JP2014122194A - 二酸化炭素を生成し、保持するキット - Google Patents

二酸化炭素を生成し、保持するキット Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザーが炭酸塩と酸とを手作業で混合することなくCO2を容易に生成するキットであって、CO2によってもたらされる美容効果を維持するために、生成したCO2を保持するキットを提供すること。
【解決手段】本発明は、
少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物を含む第1の区画と、
少なくとも1種の酸を含む第2の組成物を含む第2の区画と、
第1の組成物と第2の組成物との混合物を吐出するディスペンサーと
を含み、
第1の組成物及び第2の組成物の各々の20℃での粘度が、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.sである、二酸化炭素を生成し、保持するキットに関する。本発明は、CO2を容易に生成し、保持することができ、したがって、ユーザーが美容目的でCO2を使用することが便利であり、十分な美容効果をCO2によってもたらすことができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、美容目的で二酸化炭素を生成し、保持するキットに関する。
人体の美容処置のためにCO2(二酸化炭素)を使用することは既知である。たとえば、CO2は血流を改善することができ、したがって、痩身効果を発揮することができる。加えて、CO2は、皮膚の起伏パターンを改善し、皮膚の毛孔をより目立たなくし、皮膚のざ瘡及び面皰を処置し、皮膚を明るく及び/若しくは白くし、並びに/又は、皮膚の状態を改善する(たとえばファーミング、弾力性の付与又は引き締めによって)ことができると考えられている。
特開2000-319187号公報は、痩身に使用することができ、水、増粘剤及びCO2気泡を含む組成物を開示している。CO2気泡は、たとえば炭酸塩と酸とを手作業で混合することによって調製される。通常、炭酸塩及び酸の各々をスプーンで計り取り、次いで、カップ等の容器に入れて混合する。そして、得られた組成物はCO2の経皮供給のために皮膚上に適用される。
しかし、ユーザーが炭酸塩と酸とを手作業で混合することによってCO2気泡を調製するのは容易ではない。なぜなら、炭酸塩と酸との混合は、炭酸塩及び酸の種類によって所定の化学量論比で行う必要があるためである。加えて、ユーザーは、スプーン及びカップ等、炭酸塩と酸とを混合するために使用した器具をきれいに洗浄しなければならない。この洗浄ステップは追加の時間を必要とする場合があり、したがって、美容目的でCO2気泡を使用することはあまり便利ではなかった。
更に、常気圧下では、CO2気泡は組成物から空気中に容易に揮散することができる。したがって、上記の組成物による血流改善効果は不十分であった。
特開2000-319187号公報 EP-0216479 B2 米国特許第3,915,921号明細書 米国特許第4,509,949号明細書 FR-2416723 米国特許第2,798,053号明細書 米国特許第2,923,692号明細書
「Encyclopedia of Chemical Technology」、Kirk-Othmer、第3版、1982年、3巻、896〜900頁及び15巻、439〜458頁 「Polymers in Nature」E. A. MacGregor及びC. T. Greenwood著、John Wiley & Sons発行、6章、240〜328頁、1980年 「Industrial Gums-Polysaccharides and their Derivatives」、Roy L. Whistler編、第2版、Academic Press Inc.発行
本発明の目的は、ユーザーが炭酸塩と酸とを手作業で混合することなくCO2を容易に生成するキットを提供することである。これにより、美容目的でCO2を使用することがより便利になる。
本発明の別の目的は、CO2によってもたらされる美容効果を維持するために、生成したCO2を保持するキットを提供することである。
上記の本発明の目的は、
少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物を含む第1の区画と、
少なくとも1種の酸を含む第2の組成物を含む第2の区画と、
第1の組成物と第2の組成物との混合物を吐出するディスペンサーと
を含み、
第1の組成物及び第2の組成物の各々の20℃での粘度が、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.sである、
二酸化炭素を生成し、保持するキットによって達成することができる。
第1の区画及び/又は第2の区画は、少なくとも1種の噴射剤を含むことができる。
噴射剤は、第1の組成物及び/又は第2の組成物に接触しなくてもよい。
ディスペンサーは、少なくとも1つのミキサーを更に含んでもよい。ミキサーはスタティックミキサーであることが好ましい。ディスペンサーは、ミキサーに連結した少なくとも1つのノズルを含んでもよい。ディスペンサーは、第1の組成物と第2の組成物との混合物の吐出を制御する少なくとも1つのアクチュエーターを含むことが好ましい。
本発明によれば、前記混合物は、炭酸塩及び酸によって生成した二酸化炭素気泡を含むことができる。
炭酸塩は、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム及び炭酸バリウムからなる群から選択することができる。
本発明によれば、酸は有機酸でもよい。
有機酸は、ジカルボン酸、たとえばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸;酸性アミノ酸、たとえばグルタミン酸及びアスパラギン酸;並びにヒドロキシ酸、たとえばグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、イタ酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α-オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸及びグルコン酸からなる群から選択することができる。
本発明によれば、酸は無機酸でもよい。
無機酸は、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム及びスルファミン酸からなる群から選択することができる。
第1の組成物及び/又は第2の組成物が少なくとも1種の増粘剤を含むことが好ましい。
増粘剤は以下からなる群から選択することができる。
(i)会合性増粘剤、
(ii)架橋アクリル酸ホモポリマー、
(iii)(メタ)アクリル酸とアクリル酸アルキル(C1〜C6)との架橋コポリマー、
(iv)エステル型及び/又はアミド型のエチレン性不飽和モノマーを含む、非イオン性のホモポリマー及びコポリマー、
(v)アクリル酸アンモニウムホモポリマー、及び、アクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマー、
(vi)多糖、並びに
(vii)C12〜C30脂肪族アルコール。
本発明によるキットの実施形態の側面図である。 本発明によるキット中のディスペンサーの実施形態の断面図である。 本発明によるキットのディスペンサーの実施形態の分解立体図である。
本発明者は、鋭意検討の結果、20℃での粘度が2,000〜60,000mPa.sで、少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物と、20℃での粘度が2,000〜60,000mPa.sで、少なくとも1種の酸を含む第2の組成物とを混合することによって、二酸化炭素を容易に生成し、効果的に保持することができ、第1の組成物及び第2の組成物が第1の区画及び第2の区画にそれぞれ保管され、第1の組成物と第2の組成物との混合物を吐出し、混合物の20℃での粘度が好ましくは2,000〜60,000mPa.sとなるキットを提供することが可能であることを発見した。したがって、本発明によるキットは、ユーザーが炭酸塩と酸とを手作業で混合することなくCO2を容易に生成することができ、これにより美容目的でCO2を使用することがより便利になるであろう。同時に、CO2によってもたらされる美容効果を維持するために、生成したCO2を保持することができる。
