JP2014121359A - 流水検知装置 - Google Patents

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文江 菊池
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Abstract

【課題】 複雑な制御を必要とせずに弁体の開放動作を緩慢にすることが可能な流水検知装置を提供する。
【解決手段】 筒状の本体1の内部が隔壁12により一次側室Iと二次側室IIに仕切られ、隔壁12に穿設された連通口13を開閉可能な逆止弁構造の弁体2を有しており、弁体2の開放を検知して作動するスイッチ装置とを備えており、本体1の内壁に沿って摺動するシリンダー6を可撓部材66によって弁体2に連結して構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スプリンクラー設備に設置される流水検知装置に関するものである。
流水検知装置は、スプリンクラー設備の配管上に設置されるものであり、一次側が水源と接続され二次側にはスプリンクラーヘッドが設置された配管と接続している。流水検知装置の弁体は常時閉止状態にあるが、二次側に接続された配管上のスプリンクラーヘッドが作動して開放すると二次側内の流体が流出することで二次側内の流体圧力が減少する。そして一次側の流体圧力により弁体が開放動作して一次側の流体が二次側へ流れる。このときの弁体の開放をスイッチ装置により検知して外部の監視機器に信号を出力するのが流水検知装置である。
近年において二次側に充填される流体を負圧に維持した負圧スプリンクラー設備が存在する(例えば、特許文献1参照。)。負圧スプリンクラー設備は、平時において流水検知装置の弁体がロック機構によって閉止されており、スプリンクラーヘッドの近傍に設置された火災感知器の作動によってロック機構が解除される。ロック機構が解除になると弁体が開放可能になるが、二次側の流体が負圧であるため一次側の流体が二次側に急激に流れ込んでウォーターハンマーが発生して二次側配管やその配管上に設置されている機器を破損してしまうおそれがある。
そのため、特許文献1では、スプリンクラー設備の配管上に設置された予作動弁をバイパスするバイパス流路を設置して、火災感知器の作動信号によりバイパス流路上に設置した開放弁を先に開放させて一次側の流体を二次側に供給させ、所定時間が経過した後に予作動弁の弁体を開放することでウォーターハンマーを防止することが開示されている。
しかしながら上記のスプリンクラー設備においては、開放弁の開放後に所定時間が経過してから予作動弁を開放するので制御が複雑になるという問題がある。
特開2012−196384号公報
本発明では上記問題に鑑み、複雑な制御を必要とせずに弁体の開放動作を緩慢にすることが可能な流水検知装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の流水検知装置を提供する。
すなわち、筒状の本体の内部が隔壁により一次側室と二次側室に仕切られ、隔壁に穿設された連通口を開閉可能な逆止弁構造の弁体を有しており、弁体の開放を検知して作動するスイッチ装置とを備え、本体内壁に沿って摺動するシリンダーが可撓部材によって弁体に連結されている流水検知装置である。
これによれば、シリンダーと本体内壁との間に充填されている流体がシリンダーの動作を阻み、シリンダーと連結している弁体の開放動作を緩慢にするので弁体の急激な開放を防ぎウォーターハンマーの発生を防止することができる。
弁体が開放するときには弁体とシリンダーを連結している可撓部材によって弁体がシリンダーを牽引しながら動作するので弁体の動作が緩慢になる。一方、弁体が開放状態から閉止状態に戻る際には可撓部材が弛むので、弁体とシリンダーは別個に動作して弁体はシリンダーの影響を受けずに直ちに閉止状態に戻ることができる。
前記本発明については、シリンダーを一次側に設置して構成可能である。
これによれば、シリンダーと本体内壁との間に充填される流体として一次側室内の流体を用いることができる。
前記本発明については、シリンダーは弁体が微開状態から全開状態となる間に作用するように構成可能である。
弁体が閉止状態にあるときにシリンダーと弁体を連結する可撓部材には長さの余裕があり、弁体が微開状態以上に開放したときに可撓部材が緊張状態となってシリンダーが弁体の開放動作を緩慢にする。例えば、配管内の水の振動や二次側配管の微小漏れによる減圧で弁体が瞬時的に開閉する場合があるが、弁体が微開以上開放したときにスイッチ装置が作動するように構成することで、弁体の瞬時的な開閉の際に弁体が微開状態以上に開放することを防いで非火災時のスイッチ装置の作動を防止可能である。
