JP2015035944A - 非接触電力伝送装置、送電機器及び受電機器 - Google Patents

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Shinya Wakisaka
伸也 脇阪
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博樹 戸叶
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Abstract

【課題】電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる非接触電力伝送装置、送電機器及び受電機器を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、系統電力が入力された場合に、当該系統電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部12と、交流電力が入力される1次側コイル13aと、1次側コイル13aから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイル23aと、2次側コイル23aによって受電された交流電力が入力される受電負荷22とを備えている。かかる構成において、車両側コントローラ24は、系統電力値P0と交流電力値P1とに基づいて効率を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触電力伝送装置、送電機器及び受電機器に関する。
電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置においては、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。また、例えば特許文献2に記載の非接触電力伝送装置は、予め定められた周波数の交流電力を出力する電源部を備え、電源部から出力される交流電力の電力値と、受電機器によって受電された交流電力の電力値とに基づいて電力損失の度合いを算出している。
特開2009−106136号公報 国際公開第2011/061821号公報
ここで、電源部は、通常、外部電力としての系統電力を交流電力に変換している。この場合、特許文献2に示すように、電源部から出力される交流電力の電力値の測定結果に基づいて電力損失の度合いを算出する構成においては、算出される電力損失の度合いに、電源部による電力損失が考慮されていない。このため、算出される電力損失の度合いと、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いとの間にずれが生じ得る。すると、例えば電力損失の度合いに基づいて各種処理を行う構成においては、誤った処理が行われる場合がある。また、電源部において何らかの異常が発生している場合、電源部の電力損失が大きくなる場合がある。この場合、算出される電力損失の度合いに基づいて、非接触電力伝送装置が正常か否かの判定を行うと、電源部に異常があるにも関わらず、正常であると誤認される事態が生じ得る。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる非接触電力伝送装置、送電機器及び受電機器を提供することを提供することを目的とする。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、前記AC/DC変換部によって変換された直流電力が入力される負荷と、前記電源部に入力される前記外部電力の電力値を測定する外部電力測定部と、前記電源部の出力端から前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値を測定する伝送電力測定部と、前記外部電力測定部の測定結果及び前記伝送電力測定部の測定結果に基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いを算出する算出部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、電源部に入力される外部電力の電力値と、電源部の出力端から負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値とに基づいて、電源部の入力端から所定の位置までの電力損失の度合いが算出される。当該電力損失の度合いには、電源部の電力損失が含まれている。これにより、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる。
上記非接触電力伝送装置について、前記伝送電力測定部は、前記所定の位置として、前記AC/DC変換部の入力端の位置の交流電力の電力値を測定するものであるとよい。かかる構成によれば、AC/DC変換部の入力端の位置における交流電力の電力値が測定され、電源部の入力端からAC/DC変換部の入力端までの電力損失の度合いが算出される。これにより、電源部の電力損失と、電源部の出力端からAC/DC変換部の入力端までの電力伝送に係る電力損失とが考慮された電力損失の度合いを算出できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記伝送電力測定部は、前記所定の位置として、前記負荷の入力端の位置の直流電力の電力値を測定するものであるとよい。かかる構成によれば、負荷の入力端の位置の直流電力の電力値が測定され、電源部の入力端から負荷の入力端までの電力損失の度合いが算出される。これにより、電源部の電力損失を考慮した非接触電力伝送装置全体の電力損失の度合いを算出できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記電源部と前記負荷との間に設けられ、インピーダンスが可変のインピーダンス変換部と、前記算出部の算出結果に基づいて、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行う制御部と、を備えているとよい。かかる構成によれば、算出部の算出結果に基づいて、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行うことにより、電源部の電力損失を考慮したインピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行うことができる。これにより、電源部の電力損失を考慮していない電力損失の度合いに基づく上記可変制御と比較して、より好適に上記可変制御を行うことができる。
上記目的を達成する送電機器は、外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、を備え、前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイル、及び、前記2次側コイルによって受電された交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力される負荷を有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能なものであって、前記電源部に入力される前記外部電力の電力値を測定する外部電力測定部を備え、前記外部電力測定部の測定結果と、前記電源部の出力端から前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値とに基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いが算出されることを特徴とする。
かかる構成によれば、電源部に入力される外部電力の電力値と、電源部の出力端から負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値とに基づいて、電源部の入力端から所定の位置までの電力損失の度合いが算出される。当該電力損失の度合いには、電源部の電力損失が含まれている。これにより、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる。
