JP2014121171A - 送電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数の変動に起因した交流電源の異常を回避することができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、特定周波数の高周波電力を出力可能な高周波電源12及び高周波電源12から高周波電力が入力される1次側コイル13aを有する地上側機器11と、送電器13から非接触で高周波電力を受電可能な2次側コイル23aを有する車両側機器21とを備えている。ここで、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が予め定められた許容範囲から外れた場合には、高周波電源12からの高周波電力の出力が停止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
従来から、電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば磁場共鳴を用いたものが知られている。例えば特許文献1の非接触電力伝送装置は、交流電源と、交流電源から交流電力が入力される1次側コイルとを有する送電機器を備えている。また、非接触電力伝送装置は、1次側コイルと磁場共鳴可能な2次側コイルを有する受電機器を備えている。そして、1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に交流電力が伝送される。
特開2009−106136号公報
ここで、電力伝送を行っている状況においては、交流電源内の温度が上昇する場合がある。すると、交流電源から出力されている交流電力の周波数が変動し得る。その結果、交流電源内にて過剰な電圧又は電流が発生し、交流電源に異常が発生する場合がある。
なお、上述した事情は、磁場共鳴によって電力伝送を行う構成に限られず、例えば電磁誘導によって電力伝送を行う構成についても同様である。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、周波数の変動に起因した交流電源の異常を回避することができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する送電機器は、交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、を備え、2次側コイルを有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能なものにおいて、前記交流電源は、前記交流電力を出力している状況において、前記交流電力の周波数が予め定められた許容範囲から外れた場合に、前記交流電力の出力が停止されるか、又は前記交流電力の電力値が小さくなるように制御されることを特徴とする。
かかる構成によれば、交流電力の周波数が許容範囲から外れた場合には、交流電力の出力が停止されるか、又は交流電力の電力値が小さくなることにより、交流電源内にて過剰な電圧や電流が発生することを回避することができる。よって、交流電源から出力される交流電力の周波数が変動することに起因する交流電源の異常を回避することができる。
上記送電機器について、前記交流電源は、予め定められた特定周波数の交流電力を出力可能に構成されており、前記特定周波数は、前記交流電源に接続された負荷の共振周波数と同一に設定されていると好ましい。かかる構成によれば、特定周波数は負荷の共振周波数と同一に設定されているため、負荷に対して交流電力を好適に入力させることができる。この場合、温度変化等によって交流電源から出力される交流電力の周波数が特定周波数からずれた場合、負荷のインピーダンスが変動し、その結果交流電源内にて過剰な電圧や電流が発生し得る。
これに対して、交流電源から出力される交流電力の周波数が許容範囲から外れた場合には、交流電力の出力が停止されるか、又は交流電力の電力値が小さくなることにより、負荷に対して交流電力を好適に入力しつつ、周波数が変動したことに起因する交流電源の異常を回避することができる。
上記送電機器について、前記交流電源はD級アンプを備え、前記許容範囲の上限値をfmaxとし、前記許容範囲の下限値fminとし、前記特定周波数をf0とすると、fmax−f0<f0−fmin(但しfmin<f0<fmax)であると好ましい。交流電源にD級アンプを用いる構成においては、D級アンプが正常に動作するために、交流電源の出力に接続されている負荷の等価回路は直列共振回路である必要がある。この場合、交流電源から出力される交流電力の周波数が負荷の共振周波数よりも低くなると、負荷のリアクタンスが「−」に大きくなる。一方、交流電源から出力される交流電力の周波数が負荷の共振周波数よりも高くなると、負荷のリアクタンスが「+」に大きくなり、交流電源内にて過剰な電圧が発生し易い。これに対して、比較的交流電源内にて過剰な電圧が発生し易い側の許容範囲を狭くすることにより、交流電源の異常を、より好適に回避することができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルにて受電された交流電力が入力される電子部品と、を備えたものにおいて、前記交流電源は、前記交流電力を出力している状況において、前記交流電源から前記電子部品に伝送される交流電力の周波数が予め定められた許容範囲から外れた場合に、前記交流電力の出力が停止されるか、又は前記交流電力の電力値が小さくなるように制御されることを特徴とする。
