JP2015109724A - 非接触電力伝送装置及び受電機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング損失を抑制できる非接触電力伝送装置及び受電機器を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源12と、交流電力が入力される1次側コイル13aと、1次側コイル13aから交流電力を非接触で受電可能な2次側コイル23aと、2次側コイル23aによって受電された交流電力を整流する整流器24とを備えている。また、非接触電力伝送装置10は、整流器24によって整流された直流電力の電圧値変換を行うDC/DCコンバータ25と、DC/DCコンバータ25に電圧値変換された直流電力が入力される車両用バッテリ22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触電力伝送装置及び受電機器に関する。
電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置においては、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。
また、受電機器は、2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部として整流器を備えている。AC/DC変換部によって変換された直流電力がバッテリに入力されることにより当該バッテリが充電される。
特開2009−106136号公報
ここで、上記のようなバッテリは、入力される直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷である。当該変動負荷のインピーダンスの変動に対応するべく、例えば、AC/DC変換部はスイッチング素子を有するDC/DCコンバータを有し、スイッチング素子を周期的にオンオフさせることにより、DC/DCコンバータの入力端から変動負荷までのインピーダンスが一定になるようにインピーダンス変換を行うことも考えられる。この場合、スイッチング素子のオンオフに起因するスイッチング損失が発生する。特に、DC/DCコンバータに入力される直流電力の電力値が大きくなると、スイッチング損失も大きくなる。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、スイッチング損失を抑制できる非接触電力伝送装置及び受電機器を提供することである。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、前記直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷と、を備え、前記AC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行うものであり、前記非接触電力伝送装置は前記スイッチング素子のオンオフ制御を行う制御部を備え、前記制御部は、前記交流電源から前記交流電力として第1交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子が周期的にオンオフするよう前記スイッチング素子を制御する一方、前記交流電源から前記第1交流電力よりも電力値が大きい第2交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となるよう前記スイッチング素子を制御することを特徴とする。
かかる構成によれば、比較的電力値が小さい第1交流電力が出力されている場合には、スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより、インピーダンス変換が行われる。一方、比較的電力値が大きい第2交流電力が出力されている場合には、スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となる。これにより、第2交流電力が出力されている場合には、スイッチング損失が発生しない。よって、スイッチング損失が比較的大きくなり易い状況においては、スイッチング素子の周期的なオンオフを行わないことを通じて、比較的大きなスイッチング損失の発生を抑制できる。したがって、全体としてスイッチング損失を抑制できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記AC/DC変換部は、前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部と、前記スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより、前記整流部によって整流された直流電力の電圧値変換を行うDC/DCコンバータと、を備えているとよい。かかる構成によれば、スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより、電圧値変換が行われる。この場合、DC/DCコンバータの入力端から変動負荷までのインピーダンスは、スイッチング素子のオンオフのデューティ比に対応した値となる。よって、インピーダンス変換を実現することができる。
