JP2014121545A5 - - Google Patents
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また、図柄等のスクロール中には、時として通常時よりも高確率で遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、大当たり)となることを事前に示唆する興趣演出(例えば、リーチ表示による演出等)が行われて、有利な遊技に対する期待感を遊技者に持たせる工夫もなされている。リーチ表示による演出は、例えば、スクロール中の3列の図柄列のうち左右2列の図柄列を所定の図柄で停止させ、その後、中1列の図柄列を低速にスクロールさせることで、遊技者に対して、予め定められた組み合わせの停止図柄で停止する期待感を持たせる演出である。このリーチ表示による演出は、遊技者により高い期待感を持たせるために、通常の変動演出(リーチ表示を行わない変動演出)よりも長い時間行われる。
さて、興趣演出のパターンとして、有利な遊技状態への遷移を、複数回の変動演出にわたって連続的に実行する演出(以下、「連続予告演出」と称す。)によって示唆する遊技機も知られている。
しかしながら、従来の連続予告演出を行う遊技機では、変動演出における図柄の停止に対する興趣が低い、という問題点があった。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、識別情報の動的表示における識別情報の停止に対する興趣を向上することができる遊技機を提供することを目的としている。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、識別情報の動的表示における識別情報の停止に対する興趣を向上することができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、所定の始動条件の成立を検出する検出手段と、その検出手段によって前記始動条件の成立が検出された場合に情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された情報に基づいて識別情報の動的表示の種別を選定する選定手段とを有する主制御手段と、前記選定手段によって選定された識別情報の動的表示の間、前記主制御手段によって表示制御される主表示手段と、前記主制御手段からの指示に応じて、前記選定手段により選定された前記識別情報の動的表示の種別に対応した前記識別情報の動的表示を実行する動的表示実行手段を有する副制御手段とを備え、前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示において予め定めた識別情報の組み合わせが現出された場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与するものであって、前記主制御手段は、前記識別情報の動的表示を制御するための所定コマンドを前記副制御手段に対して送信する送信手段と、前記所定コマンドに対応した時間、前記主表示手段に所定の切替表示を実行させる主表示制御手段と、を備え、前記副制御手段は、前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示の待機回数を記憶可能であり、前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて、前記記憶された待機回数内の前記識別情報の動的表示において、所定の演出を実行可能に設定する設定手段と、前記識別情報の動的表示の種別を判定する判定手段とを備えて前記識別情報の動的表示を実行するものであり、前記設定手段の設定に基づいて前記所定の演出を実行し、前記判定手段によって識別情報の動的表示の種別が所定の種別であると判定された場合に、その所定の識別情報の動的表示の種別に割り当てられた所定時間の中で、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われるように前記識別情報の動的表示を実行する擬似変動実行手段を備え、前記所定の演出を実行しない場合に、前記識別情報の動的表示の停止に合わせて所定の音声を発生する手段と、前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて前記設定手段により前記所定の演出が実行可能に設定された場合に、その識別情報の動的表示の停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、前記擬似変動実行手段により前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われる場合に、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、を備え、前記擬似変動実行手段は、前記識別情報の動的表示において擬似的に動的表示を停止させ得る回数を複数種類備え、前記主表示制御手段は、前記擬似変動実行手段によって前記所定時間の識別情報の動的表示において前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が実行される場合であっても、前記所定の切替表示を擬似的に停止させることなく前記所定の切替表示を継続する。
請求項1記載の遊技機によれば、所定の始動条件の成立を検出する検出手段と、その検出手段によって前記始動条件の成立が検出された場合に情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された情報に基づいて識別情報の動的表示の種別を選定する選定手段とを有する主制御手段と、前記選定手段によって選定された識別情報の動的表示の間、前記主制御手段によって表示制御される主表示手段と、前記主制御手段からの指示に応じて、前記選定手段により選定された前記識別情報の動的表示の種別に対応した前記識別情報の動的表示を実行する動的表示実行手段を有する副制御手段とを備え、前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示において予め定めた識別情報の組み合わせが現出された場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与するものであって、前記主制御手段は、前記識別情報の動的表示を制御するための所定コマンドを前記副制御手段に対して送信する送信手段と、前記所定コマンドに対応した時間、前記主表示手段に所定の切替表示を実行させる主表示制御手段と、を備え、前記副制御手段は、前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示の待機回数を記憶可能であり、前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて、前記記憶された待機回数内の前記識別情報の動的表示において、所定の演出を実行可能に設定する設定手段と、前記識別情報の動的表示の種別を判定する判定手段とを備えて前記識別情報の動的表示を実行するものであり、前記設定手段の設定に基づいて前記所定の演出を実行し、前記判定手段によって識別情報の動的表示の種別が所定の種別であると判定された