JP2014118692A - リッドロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リッドを閉操作する前、仮にロック部材がロック位置をとってしまっていても、そのままリッドを閉じることができるリッドロック装置を提供する。
【解決手段】リッド3の裏面に突設されたストライカ20の先端には、回動する爪状の可動係止部27が軸部28回りに回動可能に取り付けられる。可動係止部27は、内部の配設された付勢部材によって起こし方向に常時付勢される。リッド3を閉操作する前、ロック装置(リッドロック装置)19をロック状態に切り替えてしまい、ロックピン23がロック位置に突出していても、リッド3の閉操作時、ロックピン23が可動係止部27に当接すると、閉操作に伴って可動係止部27が倒し方向に回動していくことにより、リッド3の閉じ操作が許容される。リッド3が全閉状態になると、可動係止部27が起き上がり、係止溝21にロックピン23が係止されることにより、リッド3がロックされる。
【選択図】図1
【解決手段】リッド3の裏面に突設されたストライカ20の先端には、回動する爪状の可動係止部27が軸部28回りに回動可能に取り付けられる。可動係止部27は、内部の配設された付勢部材によって起こし方向に常時付勢される。リッド3を閉操作する前、ロック装置(リッドロック装置)19をロック状態に切り替えてしまい、ロックピン23がロック位置に突出していても、リッド3の閉操作時、ロックピン23が可動係止部27に当接すると、閉操作に伴って可動係止部27が倒し方向に回動していくことにより、リッド3の閉じ操作が許容される。リッド3が全閉状態になると、可動係止部27が起き上がり、係止溝21にロックピン23が係止されることにより、リッド3がロックされる。
【選択図】図1
Description
本発明は、リッドをロック/アンロックするリッドロック装置に関する。
近年、環境問題への意識の高まりから、二酸化炭素の排出量の少ない車両として、例えばプラグインハイブリッド車や電気自動車等の普及が進んでいる。これら車両は、例えば長距離走行してバッテリの残量が減ると、その度にバッテリを充電しなくてはならない。よって、車体には給電口が設けられ、充電設備から延びる充電ケーブルを給電口に接続し、充電設備から供給される電力でバッテリを充電する。このようなバッテリ充電式車両の場合も、ガソリン車と同様に、リッドの不正な開閉操作を防止するため、リッドロック装置を搭載することが検討されている。リッドロック装置としては、例えば特許文献1等の構造が周知である。
この種のリッドロック装置は、ロック位置に飛び出したロックピンが、リッドの裏面に配設された係止用の爪部分に引っ掛かることにより、リッドを車体にロックする構造がとられる。このため、ロックピンがロック位置をとると、その位置で固定される構造をとる場合、リッドを閉じる前に、仮にロックピンがロック位置に飛び出してしまっていると、このロックピンが邪魔をしてリッドを閉じることができない状況に陥る。このため、リッドロック装置をアンロックに戻す作業が必要になるので、これが手間となっていた。
本発明の目的は、リッドを閉操作する前、仮にロック部材がロック位置をとってしまっていても、そのままリッドを閉じることができるリッドロック装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、ロック及びアンロックの切り替えに関わるロック部材を、リッドの被係止部に対して固定又は非固定とすることにより、前記リッドを取り外し不能にロック又は取り外し可能にアンロックするリッドロック装置において、
前記被係止部を可動式とし、前記リッドを閉操作する際、ロック位置に飛び出した前記ロック部材に前記被係止部が当接することになっても、当該被係止部が前記ロック部材を避けるように動くことで、前記リッドの閉操作を可能としたことを要旨とする。
前記被係止部を可動式とし、前記リッドを閉操作する際、ロック位置に飛び出した前記ロック部材に前記被係止部が当接することになっても、当該被係止部が前記ロック部材を避けるように動くことで、前記リッドの閉操作を可能としたことを要旨とする。
本発明の構成によれば、リッドの被係止部を可動式としたので、リッドを閉操作する際、例えば先にロック切り替えを実行してしまっていて、ロック部材がロック位置で動かない状態となっていても、リッド閉動作時に被係止部がロック部材に当接すると、被係止部がロック部材から逃げるように動き、リッドの閉操作が許容される。よって、ロック部材がロック位置に飛び出していても、リッドを閉操作することが可能となるので、利便性が確保される。