かかる構成によれば、交流電源から電子部品に伝送される交流電力の周波数が許容範囲から外れた場合には、交流電力の出力が停止されるか、又は交流電力の電力値が小さくなることにより、交流電源内にて過剰な電圧や電流が発生することを回避することができる。これにより、交流電力の周波数が変動することに起因する交流電源の異常を回避することができる。
上記非接触電力伝送装置について、前記交流電源は、予め定められた特定周波数の交流電力を出力可能に構成されており、前記特定周波数は、前記交流電源の出力端から前記電子部品までを1つの負荷とした場合の前記負荷の共振周波数と同一に設定されていると好ましい。かかる構成によれば、特定周波数は負荷の共振周波数と同一に設定されているため、負荷に対して交流電力を好適に入力させることができる。この場合、温度変化等によって交流電源から出力される交流電力の周波数が特定周波数からずれた場合、負荷のインピーダンスが変動し、その結果交流電源内にて過剰な電圧や電流が発生し得る。
これに対して、交流電力の周波数が許容範囲から外れた場合には、交流電力の出力が停止されるか、又は交流電力の電力値が小さくなることにより、負荷に対して交流電力を好適に入力しつつ、周波数が変動したことに起因する交流電源の異常を回避することができる。
上記非接触電力伝送装置について、前記交流電源はD級アンプを備え、前記許容範囲の上限値をfmaxとし、前記許容範囲の下限値fminとし、前記特定周波数をf0とすると、fmax−f0<f0−fmin(但しfmin<f0<fmax)であると好ましい。交流電源にD級アンプを用いる構成においては、D級アンプが正常に動作するために、負荷の等価回路は直列共振回路である必要がある。この場合、交流電源から出力される交流電力の周波数が負荷の共振周波数よりも低くなると、負荷のリアクタンスが「−」に大きくなる。一方、交流電源から出力される交流電力の周波数が負荷の共振周波数よりも高くなると、負荷のリアクタンスが「+」に大きくなり、交流電源内にて過剰な電圧が発生し易い。これに対して、比較的交流電源内にて過剰な電圧が発生し易い側の許容範囲を狭くすることにより、交流電源の異常を、より好適に回避することができる。
周波数の変動に起因した交流電源の異常を回避することができる。
送電機器及び非接触電力伝送装置のブロック図。 非接触電力伝送装置の等価回路を示す回路図。 負荷のリアクタンスの周波数特性を示すグラフ。 電源側コントローラにて実行される電源側充電処理を示すフローチャート。 車両側コントローラにて実行される車両側充電処理を示すフローチャート。 別例の非接触電力伝送装置を示すブロック図。
以下、送電機器及び非接触電力伝送装置の一実施形態について以下に説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)10は、地上に設けられた地上側機器11と、車両に搭載された車両側機器21とを備えている。地上側機器11が送電機器(1次側機器、送電装置)に対応し、車両側機器21が受電機器(2次側機器、受電装置)に対応する。
地上側機器11は、予め定められた特定周波数(初期周波数)の高周波電力(交流電力)を出力可能な高周波電源12(交流電源)を備えている。高周波電源12は、スイッチング素子のスイッチングによって高周波電力を得るスイッチング電源である。具体的には、高周波電源12は、系統電力を直流電力に変換するAC/DC変換器12aと、その直流電力を高周波電力に変換するDC/RF変換器としてD級アンプ12bとを備えている。D級アンプ12bは、周期的にスイッチング(オンオフ)するスイッチング素子12bbを有しており、当該スイッチング素子12bbのスイッチングによって、そのスイッチング周波数に対応した周波数の高周波電力を出力する。つまり、高周波電源12から出力される高周波電力の周波数は、スイッチング周波数に対応(一致)している。
高周波電源12から出力された高周波電力は、非接触で車両側機器21に伝送され、車両側機器21に設けられた車両用バッテリ22(蓄電部)の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、地上側機器11及び車両側機器21間の電力伝送を行うものとして地上側機器11に設けられた送電器13と、車両側機器21に設けられた受電器23とを備えている。送電器13には高周波電力が入力される。
送電器13及び受電器23は磁場共鳴可能に構成されている。具体的には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路で構成されている。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路で構成されている。両者の共振周波数は同一である。
かかる構成によれば、高周波電源12から高周波電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から高周波電力を受電する。
車両側機器21は、受電器23にて受電した高周波電力を直流電力に整流する整流部としての整流器24を備えている。車両用バッテリ22は、整流器24から直流電力が入力されることで充電される。なお、車両用バッテリ22及び整流器24等が電子部品に対応する。
