JP2014123457A - 燃料電池車 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池車において、燃料ガス用配管を可及的に短くする。
【解決手段】燃料電池スタック12は、燃料電池車10の車幅方向に沿って積層される。そして、燃料電池スタック12の一端部に配置された第1エンドプレート26には、車体前方の上側隅部に燃料ガス供給マニホールド34が形成されるとともに、車体後方の下側隅部に燃料ガス排出マニホールド36が形成される。燃料ガス排出マニホールド36には気液分離器80が設けられ、該気液分離器80の導出口に接続された戻し管81は、水素ポンプ82を経、イジェクタ84近傍で水素供給管20に合流する。気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84は、燃料電池スタック12の積層方向からの平面視で、各々の外形線が第1エンドプレート26の外形線内に収まる位置に配設される。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数個の単位セルが車幅方向に沿って積層されて構成される燃料電池スタックを搭載した燃料電池車に関する。
燃料電池スタックは、複数個の単位セルが積層されることで構成され、例えば、走行駆動源として車両に搭載される。燃料電池を搭載した車両は、燃料電池車等と指称される。
この種の燃料電池車において、燃料電池は、従来、車体の座席近傍の床下に配置されていたが、近時、特許文献1に示されるように、車体の前方に設けられたモータルーム内に配置されることが提案されている。この場合、燃料電池は、単位セルの積層方向が車幅方向に沿うようにして車体に支持される。また、車体前後方向に並列された2個の燃料電池スタックが1個のエンドプレートを共有するとともに、このエンドプレートの長手方向略中央に、水素ガス供給マニホールドと水素ガス排出マニホールドが設けられる。
特許第3671864号公報
上記のように燃料電池が車体前方に配置される一方で、燃料電池スタック(各単位セル)のアノード電極に水素を供給するための水素貯留容器は、車体の後部に配置される。このため、水素貯留容器から燃料電池スタックまで延在する水素供給管が長くなる。
また、燃料電池スタックには、イジェクタ、水素ポンプ、気液分離器等の周辺機器が付設されることが一般的であるが、特許文献1記載の技術では、燃料電池スタックの近傍にこのような周辺機器を配置するようなスペースがない。従って、これらの周辺機器を、燃料電池スタックとは別の箇所に配置せざるを得ない。この場合、水素供給管が一層長くなるという不具合を招く。また、燃料電池スタックのマニホールド周辺の配管が複雑である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、水素供給管等の燃料ガス用配管を可及的に短くし得る構成の燃料電池スタックを搭載した燃料電池車を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、複数個の単位セルが車幅方向に沿って積層され且つ積層方向の一端部にエンドプレートが配設された燃料電池スタックを搭載した燃料電池車において、
前記エンドプレートの車体前方上側に燃料ガス供給マニホールドが形成されるとともに車体後方下側に燃料ガス排出マニホールドが形成され、
前記燃料ガス供給マニホールドに、前記単位セルの各アノード電極に供給される燃料ガスが流通する燃料ガス供給管が接続されるとともに、前記燃料ガス排出マニホールドに、前記各アノード電極から排出された燃料ガスが流通する燃料ガス排出管が接続され、
前記燃料ガス排出管に流通する燃料ガスを前記燃料ガス供給管に戻すイジェクタが、その長手方向が車体前後方向に沿って延在するとともに、前記単位セルの積層方向からの平面視で、その外形線が前記エンドプレートの外形線内に収まる位置に配設されていることを特徴とする。
イジェクタは、燃料電池スタックから排出された余剰水素を、前記燃料電池スタックに再供給するための周辺機器の1つである。このイジェクタを燃料電池スタックに近接配置し、且つその長手方向を車体前後方向に沿って延在させることにより、燃料ガス供給管等の燃料ガス用配管を短くすることが可能となる。また、燃料ガス用配管の構成が簡素となる。
しかも、この場合、燃料電池車が衝突する等して外力が付加されたとき、イジェクタが燃料電池スタックによって保護されるという利点もある。
ここで、燃料ガス供給管は、L字状管を介して燃料ガス供給マニホールドに接続することが好ましい。この構成においては、燃料ガス供給管を流通した燃料ガスがL字状管によって方向変換されるため、該燃料ガスの流速が低減する。燃料ガスが液滴状態の水分を含んでいる場合、この流速低減に伴って液滴が燃料電池スタックの内部に進入することが防止される。さらに、整流効果が得られる。L字状管としては、例えば、車体側方に向かって突出した後に車体後方に折曲したものを採用すればよい。
