JP2014119006A - アキュムレータ内蔵型油圧制振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】作動油の量を容易に確認することができる油量インジケータを備えたアキュムレータ内蔵型の油圧制振器を提供する。
【解決手段】油圧制振器1は、作動油を容する油ケース2と、その中に設けられるシリンダ3と、シリンダ3に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油ケース2とシリンダ3との間の油室6内の設けられるアキュムレータ7と、油ケース2外に固定され油室6に連通する油量インジケータ8とを具備する。油量インジケータ8は、油室6に通じる外付けシリンダ81と、それに挿入される感圧ピストン82と、そこから突出するインジケータロッド83と、感圧ピストン82と外付けシリンダ81との間に設けられるダイヤフラム84と、感圧ピストン82を付勢するばね85とを具備する。油量の変化に応じて移動するインジケータロッド83の突出寸法により、作動油の量を確認する。
【選択図】図1
【解決手段】油圧制振器1は、作動油を容する油ケース2と、その中に設けられるシリンダ3と、シリンダ3に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油ケース2とシリンダ3との間の油室6内の設けられるアキュムレータ7と、油ケース2外に固定され油室6に連通する油量インジケータ8とを具備する。油量インジケータ8は、油室6に通じる外付けシリンダ81と、それに挿入される感圧ピストン82と、そこから突出するインジケータロッド83と、感圧ピストン82と外付けシリンダ81との間に設けられるダイヤフラム84と、感圧ピストン82を付勢するばね85とを具備する。油量の変化に応じて移動するインジケータロッド83の突出寸法により、作動油の量を確認する。
【選択図】図1
Description
本発明は、アキュムレータを内蔵する油圧制振器における油量インジケータの構造に関するものである。
従来、油圧制振器のアキュムレータとして、次のようなものがある。シリンダ内に作動油と共に所定量のガスを封入し、ガス室を仕切るフリーピストンを備えない構造のもの、シリンダ内に作動油と共に所定量のガスを封入し、ガス室を仕切るフリーピストンを備える構造のもの、独立気泡弾性体をシリンダに内装する構造(例えば特許文献1)のものである。いずれの構造も、ピストンロッドがシリンダに進入してシリンダ内の圧力が上昇すると、ガスまたは弾性体が収縮することによってピストンロッドの侵入体積分の作動油を吸収するようになっている。
上記従来の油圧制振器においては、作動油の量を確認するのが困難であるという課題がある。
したがって、本発明は、作動油の量を容易に確認することができる油量インジケータを備えたアキュムレータ内蔵型の油圧制振器を提供することを目的としている。
したがって、本発明は、作動油の量を容易に確認することができる油量インジケータを備えたアキュムレータ内蔵型の油圧制振器を提供することを目的としている。
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の油圧制振器1は、内側に作動油を容する油ケース2と、油ケース2内に設けられるシリンダ3と、シリンダ3内に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油ケース2とシリンダ3との間の油室6内の設けられるアキュムレータ7と、油室6に連通するように油ケース2外に固定される油量インジケータ8とを具備する。油ケース2は、ケース本体21と、制振対象又は構築物に接続される一端側の後蓋22と、ピストンロッド5を気密に貫通させる開口25を有する他端側の前蓋24とを具備する。シリンダ3は、油ケース2内に固定され、油ケース2との間に油室6を形成し、両端部においてポペット弁34,35を介して油室6に通じる油通路36,37を有する。ピストン4は、シリンダ3内に軸線方向摺動自在に挿入され、内部を第1及び第2の2つの圧力室38a,38bに区画する。ピストンロッド5は、一端がピストン4に固着され、油ケース2の前蓋24の開口25を気密に軸線方向摺動自在に貫通し、他端側が構築物又は制振対象に接続される。アキュムレータ7は、収縮することによって、油室6内へ流入するシリンダ3内へのピストンロッド5の侵入体積分の作動油を吸収したり、温度変化による作動油体積の変化分を吸収したりする。油量インジケータ8は、一端側が油室6に通じる外付けシリンダ81と、外付けシリンダ81内に挿入される感圧ピストン82と、そこから突出するインジケータロッド83と、感圧ピストン82と外付けシリンダ81との間に設けられるダイヤフラム84と、感圧ピストン82を付勢するばね85とを具備する。感圧ピストン82は、外付けシリンダ81の内周との間に間隙81cを形成して当該外付けシリンダ81内に軸線方向移動自在に挿入される。