上記目的を達成する受電機器は、外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部、及び、前記交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能なものであって、前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、前記AC/DC変換部によって変換された前記直流電力が入力される負荷と、前記2次側コイルから前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値を測定する伝送電力測定部と、を備え、前記伝送電力測定部の測定結果と、前記電源部に入力される前記外部電力の電力値とに基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いが算出されることを特徴とする。
かかる構成によれば、電源部に入力される外部電力の電力値と、2次側コイルから負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値とに基づいて、電源部の入力端から所定の位置までの電力損失の度合いが算出される。当該電力損失の度合いには、電源部の電力損失が含まれている。これにより、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる。
この発明によれば、電源部の電力損失を考慮した電力損失の度合いを算出することができる。
第1実施形態の非接触電力伝送装置の電気的構成を示すブロック回路図。 各コントローラにて協働して実行される充電処理を示すフローチャート。 第2実施形態の非接触電力伝送装置の電気的構成を示すブロック回路図。 各コントローラにて協働して実行される充電処理を示すフローチャート。 第3実施形態の非接触電力伝送装置の電気的構成を示すブロック回路図。
(第1実施形態)
以下、非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)、送電機器(送電装置)及び受電機器(受電装置)を車両に適用した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器、1次側機器)及び受電機器21(車両側機器、2次側機器)を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両に搭載されている。
送電機器11は、外部電力としての系統電力が入力された場合に、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な電源部12を備えている。電源部12は、インフラとしての系統電源E(外部電源)から系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。
詳細には、電源部12は、系統電力を直流電力に変換するAC/DC変換器12aを備えている。AC/DC変換器12aは、例えば周期的にオンオフ動作を行う第1スイッチング素子12aaを有するPFC回路で構成されている。AC/DC変換器12aは、系統電力が入力された場合、力率を改善させながら当該系統電力を直流電力に変換し、その直流電力を出力する。
電源部12は、AC/DC変換器12aから出力される直流電力を交流電力に変換するDC/AC変換器12bを備えている。DC/AC変換器12bは、例えば周期的にスイッチング動作を行う第2スイッチング素子12bbを有している。DC/AC変換器12bは、第2スイッチング素子12bbがスイッチング動作を行うことにより、直流電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力する。
なお、各スイッチング素子12aa,12bbとしては、例えばIGBTやパワーMOSFET等が用いられる。また、DC/AC変換器12bの具体的な構成としては、例えばD級増幅器やE級増幅器等が考えられる。
電源部12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた受電負荷22に入力される。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両者の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、電源部12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
受電負荷22は、受電器23にて受電された交流電力が入力されるものである。受電負荷22は、受電器23にて受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部としての整流器26と、整流器26にて整流された直流電力が入力される車両用バッテリ27とを有している。受電器23にて受電された交流電力は、整流されて、車両用バッテリ27の充電に用いられる。車両用バッテリ27は、入力される直流電力の電力値に応じて、インピーダンスが変動する変動負荷である。このため、受電負荷22は、入力される交流電力(受電器23によって受電された交流電力)の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷である。なお、車両用バッテリ27が「負荷」に対応する。また、受電負荷22の入力端とは、整流器26の入力端とも言える。
送電機器11は、電源部12等の制御を行う電源側コントローラ14を備えている。電源側コントローラ14は、各スイッチング素子12aa,12bbのスイッチング制御を行うことにより、電源部12から交流電力を出力するか否かを制御する。
受電機器21は、電源側コントローラ14と無線通信可能に構成された車両側コントローラ24を備えている。各コントローラ14,24は、互いに情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。各コントローラ14,24が制御部に対応する。
受電機器21は、受電負荷22の車両用バッテリ27のSOC(充電状態)を検出するSOCセンサ25を備えている。SOCセンサ25は、逐次車両用バッテリ27のSOCを車両側コントローラ24に送信する。これにより、車両側コントローラ24は、車両用バッテリ27のSOCを把握することができる。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、電源部12と受電負荷22との間に設けられた複数のインピーダンス変換器31,32(整合器、インピーダンス変換部)を備えている。詳細には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11に設けられた第1インピーダンス変換器31(第1インピーダンス変換部)と、受電機器21に設けられた第2インピーダンス変換器32(第2インピーダンス変換部)とを備えている。各インピーダンス変換器31,32は例えばインダクタ及びキャパシタを有するLC回路で構成されている。
第1インピーダンス変換器31は、電源部12と送電器13との間に設けられており、電源部12から出力される交流電力は、第1インピーダンス変換器31を介して送電器13に入力(伝送)される。第1インピーダンス変換器31は、電源部12の出力インピーダンスと第1インピーダンス変換器31の入力インピーダンスとが整合するように、送電器13の入力インピーダンスをインピーダンス変換する。なお、第1インピーダンス変換器31の入力インピーダンスとは、第1インピーダンス変換器31の入力端から受電負荷22までのインピーダンスであり、送電器13の入力インピーダンスとは、送電器13の入力端から受電負荷22までのインピーダンスである。
第2インピーダンス変換器32は、受電器23と受電負荷22との間に設けられており、受電器23によって受電された交流電力は、第2インピーダンス変換器32を介して、受電負荷22に入力される。第2インピーダンス変換器32は、受電器23の出力端から受電負荷22までのインピーダンスと、受電器23の出力端から電源部12までのインピーダンスとが整合するように受電負荷22のインピーダンスをインピーダンス変換する。
各インピーダンス変換器31,32は、定数(インピーダンス)が可変に構成されている。詳細には、第1インピーダンス変換器31を構成するインダクタのインダクタンス及びキャパシタのキャパシタンスの少なくとも一方は可変となっている。同様に、第2インピーダンス変換器32を構成するインダクタのインダクタンス及びキャパシタのキャパシタンスの少なくとも一方は可変となっている。なお、定数とは、変換比とも言えるし、インダクタンス又はキャパシタンスとも言える。
ここで、電源部12の各スイッチング素子12aa,12bbがスイッチング動作を行うことに起因して電力損失が発生する。このため、電源部12が系統電力を交流電力に変換する際の効率である電力変換効率は100%ではない。