本発明では、前記被係止部及び前記ロック部材の少なくとも一方には、前記当接による前記被係止部の倒し方向への動きを案内する案内部が設けられていることを要旨とする。この構成によれば、被係止部がロック部材と当接する際の被係止部の倒し方向への動きが案内部によって案内されるので、被係止部をスムーズに倒し方向に動かすことが可能となる。
本発明では、前記被係止部は、一部分が可動する構造をとることを要旨とする。この構成によれば、被係止部に配設する可動部分が少なく済むので、被係止部の強度確保に効果が高くなる。
本発明では、可動式の前記被係止部は、前記リッドの裏面に固定された本体部と、前記リッドの開閉方向に対して交差する方向に動く可動係止部と、前記可動係止部を起こし方向に常時付勢する付勢部材と、起き上がった前記可動係止部を突出位置で保持する位置決め部とを備えたことを要旨とする。この構成によれば、可動式の被係止部の構成を、可動係止部や付勢部材等を設けたという簡素な構成で済む。
本発明では、前記被係止部は、根元から全体が可動する構造をとることを要旨とする。この構成によれば、被係止部自体を動かす構造としたので、被係止部の構造簡素化に一層寄与する。
本発明によれば、リッドを閉操作する前、仮にロック部材がロック位置をとってしまっていても、そのままリッドを閉じることができる。
以下、本発明を具体化したリッドロック装置の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
[充電システムの概要]
図1に示すように、例えばプラグインハイブリッド車等の車両には、外部電源(住宅、充電スタンド等)により車両のバッテリ(図示略)を充電可能な充電システムが搭載されている。この場合、車体1の側壁には、車体1の給電口2を開閉するリッド3が、上下方向に延びる軸部3a回りに回動可能に取り付けられている。軸部3aには、リッド3を開き側に付勢する例えばトーションばね等の付勢部材4が取り付けられている。給電口2のリッドボックス5の中央位置には、受電側のコネクタとなるインレット6が設けられている。インレット6には、略円筒状のインレット筐体7が設けられ、筒内部に端子部8が設けられている。
図1に示すように、例えばプラグインハイブリッド車等の車両には、外部電源(住宅、充電スタンド等)により車両のバッテリ(図示略)を充電可能な充電システムが搭載されている。この場合、車体1の側壁には、車体1の給電口2を開閉するリッド3が、上下方向に延びる軸部3a回りに回動可能に取り付けられている。軸部3aには、リッド3を開き側に付勢する例えばトーションばね等の付勢部材4が取り付けられている。給電口2のリッドボックス5の中央位置には、受電側のコネクタとなるインレット6が設けられている。インレット6には、略円筒状のインレット筐体7が設けられ、筒内部に端子部8が設けられている。
図2に示すように、インレット6には、外部電源から延びる充電ケーブル9が接続可能である。充電ケーブル9には、ケーブル線10の先端に、給電側のコネクタとなる給電プラグ11が設けられている。給電プラグ11の先端には、インレット6の端子部8と対をなす端子部12が設けられている。給電プラグ11には、インレット6への接続時の抜け止めとなるロックアーム13が回動操作可能に取り付けられている。ロックアーム13は、先端の爪部14と根元のアーム操作部15とが外部に露出されている。ロックアーム13には、アーム操作部15寄りの位置に、ロックアーム13を閉じ側に常時付勢する付勢部材16が設けられている。
給電プラグ11をインレット6に接続する際には、給電プラグ11をインレット6に向けて真っ直ぐ挿し込む。このとき、爪部14がインレット筐体7の上面の係止突17に当接すると、ロックアーム13が係止突17の斜面に案内されて、付勢部材16の付勢力に抗して回動することにより係止突17を上る。そして、給電プラグ11がインレット6に完挿されると、付勢部材16の付勢力によってロックアーム13が閉じ側に回動する。このため、爪部14が係止突17に引っ掛かり、給電プラグ11がインレット6に抜け止めされる。
給電プラグ11の内部には、充電ケーブル9をインレット6に接続したことを検出するプラグ接続検出部18が設けられている。充電ケーブル9をインレット6に接続して、爪部14が係止突17に係止されれば、ロックアーム13は閉じ状態をとる。よって、プラグ接続検出部18は、ロックアーム13が閉じた状態にあることを検出すると、給電プラグ11がインレット6に接続されたことを通知するプラグ接続検出信号を、端子部8,12を介して車体1に出力する。
[ロック装置の概要]
