JP2014122383A - 電着塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電着塗装装置10では、ワークWが上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークWを保持している搬送リフト20が上流側のゾーンのレール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれワークWに側方から対向している液中電極50を共に上流側のゾーンの直流電源に接続する一方、ワークWが上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークWを保持している搬送リフト20が下流側のゾーンのレール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれワークWに側方から対向している液中電極50を共に下流側のゾーンの直流電源に接続する。
【選択図】図1
Description
請求項1の電着塗装装置では、ワークが上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークを保持している搬送リフトが上流側のゾーンのレール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれワークに側方から対向している液中電極を共に上流側のゾーンの直流電源に接続する一方、ワークが上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークを保持している搬送リフトが下流側のゾーンのレール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれワークに側方から対向している液中電極を共に下流側のゾーンの直流電源に接続する。これにより、ワークが1対のゾーンに跨る位置に配置された状態で一方のゾーン内においてのみワークに塗料が電着される期間を無くすか、従来より短くすることができ、ワーク全体に効率良く電着塗装を行うことが可能になる。
請求項2の構成によれば、各ゾーンにおける上流側の液中電極と下流側の液中電極とを異なる直流電源に接続することができるので、2つのワークのぞれぞれの一部が共通のゾーン内に位置するようにワーク同士を近づけて搬送することができ、複数のワークを効率よく電着塗装することが可能になる。
請求項3の電着塗装装置では、互いに隣り合った一方と他方のゾーンのレール分割体同士の間を搬送リフトが移動する際に、それらレール分割体同士の間を短絡させてアークの発生を防ぐことができる。ここで、互いに短絡した1対のレール分割体に接続されている1対の直流電源の出力電圧が異なっていると、それら1対のレール分割体に接続されている1対のワーク同士の間で通電して気泡を含んだ電着塗装が行われることになり、塗装品質が低下する。これに対し、本願発明の電着塗装装置では、レール分割体同士の間を導通させたときに、一方のゾーンの直流電源の出力電圧と、他方のゾーンの直流電源の出力電圧とが同じになるように変圧するので、気泡の発生を防いで、塗装品質を高くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。本実施形態の電着塗装装置10は、例えば車両ボディのうちドア、ボンネット等の可動部品を除いた車両ボディ本体を塗装対象のワークWとしていて、その車両ボディの全体を沈めることが可能な深さに電着塗料液を貯留した電着槽11を備えている。なお、電着槽11は絶縁部材にて構成されている。
上記した第1実施形態の電着塗装装置10では、互いに短絡した1対のレール分割体に2つのワークW,Wが接続され、かつ、それら2つのワークW,Wが異なる電位の液中電極50,50と対向した結果、ワークW,W同士の間で通電して、気泡を含んだ電着塗装が行われる事態が生じ得る。これに対し、本実施形態の電着塗装装置10Vは、図11に示すように、前記した第1実施形態の電着塗装装置10における第1〜第4の直流電源E1〜E4に代えて、出力電圧を変圧可能な第1〜第4の可変直流電源E5〜E8を備えている。そして、アーク防止スイッチSW1〜SW3によって複数の直流電源の負極同士が短絡されている間に、それら負極を短絡された複数の直流電源の出力電圧が同じになるように、出力電圧が最も高い直流電源以外の直流電源の出力電圧を、前記最も高い出力電圧まで昇圧するようになっている。これにより、気泡の発生を防いで、塗装品質を高くすることができる。