場合に、その所定の識別情報の動的表示の種別に割り当てられた所定時間の中で、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われるように前記識別情報の動的表示を実行する擬似変動実行手段を備え、前記所定の演出を実行しない場合に、前記識別情報の動的表示の停止に合わせて所定の音声を発生する手段と、前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて前記設定手段により前記所定の演出が実行可能に設定された場合に、その識別情報の動的表示の停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、前記擬似変動実行手段により前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われる場合に、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、を備え、前記擬似変動実行手段は、前記識別情報の動的表示において擬似的に動的表示を停止させ得る回数を複数種類備え、前記主表示制御手段は、前記擬似変動実行手段によって前記所定時間の識別情報の動的表示において前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が実行される場合であっても、前記所定の切替表示を擬似的に停止させることなく前記所定の切替表示を継続するので、識別情報の動的表示における識別情報の停止に対する興趣を向上することができる。
遊技機1から30のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機33。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
<その他>
近年、パチンコ機等の遊技機においては、液晶表示装置等の表示装置に変動演出などの様々な演出画像を表示して遊技の興趣向上を図っている。変動演出は、入球口(始動口)に球が入球(入賞)することで開始される演出であり、例えば、有効表示領域に横又は縦に3個、或いは3×3の升目に合計9個の図柄等を表示し、所定の遊技条件に基づいて表示される図柄等をスクロールさせ、そのスクロールが停止した際に、所定の停止位置において停止図柄が予め定められた組み合わせとなっている場合に大当たりを発生させるものである。
また、図柄等のスクロール中には、時として通常時よりも高確率で遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、大当たり)となることを事前に示唆する興趣演出(例えば、リーチ表示による演出等)が行われて、有利な遊技に対する期待感を遊技者に持たせる工夫もなされている。リーチ表示による演出は、例えば、スクロール中の3列の図柄列のうち左右2列の図柄列を所定の図柄で停止させ、その後、中1列の図柄列を低速にスクロールさせることで、遊技者に対して、予め定められた組み合わせの停止図柄で停止する期待感を持たせる演出である。このリーチ表示による演出は、遊技者により高い期待感を持たせるために、通常の変動演出(リーチ表示を行わない変動演出)よりも長い時間行われる。尚、一般的に興趣演出のパターンは、始動入賞時に行われる大当たりを発生させるか否かを決定する抽選と合わせて選択される。
さて、興趣演出のパターンとして、有利な遊技状態への遷移を、複数回の変動演出にわたって連続的に実行する演出(以下、「連続予告演出」と称す。)によって示唆する遊技機が知られている(例えば、特許文献1:実開平7−24383号公報)。この連続予告演出は、始動入賞時に興趣演出のパターンが確定した場合に、その確定以前に待機されていた全ての変動演出に対して、リーチ表示を伴わせることにより行われる。そして、この連続予告演出により、1回の変動演出でなく、複数回の変動演出にわたって遊技者に有利な遊技状態への期待感を持たせることで、遊技の興趣向上が図られている。
しかしながら、従来の連続予告演出を行う遊技機では、始動入賞時の抽選を実行する主制御装置が連続予告演出実行を行うと共に、連続予告演出の実行を決定した場合、その主制御装置によって、待機していた全ての変動演出に対してリーチ表示を伴わせるといった、連続予告演出の態様を設定する処理が行われるので、主制御装置において、処理に係る負荷が増大する恐れがある。一方、主制御装置では、抽選処理の遅延や誤動作を防止するため、処理負荷を小さく抑えることが求められるため、種々の態様で連続予告演出を行うことが難しい、という問題点があった。
本技術的思想は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、種々の態様で、遊技者に所定の期待感を持たせる演出を連続して実行することができる遊技機を提供することを目的としている。
<手段>
この目的を達成するために技術的思想1の遊技機は、所定の始動条件の成立を検出する検出手段と、その検出手段によって前記始動条件の成立が検出された場合にランダムな情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された情報に基づいて識別情報の動的表示である第1の演出の態様を選定する選定手段とを有する主制御手段と、その主制御手段からの指示に応じて、前記選定手段により選定された前記第1の演出の態様に基づき前記第1の演出を実行する第1演出実行手段を有する副制御手段とを備え、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせが現出される場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与するものであって、前記主制御手段は、前記第1の演出とは別の第2の演出を行うか否かを判定する判定手段と、その判定手段によって前記第2の演出を行うと判定された場合に、その第2の演出の実行を許可する許可コマンドを前記副制御手段に対して送信する許可送信手段とを備え、前記副制御手段は、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出の待機回数を記憶する記憶手段と、前記許可送信手段により送信される許可コマンドを受信することに基づいて、前記記憶手段に記憶された待機回数分の前記第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、その第1の演出に加えて前記第2の演出を実行可能に設定する設定手段と、その設定手段により前記第2の演出が加えられた第1の演出が前記第1演出実行手段により実行される場合に、前記第2の演出を実行する第2演出実行手段とを備える。
技術的思想2の遊技機は、技術的思想1記載の遊技機において、前記設定手段は、前記許可送信手段により送信される許可コマンドを受信することに基づいて、前記記憶手段に記憶された待機回数分の前記第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の停止に合わせて前記第2の演出を実行可能に設定するものであり、前記第2演出実行手段は、前記設定手段により前記第2の演出が加えられた第1の演出が前記第1演出実行手段により実行される場合に、その第1の演出の停止に合わせて前記第2の演出を実行するものである。