図1に示すように、給電口2には、リッド3のロックと充電ケーブル9のロックとの両方を1つの装置で実行可能なロック装置19が設けられている。即ち、本例のロック装置19は、1つのアクチュエータでリッドロック及び充電ケーブルロックの両方の動作を兼ねる一体型である。リッド3の裏面には、リッド3をロック装置19によってロックする際の係止箇所となるストライカ20が突設されている。ストライカ20の先端には、所定の溝深さを有する係止溝21が凹設されている。給電口2には、例えば押し操作式のトリガスイッチ22が設けられている。トリガスイッチ22は、例えばリッド3の開閉や、閉状態のリッド3の更に奥への押し込みなどを検出可能である。なお、ストライカ20が被係止部に相当する。
図1に示すように、給電口2には、リッド3のロックと充電ケーブル9のロックとの両方を1つの装置で実行可能なロック装置19が設けられている。即ち、本例のロック装置19は、1つのアクチュエータでリッドロック及び充電ケーブルロックの両方の動作を兼ねる一体型である。リッド3の裏面には、リッド3をロック装置19によってロックする際の係止箇所となるストライカ20が突設されている。ストライカ20の先端には、所定の溝深さを有する係止溝21が凹設されている。給電口2には、例えば押し操作式のトリガスイッチ22が設けられている。トリガスイッチ22は、例えばリッド3の開閉や、閉状態のリッド3の更に奥への押し込みなどを検出可能である。なお、ストライカ20が被係止部に相当する。
図3に示すように、ロック装置19には、リッド3や給電プラグ11に係止可能なロックピン23と、ロックピン23を動作させる際の駆動源となるロックモータ24とが設けられている。ロックピン23は、ロック位置及びアンロック位置の間をスライド往復動可能である。ロック装置19は、ロックピン23がロック位置に飛び出すとロック状態(図3の二点鎖線の状態)をとり、ロックピン23がアンロック位置に退避するとアンロック状態(図3の実線の状態)とる。ロックピン23は、ロック位置やアンロック位置をとるとき、各位置で固定されて動かない。なお、ロックピン23がロック部材に相当する。
図4(a)に示すように、リッド3が閉状態のときに、ロックピン23がアンロック方向(同図の矢印Z2方向)にスライド移動してアンロック位置をとると、ロックピン23がストライカ20の係止溝21から離脱し、リッドロックがアンロック状態となる。よって、リッド3の開操作が許可され、例えば手等でリッド3が開操作される。また、図4(b)に示すように、充電ケーブル9がインレット6に挿し込まれているとき、ロックピン23がアンロック方向(同図の矢印Z2方向)にスライド移動してアンロック位置をとると、ロックピン23がロックアーム13の爪部14の当て面25から離間し、充電ケーブルロックがアンロック状態となる。よって、ロックアーム13を開き側に回動操作することが可能となり、充電ケーブル9をインレット6から引き抜くことが可能となる。
図5(a)に示すように、リッド3が閉操作された後に、ロックピン23がロック方向(同図の矢印Z1方向)にスライド移動してロック位置をとると、ロックピン23がストライカ20の係止溝21に係止し、リッドロックがロック状態となる。よって、閉操作したリッド3を第三者等に開けられずに済む。図5(b)に示すように、充電ケーブル9がインレット6に挿し込まれた後に、ロックピン23がロック方向(同図の矢印Z1方向)にスライド移動してロック位置をとると、ロックピン23がロックアーム13の爪部14の当て面25に当接し、充電ケーブルロックがロック状態となる。よって、インレット6に接続した給電プラグ11を第三者等によってインレット6から引き抜かれることがない。
[ストライカの構造]
図6及び図7に示すように、本例のストライカ20は、ストライカ20の先端のみが可動する構造をとっている。本例の場合、ストライカ本体26の先端には、ロック位置に位置するロックピン23と係止可能な可動係止部27が、リッド3の開閉方向(図6の矢印X方向)に対して交差する方向(図6の矢印A方向)に回動可能に取り付けられている。可動係止部27の基端には、両側壁に一対の軸部28が突設され、これら軸部28がストライカ本体26の両側に立設された一対の軸支持壁29に軸支されている。なお、ストライカ本体26が本体部に相当する。
図6及び図7に示すように、本例のストライカ20は、ストライカ20の先端のみが可動する構造をとっている。本例の場合、ストライカ本体26の先端には、ロック位置に位置するロックピン23と係止可能な可動係止部27が、リッド3の開閉方向(図6の矢印X方向)に対して交差する方向(図6の矢印A方向)に回動可能に取り付けられている。可動係止部27の基端には、両側壁に一対の軸部28が突設され、これら軸部28がストライカ本体26の両側に立設された一対の軸支持壁29に軸支されている。なお、ストライカ本体26が本体部に相当する。
