JP2014122714A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、振動発生装置11と、振動伝達手段14とを備え、振動伝達手段14は前記貯蔵室の一部を区画した区画室または特定の貯蔵室に設けたことにより、振動を付与した場所とそうでない場所が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができることにより、振動を付与した場所とそうでない場所が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動を食品に与えることで食品の保存性や調理性を改善する食品の保存装置に関するものである。
従来、振動を食品に与える技術は、食品の製造過程における醸造、熟成、発酵を音楽振動で促進するものである。(例えば、特許文献1参照)
以下、図面を参照しながら、上記従来の技術について説明する。
図8は、棚101の各段下面に電気・機械振動変換器102を取り付けたものである。この棚101には、パン103が、第1、第2の発酵過程で載置されている。
上記構成において、パン103は、小麦粉に水とイースト菌を加え、これをよく練った後、しばらくねかし、第1発酵を待つ。第1発酵の後に形を作り、第2発酵が完了するまでの時間、棚101に載置して電気・機械振動変換器の作動による音楽等の低周波振動を加えることになる。音楽等の低周波振動であるから、いわゆる「1/f揺らぎ」がイースト菌を活性化させ、時間の短縮と味の向上を図ることができる。
特開平4−135458号公報
しかしながら、上記従来の技術は、食品の製造過程における醸造、熟成、発酵を促進するシステムであり、家庭で使う冷蔵庫のような温度区画された部屋に様々な食品が混在した貯蔵庫には適応していない。これは、食品の中には振動が好影響するもの、悪影響するものがあり、様々な食品を貯蔵する貯蔵庫には適さないという課題を有しているためである。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、振動を付与した場所とそうでない場所を区画することで、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、振動発生装置と、振動伝達手段とを備え、前記振動伝達手段は前記貯蔵室の一部を区画した区画室または特定の貯蔵室に設けたものである。
これによって、振動を付与した場所とそうでない場所が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができる。
本発明の冷蔵庫は、振動を付与した場所とそうでない場所が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができ、保存性や調理性を高めた使い勝手のよい冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における食品への効果を示す図 本発明の実施の形態1における食品の官能評価を示す図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の切替室の構成図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の切替室の構成図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の構成図 本発明の実施の形態3における振動と音楽を与える関係図 従来の振動付与装置の構成図
請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、振動発生装置と、振動伝達手段とを備え、前記振動伝達手段は前記貯蔵室の一部を区画した区画室または特定の貯蔵室に設けたことにより、振動を付与した場所とそうでない場所が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記振動発生装置は音楽データを記憶した音楽ソースを再生する音楽再生装置で、前記振動伝達手段は音伝達手段としたことにより、音楽振動を与えることで単純な振動でなく音楽のように変動する振動、つまり多くの周波数を含んでいることによって、食品の特定の組織だけが反応するのではなく、多くの組織が反応するため、食品に対する様々な効果が期待できる。