技術的思想3の遊技機は、技術的思想2記載の遊技機において、前記第2演出実行手段は、前記第1演出実行手段によって実行される前記識別情報の動的表示の停止後に、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、前記第2の演出を実行するものである。
技術的思想4の遊技機は、技術的思想1から3のいずれか記載の遊技機において、前記主制御手段は、定期的に実行される定期処理を実行可能であり、その定期処理は、前記第1演出実行手段における前記第1の演出の実行開始を制御する第1演出開始処理と、前記判定手段による前記第2の演出を行うか否かの判定を制御する第2演出判定処理とを含み、前記主制御手段は、一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行の有無に関する情報を設定する第1演出開始処理実行情報設定手段と、その第1演出開始処理実行情報設定手段により、前記一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定される場合は、その一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第2演出判定処理の実行を未実行とするか、或いは、前記第2演出判定処理を簡易的な処理に変更する第2演出判定処理変更手段とを備えている。
技術的思想5の遊技機は、技術的思想4記載の遊技機において、前記遊技機は、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせのうち特定の組み合わせが現出されることに基づいて、その後に実行される第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が高い確率で現出する高確率状態を遊技者に対して付与するものであって、前記主制御手段は、前記遊技機が前記高確率状態であることを検出する高確率状態検出手段を備え、前記第2演出判定処理変更手段は、前記高確率状態検出手段により前記遊技機が前記高確率状態であることが検出された場合に、前記第1演出開始処理実行情報設定手段により、前記一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定されれば、その一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第2演出判定処理の実行を未実行とするか、或いは、前記第2演出判定処理を簡易的な処理に変更するものである。
<効果>
技術的思想1記載の遊技機によれば、主制御手段において、検出手段により始動条件の成立が検出された場合に取得手段により取得された情報に基づいて、第1の演出の態様が選定手段により選定される。そして、副制御手段において、その選定された態様で識別情報の動的表示が第1の演出として第1演出実行手段により実行される。また、主制御手段では、第1の演出とは別の第2の演出を行うか否かが判定手段により判定され、その結果、第2の演出を行うと判定された場合に、その第2の演出の実行を許可する許可コマンドが副制御手段に対して主制御手段の許可送信手段により送信される。一方、主制御手段において始動条件の成立が検出されたときに、過去に検出された始動条件の成立に対応する第1の演出が副制御手段の第1演出実行手段にて実行中である場合、今回の検出された始動条件の成立に対応する第1の演出は待機され、その待機回数が副制御手段に設けられた記憶手段に記憶される。そして、副制御手段において、主制御手段から送信される許可コマンドが受信されると、記憶手段に記憶された待機回数分の第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、その第1の演出に加えて第2の演出が実行可能に、副制御手段の設定手段によって設定され、そして、第2の演出が加えられた第1の演出が第1演出実行手段によって実行される場合に、第2の演出が第2演出実行手段によって実行される。
これにより、例えば、始動条件の成立によって取得手段により取得された情報に基づき、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技状態への遷移を行うと判定される場合は、主制御手段の判定手段により第2の演出を行うと判定するようにすれば、副制御手段によって、その始動条件の成立時に待機されていた第1の演出がそれぞれ第1演出実行手段により実行される度に、その第1の演出に加えて、第2の演出が第2演出実行手段によって実行可能とされる。よって、第1の演出と共に第2の演出が連続して実行されれば、待機していた全ての第1の演出が終了した後に、遊技者に対して、遊技機の遊技状態が遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技状態へ遷移する期待感を持たせることができるという効果がある。
また、第2の演出は、上述した従来の遊技機にように第1の演出の態様を書き換えることによって行われるのではなく、第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、第1の演出に加えて実行可能に設定されるので、第2の演出が実行されることに伴って第1の演出の実行時間が長くなることを防止することができる。これにより、例えば、第1の演出の最大待機回数が決まっており、最大待機回数分の第1の演出を有している段階で始動条件が成立した場合に、その始動条件の成立が無視されるものであっても、第1の演出の実行時間が短く抑えられることによって、その待機回数が早く消費されるので、最大待機回数分の第1の演出を有する状況においても、遊技者に対して、そのまま球の打ち込みを継続させることができる。よって、遊技機の稼働率の低下を抑制し、また、遊技者に対して有利な遊技状態への遷移の機会を与えつつ、遊技者に所定の期待感を持たせる演出を連続して実行することができるという効果がある。
また、一般的な遊技機では、遊技者に所定の遊技価値を付与するか否かの抽選を遊技機の主たる制御によって行うので、抽選処理の遅延や誤動作を防止するために、遊技機の主たる制御に係る処理負荷を小さく抑えることが求められる。これに対し、主制御手段は、第2の演出を行うか否かを判定し、第2の演出を行うと判定した場合に、その実行を許可する許可コマンドを副制御手段に対して送信する処理が行われるだけであるので、処理の負荷を小さく抑えることができる。一方、副制御手段として処理能力の高い演算処理装置を使用すれば、第2の演出の実行に係る処理の負荷が高い場合であっても、容易に第2の演出を第2演出実行手段に対して実行させることができる。このように、第2の演出の実行を許可する許可コマンドを主制御手段から副制御手段に送信することで、処理の負荷の小さい処理を主制御手段に実行させ、処理の負荷の高い処理を副制御手段に実行させることによって、第2の演出の実行を容易に行うことができるという効果がある。また、許可コマンドと合わせて、主制御手段の取得手段による判定結果や選定手段により選定された第1の演出の態様を、主制御手段から副制御手段に送信すれば、副制御手段の設定手段において加えられる第2の演出の態様を多種多様に設定することができ、遊技者に対して様々な期待感を持たせることができるという効果がある。
