JP2014125743A - デッキ、及び、デッキの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デッキ材の長手方向端部及びデッキ材側面に設置される幕板の取付けについて、新規の構造を提案する。
【解決手段】幕板4を幕板固定部材5で固定してなるデッキ10であって、幕板固定部材5は、前記幕板4の表面4d側から挿入されるビス(ドリルネジ)43を固定するための固定用縦面部52aと、前記ビス43の先端に対向するカバー面部56と、前記幕板4の一部(下端部4a)を支持するための支持部55と、が形成されている幕板固定部材5とする。
【選択図】図2
【解決手段】幕板4を幕板固定部材5で固定してなるデッキ10であって、幕板固定部材5は、前記幕板4の表面4d側から挿入されるビス(ドリルネジ)43を固定するための固定用縦面部52aと、前記ビス43の先端に対向するカバー面部56と、前記幕板4の一部(下端部4a)を支持するための支持部55と、が形成されている幕板固定部材5とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、本発明は、住宅や中規模施設といった建物のエクステリアを構成するデッキや、スロープに関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、建物のエクステリアを構成するデッキについての技術が知られている。
この種のデッキは、一般に基礎石上に起立固定した多数の束柱に大引を架設固定し、大引に直交するように長尺のデッキ材(床材)を載置固定してなるものである。
デッキ材は、例えば、合成樹脂と木粉を混合した中空押出成形材によって人工木として構成されており、長いホロー部(中空部)がデッキ材に複数形成されるようになっている。
そして、このホロー部の露出を隠すために、デッキ材の長手方向の端部に幕板を設置し、この幕板によって化粧を行う構成とされている。
また、この幕板は、デッキ材の長手方向の端部に配置されるほか、デッキ材の側面に付設されてデッキ材と平行に配置され、デッキ材で構成する床面の周囲が幕板によって取り囲まれる構成が実現される。
そして、特許文献1では、このデッキ材と幕板の間を接合するための幕板固定部材(接合用金具)の構成について開示しており、幕板の裏側から幕板固定部材に対し幕板をビス留めする構成としている。
しかしながら、特許文献1に開示されるように、幕板の裏側から幕板固定部材に対し幕板をビス留めする構成では、幕板の裏側に手や工具を差し込む必要があることや、ビスの固定用穴の位置を探る必要があることから、施工性の改善の余地があった。
また、地面と幕板の隙間が狭い施工現場においては、幕板の裏側からビス留めの作業を行えず、施工ができないことも懸念される。
このようなことから、幕板の表面側からの作業によって幕板を固定するといった要望が存在するが、幕板の長さは、例えば3.6メートルといった長尺なものとなるため、作業員一人による施工などが実施されることまでを想定すると、高い施工性が要求されることになる。
さらに、ビス留めを幕板の表面側から実施することとなると、ビスの先端が幕板の裏側から突出することになるが、このビスの先端の露出への対策を講じる必要もある。
そこで、本発明は以上の構成に鑑み、幕板の表面側からの作業によって幕板を固定することを実現するための新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
幕板を幕板固定部材で固定してなるデッキであって、
幕板固定部材は、
幕板の表面側から挿入されるビスを固定するための固定用縦面部と、
ビスの先端に対向するカバー面部と、
幕板の一部を支持するための支持部と、が形成されている、デッキとする。
幕板を幕板固定部材で固定してなるデッキであって、
幕板固定部材は、
幕板の表面側から挿入されるビスを固定するための固定用縦面部と、
ビスの先端に対向するカバー面部と、
幕板の一部を支持するための支持部と、が形成されている、デッキとする。
また、請求項2に記載のごとく、
支持部には、幕板の所定の部位に係合するための係合部が形成されている、こととする。
支持部には、幕板の所定の部位に係合するための係合部が形成されている、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
幕板固定部材は、
デッキ材の長手方向の端面にビス留めされるものであって、
デッキ材にビス留めするためのビスの先端部に対向するカバー面部が形成されている、こととする。
幕板固定部材は、
デッキ材の長手方向の端面にビス留めされるものであって、
