JP2014124986A - 変速機のレンジ切替装置 - Google Patents

Abstract

【課題】シフトレバーから手を離さずに駐車レンジへの切替え操作が可能で、且つ変速機のレンジが駐車レンジであることを目視にて容易に確認可能な変速機のレンジ切替装置を提供する。
【解決手段】変速機１のレンジ切替装置２のシフトレバー１０は、シフトレバー本体１１とノブ２０とから構成されている。シフトレバー本体１１の上端部１２及びノブ２０の一端部２２は同一の角柱形状を有している。また、ノブ２０は、シフトレバー本体１１に対して回動可能にシフトレバー本体１１に接続され、且つノブ２０の外周側面２２ａがシフトレバー本体１１の外周側面１２ａと同一平面上の位置と、同一平面上から外れた位置との間を回動可能である。また、レンジ切替装置２は、ノブ２０の回動を検出する回動検出スイッチ３０と、変速機１のレンジを駐車レンジに切り替える制御手段４０とを備えている。
【選択図】図１

Description

本発明は、車両の変速機のレンジを切り替えるレンジ切替装置に関する。

自動変速機が搭載された車両では、シフトレバーを所望のレンジ位置（例えば、駐車レンジ、後退レンジ、中立レンジ、走行レンジ）に操作することにより、自動変速機のレンジを切り替えることができる。
例えば、シフトレバーを駐車レンジ位置に操作することにより、変速機を駐車用ギアに切り替えるとともに、パーキングロックを作動させることができる。
また、変速機を駐車用ギアに切り替える切替装置として、シフトレバーから離れた位置のセンターコンソール内に押しボタン式のスイッチを設け、当該スイッチを押すことで、レンジを駐車レンジに切り替えることが可能なレンジ切替装置がある。
そして、特許文献１には、シフトレバーに押しボタン式のスイッチを設け、当該スイッチを押すことで、レンジを駐車レンジに切り替え可能なレンジ切替装置が開示されている。

特開２００２−２５４９４２号公報

しかしながら、センターコンソール内に設けられたスイッチを操作するためには、シフトレバーから手を離さなければならないので、シフトレバー操作の一連の流れの中で駐車レンジへの切り替え操作を完結させることができない。これにより、運転手に不快感を与えてしまうおそれがあった。
また、センターコンソール内に設けられたスイッチ及び特許文献１に記載のスイッチは、小さな押しボタンなので、目視では押しボタンが押されているか否かを判別しにくいという問題点があった。

そこで、本発明は、上述した問題を解決するものであって、シフトレバーから手を離さずに駐車レンジへの切替え操作が可能で、且つ変速機のレンジが駐車レンジであることを目視にて容易に確認可能な変速機のレンジ切替装置を提供することを目的とする。

上述した課題を解決する本発明に係る変速機のレンジ切替装置は、車両のシフトレバーの操作により変速機のレンジを切り替えるレンジ切替装置であって、
前記シフトレバーは前記シフトレバーの軸方向に分割されて、前記変速機に連結されたシフトレバー本体と運転者が把持するノブとから構成され、
前記シフトレバー本体の上端部は角柱形状を有するとともに、前記ノブの前記シフトレバー本体側の一端部は前記角柱形状と同一形状を有しており、
前記ノブは、前記シフトレバーの軸線を中心として前記シフトレバー本体に対して回動可能に前記シフトレバー本体の前記上端部に接続され、且つ前記ノブの前記一端部の外周側面及び前記シフトレバー本体の前記上端部の外周側面が同一平面上となる位置と、前記一端部の外周側面が前記同一平面上から外れた位置との間を回動可能であり、
前記シフトレバー本体内又は前記ノブ内に設けられ、前記ノブの前記一端部の外周側面が前記同一平面上から外れた位置に回動したことを検出する回動検出スイッチと、
前記回動検出スイッチによって前記ノブの回動が検出された場合に、前記変速機のレンジを駐車レンジに切り替えるとともに、パーキングロックを作動させる制御手段と、を備えることを特徴とする。