燃料ガス排出管とイジェクタとの間に介装される水素ポンプも、前記単位セルの積層方向からの平面視で、その外形線が前記エンドプレートの外形線内に収まる位置に配設するようにしてもよい。燃料ガス排出管を流通する燃料ガス中の水分を捕集する気液分離器についても、これと同様である。
この場合、イジェクタと同様に、水素ポンプ及び気液分離器が燃料電池スタックに近接配置されるので、燃料ガス用配管を一層短くすることや、配管構成を一層簡素化することが可能となる。しかも、燃料電池車に外力が付加されたときには、イジェクタ、水素ポンプ及び気液分離器が燃料電池スタックによって保護される。
本発明によれば、少なくともイジェクタを燃料電池スタックに近接配置し、且つその長手方向を車体前後方向に沿って延在させるようにしているので、燃料ガス供給管等の燃料ガス用配管を短くすることが可能となるとともに、燃料ガス用配管の構成の簡素化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池車の概略全体構成を模式的に示した概略構成図である。 燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックを構成する単位セルの分解斜視図である。 前記燃料電池スタックを、視点を積層方向とした側面図である。 燃料電池スタックと、水素供給管(燃料ガス供給管)及び水素排出管(燃料ガス排出管)との接続位置を示す要部概略平面図である。
以下、本発明に係る燃料電池車につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る燃料電池車10の概略全体構成を模式的に示した概略構成図であり、矢印L方向は車長方向(前後方向)、矢印W方向は車幅方向(左右方向)を表す。また、Fr、Re、Le及びRiは、それぞれ、車体前方、車体後方、左方側方、右方側方である。ここで、右方及び左方は、運転席から車体の前方を正面視したときの右手側、左手側を指す。
この燃料電池車10には、燃料電池スタック12と、水素貯留容器14とが搭載される。燃料電池スタック12は前輪16、16の近傍のモータルーム18内に配設され、一方、水素貯留容器14は、車体後方に配設される。水素貯留容器14から燃料電池スタック12に至るまでは、水素供給管(燃料ガス供給管)20が設けられる。なお、図1中の参照符号22は後輪を示す。
先ず、燃料電池スタック12の構成につき、図2を参照して概略説明する。
燃料電池スタック12は、複数個の単位セル24が燃料電池車10の車長方向(矢印L方向)に交差する車幅方向(矢印W方向)に積層されて構成される。そして、単位セル24の積層方向(すなわち、車幅方向)の一端部には第1エンドプレート26が配設され、積層方向の他端部には第2エンドプレート28が配設される。これら第1エンドプレート26、第2エンドプレート28の各中央部からは、第1電力出力端子30、第2電力出力端子32が延在する。なお、第1エンドプレート26は車体右側方に配置され、第2エンドプレート28は車体左側方に配置される。
第1エンドプレート26には、車体前方の上側隅部に燃料ガス供給マニホールド34が形成され、且つ車体後方の下側隅部に燃料ガス排出マニホールド36が形成される。後述するように、燃料ガス供給マニホールド34には前記水素供給管20(図1参照)が接続され、燃料ガス排出マニホールド36には、燃料ガス排出管である水素排出管38(図1参照)が接続される。
第1エンドプレート26には、さらに、車体後方の上側隅部に酸化剤ガス供給マニホールド40が形成され、且つ車体前方の下側隅部に酸化剤ガス排出マニホールド41が形成される。酸化剤ガス供給マニホールド40には、酸化剤ガス供給管42(図4参照)が接続され、一方、酸化剤ガス排出マニホールド41には酸化剤ガス排出管43(図4参照)が接続される。
第2エンドプレート28には、冷却媒体供給マニホールド44、及び冷却媒体排出マニホールド46が形成される。これら冷却媒体供給マニホールド44、冷却媒体排出マニホールド46には、冷却媒体供給管、冷却媒体排出管(いずれも図示せず)がそれぞれ接続される。
単位セル24は、図3に示すように、電解質膜・電極構造体50が第1セパレータ52と第2セパレータ54に挟持されることで構成される。固体高分子形燃料電池である場合、電解質膜・電極構造体50は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜56を、アノード電極58とカソード電極60で挟持することで設けられる。
アノード電極58及びカソード電極60は、カーボンペーパー等からなるガス拡散層と、白金合金等が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜56の両面に形成されている。このような構成は周知であり、従って、ガス拡散層や電極触媒層の図示は省略する。
