JP2014120443A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタ11は、端子15を収容する端子収容室21が形成されたハウジング13と、端子15を仮係止するランスアーム55と、ハウジング13のハウジング上面31に開口した開口部33に組み込まれた際に開口部33の係止凹部37に係止される係止突起53とが一体成形されたランスブロック17と、ランスブロック17と並んで開口部33に組み込まれた際に端子15を本係止する係止部69と、開口部33から抜き出される際に係止突起53を係止解除方向へ変位させながらランスブロック17を一緒に開口部33から抜き出す方向へ移動させる係合解除突起73とが一体成形されたスペーサ19と、を備える。
【選択図】図1
Description
そこで、ランスアームを有するランスブロックとハウジングとを別体に形成し、ハウジングの下面に設けた凹部に挿入され、前方向に移動されることによりハウジングに装着されたランスブロックが、更に凹部に挿入したサイドリテーナ(スペーサ)により押圧固定される電気コネクタ(例えば、特許文献1参照)や、ハウジングとは別体のラッチ部材を設け、これにより各端子収容室に確実に端子を保持することが可能なコネクタを用いることで、低背化及び狭幅化、即ち、コネクタの小型化を図っている。
図7に示す電気コネクタ501は、金型を用いたハウジング503の成形時に、ランスアーム505を同時に成形せず、ランスアーム505を備えるラッチ部材507をハウジング503とは別体に設け、これをハウジング503の前方からコンタクト収容キャビティ(端子収容室)509に挿入して、確実なコンタクト(端子)511の保持を可能とする。このような電気コネクタ501によれば、ハウジング構造の複雑化による金型製造による制約を緩和し、ハウジング503の機械的強度を低下させることなく、更なるコネクタの小型を実現可能としている。
また、この種の一般的なコネクタ構造では、端子抜き作業をする際、先ず、舌片521を備えたコンタクト位置保障部材(スペーサ)523による係止を解除した後、ラッチ部材507におけるランスアーム505のコンタクト511へ掛かっている部分を解除したり、特許文献1の電気コネクタのように、サイドリテーナによる係止を解除した後、ランスブロックにおけるランスアームのコンタクトへ掛かっている部分を解除したりして、コンタクトを引き抜くという煩雑な作業が必要となる。
更に、コネクタの小型化が進むと、ランスアームを解除するために端子収容室に挿入される治具は限りなく細くなり、ランスアームに掛かる部分も小さく、一度コンタクトを抜いてしまうとランスアームの傷つき等によってラッチ部材507やランスブロック再利用することができなくなる。また、ハウジングの小型化と共に端子の小型化が進むと、ランスアームの係止を解除するための治具を挿入するためのスペースをハウジング前面や端子収容室に確保することができなくなる。このため、特に小型化を図るコネクタにおいては、解体が簡単となる(易解体)構造が要望されている。
(1) 端子を収容する端子収容室が形成されたハウジングと、前記端子を仮係止するランスアームと、前記ハウジングの一側面に開口した開口部に組み込まれた際に前記開口部の係止凹部に係止される係止突起とが一体成形されたランスブロックと、前記ランスブロックと並んで前記開口部に組み込まれた際に前記端子を本係止する係止部と、前記開口部から抜き出される際に前記係止突起を係止解除方向へ変位させながら前記ランスブロックを一緒に前記開口部から抜き出す方向へ移動させる係合解除突起とが一体成形されたスペーサと、を備えることを特徴とするコネクタ。
ハウジングと別体で成形されるランスブロックのランスアームは、成形形状の制約が少なく、端子に広面積で当接する形状(例えば雌端子箱部後端に全面で当たるランス先端形状)での成形が可能となる。そこで、ランスアームが大きな接触荷重を受けられるようになる。また、スペーサは、開口部へ組み込まれると、スペーサに設けられた係止部が、端子を本係止し、端子を抜け止め状態にする。
そして、端子を本係止しているスペーサが開口部から抜き出されると、スペーサの係合解除突起によってランスブロックの係止突起が係止凹部から係止解除され、ランスブロックをスペーサと一緒に開口部から抜き出すことができる。従って、ランスアームを解除するための治具をハウジングの端子収容室に挿入しなくとも、ハウジングの一側面側から治具でスペーサを抜き出すだけで、ランスブロックを一緒に開口部から抜き出して端子に対するランスアームの仮係止を解除することができる。その結果、スペーサ及びランスアームによる係止が解除された端子は、ハウジングから容易に離脱可能となる。
即ち、端子抜き作業やコネクタ全部品の分解が容易となり、スペーサやランスブロックの再利用も可能となる。また、ランスアームを解除するための治具を挿入するためのスペースがハウジング前面や端子収容室に不要となることで、ハウジング小型化の障害がなくなり、更なるコネクタの小型化が可能となる。
更に、端子の本係止状態では、端子が正規の挿入位置に到達してランスアームが弾性復帰されていることが必要となる。即ち、端子が不完全挿入位置であると、ランスアームが未復帰となり、スペーサが開口部へ組み込まれる際、ランス規制部が未復帰のランスアームと当接して、スペーサの押し込みが阻止され、端子の不完全仮係止(半嵌合)が検知可能となる。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るコネクタ11は、ハウジング13と、端子15と、ランスブロック17と、スペーサ19とを主要な構成部材として備えている。ハウジング13、ランスブロック17及びスペーサ19は、それぞれ合成樹脂材を用いた成形品として一体成形されている。
