JP2014121108A - ワイヤレス給電システム、送電装置及び送電方法 - Google Patents

ワイヤレス給電システム、送電装置及び送電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送受電装置間の伝送距離変動に伴う伝送効率の低下を送電装置のみで改善し、最適な伝送効率を維持できるようにすること。
【解決手段】ワイヤレス給電システム100は、送電装置110及び受電装置130を備え、送電装置110は、電力を生成する電力生成部である高周波電源111と、生成された電力を、受電装置130に伝送する送電部113と、送電部113で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出部112と、検出された反射電力の値に応じて、送電部113から伝送する電力の共振周波数を変更する制御部115とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤレス給電システム、送電装置及び送電方法に関する。
近年、共鳴現象を利用した磁界共鳴方式と呼ばれる方式を用いたワイヤレス給電が注目されている。
ワイヤレス給電の一つで広く用いられている電磁誘導方式は、送電側と受電側とで磁界を共有する必要がある。このため、電磁誘導方式の非接触給電において効率良く電力を送るためには、送電側と受電側とを極めて近接して配置する必要があり、さらに結合の軸合わせを精度よく行うことが必要である。
一方、共鳴現象を用いた非接触給電は、共鳴現象という原理から、電磁誘導方式よりも距離を離して電力を伝送することが可能で、かつ、多少軸合わせがずれても伝送効率があまり変わらないという利点がある。なお、共鳴現象を用いた伝送方式には、磁界共鳴方式の他に電界共鳴方式がある。以下では磁界共鳴方式に基づいて説明する。
この磁界共鳴方式を用いたワイヤレス給電システムは、伝送距離を長く取ることが可能であるが、この特徴を最大限に発揮するためには動的なインピーダンス制御が必要である。例えば、特許文献1には、低損失でこのインピーダンス制御を可能にするワイヤレス給電システムが開示されている。
この特許文献1に開示されているワイヤレス給電システムでは、送電側と受電側との間の伝送距離が変動した場合に、伝送効率の低下を招かないようにインピーダンス調整を行う方法が述べられている。これは、送電側のインピーダンス特性から受電側のインピーダンス特性を推定するためのインピーダンス特性推定情報を予め対応テーブルとして記憶することで行われる。そして、このワイヤレス給電システムは、送電側のインピーダンスを検出した時点で、対応テーブルを参照して受電側のインピーダンス状態を特定する。ここで、送電装置は、特定されたインピーダンス状態を示すインピーダンス制御情報を生成して、これを受電装置に送信する。このようなインピーダンス制御情報を受信した受電装置は、この情報で示されるインピーダンス状態に基づき可変整合器のコイルのタップを切り替えて、最適なインピーダンスになるように調整する。
特開2011−223739号公報
特許文献1に開示されているワイヤレス給電システムでは、送電側で間接的に受電側のインピーダンスを推定しているにすぎないため、インピーダンス制御情報の精度に問題がある。更に、送電装置から受電装置にインピーダンス制御情報を送信しなければならないため、別個、無線通信装置を備えなければならない。
また、インピーダンス整合を取るために、可変整合器のコイルが用意され、これのタップを切り替える。しかし、このようなコイルはインダクタンス調整用コイルであり、構成によっては精度の問題もあり、形状、大きさ等を考慮した場合、要求を満足するものが用意できない場合がある。
そこで、本発明は、送受電装置間の伝送距離変動に伴う伝送効率の低下を送電装置のみで改善し、最適な伝送効率を維持できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係るワイヤレス給電システムは、送電装置、及び、前記送電装置から磁界共鳴方式で電力の供給を受ける受電装置を備えるワイヤレス給電システムであって、前記送電装置は、電力を生成する電力生成部と、前記電力生成部で生成された電力を、前記受電装置に伝送する送電部と、前記送電部で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出部と、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に応じて、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る送電装置は、電力を生成する電力生成部と、前記電力生成部で生成された電力を、受電装置に伝送する送電部と、前記送電部で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出部と、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に応じて、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る送電方法は、電力を生成する電力生成過程と、前記電力生成過程で生成された電力を、受電装置に伝送する送電過程と、前記送電過程で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出過程と、前記反射電力検出過程で検出された反射電力の値に応じて、前記送電過程で伝送する電力の共振周波数を変更する制御過程と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、送受電装置間の伝送距離変動に伴う伝送効率の低下を送電装置のみで改善し、最適な伝送効率を維持することができる。