前記本発明については、弁体が平時においてロック機構により閉止されており、火災感知器の作動によってロック機構が解除されるように構成することができる。
これによれば、上記の流水検知装置を二次側が負圧に維持された負圧スプリンクラー設備に設置した場合に弁体の開放時にウォーターハンマーが発生することを防止可能である。
本発明によれば、複雑な制御を必要とせずに弁体の開放時の動作を緩慢にすることができるので、ウォータハンマーの発生を防止可能な流水検知装置を提供することができる。
第1実施形態の流水検知装置の断面図 図1のX−X断面図 図2のY−Y断面図(シリンダーの図示は省略) 予作動式スプリンクラー設備の系統図 図1の弁体開放時の断面図
本発明の流水検知装置の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。本発明の流水検知装置は予作動スプリンクラー設備に設置される予作動式流水検知装置100であり、本体1、弁体2、ロッド3、弁体制御部材4、弁体開放検知機構5、シリンダー6から構成される。
本体1は中空状であり、上下の端には配管と接続するためのフランジ11が形成されている。本体1の内部はスイングチャッキ構造となっており、内部の隔壁12によって一次側室Iと二次側室IIに仕切られており、隔壁12には穴13が穿設されている。穴13には円筒形状のシートリング14が設置されており、シートリング14の一端側に弁体2が載置され、弁体2が載置される面が弁座15となっている。本体1の二次側室IIには、二次側室II内の水を外部に排出可能な排水弁16が設置されている。
弁体2は円板形状をしており弁座15の上に回動自在に載置されている。弁体2の回動軸21は二次側室IIに設置されており、回動軸21が設置された側の本体1の外部から弁体2の近傍にかけてロッド3が配置されている。また弁体2の弁座15との接触面の反対側には弁体制御部材4が固定設置されている。弁体2は弁体制御部材4を介してロッド3により押圧されており、開放方向への回動を阻止された状態にある。
弁体2において弁座15と接触する面の内側には、シートリング14の内側へ延出したスカート22が形成されている。スカート22は弁体2にボルト22Aによって固定設置されており、一次側室I方向の端はやや先細りとなるテーパー状に形成されている。スカート22の側面とシートリング14の内側との間には間隙部23が形成される。間隙部23を形成したことで弁体2の開放量を増加することができる。
より具体的に説明すると、一次側室Iと二次側室IIが同圧のときにスプリンクラーヘッド72が作動した場合、弁体2の開放量は作動しているスプリンクラーヘッド72から放水される水量が通過する量しか開放せず、極僅かしか開放しないので間隙部23により水が通過できる面積を絞ることで弁体2の開放(回動)量を増加することができる。
弁体2の開放量を増加させたことで、後述する弁体開放検知機構5に用いられるスイッチ装置56は汎用の安価なものを使用することが可能となる。また弁体2の開放量が大きいことにより、弁体開放検出範囲を広く設定することができるので、弁体開放検知性能が安定しており信頼性が高い弁体開放検知機構5を安価に製造することが可能となる。
ロッド3は本体1の外部から弁体2に向けて挿通されており、ロッド3の先端31は弁体2の近傍に配置される。本体1の外部側の端32は本体1の外部に設置されたピストン機構33のピストン34と接続されている。ピストン機構33はロッド3の動力源であり、チャンバー35内にピストン34を摺動可能に設置してある。ロッド3とピストン34は接続しており一緒にチャンバー35内を移動可能である。
ピストン34がチャンバー35内の左側に移動した状態のときロッド3の先端31は弁体2の近傍に配置され、この位置を第1位置とする。逆にピストン34がチャンバー35の右側に移動した状態のときロッド3の先端31は弁体2から離れた位置に配置され、この位置を第2位置とする。
チャンバー35には給水管36と排水管37が接続されている。給水管36は一次側配管71に接続され本体1の一次側室Iと連通しており、一次側室Iの水がチャンバー35内に充填される。排水管37には電動弁EVが設置されている。電動弁EVは常時閉止状態となっており、火災感知器74の作動によって開放する。
電動弁EVが閉止しているときチャンバー35内は一次側室Iから給水管36を通ってきた水が充填された状態となっており、ピストン34は弁体2側に移動した位置つまりチャンバー35の左側に配置される。電動弁EVが開放してチャンバー35内の水が排水管37から排水されるとピストン34とチャンバー35の左端の間に設置されたバネ34Aの作用によりピストン34はチャンバー35の右側へ移動する。