本実施形態に係るコネクタ11では、端子15を仮係止するためのランスアーム55を備えたランスブロック17が、ハウジング13と別体で形成されて、ハウジング13の開口部33から装着されるので、従来のハウジングにランスアームを直接成形する構造に比べ、個々の金型構造が簡素となり、成形品であるコネクタ11の更なる低背化、狭幅化が可能(小型化が可能)となる。
そして、図5(c)に示すように、ランスアーム55を本係止しているスペーサ19が開口部33から仮係止位置まで抜き出され(図6(a)参照)、更に図5(d)に示すように仮係止位置以上に抜き出されると、スペーサ19の係合解除突起73によってランスブロック17の係止突起53が係止凹部37から係止解除され、ランスブロック17をスペーサ19と一緒に開口部33から抜き出すことができる(図6(c)参照)。
従って、ランスアーム55を解除するための治具をハウジング13の端子収容室21に挿入しなくとも、ハウジング13の一側面であるハウジング上面31側から治具でスペーサ19を抜き出すだけで、ランスブロック17を一緒に開口部33から抜き出して端子15の雌端子箱部後端41aに対するランスアーム55の仮係止を解除することができる。その結果、スペーサ19及びランスアーム55による係止が解除された端子15は、ハウジング13から容易に離脱可能となる。
即ち、端子抜き作業やコネクタ全部品の分解が容易となり、スペーサ19やランスブロック17の再利用も可能となる。また、ランスアーム55を解除するための治具を挿入するためのスペースがハウジング前面23や端子収容室21に不要となることで、ハウジング小型化の障害がなくなり、更なるコネクタ11の小型化が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
13…ハウジング
15…端子
17…ランスブロック
19…スペーサ
21…端子収容室
31…ハウジング上面(一側面)
33…開口部
37…係止凹部
53…係止突起
55…ランスアーム
69…ランス規制部
71…係止部
73…係合解除突起
Claims (2)
- 端子を収容する端子収容室が形成されたハウジングと、
前記端子を仮係止するランスアームと、前記ハウジングの一側面に開口した開口部に組み込まれた際に前記開口部の係止凹部に係止される係止突起とが一体成形されたランスブロックと、
前記ランスブロックと並んで前記開口部に組み込まれた際に前記端子を本係止する係止部と、前記開口部から抜き出される際に前記係止突起を係止解除方向へ変位させながら前記ランスブロックを一緒に前記開口部から抜き出す方向へ移動させる係合解除突起とが一体成形されたスペーサと、
を備えることを特徴とするコネクタ。 - 前記スペーサが、前記ハウジングに対する仮係止位置で前記ランスアームの変位を許容する一方、前記ハウジングに対する本係止位置で前記ランスアームの解除方向の変位を規制するランス規制部を有し、前記係合解除突起が、前記係止突起の係止解除可能位置で前記係止突起に係止されて前記ハウジングに保持されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277094A JP2014120443A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277094A JP2014120443A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014120443A true JP2014120443A (ja) | 2014-06-30 |
Family
ID=51175093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012277094A Ceased JP2014120443A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019003788A (ja) * | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
WO2024094022A1 (zh) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 常州捷翼汽车零部件有限公司 | 一种具有锁止构件的连接器 |
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JPH09147953A (ja) * | 1995-11-20 | 1997-06-06 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JP2009048889A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Yazaki Corp | コネクタ |
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-
2012
- 2012-12-19 JP JP2012277094A patent/JP2014120443A/ja not_active Ceased
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