上記非接触電力伝送装置について、前記交流電源から前記第2交流電力が出力され、且つ、前記スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となっている場合の前記DC/DCコンバータの入力端から前記変動負荷までのインピーダンスを特定インピーダンスとすると、前記制御部は、前記交流電源から前記第1交流電力が出力されている場合には、前記DC/DCコンバータの入力端から前記変動負荷までのインピーダンスが前記特定インピーダンスに近づくよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御するとよい。かかる構成によれば、第1交流電力が出力されている場合と、第2交流電力が出力されている場合とで、DC/DCコンバータの入力端から変動負荷までのインピーダンスが変動しにくい。よって、スイッチング損失を抑制しつつ、交流電源から第2交流電力が出力されている場合にスイッチング素子を周期的にオンオフさせないことによる不都合である上記インピーダンスの変動を抑制できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部を備え、当該インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記特定インピーダンスに対応させて設定されているとよい。かかる構成によれば、インピーダンス変換部によって、2次側コイルの出力端から変動負荷までのインピーダンスを、所望の値にすることができる。この場合、DC/DCコンバータの入力端から変動負荷までのインピーダンスが変動すると、2次側コイルの出力端から変動負荷までのインピーダンスが変動する。すると、2次側コイルの出力端から変動負荷までのインピーダンスが、所望の値からずれてしまう場合が生じ得る。
これに対して、本構成によれば、インピーダンス変換部のインピーダンスは特定インピーダンスに対応させて設定されている。そして、上述した通り、DC/DCコンバータの入力端から変動負荷までのインピーダンスは、交流電源の出力電力値が変動する場合であっても、特定インピーダンスとなるように構成されている。よって、2次側コイルの出力端から変動負荷までのインピーダンスが所望の値からずれてしまうことを抑制できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記2次側コイルと前記変動負荷とを接続する2つの電力線を備え、前記スイッチング素子は、前記2つの電力線を接続する接続線上に設けられており、前記制御部は、前記交流電源から前記第2交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子がオフ状態となるよう前記スイッチング素子を制御するとよい。かかる構成によれば、スイッチング素子がオフ状態となっているため、接続線を介する電力伝送が規制されている。これにより、接続線を介する電力伝送に起因する損失を抑制できる。また、スイッチング素子がオフ状態であっても、2つの電力線を介して、2次側コイルから変動負荷への電力伝送は行われる。よって、2次側コイルから変動負荷への電力伝送を好適に行いつつ、電力損失の低減を図ることができる。
上記目的を達成する受電機器は、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能なものであって、前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、前記直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷と、を備え、前記AC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行うものであり、前記スイッチング素子は、前記2次側コイルによって第1受電電力が受電される場合には、周期的にオンオフする一方、前記2次側コイルによって前記第1受電電力よりも電力値が大きい第2受電電力が受電される場合には、オン状態又はオフ状態のいずれか一方となることを特徴とする。
かかる構成によれば、比較的電力値が小さい第1受電電力が受電される場合には、スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより、インピーダンス変換が行われる。一方、比較的電力値が大きい第2受電電力が受電される場合には、スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となる。これにより、第2受電電力が受電される場合には、スイッチング損失が発生しない。よって、スイッチング損失が比較的大きくなり易い状況においては、スイッチング素子の周期的なオンオフを行わないことを通じて、比較的大きなスイッチング損失の発生を抑制できる。したがって、全体としてスイッチング損失を抑制できる。
この発明によれば、スイッチング損失を抑制できる。
受電機器及び非接触電力伝送装置の回路図。 DC/DCコンバータ及びその周辺の回路図。 交流電源の出力電力値と、負荷インピーダンス及び変換インピーダンスとの関係を示すグラフ。
以下、受電機器(受電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)を車両に適用した一実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器、1次側機器)及び受電機器21(車両側機器、2次側機器)を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両に搭載されている。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、インフラとしての系統電源から系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。また、交流電源12は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能に構成されている。なお、本実施形態において、交流電源12は、例えば電圧源である。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた車両用バッテリ22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両共振回路の共振周波数は同一に設定されている。