これに対して、本実施形態の非接触電力伝送装置10は、上記電力変換効率を考慮して、電源部12の入力端から受電負荷22の入力端までの電力損失の度合いを算出する構成を備えている。以下、上記電力損失の度合いの算出に係る構成について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10の送電機器11は、電源部12(詳細にはAC/DC変換器12a)に入力される系統電力の電力値である系統電力値P0(外部電力値)を測定する系統電力測定器40(外部電力測定部)を備えている。系統電力測定器40は、電源部12の入力端に設けられており、電源部12の入力端の位置における系統電力値P0を測定し、その測定結果を電源側コントローラ14に送信する。
受電機器21は、電源部12の出力端から受電負荷22までの所定の位置における交流電力の電力値である交流電力値P1を測定する交流電力測定器50(伝送電力測定部)を備えている。交流電力測定器50は、受電負荷22の入力側に設けられている。詳細には、交流電力測定器50は、第2インピーダンス変換器32よりも後段である第2インピーダンス変換器32の出力端と受電負荷22との間に設けられている。交流電力測定器50は、受電負荷22に入力される交流電力の電力値、すなわち受電負荷22の入力端の位置における交流電力値P1を測定し、その測定結果を車両側コントローラ24に送信する。なお、各電力値P0,P1は、例えば有効電力値等が考えられるが、これに限られず任意であり、例えば実効値、平均値、最大値等でもよい。
非接触電力伝送装置10の各コントローラ14,24は、送電機器11及び受電機器21が電力伝送可能な位置に配置されている場合、両者間で情報のやり取りを行うとともに同期を取りながら、車両用バッテリ27の充電を行う一連の充電処理を行う。
ここで、各コイル13a,23aの相対位置や受電負荷22のインピーダンスが変動した場合、送電機器11及び受電機器21にてインピーダンスの不整合が生じ得る。これに対して、当該充電処理では、各コントローラ14,24は、上記各測定器40,50の測定結果に基づいて各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。以下、充電処理について詳細に説明する。
図2に示すように、まずステップS101では、電源側コントローラ14は、各スイッチング素子12aa,12bbを制御して、電源部12から交流電力が出力されるようにする。これにより、電源部12から受電負荷22に向けて交流電力が伝送される。
その後、ステップS102〜ステップS107にて、各コントローラ14,24は、電源部12の入力端から受電負荷22の入力端までの電力損失の度合いを示すパラメータの一種である効率ηの算出、及び、効率ηに基づく各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。
詳細には、まずステップS102にて、電源側コントローラ14は、系統電力測定器40を用いて系統電力値P0を把握し、車両側コントローラ24は、交流電力測定器50を用いて交流電力値P1を把握する。
その後、ステップS103にて、電源側コントローラ14は、系統電力値P0に関する情報を車両側コントローラ24に送信する。車両側コントローラ24は、当該情報を受信することにより系統電力値P0を把握する。
続くステップS104では、車両側コントローラ24は、系統電力値P0及び交流電力値P1に基づいて、効率ηを算出する。効率ηは、交流電力値P1を系統電力値P0で割った値である(η=P1/P0)。なお、本実施形態では、車両側コントローラ24が算出部に対応する。
ここで、例えば、電力損失の度合いを示すパラメータとして電力損失率(電力減少率)X(=(P0−P1)/P0)を規定した場合、X=1−ηとなる。この場合、効率ηと電力損失率Xとは1対1で対応する。すなわち、効率ηの算出は、電源部12の入力端から受電負荷22の入力端までの電力損失率Xの算出と等価であると言える。
効率ηを算出した後は、車両側コントローラ24は、ステップS105にて、算出された効率ηと予め定められた閾値効率ηxとを比較する。詳細には車両側コントローラ24は、算出された効率ηが閾値効率ηx以上であるか否かを判定する。なお、電力損失率Xと効率ηとの関係に着目すれば、ステップS105の処理は、算出された電力損失率Xが予め定められた閾値損失率以下であるか否かを判定する処理とも言える。つまり、ステップS105の処理は、算出された電力損失の度合いが予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する処理とも言える。
算出された効率ηが閾値効率ηx未満である場合には、コントローラ14,24はインピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。詳細には、車両側コントローラ24は、ステップS105を否定判定し、ステップS106に進む。ステップS106では、車両側コントローラ24は、算出された効率ηに関する情報を電源側コントローラ14に送信する。これにより、電源側コントローラ14は、算出された効率ηを把握する。
その後、ステップS107にて、コントローラ14,24は、算出された効率ηに基づいて、効率ηが高くなるようインピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。なお、当該可変制御の具体的な態様は任意であるが、例えば、電源側コントローラ14は、算出された効率ηと閾値効率ηxとの差に基づいて第1変更量を算出し、その算出された第1変更量だけ第1インピーダンス変換器31の定数を変更する。同様に、車両側コントローラ24は、上記差に基づいて第2変更量を算出し、算出された第2変更量だけ第2インピーダンス変換器32の定数を変更する。
ステップS107にて各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御が行われた後は、ステップS102に戻る。つまり、算出された効率ηが閾値効率ηx以上となるまで、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御が行われる。
電力損失率Xと効率ηとの関係に着目すれば、各コントローラ14,24は、算出された電力損失率Xが閾値損失率よりも高い場合には、電力損失率Xが閾値損失率以下となるようにインピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行うものであるとも言える。つまり、各コントローラ14,24は、算出された電力損失の度合いが許容範囲外である場合には、電力損失の度合いが許容範囲内となるようにインピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行うものである。
なお、各インピーダンス変換器31,32の定数をいずれの値に設定した場合であっても、算出された効率ηが閾値効率ηx以上とならない場合には、エラーであるとして充電処理を中止してもよい。「算出された効率ηが閾値効率ηx以上とならない場合」とは、例えば各コイル13a,23a間に金属異物が存在する、各コイル13a,23aの位置ずれが許容範囲外である、等が考えられる。
算出された効率ηが閾値効率ηx以上である場合には、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う必要がない、又は、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御が完了したことを意味する。この場合、車両側コントローラ24は、ステップS105を肯定判定し、ステップS108に進む。
ここで、本実施形態では、非接触電力伝送装置10は、車両用バッテリ27の充電中に所定の頻度で電力伝送が正常に行われているか否かを確認する。詳細には、ステップS108では、各コントローラ14,24は調整開始条件が成立したか否かを判定する。調整開始条件とは、電力伝送が正常に行われているか否かを確認する確認タイミングを規定するものである。調整開始条件は、例えば車両用バッテリ27の充電が開始されてから所定時間が経過した場合、又は、前回の確認から所定時間が経過した場合等が考えられる。また、電源部12から出力される交流電力の電力値が変動する構成においては、調整開始条件として、電源部12から出力される交流電力の電力値が変動した場合を設定してもよい。また、調整開始条件として、系統電力値P0が変動した場合を設定してもよい。