車両側機器21は、車両用バッテリ22の充電状態(SOC、充電量)を検知する検知センサ25を備えている。検知センサ25の検知結果は、車両側機器21に設けられた車両側コントローラ26に入力される。これにより、車両側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電状態を把握することができる。
また、地上側機器11は、高周波電源12から出力される高周波電力のオンオフ制御等を行う電源側コントローラ14を備えている。各コントローラ14,26は無線通信が可能となっており、互いに情報のやり取りを行うことが可能に構成されている。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態の非接触電力伝送装置10の等価回路と、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数との関係について説明する。なお、説明の便宜上、各コイル13a,23aは予め定められた基準位置に配置されているものとする。また、図3は負荷30のリアクタンスXの周波数特性を示すグラフであって、x軸は周波数を示し、y軸は負荷30のリアクタンスXを示す。
図2に示すように、本非接触電力伝送装置10は、簡略すれば、コイルL及びコンデンサC、及び抵抗Rが直列に接続されたRCL直列共振回路とみなすことができる。この場合、高周波電源12の出力端から抵抗R(高周波電源12の出力端から車両用バッテリ22)までを1の負荷30とする。この場合、図3に示すように、負荷30のインピーダンスZinの虚部成分(負荷30のリアクタンスX)の周波数特性は、負荷30の共振周波数fLとなる箇所において「0」となっている。かかる構成において、高周波電源12内にて設定されている特定周波数f0は、上記負荷30の共振周波数fLに近づく(好ましくは同一となる)ように設定されている。
ちなみに、既に説明した通り、高周波電源12にはD級アンプ12bが用いられている。D級アンプ12bは、その特性上、負荷30の等価回路がRLC直列共振回路である場合に正常に動作し、負荷30の等価回路がRLC並列共振回路である場合には正常に動作しない。つまり、高周波電源12としてD級アンプ12bを用いることは、負荷30の等価回路がRLC直列共振回路であることを意味する。
ここで、高周波電源12内の温度等によって、高周波電源12から出力される高周波電力の周波数が予め設定した特定周波数f0からずれる場合がある。これに対して、図1に示すように、非接触電力伝送装置10の地上側機器11は、上記周波数を監視するべく、高周波電源12から出力される高周波電力の周波数を測定する周波数測定器(周波数測定部)40を備えている。周波数測定器40は、高周波電源12と送電器13との間に設けられており、測定結果を電源側コントローラ14に送信する。これにより、電源側コントローラ14は、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数を把握することができる。
各コントローラ14,26は、互いに情報のやり取りを行うことを通じて、車両用バッテリ22の充電を行う充電処理を実行する。そして、当該充電処理では、高周波電源12から出力される高周波電力の周波数に基づいて、高周波電源12からの高周波電力の出力の継続の有無を判断する。
各コントローラ14,26にて実行される充電処理について詳細に説明する。説明の便宜上、先ず電源側コントローラ14にて実行される電源側充電処理について説明した後に、車両側コントローラ26にて実行される車両側充電処理について説明する。
図4に示すように、電源側充電処理では、先ずステップS101にて、高周波電源12から高周波電力の出力が開始されるように高周波電源12を制御する。その後、ステップS102にて、周波数測定器40を用いて、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数を取得する。
そして、ステップS103にて現状の周波数(ステップS102にて取得された周波数)が、予め定められた許容範囲(fmin〜fmax)内にあるか否かを判定する。なお、図4中のステップS103では、図示の都合上、ステップS102にて取得された周波数を「f」と示す。
許容範囲は、高周波電源12に異常が発生しないように、高周波電源12の仕様等に基づいて設定されている。詳述すると、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が特定周波数f0(負荷30の共振周波数fL)から大幅にずれると、負荷30のインピーダンスZinが大きく変動し、高周波電源12内における電圧又は電流が大きく変動する。この場合、周波数によっては、高周波電源12内の電圧又は電流が予め定められた許容値を超えてしまう場合がある。これに対して、上記許容範囲は、高周波電源12内の電圧又は電流が許容値を超えないように設定されている。
なお、高周波電源12内の電圧又は電流の許容値は、高周波電源12を構成する各素子の耐圧等によって決まるものであり、例えばスイッチング素子12bbの耐圧値等が考えられる。