なお、振動伝達手段は、音楽振動だけでなく、1/fゆらぎ信号や超音波振動、振動モーター、圧電素子を用いた振動子、圧電スピーカー、冷蔵庫のコンプレッサー稼動時に発生する振動を利用してもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記振動伝達手段を設けた貯蔵室に、前記振動伝達手段の振動を吸収する振動吸収部材を備えたことにより、振動が付与される箇所とそうでない箇所の区分けが可能となり、同じ温度帯に同時に振動を与えたい食品とそうでない食品を同時に貯蔵することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図である。図2は実施の形態1におけるささ身の調味液染み込み効果を示した図である。図3は実施の形態1におけるささ身の保存後の官能評価結果を示した図である。図4と図5は実施の形態1における切替室5の詳細を示した構成図である。
図1において、冷蔵庫本体1は断熱材8に覆われた複数の断熱区画に区分されており上部を回転式扉、下部を引出し式扉とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切替室5および製氷室4と、引出し式の冷凍室6と引出し式の野菜室3となっている。
冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定をとる場合もある。
切替室5はユーザーの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から微凍結
温度帯であるパーシャルフリージング、冷蔵温度帯まで所定の温度設定にすることができ、図示しないスイッチを操作することにより、切替室内の温度設定変更が行われる。
また、製氷室4は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
冷凍室6は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
各断熱区画にはそれぞれ断熱扉が図示しないガスケットを介して設けられている。冷蔵室扉9の側面には振動発生装置11とその中に操作部12が設けられている。
また、切替室5には切替室ケース7と振動伝達手段14が設けられ、食品21が収納されている。
図4において、振動伝達手段14の振動発生面は切替室ケース7の底面裏側に設けられ、切替室ケース7以外の場所には接触しないように取り付けられている。また、外スライドレール25上に切替室ケース7の一部が設置されており、外スライドレール25に接する箇所は振動吸収材料24が設けられている。外スライドレール25の内側には内スライドレール26が設けられ、両スライドレールが切替室5のドア開閉時に前後にスライドする構造となっている。
図5において、振動伝達手段14の一部は冷蔵庫本体1の断熱材8に埋め込まれており、振動発生面は切替室ケース7の底面裏側に接している。また、外スライドレール25と内スライドレール26からなるスライドレールは切替室ケース7の両端下側に設置され、切替室ケース7の下両サイドが外スライドレール25の上に接している。外スライドレール25に接する切替室ケース7の箇所には、振動吸収材料24が設けられている。振動伝達手段14の断熱材に埋め込まれている部分は、振動吸収材料24に覆われている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
切替室5は冷蔵温度帯の5℃に設定されている。切替室5の構成が図4の場合のとき、切替室5のドアを開けると、内スライドレール26はその位置のままで、外スライドレール25が手前に引き出される。切替室ケース7の両端は外スライドレール25にはめ込まれているため扉を開けたときに外スライドレールが手前に引き出されると同時に切替室ケース7も手前に引き出される。
次に、ささ身肉と塩麹調味液を混ぜ合わせ、袋に入れて蓋を閉じた食品21を切替室5の切替室ケース7内に投入し、切替室5の扉を閉める。切替室5を閉めるときは開けるときとは反対に、外スライドレール25と切替室ケース7は同時に奥に戻り、外スライドレール25は内スライドレール26の外側に収まる。また、振動伝達手段14は切替室ケース7裏底面に設けられているため、ドア開閉で切替室ケース7に密着したまま前後に移動する。
次に振動発生装置11の操作部12を押すと、振動伝達手段14から振動が発生し、切替室ケース7裏底面の振動伝達手段14と切替室ケース7に密着した面より切替室ケース7全体に伝わる。切替室ケース7に伝わった振動は、収納されている食品21へ伝わる。切替室ケース7全体に伝えられた振動は、ケース両端上段の振動吸収材料24で振動が吸収されるため、振動吸収材料24が接する外スライドレールに振動が伝わることはない。