本発明のレンジ切替装置によれば、ノブが回動されている場合、当該ノブの一端部の外周側面とシフトレバー本体の上端部の外周側面とが同一平面上に存在しない、即ちノブの外周側面が同一平面上から外れているため、変速機のレンジが駐車レンジであるとともに、パーキングロックが作動していることを目視にて確認することができる。
また、ノブの外周側面が同一平面上から外れている状態で運転者がシフトレバーを把持すると、ノブとシフトレバー本体との間に凹凸が存在するため、運転者は違和感を覚える。したがって、運転者がシフトレバーを目視しない場合でも、手の感覚で変速機のレンジが駐車レンジであるとともに、パーキングロックが作動していることを確認できる。
これらが相俟って、変速機のレンジが駐車レンジであり、且つパーキングロックが作動していることを確実に把握することができる。
また、ノブはシフトレバー本体に接続されているため、シフトレバーから手を離さずに駐車レンジへ切替えることができる。

また、前記制御手段は、前記回動検出スイッチによる前記ノブの回動が検出されない場合に、前記車両のパーキングロックを解除させてもよい。

このように、ノブが回動していない場合、ノブの外周側面とシフトレバー本体の外周側面とが同一平面上に存在しているため、パーキングロックが解除されていることを目視にて確認することができる。
また、ノブの外周側面とシフトレバー本体の外周側面とが同一平面上に存在している状態で運転者がシフトレバーを把持しても、ノブとシフトレバー本体との間に凹凸が無いため、運転者は違和感を覚えない。したがって、運転者がシフトレバーを目視しない場合でも、手の感覚でパーキングロックが解除されていることを確認できる。
これらが相俟って、パーキングロックが解除されていることを確実に把握することができる。
また、ノブはシフトレバー本体に接続されているため、シフトレバーから手を離さずにパーキングロックを解除することができる。

また、前記ノブは、前記一端部から前記車両の前側へ向かって延設されるとともに、前記シフトレバーの前記軸線に対して予め設定された所定の角度で傾斜していてもよい。

このように、ノブは車両の前側へ向かって延設され、且つシフトレバーの軸線に対して所定の角度で傾斜しているため、ノブを回動して駐車レンジとした状態では、ノブが車幅方向へ突出した状態となる。このため、変速機のレンジが駐車レンジであり、パーキングロックが作動していることを目視にて容易に確認することができる。
また、ノブを回動して駐車レンジとした状態で、運転者がシフトレバーを把持すると、ノブが車幅方向へ突出しているため、運転者は違和感を覚える。したがって、運転者がシフトレバーを目視しない場合でも、手の感覚で変速機のレンジが駐車レンジであり、パーキングロックが作動していることを容易に確認できる。

また、前記シフトレバー本体及び前記ノブのうち少なくとも何れか一方に設けられ、各レンジ名を表示する複数のマーカーと、
パーキングロックが作動している間は駐車レンジ用の前記マーカーを点灯し、パーキングロックが解除されている間は、駐車レンジ以外のレンジ用の前記マーカーを点灯する点灯手段と、を更に備えてもよい。

このように、パーキングロックが作動している間は駐車レンジ用のマーカーを点灯し、パーキングロックが解除されている間は、駐車レンジ以外のレンジ用（例えば、走行レンジ、中立レンジ、後退レンジ等）のマーカーを点灯するため、パーキングロックが作動状状態か解除状態かを暗い中でも容易に確認することができる。

本発明によれば、シフトレバーから手を離さずに駐車レンジへの切替え操作が可能で、且つ変速機のレンジが駐車レンジであることを目視にて容易に確認可能な変速機のレンジ切替装置を提供することができる。

本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置を示す斜視図である。 図１のＡ矢視図であり、パーキングロックを解除した状態を示す図である。 本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置のブロック図である。 図１のＡ矢視図であり、駐車レンジに切り替えてパーキングロックを作動させた状態を示す図である。 本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置が設置された運転席を示す図である。 本発明の第１実施形態に係るスイッチの配置状態を示す図である。 本発明の第１実施形態に係るスイッチの斜視図である。 レンジ切替装置をインストルメントパネルに設けた状態を示す図である。 レンジ切替装置をステアリングコラムに設けた状態を示す図である。 本発明の第２実施形態に係るレンジ切替装置でパーキングロックを作動させて解除するまでの一連の動作を示す図であり、（ａ）は、ノブを運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図で、（ｂ）は、ノブを元の位置へ回動させてパーキングロックを解除した状態を示す図であり、（ｃ）は、ノブを再び運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図である。 本発明の第２実施形態に係るレンジ切替装置のブロック図である。 本実施形態の他の例に係るレンジ切替装置でパーキングロックを作動させて解除するまでの一連の動作を示す図であり、（ａ）は、ノブを運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図で、（ｂ）は、ノブを元の位置へ回動させてパーキングロックを解除した状態を示す図であり、（ｃ）は、ノブを再び運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図である。