以下に、本発明によるキットを詳細に記載することにする。本発明の非限定的な実施形態の例について下記の詳細な説明を読み、添付の図面を参照すれば、本発明はより深く理解されるであろう。
(キット)
本発明によるキットは、二酸化炭素を生成し、保持することができ、
少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物を含む第1の区画と、
少なくとも1種の酸を含む第2の組成物を含む第2の区画と、
第1の組成物と第2の組成物との混合物を吐出するディスペンサーと
を含む。
第1の区画及び/又は第2の区画は、少なくとも1つの噴射剤を含むこともできる。噴射剤は、第1の区画及び/又は第2の区画からディスペンサーに向けて、第1の組成物及び/又は第2の組成物に圧力を付与することができ、第1の組成物と第2の組成物とを混合するのを容易にする。
本発明によるキットにおいて使用する噴射剤は、液化ガス、たとえばジメチルエーテル(DME);揮発性炭化水素、たとえばn-ブタン、プロパン、イソブタン及びこれらの混合物、任意選択で少なくとも1種の塩素化炭化水素及び/又はフッ素化炭化水素を伴うもの、たとえばDupont de Nemours社からFreon(登録商標)及びDymel(登録商標)の呼称で販売されている化合物、及び、とりわけモノフルオロトリクロロメタン、ジフルオロジクロロメタン、テトラフルオロジクロロエタン並びに特にDUPONT社からDYMEL152Aの商品名で販売されている1,1-ジフルオロエタンから選択することができる。噴射剤は、圧縮ガス、たとえば二酸化炭素、亜酸化窒素、窒素及び/又は空気とすることができる。
噴射剤は、第1の組成物又は第2の組成物に接触してもしなくてもよい。噴射剤が第1の組成物又は第2の組成物に接触しない場合、第1の組成物又は第2の組成物をフィルム又はシートで噴射剤から隔てることが可能である。たとえば、第1の組成物又は第2の組成物を、第1の区画中又は第2の区画中に設置した軟質バッグの中に収容することができ、一方、噴射剤は、軟質バッグと第1の区画又は第2の区画との間に収容することができる。
ディスペンサーは、少なくとも1つのミキサー、好ましくはスタティックミキサーを含むことが好ましい。ミキサーによって第1の組成物と第2の組成物とを効果的に混合することができ、したがって、第1の組成物及び第2の組成物の粘度がより高い場合でも、二酸化炭素を効果的に生成することができる。
ディスペンサーが、第1の組成物と第2の組成物との混合物を吐出するのを制御する少なくとも1つのアクチュエーターを含むことも好ましい。アクチュエーターが第1の組成物と第2の組成物との混合を制御することができ、これにより第1の組成物中の炭酸塩と第2の組成物中の酸とが所定の化学量論比で混合されうることがより好ましい。換言すると、アクチュエーターは、当量の炭酸塩と当量の酸とを混合するように機能することができるのが好ましく、この場合、過量の炭酸塩又は酸を吐出してその一部がCO2を生成する反応に使用されないことを回避することができる。
本発明によるキットの実施形態を図面に照らして説明することにする。
図1は、本発明によるキットの実施形態の側面図を示す。この実施形態によれば、キット1は、第1の区画として第1の容器2を、第2の区画として第2の容器3を、及びノズル5を含むディスペンサー4を含む。
第1の容器2の中で、少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物が軟質プラスチック袋に入って保管されている。噴射剤としての圧縮N2ガスが、軟質プラスチック袋の外表面と第1の容器2の内表面との間に存在する。図1に示されていない弁が第1の容器2の頂部に設けられている。弁はばねによって上方に傾いており、押下されると開くことができる。
第2の容器3の中で、少なくとも1種の酸を含む第2の組成物が軟質プラスチック袋に入って保管されている。噴射剤としての圧縮N2ガスが、軟質プラスチック袋の外表面と第2の容器3の内表面との間に存在する。図1に示されていない弁が第2の容器3の頂部に設けられている。弁はばねによって上方に傾いており、押下されると開くことができる。
第1の容器2の中及び第2の容器3の中のN2ガスの圧力は、当量の第1の組成物及び当量の第2の組成物が、第1の容器2及び第2の容器3の各々からディスペンサー4に送られるように調整されている。
図2はディスペンサー4の断面図を示す。ディスペンサー4はノズル5を含み、ノズル5の一端から第1の組成物と第2の組成物との混合物が放出される。ノズル5の他端はスタティックミキサーケーシング6に連結している。スタティックミキサーケーシング6は、軸の周囲に複数のブレードを伴うスタティックミキサー7を含む。スタティックミキサー7のブレードは、第1の容器2及び第2の容器3からノズル5に向かって押し込まれた第1の組成物及び第2の組成物の流体を混合するように機能する。スタティックミキサー7の複数のブレードによって、流体を効果的に混合することができ、第1の組成物中の炭酸塩及び第2の組成物中の酸が効果的に反応してCO2を生成することができる。
この実施形態によれば、ノズル5は、その一端が孔から突き出るようにハウジング8の側孔に挿入されている。一方、スタティックミキサーケーシング6は、ハウジング8の中に収容されている。
図2に示すとおり、スタティックミキサー7の軸の一端はノズル5に向けられており、一方、軸の他端は、第1の容器2の中の第1の組成物の流体及び第2の容器3の中の第2の組成物の流体がスタティックミキサー7に放出される出口9に向けられている。第1の組成物の流体及び第2の組成物の流体は、スタティックミキサーケーシング6の導管の中で混合されるが、その中に、第1の組成物及び第2の組成物が、入口10、11からそれぞれ輸送される。
この実施形態によれば、ディスペンサー4は、押しボタン12aを有するアクチュエーター12を含む。アクチュエーター12は、2つの突起12d、12eを端部にそれぞれ有する2つのアーム12b、12cを有する。図3に示すとおり、突起12d、12eは、ハウジング8に形成されたバーの穴8a、8bに係合する。アーム12b、12cは、2つの穴12f、12gもそれぞれの基部に有する。図3に示すとおり、穴12f、12gは、スタティックミキサーケーシング6に形成された突起6a、6bにそれぞれ係合する。
図3に示すとおり、アクチュエーター12及びスタティックミキサーケーシング6は、押しボタン12aがハウジング8の上部の開口部から出てくるようにハウジング8の中に収容され、スタティックミキサーケーシング6は、アクチュエーター12と容器ホルダー13との間に挟持される。容器ホルダー13は第1の容器2及び第2の容器3を収容するが、図3には示されていない。
ユーザーは押しボタン12aを押すことができる。押しボタン12aは突起12d、12eを軸として回転し、したがって、アクチュエーター12は下方に動く。アクチュエーター12がスタティックミキサーケーシング6に穴12f、12gで連結しているため、スタティックミキサーケーシング6も下方に動く。動いたスタティックミキサーケーシング6が第1の容器2及び第2の容器3の頂部の各弁に接触し、これにより弁が開く。次いで、第1の容器2及び第2の容器3の中の第1の組成物及び第2の組成物が入口10、11の中に押し込まれ、スタティックミキサーケーシング6の導管を通って輸送され、混合されて出口9から放出される。流体は、出口9から放出されたばかりのとき、まだ十分に混合されていない。しかし、流体は、出口9からノズル5へと押し出されると、スタティックミキサー7によって十分に混合される。最後に、第1の組成物と第2の組成物との完全に混合された流体がノズル5から吐出される。
この実施形態において、アクチュエーター12がスタティックミキサーケーシング6を押下すると、これにより第1の容器2及び第2の容器3の各弁が同時に開く。したがって、第1の容器2からの第1の組成物の量及び第2の容器3からの第2の組成物の量はほぼ同等となることができる。したがって、アクチュエーター12は、当量の炭酸塩と当量の酸とを混合するように機能することができ、同時に、過量の炭酸塩又は酸を吐出してその一部がCO2の生成に使用されないことを回避することができる。
