JP3533803B2 - 食品の調理または保存装置 - Google Patents
食品の調理または保存装置Info
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Description
食品に与えることで食品の保存性や調理性を改善する食
品の調理または保存装置に関するものである。
414号公報に示すような炊飯器の構成が、また音楽を
食品に与える装置は、村井健司著「音楽を聴いた食品た
ち」(高輪出版社)で紹介されている装置が知られてい
た。以下、その構成について図11を参照しながら説明
する。
に、炊飯器本体1内に調理物を収納する内鍋2を着脱自
在に収納した炊飯器において、前記内鍋2に収納された
調理物に振動を与える振動発生装置としての超音波振動
発生器3を設けた構成がある。ここで、4は制御部であ
る。また、他の従来例として、農業、日本酒、ワイン、
味噌、加工食品についての生産設備についての紹介があ
る。例えば、農業の例では、ビニールハウスの中に音楽
を発生させて植物を育成する水耕栽培の構成がある。
では、超音波の振動により、調理物である水に振動を与
え、この水を撹拌することができ、加熱器による加熱の
自然対流と、振動による撹拌により均一に加熱され良好
な炊飯をすることが出来る。また、前記後の従来例で
は、音楽による刺激により、植物の発育を促進させるこ
とができる。
述した炊飯器では、水や食品にのみ振動を与えるもの
で、調理する人の音環境は考慮されていないという課題
があった。そして、単一周波数の振動を与えるのみであ
るから振動モードが発生しやすく、モードの節の部分は
振動が少なくなり十分に振動の効果を発揮できないとい
う問題点があった。また、炊飯器ではお米のように乾燥
して細胞活動が停止した食材を煮炊きすることが中心で
あり、生野菜のような生きた食材を調理することには適
していないという問題点があった。さらに、超音波振動
発生器から騒音が発生するという問題点もあった。そし
て、前述した他の従来例として知られているのは、農作
物の育成や日本酒の製造システムであり、家庭での調理
装置ではなく、また食品の保存装置でもないという問題
点があった。
ために、本発明は食品と共に調理人や食事人に、音楽再
生装置による音楽音や、音振動発生手段による音や振動
を与えることとしたものである。そして食品の新鮮さの
保存性と熱伝達を高める調理性とを向上し、生野菜のよ
うな生きた食材を調理することに適した家庭でも使用で
きる食品の調理または保存装置を実現すると共に、調理
人や食事人が音楽を聞きながら楽しく調理や食事をする
ことができるようにするものである。
る発明では、音振動発生手段の信号を前記容器の内部と
外部に切り替えて出力するための切替スイッチにより切
り替えることで、食品に音楽音や音楽振動を与えること
で食品の新鮮さの保存と熱伝達を高め調理性を向上する
と共に、調理人や食事人が音楽を聞きながら楽しく調理
や食事をすることの両立を実現することができる。
生装置の信号を送信する無線装置と、前記無線装置から
の信号を受信する受信装置を備えて送信することによ
り、複数の調理装置に送信して食品に音楽振動を与える
と共に、食事をしている人に音楽が聞こえてくるように
なるので楽しく食事ができる。
は、保存庫の温度を適温に保ちつつ音楽または1/fゆ
らぎの音や振動を与えることで野菜などの新鮮さを長期
間保たせることができる。
ムキッチンや流し台の収納庫に音楽または1/fゆらぎ
の音や振動を与えることで収納庫に保存されている食品
を長期保存すると共に、台所内にも音楽を流すことで調
理を楽しくすることができる。
気調理器に音楽または1/fゆらぎの音や振動を与える
ことで熱伝達を高め調理性を向上すると共に音楽を聞き
ながら調理することで調理を楽しくすることができる。
楽や1/fゆらぎの音や振動を与えることで食器内の食
材間の熱伝達を改善したり、食器より楽しく飲食するこ
とができるものである。
り当業者においては請求項記載の発明の実現を容易に図
ることができるものであるが、その具体的な実施例につ
いて以下に詳述する。
参照して説明する。図1と図2に示すように、食品を収
納する容器である冷蔵庫5の野菜保存庫6と、音楽ソー
スとしての音楽CDから音楽データを再生する音楽再生
装置であるCDプレーヤー7と、前記野菜保存庫6に前
記音楽の音を再生する音振動発生手段であるスピーカー
8を備えた構成とした。ここで、9は再生音を外部へも
出力する場合の切替スイッチ、10は外部用スピーカ
ー、11はアンプ、12は冷蔵室、13は冷凍室であ
る。
うな生きた食品に音楽音を与えることで野菜の新鮮さを
保つことができるのである。通常冷蔵庫内では、食品を
低温に保ち、組織細胞の活性化を抑制して長期保存する
ものであるが、本発明は音楽音を与えることで組織細胞
の活性化を持続させて新鮮さを保つものである。すなわ