なお、ステップS108の判定処理の実行主体は、電源側コントローラ14又は車両側コントローラ24のいずれか一方であってもよい。また、各コントローラ14,24が互いに情報のやり取りを行うことでステップS108の判定処理を行ってもよい。
調整開始条件が成立している場合には、ステップS102に戻る。この場合、車両側コントローラ24は、電源側コントローラ14と協働して、効率ηの算出と、効率η及び閾値効率ηxの比較とを行う。そして、各コントローラ14,24は、効率ηが閾値効率ηxよりも低い場合には、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。
一方、調整開始条件が成立していない場合には、車両側コントローラ24は、ステップS109にて、充電終了条件が成立しているか否かを判定する。充電終了条件とは、例えば車両用バッテリ27のSOCが予め定められた終了契機状態、例えば100%となっている場合等が考えられる。
充電終了条件が成立した場合には、ステップS110にて、電源側コントローラ14は、電源部12からの交流電力の出力を停止させて、本処理を終了する。一方、充電終了条件が成立していない場合には、再度ステップS108に戻る。
つまり、充電終了条件が成立するまで交流電力の伝送が行われるとともに、当該交流電力の伝送中に調整開始条件が成立する度に、効率ηの算出が行われ、効率ηの算出結果に基づく各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御が行われる。
次に本実施形態の作用について説明する。
電源部12に入力される系統電力の電力値である系統電力値P0と、受電負荷22に入力される交流電力の電力値である交流電力値P1とに基づいて効率ηが算出される。このため、効率ηは、電源部12の電力損失(電力変換効率)を考慮した値となる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)非接触電力伝送装置10の送電機器11は、外部電力としての系統電力が入力された場合に、当該系統電力を予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部12と、交流電力が入力される送電器13とを備えている。非接触電力伝送装置10の受電機器21は、送電器13から非接触で交流電力を受電可能な受電器23と、受電器23によって受電された交流電力が入力される受電負荷22とを備えている。かかる構成において、非接触電力伝送装置10は、電源部12に入力される系統電力値P0を測定する系統電力測定器40と、電源部12の出力端から受電負荷22までの所定の位置における交流電力値P1を測定する交流電力測定器50とを備えている。そして、非接触電力伝送装置10の車両側コントローラ24は、各測定器40,50の測定結果に基づいて、電源部12の入力端から上記所定の位置までの電力損失の度合い、詳細には効率η(電力損失率X)を算出する。これにより、電源部12での電力損失を考慮した効率ηを算出することができる。
ここで、例えば、電力伝送を開始するか否かの判定、又は、電力伝送を継続するか否かの判定の一例として、算出された効率が閾値効率ηx以上か否かの判定がある。この場合、電源部12の電力損失が考慮されていない効率に基づいて上記判定を行った場合、電源部12の電力損失を考慮した効率は閾値効率ηx未満であるにも関わらず、電源部12の電力損失が考慮されていない効率が閾値効率ηx以上となる事態が生じ得る。すると、電源部12の電力損失を考慮した効率が閾値効率ηx未満の状態で電力伝送が行われ、電力損失の増大、電源部12の負担増などといった不都合が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、電源部12の電力損失を考慮した効率ηを算出する構成であるため、上記のような不都合を回避できる。
また、電源部12に入力される系統電力の電圧波形及び電流波形には、電源部12の出力端から受電負荷22までのインピーダンスの変動に起因する波形歪みや、非接触の電力伝送の際に生じ得るノイズ等といった電源部12の出力側からの悪影響が及びにくい。これにより、効率ηの算出において、上記悪影響を低減することができ、効率ηの算出に係る精度向上を図ることができる。
(2)交流電力測定器50は、所定の位置として受電負荷22(整流器26)の入力端の位置の交流電力値P1を測定する。そして、車両側コントローラ24は、電源部12の入力端から受電負荷22の入力端までの効率ηを算出する。これにより、電源部12の電力損失と、電源部12の出力端から受電負荷22(整流器26)の入力端までの電力伝送に係る電力損失とを考慮した効率η(電源部12による電力変換効率及び電源部12の出力端から受電負荷22の入力端までの電力伝送効率を含む効率η)を算出できる。
(3)非接触電力伝送装置10は、電源部12と受電負荷22との間に設けられ、定数が可変のインピーダンス変換器31,32を備えている。そして、各コントローラ14,24は、算出された効率ηに基づいて、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行う。詳細には、各コントローラ14,24は、算出された効率ηが閾値効率ηx未満である場合には、効率ηが閾値効率ηx以上となるよう各インピーダンス変換器31,32の定数を可変制御する。これにより、電源部12の電力損失を考慮した効率ηに基づいて、各インピーダンス変換器31,32の定数を可変制御することを通じて、より好適に各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行うことができる。
詳細には、例えば、電力損失を考慮していない効率に基づいて、当該効率が閾値効率ηx以上となるように上記可変制御を行った場合、電力損失を考慮した効率ηが閾値効率ηx未満となった状態で上記可変制御が終了する不都合が生じ得る。これに対して、本実施形態によれば、電力損失を考慮した効率ηが閾値効率ηx以上となるように上記可変制御が行われるため、上記のような不都合を回避でき、効率ηを十分に高めることができる。
(4)特に、非接触電力伝送装置10は、定数が可変のインピーダンス変換部として2つのインピーダンス変換器31,32を備えている。詳細には、送電機器11は、電源部12と送電器13との間に設けられた第1インピーダンス変換器31を備えている。受電機器21は、受電器23と受電負荷22との間に設けられた第2インピーダンス変換器32を備えている。そして、各コントローラ14,24は、効率ηに基づいて、各インピーダンス変換器31,32の双方の定数の可変制御を行う。これにより、送電機器11におけるインピーダンスの不整合、及び、受電機器21におけるインピーダンスの不整合の双方を低減することを通じて、効率ηの更なる向上を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図3に示すように、非接触電力伝送装置10は、電源部12の出力端から受電負荷22までの所定の位置の交流電力値を測定するものとして第1測定器51(第1測定部)及び第2測定器52(第2測定部)を備えている。第1測定器51は、第1実施形態の交流電力測定器50と同一であるため、説明を省略する。
第2測定器52は、送電機器11において電源部12と第1インピーダンス変換器31との間に設けられている。第2測定器52は、電源部12の出力端の位置の交流電力値P2を測定し、その測定結果を電源側コントローラ14に送信する。
ちなみに、第1測定器51によって測定される受電負荷22の入力端の位置の交流電力値P1を第1交流電力値P1とし、第2測定器52によって測定される電源部12の出力端の位置の交流電力値P2を第2交流電力値P2とする。
ここで、第2交流電力値P2は、電源部12の出力端から受電負荷22までのインピーダンスZpに依存する。かかる構成において、第1インピーダンス変換器31は、第2交流電力値P2が予め定められた特定電力値Ptに近づく(好ましくは一致する)よう送電器13の入力インピーダンスをインピーダンス変換する。詳細には、電源部12の出力端から受電負荷22までのインピーダンスZpには、第2交流電力値P2が特定電力値PtとなるインピーダンスZtが存在する。そして、第1インピーダンス変換器31は、電源部12の出力端から受電負荷22までのインピーダンスZpが上記インピーダンスZtに近づくようインピーダンス変換する。なお、特定電力値Ptは、例えば受電負荷22の車両用バッテリ27に入力される電力値が、車両用バッテリ27の充電に適した電力値となるための第2交流電力値P2である。