技術的思想2記載の遊技機によれば、技術的思想1記載の遊技機の奏する効果に加え、副制御手段において、主制御手段から送信される許可コマンドが受信されると、記憶手段に記憶された待機回数分の第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の停止に合わせて第2の演出が実行可能に、副制御手段の設定手段によって設定される。そして、第2の演出が加えられた第1の演出が第1演出実行手段によって実行される場合に、その第1の演出の停止に合わせて第2の演出が第2演出実行手段によって実行される。これにより、第1の演出の停止時に現出された識別情報の組み合わせが、予め定められた識別情報の組み合わせ以外となり、所定の遊技価値が付与されなかった場合であっても、第2の演出が行われることにより、遊技者に対して所定の期待感を持たせることができる。よって、遊技者を飽きさせない演出を行うことができるという効果がある。
技術的思想3記載の遊技機によれば、技術的思想2記載の遊技機の奏する効果に加え、第1演出実行手段によって実行される識別情報の動的表示の停止後に、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、第2演出実行手段により第2の演出が実行される。通常、遊技者は、識別情報の動的表示に注視して遊技を行うので、この動的表示の停止後に現出される識別情報を用いて第2の演出を行うことによって、遊技者に対して容易に第2の演出が行われたことを認識させることができるという効果がある。また、識別情報の動的表示の停止後に、予め定めた識別情報の組み合わせが現出せずに、所定の遊技価値が付与されない状態であっても、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、遊技者に対して、所定の期待感を持たせることができ、遊技者に遊技を続けさせる動機づけを与えることができるという効果がある。
技術的思想4記載の遊技機によれば、技術的思想1から3のいずれか記載の遊技機の奏する効果に加え、主制御手段によって定期的に定期処理が実行され、それぞれの定期処理の中で、第1演出実行手段における第1の演出の実行開始を制御する第1演出開始処理と、判定手段による第2の演出を行うか否かの判定を制御する第2演出判定処理とが実行される。そして、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理が実行される場合、その実行を示唆する情報が第1演出開始処理実行情報設定手段に設定されると共に、その第1演出開始処理実行情報設定手段により設定された情報に基づいて、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更される。
ここで、第1演出開始処理は、これから開始する第1の演出に関する設定を行う処理で、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報に基づいて、第1の演出において現出される識別情報の設定が行われる。この場合、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)が複数あれば、その全ての所定の情報(当たり候補)に対して、取得手段により取得されるランダムな情報と一致するか否かが判定されるので、その判定処理に時間がかかる。特に、取得手段により取得されるランダムな情報に対して、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する確率が高く設定される場合(所謂、確変中)は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。
一方、第2演出判定処理により制御される判定手段による判定、即ち、第2の演出を行うか否かの判定も、その判定条件が複雑な場合は、その第2演出判定処理においても時間がかかる。例えば、ランダムな情報が第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)であるか否かに基づいて、判定手段が第2の演出を行うか否かを判定するものである場合は、第1演出開始処理と同様に、全ての所定の情報(当たり候補)に対して、取得手段により取得されるランダムな情報と一致するか否かを判定する必要があるため、その判定処理に時間がかかる。特に、上述の「確変中」は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、第1演出開始処理と同様に、判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。従って、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理と第2演出判定処理とが実行されると、その定期処理が実行される時間間隔の中で、いずれかの処理が終了しない恐れがある。
これに対し、技術的思想4記載の遊技機によれば、その一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理が実行される場合は、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更されるので、遊技機における処理の中で最も重要な処理である第1演出開始処理を、確実に行うことができるという効果がある。
技術的思想5記載の遊技機によれば、技術的思想4記載の遊技機の奏する効果に加え、第1演出実行手段により実行される第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせのうち特定の組み合わせが現出されることに基づいて、その後に実行される第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が高い確率で現出する高確率状態が、遊技者に対して付与される。そして、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出された場合に、第1演出開始処理実行情報設定手段により、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定されれば、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更される。
ここで、第1演出開始処理が、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報が所定の情報(当たり候補)と一致するか否を判定することによって、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させるか否かを判定する処理を含むものであれば、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)であることが検出された場合は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、その判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。また、ランダムな情報が第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)であるか否かに基づいて、第2演出判定処理により制御される判定手段が第2の演出を行うか否かを判定するものであれば、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)である場合は、第1演出開始処理と同様に、判定手段による判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。