ここで、図3に示すように、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が負荷30の共振周波数fLよりも低くなると、負荷30のリアクタンスXが「−」(容量性)となる。一方、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が負荷30の共振周波数fLよりも高くなると、負荷30のリアクタンスXが「+」(誘導性)となる。そして、負荷30のリアクタンスXが「+」である場合の方が、高周波電源12内にて過剰な電圧が発生し易い。
これに対して、本実施形態では、上記のようなリアクタンスXの周波数特性に基づいて、許容範囲の下限値fmin及び上限値fmaxが設定されている。例えば、fmax−f0<f0−fmin(但しfmin<f0<fmax)に設定されている。
ステップS103の説明に戻り、周波数測定器40にて測定された高周波電力の周波数が、上記許容範囲内にある場合には、ステップS104に進み、車両側コントローラ26から電源OFF指令を受信しているか否かを判定する。電源OFF指令を受信していない場合には、ステップS102に戻る。
一方、周波数測定器40にて測定された高周波電力の周波数が許容範囲から外れた場合(ステップS103:NO)、又は、電源OFF指令を受信した場合(ステップS104:YES)には、ステップS105にて、高周波電源12から出力されている高周波電力が停止されるよう高周波電源12を制御して、電源側充電処理を終了する。
次に、車両側コントローラ26にて実行される車両側充電処理について説明する。
図5に示すように、ステップS201にて検知センサ25の検知結果に基づいて、車両用バッテリ22の充電状態が充電完了状態となる否かを判定し、充電状態が充電完了状態となるまで待機する。なお、上記判定については、例えば充電量が予め定められた充電完了契機量となっているか否かを判定する構成等が考えられる。
充電状態が充電完了状態となった場合には、ステップS202に進み、電源OFF指令を電源側コントローラ14に送信する。電源側コントローラ14は、上記電源OFF指令を受信したことに基づいて、高周波電源12から出力されている高周波電力を停止させる(ステップS104及びステップS105参照)。
次に、本実施形態の作用について説明する。
高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が、予め定められた許容範囲から外れた場合に、高周波電源12からの高周波電力の出力が停止される。このため、高周波電源12内の温度変化に起因して、スイッチング素子12bbのスイッチング周波数が変動し、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が特定周波数f0から大きくずれたとしても、高周波電源12に異常が発生しにくくなっている。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)高周波電源12は、高周波電力を出力している状況において、高周波電力の周波数が許容範囲から外れた場合に、高周波電力が停止されるよう制御される。これにより、高周波電源12内にて過剰な電圧や電流が発生することを回避することを通じて、周波数が変動することに起因する高周波電源12の異常を回避することができる。
(2)高周波電源12内にて設定された高周波電力の周波数である特定周波数f0は、高周波電源12の出力端に接続されている負荷30の共振周波数fLと同一に設定されている。これにより、負荷30のリアクタンスXを「0」に近づけることができ、その結果高周波電力を好適に負荷30に入力させることができる。そして、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が特定周波数f0からある程度ずれた場合には、高周波電力の出力が停止されることにより、高周波電源12の異常を回避することができる。
(3)特に、高周波電源12はD級アンプ12bを備えている。この場合、D級アンプ12bが正常に動作する関係上、負荷30の等価回路はRCL直列共振回路となる必要が生じる。かかる構成において、共振周波数fLからずれた場合の負荷30のリアクタンスXの極性に基づいて許容範囲の上限値fmax及び下限値fminを設定する構成とした。詳細には、負荷30のリアクタンスXの極性が誘導性となる側の許容値である上限値fmaxを、負荷30のリアクタンスXの極性が容量性となる側の許容値である下限値fminよりも特定周波数f0寄りに設定した。これにより、比較的高周波電源12に異常が発生し易い側の周波数の変動を好適に回避することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、周波数測定器40は地上側機器11に設けられていたが、これに限られず、例えば図6に示すように、車両側機器21、詳細には受電器23(2次側コイル23a)と整流器24との間に設ける構成としてもよい。この場合、周波数測定器40は、受電器23にて受電された高周波電力の周波数を測定し、その測定結果を車両側コントローラ26に送信する。車両側コントローラ26は、電源側コントローラ14に、上記測定結果に関する情報を電源側コントローラ14に送信する。
○ 実施形態では、電源側コントローラ14が、周波数の監視処理(ステップS102及びステップS103)を実行する構成であったが、これに限られず、車両側コントローラ26が上記周波数の監視処理を実行してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、周波数測定器40の測定結果を車両側コントローラ26に送信するとよい。