ここで、既に説明した通り、各コイル13a,23aの相対位置等に応じて、効率ηや第2交流電力値P2が変動する。これに対して、本実施形態では、車両側コントローラ24は、充電処理にて、効率ηを算出し、その算出結果に基づいて第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行う。また、電源側コントローラ14は、充電処理にて、第2交流電力値P2と特定電力値Ptとの比較を行い、その比較結果に基づいて第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。
以下、図4を用いて本実施形態の充電処理について詳細に説明する。なお、ステップS201、ステップS210〜ステップS212の処理は、第1実施形態の対応する処理(ステップS101、ステップS108〜ステップS110の処理)と同一であるため、説明を省略する。
図4に示すように、まずステップS201では、電源側コントローラ14は、交流電力の出力を開始する。その後、ステップS202〜ステップS209にて、各コントローラ14,24は、効率ηの算出及びその算出結果に基づく第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行うとともに、電源部12から出力される第2交流電力値P2の確認及び調整を行う。
詳細には、まずステップS202にて、電源側コントローラ14は、系統電力測定器40及び第2測定器52を用いて系統電力値P0及び第2交流電力値P2を把握し、車両側コントローラ24は、第1測定器51を用いて第1交流電力値P1を把握する。
その後、ステップS203にて、電源側コントローラ14は、系統電力値P0を車両側コントローラ24に送信する。続くステップS204では、車両側コントローラ24は、効率ηを算出する。そして、ステップS205にて、車両側コントローラ24は、算出された効率ηが閾値効率ηx以上であるか否かを判定する。
効率ηが閾値効率ηx未満である場合、ステップS206に進み、車両側コントローラ24は、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行う。その後、ステップS202に戻る。これにより、再度各電力値P0〜P2の測定、効率ηの算出、及び効率ηと閾値効率ηxとの比較が行われる。つまり、車両側コントローラ24は、効率ηが閾値効率ηx以上となるまで、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行う。
なお、車両側コントローラ24は、第2インピーダンス変換器32の定数をいずれの値に設定した場合であっても、効率ηが閾値効率ηx以上とならない場合には、エラーを報知して、本充電処理を終了してもよい。
効率ηが閾値効率ηx以上となった場合、車両側コントローラ24は、ステップS205を肯定判定し、ステップS207に進む。ステップS207では、電源側コントローラ14は、第2測定器52によって測定された第2交流電力値P2が、予め定められた許容範囲(Ptmin〜Ptmax)内であるか否かを判定する。許容範囲は、特定電力値Ptを含む範囲であり、例えば特定電力値Ptを中心として所定の数値範囲を有する。
第2交流電力値P2が許容範囲内にある場合、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う必要がないことを意味する。この場合、電源側コントローラ14は、ステップS210に進む。一方、第2交流電力値P2が許容範囲外にある場合、各コイル13a,23aの相対位置の変動等によって電源部12から所望の電力値(特定電力値Pt)の交流電力が出力されていないことを意味する。この場合、電源側コントローラ14は、ステップS207を否定判定し、ステップS208に進む。ステップS208では、電源側コントローラ14は、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。
その後、電源側コントローラ14は、ステップS209にて、再度第2交流電力値P2を把握する。そして、電源側コントローラ14は、ステップS207に戻り、再度第2交流電力値P2が許容範囲内にあるか否かを判定する。つまり、電源側コントローラ14は、第2交流電力値P2が許容範囲内に収まるまで、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。換言すれば、電源側コントローラ14は、第2交流電力値P2が特定電力値Ptに近づく(好ましくは一致する)よう第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。
なお、電源側コントローラ14は、第1インピーダンス変換器31の定数をいずれの値に設定した場合であっても、第2交流電力値P2が許容範囲内に収まらない場合には、エラーを報知して、本充電処理を終了してもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
効率ηが閾値効率ηx未満である場合には、効率ηが閾値効率ηx以上となるよう第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御が行われる。そして、第2交流電力値P2が許容範囲外である場合には、第2交流電力値P2が特定電力値Ptに近づくよう第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば、(1)〜(3)の効果に加えて以下の優れた効果を奏する。
(5)非接触電力伝送装置10は、受電負荷22の入力端の位置の交流電力の電力値(第1交流電力値P1)を測定する第1測定器51とは別に、電源部12の出力端の位置における交流電力の電力値(第2交流電力値P2)を測定する第2測定器52を備えている。かかる構成において、車両側コントローラ24は、系統電力値P0及び第1交流電力値P1から算出される効率ηに基づいて第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行う。そして、電源側コントローラ14は、第2測定器52により測定される第2交流電力値P2に基づいて第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。よって、電源部12の電力損失を考慮した第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行いつつ、電源部12から特定電力値Ptの交流電力が出力されるようにすることができる。
(6)特に、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御が行われた後に、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われるようにした。これにより、無駄な可変制御が行われることを回避できる。
詳述すると、例えば第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行った後に、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行う構成とすると、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御によって、電源部12の出力端から受電負荷22までのインピーダンスZpが変動する。このため、再度、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を要することとなる。これに対して、本実施形態によれば、先に第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行うことによって上記不都合を回避でき、制御の簡素化を図ることができる。
(第3実施形態)
図5に示すように、本実施形態の非接触電力伝送装置10の受電機器21は、整流器26と車両用バッテリ27との間に設けられたインピーダンス変換部としてのDC/DCコンバータ61を備えている。DC/DCコンバータ61は、第3スイッチング素子61aを有し、当該第3スイッチング素子61aが周期的にオンオフすることにより、整流器26から入力される直流電力を、車両用バッテリ27のバッテリ電圧と同一電圧値の直流電力に変換する。