これに対して、技術的思想5記載の遊技機によれば、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出された場合に、1のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理が実行されれば、その実行に関する情報が第1演出開始処理実行情報設定手段により設定され、その設定により、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更されるので、この場合に、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理と第2演出判定処理とがいずれも実行されることを防ぐことができる。よって、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)であっても、遊技機における処理の中で最も重要な処理である第1演出現出情報判定手段による判定を、確実に行うことができる。
一方、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出されない場合、即ち、遊技機において、第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が低い確率(通常の確率)で現出する低確率状態である場合は、一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理に加えて、第2演出判定処理を通常の処理によって行うことができる。ここで、第1演出開始処理が、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報が所定の情報(当たり候補)と一致するか否を判定することによって、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させるか否かを判定する処理を含むものであれば、遊技機が低確率状態(所謂、通常状態)であることが検出された場合は、所定の情報(当たり候補)の数が少ないので、その判定処理にかかる時間も比較的短いものとなる。よって、この場合、一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理と第2演出判定処理とを行っても、これら2つの処理を完了させることができると共に、第2演出判定処理が行われることによって、第2の演出を行うとの判定がなされる機会を増やすことができ、遊技者に対して興趣向上の機会を増やすことができるという効果がある。
<その他>
近年、パチンコ機等の遊技機においては、液晶表示装置等の表示装置に変動演出などの様々な演出画像を表示して遊技の興趣向上を図っている。変動演出は、入球口(始動口)に球が入球(入賞)することで開始される演出であり、例えば、有効表示領域に横又は縦に3個、或いは3×3の升目に合計9個の図柄等を表示し、所定の遊技条件に基づいて表示される図柄等をスクロールさせ、そのスクロールが停止した際に、所定の停止位置において停止図柄が予め定められた組み合わせとなっている場合に大当たりを発生させるものである。
また、図柄等のスクロール中には、時として通常時よりも高確率で遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、大当たり)となることを事前に示唆する興趣演出(例えば、リーチ表示による演出等)が行われて、有利な遊技に対する期待感を遊技者に持たせる工夫もなされている。リーチ表示による演出は、例えば、スクロール中の3列の図柄列のうち左右2列の図柄列を所定の図柄で停止させ、その後、中1列の図柄列を低速にスクロールさせることで、遊技者に対して、予め定められた組み合わせの停止図柄で停止する期待感を持たせる演出である。このリーチ表示による演出は、遊技者により高い期待感を持たせるために、通常の変動演出(リーチ表示を行わない変動演出)よりも長い時間行われる。尚、一般的に興趣演出のパターンは、始動入賞時に行われる大当たりを発生させるか否かを決定する抽選と合わせて選択される。
さて、興趣演出のパターンとして、有利な遊技状態への遷移を、複数回の変動演出にわたって連続的に実行する演出(以下、「連続予告演出」と称す。)によって示唆する遊技機が知られている(例えば、特許文献1:実開平7−24383号公報)。この連続予告演出は、始動入賞時に興趣演出のパターンが確定した場合に、その確定以前に待機されていた全ての変動演出に対して、リーチ表示を伴わせることにより行われる。そして、この連続予告演出により、1回の変動演出でなく、複数回の変動演出にわたって遊技者に有利な遊技状態への期待感を持たせることで、遊技の興趣向上が図られている。
しかしながら、従来の連続予告演出を行う遊技機では、始動入賞時の抽選を実行する主制御装置が連続予告演出実行を行うと共に、連続予告演出の実行を決定した場合、その主制御装置によって、待機していた全ての変動演出に対してリーチ表示を伴わせるといった、連続予告演出の態様を設定する処理が行われるので、主制御装置において、処理に係る負荷が増大する恐れがある。一方、主制御装置では、抽選処理の遅延や誤動作を防止するため、処理負荷を小さく抑えることが求められるため、種々の態様で連続予告演出を行うことが難しい、という問題点があった。
本技術的思想は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、種々の態様で、遊技者に所定の期待感を持たせる演出を連続して実行することができる遊技機を提供することを目的としている。
<手段>
この目的を達成するために技術的思想1の遊技機は、所定の始動条件の成立を検出する検出手段と、その検出手段によって前記始動条件の成立が検出された場合にランダムな情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された情報に基づいて識別情報の動的表示である第1の演出の態様を選定する選定手段とを有する主制御手段と、その主制御手段からの指示に応じて、前記選定手段により選定された前記第1の演出の態様に基づき前記第1の演出を実行する第1演出実行手段を有する副制御手段とを備え、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせが現出される場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与するものであって、前記主制御手段は、前記第1の演出とは別の第2の演出を行うか否かを判定する判定手段と、その判定手段によって前記第2の演出を行うと判定された場合に、その第2の演出の実行を許可する許可コマンドを前記副制御手段に対して送信する許可送信手段とを備え、前記副制御手段は、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出の待機回数を記憶する記憶手段と、前記許可送信手段により送信される許可コマンドを受信することに基づいて、前記記憶手段に記憶された待機回数分の前記第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、その第1の演出に加えて前記第2の演出を実行可能に設定する設定手段と、その設定手段により前記第2の演出が加えられた第1の演出が前記第1演出実行手段により実行される場合に、前記第2の演出を実行する第2演出実行手段とを備える。