ストライカ本体26と可動係止部27との間には、可動係止部27を起こし方向(図6の矢印A1方向)に常時付勢する付勢部材30が設けられている。付勢部材30は、例えばコイルばねが使用されている。可動係止部27の表面は、リッド3の開閉方向(図6の矢印X方向)に対して傾く向きをとる案内斜面31が設けられている。案内斜面31は、リッド3の閉操作時にロック位置のロックピン23と当接する際、可動係止部27の倒し方向(図6の矢印A2方向)への動きを案内する箇所である。ロックピン23の先端には、当接時における可動係止部27の倒し込みをスムーズにする面取り部23aが形成されている。なお、面取り部23a及び案内斜面31が案内部に相当する。
ストライカ本体26及び可動係止部27の間には、付勢部材30の付勢力によって起こし方向(図6の矢印A1方向)に回動する可動係止部27を、ロックピン23と係止可能な突出位置(図6の実線)で位置保持する位置決め部32が設けられている。位置決め部32は、可動係止部27の下端に突設された一対の突起33と、ストライカ本体26の先端部分に配設された支持板34とからなる。可動係止部27は、突起33が支持板34に当接してそれ以上起こし側に回らない突出位置(図6の実線)と、ロックピン23により押されて沈み込む引込位置(図6の二点鎖線)とをとる。
次に、本例のロック装置19の動作を、図5(a)及び図8を用いて説明する。
[通常のリッドロック動作]
図5(a)に示すように、リッド3を開閉する際、ロックピン23がアンロック位置に位置していれば、リッドロックがアンロック状態をとる。リッドロックがアンロック状態のとき、リッド3が閉操作されると、ロックピン23の真下にストライカ20の係止溝21が位置する。このとき、リッドロックの開始条件が揃うと、ロックモータ24にロック方向の電流が所定時間流れ、ロックモータ24がロック方向に回転する。このモータ回転によりロックピン23がロック位置に到達すると、ロックピン23の先端がストライカ20の係止溝21に係止し、リッドロックがロック状態となる。従って、閉操作したリッド3を第三者等に開けられずに済む。
[通常のリッドロック動作]
図5(a)に示すように、リッド3を開閉する際、ロックピン23がアンロック位置に位置していれば、リッドロックがアンロック状態をとる。リッドロックがアンロック状態のとき、リッド3が閉操作されると、ロックピン23の真下にストライカ20の係止溝21が位置する。このとき、リッドロックの開始条件が揃うと、ロックモータ24にロック方向の電流が所定時間流れ、ロックモータ24がロック方向に回転する。このモータ回転によりロックピン23がロック位置に到達すると、ロックピン23の先端がストライカ20の係止溝21に係止し、リッドロックがロック状態となる。従って、閉操作したリッド3を第三者等に開けられずに済む。
リッドロックの開始条件は、例えば単なる車両ドアのロック操作(ドアロック連動)や、リッド3の閉状態を前提とするドアロック連動などがある。また、リッドロックの開始条件に、電子キーシステムによるID照合の成立を含ませてもよい。電子キーシステムは、車両と電子キーとの間で無線によりID照合(キー照合)を行う無線認証の一種であり、例えば車両からの通信を契機にID照合を双方向の狭域無線(通信距離:数m)によって行うキー操作フリーシステム等がある。
[ロック切り替わり後のリッド閉操作]
図8に示すように、例えばロック状態への切り替えがドアロック連動の場合、リッド3を閉操作する前に仮に車両ドアをロックしてしまうと、リッド3が閉状態となっていないにもかかわらず、ロックピン23がロック位置に突出した状態をとってしまう。本例のロック装置19の場合、ロック位置に突出したロックピン23は、ロック位置で固定されて動かないため、リッド3を閉操作する際、通常であれば、突出したロックピン23が邪魔をして、リッド3を閉操作することができない。
図8に示すように、例えばロック状態への切り替えがドアロック連動の場合、リッド3を閉操作する前に仮に車両ドアをロックしてしまうと、リッド3が閉状態となっていないにもかかわらず、ロックピン23がロック位置に突出した状態をとってしまう。本例のロック装置19の場合、ロック位置に突出したロックピン23は、ロック位置で固定されて動かないため、リッド3を閉操作する際、通常であれば、突出したロックピン23が邪魔をして、リッド3を閉操作することができない。