インジケータロッド83は、一端側が感圧ピストン82に固着され、他端側が外付けシリンダ81の他端側へ軸線方向移動自在に突出する。ダイヤフラム84は、一端側が感圧ピストン82の一端面に結合され、他端側が外付けシリンダ81の内周に結合され、中間部が間隙81c内に折り返して挿入され、それによって外付けシリンダ81内を一端側の油圧室81dと他端側のばね室81eとに区画する。ばね85は、ばね室81e内に挿入され、感圧ピストン82を外付けシリンダ81の一端側へ付勢する。付勢ばね85の付勢力は、アキュムレータ7を収縮させることのない圧力に設定される。油量の変化に応じて移動するインジケータロッド83の突出寸法により、作動油の量を確認することができる。
上記課題を解決するための、本発明の油圧制振器1は、内側に作動油を容する油ケース2と、油ケース2内に設けられるシリンダ3と、シリンダ3内に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油ケース2とシリンダ3との間の油室6内の設けられるアキュムレータ7と、油室6に連通するように油ケース2外に固定される油量インジケータ8とを具備する。油ケース2は、ケース本体21と、制振対象又は構築物に接続される一端側の後蓋22と、ピストンロッド5を気密に貫通させる開口25を有する他端側の前蓋24とを具備する。シリンダ3は、油ケース2内に固定され、油ケース2との間に油室6を形成し、両端部においてポペット弁34,35を介して油室6に通じる油通路36,37を有する。ピストン4は、シリンダ3内に軸線方向摺動自在に挿入され、内部を第1及び第2の2つの圧力室38a,38bに区画する。ピストンロッド5は、一端がピストン4に固着され、油ケース2の前蓋24の開口25を気密に軸線方向摺動自在に貫通し、他端側が構築物又は制振対象に接続される。アキュムレータ7は、収縮することによって、油室6内へ流入するシリンダ3内へのピストンロッド5の侵入体積分の作動油を吸収したり、温度変化による作動油体積の変化分を吸収したりする。油量インジケータ8は、一端側が油室6に通じる外付けシリンダ81と、外付けシリンダ81内に挿入される感圧ピストン82と、そこから突出するインジケータロッド83と、感圧ピストン82と外付けシリンダ81との間に設けられるダイヤフラム84と、感圧ピストン82を付勢するばね85とを具備する。感圧ピストン82は、外付けシリンダ81の内周との間に間隙81cを形成して当該外付けシリンダ81内に軸線方向移動自在に挿入される。インジケータロッド83は、一端側が感圧ピストン82に固着され、他端側が外付けシリンダ81の他端側へ軸線方向移動自在に突出する。ダイヤフラム84は、一端側が感圧ピストン82の一端面に結合され、他端側が外付けシリンダ81の内周に結合され、中間部が間隙81c内に折り返して挿入され、それによって外付けシリンダ81内を一端側の油圧室81dと他端側のばね室81eとに区画する。ばね85は、ばね室81e内に挿入され、感圧ピストン82を外付けシリンダ81の一端側へ付勢する。付勢ばね85の付勢力は、アキュムレータ7を収縮させることのない圧力に設定される。油量の変化に応じて移動するインジケータロッド83の突出寸法により、作動油の量を確認することができる。
本発明の油圧制振器1の油量インジケータ8は、摺動抵抗の極小な感圧ピストン82と、これに接続されるダイヤフラム84と、アキュムレータ7を収縮させないばね力の小さな付勢ばね85とを用いるため、独立気泡弾性体のようなアキュムレータに与える外力がきわめて小さく、油漏れのリスクも小さい。インジケータロッド83の突出寸法により、制振器の任意の取り付け姿勢において作動油の量を容易かつ確実に確認できる。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、油圧制振器1は、内側に作動油を容する油ケース2と、油ケース内に設けられるシリンダ3と、シリンダ3内に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油室6内に設けられるアキュムレータ7と、油室6に連通するように油ケース2外に固定される油量インジケータ8とを具備する。
図1において、油圧制振器1は、内側に作動油を容する油ケース2と、油ケース内に設けられるシリンダ3と、シリンダ3内に挿入されるピストン4およびピストンロッド5と、油室6内に設けられるアキュムレータ7と、油室6に連通するように油ケース2外に固定される油量インジケータ8とを具備する。
油ケース2は、円筒状のケース本体21と、引き手23を介して図示しない制振対象又は構築物に接続される一端側の後蓋22と、他端側の前蓋24とを具備する。前蓋24は、ピストンロッド5を気密に貫通させる開口25を有する。