電動弁EVは停電時に開放状態となるものを用いると、停電時に予作動式流水検知装置100を湿式流水検知装置として機能させることができる。具体的に説明すると、停電時にチャンバー35内の水を排出してロッド3を第1位置から第2位置に移動可能としたことで弁体2が開閉可能な状態となり、特開2011−255058号公報や特開2011−152182号公報に記載された湿式流水検知装置と同じ機構・機能を有する。電動弁EVとして例えば停電時にはバネの力により開放状態になるスプリングリターン式の電動弁を用いてもよい。または通電時に閉弁する電磁弁を用いることも可能である。
弁体制御部材4は棒状であり、前述のように一端が弁体2の弁座15と接触する面と反対側に設置される。弁体制御部材4は弁体2の中心位置に固定設置され、本実施形態では弁体2の中心に螺刻された牝ネジに弁体制御部材4の牡ネジを螺合させて構成している。
弁体制御部材4を弁体2の中心位置に垂直に設置することで、弁体制御部材4が受ける力を弁体2の中心位置に作用させることができる。これにより弁体2の中心位置に力が作用することで弁体2から弁座15に均一に力を作用させることができるので弁体2と弁座15の間にOリング25を設置することでシール性が確保され、シール構造をシンプルなもので構成することができる。
弁体制御部材4にはロッド3が作用しているとともに、弁体2に印加されている水の圧力も作用している。より詳しく説明すると弁体2には一次側室I内の水の圧力による力と二次側室II内の水の圧力による力が作用している。本実施形態では、一次側室I内の水圧力は二次側室II内の水の圧力よりも高く設定しているので、弁体2には二次側室II方向へ押し上げられる力が印加されている。
上記の弁体2に作用している力は弁体制御部材4を介してロッド3にも伝わっている。従ってロッド3が弁体制御部材4に及ぼす力は上記の弁体2に作用している力を上回らなければ弁体2を閉止状態に維持することができず、これによりチャンバー35とピストン34のサイズが設計される。ロッド3が弁体制御部材4から離れると、上記の弁体2に作用している力により弁体2は二次側室II方向へ押し上げられ開放動作する。
弁体開放検知機構5は図2に示すように弁体2の回動軸21から離れた位置、より具体的には回動軸21と反対側の本体1の外部に設置される。弁体開放検知機構5の検知棒51は弁体2の周縁に形成された突出部24の下面と接触している。この検知棒51の突出部24と接触している側の先端は鍔状に形成されたフランジ52となっている。
検知棒51は弁体開放検知機構5内に回動軸53を有しており図3において検知棒51の両端は上下方向に揺動可能である。検知棒51のフランジ52は弁体開放検知機構5内の付勢部材である圧縮バネ54によって弁体2の開放方向つまり図3において上方に付勢されている。従って弁体2が開放動作すると圧縮バネ54の作用により検知棒51のフランジ52は図中上方へ回動動作する。一方、検知棒51の弁体開放検知機構5内部に配置された側の端55も下方へ回動変位する。検知棒51の端55の近傍に配置されたスイッチ装置56は、端55により係止されていたスイッチ押圧片57が開放されスイッチ装置56側に移動して、スイッチ装置56をオン状態として外部に信号が出力される。
回動変位した検知棒51は図3の二点鎖線で示すように、本体1の内部と弁体開放検知機構5の間の貫通穴17の端に係留されており、弁体2が開放した後で閉止状態に戻るときには貫通穴17の端に係留されている検知棒51のフランジ52が弁体2の突出部24と係合するので、弁体2が弁座15に着座する際には検知棒51も元の状態に戻ることができる。尚、弁体開放検知機構5の詳しい内部構造は特開2011−152182号公報に記載されているので上記以外の部分の説明は省略する。
シリンダー6は筒状をしており、一次側室I内に収容されている。シリンダー6は筒部61と筒部61の下端に形成された鍔部62からなり、鍔部62は外周方向へ拡張している。鍔部62の外周径は一次側室Iの内周径より僅かに小径となっている。鍔部62の外周部にはOリング62Aが設置されている。筒部61の上部はシートリング14の内部へ挿通されており、筒部61はシートリング14の内周部に沿って図中上下方向に移動可能となっている。
筒部61と一次側室Iの内壁の間には空間63が形成される。この空間63と一次側室Iとを連通する穴64が鍔部62に形成されている。
筒部61の内側には筒部61の中心軸Aに向かって突出した梁65が複数設置され、複数の梁は中心軸A上で結合する。梁65の結合部には弁体2とシリンダー6を連結する連結部材66が設置される。連結部材66は可撓性を有しており、具体的にはワイヤーや鎖によって構成される。
