JP2014119596A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一次転写部の転写圧を増大させることなく、感光ドラムとITBの表面速度に差が生じるのを防止し、色ずれ等の画像不良の発生を防止する。
【解決手段】副走査同期露光により、感光ドラム100の表面位置の検知に同期して感光ドラム100にトナー像が形成される。画像形成期間(少なくともトナー像が一次転写される際)に、ITB108を一定の表面速度で回転させると共に、ITB108との間の摩擦力によって感光ドラム100がITB108に従動駆動されるよう、CPU21が制御する。その際、CPU21は、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを感光ドラム100に与えるようBLDCモータ30を制御する。
【選択図】図12
【解決手段】副走査同期露光により、感光ドラム100の表面位置の検知に同期して感光ドラム100にトナー像が形成される。画像形成期間(少なくともトナー像が一次転写される際)に、ITB108を一定の表面速度で回転させると共に、ITB108との間の摩擦力によって感光ドラム100がITB108に従動駆動されるよう、CPU21が制御する。その際、CPU21は、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを感光ドラム100に与えるようBLDCモータ30を制御する。
【選択図】図12
Description
本発明は、像担持体に形成されたトナー像が中間転写体に転写される、複写機、複合機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、複写機、複合機、ファクシミリ等で適用されている電子写真方式の画像形成装置は、トナー像を担持する感光ドラム(像担持体)と中間転写ベルト(中間転写体)(以下「ITB」と記す)を有する。これら感光ドラムとITBとの表面速度が共に定速になるように駆動されることが市場で求められている。
その理由として第一に、感光ドラム上に静電潜像を描くレーザー露光として時間同期露光が採用される場合、感光ドラムの表面速度が変動すると、レーザー照射位置が、本来照射されるべき位置からずれてしまうためである。また第二として、感光ドラム上に形成されたトナー画像がITBに転写されるプロセス(一次転写)においても、感光ドラムとITBの表面速度に交流的な速度差がある場合、ITB上に転写されるトナー画像の位置が本来転写されるべき位置からずれる。その結果として、記録紙上に転写される画像には、色ずれ(各色間の位置ずれ)、バンディング(周期的な位置ずれ)と呼ばれるような画像不良が発生するからである。
そのため、感光ドラム及びITBの駆動においては、各種の速度検知センサ等を用いて、駆動源であるモータをCPUが速度フィードバック制御することで高精度な定速性を確保している。モータとしては、安価、静音、高効率である点から、ブラシレスDCモータ(以下「BLDCモータ」と記す)を用いたものが多用されている。
そして最近では、BLDCモータを用いた速度フィードバック制御として、ドラム軸上にロータリエンコーダを配置し、CPUがドラム軸の回転速度を定速にするようモータ制御をする方法が採用される例がある。しかし、上述の速度フィードバック制御において、CPUはドラム軸の回転速度を把握しているが、感光ドラムの表面速度は把握していない。そのため、ドラム軸の偏心やドラム径の精度等から、ドラムの表面速度を定速に制御することが困難となっている。同様なことはITBにおいても言え、ITBを駆動しているITB駆動ローラの軸偏心やローラ径の精度、ITBの厚みムラ等からそれが説明できる。
また、画像不良を起こす原因としては、感光ドラムの表面とITBの転写面との間の摩擦による相互干渉も挙げられる。これは、感光ドラムまたはITBのいずれか一方に生じている速度変動の影響が他方に伝達されてしまうという問題である。
この他にも、ITB上に担持されているトナー画像を記録紙上に転写(二次転写)する際において、記録紙が厚紙である場合には特に、ITB上に突発的な負荷変動が生じる。それにより高周波の速度変動が発生し、一次転写における位置ずれの原因となる。
このように、画像不良を起こす原因は多岐に渡って存在しており、全てを解決することは非常に困難な課題となっている。そこで、特許文献1に記載されているように、画像胴(:感光ドラムが相当)を画像転写胴(:ITBが相当)が摩擦により従動駆動するような構成がある。
これには、以下に述べるメリットがある。まず、感光ドラム上の画像がITB上の画像となるから、感光ドラム上の位置基準で画像を形成すれば、感光ドラムの回転ムラの影響はキャンセルされる。また、ITBの二次転写部へ記録紙が突入する時のショック等によりITBの速度変動が生じたとしても、感光ドラム上の画像とITB上の画像との一致が確保されるため、一次転写における画像不良が発生しない。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、摩擦力を用いて感光ドラムをITBで適切に(滑りなく)従動駆動させるためには、一次転写時部の転写圧を大きくしなければならない。一次転写部の転写圧を大きくすると、感光ドラム及びITBに生じる負荷が増加して駆動トルクが増大し、感光ドラムとITBの表面速度に差が生じやすくなり、色ずれ等の画像不良を生じるという問題がある。
そこで、本発明は、一次転写部の転写圧を増大させることなく、感光ドラムとITBの表面速度に差が生じるのを防止し、色ずれ等の画像不良の発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回転可能な像担持体と、前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、前記像担持体の表面位置を検知する検知手段と、前記検知手段による表面位置の検知に同期して前記像担持体にトナー像を形成する形成手段と、回転可能で、前記像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、前記中間転写体を回転駆動する第2の駆動手段と、前記トナー像が転写される際、前記像担持体と前記中間転写体とを当接させつつ前記中間転写体を一定の表面速度で回転させると共に、前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦力によって前記像担持体が前記中間転写体に従動駆動されるよう、前記第2の駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記像担持体が前記中間転写体に従動駆動される際の前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを前記像担持体に与えるよう、前記第1の駆動手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、一次転写部の転写圧を増大させることなく、感光ドラムとITBの表面速度に差が生じるのを防止し、色ずれ等の画像不良の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の要部の概略断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の要部の概略断面図である。