本例の場合、この状況下でリッド3を閉操作したとき、閉操作に伴い可動係止部27がロックピン23に当接すると、可動係止部27はロックピン23に押されることにより、付勢部材30の付勢力に抗して倒し方向(図8の矢印A2方向)に回動する。そして、リッド3を閉じ切ると、可動係止部27が付勢部材30の付勢力によって起こし方向(図8の矢印A1方向)に回動して通常の突出位置に戻る。このため、ストライカ20の先端の係止溝21にロックピン23が嵌り込み、リッドロックがロック状態となる。よって、リッド3を閉操作する前、ロックピン23が先にロック位置に降りてきてしまっていても、リッド3を閉操作することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ストライカ本体26の先端に、ストライカ本体26に対し上下方向に可動する可動係止部27を、ロックピン23と係止する爪部分として設けることにより、ストライカ20の先端を可動式とした。このため、リッド3を閉操作する際、例えば先にロック切り替えを実行してしまっていて、ロックピン23がロック位置に飛び出して動かない状態となっていても、リッド3の閉操作時、ロックピン23が可動係止部27に当接すると、閉操作に伴って可動係止部27が倒し方向に回動していくことにより、リッド3の閉じ操作が許容される。よって、ロックピン23がロック位置に飛び出していても、リッド3を閉操作することができ、利便性が確保される。
(1)ストライカ本体26の先端に、ストライカ本体26に対し上下方向に可動する可動係止部27を、ロックピン23と係止する爪部分として設けることにより、ストライカ20の先端を可動式とした。このため、リッド3を閉操作する際、例えば先にロック切り替えを実行してしまっていて、ロックピン23がロック位置に飛び出して動かない状態となっていても、リッド3の閉操作時、ロックピン23が可動係止部27に当接すると、閉操作に伴って可動係止部27が倒し方向に回動していくことにより、リッド3の閉じ操作が許容される。よって、ロックピン23がロック位置に飛び出していても、リッド3を閉操作することができ、利便性が確保される。
(2)可動係止部27の先端面に、ロックピン23との当接時において可動係止部27を倒し方向に案内する案内斜面31を設けた。よって、リッド3の閉操作時に可動係止部27がロックピン23と当接する際、可動係止部27をスムーズに倒し方向に回動することができる。また、ロックピン23の先端にも面取り部23aを設けたので、可動係止部27の倒し方向への回動のスムーズさが一層確保される。
(3)ストライカ20の先端部分に可動係止部27を配設したので、ストライカ20の一部分のみを可動式とすることで対応できる。よって、ストライカ20に配設する可動部分が少なく済むので、例えばストライカ20の根元をリッド3の裏面に強固に固定するなどして、リッド3の強度を確保することもできる。
(4)可動式のストライカ20を可動係止部27及び付勢部材30等からなる構造としたので、可動式のストライカ20を簡素な構造で実現することができる。
(5)ロックモータ24によってロック位置/アンロック位置に切り替えられる1つのロックピン23を、充電ケーブルロック及びリッドロックの両方の共用部品とした。よって、ロックピン23及びロックモータ24の組を充電ケーブルロック及びリッドロックの各々に設ける必要がないので、ロック装置19の構造を簡素化することができる。
(5)ロックモータ24によってロック位置/アンロック位置に切り替えられる1つのロックピン23を、充電ケーブルロック及びリッドロックの両方の共用部品とした。よって、ロックピン23及びロックモータ24の組を充電ケーブルロック及びリッドロックの各々に設ける必要がないので、ロック装置19の構造を簡素化することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図9に示すように、可動係止部27は、ストライカ本体26とは別ピースで設けられてもよい。この場合、ストライカ本体26に形成された穴部41に上下方向にスライド往復動可能に挿通され、可動係止部27に突設されたフランジ42で抜け止めされる。
・図9に示すように、可動係止部27は、ストライカ本体26とは別ピースで設けられてもよい。この場合、ストライカ本体26に形成された穴部41に上下方向にスライド往復動可能に挿通され、可動係止部27に突設されたフランジ42で抜け止めされる。
・図10(a),(b)に示すように、ストライカ20自体を可動式としてもよい。図10(a)の例は、ばね性のあるプレス材でストライカ20を形成し、ロックピン23を通す孔43をプレス材に設けておく構造である。また、図10(b)の例は、ストライカ20を根元の軸部44回りに回動可能とし、軸部44に戻り用のトーションばね45を設けておく構造である。この場合、単にストライカ20自体を回動可能な構造とすれば済むので、簡素な構造で可動式を実現することができる。
・可動係止部27を倒し方向に案内する案内部は、ロックピン23及び可動係止部27の少なくとも一方に設けられていればよい。
・電子キーシステムは、例えばワイヤレスキーシステムや近距離無線通信システムなどでもよい。ワイヤレスキーシステムは、電子キーからの通信を契機に狭域無線によりキー認証を行うシステムである。また、近距離無線通信システムは、近距離無線(通信距離:数cm〜十数cm)で双方向により認証を行うシステムであり、例えばイモビライザーシステムやNFC(Near Field Communication)システムなどがある。