ち、音楽音の振動を組織細胞に伝えて気孔開閉作用を活
性化させることで組織細胞の活動を持続させるものであ
る。また、単純な振動でなく音楽のように変動する振
動、すなわち多くの周波数を含んでいることとレベルが
ゆらぐことによって、特定の組織だけが活性化されるの
ではなく、多くの組織が活性化されることになるもので
ある。よって、音楽だけでなく1/fゆらぎ信号でも同
様の効果が発揮できるものである。
外部に切り替えて出力するための再生音を外部へも出力
する場合の切替スイッチ9によって、冷蔵庫内だけでな
く、音楽を外部、すなわち台所内へ再生することを可能
とすることによって、音楽を聴きながら調理または食事
を行うことができ、楽しく過ごすことができ、よりいっ
そう美味しく食事をすることができる。
庫内部に音楽を再生しても同様の効果が得られる。そし
て、音でなく振動で容器の壁面を駆動しても同様に効果
が得られる。
保存しておく保存庫14の内部15に音楽を再生しても
同様に、食材16を美味しく保つことができる。例え
ば、野菜サラダの様な場合は上記事例と同様であり、鮮
魚の刺身のような場合は、刺身の表面と空気の境界層を
音楽振動で破壊して低温度に保たれた空気の熱を刺身に
伝えやすくすることで、新鮮さを保つことが出来るので
ある。ここで、17はスピーカー、18はアンプ内蔵の
CDプレーヤーである。
を用いて説明する。上記先の実施例と同一構造で、かつ
同一作用をする部分には同一符号を付して詳細な説明は
略し、異なる部分を中心に説明する。
の収納庫21に、音楽再生装置であるCDプレーヤー2
2と、音振動発生手段であるスピーカー23とを備えた
構成とした。ここで、24は音楽再生装置の信号を送信
する無線装置、25は酒瓶、26は味噌樽である。そし
て、図5に示すように、調理器としてのガステーブル2
7には、無線装置24からの音楽信号を受信する受信装
置28と、その信号を再生する音振動発生手段である駆
動装置29を備え、駆動装置29は、ガスコンロの五徳
(鍋受け台)30に接続して調理する鍋31に音楽振動
が伝わる構成とした。また、図6に示すように、無線装
置24からの音楽信号を受信する受信装置28と、切替
スイッチ32によってガスグリル33内へ音楽が再生で
きる構成も備えた。ここで、34はアンプ、35は駆動
装置、36はガスバーナ、37はグリル用スピーカーで
ある。さらに、図7に示すように、電気鍋38(または
電気フライヤー)には、無線装置24からの音楽信号を
受信する受信装置28と、その信号を再生する音振動発
生手段である駆動装置35を備え、駆動装置35は、電
気鍋の内鍋39に接続して音楽振動が伝わる構成とし
た。ここで、40は加熱装置である。そして、図8に示
すように、電磁調理器41も同様に、無線装置24から
の音楽信号を受信する受信装置28を備えた構成とし
た。また、図9に示すように、電子レンジ42は、無線
装置24からの音楽信号を受信する受信装置28と、そ
の信号を再生する音振動発生手段であるスピーカー43
を備え、そのスピーカー43はレンジ庫内44に音楽音
が再生される構成とした。ここで、45はマグネトロ
ン、46は制御回路、47は食材である。さらに、図1
0に示すように、食器としてのコップ48には、コップ
受け台49に無線装置24からの音楽信号を受信する受
信装置28と、その信号を再生する音振動発生手段であ
る駆動装置35を備え、コップ48に音楽振動が伝わる
構成とした。ここで、50は炭酸ガスの気泡である。
ン20の収納庫21に保管される酒瓶25、味噌樽26
などに入れた発酵や醸造食品に音楽音を与えることで、
食品のまろやかさを引き出すことができると共に、無線
装置24からの音楽信号を各受信装置28で受信して食
材に音楽振動を与えることができるのである。と同時
に、各音振動発生手段である駆動装置から、収納庫21
内だけでなく、音楽を外部、すなわち台所内へ再生する
ことが可能となり、音楽を聴きながら調理または食事を
行うことができ、楽しく過ごすことができる。そして、
発酵や熟成が促進されるために、さまざまな成分が活か
されたまま短時間で製造することが出来るのでうまみが
増すと考えている。また、単純な振動でなく音楽のよう
に変動する振動、すなわち多くの周波数を含んでいてか
つレベルがゆらぐことによって、特定の組織だけが活性
化されるのではなく多くの組織が活性化されることにな
るものである。よって、音楽だけでなく1/fゆらぎ信
号でも同様の効果が発揮できるものである。
外部、すなわち台所内へ再生することを可能とすること
によって、音楽を聴きながら調理または食事を行うこと
ができ、楽しく過ごすことができる。
で振動させることで食品と鍋31との境界層を破壊し食
品への熱伝達をよくすることによって調理性を向上する
と共に、鍋31の振動によって食品と鍋31がこすれる
ようになり焦げ付きを防止できる効果がある。まず、ガ