また、送電機器11は、交流電源12と送電器13(1次側コイル13a)とを接続する電力線EL11,EL12を備えている。送電機器11の第1電力線EL11は、交流電源12の一端と、送電器13の一方の入力端(1次側コイル13aの一端)とを接続している。送電機器11の第2電力線EL12は、交流電源12の他端と、送電器13の他方の入力端(1次側コイル13aの他端)とを接続している。これにより、交流電源12から出力された交流電力は送電器13に入力される。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13からのエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
なお、説明の便宜上、以降の説明においては、送電器13と受電器23とは、予め定められた基準位置に配置されており、両者は位置ずれしていないものとする。
受電機器21は、受電器23と車両用バッテリ22とを接続する2つの電力線EL21,EL22を備えている。受電機器21の第1電力線EL21は、受電器23の一方の出力端(2次側コイル23aの一端)と車両用バッテリ22の一端を接続している。受電機器21の第2電力線EL22は、受電器23の他方の出力端(2次側コイル23aの他端)と車両用バッテリ22の他端を接続している。
受電機器21は、受電器23によって受電された交流電力(以降単に受電電力ともいう)を直流電力に変換するAC/DC変換部として、受電電力を整流する整流器(整流部)24と、整流器24と車両用バッテリ22との間に設けられたDC/DCコンバータ25とを備えている。つまり、本実施形態では、整流器24とDC/DCコンバータ25とがAC/DC変換部を構成している。
DC/DCコンバータ25は、整流器24によって整流された直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電圧値変換を行う。DC/DCコンバータ25によって電圧値変換された直流電力が車両用バッテリ22に入力されることによって車両用バッテリ22が充電される。車両用バッテリ22は、例えば複数の電池セルで構成されている。
送電機器11は、交流電源12等の制御を行う送電側コントローラ14を備えている。送電側コントローラ14は、交流電源12のオンオフ制御を行うとともに、交流電源12から出力される交流電力の電力値を制御する。例えば、送電側コントローラ14は、車両用バッテリ22を充電する一連の充電制御において、電力値が異なる複数(2つ)の交流電力、詳細には押し込み充電用電力P1又は通常充電用電力P2が交流電源12から出力されるように交流電源12を制御する。電力値の大小関係としては、通常充電用電力P2>押し込み充電用電力P1となっている。押し込み充電用電力P1が第1交流電力に対応し、通常充電用電力P2が第2交流電力に対応する。なお、押し込み充電用電力P1は、車両用バッテリ22を構成する複数の電池セルの容量ばらつきを補償する押し込み充電を行うための電力である。
この場合、受電器23は、押し込み充電用電力P1に対応する交流電力である第1受電電力Pr1、又は、通常充電用電力P2に対応する交流電力である第2受電電力Pr2を受電する。この場合、第2受電電力Pr2の方が第1受電電力Pr1よりも電力値が大きい。
受電機器21は、送電側コントローラ14と無線通信可能な受電側コントローラ26を備えている。各コントローラ14,26は、互いに情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
受電機器21は、車両用バッテリ22の充電状態(SOC)を検知するものであって、その検知結果を受電側コントローラ26に送信するSOCセンサ27を備えている。これにより、受電側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電状態を把握できる。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、交流電源12から車両用バッテリ22までの間に設けられた複数のインピーダンス変換器31,32(インピーダンス変換部)を備えている。詳細には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11に設けられた第1インピーダンス変換器31(第1インピーダンス変換部)と、受電機器21に設けられた第2インピーダンス変換器32(第2インピーダンス変換部)とを備えている。第1インピーダンス変換器31は、交流電源12と送電器13との間に設けられており、第2インピーダンス変換器32は、受電器23と整流器24との間に設けられている。
各インピーダンス変換器31,32は、例えばインダクタ及びキャパシタを有するLC回路で構成されている。詳細には、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12から送電器13に向かう2つの電力線EL11,EL12上に設けられた第1インダクタ31a,31bと、当該第1インダクタ31a,31bに対して後段に設けられ、第1インダクタ31a,31bに対して並列に接続された第1キャパシタ31cと、を有するLC回路である。
第2インピーダンス変換器32は、受電器23から車両用バッテリ22に向かう2つの電力線EL21,EL22上に設けられた第2インダクタ32a,32bと、当該第2インダクタ32a,32bに対して前段に設けられ、第2インダクタ32a,32bに対して並列に接続された第2キャパシタ32cと、を有するLC回路である。
ちなみに、本実施形態では、各インピーダンス変換器31,32の定数(インピーダンス)は固定値である。なお、定数とは、変換比ともインダクタンスやキャパシタンスとも言える。