一方、第1セパレータ52及び第2セパレータ54は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等の金属や、カーボンからなる。
単位セル24において、車体前方の上側隅部には、前記燃料ガス供給マニホールド34(図2参照)に連通する燃料ガス入口連通孔62が形成され、且つ車体後方の下側隅部には、前記燃料ガス排出マニホールド36(図2参照)に連通する燃料ガス出口連通孔64が形成される。また、車体後方の上側隅部には、前記酸化剤ガス供給マニホールド40(図2参照)に連通する酸化剤ガス入口連通孔66が形成され、且つ車体前方の下側隅部には、前記酸化剤ガス排出マニホールド41(図2参照)に連通する酸化剤ガス出口連通孔68が形成される。
さらに、燃料ガス出口連通孔64と酸化剤ガス入口連通孔66の間には、前記冷却媒体供給マニホールド44に連通する冷却媒体入口連通孔70が鉛直方向(矢印T方向)に沿って形成される。同様に、酸化剤ガス出口連通孔68と燃料ガス入口連通孔62の間には、前記冷却媒体排出マニホールド46に連通する冷却媒体出口連通孔72が鉛直方向(矢印T方向)に沿って形成される。
そして、第1セパレータ52の電解質膜・電極構造体50に臨む側の一端面52aには、燃料ガス入口連通孔62と燃料ガス出口連通孔64とに連通し、矢印L方向に延在する複数本の燃料ガス流路74が設けられる。同様に、第2セパレータ54の電解質膜・電極構造体50に臨む側の一端面54aには、酸化剤ガス入口連通孔66と酸化剤ガス出口連通孔68とに連通し、矢印L方向に延在する複数本の酸化剤ガス流路76が設けられる。
また、互いに隣接する単位セル24を構成する第1セパレータ52の他端面52bと、第2セパレータ54の他端面54bとの間には、冷却媒体入口連通孔70と冷却媒体出口連通孔72とを連通し、矢印L方向に延在する複数本の冷却媒体流路78が設けられる。
図2及び図3を参照して諒解されるように、本実施の形態においては、水素及び酸化剤ガスは車体右方から供給・排出され、冷却媒体は車体左方から供給・排出される。
第1エンドプレート26の近傍には、視点を単位セル24(燃料電池スタック12)の積層方向とした側面図である図4に示すように、気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84が配設される。
気液分離器80は、燃料ガス排出マニホールド36と水素排出管38との間に介装され、燃料ガス排出マニホールド36から導出された余剰水素中に含まれる凝縮水を捕集する機能を営む。すなわち、余剰水素中の凝縮水は、気液分離器80によって除去される。
気液分離器80の2つの導出口には、それぞれ、前記水素排出管38、戻し管81が接続される。この中、水素排出管38は図示しない希釈器に接続されて系外(大気)に向かい、一方、戻し管81は、水素ポンプ82を介してイジェクタ84に接続される。
第1エンドプレート26の平面に沿って長尺な形状を有するイジェクタ84は、前記水素供給管20に介装されている。従って、気液分離器80から戻し管81に排出された余剰水素は、水素ポンプ82によって所定の圧力とされた後、イジェクタ84にて水素貯留容器14からの新たな水素と合流して水素供給管20に戻され、L字型マニホールド86を介して燃料ガス供給マニホールド34に送気される。
図4から諒解されるように、気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84は、単位セル24の積層方向からの平面視で、各機器の外形線が前記第1エンドプレート26の外形線内に収まる位置に配設されている。特に、イジェクタ84は、その長手方向が車体前後方向に沿って延在するように設けられている。
図5に示すように、水素供給管20は、車体右方の側方に突出した後に車体後方側に臨むように折曲した(図4参照)L字状管としてのL字型マニホールド86を介して、燃料電池スタック12の右方側面の燃料ガス供給マニホールド34に接続されている。一方、水素排出管38は、同じく右方側面の車体後方側において、車体の側方に突出した後に地面を臨むように折曲したL字型マニホールド88を介して気液分離器80の導出口に接続される。なお、水素供給管20及び水素排出管38の位置の理解を容易にするために図面を簡素化するべく、酸化剤ガス供給管42及び酸化剤ガス排出管43や、気液分離器80、戻し管81、水素ポンプ82及びイジェクタ84等は図示していない。
水素供給管20と水素排出管38は、互いに干渉することを回避するべく、水素排出管38が燃料電池スタック12に近接する(換言すれば、水素供給管20が燃料電池スタック12から離間する)ように配置される。