よって切替室ケース7とそこに収納された食品21にのみ振動が付与されることとなる。
例えば、野菜室3に完熟のトマトが収納されている場合であれば、振動は切替室5に収納されている食品に対してのみ付与され、振動吸収材料24によって振動が減衰し、野菜室3に収納された完熟トマトは振動が付与されることがなく、振動によって果肉が潰れる恐れや、潰れたことによる腐敗が進行する恐れも回避することができる。
なお、振動吸収材料24はシリコンやゴム、ゲル状の素材が考えられるが、限定しない。
図5の場合、切替室5のドアを開けると、内スライドレール26はその位置のままで、外スライドレール25が手前に引き出される。切替室ケース7は外スライドレール25の上に設置しているため扉を開けたときに外スライドレールが手前に引き出されると同時に切替室ケース7も手前に引き出される。
音振動発生手段34は一部が断熱材8に埋め込まれているため、切替室5のドア開閉時には同時に移動することはなく、扉を閉めた状態のときに音振動発生手段34の振動発生面が切替室ケース7裏底面に密着する。これによって、ドアを開けたときには切替室ケース7に音振動発生手段34が接していないため振動が付与されることがない。よって切替室5の中の食材を取り出したり投入したりする場合に振動によって人体に振動が伝えられることなく安心して食材を出し入れできる。また、音振動発生手段34を断熱材8に埋め込むことで、空間が増え、切替室ケース7を大きくすることができ、貯蔵容量を増やすことができる。
切替室ケース7に設けられた振動吸収材料24や音振動発生手段34に設けられた振動吸収材料24によって、振動は吸収されるため、振動は切替室ケース7とその中に収納された食品にのみに付与され、他の貯蔵室へは振動は付与されることはない。
図2は食品21を、切替室5で振動を与えながら5℃で2日間保存し、振動を与えた場合と振動を与えない場合のささ身の塩分染み込みについて検証した結果である。
2日保存後のささ身に染み込んだ塩分濃度は、振動を与えない場合は初期0.5%に対し1.3%に染み込み、振動を与えた場合は初期0.5%に対し1.5%に染み込んだ。よって振動を与えたささ身の方が振動を与えなかったささ身に比べ0.2%多く染み込んだ。
次に、図3に2日保存後のささ身の官能評価結果を示す。官能評価は振動なしを0としたとき、それに対し振動ありのささ身を±3の7段階評価で各項目について行った。触ったときの弾力は振動ありの場合は弾力が強くプラス1.2ポイントで、食べたときの調味液の染み込みは振動ありの方がプラス0.8ポイント染み込みが強く、硬さは振動ありの方がプラス0.8ポイント柔らかく、歯ざわりは振動ありの方がプラス0.7ポイントぼそぼそせず、総合評価は振動ありの方がプラス0.7ポイント美味しいと判断された。有意差検定を行ったところ、これら全ての項目について有意差があり、総合的に見ても振動を付与したささ身の方が美味しいと判断された。
よって振動による染み込み効果は塩分濃度と官能評価によって証明された。
染み込みが促進された原因として、振動によりささ身の細胞や塩麹調味液の水分子が振動し、これによってささ身の細胞間の隙間に調味液が入り込みやすくなったことが挙げられる。つまり、振動によって水分子が小さくなり、分子が動きやすい状態となり分子活動
が活発になり、ささ身の細胞間に入り込みやすくなった。更に浸透圧によって調味液がささ身の細胞内へ入り込みやすい状態であったことも挙げられる。染み込みを促進させる方法としては食材と調味液を手で揉み込むことも考えられるが、食材の変形や破壊等の問題である。その点、振動は食材を変形や破壊することなく細胞間へ調味液を染み込ませることができるため見た目の原型を留めることができる。
また、官能評価で食べたときの硬さが柔らかくなったこととの理由として、調味液に含まれる麹菌が振動により活性化することで、ささ身のタンパク質へ麹菌のタンパク質分解酵素が働きかけ、タンパク質の分解が促進され、旨み成分のアミノ酸が増加し、ささ身が柔らかくなったと考えられる。それによって食べたときに旨みが強く感じ、食感が良くなり、美味しいと感じることができた。
また、5℃で保存しているため、常温で振動を与える場合に比べ調味液が染み込みすぎることがなく、食べたときに丁度良いと思う染み込み加減を実現することができる。更に、低温で保存するため、常温で振動を与える場合に比べ、菌の増殖も抑制され、安心して食することができる。