ここで、本発明者らは、受電器23(2次側コイル23a)の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスの実部が、送電器13及び受電器23間の伝送効率に寄与していることを見出した。具体的には、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在することを見出した。
詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷Xを設けた場合において、仮想負荷Xの抵抗値をRaとし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷Xまでの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。
第2インピーダンス変換器32は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンス(第2インピーダンス変換器32の入力端のインピーダンス)が特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ように、整流器24の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換する。
ここで、交流電源12から出力される交流電力の電力値は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンス(第1インピーダンス変換器31の入力端のインピーダンス)に依存する。
かかる構成において、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12から所望の電力値の交流電力が出力されるべく、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づいている状況における送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換する。
例えば、交流電源12から通常充電用電力P2又は押し込み充電用電力P1が出力されるための交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスを、充電に適した入力インピーダンスZtとする。この場合、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが上記充電に適した入力インピーダンスZtに近づく(好ましくは一致する)ように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換する。
換言すれば、交流電源12は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが上記充電に適した入力インピーダンスZtである条件下で、所望の電力値の交流電力(押し込み充電用電力P1又は通常充電用電力P2)を出力可能に構成されているとも言える。なお、特定抵抗値Rout、及び、充電に適した入力インピーダンスZt等が所望のインピーダンスに対応する。
次に、DC/DCコンバータ25の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、DC/DCコンバータ25は、例えば第1電力線EL21上に設けられたコイル41及びダイオード42を備えている。コイル41の一端は、DC/DCコンバータ25の入力端を介して整流器24に接続されており、コイル41の他端は、ダイオード42のアノードに接続されている。ダイオード42のカソードはDC/DCコンバータ25の出力端を介して車両用バッテリ22に接続されている。
DC/DCコンバータ25は、コイル41よりも前段(整流器24側)に設けられ、コイル41に対して並列に接続された第1コンデンサ44と、ダイオード42よりも後段(車両用バッテリ22側)に設けられ、当該ダイオード42に対して並列に接続された第2コンデンサ45を備えている。
かかる構成において、DC/DCコンバータ25は、2つの電力線EL21,EL22を接続する接続線EL3上に設けられたスイッチング素子46を備えている。接続線EL3の一端は、第1電力線EL21におけるコイル41とダイオード42との間の位置に接続されており、接続線EL3の他端は、第2電力線EL22に接続されている。
スイッチング素子46は、例えばn型のパワーMOSFETで構成されている。スイッチング素子46のドレインは、第1電力線EL21(コイル41とダイオード42との間)に接続され、スイッチング素子46のソースは第2電力線EL22に接続されている。
かかる構成によれば、DC/DCコンバータ25に直流電力が入力されている状況において、スイッチング素子46が周期的にオンオフ(スイッチング、チョッピング)すると、整流器24によって整流された直流電力が、車両用バッテリ22のバッテリ電圧と同一電圧の直流電力に変換される。この場合、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスである変換インピーダンスZqは、スイッチング素子46のオンオフのデューティ比に依存する。詳細には、例えば上記デューティ比が小さくなる(つまり1周期あたりのスイッチング素子46のオン時間が短くなる)と、変換インピーダンスZqが高くなる。つまり、DC/DCコンバータ25は、スイッチング素子46が周期的にオンオフすることにより、変換インピーダンスZqが所定の値となるようにインピーダンス変換するものである。
ここで、車両用バッテリ22は、入力される直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷である。詳細には、図3に示すように、車両用バッテリ22のインピーダンスである負荷インピーダンスZLは、交流電源12から押し込み充電用電力P1が出力されている場合と、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合とで変動する。