連結部材66の一端は筒部61の中心軸Aと梁65が交わる部分に設置したジョイント67Aと接続され、他端は弁体2のスカート22に設けたジョイント67Bに接続される。ジョイント67Bは弁体2が閉止状態のとき本体1の中心軸上に配置される。本実施形態では筒部61の中心軸Aと本体1の中心軸は同一直線上にある。
一次側室Iの下方には、リング状のストッパー68が設置されている。ストッパー68の外周部には牡ネジが形成されており、該牡ネジが螺合される牝ネジが一次側室Iの内壁に形成されている。ストッパー68の上面には鍔部62の下面が載置され、シリンダー6がこれよりも下方に移動できないように構成している。ストッパー68上にシリンダー6が載置され、弁体2が弁座15に着座しているとき連結部材66は弛みを有している。弁体2が僅かに開放した「微開状態」のときに連結部材66が緊張状態となり、さらに弁体2が開放動作すると連結部材66に接続されているシリンダー6が図中上方へ移動する。
次に本実施形態の予作動式流水検知装置100の動作について説明する。
予作動式流水検知装置100は予作動式スプリンクラー設備の配管上に設置される。図4に示すように予作動式流水検知装置100の一次側室Iは貯水槽WやポンプPが設置された一次側配管71と接続され、二次側室IIは末端にスプリンクラーヘッド72が設置された二次側配管73と接続している。一次側配管71および二次側配管73には貯水槽からポンプPで汲み上げた水が充填されている。ここで、一次側配管71内の水の圧力よりも二次側配管73内の水の圧力は低く設定されている。場合によっては二次側配管73内の水の圧力を負圧とすることも可能である。
スプリンクラーヘッド72の近傍には火災感知器74が設置されており、火災感知器74は予作動制御盤75と電気的に接続され、予作動制御盤75は電動弁EVと電気的に接続されている。図1に示すように電動弁EVは平時において閉止状態となっており、チャンバー35内には一次側Iから給水管36を通じて水が供給され、ピストン34が図中左側に移動した状態となる。
ピストン34に固定設置されたロッド3の先端は弁体制御部材4を押圧している。図1においてロッド3は弁体2の回動軸21側から弁体制御部材4の側面を押圧しており、弁体2の開放を阻止している。このときピストン34およびロッド3は第1位置に配置されている。
火災が発生すると、スプリンクラーヘッド72の近傍に設置された火災感知器74が作動する。火災感知器74の作動信号は予作動制御盤75に出力され、予作動制御盤75は電動弁EVへ開放信号を出力する。電動弁EVが開放するとチャンバー35内の水が排水管37から外部へ流出してチャンバー35内の圧力が低下する。
チャンバー35内の圧力低下によりピストン34を弁体制御部材4側に押圧する力が減少する。それによりピストン34内の水がロッド3の先端31から弁体制御部材4を押圧する力よりも、チャンバー35の左端に設置されたバネ34Aの作用および弁体2に作用している一次側室Iの水の圧力による力が上回り、弁体制御部材4と弁体2は開放方向(図中時計回り)に回動してピストン34およびロッド3は図中右側に移動を始める。チャンバー35内の水が全て排出されると、ピストン34は図5に示すように第2位置まで移動して、弁体2が全開放可能な状態となる。
弁体2は一次側室I内の水の圧力によって二次側室IIの方向に押圧されているので、ロッド3の移動により弁体2も回動軸21を支点として開放動作する。このとき、弁体2と連結している連結部材66の一端も弁体2とともに移動する。連結部材66の他端側はシリンダー6と連結されており、弁体2の開放動作により連結部材66も移動するが、連結部材66には弛みがあるので弁体2の開放動作の初期段階(微開状態)ではシリンダー6は移動しない。
この弁体2が閉止状態から微開状態までの間に一次側室Iから二次側室IIへ水を少量(具体的にはウォータハンマーが発生しない程度の量)供給して一次側室Iと二次側室IIの水の圧力の差を緩和する。
弁体2の開放動作により連結部材66が緊張状態になると弁体2に牽引されてシリンダー6が二次側室IIの方(図中上方)へ移動する。しかしながら空間63内には穴64から空間63内に供給された一次側室I内の水が充填されており、シリンダー6の上方への移動を阻んでいる。
シリンダー6は空間63内の水を穴64から一次側室Iへ排出させながら上方へ移動するのでシリンダー6の移動は緩慢になる。またシリンダー6と連結部材66により接続された弁体2の開放動作も同様に緩慢になる。
弁体2の開放により一次側室Iの水が二次側室IIに流入して、一次側室Iと二次側室IIの水の圧力が略等しくなると、弁体2は自重によって弁座15に着座し、シリンダー6は自重により図中下方へ移動する。このとき連結部材66は可撓性を有していることから弁体2とシリンダー6は別個に動作する。