以上のように本実施の形態においては断熱区画された貯蔵室を1つ以上備えた本体と、振動発生装置と、振動伝達手段を設け、前記振動伝達手段は前記貯蔵室の一部を区画した箇所に設けたことにより振動を付与した場所とそうでない貯蔵室が区画されるため、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を部屋別に貯蔵することができる。また、振動により調味液の食材への染み込みが促進されるため、食べたときに美味しく食べられることができる。
なお、振動伝達手段14は圧電素子を用いた振動子や、音楽振動や、1/fゆらぎ信号や超音波振動、振動モーター、圧電スピーカー、冷蔵庫のコンプレッサー稼動時に発生する振動を利用してもよい。
振動伝達手段14が音楽振動や1/fゆらぎ信号の場合、単純な振動ではなく変動する振動、すなわち多くの周波数を含んでいることで特定の組織だけが活性化されるのではなく、多くの組織が活性化されることにもなるためより効果が期待できる。
また、図に示さないが振動伝達手段を設置した貯蔵室の壁面に振動を吸収する材料を備えることで振動を他の部屋へ付与しないこともできる。
なお、振動伝達手段14は切替室ケース7底裏面に限定されるものではない。例えば切替室ケース左右どちらかの側面や、ケース奥の裏側でもよい。これによって切替室5の空間を有効に使うことができるので、切替室ケース7を大きくすることができ、食品の収納量を増やすことができる。
なお、切替室5は5℃に限定されるものではなく、振動伝達手段14の設置場所も切替室5に限定されるものではない。振動伝達手段を設けた貯蔵室は冷蔵室またはチルド室またはパーシャル室または製氷タンクまたは野菜室または冷凍室のいずれか1室以上に取り付けられたものであり、振動を付与する専用の部屋を設けることで、振動を与えると好影響の出る食品と悪影響の出る食品を区別して保存することができる。
例えば冷蔵室で振動を付与した場合であれば、チルド室の味噌、ヨーグルト、チーズ等の発酵食品は振動により麹菌、乳酸菌等の熟成を促進する菌が活性化し、味がマイルドになり、旨みが増加することも考えられる。また、ドアポケットに保管しているワインや日本酒等の酒類であれば、水の分子が振動により低分子化することで水分子がアルコール分
子を包み込み、熟成酒に似た分子構造にすることができ、短期間で熟成した深みのある酒を楽しむことができる。
また、野菜室3に振動伝達手段14を設置した場合であれば、振動が葉物野菜の組織細胞に伝わり、気孔開閉作用を活性化させることで気孔から水分の吸収が容易となり、みずみずしい鮮度の良い状態を保つことができる。また、振動ストレスによる生体防御反応によりポリフェノール類が増加し、抗酸化物質であるビタミン類やポリフェノール類が生成されたり、玄米の発芽が促進されるためγ−アミノ酪酸が生成されるなど、栄養価を高めながら保存することが可能となる。
また、冷凍室6に振動伝達手段14を設置した場合であれば、振動の種類によっては食品を投入した際、食品の自由水同士が接触することなく微振動をすることで過冷却状態を維持することができ、高品位な冷凍貯蔵が実現できる。
また、製氷室4に振動伝達手段14を設置した場合であれば、水分子が振動することで、水に含まれる空気が取り除かれ、透明な氷を作ることができる。
また、切替室ケース7底面に、蓄冷材やアルミ板を設置してもよい。これによって例えば切替室5の温度がパーシャル温度帯で、調味液に漬けた食品21を投入する際、食品21の調味液の染み込みが振動により促進されるだけでなく、食品21の熱を蓄冷材やアルミ板が吸収するため食品21を急速に冷やすことができる。これにより、切替室5に貯蔵している他の食材が食品21の影響で昇温することが抑制され、食品へ霜が付着しにくくなり、より高品位な貯蔵が可能となる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図である。冷蔵庫本体と貯蔵室の構造については実施の形態1と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
冷蔵室扉9の側面には音楽再生装置31とスピーカー35が設置されており、音楽再生装置31はCD32と操作部33から構成されている。チルド室10には音振動発生手段34が棚裏側に設置され、食品22と食品23が棚に貯蔵されている。スピーカー35は冷蔵室扉9の上側に設置されている。また、棚の一部とチルド室を覆うケース枠には振動吸収材料24が設けられている。食品23は振動吸収材料24が設置された上に貯蔵されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