なお、以降の説明において、交流電源12から押し込み充電用電力P1が出力されている場合(すなわち受電器23によって第1受電電力Pr1が受電される場合)の負荷インピーダンスZLを第1負荷インピーダンスZL1とする。そして、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合(すなわち受電器23によって第2受電電力Pr2が受電される場合)の負荷インピーダンスZLを第2負荷インピーダンスZL2とする。
非接触電力伝送装置10は、送電器13と受電器23とが電力伝送可能な位置に配置されている場合、各コントローラ14,26間で情報のやり取りを行いながら、車両用バッテリ22を充電する充電処理を実行する。当該充電処理では、受電側コントローラ26は、負荷インピーダンスZLが変動することに対応させて、スイッチング素子46のオンオフ制御を行う。つまり、本実施形態では、受電側コントローラ26が制御部に対応する。
以下、充電処理及びスイッチング素子46の制御態様について詳細に説明する。
まず、送電側コントローラ14は、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されるよう交流電源12を制御する。そして、送電側コントローラ14は、通常充電用電力P2が出力されていることを示す信号を受電側コントローラ26に送信する。受電側コントローラ26は、上記信号を受信した場合には、スイッチング素子46をオフ状態にする。
ここで、交流電源12から通常充電用電力P2が出力され、且つ、スイッチング素子46がオフ状態となっている場合の変換インピーダンスZqを特定インピーダンスZqtとする。図3に示すように、特定インピーダンスZqtは、第2負荷インピーダンスZL2とほぼ同一である。
その後、受電側コントローラ26は、SOCセンサ27を用いて車両用バッテリ22の充電状態を定期的に把握し、当該充電状態が予め定められた切替契機状態となった場合には、送電側コントローラ14に対して電力切替要求信号を送信する。送電側コントローラ14は、電力切替信号を受信した場合には、交流電源12から出力される交流電力を、通常充電用電力P2から押し込み充電用電力P1に切り替える。
また、受電側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電状態が予め定められた切替契機状態となった場合には、スイッチング素子46が周期的にオンオフするようスイッチング素子46を制御する。
ここで、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtに近づく(好ましくは一致する)ように、スイッチング素子46のオンオフのデューティ比を制御する。詳細には、スイッチング素子46のオンオフのデューティ比は、上記インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtとなるように、第1負荷インピーダンスZL1に対応させて設定される。
その後、受電側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電状態が満充電になった場合、終了要求信号を送電側コントローラ14に送信する。送電側コントローラ14は、終了要求信号を受信した場合、交流電力の出力が停止するよう交流電源12を制御する。
ちなみに、第2インピーダンス変換器32の定数は、特定インピーダンスZqtに対応させて設定されている。詳細には、第2インピーダンス変換器32の定数は、変換インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtである場合に受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routとなるように設定されている。
次に本実施形態の作用について説明する。
交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合、スイッチング素子46はオフ状態となっている。この場合、図2に示すように、各電力線EL21,EL22及び車両用バッテリ22を介し、且つ、接続線EL3及びスイッチング素子46を介さない第1電力伝送経路EC1には直流電力が伝送される。一方、各電力線EL21,EL22、接続線EL3及びスイッチング素子46を介し、且つ、車両用バッテリ22を介さない第2電力伝送経路EC2には直流電力が伝送されない。また、図3に示すように、かかる状態における変換インピーダンスZqは特定インピーダンスZqtとなっている。
交流電源12から押し込み充電用電力P1が出力されている場合、スイッチング素子46は周期的にオンオフしている。この場合、スイッチング素子46のオンオフのデューティ比は、変換インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtとなるように設定されている。このため、図3に示すように、交流電源12から出力される交流電力の電力値が異なる場合であっても、変換インピーダンスZqは一定(特定インピーダンスZqt)となっている。