デッキ材にビス留めするためのビスの先端部に対向するカバー面部が形成されている、こととする。
また、請求項4に記載のごとく、
デッキ材の長手方向の端面に幕板固定部材を付け合せるとともに、幕板固定部材をビスによって固定するステップと、幕板を幕板固定部材に係合させるとともに、幕板を幕板固定部材の支持部に載置して仮置きする幕板の表面側からビスを打ち込んで、幕板を幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
デッキ材の長手方向の端面に幕板固定部材を付け合せるとともに、幕板固定部材をビスによって固定するステップと、幕板を幕板固定部材に係合させるとともに、幕板を幕板固定部材の支持部に載置して仮置きする幕板の表面側からビスを打ち込んで、幕板を幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
また、請求項5に記載のごとく、
デッキ材の側面に幕板固定部材を付け合せるとともに、幕板固定部材を大引に固定するステップと、幕板の一部である下端部の凹部を幕板固定部材の凸部に係合させるとともに、下端部を支持部に載置して仮置きするステップと、幕板の表面側からビスを打ち込んで、幕板を幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
デッキ材の側面に幕板固定部材を付け合せるとともに、幕板固定部材を大引に固定するステップと、幕板の一部である下端部の凹部を幕板固定部材の凸部に係合させるとともに、下端部を支持部に載置して仮置きするステップと、幕板の表面側からビスを打ち込んで、幕板を幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、幕板の表面側から幕板固定部材に対して幕板をビス留めすることが可能となり、施工性に優れた構成が実現できる。また、支持部に幕板を仮置きした状態とすることができるため、例えば3.6メートルといった長尺の幕板の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。さらに、ビスの先端が隠されることになり、幕板の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビスの先端に触れてしまうことを回避できる。
また、請求項2に記載の発明においては、係合部が幕板の所定の部位に引っ掛けられることにより、幕板固定部材に対する幕板の位置決めが行える。
また、請求項3に記載の発明においては、デッキ材にビス留めするためのビスの先端が隠されることになり、幕板の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビスの先端に触れてしまうことを回避できる。
また、請求項4に記載の発明においては、幕板の表面側からの作業によって幕板を固定することが可能となり、施工性に優れた構成とすることができる。また、幕板を仮置きした状態で幕板の幕板固定部材に対する固定ができるので、例えば3.6メートルといった長尺の幕板の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、幕板の表面側からの作業によって幕板を固定することが可能となり、施工性に優れた構成とすることができる。また、幕板を仮置きした状態で幕板の幕板固定部材に対する固定ができるので、例えば3.6メートルといった長尺の幕板の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用するデッキ10の構成例について示す図である。デッキ10は、テラス窓11の室外側に設置されており、基礎石上に多数の束柱1を起立固定し、束柱1上にデッキ材3を支持するための大引2が架設固定される。
図1は、本発明を適用するデッキ10の構成例について示す図である。デッキ10は、テラス窓11の室外側に設置されており、基礎石上に多数の束柱1を起立固定し、束柱1上にデッキ材3を支持するための大引2が架設固定される。
大引2はテラス窓11の間口方向に伸びるように配置され、この大引2に直交するようにデッキ材3,3が並列されて大引2に載置固定され、デッキ材3,3の表面により、連続した床面30が構成される。
この床面30の周囲の二辺、乃至、三辺を囲繞するように、デッキ材3の長手方向端面にはデッキ材3と直交するように幕板4が固定され、デッキ材3の側面には幕板4がデッキ材3と平行に固定される。
以上の構成において、束柱1及び大引2は、中空のアルミ押出成形材により構成することができる。また、デッキ材3及び幕板4は、合成樹脂と木粉を混合した押出成形材にて構成され、その外層を木目調とする人工木とすることで、木調デッキ材や木調幕板として構成することができる。