本画像形成装置として、電子写真方式のカラーの画像形成装置を例示する。ただし、像担持体に形成されたトナー像が中間転写体に転写される画像形成装置であればよく、複写機、複合機、ファクシミリ等にも本発明を適用可能である。
まず、紙面上に画像を形成する画像形成プロセスに関して説明する。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像を形成するための4つのステーションを有する。各ステーションの構成要素は共通であるので、以降、ステーションごとに各構成要素を区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは符号の後にY、M、C、Kを付す。
本画像形成装置は、各々回転可能な像担持体としての4つの感光ドラム100(Y、M、C、K)、回転可能な中間転写体としての中間転写ベルト(以下「ITB」と記す)108を備える。画像形成装置の全体の制御を司る上位CPU10(図2)が、記録紙Pへの作像命令を受けると、感光ドラム100、ITB108が回転を始める。それと共に、帯電ローラ105、現像器102の現像スリーブ103、一次転写ローラ107、二次転写部の二次転写内ローラ111、定着器113の定着ローラが回転を始める。
帯電ローラ105には不図示の高圧電源が繋がっており、直流電圧、または直流電圧に正弦波電圧を重畳した高電圧が印加される。これにより、接触している感光ドラム100の表面は一様に、高圧電源から与えられる直流電圧と同電位に帯電される。
次に、感光ドラム100の回転により、帯電された感光ドラム100の表面が、露光装置101からのレーザー光(La、Lb、Lc、Ld)の照射位置に至り、画像信号に応じた露光が露光装置101によってなされる。それにより、感光ドラム100上に静電潜像が形成される。
その後、現像器102では、不図示の高圧電源によって、現像スリーブ103に、直流に矩形波電圧を重畳した高電圧が印加される。負電荷のトナーが現像スリーブ103より正電位(現像スリーブに対して正、GNDに対して負)である潜像に現像され、現像スリーブ103は、図1の時計方向に回転する。
4つの感光ドラム100上のトナー像は、一次転写ローラ107によってITB108に重ねて転写(一次転写)され、さらに二次転写内ローラ111及び二次転写外ローラ112によって記録紙Pに転写(二次転写)される。なお、一次転写ローラ107、二次転写内ローラ111にも、トナー像を転写するための直流高圧が不図示の高圧電源から印加されている。
感光ドラム100上に残った転写残トナーは、クリーナーブレード104によって掻き取られ回収される。ITB108に残った転写残トナーは、ITBクリーナー109によって掻き取られ回収される。記録紙Pに転写されたトナー像は、定着器113によって圧力と温度により記録紙Pに定着されることにより、カラー画像が得られる。以上が、画像形成プロセスの簡単な説明である。
また、各感光ドラム100の表面位置を検知する検知手段として、表面位置検知部106が、各感光ドラム100に対応して配設されている。
次に、感光ドラム100及びITB108の駆動構成を説明する。この画像形成装置は、画像形成に際し、ITB108と感光ドラム100とを当接させつつITB108を一定の表面速度で動作させ、両者間の摩擦力によって、ITB108に感光ドラム100が従動駆動されるように構成される。
図2は、感光ドラム100を駆動するための電気的、機械的な構成を示す模式図である。感光ドラム100は、ドラム軸50に対してカップリング52を介して同軸に機械的に接続される。またドラム軸50には、減速ギヤ51及びロータリエンコーダ40が固定して配置されている。ロータリエンコーダ40は、ドラム軸50の回転速度を検出する(検出手段)。
第1の駆動手段であるブラシレスDCモータ(以下「BLDCモータ」)30からの駆動力は、モータ軸ギヤ32と減速ギヤ51との噛み合いによりドラム軸50へ伝達される。制御器20は、上位CPU10からの指令信号(駆動オン・オフ、レジスタ設定値等)を受け、モータドライバIC24に各種制御信号(駆動オン・オフ、PWM信号等)を出力する。
なお、PWM信号とはパルス幅変調信号のことであり、信号がハイレベルの区間を信号1周期期間で割ったものをDuty比とし、その大きさはパーセントで表現される。Duty比は、BLDCモータ30の回転トルクに比例する。
詳細は後述するが、従来、像担持体の表面速度が記録紙の生産速度(以下、目標速度)になるように、像担持体を回転駆動するためのDuty比を調整するといった速度フィードバック制御が広く行われている。しかし、本実施の形態では、感光ドラム100について、そのような速度フィードバック制御を行なわず、決められた固定のDuty比をモータドライバIC24に入力することで感光ドラム100が回転駆動される。
回転位置検出部31はBLDCモータ30の回転位置を検出する。モータドライバIC24は、制御器20からの制御信号と回転位置検出部31からの回転位置信号をもとに、駆動回路25を通して、BLDCモータ30に流す相電流の相切り替えと、電流量の調整を行っている。
図3は、ITB108を駆動するための電気的、機械的な構成を示す模式図である。ITB108の内側に当接するようITB駆動ローラ110が設置されている(図2も参照)。ITB駆動ローラ110が回転することでITB108が回転駆動される。
ITB駆動ローラ110は、ITB駆動ローラ軸70に対して同軸に機械的に接続される。ITB駆動ローラ軸70には、減速ギヤ151とロータリエンコーダ140が固定して配置されている。ロータリエンコーダ140は、ITB駆動ローラ軸70の回転速度を検出する(検出手段)。
第2の駆動手段であるBLDCモータ130からの駆動力は、モータ軸ギヤ132と減速ギヤ151との噛み合いによりITB駆動ローラ軸70へ伝達される。従って、感光ドラム100と同じように、BLDCモータ130の回転速度が減速ギヤ151によって減速されてITB駆動ローラ軸70が回転する。
制御器20は、上位CPU10からの指令信号(駆動オン・オフ、レジスタ設定値等)を受け、モータドライバIC124に各種制御信号(駆動オン・オフ、PWM信号等)を出力する。
回転位置検出部131はBLDCモータ130の回転位置を検出する。モータドライバIC124は、制御器20からの制御信号と回転位置検出部131からの回転位置信号をもとに、駆動回路125を通して、BLDCモータ130に流す相電流の相切り替えと、電流量の調整を行っている。
制御器20は、ロータリエンコーダ140からの信号に基づき、ITB108の表面速度制御のための演算を行っている。感光ドラム100に対する制御とは異なり、制御器20は、ITB108の表面速度が一定の目標速度となるように速度フィードバック制御を行う。なお、電気構成に関し、表面位置検知部106に相当するような、ITB108の表面位置を検知する構成要素は必須でないため設けていない。