ユーザーが押しボタン12aを押すのをやめると、スタティックミキサーケーシング6は、第1の容器2及び第2の容器3の各弁によって押し上げられる。したがって、アクチュエーター12も上方に押し上げられ、押しボタン12aは押される前の位置に戻る。次いで弁が閉じ、したがって、ノズル5からの第1の組成物及び第2の組成物の放出が終了する。
(第1の組成物)
本発明によるキット中の第1の区画の中に含有される第1の組成物は、少なくとも1種の炭酸塩を含む。2種以上の炭酸塩を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の炭酸塩又は異なる種類の炭酸塩の組合せを使用することができる。
第1の組成物の20℃での粘度は、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.s、更により好ましくは20,000〜30,000mPa.sである。第1の組成物の粘度は、スピンドルNo.1〜4を備えた回転速度6〜60rpmのBM型粘度計又はスピンドルNo.1〜7を備えた回転速度2〜20rpmのBH型で測定することができる。たとえば、日本の東京計器株式会社製造の粘度計を使用することができる。第1の組成物の粘度は2,000mPa.s以上、好ましくは5,000mPa.s、より好ましくは10,000mPa.s、更により好ましくは20,000mPa.sであるため、第1の組成物及び後述の第2の組成物によって生成されることになる二酸化炭素を、第1の組成物と第2の組成物との混合物中に効果的に保持することができる。加えて、第1の組成物の粘度は60,000mPa.s以下、好ましくは50,000mPa.s以下、より好ましくは40,000mPa.s以下、更により好ましくは30,000mPa.sであるため、第1の組成物をディスペンサーから効果的に放出し、第2の組成物と効果的に混合することができる。
炭酸塩の種類は、酸と反応して二酸化炭素を生成することができるならば限定はされない。炭酸塩として、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム及び炭酸バリウムを挙げることができる。
第1の組成物中の炭酸塩の量は、第1の組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜5質量%とすることができる。
第1の組成物は水性媒体を含んでもよい。水性媒体として、水、又は水と室温(25℃)で水に混和性の有機溶媒(水混和性の有機溶媒)との混合物を使用することができる。
水は、フローラルウォーター、たとえばヤグルマギク水、及び/若しくはミネラルウォーター、たとえばVittel水、Lucas水若しくはLa Roche Posay水、及び/若しくは温泉水、並びに/又は海水、たとえば海洋深層水とすることができる。
水の量は、第1の組成物の総質量に対して、50〜95質量%、好ましくは60〜90質量%の範囲、より好ましくは70〜85質量%の範囲とすることができる。
周囲温度(25℃)で水に混和性の有機溶媒の例として、たとえば以下を挙げることができる。
2〜6個の炭素原子を有するモノアルコール、たとえばエタノール及びイソプロパノール、
2〜20個の炭素原子を有する、好ましくは2〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有するポリオール、たとえばグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール及びジエチレングリコール、
グリコールエーテル(とりわけ3〜16個の炭素原子を有する)(たとえばモノ-、ジ-若しくはトリプロピレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル、及び、モノ-、ジ-若しくはトリエチレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル)、及び
これらの混合物。
水混和性の有機溶媒の量は、第1の組成物の総質量に対して、0.1〜30質量%、好ましくは5〜25質量%の範囲、より好ましくは10〜20質量%の範囲とすることができる。
第1の組成物のpHは、7.0以上、好ましくは7.5以上、より好ましくは8.0以上、更により好ましくは8.5以上とすることができる。
第1の組成物は、下に説明するように少なくとも1種の増粘剤を更に含むことができる。
増粘剤の量は、第1の組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%の範囲、より好ましくは1〜10質量%の範囲とすることができる。
第1の組成物は、少なくとも1種の化粧品成分を含むことができる。
化粧品成分は水溶性でも脂溶性でもよい。
水溶性の化粧品成分は、次の化合物から選択することができる。酵素、抗生物質、引き締め剤、スクロース及びその誘導体、尿素、アミノ酸、オリゴペプチド、水溶性の植物抽出物及び酵母抽出物、タンパク質加水分解物、ムコ多糖、ビタミンB2、B6、H、PP、パンテノール、アラントイン、コウジ酸並びにハイドロキノン。
脂溶性の化粧品成分は、次の化合物から選択することができる。d-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロール、l-α-トコフェロール、dl-α-酢酸トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンF及びビタミンFのグリセリド、ビタミンD、ビタミンD2、ビタミンD3、レチノール、レチノールエステル、パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール、β-カロテン、d-パンテノール、ファルネソール及び酢酸ファルネシル;アシアチン酸、マデカシン酸、アシアチコシド、ツボクサ(centella asiatica)の完全抽出物、α-ビサボロール、並びに2オレオイルアミノ-1,3オクタデカン等のセラミド、フィタントリオール、ミルクスフィンゴミエリン、ポリ不飽和必須脂肪酸を豊富に含む海洋由来のリン脂質、並びに、エトキシキン、ローズマリー抽出物、メリッサ抽出物、クェルセチン、乾燥微細藻類(microalgae)抽出物、並びに、ステロイド抗炎症剤。
第1の組成物は、化粧品に広く使用されている追加の化粧品活性成分を含んでもよい。使用される化粧品活性成分の例として、抗酸化剤、クレンジング剤、フリーラジカル捕捉剤、保湿剤、脱色剤、脂肪調節剤、抗ざ瘡剤、抗フケ剤、抗加齢剤、柔軟剤、抗しわ剤、角質溶解剤、抗炎症剤、フレッシュナー、ヒーリング剤、血管保護剤、抗菌剤、抗真菌剤、制汗剤、デオドラント、皮膚コンディショナー、麻酔剤、免疫調節剤、栄養剤及び皮脂吸収剤(たとえばOrgasol)又は水分吸収剤を挙げることができる。
第1の組成物は、化粧品に従来から使用されている添加剤を更に含むことができる。添加剤の例には、ビタミン、香料、顔料、酸化防止剤、UV吸収剤、美白剤、血行促進剤、金属封鎖剤、皮脂調節剤、粉末、収斂剤、皮膚軟化剤、界面活性剤、油、上記の水混和性溶媒以外の有機溶媒、シリコーン、シリコーン誘導体、動物又は植物由来の天然抽出物、ワックス等を含めることができる。
(第2の組成物)
本発明によるキット中の第2の区画の中に含有される第2の組成物は、少なくとも1種の酸を含む。2種以上の酸を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の酸又は異なる種類の酸の組合せを使用することができる。
第2の組成物の20℃での粘度は、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.s、更により好ましくは20,000〜30,000mPa.sである。第2の組成物の粘度は、スピンドルNo.1〜4を備えた回転速度6〜60rpmのBM型粘度計又はスピンドルNo.1〜7を備えた回転速度2〜20rpmのBH型で測定することができる。たとえば、日本の東京計器株式会社製造の粘度計を使用することができる。第2の組成物の粘度は2,000mPa.s以上、好ましくは5,000mPa.s、より好ましくは10,000mPa.s、更により好ましくは20,000mPa.sであるため、第2の組成物及び上記の第1の組成物によって生成されることになる二酸化炭素を、第1の組成物と第2の組成物との混合物中に効果的に保持することができる。加えて、第2の組成物の粘度は60,000mPa.s以下、好ましくは50,000mPa.s以下、より好ましくは40,000mPa.s以下、更により好ましくは30,000mPa.sであるため、第2の組成物をディスペンサーから効果的に放出し、第1の組成物と効果的に混合することができる。