技術的思想2の遊技機は、技術的思想1記載の遊技機において、前記設定手段は、前記許可送信手段により送信される許可コマンドを受信することに基づいて、前記記憶手段に記憶された待機回数分の前記第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の停止に合わせて前記第2の演出を実行可能に設定するものであり、前記第2演出実行手段は、前記設定手段により前記第2の演出が加えられた第1の演出が前記第1演出実行手段により実行される場合に、その第1の演出の停止に合わせて前記第2の演出を実行するものである。
技術的思想3の遊技機は、技術的思想2記載の遊技機において、前記第2演出実行手段は、前記第1演出実行手段によって実行される前記識別情報の動的表示の停止後に、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、前記第2の演出を実行するものである。
技術的思想4の遊技機は、技術的思想1から3のいずれか記載の遊技機において、前記主制御手段は、定期的に実行される定期処理を実行可能であり、その定期処理は、前記第1演出実行手段における前記第1の演出の実行開始を制御する第1演出開始処理と、前記判定手段による前記第2の演出を行うか否かの判定を制御する第2演出判定処理とを含み、前記主制御手段は、一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行の有無に関する情報を設定する第1演出開始処理実行情報設定手段と、その第1演出開始処理実行情報設定手段により、前記一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定される場合は、その一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第2演出判定処理の実行を未実行とするか、或いは、前記第2演出判定処理を簡易的な処理に変更する第2演出判定処理変更手段とを備えている。
技術的思想5の遊技機は、技術的思想4記載の遊技機において、前記遊技機は、前記第1演出実行手段により実行される前記第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせのうち特定の組み合わせが現出されることに基づいて、その後に実行される第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が高い確率で現出する高確率状態を遊技者に対して付与するものであって、前記主制御手段は、前記遊技機が前記高確率状態であることを検出する高確率状態検出手段を備え、前記第2演出判定処理変更手段は、前記高確率状態検出手段により前記遊技機が前記高確率状態であることが検出された場合に、前記第1演出開始処理実行情報設定手段により、前記一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定されれば、その一のタイミングで実行される定期処理の中で前記第2演出判定処理の実行を未実行とするか、或いは、前記第2演出判定処理を簡易的な処理に変更するものである。
<効果>
技術的思想1記載の遊技機によれば、主制御手段において、検出手段により始動条件の成立が検出された場合に取得手段により取得された情報に基づいて、第1の演出の態様が選定手段により選定される。そして、副制御手段において、その選定された態様で識別情報の動的表示が第1の演出として第1演出実行手段により実行される。また、主制御手段では、第1の演出とは別の第2の演出を行うか否かが判定手段により判定され、その結果、第2の演出を行うと判定された場合に、その第2の演出の実行を許可する許可コマンドが副制御手段に対して主制御手段の許可送信手段により送信される。一方、主制御手段において始動条件の成立が検出されたときに、過去に検出された始動条件の成立に対応する第1の演出が副制御手段の第1演出実行手段にて実行中である場合、今回の検出された始動条件の成立に対応する第1の演出は待機され、その待機回数が副制御手段に設けられた記憶手段に記憶される。そして、副制御手段において、主制御手段から送信される許可コマンドが受信されると、記憶手段に記憶された待機回数分の第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、その第1の演出に加えて第2の演出が実行可能に、副制御手段の設定手段によって設定され、そして、第2の演出が加えられた第1の演出が第1演出実行手段によって実行される場合に、第2の演出が第2演出実行手段によって実行される。
これにより、例えば、始動条件の成立によって取得手段により取得された情報に基づき、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技状態への遷移を行うと判定される場合は、主制御手段の判定手段により第2の演出を行うと判定するようにすれば、副制御手段によって、その始動条件の成立時に待機されていた第1の演出がそれぞれ第1演出実行手段により実行される度に、その第1の演出に加えて、第2の演出が第2演出実行手段によって実行可能とされる。よって、第1の演出と共に第2の演出が連続して実行されれば、待機していた全ての第1の演出が終了した後に、遊技者に対して、遊技機の遊技状態が遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技状態へ遷移する期待感を持たせることができるという効果がある。
また、第2の演出は、上述した従来の遊技機にように第1の演出の態様を書き換えることによって行われるのではなく、第1の演出の実行に割り当てられた時間の中で、第1の演出に加えて実行可能に設定されるので、第2の演出が実行されることに伴って第1の演出の実行時間が長くなることを防止することができる。これにより、例えば、第1の演出の最大待機回数が決まっており、最大待機回数分の第1の演出を有している段階で始動条件が成立した場合に、その始動条件の成立が無視されるものであっても、第1の演出の実行時間が短く抑えられることによって、その待機回数が早く消費されるので、最大待機回数分の第1の演出を有する状況においても、遊技者に対して、そのまま球の打ち込みを継続させることができる。よって、遊技機の稼働率の低下を抑制し、また、遊技者に対して有利な遊技状態への遷移の機会を与えつつ、遊技者に所定の期待感を持たせる演出を連続して実行することができるという効果がある。