以下、本発明に係る変速機のレンジ切替装置について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。

図１は、本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置を示す斜視図である。また、図２は、図１のＡ矢視図であり、パーキングロックを解除した状態を示す図である。そして、図３は、本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置のブロック図である。

図１〜図３に示すように、車両の変速機１のレンジを切り替えるレンジ切替装置２は、運転者が操作するシフトレバー１０と、シフトレバー１０の一部を構成するノブ２０の回動を検出する回動検出スイッチ３０と、変速機１のレンジを切り替える制御手段４０とを備えている。

シフトレバー１０は、軸方向に分割されて、変速機１に連結されたシフトレバー本体１１と、シフトレバー本体１１に回動可能に接続され、運転者が把持するノブ２０とから構成される。

シフトレバー本体１１の上端部１２は、角柱形状を有している。本実施形態では、六角柱としたが、この形状に限定されるものではなく、上端面１０ａの形状が矩形の角柱であればよい。

ノブ２０は、シフトレバー本体１１の上端部１２に接続されており、シフトレバー本体１１側の一端部２２から車両の前側へ向かって延設されている。このノブ２０は、シフトレバー１０の軸線に対して予め設定された所定の角度で傾斜している。
また、ノブ２０の一端部２２は、上端部１２と同じ角柱形状を有している。
ノブ２０の一端部２２の外周側面２２ａとシフトレバー本体１１の上端部１２の外周側面１２ａとは同一平面上に位置するように設けられている。

図４は、図１のＡ矢視図であり、駐車レンジに切り替えてパーキングロックを作動させた状態を示す図である。また、図５は、本発明の第１実施形態に係るレンジ切替装置２が設置された運転席を示す図である。
図４及び図５に示すように、ノブ２０は、シフトレバー１０の軸線を中心としてシフトレバー本体１１に対して運転席側へ回動可能に設けられている。
ノブ２０は、その一端部２２の外周側面２２ａが、シフトレバー本体１１の上端部１２の外周側面１２ａと同一平面上の位置から、当該同一平面上より外れる位置まで回動する。回動する角度は予め設計等により決定されている。

図６は、本発明の第１実施形態に係るスイッチの配置状態を示す図である。また、図７は、本発明の第１実施形態に係るスイッチの斜視図である。
図６及び図７に示すように、回動検出スイッチ３０は、ノブ２０内に設けられ、当該ノブ２０が運転席側へ回動するとＯＮ信号を作成する。このＯＮ信号は、ＥＣＵ４へ出力される。一方、ノブ２０が運転席側から車両前方側へ回動するとＯＮ信号の作成は停止される。

回動検出スイッチ３０は、上端に蓋３２を有する円筒形状の中空シャフト３４にボルト等にて固定されている。
シフトレバー本体１１内には、中空シャフト３４の形状に沿った長穴１４が設けられている。中空シャフト３４は、長穴１４内に挿入されてシフトレバー本体１１に固定されている。

回動検出スイッチ３０は、ノブ２０の一端部２２内に配置される。ノブ２０の一端部２２内には、回動検出スイッチ３０の形状に沿った穴２４が設けられており、回動検出スイッチ３０を係合することができる。穴２４内に係合された回動検出スイッチ３０は、ノブ２０と一体化して回動可能となる。

このように、回動検出スイッチ３０をノブ２０内に配置し、中空シャフト３４をシフトレバー本体１１内に配置することで、ノブ２０を回動させた際に、回動検出スイッチ３０を中空シャフト３４に対して回動させることができる。これにより、ノブ２０を回動させた際に、回動検出スイッチ３０によってその回動を検出することができる。

また、図３に示すように、レンジ切替装置２は、車速センサ３６と、フットブレーキのオン状態又はオフ状態を検出するブレーキスイッチ３８と、を備えている。

車速センサ３６は、変速機１の出力軸（図示しない）に設けられており、出力軸の回転数から車速を検出する。
車速センサ３６によって検出された検出結果は、ＥＣＵ４へ出力される。

ブレーキスイッチ３８は、ブレーキペダルが踏み込まれるとブレーキＯＮ信号を作成し、ＥＣＵ４へ出力する。

制御手段４０は、回動検出スイッチ３０によるＯＮ信号、車速センサ３６によって検出された車速、及びブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号に基づいて、変速機１のレンジを駐車レンジに切り替えるとともに、パーキングロックを作動させる。この制御手段４０は、ＥＣＵ４内に設けられている。
具体的に、制御手段４０は、回動検出スイッチ３０によるＯＮ信号及びブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、且つ、車両が停止した状態（車速が０）の場合、変速機１を駐車レンジに切り替えるとともに、パーキングロックを作動させる。