なお、以上はデッキ10を構成する場合についての実施形態であるが、大引2を傾斜させることにより、デッキ材3の床面30を傾斜させてスロープ(スロープ状に構成されるデッキ)を構成する場合についても、本発明の構成を適用することができる。
図2は、デッキ材3の長手方向端面に対する幕板4の固定について示す断面図である。幕板4は、デッキ材3の端面3aに先付け固定した幕板固定部材5に対して固定される。
幕板固定部材5は、デッキ材3先端の中空部31内に挿入される上側部位51と、デッキ材3先端の下方に垂下される下側部位52を有して構成されている。幕板固定部材5は、板金加工品、アルミ押出成形材、樹脂成形品などにより一部材として構成することができ、また、複数の部材を連結して構成されるものであってもよい。
上側部位51には、幕板4の上部をビス留めするための固定用縦面部51aと、固定用縦面部51aの下端部から中空部31のより内側にある底面32に向かって傾斜して延設される傾斜脚面部51bと、傾斜脚面部51bの中途部から中空部31のより外側にある底面32に向かって傾斜して延設されるビス受座51cと、が形成されている。
下側部位52には、幕板4の下部をビス留めするための固定用縦面部52aと、固定用縦面部52aの上端部からデッキ材3の下面33に向かって傾斜して延設される傾斜面部52bと、傾斜面部52bの上端部において傾斜脚面部51bと平行となるように設けられる傾斜面部52cと、傾斜面部52cからデッキ材3の下面33に向かって傾斜面部52bと平行となるように延設されるビス受部52dと、が形成されている。
上側部位51のビス受座51cと、下側部位52の傾斜面部52cは、デッキ材3の底板部34の端部が差し込まれる略コ字状の溝状部53によって接続されている。
以上のように構成される幕板固定部材5は、ビス41(ドリルネジ)によって、デッキ材3に対して固定される。具体的には、溝状部53にデッキ材3の底板部34を差し込ませつつ、傾斜脚面部51bを中空部31内に差し込んだ状態とし、ビス受座51cに対して斜め方向にビス41を打ち込む。ビス41は、デッキ材3の底板部34を貫通した後、ビス受部52dに打ち込まれることにより、ビス41を介して幕板固定部材5がデッキ材3に対して固定される。
そして、幕板固定部材5には、幕板固定部材5をデッキ材3に対して固定するためのビス41の打ち込み方向Z1において、ビス受部52dに対して離間して対向するとともに、ビス受部52dに打ち込まれたビス41の先端部に対向するカバー面部54が設けられている。
このカバー面部54により、ビス41の先端が隠されることになり、幕板4の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビス41の先端に触れてしまうことを回避できる。
さらに、幕板固定部材5において、下側部位52の下部には、幕板4の一部である下端部4aを支持するための支持部55が形成されている。なお、幕板4の下端部4aの支持に加え、或いは、下端部4aの支持の代わりに、幕板4の上下方向の中途部が支持される構成であってもよい。
支持部55には、固定用縦面部52aからデッキ材3側に水平方向に延設される水平面部55aと、水平面部55aの中途部から下方に延設される縦板面部55bと、縦板面部55bの下端部から幕板4側に水平方向に延設される水平面部55cと、が形成されている。
また、水平面部55cの中途部には、幕板4の下面4bに形設された凹部4cに係合するための凸部55dが形成されている。凹部4cに対し、凸部55dを係合させることで、幕板固定部材5に対する幕板4の位置決めが行えるようになっている。なお、本実施形態では、凹部4cが下側に開放される溝状に構成され、凸部55dが上側に突設される突条部にて構成されている。
そして、水平面部55cには、幕板4の下面4bが載置されるようになっている。これにより、幕板固定部材5に対して、幕板4を仮置きした状態とすることができる。
また、幕板4の上端部4eには、デッキ材3の上面35に覆い被さるような突条部4fが設けられる。この突条部4fによって、デッキ材3の端面3aを上方から覆い隠すことができる。
さらに、幕板固定部材5には、幕板4を幕板固定部材5に対して固定するためのビス43の打ち込み方向Z2において固定用縦面部52aに対して離間して対向するとともに、ビス43の先端部に対向するカバー面部56が設けられている。
このカバー面部56により、ビス43の先端が隠されることになり、幕板4の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビス43の先端に触れてしまうことを回避できる。