また、一般的な遊技機では、遊技者に所定の遊技価値を付与するか否かの抽選を遊技機の主たる制御によって行うので、抽選処理の遅延や誤動作を防止するために、遊技機の主たる制御に係る処理負荷を小さく抑えることが求められる。これに対し、主制御手段は、第2の演出を行うか否かを判定し、第2の演出を行うと判定した場合に、その実行を許可する許可コマンドを副制御手段に対して送信する処理が行われるだけであるので、処理の負荷を小さく抑えることができる。一方、副制御手段として処理能力の高い演算処理装置を使用すれば、第2の演出の実行に係る処理の負荷が高い場合であっても、容易に第2の演出を第2演出実行手段に対して実行させることができる。このように、第2の演出の実行を許可する許可コマンドを主制御手段から副制御手段に送信することで、処理の負荷の小さい処理を主制御手段に実行させ、処理の負荷の高い処理を副制御手段に実行させることによって、第2の演出の実行を容易に行うことができるという効果がある。また、許可コマンドと合わせて、主制御手段の取得手段による判定結果や選定手段により選定された第1の演出の態様を、主制御手段から副制御手段に送信すれば、副制御手段の設定手段において加えられる第2の演出の態様を多種多様に設定することができ、遊技者に対して様々な期待感を持たせることができるという効果がある。
技術的思想2記載の遊技機によれば、技術的思想1記載の遊技機の奏する効果に加え、副制御手段において、主制御手段から送信される許可コマンドが受信されると、記憶手段に記憶された待機回数分の第1の演出のそれぞれにおいて、その第1の演出の停止に合わせて第2の演出が実行可能に、副制御手段の設定手段によって設定される。そして、第2の演出が加えられた第1の演出が第1演出実行手段によって実行される場合に、その第1の演出の停止に合わせて第2の演出が第2演出実行手段によって実行される。これにより、第1の演出の停止時に現出された識別情報の組み合わせが、予め定められた識別情報の組み合わせ以外となり、所定の遊技価値が付与されなかった場合であっても、第2の演出が行われることにより、遊技者に対して所定の期待感を持たせることができる。よって、遊技者を飽きさせない演出を行うことができるという効果がある。
技術的思想3記載の遊技機によれば、技術的思想2記載の遊技機の奏する効果に加え、第1演出実行手段によって実行される識別情報の動的表示の停止後に、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、第2演出実行手段により第2の演出が実行される。通常、遊技者は、識別情報の動的表示に注視して遊技を行うので、この動的表示の停止後に現出される識別情報を用いて第2の演出を行うことによって、遊技者に対して容易に第2の演出が行われたことを認識させることができるという効果がある。また、識別情報の動的表示の停止後に、予め定めた識別情報の組み合わせが現出せずに、所定の遊技価値が付与されない状態であっても、所定の組み合わせの識別情報を現出させることによって、遊技者に対して、所定の期待感を持たせることができ、遊技者に遊技を続けさせる動機づけを与えることができるという効果がある。
技術的思想4記載の遊技機によれば、技術的思想1から3のいずれか記載の遊技機の奏する効果に加え、主制御手段によって定期的に定期処理が実行され、それぞれの定期処理の中で、第1演出実行手段における第1の演出の実行開始を制御する第1演出開始処理と、判定手段による第2の演出を行うか否かの判定を制御する第2演出判定処理とが実行される。そして、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理が実行される場合、その実行を示唆する情報が第1演出開始処理実行情報設定手段に設定されると共に、その第1演出開始処理実行情報設定手段により設定された情報に基づいて、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更される。
ここで、第1演出開始処理は、これから開始する第1の演出に関する設定を行う処理で、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報に基づいて、第1の演出において現出される識別情報の設定が行われる。この場合、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)が複数あれば、その全ての所定の情報(当たり候補)に対して、取得手段により取得されるランダムな情報と一致するか否かが判定されるので、その判定処理に時間がかかる。特に、取得手段により取得されるランダムな情報に対して、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する確率が高く設定される場合(所謂、確変中)は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。
一方、第2演出判定処理により制御される判定手段による判定、即ち、第2の演出を行うか否かの判定も、その判定条件が複雑な場合は、その第2演出判定処理においても時間がかかる。例えば、ランダムな情報が第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)であるか否かに基づいて、判定手段が第2の演出を行うか否かを判定するものである場合は、第1演出開始処理と同様に、全ての所定の情報(当たり候補)に対して、取得手段により取得されるランダムな情報と一致するか否かを判定する必要があるため、その判定処理に時間がかかる。特に、上述の「確変中」は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、第1演出開始処理と同様に、判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。従って、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理と第2演出判定処理とが実行されると、その定期処理が実行される時間間隔の中で、いずれかの処理が終了しない恐れがある。
これに対し、技術的思想4記載の遊技機によれば、その一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理が実行される場合は、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更されるので、遊技機における処理の中で最も重要な処理である第1演出開始処理を、確実に行うことができるという効果がある。
技術的思想5記載の遊技機によれば、技術的思想4記載の遊技機の奏する効果に加え、第1演出実行手段により実行される第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせのうち特定の組み合わせが現出されることに基づいて、その後に実行される第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が高い確率で現出する高確率状態が、遊技者に対して付与される。そして、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出された場合に、第1演出開始処理実行情報設定手段により、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理の実行が有ることを示唆する情報が設定されれば、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更される。