以上のように構成される燃料電池スタック12は、図4に仮想線で示す保護カバー90に収容された状態で、燃料電池車10に搭載される。なお、燃料電池スタック12は、車体の構成部材(例えば、サイドフレーム等)に支持される。
本実施の形態に係る燃料電池車10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
上記したように、燃料電池車10に搭載した燃料電池スタック12では、気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84を、単位セル24の積層方向からの平面視で、各機器の外形線が前記第1エンドプレート26の外形線内に収まる位置に配設するようにしている。このため、気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84が互いに近接するので、水素排出管38や水素供給管20、戻し管81等の燃料ガス用配管を短くすることが可能となる。すなわち、燃料ガス用配管の短縮を図ることができる。
また、気液分離器80、水素ポンプ82及びイジェクタ84を、各々の外形線が前記第1エンドプレート26の外形線内に収まる位置に配置しているので、燃料電池車10が衝突したような場合には、これらの周辺機器が燃料電池スタック12によって保護される。
燃料電池スタック12を発電状態とする際、水素貯留容器14(図1参照)から水素が導出される。なお、固体高分子電解質膜56に適切な湿分を付与するべく、水素に水蒸気を混合してもよい。
水素は、水素供給管20を流通し、イジェクタ84、L字型マニホールド86、第1エンドプレート26に形成された燃料ガス供給マニホールド34を経て燃料電池スタック12の内部に導入される。
ここで、水素供給管20は、上記したように車両後方側を臨むL字型マニホールド86に連結されている。従って、水素供給管20を流通した水素は、L字型マニホールド86によって方向変換される。このため、その流速が低減する。水素には、上記したように水蒸気が混合されているが、仮に水蒸気が液滴状態である場合、水素の流速が低減するために液滴が燃料電池スタック12の内部に進入することが防止される。さらに、整流効果が得られるという利点もある。
燃料電池スタック12の内部に導入された水素は、各単位セル24の燃料ガス入口連通孔62(図3参照)を流通する。水素は、さらに、燃料ガス流路74を流通し、この際にアノード電極58に供給される。
この供給に伴い、水素が電離してプロトンが生じる。プロトンは、固体高分子電解質膜56のプロトン伝導作用によってカソード電極60に移動する。また、電子は、燃料電池スタック12の第1電力出力端子30、第2電力出力端子32(図2参照)に電気的に接続された車両駆動モータ(図示せず)や空気供給器等を付勢する電気エネルギ源として利用される。
酸化剤ガスとして圧縮空気を用いる場合を例示すると、図示しない圧縮機に大気が取り込まれ、前記圧縮機の作用下に圧縮された圧縮空気とされた後、酸化剤ガス供給管42を流通し、酸化剤ガス供給マニホールド40を経て燃料電池スタック12の内部に導入される。圧縮空気は、各単位セル24の酸化剤ガス入口連通孔66を通過して酸化剤ガス流路76を流通し、この際にカソード電極60に供給される。カソード電極60では、圧縮空気中の酸素と、前記固体高分子電解質膜56を移動してきたプロトンと、前記モータ等を付勢してカソード電極60に到達した電子とが反応し、水が生成する。
以上のような電極反応が起こることに伴って燃料電池スタック12による発電がなされ、上記したようにモータ等が付勢される。その結果、燃料電池車10の前輪16、16及び後輪22、22が回転動作する。
アノード電極58に供給された余剰水素は、燃料ガス排出マニホールド36から気液分離器80に排出される。気液分離器80で凝縮水が除去された余剰水素は、必要に応じ、戻し管81を介して水素ポンプ82に送気され、所定の圧力に調整される。余剰水素は、さらに、イジェクタ84において、水素貯留容器14から供給されて水素供給管20を流通しイジェクタ84に到達した新たな水素と合流し、燃料ガス供給マニホールド34に送気される。
この際、仮に、凝縮水が気液分離器80にて除去されなかったとしても、水素供給管20がL字型マニホールド86に連結されているので、水素の流速が低減する。従って、上記と同様の理由から、凝縮水が燃料電池スタック12の内部に進入することが防止される。
又は、余剰水素は、水素排出管38から前記希釈器を経て系外(大気)に放出される。水素排出管38が燃料電池スタック12に近接しているので(図5参照)、この際、水素排出管38が燃料電池スタック12によって加温される。このため、排出された水素の温度が過度に低下することや、これに起因して水素に結露が生じることが回避される。
以上のような理由から、例えば、燃料電池車10を寒冷地で運転する場合であっても、燃料電池スタック12の内部や水素排出管38で凍結が生じることを防止することができる。