以上に説明した構成により本発明を実施することができる。
即ち、図1乃至図3に示すごとく、
幕板4を幕板固定部材5で固定してなるデッキ10であって、
幕板固定部材5は、
幕板4の表面4d側から挿入されるビス(ドリルネジ)43を固定するための固定用縦面部52aと、
ビス43の先端に対向するカバー面部56と、
幕板4の一部(下端部4a)を支持するための支持部55と、が形成されている。
即ち、図1乃至図3に示すごとく、
幕板4を幕板固定部材5で固定してなるデッキ10であって、
幕板固定部材5は、
幕板4の表面4d側から挿入されるビス(ドリルネジ)43を固定するための固定用縦面部52aと、
ビス43の先端に対向するカバー面部56と、
幕板4の一部(下端部4a)を支持するための支持部55と、が形成されている。
これにより、幕板4の表面4d側から幕板固定部材5に対して幕板4をビス留めすることが可能となり、施工性に優れた構成が実現できる。また、支持部55に幕板4を仮置きした状態とすることができるため、例えば3.6メートルといった長尺の幕板4の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。さらに、ビス43の先端が隠されることになり、幕板4の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビス43の先端に触れてしまうことを回避できる。
また、支持部55には、幕板4の所定の部位(凹部4c)に係合するための係合部(凸部55d)が形成されている。
これにより、幕板固定部材5に対する幕板4の位置決めが行える。
また、幕板固定部材5は、デッキ材3の長手方向の端面3aにビス留めされるものであって、
デッキ材3にビス留めするためのビス41の先端部に対向するカバー面部54が形成されている。
デッキ材3にビス留めするためのビス41の先端部に対向するカバー面部54が形成されている。
これにより、デッキ材3にビス留めするためのビス41の先端が隠されることになり、幕板4の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビス43の先端に触れてしまうことを回避できる。
また、以上の幕板固定部材5を用いてデッキ材3に幕板4が固定されるデッキ10が構成される。
これにより、ビス43の先端が隠されることになり、幕板4の裏側に作業員の手が入り込んだ際に、指がビス43の先端に触れてしまうことを回避できる。
そして、以上の構成により、以下のようにして幕板4を施工することができる。
即ち、デッキ材3の長手方向の端面3aに幕板固定部材5を付け合せるとともに、幕板固定部材5をビス41によって固定するステップと、幕板4の一部である下端部4aの凹部4cを幕板固定部材5の凸部55dに係合させるとともに、下端部4aを幕板固定部材5の支持部55に載置して仮置きするステップと、幕板4の表面4d側からビス(ドリルネジ)42,43を打ち込んで、幕板4を幕板固定部材5の固定用縦面部51a,52aに固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
即ち、デッキ材3の長手方向の端面3aに幕板固定部材5を付け合せるとともに、幕板固定部材5をビス41によって固定するステップと、幕板4の一部である下端部4aの凹部4cを幕板固定部材5の凸部55dに係合させるとともに、下端部4aを幕板固定部材5の支持部55に載置して仮置きするステップと、幕板4の表面4d側からビス(ドリルネジ)42,43を打ち込んで、幕板4を幕板固定部材5の固定用縦面部51a,52aに固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
このような固定方法によれば、幕板4の表面4d側からの作業によって幕板4を固定することが可能となり、施工性に優れた構成とすることができる。また、幕板4を仮置きした状態で幕板4の幕板固定部材5に対する固定ができるので、例えば3.6メートルといった長尺の幕板4の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。なお、幕板4の表面4dに現れることとなるビス(ドリルネジ)42,43の外観は、施工後の塗装やシール貼付などによって、幕板4の表面4dの色彩に合わせることが好ましい。
また、図2に示したように、デッキ材3の長手方向端部に幕板4を留め付ける形態については、図4に示す構成とすることもできる。このような構成は、例えば、図示せぬ手摺を支持するための柱81を支持するために、デッキ材3の長手方向端部を大引82で下から支える構成の場合に適用される。