酸は有機酸でもよい。
有機酸の種類は、炭酸塩と反応して二酸化炭素を生成することができるならば限定はされない。有機酸として、ジカルボン酸、たとえばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸;酸性アミノ酸、たとえばグルタミン酸及びアスパラギン酸;並びにヒドロキシ酸、たとえばグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、イタ酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α-オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸及びグルコン酸を挙げることができる。
酸は無機酸でもよい。
無機酸の種類は、炭酸塩と反応して二酸化炭素を生成することができるならば限定はされない。無機酸として、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム及びスルファミン酸を挙げることができる。
第2の組成物中の酸の量は、第2の組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜5質量%とすることができる。
第2の組成物は水性媒体を含んでもよい。水性媒体として、水、又は、水と室温(25℃)で水に混和性の有機溶媒(水混和性の有機溶媒)との混合物を使用することができる。
水は、フローラルウォーター、たとえばヤグルマギク水、及び/若しくは、ミネラルウォーター、たとえばVittel水、Lucas水若しくはLa Roche Posay水、及び/若しくは温泉水、並びに/又は海水、たとえば海洋深層水とすることができる。
水の量は、第2の組成物の総質量に対して、50〜95質量%、好ましくは60〜90質量%の範囲、より好ましくは70〜85質量%の範囲とすることができる。
周囲温度(25℃)で水に混和性の有機溶媒の例として、たとえば以下を挙げることができる。
2〜6個の炭素原子を有するモノアルコール、たとえばエタノール及びイソプロパノール、
2〜20個の炭素原子を有する、好ましくは2〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有するポリオール、たとえばグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール及びジエチレングリコール、
グリコールエーテル(とりわけ3〜16個の炭素原子を有する)(たとえばモノ-、ジ-若しくはトリプロピレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル、及び、モノ-、ジ-若しくはトリエチレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル)、及び
これらの混合物。
水混和性の有機溶媒の量は、第2の組成物の総質量に対して、0.1〜30質量%、好ましくは5〜25質量%の範囲、より好ましくは10〜20質量%の範囲とすることができる。
第2の組成物は、下に説明するとおりの少なくとも1種の増粘剤を更に含むことができる。
増粘剤の量は、第2の組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%の範囲、より好ましくは1〜10質量%の範囲とすることができる。
第2の組成物のpHは、7.0以下、好ましくは5.0以下、より好ましくは3.0以下、更により好ましくは2.0以下とすることができる。
第2の組成物は少なくとも1種の化粧品成分を含むことができる。
化粧品成分は水溶性でも脂溶性でもよい。
水溶性の化粧品成分は、次の化合物から選択することができる。アスコルビン酸及び生物学的に適合性のあるその塩、酵素、抗生物質、引き締め剤、α-ヒドロキシ酸及びその塩、水酸化ポリ酸、スクロース及びその誘導体、尿素、アミノ酸、オリゴペプチド、水溶性の植物抽出物及び酵母抽出物、タンパク質加水分解物、ヒアルロン酸、ムコ多糖、ビタミンB2、B6、H、PP、パンテノール、葉酸、アセチルサリチル酸、アラントイン、グリチルレチン酸、コウジ酸並びにハイドロキノン。
脂溶性の化粧品成分は、次の化合物から選択することができる。d-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロール、l-α-トコフェロール、dl-α-酢酸トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンF及びビタミンFのグリセリド、ビタミンD、ビタミンD2、ビタミンD3、レチノール、レチノールエステル、パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール、β-カロテン、d-パンテノール、ファルネソール及び酢酸ファルネシル;角質溶解剤、たとえばサリチル酸、その塩及びエステル、n-オクタノイル-5サリチル酸及びそのエステル;クエン酸、乳酸及びグリコール酸等のα-ヒドロキシ酸のアルキルエステル;アシアチン酸、マデカシン酸、アシアチコシド、ツボクサ(centella asiatica)の完全抽出物、β-グリチルレチン酸、α-ビサボロール、並びに、2オレオイルアミノ-1,3オクタデカン等のセラミド、フィタントリオール、ミルクスフィンゴミエリン、ポリ不飽和必須脂肪酸を豊富に含む海洋由来のリン脂質、並びにエトキシキン、ローズマリー抽出物、メリッサ抽出物、クェルセチン、乾燥微細藻類(microalgae)抽出物、並びに、ステロイド抗炎症剤。
第2の組成物は、化粧品に広く使用されている追加の化粧品活性成分を含んでもよい。使用される化粧品活性成分の例として、抗酸化剤、クレンジング剤、フリーラジカル捕捉剤、保湿剤、脱色剤、脂肪調節剤、抗ざ瘡剤、抗フケ剤、抗加齢剤、柔軟剤、抗しわ剤、角質溶解剤、抗炎症剤、フレッシュナー、ヒーリング剤、血管保護剤、抗菌剤、抗真菌剤、制汗剤、デオドラント、皮膚コンディショナー、麻酔剤、免疫調節剤、栄養剤及び皮脂吸収剤(たとえばOrgasol)又は水分吸収剤を挙げることができる。
第2の組成物は、化粧品に従来から使用されている添加剤を更に含むことができる。添加剤の例には、ビタミン、香料、顔料、酸化防止剤、UV吸収剤、美白剤、血行促進剤、金属封鎖剤、皮脂調節剤、粉末、収斂剤、皮膚軟化剤、界面活性剤、油、上記の水混和性溶媒以外の有機溶媒、シリコーン、シリコーン誘導体、動物又は植物由来の天然抽出物、ワックス等を含めることができる。
(増粘剤)
本発明によれば、第1の組成物及び/又は第2の組成物は、少なくとも1種の増粘剤を含むことができる。2種以上の増粘剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の増粘剤又は異なる種類の増粘剤の組合せを使用することができる。
増粘剤は、親水性ポリマー、好ましくは水溶性ポリマーから選択することができる。
増粘剤は以下からなる群から選択されることが好ましい。
(i)会合性増粘剤、
(ii)架橋アクリル酸ホモポリマー、
(iii)(メタ)アクリル酸とアクリル酸アルキル(C1〜C6)との架橋コポリマー、
(iv)エステル型及び/又はアミド型のエチレン性不飽和モノマーを含む、非イオン性のホモポリマー及びコポリマー、
(v)アクリル酸アンモニウムホモポリマー、及び、アクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマー、
(vi)多糖、並びに
(vii)C12〜C30脂肪族アルコール。
(i)本明細書で使用する場合、「会合性増粘剤」という表現は、親水性単位及び疎水性単位の両方、たとえば、少なくとも1種のC8〜C30脂肪鎖及び少なくとも1つの親水性単位を含む両親媒性増粘剤を意味する。
使用することができる代表的な会合性増粘剤は、