次に、感光ドラム100がITB108によって従動駆動される従動駆動システムを図4で説明する。図4は、感光ドラム100及びITB108の断面の模式図であり、露光制御を含めて説明するための図となっている。図4では、代表してブラック(K)に関する構成要素を示している。
副走査同期露光部Dには、露光装置101K、ASIC60及びレーザードライバ61が含まれる。副走査同期露光部Dは上位CPU10によって制御される。
制御器20による制御(後述)で、感光ドラム100Kは、その表面速度がITB108の表面速度に従動するよう回転する。そして副走査同期露光部Dは、表面位置検知部106Kにより検知される感光ドラム100Kの表面位置に同期して露光装置101Kによる露光(副走査同期露光)を行い、感光ドラム100K上に静電潜像を形成する。
他の感光ドラム100(Y、M、C)に関しても同様に制御される。ここでの技術的な主なポイントは、従動駆動、表面位置検知、副走査同期露光であるが、その具体的な実現方法を以下に説明し、本発明に深く関係する従動駆動に関しては特に詳細に説明する。
本実施の形態でいう従動駆動システムは、ITB108の表面と感光ドラム100の表面との間の摩擦力により、ITB108で感光ドラム100を連れ回すものである。特に位置ずれのない適切な転写を実現するためには、両者間に滑りが生じないように、画像形成の際にITB108の表面速度と感光ドラム100の表面速度とが常時一致するよう制御する必要がある。
上述したように、ITB108は、制御器20による速度フィードバック制御によって、一定の表面速度となるように制御される。一方、感光ドラム100は、制御器20による制御に従って、決められたDuty比でBLDCモータ30により駆動される。
一般に、Duty比は、モータが安定して回転している時の必要トルクの大きさに対して線形性があり、一意に決まる。その理由として、まず、Duty比は、印加電圧をONする期間を表しており、モータドライバIC24はその期間にモータに電流を流すため(モータドライバICによって異なり、OFF期間のものもあるが)、Duty比と電流とは比例する。さらに、ここで用いられているBLDCモータ30やブラシDCモータは、電流とトルクとの線形性が良いことから、Duty比とトルクとも線形性があるからである。
本実施の形態では、ITB108による摩擦力とは別に、感光ドラム100を回転付勢するためのトルクを調整することで、適切な従動駆動を実現する。適切な従動駆動を実現するべく、感光ドラム100を回転させるためにBLDCモータ30が発生させるトルクを、以降「アシストトルク」と呼称する。従って、アシストトルクが設計パラメータであり、そのパラメータの大きさはDuty比によって変えられる。
図5は、感光ドラム100に生じる負荷トルク、及び、感光ドラム100とITB108との接触による摩擦トルクを説明する図である。
ここで、負荷トルクは、画像形成プロセス中における感光ドラム100の回転動作において、クリーナーブレード104、ドラム軸50の軸受部等の各所において発生する負荷トルクを合算したものである。負荷トルクには、感光ドラム100とITB108との接触面で生じるドラム・ITB間摩擦トルク(以下「摩擦トルク」と呼ぶ)は含まれない。
図6〜図8は、負荷トルクが画像形成プロセス中にどのように変化していくのかを示した遷移図である。
図6に示すように、負荷トルクは常に一定ではなく、帯電高圧を印加するタイミングや、転写しきれずに残ったトナーがクリーナーブレード104に突入するタイミングによっても変化する。すなわち、感光ドラム100が回転する際の負荷トルクは、一定に生じている負荷トルク(定常成分)と過渡的な変化成分(以下「変動トルク成分」と呼ぶ)とからなる。しかし、このような変動トルク成分は、定常成分に対して十分に小さいことが知られている。
また、負荷トルクの定常成分が、通常設定される摩擦トルクに対して非常に大きいために、ITB108は摩擦トルクのみによって感光ドラム100を従動させることはできない。そこで、本実施の形態では、負荷トルクの定常成分を打ち消してやるように、BLDCモータ30が感光ドラム100に、負荷トルクの定常成分と同等の回転トルクをアシストトルクとして与えるようにする。
これにより、感光ドラム100に生じるトルク成分は、図7に示すようになり、摩擦トルクによって感光ドラム100を従動させることが容易になることがわかる。
さらに感光ドラム100がITB108の速度変動に追従して従動するようにするためには、ドラム軸50上のドラムイナーシャ(慣性)と加速度との乗算で表わされる「加速トルク」を考慮する必要がある。図8に示すように、加速トルクと感光ドラム100の変動トルク成分とを足し合わせた値が、摩擦トルクの値以下であれば、ITB108に対する感光ドラム100の従動が可能となる。
ところで、感光ドラム100とITB108の表面速度同士が一致していると、静止摩擦係数が支配的となる。発生している摩擦トルクは、感光ドラム100とITB108の両表面速度に差が出ないように作用し、その大きさは随時変動する。随時変動する摩擦トルクのうち、両表面速度に差を生じさせないように働く最大の摩擦トルクが、最大静止摩擦トルクである。これを、運動方程式(下記数式1〜3)を用いて説明する。
[数1]
|TF|≧J×dω/dt+TL
[数2]
|TF|≧J×dω/dt+TL−TAS
[数3]
|TF|≧J×dω/dt+ΔTL
ここで、各記号と意味との対応は、TF:摩擦トルク、J:ドラムイナーシャ、dω/dt:感光ドラム角加速度、TL:負荷トルク、TAS:アシストトルク、ΔTL:変動トルク成分となっている。
[数1]
|TF|≧J×dω/dt+TL
[数2]
|TF|≧J×dω/dt+TL−TAS
[数3]
|TF|≧J×dω/dt+ΔTL
ここで、各記号と意味との対応は、TF:摩擦トルク、J:ドラムイナーシャ、dω/dt:感光ドラム角加速度、TL:負荷トルク、TAS:アシストトルク、ΔTL:変動トルク成分となっている。
数式1は、摩擦トルク(TF)が、右辺第一項の加速トルク(J×dω/dt)と右辺第二項の負荷トルク(TL)の合計よりも大きければ、従動が可能であることを示している。しかし実際にはTF<<TLであるため、従動が可能でない。
数式2は、負荷トルク(TL)の定常成分を打ち消すようなアシストトルク(TAS)をBLDCモータ30から発生させた場合の運動方程式である。負荷トルク(TL)にアシストトルク(TAS)が加わることで、変動トルク成分(ΔTL)が残ることになり、運動方程式は数式3で示されるものとなる。
これにより、摩擦トルク(TF)が、数式3の右辺第一項の加速トルク(J×dω/dt)と右辺第二項の変動トルク成分(ΔTL)の合計よりも大きい場合に従動が可能となることがわかる。基本的に変動トルク成分(ΔTL)は無視できるほど小さいものと見なせる。従って、アシストトルク(TAS)以外のトルクで従動性を高めるためには、数式3から、摩擦トルク(TF)を大きくするか、加速トルク(J×dω/dt)を小さくすることが考えられる。