ワイヤレス給電システムの構成を概略的に示すブロック図である。 伝送距離と伝送効率との関係を示す概略図である。 メモリに記憶されている情報を概略的に示すブロック図である。 ワイヤレス給電システムにおける磁界共鳴方式のワイヤレス給電の原理を説明するための概略図である。 (a)〜(c)は、共振周波数と伝送効率との間の関係を示す概略図である。 ワイヤレス給電システムでの処理を示すフローチャートである。
実施の形態
図1は、実施の形態に係るワイヤレス給電システム100の構成を概略的に示すブロック図である。ワイヤレス給電システム100は、送電装置110と、この送電装置110から磁界共鳴方式で電力の供給を受ける受電装置130とを備える。一般に、ワイヤレス給電システム100では、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離が変化した場合、インピーダンスが変動して、問題が生ずる。例えば、図2に示されているように、ワイヤレス給電システム100は、設計された距離D1のときに伝送効率が高く、その設計された距離D1の前後では伝送効率が低下する特性を持つ。そのため、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離が変動することで伝送効率の低下を招かないために、何らかの処置が必要とされる。本実施の形態では、設計された伝送距離D1よりも短い、つまり送電装置110と受電装置130とが近づいた場合の伝送効率を改善する。
図1の説明に戻り、送電装置110は、高周波電源111と、反射電力検出部112と、送電部113と、メモリ114と、制御部115とを有する。
高周波電源111は、給電すべき電力を生成する電力生成部である。本実施の形態では、高周波電源111は、ワイヤレスで電力を伝送するための高周波の交流電力を生成する。なお、この高周波電源111は、発振周波数を変えることができる。
反射電力検出部112は、送電部113で得られる反射電力の値を検出する。本実施の形態においては、後述するように、高周波電源111と送電部113との間のインピーダンス整合がとられているため、反射電力検出部112で検出される反射電力の値は、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離変動、つまり、受電装置130を移動した場合のインピーダンス変動が反映される。
送電部113は、高周波電源111で生成された電力を磁界共鳴方式で伝送する。送電部113は、励磁コイル113aと、送電コイル113bとを備える。
励磁コイル113aは、高周波電源111から供給される交流電流により、磁界を発生する。そして、励磁コイル113aは、電磁誘導により、高周波電源111から供給される交流電力を送電コイル113bに供給する。例えば、励磁コイル113aは、空心コイルにより形成される。
また、励磁コイル113aは、送電コイル113bと高周波電源111との間のインピーダンス整合をとる。励磁コイル113aのインピーダンスは、通常、低インピーダンスである。これにより、高周波電源111と送電部113との間でインピーダンスの整合をとることができるようになる。
送電コイル113bは、励磁コイル113aから供給される交流電力を、磁界共鳴方式により受電装置130に伝送する。例えば、送電コイル113bは、空心コイルにより形成される。なお、送電コイル113bは、高周波電源111で生成される周波数で共振する。それ故、高周波電源111の周波数は、共振周波数とも呼ばれる(以後、高周波電源111の周波数を共振周波数と表す)。
メモリ114は、送電装置110での処理に必要な情報を記憶する記憶部である。例えば、メモリ114は、反射電力の値に対応する、高周波電源111の共振周波数を特定する対応周波数情報を記憶する。対応周波数情報は、予め定められた共振周波数である中心となる共振周波数(以下、中心周波数f0という)において受電装置130を移動させたときの反射電力の値と、その時の反射電力の値が最小値となる共振周波数とを、予め測定することにより生成される。言い換えると、対応周波数情報は、中心周波数f0での反射電力の値と、その反射電力の値に対応する、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離において、好適な共振周波数とを示す情報である。例えば、対応周波数情報は、中心周波数f0での反射電力の値と、その反射電力の値に対応する、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離において、反射電力の値が最小となる(伝送効率が最も高くなる)共振周波数とを示す情報である。なお、中心周波数f0は、送電装置110に予め設定(記憶)されているものとする。
また、メモリ114は、制御部115のテンポラリメモリとして利用される。例えば、図3に示されているように、メモリ114には、対応周波数情報114aの他、検出状態フラグ114b、初期値反射電力114c、検出反射電力114d及び共振周波数情報114eが記憶される。
検出状態フラグ114bは、送電装置110と受電装置130との間の距離変動を検出中であるか否かを示す。例えば、検出状態フラグ114bが「ON」である場合には、検出中であることを示し、「OFF」である場合には、検出中ではないことを示す。
初期値反射電力114cは、反射電力検出部112で検出された反射電力の初期値を示す。初期値反射電力114cは、検出状態フラグ114bが「ON」にされたときに、反射電力検出部112で検出された反射電力の値である。
検出反射電力114dは、反射電力検出部112で検出された反射電力の値を示す。