・電子キーシステムは、例えばワイヤレスキーシステムや近距離無線通信システムなどでもよい。ワイヤレスキーシステムは、電子キーからの通信を契機に狭域無線によりキー認証を行うシステムである。また、近距離無線通信システムは、近距離無線(通信距離:数cm〜十数cm)で双方向により認証を行うシステムであり、例えばイモビライザーシステムやNFC(Near Field Communication)システムなどがある。
・ロック装置19のアクチュエータは、モータに代えて、例えばソレノイド等に変更してもよい。
・リッド3は、トーションばねではなく、プッシュリフタによって開閉される構造でもよい。
・リッド3は、トーションばねではなく、プッシュリフタによって開閉される構造でもよい。
・リッドロック時のロックピン23の係止先は、ストライカ20以外の箇所としてもよい。
・ロック装置19は、インレット6と共締めすることでリッドボックス5に取り付けられてもよいし、個別にリッドボックス5に取り付けられてもよい。
・ロック装置19は、インレット6と共締めすることでリッドボックス5に取り付けられてもよいし、個別にリッドボックス5に取り付けられてもよい。
・ロック装置19のアンロック状態への切り替えは、例えばトリガスイッチ22が押されることで実行されてもよい。
・ロック装置19は、ロック/アンロックの切り替えをユーザが手作業で行う手動式でもよい。
・ロック装置19は、ロック/アンロックの切り替えをユーザが手作業で行う手動式でもよい。
・ロック装置19は、例えばロック/アンロックの一方を手動とし、他方を電動としてもよい。
・ロック装置19は、リッドロック専用でもよい。この場合、例えば車両に充電ケーブルロックを配設する場合は、充電ケーブル9の専用ロック装置を車載することになる。
・ロック装置19は、リッドロック専用でもよい。この場合、例えば車両に充電ケーブルロックを配設する場合は、充電ケーブル9の専用ロック装置を車載することになる。
・リッドロックのロック装置19を他のロックと共用する場合、共用される相手は充電ケーブルロックに限らず、他のロック対象物に変更可能である。
・ロック装置19は、ロックピン23をロック/アンロックの各方向に動かすことができれば、他の構造に適宜変更可能である。例えば、ロック部材は、スライド移動するピンに限定されず、例えば回動する円柱状の部材に切り欠きを形成したものでもよい。この場合、切り欠きのない箇所でロックアーム13を固定し、切り欠きの部分でロックアーム13の操作を許容する。また、ロック部材は、ロック/アンロックの各位置に回動する扇状の板材としてもよい。
・ロック装置19は、ロックピン23をロック/アンロックの各方向に動かすことができれば、他の構造に適宜変更可能である。例えば、ロック部材は、スライド移動するピンに限定されず、例えば回動する円柱状の部材に切り欠きを形成したものでもよい。この場合、切り欠きのない箇所でロックアーム13を固定し、切り欠きの部分でロックアーム13の操作を許容する。また、ロック部材は、ロック/アンロックの各位置に回動する扇状の板材としてもよい。
・ロック装置19は、ロックピン23が付勢部材によってアンロック方向に常時付勢されているアンロック側常時付勢型でもよいし、例えばロックピン23が付勢部材によってロック方向に常時付勢されているロック側常時付勢型でもよい。
・ロック装置19は、ロックピン23とその支持部分とを例えば突をスロープ状の溝により連結し、支持部分の動作により、突と溝とにより案内されて、ロックピン23がロック/アンロックの各位置に動く直結型としてもよい。
・ロック装置19は、例えばロックピン23を給電プラグ11の筐体自体(本体部分)に直に係止することによりロック状態をとる構造でもよい。
・ロック装置19の取り付け位置は、リッドボックス5の側部に限定されず、例えば上部など、他の位置に変更可能である。
・ロック装置19の取り付け位置は、リッドボックス5の側部に限定されず、例えば上部など、他の位置に変更可能である。
・位置決め部は、回動する可動係止部27をロックピン23に引っ掛かり可能な突出位置に保持できれば、種々の構造が採用可能である。
・ロック装置19は、車載用に限らず、他の機器や装置に適用可能である。
・ロック装置19は、車載用に限らず、他の機器や装置に適用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ロック部材は、リッドロック及び充電ケーブルロックの間で共用される部品である。この構成によれば、部品点数を少なく抑えることが可能となるので、装置構造を簡素化することが可能となる。