チルド室10には、振動を与えると好影響の出る食品22と振動を与えると悪影響の出る食品23を投入する。食品23は振動吸収材料24の上に置き、それ以外の場所に食品22を置く。次に音楽再生装置31に任意の曲が収納されたCD32を設置し、操作部33で再生スイッチを入れる。再生スイッチを入れることにより、音振動発生手段34より振動がチルド室の棚板に伝達され、食品22に振動が付与される。このとき、振動吸収材料24が音振動発生手段34からの振動を吸収するため、食品23へは振動が付与されることはない。また、チルド室10ケース枠にも振動吸収材料24が設置されているため、冷蔵室の他の箇所にも振動が付与されることはない。振動が稼動すると同時にスピーカー35から音楽再生装置31で再生したCD32の曲が流れる。
音楽振動の場合、単純な振動ではなく変動する振動、すなわち多くの周波数を含んでいることで特定の組織だけが活性化されるのではなく、多くの組織が活性化されることにもなるためより効果が期待できる。また、チルド室10は振動が付与される箇所と振動が付
与されない箇所が区分けされているため、同じ温度帯に同時に振動を与えると好影響の出る食品と、振動を与えても何ら影響の出ない食品または悪影響の出る食品を保管することができ、効率良く食品を貯蔵することができる。振動を付与した食品22に対しては、請求項1と同様の効果が得られるため省略する。振動吸収材料24に置かれた食品23は、例えば内臓の取り除かれていない一尾魚や、ゼラチンや寒天、アガー等を固める目的で投入したゼリー液等がそれに当たる。内臓のある一尾魚は、振動を与えることであらゆる酵素が活性化するため内臓に含まれる酵素まで活性化する。そのため内臓から腐敗が進行しやすく、内臓から身の部分にまで腐敗が進行することになる。ゼラチンや寒天、アガー等を使った固まる前のゼリー液は振動によってその表面が波を打つため、固まったときに表面が凸凹の状態になり、見栄えが悪い。よって、これらこのような振動に悪影響の出る食品は振動の付与されない振動吸収材料24の設置された箇所に置くことでチルド温度帯に貯蔵することができる。
またスピーカー35から音楽が流れることで、冷蔵庫本体1を設置した空間に音楽が流れ、音楽を聴きながら楽しく調理や食事を行うことができる。スピーカー35は冷蔵室扉9の上に設置されていることで、冷蔵庫本体1が設置された空間の隅々まで音楽が行き渡りやすい。そのため、例えば冷蔵庫の置かれたキッチンと食事をする部屋がドアや壁で閉ざされていない空間であれば食事をする空間全体にも音楽が行き渡りやすく、食事をする人全員が音楽を楽しむことができる。
以上のように本実施の形態では、断熱区画された貯蔵室を1つ以上備えた本体と、音楽再生装置と、音楽振動伝達手段を設け、振動を吸収する材料を一部設置することで、振動が付与される箇所とそうでない箇所の区分けが可能となり、同じ温度帯に同時に振動を与えると好影響の出る食品とそうでない食品を同時に貯蔵することができる。また、スピーカーを冷蔵庫側面に設置することで音楽を聴きながら調理や食事を行うことができる。
なお、音振動発生手段34は圧電素子を用いた振動子や、音楽振動や、1/fゆらぎ信号や超音波振動、振動モーター、圧電スピーカー、冷蔵庫のコンプレッサー稼動時に発生する振動を利用してもよい。
また、図に示さないが振動吸収材料24を振動を付与する棚の一部を囲うように設置してもよい。これにより振動吸収材料24で囲う場所だけ振動吸収材料24を設ければよいので、チルドケース全体を囲うよりもコストを抑えることができる。
なお、振動発生装置はチルド室10に限定されるものではなく、それ以外の貯蔵室に設置してもよい。その場合の効果は実施の形態1と同じであるため省略する。
なお、音振動発生手段34は実施の形態1のように断熱材8に一部埋め込んでもよい。これによって、貯蔵空間が増えるため多くの食品を収納することができる。
なお、音振動発生手段34の設置場所は棚裏面に限定されるものではない。例えばチルド室ケース10の壁や棚上、に設置してもよい。棚上に設置することで、直接振動する面と同じ面に食品が投入されるため、振動が効率良く食品へ付与され、好影響が出やすくなる。
なお、スピーカー35の設置場所は冷蔵室扉9上に限定されるものではなく、他の貯蔵室扉側面に設置してもよい。例えば振動伝達手段14が設置されている貯蔵室の扉に設置すれば、振動を付与している貯蔵室が判断しやすく、迷うことなく食品を貯蔵することができる。また、スピーカー35を音振動発生手段34内部に設けても良い。これにより、貯蔵室内に音楽が流れ、ドアを開けて食品を出し入れする際に振動を与える場所がすぐに
判断できると同時に、音楽が貯蔵室から流れることで音楽振動が与える食品への効果をより実感しやすくなる。