共振周波数情報114eは、高周波電源111から出力されている電力の共振周波数を示す。
図1の説明に戻り、制御部115は、反射電力検出部112で検出された反射電力の値に応じて、送電部113から伝送する電力の共振周波数を変更する。例えば、制御部115は、反射電力検出部112で検出された反射電力の値から、中心周波数f0における、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離の変動を特定する。そして、中心周波数f0における送電装置110と受電装置130との間の伝送距離の変動が特定された場合には、制御部115は、メモリ114に記憶されている対応周波数情報114aに基づいて、反射電力検出部112で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定する。そして、制御部115は、特定された共振周波数となるように、高周波電源111に生成する電力の共振周波数を変更させる。
なお、制御部115は、反射電力検出部112が反射電力を検出したときに、現在の共振周波数が設計値の中心周波数f0かどうかをメモリ114に記憶されている共振周波数情報114eを参照することで確認する。もし、それが中心周波数でないならば、制御部115は、生成する共振周波数を中心周波数f0に変えるように高周波電源111に指示する。そして、制御部115は、一定時間経過後、再度、反射電力検出部112に反射電力を検出させて、中心周波数f0における送電装置110と受電装置130との間の伝送距離変動を特定する。
受電装置130は、受電部131と、整流部132と、安定化電源部133と、負荷134とを備える。
受電部131は、送電装置110から伝送された電力を、磁界共鳴方式で受電する。受電部131は、受電コイル131aと、励磁コイル131bとを備える。
受電コイル131aは、送電装置110の送電コイル113bから伝送される電力を、磁界共鳴方式で受電する。そして、受電コイル131aの共振周波数と、送電コイル113bの共振周波数とが一致したときに、磁界共鳴関係となり電力を効率よく伝送することができる。
そして、受電コイル131aは、送電装置110から受電した交流電力を、電磁誘導にて励磁コイル131bに供給する。
励磁コイル131bは、受電コイル131aから受電した交流電力を、整流部132に給電する。なお、励磁コイル131bでは、受電コイル131aと整流部132との間のインピーダンス整合がとられている。励磁コイル131bのインピーダンスは、通常、低インピーダンスである。
整流部132は、励磁コイル131bから受電した交流電力を整流して、直流(DC)電力として安定化電源部133に供給する。
安定化電源部133は、整流部132から供給されるDC電力を、供給先の負荷134の仕様に応じたDC電圧に変換して、負荷134に与える。
次に、図4を用いて、ワイヤレス給電システム100における磁界共鳴方式のワイヤレス給電の原理を説明する。図4では、送電装置110の反射電力検出部112、メモリ114及び制御部115は、省略されている。
まず、送電装置110において、高周波電源111が、ワイヤレス電力伝送のための高周波電力を生成する。高周波電源111で発生された高周波電力は、励磁コイル113aに供給される。そして、この高周波電力は、電磁誘導にて励磁コイル113aから送電コイル113bに給電される。送電コイル113bは、高周波電源111で生成された共振周波数で共振すると同時に磁界共鳴にて受電装置130に電力の伝送を行う。
次に、受電装置130では、受電コイル131aが、送電コイル113bと同じように高周波電源111で生成された共振周波数で共振し、磁界共鳴によって、送電装置110から電力を受電する。受電コイル131aで受電された交流電力は、電磁誘導によって、励磁コイル131bに給電される。そして、励磁コイル131bは、受電した交流電力を整流部132に与える。整流部132は、受電した交流電力を整流して、直流電力として安定化電源部133に供給する。安定化電源部133は、整流部132から供給された直流電力を、負荷134に応じた直流電圧に変換して負荷134に与える。
以上に示すように、磁界共鳴方式のワイヤレス給電では、送電コイル113bと受電コイル131aとの共振周波数が同じ時に磁界共鳴の状態となる。磁界共鳴の状態では、両コイルの結合度が最大となり、かつ、電力の損失が最小となり、この状態で電力の伝送が行われる。なお、高周波電源111で生成される共振周波数は、送電コイル113bの共振周波数と同じになるように設定されている。また、励磁コイル113aと送電コイル113b、及び、受電コイル131aと励磁コイル131bは、それぞれ電磁誘導で結合される。そして、励磁コイル113a、131bは、送電コイル113b及び受電コイル131aの共鳴動作に影響がでないようにインピーダンス変換の機能を有している。
ワイヤレス給電システム100では、通常、送電コイル113bと受電コイル131aとの間の距離が変動したり、また受電装置130の負荷134に変動があったりすると伝送効率が下がる。これはインピーダンスが変動するためである。従って、伝送効率を改善するには、インピーダンスの調整が必要となる。特に距離が変動した場合は、送電コイル113bと受電コイル131aとの相互インダクタンスも変化することから、共振周波数及びインピーダンスの双方の変動が発生する。これに対応するために、インピーダンスは再調整される。これについては、特許文献1に例が記載されており、例えば、励磁コイル113a、131bの径を変更する、つまりインダクタンスを変えることによりインピーダンスを調整する。
本実施の形態は、負荷134が一定で、送電コイル113bと受電コイル131aとの間の伝送距離が変動した場合を想定しており、この時に共振周波数を変更することで伝送効率を改善するものである。