(a)少なくとも1種の脂肪鎖及び少なくとも1つの親水性単位を含む非イオン性両親媒性ポリマー、
(b)少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの脂肪鎖単位を含む陰イオン性両親媒性ポリマー、
(c)少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの脂肪鎖単位を含む陽イオン性両親媒性ポリマー、及び
(d)少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの脂肪鎖単位を含む両性両親媒性ポリマー
から選択され、脂肪鎖が10〜30個の炭素原子を含有する会合性ポリマーである。
(a)少なくとも1種の脂肪鎖及び少なくとも1つの親水性単位を含む非イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば以下から選択することができる。
(1)少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で修飾されたセルロース。挙げることができる例には以下が含まれる。
- アルキル基、アリールアルキル基及びアルキルアリール基から選択される少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で修飾され、アルキル基がたとえばC8〜C22である、ヒドロキシエチルセルロース、たとえばAqualon社から販売されている製品のNatrosol Plus Grade330CS(C1〜6アルキル)、及びBerol Nobel社から販売されている製品のBermocoll EHM100、並びに
- ポリアルキレングリコールアルキルフェニルエーテル基で修飾されたセルロース、たとえばAmerchol社から販売されている製品のAmercell Polymer HM-1500(ポリエチレングリコール(15)ノニルフェニルエーテル)。
(2)少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で修飾されたヒドロキシプロピルグアー、たとえばLamberti社から販売されている製品のEsaflor HM22(C22アルキル鎖)並びにRhodia Chimie社から販売されている製品のMiracare XC95-3(C14アルキル鎖)及びRE205-1(C20アルキル鎖)。
(3)C10〜C30アルキル基又はアルケニル基等の少なくとも1種の脂肪鎖を含むポリエーテルウレタン、たとえばAkzo社から販売されている製品のElfacos T210及びElfacos T212又はRohm & Haas社から販売されている製品のAculyn44及びAculyn46。
(4)ビニルピロリドンと疎水性脂肪鎖モノマーとのコポリマー。挙げることができる例には以下が含まれる。
- I.S.P. 社から販売されている製品のAntaron V216及びGanex V216(ビニルピロリドン/ヘキサデセンコポリマー)、並びに
- I.S.P社から販売されている製品のAntaron V220及びGanex V220(ビニルピロリドン/エイコセンコポリマー)。
(5)少なくとも1種の脂肪鎖を含む、C1〜C6のアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルと両親媒性モノマーとのコポリマー、たとえばGoldschmidt社からAntil 208の名称で販売されているオキシエチレン化メタクリル酸メチル/アクリル酸ステアリルコポリマー。
(6)少なくとも1種の脂肪鎖を含む、親水性のアクリレート又はメタクリレートと疎水性モノマーとのコポリマー、たとえばメタクリル酸ポリエチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマー。
(b)少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの脂肪鎖単位を含む陰イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば、少なくとも1つの脂肪鎖アリルエーテル単位と、少なくとも1つの親水性単位(エチレン性不飽和の陰イオン性モノマー単位、たとえばビニルカルボン酸単位を含み、更に、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの混合物から誘導される単位から選択される)とを含むものであって、脂肪鎖アリルエーテル単位が次式(I)のモノマー:
CH2=C(R1)CH2OBnR(I)
[式中、R1はH及びCH3から選択され、Bはエチレンオキシ基であり、nは0及び1〜100の範囲の整数から選択され、Rは10〜30個の炭素原子、更に、たとえば10〜24個の炭素原子、他に、たとえば12〜18個の炭素原子を含有する、アルキル基、アリールアルキル基、アリール基、アルキルアリール基及びシクロアルキル基から選択される炭化水素系の基から選択される]
に相当するものから選択することができる。
1つの実施形態において、式(I)の単位は、たとえば、R1をHとすることができ、nを10と同等とすることができ、Rをステアリル(C18)基とすることができる単位である。
この型の陰イオン性両親媒性ポリマーは、特許EP-0216479 B2に記載され、乳化重合法によって調製される。
1つの実施形態において、陰イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば、20質量%〜60質量%のアクリル酸及び/又はメタクリル酸、5質量%〜60質量%の低級(メタ)アクリル酸アルキル、2質量%〜50質量%の式(I)の脂肪鎖アリルエーテル、並びに0質量%〜1質量%の周知の共重合性不飽和多エチレン性モノマーである架橋剤、たとえばフタル酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、ジメタクリル酸(ポリ)エチレングリコール及びメチレンビスアクリルアミドから形成されるポリマーである。
かかるポリマーの例には、メタクリル酸とアクリル酸エチルとポリエチレングリコール(10EO)ステアリルエーテル(ステアレス-10)との架橋ターポリマー、たとえばCiba社からSalcare SC80及びSalcare SC90の名称で販売されているものがあり、これらはメタクリル酸とアクリル酸エチルとステアレス-10アリルエーテルと(40/50/10)の架橋ターポリマーの30%水性エマルションである。
陰イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば、不飽和オレフィン性カルボン酸型の少なくとも1つの親水性単位、及び、不飽和カルボン酸の(C10〜C30)アルキルエステル等の型の少なくとも1つの疎水性単位を含むものから更に選択することができる。不飽和オレフィン性カルボン酸型の親水性単位は、たとえば、次式(II)のモノマー:
[式中、R1はH、CH3及びC2H5から選択される]、すなわちアクリル酸、メタクリル酸及びエタクリル酸単位に相当する。不飽和カルボン酸の(C10〜C30)アルキルエステル等の型の疎水性単位は、たとえば、次式(III)のモノマー:
[式中、R1はH、CH3及びC2H5から選択され(すなわちアクリレート単位、メタクリレート単位及びエタクリレート単位)、たとえば、H(アクリレート単位)及びCH3(メタクリレート単位)からたとえば選択され、R2は、C10〜C30アルキル基、たとえばC12〜C22アルキル基等から選択される]に相当する。
不飽和カルボン酸の(C10〜C30)アルキルエステルの例には、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル及びアクリル酸ドデシル、並びにこれらに対応するメタクリレート、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸イソデシル及びメタクリル酸ドデシルが含まれる。
この型の陰イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば米国特許第3,915,921号及び同第4,509,949号に開示され、これらに従って調製される。
使用することができる代表的な陰イオン性両親媒性ポリマーは、以下を含むモノマーの混合物から形成されるポリマーから更に選択することができる。