一方、制御手段４０は、ブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、車両が停止した状態（車速が０）で、且つ回動検出スイッチ３０からのＯＮ信号が入力されなくなった場合に、パーキングロックを解除する。

なお、本実施形態では、図５に示すように、レンジ切替装置２をセンターコンソール６に設けた場合について説明したが、この位置に限定されるものではなく、例えば、図８及び図９に示すように、インストルメントパネル７やステアリングコラム８に設けてもよい。

本実施形態に係る変速機１のレンジ切替装置２によれば、ノブ２０が運転席側に回動している場合、ノブ２０の外周側面２２ａとシフトレバー本体１１の外周側面１２ａとが同一平面上に存在しない、即ちノブ２０の外周側面２２ａが同一平面上から外れているため、変速機１のレンジが駐車レンジであるとともに、パーキングロックが作動していることを目視にて確認することができる。
また、ノブ２０の外周側面２２ａが同一平面上から外れている状態で運転者がシフトレバー１０を把持すると、凹凸が存在するため、運転者は違和感を覚える。したがって、運転者はシフトレバー１０を目視しない場合でも、手の感覚で変速機１のレンジが駐車レンジであるとともに、パーキングロックが作動していることを確認できる。
これらが相俟って、変速機１のレンジが駐車レンジであり、且つパーキングロックが作動していることを確実に把握することができる。
また、ノブ２０はシフトレバー本体１１に接続されているため、シフトレバー１０から手を離さずに駐車レンジへ切替えることができる。

さらに、ノブ２０が回動していない場合、ノブ２０の外周側面２２ａとシフトレバー本体１１の外周側面１２ａとが同一平面上に存在しているため、パーキングロックが解除されていることを目視にて確認することができる。
また、ノブ２０の外周側面２２ａとシフトレバー本体１１の外周側面１２ａとが同一平面上に存在している状態で運転者がシフトレバー１０を把持しても、凹凸が無いため、運転者は違和感を覚えない。したがって、運転者はシフトレバー１０を目視しない場合でも、手の感覚でパーキングロックが解除されていることを確認できる。
これらが相俟って、パーキングロックが解除されていることを確実に把握することができる。
また、ノブ２０はシフトレバー本体１１に接続されているため、シフトレバー１０から手を離さずにパーキングロックを解除することができる。

また、ノブ２０は車両の前側へ向かって延設され、且つシフトレバー１０の軸線に対して所定の角度で傾斜しているため、ノブ２０を回動させて駐車レンジにした状態では、ノブ２０が車幅方向へ突出した状態となる。このため、変速機１のレンジが駐車レンジであり、パーキングロックが作動していることを目視にて容易に確認することができる。
また、ノブ２０を回動させて駐車レンジにした状態で運転者がシフトレバー１０を把持すると、ノブ２０が車幅方向へ突出しているため、運転者は違和感を覚える。したがって、運転者はノブ２０を目視しない場合でも、手の感覚で変速機１のレンジが駐車レンジであり、パーキングロックが作動していることを容易に確認できる。

次に、本発明の第２実施形態について説明する。以下の説明において、上述した第１実施形態に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。

図１０は、本発明の第２実施形態に係るレンジ切替装置でパーキングロックを作動させて解除するまでの一連の動作を示す図であり、（ａ）は、ノブを運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図で、（ｂ）は、ノブを元の位置へ回動させてパーキングロックを解除した状態を示す図であり、（ｃ）は、ノブを再び運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図である。

図１０に示すように、本実施形態に係るノブ６０は、シフトレバー本体１１の上端部１２と同じ角柱形状を有している。
また、ノブ６０は、各レンジ名を表示する複数のマーカーを有している。具体的に、駐車レンジ用のマーカーＰは、ノブ６０の上端面６０ｂに設けられている。そして、後退レンジ用、中立レンジ用、走行レンジ用、ブレーキレンジ用等のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂは、ノブ６０の車両後方側の外周側面６０ａに設けられている。これにより、運転者が各マーカーＰ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、Ｂを運転席から容易に目視することができる。