ここで、DC/DCコンバータ61の入力端から車両用バッテリ27までのインピーダンスは、第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比によって規定される。つまり、DC/DCコンバータ61は、第3スイッチング素子61aが周期的にオンオフすることにより、DC/DCコンバータ61の入力端から車両用バッテリ27までのインピーダンスが所望の値となるようにインピーダンス変換するものである。
図5に示すように、受電機器21は、車両用バッテリ27に入力される直流電力の電力値を測定する直流電力測定器71を備えている。直流電力測定器71は、所定の位置として車両用バッテリ27の入力端の位置の直流電力の電力値を測定し、その測定結果を車両側コントローラ24に送信する。なお、車両用バッテリ27の入力端の位置の直流電力の電力値とは、DC/DCコンバータ61から車両用バッテリ27に向かう直流電力の電力値とも言える。本実施形態では、直流電力測定器71が「伝送電力測定部」に対応する。
本実施形態の系統電力測定器80は、電源部12の前段に設けられ且つ系統電力が伝送される1次側巻線81と、1次側巻線81に系統電力が伝送されることによって起電力が生じる2次側巻線82とを有するカレントトランスCTを備えている。そして、系統電力測定器80は、2次側巻線82によって生じた交流電力を整流する測定用整流器83と、当該測定用整流器83によって整流された直流電力の電圧値を測定し、且つ、その測定結果を電源側コントローラ14に送信する電圧測定器84とを備えている。電源側コントローラ14は、電圧測定器84の測定結果及びカレントトランスCTの変流比(1次側巻線81と2次側巻線82との巻数比)に基づいて、系統電力の電流値を把握する。そして、電源側コントローラ14は、把握された電流値と系統電力の電圧値とに基づいて、系統電力値P0を把握する。
なお、系統電力の電圧値については、既知の値(例えば系統電源Eが100V電源であれば141V)として、電源側コントローラ14の記憶領域に予め記憶させておく構成としてもよいし、系統電力測定器80に電圧値を測定する電圧計を別途設け、当該電圧計の測定結果から把握する構成としてもよい。
各コントローラ14,24は、直流電力測定器71及び系統電力測定器80の測定結果に基づいて、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御、及び、第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比の可変制御を行う。
詳細には、例えば電源側コントローラ14は、系統電力測定器80の測定結果から把握された系統電力値P0に関する情報を車両側コントローラ24に送信する。車両側コントローラ24は、上記情報を受信した場合、当該情報の系統電力値P0と直流電力測定器71の測定結果とに基づいて、電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtを算出する。
そして、各コントローラ14,24は、算出された効率ηtが閾値効率ηx未満、又は、当該閾値効率ηxよりも所定量だけ低い値未満である場合には、当該効率ηtが高くなるように、各インピーダンス変換器31,32の定数、及び、第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比を可変制御する。なお、上記所定値とは、例えば正常に動作している場合における整流器26の効率とDC/DCコンバータ61の効率とを合わせた値等が考えられる。
ちなみに、車両側コントローラ24は、第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比の可変制御を行った後に、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御を行ってもよいし、その逆でもよい。また、車両側コントローラ24は、上記デューティ比の可変制御と第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御とを同時に行ってもよい。
以上詳述した本実施形態によれば以下の作用効果を奏する。
(7)受電機器21は、整流器26と車両用バッテリ27との間に設けられ、インピーダンス変換を行うDC/DCコンバータ61と、所定の位置として、車両用バッテリ27の入力端の位置の直流電力の電力値を測定する直流電力測定器71とを備えている。かかる構成において、非接触電力伝送装置10の車両側コントローラ24は、直流電力測定器71の測定結果と系統電力測定器80の測定結果とに基づいて、電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtを算出する。当該効率ηtは、整流器26の効率及びDC/DCコンバータ61の効率が考慮された値であり、非接触電力伝送装置10全体の電力損失を示すパラメータである。これにより、第1実施形態や第2実施形態で算出される効率ηと比較して、より好適に電力伝送に係る電力損失を把握できる。
また、電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtを用いることにより、各インピーダンス変換器31,32の定数や第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比の可変制御を、より好適に行うことができる。
(8)ここで、仮にAC/DC変換器12aの出力端の位置における直流電力の電力値を測定する場合、AC/DC変換器12aの電力損失を考慮することができない。特に、AC/DC変換器12aの電力損失は、系統電力値P0に応じて変動する。このため、AC/DC変換器12aの出力端の位置における直流電力の電力値を用いて効率を算出する構成では、算出される効率と電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtとの間に生じるずれが大きくなり得るという不都合が懸念される。これに対して、本実施形態によれば、AC/DC変換器12aの電力損失も考慮した効率ηtを算出できるため、上記不都合を回避することができる。
なお、電源側コントローラ14は、所望の電力値の交流電力が出力されるように第1インピーダンス変換器31の定数を可変制御してもよい。
また、系統電力測定器80は、系統電力値P0(詳細には電流値)を測定することができればその具体的な構成は任意であり、例えばカレントトランスCTに代えて、電源部12に入力される系統電力の電流値を直接測定する電流計を有する構成であってもよい。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1実施形態及び第2実施形態では、車両側コントローラ24が効率ηを算出していたが、これに限られない。例えば、電源側コントローラ14が効率ηを算出してもよい。この場合、車両側コントローラ24は第1交流電力値P1を電源側コントローラ14に送信する。また、各コントローラ14,24とは別のコントローラが効率ηを算出してもよい。この場合、各コントローラ14,24は、系統電力値P0及び第1交流電力値P1に関する情報を上記別のコントローラに送信する。要は、効率ηの算出主体は任意であり、その算出主体が効率ηを算出できるよう、各コントローラ14,24は情報の送信及び受信を行えばよい。
第3実施形態においても同様に、電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtを算出する主体は任意である。例えば、車両側コントローラ24が直流電力測定器71の測定結果を電源側コントローラ14に送信し、電源側コントローラ14が、直流電力測定器71の測定結果と、系統電力測定器80の測定結果とに基づいて、上記効率ηtを算出してもよい。
○ 算出された効率η,ηtが閾値効率ηx未満である場合、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を行うことなく、エラーを報知して、充電処理を終了してもよい。つまり、電力伝送を行うか否かの判定(電力伝送を継続するか否かの判定)として、算出された効率η,ηtと閾値効率ηxとの比較を行なってもよい。
○ 第1測定器51(交流電力測定器50)による測定位置は、受電負荷22の入力端であったが、これに限られず、受電器23から受電負荷22までのいずれの位置であってもよい。例えば、測定位置として、受電器23の出力端を設定してもよい。同様に、第2測定器52の測定位置として、送電器13の入力端を設定してもよい。