ワイヤレス給電システム100において、送電コイル113bと受電コイル131aとの伝送距離が変動した場合、反射電力検出部112からの検出データ(反射電力の値)、及び、送電部113の入力から受電部131の出力までの伝送効率は、共振周波数をベースに表すと図5に示す特性を持つ。
図5(a)に示す特性が臨界結合と呼ばれるもので中心周波数f0において、反射電力の値A1がほとんど無く、この時の伝送効率B1は最大の効率を示す。図5(a)においては、反射電力の値A1は、中心周波数f0を軸にして、下に凸となっており、伝送効率B1は、中心周波数f0を軸として、上に凸となっている。
そして、送電コイル113bと受電コイル131aとの間の距離が近接してきた場合には、図5(b)に示されているような特性となり、更に近接してきた場合には、図5(c)の特性となる。これら図5(b)及び(c)の特性は、双峰特性と呼ばれ中心周波数f0での反射電力の値A2、A3、及び、伝送効率B2、B3は、悪くなるものの、逆に中心周波数f0から離れたところに、それぞれ2つの共振周波数f1(f3)、f2(f4)が現れ、ここでの伝送効率が最大となる。
図6は、ワイヤレス給電システム100での処理を示すフローチャートである。図6に示されているフローは、送電装置110から受電装置130に電力の伝送が行われている間に開始される。例えば、送電装置110の制御部115に、入力端子(入力部)116を介して、外部よりワイヤレス給電システム100の起動信号G1が入力されると、制御部115は、高周波電源111に電力発生信号G2aを与えることで、電力発生指示を行う。この信号を受けた高周波電源111は、高周波の交流電力を生成する。生成された交流電力は、反射電力検出部112及び励磁コイル113aを介して、送電コイル113bに送られ、送電コイル113bから電力の伝送が開始される。
予め定められた一定期間経過後(S10)、制御部115は、反射電力検出部112に、反射電力検出要求G3aを与える(S11)ことで、反射電力の検出を指示する。
反射電力検出要求G3aを受けた反射電力検出部112は、送電装置110と受電装置130との伝送距離変動に伴う反射電力の値を検出する。送電装置110の高周波電源111の出力端に設置されている反射電力検出部112は、例えば、図5(a)に示されている中心周波数f0における反射電力の値を検出する。そして、反射電力の値を検出したら、反射電力検出部112は、制御部115にその反射電力の値を示す反射電力検出情報G3bを与える(S12)。
制御部115は、取得された反射電力検出情報G3bが初回の検出結果であるかどうかを確認する(S13)。例えば、メモリ114に記憶されている検出状態フラグ114bが「OFF」を示している場合には、制御部115は、取得された反射電力検出情報G3bが初回の検出結果であると判断する。そして、取得された反射電力検出情報G3bが初回の検出結果である場合(S13:Yes)には、処理はステップS14に進み、取得された反射電力検出情報G3bが初回の検出結果ではない場合(S13:No)には、処理はステップS16に進む。
ステップS14では、制御部115は、メモリ114の検出状態フラグ114bを「ON」にする。そして、制御部115は、取得された反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値を、初期値反射電力114c及び検出反射電力114dとして、メモリ114に記憶させる(S15)。そして、処理はステップS10に戻る。
一方、ステップS13において、取得された反射電力検出情報G3bが初回の検出結果ではない場合(S13:No)には、処理はステップS16に進む。ステップS16では、制御部115は、距離変動の有無を確認する(S16)。これは、反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値が変化しているか否かを確認するもので、反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値と、メモリ114の検出反射電力114dで示される反射電力の値とを比較する。メモリ114の検出反射電力114dには、1回前に取得された反射電力検出情報G3bで示された反射電力の値がストアされている。従って、これらの値が変化している場合には、制御部115は、伝送距離が変動しているものと判断する。そして、伝送距離が変動している場合(S16:Yes)には、処理はステップS17に進み、伝送距離が変動していない場合(S16:No)には、処理はステップS18に進む。
ステップS17では、制御部115は、伝送距離が未だ変動中と判断して、反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値を、検出反射電力114dとして、メモリ114にストアする(S17)。そして、処理は、ステップS10に戻る。
一方、ステップS18では、制御部115は、反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値と、検出反射電力114dで示されている前回の反射電力の値との比較結果は同じとなり、伝送距離の変動が落ち着いたと判断し、反射電力検出情報G3bで示されている反射電力の値が初期値のままで、状態が変化していなかったか否かを判定する。言い換えると、制御部115は、メモリ114の初期値反射電力114cで示される反射電力の初期値と、検出反射電力114dで示される反射電力の値とを比較する。そして、これらの値が同じ場合(S18:Yes)には、制御部115は、伝送距離の変動が無かったと判断して、ステップS23に処理を進める。一方、これらの値が異なる場合(S18:No)には、制御部115は、伝送距離の変動があったものの状態が落ち着いたと判断して、処理をステップS19に進める。