(7)アクリル酸、次式(IV)のエステル:
[式中、R1はH及びCH3から選択され、R2はC10〜C30アルキル基、たとえば12〜22個の炭素原子を含有するアルキル基等から選択される]、及び、架橋剤、たとえば95質量%〜60質量%のアクリル酸(親水性単位)、4質量%〜40質量%のアクリル酸アルキル(C10〜C30)(疎水性単位)及び0質量%〜6質量%の架橋重合性モノマーから誘導されたポリマー、若しくは98質量%〜96質量%のアクリル酸(親水性単位)、1質量%〜4質量%のアクリル酸アルキル(C10〜C30)(疎水性単位)及び0.1質量%〜0.6質量%の架橋重合性モノマーから誘導されたポリマー、又は
(8)アクリル酸及びメタクリル酸ラウリル、たとえば66質量%のアクリル酸及び34質量%のメタクリル酸ラウリルから形成されたポリマー。
架橋剤は、基:
を、不飽和結合が共役していない少なくとも1つの他の重合性基とともに含むモノマーとすることができる。
たとえば、ポリアリルスクロース及びポリアリルペンタエリトリトール等のポリアリルエーテルを挙げることができる。
上の前記ポリマーの例として、たとえばGoodrich社からPemulen TR1、Pemulen TR2、Carbopol 1382、更に、たとえばPemulen TR1の商品名で販売されている製品、及びS.E.P.C. 社からCoatex SXの名称で販売されている製品を挙げることができる。
陰イオン性両親媒性脂肪鎖ポリマーの例として、たとえば、Amerchol社からViscophobe DB1000の名称で販売されているメタクリル酸/アクリル酸メチル/アルキルジメチル-メタ-イソプロペニルベンジルイソシアネートのエトキシ化コポリマーを挙げることもできる。
使用される(c)陽イオン性両親媒性ポリマーは、たとえば四級化セルロース誘導体及びアミノ側基を含むポリアクリレートから選択される。
四級化セルロース誘導体は、たとえば、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル基、アリールアルキル基及びアルキルアリール基並びにこれらの組合せ等の少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で修飾された四級化セルロース、並びに、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル基、アリールアルキル基及びアルキルアリール基並びにこれらの組合せ等の少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で修飾された四級化ヒドロキシエチルセルロースから選択される。
アミノ側基を含む四級化及び非四級化ポリアクリレートは、たとえばステアレス20(ポリオキシ-エチレン化(20)ステアリルアルコール)及びイタコン酸(C10〜C30)アルキルPEG-20等の疎水性基を有する。
上記の四級化セルロース及びヒドロキシエチルセルロースが担持するアルキル基は、たとえば8〜30個の炭素原子を含有する。
アリール基は、たとえばフェニル基、ベンジル基、ナフチル基及びアントリル基から選択される。
C8〜C30脂肪鎖を含む四級化アルキルヒドロキシエチル-セルロースの例には、Amerchol社から販売されている製品のQuatrisoft LM200、Quatrisoft LM-X529-18-A、Quatrisoft LM-X529-18B(C12アルキル)及びQuatrisoft LM-X529-8(C18アルキル)、並びにCroda社から販売されている製品のCrodacel QM、Crodacel QL(C12アルキル)及びCrodacel QS(C18アルキル)がある。
アミノ側鎖を含むポリアクリレートの例には、National Starch社製のポリマー8781-124B又は9492-103及びStructure Plusがある。
少なくとも1つの親水性単位及び少なくとも1つの脂肪鎖単位を含む(d)両性両親媒性ポリマーの例として、たとえば、アルキル基がたとえばステアリル基である、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム/アクリル酸/メタクリル酸アルキル(C10〜C30)のコポリマーを挙げることができる。
化粧品組成物中の会合性増粘剤は、たとえば、活性材料を水に濃度1%で溶解又は分散すると、粘度が、Rheomat RM180レオメーターを25℃で使用して測定した場合、0.1pを超え、更に、たとえば剪断速度200s-1で0.2cpを超えることができる。
(ii)挙げることができる架橋アクリル酸ホモポリマーの中には、糖系のアリル型アルコールエーテルで架橋されたもの、たとえばGoodrich社からCarbopol 980、981、954、2984及び5984の名称で販売されている製品又は3VSA社からSynthalen M及びSynthalen Kの名称で販売されている製品がある。
(iii)(メタ)アクリル酸とアクリル酸アルキル(C1〜C6)との架橋コポリマーは、たとえばCoatex社からViscoatex 538Cの名称で販売されている、38%の活性材料を含む水性分散液としてのメタクリル酸とアクリル酸エチルとの架橋コポリマー、及びRohm & Haas社からAculyn 33の名称で販売されている、28%の活性材料を含む水性分散液としてのアクリル酸とアクリル酸エチルとの架橋コポリマーから選択することができる。メタクリル酸とアクリル酸エチルとの架橋コポリマーは、NOVEON社からCARBOPOL AQUA SF-1の名称で販売されている、30%の活性材料を含む水性分散液を含む。
(iv)エステル型及び/又はアミド型のエチレン性不飽和モノマーを含む、非イオン性のホモポリマー又はコポリマーの例として、以下の名称で販売されている製品を挙げることができる。Cytec社製Cyanamer P250(ポリアクリルアミド)、US Cosmetics社製PMMA MBX-8C(メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸エチレングリコールコポリマー)、Rohm & Haas社製Acryloid B66(メタクリル酸ブチル/メタクリル酸メチルコポリマー)、Kobo社製BPA 500(ポリメタクリル酸メチル)。
(v)挙げることができるアクリル酸アンモニウムホモポリマーは、Hoechst社からMicrosap PAS 5193の名称で販売されている製品を含む。
アクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーは、Hoechst社からBozepol C Nouveauの名称で販売されている製品又は製品PAS 5193を含む(これらは文献FR-2416723、米国特許第2,798,053号及び米国特許第2,923,692号に記載され、調製されている)。
(vi)多糖は、たとえば、グルカン、加工デンプン及び未加工デンプン(たとえば穀物、例としてコムギ、トウモロコシ又はコメ、野菜、例としてイエローピー(yellow pea)及び塊茎、たとえばジャガイモ又はキャッサバ等に由来するもの)、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、セルロース及びその誘導体(たとえばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース)、マンナン、キシラン、リグニン、アラバン、ガラクタン、ガラクツロナン、キチン、キトサン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、キシログルカン、グルコマンナン、ペクチン酸及びペクチン、アルギン酸及びアルギネート、アラビノガラクタン、カラゲナン、カンテン、グリコサミノグリカン、アラビアガム、トラガントガム、ガティガム、カラヤガム、イナゴマメガム、ガラクトマンナン、たとえばグアーガム及びその非イオン性誘導体(たとえばヒドロキシプロピルグアー)並びにキサンタンガム、並びにこれらの混合物から選択される。