図4の例の幕板固定部材9は、大引82の側面に固定される逆L字状のスペーサー部材83に対し固定されるものである。幕板固定部材9には、スペーサー部材83の上部水平面部83aにビス固定される水平面部91と、スペーサー部材83の下部溝部83bに係合される下部係合部92が形成されている。
また、幕板4を固定するための幕板固定部材9の固定用縦面部94から下部係合部92に至るまでの範囲は板面部95によって構成されており、この板面部95が幕板固定部材9に幕板4を固定するためのビス84の先端部に対向するようになっている。
以上の構成により、板面部95が図2におけるカバー面部56と同様の機能をなすことになり、図2と同様の効果を実現することができる。
次に、図5を用い、デッキ材3の側面3bに対する幕板4の固定について説明する。この図5に示すように、幕板4は、大引2に対して固定される幕板固定部材6に対して固定される。
幕板固定部材6は、デッキ材3の側面3bに対して付設される上側部位61と、デッキ材3の側面から下方に垂下する下側部位62を有して構成されている。幕板固定部材6は、板金加工品、アルミ押出成形材、樹脂成形品などにより一部材として構成することができ、また、複数の部材を連結して構成されるものであってもよい。
上側部位61には、幕板4の上部をビス留めするための固定用縦面部61aと、固定用縦面部61aの中途部からデッキ材3に向かって突出する上部支持部64と、が形成されている。
上部支持部64には、固定用縦板面部61aの下端部からデッキ材3側に水平方向に延設される水平面部64aと、水平面部64aの右端部から上方に延設される縦板面部64bと、縦板面部64bの上端部からデッキ材3側に向かって傾斜して延設される傾斜板面部64cと、傾斜板面部64cの右上側先端部よりデッキ材3側に水平方向に延設される水平面部64dと、が形成されている。
また、水平面部64dの先端部には、デッキ材3の側面に形設された凹条部32aに係合するための凸部64eが形成されている。この凸部64eを凹条部32aに対し係合させることで、デッキ材3に対する幕板固定部材6の位置決めが行えるようになっている。なお、本実施形態では、凹条部32aが上側に開放される溝状に構成され、凸部64eが下側に突設される突条部にて構成されている。
下側部位62には、幕板4の下部をビス留めするための固定用縦面部62aと、固定用縦面部62aから上方に伸びる縦板面部62bと、が形成されている。
さらに、幕板固定部材5において、下側部位62の下部には、幕板4の一部である下端部4aを支持するための支持部65が形成されている。なお、幕板4の下端部4aの支持に加え、或いは、下端部4aの支持の代わりに、幕板4の上下方向の中途部が支持される構成であってもよい。
支持部65には、固定用縦面部62aからデッキ材3側に水平方向に延設される水平面部65aと、水平面部65aの右端部から下方に延設される縦板面部65bと、縦板面部65bの下端部から幕板4側に水平方向に延設される水平面部65cと、が形成されている。
また、水平面部65cの中途部には、幕板4の下面4bに形設された凹部4cに係合するための凸部65dが形成されている。凹部4cに対し、凸部65dを係合させることで、幕板固定部材6に対する幕板4の位置決めが行えるようになっている。なお、本実施形態では、凹部4cが下側に開放される溝状に構成され、凸部65dが上側に突設される突条部にて構成されている。
そして、水平面部65cには、幕板4の下面4bが載置されるようになっている。これにより、幕板固定部材6に対して、幕板4を仮置きした状態とすることができる。
また、幕板4の上端部4eには、デッキ材3の上面35に覆い被さるような突条部4fが設けられる。この突条部4fによって、デッキ材3の端面3aを上方から覆い隠すことができる。
さらに、幕板固定部材6の縦板面部62bには、デッキ材3の下方の位置において、水平方向に突出する突出板面67,68が上下に離間して形成されており、突出板面67,68の突端部には、タッピングホール67a,68aが突出板面67,68の下方となる位置にそれぞれ形成されている。
図6に示すごとく、突出板面67,68は、デッキ材3を下から支える大引2の中空部21内に挿入されるとともに、大引2の側面からタッピングホール67a,68aに対してビス67b,68bを打ち込むことによって、幕板固定部材6が大引2に対して固定される。
そして、以上の構成により、以下のようにして幕板4を施工することができる。