ステップS19では、制御部115は、メモリ114の共振周波数情報114eを確認して、高周波電源111から出力されている共振周波数が中心周波数であるか否かを判断する。共振周波数が中心周波数である場合(S19:Yes)には、処理はステップS20に進み、共振周波数が中心周波数ではない場合(S19:No)には、処理はステップS22に進む。
ステップS20では、制御部115は、メモリ114の対応周波数情報114aを参照することで、反射電力検出情報G3bで示される反射電力の値に対応する共振周波数を特定する。
そして、制御部115は、特定された共振周波数を示す周波数情報G2bを高周波電源111に送る(S21)ことで、共振周波数の変更を指示する。これにより高周波電源111の発振周波数が変更される。つまり、例えば、図5(c)に示されている、伝送効率の最大となるところの周波数f3又はf4に共振周波数が変更される。そして、処理は、ステップS23に進む。
ステップS22では、制御部115は、一度、共振周波数を元の中心周波数f0に戻すために、中心周波数f0を示す周波数情報G2bを高周波電源111に送ることで、共振周波数の変更を指示する。そして、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23では、制御部115は、メモリ114の検出状態フラグ114bを「OFF」にリセットする。そして、処理は、ステップS10に戻る。そして再度、中心周波数f0において、同じフローが行われる。これはあくまでも共振周波数が中心周波数f0のときの反射電力を基準にしているからである。
以上に記載した実施の形態においては、制御部115は、メモリ114に記憶されている対応周波数情報114aを参照して、反射電力検出情報G3bで示される反射電力の値に対応する共振周波数を特定し、高周波電源111に特定された共振周波数を生成させる。これにより、ワイヤレス給電システム100は、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離の変動による伝送効率の低下を改善して、最大効率を維持できる。ここでは、共振周波数を変更する手段が採用されているが、この共振周波数は、例えば、図5(c)に示すように中心周波数f0の両サイドに現れる。実際の応用においては、システムに合わせてどちらかの周波数に変更すればよい。また、本実施の形態では、送電装置110と受電装置130との間の伝送距離の変動による伝送効率の低下を改善する方法を説明したが、伝送距離が一定で負荷134が変動した場合にも同様な方法で対応できる。
100 ワイヤレス給電システム、 110 送電装置、 111 高周波電源、 112 反射電力検出部、 113 送電部、 113a 励磁コイル、 113b 送電コイル、 114 メモリ、 115 制御部、 130 受電装置、 131 受電部、 131a 受電コイル、 131b 励磁コイル、 132 整流部、 133 安定化電源部、 134 負荷。

Claims (15)

  1. 送電装置、及び、前記送電装置から磁界共鳴方式で電力の供給を受ける受電装置を備えるワイヤレス給電システムであって、
    前記送電装置は、
    電力を生成する電力生成部と、
    前記電力生成部で生成された電力を、前記受電装置に伝送する送電部と、
    前記送電部で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出部と、
    前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に応じて、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を変更する制御部と、を備えること
    を特徴とするワイヤレス給電システム。
  2. 前記送電装置は、
    前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する、前記送電装置及び前記受電装置との間の伝送距離において、好適な共振周波数とを示す対応共振周波数情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記対応共振周波数情報を参照することで、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定し、当該特定された共振周波数の電力を生成するように前記電力生成部に指示し、
    前記電力生成部は、前記制御部からの指示に応じて、前記特定された共振周波数の電力を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤレス給電システム。
  3. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において最も伝送効率の高い共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項2に記載のワイヤレス給電システム。
  4. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において、前記送電装置と前記受電装置とが磁界共鳴となる共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項2に記載のワイヤレス給電システム。
  5. 前記対応共振周波数情報は、予め定められた共振周波数で前記送電装置から前記受電装置に電力を供給した際の前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において好適な共振周波数とを示す情報であり、