レンジ切替装置５２は、図１１に示すように、各マーカーＰ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、Ｂを点灯する点灯手段５０を備えている。この点灯手段５０は、ノブ６０内に設けられている。
点灯手段５０は、駐車レンジ用のマーカーＰを表示する第１小型液晶パネル５０ａと、駐車レンジ以外（後退レンジ用、中立レンジ用、走行レンジ用、ブレーキレンジ用）のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂを表示する第２小型液晶パネル５０ｂとを備えている。
なお、本実施形態では、各マーカーＰ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、Ｂを点灯する点灯手段５０として小型液晶パネルを用いたが、これに限定されるものではなく、有機ＥＬ等の表示パネルを用いてもよいし、ＬＥＤ等のランプにより点灯することとしてもよい。

第１小型液晶パネル５０ａは、回動検出スイッチ３０によるＯＮ信号及びブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、且つ、車両が停止した状態（車速が０）の場合、駐車レンジ用のマーカーＰを点灯させる。即ち、パーキングロックが作動している間、駐車レンジ用のマーカーが点灯する。

一方、第２小型液晶パネル５０ｂは、ブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、車両が停止した状態（車速が０）で、且つ回動検出スイッチ３０からのＯＮ信号が入力されなくなった場合、駐車レンジ以外（後退レンジ用、中立レンジ用、走行レンジ用、ブレーキレンジ用）のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂを点灯する。即ち、パーキングロックが解除されたら、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂを点灯する。
したがって、駐車レンジ用のマーカーＰが点灯しているときは、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂは非点灯であり、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂが点灯しているときは、駐車レンジ用のマーカーＰは非点灯である。
レンジ切替装置５２の操作方法について以下で説明する。

車両を停止させた状態で、図１０（ａ）に示すように、ノブ６０を運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えると、パーキングロックが作動するとともに、駐車レンジ用のマーカーＰが点灯する。

その後、図１０（ｂ）に示すように、ノブ６０を元の位置へ回動させると、パーキングロックが解除されて、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、Ｂが点灯する。

再び、パーキングロックを作動させる際には、図１０（ｃ）に示すように、ノブ６０を運転席側へ回動させる。

次に、本実施形態の他の例について説明する。
図１２は、本実施形態の他の例に係るレンジ切替装置５２でパーキングロックを作動させて解除するまでの一連の動作を示す図であり、（ａ）は、ノブ６０を運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図で、（ｂ）は、ノブ６０を元の位置へ回動させてパーキングロックを解除した状態を示す図であり、（ｃ）は、ノブ６０を再び運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えた状態を示す図である。

図１２に示すように、後退レンジ用及び中立レンジ用のマーカーＲ、Ｎは、ノブ６０の車両後方側の外周側面６０ａに設けられている。また、走行レンジ用、シフトアップ用及びシフトダウン用のマーカーＤ、＋、−は、上端部１２の車両後方側の外周側面１２ａに設けられている。

レンジ切替装置５２は、各マーカーＰ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、＋、−を点灯する点灯手段５０を備えている。
点灯手段５０は、駐車レンジ用のマーカーＰを表示する第１小型液晶パネル５０ａと、後退レンジ用、中立レンジ用のマーカーＲ、Ｎを表示する第２小型液晶パネル５０ｂと、走行レンジ用、シフトアップ用及びシフトダウン用のマーカーＤ、＋、−を表示する第３小型液晶パネル５０ｃと、を備えている。
第１小型液晶パネル５０ａ及び第２小型液晶パネル５０ｂはノブ６０内に、第３小型液晶パネル５０ｃはシフトレバー本体１１内に設けられている。

第１小型液晶パネル５０ａは、回動検出スイッチ３０によるＯＮ信号及びブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、且つ、車両が停止した状態（車速が０）の場合、点灯手段５０の駐車レンジ用のマーカーＰを点灯させる。即ち、パーキングロックが作動している間、駐車レンジ用のマーカーＰが点灯する。

そして、第２小型液晶パネル５０ｂは、ブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、車両が停止した状態（車速が０）で、且つ回動検出スイッチ３０からのＯＮ信号が入力されなくなった場合、後退レンジ用及び中立レンジ用のマーカーＲ、Ｎを点灯する。

また、第３小型液晶パネル５０ｃは、ブレーキスイッチ３８によるＯＮ信号が入力され、車両が停止した状態（車速が０）で、且つ回動検出スイッチ３０からのＯＮ信号が入力されなくなった場合、走行レンジ用、シフトアップ用及びシフトダウン用のマーカーＤ、＋、−を点灯する。
即ち、パーキングロックが解除されたら、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、＋、−を点灯する。
レンジ切替装置５２の操作方法について以下で説明する。