(イ)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ロック部材は、リッドロック及び充電ケーブルロックの間で共用される部品である。この構成によれば、部品点数を少なく抑えることが可能となるので、装置構造を簡素化することが可能となる。
3…リッド、19…ロック装置(リッドロック装置)、20…被係止部としてのストライカ、23…ロック部材としてのロックピン、23a…案内部を構成する面取り部、26…本体部としてのストライカ本体、27…可動係止部、30…付勢部材、31…案内部を構成する案内斜面、32…位置決め部。
Claims (5)
- ロック及びアンロックの切り替えに関わるロック部材を、リッドの被係止部に対して固定又は非固定とすることにより、前記リッドを取り外し不能にロック又は取り外し可能にアンロックするリッドロック装置において、
前記被係止部を可動式とし、前記リッドを閉操作する際、ロック位置に飛び出した前記ロック部材に前記被係止部が当接することになっても、当該被係止部が前記ロック部材を避けるように動くことで、前記リッドの閉操作を可能とした
ことを特徴とするリッドロック装置。 - 前記被係止部及び前記ロック部材の少なくとも一方には、前記当接による前記被係止部の倒し方向への動きを案内する案内部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のリッドロック装置。 - 前記被係止部は、一部分が可動する構造をとる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリッドロック装置。 - 可動式の前記被係止部は、
前記リッドの裏面に固定された本体部と、
前記リッドの開閉方向に対して交差する方向に動く可動係止部と、
前記可動係止部を起こし方向に常時付勢する付勢部材と、
起き上がった前記可動係止部を突出位置で保持する位置決め部と
を備えたことを特徴とする請求項3に記載のリッドロック装置。 - 前記被係止部は、根元から全体が可動する構造をとる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリッドロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012272495A JP2014118692A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | リッドロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012272495A JP2014118692A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | リッドロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=51173776
Family Applications (1)
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JP2012272495A Pending JP2014118692A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | リッドロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014118692A (ja) |
Citations (3)
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JPS63126129U (ja) * | 1987-02-12 | 1988-08-17 | ||
JPS63139123U (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-13 | ||
JPH01177372U (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-19 |
-
2012
- 2012-12-13 JP JP2012272495A patent/JP2014118692A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPS63139123U (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-13 | ||
JPH01177372U (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-19 |
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