このロッド3による弁体2の閉止状態が解除され弁体2が弁座15に着座して閉止している状態において、予作動式流水検知装置100は一般の湿式流水検知装置と同じ機能・作用を行うことができる。
火災感知器74の作動後にスプリンクラーヘッド72が火災の熱によって作動すると、作動したスプリンクラーヘッド72から二次側配管73内の水が放出されるので二次側配管73および二次側II内の水の圧力は減少する。
二次側IIの水の圧力減少により、弁体2に一次側Iから作用する水の圧力による力が二次側IIから作用する力を上回り、弁体2が開放動作する。このとき一次側Iから二次側IIへ供給される水量は作動しているスプリンクラーヘッド72から放水される水量しか通過しないので、弁体2は閉止位置から5〜10°程度開いた状態となる。
この弁体2の開放による変位量を弁体開放検知機構5が検出して流水信号を出力する。具体的には図3にて二点鎖線で示すように検知棒51を付勢する圧縮バネ54が回動軸53を中心としてフランジ52側の端を図中上方に回動させる。また、スイッチ装置56側の端55を図中下方に回動させる。
ここで検知棒51は弁体2の開放方向と離れる方向に回動する。具体的に説明すると、弁体2が開放するとき弁体2は時計回りに回動動作するが、検知棒51は反時計回りに回動する。これにより弁体2の開放動作の軌跡と検知棒51の回動動作の軌跡とは交わらないので、弁体2が急激に開放動作した場合に検知棒51が弁体2の動作によって損傷することや過負荷を受けることを防止できる。
スイッチ装置56側の端55の回動によりスイッチ装置56がオン状態となり、管理人室に設置されている受信盤に流水信号を出力して、館内の人々に火災が発生したことを報知することができる。また一方では、ポンプPが連続運転を開始して貯水槽Wから汲み上げた水を作動したスプリンクラーヘッド72から連続的に放出して室内へ散布し、火災を消し止めることができる。
次に予作動式流水検知装置100を元の状態つまりロッド3により弁体2を閉止した状態に戻す動作について説明する。
まず、ポンプPを停止して一次側配管71および二次側配管73内の水の流れを止める。このとき作動したスプリンクラーヘッドは新品のスプリンクラーヘッドに交換しておく。配管内の流水が無い状態では弁体2が弁座15に着座しているので、この状態でロッド3を弁体2上に設置された弁体制御部材4と係合させる。
電動弁EVを閉じるとチャンバー35内に一次側室Iの水が充填される。これによりピストン34は図中左側に移動してピストン34に固定接続されているロッド3も図中左側に移動する。ロッド3の先端31が弁体制御部材4の側面に当たるとロッド3及びピストン34の移動が阻止され、ロッド3の押圧力が弁体制御部材4を介して弁体2の中心に印加され、弁体2に均一に封止力が作用する。これによりロッド3により弁体2が閉止した状態に戻る。
100 予作動式流水検知装置
1 本体
2 弁体
3 ロッド
4 弁体制御部材
5 弁体開放検知機構
6 シリンダー
11 フランジ
12 隔壁
14 シートリング
15 弁座
16 排水弁
21 弁体の回動軸
22 スカート部
23 間隙部
24 突出部
25 Oリング
33 ピストン機構
34 ピストン
35 チャンバー
36 給水管
37 排水管
41 斜面
42 弁体制御部材の回動軸
43 弁体当接部
51 検知棒
52 フランジ
53 検知棒の回動軸
54 バネ
56 スイッチ装置
57 スイッチ押圧片
61 筒部
62 鍔部
63 空間
64 穴
65 梁
66 連結部材(可撓部材)
67A、67B ジョイント
68 ストッパー
71 一次側配管
72 スプリンクラーヘッド
73 二次側配管
74 火災感知器
75 予作動制御盤
EV 電動弁

Claims (4)

  1. 筒状の本体の内部が隔壁により一次側室と二次側室に仕切られ、
    隔壁に穿設された連通口を開閉可能な逆止弁構造の弁体を有しており、
    弁体の開放を検知して作動するスイッチ装置とを備え、
    本体内壁に沿って摺動するシリンダーが可撓部材によって弁体に連結されていることを特徴とした流水検知装置。
  2. シリンダーは一次側室に設置されている請求項1記載の流水検知装置。
  3. シリンダーは弁体が微開状態から全開状態となる間に作用する請求項1または請求項2記載の流水検知装置。
  4. 弁体は平時においてロック機構により閉止されており、火災感知器の作動によってロック機構が解除される請求項1〜請求項3の何れか1項記載の流水検知装置。
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