    前記制御部は、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を、前記予め定められた共振周波数に変更させた後に、前記対応周波数情報を参照することで、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定すること
    を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のワイヤレス給電システム。
  6. 電力を生成する電力生成部と、
    前記電力生成部で生成された電力を、受電装置に伝送する送電部と、
    前記送電部で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出部と、
    前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に応じて、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を変更する制御部と、を備えること
    を特徴とする送電装置。
  7. 前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する、前記送電装置及び前記受電装置との間の伝送距離において好適な共振周波数とを示す対応共振周波数情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記対応共振周波数情報を参照することで、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定し、当該特定された共振周波数の電力を生成するように前記電力生成部に指示し、
    前記電力生成部は、前記制御部からの指示に応じて、前記特定された共振周波数の電力を生成すること
    を特徴とする請求項6に記載の送電装置。
  8. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において最も伝送効率の高い共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項7に記載の送電装置。
  9. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において、前記送電装置と前記受電装置とが磁界共鳴となる共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項7に記載の送電装置。
  10. 前記対応共振周波数情報は、予め定められた共振周波数で前記送電装置から前記受電装置に電力を供給した際の前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において好適な共振周波数とを示す情報であり、
    前記制御部は、前記送電部から伝送する電力の共振周波数を、前記予め定められた共振周波数に変更させた後に、前記対応周波数情報を参照することで、前記反射電力検出部で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定すること
    を特徴とする請求項7から9の何れか一項に記載の送電装置。
  11. 電力を生成する電力生成過程と、
    前記電力生成過程で生成された電力を、受電装置に伝送する送電過程と、
    前記送電過程で得られる反射電力の値を検出する反射電力検出過程と、
    前記反射電力検出過程で検出された反射電力の値に応じて、前記送電過程で伝送する電力の共振周波数を変更する制御過程と、を有すること
    を特徴とする送電方法。
  12. 前記制御過程は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する、前記受電装置との間の伝送距離において好適な共振周波数とを示す対応共振周波数情報を参照することで、前記反射電力検出過程で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定し、
    前記電力生成過程は、前記制御過程で特定された共振周波数の電力を生成すること
    を特徴とする請求項11に記載の送電方法。
  13. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において最も伝送効率の高い共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項12に記載の送電方法。
  14. 前記対応共振周波数情報は、前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において、前記受電装置との間で磁界共鳴となる共振周波数とを示す情報であること
    を特徴とする請求項12に記載の送電方法。
  15. 前記対応共振周波数情報は、予め定められた共振周波数で前記送電装置から前記受電装置に電力を供給した際の前記反射電力の値と、前記反射電力の値に対応する前記伝送距離において好適な共振周波数とを示す情報であり、
    前記制御過程は、前記送電過程から伝送する電力の共振周波数を、前記予め定められた共振周波数に変更させた後に、前記対応周波数情報を参照することで、前記反射電力検出過程で検出された反射電力の値に対応する共振周波数を特定すること
    を特徴とする請求項12から14の何れか一項に記載の送電方法。
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