なお、スイッチング素子46が周期的にオンオフすることにより、スイッチング損失が発生する。また、スイッチング素子46がオン状態である場合、直流電力は、第1電力伝送経路EC1及び第2電力伝送経路EC2の双方を伝送する。この場合、第2電力伝送経路EC2を伝送する直流電力は損失となる。但し、上記スイッチング損失及び第2電力伝送経路EC2に係る損失は、交流電源12の出力電力値(受電電力値)が小さいほど、小さくなる。このため、交流電源12から比較的電力値が小さい押し込み充電用電力P1が出力されている状況においては、上記スイッチング損失及び第2電力伝送経路EC2に係る損失は、比較的小さい。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)非接触電力伝送装置10は、受電器23(2次側コイル23a)によって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部としての整流器24及びDC/DCコンバータ25と、直流電力が入力されるものであって、入力される直流電力の電力値に応じて負荷インピーダンスZLが変動する車両用バッテリ22とを備えている。DC/DCコンバータ25は、スイッチング素子46を備え、当該スイッチング素子46が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行う。
かかる構成において、非接触電力伝送装置10は、スイッチング素子46のオンオフ制御を行う受電側コントローラ26を備えている。当該受電側コントローラ26は、交流電源12から押し込み充電用電力P1が出力されている場合には、スイッチング素子46が周期的にオンオフするようにスイッチング素子46を制御する。一方、受電側コントローラ26は、交流電源12から、押し込み充電用電力P1よりも電力値が大きい通常充電用電力P2が出力されている場合には、スイッチング素子46がオフ状態となるようにスイッチング素子46を制御する。
かかる構成によれば、比較的電力値が大きい通常充電用電力P2が出力されている場合には、スイッチング素子46がオフ状態となる。これにより、スイッチング損失が発生しない。よって、スイッチング損失が比較的大きくなり易い状況においてはスイッチング素子46を周期的にオンオフさせないことにより、比較的大きなスイッチング損失の発生を抑制できる。したがって、全体としてスイッチング損失の抑制を図ることができる。
なお、上記効果を奏する構成の一部を言い換えれば、スイッチング素子46は、受電器23によって押し込み充電用電力P1に対応した第1受電電力Pr1が受電される場合には、周期的にオンオフする一方、受電器23によって通常充電用電力P2に対応した第2受電電力Pr2が受電される場合には、オフ状態となるとも言える。
(2)交流電源12から通常充電用電力P2が出力され、且つ、スイッチング素子46がオフ状態である場合のDC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスである変換インピーダンスZqを特定インピーダンスZqtとする。この場合、受電側コントローラ26は、交流電源12から押し込み充電用電力P1が出力されている場合には、変換インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtに近づく(好ましくは一致する)ようスイッチング素子46のオンオフのデューティ比を制御する。これにより、押し込み充電用電力P1が出力されている場合と、通常充電用電力P2が出力されている場合とで、変換インピーダンスZqが変動しにくい。よって、スイッチング損失を抑制しつつ、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合にスイッチング素子46を周期的にオンオフさせないことによる不都合(変換インピーダンスZqの変動)を抑制できる。
(3)非接触電力伝送装置10の受電機器21は、受電器23と整流器24との間に設けられ、インピーダンス変換を行う第2インピーダンス変換器32を備えている。第2インピーダンス変換器32の定数は、特定インピーダンスZqtに対応させて設定されている。かかる構成によれば、第2インピーダンス変換器32によって、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスを所望の値(本実施形態では特定抵抗値Rout)にすることができる。この場合、負荷インピーダンスZLの変動に起因して変換インピーダンスZqが変動すると、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスも変動し、当該インピーダンスが特定抵抗値Routからずれてしまう場合が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、第2インピーダンス変換器32の定数は、特定インピーダンスZqtに対応させて設定されている。詳細には、第2インピーダンス変換器32の定数は、変換インピーダンスZqが特定インピーダンスZqtである場合に、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routとなるように設定されている。そして、上述した通り、変換インピーダンスZqは、交流電源12の出力電力値が変動した場合であっても特定インピーダンスZqtとなっている。これにより、交流電源12の出力電力値の変動に起因して受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routからずれてしまうことを抑制できる。