車両を停止させた状態で、図１２（ａ）に示すように、ノブ６０を運転席側へ回動させて駐車レンジに切り替えると、パーキングロックが作動するとともに、駐車レンジ用のマーカーＰが点灯する。

その後、図１２（ｂ）に示すように、ノブ６０を元の位置へ回動させると、パーキングロックが解除されて、駐車レンジ以外のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、＋、−が点灯する。

再び、パーキングロックを作動させる際には、図１２（ｃ）に示すように、ノブ６０を運転席側へ回動させる。

本実施形態に係る変速機１のレンジ切替装置５２によれば、パーキングロックが作動している間は駐車レンジ用のマーカーＰを点灯し、パーキングロックが解除されている間は、駐車レンジ以外のレンジ用のマーカーＲ、Ｎ、Ｄ、＋、−を点灯するため、パーキングロックが作動状状態か解除状態かを暗い中でも容易に確認することができる。
また、ノブ６０を六角柱状としたことで、デザイン性に優れており、美感及び高級感を向上させることができる。
勿論、本実施形態においても、第１実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、各マーカーＰ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、Ｂを点灯又は非点灯とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、パーキングロックが作動している間はシフトレバー本体１１周りのパネルを赤色に点灯し、パーキングロックが解除されている間は、シフトレバー本体１１周りのパネルを緑色に点灯することとしてもよい。

変速機のレンジを切り替えるレンジ切替装置を備える車両に適用できる。

１ 変速機
２ レンジ切替装置
４ ＥＣＵ
６ センターコンソール
７ インストルメントパネル
８ ステアリングコラム
１０ シフトレバー
１０ａ 上端面
１１ シフトレバー本体
１２ 上端部
１２ａ 外周側面
１４ 長穴
２０ ノブ
２２ 一端部
２２ａ 外周側面
２４ 穴
３０ 回動検出スイッチ
３２ 蓋
３４ 中空シャフト
３６ 車速センサ
３８ ブレーキスイッチ
４０ 制御手段
５０ 点灯手段
５０ａ 第１小型液晶パネル
５０ｂ 第２小型液晶パネル
５０ｃ 第３小型液晶パネル
５２ レンジ切替装置
６０ ノブ
６０ａ 外周側面
６０ｂ 上端面

Claims (4)

1. 車両のシフトレバーの操作により変速機のレンジを切り替えるレンジ切替装置であって、
   前記シフトレバーは前記シフトレバーの軸方向に分割されて、前記変速機に連結されたシフトレバー本体と運転者が把持するノブとから構成され、
   前記シフトレバー本体の上端部は角柱形状を有するとともに、前記ノブの前記シフトレバー本体側の一端部は前記角柱形状と同一形状を有しており、
   前記ノブは、前記シフトレバーの軸線を中心として前記シフトレバー本体に対して回動可能に前記シフトレバー本体の前記上端部に接続され、且つ前記ノブの前記一端部の外周側面が前記シフトレバー本体の前記上端部の外周側面と同一平面上の位置と、前記ノブの前記外周側面が前記同一平面上から外れた位置との間を回動可能であり、
   前記シフトレバー本体内又は前記ノブ内に設けられ、前記ノブの前記一端部の外周側面が前記同一平面上から外れた位置に回動したことを検出する回動検出スイッチと、
   前記回動検出スイッチによって前記ノブの回動が検出された場合に、前記変速機のレンジを駐車レンジに切り替えるとともに、パーキングロックを作動させる制御手段と、を備えることを特徴とする変速機のレンジ切替装置。
2. 前記制御手段は、前記回動検出スイッチによる前記ノブの回動が検出されない場合に、前記車両のパーキングロックを解除させることを特徴とする請求項１に記載の変速機のレンジ切替装置。
3. 前記ノブは、前記一端部から前記車両の前側へ向かって延設されるとともに、前記シフトレバーの前記軸線に対して予め設定された所定の角度で傾斜していることを特徴とする請求項１又は２に記載の変速機のレンジ切替装置。
4. 前記シフトレバー本体及び前記ノブのうち少なくとも何れか一方に設けられ、各レンジ名を表示する複数のマーカーと、
   パーキングロックが作動している間は駐車レンジ用の前記マーカーを点灯し、パーキングロックが解除されている間は、駐車レンジ以外のレンジ用の前記マーカーを点灯する点灯手段と、を更に備えることを特徴とする請求項１又は２に記載の変速機のレンジ切替装置。

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