シリンダ3は、油ケース2内に、これと同軸上に配置されるシリンダチューブ31と、油ケース2の後蓋22に固定されるシリンダカバー32と、これに対向するロッドカバー33とからなる。シリンダ3は、油ケース2との間に油室6を形成し、軸線方向の両端部においてポペット弁34,35を介して油室6に通じる油通路36,37を有する。
ピストン4は、シリンダ3内に軸線方向摺動自在に挿入され、内部を第1及び第2の2つの圧力室38a,38bに区画する。ピストンロッド5は、一端がピストン4に固着され、中間においてシリンダカバー33と油ケースの前蓋24の開口25を気密に軸線方向摺動自在に貫通し、他端側が引き手5を介して構築物又は制振対象に接続される。
アキュムレータ7は、独立気泡弾性体からなり、油室6内に配置される。ピストン4が図において左へ移動と、圧力室38b内へのピストンロッド6の侵入体積分の作動油が油室6内へ流入するが、アキュムレータ7が収縮することによって、ピストンロッド6の侵入体積分の作動油を吸収する。また、これにより、温度変化による作動油体積の変化分を吸収する。なお、アキュムレータは、ガス圧式のものであってもよい。
図2、図3に示すように、油量インジケータ8は、油ケース2の外側に固着される外付けシリンダ81と、外付けシリンダ81内に挿入される感圧ピストン82と、そこから突出するインジケータロッド83と、感圧ピストン82と外付けシリンダ81との間に設けられるダイヤフラム84と、感圧ピストンを付勢するばね85とを具備する。
外付けシリンダ81は、その軸線を油ケース2の軸線と平行に配置され、一端側のシリンダヘッド81aにおいて油通路86を介して油室6に通じる。外付けシリンダ81の他端側は、インジケータロッド83を軸線方向摺動自在に貫通させるロッドカバー81bで閉じられる。
感圧ピストン82は、外付けシリンダ81の内周との間に間隙81cを形成して当該外付けシリンダ81内に軸線方向移動自在に挿入される。したがって、感圧ピストン82は摺動抵抗がきわめて小さく、アキュムレータの伸縮動作に影響を及ぼすことがない。
インジケータロッド83は、一端側が感圧ピストン82に固着され、他端側が外付けシリンダ81のロッドカバー81bから突出する。
ダイヤフラム84は、一端側が感圧ピストン82の一端面に結合され、他端側が外付けシリンダ81の内周に結合され、中間部が間隙81c内に折り返して挿入される。ダイヤフラム84によって、外付けシリンダ81内は、一端側の油圧室81dと他端側のばね室81eとに区画される。油圧室81dは、ダイヤフラム84によって、ばね室81eと気密に区画される。
ばね85は、ばね室81e内に挿入され、感圧ピストン82を外付けシリンダ81の一端側へ付勢する。付勢ばね85の付勢力は、アキュムレータ7を収縮させることのない小さな圧力に設定される。油量の変化に応じて移動するインジケータロッド83の突出寸法により、作動油の量を確認することができる。インジケータロッドの突出寸法は目視により確認するようにしてもよいし、位置センサにより突出寸法を検知して、それに応じた電気信号を寸法表示装置に送出するようにしてもよい。
1 油圧制振器
2 油ケース
21 油ケース本体
22 後蓋
23 引き手
24 前蓋
25 開口
3 シリンダ
31 シリンダチューブ
32 シリンダカバー
33 ロッドカバー
34 ポペット弁
35 ポペット弁
36 油通路
37 油通路
38a 第1の圧力室
38b 第2の圧力室
4 ピストン
5 ピストンロッド
51 引き手
6 油室
7 アキュムレータ
8 油量インジケータ
81 外付けシリンダ
81a シリンダヘッド
81b ロッドカバー
81c 間隙
81d 油圧室
81e ばね室
82 感圧ピストン
83 インジケータロッド
84 ダイヤフラム
85 付勢ばね
86 油通路
2 油ケース
21 油ケース本体
22 後蓋
23 引き手
24 前蓋
25 開口
3 シリンダ
31 シリンダチューブ
32 シリンダカバー
33 ロッドカバー
34 ポペット弁
35 ポペット弁
36 油通路
37 油通路
38a 第1の圧力室
38b 第2の圧力室
4 ピストン
5 ピストンロッド
51 引き手
6 油室
7 アキュムレータ
8 油量インジケータ
81 外付けシリンダ
81a シリンダヘッド
81b ロッドカバー
81c 間隙
81d 油圧室
81e ばね室
82 感圧ピストン
83 インジケータロッド
84 ダイヤフラム
85 付勢ばね
86 油通路
Claims (4)
- ケース本体と、制振対象又は構築物に接続される一端側の後蓋と、後記ピストンロッドを気密に貫通させる開口を有する他端側の前蓋とを具備し、内側に作動油を容する油ケースと、
前記油ケース内に、それとの間に油室を形成するように固定され、両端部においてポペット弁を介して前記油室に通じる油通路を有するシリンダと、
前記シリンダ内に軸線方向摺動自在に挿入され、シリンダ内を第1及び第2の圧力室に区画するピストンと、
一端が前記ピストンに固着され、前記油ケースの前蓋の開口を気密に軸線方向摺動自在に貫通し、他端側が構築物又は制振対象に接続されるピストンロッドと、