○ 第2実施形態において、第1測定器51及び第2インピーダンス変換器32を省略してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、系統電力測定器40及び第2測定器52の測定結果に基づいて、電力損失の度合いとして、両測定器40,52間の効率である電源部12の電力変換効率を算出してもよい。なお、本別例が下記技術的思想(イ)に対応する。
つまり、各コントローラ14,24は、系統電力値P0と、電源部12の出力端から受電負荷22までの所定の位置における交流電力の電力値とに基づいて、電源部12の入力端から上記所定の位置までの効率を算出すればよい。
○ なお、上記電力変換効率を算出する構成においては、例えば電力変換効率と閾値との比較を行い、電力変換効率が閾値よりも低い場合には、電源部12による電力供給を停止してもよいし、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行なってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32は、定数が異なる複数のLC回路と、これら複数のLC回路のうち、交流電力が伝送されるLC回路を選択的に接続可能なリレーとを備えている構成であってもよい。この場合、リレーを制御することにより、各インピーダンス変換器31,32の定数を可変制御することができる。
○ 各インピーダンス変換器31,32のLC回路の具体的な構成は任意であり、例えばL型、逆L型、π型及びT型のいずれかであってもよいし、これ以外であってもよい。なお、DC/AC変換器12bとしてD級増幅器を用いる場合には、第1インピーダンス変換器31はL型以外を用いるとよい。また、LC回路に限られず、例えばトランス等を用いてもよい。
○ 第1実施形態において、効率ηに基づいて第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御のみが行われ、第2インピーダンス変換器32の定数の可変制御が行われない構成であってもよいし、その逆であってもよい。つまり、効率ηに基づいて、各インピーダンス変換器31,32のいずれか一方の定数の可変制御が行われてもよい。この場合、可変制御が行われないインピーダンス変換器を省略してもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の少なくとも一方の定数は、予め定められた固定値でもよい。
○ 送電機器11に、複数のインピーダンス変換器が設けられていてもよい。同様に、受電機器21に、複数のインピーダンス変換器が設けられていてもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の少なくとも一方を省略してもよい。
○ 第1実施形態において、ステップS106にて、車両側コントローラ24が効率ηに関する情報を送信し、電源側コントローラ14は、その情報に基づいて第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う構成であったが、これに限られない。例えば、車両側コントローラ24が、第1インピーダンス変換器31の定数を決定し、その決定された定数に関する情報を電源側コントローラ14へ送信してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、その情報に基づいて第1インピーダンス変換器31の定数を変更する。つまり、車両側コントローラ24が、各インピーダンス変換器31,32の定数を決定してもよい。
同様に、電源側コントローラ14が各インピーダンス変換器31,32の定数を決定してもよいし、各コントローラ14,24とは別のコントローラが上記定数を決定してもよい。要は、各インピーダンス変換器31,32の可変制御を行う制御主体は任意である。
○ 各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御の具体的な態様は任意である。例えば、コントローラ14,24は、インピーダンス変換器31,32の設定可能な定数を順次設定する構成であってもよい。
○ また、電源側コントローラ14は、効率ηと第1インピーダンス変換器31の定数とが対応付けられたマップデータを参照することにより、所望の効率ηが得られる第1インピーダンス変換器31の定数を導出し、第1インピーダンス変換器31の定数を、その導出された定数に設定してもよい。同様に、車両側コントローラ24は、効率ηと第2インピーダンス変換器32の定数とが対応付けられたマップデータを参照することにより、所望の効率ηが得られる第2インピーダンス変換器32の定数を導出し、第2インピーダンス変換器32の定数を、その導出された定数に設定してもよい。
○ 各実施形態では、第2インピーダンス変換器32は、受電器23の出力端から受電負荷22までのインピーダンスと、受電器23の出力端から電源部12までのインピーダンスとを整合させるものであったが、これに限られない。例えば、受電器23(2次側コイル23a)の出力端から受電負荷22までのインピーダンスの実部には、他のインピーダンスと比較して相対的に効率η,ηtが高くなる特定抵抗値Routが存在することに着目して、第2インピーダンス変換器32の定数を設定してもよい。詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷を設けた場合において、当該仮想負荷の抵抗値をRaとし、受電器23の出力端から仮想負荷までの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。第2インピーダンス変換器32は、受電器23の出力端から受電負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)よう受電負荷22のインピーダンスをインピーダンス変換する構成でもよい。
○ 第2実施形態において、非接触電力伝送装置10は、各電力値P0〜P2を用いて、電源部12の入力端から受電負荷22の入力端までの効率η(=P1/P0)と、電力変換効率(=P2/P0)とを算出してもよい。この場合、例えば、各コントローラ14,24は、効率ηが閾値効率ηxよりも低下した場合に、電力変換効率を確認する。そして、非接触電力伝送装置10は、電力変換効率が過度に低下している場合には電源部12に異常が発生していると判定してもよい。これにより、異常の要因を好適に特定できる。
○ 電源部12から出力される交流電力の電圧波形は任意であり、例えば正弦波であってもよいし、矩形波等であってもよい。
○ 電源部12は、電圧源、電流源及び電力源のいずれであってもよい。
○ 各実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 各実施形態では、送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 各実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとが並列に接続されていたが、これに限られず、直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとが直列に接続されていてもよい。
○ 各実施形態では、各コンデンサ13b,23bが設けられていたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 各実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 各実施形態では、非接触電力伝送装置10は、車両に適用されていたが、これに限られず、他の機器に適用してもよい。例えば、携帯電話のバッテリを充電するのに適用してもよい。
○ 車両側コントローラ24は、電力損失の度合いを示すパラメータとして電力減少量δP(=P0−P1)を算出してもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有する構成であってもよい。
○ AC/DC変換器12aは、所望の電圧値の直流電力が出力されるように、電圧値変換を行うものであってもよい。例えばAC/DC変換器12aは、外部電力の電圧値を昇圧して出力する昇圧型であってもよいし、外部電力の電圧値を昇圧又は降圧する昇降圧型であってもよい。
