接され、前記左右側壁上部とは別々に起立可能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の組立式個室。
  4. 前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、
    前記後壁上部は、前記左右側壁上部の少なくともいずれか一方の後端に折り目を介して連接されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式個室。
  5. 前記本体上部は、前記左右側壁上部の後端間を覆う後壁上部を有し、
    前記後壁上部は、前記左右側壁上部の少なくともいずれか一方の後端に折り目を介して連接された側壁延長部と、前記後壁下部の上端に折り目を介して連接された後壁延長部とからなることを特徴とする請求項1に記載の組立式個室。
  6. 前記上部材は、前記左右側壁上部の上端間に架設される天板部と、当該天板部の後端に折り目を介して連接され、少なくとも前記後壁上部と連結して当該後壁上部を保持する連結部とを有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の組立式個室。
  7. 前記上部材は、1枚のダンボール板で構成されていることを特徴とする請求項1、2または6のいずれか1項に記載の組立式個室。
  8. 前記本体下部と前記本体上部は、高さ寸法が略同じであることを特徴とする請求項1または請求項3〜5のいずれか1項に記載の組立式個室。
  9. 請求項1に記載の組立式個室の組立方法であって、
    前記左右側壁上部が前記左右側壁下部と対向するように前記折り目に沿って折り曲げられた状態で、前記本体下部を平面視略コの字状にして床面に設置する第1工程と、
    前記左右側壁上部を、前記折り目により起立させる第2工程と、
    前記左右側壁上部の前記上端間に、前記天板部を架設する第3工程と、
    を有することを特徴とする組立式個室の組立方法。
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