(4)スイッチング素子46は、受電器23と車両用バッテリ22とを接続する2つの電力線EL21,EL22上ではなく、当該各電力線EL21,EL22を接続する接続線EL3上に設けられている。そして、受電側コントローラ26は、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合には、スイッチング素子46をオフ状態にする。これにより、接続線EL3を介する第2電力伝送経路EC2上には電力が伝送されない。よって、直流電力が第2電力伝送経路EC2を伝送することによる損失を抑制できる。また、スイッチング素子46は、各電力線EL21,EL22上には存在しないため、スイッチング素子46がオフ状態であっても、受電器23から車両用バッテリ22への電力伝送に支障は生じない。したがって、受電器23から車両用バッテリ22への電力伝送を好適に行いつつ、電力損失の低減を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、DC/DCコンバータ25と整流器24とがAC/DC変換部を構成していたが、これに限られない。AC/DC変換部は、受電器23によって受電された交流電力を直流電力に変換するものであって、スイッチング素子が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行うことができれば、その具体的な構成は任意である。例えば、AC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより受電器23によって受電された交流電力を所望の交流電力に変換する交流チョッパ回路と、当該交流チョッパ回路から出力される交流電力を整流する整流部とで構成されていてもよい。
○ 実施形態では、各電力線EL21,EL22上にはスイッチング素子46が存在しなかったが、これに限られず、第1電力線EL21上にスイッチング素子46が設けられていてもよい。この場合、受電側コントローラ26は、交流電源12から通常充電用電力P2が出力されている場合には、スイッチング素子46をオン状態とするとよい。これにより、各電力線EL21,EL22を介する受電器23から車両用バッテリ22への電力伝送がスイッチング素子46により阻害されることを抑制できる。これにより、受電器23から車両用バッテリ22への電力伝送を好適に行うことができる。但し、スイッチング素子46のオン抵抗に起因する電力損失等を考慮すれば、接続線EL3上にスイッチング素子46がある方が好ましい。
○ DC/DCコンバータ25の具体的な回路構成は任意であり、昇圧型又は降圧型のいずれを用いてもよい。また、DC/DCコンバータ25は、複数のスイッチング素子を有する構成であってもよい。要は、DC/DCコンバータ25は、少なくとも1つのスイッチング素子を有するものであればよい。
○ 交流電源12は、少なくとも電力値が異なる2種類の交流電力(相対的に電力値が異なる第1交流電力及び第2交流電力)を出力するものであればよい。例えば、交流電源12は、電力値が異なる3種類以上の交流電力を出力する構成であってもよい。例えば、交流電源12は、正常に電力伝送が行われるか否かを確認するためのテスト用電力を出力可能であってもよい。この場合、テスト用電力の電力値は、押し込み充電用電力P1よりも小さいとよい。
○ スイッチング素子46のオンオフ制御を行う制御部は、受電側コントローラ26に限られず、任意である。例えば送電側コントローラ14がスイッチング素子46のオンオフ態様を決定し、受電側コントローラ26に対して指示を出す構成であってもよい。また、各コントローラ14,26とは別の専用のコントローラがスイッチング素子46のオンオフ制御を行ってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の具体的な回路構成は任意である。例えば、第1インピーダンス変換器31は、第1インダクタ31bを省略した逆L型のLC回路等であってもよいし、第2インピーダンス変換器32は、第2インダクタ32bを省略したL型のLC回路等であってもよい。また、各インピーダンス変換器31,32は、π型、T型などであってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の定数は可変値であってもよい。この場合、例えば、各コントローラ14,26は、送電器13と受電器23との相対位置が変動する場合には、当該相対位置の変動に対応させて各インピーダンス変換器31,32の定数を可変制御するとよい。これにより、送電器13と受電器23との位置ずれに好適に対応できる。
ここで、送電器13と受電器23との相対位置の変動と、負荷インピーダンスZLの変動とが発生する場合、2つの変動に対応するべく各インピーダンス変換器31,32の定数を可変制御しようとすると、当該可変制御が困難又は煩雑となる。これに対して、負荷インピーダンスZLが変動する場合であっても変換インピーダンスZqを一定にすることにより、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御においては、負荷インピーダンスZLの変動を考慮する必要がない。これにより、各インピーダンス変換器31,32の定数の可変制御を好適に行うことができる。
○ 送電機器11に設けられるインピーダンス変換器の数、及び、受電機器21に設けられるインピーダンス変換器の数は任意であり、例えば2以上であってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の少なくとも一方を省略してもよい。
○ 交流電源12は、電圧源であったが、電力源、電流源であってもよい。
○ 交流電源12が電力源である構成において、各インピーダンス変換器31,32は、インピーダンス整合を行うものであってもよい。第2インピーダンス変換器32は、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが受電器23の出力端から交流電源12までのインピーダンスと整合するように、インピーダンス変換を行うものであってもよい。また、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが交流電源12の出力インピーダンスと整合するように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換するものであってもよい。
○ また、第1インピーダンス変換器31は、力率が改善される(リアクタンスが0に近づく)ように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換するものであってもよい。