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態2における冷蔵庫に設置された音振動発生手段34からの振動とスピーカー35の音楽を流す工程を示す関係図である。
音楽再生装置31は受信装置43を備えている。受信装置43は、携帯電話41から出される音楽信号を無線44を介して受信する。また、音楽データはクラウド42に収納または携帯電話41に収納されており、音楽信号としてクラウド42または携帯電話41から受信装置43へ無線44を介して伝わる。音楽再生装置31は音振動発生手段34とスピーカー35へ信号を送り、それぞれ振動と音楽を付与する。
以上のように構成された関係図について、以下その動作、作用を説明する。
携帯電話41の機能として、無線44を介しクラウド42に格納されている曲を自由に選曲することができる。クラウド42の収録曲から1曲選ぶとその曲は音楽信号(図示しない)として受信装置43に送られる。次に受信装置43は受け取った音楽信号を音楽再生装置31に収録すると同時に音振動発生手段34から振動を付与し、スピーカー35から音楽を流す。
事前に携帯電話41でクラウド42から曲を選曲して音楽信号を携帯電話にダウンロードした曲は直接、携帯電話41から受信装置43へ音楽信号を送ることができ、振動を与えたり音楽を流すことができる。
携帯電話等の受信装置43からの信号を受信する機能を備えたことで、冷蔵庫から離れた場所にいた場合でも簡単に音楽を切り替えることができる。これによって例えば食事中に席から離れることなく、手元の携帯電話の操作だけでスピーカー35から流れる音楽を切り替えることができ、席を立つという煩わしさから解放され、楽しく食事をすることができる。
また、音楽再生装置31のCDを入れ替える手間も省くことができたり、音楽をCDではなくデータとして保有している場合でも聴くことが可能となり、便利で使い勝手が良い。
また、一度データを取得した音楽再生装置31は、そのデータを収録するため再度携帯電話から操作する必要がなく、冷蔵庫の近くにユーザーがいる場合は、音楽再生装置31から曲を選ぶことができる。
また、クラウド42に対応しているため、ユーザーはネットワークに接続すれば場所を問わずデータを取得することができ、常に最新の曲も取得することができる。また、新たな振動の波長を取得することで、食品へより良い効果の出る音楽も取得できる。
以上のように本実施の形態では、音振動発生手段34が携帯電話等の無線装置からの信号を受信する機能を備えたことで、冷蔵庫から離れた場所にいた場合でも簡単に音楽や振動を切り替えることができる。
なお、携帯電話41はそれに限定されるものではなく、スマートフォンやパソコン等インターネットを使ったデータの送受信ができる機器であればよい。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、食品に振動を付与する箇所と振動を付与しない箇所を区画することで、振動を与えることで好影響の出る食品と、振動を与えることで悪影響の出る食品を同時に貯蔵することができる。よって家庭用冷蔵庫だけでなく、業務用冷蔵庫やワインセラー等の用途にも適用できる。
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室(扉)
3 野菜室
4 製氷室
5 切替室
6 冷凍室
7 切替室ケース
8 断熱材
11 振動発生装置
12 操作部
14 振動伝達手段
21 食品
22 食品
23 食品
24 振動吸収材料
25 外スライドレール
26 内スライドレール
31 音楽再生装置
32 CD
33 操作部
34 音振動発生手段
35 スピーカー
41 携帯電話
42 クラウド
43 受信装置
44 無線

Claims (3)

  1. 断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、振動発生装置と、振動伝達手段とを備え、前記振動伝達手段は前記貯蔵室の一部を区画した区画室または特定の貯蔵室に設けた冷蔵庫。
  2. 前記振動発生装置は音楽データを記憶した音楽ソースを再生する音楽再生装置で、前記振動伝達手段は音伝達手段とした請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記振動伝達手段を設けた貯蔵室に、前記振動伝達手段の振動を吸収する振動吸収部材を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
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