ここで、第1演出開始処理が、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報が所定の情報(当たり候補)と一致するか否を判定することによって、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させるか否かを判定する処理を含むものであれば、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)であることが検出された場合は、所定の情報(当たり候補)の数が多く設定されるので、その判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。また、ランダムな情報が第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させると判定する所定の情報(当たり候補)であるか否かに基づいて、第2演出判定処理により制御される判定手段が第2の演出を行うか否かを判定するものであれば、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)である場合は、第1演出開始処理と同様に、判定手段による判定処理にかかる時間が非常に長いものとなる。
これに対して、技術的思想5記載の遊技機によれば、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出された場合に、1のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理が実行されれば、その実行に関する情報が第1演出開始処理実行情報設定手段により設定され、その設定により、第2演出判定処理変更手段により、第2演出判定処理の実行が未実行とされるか、或いは、第2演出判定処理が簡易的な処理に変更されるので、この場合に、一のタイミングで実行される定期処理の中で第1演出開始処理と第2演出判定処理とがいずれも実行されることを防ぐことができる。よって、遊技機が高確率状態(所謂、確変中)であっても、遊技機における処理の中で最も重要な処理である第1演出現出情報判定手段による判定を、確実に行うことができる。
一方、高確率検出手段により遊技機が高確率状態であることが検出されない場合、即ち、遊技機において、第1の演出において予め定められた組み合わせの識別情報が低い確率(通常の確率)で現出する低確率状態である場合は、一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理に加えて、第2演出判定処理を通常の処理によって行うことができる。ここで、第1演出開始処理が、例えば、取得手段により取得されるランダムな情報が所定の情報(当たり候補)と一致するか否を判定することによって、第1の演出において予め定めた識別情報の組み合わせを現出させるか否かを判定する処理を含むものであれば、遊技機が低確率状態(所謂、通常状態)であることが検出された場合は、所定の情報(当たり候補)の数が少ないので、その判定処理にかかる時間も比較的短いものとなる。よって、この場合、一のタイミングで実行される定期処理の中で、第1演出開始処理と第2演出判定処理とを行っても、これら2つの処理を完了させることができると共に、第2演出判定処理が行われることによって、第2の演出を行うとの判定がなされる機会を増やすことができ、遊技者に対して興趣向上の機会を増やすことができるという効果がある。
Claims (1)
- 所定の始動条件の成立を検出する検出手段と、その検出手段によって前記始動条件の成立が検出された場合に情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された情報に基づいて識別情報の動的表示の種別を選定する選定手段とを有する主制御手段と、前記選定手段によって選定された識別情報の動的表示の間、前記主制御手段によって表示制御される主表示手段と、前記主制御手段からの指示に応じて、前記選定手段により選定された前記識別情報の動的表示の種別に対応した前記識別情報の動的表示を実行する動的表示実行手段を有する副制御手段とを備え、前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示において予め定めた識別情報の組み合わせが現出された場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技機において、
前記主制御手段は、
前記識別情報の動的表示を制御するための所定コマンドを前記副制御手段に対して送信する送信手段と、
前記所定コマンドに対応した時間、前記主表示手段に所定の切替表示を実行させる主表示制御手段と、を備え、
前記副制御手段は、
前記動的表示実行手段により実行される前記識別情報の動的表示の待機回数を記憶可能であり、
前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて、前記記憶された待機回数内の前記識別情報の動的表示において、所定の演出を実行可能に設定する設定手段と、前記識別情報の動的表示の種別を判定する判定手段とを備えて前記識別情報の動的表示を実行するものであり、
前記設定手段の設定に基づいて前記所定の演出を実行し、
前記判定手段によって識別情報の動的表示の種別が所定の種別であると判定された場合に、その所定の識別情報の動的表示の種別に割り当てられた所定時間の中で、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われるように前記識別情報の動的表示を実行する擬似変動実行手段を備え、
前記所定の演出を実行しない場合に、前記識別情報の動的表示の停止に合わせて所定の音声を発生する手段と、
前記送信手段により送信される前記所定コマンドを受信することに基づいて前記設定手段により前記所定の演出が実行可能に設定された場合に、その識別情報の動的表示の停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、
前記擬似変動実行手段により前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が行われる場合に、前記識別情報の動的表示の擬似的な停止に合わせて前記所定の音声とは異なる音声を発生する手段と、を備え、
前記擬似変動実行手段は、前記識別情報の動的表示において擬似的に動的表示を停止させ得る回数を複数種類備え、
前記主表示制御手段は、前記擬似変動実行手段によって前記所定時間の識別情報の動的表示において前記識別情報の動的表示の擬似的な停止が実行される場合であっても、前記所定の切替表示を擬似的に停止させることなく前記所定の切替表示を継続することを特徴とする遊技機。
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