即ち、図5及び図6に示すごとく、デッキ材3の側面3bに幕板固定部材6を付け合せるとともに、幕板固定部材6を大引2に固定するステップと、幕板4の一部である下端部4aの凹部4cを幕板固定部材6の凸部65dに係合させるとともに、下端部4aを幕板固定部材6の支持部65に載置して仮置きするステップと、幕板4の表面4d側からビス(ドリルネジ)42,43を打ち込んで、幕板4を幕板固定部材6の固定用縦面部61a,62aに固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
即ち、図5及び図6に示すごとく、デッキ材3の側面3bに幕板固定部材6を付け合せるとともに、幕板固定部材6を大引2に固定するステップと、幕板4の一部である下端部4aの凹部4cを幕板固定部材6の凸部65dに係合させるとともに、下端部4aを幕板固定部材6の支持部65に載置して仮置きするステップと、幕板4の表面4d側からビス(ドリルネジ)42,43を打ち込んで、幕板4を幕板固定部材6の固定用縦面部61a,62aに固定するステップと、を含むデッキの施工方法とするものである。
このような固定方法によれば、幕板4の表面4d側からの作業によって幕板4を固定することが可能となり、施工性に優れた構成とすることができる。また、幕板4を仮置きした状態で幕板4の幕板固定部材5に対する固定ができるので、例えば3.6メートルといった長尺の幕板4の施工を一人の作業員で行う場合においても、優れた施工性を実現することができる。なお、幕板4の表面4dに現れることとなるビス(ドリルネジ)42,43の外観は、施工後の塗装やシール貼付などによって、幕板4の表面4dの色彩に合わせることが好ましい。
本発明は、デッキ材の長手方向端部や側面に付設される幕板を固定するための幕板固定部材として、幅広く適用することができる。
2 大引
3 デッキ材
4 幕板
5 幕板固定部材
6 幕板固定部材
10 デッキ
31 中空部
43 ビス
52a 固定用縦面部
55 支持部
55d 凸部
56 カバー面部
3 デッキ材
4 幕板
5 幕板固定部材
6 幕板固定部材
10 デッキ
31 中空部
43 ビス
52a 固定用縦面部
55 支持部
55d 凸部
56 カバー面部
Claims (5)
- 幕板を幕板固定部材で固定してなるデッキであって、
前記幕板固定部材は、
前記幕板の表面側から挿入されるビスを固定するための固定用縦面部と、
前記ビスの先端に対向するカバー面部と、
前記幕板の一部を支持するための支持部と、
が形成されている、デッキ。 - 前記支持部には、前記幕板の所定の部位に係合するための係合部が形成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載のデッキ。 - 前記幕板固定部材は、
前記デッキの床面を構成するデッキ材の長手方向の端面にビス留めされるものであって、
前記デッキ材にビス留めするための前記ビスの先端部に対向するカバー面部が形成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のデッキ。 - デッキ材の長手方向の端面に幕板固定部材を付け合せるとともに、前記幕板固定部材をビスによって固定するステップと、
幕板を前記幕板固定部材に係合させるとともに、前記幕板を前記幕板固定部材の支持部に載置して仮置きするステップと、
前記幕板の表面側からビスを打ち込んで、前記幕板を前記幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法。 - デッキ材の側面に幕板固定部材を付け合せるとともに、前記幕板固定部材を大引に固定するステップと、
幕板を前記幕板固定部材に係合させるとともに、前記幕板を前記幕板固定部材の支持部に載置して仮置きするステップと、
前記幕板の表面側からビスを打ち込んで、前記幕板を前記幕板固定部材の固定用縦面部に固定するステップと、を含むデッキの施工方法。
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Citations (2)
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JP2006063545A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Toyo Exterior Co Ltd | デッキ材の幕板固定装置,これに用いる幕板固定部材及びその底板孔開け用冶具 |
JP2007002463A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Sankyo Tateyama Aluminium Inc | 床 |
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