摩擦トルク(TF)は一次転写におけるトナーの転写プロセスと密接に関係があるために設計者が安易に変更できない。しかし、加速トルク(J×dω/dt)を下げることは、ドラムイナーシャJを小さくすることで比較的容易に実現可能である。
ここで、ドラムイナーシャJとは、回転する全負荷を、ドラム軸50上でのイナーシャ成分として表したものである。ドラム軸50上に現れるBLDCモータ30のイナーシャ成分は、減速ギヤ51とモータ軸ギヤ32のギヤ比が大きく影響し、ギヤ比の2乗をモータ軸イナーシャに乗算した値となる。それにより、BLDCモータ30のロータイナーシャはドラム軸50上では感光ドラム100のイナーシャ成分より遥かに大きくなってしまうことがある。そこで本実施の形態におけるBLDCモータ30には、インナーロータタイプの低イナーシャタイプを採用している。
このように、BLDCモータ30がアシストトルクを加えてドラム軸50上の負荷トルクの定常成分を打ち消し、且つ、BLDCモータ30として低イナーシャ成分のモータを選定する。これにより、摩擦トルクにより感光ドラム100をITB108により従動させることが十分可能になる。なお、本実施の形態では、BLDCモータ30をアシストトルク発生源としているが、一定のトルクを発生させるものであるならば、特にこれに限定はされない。
ここまで、摩擦トルクと感光ドラム100の従動駆動の概要について、運動方程式を用いて説明した。しかし、運動方程式(数式1〜3)によりアシストトルクを求める方法は、必ずしも最良とならない。アシストトルクは負荷トルクと等価であり、製造担当者や設計担当者が負荷トルクを測定すればよい。ところが、測定状態が実際のプリント動作の状態と異なるため測定に誤差が生じる。
負荷トルクは、制御器20がBLDCモータ30で感光ドラム100をITB108の表面速度と同じになるように駆動した状態における、BLDCモータ30で発生させているトルクである。実際のプリント動作では感光ドラム100とITB108とは当接した状態であるが、負荷トルクの測定は両者を離間させた状態で行わないと、負荷トルクと摩擦トルクとの区別ができない。そのため、測定は離間して行わなければならない。
感光ドラム100とITB108の表面速度に定常的な差があると、感光ドラム100とITB108とは、プリント動作時に当接している状態で定常的に摩擦トルクが発生する状態になる。このような場合、表面速度の差の大きさによっては、従動関係が乱れやすくなるおそれがある。詳しくは後述する。
次に、安定した従動制御を実現する方法について説明する。
滑りのない安定した従動制御を実現するためのアシストトルクを、以降、特に「最適なアシストトルク」と呼称することもある。最適なアシストトルクは、感光ドラム100のあらゆるトルク変動581(図8)があっても、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態が静止摩擦状態に維持されるような値である。
トルク変動581によって、静止摩擦トルクは、感光ドラム100を正回転の方向と負回転の方向とに作用し得る。最大静止摩擦トルクの正負の範囲であれば、摩擦状態が静止摩擦状態に維持される。最大静止摩擦トルクの正負の範囲を、以降、「従動領域」とも呼称する。最適なアシストトルクは、静止摩擦トルクが従動領域に収まるような値であり、後述するように、制御器20は、そのようなトルク指令値をモータドライバIC24に与え、BLDCモータ30を動作させる。
図9は、1組の感光ドラム100と表面位置検知部106との関係を示す拡大図である。
各感光ドラム100の表面位置の検知は、表面位置検知部106に反射型光電センサを用いることで実現される。図9に示すように、感光ドラム100の表面上に予め等間隔でマークパターンを描いておく。マークパターンは感光ドラム100の作像領域には描かないものとする。反射型光電センサは、入射光の反射を光電センサが検出してマークパターンを検知する原理となっているため、マークがある箇所と無い箇所とでセンサ出力が切り替わる。
そして、電圧に適切な閾値を設けることで、出力波形は矩形波となる。感光ドラム100の表面上の位置を特定するためには、基準とする位置を決めておく。そして、その基準位置からの矩形波の数をカウントすることで、感光ドラム100上の表面位置をマークパターンの分解能で決まる精度で一意に検知することができる。
上述した図4において、表面位置検知部106により、ある時間における感光ドラム100上の表面位置が検知され、その検知信号が副走査同期露光部DのASIC60に入力される。プリント画像を描くための露光信号のタイミングはASIC60が司っているため、表面位置検知の信号に基づき、ASIC60は感光ドラム100の表面位置に合わせて(表面位置の検知に同期したタイミングで)露光制御する。これにより、感光ドラム100上には、レーザードライバ61及び露光装置101Kによって位置ずれのない静電潜像を描くことが可能となる。その後の現像を経る結果、感光ドラム100には、表面位置の検知に同期した、位置ずれのないトナー像が形成されることになる(形成手段)。
図10は、制御器20の内部構成及び関連要素を示すブロック図である。図10に示すように、制御器20は、CPU21、ROM22及びRAM23を備える。
次に、最適なアシストトルクを求める方法を説明する。
図11(a)〜(c)は、プリント時において、感光ドラム100を回転させる際のトルク指令値と感光ドラム100の表面速度との関係を示す図である。図11(a)〜(c)では、プリント時において、ITB108が一定の表面速度(目標速度)で回転した状態で、BLDCモータ30が発生させるトルクを増減させたときの感光ドラム100の表面速度511を示している。
プリント時であるから、感光ドラム100とITB108とは当接している。制御器20が感光ドラム100(厳密にはモータドライバIC24)に与えるトルク指令値が、BLDCモータ30が発生させるトルク値となる。表面速度511は、ロータリエンコーダ40の検出結果から把握され、同じトルク指令値に対する複数回の結果の平均値をプロットして表面速度511が得られる。
感光ドラム100を単独で回転するものと考えたとすれば、感光ドラム100に与えるトルク指令値を増やせば、当然ながら表面速度511は増加していく。しかし、感光ドラム100はITB108に当接しているため、トルク指令値を増加させても表面速度511に変化のない領域が存在する。この領域が、正負の最大静止摩擦トルクの範囲である従動領域505であり、静止摩擦状態となっている領域である。
従動領域505における端位置に対応する最小のトルク指令値524と最大のトルク指令値525が、上述した最大静止摩擦トルクである。また、トルク指令値522は、最大静止摩擦トルクを正負に二分するポイントであり、摩擦トルクが±0となるポイントである。つまり、摩擦トルクの大きさは、摩擦トルクが±0となるポイントを中心として、トルク指令値がトルク指令値524、525に近くになるにつれて大きくなる(方向は異なるが)。