たとえば、使用することができる多糖は、たとえば「Encyclopedia of Chemical Technology」、Kirk-Othmer、第3版、1982年、3巻、896〜900頁及び15巻、439〜458頁、「Polymers in Nature」E. A. MacGregor及びC. T. Greenwood著、John Wiley & Sons発行、6章、240〜328頁、1980年、及び「Industrial Gums-Polysaccharides and their Derivatives」、Roy L. Whistler編、第2版、Academic Press Inc.発行に記載されているものから選択され、これら3つの刊行物の内容全体は参照によって本明細書に組み込まれる。
たとえば、デンプン、グアーガム及びセルロース並びにこれらの誘導体を使用することができる。
使用することができるデンプンの例として、たとえば無水グルコース単位の基本単位を含むポリマー形態の高分子を挙げることができる。この単位の数及びその構成によって、アミロース(直鎖ポリマー)とアミロペクチン(分岐ポリマー)とを識別することが可能である。アミロースとアミロペクチンとの相対的比率及びこれらの重合度はデンプンの植物起源によって変化しうる。
使用されるデンプンの分子の植物起源として、穀物又は塊茎を挙げることができる。したがって、デンプンは、たとえばトウモロコシ、コメ、キャッサバ、タピオカ、オオムギ、ジャガイモ、コムギ、ソルガム及びエンドウデンプンから選択することができる。
デンプンは、一般的に、冷水に不溶性の白色粉末の形態で存在し、その基本粒子の径は3〜100ミクロンの範囲である。
デンプンは、任意選択でC1〜C6ヒドロキシアルキル化又はC1〜C6アシル化(アセチル化等)したものでもよい。デンプンに熱処理を施してもよい。
ジスターチリン酸Na又はジスターチリン酸Naを豊富に含む化合物、たとえばAVEBE社からPREJEL VA-70-T AGGL(糊化ヒドロキシプロピル化キャッサバジスターチリン酸Na)若しくはPREJEL TK1(糊化キャッサバジスターチリン酸Na)又はPREJEL 200(糊化アセチル化キャッサバジスターチリン酸Na)の照会番号で供給されている製品を使用することもできる。
グアーガムは修飾したものでも非修飾のものでもよい。
非修飾グアーガムは、たとえばUnipectine社からVidogum GH 175の名称で販売されている製品、及びMeyhall社からMeypro-Guar 50及びJaguar Cの名称で販売されている製品である。
修飾非イオン性グアーガムは、たとえばC1〜C6ヒドロキシアルキル基で修飾されている。
挙げることができるヒドロキシアルキル基の中には、たとえば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基及びヒドロキシブチル基がある。
これらのグアーガムは従来技術において周知であり、たとえば、酸化プロピレン等の対応するアルケン酸化物をグアーガムと反応させて、ヒドロキシプロピル基で修飾されたグアーガムを得ることによって調製することができる。
ヒドロキシアルキル化の程度は、グアーガムに存在する遊離ヒドロキシル官能基の数によって消費されるアルキレンオキシド分子の数に相当し、たとえば0.4〜1.2の範囲とすることができる。
任意選択によりヒドロキシアルキル基で修飾されたかかる非イオン性グアーガムは、たとえば、Rhodia Chimie(Meyhall)社からJaguar HP8、Jaguar HP60及びJaguar HP120、Jaguar DC293並びにJaguar HP105の商品名で、又は、Aqualon社からGalactasol 4H4FD2の名称で販売されている。
使用されるセルロース及びセルロース誘導体の中に、たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース、並びに疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースがある。Aqualon社からKlucel E F、Klucel H、Klucel L H F、Klucel M F及びKlucel Gの名称で販売されている製品を挙げることができる。
(vii)脂肪族アルコールは、たとえばミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールから選択される。
少なくとも1種の増粘剤は、第1の組成物又は第2の組成物の総質量に対して、たとえば0.001質量%〜20質量%、更に、たとえば0.01質量%〜10質量%、他に、たとえば0.1質量%〜3質量%の範囲の量を占めてもよい。
(美容上の使用)
本発明によれば、第1の組成物及び第2の組成物が混合され、キットのディスペンサーから吐出される。第1の組成物中の炭酸塩と第2の組成物中の酸とが反応して二酸化炭素を生成し、二酸化炭素は第1の組成物と第2の組成物との混合物中に溶解するか、又は気泡の形態となることができる。
第1の組成物及び第2の組成物の各々が比較的高粘度であるため、第1の組成物と第2の組成物との混合物も高粘度である。第1の組成物と第2の組成物との混合物は、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.s、更により好ましくは20,000〜30,000mPa.sとすることができる。第2の組成物の粘度は、スピンドルNo.1〜4を備えた回転速度6〜60rpmのBM型粘度計又はスピンドルNo.1〜7を備えた回転速度2〜20rpmのBH型で測定することができる。たとえば日本の東京計器株式会社製造の粘度計を使用することができる。第1の組成物と第2の組成物との混合物の粘度が2,000mPa.s以上、好ましくは5,000mPa.s、より好ましくは10,000mPa.s、更により好ましくは20,000mPa.sである場合、第1の組成物と第2の組成物との混合物中に生成した二酸化炭素を、第1の組成物と第2の組成物との混合物中により効果的に保持することができる。加えて、第1の組成物と第2の組成物との混合物の粘度が60,000mPa.s以下、好ましくは50,000mPa.s以下、より好ましくは40,000mPa.s以下、更により好ましくは30,000mPa.sである場合、混合物をディスペンサーからより効果的に放出することができ、より十分に混合することができる。
それゆえに、第1の組成物と第2の組成物との混合物中に生成した二酸化炭素は混合物から揮散しにくく、したがって、二酸化炭素が気泡の形態であっても、二酸化炭素を混合物中に効果的に保持することができる。その結果、第1の組成物と第2の組成物との混合物は、生成した二酸化炭素から得られる美容効果を長時間効果的に発揮することができる。
混合物中に溶解した二酸化炭素の濃度は、好ましくは200ppm以上、好ましくは350ppm以上、より好ましくは500ppm以上、更により好ましくは1000ppm以上、なお更により好ましくは1500ppm以上である。二酸化炭素が空気中に揮散するのを防止するために、二酸化炭素は混合物中に溶解していることが好ましい。
混合物のpHは、8.0以下、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.0以下、更により好ましくは5.0以下、更により好ましくは4.0以下とすることができる。混合物のpHが8.0以下の場合、CO2は、炭酸イオン(CO3 2-)にも重炭酸イオン(HCO3 -)にも変化せずに、主として溶解したCO2の形態で混合物中に存在することができる。たとえば血流を改善するためには、CO2(炭酸イオンでも重炭酸イオンでもなく)を使用することが好ましい。
第1の組成物と第2の組成物との混合物中に生成し、保持されたCO2は、皮膚又は唇を美しくするための美容方法に使用することができる。
本発明による美容方法は、皮膚、好ましくは顔の皮膚、又は唇を処置することが意図され、皮膚又は唇に、本発明によるキットから吐出される第1の組成物と第2の組成物との混合物を適用するステップを含む。
美容方法は、好ましくは痩身、皮膚の起伏パターンの改善、皮膚の孔をより目立たなくすること、皮膚のざ瘡及び面皰の処置、皮膚を明るく及び/若しくは白くすること、並びに/又は皮膚の状態の改善を意図することが可能である。たとえば本発明によるキットから吐出される、第1の組成物と第2の組成物との混合物は、ユーザーの身体及び/若しくは顔の皮膚、並びに/又は唇に適用することができる。