本実施形態の電着塗装装置10Wは、図12に示すように、前記第1実施形態の電着塗装装置10における各ゾーン毎の液中電極50群を、それぞれ1つの液中電極51とし、電着槽11の内面のうち各ゾーンにおいて液中電極50群によって覆われていた範囲を、それぞれ1つの液中電極51で覆った構成になっている。また、第1ゾーンの液中電極51は、選択スイッチSW20によって第1及び第2の直流電源E1,E2のうちの何れか1つに選択的に接続され、第2ゾーンの液中電極51は、選択スイッチSW21によって第1〜第3の直流電源E1,E2,E3のうちの何れか1つに選択的に接続され、第3ゾーンの液中電極51は、選択スイッチSW22によって第2〜第4の直流電源E2,E3,E4のうちの何れか1つに選択的に接続され、第4ゾーンの液中電極51は、選択スイッチSW23によって第3及び第4の直流電源E3,E4のうちの何れか1つに選択的に接続されるようになっている。そして、前記第1実施形態のスイッチ制御プログラムPG2等に代わる図13のプログラムPG4等によって選択スイッチSW20〜SW23が制御される。なお、本実施形態の電着塗装装置10Wでは、1つのゾーン内に同時に2つのワークWが存在しないように搬送リフト20,20同士が間隔をあけてコンベアケーブル12にクランプされる。
11 電着槽
20 搬送リフト
30 電極レール
31〜34 第1〜第4のレール分割体
50,51 液中電極
E1〜E4 第1〜第4の直流電源
R1 ワーク搬送領域
Claims (3)
- 電着塗料液を貯留すると共に、その電着塗料液にワークが浸された状態で搬送されるワーク搬送領域を内部に備えた電着槽と、
前記電着槽外に配置されて、ワーク搬送方向に延び、直流電源の一方の電極に接続される電極レールと、
前記電着槽内のうち前記ワーク搬送領域の側方に配置されて、前記ワーク搬送方向に間隔をあけて並べられ、前記直流電源の他方の電極に接続される複数の液中電極と、
前記ワークを保持した状態で前記電極レールに摺接しながら移動して、前記ワーク搬送領域に沿って前記ワークを搬送する搬送リフトとを備え、前記ワークと、前記ワークに側方から対向した前記液中電極との間で通電して前記ワークに電着塗装を行う電着塗装装置であって、
前記電着槽内を前記ワーク搬送方向で複数のゾーンに区分し、前記ワークと前記液中電極との間に印加する電圧を隣り合った前記ゾーン同士の間で異ならせるために、前記電極レールを各前記ゾーンに対応させて複数のレール分割体に分割すると共に、出力電圧が異なる複数の前記直流電源を備え、各前記ゾーンの前記レール分割体にそのゾーンの前記直流電源の一方の電極を接続する一方、各前記ゾーンの前記液中電極にそのゾーンの前記直流電源の他方の電極を接続可能とした電着塗装装置において、
隣り合った1対の前記ゾーンのうちの前記ワーク搬送方向の上流側のゾーンの前記液中電極と、下流側のゾーンの前記液中電極とを、それら上流側及び下流側のゾーンの何れかの前記直流電源に択一的に接続可能とする選択スイッチを設け、
前記ワークが前記上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークを保持している前記搬送リフトが前記上流側のゾーンの前記レール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれ前記ワークに側方から対向している前記液中電極を共に前記上流側のゾーンの前記直流電源に接続しかつ、前記ワークが前記上流側と下流側のゾーンに跨る位置に配置されかつ、そのワークを保持している前記搬送リフトが前記下流側のゾーンの前記レール分割体に接触している場合には、それら上流側及び下流側のゾーンにおいてそれぞれ前記ワークに側方から対向している前記液中電極を共に前記下流側のゾーンの前記直流電源に接続するように前記選択スイッチを制御するスイッチ切替制御部を備えたことを特徴とする電着塗装装置。 - 前記電着槽内を2つ以上の複数の前記ゾーンに区分すると共に、それら各ゾーンに、前記液中電極をぞれぞれ複数ずつ設け、
隣り合った各1対の前記ゾーンにおける複数ずつの前記液中電極のうち、相互に他方のゾーン寄りに配置された前記液中電極がそれら1対のゾーンの何れかの前記直流電源に択一的に接続されるように前記選択スイッチを設けて前記スイッチ切替制御部にて制御することを特徴とする請求項1に記載の電着塗装装置。 - 互いに隣り合った一方と他方のゾーンの前記レール分割体同士の間を前記搬送リフトが移動する際に、それらレール分割体同士の間を短絡させてアークの発生を防ぐアーク防止スイッチと、
前記レール分割体同士の間を短絡させたときに、前記一方のゾーンの前記直流電源の出力電圧と、前記他方のゾーンの前記直流電源の出力電圧とが同じになるように、一方又は他方又は両方のゾーンの前記直流電源を変圧する変圧手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電着塗装装置。
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JP2015157995A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | トヨタ自動車株式会社 | 電着塗装装置及び電着塗装方法 |
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