スコンロの場合は、五徳30を振動させることで、鍋3
1に振動を伝え食品への熱伝達を改善して調理性を向上
している。そして、フライパンなどの場合は振動によっ
て焦げ付きを防止することが出来る。また、ガスグリル
33の場合は、燃焼熱の伝達を改善でき、調理性を向上
する効果がある。その他、電気鍋38、電気フライヤ
ー、電磁調理器41の場合も同様である。音楽信号で鍋
31を振動させながら、すき焼きなどを行うと、煮詰ま
ったときの焦げ付きが防止できると共に、音楽を聴きな
がら楽しく食事が行える。そして、電子レンジ42の場
合は、食材47の表面の空気層を振動させることで、加
熱装置としてのヒーターからの熱の伝達を改善し調理性
を向上する効果がある。
振動させることでビールのように炭酸成分を含んだ飲み
物から炭酸成分を放出させることができ、飲みやすい飲
料とすることができる。また、氷などで飲料を冷やす場
合は、氷と飲料間の熱伝達を改善することですばやく冷
やすことが出来る効果がある。
く、調理器を使用している信号を送信する送信装置を備
えることによって調理器の使用中だけ音楽信号が送られ
てくるようにする事も可能である。
Dプレーヤー22からの信号を、無線装置から受信装置
によって受けて各調理器具が音楽を再生することがで
き、台所内の音楽システムを調理性向上と音楽鑑賞の両
面に活かすことが出来る。
ば、食品に音楽音や音楽振動を与えることで食品の新鮮
さの保存と熱伝達や焦げ目などの調理性を向上すること
ができると共に、切替スイッチや無線装置によって調理
や食事を音楽を聞きながら行えるので楽しく、調理や食
事ができる。そして、食品に1/fゆらぎ音や振動を与
えることで食品の新鮮さの保存と熱伝達や焦げ目などの
調理性を向上することができる。また、保存庫の温度を
適温に保ちつつ音楽または1/fゆらぎの音や振動を与
えることで野菜などの新鮮さを長期間保たせることがで
きる。さらに、システムキッチンや流し台の収納庫に音
楽または1/fゆらぎの音や振動を与えることで収納庫
に保存されている食品を長期保存すると共に、台所内に
も音楽を流すことで調理を楽しくすることができる。ま
た、ガス電気調理器に音楽または1/fゆらぎの音や振
動を与えることで熱伝達や焦げ目などの調理性を向上す
ると共に音楽を聞きながら調理することで調理を楽しく
することができる。そして、食器に音楽や1/fゆらぎ
の音や振動を与えることでコップ内の食材間の熱伝達を
改善したり、食器内の飲み物に含まれた炭酸成分を揮発
させて楽しく飲みやすくすることができる。
構成図
図
成図
Claims (7)
- 【請求項1】 食品を収納または調理する容器と、音楽
CDや音楽カセットテープのような音楽データを記憶し
た音楽ソースを再生する音楽再生装置と、前記容器また
は容器内に前記音楽の音や振動を発生する音振動発生手
段と、前記音や振動の再生音を前記容器の内部と外部に
切り替えて出力するための切替スイッチを備えた食品の
調理または保存装置。 - 【請求項2】 食品を収納または調理する容器と、音楽
CDや音楽カセットテープのような音楽データを記憶し
た音楽ソースを再生する音楽再生装置と、前記容器また
は容器内に前記音楽の音や振動を発生する音振動発生手
段と、前記音楽再生装置の信号を送信する無線装置と、
前記無線装置からの信号を受信する受信装置を備えた食
品の調理または保存装置。 - 【請求項3】 容器は、食品を適温に保ち収納保管する
容器とした請求項1または2記載の食品の調理または保
存装置。 - 【請求項4】 容器としての冷蔵庫の内部に音振動発生
手段を備えた請求項3記載の食品の調理または保存装
置。 - 【請求項5】 台所用品や食品を保存するシステムキッ
チンや流し台の収納庫である容器に音振動発生手段を備
えた請求項1または2記載の食品の調理または保存装
置。 - 【請求項6】 容器としての鍋と、前記鍋を加熱するガ
ステーブル、ガスグリル、電磁調理器、電気鍋、電気フ
ライヤー、電子レンジなどのガス電気調理器に音振動発
生手段を備えた請求項1または2記載の食品の調理また
は保存装置。 - 【請求項7】 容器としての食器と、前記食器に音振動
発生手段を備えた請求項1または2記載の食品の調理ま
たは保存装置。
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JP00810296A JP3533803B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 食品の調理または保存装置 |
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JPH09191836A JPH09191836A (ja) | 1997-07-29 |
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