CO2には血管拡張による血流促進効果があることが知られており、これが、痩身、及び皮膚のターンオーバーの増進等の皮膚の活性化に役立つ。
加えて、血液中のCO2はボーア効果によって遊離O2を増加させると考えられている(赤血球中に包含されるCO2は水と一緒になってHCO3-及びH+を生成し、これにより赤血球中のpHが低下し、その結果、赤血球中のヘモグロビンの酸素との親和性が低下する)。遊離酸素(O2)は細菌等の不活化に役立つことができ、ヒーリング効果又はトリートメント効果をもたらすことができる。
上記の効果の組合せにおいて、第1の組成物と第2の組成物との混合物中の二酸化炭素は、痩身のみでなく、皮膚の起伏パターンの改善、皮膚の孔をより目立たなくすること、皮膚のざ瘡及び面皰の処置、皮膚を明るく及び/若しくは白くすること、並びに/又は皮膚の状態の改善にも有利に機能することができる。
第1の組成物と第2の組成物との混合物を皮膚又は唇に適用する前に、軟膏又はクリーム等の少なくとも1つの化粧品を皮膚又は唇に適用することが可能である。このことは、痩身等の美容効果を高め、改善する。第1の組成物及び/又は第2の組成物が少なくとも1つの化粧品成分を含む場合、美容方法を単純にすることができる。なぜなら、少なくとも1つの化粧品を皮膚又は唇に適用するステップを省略することができるからである。
第1の組成物と第2の組成物との混合物を皮膚又は唇に1分〜60分間、好ましくは10分〜45分間、より好ましくは15分〜30分間適用したままにすることが可能である。
更に、混合物が水を含む場合、本発明による化粧用シートは、しわ、とりわけ微細な線のみでなくほうれい線等の深い線も改善することができ、皮膚又は唇の乾燥を改善することもできる。
本発明を、実施例を通してより詳細に説明することにするが、実施例は本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
表1に示す成分を混合することによって、実施例1及び比較例1による次の第1の組成物を調製した。表1に示す「%」は、組成物の総質量に対する「質量%」を意味する。
実施例1及び比較例1による第1の組成物の粘度を、スピンドルNo.1を備えた日本の東京計器株式会社製造のBM型粘度計で、60rpmで1分間、20℃で測定した。
次に、表2に示す成分を混合することによって、実施例1及び比較例1による次の第2の組成物を調製した。表2に示す「%」は、組成物の総質量に対する「質量%」を意味する。
実施例1及び比較例1による第2の組成物の粘度を、スピンドルNo.3を備えた日本の東京計器株式会社製造のBH型粘度計で、10rpmで1分間、20℃で測定した。
実施例1及び比較例1の各々について、第1の組成物1g及び第2の組成物1gを混合し、混合物中のCO2濃度(w/w%)を、第1の組成物と第2の組成物との混合直後(T0)、20分後(T20)及び60分後(T60)に、熱伝導度検出器を備えたガスクロマトグラフィーで測定した。測定を2回繰り返し、測定値の平均を求めた。CO2濃度の平均値を表3に示す。混合物の粘度も表3に示す。
表3から明らかであるとおり、実施例1で得られた混合物は、混合物中に二酸化炭素を長時間保持することができたが、比較例で得られた混合物は、混合物中に二酸化炭素を長時間保持することができなかった。したがって、実施例1で得られた混合物の方が、二酸化炭素から得られる美容効果を、比較例1で得られた混合物より効果的に又は長時間にわたって発揮できることは明白である。
1 キット
2 第1の容器
3 第2の容器
4 ディスペンサー
5 ノズル
6 スタティックミキサーケーシング
6a 突起
6b 突起
7 スタティックミキサー
8 ハウジング
8a バーの穴
8b バーの穴
9 出口
10 入口
11 入口
12 アクチュエーター
12a 押しボタン
12b アーム
12c アーム
12d 突起
12e 突起
12f 穴
12g 穴
13 容器ホルダー

Claims (15)

  1. 少なくとも1種の炭酸塩を含む第1の組成物を含む第1の区画と、
    少なくとも1種の酸を含む第2の組成物を含む第2の区画と、
    前記第1の組成物と前記第2の組成物との混合物を吐出するディスペンサーと
    を含み、
    前記第1の組成物及び前記第2の組成物の各々の20℃での粘度が、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.sである、
    二酸化炭素を生成し、保持するキット。
  2. 前記第1の組成物と前記第2の組成物との混合物の20℃での粘度が、2,000〜60,000mPa.s、好ましくは5,000〜50,000mPa.s、より好ましくは10,000〜40,000mPa.sである、請求項1に記載のキット。
  3. 前記第1の区画及び/又は前記第2の区画が少なくとも1種の噴射剤を含む、請求項1又は2に記載のキット。
  4. 前記噴射剤が、前記第1の組成物及び/又は前記第2の組成物に接触しない、請求項1から3のいずれか一項に記載のキット。
  5. 前記ディスペンサーが、少なくとも1種のミキサーを更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のキット。
  6. 前記ミキサーがスタティックミキサーである、請求項5に記載のキット。
  7. 前記ディスペンサーが、前記第1の組成物と前記第2の組成物との混合物を吐出するのを制御する少なくとも1つのアクチュエーターを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のキット。
  8. 前記混合物が、前記炭酸塩及び前記酸によって生成した二酸化炭素気泡を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のキット。
  9. 前記炭酸塩が、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム及び炭酸バリウムからなる群から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載のキット。
  10. 前記酸が有機酸である、請求項1から9のいずれか一項に記載のキット。
  11. 前記有機酸が、ジカルボン酸、たとえばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸;酸性アミノ酸、たとえばグルタミン酸及びアスパラギン酸;並びにヒドロキシ酸、たとえばグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、イタ酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α-オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸及びグルコン酸からなる群から選択される、請求項10に記載のキット。
  12. 前記酸が無機酸である、請求項1から9のいずれか一項に記載のキット。
  13. 前記無機酸が、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム及びスルファミン酸からなる群から選択される、請求項12に記載のキット。
  14. 前記第1の組成物及び/又は前記第2の組成物が、少なくとも1種の増粘剤を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のキット。
  15. 前記増粘剤が、
    (i)会合性増粘剤、
    (ii)架橋アクリル酸ホモポリマー、
    (iii)(メタ)アクリル酸とアクリル酸アルキル(C1〜C6)との架橋コポリマー、
    (iv)エステル型及び/又はアミド型のエチレン性不飽和モノマーを含む、非イオン性のホモポリマー及びコポリマー、
    (v)アクリル酸アンモニウムホモポリマー、及び、アクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマー、
    (vi)多糖、並びに
    (vii)C12〜C30脂肪族アルコール
    からなる群から選択される、請求項14に記載のキット。
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