トルク指令値が従動領域505を超えると、非従動領域506となり、動摩擦係数が支配的となり、摩擦トルクの大きさは最大静止摩擦トルクの大きさから急激に低下してしまう。トルク指令値524、525は、トルク指令値を増減したとき、感光ドラム100の表面速度511が変化し始める時点においてBLDCモータ30が発生させるトルク値である。トルク指令値の減少方向における表面速度511の変化点がトルク指令値524であり、増加方向における表面速度511の変化点がトルク指令値525である。
これら2つのトルク指令値524、525の中央値がトルク指令値522である。図11(a)に例示するようにトルク変動581の平均値が0である(波の中心がトルク指令値524、525の中央と一致する)場合は、トルク指令値522を最適なアシストトルクと考えてよい。しかし、図11(c)に例示するように、トルク変動581の平均値が0でないような場合もあるため、最適なアシストトルクは中央値とは限らない。
仮に、アシストトルクの値が適切に求められなかった場合は、図11(b)に示すようになる。例えば、上述した運動方程式からアシストトルクを導出した結果によって、これに該当する場合がある。求めたアシストトルク(トルク指令値525)は、従動領域505の範囲内ではあるが、従動領域505の端位置付近の値となる。さらに、感光ドラム100とITB108とを離間させたアシストトルクの測定時には把握できなかった一次転写の高圧による影響等より、トルク変動581が想定より大きくなる場合がある。
これらの場合、図11(b)に例示するようにトルク変動581が従動領域505から外れてしまうことがある。トルク変動581が従動領域505から外れると、感光ドラム100の表面速度511に速度変動571として反映されてしまう。つまり、感光ドラム100とITB108との表面速度が不一致となる。この場合、色ずれやバンディングが生じてしまう。
次に、実機動作を説明する。一般に複合機は、メイン電源がオンされると、最初に調整モードと呼ばれる状態になる。本実施の形態では、調整モードでASIC60が定着器113の定着ローラの温度調整、主走査傾き補正、色間補正等を行っている。そして、調整モードが終了すると、ユーザは初めてプリント動作が可能な状態になる。本実施の形態では、調整モードにおいて、制御器20がアシストトルクを導出するシーケンスを設けている。上述のように、アシストトルクとは、負荷トルクの定常成分を打ち消すためにBLDCモータ30モータが発生させる回転トルクのことである。
一般的に複合機では、厚紙対応等からプロセス速度を複数備えており、本実施の形態の画像形成装置も複数のプロセス速度の設定が可能である。そのため、アシストトルクは、プロセス速度ごとに導出しなければならない。
アシストトルクの導出は、プリント動作と同様に画像形成装置が画像形成プロセスを行い、制御器20が感光ドラム100の表面速度を測定することで求める。ここで、表面速度は、ロータリエンコーダ40の検出結果によって得ることとする。なお、ロータリエンコーダ40の代わりに表面位置検知部106の検知結果を用いて表面速度を把握してもよい。表面速度を検出する検出手段としては、感光ドラム100の速度を検出できるものであれば特に限定されず、感光ドラム100の表面速度を直接または間接に検知するセンサの検知結果を用いてもよい。
制御器20は、感光ドラム100を回転させるために、BLDCモータ30に電流を流す。モータドライバIC24には、PWM信号により、BLDCモータ30に流れる相電流を決定するドライバICを使用している。上述したように、PWM信号のDuty比によって、BLDCモータ30で発生させるトルクの大きさが決まる。画像形成プロセス中に発生させるアシストトルクの調整においては、感光ドラム100の表面速度が目標のプロセス速度と同じになるように、制御器20は、Duty比を調整しなければならない。
製品出荷前に最適なアシストトルクを導出しておき、そのアシストトルクの値に相当するDuty比を記憶手段としてのROM22(図10)に予め書き込んでおく。出荷当初は、CPU21はROM22からDuty比を読み取り、それをモータドライバIC24にPWM信号のDuty比として入力し、BLDCモータ30に一定のアシストトルクを出力させる。
製品出荷後において、CPU21は、アシストトルクの導出シーケンスにより最適なアシストトルクを新たに導出すると、そのDuty比をRAM23に書き込む。出荷後において、アシストトルクの導出シーケンスが2回以上実行された場合は、最新のアシストトルクのDuty比がRAM23に書き込まれ、Duty比が更新される。RAM23にDuty比が書き込まれている場合は、CPU21はROM22からのDuty比の読み取りは行わず、RAM23から読み取る。通常、プリント動作中においては、Duty比が更新されることはなく、用いるDuty比は固定値である。
次に、図12、及び図14〜図16のフローチャートを参照して、アシストトルクの導出処理の例を説明する。
図14は、アシストトルクの導出処理のフローチャートである。
アシストトルクの導出は、プロセス速度ごと、且つ感光ドラム100ごとに行われる。まず、ステップS201で、上位CPU10は、アシストトルクとなるDuty比の導出開始を指示するための導出指令信号をCPU21に出力する。このステップS201では、上位CPU10は、用紙種類等に応じてプリント動作を行うプロセス速度を選択し、選択したプロセス速度の情報をCPU21に出力する。CPU21はそのプロセス速度を今回のプロセス速度として設定する。
ステップS203では、後述する図15のDuty比UP測定シーケンスを実行する。すなわち、従動領域からDuty比を増加させていった場合における、感光ドラム100の表面速度の平均値と、BLDCモータ30が発生させるトルク値に相当するDuty比とを測定する。
図12(a)、(b)は、Duty比UP/DOWN測定シーケンスにおいてトルク指令値と感光ドラム100の表面速度との関係を示す図である。図15は、図14のステップS203で実行されるDuty比UP測定シーケンスのフローチャートである。図15のシーケンス処理では、CPU21は、図12(a)に示すような正の最大静止摩擦トルク(トルク指令値525)となるDuty比T2を導出する。
まず、図15のステップS301で、CPU21は、補正前のDuty比をモータドライバIC24に入力し、BLDCモータ30を駆動し、感光ドラム100を回転させる。ここでいう補正前のDuty比は、CPU21が既にRAM23にDuty比を書き込んでいる場合はRAM23から読み取る値であり、RAM23にDuty比を書き込んでいない場合はROM22から読み取る値である。
このステップS301ではさらに、感光ドラム100の回転駆動と並行して、CPU21は、ITB108の表面速度のフィードバック制御を行う。すなわち、ITB108の表面速度が目標速度(今回設定されているプロセス速度)となるようにBLDCモータ130を制御する。このとき、ITB108と感光ドラム100とは当接しており、アシストトルクの導出期間中において、CPU21はITB108の速度制御を継続する。