○ 電源部12は、外部電力として系統電力が入力された場合に交流電力を出力可能な構成であったが、これに限られず、外部電力として直流電力が入力された場合に交流電力を出力可能な構成であってもよい。例えば、AC/DC変換器12aを省略してもよいし、AC/DC変換器12aに代えてDC/DCコンバータを設けてもよい。要は、電源部12は、外部電力が入力されるものであって当該外部電力を交流電力に変換して出力するものであればよい。なお、本別例においては、電源部12に入力される外部電力を測定する外部電力測定部として、直流電力に対応した測定器を採用するとよい。
○ 第3実施形態において、車両側コントローラ24は、車両用バッテリ27に入力される直流電力の電力値の変動に応じて第3スイッチング素子61aのオンオフのデューティ比を可変制御(変更)してもよい。例えば、車両側コントローラ24は、DC/DCコンバータ61の入力端から車両用バッテリ27までのインピーダンスが一定値となるように、車両用バッテリ27に入力される直流電力の電力値に対応させて上記可変制御を行ってもよい。これにより、受電器23によって受電される交流電力の電力値(電源部12の出力電力値)が変動する場合であっても、受電負荷22のインピーダンスを一定にすることができる。
○ 第3実施形態において、DC/DCコンバータ61を省略してもよい。この場合、電源部12の入力端から車両用バッテリ27の入力端までの効率ηtに基づいて、各インピーダンス変換器31,32の少なくとも一方の定数の可変制御が行われるとよい。また、第2インピーダンス変換器32を省略してもよい。つまり、インピーダンス変換部としての第2インピーダンス変換器32とDC/DCコンバータ61とは、いずれか一方のみが設けられていてもよいし、双方ともなくてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記伝送電力測定部は、前記所定の位置として前記電源部の出力端の位置の交流電力の電力値を測定し、前記算出部は、前記外部電力測定部の測定結果及び前記伝送電力測定部の測定結果に基づいて、前記電力損失の度合いとして前記電源部の電力変換効率を算出する請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
(ロ)前記制御部は、前記算出部により算出された前記電力損失の度合いが予め定められた許容範囲外である場合には、前記電力損失の度合いが前記許容範囲内となるよう前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行う請求項4に記載の非接触電力伝送装置。
(ハ)前記インピーダンス変換部として、前記電源部と前記1次側コイルとの間に設けられた第1インピーダンス変換部と、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた第2インピーダンス変換部と、を備え、前記制御部は、前記算出部の算出結果に基づいて、前記第1インピーダンス変換部及び前記第2インピーダンス変換部の双方のインピーダンスの可変制御を行う請求項4又は(ロ)に記載の非接触電力伝送装置。
(ニ)前記伝送電力測定部は第1測定部であり、前記非接触電力伝送装置は、前記第1測定部とは別に、前記電源部の出力端の位置の交流電力の電力値を測定する第2測定部と、前記電源部と前記1次側コイルとの間に設けられ、インピーダンスが可変の第1インピーダンス変換部と、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられ、インピーダンスが可変の第2インピーダンス変換部と、前記算出部の算出結果に基づいて、前記第2インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行い、前記第2測定部の測定結果に基づいて前記第1インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行う制御部と、を備えている請求項2又は請求項3に記載の非接触電力伝送装置。
(ホ)前記外部電源は系統電源であり、前記電源部は、前記系統電源から前記外部電力として系統電力が入力された場合に、当該系統電力を前記交流電力に変換して出力するものであり、前記外部電力測定部は、前記系統電力の電力値を測定するものである請求項1〜4、(イ)〜(ニ)のうちいずれか一項に記載の非接触電力伝送装置。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…電源部、12a…AC/DC変換器、12b…DC/AC変換器、13a…1次側コイル、14…電源側コントローラ、21…受電機器、22…受電負荷、23a…2次側コイル、24…車両側コントローラ、31,32…インピーダンス変換器、40,80…系統電力測定器、50…交流電力測定器、61…DC/DCコンバータ、71…直流電力測定器。

Claims (6)

  1. 外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、
    前記AC/DC変換部によって変換された直流電力が入力される負荷と、
    前記電源部に入力される前記外部電力の電力値を測定する外部電力測定部と、
    前記電源部の出力端から前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値を測定する伝送電力測定部と、
    前記外部電力測定部の測定結果及び前記伝送電力測定部の測定結果に基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いを算出する算出部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 前記伝送電力測定部は、前記所定の位置として、前記AC/DC変換部の入力端の位置の交流電力の電力値を測定するものである請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記伝送電力測定部は、前記所定の位置として、前記負荷の入力端の位置の直流電力の電力値を測定するものである請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  4. 前記電源部と前記負荷との間に設けられ、インピーダンスが可変のインピーダンス変換部と、
    前記算出部の算出結果に基づいて、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を行う制御部と、
    を備えている請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の非接触電力伝送装置。
  5. 外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    を備え、前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイル、及び、前記2次側コイルによって受電された交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力される負荷を有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記電源部に入力される前記外部電力の電力値を測定する外部電力測定部を備え、
    前記外部電力測定部の測定結果と、前記電源部の出力端から前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値とに基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いが算出されることを特徴とする送電機器。
  6. 外部電源から外部電力が入力された場合に、当該外部電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換して出力可能な電源部、及び、前記交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルに入力される交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、
    前記AC/DC変換部によって変換された前記直流電力が入力される負荷と、
    前記2次側コイルから前記負荷までの所定の位置における交流電力又は直流電力の電力値を測定する伝送電力測定部と、
    を備え、
    前記伝送電力測定部の測定結果と、前記電源部に入力される前記外部電力の電力値とに基づいて、前記電源部の入力端から前記所定の位置までの電力損失の度合いが算出されることを特徴とする受電機器。
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