○ 送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 各コンデンサ13b,23bを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとは並列に接続されていたが、これに限られず、両者は直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとは、直列に接続されていてもよい。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 実施形態では、受電器23にて受電された交流電力は車両用バッテリ22の充電に用いられたが、これに限られず、例えば別の用途に用いてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、13a…1次側コイル、21…受電機器、22…車両用バッテリ(変動負荷)、23a…2次側コイル、24…整流器、25…DC/DCコンバータ、26…受電側コントローラ、31,32…インピーダンス変換器、46…スイッチング素子、EL21,EL22…受電機器の電力線、EL3…接続線、Zqt…特定インピーダンス。

Claims (6)

  1. 電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    を備えた非接触電力伝送装置において、
    前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、
    前記直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷と、
    を備え、
    前記AC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行うものであり、
    前記非接触電力伝送装置は前記スイッチング素子のオンオフ制御を行う制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記交流電源から前記交流電力として第1交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子が周期的にオンオフするよう前記スイッチング素子を制御する一方、
    前記交流電源から前記第1交流電力よりも電力値が大きい第2交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となるよう前記スイッチング素子を制御することを特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 前記AC/DC変換部は、
    前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部と、
    前記スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより、前記整流部によって整流された直流電力の電圧値変換を行うDC/DCコンバータと、
    を備えている請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記交流電源から前記第2交流電力が出力され、且つ、前記スイッチング素子がオン状態又はオフ状態のいずれか一方となっている場合の前記DC/DCコンバータの入力端から前記変動負荷までのインピーダンスを特定インピーダンスとすると、
    前記制御部は、前記交流電源から前記第1交流電力が出力されている場合には、前記DC/DCコンバータの入力端から前記変動負荷までのインピーダンスが前記特定インピーダンスに近づくよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御する請求項2に記載の非接触電力伝送装置。
  4. 前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部を備え、
    当該インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記特定インピーダンスに対応させて設定されている請求項3に記載の非接触電力伝送装置。
  5. 前記2次側コイルと前記変動負荷とを接続する2つの電力線を備え、
    前記スイッチング素子は、前記2つの電力線を接続する接続線上に設けられており、
    前記制御部は、前記交流電源から前記第2交流電力が出力されている場合には、前記スイッチング素子がオフ状態となるよう前記スイッチング素子を制御する請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の非接触電力伝送装置。
  6. 交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルによって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部と、
    前記直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷と、
    を備え、
    前記AC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることによりインピーダンス変換を行うものであり、
    前記スイッチング素子は、
    前記2次側コイルによって第1受電電力が受電される場合には、周期的にオンオフする一方、
    前記2次側コイルによって前記第1受電電力よりも電力値が大きい第2受電電力が受電される場合には、オン状態又はオフ状態のいずれか一方となることを特徴とする受電機器。
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