前記油室内へ流入する前記シリンダ内へのピストンロッドの侵入体積分の作動油を吸収するアキュムレータと、
前記油室に連通するように前記油ケース外に固定される油量インジケータと、を具備し、
前記油量インジケータは、一端側が前記油室に通じる外付けシリンダと、
前記外付けシリンダの内周との間に間隙を形成して当該外付けシリンダ内に軸線方向移動自在に挿入される感圧ピストンと、
一端側が前記感圧ピストンに固着され、他端側が前記外付けシリンダの他端側へ軸線方向移動自在に突出するインジケータロッドと、
一端側が前記感圧ピストンに結合され、他端側が前記外付けシリンダの内周に結合され、中間部が前記間隙内に折り返し挿入され、それによって外付けシリンダ内を一端側の油圧室と他端側のばね室とに区画するダイヤフラムと、
前記ばね室内に挿入され、前記感圧ピストンを前記外付けシリンダの一端側へ付勢する付勢ばねと、を具備し、
前記付勢ばねの付勢力は、前記アキュムレータを収縮させることのない圧力に設定され、
前記インジケータロッドの突出寸法により作動油の量を確認可能としたことを特徴とするアキュムレータ内蔵型油圧制振器。 - 前記インジケータロッドの突出寸法を目視により確認可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ内蔵型油圧制振器。
- 前記インジケータロッドの突出寸法を検知して突出寸法に対応する電気信号を寸法表示装置に送出する位置センサをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ内蔵型油圧制振器。
- 前記アキュムレータが、前記油室内に設けられる独立気泡弾性体であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアキュムレータ内蔵型油圧制振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012273255A JP2014119006A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | アキュムレータ内蔵型油圧制振器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012273255A JP2014119006A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | アキュムレータ内蔵型油圧制振器 |
Publications (1)
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ID=51174021
Family Applications (1)
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JP2012273255A Pending JP2014119006A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | アキュムレータ内蔵型油圧制振器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014119006A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200070916A (ko) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 현대자동차주식회사 | 차량용 쇽업소버 |
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JPS59118878U (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-10 | 三和テッキ株式会社 | 油圧防振器のオイルリザ−バ内油量検出装置 |
JPS624967A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-10 | Hino Motors Ltd | 薄膜成形ダイアフラムおよびエア・シリンダ |
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2012
- 2012-12-14 JP JP2012273255A patent/JP2014119006A/ja active Pending
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KR102610749B1 (ko) * | 2018-12-10 | 2023-12-07 | 현대자동차주식회사 | 차량용 쇽업소버 |
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