ステップS302では、CPU21は、Duty比を変更後、感光ドラム100の表面速度が安定する所定の期間(たとえば、0.2秒)待機する。そして、ステップS303で、CPU21は、表面位置検知部106の検知結果から把握される感光ドラム100の表面速度を所定の時間間隔で(たとえば、10ミリ秒毎に)複数点(例えば10点)サンプリングし、それらの平均値を求める。
ステップS304では、CPU21は、感光ドラム100の表面速度の平均値が、目標速度に対して所定の範囲(例えば±3%)の上限値(+3%)を超えたか否かを判別する。すなわち、表面速度の平均値>目標速度×1.03であるか否かを判別する。ここで比較対象とするITB108の表面速度の目標速度は、ロータリエンコーダ140の検知結果から把握される実際のITB108の表面速度の平均値としてもよい。
上記した速度の所定の範囲(±3%)は、誤差を考慮した範囲であり、ステートがステップS304の条件を満たさない場合は、感光ドラム100とITB108との間の静止摩擦状態が維持されていると判断できる。そこで、CPU21は、ステップS305で、現在のDuty比に所定量(例えば1%分)だけ加算した値を新たなDuty比として設定する。そしてCPU21は、その新たなDuty比をモータドライバIC24に入力することで、アシストトルクを増加させる。
その後、CPU21は、処理をステップS302に戻し、ステートがステップS304の条件を満たすまで同様の処理を繰り返す。
ステートがステップS304の条件を満たした場合は、感光ドラム100とITB108との間が動摩擦状態となったと判断できる。そこでCPU21は、図15の処理を抜け、図14のステップS204に処理を進める。ステップS204では、CPU21は、現在のDuty比を、正の最大静止摩擦トルク(トルク指令値525)となるDuty比T2としてRAM23に記録する。
次に、ステップS205では、CPU21は、後述する図16のDuty比DOWN測定シーケンスを実行する。すなわち、従動領域からDuty比を減少させていった場合における、感光ドラム100の表面速度の平均値と、BLDCモータ30が発生させるトルク値に相当するDuty比とを測定する。
図16は、Duty比DOWN測定シーケンスのフローチャートである。図16のシーケンス処理では、CPU21は、図12(a)に示すような負の最大静止摩擦トルク(トルク指令値524)となるDuty比T1を導出する。
図16のステップS401〜S403の処理は、図15のステップS301〜S303の処理と同様である。ステップS404では、CPU21は、感光ドラム100の表面速度の平均値が、目標速度に対して上記した所定の範囲の下限値(−3%)を下回った否かを判別する。すなわち、表面速度の平均値<目標速度×0.97であるか否かを判別する。
ステートがステップS404の条件を満たさない場合は、感光ドラム100とITB108との間の静止摩擦状態が維持されていると判断できる。そこで、CPU21は、ステップS405で、現在のDuty比に所定量(例えば1%分)だけ減算した値を新たなDuty比として設定する。そしてCPU21は、その新たなDuty比をモータドライバIC24に入力することで、アシストトルクを減少させる。
その後、CPU21は、処理をステップS402に戻し、ステートがステップS404の条件を満たすまで同様の処理を繰り返す。ステートがステップS404の条件を満たした場合は、感光ドラム100とITB108との間が動摩擦状態となったと判断できる。そこでCPU21は、図16の処理を抜け、図14のステップS206に処理を進める。ステップS206では、CPU21は、現在のDuty比を、負の最大静止摩擦トルク(トルク指令値524)となるDuty比T1としてRAM23に記録する。
従って、ステップS204、S206では、感光ドラム100の表面速度が、一定の表面速度である目標速度に対して所定以上ずれた2つの時点でBLDCモータ30が発生させているトルク値が、Duty比T2、T1として記録される。
次に、ステップS207では、CPU21は、図12(b)に示すように、Duty比T1とDuty比T2と間の中央値T=(T1+T2)/2を、新たな設定Duty比として、RAM23に書き込む(決定手段)。
次に、ステップS208では、上位CPU10及びCPU21は、その他のプロセス速度に関してステップS201〜S207の処理を実行し、各プロセス速度に対するDuty比を導出する。以上がアシストトルク導出のシーケンスである。
このように、Duty比UP/DOWN測定シーケンスにおいて、BLDCモータ30が発生させるトルクを徐々に増減させていく。そして、感光ドラム100の表面速度がそれぞれ減少方向、増加方向に変化するときにBLDCモータ30が発生させる2つのトルク値に相当するDuty比T1及びDuty比T2が記録される。そして、Duty比T1、T2から、最適なアシストトルクとして中央値TのDuty比が記録される。
図13で説明するように、プリント動作時には、CPU21が求めたアシストトルクとなるDuty比をモータドライバIC24に入力して感光ドラム100を回転駆動することになる。上述したように、最適なアシストトルクは、作像時のトルク変動の平均値によっても異なり、中央値Tが最適とは限らない。トルク変動581の形態等が分かっている場合は、中央値Tではなく、0より大きい重み係数αを用いてDuty比T1寄りまたはDuty比T2寄りの値をアシストトルクとしてもよい。
例えば、CPU21は、重み係数αを乗じて、(αT1+T2)/2、または(T1+αT2)/2の値を、新たなDuty比としてRAM23に記録してもよい。いずれにしてもCPU21は、求めた2つのトルク値(Duty比T1、Duty比T2)の間の範囲内で、最適なアシストトルクの値を決定する。
なお、最適なアシストトルクの設定においては、可能であれば一次転写の転写圧の設定も併せて考慮し、画像形成期間に感光ドラム100にトルク変動581が生じても、ITB108に滑りなく適切に従動するようなDuty比を設定するのがよい。
次に、実際のプリント動作に関して説明する。図13は、プリント動作のフローチャートである。この処理は、ユーザーインターフェース(UI)または、パーソナルコンピュータからのプリント動作指令が入力されたとき開始される。
プリント指令が上位CPU10に入力されると、画像形成装置の各デバイスが上位CPU10によって制御されていく。まず、上位CPU10からの制御指令を制御器20が受けるとステップS101が実行される。ステップS101では、上位CPU10から制御器20のCPU21に入力されたプロセス速度の情報を基に、CPU21が、感光ドラム100及びITB108の駆動を指示するための駆動指令信号を出力する。ここでの駆動指令信号は、プロセス速度、駆動オン信号等である。
次に、ステップS102では、CPU21は、最初に設定するアシストトルクとして、今回設定されているプロセス速度に応じたDuty比の値を感光ドラム100ごとに設定する。ここでのDuty比は、CPU21が既にRAM23にDuty比を書き込んでいる場合はRAM23に記録されている値であり、RAM23にDuty比を書き込んでいない場合はROM22に記録されている値である。