○ 実施形態では、高周波電源12から出力されている高周波電力の周波数が許容範囲から外れた場合には、高周波電力の出力が停止される構成であったが、これに限られず、高周波電源12から出力されている高周波電力の電力値が小さくなるよう制御される構成であってもよい。この場合であっても、高周波電源12の異常を回避することができる。
○ 実施形態では、特定周波数f0と負荷30の共振周波数fLとが同一に設定されていたが、これに限られず、例えば許容範囲内にて両者が若干異なっていてもよい。
○ 実施形態では、fmax−f0<f0−fminとなっていたが、これに限られず、fmax−f0=f0−fminであってもよいし、fmax−f0>f0−fminであってもよい。
○ 実施形態では、高周波電源12はD級アンプ12bを備えていたが、これに限られず、例えば他の増幅器(E級アンプ)等を用いてもよい。
○ 実施形態では、周波数測定器40にて高周波電力の周波数を直接測定する構成としたが、これに限られず、例えば高周波電源12内の温度を測定する測定器を設け、その温度から周波数の変動を推定する構成としてもよい。
○ 実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者が異なっていてもよい。
○ 実施形態では、送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 実施形態では、各コンデンサ13b,23bを設けたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 実施形態では、受電器23にて受電された高周波電力は車両用バッテリ22の充電に用いられていたが、これに限られず、例えば別の機器を駆動させるのに用いてもよい。
○ 高周波電源12は、電力源、電圧源及び電流源のいずれであってもよい。
○ 整流器24と車両用バッテリ22との間に、整流器24にて整流された直流電力の電圧を変換するDC/DCコンバータを設けてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有する構成であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記交流電源から前記1次側コイルに向けて伝送される交流電力の周波数、又は前記2次側コイルから前記電子部品に向けて伝送される交流電力の周波数を測定する周波数測定部を備え、
前記交流電源は、前記周波数測定部の検出結果に基づいて制御される請求項4〜6のうちいずれか一項に記載の非接触電力伝送装置。
10…非接触電力伝送装置、11…地上側機器(送電機器)、12b…D級アンプ、13a…1次側コイル、14…電源側コントローラ、21…車両側機器(受電機器)、23a…2次側コイル、26…車両側コントローラ、30…負荷、40…周波数測定器。

Claims (6)

  1. 交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    を備え、2次側コイルを有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記交流電源は、前記交流電力を出力している状況において、前記交流電力の周波数が予め定められた許容範囲から外れた場合に、前記交流電力の出力が停止されるか、又は前記交流電力の電力値が小さくなるように制御されることを特徴とする送電機器。
  2. 前記交流電源は、予め定められた特定周波数の交流電力を出力可能に構成されており、
    前記特定周波数は、前記交流電源に接続された負荷の共振周波数と同一に設定されている請求項1に記載の送電機器。
  3. 前記交流電源はD級アンプを備え、
    前記許容範囲の上限値をfmaxとし、前記許容範囲の下限値fminとし、前記特定周波数をf0とすると、
    fmax−f0<f0−fmin(但しfmin<f0<fmax)
    である請求項2に記載の送電機器。
  4. 交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルにて受電された交流電力が入力される電子部品と、
    を備えた非接触電力伝送装置において、
    前記交流電源は、前記交流電力を出力している状況において、前記交流電源から前記電子部品に伝送される交流電力の周波数が予め定められた許容範囲から外れた場合に、前記交流電力の出力が停止されるか、又は前記交流電力の電力値が小さくなるように制御されることを特徴とする非接触電力伝送装置。
  5. 前記交流電源は、予め定められた特定周波数の交流電力を出力可能に構成されており、
    前記特定周波数は、前記交流電源の出力端から前記電子部品までを1つの負荷とした場合の前記負荷の共振周波数と同一に設定されている請求項4に記載の非接触電力伝送装置。
  6. 前記交流電源はD級アンプを備え、
    前記許容範囲の上限値をfmaxとし、前記許容範囲の下限値fminとし、前記特定周波数をf0とすると、
    fmax−f0<f0−fmin(但しfmin<f0<fmax)
    である請求項5に記載の非接触電力伝送装置。
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