このように、本実施の形態によれば、燃料ガス用機器及び配管の全てが第1エンドプレート26の外形線内に収まるようにレイアウトされ、図4に矢印で示すように水素が車体の後方から前方へ向かい、車体の後方から排出されることから、燃料ガス用配管を短くすることができる。その上、燃料電池スタック12の内部や水素排出管38で凍結が生じることを防止することが可能である。
カソード電極60に供給された余剰の圧縮空気は、第1エンドプレート26に形成された酸化剤ガス排出マニホールド41から、図示しない酸化剤ガス排出管43に排出される。また、上記の発電がなされる間、水や油、エチレングリコール等の冷却媒体が、第2エンドプレート28に形成された冷却媒体供給マニホールド44を経由し、冷却媒体入口連通孔70から冷却媒体流路78に導入される。冷却媒体は、その後、冷却媒体出口連通孔72を通過して、第2エンドプレート28に形成された冷却媒体排出マニホールド46から排出される。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、この実施の形態では、第1エンドプレート26に燃料ガス供給マニホールド34、酸化剤ガス供給マニホールド40、燃料ガス排出マニホールド36及び酸化剤ガス排出マニホールド41を形成する一方、第2エンドプレート28に冷却媒体供給マニホールド44及び冷却媒体排出マニホールド46を形成するようにしているが、第1エンドプレート26又は第2エンドプレート28のいずれか一方に、燃料ガス供給マニホールド34、酸化剤ガス供給マニホールド40、燃料ガス排出マニホールド36、酸化剤ガス排出マニホールド41、冷却媒体供給マニホールド44及び冷却媒体排出マニホールド46の全てを形成するようにしてもよい。
また、燃料電池スタック12は、酸化物イオン伝導体を電解質とする固体酸化物形燃料電池であってもよい。
10…燃料電池車 12…燃料電池スタック
14…水素貯留容器 20…水素供給管
24…単位セル 26、28…エンドプレート
34…燃料ガス供給マニホールド 36…燃料ガス排出マニホールド
38…水素排出管 40…酸化剤ガス供給マニホールド
41…酸化剤ガス排出マニホールド 42…酸化剤ガス供給管
43…酸化剤ガス排出管 44…冷却媒体供給マニホールド
46…冷却媒体排出マニホールド 50…電解質膜・電極構造体
52、54…セパレータ 56…固体高分子電解質膜
58…アノード電極 60…カソード電極
62…燃料ガス入口連通孔 64…燃料ガス出口連通孔
66…酸化剤ガス入口連通孔 68…酸化剤ガス出口連通孔
70…冷却媒体入口連通孔 72…冷却媒体出口連通孔
74…燃料ガス流路 76…酸化剤ガス流路
78…冷却媒体流路 80…気液分離器
82…水素ポンプ 84…イジェクタ
86、88…L字型マニホールド

Claims (4)

  1. 複数個の単位セルが車幅方向に沿って積層され且つ積層方向の一端部にエンドプレートが配設された燃料電池スタックを搭載した燃料電池車において、
    前記エンドプレートの車体前方上側に燃料ガス供給マニホールドが形成されるとともに車体後方下側に燃料ガス排出マニホールドが形成され、
    前記燃料ガス供給マニホールドに、前記単位セルの各アノード電極に供給される燃料ガスが流通する燃料ガス供給管が接続されるとともに、前記燃料ガス排出マニホールドに、前記各アノード電極から排出された燃料ガスが流通する燃料ガス排出管が接続され、
    前記燃料ガス排出管に流通する燃料ガスを前記燃料ガス供給管に戻すイジェクタが、その長手方向が車体前後方向に沿って延在するとともに、前記単位セルの積層方向からの平面視で、その外形線が前記エンドプレートの外形線内に収まる位置に配設されていることを特徴とする燃料電池車。
  2. 請求項1記載の燃料電池車において、前記燃料ガス供給管が、L字状管を介して前記燃料ガス供給マニホールドに接続されることを特徴とする燃料電池車。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池車において、前記燃料ガス排出管と前記イジェクタとの間に介装される水素ポンプをさらに有し、
    前記水素ポンプは、前記単位セルの積層方向からの平面視で、その外形線が前記エンドプレートの外形線内に収まる位置に配設されていることを特徴とする燃料電池車。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池車において、前記燃料ガス排出管を流通する燃料ガス中の水分を捕集する気液分離器をさらに有し、
    前記気液分離器は、前記単位セルの積層方向からの平面視で、その外形線が前記エンドプレートの外形線内に収まる位置に配設されていることを特徴とする燃料電池車。
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