ステップS103では、CPU21は、各モータドライバIC24へ、駆動オン信号、今回設定したDuty比のPWM信号を出力し、各感光ドラム100の駆動を開始する。それと並行して、ITB108については、CPU21は、モータドライバIC124に各種制御信号を出力し、ロータリエンコーダ140からの信号に基づく定速の速度フィードバック制御を開始する(制御手段)。
ステップS103により、ITB108は一定の表面速度に制御され、感光ドラム100は一定のDuty比で制御される。一定のDuty比で与えられるアシストトルクは、感光ドラム100が回転する際の負荷トルクにおける定常成分をキャンセルする。従って、ITB108に感光ドラム100が従動するようにする上で、一次転写の転写圧を過大に高めて摩擦トルクを大きくする必要がない。
次に、ステップS104では、CPU21は、上位CPU10から停止信号が入力されたか否かを判別する。CPU21は、上位CPU10から停止信号が入力されるまではその判別を継続し、停止信号が入力されると、ステップS105で、各モータドライバIC24、124に駆動停止信号を送り、感光ドラム100及びITB108の駆動を停止させる。
本実施の形態によれば、まず、副走査同期露光により、感光ドラム100の表面位置の検知に同期して感光ドラム100にトナー像が形成される。そして画像形成期間(少なくともトナー像が一次転写される際)に、ITB108を一定の表面速度で回転させると共に、ITB108との間の摩擦力によって感光ドラム100がITB108に従動駆動されるよう、CPU21が制御する。その際、CPU21は、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを感光ドラム100に与えるようBLDCモータ30を制御する。これにより、一次転写における転写圧を過大にすることなく感光ドラム100とITB108との表面速度を一致させることを可能とし、トナー像の転写位置ずれを抑制することができる。ひいては、色ずれ、バンディングを抑制し、画質向上に寄与する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、感光ドラム100がITB108に従動する構成を示した。本発明の第2の実施の形態では、従動関係を第1の実施の形態とは逆にする。
第1の実施の形態では、感光ドラム100がITB108に従動する構成を示した。本発明の第2の実施の形態では、従動関係を第1の実施の形態とは逆にする。
図17は、第2の実施の形態に係る画像形成装置の要部の概略断面図である。
本画像形成装置として、1ドラム式の電子写真方式の白黒の画像形成装置を例示する。この画像形成装置の基本構成は、4ドラムから1ドラムに変化した点を除き、第1の実施の形態の画像形成装置と同じになっている。ITB108は単一の感光ドラム100Kに従動する。
このような従動駆動システムは、1ドラムであることにより実現可能となる。従動駆動の実現方法は、第1の実施の形態で説明したのと同様であり、関係が逆となるようにすればよい。
具体的には、CPU21は、ITB駆動ローラ110上に発生している負荷トルクの定常成分を打ち消すようなアシストトルクを求める。そしてCPU21は、感光ドラム100を定速制御すると共に、アシストトルクをBLDCモータ130が発生させるように制御する。
アシストトルクの導出方法は、第1の実施の形態においてCPU21が感光ドラム100に関して行った方法(図14〜図16)をITB108に関して同様に行うことで実現される。そして、最適なアシストトルクを発生させるためのDuty比がRAM23に記録される。
プリント動作時は、上位CPU10は、副走査同期露光により、感光ドラム100の表面位置の検知に同期して感光ドラム100にトナー像を形成する。そして画像形成期間(少なくともトナー像が一次転写される際)に、制御器20のCPU21は、感光ドラム100を一定の表面速度で回転させるよう、ロータリエンコーダ40の検出結果に基づくフィードバック制御を行う。それと共に、感光ドラム100との間の摩擦力によってITB108が感光ドラム100に従動駆動されるよう、CPU21が制御する。その際、CPU21は、最適なアシストトルクを発生させるためのDuty比のPWM信号をモータドライバIC124に与える。すなわちCPU21は、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクをITB108に与えるようBLDCモータ130を制御する。
本実施の形態によれば、一次転写における転写圧を過大にすることなく感光ドラム100とITB108との表面速度を一致させることを可能とし、トナー像の転写位置ずれを抑制することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記した各実施の形態において、図13のステップS102、図15のステップS301、図16のステップS401で設定するアシストトルクの値(Duty比)は、ROM22またはRAM23に記録されている値であった。しかし、製品出荷前、または製品出荷後の電源立ち上げ直後等において、ROM22に記憶されているDuty比をRAM23に複写するようにしてもよい。そうすれば、上記ステップS102、S301、S401において、CPU21は常にRAM23からDuty比を読み出すようにすることができる。あるいは、RAM23に代えて、読み書き可能な不揮発メモリを設け、予め記録されるDuty比の値も、その後に更新される値も、当該不揮発メモリに記録されるようにしてもよい。
なお、図14のアシストトルクの導出処理は、任意のタイミングで行えるようにしてもよく、例えば、ユーザの指示を受けて実行されるとしてもよい。
なお、アシストトルクは、負荷トルクの定常成分をちょうど打ち消すような値としたが、定常成分に基づき決定すればよい。例えば、定常成分よりも小さい値にアシストトルクを設定することでも、一次転写の転写圧の設定との組み合わせによっては、感光ドラム100とITB108との間の摩擦状態を静止摩擦状態として表面速度を一致させることは可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
10、21 CPU
22 ROM
30、130 BLDCモータ
40、140 ロータリエンコーダ
100 感光ドラム
106 表面位置検知部
108 中間転写ベルト(ITB)
D 副走査同期露光部
22 ROM
30、130 BLDCモータ
40、140 ロータリエンコーダ
100 感光ドラム
106 表面位置検知部
108 中間転写ベルト(ITB)
D 副走査同期露光部
Claims (14)
- 回転可能な像担持体と、
前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
前記像担持体の表面位置を検知する検知手段と、
前記検知手段による表面位置の検知に同期して前記像担持体にトナー像を形成する形成手段と、
回転可能で、前記像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体を回転駆動する第2の駆動手段と、
前記トナー像が転写される際、前記像担持体と前記中間転写体とを当接させつつ前記中間転写体を一定の表面速度で回転させると共に、前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦力によって前記像担持体が前記中間転写体に従動駆動されるよう、前記第2の駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記像担持体が前記中間転写体に従動駆動される際の前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを前記像担持体に与えるよう、前記第1の駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体の表面速度を検出する検出手段と、
前記アシストトルクの値を決定する決定手段とを有し、
前記決定手段は、前記像担持体と前記中間転写体とを当接させつつ前記中間転写体を一定の表面速度で回転させると共に、前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦力によって前記像担持体が前記中間転写体に従動駆動される際に、前記第1の駆動手段が発生させるトルクを増減させ、前記検出手段により検出される前記像担持体の表面速度が変化するときに前記第1の駆動手段が発生させているトルク値を2つ求め、該求めた2つのトルク値の間のトルク値を、前記アシストトルクの値として決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記アシストトルクの値を予め記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、前記決定手段により前記アシストトルクの値が決定されていない場合は前記記憶手段に記憶された値を前記アシストトルクとして用い、前記決定手段により前記アシストトルクの値が決定されている場合は、該決定された値を前記アシストトルクとして用いることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記求めた2つのトルク値の中央値を前記アシストトルクの値として決定することを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記検出手段により検出された前記像担持体の表面速度が、前記中間転写体の前記一定の表面速度に対して所定以上ずれたときに前記第1の駆動手段が発生させているトルク値を、前記2つのトルク値として求めることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像が転写される際の前記中間転写体の前記一定の表面速度については複数の表面速度の設定が可能であり、前記アシストトルクは、前記複数の表面速度ごとに設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記アシストトルクの大きさは、前記像担持体が回転する際の負荷トルクのうち過渡的な変化成分を除いた定常成分の大きさから設定されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 回転可能な像担持体と、
前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
前記像担持体の表面位置を検知する検知手段と、
前記検知手段による表面位置の検知に同期して前記像担持体にトナー像を形成する形成手段と、
回転可能で、前記像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体を回転駆動する第2の駆動手段と、
前記トナー像が転写される際、前記像担持体と前記中間転写体とを当接させつつ前記像担持体を一定の表面速度で回転させると共に、前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦力によって前記中間転写体が前記像担持体に従動駆動されるよう、前記第1の駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記中間転写体が前記像担持体に従動駆動される際の前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦状態を静止摩擦状態とするためのアシストトルクを前記中間転写体に与えるよう、前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写体の表面速度を検出する検出手段と、
前記アシストトルクの値を決定する決定手段とを有し、
前記決定手段は、前記像担持体と前記中間転写体とを当接させつつ前記像担持体を一定の表面速度で回転させると共に、前記像担持体と前記中間転写体との間の摩擦力によって前記中間転写体が前記像担持体に従動駆動される際に、前記第2の駆動手段が発生させるトルクを増減させ、前記検出手段により検出される前記中間転写体の表面速度が変化するときに前記第2の駆動手段が発生させているトルク値を2つ求め、該求めた2つのトルク値の間のトルク値を、前記アシストトルクの値として決定することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。 - 前記アシストトルクの値を予め記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、前記決定手段により前記アシストトルクの値が決定されていない場合は前記記憶手段に記憶された値を前記アシストトルクとして用い、前記決定手段により前記アシストトルクの値が決定されている場合は、該決定された値を前記アシストトルクとして用いることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記求めた2つのトルク値の中央値を前記アシストトルクの値として決定することを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記検出手段により検出された前記中間転写体の表面速度が、前記像担持体の前記一定の表面速度に対して所定以上ずれたときに前記第2の駆動手段が発生させているトルク値を、前記2つのトルク値として求めることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像が転写される際の前記像担持体の前記一定の表面速度については複数の表面速度の設定が可能であり、前記アシストトルクは、前記複数の表面速度ごとに設定されることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記アシストトルクの大きさは、前記中間転写体が回転する際の負荷トルクのうち過渡的な変化成分を除いた定常成分の大きさから設定されることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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